JP2014052871A - 現金管理装置、現金管理システム及び現金管理プログラム - Google Patents

現金管理装置、現金管理システム及び現金管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】現金処理機に収納するつり銭の最適化を図り、かつ、複数台の現金処理機の間でつり銭有高のバランスを図るようにする。
【解決手段】本発明は、複数の現金処理機における過去の金種別つり銭有高データを記憶する記憶手段と、複数の現金処理機のそれぞれに収納される現在の金種別つり銭有高データを取得する管理データ取得手段と、各現金処理機の現在の金種別つり銭有高データと、記憶手段の対応する現金処理機の過去の金種別つり銭有高データとを比較し、その比較結果に基づいて、各現金処理機に収納すべき金種別つり銭有高を判断する金種別つり銭有高比較判別手段と、金種別つり銭有高の判断結果を出力する判断結果出力手段とを備えることを特徴とする現金管理装置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、現金管理装置、現金管理システム及び現金管理プログラムに関し、例えば、1又は複数の現金処理機からの取引データに基づいて現金管理を行う現金管理装置、現金管理システム及び現金管理プログラムに適用し得るものである。
図2は、従来の現金管理システムの構成を示す構成図である。図2は、例えば、運輸機関のある支店におけるシステム構成である。図2において、各支店には1台又は複数台の現金処理機2−1〜2−nが配置されている。
配送前に、担当者が現金処理機2−1〜2−nからつり銭を出金し、配送後に、担当者がつり銭及び売上金を合わせて現金処理機2−1〜2−nに入金する。現金処理機2−1〜2−nは、入金額から出金額を差し引くことで売上金を算出している。
また、現金処理機2−1〜2−nは、出金額及び入金額を担当者毎に紐付けして管理している。これにより、現金処理機2−1〜2−nは、出金額、入金額、及び入金額から出金額を差し引いた売上金を、金種別に担当者毎に算出している(特許文献1参照)。
そして、現金処理機2−1〜2−nは、所定のタイミングで、担当者毎の取引データ、総取引の取引データ、機内現金有高データ、釣銭有高データ、売上金データ、障害データ等を現金管理装置9に送信している。
また、担当者は取引に係る決済データを決済管理サーバ3に登録し、決済管理サーバ3は、所定のタイミングで決済データを現金管理装置9に送信している。
これにより、現金管理装置9は、現金処理機2−1〜2−nからの取引データと決済データとを突き合わせて取引の連携管理を行っている。
図2に示すように、支店は、職員の人数や取引数等により、複数台の現金処理機2−1〜2−nを配置させることがある。このような場合でも、従来、1台の現金管理装置9が、複数の現金処理機2−1〜2−nの取引データや担当者毎の取引データを管理している。
特開2010−257311号公報
しかしながら、1台の現金管理装置が複数台の現金処理機の現金管理を行う場合、以下のような課題が生じ得る。
第1に、1台の現金処理機につり銭として収納する現金の管理が非常に難しく、不要な現金が発生したり又は不足したりするという課題が生じ得る。
従来の現金管理システムは、現時点のつり銭有高とつり銭未返納分、売上金を管理するのみである。そのため、つり銭が不足しているか又は過剰なのかを判別できないため、各支店ではつり銭不足とならないように余剰なつり銭も現金処理機に収納している。
しかし、各支店が余剰につり銭を収納しているため、全支店で合算すると余剰つり銭の合計金額が膨大となり、運輸機関全体としてつり銭として使わない不要な現金が発生している。
使用されるつり銭以外に余剰なつり銭を管理するため、管理者の責任が重くなっている。また、不要な現金をつり銭として充当しているため、運輸機関として現金の有効活用ができないという問題が生じ得る。そこで、現金処理機に収納する最適なつり銭有高を求めることが望まれる。
第2に、1台の現金管理装置が複数台の現金処理機を管理する場合、取引前と取引後で、現金処理機の間でつり銭有高のバランスが崩れてしまうという課題が生じ得る。
支店において1台の現金処理機が配置されている場合、担当者はその現金処理機を使用して入出金処理を行う。従って、出金したつり銭は、入金時に必ず返納される。そのため、つり銭の金額の変動はない。
しかし、複数台の現金処理機が配置されている場合、担当者が、出金に利用する現金処理機と、入金に利用する現金処理機とが異なることがある。このような場合、各現金処理機の現金有高が変わってしまい、つり銭の金額が変動してしまうことがある。
つまり、各現金処理機に収納するつり銭の金額を管理者が計画しても、つり銭不足のものが生じたり又は過剰に不要な現金があるものが生じたりしてしまうことがある。そのため、つり銭有高のバランスが崩れてしまい、つり銭不足により出金できない場合があった。
図3は、取引前の2台の現金処理機のつり銭有高及び現金有高を説明する図である。図3に示すように、現金処理機2−1には、取引前のつり銭として50,000円を収納し、現金処理機2−2には、取引前のつり銭として100,000円を収納している。勿論、取引前の現金有高も、つり銭有高と同じである。
この状態で、図4に示すように、担当者1及び担当者3が現金処理機2−1で出金し、担当者2及び担当者4が現金処理機2−2で出金したとする。また、担当者4は現金処理機2−1で入金し、担当者1、2、3は現金処理機2−2で入金したとする。
この場合、図4に示すように、現金処理機2−1のつり銭有高は10,000円であり、現金処理機2−2のつり銭有高は140,000円となり、取引前のつり銭有高と一致せず、つり銭有高のバランスが崩れてしまう。
そのため、現金処理機に収納するつり銭の最適化を図り、かつ、複数台の現金処理機の間でつり銭有高のバランスを図ることができる現金管理装置、現金管理システム及び現金管理プログラムが求められている。
かかる課題を解決するために、第1の本発明は、(1)複数の現金処理機における過去の金種別つり銭有高データを記憶する記憶手段と、(2)複数の現金処理機のそれぞれに収納される現在の金種別つり銭有高データを取得する管理データ取得手段と、(3)各現金処理機の現在の金種別つり銭有高データと、記憶手段の対応する現金処理機の過去の金種別つり銭有高データとを比較し、その比較結果に基づいて、各現金処理機に収納すべき金種別つり銭有高を判断する金種別つり銭有高比較判別手段と、(4)金種別つり銭有高の判断結果を出力する判断結果出力手段とを備えることを特徴とする現金管理装置である。
第2の本発明は、(A)複数の現金処理機と、(B)複数の現金処理機から取得する管理データに基づいて、複数の現金処理機の現金管理を行う現金管理装置とを備える現金管理システムにおいて、現金管理装置は、(1)複数の現金処理機における過去の金種別つり銭有高データを記憶する記憶手段と、(2)複数の現金処理機のそれぞれに収納される現在の金種別つり銭有高データを取得する管理データ取得手段と、(3)各現金処理機の現在の金種別つり銭有高データと、記憶手段の対応する現金処理機の過去の金種別つり銭有高データとを比較し、その比較結果に基づいて、各現金処理機に収納すべき金種別つり銭有高を判断する金種別つり銭有高比較判別手段と、(4)金種別つり銭有高の判断結果を出力する判断結果出力手段とを備えることを特徴とする現金管理システムである。
第3の本発明は、複数の現金処理機の現金管理を行う現金管理装置の現金管理プログラムにおいて、現金管理装置が、複数の現金処理機における過去の金種別つり銭有高データを記憶する記憶手段を備え、コンピュータを、(1)複数の現金処理機のそれぞれに収納される現在の金種別つり銭有高データを取得する管理データ取得手段、(2)各現金処理機の現在の金種別つり銭有高データと、記憶手段の対応する現金処理機の過去の金種別つり銭有高データとを比較し、その比較結果に基づいて、各現金処理機に収納すべき金種別つり銭有高を判断する金種別つり銭有高比較判別手段、(3)金種別つり銭有高の判断結果を出力する判断結果出力手段として機能することを特徴とする現金管理プログラムである。
本発明によれば、現金処理機に収納するつり銭の最適化を図り、かつ、複数台の現金処理機の間でつり銭有高のバランスを図ることができる。
実施形態の現金管理システムの全体構成を示す全体構成図である。 従来の現金管理システムの構成を示す構成図である。 従来の取引前の2台の現金処理機のつり銭有高及び現金有高を説明する図である。 従来の現金処理機のつり銭有高及び現金有高を説明する図である。 実施形態の現金処理機の内部構成を示す内部構成図である。 実施形態の現金管理装置の内部構成を示す内部構成図である。 運輸機関における現金管理システムの全体の運用の仕方を説明する説明図である。 実施形態の過去のつり銭有高との比較判別処理を示すフローチャートである。 実施形態のつり銭有高変動値の比較判別処理を示すフローチャートである。 実施形態のつり銭有高の予測処理を示すフローチャートである。 実施形態の現金の調整処理を示すフローチャートである。 実施形態の現金処理機の取引前のつり銭有高及び現金有高を説明する説明図である。 実施形態の現金処理機の取引後の管理データを説明する説明図である。 実施形態の現金処理機の外観を示す外観図である。
(A)主たる実施形態
以下では、本発明の現金管理装置、現金管理システム及び現金管理プログラムの実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
(A−1)実施形態の構成
(A−1−1)全体構成
図1は、この実施形態の現金管理システムの全体構成を示す全体構成図である。図1は、例えば、郵便事業者等の運輸機関のある支店において構築されるシステム構成を例示する。
図1において、この実施形態の現金管理システム10は、複数台(図1では2台)の現金管理装置1−1及び1−2、複数台(図1では2台)の現金処理機2−1及び2−2、決済管理サーバ3、端末4、携帯端末5、ネットワーク装置6、プリンタ8を有する。
現金処理機2−1及び2−2は、硬貨や紙幣等の金銭を金種別に保管し、利用者の指示により出金処理や入金処理を行うものである。現金処理機2−1及び2−2は、例えば運輸機関等の担当者(以下、利用者ともいう)毎の出金額及び入金額を管理する。さらに、現金処理機2−1及び2−2は、つり銭有高として金種別枚数を管理すると共に、担当者毎の売上金を計上するものである。
ここで、出金処理とは、配送前に、利用者により指定された金種及び枚数を、つり銭として出金する処理をいう。また、入金処理とは、利用者により投入された金銭を金種別で計数し、これにより得た入金データと当該利用者の出金データとに基づいて売上金を計上する処理をいう。
なお、図1では、2台の現金処理機2−1及び2−2を備える場合を例示するが、3台以上であってもよい。
現金管理装置1−1及び1−2は、それぞれ対応する現金処理機2−1及び2−2の上位端末に相当するものである。
現金管理装置1−1及び1−2は、対応する現金処理機2−1及び2−2から、つり銭有高データ、出金データ、入金データ、売上金データ等を取得し、各現金処理機2−1及び2−2の現金管理を行うものである。
ここで、現金管理装置1−1は現金処理機2−1の現金管理を行うものである。現金管理装置1−2は現金処理機2−2の現金管理を行うものである。なお、図1では、2台の現金管理装置1−1及び1−2を備えるが、現金処理機の台数に応じた台数の現金管理装置を備えるようにしてもよい。
現金管理装置1−1及び1−2が、それぞれ対応する現金処理機2−1及び2−2の現金管理を行うことにより、各現金処理機2−1及び2−2の入出金データを担当者毎に管理することができ、かつ、各現金処理機2−1及び2−2の売上金の計上及びつり銭有高を管理することができる。
また、現金管理装置1−1は、全ての現金処理機の管理データを一括して管理するものである。すなわち、現金管理装置1−1は、他の現金管理装置1−2の管理データを取得し、複数台の現金処理機2−1及び2−2のつり銭有高データ、売上金データ、担当者毎の入出金データ等を一括して管理する。
端末4は、利用者操作を受けて、取引に係る決済データを決済管理サーバ3に登録するものである。端末4は、例えば、支店における窓口担当者が利用するものであり、例えばパーソナルコンピュータ(PC)等が該当する。
携帯端末5は、利用者操作を受けて、無線通信により、取引に係る決済データを決済管理サーバ3に登録するものである。携帯端末3は、例えば、通信機能を有する携帯端末であり、いわゆるスマートフォン、いわゆるタブレット端末、携帯電話機、PHS端末等が該当する。例えば、携帯端末5は、外出先の担当者や又は支店内で携帯端末5を用いて案内する担当者等により利用されるものである。携帯端末5からのデータは、移動通信ネットワーク7を通じてネットワーク装置6に与えられ、決済管理サーバ3に登録される。
決済管理サーバ3は、端末4や携帯端末5からの決済データを管理するものである。決済管理サーバ3は、管理する決済データを所定のタイミングで現金管理装置1−1及び1−2に与えるものである。
プリンタ8は、現金管理装置1−1及び1−2からの管理データを出力するものである。
(A−1−2)現金処理機2−1及び2−2の構成
以下では、現金処理機2−1及び2−2は共に同様の構成を備えるため、現金処理機2として説明する。
図14は、この実施形態の現金処理機2の外観を示す外観図である。図14において、現金処理機2は、表示部103、操作部104、カードリーダ105、硬貨入金口、硬貨リジェクト口117、紙幣入出金口221、硬貨処理機100、紙幣処理機200を有する。
図5は、この実施形態の現金処理機2の内部構成を示す内部構成図である。
図5において、現金処理機2は、大別して、硬貨処理機100、紙幣処理機200、表示部103、操作部104、カードリーダ105、伝票記録部106、記憶部107、主制御部108、通信部109を有する。
表示部103は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)等により、現金処理機2の各種処理操作の案内、入力画面、入力情報、金種別の入金金額又は出金金額等を表示する表示手段である。
操作部104は、利用者が操作するものであり、例えば、キーボードやテンキーなどの物理的な入力手段や、表示部103上に配置されたタッチパネル等の入力手段を適用することができる。
カードリーダ105は、利用者が使用するIDカードに格納されている情報を読み取り、主制御部108に読み取り情報を与えるものである。これにより、IDカードに格納されている担当者識別情報が読み取られ、入金データ及び出金データを担当者識別情報に対応付けて管理することができる。なお、担当者識別情報については、カードリーダ105による読み取りではなく、利用者が、操作部104を介して自身の担当者識別情報を入力するようにしてもよい。
伝票記録部106は、硬貨処理機100や紙幣処理機200で行われた入金処理又は出金処理の金額、金種別枚数等を伝票に記録して出力するものである。伝票記録部106は、例えば、プリンタ等を適用することができる。
記憶部107は、入金・出金処理履歴、回収庫交換履歴、釣銭収納庫入出金履歴、回収庫入金履歴等を格納するカウンタテーブルを有したり、また後述する主制御部108が実行する制御プログラムを格納したり、更に主制御部108による処理結果も記憶するものである。
主制御部108は、記録部7に格納された制御プログラムに基づいて、現金処理機2全体の処理を制御するものである。主制御部108は、つり銭出金処理や入金処理を行う入出金処理機能や、つり銭有高を管理するつり銭有高管理機能を有する。
硬貨処理機100は、硬貨を金種別に収納・管理するものである。
硬貨処理機100は、投入される硬貨を一括して受け入れる硬貨入金口111と、この硬貨入金口111に受け入れた硬貨を1枚ずつ分離して、硬貨の金種等を鑑別すると共に鑑別した硬貨を金種毎に計数する硬貨鑑別部112と、この硬貨鑑別部112で鑑別計数された硬貨を一時保留する硬貨一時保留部113と、つり銭準備金として使用する硬貨を金種別に収納する複数の釣銭用硬貨収納庫114、入金硬貨を金種別に収納する硬貨回収庫115と、つり銭用の硬貨を出金するための硬貨出金庫116と、硬貨リジェクト口117と、制御プログラムに基づいて硬貨処理機100全体の動作制御を行う制御部118を有する。
例えば、硬貨一時保留部113、釣銭用硬貨収納庫114、硬貨回収庫115、及び硬貨出金庫116は金種毎に分けて硬貨を集積、収納できるように内部が区切られている。
また例えば、硬貨入金口111と硬貨鑑別部112との間には、分離部により分離された硬貨を搬送する搬送ベルト等による搬送路が設けられている。また、釣銭用硬貨収納庫114と硬貨回収庫115及び硬貨出金庫116との間には、釣銭用硬貨収納庫114から排出される硬貨を硬貨回収庫115と硬貨出金庫116のいずれかに導く振分け手段と、通過する硬貨を金種毎に計数する計数手段とが設けられている。
紙幣処理機200は、紙幣を金種別に収納・管理するものである。
紙幣処理機200は、入金処理時に投入される紙幣を一括して受け入れると共に出金処理時に釣銭としての紙幣を排出する紙幣入出金口221と、この紙幣入出金口221に受け入れた紙幣を1枚ずつ分離して、紙幣の金種等を鑑別すると共に鑑別した紙幣を金種毎に計数する紙幣鑑別部222と、この紙幣鑑別部222で鑑別計数された紙幣を集積して一時保留する紙幣一時保留部223と、釣銭準備金として使用する特定金種(例えば、五千円、千円)の紙幣を金種別に収納する釣銭用紙幣収納庫224と、入金紙幣を金種別に収納する紙幣回収庫225と、紙幣リジェクト部226と、制御プログラムに基づいて紙幣処理機200全体の動作制御を行う制御部227を少なくとも有して構成される。
ここで、例えば、一時保留部223には紙幣を繰出す繰出し手段が設けられている。また例えば、釣銭用紙幣収納庫224にも紙幣の集積手段が紙幣を搬送路に繰り出す繰出し手段と共に設けられている。
なお、硬貨処理機100の制御部118及び紙幣処理機200の制御部227は主制御部108の指示により硬貨処理機100及び紙幣処理機200を制御する。
通信部109は、ネットワーク(例えばLAN)を介して、対応する現金管理装置1−1及び1−2との間で情報の授受を行うものであり、少なくとも、つり銭有高データ、売上金データ、担当者毎の入出金データ等の管理データを、対応する現金管理装置1−1及び1−2に与えるものである。
(A−1−3)現金管理装置1−1の内部構成
図6は、この実施形態の現金管理装置1−1の内部構成を示す内部構成図である。
図6において、この実施形態の現金管理装置1−1は、管理データ取得部310、データベース320、過去つり銭有高比較判別部330、つり銭有高変動値比較判別部340、つり銭有高予測部350、現金バランス調整部360、判別結果出力部370を有する。
管理データ取得部310は、現金処理機2−1及び2−2の現金管理に関する管理データを取得して、データベース320に格納するものである。管理データとしては、例えば、各現金処理機2−1及び2−2における、つり銭有高データ、売上金データ、担当者毎の入出金データ等である。
データベース320は、各現金処理機2−1及び2−2の管理データ(つり銭有高データ、売上金データ、担当者毎の入出金データ等)、過去のつり銭有高データ等を記憶するものである。
過去つり銭有高比較判別部330は、過去のつり銭有高と現在のつり銭有高とを比較して、つり銭有高の金種別の不足枚数又は過剰枚数を判別するものである。
この実施形態では、過去のつり銭有高が前年同日のつり銭有高である場合を例示する。しかし、過去のつり銭有高が前年同日のつり銭有高に限定されるものではなく、例えば、前年の正月期間(1月1日〜1月3日)、前年のお盆期間(8月10日〜8月15日)等の特定のイベント期間や、利用者が指定した特定期間などのように、過去の特定期間におけるつり銭有高の金種別枚数の平均値としても良い。
また、過去つり銭有高比較判別部330は、各現金処理機2−1及び2−2毎の金種別のつり銭有高を判別するようにしてもよいし、全ての現金処理機2−1及び2−2の金種別のつり銭有高の総額を判別するようにしてもよい。
過去つり銭有高比較判別部330は、データベース320に記憶されている前年度の同日のつり銭有高を取得する過去データ取得部331と、前年度の同日のつり銭有高と現在のつり銭有高とを比較して、現在のつり銭有高の不足枚数又は過剰回数を金種毎に求める過去データ比較部332とを有する。
つり銭有高変動値比較判別部340は、過去の所定期間内でのつり銭有高の平均変動値を金種別で求め、金種別の平均変動値と前年同日の金種別のつり銭有高とを比較して、つり銭有高の金種別の必要枚数を判別するものである。
また、つり銭有高変動値比較判別部340は、各現金処理機2−1及び2−2毎の金種別のつり銭有高を判別するようにしてもよいし、全ての現金処理機2−1及び2−2の金種別のつり銭有高の総額を判別するようにしてもよい。
つり銭有高変動値比較判別部340は、期間設定部341、平均変動値算出部342、必要枚数算出部343、つり銭補充判別部344を有する。
期間設定部341は、つり銭有高の平均変動値を求める期間を設定するものである。期間設定は、例えば、前日としても良いし、又本日から1週間前、1月間前等としても良い。また、期間設定は、例えば、当月、先月や今週、先週等のように、特定の月や週を指定して設定するようにしてもよい。期間の起算参入に、本日としても良いし又は前日としても良い。
平均変動値算出部342は、期間設定部341で設定された期間内のつり銭有高の平均変動値を金種毎に求めるものである。
ここで、平均変動値算出部342による平均変動値の求める方法は、様々な方法を適用することができる。例えば、設定期間内の金種別の枚数の平均値(例えば相加平均値、相乗平均値等)としても良いし、標準偏差としても良いし、また、設定期間における金種別の枚数の最大値と最小値とを求め、最大値と最小値との差分を設定日数で割った値としても良い。この実施形態では、平均変動値算出部342が、金種別の最大値と最小値との差分を設定日数で割った値を平均変動値として算出する方法を適用する場合を例示する。
必要枚数算出部343は、平均変動値算出部342により求められたつり銭金種別平均変動値と、現時点でのつり銭金種別有高又は過去の金種別のつり銭有高とに基づいて、金種別の必要枚数を求めるものである。
つり銭補充判別部344は、必要枚数算出部343による金種別の必要枚数に基づいて、つり銭の金種別枚数を補充すべきか否かを判別するものである。
つり銭有高予測部350は、売上金に基づいて、つり銭有高の金種別の必要枚数を判別するものである。
また、つり銭有高予測部350は、各現金処理機2−1及び2−2毎の金種別のつり銭有高を判別するようにしてもよいし、全ての現金処理機2−1及び2−2の金種別のつり銭有高の総額を判別するようにしてもよい。
つり銭有高予測部350は、売上金取得部351、金種枚数算出部352、つり銭補充判別部353を有する。
売上金取得部351は、データベース320から売上金データを読み出すものである。
金種枚数算出部352は、売上金取得部351により取得された売上金データに基づいて、つり銭の金種別枚数を算出するものである。ここで、金種枚数算出部352による具体的な算出方法については動作の項で詳細に説明する。
つり銭補充判別部353は、必要枚数算出部353による金種別の必要枚数に基づいて、つり銭の金種別枚数を補充すべきか否かを判別するものである。
現金バランス調整部360は、複数の現金処理機2−1及び2−2の間のつり銭有高を調整するものである。現金バランス調整部360は、複数の現金処理機2−1及び2−2の取引前のつり銭有高と、取引後の売上金合計値及びつり銭合計値とに基づいて、売上金とつり銭との間で現金の充当を行う現金充当処理部361を有する。
判別結果出力部370は、過去つり銭有高比較判別部330、つり銭有高変動値比較判別部340、つり銭有高予測部350のいずれによる判別結果を表示部(例えば、現金管理装置1−1が有するディスプレイ部等)に出力するものである。また、判別結果出力部370は、現金バランス調整部360による現金充当結果を表示部に出力する。
(A−2)実施形態の動作
次に、この実施形態の現金管理システム10における処理動作を、図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、この実施形態では、例えば郵便事業者等の運輸機関において現金管理システム10が利用される場合を例示して説明する。
図7は、運輸機関における現金管理システム10の全体の運用の仕方を説明する説明図である。
図7に示すように、配送前に、職員や窓口担当者等の利用者が、現金処理機2からつり銭を出金する(S1)。そして、職員や窓口担当者等の利用者は、それぞれ担当業務を行う(S2)。例えば外回りの職員が配送を行うと、職員は携帯端末5により決済データを決済管理サーバ3宛に送信して決済データの登録を行う。また例えば、窓口担当者が業務を行うと、窓口担当者は窓口にある端末4による決済データを決済管理サーバ3宛に送信して決済データの登録を行う(S3)。その後、配送後に、利用者は、現金処理機2につり銭及び売上金を入金する(S4)。
現金管理部1−1及び1−2は、所定のタイミングで、それぞれ対応する現金処理機2−1及び2−2から、少なくとも、つり銭有高データ、売上金データ、担当者毎の入出金データ等の管理データを取得する。
さらに、一括管理を行う現金管理部1−1は、所定のタイミングで、他の現金管理部1−2が取得した現金管理部2−1の管理データを取得し、取得した管理データをデータベース320に保存する。
次に、現金管理部1−1における過去のつり銭有高との比較判別処理を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図8は、この実施形態の過去のつり銭有高との比較判別処理を示すフローチャートである。
過去つり銭有高比較判別部330において、過去データ取得部331は、データベース320に記憶されている過去のつり銭有高のデータ(すなわち、前年度同日の金種別のつり銭有高のデータ)を取得する。また、過去データ取得部331は、現在の現金処理機2−1及び2−2における金種別のつり銭有高のデータもデータベース320から取得する。
過去データ取得部331が前年度同日の金種別のつり銭有高のデータを取得すると、過去データ比較部332が、前年度同日の金種別のつり銭有高と、現在の現金処理機2−1及び又は2−2における金種別のつり銭有高とを比較する。
具体的には、前年度同日の金種別のつり銭有高を「A」とし、現在の現金処理機2−1及び又は2−2における金種別のつり銭有高を「B」とすると、過去データ比較部332は、「現在の現金処理機2−1及び2−2における金種別のつり銭有高B」と「前年度同日の金種別のつり銭有高A」との差分Cを求める(S101)。
そして、差分Cが「C>0」であるとき、過去データ比較部332は当該金種のつり銭枚数が過剰にあると判断する。すなわち、現金処理機2−1又は2−2から差分Cだけ回収することを出力する(S103)。
また、差分Cが「C<0」であるとき、過去データ比較部332は当該金種のつり銭枚数が不足にあると判断する。すなわち、現金処理機2−1又は2−2から差分Cだけ補充することを出力する(S104)。
さらに、差分Cが「C=0」であるとき、過去データ比較部332は当該金種のつり銭枚数の不足又は過剰がないと判断して処理を終了する。このとき、不足又は補充がない旨を出力してもよい。
なお、現金処理機2−1及び2−2毎に判断することで、各現金処理機2−1及び2−2における不足又は過剰を判別することができる。さらに現金処理機2−1及び2−2の金種別のつり銭有高の総計を用いて比較することで、当該支店において準備すべきつり銭有高が不足又は過剰か否かを判別できる。
次に、この実施形態のつり銭有高変動値の比較判別処理の動作を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図9は、この実施形態のつり銭有高変動値の比較判別処理を示すフローチャートである。
つり銭有高変動比較判別部340において、平均変動値算出部342が、設定された期間における各日のつり銭有高変動枚数を金種別で求める(S201)。
例えば、任意の日付nとする。ここで、任意の日付nは、期間設定部341において設定された期間内の日付である。
このとき、設定期間Nについては、本日の日付を設定期間内に含み本日の日付から遡ってN日間としても良いし、本日の日付を設定期間内含まず、前日の日付からN日間としても良い。
平均変動値算出部342は、データベース320から、現金処理機2−1及び2−2の管理データを読み出し、当該日付nでのつり銭金種別有高最大枚数(最大値)Bn(max)と、つり銭金種別有高最小枚数(最小値)Bn(min)とを取得する。
そして、平均変動値算出部342は、当該日付nでのつり銭金種別最大枚数Bn(max)とつり銭金種別有高最小枚数Bn(min)とに基づいて、当該日付nでのつり銭金種別有高の変動枚数Wnを求める。
ここで、例えば、現金処理機2−1の任意の日付nについて、取引前のつり銭金種別有高「X枚」のデータ、つり銭出金後のつり銭金種別有高「Y枚」のデータがデータベース320に保存されているとする。
このとき、平均変動値算出部342は、日付nでの取引前のつり銭金種別有高「X枚」をつり銭金種別最大枚数Bn(max)とし、つり銭出金後のつり銭金種別有高「Y枚」をつり銭金種別有高最小枚数Bn(min)として、当該日付nでのつり銭金種別有高の変動枚数Wnを求める。
平均変動値算出部342は、設定期間であるN日分のつり銭金種別有高の変動枚数Wnを取得するまで、S201の処理を繰り返す(S202)。
そして、設定期間N日分のつり銭金種別有高の変動枚数Wnを取得すると(S202)、平均変動値算出部342は、つり銭金種別平均変動枚数Iを求める(S203)。
例えば、平均変動値算出部342は、設定期間内の各日のつり銭金種別変動枚数Wnを加算し、設定期間の日数Nで割った値を、つり銭金種別平均変動枚数Iとして求める。
次に、必要枚数算出部343は、平均変動値算出部342により求められた近況のつり銭金種別平均変動枚数Iと、現時点でのつり銭金種別有高(枚数)Bとを比較して、金種別のつり銭有高が不足しているか否かを判別する(S204)。
ここで、近況のつり銭金種別平均変動枚数Iと、現時点でのつり銭金種別有高Bとを比較するのは、現金処理機2−1及び2−2の近況の取引傾向に応じた枚数の金種別つり銭を用意すべきか否かを判断するためである。
そして、S204において、現時点でのつり銭金種別有高Bが近況のつり銭金種別平均変動枚数I以下の場合(B−I≦0)、つり銭補充判定部344は、不足している(B−I)分を、対応する現金処理機2−1及び2−2に装填するようにする(S205)。
一方、S204において、現時点でのつり銭金種別有高Bが近況のつり銭金種別平均変動枚数Iを超えている場合(B−I>0)、必要枚数算出部343は、平均変動値算出部342により求められた近況のつり銭金種別平均変動枚数Iと、過去(例えば前年度)のつり銭金種別有高(枚数)Aとを比較して、金種別のつり銭有高が不足しているか否かを判別する(S206)。
そして、S206において、過去のつり銭金種別有高Aが近況のつり銭金種別平均変動枚数Iを超えている場合(すなわち、A−I=D>0)、つり銭補充判定部344は、対応する現金処理機2−1及び2−2からD分を回収するようにする(S208)。
一方、S206において、過去のつり銭金種別有高Aが近況のつり銭金種別平均変動枚数I未満の場合(すなわち、A−I=D<0)、つり銭補充判定部344は、不足しているD分を対応する現金処理機2−1及び2−2に装填するようにする(S209)。
なお、S206において、D=0の場合には、つり銭補充判定部344は、つり銭金種別有高が不足も過剰もないと判断して処理を終了する。
次に、この実施形態のつり銭有高の予測処理の動作を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図10は、この実施形態のつり銭有高の予測処理を示すフローチャートである。
つり銭有高予測部350において、売上金取得部351は、データベース320から売上金データを取得する。ここで、売上取得部351は、例えば、各担当者の売上金データを取得する。つまり、つり銭有高予測部350は、各担当者が業務に必要なつり銭金額を予測する。
金種枚数算出部350は、取得された売上金データに基づいて、つり銭有高の金種別枚数を算出する。
具体的には、図10に示すように、金種枚数算出部350は、取得した売上金の金額を「X」とし、つり銭金額を算出するための金額を「L」とする。また、最高金種は1万円単位であるため、金種枚数算出部350は、式(1)により、つり銭金額を算出するための金額Lを算出する(S301)。
L={10000-(X mod 10000)} …(1)
式(1)は、「10,000円−売上金を10,000円で割った余りの金額」を意味する。つまり、Lは、売上金のうち、最大金種の1万円未満の端数金額に相当する。
ここで、つり銭金額を算出するための金額Lが「L>0」の場合、金種枚数算出部350は、処理をS303に移行する。また、つり銭金額を算出するための金額Lが「L≦0」の場合、金種枚数算出部350は、処理をS306に移行する(S302)。
次に、金種枚数算出部350は、式(2)により、お客様につり銭として支払う可能性のある最大金額Mを算出し、この金額Mの必要な金種枚数を算出する(S303)。
M=10000−L …(2)
式(2)について説明する。お客様は、1万円未満の端数について1万円を余分に払うことがある。そのような場合に、最高金種の1万円から、1万円未満の端数を差し引いた金額をつり銭としてお客様に支払うことになる。式(2)は、このような、お客様につり銭として支払う可能性のある最高金額Mを求めている。
金種枚数算出部350は、金額Mを使用して、例えば、式(3−1)〜式(3−7)のmod関数と、式(4−1)〜式(4−8)のtrust関数とを用いて必要な金種枚数を算出する。
mod(M/5000)=M1 …(3−1)
mod(M1/1000)=M2 …(3−2)
mod(M2/500)=M3 …(3−3)
mod(M3/100)=M4 …(3−4)
mod(M4/50)=M5 …(3−5)
mod(M5/10)=M6 …(3−6)
mod(M6/5)=M7 …(3−7)
trunk(5000/M)=N1 (五千券のつり銭枚数)…(4−1)
trunk(1000/M1)=N2 (千券のつり銭枚数)…(4−2)
trunk(500/M2)=N3 (500円硬貨のつり銭枚数)…(4−3)
trunk(100/M3)=N4 (100円硬貨のつり銭枚数)…(4−4)
trunk(50/M4)=N5 (50円硬貨のつり銭枚数)…(4−5)
trunk(10/M5)=N6 (10円硬貨のつり銭枚数)…(4−6)
trunk(5/M6)=N7 (5円硬貨のつり銭枚数)…(4−7)
trunk(1/M7)=N8 (1円硬貨のつり銭枚数)…(4−8)
上記の金種枚数の算出方法について、具体的な例を用いて説明する。
例えば、売上金M=122,200円であるとする。
この場合、金種枚数算出部351は、式(1)に従って、つり銭金額を算出するための金額L=2,200円を求める。
L=122,200円 mod 10,000円=2,200円 …(1)
次に、金種枚数算出部351は、式(2)に従って、つり銭として支払う最高金額M=7,800円を求める。
M=10,000円−2,200円=7,800円 …(2)
次に、金種枚数算出部351は、式(3−1)〜式(3−7)のmod関数に基づいて、M1=2,800円、M2=800円、M3=300円、M4=0円、M5=0円、M6=0円、M7=0円を求める。
そして、金種枚数算出部351は、式(4−1〜式(4−8)のtrust関数に基づいて、以下のように各金種の枚数を求める
N1=trunk(5,000円/7,800円)=1枚
N2=trunk(1,000円/(7,800円 mod 5,000円))=2枚
N3=trunk(500円/(2,800円 mod 1,000円))=1枚
N4=trunk(100円/(800円 mod 500円))=3枚
N5=trunk(50円/(300円 mod 100円))=0枚
N6=trunk(10円/(0円 mod 50円))=0枚
N7=trunk(5円/(0円 mod10円))=0枚
N8=trunk(1円/(0円 mod 5円)=0枚
上記のようにして、売上金122,200円の場合、金種枚数算出部351は、つり銭として支払う最高金額のための金種枚数として、5千円券:1枚、千円券:2枚、500円硬貨1枚、100円硬貨:3枚を求める。
次に、つり銭補充判別部353は、S303の算出結果に基づいて、全ての担当者が業務に必要なつり銭金額の合計値Kを求める。そして、つり銭補充判別部353は、現在のつり銭有高Bと、必要なつり銭金額の合計値Kとを比較する(S305)。
そして、(B−K)>0の場合、つり銭補充判別部353は、処理をS306に移行する。すなわち、図8に示す過去のつり銭有高の比較判別処理を行う(S306)。
一方、(B−K)≦0の場合、つり銭補充判別部353は、(B−K)分だけつり銭が不足するものと判別する(S307)。
判別結果出力部370は、S307又は図8の判別結果を出力するようにする。
次に、この実施形態の現金の調整処理の動作を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図11は、この実施形態の現金の調整処理を示すフローチャートである。
現金バランス調整部360は、データベース320に記憶されている各現金処理機2−1及び2−2の取引前のつり銭有高及び現金有高のデータをデータベース320から取得する(S401)。
図12は、現金処理機2−1及び2−2の取引前のつり銭有高及び現金有高を説明する説明図である。
図12に示すように、現金処理機2−1の取引前のつり銭有高及び現金有高は50,000円であり、現金処理機2−2の取引前のつり銭有高及び現金有高は50,000円であるとする。
次に、現金バランス調整部360は、取引後(すなわち入金後)の各現金処理機2−1及び2−2の管理データをデータベース320から取得する(S402)。
図13は、現金処理機2−1及び2−2の取引後の管理データを説明する説明図である。
図13に示すように、管理データは、「出金元」、「入金元」、「売上金合計」、「つり銭有高」を項目とする。「出金元」及び「入金元」は、各担当者による出金元及び入金元が記載されている。また「入金元」には、各現金処理機2−1及び2−2での売上金とつり銭としての返納額とが記載される。さらに、「売上金合計」及び「つり銭残高」は、売上金の合計及びつり銭の合計が記載されている。
現金充当処理部361は、図12の取引前の各現金処理機2−1及び2−2のつり銭有高と、図13の取引前の各現金処理機2−1及び2−2のつり銭有高とを比較する(S403)。
そして、現金充当処理部361は、比較結果に基づいて、各現金処理機2−1及び2−2のつり銭有高が減少した場合、つり銭有高の減少額を求める(S404)。そして、現金充当処理部361は、売上金から減少額の相当額を減額すると共に、つり銭有高に減少額の相当額を加算する(S405)。
また、現金充当処理部361は、比較結果に基づいて、各現金処理機2−1及び2−2のつり銭有高が増加した場合、つり銭有高の増加額を求める(S406)。そして、現金充当処理部361は、つり銭有高から増加額の相当額を減額すると共に、売上金に減少額の相当額を加算する(S407)。
例えば、図13の場合、担当者1及び担当者3は、現金処理機2−1で出金を行い、現金処理機2−2で入金を行ったとする。また、担当者4は、現金処理機2−2で出金を行い、現金処理機2−1で入金を行ったとする。
この場合、現金充当処理部361は、現金処理機2−1の取引前のつり銭有高50,000円(図12参照)と、現金処理機2−1の調整前のつり銭有高10,000円(図13参照)とを比較する。
そうすると、現金充当処理部361は、現金処理機2−1についてのつり銭有高は、40,000円だけ減ったことを認識する。
従って、現金処理機2−1について、現金充当処理部361は、調整前の売上金合計40,000円から減少額相当の40,000円を減額し、調整前のつり銭有高10,000円に減少額相当の40,000円を加算する。
また、現金充当処理部361は、現金処理機2−2の取引前のつり銭有高50,000円(図12参照)と、現金処理機2−2の調整前のつり銭有高140,000円(図13参照)とを比較する。
そうすると、現金充当処理部361は、現金処理機2−2についてのつり銭有高は、40,000円だけ増えたことを認識する。
従って、現金処理機2−2について、現金充当処理部361は、調整前のつり銭有高140,000円から増加額相当の40,000円を減算すると共に、調整前の売上金合計250,000円に増加額相当の40,000円を加算する。
上記のようにして、現金処理機2−1及び2−2のつり銭有高のバランスを図ることができる。
なお、現金処理機2−1及び2−2の売上金については、現金管理装置1−1が、一括して現金処理機2−1及び2−2の売上金を管理している。従って、現金管理装置1−1は、出金元と入金元が異なっていても、正しく売上金を計上することができる。
(A−3)実施形態の効果
以上のように、この実施形態によれば、前年度と同日のつり銭金種別有高と最近の金種別有高、売上金から算出する必要つり銭金種枚数から、余剰なつり銭が収納されていないか、またはつり銭が不足していないかを判別し、適正なつり銭量の算出できる。また、この実施形態によれば、管理者の精神的負担が軽減し、会社として余剰な現金を他の投資に充当することが可能となる。
(B)他の実施形態
上述した実施形態においても種々の変形実施形態を説明したが、本発明は、以下のような他の変形実施形態も適用することができる。
(B−1)上述した実施形態では、複数台の現金処理機を設置することにより、現金処理機に収納されるつり銭有高の不足及びつり銭バランスの崩れを防止記する方法を説明した。しかし、上述した実施形態を適用することにより、1台の現金管理装置から売上金回収を実施することもできる。
つまり、現金管理装置は、複数の現金処理機に収納される現金を管理することができる。現金処理機に入金される現金は、売上金と返納すべきつり銭からなる。従って、上述した実施形態では、収納される現金のうち、つり銭有高に注目することでつり銭有高を管理できるが、売上金に注目することで回収すべき売上金も管理できる。
(B−2)上述した実施形態では、運輸機関の支店における現金管理システムに適用した場合を例示した。しかし、本発明は、運輸機関における現金管理システムに限定されるものではない。また、本発明は、ある支店における現金管理システムに限定されるものではなく、複数の支店間の現金管理システムにも適用することができる。
10…現金管理システム、1−1及び1−2…現金管理装置、2−1及び2−2…現金処理機、310…管理データ取得部、320…データベース、330…過去つり銭有高比較判別部、340…つり銭有高変動比較判別部、350…つり銭有高予測部、360…現金バランス調整部。

Claims (8)

  1. 複数の現金処理機における過去の金種別つり銭有高データを記憶する記憶手段と、
    上記複数の現金処理機のそれぞれに収納される現在の金種別つり銭有高データを取得する管理データ取得手段と、
    上記各現金処理機の現在の金種別つり銭有高データと、上記記憶手段の対応する現金処理機の過去の金種別つり銭有高データとを比較し、その比較結果に基づいて、上記各現金処理機に収納すべき金種別つり銭有高を判断する金種別つり銭有高比較判別手段と、
    金種別つり銭有高の判断結果を出力する判断結果出力手段と
    を備えることを特徴とする現金管理装置。
  2. 上記複数の現金処理機から取得する取引前の金種別つり銭有高データと取引後の金種別つり銭有高データとに基づく上記各現金処理機における金種別つり銭有高の増減結果に応じて、上記各現金処理機の売上金有高データとつり銭有高データとの間で有高の充当処理を行い、上記複数の現金処理機の間でのつり銭有高の調整を行う現金有高調整手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の現金管理装置。
  3. 上記金種別つり銭有高判別手段が、
    上記各現金処理機における金種別つり銭有高の変動値を所定期間に亘って求め、上記金種別つり銭有高の変動値と、過去の金種別つり銭有高データとを比較し、その比較結果に基づいて、上記各現金処理機に収納すべき金種別つり銭有高を判断する金種別つり銭有高変動値比較判別部を備える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の現金管理装置。
  4. 上記金種別つり銭有高変動値比較判別部が、
    所定期間に亘る上記各現金処理機の金種別つり銭有高の変動値と、上記各現金処理機の現在の金種別つり銭有高データとに基づき、上記現在の金種別つり銭有高データが上記金種別つり銭有高の変動値を超えている場合に、上記金種別つり銭有高の変動値と、上記過去の金種別つり銭有高データとの比較結果に基づいて、上記各現金処理機に収納すべき金種別つり銭有高を判断するものであることを特徴とする請求項3に記載の現金管理装置。
  5. 上記金種別つり銭有高変動値比較判別部が、
    上記各現金処理機から取得する、金種別つり銭有高の各日の最大値及び最小値に基づいて各日の金種別つり銭有高の変動値を求め、所定期間内の各日の金種別つり銭有高の平均的な変動値を、上記各現金処理の金種別つり銭有高の変動値とすることを特徴とする請求項3又は4に記載の現金管理装置。
  6. 上記金種別つり銭有高判別手段が、
    上記各現金処理機から取得した売上金データに基づいて、上記各現金処理機に準備すべき金種別つり銭有高値を予測し、予測した金種別つり銭有高値と現在の金種別つり銭有高データとを比較し、その比較結果に基づいて、上記各現金処理機に収納すべき金種別つり銭有高を判断する金種別つり銭有高予測判別部
    を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の現金管理装置。
  7. 複数の現金処理機と、
    上記複数の現金処理機から取得する管理データに基づいて、上記複数の現金処理機の現金管理を行う現金管理装置と
    を備える現金管理システムにおいて、
    上記現金管理装置は、
    上記複数の現金処理機における過去の金種別つり銭有高データを記憶する記憶手段と、
    上記複数の現金処理機のそれぞれに収納される現在の金種別つり銭有高データを取得する管理データ取得手段と、
    上記各現金処理機の現在の金種別つり銭有高データと、上記記憶手段の対応する現金処理機の過去の金種別つり銭有高データとを比較し、その比較結果に基づいて、上記各現金処理機に収納すべき金種別つり銭有高を判断する金種別つり銭有高比較判別手段と、
    金種別つり銭有高の判断結果を出力する判断結果出力手段と
    を備えることを特徴とする現金管理システム。
  8. 複数の現金処理機の現金管理を行う現金管理装置の現金管理プログラムにおいて、
    上記現金管理装置が、上記複数の現金処理機における過去の金種別つり銭有高データを記憶する記憶手段を備え、
    コンピュータを、
    上記複数の現金処理機のそれぞれに収納される現在の金種別つり銭有高データを取得する管理データ取得手段、
    上記各現金処理機の現在の金種別つり銭有高データと、上記記憶手段の対応する現金処理機の過去の金種別つり銭有高データとを比較し、その比較結果に基づいて、上記各現金処理機に収納すべき金種別つり銭有高を判断する金種別つり銭有高比較判別手段、
    金種別つり銭有高の判断結果を出力する判断結果出力手段
    として機能することを特徴とする現金管理プログラム。
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