JP2023039528A - 現金預入システム及び現金預入方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】小売店舗で金融機関の口座への現金の預け入れを可能とする。【解決手段】利用者が店舗を介して利用者の口座へ現金を預け入れるための現金預入システムを、利用者が店舗に預けた現金を識別計数して金額を取得する現金処理装置と、現金の金額及び利用者の口座情報を取得して、預入金額分の資金を、店舗から管理会社に得られるか否かを判定し、判定結果に基づいて、管理会社の口座から、口座情報に基づいて特定した利用者の口座へ、預入金額分の資金を移動する口座処理の実行を、該口座処理を実行する外部装置に指示する管理サーバとによって構成する。【選択図】図2

Description

この発明は、利用者が金融機関の口座へ現金を預け入れるための現金預入システム及び現金預入方法に関する。
従来、金融機関の顧客が、現金自動預払機(ATM)を利用することなく、口座から引き出した現金を店舗で受け取ることができるキャッシュアウト用のシステムが利用されている。特許文献1には、利用者が、銀行口座から引き出した現金を、銀行から委託を受けた店舗で受け取ることができるキャッシュアウトシステムが開示されている。利用者が、店舗に設置された装置から払い出された現金を受け取ると、この現金の金額に手数料を加えた金額が利用者の銀行口座から引き落とされる。
特開2019-36169号公報
金融機関は、口座からの現金の引き出し及び口座への現金の預け入れのサービスを顧客に提供するため、これまで多くの支店や小売店舗にATMを設置してきた。ATMによる現金の入出金を可能とするには、各ATM内にある現金の金種及び枚数を管理する必要があり、手間と費用がかかる。近年、キャッシュアウトシステムを利用可能な店舗が増加する傾向にあり、今後は既存のATMが撤去されてATM台数が減少する可能性もある。しかしながら、従来のキャッシュアウトシステムでは、利用者は、口座から引き出した現金を受け取ることはできるが、口座へ現金を預け入れることはできない。
本発明は、上記従来技術による課題に鑑みてなされたもので、小売店舗において利用者が金融機関の口座へ現金を預け入れることができる現金預入システム及び現金預入方法を提供することを目的とする。
本開示に係る現金預入システムは、利用者が店舗を介して前記利用者の口座へ現金を預け入れるための現金預入システムであって、利用者が店舗に預けた現金を識別計数して金額を取得する現金処理装置と、前記現金の金額及び前記利用者の口座情報を取得して、預入金額分の資金を、前記店舗から管理会社に得られるか否かを判定し、判定結果に基づいて、前記管理会社の口座から前記利用者の口座へ、前記預入金額分の資金を移動する口座処理の実行を、該口座処理を実行する外部装置に指示する管理サーバとを備える。
上記構成において、前記管理サーバは、前記店舗の口座から前記管理会社の口座へ前記預入金額分の資金を移動する口座処理の実行を、該口座処理を実行する外部装置に指示して、前記口座処理が行われることに基づいて、前記管理会社が前記預入金額分の資金を前記店舗から得られると判定してもよい。
上記構成において、前記管理サーバは、前記管理会社が前記店舗から予め預かった預り金から前記預入金額を減算して、減算後の前記預り金の残高がマイナスにならないことに基づいて、前記管理会社が前記預入金額分の資金を前記店舗から得られると判定してもよい。
上記構成において、前記管理サーバは、複数の現金処理装置それぞれに利用者から現金を受け付けて得られた預入金額を各利用者の口座と関連付けて管理し、同じ口座に関連付けられた複数の預入金額を合計して合計金額分の資金を移動する口座処理の実行を指示することにより、前記複数の預入金額をまとめて処理してもよい。
上記構成において、前記現金処理装置は、前記利用者が有する端末から前記口座情報を受信して、前記管理サーバは、前記現金処理装置から前記口座情報を取得してもよい。
上記構成において、前記口座情報には、前記利用者の口座を示す情報と、前記管理会社の口座から前記利用者の口座へ前記預入金額分の資金を移動する日時に関する情報とが含まれていてもよい。
上記構成において、前記外部装置は金融機関サーバであり、前記金融機関サーバは、前記管理会社の口座から前記利用者の口座へ移動する資金の金額に応じた手数料を前記管理会社の口座に入金してもよい。
上記構成において、前記現金処理装置は、前記店舗が客と商取引を行う際に前記客が代金を精算する精算機、又は客が現金を両替する両替機であってもよい。
上記構成において、前記預入金額は、利用者が店舗に預けた現金の金額から前記利用者が前記店舗に支払う手数料を差し引いた金額であってもよい。
本開示に係る現金預入方法は、利用者が店舗を介して前記利用者の口座へ現金を預け入れるための現金預入方法であって、現金処理装置が、利用者が店舗に預けた現金を識別計数して金額を取得する工程と、管理サーバが、前記現金の金額及び前記利用者の口座情報を取得する工程と、前記管理サーバが、預入金額分の資金を、前記店舗から管理会社に得られるか否かの判定を行う工程と、前記判定の結果に基づいて、前記管理サーバが、前記管理会社の口座から、前記口座情報に基づいて特定した前記利用者の口座へ、前記預入金額分の資金を移動する口座処理の実行を、該口座処理を実行する外部装置に指示する工程とを含む。ここで、前記預入金額は、利用者が店舗に預けた現金の金額から前記利用者が前記店舗に支払う手数料を差し引いた金額であってもよい。
本発明に係る現金預入システム及び現金預入方法によれば、利用者は、小売店舗において金融機関の口座へ現金を預け入れることができる。
図1は、本実施形態に係る現金預入システムの構成例を示すブロック図である。 図2は、利用者の銀行口座と、店舗の銀行口座とが同じ銀行にある場合の現金の動き及び口座処理を示す模式図である。 図3は、利用者の銀行口座と、店舗の銀行口座とが別の銀行にある場合の現金の動き及び口座処理を示す模式図である。 図4は、店舗が事前に管理会社へ資金を預ける場合の現金の動き及び口座処理を示す模式図である。 図5は、利用者の銀行口座と、店舗の銀行口座とが同じ銀行にある場合の処理の流れを示す模式図である。 図6は、利用者の銀行口座と、店舗の銀行口座とが別の銀行にある場合の処理の流れを示す模式図である。 図7は、店舗が事前に管理会社へ資金を預ける場合の処理の流れを示す模式図である。 図8は、管理サーバが振込内容を決定する処理を説明するための図である。 図9は、管理サーバが管理する情報の例を示す図である。 図10は、店内の客に報知される特典情報の例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る現金預入システム及び現金預入方法について説明する。本発明に係る現金預入システムの利用者は、現金自動預払機(ATM)を利用することなく、店舗で、自身の金融機関の口座へ現金を預け入れることができる。利用者が現金の預け入れを行える店舗には、食料品店、コンビニエンスストア等の小売店の店舗が含まれる。利用者が預け入れる現金は、紙幣のみであってもよいし、硬貨のみであってもよいし、紙幣及び硬貨の両方であってもよい。
現金預入システムで行われる処理の概要を説明すると、まず、現金預入システムの利用者が、口座に預け入れたい現金を小売店の店舗に預ける。この現金が、店舗に設置された現金処理装置に入金されて識別計数され、入金額が得られる。例えば、入金額から利用者が店舗に支払う手数料を差し引いた残りの金額を預入金額として、預入金額分の資金を店舗から管理会社に移動する処理が行われる。例えば、店舗が管理会社の口座へ振り込みを行ったり、管理会社が事前に店舗から資金源を預かったりすることで、管理会社は店舗から預入金額分の資金を得ることができる。続いて、管理会社の口座から利用者の口座へ預入金額分の資金を移動する口座処理が行われる。口座処理は、管理会社が管理する管理サーバが、金融機関のサーバへ指示することによって行うことができる。この結果、利用者の口座の残高は、預入金額分増加し、利用者がATMを利用して口座に現金を預け入れた場合と同じ状態になる。
利用者が現金を預ける場所は店舗に限定されず、駅等の施設であってもよいが、本実施形態では、客に商品を販売する小売店の店舗を例に、現金預入システム及び現金預入方法について説明する。金融機関及び口座の種類も特に限定されないが、本実施形態では銀行口座を例に説明する。
図1は、本実施形態に係る現金預入システム1の構成例を示すブロック図である。現金預入システム1は、管理サーバ100と、携帯端末200(200a、200b)と、店舗サーバ300(300a、300b)と、操作端末350(350a、350b)、351(351a、351b)と、現金処理装置400(400a、400b)、401(401a、401b)と、銀行サーバ500(500a、500b)とを含む。
管理サーバ100、携帯端末200、店舗サーバ300及び銀行サーバ500は、ネットワーク2を介して通信することができる。ネットワーク2の種類は特に限定されず、インターネット回線であってもよいし、専用回線であってもよい。
図1には、利用者、店舗及び銀行をそれぞれ2つ示しているが、これらの数は特に限定されない。携帯端末200、店舗サーバ300及び銀行サーバ500の数はそれぞれ1つであってもよいし3つ以上であってもよい。図1には、各店舗に操作端末及び現金処理装置を2組ずつ示しているが、これらの数も特に限定されない。本実施形態に係る操作端末351の機能及び動作は、操作端末350の機能及び動作と略同じである。同様に、現金処理装置401の機能及び動作は、現金処理装置400の機能及び動作と略同じである。よって、以下、操作端末350、351及び現金処理装置400、401については、操作端末350及び現金処理装置400を対象に説明する。
管理サーバ100は、現金預入システム1を管理する管理会社に設置されている。管理会社は管理サーバ100を操作して現金預入システム1を管理する。管理サーバ100は、操作端末によって操作可能なコンピュータ装置である。ただし、管理サーバ100が操作部及び表示部を備えるコンピュータ装置であってもよい。
携帯端末200は、現金預入システム1の利用者が所持する携帯型の通信端末である。通信端末の種類は特に限定されないが、例えば、スマートフォン及びタブレットが携帯端末200として利用される。利用者は、携帯端末200を利用して、自身の銀行口座へ現金を預け入れるための処理を行うことができる。
店舗サーバ300、操作端末350及び現金処理装置400は、店舗内に設置されている。店舗サーバ300は、例えば、操作部及び表示部を備えるコンピュータ装置である。店舗サーバ300は、操作端末350から、現金処理装置400の情報を取得する。店舗サーバ300は、現金処理装置400に収納されている現金の在高、すなわち現金の金種及び金種別枚数の情報を取得して管理することができる。
操作端末350は、操作部及び表示部と、利用者の携帯端末200から情報を取得するための読取装置とを備える。操作端末350は、現金処理装置400と通信可能に接続されている。操作端末350は現金処理装置400が収納中の現金を管理している。店員は操作端末350を操作して現金処理装置400を制御することができる。
現金処理装置400は、現金の入金を受け付けて識別計数し、入金額を取得する。現金処理装置400は、識別計数した現金を、装置内に設けられた収納部に金種別に収納することができる。現金処理装置400が、出金する現金の金種及び枚数を示す情報を受け付けて、収納部に収納されている現金を出金可能であってもよい。
例えば、店舗のチェックアウトカウンターで、客が商品を購入する際に精算処理に利用されるキャッシュレジスタが操作端末350として利用され、キャッシュレジスタと接続された釣銭機が現金処理装置400として利用される。
現金処理装置400に現金を入金して識別計数結果に基づく入金額を得ることができれば、操作端末350及び現金処理装置400の構成は特に限定されない。操作端末350と現金処理装置400とが別体である例に限定されず一体であってもよい。例えば、セルフレジが操作端末350及び現金処理装置400として機能する態様でもよいし、セミセルフレジが操作端末350及び現金処理装置400として機能する態様でもよい。店舗で商品の販売に利用される自動販売機が操作端末350及び現金処理装置400として機能する態様でもよいし、店舗で公共料金の支払等に利用される自動精算機が操作端末350及び現金処理装置400として機能する態様であってもよい。店舗で客が両替に利用する両替機が、操作端末350及び現金処理装置400として機能する態様であってもよい。現金の入金を受け付けて識別計数し、得られた入金額を出力する現金処理装置400は従来知られているため詳細な説明は省略する。
銀行サーバ500は、銀行に設置されている。銀行サーバ500は、複数の銀行口座間で資金を移動する口座処理を実行する。口座処理には、自行の銀行口座間で資金を移動する振替の処理と、自行の銀行口座から他行の銀行口座へ資金を移動する振込の処理とが含まれる。
次に、現金預入システム1における現金の動き及び口座処理の概要を説明する。利用者が、自身の銀行口座へ預け入れたい現金を店舗に預けた後、管理会社は、店舗が利用者から受け取った現金の金額から、利用者が店舗に支払う手数料を除いた預入金額分の資金を、店舗の銀行口座から管理会社の銀行口座へ受け取る。このとき、利用者の銀行口座と店舗の銀行口座とが同じ銀行にある場合と、別の銀行にある場合とで口座処理の内容が異なる。なお、ここで言う同じ銀行の口座には口座間の資金の移動に手数料のいらない口座が含まれ、別の銀行の口座には口座間の資金の移動に手数料を要する口座が含まれる。
図2は、利用者の銀行口座と店舗の銀行口座とが同じ銀行にある場合の現金の動き及び口座処理を示す模式図である。銀行Xにある自身の銀行口座に現金を預け入れたい利用者Pは、店舗Aに現金を預ける(ステップS11)。このとき、利用者Pは店舗Aに手数料を支払う。手数料の金額は、特に限定されない。手数料は、固定されていてもよいし、利用者Pが銀行口座に預け入れる金額に応じて変更されてもよい。以下、利用者Pが店舗Aに預けた現金の金額が1万円で、このうち100円が店舗Aに手数料として支払われるものとして、すなわち店舗Aに手数料100円を支払って9900円を銀行口座へ預け入れるものとして、説明を続ける。
銀行Xでは、店舗Aの銀行口座から管理会社の銀行口座へ、利用者Pが店舗Aに預けた現金の金額から手数料を差し引いた9900円分の資金を移動する振替が行われる(ステップS12)。また、この9900円分の資金を管理会社の銀行口座から利用者の銀行口座へ移動する振替が行われる(ステップS13)。
現金預入システム1を利用することにより、銀行Xは、店舗Aに利用者Pが預けた現金を、利用者Pの銀行口座に受け取ることができる。例えば、店舗AにATMがない場合でも、利用者Pは店舗Aで銀行口座に現金を預け入れることができる。このため、銀行Xは、現金預入システム1を提供する管理会社に所定の手数料を支払う(ステップS14)。手数料の金額は、特に限定されず、固定されていてもよいし、利用者Pが口座に預け入れる金額に応じて変更されてもよい。例えば、銀行Xは、利用者Pが銀行Xの銀行口座へ預け入れた金額の5%を、手数料として管理会社の銀行口座に入金する。図2に示す例では、9900円の5%に相当する495円が銀行Xにある管理会社の銀行口座に入金されることになる。
図3は、利用者の銀行口座と店舗の銀行口座とが別の銀行にある場合の現金の動き及び口座処理を示す模式図である。店舗Bは、利用者Pが銀行口座を有する銀行Xとは異なる銀行Yに銀行口座を有している。このため、図3では図2と異なる口座処理が行われる。
銀行Xにある自身の銀行口座へ現金を預け入れたい利用者Pは、図2の場合と同様に、店舗Bに現金を預ける(図3ステップS21)。利用者Pは、図2の場合と同様に、店舗Bに手数料を支払う。図2と同様に、利用者Pが店舗Bに支払う手数料が100円、利用者Pが銀行口座に預け入れる金額が9900円であるものとして説明を続ける。
管理会社は、銀行Xと銀行Yの両方に銀行口座を有している。これを利用して、まず、銀行Yで、店舗Aの銀行口座から管理会社の銀行口座へ、9900円分の資金を移動する振替が行われる(図3ステップS22)。この振替は、銀行Yの銀行口座間で行われる口座処理であるため、手数料は不要である。
銀行Xでは、管理会社の銀行口座から利用者Pの銀行口座へ9900円分の資金を移動する振替が行われる(ステップS23)。この振替も、銀行Xの銀行口座間で行われる口座処理であるため、手数料は不要である。利用者Pの口座残高が9900円増加した後、図2の場合と同様に、銀行Xから管理会社の銀行Xの銀行口座に手数料が入金される(図3ステップS24)。
銀行Xと銀行Yの両方に銀行口座を有する管理会社は、銀行Yにある管理会社の銀行口座から、銀行Xにある管理会社の銀行口座へ資金を移動する振込を行う(ステップS25)。この振込により、銀行Yで店舗Bの銀行口座から管理会社の銀行口座へ移動した9900円の資金が、さらに銀行Xにある管理会社の銀行口座へ移動することになる。振込は、異なる銀行の口座間で行われる口座処理であるため、管理会社は、銀行Yに振込手数料を支払う必要がある。管理会社は、振込手数料の金額を抑えるための処理を行うが、これについては後述する。
図4は、店舗が事前に管理会社へ資金を預ける場合の現金の動き及び口座処理を示す模式図である。店舗Cは、銀行口座への現金預入を希望する利用者に対応するため、予め資金を管理会社に預ける(ステップS30)。金額は特に限定されないが、例えば店舗Cが管理会社へ5万円を預けたものとして説明を続ける。
銀行Xにある自身の銀行口座へ現金を預け入れたい利用者Pは、図2及び図3の場合と同様に、店舗Cに現金を預けて(図3ステップS31)、手数料を支払う。図2及び図3と同様に、利用者Pが店舗Cに支払う手数料が100円、利用者Pが銀行口座に預け入れる金額が9900円であるものとして説明を続ける。
管理会社は、9900円分を店舗Cの預り金から減額することによって、店舗Cから資金を受け取る(ステップS32)。この結果、管理会社が店舗Cから預かっている預り金の金額は5万円から4万100円に減少する。
銀行Xでは、9900円分の資金を銀行Xにある管理会社の銀行口座から利用者Pの銀行口座へ移動する振替が行われる(ステップS33)。利用者Pの口座残高が9900円増加した後、図2及び図3の場合と同様に、銀行Xから管理会社の銀行Xの銀行口座に手数料が入金される(ステップS34)。
このように、現金預入システム1の利用者は、店舗に現金を預けて手数料を支払うことにより、自身の銀行口座へ現金を預け入れることができる。例えば、大量の硬貨が手元にある利用者は、この硬貨を店舗に持ち込んで銀行口座へ預け入れることができる。
店舗は、利用者、すなわち客が銀行口座へ預け入れる現金を預かることにより、手数料を得ることができる。店舗が客から預かった現金は店舗所有の現金となるため、店舗は、この現金を自由に使うことができる。例えば、店舗は、客から預かった現金を、商品取引時の釣銭として使うことができる。
銀行は、店舗にATMを設置することなく、ATMがある場合と同様に、銀行口座への現金預入のサービスを利用者に提供することができる。銀行は、管理会社に手数料を支払う必要があるが、ATMの設置、保守点検及びATM内の現金管理を行う必要がないため、各店舗にATMを設ける場合に比べてトータルコストを削減することができる。
次に、図5~図7を参照しながら、現金預入システム1が、図2~図4に示した各処理を実現する方法を説明する。図5が図2に対応し、図6が図3に対応し、図7が図4に対応している。
図5は、利用者の銀行口座と、店舗の銀行口座とが同じ銀行にある場合の処理の流れを示す模式図である。銀行Xにある自身の銀行口座に現金を預け入れたい利用者Pは、携帯端末200を操作して専用のアプリケーションを起動し、現金の預け入れを要求する操作を行う。利用者Pは、預け入れる現金の金額を入力する必要はなく、利用者Pの銀行口座を特定するための情報を入力すればよい。例えば、利用者Pは、銀行口座の名義と口座番号を入力すればよい。また、例えば、管理サーバ100が利用者の口座情報を利用者の識別情報と関連付けて管理している場合は、利用者Pは識別情報を入力すればよい。
管理サーバ100は、利用者Pの口座情報を含む預入要求情報を携帯端末200から受信して、利用者Pが現金を預けることができる店舗の情報を携帯端末200に送信する(ステップS101)。
管理サーバ100は、預入要求情報に含まれる口座情報に基づいて利用者Pが銀行口座を有する銀行を特定する。管理サーバ100は、現金預入システム1を利用する複数の店舗の中から、利用者Pが現金を預けることができる店舗を検索する。例えば、管理サーバ100は、利用者が銀行口座に預け入れる現金を受け付けてもよいとする店舗の情報を内部で管理して、該情報に基づいて店舗を検索する。
また、例えば、管理サーバ100は、利用者が銀行口座に預け入れる現金を受付可能か否かを各店舗の店舗サーバ300に問い合わせることにより、店舗を検索する。例えば、店舗サーバ300aは、店舗が営業中であるか否か及び店舗が混雑しているか否かに基づいて、現金を受け付けるか否かを決定し、決定結果を管理サーバ100に通知することができる。現金受付可否の決定は、店舗サーバ300aが、所定期間内の現金処理装置400aの使用状況(店舗の混雑状況)に基づいて自動的に行うこともできるし、店員が店舗サーバ300a又は操作端末350aを操作して手動で行うこともできる。手動操作を行う店員には、例えば、店舗の責任者及び管理者が含まれる。店舗で現金を受け付けないことが決定された場合、決定結果の通知を受けた管理サーバ100は、この店舗を、利用者からの現金を受付可能な店舗のリストから除外する。このように、店舗は、店舗サーバ300aによる自動判定又は店員による手動操作により、現金受付のサービスを中断することもできる。
管理サーバ100は、利用者Pが所持する携帯端末200から、該端末の現在位置を示す位置情報を取得することができる。管理サーバ100は、利用者Pの現在位置を中心とする所定の距離範囲内で、利用者Pが現金を預けることができる店舗のリストを作成する。管理サーバ100は、作成したリストを携帯端末200へ送信する。
利用者Pは、携帯端末200の画面上で、管理サーバ100から受信した店舗リストを確認する。利用者Pは、携帯端末200を操作して、店舗リストにある店舗の中から、現金を預ける店舗Aを選択する(ステップS102)。
管理サーバ100は、利用者Pの選択結果を携帯端末200から受信して、利用者Pが店舗Aに現金を預けるための取引情報を作成し、これを携帯端末200へ送信する(ステップS103)。管理サーバ100は、店舗Aの店舗サーバ300aにも取引情報を送信する(ステップS104)。例えば、取引情報は、利用者Pを特定するための利用者識別情報(利用者ID)、及び利用者Pが選択した店舗Aを特定するための店舗識別情報(店舗ID)を含む。
利用者Pは、携帯端末200で選択した店舗Aに移動する。携帯端末200は、管理サーバ100から受信した取引情報を符号化した図形コードを生成する。携帯端末200は、生成した図形コードを画面上に表示する。図形コードの種類は特に限定されないが、以下、図形コードがQRコード(登録商標)であるものとして説明を続ける。
店舗Aの操作端末350aにはカメラ310aが接続されている。カメラ310aは、操作端末350aが携帯端末200から情報を受信するための読取装置として機能する。利用者Pは、携帯端末200の画面に表示されたQRコードをカメラ310aに読み取らせる(ステップS105)。
操作端末350aは、カメラ310aで読み取ったQRコードを復号して取引情報を取得する。操作端末350aは、取引情報に含まれる利用者ID等の情報に基づいて、店舗サーバ300aから、対応する取引情報を取得する。操作端末350aは、携帯端末200から得られた取引情報を、店舗サーバ300aが管理サーバ100から受信した取引情報と照合する。携帯端末200から得られた取引情報が、管理サーバ100から受信した取引情報と一致すること、すなわち管理サーバ100が利用者Pから店舗Aでの現金預入の要求を受け付けて利用者Pの口座情報を取得済であることが確認できると、操作端末350aは現金処理装置400aで利用者からの現金の入金を受け付ける。
利用者Pが店舗Aに預ける現金は現金処理装置400aに入金される(ステップS106)。例えば、店員が利用者Pから現金を受け取り、現金処理装置400aに入金するが、入金作業は利用者Pが自ら行う態様であってもよい。
現金処理装置400aは、入金された現金を識別計数して入金額を取得する。現金処理装置400aで得られた入金額は、操作端末350aを介して店舗サーバ300aに送信される。店舗サーバ300aは、管理サーバ100へ、入金取引の完了を示す完了情報を送信する(ステップS108)。完了情報には、例えば、利用者Pの利用者ID、店舗Aの店舗ID、現金処理装置400aへの入金額、店舗が入金額から差し引く手数料の金額、入金完了日時等を特定するための情報を含めることができる。管理サーバ100は、完了情報に基づいて取引履歴を管理するが詳細は後述する。
完了情報を受信した管理サーバ100は、管理会社の銀行口座から利用者Pの銀行口座へ移動する資金を、店舗Aの銀行口座から管理会社の口座へ得られるか否かを判定する(ステップS109)。
管理サーバ100は、店舗IDと店舗の口座情報とを関連付けた店舗情報を管理している。管理サーバ100は、完了情報に含まれる店舗IDに基づいて、店舗Aの口座を特定する。店舗Aの銀行口座を特定した管理サーバ100は、管理会社の銀行口座から利用者Pの銀行口座へ移動する資金を、店舗Aの銀行口座から管理会社の口座へ移動可能か否かを判定する。
例えば、店舗情報から店舗の銀行口座を特定できたことに基づいて、管理サーバ100が資金移動可能と判定する態様であってもよい。例えば、管理サーバ100が、店舗の銀行口座に、現金処理装置400への入金額から手数料を差し引いた金額分の残高があるか否かを、銀行サーバ500に問い合わせる態様であってもよい。店舗情報で、口座残高の確認が不要な店舗と、確認を要する店舗とが予め設定されており、管理サーバ100が、口座残高の確認を要する店舗についてのみ銀行サーバ500への問合せを実行する態様であってもよい。口座残高の確認を行う金額の閾値が予め設定されており、口座間で移動する資金の金額が閾値を超える場合にのみ、管理サーバ100が銀行サーバ500へ店舗の口座残高を問い合わせる態様であってもよい。
店舗Aの銀行口座から管理会社の銀行口座への資金移動が可能と判定した管理サーバ100は、利用者Pの銀行口座及び店舗Aの銀行口座がある銀行Xの銀行サーバ500aに、口座処理を指示する(ステップS110)。なお、店舗Aから管理会社への資金移動ができないと判定された場合は入金取引が中止されることになる。
管理サーバ100は、利用者Pの銀行口座、店舗Aの銀行口座、管理会社の銀行口座、これらの口座間で移動する資金の金額それぞれを特定可能な情報を銀行サーバ500aへ送信する。このとき、管理サーバ100は、店舗Aの現金処理装置400aに入金された現金の入金額から、店舗Aが利用者Pから受け取る手数料を差し引いて得られた金額を、口座間で移動する資金の金額、すなわち利用者Pの銀行口座へ預け入れられる預入金額として、銀行サーバ500aに送信する。
銀行Xの銀行サーバ500aは、管理サーバ100から受信した情報に基づいて、店舗Aの銀行口座から管理会社の銀行口座へ、預入金額分の資金を移動する振替を実行する(ステップS111)。銀行サーバ500aは、管理会社の銀行口座から利用者Pの銀行口座へ、預入金額分の資金を移動する振替を実行する(ステップS112)。銀行サーバ500aは、銀行Xが管理会社に支払う手数料を管理会社の銀行口座に入金する(ステップS113)。こうして、利用者Pの銀行口座の残高が、預入金額分、すなわち利用者Pが店舗Aに預けた金額から手数料を引かれた金額分増加する。
図6は、利用者の銀行口座と、店舗の銀行口座とが別の銀行にある場合の処理の流れを示す模式図である。利用者Pの銀行口座は銀行Xにあり、店舗Bの銀行口座は銀行Yにある。以下、図5に示す処理との違いを中心に図6に示す処理について説明する。
店舗Bに来店した利用者Pは、携帯端末200で現金預入のための操作を行った後、携帯端末200の画面に表示されたQRコードを、カメラ310bを介して操作端末350bに読み取らせる。利用者Pは、銀行口座に預け入れる現金を現金処理装置400bに入金する。管理サーバ100は、現金処理装置400bへの入金額に基づいて、管理会社の銀行口座から利用者Pの銀行口座へ移動する資金を、店舗Bの銀行口座から管理会社の口座へ得られるか否かを判定し、判定結果に基づいて口座処理に関する処理を開始する。これらステップS201~S209の処理は、図5に示すステップS101~S109の処理と同じであるため詳細な説明は省略する。
店舗Bの銀行口座から管理会社の銀行口座への資金移動が可能と判定した管理サーバ100は、利用者Pが銀行口座を有する銀行Xの銀行サーバ500a、及び店舗Bが銀行口座を有する銀行Yの銀行サーバ500bに、口座処理を指示する(ステップS210)。なお、店舗Bから管理会社への資金移動ができないと判定された場合は入金取引が中止されることになる。
管理サーバ100は、利用者Pの銀行口座、管理会社の銀行口座、これらの口座間で移動する移動額それぞれを特定可能な情報を、銀行Xの銀行サーバ500aへ送信する。また、管理サーバ100は、店舗Bの銀行口座、管理会社の銀行口座、これらの口座間で移動する移動額それぞれを特定可能な情報を、銀行Yの銀行サーバ500bへ送信する。現金処理装置400bに入金された現金の金額から、利用者Pが店舗Bへ支払う手数料を差し引いた預入金額が、銀行サーバ500a及び銀行サーバ500bへ送信する移動額になる。
銀行Yの銀行サーバ500bは、管理サーバ100から受信した情報に基づいて、店舗Bの銀行口座から管理会社の銀行口座へ預入金額分の資金を移動する振替を実行する(ステップS211)。
銀行Xの銀行サーバ500aは、管理サーバ100から受信した情報に基づいて、管理会社の銀行口座から利用者Pの銀行口座へ預入金額分の資金を移動する振替を実行する(ステップS212)。銀行サーバ500aは、銀行Xが管理会社に支払う手数料を管理会社の銀行口座に入金する(ステップS213)。こうして、利用者Pの銀行口座の残高が、預入金額分、すなわち利用者Pが店舗Bに預けた金額から手数料を引かれた金額分増加する。
管理サーバ100は、各銀行で行われる口座処理に基づいて、銀行間で行う管理会社の資金の移動内容、すなわち銀行間で行う振込内容を管理している(ステップS214)。この管理内容に基づいて、管理サーバ100は、銀行Yの銀行サーバ500bに、銀行Yにある管理会社の銀行口座から、銀行Xにある管理会社の銀行口座への預入金額分の振込を指示する(ステップS215)。管理サーバ100は、各店舗で行われた複数の入金取引それぞれの預入金額を合算して、1回の振込により銀行間の資金移動を行うこともできるが、これについては後述する。
管理サーバ100から指示を受けた銀行Yの銀行サーバ500bは、銀行Yにある管理会社の銀行口座から、銀行Xにある管理会社の銀行口座への振込を実行する(ステップS216)。この結果、銀行Yで店舗Bの銀行口座から管理会社の銀行口座へ移動した金額分の資金が銀行Xの銀行口座へ移動して、銀行X及び銀行Yにある管理会社の各銀行口座の残高が、ステップS211~S213の口座処理が行われる前の金額へと戻ることになる。
図7は、店舗が事前に管理会社へ資金を預ける場合の処理の流れを示す模式図である。図7に示す処理は、図6に示す処理の一部のみが変更された処理となるため、図6との違いを中心に説明する。
管理サーバ100は、店舗Cから予め預かった預り金の金額を管理している。図6のステップS201~S208に対応するS301~S308の処理が行われた後、管理サーバ100は、管理会社の銀行口座から利用者Pの銀行口座へ移動する資金を、店舗Cの預り金から得られるか否かを判定する(ステップS309)。預り金の金額が、移動する資金、すなわち利用者Pの銀行口座へ預け入れられる預入金額以上である場合に、管理サーバ100は資金移動可能と判定する。なお、資金移動不可能と判定された場合は入金取引が中止されることになる。
管理サーバ100は、店舗Cの預り金の金額を預入金額分減額することによって、店舗Cから管理会社へ資金を移動する(ステップS310)。このとき、管理サーバ100は、資金移動後の店舗Cの預り金が、予め設定された閾値以下であるか否かを判定して、閾値以下になった場合には、これを店舗Cに通知することができる。例えば、管理サーバ100は、店舗Cの店員が利用する端末に預り金の金額減少を知らせる通知を送信する。通知を受け取った店舗Cの店員は、預り金の金額を確認して金額を増やすなどの対応をとることができる。通知を受け取る店員には、店舗Cの責任者及び管理者が含まれる。
その後、図6のステップS210、S212及びS213に対応するS311~S313の処理が行われて、管理会社の銀行口座から利用者Pの銀行口座に預入金額分の資金が移動して、銀行Xから管理会社の銀行口座に手数料が入金される。店舗Cと管理会社との間の資金移動は預り金によって行われるため、店舗の銀行口座に関する処理は行われない。このため図7では、図6に示すステップS211、S214~S216に対応する処理は行われない。
なお、図2~図7では、店舗が利用者から手数料をとる例を示したが、店舗が手数料をとらない態様であってもよい。この場合、上述した手数料に関する各処理を、手数料を0(ゼロ)円として実行すればよい。
図6のステップS216に示したように異なる銀行間で振込を行う際、管理会社は、銀行に手数料を支払う必要がある。利用者と店舗の間で現金を受け渡す入金取引が行われる度に、異なる銀行間で振込を行うと、管理会社が銀行に支払う手数料は高額になる。このため、管理サーバ100は、複数の入金取引をまとめて処理することができる。
図8は、管理サーバ100が振込内容を決定する処理を説明するための図である。図8(a)は管理サーバ100が管理する情報の例を示す図である。図8(b)は、管理サーバ100が、異なる銀行にある管理会社の銀行口座間で資金を移動するために、銀行間で行う振込内容を決定する方法を示す図である。
管理サーバ100は、図8(a)に示すように、銀行間で行う振込の情報を管理している。管理サーバ100は、図6のステップS208で受信した完了情報に基づいて、図8(a)に示す情報を管理している。
図8(a)に示すように、銀行間で振込を行う際に振込元となる銀行別に、振込先の銀行と、該銀行へ振り込む合計金額とが管理される。合計金額とは、各入金取引時に店舗の銀行口座から管理会社の銀行口座へ移動した預入金額を、振込先別に合計した金額である。
管理サーバ100は、所定のタイミングで、銀行間の振込を行う。例えば、管理サーバ100は、1日に2回、図8(a)の合計金額の項目にある金額分の資金を移動するため、振込元の項目にある各銀行の銀行サーバ500に、図6のステップS215に示す振込を指示する。
銀行サーバ500に銀行間の振込を指示する際、管理サーバ100は、図8(a)に示す情報に基づいて、図8(b)に示すように振込金額を決定する。図8(b)に示す銀行X、銀行Y、金額Pxy及びPyxは、図8(a)に括弧書きで示した情報に対応している。
例えば、図8(b)に示すように、銀行Xから銀行Yへ振り込む必要がある金額Pxyと、銀行Yから銀行Xへ振り込む必要がある金額Pyxとが等しい場合、管理サーバ100は、振込を行わないことを決定する。この場合、銀行間での資金移動は不要であるため、管理サーバ100は、銀行サーバ500a、500bへの振込指示を行わない。
金額Pxyが金額Pyxより大きい場合、管理サーバ100は、PxyからPyxを差し引いた金額分を銀行Xから銀行Yへ振り込むことを決定する。この場合、(Pxy-Pyx)の金額分の資金を銀行Xから銀行Yに移動する必要がある。このため、管理サーバ100は、銀行Xの銀行サーバ500aに振込指示を行う。
金額Pyxが金額Pxyより大きい場合、管理サーバ100は、PyxからPxyを差し引いた金額分を銀行Yから銀行Xへ振り込むことを決定する。この場合、(Pyx-Pxy)の金額分の資金を銀行Yから銀行Xに移動する必要がある。このため、管理サーバ100は、銀行Yの銀行サーバ500bに振込指示を行う。
図8(b)では2つの銀行を例に説明したが、管理サーバ100は、全ての銀行について図8(a)に示すように情報を管理して、複数の銀行間で移動する資金の金額を決定する。管理サーバ100は、複数の銀行間で資金の移動が必要である場合、各銀行間の資金移動を行った結果、最終的に、どの銀行からどの銀行へ幾らの資金を移動したことになるのかを判定し、判定結果に基づく資金移動を行う。
例えば、銀行Xから銀行Yに50万円、銀行Yから銀行Zに100万円、銀行Zから銀行Xに50万円の資金の移動が必要である場合、これら3回の資金移動を行うと、最終的に銀行Yから銀行Zに50万円の資金が移動することになる。このため、管理サーバ100は、これら3つの銀行間で3回の資金移動を実行するのではなく、銀行Yから銀行Zへの50万円の資金移動を1回行うことにより、これら3つの銀行間の資金移動を完了する。
このように、管理サーバ100は、利用者が店舗に現金を預けた複数の入金取引について、銀行間で振込が必要な金額を合計して、複数取引分の資金の移動を1回の振込で処理する。また、管理サーバ100は、第1の銀行から第2の銀行へ移動する資金の金額と、第2の銀行から第1の銀行へ移動する資金の金額とを相殺して、得られた差額分の資金の移動を行う。すなわち、管理サーバ100は、第1の銀行から第2の銀行への振込と、第2の銀行から第1の銀行への振込とを別々に行わず、振込金額を相殺して1回の振込で済ませる。これにより、管理会社は、振込回数を減らして振込手数料を抑制することができる。また、銀行における振込処理の処理負荷も軽減される。
管理サーバ100は、利用者に関する情報、店舗に関する情報、及び利用者が店舗に現金を預けた入金取引に関する情報を管理している。図9は、管理サーバ100が管理する情報の例を示す図である。図9(a)は、利用者情報の例を示す図である。図9(b)は、手数料の設定情報の例を示す図である。図9(c)は、店舗情報の例を示す図である。
図9(a)に示すように、利用者情報には、各利用者の銀行口座に関する情報と、各利用者が店舗で行った入金取引に関する情報とが登録されている。管理サーバ100は、利用者情報に基づいて、入金取引を行った各利用者の銀行口座を特定することができる。また、管理サーバ100は、利用者情報に基づいて、各利用者が現金を預けた取引日時及び店舗と、各利用者の銀行口座へ預け入れられる預入金額とを特定することができる。
利用者情報には、複数の利用者を関連付けたグループを登録することができる。図9(a)は、グループID「G01」で管理されるグループに、利用者ID「U0001」の利用者及び「U0002」の利用者を含む複数の利用者が属する一方で、利用者ID「U0101」の利用者はグループには属していない例を示している。
例えば、同じ会社に属する複数の利用者がグループIDによって関連付けられる。管理サーバ100は、同一グループに属する利用者が行った入金取引をまとめて処理することができる。
例えば、店舗Dは、店舗IDが「S0004-1」の第1支店と、店舗IDが「S0004-2」の第2支店とを含むものとする。図9(a)に示すように、利用者ID「U0001」の利用者が、店舗ID「S0004-1」の店舗D第1支店で入金取引を行った際の預入金額が5万円、利用者ID「U0002」の利用者が店舗ID「S0004-2」の店舗D第2支店で入金取引を行った際の預入金額が7万円であったとする。管理サーバ100は、これら2つの取引をまとめて1回で処理することができる。
具体的には、管理サーバ100は、店舗Dから管理会社へ、5万円の資金を移動した後さらに7万円の資金を移動する2回の処理を実行するのではなく、1回の処理でこれらを合計した12万円の資金を移動することができる。また、管理サーバ100は、管理会社の銀行口座からグループID「G01」の会社の銀行口座へ、5万円の資金移動と7万円の資金移動との2回の口座処理を指示するのではなく、1回の口座処理でこれらを合計した12万円の資金を移動するよう銀行サーバ500に指示することができる。
すなわち、管理サーバ100は、各利用者の預入金額を、各利用者の銀行口座と関連付けて管理して、同じ銀行口座に関連付けられた複数の預入金額の合計金額を算出し、該合計金額分の資金を移動することにより、複数取引をまとめて処理することができる。複数取引をまとめて行う資金の移動には、店舗から管理会社への資金移動と、管理会社から利用者への資金移動との少なくともいずれか一方が含まれる。
複数取引をまとめて処理する場合、例えば、1日に1回所定時刻に、管理サーバ100が、預入金額の合計金額を算出して、店舗と管理会社の間及び/又は管理会社と利用者の間で、資金を移動するための処理を実行すればよい。管理サーバ100が、一ヶ月に1回、預入金額の合計金額を算出して資金を移動する処理を実行してもよい。店舗と管理会社の間で行われる資金移動と、管理会社と利用者の間で行われる資金移動とが同じタイミングで実行される態様に限定されず、異なるタイミングで実行される態様であってもよい。管理サーバ100は、予め店舗毎に設定されたタイミングで、店舗と管理会社の間で資金を移動するための処理を実行し、予め利用者毎に設定されたタイミングで、管理会社と利用者の間の資金を移動するための処理を実行することができる。
例えば、図9(a)に示す利用者情報が口座処理期限の項目を含み、管理サーバ100が、口座処理期限に基づいて複数取引をまとめて処理する態様であってもよい。口座処理期限は、入金処理日の午前中、入金処理日、週末、月末のように、グループ毎又は利用者毎に、予め定められていてもよい。管理サーバ100は、利用者情報に登録された口座処理期限に基づいて、管理会社の銀行口座と利用者の銀行口座との間で資金を移動する口座処理を実行することができる。
各利用者が、店舗で入金処理を行う際に、口座処理期限を指定する態様であってもよい。例えば、利用者は、図5のステップS103、図6のステップS203、図7のステップS303で携帯端末200を操作して口座処理期限を指定することができる。管理サーバ100が、利用者が指定した口座処理期限を管理して、指定された口座処理期限に基づいて、管理会社の銀行口座と利用者の銀行口座との間で資金を移動する口座処理を実行すればよい。
例えば、グループID「G01」に属する複数の利用者が指定期限を入金処理日の午前中にした場合、管理サーバ100は、これらの取引に係る資金移動を入金処理日午前中の所定時刻、例えば午前11時30分に実行する。例えば、グループID「G01」に属する複数の利用者が指定期限を月末にした場合、管理サーバ100は、これらの取引に係る資金移動を月末にまとめて実行する。
管理サーバ100は、図9(b)に示すように、管理会社が銀行から手数料を得る際の手数料率を銀行別に管理することができる。また、管理サーバ100は、各店舗が利用者から得る手数料(図中「店舗手数料」)を管理することができる。設定情報が店舗手数料を含む場合、管理サーバ100は、各店舗の現金処理装置400で得られた入金額から、店舗手数料の項目に登録された金額を差し引いて預入金額を算出する。
管理サーバ100は、図9(c)に示すように店舗情報を管理することができる。店舗情報には、各店舗の銀行口座に関する情報と、各店舗で行われた入金取引の情報とが登録されている。管理サーバ100は、店舗情報に基づいて、利用者との入金取引を行った各店舗の銀行口座を特定することができる。また、管理サーバ100は、店舗情報に基づいて、各店舗で行われた入金取引の内容を特定することができる。
図4及び図7に示したように事前に管理会社が店舗から預り金を預かって、これを店舗から管理会社へ移動する資金の資金源とする場合、管理サーバ100は、図9(c)に示す預り金の項目で、預り金の残高を管理する。店舗の預り金の金額が、予め設定された閾値以下になった場合、管理サーバ100は、図7のステップS301で利用者に案内する現金預入が可能な店舗のリストから、この店舗を除外する。
図9(c)に示すように、店舗情報には、取引制限の項目が含まれる。各店舗は、利用者から預かる現金の金種を制限するための情報を、取引制限の項目に登録することができる。例えば、各店舗の店員は、店舗サーバ300を操作して取引制限の登録を行うことができる。取引制限を登録する店員には店舗の責任者及び管理者が含まれる。
図9(c)に示す例は、店舗ID「S0002」の店舗が利用者から預かる現金が千円札のみに制限され、店舗ID「S0003」及び「S0004-2」の店舗が利用者から預かる現金が硬貨のみに制限されることを示している。また、店舗ID「S0004-1」の店舗が利用者から預かる現金は千円札及び硬貨に制限されることを示している。このように、各店舗は、店舗が利用者から預かる現金の金種を一又は複数の金種に制限することができる。これに加えて、取引制限の項目で、各店舗が利用者一人当たりから預かる現金の金額が制限される態様であってもよい。店員が現金の上限金額を設定した場合、現金処理装置400は、利用者が店舗に現金を預ける入金処理時に、上限金額を超える現金をリジェクトして利用者に返却すればよい。
店員が店舗サーバ300を操作して取引制限の登録を行うと、取引制限の項目に登録された情報が店舗の現金処理装置400の設定に反映される。取引制限に関する情報を受信した現金処理装置400は、取引制限に基づく入金処理を実行する。例えば、店舗が利用者から預かる現金の金種が千円札のみに制限された場合、現金処理装置400は、利用者が入金する現金を識別して、千円札以外の現金を装置外にリジェクトし、千円札の合計金額を入金額とする。また、例えば、店舗が利用者から預かる現金の金種が硬貨のみに制限されている場合、現金処理装置400は、紙幣の入金を受け付けず、硬貨の入金のみを受け付けて硬貨の合計金額を入金額とする。
取引制限は、利用者が銀行口座へ預け入れる現金の入金処理にのみ適用される。例えば、現金処理装置400が、客との商品取引時に精算処理に利用される装置である場合、精算処理を目的として行われる入金処理は取引制限と無関係に行われる。例えば、銀行口座への預入を目的とする利用者から店舗が預かる現金が硬貨のみに制限されている場合、現金処理装置400は、銀行口座へ預け入れられる現金の入金処理では紙幣の入金を受け付けない一方で、精算処理時の入金処理では紙幣の入金を受け付ける。
管理サーバ100は、図5のステップS101、図6のステップS201及び図7のステップS301で、利用者が現金を預けることができる店舗のリストを携帯端末200に送信する際、取引制限を示す情報も合わせて送信することができる。利用者は、店舗リストにある各店舗の取引制限を確認して、現金を預ける店舗を選択することができる。
現金処理装置400の装置内にある現金の在高に基づいて取引制限が自動設定される態様であってもよい。店舗では、利用者から預かった現金を、客との商品取引時に釣銭として使用することができる。店員は、釣銭に使用する現金の金種別に閾値を設定して、店舗サーバ300に記憶させることができる。店舗サーバ300は、店舗が利用者から預かる現金を、現金処理装置400内で収納量が閾値以下となった金種に制限することができる。
店舗サーバ300は、店内の各現金処理装置400の装置内に収納されている現金の金種及び金種別枚数を在高として管理している。店舗サーバ300は、在高が、店員が予め設定した閾値以下となった金種を特定する。店舗サーバ300は、銀行口座への預入を目的として利用者が入金処理を実行する際、入金可能な現金を、特定した金種、すなわち装置内での収納枚数が閾値以下となった金種に制限することができる。店舗サーバ300は、この制限を取引制限として、図9(c)に示すように管理サーバ100の店舗情報に登録することができる。
閾値以下となった金種が複数ある場合、店舗サーバ300は、金種の優先順位を決定することもできる。例えば、店舗サーバ300は、現金処理装置400内の収納枚数が少ない金種ほど優先順位を高くする。また、例えば、店舗サーバ300は、金種別に設定された閾値に対する収納枚数の割合が小さい金種ほど優先順位を高くする。
店員が、現金処理装置400の在高を確認して、店舗サーバ300を操作して金種の優先度を設定する態様であってもよい。例えば、現金処理装置400内の千円札を最優先で増やしたい場合、店員は、千円札の優先順位を最も高く設定する。また、例えば、千円札の次に100円硬貨を増やしたい場合、店員は、千円札の次に100円硬貨の優先順位を高く設定する。この場合、店舗サーバ300は、利用者から預かる現金を千円札及び100円硬貨に制限する取引制限を管理サーバ100の店舗情報に登録することができる。
また、店舗サーバ300は、優先順位に係る情報を現金処理装置400が有する表示部、操作端末350が有する表示部等を利用して、店舗の客に報知することができる。店舗サーバ300は、優先度に応じた特典を管理して、これを客に報知することもできる。
店員は、どのような場合にどのような特典を付与するかを予め設定し、設定情報として店舗サーバ300に記憶させることができる。店員は、優先度に応じて、利用者に付与する特典を設定することができる。例えば、利用者が店舗で商品を購入する際に商品代金の支払に利用可能なポイントが特典として付与される。金種の優先順位が決定すると、店舗サーバ300は、予め準備された特典の設定内容に基づいて、特典内容を客に報知する。
ただし、予め準備された設定内容に基づいて店舗サーバ300が特典内容を自動的に決定する態様に限定されず、店員が店舗サーバ300を操作して手動で特典内容を決定する態様であってもよい。例えば、店舗の責任者又は管理者は、店舗サーバ300を操作して現金処理装置400内の現金の在高の詳細を確認し、客から預かる現金の金種に応じて客に付与する特典の内容を決定することができる。
図10は、店内の客に報知される特典情報の例を示す図である。例えば、操作端末350の表示部に、図10に示す特典情報が表示される。図10に示すように、表示部には、客が店舗に預けることができる現金の金種を示す情報と、客が特典を受け取ることができる場所を示す情報と、現金を預けることによって得られる特典内容を示す情報とが表示される。
店内に複数のチェックアウトカウンターがある場合、店舗サーバ300は、釣銭用の現金の収納量が少ない現金処理装置400が設置されたチェックアウトカウンターを特定する。店舗サーバ300は、特定したチェックアウトカウンターを示す情報を表示部に表示する。図10に示す例では、釣銭用現金の収納量が少ない現金処理装置400が「カウンターNo.01」のチェックアウトカウンターに設置されているため、これを示す情報が表示されている。なお、このように店内の場所を示す情報についても、店舗サーバ300が自動的に検知する態様の他、管理者又は責任者が店舗サーバ300を操作して手動で場所を指定する態様であってもよい。
図10に示す例では、現金の金種別の優先度が千円札について最も高く設定されているため、客に千円札の預け入れを促す情報が表示されている。また、千円札を所定枚数以上預けた客は、他の客より高い特典を得られることを示す情報が表示されている。店員が、店舗が預かる現金の金種及び枚数(金額)に応じた特典を設定することにより、店舗サーバ300は、設定された内容を客に報知することができる。
このように、銀行口座へ預け入れる現金を店舗に預けることによって利用者が得られる特典の情報が、操作端末350又は現金処理装置400の表示部に表示されることにより、店舗に現金を預けるインセンティブを店舗の客に与えることができる。
特典に関する情報が、チェックアウトカウンター以外の場所に設置された表示装置に表示される態様であってもよい。特典に関する情報が、電子メール、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)、携帯端末200のアプリケーション、店舗が運営するウェブサイト等を利用して、現金預入システム1の利用者に報知される態様であってもよい。
例えば、店舗サーバ300が、店舗から利用者に特典を付与する金種と特典内容とを含む情報を管理サーバ100へ送信する。管理サーバ100は、例えば図10に示す情報に、店舗を特定可能な情報を加えて、これを各利用者の携帯端末200へ電子メールで送信する。また、例えば、管理サーバ100は、SNSによる発信、ウェブサイトによる公開、アプリケーションによる通知を利用して、利用者への報知を行う。利用者は、報知された情報を携帯端末200に表示して、特典が得られる現金の金種及び店舗と特典内容とを確認することができる。利用者は、携帯端末200に表示された情報に基づいて、店舗へ移動し、銀行口座へ預け入れる現金を店舗に預ける入金取引を行うことにより、特典を得ることができる。なお、利用者が受け取る特典内容が、店舗で商品を購入する際に商品代金の支払に利用可能なポイントに限定されるものではない。例えば、特典は、店舗で利用可能なクーポンであってもよいし、店舗から利用者に提供する粗品であってもよい。
本実施形態では、主に、店舗サーバ300が1台の現金処理装置400の現金の在高を管理する態様を示したが、店舗サーバ300は、複数台の現金処理装置400の現金在高を管理することができる。例えば、店舗サーバ300は、店舗内に設置された複数台の現金処理装置400の現金在高を管理して、各現金処理装置400の現金在高に応じて、利用者が各現金処理装置400へ入金できる現金の金種の決定と、利用者に付与する特典内容の決定とを行う。また、例えば、店舗サーバ300は、店舗内で店員が手管理する現金の情報の入力を受け付けて、一又は複数の現金処理装置400の現金在高と、手管理される現金の金種及び金額とに基づいて、利用者が店舗に預けることができる現金の金種の決定と、利用者に付与する特典内容の決定とを行うこともできる。
本実施形態では、銀行が管理会社へ支払う手数料の金額が、利用者が銀行口座に預け入れた金額に、予め設定された手数料率を乗じて算出される例を示したが、手数料の決定方法がこれに限定されるものではない。例えば、銀行が管理会社へ支払う手数料の金額が固定され、1回の取引に対して一定金額の手数料が管理会社に支払われる態様であってもよい。また、本実施形態では、利用者が店舗に支払う手数料の金額が固定された例を示したが、銀行が管理会社へ支払う手数料と同様に店舗毎に手数料率を設定して、利用者が店舗に預ける現金に手数料率を乗じて手数料が決定される態様であってもよい。また、銀行が管理会社へ手数料を支払わない態様であってもよいし、店舗が利用者から手数料をとらない態様であってもよい。この場合、現金預入システム1が、上述した各処理を、手数料を0(ゼロ)円として実行すればよい。
本実施形態に示した現金預入システム1の構成は機能概略的なものであり、現金預入システム1の構成が物理的に該構成に限定されるものではない。例えば、現金処理装置400が、上述した操作端末350の機能及び動作の一部又は全部を実現する態様であってもよい。また、操作端末350が、上述した店舗サーバ300の機能及び動作の一部又は全部を実現する態様であってもよいし、店舗サーバ300が、上述した操作端末350の機能及び動作の一部又は全部を実現する態様であってもよい。また、管理サーバ100が、上述した店舗サーバ300の機能及び動作の一部又は全部を実現する態様であってもよいし、店舗サーバ300が、上述した管理サーバ100の機能及び動作の一部又は全部を実現する態様であってもよい。また、管理サーバ100が、上述した銀行サーバ500の機能及び動作の一部又は全部を実現する態様であってもよいし、銀行サーバ500が、上述した管理サーバ100の機能及び動作の一部又は全部を実現する態様であってもよい。各装置の分散、統合の形態は上述した例に限定されず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
上述したように、本実施形態に係る現金預入システムの利用者は、ATMを利用することなく、店舗に現金を預けて手数料を支払うことによって、自身の銀行口座へ現金を預け入れることができる。店舗は、利用者から現金を預かることで手数料を得ることができる。また、店舗は、利用者から預かった現金を商取引時の釣銭用に使用することができる。銀行は、店舗にATMを設置することなく、利用者に現金預入のサービスを提供することができる。銀行は、ATMを設置する場合に比べて容易かつ安価に現金引出サービスを提供する拠点を増やすことができる。
以上のように、本発明に係る現金預入システム及び現金預入方法は、小売店舗において利用者が金融機関の口座へ現金を預け入れるために有用である。
1 現金預入システム
100 管理サーバ
200(200a、200b) 携帯端末
350(350a、350b)、351(351a、351b) 操作端末
310(310a、310b) カメラ
400(400a、400b)、401(401a、401b) 現金処理装置
500(500a、500b) 銀行サーバ

Claims (11)

  1. 利用者が店舗を介して前記利用者の口座へ現金を預け入れるための現金預入システムであって、
    利用者が店舗に預けた現金を識別計数して金額を取得する現金処理装置と、
    前記現金の金額及び前記利用者の口座情報を取得して、預入金額分の資金を、前記店舗から管理会社に得られるか否かを判定し、判定結果に基づいて、前記管理会社の口座から前記利用者の口座へ前記預入金額分の資金を移動する口座処理の実行を、該口座処理を実行する外部装置に指示する管理サーバと
    を備えることを特徴とする現金預入システム。
  2. 前記管理サーバは、前記店舗の口座から前記管理会社の口座へ前記預入金額分の資金を移動する口座処理の実行を、該口座処理を実行する外部装置に指示して、前記口座処理が行われることに基づいて、前記管理会社が前記預入金額分の資金を前記店舗から得られると判定することを特徴とする請求項1に記載の現金預入システム。
  3. 前記管理サーバは、前記管理会社が前記店舗から予め預かった預り金から前記預入金額を減算して、減算後の前記預り金の残高がマイナスにならないことに基づいて、前記管理会社が前記預入金額分の資金を前記店舗から得られると判定することを特徴とする請求項1に記載の現金預入システム。
  4. 前記管理サーバは、複数の現金処理装置それぞれに利用者から現金を受け付けて得られた預入金額を各利用者の口座と関連付けて管理し、同じ口座に関連付けられた複数の預入金額を合計して合計金額分の資金を移動する口座処理の実行を指示することにより、前記複数の預入金額をまとめて処理することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の現金預入システム。
  5. 前記現金処理装置は、前記利用者が有する端末から前記口座情報を受信して、前記管理サーバは、前記現金処理装置から前記口座情報を取得することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の現金預入システム。
  6. 前記口座情報には、前記利用者の口座に関する情報と、前記管理会社の口座から前記利用者の口座へ前記預入金額分の資金を移動する日時に関する情報とが含まれることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の現金預入システム。
  7. 前記外部装置は金融機関サーバであり、前記金融機関サーバは、前記管理会社の口座から前記利用者の口座へ移動する資金の金額に応じた手数料を前記管理会社の口座に入金することを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の現金預入システム。
  8. 前記現金処理装置は、前記店舗が客と商取引を行う際に前記客が代金を精算する精算機、又は客が現金を両替する両替機であることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の現金預入システム。
  9. 前記預入金額は、利用者が店舗に預けた現金の金額から前記利用者が前記店舗に支払う手数料を差し引いた金額であることを特徴とする請求項1に記載の現金預入システム。
  10. 利用者が店舗を介して前記利用者の口座へ現金を預け入れるための現金預入方法であって、
    現金処理装置が、利用者が店舗に預けた現金を識別計数して金額を取得する工程と、
    管理サーバが、前記現金の金額及び前記利用者の口座情報を取得する工程と、
    前記管理サーバが、預入金額分の資金を、前記店舗から管理会社に得られるか否かの判定を行う工程と、
    前記判定の判定結果に基づいて、前記管理サーバが、前記管理会社の口座から、前記口座情報に基づいて特定した前記利用者の口座へ、前記預入金額分の資金を移動する口座処理の実行を、該口座処理を実行する外部装置に指示する工程と
    を含むことを特徴とする現金預入方法。
  11. 前記預入金額は、利用者が店舗に預けた現金の金額から前記利用者が前記店舗に支払う手数料を差し引いた金額であることを特徴とする請求項10に記載の現金預入方法。
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