JP3819163B2 - 売上代金循環システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小売店の各店舗等に設置されて売上代金を収納する貨幣処理装置を入出金が可能な貨幣入出金装置とすると共に通信網に接続し、入出金情報を貨幣入出金装置と各種機関の入出金情報処理手段との間で送受信して管理することにより、貨幣入出金装置に収納された売上代金の効率的運用を可能とする売上代金循環システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンビニエンスストアやファーストフード店等の小売店では、各店舗の売上代金は、店の係員又は店長が1日に1回又は複数回、銀行の窓口や夜間金庫に持参し、その小売店の店舗の本部口座に入金していたが、予め金種、枚数及び金額を計算し、銀行の窓口や夜間金庫まで持参する手間を要し、また、特に夜間等は危険を伴うこともあった。
【0003】
かかる不都合を改善する一つの手段として、特開平6−266963号公報及び特開平6−266964号公報に開示された装置及び方法を利用した売上代金回収システムがある。その内容を要約すると、以下の通りである。売上代金回収機関が小売店の店舗に貨幣処理装置として貨幣入金装置を設置しておき、店舗の売上代金がある程度蓄積してきたときに、店の係員又は店長が貨幣入金装置に貨幣を投入して入金が確定するとその金種金額が明記されたレシートが発行される。レシート発行後の売上代金(貨幣入金装置に収納された貨幣)の管理は売上代金回収機関が行い、定期的に回収員が店舗に巡回してきて貨幣を回収し、その回収した金額を通常、翌日、その小売店の店舗の金融機関の口座に振り込み、売上代金回収機関は、その小売店の店舗から所定の手数料を受け取るというものである。コンビニエンスストアやファーストフード店等の小売店は、フランチャイズチェーンとして組織されているので、例えば、ある地域についてはチェーン店総ての店舗に貨幣入金装置を設置し、その売上代金は売上代金回収機関が回収し、フランチャイズチェーン本部の口座に一括して入金するという運用を行うこともできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の売上代金回収システムでは、貨幣入金装置に収納された貨幣は、そのまま蓄積されて回収されるのみであり、有効に活用されていない。即ち、フランチャイズチェーンに属するコンビニエンスストアやファーストフード店等は店舗数が多く、各店舗に設置された貨幣入金装置に収納される貨幣の総額は相当の金額になるにも拘わらず、それらの貨幣は売上代金回収機関により回収されるときに貨幣入金装置から取り出されるのみである。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、小売店の各店舗等に設置された貨幣処理装置に収納された貨幣を利用した売上代金の効率的運用を可能とする売上代金循環システムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る売上代金循環システムによれば、貨幣処理装置として貨幣入出金装置を小売店の店舗に設置すると共に通信網に接続し、その店舗の売上代金として貨幣入出金装置に入金された貨幣の一部を、金融機関の口座及びキャッシュカード若しくはクレジットカードの所有者に対し出金すると共に、入出金情報を貨幣入出金装置と各種機関の入出金情報処理手段との間で送受信して管理することにより、貨幣入出金装置に収納された売上代金の効率的運用を図ることが可能となる。即ち、本発明に係る売上代金循環システムを利用すると、銀行や信用貸し会社(クレジットカード会社)の現金自動支払機(CD:Cash Dispenser)又は現金自動取引装置とほぼ同等の装置が多くのコンビニエンスストアやファーストフード店等の小売店の店舗に設置されたのと同様になる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る売上代金循環システムの実施の一形態について、図面を参照しながら説明する。
【0008】
図1は、本発明に係る売上代金循環システムの実施の一形態における構成を概念的に示した説明図である。
【0009】
本発明に係る売上代金循環システムは、小売店の一例としてのコンビニエンスストアの店舗1に設置された貨幣入出金装置10と、入出金情報の中継及び管理を行う仲介機関2,コンビニエンスストアの各店舗1を統括するコンビニエンスストア本部3,貨幣入出金装置10に入金され収納された売上代金の回収作業を行う売上代金回収機関4,銀行5A,5B,5C,...及びクレジットカード会社6A,6B,6C,...の各種機関にそれぞれ設置された入出金情報処理装置とを通信回線(貨幣入出金装置10と仲介機関2との間は電話回線、仲介機関2と銀行との間、仲介機関2とクレジットカード会社との間は専用回線)により接続して構成されている。
【0010】
図2は、図1に示した本発明に係る売上代金循環システムの実施の一形態におけるハードウェア構成を示した説明図である。
【0011】
本発明に係る売上代金循環システムのハードウェアは、小売店の一例としてのコンビニエンスストアの店舗1に設置された貨幣入出金装置10と、入出金情報の中継及び管理を行う仲介機関2に設置された入出金情報処理装置200と、貨幣入出金装置10に入金され収納された売上代金の回収作業を行う売上代金回収機関4に設置された入出金情報処理装置400と、銀行5A,5B,5C,...にそれぞれ設置された入出金情報処理装置500A,500B,500C,...と、クレジットカード会社6A,6B,...にそれぞれ設置された入出金情報処理装置600A,600B,...とを通信回線により接続して構成されている。
【0012】
貨幣入出金装置10には、売上金額入金データ等を保存する記憶手段が備えられている。仲介機関2の入出金情報処理装置200には、制御部20と、売上代金ファイル21,出金ファイル22及び手数料ファイル23を含む記憶手段とが備えられている。売上代金回収機関4の入出金情報処理装置400には、制御部40と、売上代金ファイル41を含む記憶手段とが備えられている。銀行5A,5B,5Cの入出金情報処理装置500A,500B,500Cには、制御部50A,50B,50Cと、顧客の口座ファイルを含む記憶手段とが備えられている。クレジットカード会社6A,6Bの入出金情報処理装置600A,600Bには、制御部60A,60Bと、顧客ファイル61A,61B及びキャッシングファイル62A,62Bを含む記憶手段とが備えられている。通信線は、通常、各入出金情報処理装置200,400,500A,500B,500C,600A,600Bの制御部20,40,50A,50B,50C,60A,60Bに接続されている。尚、図2においては、貨幣入出金装置10及び各種機関の入出金情報処理装置の制御部が複数の通信線により個別に接続されている状態が示されているが、実際には電話回線を利用して相互に接続されているものである。
【0013】
図1及び図2に示した本発明に係る売上代金循環システムは、以下のように機能する。
【0014】
コンビニエンスストアの店舗1では、売上代金がある程度蓄積するごとに貨幣入出金装置10への入金を行い、貨幣を貨幣入出金装置10に収納する。入金の操作が確定すると、貨幣入出金装置10は、入金された売上代金の金種、枚数及び金額等からなる売上金額入金データを保存するとともに、その売上金額入金データの内容を2部複写式記録用紙に印字し、2部の記録用紙のうち1部を店舗1の控え用レシートとして発行し、残りの1部をレシート発行記録として装置内に保管する。また、貨幣入出金装置10は、保存した売上金額入金データを、例えば1日1回所定時刻に、入出金情報として仲介機関2の入出金情報処理装置200に送信する。仲介機関2の入出金情報処理装置200の制御部20は、受信した売上金額入金データを売上代金ファイル21に保存する。仲介機関2の入出金情報処理装置200の制御部20は、保存した売上金額入金データを、例えば1日1回所定時刻に、入出金情報として売上代金回収機関4の入出金情報処理装置400に送信する。売上代金回収機関4の入出金情報処理装置400の制御部40は、受信した売上金額入金データを売上代金ファイル41に保存する。
【0015】
また、コンビニエンスストアの店舗1からコンビニエンスストア本部3には、入金された売上代金の金額等を含む売上データが報告される。これにより、コンビニエンスストア本部3において、コンビニエンスストアの店舗1の貨幣入出金装置10に入金された売上代金の金額が認識される。
【0016】
銀行口座のキャッシュカードを利用する場合は、例えば銀行5Aに口座を所有する顧客の個人Bが、自己の口座のキャッシュカード11をコンビニエンスストアの店舗1の貨幣入出金装置10に挿入し、出金金額及び暗証番号を入力して自己の口座からの出金の操作をすると、貨幣入出金装置10は、保存した売上金額入金データに基づき出金要求の金額が貨幣入出金装置10内の貨幣の金種別在高以下であることを確認した上で、仲介機関2の入出金情報処理装置200に対し出金要求を通知する。出金要求の金額が貨幣入出金装置10内の貨幣の金種別在高以下である場合には「取扱中」の表示を維持し、出金要求の金額が貨幣入出金装置10内の貨幣の金種別在高を超えている場合には「中止」又は「...万円以下のみ可」等の表示を行う。仲介機関2の入出金情報処理装置200の制御部20は、出金要求を受信すると、出金要求に含まれているカード種別データに基づき、いずれの銀行の入出金情報処理装置(ホストコンピュータ)にその出金要求を通知すべきかを判断し、この場合は銀行5Aの入出金情報処理装置500Aに回線を接続してその出金要求を通知する。この銀行5Aの入出金情報処理装置500Aへの出金要求は、個人Bの口座から仲介機関2の口座への払込の要求である。
【0017】
銀行5Aの入出金情報処理装置500Aの制御部50Aは、個人Bの口座ファイル56を参照し、所定の手数料を加えた出金金額が個人Bの口座の残高以下であることを確認した上で、所定の手数料を加えた出金金額を個人Bの口座ファイル56から引き落とすと共に、所定の手数料の一部を払込手数料として銀行5Aの手数料ファイルに加算し、所定の手数料を加えた出金金額から払込手数料を差し引いた金額を仲介機関2の仲介機関口座ファイル51の残高に加算し、仲介機関2の入出金情報処理装置200に対し、出金許可報告を通知する。
【0018】
仲介機関2の入出金情報処理装置200の制御部20が、この出金許可報告を貨幣入出金装置10に通知すると、貨幣入出金装置10から個人Bに対し、入力された出金金額分の貨幣が出金される。このとき、貨幣入出金装置10は、保存されていた売上金額入金データと出金要求及び出金許可報告とに基づき、出金後の貨幣入出金装置10に収納されている貨幣の金種、枚数及び金額等を計算して更新保存する。仲介機関2の入出金情報処理装置200の制御部20は、出金要求及び出金許可報告とに基づき、貨幣入出金装置10から出金された貨幣の金種、枚数及び金額等についての現金入出金精算データと、出金操作の際に仲介機関2の仲介機関口座51に出金金額と共に入金された所定の手数料から払込手数料を差し引いた金額についての手数料データを生成し、出金ファイル22,手数料ファイル23にそれぞれ保存する。また、仲介機関2の入出金情報処理装置200の制御部20は、保存した現金入出金精算データを、例えば1日1回所定時刻に、入出金情報として売上代金回収機関4の入出金情報処理装置400に送信する。売上代金回収機関4の入出金情報処理装置400の制御部40は、受信した現金入出金精算データを売上代金ファイル41に保存するとともに、その現金入出金精算データと売上代金ファイル41に保存されていた売上金額入金データとに基づき、出金後の貨幣入出金装置10に収納されている貨幣の金種、枚数及び金額等を計算し、その計算結果を売上代金ファイル41に保存する。
【0019】
売上代金回収機関4は、その入出金情報処理装置400の売上代金ファイル41に保存されている売上金額入金データ及び現金入出金精算データ、上記計算結果等を含む入出金情報に基づき、出金後の貨幣入出金装置10に収納されている貨幣の回収を行い、回収した現金を銀行5Aの売上代金回収機関口座に振り込む一方、コンビニエンスストアの店舗1において貨幣入出金装置10へ入金された売上代金に等しい金額を、売上代金回収機関口座からコンビニエンスストア本部3のコンビニエンスストア本部口座に振り込む。このとき、銀行5Aの入出金情報処理装置500Aの制御部50Aは、売上代金回収機関口座ファイル52に出金後の貨幣入出金装置10から回収された貨幣に等しい金額を加算する一方、コンビニエンスストアの店舗1において貨幣入出金装置10へ入金された売上代金に等しい金額を売上代金回収機関口座ファイル52からコンビニエンスストア本部口座ファイル53に移動させる。
【0020】
他方、仲介機関2は、その入出金情報処理装置200の出金ファイル22に保存されている現金入出金精算データを含む入出金情報に基づき、貨幣入出金装置10から出金された貨幣の合計額に等しい金額を、仲介機関2の仲介機関口座から売上代金回収機関4の売上代金回収機関口座に振り込む。このとき、銀行5Aの入出金情報処理装置500Aの制御部50Aは、貨幣入出金装置10から出金された貨幣の合計額に等しい金額を仲介機関口座ファイル51から売上代金回収機関口座ファイル52に移動させる。以上で、各機関及び個人Bの口座の入出金が精算されたことになる。
【0021】
その後、仲介機関2は、手数料ファイル23に保存された手数料データに基づき、例えば1ヶ月に1回、仲介機関2の口座から売上代金回収機関4の口座及びコンビニエンスストア本部3の口座へ、上記所定の手数料のうち所定の割合の金額をまとめてそれぞれ振り込む。このとき、銀行5Aの入出金情報処理装置500Aの制御部50Aは、上記所定の手数料のうち所定の割合の金額を仲介機関口座ファイル51から売上代金回収機関口座ファイル52及びコンビニエンスストア本部口座ファイル53へそれぞれ移動させる。
【0022】
以上の例は、個人B,コンビニエンスストア本部3,仲介機関2,売上代金回収機関4が総て同一の銀行5Aに口座を有する場合であるが、仲介機関2,売上代金回収機関4は、可能な限り多くの他の銀行5B,5C,...にも口座を有することとすると、仲介機関2,売上代金回収機関4が口座を有する銀行に口座を有する総ての者が、本発明に係る売上代金循環システムの貨幣入出金装置10からの貨幣出金を利用することができる。
【0023】
クレジットカード会社のクレジットカードを利用する場合は、例えばクレジットカード会社6Aと契約し、銀行5Aに口座を所有する顧客の個人Bが、自己のクレジットカード11をコンビニエンスストアの店舗1の貨幣入出金装置10に挿入し、出金金額及び暗証番号を入力してクレジットによるキャッシング(融資)の操作をすると、貨幣入出金装置10は、保存した売上金額入金データに基づき出金要求の金額が貨幣入出金装置10内の貨幣の金種別在高以下であることを確認した上で、仲介機関2の入出金情報処理装置200に対し出金要求を通知する。出金要求の金額が貨幣入出金装置10内の貨幣の金種別在高以下である場合には「取扱中」の表示を維持し、出金要求の金額が貨幣入出金装置10内の貨幣の金種別在高を超えている場合には「中止」又は「...万円以下のみ可」等の表示を行う。仲介機関2の入出金情報処理装置200の制御部20は、出金要求を受信すると、出金要求に含まれているカード種別データに基づき、いずれのクレジットカード会社の入出金情報処理装置(ホストコンピュータ)にその出金要求を通知すべきかを判断し、この場合はクレジットカード会社6Aの入出金情報処理装置600Aに回線を接続してその出金要求をキャッシング要求として通知する。このクレジットカード会社6Aの入出金情報処理装置600Aへのキャッシング要求は、クレジットカード会社6Aが顧客の個人Aに対しキャッシングを許可する場合には、システム使用に対する所定の手数料をキャッシング金額に加算した金額をクレジットカード会社6Aの口座から売上代金回収機関4の口座へ払い込む第1の払込要求と、キャッシング金額に所定の利子を加算した金額を個人Aの口座からクレジットカード会社6Aの口座へ一括又は分割で払い込む第2の払込要求とを伴うものである。
【0024】
クレジットカード会社6Aの入出金情報処理装置600Aの制御部60Aは、個人Aに対しキャッシングを許可する場合には、仲介機関2の入出金情報処理装置200の制御部20に対しキャッシング許可報告を通知すると共に、後日、銀行5Aの入出金情報処理装置500Aの制御部50Aに対し、システム使用に対する所定の手数料を個人Aが出金したキャッシング金額に加算した金額をクレジットカード会社6Aの口座から売上代金回収機関4の口座へ払い込む第1の払込要求と、個人Aが出金したキャッシング金額に所定の利子を加算した金額を個人Aの口座からクレジットカード会社口座へ一括又は分割で払い込む第2の払込要求とを送信する。
【0025】
仲介機関2の入出金情報処理装置200の制御部20が、受信したキャッシング許可報告を出金許可報告として貨幣入出金装置10に通知すると、貨幣入出金装置10から個人Aに対し、入力されたキャッシング金額分の貨幣が出金される。このとき、貨幣入出金装置10は、保存されていた売上金額入金データと出金要求及び出金許可報告とに基づき、出金後の貨幣入出金装置10に収納されている貨幣の金種、枚数及び金額等を計算して更新保存する。仲介機関2の入出金情報処理装置200の制御部20は、キャッシング要求及びキャッシング許可報告とに基づき、貨幣入出金装置10から出金された貨幣の金種、枚数及び金額等についての現金入出金精算データを生成し、出金ファイル22に保存する。またさらに、キャッシング要求及びキャッシング許可報告に基づき、キャッシング1件ごとのシステム使用に対する所定の手数料のうち仲介機関2及びコンビニエンスストア本部3の割り当て分についての手数料データを生成し、手数料ファイル23に保存する。さらに、仲介機関2の入出金情報処理装置200の制御部20は、保存した現金入出金精算データを、例えば1日1回所定時刻に、入出金情報として売上代金回収機関4の入出金情報処理装置400に送信する。売上代金回収機関4の入出金情報処理装置400の制御部40は、受信した現金入出金精算データを売上代金ファイル41に保存するとともに、その現金入出金精算データと売上代金ファイル41に保存されていた売上金額入金データとに基づき、出金後の貨幣入出金装置10に収納されている貨幣の金種、枚数及び金額等を計算し、その計算結果を売上代金ファイル41に保存する。
【0026】
売上代金回収機関4は、その入出金情報処理装置400の売上代金ファイル41に保存されている売上金額入金データ及び現金入出金精算データ、上記計算結果等を含む入出金情報に基づき、出金後の貨幣入出金装置10に収納されている貨幣の回収を行い、回収した現金を銀行5Aの売上代金回収機関口座に振り込む一方、コンビニエンスストアの店舗1において貨幣入出金装置10へ入金された売上代金に等しい金額を、売上代金回収機関口座からコンビニエンスストア本部3のコンビニエンスストア本部口座に振り込む。このとき、銀行5Aの入出金情報処理装置500Aの制御部50Aは、売上代金回収機関口座ファイル52に出金後の貨幣入出金装置10から回収された貨幣に等しい金額を加算する一方、コンビニエンスストアの店舗1において貨幣入出金装置10へ入金された売上代金に等しい金額を売上代金回収機関口座ファイル52からコンビニエンスストア本部口座ファイル53に移動させる。
【0027】
銀行5Aの入出金情報処理装置500Aの制御部50Aは、クレジットカード会社6Aの入出金情報処理装置600Aの制御部60Aからの第1の払込要求に応じ、例えば週に1回、システム使用に対する所定の手数料を個人Aが出金したキャッシング金額に加算した金額を他の利用者についての当該金額と合計し、まとめてクレジットカード会社口座ファイル54から売上代金回収機関口座ファイル52へ移動させる。また、第2の払込要求に基づき、キャッシングの金額に所定の利子を加算した金額を、キャッシングを受けた個人Aの口座ファイル55からクレジットカード会社口座ファイル54に一括又は分割で移動させる。
【0028】
その後、売上代金回収機関4は、キャッシング1件ごとのシステム使用に対する所定の手数料のうち仲介機関2及びコンビニエンスストア本部3の割り当て分の合計額を、例えば1ヶ月に1回、売上代金回収機関4の口座から仲介機関2の口座にまとめて振り込み、仲介機関2は、キャッシング1件ごとのシステム使用に対する所定の手数料のうちコンビニエンスストア本部3の割り当て分の合計額を、例えば1ヶ月に1回、仲介機関2の口座からコンビニエンスストア本部3の口座にまとめて振り込む。この所定の手数料の割り当て分は、仲介機関2の入出金情報処理装置200の手数料ファイル23に保存された手数料データとの照合により管理される。このとき、銀行5Aの入出金情報処理装置500Aの制御部50Aは、上記所定の手数料のうち仲介機関2及びコンビニエンスストア本部3の割り当て分の合計額を、売上代金回収機関口座ファイル52から仲介機関口座ファイル51へまとめて移動させると共に、上記所定の手数料のうちコンビニエンスストア本部3の割り当て分の合計額を、仲介機関口座ファイル51からコンビニエンスストア本部口座ファイル53へまとめて移動させる。以上で、各機関及び個人Aの口座の入出金が精算されたことになる。
【0029】
以上の例は、個人A,コンビニエンスストア本部3,仲介機関2,売上代金回収機関4,クレジットカード会社6Aが総て同一の銀行5Aに口座を有する場合であるが、仲介機関2,売上代金回収機関4は、可能な限り多くの他の銀行5B,5C,...にも口座を有することとすると、仲介機関2,売上代金回収機関4が口座を有する銀行に口座を有する総ての者が、本発明に係る売上代金循環システムの貨幣入出金装置10からのクレジットカードによるキャッシングを利用することができる。
【0030】
上述した銀行からの出金又はクレジットカード会社からのキャッシングの際、利用者である個人B及び個人A若しくはクレジットカード会社から所定の手数料を徴収し、各機関に所定の割合で割り当てることとすると、本発明に係る売上代金循環システムに関係する総ての機関が手数料収入を得ることができ、貨幣入出金装置10に収納されている貨幣の効率的な運用を図ることが可能となる。また、貨幣入出金装置には小売店の店舗の売上代金が入金される一方ではなく、口座及びカードの所有者に対し出金もされるので、売上代金回収機関による売上代金回収の頻度も低減させることができるものである。
【0031】
本発明に係る売上代金循環システムは、銀行やクレジットカード会社の現金自動支払機又は現金自動取引装置とほぼ同等の装置が多くのコンビニエンスストアやファーストフード店等の小売店の店舗に設置されたのと同様になるので、利用者の便宜が図られ、また、利用手数料を一般の金融機関よりも低額にすることにより、十分な利用者のニーズが見込まれる。例えば、銀行では105円している手数料を、顧客が口座を有する銀行に関係なく75円で利用できるようにし、75円の手数料を仲介機関2とコンビニエンスストア本部3と売上代金回収機関4とに所定の割合で割り当てる。
【0032】
キャッシュカードの場合、上述の例において、個人Bが自己の口座から10000円の出金をしようとしたとすると、銀行の入出金情報処理装置(ホストコンピュータ)により直ちに個人Bの口座から例えば75円の手数料を加算して10075円が引き落とされ現金10000円が貨幣入出金装置から出金される一方、銀行は手数料20円をその銀行の手数料割り当て分とし、仲介機関2の仲介機関口座51には10055円が入金される。このうち10000円を仲介機関が売上代金回収機関4の口座へ、他の利用者の出金金額と合計して一括で振込む。55円の手数料は、仲介機関が例えば1箇月分を蓄積しておき、コンビニエンスストア本部3と売上代金回収機関4とに20円ずつの割合で割り当て、残り15円を仲介機関の割り当て分とする。尚、仲介機関2の口座から売上代金回収機関の口座への払込手数料(例えば1回20円)は仲介機関2が負担するが、他の利用者の出金金額と合計して一括振込するので、利用者一人あたりの負担は極めて少額となる。
【0033】
クレジットカードの場合、上述の例において、個人Aが10000円のキャッシングを受けようとしたとすると、10000円を貨幣入出金装置から出金する一方、クレジットカード会社6Aは、例えば週1回、キャッシング1件につき75円の手数料をキャッシング金額10000円に加算した10075円を他の利用者のキャッシング金額及び手数料と合計してクレジットカード会社6Aの口座から売上代金回収機関4の口座に一括で振込む。また、売上代金回収機関4は、75円の手数料のうち20円を売上代金回収機関4の割り当て分とし、残りの55円を仲介機関2及びコンビニエンスストア本部3の割り当て分として、例えば1ヶ月に1回、売上代金回収機関4の口座から仲介機関2の口座に他の利用者の手数料の割り当て分と合計して一括で振込む。さらに、仲介機関2は、残りの55円の手数料のうち20円をコンビニエンスストア本部3の割り当て分として、例えば1ヶ月に1回、仲介機関2の口座からコンビニエンスストア本部3の口座に他の利用者の手数料の割り当て分と合計して一括で振込み、残りの35円を仲介機関2の割り当て分とする。キャッシュカードの場合と同様に、他の利用者のキャッシング金額又は手数料と合計して一括振込することにより利用者一人あたりの払込手数料は極めて少額となるので、この振込手数料は、振込を行うクレジットカード会社又は各機関が負担することとしてもよい。キャッシングの利用者である個人Aの口座55からは、所定の時期にクレジットカード会社のクレジットカード会社口座54へ引き落としが行なわれ、このときに同時に、例えば年利12.6%(=1260円÷12=105円/月)の利子も引き落とされるので、クレジットカード会社は自社で現金自動取引装置を設置することなく利益を得ることができる。
【0034】
貨幣入出金装置10へ入金される貨幣は各種紙幣及び硬貨があるが、出金は、コンビニエンスストアの店舗1で釣り銭として使用しない1万円札に限定すると、貨幣入出金装置10の低コスト化を図ることができる。但し、適宜、他の紙幣、貨幣も出金できるようにしてもよい。
【0035】
図3は、本発明に係る売上代金循環システムにおいて使用される貨幣入出金装置の構成を示した説明図である。図3に示した貨幣入出金装置10は、従来の貨幣入金装置に、現金自動支払機若しくは現金自動取引装置及び情報端末の機能を付加したものである。
【0036】
図3に示した貨幣入出金装置10は、以下のように構成されている。
【0037】
硬貨を取り扱う部分は、硬貨が投入される硬貨投入部101と、投入された硬貨を順次繰り出す硬貨繰出部110と、繰り出された硬貨の種類を識別する硬貨識別部111と、識別結果に基づき硬貨を種類別に振り分ける硬貨振分部112と、種類別に振り分けられた硬貨を一時的に保留する硬貨一時保留部113と、一時的に保留された硬貨を種類別に収納する硬貨カセット114とから構成されている。
【0038】
紙幣を取り扱う部分は、紙幣が投入される紙幣投入部102と、投入された紙幣を順次繰り出す紙幣繰出部120と、繰り出された紙幣の種類を識別する紙幣識別部121と、識別結果に基づき紙幣を種類別に振り分ける紙幣振分部122と、種類別に振り分けられた紙幣をそれぞれ一時的に保留する一万円一時保留部123,五千円一時保留部124,千円一時保留部125と、各一時保留部に一時的に保留された紙幣を種類別に収納する一万円カセット126,五千円カセット127,千円カセット128と、一万円カセット126から一万円札を繰り出す一万円繰出部130と、繰り出された紙幣が一万円札であるかどうかを識別する一万円識別部131と、一万円札であると識別された紙幣は出金口133へ、一万円札であると識別されなかった紙幣は一万円一時保留部123へ振り分ける一万円振分部132と、一万円札が出金される出金口133とから構成されている。
【0039】
また、硬貨識別部111によりいずれかの種類の硬貨であると識別されなかった硬貨、紙幣識別部121によりいずれかの種類の紙幣であると識別されなかった紙幣が、硬貨振分部112,紙幣振分部122により排出されるリジェクト部106が設けられている。
【0040】
さらに、外部との信号の送受信を行う通信部141と、貨幣入金者の識別及び入金処理動作の開始のためにカードに記憶されたデータを読み込むカードリーダ107と、貨幣入金の際における貨幣入金者の識別、貨幣の計数の結果等を表示し、金額の確認等のための接触操作が可能な操作表示部104と、貨幣入金の際におけるレシート発行を行う印字部103と、顧客による貨幣出金の際における操作内容等を表示し、暗証番号及び金額の入力、金額の確認等のための接触操作が可能な顧客用表示部105と、顧客による貨幣出金の際にカードが挿入されるカード口108と、装置全体を制御する制御部140とが備えられている。制御部140により制御される各構成部分は、制御部140に接続されている。
【0041】
この貨幣入出金装置10は、顧客が操作する側が壁30の店舗内側に、店員又は店長が操作する側が壁30の店舗裏側に出るように設置する。
【0042】
図3に示した貨幣入出金装置10は、以下のように動作する。
【0043】
カードリーダ107にカードを通過させると、貨幣入金者が識別されるとともに入金処理動作が開始され、硬貨投入部101及び紙幣投入部102が開口して貨幣の投入が可能となる。硬貨投入部101に硬貨を投入すると、繰出部110が、投入された硬貨を順次繰り出し、識別部111へ送る。識別部111では硬貨の種類を識別し、その識別結果に基づき振分部112が硬貨を振り分け、硬貨の種類別に一時保留部113に一時的に保留する。識別部111が識別できなかった硬貨については、リジェクト部106に排出する。また、紙幣投入部102に紙幣を投入すると、繰出部120が、投入された紙幣を順次繰り出し、識別部121へ送る。識別部121では紙幣の種類を識別し、その識別結果に基づき振分部122が紙幣を振り分け、紙幣の種類別に一時保留部123,124,125に一時的に保留する。識別部121が識別できなかった紙幣については、リジェクト部106に排出する。以上の動作における貨幣入金者の識別、貨幣の計数等は操作表示部104に表示され、入金が確定すると、印字部103によりレシートが発行される。一時保留部113に保留された硬貨は、種類別に硬貨カセット114に収納される。また、一時保留部123,124,125に保留された紙幣は、種類別に紙幣カセット126,127,128に収納される。
【0044】
一方、銀行口座のキャッシュカード又はクレジットカード会社のクレジットカードの所有者が、貨幣の出金を受けようとするときは、カード口108にカードを挿入すると、制御部140がカードの種類等を識別し、制御部140を介して通信部が、仲介機関の入出金情報処理装置と通信を行い、カード所有者の要求通り貨幣の出金がなされる場合には、一万円カセット126に備えられた繰出部130が、出金許可報告を受信した制御部140からの指示信号により、要求されただけの枚数の一万円札を繰り出し、識別部131へ送る。識別部131では、繰り出されたものが一万円札であることを識別して確認した上で、振分部132に送る。振分部132では、一万円札として識別されなかった紙幣を一時保留部123へ振り分けて一万円カセット126に戻し、一万円札として識別された紙幣が要求されただけの枚数だけそろうと、出金口133から出金する。以上の動作におけるカードの種類等の識別は顧客用表示部105に表示され、出金要求金額及び暗証番号等の入力は、顧客用表示部105に設けられた接触操作部を介して行われる。
【0045】
図4は、カードの使用により出金を行う際における本発明に係る売上代金循環システムの動作を示したフローチャートである。
【0046】
貨幣入出金装置のカード口にカードが挿入されると、最初に使用可能カードかどうかを識別する(ステップS401)。即ち、所定の銀行のキャッシュカード又は所定のクレジットカード会社のクレジットカードのいずれかに該当するかどうかを識別する。使用可能カードでない場合にはカードを返却し(ステップS423)、カードがカード口から抜き取られると(ステップS424)、動作は終了する。使用可能カードである場合には、暗証番号及び出金金額の入力画面を表示し、顧客に暗証番号及び出金金額を入力させる(ステップS402)。
【0047】
暗証番号及び出金金額が入力されると、貨幣入出金装置では、入力された出金金額が貨幣入出金装置に収納されている貨幣の在高以下であるかどうかを識別する(ステップS403)。入力された出金金額が貨幣入出金装置に収納されている貨幣の在高を超えている場合には、貨幣入出金装置の制御部により拒否通知が行われ(ステップS421)、顧客用表示部にその旨を表示して(ステップS422)、カードを返却し(ステップS423)、カードがカード口から抜き取られると(ステップS424)、動作は終了する。入力された出金金額が貨幣入出金装置に収納されている貨幣の在高以下である場合には、貨幣入出金装置から仲介機関の入出金情報処理装置への問い合わせが行われる(ステップS404)。
【0048】
仲介機関の入出金情報処理装置では、カードから読み込まれたデータに基づき、カードの種類、即ち、いずれの銀行のキャッシュカードであるか、又は、いずれのクレジットカード会社のクレジットカードであるか、を識別する(ステップS405)。いずれかの銀行のキャッシュカードであると識別された場合は、当該銀行の入出金情報処理装置(ホストコンピュータ)へ、顧客の出金要求を照会する(ステップS406)。当該銀行の入出金情報処理装置は、顧客の口座ファイルを参照して顧客の出金要求を許可するかどうかを決定する(ステップS407)。いずれかのクレジットカード会社のクレジットカードであると識別された場合は、当該クレジットカード会社の入出金情報処理装置(ホストコンピュータ)へ、顧客のキャッシング要求を照会する(ステップS408)。当該クレジットカード会社の入出金情報処理装置は、顧客ファイルを参照して顧客のキャッシング要求を許可するかどうかを決定する(ステップS409)。
【0049】
顧客の出金要求又はキャッシング要求が許可されない場合は、貨幣入出金装置に対し拒否通知が行われ(ステップS421)、顧客用表示部にその旨を表示して(ステップS422)、カードを返却し(ステップS423)、カードがカード口から抜き取られると(ステップS424)、動作は終了する。顧客の出金要求又はキャッシング要求が許可される場合は、貨幣入出金装置に対し許可通知が行われ(ステップS410)、貨幣入出金装置では入力された出金金額分の貨幣の繰り出しが行われ(ステップS411)、貨幣の繰り出しが正常に完了しないときは再試行(リトライ)し(ステップS418)、再試行の結果、貨幣の繰り出しが正常に完了しないときは貨幣入出金装置をエラーダウンさせる(ステップS420)。貨幣の繰り出しが正常に完了したときは顧客用表示部にその旨を表示して(ステップS413)、カードを返却する(ステップS414)。カードが抜き取られると(ステップS415)、貨幣を排出すると共にレシートを発行し(ステップS416)、貨幣及びレシートが抜き取られると(ステップS417)、カードの使用による出金動作を終了する。
【0050】
図5は、小売店の貨幣入出金装置への売上代金入金の手順を示したフローチャートである。
【0051】
小売店の店舗において貨幣入出金装置に売上代金を入金するときは、最初にカードリーダにファンクションカードを通過させると(ステップS501)、入金処理動作が開始されて貨幣の投入が可能となるので、貨幣を投入する(ステップS502)。投入した貨幣が計数されて金額が操作表示部に表示されるので、その金額が投入した貨幣の金額と一致していないときは(ステップS503)、取消の操作をすると貨幣が返却され(ステップS507)、入金操作を終了する。この場合は再度、最初から入金操作を行う。表示された金額が投入した貨幣の金額と一致しているときは、確認の操作をして入金額を記憶させると(ステップS504)、貨幣が装置内のカセットに収納され(ステップS505)、レシートが発行されて(ステップS506)、入金操作を終了する。
【0052】
図6は、売上代金回収機関の回収員による売上代金回収作業の手順を示したフローチャートである。
【0053】
回収員は、鍵で貨幣入出金装置の扉を開け(ステップS601)、各紙幣カセット及び硬貨カセットを取り出して空の各紙幣カセット及び硬貨カセットと交換し(ステップS602)、貨幣入出金装置の扉を閉じてロックすると(ステップS603)、売上代金回収作業が終了する。
【0054】
図7は、貨幣入出金装置から仲介機関の入出金情報処理装置への通知の動作を示したフローチャートである。
【0055】
貨幣入出金装置は、金種別入金額、入金合計、出金件数、出金額合計及び装置内の貨幣の在高を、売上代金入金時及び出金時に、仲介機関の入出金情報処理装置に通知する(ステップS701)。
【0056】
図8は、売上代金回収機関による銀行振込の内容を示したフローチャートである。
【0057】
売上代金回収機関は、仲介機関の入出金情報処理装置から売上代金回収機関の入出金情報処理装置へ通知された売上金額入金データに基づき、コンビニエンスストアの店舗で貨幣入出金装置に入金された売上代金の金額に等しい金額を、売上代金回収機関の口座からコンビニエンスストア本部の口座へ、売上代金入金の翌日に振り込む(ステップS801)。また、売上代金回収機関は、クレジットカード会社からキャッシング金額と共に振り込まれたシステム使用に対する所定の手数料のうち仲介機関及びコンビニエンスストア本部の割り当て分の合計額を、例えば1ヶ月に1回、売上代金回収機関の口座から仲介機関の口座にまとめて振り込む(ステップS802)。尚、図8に示した各手続きは、順不同である。
【0058】
図9は、仲介機関による手続きの内容を示したフローチャートである。
【0059】
仲介機関は、例えば1日1回、小売店の店舗ごとの貨幣入出金装置の入金額合計及び貨幣の在高を売上代金回収機関の入出金情報処理装置に通知する(ステップS901)。また、仲介機関は、例えば1日1回、各店舗の貨幣入出金装置からの個人出金分の合計額に等しい金額を、仲介機関の口座から売上代金回収機関の口座へ振り込む(ステップS902)。また、仲介機関は、例えば1ヶ月に1回、仲介機関の口座から売上代金回収機関の口座及びコンビニエンスストア本部の口座へ、所定の手数料のうち売上代金回収機関及びコンビニエンスストア本部の割り当て分をまとめて振り込む(ステップS903)。尚、図9に示した各手続きは、順不同である。
【0060】
図10は、クレジットカード会社の銀行口座において行われる手続きの内容を示したフローチャートである。
【0061】
クレジットカード会社の口座からは、例えば週1回、各顧客のキャッシング金額の合計額に、キャッシング1件あたり所定の手数料(例えば75円)を加算した金額が、売上代金回収機関の口座に振り込まれる(ステップS1001)。また、所定時期に、キャッシングを受けた各顧客の口座からクレジットカード会社の口座へ、キャッシング分の金額が一括又は分割で、所定の手数料(例えば年利12.6%の利子)と共に引き落とされる(ステップS1002)。
【0062】
上述した本発明に係る売上代金循環システムの実施の一形態においては、キャッシュカード又はクレジットカードを使用して貨幣入出金装置から出金を行う例について説明したが、この貨幣入出金装置に電子マネーの価値付け機能を持たせてもよい。この場合、顧客が貨幣入出金装置に現金を入金できるようにしてその入金額をICカードに記録するか、又は、顧客の銀行口座の預金を移動させてICカードに記録するようにする。さらに、この貨幣入出金装置に電子マネーの精算機としての機能を持たせてもよい。即ち、ICカードの残高を現金で出金したり、ICカードの残高を自己の口座に入金できるようにしてもよい。
【0063】
また、上記実施の形態においては、クレジットカードを使用したキャッシングの場合には、クレジットカード会社の口座から売上代金回収機関の口座へ直接振込を行うこととしているが、一旦、クレジットカード会社の口座から仲介機関の口座へ振り込んだ後、仲介機関の口座から売上代金回収機関の口座へ振込を行うこととしてもよい。
【0064】
【発明の効果】
本発明に係る売上代金循環システムによれば、貨幣処理装置として貨幣入出金装置を小売店の店舗に設置すると共に通信網に接続し、その店舗の売上代金として貨幣入出金装置に入金された貨幣の一部を、金融機関の口座及びキャッシュカード若しくはクレジットカードの所有者に対し出金すると共に、入出金情報を貨幣入出金装置と各種機関の入出金情報処理手段との間で送受信して管理することとしたので、貨幣入出金装置に収納された売上代金の効率的運用を図ることが可能となり、具体的には、以下の効果を得ることができる。
【0065】
売上代金回収機関は、売上代金回収の回数を低減することができ、業務の効率化を図ることができ、カードによる利用者とクレジットカード会社とからの手数料収入を得ることができる。
【0066】
仲介機関は、カードによる利用者とクレジットカード会社とからの手数料収入を得ることができる。
【0067】
キャッシュカード所有者は、自己が口座を有する銀行以外の銀行の現金自動支払機から預金を引き出すよりも低額の手数料で預金を引き出すことができ、自己が口座を有する銀行の現金自動支払機で所定時間外に預金を引き出す場合よりも低額の手数料で預金を引き出すことができる。所定時間内のときは、自己が口座を有する銀行の現金自動支払機で預金を引き出す場合に不要な手数料を要するが、本発明に係る売上代金循環システムにより貨幣入出金装置の設置個所が飛躍的に増加することになるので、自己が口座を有する銀行の現金自動支払機を探し回る必要がなく、預金の引き出しが非常に便利となる。
【0068】
クレジットカード所有者は、通常の現金自動取引装置でキャッシングを受ける場合と比べて手数料は変わらないが、本発明に係る売上代金循環システムにより貨幣入出金装置の設置個所が飛躍的に増加することになるので、急に現金が必要になったとき等のキャッシングに、非常に便利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る売上代金循環システムの実施の一形態における構成を概念的に示した説明図。
【図2】本発明に係る売上代金循環システムの実施の一形態におけるハードウェア構成を示した説明図。
【図3】本発明に係る売上代金循環システムにおいて使用される貨幣入出金装置の構成を示した説明図。
【図4】カードの使用により出金を行う際における本発明に係る売上代金循環システムの動作を示したフローチャート。
【図5】小売店の貨幣入出金装置への売上代金入金の手順を示したフローチャート。
【図6】売上代金回収機関の回収員による売上代金回収作業の手順を示したフローチャート。
【図7】貨幣入出金装置から仲介機関の入出金情報処理装置への通知の動作を示したフローチャート。
【図8】売上代金回収機関による銀行振込の内容を示したフローチャート。
【図9】仲介機関による手続きの内容を示したフローチャート。
【図10】クレジットカード会社の銀行口座において行われる手続きの内容を示したフローチャート。
【符号の説明】
1 コンビニエンスストアの店舗
2 仲介機関
3 コンビニエンスストア本部
4 売上代金回収機関
5A,5B,5C 銀行
6A,6B,6C クレジットカード会社
10 貨幣入出金装置
11 キャッシュカード又はクレジットカード
20,40,50A,50B,50C,60A,60B 入出金情報処理装置の制御部
21,41 売上代金ファイル
22 出金ファイル
23 手数料ファイル
30 壁
51 仲介機関口座
52 売上代金回収機関口座
53 コンビニエンスストア本部口座
54 クレジットカード会社口座
55 個人Aの口座
56 個人Bの口座
61A,61B 顧客ファイル
62A,62B キャッシングファイル
101 硬貨投入部
102 紙幣投入部
103 印字部
104 操作表示部
105 顧客用表示部
106 リジェクト部
107 カードリーダ
108 カード口
110 硬貨繰出部
111 硬貨識別部
112 硬貨振分部
113 硬貨一時保留部
114 硬貨カセット
120 紙幣繰出部
121 紙幣識別部
122 紙幣振分部
123,124,125 紙幣一時保留部
126,127,128 紙幣カセット
130 紙幣繰出部
131 紙幣識別部
132 紙幣振分部
133 出金口
140 制御部
200 仲介機関の入出金情報処理装置
400 売上代金回収機関の入出金情報処理装置
500A,500B,500C 銀行の入出金情報処理装置
600A,600B クレジットカード会社の入出金情報処理装置

Claims (3)

  1. 小売店の店舗に設置され、前記小売店の店舗における売上代金の入金により貨幣が収納され、かつ、所定条件の下で貨幣の出金を行う貨幣入出金装置と、
    前記貨幣入出金装置と通信回線により接続され、前記貨幣入出金装置における入出金についての入出金情報を送受信することにより、前記貨幣入出金装置に入金された前記売上代金の金額及び収納されている貨幣の金額を管理する、仲介機関の仲介機関入出金情報処理装置と、
    前記仲介機関入出金情報処理装置と通信回線により接続され、顧客の口座を管理する、金融機関の金融機関入出金情報処理装置とを備え、
    前記顧客が自己の前記口座に係るキャッシュカードの前記貨幣入出金装置への挿入並びに暗証番号及び出金金額の入力を行うことにより、前記貨幣入出金装置から前記仲介機関入出金情報処理装置を介して前記金融機関入出金情報処理装置に出金要求がなされ、前記出金要求に応じて前記金融機関入出金情報処理装置から前記仲介機関入出金情報処理装置を介して前記貨幣入出金装置に出金許可報告があったことを前記所定条件とし、
    前記出金要求及び前記出金許可報告に基づき、前記出金後の前記貨幣入出金装置に収納されている貨幣の金額が前記仲介機関入出金情報処理装置により管理され、
    前記金融機関が管理する前記口座には、前記貨幣入出金装置から回収された貨幣の金額に等しい金額が入金される売上代金回収口座と、前記売上代金の金額に等しい金額が前記売上代金回収口座から入金される、前記小売店の小売店本部口座と、前記仲介機関の仲介機関口座とが含まれ、
    前記顧客に対する貨幣の出金があったときは、前記出金金額に等しい金額に所定手数料を加えた金額が前記顧客の口座から前記仲介機関口座へ入金され、かつ、前記出金金額に等しい金額が前記仲介機関口座から前記売上代金回収口座へ入金されることを特徴とする売上代金循環システム。
  2. 小売店の店舗に設置され、前記小売店の店舗における売上代金の入金により貨幣が収納され、かつ、所定条件の下で貨幣の出金を行う貨幣入出金装置と、
    前記貨幣入出金装置と通信回線により接続され、前記貨幣入出金装置における入出金についての入出金情報を送受信することにより、前記貨幣入出金装置に入金された前記売上代金の金額及び収納されている貨幣の金額を管理する、仲介機関の仲介機関入出金情報処理装置と、
    前記仲介機関入出金情報処理装置と通信回線により接続され、顧客の口座を管理する、金融機関の金融機関入出金情報処理装置とを備え、
    顧客に対する融資の可否の判断及び融資内容の管理を行う、信用貸し機関の信用貸し機関入出金情報処理装置と、
    前記信用貸し機関と契約を有する前記顧客が自己の契約に係るクレジットカードの前記貨幣入出金装置への挿入並びに暗証番号及び出金金額の入力を行うことにより、前記貨幣入出金装置から前記仲介機関入出金情報処理装置を介して前記信用貸し機関入出金情報処理装置に融資要求がなされ、前記融資要求に応じて前記信用貸し機関入出金情報処理装置から前記仲介機関入出金情報処理装置を介して前記貨幣入出金装置に融資許可報告があったことを前記所定条件とし、
    前記融資要求及び前記融資許可報告に基づき、前記出金後の前記貨幣入出金装置に収納されている貨幣の金額が前記仲介機関入出金情報処理装置により管理され、
    前記金融機関が管理する前記口座には、前記貨幣入出金装置から回収された貨幣の金額に等しい金額が入金される売上代金回収口座と、前記売上代金の金額に等しい金額が前記売上代金回収口座から入金される、前記小売店の小売店本部口座と、前記仲介機関の仲介機関口座と、前記信用貸し機関の信用貸し機関口座とが含まれ、
    前記顧客に対する貨幣の出金があったときは、前記出金金額に等しい金額に第1の所定手数料を加えた金額が前記信用貸し機関口座から前記売上代金回収口座へ入金され、前記出金金額に等しい金額に第2の所定手数料を加えた金額が前記顧客の口座から前記信用貸し機関口座へ入金されることを特徴とする売上代金循環システム。
  3. 前記売上代金回収口座から前記小売店本部口座へ入金される、前記売上代金の金額に等しい金額、及び、前記仲介機関口座から前記売上代金回収口座へ入金される、前記出金金額に等しい金額は、前記仲介機関入出金情報処理装置により管理される前記売上代金の金額及び前記出金後の前記貨幣入出金装置に収納されている貨幣の金額に基づき、管理されることを特徴とする請求項1又は2に記載の売上代金循環システム。
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