JP2001256534A - 店舗用売上金入金装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 店舗用売上金入金装置に出金機の機能を持た
せて店舗用売上金入金装置の設置コストを抑え、店舗用
売上金入金装置の普及を図る。 【解決手段】 入金データを公衆回線18を通じて現金輸
送会社に通知する通信制御部25を備えた店舗用売上金入
金装置10の、入金操作面10F とは別の面10R に出金操作
パネル１を設け、装置内部に出金サービス用現金を収納
する第２の現金収納部41と、第２の現金収納部41から引
き出した現金を一時保留する第２の現金一時保留部42、
及び、現金一時保留部から現金を出金する現金出金処理
部44とを設け、通信制御部25は金融機関と通信可能と
し、出金操作者の照会処理、出金者の預金口座の残高確
認による出金の可否の判定処理、出金可の場合の現金引
き出し者預金口座から支払われる現金の立替え処理、及
び、出金データの金融機関への通知処理を行わせるよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は店舗用売上金入金装
置に関し、特に、店舗内に設置された店舗の売上金の管
理保管を行う店舗用売上金入金装置に関する。従来、店
舗には売上金を入金して管理してもらうための店舗用売
上金入金装置を設置することがある。このような店舗用
売上金入金装置は、入金された店舗の売上金を計数し、
現金を現金収納部に保管すると共に、オンラインによ
り、処理データを現金輸送会社の管理センタに送信す
る。管理センタは店舗用売上金入金装置から現金を回収
する前に、同装置の処理データに基づいて店舗から金融
機関への送金を立て替えて行う。そして、店舗用売上金
入金装置の現金収納部の現金は後日現金輸送会社によっ
て回収され、管理センタで受信された処理データとの突
き合わせが行われる。このような現金輸送会社によるサ
ービスは、近年の強盗犯罪の増加に伴い必要性が増して
きている。

【０００２】しかしながら、このような店舗用売上金入
金装置は、装置導入及び現金回収サービスにおける費用
が店舗側に発生するため、費用負担の面で問題があり、
より安い設置費用で店舗の売上金の入金処理を行う店舗
用売上金入金装置が望まれている。

【０００３】

【従来の技術】図１は従来の店舗用売上金入金装置９の
外観と外部装置との接続を示すものである。店舗用売上
金入金装置９の表側には、入金操作パネル１１、入金操
作用カードリーダ１２、入金用レシート放出口１３、入
金紙幣投入口１４Ｂと入金硬貨投入口１４Ｃ、入金紙幣
リジェクト口１５Ｂと入金硬貨リジェクト口１５Ｃ、お
よび入金紙幣返却口１６Ｂと入金硬貨返却口１６Ｃが設
けられており、入金された紙幣または硬貨は店舗用売上
金入金装置９内の現金収納部１７に収納されるようにな
っている。この店舗用売上金入金装置９は通常、公衆回
線１８を通じて現金輸送会社の管理センタにあるホスト
コンピュータ（図には単にホストと記載）７に接続され
ている。また、店舗用売上金入金装置９と現金輸送会社
のホストコンピュータ７は、専用回線等の通信回線１９
を通じて銀行のような金融機関のホストコンピュータ８
に接続されている。

【０００４】店舗では、商品等の売上によりある程度の
まとまった現金が溜まった時、或いは、店舗の閉店時等
に、安全のために現金をこの店舗用売上金入金装置９に
入金する。入金操作は入金用カードを持つ店舗の経営者
や従業人に限られ、入金者が入金用カードを入金カード
リーダ１２に読み込ませた後に、入金操作パネル１１を
操作すると、入金紙幣投入口１４Ｂと入金硬貨投入口１
４Ｃが開く。入金者は入金紙幣投入口１４Ｂに入金紙
幣、入金硬貨投入口１４Ｃに入金硬貨を投入すると、入
金紙幣と入金硬貨とに異常がない場合は、入金された紙
幣又は貨幣は本体内の現金収納部１７に収納される。現
金収納部１７には通常紙幣カセットと硬貨カセットとが
あり、現金輸送会社の人が容易に回収できるようになっ
ている。一方、入金紙幣または入金硬貨に異常がある場
合は、店舗用売上金入金装置９は入金された紙幣または
硬貨を受け付けず、これらを入金紙幣リジェクト口１５
Ｂまたは入金硬貨リジェクト口１５Ｃに返却する。入金
紙幣返却口１６Ｂと入金硬貨返却口１６Ｃは、入金者側
の都合で途中で入金を取り止める場合や、入金額を計数
する場合等に、装置内の現金を返却するための口であ
る。

【０００５】店舗用売上金入金装置９に店舗から入金が
あると、入金日時、店舗コード、入金金額、及び操作Ｉ
Ｄ等が送信データとして公衆回線１８を通じて現金輸送
会社のホストコンピュータ７に送られると共に通信回線
１９を通じて金融機関のホストコンピュータ８に送られ
る。店舗用売上金入金装置９の現金収納部１７に収納さ
れた現金は現金輸送会社の所有となる。現金輸送会社は
店舗用売上金入金装置９に入金された現金と同額を立て
替えた形をとり、入金金額を通信回線１９によって金融
機関のホストコンピュータ８に振り込む。このときの送
信データは、入金日時、店舗口座、入金金額等である。
入金されて店舗用売上金入金装置９の現金収納部１７に
収納された現金は、定期的に現金輸送会社によって回収
され、現金輸送会社が立て替えた金額が現金輸送会社に
入金される。

【０００６】別の形態として、金融機関のコンピュータ
８は、店舗用売上金入金装置９から通信回線１９を通じ
て受信した入金データに基づいて現金輸送会社の口座か
ら入金額を徴収し、これを通信回線１９を通じて現金輸
送会社に通知する形態も可能である。現金輸送会社は、
店舗用売上金入金装置９の店舗へのリース代、および、
店舗からの店舗用売上金入金装置９への現金の入金時の
手数料、金融機関からの現金回収委託料等で収入を得て
いる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな店舗に店舗用売上金入金装置を設置して安全に現金
を回収するシステムは、現金を扱う上での安全性は高い
ものの、売上金入金装置の導入、および現金回収サービ
スにおける費用を店舗が負担するため、店舗には費用負
担の面で問題があり、このシステムの導入を渋る店舗が
多かった。

【０００８】また、売上金を入金するだけの目的では売
上金入金装置の利用頻度が少なく、店舗スペースの有効
利用に寄与するところが少ないといった問題もあった。
一方では、最近のコンビニエンスストア等の大衆小売店
に出金機（ＣＤ：キャッシュデイスペンサ）を設置し、
出金機からキャッシングができるようにした銀行のキャ
ッシングサービスの導入が話題となっている。しかしな
がら、このシステムにしても、出金機の設備導入に対す
る大衆小売店側の費用負担が大きいのが実情である。

【０００９】更に、現金輸送会社側から見ると、売上金
入金装置を設置した店舗に対しては定期的に売上金の回
収に行く事となる一方、出金用現金については小売店に
設置されている出金機の出金用現金が不足する都度、現
金を補充に行かなければならない。この結果、それぞれ
のシステムの装置に対して現金の回収と補充の作業が発
生するので、作業員の数が増えてコストがかかるという
問題点があった。

【００１０】そこで、本発明の目的は、店舗用売上金入
金装置に出金機の機能を持たせることにより、店舗の売
上金回収システムと小売店における出金サービスシステ
ムとを統合して店舗用売上金入金装置の設置コストを抑
え、店舗用売上金入金装置の普及を図ることにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明は、装置本体の１つの面に入金操作部を備え、現金収
納部と入金データを公衆回線を通じて現金輸送会社に通
知する外部通信部とを装置内部に備えた店舗用売上金入
金装置において、この装置の入金操作面とは別の面に出
金操作パネルを設けると共に、装置の内部に、出金用制
御部、所定額の出金サービス用現金を収納する第２の現
金収納部、出金額をこの第２の現金収納部から引き出し
て一時保留する第２の現金一時保留部、及び、この第２
の現金一時保留部から現金を出金してレシートを発行す
る現金出金処理部とを設け、外部通信部には金融機関と
通信できる機能を持たせ、出金用制御部に、出金操作者
の照会処理、出金者の預金口座の残高確認による出金の
可否の判定処理、出金可の場合の現金引き出し者預金口
座から支払われる現金の立替え処理、及び、出金データ
の金融機関への通知処理を行わせるようにしたことを特
徴としている。

【００１２】この場合、第２の現金収納部への現金の補
充を、この店舗用売上金入金装置に入金された現金を振
り分けて行うことができる。また、入金額の振り分け額
は、第２の現金収納部内の出金サービス用現金の残高が
一定額になるようにすることができる。更に、この場
合、外部通信部により現金輸送会社に入金データと共に
現金振り分け額を通知することにより、現金輸送会社側
で売上金入金額と現金輸送会社の回収額とを一致させる
事ができる。更にまた、第２の現金収納部として元々あ
る現金収納部をそのまま使用することもできる。この場
合は現金の振り分け機構は必要がなくなる。

【００１３】本発明の店舗用売上金入金装置によれば、
売上金入金装置の売上金入金操作面とは別の面に出金サ
ービス機能を備えた出金操作面を設け、入金装置内に収
納されている現金の一部を出金用現金とし、出金指示の
都度払い出しを可能とする構造とし、売上金入金データ
と出金データを異なるホストコンピュータにより管理す
る事で、１台の装置にて売上金の入金管理と顧客出金サ
ービスが可能となる。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下添付図面を用いて本発明の実
施形態を具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。図
２は本発明の店舗用売上金入金装置１０の一実施例の構
成を示すものであり、(a) は店舗用売上金入金装置１０
を前面側１０Ｆから見た場合を示し、(b) は(a) の店舗
用売上金入金装置１０を背面側１０Ｒから見た場合を示
している。この実施例の店舗用売上金入金装置１０は、
前面側１０Ｆが従来と同様の入金機１０Ｎとなってお
り、背面側１０Ｒが出金機１０Ｓとなっている。

【００１５】入金機１０Ｎの機能は従来の店舗用売上金
入金装置９と同じであり、前面側１０Ｆには、入金操作
パネル１１、入金操作用カードリーダ１２、入金用レシ
ート放出口１３、入金紙幣投入口１４Ｂと入金硬貨投入
口１４Ｃ、入金紙幣リジェクト口１５Ｂと入金硬貨リジ
ェクト口１５Ｃ、および入金紙幣返却口１６Ｂと入金硬
貨返却口１６Ｃが設けられており、入金された紙幣また
は硬貨は店舗用売上金入金装置９内の現金収納部１７に
収納されるようになっている。この実施例の店舗用売上
金入金装置１０も公衆回線１８を通じて現金輸送会社の
管理センタにあるホストコンピュータに接続されてい
る。また、店舗用売上金入金装置１０や現金輸送会社の
ホストコンピュータが、専用回線等の通信回線を通じて
銀行のような金融機関のホストコンピュータに接続され
ていることも同様である。

【００１６】一方、店舗用売上金入金装置１０の背面側
１０Ｒにある出金機１０Ｓには、出金操作パネル１、出
金操作用画面２、出金用カード挿入口３、出金用レシー
ト放出口４、および出金現金放出口５が設けられてお
り、装置内部には出金用現金収納部６がある。この実施
例の出金機１０Ｓは紙幣のみを出金できるように構成さ
れているものとする。

【００１７】現金の出金時には、現金の引出人が出金用
カード挿入口３に自分の銀行カードやクレジットカード
等のＩＤカードを挿入すると、出金機１０Ｓ側ではこの
ＩＤカードの記録データに基づいて暗唱番号の照合によ
る顧客の身分の照会、金融機関の預金の残高を照会した
後に出金可能、出金不可を表示する。出金可能の場合
は、現金の引出人により出金用操作画面２が操作され、
出金金額が入力される。出金機１０Ｓは出金用現金収納
部６から指定された現金を引き出し、出金現金放出口５
に現金を放出すると共に、残高を示すレシートを出金用
レシート放出口４から放出する。

【００１８】図３は図２に示した店舗用売上金入金装置
１０の内部構成の一実施例を示すものである。入金機１
０Ｎの入金操作パネル１１と出金機１０Ｓの出金操作用
画面２とが設けられた装置の上部側には、制御部２０、
電源部２１、カード読取部２２、入金機１０Ｎ側のレシ
ート発行部２３、及び、出金機１０Ｓ側のレシート発行
部２４等が設けられている。また、装置の下部側には、
入金紙幣投入口１４Ｂと入金硬貨投入口１４Ｃの近傍側
に、異物受け皿３１、入金識別部３２、現金振り分け部
３３、リジェクト現金受け皿３４、枚数計数部３５、及
び入金一時保留部３６が設けられており、入金一時保留
部３６の下部にカセット式の第１の現金収納部３７が設
けられている。第１の現金収納部３７には、図示はしな
いが、紙幣用カセットと硬貨用カセットとがある。

【００１９】また、装置の下部側で、第１の現金収納部
３７に隣接する部位には第２の現金収納部４１が設けら
れている。この実施例では、第２の現金収納部４１には
紙幣用のカセットのみが設けられている。第２の現金収
納部４１の上部には、ここから引き出された現金を一時
的に保留する出金一時保留部４２があり、その上部に出
金計数部４３と紙幣出金部４４がある。更に、紙幣出金
部４４に隣接した位置に、取り忘れ現金を一時的に収納
する取り忘れ現金取込部４５と、異常な紙幣を出金せず
にリジェクトする出金リジェクト部４６が設けられてい
る。

【００２０】更に、装置の最下部には公衆回線１８と通
信回線１９に接続する通信制御部２５が設けられてお
り、公衆回線１８を通じて外部の現金輸送会社のホスト
コンピュータ等と通信を行い、入金機１０Ｎに入金があ
った場合の入金データ、出金機１０Ｓから出金があった
場合の出金データ等を通知する。また、通信回線１９に
より金融機関のホストコンピュータ等と通信を行うこと
ができる。

【００２１】図４は前述の実施例の店舗用売上金入金装
置１０の店舗における設置状態の一例を説明する図であ
る。店舗用売上金入金装置１０を店舗内に設置する場合
は、例えば、入金機１０Ｎと出金機１０Ｓの間を壁Ｗで
仕切り、入金機１０Ｎは店舗の経営者または従業員Ｊに
しか扱えないようにし、出金機１０Ｓは店内の顧客を含
めて一般の人Ｋが使用できるようにする。このようにす
ることで、店内の顧客や一般の人Ｋには出金機１０Ｓの
裏面側に入金機１０Ｎがあることが分からず、入金機１
０Ｎに誤って入金することが防止されると共に、経営者
または従業員Ｊの入金操作時に現金が狙われる恐れがな
くなる。

【００２２】図５は図３の店舗用売上金入金装置１０に
おける入金機１０Ｎへの入金時の現金の流れを説明する
ものである。入金時は入金紙幣投入口１４Ｂまたは入金
硬貨投入口１４Ｃから紙幣または硬貨が入金される。な
お、本発明の店舗用売上金入金装置１０では、入金機１
０Ｎに入金された紙幣のみが出金機１０Ｓ側に回される
ことがあり、硬貨については入金機１０Ｎ側に蓄えるだ
けで出金機１０Ｓ側から出金はしない。よって、硬貨の
入金機１０Ｎへの蓄積は従来の入金機と全く同じである
ので、ここでは硬貨の入金機１０Ｎにおける搬送経路の
説明は省略し、紙幣のみの店舗用売上金入金装置１０内
における流れのみを説明する。

【００２３】まず、入金された紙幣が第１の現金収納部
３７に収納される場合の紙幣の流れについて説明する。
入金紙幣投入口１４Ｂから入金機１０Ｎ内に入金された
紙幣は、１枚ずつ繰り出されて入金識別部３２により紙
幣の金額と正常券か異常券かが判別され、正常券の場合
には現金振り分け部３３のゲートＧ１とゲートＧ２を通
って入金一時保留部３６に集積される。入金一時保留部
３６に集積された紙幣はまだ入金者である店舗の所有で
ある。

【００２４】この状態で入金額が入金操作パネル１１に
表示され、この入金額を入金者が確認して確認処理が行
われると、入金一時保留部３６に集積された紙幣は第１
の現金収納部３７に収納される。この流れは実線の矢印
で示される。紙幣が第１の現金収納部３７に収納された
時点で、紙幣の所有は入金者（店舗）から現金輸送会社
に移り、レシート発行部２３からレシートが発行され
る。紙幣が第１の現金収納部３７に収納された時点で入
金機１０Ｎは通信制御部２５を通じて入金額を入金デー
タとして確定し、金融機関と現金輸送会社のホストコン
ピュータにデータ送信する。

【００２５】一方、入金識別部３２により紙幣が異常券
であると判別された場合は、紙幣は現金振り分け部３３
のゲートＧ１とゲートＧ２を通った後、一点鎖線で示す
ようにゲートＧ３を通り、リジェクト現金受け皿３４内
に収納される。異常券はこの後、入金紙幣リジェクト口
１５Ｂへ搬送され、入金者へ返却される。従って、この
紙幣は現金輸送会社に入金されない。

【００２６】また、入金側操作パネル１１への入力によ
り、紙幣の金額の計数のみを行なう処理を選択した場合
には、入金識別部３２により金額が計数された正常紙幣
は、現金振り分け部３３のゲートＧ１とゲートＧ２を通
った後、二点鎖線で示すようにゲートＧ３から枚数計測
部３５に収納される。枚数計測部３５に収納された紙幣
は、入金紙幣返却口１６Ｂから放出されて入金者に返却
される。

【００２７】最後に、入金された紙幣が第２の現金収納
部４１に収納される場合の紙幣の流れについて説明す
る。入金紙幣投入口１４Ｂから入金機１０Ｎ内に入金さ
れた紙幣は、１枚ずつ繰り出されて入金識別部３２によ
り紙幣の金額と正常券か異常券かが判別される。入金さ
れた紙幣が全額第２の現金収納部４１に収納される場合
は、正常券と判別された後に現金振り分け部３３のゲー
トＧ１から破線で示す経路を通り出金一時保留部４２に
集積される。出金一時保留部４２に集積された紙幣はま
だ入金者である店舗の所有である。

【００２８】この状態で入金額が入金操作パネル１１に
表示され、この入金額を入金者が確認して確認処理が行
われると、出金一時保留部４２に集積された紙幣は第２
の現金収納部４１に収納される。紙幣が第２の現金収納
部４１に収納された時点で、紙幣の所有は入金者（店
舗）から現金輸送会社に移る。入金された紙幣の一部が
第２の現金収納部４１に収納される場合は、正常券と判
別された後に、第２の現金収納部４１に収納される額の
紙幣のみが現金振り分け部３３のゲートＧ１から破線で
示す経路を通り出金一時保留部４２に集積される。残り
の正常な紙幣は、現金振り分け部３３のゲートＧ１とゲ
ートＧ２を通って入金一時保留部３６に集積される。前
述のように入金一時保留部３６と出金一時保留部４２に
集積された紙幣はまだ入金者である店舗の所有である。

【００２９】この状態で入金一時保留部３６と出金一時
保留部４２に集積された紙幣の合計の入金額が入金操作
パネル１１に表示され、この入金額を入金者が確認して
確認処理が行われると、入金一時保留部３６に集積され
た紙幣は第１の現金収納部３７に収納され、出金一時保
留部４２に集積された紙幣は第２の現金収納部４１に収
納される。紙幣が第１の現金収納部３７と第２の現金収
納部４１に収納された時点で、紙幣の所有は入金者（店
舗）から現金輸送会社に移る。

【００３０】入金された紙幣の全数、または一部が第２
の現金収納部４１に収納された時点で、入金機１０Ｎは
第１の現金収納部３７と第２の現金収納部４１へのそれ
ぞれの入金額を入金データとして確定し、通信制御部２
５を通じて金融機関と現金輸送会社のホストコンピュー
タにデータ送信する。入金された紙幣の一部または全部
が第２の現金収納部４１に収納される場合は、第２の現
金収納部４１の現金の残高が規定額に達していない場合
である。この規定額は、少なくとも出金機１０Ｓの最高
支払い限度額である。第２の現金収納部４１の現金の残
高が規定額に達している場合は、入金された紙幣が第２
の現金収納部４１に収納されることはない。

【００３１】図６は図３の店舗用売上金入金装置１０に
おける出金機１０Ｓからの出金時の現金の流れを説明す
るものである。現金の引出人が出金操作パネル１を操作
し、ＩＤカードの挿入によって出金機１０Ｓ側で現金の
引出人の確認と残高照会が行われて出金可能が判断され
ると、現金の引出人が出金操作用画面２に入力した金額
に相当する紙幣が、第２の現金収納部４１から取り出さ
れて一旦出金一時保留部４２に保留される。出金一時保
留部４２の紙幣は１枚ずつ繰り出され、出金計数部４３
により正常券であるかの確認、および金額の確認が行な
われる。

【００３２】紙幣が正常券であると確認された場合は、
紙幣はゲートＧ４およびゲートＧ５を通って紙幣出金部
４４に出金枚数分が集積される。この時点で出金用現金
はリース会社の所有となり、顧客口座の預金の立て替え
分として出金現金放出口５から放出される。放出動作
は、出金現金放出口５のシャッタ５Ｓが開かれ、現金の
引出人が紙幣を取り出した時点で終了し、レシート発行
部２４からレシートが発行される。この時点で出金機１
０Ｓは通信制御部２５により、公衆回線１８を通じて現
金輸送会社のホストコンピュータに出金完了と出金金額
を通知し、通信回線１９を通じて同じ通知を金融機関の
ホストコンピュータに対して行う。

【００３３】一方、出金計数部４３により紙幣が正常券
でないと確認された場合は、紙幣は紙幣出金部４４に既
に集積されている分と共に一括してゲートＧ５を介して
出金リジェクト部４６に取り込まれる。この場合は、再
度最初から紙幣の支払い枚数分の計数処理が行なわれ
る。また、出金現金放出口５のシャッタ５Ｓが開かれ、
現金が取り出せる状態になっているにも係わらず、現金
の引出人が現金を取り忘れた場合には、シャッタ５Ｓが
閉じられ、ゲートＧ５を通じて出金現金放出口５に残さ
れた取り忘れ現金が取り忘れ現金取込み部４５に収納さ
れる。

【００３４】このように、本発明の店舗用売上金入金装
置１０では、入金機１０Ｎへの入金用搬送路と、出金機
１０Ｓからの出金用搬送路が別ルートで構成されている
ので、入金時、または出金時に紙幣の搬送経路でジャム
等のトラブルが発生しても、所有現金の区別ができる構
造となっている。ここで、前述のように紙幣が装置内で
搬送される店舗用売上金入金装置１０における入金機１
０Ｎの入金処理と、出金機１０Ｓの出金処理を図７と図
８のフローチャートを用いて説明する。

【００３５】図７は店舗用売上金入金装置１０の入金機
１０Ｎにおける入金処理を説明するものである。入金時
にはまず、ステップ７０１において入金者に入金モード
の選択を行わせる。入金モードの選択は、入金が実際の
入金処理なのか、入金金額の計数処理なのか等の選択を
入金者に行わせるためのものである。入金モードの選択
後、入金者は入金カード（ＩＤカード）を入金機に挿入
するので、ステップ７０２においてＩＤカードのスキャ
ン走査を行う。この動作では、入金者のＩＤカードのＩ
Ｄと入金機１０Ｎ内に登録してある登録ＩＤとの照合を
実行する。

【００３６】続くステップ７０３ではＩＤカードのＩＤ
が登録ＩＤか否かを判定し、登録ＩＤでない場合はこの
入金処理を受け付けずにこのルーチンを終了し、登録Ｉ
Ｄである場合はステップ７０４に進む。ステップ７０４
では入金装置の現金投入口を開口し、次のステップ７０
５において入金装置内への現金の投入を確認する。そし
て、ステップ７０６で投入された現金を計数し、ステッ
プ７０７で投入現金が正常な現金か否かを判定する。

【００３７】投入された現金が正常な現金でなかった場
合はステップ７１５に進み、投入現金をリジェクト口に
返却してこのルーチンを終了する。一方、投入された現
金が正常な現金の場合は、ステップ７０８で計数した現
金を現金一時保留部に保留する。その後のステップ７０
９では、計数した現金を入金機の入金操作パネルに表示
し、計数した金額が入金額に一致しているか否かを入金
者に確認させる。

【００３８】ステップ７１０で入金者が入金操作パネル
の確認キーを押下したことを確認すると、ステップ７１
１においてステップ７０１の入金モードの選択が入金モ
ードであったか否かを判定する。入金モードでない時は
現金の計数モードであるのでステップ７１４に進み、現
金一時保留部に保留した現金を入金紙幣返却口または入
金硬貨返却口から放出してこのルーチンを終了する。

【００３９】一方、ステップ７１１の判定が入金モード
の場合はステップ７１２に進み、現金一時保留部に保留
した現金を現金収納部に収納する。実際には、現金一時
保留部は、図５で説明したように入金一時保留部または
出金一時保留部であり、入金紙幣は第２の現金収納部内
の紙幣の残高に応じて入金一時保留部と出金一時保留部
に振り分けられ、第１と第２の現金収納部に振り分けら
れて収納されるが、ここではその詳細についての説明は
省略する。

【００４０】ステップ７１２で保留した現金が現金収納
部に収納されると、ステップ７１３において、入金機は
公衆回線と通信回線を通じて、入金日時、店舗コード、
入金金額、操作ＩＤ等のデータを現金輸送会社と金融機
関に送出してこのルーチンを終了する。ここには、入金
機から現金輸送会社にデータが送信されると、この後、
現金輸送会社は入金日時、店舗口座、及び入金金額のデ
ータを金融機関に送信する例が示してある。ステップ７
１２の保留した現金の収納において、入金された紙幣が
第２の現金収納部に振り分けられた場合には、ステップ
７１３における入金機から現金輸送会社への送信データ
には、この振り分けデータも含まれている。

【００４１】また別の例として、ステップ７１３におい
て、金融機関が通信回線を通じて入力された入金データ
に基づいて、入金時に入金額を現金輸送会社の口座から
徴収し、これを現金輸送会社に通知することもできる。
図８は店舗用売上金入金装置１０の出金機１０Ｓを使用
した出金手順を説明するものである。出金時には現金の
引出者によって銀行のキャッシュカードやクレジットカ
ード等のＩＤカードが出金機に挿入されるので、出金機
はステップ８０１においてＩＤカードのスキャン走査を
行い、金融機関の口座番号や暗唱番号等のデータを読み
込む。続くステップ８０２ではＩＤカードの暗唱番号を
受け付け、ステップ８０１で読み込んだ暗唱番号との照
合を行う。暗唱番号が一致している場合は次のステップ
８０３では出金金額の入力を受け付ける。暗唱番号が一
致していない場合は出金金額の入力を受け付けないが、
ここでは暗唱番号が一致しない場合の処理の説明は省略
してある。

【００４２】暗唱番号が一致して出金金額が入力される
と、ステップ８０４において出金機は現金輸送会社のホ
ストコンピュータを通じて金融機関のホストコンピュー
タと交信し、出金金額が現金引出者の預金口座にあるか
どうかを判定し、出金許可、或いは出金不許可が出金機
に通知される。出金許可の確認は通信回線を用いて直接
金融機関に対して行うこともできる。出金機はステップ
８０５において出金許可か否かを判定し、出金不許可の
場合はこのままこのルーチンを終了する。一方、出金許
可の場合はステップ８０６に進み、第２の現金収納部か
ら紙幣を取り出して出金現金の計数を行うと共に、出金
紙幣が正常な紙幣か否かを判定する。

【００４３】第２の現金収納部から引き出された紙幣が
正常な紙幣でなかった場合はステップ８０８に進み、既
に計数した紙幣を全て出金リジェクト部に回収してステ
ップ８０６に戻り、再度第２の現金収納部から紙幣を取
り出して出金現金の計数を行うと共に、出金紙幣が正常
な紙幣か否かを判定する。出金紙幣が全て正常な紙幣の
場合は、計数した現金をステップ８０９において出金一
時保留部に保留する。その後、ステップ８１０において
出金機の紙幣出金部のシャッタを開き、出金一時保留部
に保留した紙幣が紙幣出金部から取り出せるようにす
る。

【００４４】シャッタを開いた後に、紙幣が全て取り出
された場合はステップ８１２に進み、出金機は、出金日
時、店舗コード、出金金額、操作ＩＤ等のデータを公衆
回線を通じて現金輸送会社に送出してこのルーチンを終
了する。ここには、出金機から現金輸送会社にデータが
送信されると、この後、現金輸送会社は出金日時、店舗
口座、及び出金金額のデータを金融機関に送信する例が
示してある。また、シャッタを開いたにも係わらず、所
定時間経過しても紙幣が紙幣出金部から取り出されない
場合にはステップ８１３に進み、紙幣出金部の現金を出
金機内に取込み、取り忘れ現金を取り忘れ現金取込部に
移してこのルーチンを終了する。また別の例として、ス
テップ８１２において、出金データが先に通信回線で金
融機関に送られ、金融機関から現金輸送会社に出金デー
タを送信することもできる。

【００４５】ここで、図９により、以上説明した店舗用
売上金入金装置１０の内部における現金の所有区分を整
理する。店舗の売上金である紙幣Ｂと硬貨Ｃは、入金機
１０Ｎの外にあるうちは店舗の所有物である。紙幣Ｂが
入金紙幣投入口１４Ｂから入金機１０Ｎ内に入り、硬貨
Ｃが入金硬貨投入口１４Ｃから入金機１０Ｎ内に入って
も、紙幣Ｂと硬貨Ｃが入金一時保留部３６に留まってい
るうちは、紙幣Ｂと硬貨Ｃはまだ店舗の所有物である。
これは入金一時保留部３６に留まっている紙幣Ｂと硬貨
Ｃは、入金機１０Ｎから返却される可能性があるからで
ある。

【００４６】一方、入金一時保留部３６に留まっている
硬貨Ｃが、第１の現金収納部を構成する売上金硬貨カセ
ット３７Ｃに入った時点で、硬貨Ｃは現金輸送会社の所
有になる。また、入金一時保留部３６に留まっている紙
幣Ｂが、第１の現金収納部を構成する売上金紙幣カセッ
ト３７Ｂに入った時点、あるいは第２の現金収納部を構
成する出金用紙幣スタッカ４１に入った時点で、紙幣Ｂ
は現金輸送会社の所有になる。

【００４７】次に、出金機１０Ｓ側では、出金用紙幣ス
タッカ４１から紙幣が取り出され、この紙幣が紙幣出金
部（図には紙幣プール部と記載）４４に到達した時点
で、紙幣が現金輸送会社の所有からリース会社の所有に
移る。そして、紙幣プール部４４から紙幣Ｃが出金機１
０Ｓの外部に取り出された時点で、紙幣Ｃは紙幣の引出
人（出金顧客）の所有となる。

【００４８】なお、出金用紙幣スタッカ４１から取り出
された紙幣が正常ではないとして出金リジェクト部４６
に入った場合は、そのリジェクト紙幣はまだ現金輸送会
社のものである。また、紙幣プール部４４から紙幣Ｃが
出金機１０Ｓの外部に取り出される状態になったが、出
金顧客の取り忘れによって出金機１０Ｓ内の取り忘れ現
金取込部４５に取り込まれた紙幣Ｃは出金顧客の所有で
ある。

【００４９】このように、紙幣プール部４４に到達した
紙幣が一旦リース会社の所有となるのは、この紙幣が出
金顧客の預金口座から引き出される金額の立て替え分と
されるからであり、現金の立て替えを行えるのは法律上
リース会社となっているからである。次に、図１０によ
り、本発明の店舗用売上金入金装置１０を使用した実際
のシステムの構成例について説明する。本発明の店舗用
売上金入金装置１０は、店舗３０内に壁Ｗを隔てて設置
され、入金機１０Ｎは店舗の従業員Ｊが入金に使用でき
るようにし、出金機１０Ｓは店舗の顧客Ｋが利用できる
ようにする。店舗用売上金入金装置１０は公衆回線１８
を通じて現金輸送会社４０の管理センタ５０に接続して
おく。そして、店舗用売上金入金装置１０は、入金機１
０Ｎへの従業員Ｊからの入金データを公衆回線１８を通
じて管理センタ５０の入金系のホストコンピュータ５１
に送信すると共に、出金機１０Ｓからの出金データにつ
いても、同一の公衆回線１８を通じて個別に管理センタ
５０の出金系のホストコンピュータ５２に送信する。ホ
ストコンピュータ５２内には、出金系サーバ５３とこの
出金系サーバ５３に接続された金融機関送信サーバ５４
がある。この金融機関送信サーバ５４が現金引出者の預
金口座のある金融機関である銀行６０のホストコンピュ
ータ６１に、通信回線１９を通じて接続している。

【００５０】また店舗用売上金入金装置１０を通信回線
１９を通じて直接、金融機関である銀行６０のホストコ
ンピュータ６１に接続することも可能である。このと
き、入金データは管理センタ５０の入金系ホストコンピ
ュータ５１によって処理される。また、出金データにつ
いては、管理センタ５０の出金系ホストコンピュータ５
２およびこれに通信回線１９を介して接続された銀行６
０のホストコンピュータ６１、およびクレジット会社や
生命保険会社等７０のホストコンピュータ７１との間で
出金処理が行われる。これは、入金処理用のホストコン
ピュータ５１は、店舗設備装置の売上金入金データを処
理するためのものであり、入金機１０Ｎからのデータ受
領後の売上金再鑑業務および再鑑後の集計処理、集計結
果の銀行送信といった事後処理は、管理センタ５０のホ
ストコンピュータ５１内だけで処理を行うことができる
からである。

【００５１】一方、出金サービスは利用顧客の銀行６０
の預金口座の残高照会、及びクレジット会社等７０の出
金許可指示が必須である事、顧客情報の秘密保持のた
め、管理センタ５０のホストコンピュータ５２内でのデ
ータ改竄防止の手段が必要である。即ち、出金処理は現
状のＣＤ（金融機関の現金支払い機）相当の処理時間お
よび利用頻度の対応をとる必要がある。そこで、出金サ
ービスは管理センタ５０内の入金処理用のホストコンピ
ュータ５１内のデータ処理でなく、管理センタ５０内に
別の出金処理専用ホストコンピュータ５２を用意し、こ
の出金処理専用ホストコンピュータ５２を通じて銀行６
０のホストコンピュータ６１及びクレジット会社等７０
のホストコンピュータへデータ７１を送信するようにす
る。このように、現金輸送会社４０に出金サービスを行
わせるために、現金輸送会社４０内の管理センタ５０に
は入金処理用のホストコンピュータ５１とは別の出金処
理専用ホストコンピュータ５２を設置する。

【００５２】更に、管理センタ５０内にサブシステム５
５を設けておき、入金系のデータを処理するホストコン
ピュータ５１と、出金サービスの処理を行うホストコン
ピュータ５２の２系統のホストコンピュータにより処理
された結果を、サブシステム５５に入力すれば、入金デ
ータへ出金完了結果を反映させることができる。そし
て、入金データへの出金データの反映によって、店舗用
売上金入金装置１０内に残る現金と、現金輸送会社４０
が店舗用売上金入金装置１０から回収する現金との金額
を一致させる事が可能となる。

【００５３】また、管理センタ５０は公衆回線１８によ
り、警備会社５６やメンテナンス会社５７に接続するこ
とも可能である。なお、前述のように入金、出金のデー
タを店舗用売上金入金装置１０から通信回線１９を通じ
て、直接銀行６０のホストコンピュータ６１に送信し、
これらのデータを銀行６０側から現金輸送会社４０に送
ることも可能である。

【００５４】以上のように構成されたシステムにおいて
は、以下のことが可能である。 （１）店舗３０の売上金の一部を出金用現金として店舗
用売上金入金装置１０内で転用することによって現金輸
送会社４０の現金回収頻度を低減させると共に、店舗用
売上金入金装置１０を出金サービスに利用することによ
り、出金サービスによって得られる利益を店舗３０側に
還元することにより、店舗３０側における店舗用売上金
入金装置１０の装置利用料の低減を図る。 （２）店舗３０の売上金は、売上金が現金輸送会社４０
によって回収される迄の間、店舗用売上金入金装置１０
内に保管したままであるため、即時送金したデータとの
間で利子補給の必要が生じてくるが、売上金を出金用現
金に有効利用する事で利子負担が減少する。 （３）店舗３０の売上金の回収と出金用現金の補充が同
一の店舗用売上金入金装置１０で可能であるため、現金
回収と補充のそれぞれに出動していた現金輸送会社４０
の作業が１回の出動で済むようになり、運搬コストが低
減できる。 （４）売上金入金だけでは、店舗用売上金入金装置１０
を店舗管理者が利用するのみで利用効率が悪かったが、
店舗用売上金入金装置１０の他の面を出金機として利用
可能とする事で店舗３０を訪れた顧客へのサービス提供
も可能となり、装置設置部の店舗スペースを顧客に対し
てもサービス可能とし、サービスの有効利用が可能とな
った。

【００５５】なお、以上の実施例では、入金機の背面側
に出金機が設けられた店舗用売上金入金装置を説明した
が、出金機の設置面は特に店舗用売上金入金装置の背面
側である必要はなく、入金機と同一面でなければ設置面
は特に限定されるものではない。

【００５６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の店舗用売
上金入金装置によれば、売上金入金装置の売上金入金操
作面とは別の面に出金サービス機能を備えた出金操作面
を設け、入金装置内に収納されている現金の一部を出金
用現金とし、出金指示の都度払い出しを可能とする構造
とし、売上金入金データと出金データを異なるホストコ
ンピュータにより管理する事で、１台の装置にて売上金
の入金管理と顧客出金サービスが可能となるという効果
がある。この結果、現金輸送会社の現金の回収、補充回
数の低減が図れ、入金機の出金機としての利用によって
店舗側における売上金入金装置の設置コストを下げるこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の店舗用売上金入金装置の外観と外部との
接続を説明する図である。

【図２】(a) は本発明の店舗用売上金入金装置を正面か
ら見た斜視図、(b) は(a) の店舗用売上金入金装置を背
面側から見た斜視図である。

【図３】本発明の店舗用売上金入金装置の内部構成を示
す構成図である。

【図４】本発明の店舗用売上金入金装置の店舗における
設置状態の一例を説明する図である。

【図５】図３の店舗用売上金入金装置における入金時の
現金の流れを説明する説明図である。

【図６】図３の店舗用売上金入金装置における出金時の
現金の流れを説明する説明図である。

【図７】本発明の店舗用売上金入金装置における入金機
の入金処理を説明するフローチャートである。

【図８】本発明の店舗用売上金入金装置における出金機
の出金処理を説明するフローチャートである。

【図９】本発明の店舗用売上金入金装置の内部における
現金の所有を説明する説明図である。

【図１０】本発明の店舗用売上金入金装置の外部システ
ムとの接続を説明するシステム図である。

【符号の説明】

１…出金操作パネル ２…出金操作用画面 ３…出金用カード挿入口 ４…出金用レシート放出口 ５…出金現金放出口 ６…出金用現金収納部 ７…現金輸送会社のホストコンピュータ ９…金融機関のホストコンピュータ １０…本発明の入金装置 １０Ｆ…前面側 １０Ｎ…入金機 １０Ｓ…出金機 １０Ｒ…背面側 １８…公衆回線 １９…通信回線 ２０…制御部 ２５…通信制御部 ３３…現金振り分け部 ３７…第１の現金収納部 ４０…現金輸送会社 ４１…第２の現金収納部 ４２…出金一時保留部 ４３…出金計数部 ４４…紙幣出金部 ５０…管理センタ ５１，５２…ホストコンピュータ ５５…サブシステム ６０…金融機関（銀行）

フロントページの続き (72)発明者 檜山 千里 神奈川県川崎市中原区上小田中４丁目１番 １号 富士通株式会社内 (72)発明者 江添 江 神奈川県川崎市中原区上小田中４丁目１番 １号 富士通株式会社内 (72)発明者 渡 和史 神奈川県川崎市中原区上小田中４丁目１番 １号 富士通株式会社内 (72)発明者 内山 克彦 神奈川県川崎市中原区上小田中４丁目１番 １号 富士通株式会社内 Ｆターム(参考） 3E040 AA01 AA03 AA08 BA06 CA09 CB04 DA03 FA01 FB01 FC01 FC02 FD01 FF03 FF09 FG07 FH05 FJ02 FK02 5B055 BB03 CB01 CB03 EE12 EE15 EE27

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 装置本体の１つの面に入金操作部を備
   え、入金された現金の収納部と、入金データを公衆回線
   を通じて現金輸送会社に通知する外部通信部とを装置内
   部に備えた店舗用売上金入金装置において、 前記装置の前記入金操作パネルとは別の面に、少なくと
   もＩＤカード挿入口、出金用現金放出口、出金用レシー
   ト放出口を備えた出金操作パネルを設けると共に、 前記装置の内部に、出金用制御部、所定額の出金サービ
   ス用現金を収納する第２の現金収納部と、前記出金操作
   パネルから入力された額の現金を前記第２の現金収納部
   から引き出して計数した後に一時的に保留する第２の現
   金一時保留部、及び、前記第２の現金一時保留部から現
   金を前記現金放出口に出金すると共に出金用レシートを
   発行する現金出金処理部とを設け、 前記外部通信部に金融機関と通信できる機能を持たせ、
   前記出金用制御部に、前記出金操作パネルから入力され
   たＩＤカードの照会処理、現金引き出し者の預金口座の
   残高の確認による出金の可否の判定処理、出金可の場合
   の前記現金引き出し者預金口座から支払われる現金の立
   替え処理、及び、出金データの前記金融機関への通知処
   理を行わせるようにしたことを特徴とする店舗用売上金
   入金装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の店舗用売上金入金装置
   において、前記現金収納部の前段側に現金振り分け部を
   設け、入金された現金がこの現金振り分け部により前記
   現金収納部と前記第２の現金収納部に振り分けて収納さ
   れるようにし、入金された現金の一部を前記第２の現金
   収納部の現金の補充に使用したことを特徴とする店舗用
   売上金入金装置。
3. 【請求項３】 請求項２に記載の店舗用売上金入金装置
   において、前記第２の現金収納部内の出金サービス用現
   金の残高が前記所定額になるように、前記現金振り分け
   部が入金された現金の振り分け比率を変更することを特
   徴とする店舗用売上金入金装置。
4. 【請求項４】 請求項２または３に記載の店舗用売上金
   入金装置において、 前記外部通信部が、入金データと共に、前記現金振り分
   け部により前記第２の現金収納部に振り分けた現金額を
   前記現金輸送会社に通知することにより、前記現金輸送
   会社側で売上金入金額と前記現金輸送会社の回収額とを
   一致させる事を可能としたことを特徴とする店舗用売上
   金入金装置。
5. 【請求項５】 装置本体の１つの面に入金操作部を備
   え、入金された現金の収納部と、入金データを公衆回線
   を通じて現金輸送会社に通知する外部通信部とを装置内
   部に備えた店舗用売上金入金装置において、 前記装置の前記入金操作パネルとは別の面に、少なくと
   もＩＤカード挿入口、出金用現金放出口、出金用レシー
   ト放出口を備えた出金操作パネルを設けると共に、 前記装置の内部に、出金用制御部、前記出金操作パネル
   から入力された額の現金を前記現金収納部から引き出し
   て計数した後に一時的に保留する第２の現金一時保留
   部、及び、前記第２の現金一時保留部から現金を前記現
   金放出口に出金すると共に出金用レシートを発行する現
   金出金処理部とを設け、 前記外部通信部に金融機関と通信できる機能を持たせ、
   前記出金用制御部に、前記出金操作パネルから入力され
   たＩＤカードの照会処理、現金引き出し者の預金口座の
   残高の確認による出金の可否の判定処理、出金可の場合
   の前記現金引き出し者預金口座から支払われる現金の立
   替え処理、及び、出金データの前記金融機関への通知処
   理を行わせるようにしたことを特徴とする店舗用売上金
   入金装置。