JPH11328494A - 釣銭準備金管理装置 - Google Patents

釣銭準備金管理装置

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JPH11328494A
JPH11328494A JP12991198A JP12991198A JPH11328494A JP H11328494 A JPH11328494 A JP H11328494A JP 12991198 A JP12991198 A JP 12991198A JP 12991198 A JP12991198 A JP 12991198A JP H11328494 A JPH11328494 A JP H11328494A
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JP
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JP12991198A
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Yoshiichi Sonoda
由一 園田
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 店舗と現金処理センターとの間の現金移送中
に発生するおそれがある犯罪に対してのリスクを小さく
する。 【解決手段】 少なくとも翌営業日の開店当初に自動釣
銭機内に釣銭準備金として収容しておく現金の金種及び
枚数に関する情報を予め設定しておく。毎閉店後に、ス
トアコンピュータから各自動釣銭機の機内にそれぞれ収
容された現金の金種及びその収容枚数に関する情報を収
集する。そしてこの収集した情報と設定された翌営業日
の釣銭準備金の金種及び枚数に関する情報とを比較して
自動釣銭機毎に翌営業日の釣銭準備金として不足してい
る現金の金種及び不足枚数を算出する。そしてこの自動
釣銭機毎に算出したデータに基づいて翌営業日の釣銭準
備金として不足している現金を自動釣銭機別に仕訳す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動釣銭機を使用
する店舗とは離れた現金処理センター等で該自動釣銭機
に収容される釣銭準備金を一元的に管理するようにした
現金管理システムに適用される釣銭準備金管理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、チェーン展開されたスーパーマー
ケット等の大規模量販店のなかには、各店舗とは離れた
場所に現金処理センターを設置して、このセンターで各
店舗での釣銭準備金などの現金を一元的に管理する現金
管理システムを採用しているところがある。このような
店では、閉店後に各金銭登録機にそれぞれ設けられたド
ロワや自動釣銭機に残っている現金が全て回収されて現
金処理センターに運ばれる。現金処理センターでは、各
店舗よりそれぞれ運ばれてきた現金のうち万券や損貨
(汚損,破損した貨幣)を除いた紙幣及び硬貨が金種別
に選別された後、翌営業日の開店当初に釣銭準備金とし
てドロワや自動釣銭機に収納しておく現金を各店舗の金
銭登録機別に仕訳する作業が行われる。そして、各店舗
毎にそれぞれ金銭登録機別に仕訳された釣銭準備金は、
翌営業日の開店前までにそれぞれ該当する店舗に運ばれ
る。これにより、各店舗では各金銭登録機に設けられた
ドロワや自動釣銭機に該当する釣銭準備金をそれぞれ投
入して開店に備えていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、現金処理
センターで各店舗での釣銭準備金などの現金を一元的に
管理する現金管理システムを導入した場合においては、
閉店後に各店舗から現金処理センターに釣銭の残金を全
て移送しなければならない上、開店前に現金処理センタ
ーから各店舗に釣銭準備金の全額を移送しなければなら
ず、現金移送中に盗難などの犯罪が発生した場合のリス
クが大きかった。また、現金管理センターでは釣銭準備
金として多額の資金を常に用意していなければならなか
った。さらに、各店舗では毎閉店後にドロワや自動釣銭
機に残っている現金を回収しなければならない面倒もあ
った。
【0004】本発明はこのような事情に基づいてなされ
たもので、その目的とするところは、店舗と現金処理セ
ンターとの間の現金移送中に発生するおそれがある犯罪
に対してのリスクを小さくできるできるとともに、釣銭
準備金としての資金も減少できる上、毎閉店後に自動釣
銭機等に残っている現金を回収しなければならない面倒
もなくすことができる釣銭準備金管理装置を提供しよう
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、同一店舗内に
配置された複数台の金銭登録機を集中制御する上位コン
ピュータを伝送路を介して接続してなる釣銭準備金管理
装置に関する発明である。なお、金銭登録機は、機内に
収容された現金の金種及びその枚数に関する情報を対応
する金銭登録機に通知する機能を有した自動釣銭機をそ
れぞれ備えていることを前提とする。このものにおい
て、本願請求項1記載の発明は、少なくとも翌営業日の
開店当初に自動釣銭機内に釣銭準備金として収容してお
く現金の金種及び枚数に関する情報を予め設定する釣銭
準備金情報設定手段と、上位コンピュータで収集されて
いる各自動釣銭機の機内収容現金の金種及びその収容枚
数に関する情報を閉店後に通信手段を介して収集する釣
銭機情報収集手段と、この釣銭機情報収集手段により上
位コンピュータから収集した各自動釣銭機の機内収容現
金の金種及びその収容枚数に関する情報と釣銭準備金情
報設定手段により設定された翌営業日の釣銭準備金の金
種及び枚数に関する情報とを比較して自動釣銭機毎に翌
営業日の釣銭準備金として不足している現金の金種及び
不足枚数を算出する不足データ算出手段と、この不足デ
ータ算出手段により自動釣銭機毎に算出したデータに基
づいて翌営業日の釣銭準備金として不足している現金を
自動釣銭機別に仕訳する釣銭準備金自動仕訳手段とを備
えたものである。
【0006】また、本願請求項2記載の発明は、請求項
1記載の発明の釣銭準備金管理装置に、不足データ算出
手段により自動釣銭機毎に算出した釣銭準備金に対する
不足現金の金種および不足枚数をラベル印字するラベル
印字手段を設けたものである。
【0007】また、本願請求項3記載の発明は、請求項
1または2記載の発明の釣銭準備金管理装置における釣
銭準備金情報設定手段を、自動釣銭機別に少なくとも翌
営業日の開店当初に釣銭準備金として収容しておく現金
の金種及び枚数に関する情報を予め設定する手段とした
ものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を用いて説明する。図1は自動釣銭機を使用する各店
舗とは離れた現金処理センターで該自動釣銭機に収容さ
れる釣銭準備金を一元的に管理する現金管理システムの
概略図であって、図中符号1A,1Bは各店舗にそれぞ
れ構築されるPOS(Point Of Sales:販売時点情報管
理)システムを示しており、図中符号2は現金管理セン
ターに設置される釣銭準備金管理装置を示している。
【0009】POSシステム1A,1Bは、それぞれ同
一店舗内に配置された複数台の金銭登録機としてのPO
S端末11と、各POS端末11を集中制御する上位コ
ンピュータとしてのストアコンピュータ12とをLAN
(Local Area Network)等の伝送路13で相互通信可能
に接続したもので、例えば各POS端末11にて販売登
録された各商品の販売データをストアコンピュータ12
で伝送路1を介して収集し集計して、店舗全体の売上等
を管理できるようになっている。このものにおいて、ス
トアコンピュータ12は、ISDN(Integrated Servi
ces Digital Network :サービス総合ディジタル網)等
の通信網3を介して外部とデータ通信ができるようにな
っている。また各POS端末11は、それぞれ自動釣銭
機14を接続している。
【0010】自動釣銭機14は、現金投入口と現金払出
口とを有し、現金投入口から投入された現金を機内で金
種別に選別して現金収容部に収容する機能、及びPOS
端末11から与えられる釣銭払出指令に連動して現金収
容部に収容された現金から釣銭額相当の現金を選択して
現金払出口に払出す機能を備えたものである。また、こ
の自動釣銭機14は、現金収容部に金種別に収容された
現金の金種及びその収容枚数データをPOS端末11に
通知する機能を有している。なお、この実施の形態で
は、現金収容部に1000円紙幣,500円硬貨,10
0円硬貨,50円硬貨,10円硬貨,5円硬貨,1円硬
貨の計7種類の現金を金種別に収容してなる自動釣銭機
14を用いるものとして、以下の説明を続ける。
【0011】釣銭準備金管理装置2は、CPU(Centra
l Processing Unit )を主体とした主制御部21に、H
DD(Hard Disc Drive )装置等からなるファイル記憶
部22、前記ISDN等の通信網3を介して接続される
外部とのデータ通信を制御する回線制御部23、釣銭準
備金自動仕訳部24、ラベル印字貼付部25及び釣銭準
備金収納袋搬送部26の各部を接続して構成したもので
ある。また、キーボード,ディスプレイ等の入出力機器
を備えたパーソナルコンピュータ(以下、パソコンと略
称する)27をRS232Cなどの通信インタフェース
を介して着脱自在に接続できるようになっている。
【0012】釣銭準備金自動仕訳部24は、図2に示す
ように、1000円紙幣,500円硬貨,100円硬
貨,50円硬貨,10円硬貨,5円硬貨,1円硬貨の計
7種類の現金を金種別に収容した金種別金庫241と、
この金種別金庫241に金種別に収容された現金を金種
毎に1枚ずつ排出させる金種別排出機構242と、前記
主制御部21から与えられる金種別補充枚数データに基
づき前記金種別排出機構242を動作させて補充枚数分
の現金を金種別金庫241から排出させる金種別排出枚
数制御部243と、この金種別排出枚数制御部243の
制御により金種別金庫241から排出された現金を集
め、前記釣銭準備金収納袋搬送部26によって1袋ずつ
搬送される釣銭準備金収納袋4にまとめて投入する収納
袋投入口244とを備えたものである。
【0013】ラベル印字貼付部25は、図3に示すよう
に、前記主制御部21から与えられる金種別補充枚数デ
ータに基づき図4に示すようなフォーマットのラベル印
字データを編集するラベル編集部251と、このラベル
編集部251で作成されたラベル印字データをラベル用
紙に印字するラベル印字機構252と、このラベル印字
機構252によって印字されたラベル5を1枚ずつ台紙
から剥して、前記釣銭準備金収納袋搬送部26によって
1袋ずつ搬送される釣銭準備金収納袋4に貼付するラベ
ル貼付機構253とを備えたものである。
【0014】釣銭準備金収納袋搬送部26は、空の釣銭
準備金収納袋4を1袋ずつコンベア等の搬送機構により
前記釣銭準備金自動仕訳部24の収納袋投入口244ま
で搬送して、該収納袋投入口244から投出される現金
を袋4内に収納させ、さらに、この現金が収納された釣
銭準備金収納袋4を1袋ずつ同搬送機構により前記ラベ
ル印字貼付部25のラベル貼付機構253まで搬送し
て、該ラベル貼付機構253により袋表面にラベル5を
貼付させた後、このラベル付の釣銭準備金収納袋4を袋
集荷所まで搬送するようにしたものである。なお、先
に、空の釣銭準備金収納袋4をラベル貼付機構253ま
で搬送して袋表面にラベル5を貼付させた後、釣銭準備
金自動仕訳部24の収納袋投入口244まで搬送して現
金を袋4内に収納させるようにしてもよい。
【0015】かかる構成の釣銭準備金管理装置2は、フ
ァイル記憶部22に、図5(a)に示すエリア構成のP
OS端末別釣銭パターンファイル221と、図5(b)
に示すエリア構成のPOS端末別釣銭補充額ファイル2
22とを形成している。
【0016】POS端末別釣銭パターンファイル221
は、各店舗にそれぞれ設置されている各POS端末11
別に、少なくとも翌営業日の開店当初に当該POS端末
11に接続された自動釣銭機14内に釣銭準備金として
収容しておく現金の金種及び枚数に関する情報を予め設
定記憶するファイルであって、釣銭準備金情報設定手段
を構成する。ここで、図5(a)において、データ項目
「釣銭使用日」は、店舗営業日の年月日データである。
データ項目「店コード」及び「店名」は、各店舗に対し
てそれぞれ設定された固有のIDコード及び店名であ
る。データ項目「POSTMNo.」は、各店舗にそれ
ぞれ設置されているPOS端末11に対して設定された
固有のIDコードである。なお、POSTMNo.は1
店舗内で重複しなければ他の店舗間で重複していてもよ
い。データ項目「金種別枚数」及び「合計金額」は、対
応するPOSTMNo.のPOS端末11に接続された
自動釣銭機14で、対応する店舗営業日の開店当初に釣
銭準備金として収容しておく現金の金種別の枚数データ
及びその合計金額である。POS端末別釣銭補充額ファ
イル222は、各店舗にそれぞれ設置されている各PO
S端末11別に、少なくとも翌営業日の開店当初に当該
POS端末11に接続された自動釣銭機14内に釣銭準
備金として補充する現金の金種及び枚数に関する情報を
記憶するファイルである。
【0017】ここで、図5(b)においてデータ項目
「釣銭使用日」,「店コード」,「店名」及び「POS
TMNo.」は、前記POS端末別釣銭パターンファイ
ル221の同一項目と同義である。また、データ項目
「金種別枚数」及び「合計金額」は、対応するPOST
MNo.のPOS端末11に接続された自動釣銭機14
で、対応する店舗営業日の開店当初に釣銭準備金として
補充する現金の金種別の枚数データ及びその合計金額で
ある。
【0018】因みに、パソコン27を釣銭準備金管理装
置2に接続し操作することによって、POS端末別釣銭
パターンファイル221に設定されたデータを読出して
修正したり、新たなデータを同ファイル221に追加設
定できるようになっている。また、同じくパソコン27
を操作することによって、POS端末別釣銭補充額ファ
イル222に格納されたデータを読出しディスプレイに
表示させたり、プリンタにより記録紙に印字させたりで
きるようになっている。
【0019】図6は前記釣銭準備金管理装置2の主制御
部21が実行する主要な制御処理の手順を示す流れ図で
ある。すなわち主制御部21は、各店舗が閉店した後の
所定時刻になるとこの制御処理を開始し、先ず、ST1
として回線制御部23を制御して通信網3により接続さ
れた各店舗のストアコンピュータ12に釣銭機精算コマ
ンドをそれぞれ配信する(釣銭機情報収集手段)。
【0020】ここで、各店舗のストアコンピュータ12
は、その店舗の閉店後にそれぞれ実施される精算業務に
おいて、通信回線13を介して接続された各POS端末
11から、そのPOS端末11に接続された自動釣銭機
14の現金収容部に残っている現金の金種及びその収容
枚数からなる機内収容現金データをそれぞれ収集してい
る。そして上記釣銭準備金管理装置2から釣銭機精算コ
マンドを受信すると、各POS端末11から収集した自
動釣銭機14の機内収容現金データで図7に示すデータ
フォーマットの釣銭機精算伝文を作成して釣銭準備金管
理装置2に返信するものとなっている。なお、図7にお
いて、データ項目「釣銭精算日」は、当該ストアコンピ
ュータ12で精算業務が実施された日の年月日データで
ある。またデータ項目「店コード」は、当該ストアコン
ピュータ12が設置されている店舗のIDコードであ
る。また、データ項目「POSTMNo.」は、当該ス
トアコンピュータ12に接続された各POS端末11固
有のIDコードであり、その後のデータ項目「100
0」〜「1」及び「合計金額」は、対応するPOS端末
11に接続された自動釣銭機14の機内収容現金の金種
別枚数データ及び合計金額データである。
【0021】さて、釣銭準備金管理装置2の主制御部2
1は、釣銭機精算コマンドに応じて各ストアコンピュー
タ12からそれぞれ返信される釣銭機精算伝文を回線制
御部23を介して受信する毎に(ST2のYES)、以
下の処理を実行する。
【0022】先ず、ST3としてその受信伝文を解析し
て釣銭精算日と店コードとを取得する。また、伝文送信
元のストアコンピュータ12が設置された店舗内の各P
OS端末11にそれぞれ接続された各自動釣銭機14の
機内収容現金の金種別枚数データも取得する。そしてP
OS端末別釣銭パターンファイル221を検索して、釣
銭使用日が当日の翌日で店コードが一致するレコード
(「釣銭使用日」,「店コード」,「店名」,「POS
TMNo.」,「金種別枚数」,「合計金額」)を全て
読出す。このとき、該当するレコードがPOS端末別釣
銭パターンファイル221に設定されていない場合には
(ST4のNO)、伝文送信元のストアコンピュータ1
2が設置された店舗は翌日が定休日等の理由から釣銭準
備金を必要としないので、ST2に戻って、次の釣銭機
精算伝文の受信を待機する。
【0023】POS端末別釣銭パターンファイル221
から該当するレコードを読出した場合には(ST4のY
ES)、ST5として釣銭機精算伝文から取得した各自
動釣銭機14の機内収容現金の金種別枚数データから1
自動釣銭機分の機内収容現金の金種別枚数データ(「P
OSTMNo.」,「金種別枚数」,「合計金額」)を
抽出する。次に、ST6としてPOS端末別釣銭パター
ンファイル221から読出したレコードの中から、ST
5で抽出した1自動釣銭機分の機内収容現金の金種別枚
数データとPOSTMNo.が同一のレコードの釣銭準
備金の金種別枚数データ(「POSTMNo.」,「金
種別枚数」,「合計金額」)を取得する。そして、ST
7として金種毎に釣銭準備金の枚数から機内収容現金の
枚数を減算して、釣銭準備金として不足している補充枚
数を金種別に算出し記憶する(不足データ算出手段)。
【0024】しかる後、ST8としてこの金種別に算出
した補充枚数データを釣銭準備金自動仕訳部24に送信
して釣銭準備金補充金額の仕訳を行わせる(釣銭準備金
自動仕訳手段)。また、ST9としてこの金種別に算出
した補充枚数データを該当する釣銭使用日,店名,PO
STMNo.の各データとともにラベル印字貼付部25
に送信して、図4に示すようなフォーマットのラベル5
を印字させる(ラベル印字手段)。
【0025】その後、ST10として釣銭機精算伝文か
ら取得した各自動釣銭機14の機内収容現金の金種別枚
数データのうち上記ST5〜ST9の処理を未処理のデ
ータがあるか否かを判断する。そして未処理データがあ
る場合にはST5に戻ってその未処理データを抽出し、
その未処理データに対してST6〜ST9の処理を繰返
す。
【0026】こうして、釣銭機精算伝文から取得した各
自動釣銭機14の機内収容現金の金種別枚数データにつ
いて、それぞれST5〜ST9の処理を終了したならば
(ST10のYES)、ST11としてST7の処理で
記憶した各自動釣銭機毎の金種別補充枚数データをもと
に釣銭使用日,店コード,店名,POSTMNo.,金
種別補充枚数及びその合計金額からなるPOS端末別釣
銭補充額ファイルのレコードを作成して、POS端末別
釣銭補充額ファイル222に追加格納する。
【0027】その後、ST2に戻って、次の釣銭機精算
伝文の受信を待機する。
【0028】こうして、ST12として釣銭機精算コマ
ンドを配信した全ストアコンピュータ12から釣銭機精
算伝文を受信し、それぞれについてST3〜ST11の
処理を実行するか、釣銭機精算コマンドを送信してから
の経過時間が予め設定されたタイムアウト時間を経過す
ると、釣銭機精算伝文の受信終了と判断して、今回の制
御処理を終了する。
【0029】このように構成された本実施の形態におい
ては、現金処理センターの担当者は、各店舗の各POS
端末11毎に、翌日の開店当初にそのPOS端末11に
接続された自動釣銭機14内に釣銭準備金として収納し
ておく現金の金種及びその枚数を決定する。そして遅く
とも各店舗が閉店する前に、パソコン27を介して釣銭
準備金管理装置2のPOS端末別釣銭パターンファイル
221に必要なデータを設定しておく。なお、設定方法
としては、POS端末別釣銭パターンファイル221に
POS端末別に設定されているレコードを1レコードず
つ読出してディスプレイで確認し、そのレコードのPO
S端末に接続された自動釣銭機に対する釣銭準備金が前
回と変わらない場合には釣銭使用日のみを翌日の日付に
修正し、変わる場合には釣銭使用日とともに該当する金
種別枚数と合計金額とを修正する方法が考えられる。
【0030】しかして、各店舗の閉店時刻経過後の所定
時刻になると、釣銭準備金管理装置2から各店舗のスト
アコンピュータ12に通信網3を介して釣銭機精算コマ
ンドが例えば同報送信によって配信される。この釣銭機
精算コマンドを受信したストアコンピュータ12におい
ては、それ以前の精算業務実行により各POS端末11
から収集していた自動釣銭機14の機内収容現金の金種
別枚数データをもとに釣銭機精算伝文が作成され、通信
網3を介して釣銭準備金管理装置2に返信される。
【0031】この釣銭機精算伝文を受信した釣銭準備金
管理装置2においては、その受信伝文中の各自動釣銭機
14の機内収容現金の金種別枚数データと、当該自動釣
銭機14を接続してなる各POS端末別にPOS端末別
釣銭パターンファイル221に設定された釣銭準備金の
金種別枚数データとに基づいて、各自動釣銭機14毎に
釣銭準備金として不足している現金の金種及び不足枚数
(補充枚数)が算出される。
【0032】これにより、釣銭準備金自動仕訳部24が
作動して、自動釣銭機14別に釣銭準備金として不足し
ている現金の仕訳が行われる。そして、自動釣銭機14
別に仕訳された現金は、釣銭準備金収納袋搬送部26に
よって搬送される釣銭準備金収納袋4に1袋ずつ収納さ
れる。また、ラベル印字貼付部25が作動して、自動釣
銭機14別に仕分けされた現金の内容を示すラベル5が
それぞれ印字されて、該当する現金が収納された釣銭準
備金収納袋4に貼付される。
【0033】例えば、今、図7に示す項目内容の釣銭機
精算伝文がストアコンピュータ12から釣銭準備金管理
装置2に送信されたとする。このとき、当該ストアコン
ピュータ12が設置されている店舗の各POS端末11
に接続されている自動釣銭機14の翌日の釣銭準備金パ
ターンとして、図5中のレコードr1,r2,r3,r
4…が設定されていたとすると、POSTMNo.[0
01]のPOS端末11に接続された自動釣銭機14に
対する釣銭準備金の金種別補充枚数は、1000円札紙
幣が38(=50−12)枚、500円硬貨が16(=
20−4)枚、100円硬貨が44(=50−6)枚、
50円硬貨が12(=20−8)枚、10円硬貨が43
(=50−7)枚、5円硬貨が11(=20−9)枚、
1円硬貨が36(=50−14)枚と算出される。これ
により、釣銭準備金自動仕訳部24からは1000円札
紙幣が38枚、500円硬貨が16枚、100円硬貨が
44枚、50円硬貨が12枚、10円硬貨が43枚、5
円硬貨が11枚、1円硬貨が36枚それぞれ排出されて
収納袋4にまとめて収納される。また、ラベル印字貼付
部25により図4に示す印字内容のラベル5が印字され
て当該収納袋4に貼付される。したがって、この収納袋
4に収納された現金は、ラベル5に印字された釣銭使用
日の開店前までに、同ラベル5に印字された店名の店舗
に移送され、同ラベル4に印字されたTMNo.が設定
されたPOS端末11に接続された自動釣銭機14の現
金投入口から投入されて釣銭準備金が補充されることに
なる。
【0034】このように本実施の形態によれば、各店舗
の閉店後に自動釣銭機14に残っていた現金を回収して
現金処理センターに移送する必要が無い上、現金処理セ
ンターから各店舗に釣銭準備金として移送される現金も
釣銭準備金として必要な額よりも少額になるので、店舗
と現金処理センターとの間の現金移送中に発生するおそ
れがある犯罪に対してのリスクを小さくできる。また、
現金処理センターにおいて各店舗の釣銭準備金として用
意しておく資金も減少できる。
【0035】一方、各店舗では、毎閉店後に自動釣銭機
14に残っている現金を回収しなければならなかった面
倒な作業を不要にできる。また、現金処理センターで
も、各店舗のPOS端末毎にそのPOS端末に接続され
た自動釣銭機への釣銭準備金が自動的に仕訳されるの
で、仕訳作業を不要にできる。しかも、POS端末別に
仕訳された釣銭準備金が収納された各収納袋4には、そ
れぞれ収納されている現金の金種別枚数等が印字された
ラベル5が自動的に貼付されるので、収納袋4に収納さ
れている現金を数えなくてもその内容を確認できる利点
がある。
【0036】なお、本発明は前記一実施の形態に限定さ
れるものではない。例えば前記一実施の形態では、PO
S端末別釣銭パターンファイル221に釣銭準備金とし
ての金種別枚数データをPOS端末毎に設定したが、例
えば1店舗ではどのPOS端末も釣銭準備金が共通な場
合には、店舗毎に釣銭準備金としての金種別枚数データ
を設定してもよい。また、どの店舗でも釣銭準備金が共
通な場合には、その共通の釣銭準備金に対応する金種別
枚数データを1パターンのみを設定すればよい。
【0037】また、前記一実施の形態では、ラベル印字
貼付部25によって印字されたラベル5を自動的に収納
袋4に貼付するようにしたが、ラベル5の印字のみを自
動的に行い、発行されたラベル5を作業者がマニュアル
で収納袋4に貼付するようにしても、本発明の効果は奏
し得るものである。この他、本発明の要旨を逸脱しない
範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように本願請求項1記載の
発明によれば、店舗と現金処理センターとの間の現金移
送中に発生するおそれがある犯罪に対してのリスクを小
さくできるできるとともに、釣銭準備金としての資金も
減少できる上、毎閉店後に自動釣銭機等に残っている現
金を回収しなければならない面倒もなくすことができる
釣銭準備金管理装置を提供できる。また本願請求項2記
載の発明によれば、上記請求項1記載の発明と同等な効
果を奏することはもとより、自動釣銭機毎に算出された
釣銭準備金に対する不足現金の金種および不足枚数がラ
ベル印字されるので、このラベルを自動仕訳された現金
を収納する袋等に貼付することで収納された現金の内容
を容易に確認できる効果を奏する。また本願請求項3記
載の発明によれば、釣銭準備金の額が自動釣銭機毎に異
なる場合でも適用して本願請求項1または2記載の発明
と同等な効果を奏し得る釣銭準備金管理装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態である現金管理システ
ムの概略図。
【図2】 同現金管理システムの釣銭準備金管理装置が
備える釣銭準備金自動仕訳部の機能構成を示すブロック
図。
【図3】 同釣銭準備金管理装置が備えるラベル印字貼
付部の機能構成を示すブロック図。
【図4】 同ラベル印字貼付部によって印字されるラベ
ルのフォーマット例を示す図。
【図5】 同釣銭準備金管理装置が備えるPOS端末別
釣銭パターンファイル及びPOS端末別釣銭補充額ファ
イルのエリア構成を示す図。
【図6】 同釣銭準備金管理装置が備える主制御部の主
要な制御処理手順を示す流れ図。
【図7】 同現金管理システムのストアコンピュータか
ら釣銭準備金管理装置に伝送される釣銭機精算伝文のフ
ォーマットを示す図。
【符号の説明】
1A,1B…POSシステム 2…釣銭準備金管理装置 3…通信網 11…POS端末 12…ストアコンピュータ 14…自動釣銭機 21…主制御部 24…釣銭準備金自動仕訳部 25…ラベル印字貼付部 26…釣銭準備金収納袋搬送部 221…POS端末別釣銭パターンファイル 222…POS端末別釣銭補充額ファイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の自動釣銭機からその機内に収容さ
    れた現金の金種及びその収容枚数に関する情報を収集す
    る機能を有した上位コンピュータを通信手段により接続
    してなる釣銭準備金管理装置において、 少なくとも翌営業日の開店当初に前記自動釣銭機内に釣
    銭準備金として収容しておく現金の金種及び枚数に関す
    る情報を予め設定する釣銭準備金情報設定手段と、 前記上位コンピュータで収集されている前記各自動釣銭
    機の機内収容現金の金種及びその収容枚数に関する情報
    を閉店後に前記通信手段を介して収集する釣銭機情報収
    集手段と、 この釣銭機情報収集手段により前記上位コンピュータか
    ら収集した各自動釣銭機の機内収容現金の金種及びその
    収容枚数に関する情報と前記釣銭準備金情報設定手段に
    より設定された翌営業日の釣銭準備金の金種及び枚数に
    関する情報とを比較して自動釣銭機毎に翌営業日の釣銭
    準備金として不足している現金の金種及び不足枚数を算
    出する不足データ算出手段と、 この不足データ算出手段により自動釣銭機毎に算出した
    データに基づいて翌営業日の釣銭準備金として不足して
    いる現金を自動釣銭機別に仕訳する釣銭準備金自動仕訳
    手段とを具備したことを特徴とする釣銭準備金管理装
    置。
  2. 【請求項2】 不足データ算出手段により自動釣銭機毎
    に算出した釣銭準備金に対する不足現金の金種および不
    足枚数をラベル印字するラベル印字手段を具備したこと
    を特徴とする請求項1記載の釣銭準備金管理装置。
  3. 【請求項3】 釣銭準備金情報設定手段は、自動釣銭機
    別に少なくとも翌営業日の開店当初に釣銭準備金として
    収容しておく現金の金種及び枚数に関する情報を予め設
    定するものであることを特徴とする請求項1または2記
    載の釣銭準備金管理装置。
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