JP2014049087A - 電子機器およびアドレス設定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アドレス設定にかかる時間を短縮でき、且つ電子機器への装置搭載数が制限され難い電子機器およびアドレス設定方法を提供する。
【解決手段】互いにデイジーチェーン接続され、IC同士間の通信を通信線4を介して行う複数のICと、複数のICの一端と接続された制御部2と、を備え、データに信頼性チェック用データを付して通信を行う電子機器1であって、複数のICの各々は、受信したデータがアドレス加算命令をアドレス設定コマンドとして備えたアドレス設定データである場合に、アドレス設定コマンドの命令に従って自ICのアドレスに所定値を設定するアドレス設定部7と、アドレス設定部7にて自ICのアドレスに対して所定値を設定した場合に、自ICにおいて予め定められたアドレス加算命令をアドレス設定コマンドとして備えたアドレス設定データを出力するアドレス設定データ送信制御部8と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、デイジーチェーン接続された複数の装置を備えた電子機器および該電子機器における複数の装置のアドレス設定方法に関する。
通信線によってデイジーチェーン接続がなされた複数の装置を備えた電子機器における該複数の装置のアドレス設定方法については、種々開示されている。同アドレス設定方法として一般的に知られている技術としては、例えば、特許文献1〜3に開示されているように、デイジーチェーン接続された複数の装置の各々にアドレスを設定する場合に、受信したアドレス番号、又は該アドレス番号に所定値を加算したアドレス番号を自装置のアドレス番号として設定した上で、該受信したアドレス番号に所定値を加算したアドレス番号を新たに生成して後段の装置に送信する、といった処理を繰り返し行うようなものが挙げられる。
特開平5−101004 特開平7−105121 特開2001−31028
上述したような従来の電子機器におけるアドレス設定方法では、少なくとも以下の点で問題がある。
第1に、アドレス設定時に自装置内において新たなアドレス番号を生成して後段の装置に送信するにあたり、送信するアドレス番号のデータ信頼性を後段の装置で確認できるようにするため、CRC等の信頼性チェック用データを生成し、新たに生成したアドレス番号に付して送信する方法が一般的に知られている。しかしながら、この場合、アドレス番号を生成する度に信頼性チェック用データをも新たに生成する必要があるため、電子機器における複数の装置にアドレス設定がなされるまでに時間がかかってしまうという問題がある。
第2に、上述した信頼性チェック用データの生成時間を削減するために、生成される可能性のあるアドレス番号に応じた信頼性チェック用データを予めテーブルデータとして準備しておく方法が一般的に知られている。この場合、アドレスを設定すべき装置の数の増加に比例して準備すべき信頼性チェック用データ数が増大してしまうため、電子機器に搭載する装置の製造時にある程度大容量のメモリを搭載して電子機器に搭載可能な装置の数に幅を持たせる必要がある。しかしながら、この場合、電子機器が備えることのできる信頼性チェック用データの数はメモリ容量に依存することから、結果として、電子機器に搭載可能な装置の数が装置製造時のメモリ容量に依存して制限されてしまうという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑み、アドレス設定にかかる時間の増大を抑制しつつ電子機器への装置搭載数が制限され難い電子機器およびアドレス設定方法を提供する。
本発明の目的は、その一例として、特許請求の範囲に記載の発明により達成できる。
本発明の電子機器およびアドレス設定方法によれば、アドレス設定にかかる時間の増大を抑制しつつ電子機器への装置搭載数が制限され難い電子機器およびアドレス設定方法を提供することができる。
本発明の実施形態にかかる電子機器1を概略的に示した図である。 本発明の実施形態にかかる送受信部5を概略的に示した図である。 本発明の第1の実施形態にかかるアドレス設定部7を概略的に示した図である。 本発明の実施形態にかかるアドレス設定データ送信制御部8を概略的に示した図である。 本発明の第1の実施形態にかかる電子機器1の各ICにおけるアドレス設定方法のフローチャートである。 本発明の第1の実施形態にかかる電子機器1におけるアドレス設定処理を時系列にて示した図である。 本発明の第2の実施形態にかかるアドレス設定部7を概略的に示した図である。 本発明の第2の実施形態にかかる電子機器1の各ICにおけるアドレス設定方法のフローチャートである。 本発明の第2の実施形態にかかる電子機器1におけるアドレス設定処理を時系列にて示した図である。
本発明にかかる電子機器は、通信線によってデイジーチェーン接続され、互いに接続された装置同士間の通信を前記通信線を介して行う複数の装置と、前記複数の装置の一端の装置と通信可能に接続された制御部と、を備え、通信データに信頼性チェック用データを付しデータ通信を行う電子機器であって、前記複数の装置の各々は、受信したデータが前記装置のアドレスに所定値を加算させるアドレス加算命令をアドレス設定コマンドとして備えたアドレス設定データである場合に、前記アドレス設定コマンドの命令に従って自装置のアドレスに所定値を設定するアドレス設定部と、前記アドレス設定部にて前記自装置のアドレスに対して前記所定値を設定した場合に、前記自装置において予め定められた前記アドレス加算命令をアドレス設定コマンドとして備えたアドレス設定データを前記自装置の後段の装置に対して送信可能となるように出力するアドレス設定データ送信制御部と、を有することを特徴とする。
本発明にかかるアドレス設定方法は、通信線によってデイジーチェーン接続され、互いに接続された装置同士間の通信を前記通信線を介して行う複数の装置と、前記複数の装置の一端の装置と通信可能に接続された制御部と、を備え、通信データに信頼性チェック用データを付しデータ通信を行う電子機器における前記複数の装置のアドレス設定方法であって、前記複数の装置の各々は、受信したデータの信頼性を前記信頼性チェック用データによって確認するステップと、前記受信したデータが信頼性において所定の基準を満たしており、且つ前記受信したデータが前記装置のアドレスに所定値を加算させるアドレス加算命令をアドレス設定コマンドとして備えたアドレス設定データである場合に、前記アドレス設定コマンドの命令に従って自装置のアドレスに所定値を設定するステップと、前記自装置のアドレスに対して前記所定値を設定した場合に、前記自装置において予め定められた前記アドレス加算命令をアドレス設定コマンドとして備えたアドレス設定データを前記自装置の後段の装置に対して送信するステップと、を有することを特徴とする。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の例を詳細に説明する。なお、本発明の特徴について実施をする場合には、以下の実施形態に限られることなく、本発明の骨子を逸脱しない範囲において種々変形して実施できることは言うまでもない。
図1は、本発明の実施形態にかかる電子機器1を概略的に示した図である。なお、図1は本発明の実施形態にかかる電子機器1を説明するために設けており、便宜上、本発明の実施形態にかかる電子機器1の説明に不要な構成は示していない。しかしながら、このことは図1に示されている構成以外の構成が電子機器1に追加されることを妨げるものではない。つまり、電子機器1は、図1に示された以外の構成を用途に応じて備えていても良い。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態にかかる電子機器1の構成について、図1〜図4を用いて説明する。
本発明の第1の実施形態にかかる電子機器1は、複数の装置としてのIC1〜ICnと制御部2とを備えている。IC1〜ICnは、隣接するIC同士が通信線3によって互いに接続されたデイジーチェーン接続となっており、通信線3を介して互いに接続されたIC同士間の通信を行う。また、電子機器1における制御部2、各IC間のデータ通信は、データ通信によってデータ破壊が発生していないか等の信頼性をチェックするための信頼性チェック用データを備えたデータにより行う。また、制御部2は、デイジーチェーン接続された該複数のICの一端であるIC1と通信線4を介して接続されている。但し、制御部2は、デイジーチェーン接続された該複数のICの他端であるICnと通信線4を介して接続されていても良い。
制御部2は、周知のCPU、メモリ等を備えており、通信線4を介してIC1〜ICnを制御可能な構成となっており、各ICにアドレスを設定するためのアドレス設定コマンドを備えたアドレス設定データを生成し、又はメモリから読み出してIC1に送信することができる。また、制御部2は、必要に応じて各ICにアドレスの初期値を設定するためのアドレス初期値設定コマンドを備えたアドレス初期値設定データを生成し、又はメモリから読み出してそれぞれをIC1に送信することができるものであっても良い。なお、アドレス設定データは、少なくともアドレス設定コマンドと該アドレス設定コマンドとの信頼性をチェックするための信頼性チェック用データとを備えて構成される。但し、該アドレス設定データは、該アドレス設定コマンドや信頼性チェック用データだけでなく、その他のデータを備えていても良い。その場合、信頼性チェック用データは、該アドレス設定コマンドとその他のデータの信頼性をチェックするためのデータとすれば良い。また、アドレス初期値設定データについても、少なくともアドレス初期値設定コマンドと該アドレス初期値設定コマンドの信頼性をチェックするための信頼性チェック用データとを備えて構成される。但し、該アドレス初期値設定データについても、該アドレス初期値設定コマンドや信頼性チェック用データだけでなく、その他のデータを備えていても良い。その場合、信頼性チェック用データは、該アドレス初期値設定コマンドとその他のデータの信頼性をチェックするためのデータとすれば良い。
IC1〜ICnは、各々が第1の送受信部としての送受信部5、アドレス設定部7、アドレス設定データ送信制御部8、及び第2の送受信部としての送受信部9を備えており、互いに接続されたIC同士間のデータ通信を、通信線3を介して行うことができる。
送受信部5は、通信線3又は通信線4と電気的に接続されており、通信線3又は通信線4を介して外部からIC1〜ICnの各々に到来するデータを受信することができる。また、本実施形態では詳述しないが、他に通信線3又は通信線4を介してIC1〜ICnの各々内から外部にデータを送信することができる機能を備えていても良い。
図2は、本発明の実施形態にかかる送受信部5を概略的に示した図である。送受信部5は、図2に示すように、データ受信転送部5A、信頼性チェック部5B、及びデータ種別判定部5Cを備えている。データ受信転送部5Aは、外部から受信したデータを、ビット毎に、信頼性チェック部5Bや自IC内のその他回路に転送することができる。信頼性チェック部5Bは、受信したデータが備える信頼性チェック用データに基づいて、該受信したデータの信頼性が予め設定した基準を満たしているか否かを確認する。なお、信頼性チェック部5Bが該受信したデータの信頼性が予め設定した基準を満たしているか否かを確認するのは、データ受信転送部5Aから転送される受信データのコマンド等のデータと信頼性チェック用データとを少なくとも含むひとまとまりのデータ、つまりひとつのパケットとしての受信を完了した後である。データ種別判定部5Cは、受信したデータの信頼性が基準を満たしている場合に、該受信したデータの種別を判定し、該受信したデータに対して適切な処理がなされるよう各ICが備える各機能に該受信したデータを振り分ける処理を行う。
アドレス設定部7は、受信したデータがアドレス設定コマンドを備えたアドレス設定データである場合に、アドレス設定コマンドの命令に従って自ICのアドレスに対して所定値を設定する機能を有している。なお、アドレス設定データのアドレス設定コマンドとしては、自ICのアドレスに所定値を加算させるアドレス加算命令や自ICのアドレスに所定値を設定させるアドレス設定命令等がある。
図3は、本発明の第1の実施形態にかかるアドレス設定部7を概略的に示した図である。本発明の第1の実施形態にかかるアドレス設定部7は、図3に示すように、コマンド判定部7A、記憶部7B、アドレス設定処理部7C、及びアドレス設定通知部7Dを備えており、送受信部5と電気的に接続されている。コマンド判定部7Aは、送受信部5から出力された受信データを受け取ると、該受信データがアドレス初期値設定データかアドレス設定データかの判定を行う。記憶部7Bはメモリである。アドレス設定処理部7Cは、アドレス初期値設定部7Eとアドレス加算処理部7Fとを備えている。アドレス初期値設定部7Eは、該受信データがアドレス初期値設定コマンドを備えておりアドレス初期値設定データであるとコマンド判定部7Aが判定した場合には、該アドレス初期値設定コマンドに従い、記憶部7Bに対してアドレスの初期値となるアドレスを設定する。アドレス加算処理部7Fは、該受信データがアドレス設定コマンドを備えておりアドレス設定データであるとコマンド判定部7Aが判定した場合には、該アドレス設定コマンドに従い、記憶部7Bに対してアドレスを設定する。本実施形態においては、アドレス加算処理部7Fが記憶部7Bに対して行うアドレスの設定は、記憶部7Bに格納されたアドレスへの所定値の加算処理である。アドレス設定通知部7Dは、アドレス加算処理部7Fにて該アドレスの設定が行われた場合に、該アドレスの設定が行われたことを識別可能なアドレス設定処理識別信号を出力する。なお、上述した加算処理は、マイナスの値を加える位置付けのものであっても良い。
アドレス設定データ送信制御部8は、アドレス設定部7にて自ICのアドレスに対して所定値が設定された場合に、自ICにおいて予め定められた、ICのアドレスに所定値を加算させるアドレス加算命令をアドレス設定コマンドとして備えたアドレス設定データを、自ICの後段のICに対して送信可能となるように出力を行う。
図4は、本発明の第1の実施形態にかかるアドレス設定データ送信制御部8を概略的に示した図である。アドレス設定データ送信制御部8は、図4に示すように、記憶部8A及びアドレス設定データ生成部8Bを備えている。記憶部8Aはメモリであり、予めアドレス設定データが格納されている。アドレス設定データは、少なくともアドレス設定コマンドと該アドレス設定コマンドの信頼性をチェックするための信頼性チェック用データを備えて構成される。但し、該アドレス設定データは、該アドレス設定コマンドや信頼性チェック用データだけでなく、その他のデータを備えていても良い。その場合、信頼性チェック用のデータは、該アドレス設定コマンドとその他のデータの信頼性をチェックするためのデータとすれば良い。アドレス設定データ生成部8Bは、アドレス設定部7から出力されるアドレス設定処理識別信号を受け取った場合に、記憶部8Aから該アドレス設定データを読み出して出力する。なお、記憶部8Aに格納されるアドレス設定データのアドレス設定コマンドは、制御部2から送信されるアドレス設定データと同様のアドレス設定コマンドを備えていても良いし、異なるアドレス設定コマンドを備えていても良い。また、各ICの記憶部8Aに格納されるアドレス設定データの種類はできるだけ少ない方が好ましく、電子機器1が備えるICの個数以下であることが好ましく、さらには1種類であることが好ましい。各ICの記憶部8Aに格納されるアドレス設定データの種類が少なければ少ないほど、記憶部8Aのメモリ容量、ひいては面積を小さくすることができるので、結果として、電子機器1の面積を小さくすることができる。また、記憶部8Aに格納されているアドレス設定データは、アドレス設定コマンドと信頼性チェック用データを別々に備えていても良く、該記憶部8Aに別々に備えられたアドレス設定コマンドと信頼性チェック用データとを、アドレス設定データ生成部8Bにて結合してアドレス設定データを新たに生成するようにしても良い。
送受信部9は、通信線3、送受信部5、及びアドレス設定データ送信制御部8と電気的に接続されており、通信線3を介してIC1〜ICnの各々内から外部にデータをビット毎に送信することができる。また、送受信部9は、送受信部5から出力されたデータが入力される第1の端子と、アドレス設定データ送信制御部8から出力されたデータが入力される第2の端子とを備えており、第2の端子から入力されたデータは第1の端子から入力されたデータよりも優先的に送信処理がなされるようにしても良い。第2の端子から入力されたデータが第1の端子から入力されたデータよりも優先的に送信処理がなされるとは、第2の端子から入力されたデータを処理している間に第1の端子からデータが入力された場合には、第1の端子から入力されたデータを破棄し、また、第1の端子から入力されたデータを処理している間に第2の端子からデータが入力された場合には、第1の端子から入力されたデータに対する処理を中断して破棄し、第2の端子から入力されたデータに対する処理を開始することを示している。なお、本実施形態では詳述しないが、他に通信線3を介して外部からIC1〜ICnの各々に到来するデータを受信することができる機能を備えていても良い。
次に、本発明の第1の実施形態にかかる電子機器1におけるアドレス設定方法について説明する。
まず、電子機器1の各部に電源が投入されて動作可能状態となると、電子機器1は、各ICのアドレスに初期値を設定する処理を行う。
制御部2はIC1に対して通信線4を介してアドレス初期値設定データを送信する。アドレス初期値設定データは、例えば、アドレス初期値設定コマンドと、該アドレス初期値設定コマンドの信頼性チェック用データとしてのCRCとから構成されている。アドレス初期値設定コマンドは、例えば、「アドレスを設定するコマンドである旨の情報」と、「アドレスの初期値を所定値に設定させる旨の命令」、すなわちアドレス設定命令とが一体となったものである。ここで、本実施形態においては、該所定値を「0」とする。但し、該所定値がこれに限られないことは言うまでもない。
IC1は、送受信部5にてアドレス初期値設定データを受信すると、信頼性チェック部5Bにて受信データの信頼性を確認し、アドレス初期値設定データの信頼性が基準を満たしている場合には、データ種別判定部5Cにてアドレス設定に関するデータであると判定してアドレス初期値設定データをアドレス設定部7に送信する。アドレス設定部7は、該データについてコマンド判定部7Aによりアドレス初期値設定データであると判定してアドレス初期値設定部7Eによって記憶部7Bに対してアドレスの初期値を設定する。本実施形態においては、アドレス初期値設定コマンドに従い、アドレスを「0」と設定する。
なお、IC1の送受信部5は、アドレス初期値設定データを受信すると、上述したように所定の処理後にアドレス初期値設定データをアドレス設定部7に振り分けると共に、送受信部9に到達するように該アドレス初期値設定データを出力する。送受信部9は、該アドレス初期値設定データを受信すると、通信線3を介してIC2に該アドレス初期値設定データを送信する処理を行う。
IC2は、IC1からアドレス初期値設定データを受信すると、IC1と同様にしてデータの信頼性について確認を行い、アドレス初期値設定データの信頼性が基準を満たしている場合に、アドレス初期値設定コマンドに従い、自ICのアドレスとして記憶部7Bに「0」を設定する。また、IC2の送受信部5は、IC1と同様に、アドレス初期値設定データをアドレス設定部7に振り分けると共に、送受信部9に到達するように該アドレス初期値設定データを出力する。送受信部9は、該アドレス初期値設定データを受信すると、通信線3を介してIC3に該アドレス初期値設定データを送信する処理を行う。
IC3は、IC2からアドレス初期値設定データを受信すると、IC1と同様にしてデータの信頼性について確認を行い、アドレス初期値設定データの信頼性が基準を満たしている場合に、アドレス初期値設定コマンドに従い、自ICのアドレスとして記憶部7Bに「0」を設定する。また、IC3の送受信部5は、IC1と同様に、アドレス初期値設定データをアドレス設定部7に振り分けると共に、送受信部9に到達するように該アドレス初期値設定データを出力する。送受信部9は、該アドレス初期値設定データを受信すると、通信線3を介して図示しないIC4に該アドレス初期値設定データを送信する処理を行う。
以上の処理を繰り返すことにより、各ICは受信したアドレス初期値設定データに従って自ICにアドレスの初期値を設定する。また、ICnのアドレスに初期値が設定されたことを知らせる信号を、ICnから通信線3および通信線4を介して制御部2に送信するようにしても良い。
次に、電子機器1は各ICにアドレスを設定する処理を行う。
制御部2はIC1に対して通信線4を介してアドレス設定データを送信する。アドレス設定データは、例えば、アドレス設定コマンドと該アドレス設定コマンドの信頼性チェック用データとしてのCRCから構成されている。アドレス設定コマンドは、例えば、「アドレスを設定するコマンドである旨の情報」と「アドレスに対して所定値を加算させる旨の命令」、すなわちアドレス加算命令とが一体となったものである。ここで、本実施形態においては該所定値を「1」とする。但し、該所定値がこれに限られないことは言うまでもない。
以下、本発明の第1の実施形態にかかる電子機器1の各ICにおけるアドレス設定方法について、図5及び図6を用いて説明する。図5は、本発明の第1の実施形態にかかる電子機器1の各ICにおけるアドレス設定方法のフローチャートである。図6は、本発明の第1の実施形態にかかる電子機器1におけるアドレス設定処理を時系列にて示した図である。図6において、tk(kは自然数)は時刻を表している。また、A(Dn)は、各ICの送受信部5におけるデータ受信転送部5Aがひとつのアドレス設定データDnの受信を開始してから、信頼性チェック部5Bがデータ受信転送部5Aから該ひとつのアドレス設定データDnの受信を完了するまでの期間であり、その期間を、始点を黒点する実線矢印で示している。Bは、信頼性チェック部5Bが該ひとつのアドレス設定データDnの受信を完了してから、該アドレス設定データDnに応じてアドレス設定データ送信制御部8にて新たに出力されたアドレス設定データが送受信部9に到達するまでの期間であり、その期間を、始点を黒点とする一点鎖線矢印で示している。C(Dn)は、送受信部9がひとつのアドレス設定データDnの受信を開始してから該ひとつのアドレス設定データDnの送信処理を完了するまでの期間であり、その期間を、始点を黒点とする点線矢印で示している。また、時間軸tを示す矢印と長鎖線H1とで囲まれた領域に記載されたA(Dn)、B、C(Dn)は、IC1内にて行われる処理にかかる期間を示しており、長鎖線H1と長鎖線H2とで囲まれた領域に記載されたA(Dn)、B、C(Dn)は、IC2内にて行われる処理にかかる期間を示しており、長鎖線H2上の領域に記載されたA(Dn)、B、C(Dn)は、IC3内にて行われる処理にかかる期間を示している。なお、図6に示したC(Dn)を表す点線矢印のうち、「×」が付されたC(Dn)は、該Cの括弧内に記載したアドレス設定データDnが、送受信部9にて送信処理がなされなかったことを示したものである。また、図6の黒点を始点とする長二点鎖線矢印は、始点側のA(Dn)中に送受信部5にて処理されたアドレス設定データDnが、次に同矢印の先のC(Dn)中に送受信部9にて処理されることを示したものであり、また、始点側のC(Dn)中に送受信部9にて処理されたアドレス設定データDnが、次に同矢印の先のA(Dn)中に送受信部5にて処理されることを示したものである。
なお、上述のとおり、データ受信転送部5A及び送受信部9は、受信したデータをビット毎に出力することができる。このため、ひとつのデータをデータ受信転送部5Aにて受信開始する時刻から、データ受信転送部5Aから出力された該ひとつのデータが自ICの信頼性チェック部5Bにて受信開始される時刻まで、該ひとつのデータが自ICの送受信部9にて受信開始される時刻まで、及び該ひとつのデータがひとつ後段のICのデータ受信転送部5Aにて受信開始される時刻までの期間は、データがデータ受信転送部5Aにて受信開始されてからひとつのパケットとして受信完了されるまでの期間に比べて非常に短いものとなる。以上のことより、本実施形態では、ひとつのデータを受信した場合に、データ受信転送部5Aにてデータを受信開始する時刻と、信頼性チェック部5Bにて該データを受信開始する時刻と、送受信部9にて該データを受信開始する時刻と、ひとつ後段ICのデータ受信転送部5Aにて受信開始される時刻とを便宜上同時刻として説明する。
IC1は、制御部2にて生成されたアドレス設定データ(以後、「アドレス設定データD1」)の受信を時刻t1でデータ受信転送部5Aにて開始するとともにデータ受信転送部5Aから信頼性チェック部5Bへのアドレス設定データD1のビット毎の転送を開始し、時刻t2までに信頼性チェック部5Bにてアドレス設定データD1の受信を完了させる(A(D1))。また、信頼性チェック部5Bは、アドレス設定データD1のパケットとしての受信を完了すると、該アドレス設定データD1の信頼性の確認を行い(ステップS0)、アドレス設定データD1の信頼性が基準を満たしている場合には、データ種別判定部5Cにてアドレス設定に関するデータであると判定して(ステップS1)、アドレス設定データD1をアドレス設定部7に伝送する。
アドレス設定部7は、アドレス設定データD1を受信すると、アドレス設定データD1についてコマンド判定部7Aによりアドレス設定データであると判定して(ステップS2)、自ICのアドレスを設定する、すなわちアドレス設定処理部7Cのアドレス加算処理部7Fによって記憶部7Bに対してアドレスに所定値を加算する処理を行う(ステップS3)。本実施形態においては、アドレス設定コマンドD1に従い、アドレスに「1」を加算する。結果、IC1のアドレスは「1」となる。また、アドレス加算処理部7Fによって記憶部7Bに格納されたアドレスに所定値を加算することを表す情報を、アドレス設定通知部7Dにてアドレス設定処理識別信号として出力する。
アドレス設定データ送信制御部8は、アドレス設定処理識別信号を受信すると、アドレス設定データ生成部8Bが記憶部8Aからアドレス設定データを読み出して(以後、「アドレス設定データD2」)アドレス設定データD2を時刻t3までに出力する(B)。送受信部9は、アドレス設定データ送信制御部8から出力されたアドレス設定データD2を時刻t3にて受信開始し、時刻t4までにIC2に向けた送信処理を完了する(C(D2))(ステップS4)。ここで、アドレス設定データ送信制御部8から出力されるアドレス設定データは、例えば、アドレス設定コマンドと該アドレス設定コマンドの信頼性チェック用データとしてのCRCから構成されている。アドレス設定コマンドは、例えば、「アドレスを設定するコマンドである旨の情報」と「アドレスに対して所定値を加算させる旨の命令」、すなわちアドレス加算命令とが一体となったものである。ここで、本実施形態においては該所定値を「1」とする。但し、該所定値がこれに限られないことは言うまでもない。
なお、ステップS0において、信頼性チェック部5Bが制御部2から受信したデータの信頼性が基準を満たしていないと判定した場合には、受信したデータは破棄される(ステップS5)。また、ステップS1において、送受信部5が制御部2から受信したデータがアドレス設定データでないと判定した場合、送受信部5は、該受信したデータをアドレス設定部7ではないその他機能に振り分ける(ステップS6)。また、ステップS2において、受信したデータがアドレス設定データでないと判定した場合、コマンド判定部7Aは、アドレス初期値設定処理を行うか、又はその他処理を行う(ステップS7)。
一方、IC1のデータ受信転送部5Aは、時刻t1でアドレス設定データD1の受信を開始すると、上述したように所定の処理後にアドレス設定データD1をビット毎にアドレス設定部7に振り分けると共に、送受信部9に到達するようにアドレス設定データD1をビット毎に出力する。送受信部9は、時刻t1にてアドレス設定データD1を受信開始し、時刻t2までにアドレス設定データD1のIC2に向けた送信を完了する(C(D1))。
IC2は、アドレス設定データD1の受信を時刻t1でデータ受信転送部5Aにて開始するとともにデータ受信転送部5Aから信頼性チェック部5Bへのアドレス設定データD1のビット毎の転送を開始し、時刻t2までに信頼性チェック部5Bにてアドレス設定データの受信を完了させる(A(D1))。また、信頼性チェック部5Bは、アドレス設定データD1のパケットとしての受信を完了すると、アドレス設定データD1の信頼性の確認を行い、アドレス設定データD1の信頼性が基準を満たしている場合には、IC1と同様にして、アドレス設定部7にてアドレス設定データD1のアドレス設定コマンドに従って自ICアドレスに「1」を加算する。結果、IC2のアドレスは「1」となる。また、アドレス設定データ送信制御部8ではアドレス設定データ生成部8Bが記憶部8Aからアドレス設定データを読み出して(以後、「アドレス設定データD3」)、アドレス設定データD3を時刻t3までに出力する(B)。送受信部9は、アドレス設定データ送信制御部8から出力されたアドレス設定データD3を時刻t3にて受信開始し、時刻t4までにIC3に向けた送信処理を完了する(C(D3))。一方、IC2のデータ受信転送部5Aは、時刻t1でアドレス設定データD1の受信を開始すると、上述したように所定の処理後にアドレス設定データD1をビット毎にアドレス設定部7に振り分けると共に、送受信部9に到達するようにアドレス設定データD1をビット毎に出力する。送受信部9は、時刻t1にてアドレス設定データD1を受信開始し、時刻t2までにアドレス設定データD1のIC3に向けた送信を完了する(C(D1))。
また、IC2は、IC1にて生成されたアドレス設定データD2の受信を時刻t3でデータ受信転送部5Aにて開始するとともにデータ受信転送部5Aから信頼性チェック部5Bへのアドレス設定データD2のビット毎の転送を開始し、時刻t4までに信頼性チェック部5Bにてアドレス設定データの受信を完了させる(A(D2))。また、信頼性チェック部5Bは、アドレス設定データD2のパケットとしての受信を完了すると、アドレス設定データD2の信頼性の確認を行い、アドレス設定データD2の信頼性が基準を満たしている場合には、IC1と同様にして、アドレス設定部7にてアドレス設定データD2のアドレス設定コマンドに従って自ICアドレスに「1」を加算する。結果、IC2のアドレスは「2」となる。また、アドレス設定データ送信制御部8ではアドレス設定データ生成部8Bが記憶部8Aからアドレス設定データを読み出して(以後「アドレス設定データD4」)、アドレス設定データD4を時刻t5までに出力する(B)。送受信部9は、アドレス設定データD4を時刻t5にて受信開始し、時刻t6までにIC3に向けた送信処理を完了する(C(D4))。一方、IC2のデータ受信転送部5Aは、時刻t3でアドレス設定データD2の受信を開始すると、上述したように所定の処理後にアドレス設定データD2をビット毎にアドレス設定部7に振り分けると共に、送受信部9に到達するようにアドレス設定データD2をビット毎に出力する。なお、本実施形態では、アドレス設定データD2は時刻t3で送受信部9に到達する。
ここで、アドレス設定データD1、アドレス設定データD3、及びアドレス設定データD4については上述のとおりIC2からIC3へ送信されることとなるが、図6に示したとおり、アドレス設定データD2についてはIC3に送信されない。これは、送受信部9にて、第2の端子から入力されたデータの処理を、第1の端子から入力されたデータに対して優先的に行うこととしていることによる。本実施形態においては、上述のように、時刻t3にてIC2の送受信部9にアドレス設定データD2とアドレス設定データD3とが到達する。このとき、送受信部5から出力されたアドレス設定データD2は送受信部9の第1の端子から入力され、アドレス設定データ送信制御部8から出力されたアドレス設定データD3は送受信部9の第2の端子から入力されるため、送受信部9ではアドレス設定データD3が優先的に送信処理され、アドレス設定データD2が破棄されることとなる。したがって、アドレス設定データD2についてはIC3に送信されないこととなる。
IC3は、アドレス設定データD1の受信を時刻t1でデータ受信転送部5Aにて開始するとともにデータ受信転送部5Aから信頼性チェック部5Bへのアドレス設定データD1のビット毎の転送を開始し、時刻t2までに信頼性チェック部5Bにてアドレス設定データD1の受信を完了させる(A(D1))。また、信頼性チェック部5Bは、アドレス設定データD1のパケットとしての受信を完了すると、アドレス設定データD1の信頼性の確認を行い、アドレス設定データD1が信頼性を満たしている場合には、IC1と同様にして、アドレス設定部7にてアドレス設定データD1のアドレス設定コマンドに従って自ICアドレスに「1」を加算する。結果、IC2のアドレスは「1」となる。また、アドレス設定データ送信制御部8ではアドレス設定データ生成部8Bが記憶部8Aからアドレス設定データを読み出して(以後、「アドレス設定データD5」)、アドレス設定データD5を時刻t3までに出力する(B)。送受信部9は、アドレス設定データ送信制御部8から出力されたアドレス設定データD5を時刻t3にて受信開始し、時刻t4までに図示しないIC4に向けた送信処理を完了する(C(D5))。一方、IC3のデータ受信転送部5Aは、時刻t1でアドレス設定データD1の受信を開始すると、上述したように所定の処理後にアドレス設定データD1をビット毎にアドレス設定部7に振り分けると共に、送受信部9に到達するようにアドレス設定データD1をビット毎に出力する。送受信部9は、時刻t1にてアドレス設定データD1を受信開始し、時刻t2までにアドレス設定データD1のIC4に向けた送信を完了する(C(D1))。
また、IC3は、IC2にて生成されたアドレス設定データD3の受信を時刻t3でデータ受信転送部5Aにて開始するとともにデータ受信転送部5Aから信頼性チェック部5Bへのアドレス設定データD2のビット毎の転送を開始し、時刻t4までに信頼性チェック部5Bにてアドレス設定データの受信を完了させる(A(D3))。また、信頼性チェック部5Bは、アドレス設定データD3のパケットとしての受信を完了すると、アドレス設定データD3の信頼性の確認を行い、アドレス設定データD3が信頼性を満たしている場合には、IC1と同様にして、アドレス設定部7にてアドレス設定データD3のアドレス設定コマンドに従って自ICアドレスに「1」を加算する。結果、IC3のアドレスは「2」となる。また、アドレス設定データ送信制御部8ではアドレス設定データ生成部8Bが記憶部8Aからアドレス設定データを読み出して(以後「アドレス設定データD6」)、アドレス設定データD6を時刻t5までに出力する(B)。送受信部9は、アドレス設定データD6を時刻t5にて受信開始し、時刻t6までにIC4に向けた送信処理を完了する(C(D6))。一方、IC3のデータ受信転送部5Aは、時刻t3でアドレス設定データD3の受信を開始すると、上述したように所定の処理後にアドレス設定データD3をビット毎にアドレス設定部7に振り分けると共に、送受信部9に到達するようにアドレス設定データD3をビット毎に出力する。
さらに、IC3は、IC2にて生成されたアドレス設定データD4の受信を時刻t5でデータ受信転送部5Aにて開始するとともにデータ受信転送部5Aから信頼性チェック部5Bへのアドレス設定データD4のビット毎の転送を開始し、時刻t6までに信頼性チェック部5Bにてアドレス設定データの受信を完了させる(A(D4))。また、信頼性チェック部5Bは、アドレス設定データD4のパケットとしての受信を完了すると、アドレス設定データD4の信頼性の確認を行い、アドレス設定データD4が信頼性を満たしている場合には、IC1と同様にして、アドレス設定部7にてアドレス設定データD4のアドレス設定コマンドに従って自ICアドレスに「1」を加算する。結果、IC3のアドレスは「3」となる。また、アドレス設定データ送信制御部8ではアドレス設定データ生成部8Bが記憶部8Aからアドレス設定データを読み出して(以後「アドレス設定データD7」)、アドレス設定データD7を時刻t7までに出力する(B)。送受信部9は、アドレス設定データD7を時刻t7にて受信開始し、時刻t8までにIC4に向けた送信処理を完了する(C(D7))。一方、IC3のデータ受信転送部5Aは、時刻t5でアドレス設定データD4の受信を開始すると、上述したように所定の処理後にアドレス設定データD4をビット毎にアドレス設定部7に振り分けると共に、送受信部9に到達するようにアドレス設定データD4をビット毎に出力する。
ここで、アドレス設定データD1、アドレス設定データD5、アドレス設定データD6、及びアドレス設定データD7については上述のとおりIC3からIC4へ送信されることとなるが、図6に示したとおり、アドレス設定データD3、及びアドレス設定データD4についてはIC4に送信されない。これは、送受信部9にて、第2の端子から入力されたデータの処理を、第1の端子から入力されたデータに対して優先的に行うこととしていることによる。本実施形態においては、上述のように、時刻t3にてIC3の送受信部9にアドレス設定データD3とアドレス設定データD5とが到達する。このとき、送受信部5から出力されたアドレス設定データD3は送受信部9の第1の端子から入力され、アドレス設定データ送信制御部8から出力されたアドレス設定データD5は送受信部9の第2の端子から入力されるため、送受信部9ではアドレス設定データD5が優先的に送信処理され、アドレス設定データD3が破棄されることとなる。また、時刻t5にてIC3の送受信部9にアドレス設定データD4とアドレス設定データD6とが到達する。このとき、送受信部5から出力されたアドレス設定データD4は送受信部9の第1の端子から入力され、アドレス設定データ送信制御部8から出力されたアドレス設定データD6は送受信部9の第2の端子から入力されるため、送受信部9ではアドレス設定データD6が優先的に送信処理され、アドレス設定データD4が破棄されることとなる。したがって、アドレス設定データD3、及びアドレス設定データD4についてはIC4に送信されないこととなる。
なお、IC4はアドレス設定データD1、アドレス設定データD5、アドレス設定データD6、及びアドレス設定データD7をIC3から受信することになるため、IC4のアドレスは「4」となる。
以上の処理を繰り返すことにより、各ICは受信したアドレス設定データに従って自ICに他ICとは異なるアドレスを設定することができる。また、ICnのアドレスが設定されたことを知らせる信号を、ICnから通信線3および通信線4を介して制御部2に送信しても良い。
以上、本発明の第1の実施形態によれば、特に、アドレス設定部7にて自ICのアドレスに対して所定値を設定した場合に、自ICにおいて予め定められた、ICのアドレスに所定値を加算させるアドレス加算命令をアドレス設定コマンドとして備えたアドレス設定データを自ICの後段の装置に対して送信可能となるように出力するアドレス設定データ送信制御部8を備えているため、電子機器1の各ICにて新たなアドレス番号を生成することなく電子機器1の各IC間で異なるアドレスを設定することができる。このため、第1に、各ICにアドレスを設定するためのデータを送信する際にその都度新たな信頼性チェック用データを生成する必要がなく、アドレスの設定にかかる時間の増大を抑制することが可能となる。また、第2に、電子機器1が備えるべき信頼性チェック用データがメモリ容量に依存することがないため、電子機器に搭載可能な装置の数が装置製造時のメモリ容量に依存して制限されてしまうことがない。
また、従来の電子機器においては、少なくともアドレス設定コマンドとアドレス番号とこれらデータの信頼性チェック用データを備えたデータを用いて通信を行っていたが、本発明の第1の実施形態によれば、通信を行うデータが必ずしもアドレス番号を規定するデータを備える必要がないので、データ通信量の削減を図ることができ、より高速に各ICにアドレスを設定することができるようになる。
また、本発明の第1の実施形態によれば、送受信部9は、送受信部5から出力されたデータが入力される第1の端子と、アドレス設定データ送信制御部8から出力されたデータが入力される第2の端子とを備えており、第2の端子から入力されたデータを処理している間に第1の端子からデータが入力された場合には、第1の端子から入力されたデータを破棄し、第2の端子から入力されたデータの処理を優先的に処理することとしているので、互いに接続されたICのアドレスの差分の絶対値を全IC間で同一とすることができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態にかかる電子機器1の構成について、図1及び図7を用いて説明する。
本発明の第2の実施形態にかかる電子機器1は、概略的には本発明の第1の実施形態にかかる電子機器1と同様である。しかしながら、アドレス設定部7の構成が第1の実施形態と異なる。また、アドレス設定部7の構成の違いに伴い、電子機器1の各ICへのアドレス設定方法も一部異なる。本発明の第2の実施形態について、以下で詳細に説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成等については同一番号を付してその説明を適宜省略する。
図7は、本発明の第2の実施形態にかかるアドレス設定部7を概略的に示した図である。アドレス設定部7は、図7に示すように、記憶部7B、アドレス設定処理部7G、及びアドレス設定通知部7Dを備えており、送受信部5と電気的に接続されている。アドレス設定処理部7Gは、アドレス設定データのアドレス設定コマンドに従い、記憶部7Bにアドレスを設定する。本実施形態においては、アドレス設定処理部7Gが記憶部7Bに対して行うアドレス設定は、記憶部7Bに対して所定値を設定する場合と、記憶部7Bに対して所定値を加算する場合とを含む。
次に、本発明の第2の実施形態にかかる電子機器1におけるアドレス設定方法について、図8及び図9を用いて説明する。図8は、本発明の第2の実施形態にかかる電子機器1の各ICにおけるアドレス設定方法のフローチャートである。図9は、本発明の第2の実施形態にかかる電子機器1におけるアドレス設定処理を時系列にて示した図である。なお、図9のA(dn)、B、C(dn)は、本発明の第1の実施形態におけるA(Dn)、B、C(Dn)の説明における「Dn」を「dn」とそれぞれ読み替えたものと同じであるため、本実施形態における詳細な説明を省略する。また、実線矢印、一点鎖線矢印、点線矢印、長鎖線矢印、及び長二点鎖線矢印の位置づけは、本発明の第1の実施形態のこれらの説明において用いられている「Dn」を「dn」とそれぞれ読み替えたものと同じであるため、本実施形態における詳細な説明を省略する。
また、本実施形態においても、ひとつのデータを受信した場合に、データ受信転送部5Aにてデータを受信開始する時刻と、信頼性チェック部5Bにて該データを受信開始する時刻と、送受信部9にて該データを受信開始する時刻と、ひとつ後段ICのデータ受信転送部5Aにて受信開始される時刻とを便宜上同時刻として説明する。
電子機器1の各部に電源が投入されて動作可能状態となると、制御部2はIC1に対して通信線4を介してアドレス設定データを送信する。該アドレス設定データは、例えば、アドレス設定コマンドと、該アドレス設定コマンドの信頼性チェック用データとしてのCRCとから構成されている。アドレス設定コマンドは、例えば、「アドレスを設定するコマンドである旨の情報」と、「アドレスを所定値に設定させる旨の命令」、すなわちアドレス設定命令とが一体となったものである。ここで、本実施形態においては、該所定値を「0」とする。但し、該所定値がこれに限られないことは言うまでもない。
IC1は、制御部2にて生成されたアドレス設定データ(以後、「アドレス設定データd1」)の受信を時刻t1でデータ受信転送部5Aにて開始するとともにデータ受信転送部5Aから信頼性チェック部5Bへのアドレス設定データd1のビット毎の転送を開始し、時刻t2までに信頼性チェック部5Bにてアドレス設定データd1の受信を完了させる(A(d1))。また、信頼性チェック部5Bは、アドレス設定データd1のパケットとしての受信を完了すると、アドレス設定データd1の信頼性の確認を行い(ステップST0)、アドレス設定データd1の信頼性が基準を満たしている場合には、データ種別判定部5Cにてアドレス設定データであると判定して(ステップST1)、アドレス設定データd1をアドレス設定部7に伝送する。
アドレス設定部7は、アドレス設定データd1を受信すると、アドレス設定データd1のアドレス設定コマンドに従い、アドレス設定処理部7Gによって記憶部7Bに対してアドレスに所定値を設定する処理を行う(ステップST2)。本実施形態においては、アドレス設定データd1のアドレス設定コマンドに従い、アドレスとして「0」を設定する。結果、IC1のアドレスは「0」となる。また、アドレス設定処理部7Gによって記憶部7Fにアドレスが設定されたことを表す情報を、アドレス設定通知部7Dにてアドレス設定処理識別信号として出力する。
アドレス設定データ送信制御部8は、アドレス設定処理識別信号を受信すると、アドレス設定データ生成部8Bが記憶部8Aからアドレス設定データを読み出して(以後、「アドレス設定データd2」)アドレス設定データd2を時刻t3までに出力する(B)。送受信部9は、アドレス設定データ送信制御部8から出力されたアドレス設定データd2を時刻t3にて受信開始し、時刻t4までにIC2に向けた送信処理を完了する(C(d2))(ステップST3)。ここで、アドレス設定データ送信制御部8から出力されるアドレス設定データは、例えば、アドレス設定コマンドと該アドレス設定コマンドの信頼性チェック用データとしてのCRCから構成されている。アドレス設定コマンドは、例えば、「アドレスを設定するコマンドである旨の情報」と「アドレスに対して所定値を加算させる旨の命令」、すなわちアドレス加算命令とが一体となったものである。ここで、本実施形態においては該所定値を「1」とする。但し、該所定値がこれに限られないことは言うまでもない。
なお、ステップST0において、信頼性チェック部5Bが制御部2から受信したデータの信頼性が基準を満たしていないと判定した場合には、受信したデータは破棄される(ステップST4)。また、ステップST1において、送受信部5が制御部2から受信したデータがアドレス設定データでないと判定した場合、送受信部5は、該受信したデータをアドレス設定部7ではないその他機能に振り分ける(ステップST5)。
一方、IC1のデータ受信転送部5Aは、時刻t1アドレス設定データd1の受信を開始すると、上述したように所定の処理後にアドレス設定データd1をビット毎にアドレス設定部7に振り分けると共に、送受信部9に到達するようにアドレス設定データd1をビット毎に出力する。送受信部9は、時刻t1にてアドレス設定データd1を受信開始し、時刻t2までにアドレス設定データd1のIC2に向けた送信処理を完了する(C(d1))。
IC2は、アドレス設定データd1の受信を時刻t1でデータ受信転送部5Aにて開始するとともにデータ受信転送部5Aから信頼性チェック部5Bへのアドレス設定データd1のビット毎の転送を開始し、時刻t2までに信頼性チェック部5Bにてアドレス設定データの受信を完了させる(A(d1)。また、信頼性チェック部5Bは、アドレス設定データd1のパケットとしての受信を完了すると、アドレス設定データd1の信頼性の確認を行い、アドレス設定データd1の信頼性が基準を満たしている場合には、IC1と同様にして、アドレス設定部7にてアドレス設定データd1のアドレス設定コマンドに従って自ICアドレスに「0」を設定する。また、アドレス設定データ送信制御部8では、アドレス設定データ生成部8Bが記憶部8Aからアドレス設定データを読み出して(以後「アドレス設定データd3」)アドレス設定データd3を時刻t3までに出力する(B)。送受信部9は、アドレス設定データ送信制御部8から出力されたアドレス設定データd3を時刻t3にて受信開始し、時刻t4までにIC3に向けた送信処理を完了する(C(d3))。一方、IC2のデータ受信転送部5Aは、時刻t1でアドレス設定データd1の受信を開始すると、上述したように所定の処理後にアドレス設定データd1をビット毎にアドレス設定部7に振り分けると共に、送受信部9に到達するようにアドレス設定データd1をビット毎に出力する。送受信部9は、時刻t1にてアドレス設定データd1を受信開始し、時刻t2までにアドレス設定データd1のIC3に向けた送信を完了する(C(d1))。
また、IC2は、さらにIC1にて生成されたアドレス設定データd2の受信を時刻t3でデータ受信転送部5Aにて開始するとともにデータ受信転送部5Aから信頼性チェック部5Bへのアドレス設定データd2のビット毎の転送を開始し、時刻t4までに信頼性チェック部5Bにてアドレス設定データの受信を完了させる(C(d2))。また、信頼性チェック部5Bは、アドレス設定データd2のパケットとしての受信を完了すると、アドレス設定データd2の信頼性の確認を行い、アドレス設定データd2の信頼性が基準を満たしている場合には、IC1と同様にして、アドレス設定部7にてアドレス設定データd2のアドレス設定コマンドに従って自ICのアドレスに「1」を加算する。結果、IC2のアドレスは「1」となる。また、アドレス設定データ送信制御部8ではアドレス設定データ生成部8Bが記憶部8Aからアドレス設定データを読み出して(以後、「アドレス設定データd4」)アドレス設定データd4を時刻t5までに出力する(B)。送受信部9は、アドレス設定データd4を時刻t5にて受信開始し、時刻t6までにIC3に向けた送信処理を完了する(C(d4))。一方、IC2のデータ受信転送部5Aは、時刻t3でアドレス設定データd2の受信を開始すると、上述したように所定の処理後にアドレス設定データd2をビット毎にアドレス設定部7に振り分けると共に、送受信部9に到達するようにアドレス設定データd2をビット毎に出力する。なお、本実施形態では、アドレス設定データd2は時刻t3で送受信部9に到達する。
ここで、アドレス設定データd1、アドレス設定データd3、及びアドレス設定データd4については上述のとおりIC2からIC3へ送信されることとなるが、図9に示したとおり、アドレス設定データd2についてはIC3に送信されない。これは、送受信部9にて、第2の端子から入力されたデータの処理を、第1の端子から入力されたデータに対して優先的に行うこととしていることによる。本実施形態においては、上述のように、時刻t3にてIC2の送受信部9にアドレス設定データd2とアドレス設定データd3とが到達する。このとき、送受信部5から出力されたアドレス設定データd2は送受信部9の第1の端子から入力され、アドレス設定データ送信制御部8から出力されたアドレス設定データd3は送受信部9の第2の端子から入力されるため、送受信部9ではアドレス設定データd3が優先的に送信処理され、アドレス設定データd2が破棄されることとなる。したがって、アドレス設定データd2についてはIC3に送信されないこととなる。
IC3は、アドレス設定データd1の受信を時刻t1でデータ受信転送部5Aにて開始するとともにデータ受信転送部5Aから信頼性チェック部5Bへのアドレス設定データd1のビット毎の転送を開始し、時刻t2までに信頼性チェック部5Bにてアドレス設定データd1の受信を完了させる(A(d1))。また、信頼性チェック部5Bは、アドレス設定データd1のパケットとしての受信を完了すると、アドレス設定データd1の信頼性の確認を行い、アドレス設定データd1が信頼性を満たしている場合には、IC1と同様にして、アドレス設定部7にてアドレス設定データd1のアドレス設定コマンドに従って自ICアドレスに「0」を設定する。結果、IC3のアドレスは「0」となる。また、アドレス設定データ送信制御部8では、アドレス設定データ生成部8Bが記憶部8Aからアドレス設定データを読み出して(以後、「アドレス設定データd5」)アドレス設定データd5を時刻t3までに出力する(B)。送受信部9は、アドレス設定データ送信制御部8から出力されたアドレス設定データd5を時刻t3にて受信開始し、時刻t4までにIC4に向けた送信を完了する(C(d5))。一方、IC3のデータ受信転送部5Aは、時刻t1でアドレス設定データd1の受信を開始すると、上述したように所定の処理後にアドレス設定データd1をアドレス設定部7に振り分けると共に、送受信部9に到達するようにアドレス設定データd1をビット毎に出力する。送受信部9は、時刻t1にてアドレス設定データd1を受信開始し、時刻t2までにアドレス設定データd1のIC4に向けた送信を完了する(C(d1))。
また、IC3は、IC2にて生成されたアドレス設定データd3の受信を時刻t3でデータ受信転送部5Aにて開始するとともにデータ受信転送部5Aから信頼性チェック部5Bへのアドレス設定データd3のビット毎の転送を開始し、時刻t4までに信頼性チェック部5Bにてアドレス設定データd3の受信を完了させる(A(d3))。また、信頼性チェック部5Bは、アドレス設定データd3のパケットとしての受信を完了すると、アドレス設定データd3の信頼性の確認を行い、アドレス設定データd3が信頼性を満たしている場合には、IC2と同様にして、アドレス設定部7にてアドレス設定データd3のアドレス設定コマンドに従って自ICのアドレスに「1」を加算する。結果、IC3のアドレスは「1」となる。また、アドレス設定データ送信制御部8では、アドレス設定データ生成部8Bが記憶部8Aからアドレス設定データを読み出して(以後、「アドレス設定データd6」)アドレス設定データd6を時刻t5までに出力する(B)。送受信部9は、アドレス設定データd6を時刻t5にて受信開始し、時刻t6までにIC4に向けた送信を完了する(C(d6))。一方、IC3のデータ受信転送部5Aは、時刻t3でアドレス設定データd3の受信を開始すると、上述したように所定の処理後にアドレス設定データd3をビット毎にアドレス設定部7に振り分けると共に、送受信部9に到達するようにアドレス設定データd3をビット毎に出力する。
さらに、IC3は、IC2にて生成されたアドレス設定データd4の受信を時刻t5でデータ受信転送部5Aにて開始するとともにデータ受信転送部5Aから信頼性チェック部5Bへのアドレス設定データd4のビット毎の転送を開始し、時刻t6までに信頼性チェック部5Bにてアドレス設定データd4の受信を完了させる(A(d4))。また、信頼性チェック部5Bは、アドレス設定データd4のパケットとしての受信を完了すると、アドレス設定データd4の信頼性の確認を行う。また、アドレス設定データd4が信頼性を満たしている場合には、IC1と同様にして、アドレス設定部7にてアドレス設定データd4のアドレス設定コマンドに従って自ICのアドレスにさらに「1」を加算する。結果、IC3のアドレスは「2」となる。また、アドレス設定データ送信制御部8ではアドレス設定データ生成部8Bが記憶部8Aからアドレス設定データを読み出して(以後、「アドレス設定データd7」)アドレス設定データd7を時刻t7までに出力する(B)。送受信部9は、アドレス設定データd7を時刻t7にて受信開始し、時刻t8までIC4に向けた送信を完了する(C(d7))。一方、IC3のデータ受信転送部5Aは、時刻t7でアドレス設定データd4を受信すると、上述したように所定の処理後にアドレス設定データd4をビット毎にアドレス設定部7に振り分けると共に、送受信部9に到達するようにアドレス設定データd4をビット毎に出力する。
ここで、アドレス設定データd1、アドレス設定データd5、アドレス設定データd6、及びアドレス設定データd7については上述のとおりIC3からIC4へ送信されることとなるが、図9に示したとおり、アドレス設定データd3、及びアドレス設定データd4についてはIC4に送信されない。これは、送受信部9にて、第2の端子から入力されたデータの処理を、第1の端子から入力されたデータに対して優先的に行うこととしていることによる。本実施形態においては、上述のように、時刻t3にてIC3の送受信部9にアドレス設定データd3とアドレス設定データd5とが到達する。このとき、送受信部5から出力されたアドレス設定データd3は送受信部9の第1の端子から入力され、アドレス設定データ送信制御部8から出力されたアドレス設定データd5は送受信部9の第2の端子から入力されるため、送受信部9ではアドレス設定データd5が優先的に送信処理され、アドレス設定データd3が破棄されることとなる。また、時刻t5にてIC3の送受信部9にアドレス設定データd4とアドレス設定データD6とが到達する。このとき、送受信部5から出力されたアドレス設定データd4は送受信部9の第1の端子から入力され、アドレス設定データ送信制御部8から出力されたアドレス設定データd6は送受信部9の第2の端子から入力されるため、送受信部9ではアドレス設定データd6が優先的に送信処理され、アドレス設定データD4が破棄されることとなる。したがって、アドレス設定データd3、及びアドレス設定データd4についてはIC4に送信されないこととなる。
なお、IC4はアドレス設定データd1、アドレス設定データd5、アドレス設定データd6、及びアドレス設定データd7をIC3から受信することになるため、IC4のアドレスは「3」となる。
以上の処理を繰り返すことにより、各ICは受信したアドレス設定データに従って自ICに他ICとは異なるアドレスを設定することができる。また、ICnのアドレスが設定されたことを知らせる信号を、ICnから通信線3および通信線4を介して制御部2に送信しても良い。
以上、本発明の第2の実施形態によれば、特に、アドレス設定部7にて自ICのアドレスに対して所定値を設定した場合に、自ICにおいて予め定められた、ICのアドレスに所定値を加算させるアドレス加算命令をアドレス設定コマンドとして備えたアドレス設定データを自ICの後段の装置に対して送信する制御を行うアドレス設定データ送信制御部8を備えているため、電子機器1の各ICにて新たなアドレス番号を生成することなく電子機器1の各IC間で異なるアドレスを設定することができる。このため、第1に、各ICにアドレスを設定するためのデータを送信する際にその都度新たな信頼性チェック用データを生成する必要がなく、アドレス設定にかかる時間を従来に比べて短縮することが可能となる。また、第2に、電子機器1が備えることのできる信頼性チェック用データがメモリ容量に依存することがないため、電子機器に搭載可能な装置の数が装置製造時のメモリ容量に依存して制限されてしまうことがない。
また、従来の電子機器においては、少なくともアドレス設定コマンドとアドレス番号とこれらデータの信頼性チェック用データを備えたデータを用いて通信を行っていたが、本発明の第2の実施形態によれば、通信を行うデータが必ずしもアドレス番号を規定するデータを備える必要がないので、データ通信量の削減を図ることができ、より高速に各ICにアドレスを設定することができるようになる。
また、本発明の第2の実施形態によれば、送受信部9は、送受信部5から出力されたデータが入力される第1の端子と、アドレス設定データ送信制御部8から出力されたデータが入力される第2の端子とを備えており、第2の端子から入力されたデータを処理している間に第1の端子からデータが入力された場合には、第1の端子から入力されたデータを破棄し、第2の端子から入力されたデータの処理を優先的に処理することとしているので、互いに接続されたICのアドレスの差分の絶対値を全IC間で同一とすることができる。
さらに、本発明の第2の実施形態によれば、アドレス初期値設定データを用いることなく各ICにアドレスの設定を行うことができ、本発明の第1の実施形態にかかる電子機器1に存在しているコマンド判定部7Aが不要となるので、電子機器1の各ICにて高速なアドレス設定をすることが可能になる。
1 電子機器
2 制御部
3 通信線
4 通信線
5 送受信部
7 アドレス設定部
8 アドレス設定データ送信制御部
9 送受信部

Claims (9)

  1. 通信線によってデイジーチェーン接続され、互いに接続された装置同士間の通信を前記通信線を介して行う複数の装置と、前記複数の装置の一端の装置と通信可能に接続された制御部と、を備え、通信データに信頼性チェック用データを付しデータ通信を行う電子機器であって、
    前記複数の装置の各々は、
    受信したデータが前記装置のアドレスに所定値を加算させるアドレス加算命令をアドレス設定コマンドとして備えたアドレス設定データである場合に、前記アドレス設定コマンドの命令に従って自装置のアドレスに所定値を設定するアドレス設定部と、
    前記アドレス設定部にて前記自装置のアドレスに対して前記所定値を設定した場合に、前記自装置において予め定められた前記アドレス加算命令をアドレス設定コマンドとして備えたアドレス設定データを前記自装置の後段の装置に対して送信可能となるように出力するアドレス設定データ送信制御部と、
    を有することを特徴とする電子機器。
  2. 前記アドレス設定部は、受信したデータがアドレスに所定値を設定させるアドレス設定命令をアドレス設定コマンドとして備えたアドレス設定データである場合にも、前記アドレス設定コマンドの命令に従って自装置のアドレスに所定値を設定することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記アドレス設定命令は、前記装置に初期値を設定させるものであることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記アドレス設定部は、前記アドレス設定データによって自装置にアドレスが設定された場合にアドレス設定処理識別信号を出力し、
    前記アドレス設定データ送信制御部は、前記アドレス設定処理識別信号を受信した場合に前記アドレス加算命令をアドレス設定コマンドとして備えたアドレス設定データを前記自装置の後段の装置に対して送信可能となるように出力することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1に記載の電子機器。
  5. 前記複数の装置の各々は、自装置の外部から到来するデータを受信可能な第1の送受信部と、 自装置の内部のデータを外部に送信可能な第2の送受信部と、を備え、
    前記第2の送受信部は、前記第1の送受信部から出力されたデータを受信する第1の端子と、前記アドレス設定データ送信制御部から出力されたデータを受信する第2の端子と、を備えており、
    前記第2の端子に入力されるデータは、前記第1の端子に入力されるデータよりも優先的に処理されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1に記載の電子機器。
  6. 通信線によってデイジーチェーン接続され、互いに接続された装置同士間の通信を前記通信線を介して行う複数の装置と、前記複数の装置の一端の装置と通信可能に接続された制御部と、を備え、通信データに信頼性チェック用データを付しデータ通信を行う電子機器における前記複数の装置のアドレス設定方法であって、
    前記複数の装置の各々は、
    受信したデータの信頼性を前記信頼性チェック用データによって確認するステップと、
    前記受信したデータが信頼性において所定の基準を満たしており、且つ前記受信したデータが前記装置のアドレスに所定値を加算させるアドレス加算命令をアドレス設定コマンドとして備えたアドレス設定データである場合に、前記アドレス設定コマンドの命令に従って自装置のアドレスに所定値を設定するステップと、
    前記自装置のアドレスに対して前記所定値を設定した場合に、前記自装置において予め定められた前記アドレス加算命令をアドレス設定コマンドとして備えたアドレス設定データを前記自装置の後段の装置に対して送信するステップと、
    を有することを特徴とするアドレス設定方法。
  7. 前記受信したデータがアドレスに所定値を設定させるアドレス設定命令をアドレス設定コマンドとして備えたアドレス設定データである場合にも、前記アドレス設定コマンドの命令に従って自装置のアドレスに所定値を設定することを特徴とする請求項5に記載のアドレス設定方法。
  8. 前記アドレス設定命令は、前記装置に初期値を設定させるものであることを特徴とする請求項6に記載のアドレス設定方法。
  9. 通信線によってデイジーチェーン接続され、互いに接続された装置同士間の通信を前記通信線を介して行う複数の装置と、前記複数の装置の一端の装置と通信可能に接続された制御部と、を備え、通信データに信頼性チェック用データを付しデータ通信を行う電子機器における前記装置であって、
    受信したデータが前記装置のアドレスに所定値を加算させるアドレス加算命令をアドレス設定コマンドとして備えたアドレス設定データである場合に、前記アドレス設定コマンドの命令に従って自装置のアドレスに所定値を設定するアドレス設定部と、
    前記アドレス設定部にて前記自装置のアドレスに対して前記所定値を設定した場合に、前記自装置において予め定められた前記アドレス加算命令をアドレス設定コマンドとして備えたアドレス設定データを前記自装置の後段の装置に対して送信可能となるように出力するアドレス設定データ送信制御部と、
    を有することを特徴とする装置。
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