JP2014047258A - 後糊用隠蔽葉書用インキ組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】後糊式隠蔽葉書において、印刷層のブリードや変色を防止するとともに、剥離性に優れた印刷層を形成することが可能な後糊用隠蔽葉書用インキ組成物を提供する。
【解決手段】本発明の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物は、顔料、電子線または紫外線硬化型ジメチルポリシロキサン誘導体、紫外線硬化性組成物および光重合開始剤を必須成分として含有し、紫外線硬化性組成物はジアリルフタレート樹脂を含有し、顔料は耐アルカリ性評価でレベル4以上であることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、後糊式隠蔽葉書に用いられる後糊用隠蔽葉書用インキ組成物に関する。
従来、親展性を確保しつつ、通信事務や広告等を配信するための葉書として、隠蔽葉書が用いられている。この隠蔽葉書としては、先糊式隠蔽葉書と後糊式隠蔽葉書が挙げられる。
先糊式隠蔽葉書は、製紙メーカーにおいて、葉書に使用する用紙に予め圧着用糊加工を行い、インクジェットまたは電子写真方式等のプリンタを用いて、その糊付き用紙に対して印刷した後、圧着隠蔽葉書加工を行うことにより作製される。その後、この先糊式隠蔽葉書は郵便発送される。
後糊式隠蔽葉書は、インクジェットまたは電子写真方式等のプリンタを用いて、用紙に対して印刷した後、印刷面を覆うように糊を塗布し、その糊を乾燥した後、圧着隠蔽葉書加工を行うことにより作製される。その後、この後糊式隠蔽葉書は郵便発送される。
先糊式隠蔽葉書においては、先に塗布した圧着糊の上に印刷を施すことになる。そのため、近年の葉書に対するデザインニーズのように、印刷インキの塗布量が極端に増えると、圧着糊面を印刷インキからなる皮膜で覆うこととなり、結果として、その皮膜により圧着糊面が隠れてしまうので、圧着機能が低下して、圧着状態が不安定になる。
そこで、葉書におけるデザインニーズの変遷から、後糊式隠蔽葉書が注目を集めている。
後糊式隠蔽葉書としては、基材に形成された印刷層上に、天然ゴム系の接着剤からなる水性エマルジョン感圧接着剤層が積層されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4154650号公報
しかしながら、後糊式隠蔽葉書においては、水性エマルジョン感圧接着剤層を形成するために、強アルカリ性の天然ゴム系の接着剤を用いているため、この接着剤による印刷層のブリード(色滲み、色流れ)や変色が生じるという課題があった。ところが、特許文献1では、印刷層を形成するために、紫外線硬化インキ(紫外線硬化樹脂をバインダー成分として含む機能インキ)を用いて、水性エマルジョン感圧接着剤層を形成する前に、短時間でインキの乾燥、定着を完了させているだけであって、依然として、強アルカリ性の接着剤による印刷層のブリードや変色の課題が残されていた。
また、圧着隠蔽葉書加工後に、水性エマルジョン感圧接着剤層を、その界面で剥離した際、印刷層が水性エマルジョン感圧接着剤層に密着した状態で用紙から剥離するという課題もあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、後糊式隠蔽葉書において、印刷層のブリードや変色を防止するとともに、剥離性に優れた印刷層を形成することが可能な後糊用隠蔽葉書用インキ組成物を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記課題を解決するために、後糊用隠蔽葉書用インキ組成物に耐アルカリ性に優れた顔料を含有させることにより、印刷層のブリードや変色を防止することができること、および、後糊用隠蔽葉書用インキ組成物に電子線または紫外線硬化型ジメチルポリシロキサン誘導体を含有させることにより、感圧接着剤層に対する剥離性に優れた印刷層を形成することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、顔料、電子線または紫外線硬化型ジメチルポリシロキサン誘導体、紫外線硬化性組成物および光重合開始剤を必須成分として含有する後糊用隠蔽葉書用インキ組成物であって、前記紫外線硬化性組成物はジアリルフタレート樹脂を含有し、前記顔料は耐アルカリ性評価でレベル4以上であることを特徴とする後糊用隠蔽葉書用インキ組成物である。
本発明によれば、顔料としては、耐アルカリ性評価でレベル4以上のものを用いているので、強アルカリ性の天然ゴム系の接着剤によって、後糊用隠蔽葉書用インキ組成物から構成される印刷層にブリードや変色が発生することを防止できる。また、電子線または紫外線硬化型ジメチルポリシロキサン誘導体を含有させているので、感圧接着剤層に対する剥離性に優れた印刷層を形成することができる。
本発明の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物の実施の形態について説明する。
なお、本実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
[後糊用隠蔽葉書用インキ組成物]
本発明の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物は、顔料、電子線または紫外線硬化型ジメチルポリシロキサン誘導体、紫外線硬化性組成物および光重合開始剤を必須成分として含有し、紫外線硬化性組成物がジアリルフタレート樹脂を含有し、顔料が耐アルカリ性評価でレベル4以上であるものである。
顔料としては、顔料メーカーが提出する耐アルカリ性評価でレベル4以上のものが用いられる。
この耐アルカリ性評価は、例えば、2%のNaOHに顔料を分散、30分放置、ろ過、乾燥を経て、フーバーマーラーでワニスと混合、分散させる。一方、アルカリ処理しない顔料をフーバーマーラーでワニスと混合、分散し、これを標準として色相の差異を5段階で評価する(1:著しく色相変化している〜5:全く色相変化していない)。という条件で行われる。この基準を満たす顔料であれば、例えば、天然ゴム−メチルメタクリレート(MMA)グラフと重合体からなり、pH=10である強アルカリ性の圧着はがき弱接着用接着剤から構成される感圧接着層によって、後糊用隠蔽葉書用インキ組成物から構成される印刷層にブリードや変色が生じることがない。
このような顔料としては、無機顔料または有機顔料が用いられる。
有機顔料としては、例えば、ペリレン・ペリノン系化合物顔料、キナクリドン系化合物顔料、フタロシアニン系化合物顔料、アントラキノン系化合物顔料、フタロン系化合物顔料、ジオキサジン系化合物顔料、イソインドリノン系化合物顔料、メチン・アゾメチン系化合物顔料、ジケトピロロピロール系化合物顔料、不溶性アゾ系化合物顔料、溶性アゾ系化合物顔料、縮合アゾ系化合物顔料等が挙げられる。
有機顔料の具体例を挙げると、例えば、次の通りである。
ペリレン・ペリノン系化合物顔料としては、例えば、C.I.Pigment Violet 29、C.I.Pigment Red 123、同149、同178、同179、C.I.Pigment Black 31、同32、C.I.Pigment Orange 43等の顔料が挙げられ、これらの中でも、C.I.Pigment Orange 43がより好ましい。
キナクリドン系化合物顔料としては、例えば、C.I.Pigment Violet 19、同42、C.I.Pigment Red 122、同202、同206、同207、同209、C.I.Pigment Orange 48、同49等の顔料が挙げられ、これらの中でも、C.I.Pigment Violet 19、C.I.Pigment Red 122、同202、同209がより好ましい。
フタロシアニン系化合物顔料としては、例えば、C.I.Pigment Blue 15、同15:1、同15:2、同15:3、同15:4、同16、C.I.Pigment Green 7、同36、同58等の顔料が挙げられ、これらの中でも、C.I.Pigment Blue 15:1、同15:2、同15:3、C.I.Pigment Green 7がより好ましい。
アントラキノン系化合物顔料としては、例えば、C.I.Pigment Blue 60、C.I.Pigment Yellow 24、同108、C.I.Pigment Red 168、同177、C.I.Pigment Orange40等の顔料が挙げられる。
フタロン系化合物顔料としては、例えば、C.I.Pigment Yellow 138等の顔料が挙げられる。
ジオキサジン系化合物顔料としては、例えば、C.I.Pigment Violet 23、同37等の顔料が挙げられ、これらの中でも、C.I.Pigment Violet 23がより好ましい。
イソインドリノン系化合物顔料としては、例えば、C.I.Pigment Yellow 109、同110、同173、C.I.Pigment Orange 61等の顔料が挙げられ、これらの中でも、C.I.Pigment Yellow 109、同110がより好ましい。
メチン・アゾメチン系化合物顔料としては、例えば、C.I.Pigment Yellow 139、同185、C.I.Pigment Orange 66、C.I.Pigment Brown 38等の顔料が挙げられる。
ジケトピロロピロール系化合物顔料としては、例えば、C.I.Pigment Red 254、同255等の顔料が挙げられ、これらの中でも、C.I.Pigment Red 254がより好ましい。
不溶性アゾ系化合物顔料としては、例えば、C.I.Pigment Yellow 1、同3、同12、同13、同14、同17、同55、同73、同74、同81、同83、同97、同130、同151、同152、同154、同156、同165、同166、同167、同170、同171、同172、同174、同175、同176、同180、同181、同188、C.I.Pigment Orange 13、同16、同36、同60、C.I.Pigment Red 5、同22、同31、同112、同146、同150、同171、同175、同176、同183、同185、同208、同213、同268、C.I.Pigment Violet 43、同44、C.I.Pigment Blue 25、同26等の顔料が挙げられる。
これらの中でも、C.I.Pigment Yellow 1、同3、同12、同13、同14、同17、同73、同74、同81、同83、同97、同174、同176、同180、同181、C.I.Pigment Orange 13、同16、同36、C.I.Pigment Red 5、同112、同146、同176、同185、同208、同213、同268がより好ましい。
ここで、「不溶性アゾ系化合物顔料」とは、下記の溶性アゾ系化合物顔料以外のアゾ系化合物顔料を指す。
溶性アゾ系化合物顔料としては、例えば、C.I.Pigment Red 53:1、同57:1、同48、同48:1、同48:2、同48:3、同48:4、同48:5、同211等の顔料が挙げられる。
これらの中でも、C.I.Pigment Red 53:1、同48:1、同48:2、同48:3、同211がより好ましい。
ここで、「溶性アゾ系化合物顔料」とは、構造中にスルフォン基やカルボキシル基を持つ水に可溶な染料をベースとし、金属塩によって不溶性の顔料としたいわゆるレーキ化アゾ顔料を指す。
縮合アゾ系化合物顔料としては、例えば、C.I.Pigment Yellow 93、同94、同95、同128、同166、C.I.Pigment Orange 31、C.I.Pigment Red 144、同166、同214、同220、同221、同242、同248、同262、C.I.Pigment Brown 41、同42等の顔料が挙げられる。
これらの中でも、C.I.Pigment Yellow 166、同220、同242がより好ましい。
無機顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、鉛白、亜鉛華、リトボン、アンチモンホワイト、塩基性硫酸鉛、塩基性ケイ酸鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、石膏、シリカ、クレー、タルク、カーボンブラック等が挙げられる。
本発明の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物において、耐アルカリ性評価でレベル4以上の顔料の含有量はインキ中の総量で10〜50質量%であることが好ましく、10〜25質量%であることがより好ましい。
顔料の含有量が10質量%未満では、後糊用隠蔽葉書用インキ組成物から構成される印刷層が所定の色調にならないことがある。一方、顔料の含有量が50質量%を超えると、インキの流動性が著しく損なわれ、十分な印刷適性を付与することができないことがある。
電子線または紫外線硬化型ジメチルポリシロキサン誘導体は、裏移り防止用助剤(剥離剤)として用いられる。すなわち、電子線または紫外線硬化型ジメチルポリシロキサン誘導体は、後糊用隠蔽葉書用インキ組成物から構成される印刷層と、圧着はがき弱接着用接着剤から構成される感圧接着剤層との密着性を適度に低下させることにより、感圧接着剤層を剥離した際に、印刷層が用紙から剥離してしまい、その印刷層によって表示される情報が読み取れなくなることを防止するために用いられる。
本発明の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物において、電子線または紫外線硬化型ジメチルポリシロキサン誘導体の含有量は0.1〜5.0質量%であることが好ましく、0.5〜2質量%であることがより好ましい。
電子線または紫外線硬化型ジメチルポリシロキサン誘導体の含有量が0.1質量%未満では、後糊用隠蔽葉書用インキ組成物から構成される印刷層と、圧着はがき弱接着用接着剤から構成される感圧接着剤層との密着性が高くなり、結果として、感圧接着剤層を剥離した際に、印刷層が用紙から剥離することがある。一方、電子線または紫外線硬化型ジメチルポリシロキサン誘導体の含有量が5.0質量%を超えると、圧着葉書用紙に対する、後糊用隠蔽葉書用インキ組成物から構成される印刷層の密着性が低下し、結果として、輸送時に隠蔽葉書が開いてしまう等の隠蔽葉書としての機能を損なう可能性がある。
紫外線硬化性組成物は、ジアリルフタレート樹脂を含有してなる樹脂組成物である。
ジアリルフタレート樹脂は、優れた印刷適性を付与するために用いられる。特にビジネスフォーム用輪転機は高速印刷であり、耐乳化性等、ロングランでの印刷適性が要求されるため有用である。
ジアリルフタレート樹脂としては、具体的には、ダイソーダップ、ダイソーイソダップ(何れもダイソー社製)等が挙げられる。
本発明の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物において、ジアリルフタレート樹脂の含有量は5〜25質量%であることが好ましく、10〜20質量%であることがより好ましい。
ジアリルフタレート樹脂の含有量が5質量%未満では、十分なインキ粘度が得られず、印刷上、ドットゲインや汚れ等のトラブルが発生することがある。一方、ジアリルフタレート樹脂の含有量が25質量%を超えると、インキの流動性を著しく損ない、十分な印刷適性を付与することができないことがある。
紫外線硬化性組成物に含まれるジアリルフタレート樹脂以外の成分としては、樹脂(ポリマー)、オリゴマー、モノマーが用いられる。
樹脂としては、例えば、不飽和ポリエステル樹脂、脂肪酸変性ポリエステル樹脂、塩素化ポリエステル樹脂、アミン変性ポリエステル樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂、芳香族エポキシ樹脂、脂肪族ウレタン樹脂、ポリエーテル樹脂、アクリル樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂、スチレン樹脂、石油樹脂等が挙げられる。
オリゴマーとしては、例えば、ポリエステル(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、ポリオレフィン(メタ)アクリレート、ポリスチレン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、アミノ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
モノマーとしては、1、2および3官能性モノマー、並びに、多官能性モノマーが用いられる。
単官能性モノマーとしては、例えば、単官能(メタ)アクリレートが挙げられる。
単官能(メタ)アクリレートとしては、例えば、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシエチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシエチルテトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニロキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
2および3官能性モノマー、並びに、多官能性モノマーとしては、例えば、2官能以上の(メタ)アクリレートが挙げられる。
2官能以上の(メタ)アクリレートとしては、例えば、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、3−メチル−1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、2−メチル−1,8−オクタンジオールジ(メタ)アクリレート、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート等の2価アルコールのジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートのジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコール1モルに4モル以上のエチレンオキサイドもしくはプロピレンオキサイドを付加して得たジオールのジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA1モルに2モルのエチレンオキサイドもしくはプロピレンオキサイドを付加して得たジオールのジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールのポリ(メタ)アクリレート等の3価以上の多価アルコールのポリ(メタ)アクリレート、グリセリン1モルに3モル以上のエチレンオキサイドもしくはプロピレンオキサイドを付加して得たトリオールのトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン1モルに3モル以上のエチレンオキサイドもしくはプロピレンオキサイドを付加して得たトリオールのジまたはトリ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA1モルに4モル以上のエチレンオキサイドもしくはプロピレンオキサイドを付加して得たジオールのジ(メタ)アクリレート等のポリオキシアルキレンポリオールのポリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
光重合開始剤としては、例えば、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1、ジエトキシアセトフェノン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、2−メチル−2−モルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、ベンジルジメチルケタール、オリゴ{2−ヒドロキシ−2−メチル−1−[4−(1−メチルビニル)フェニル]プロパン}、4−(2−アクリロイル−オキシエトキシ)フェニル−2−ヒドロキシ−2−プロピルケトン等のアセトフェノン系、ベンゾイン、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル等のベンゾイン系、1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケトンとベンゾフェノンとの混合物、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド等のアシルフォスフィンオキサイド系、ベンジル、メチルフェニルグリオキシエステル、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、4,4’−ジクロロベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチル−ジフェニルサルファイド、アクリル化ベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系、2−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン等のチオキサントン系、ミヒラーケトン、4,4’−ビスジエチルアミノベンゾフェノン等のアミノベンゾフェノン系、10−ブチル−2−クロロアクリドン、2−エチルアンスラキノン、9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン等が挙げられる。
これらの光重合開始剤は、1種または2種以上が組み合わせられて用いられる。
さらに、本発明の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物は、印刷層としての耐ブリード性や剥離性を損なわない範囲内であれば、各種の添加剤が含まれていてもよい。
添加剤としては、裏移り防止用助剤(剥離剤)、重合禁止剤等が挙げられる。
裏移り防止用助剤(剥離剤)としては、例えば、ポリエチレン系ワックス、パラフィン系ワックス、フロン系ワックス、ジメチルポリシロキサン誘導体等が挙げられる。
重合禁止剤としては、キノン化合物、ニトロソアミン化合物、フェノール化合物、有機リン系化合物等が用いられる。
キノン化合物としては、例えば、2−tert−ブチルヒドロキノン、2−メチルヒドロキノン、2,5−ジ−tert−ブチル−1,4−ベンゾキノン、2,6−ジ−tert−ブチル−1,4−ベンゾキノン、2,5−ジ−tert−アミルベンゾキノン、2−tert−ブチル−1,4−ベンゾキノン、2,5−シクロヘキサジエン−1−オン,2,6−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−(フェニルエチレン)−(9Cl)等が挙げられる。
ニトロソアミン化合物としては、例えば、N−ニトロソ−N−フェニルヒドロキシルアミン、N−ニトロソ−N−フェニルヒドロキシルアミンアルミニウム塩、N−ニトロソ−N−フェニルヒドロキシルアミンセリウム塩等が挙げられる。
フェノール化合物としては、例えば、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、n−オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、テトラキス{メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート}メタン等が挙げられる。
有機リン系化合物としては、例えば、トリエチルホスファイト、トリ−n−ブチルホスファイト、フェニルジデシルホスファイト、テトラ(トリデシル)−4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)ジホスファイトなどが挙げられる。
これらの重合禁止剤は、1種または2種以上が組み合わせられて用いられる。
本発明の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物は、上記の顔料、電子線または紫外線硬化型ジメチルポリシロキサン誘導体、紫外線硬化性組成物、光重合開始剤などを所定の配合比で配合し、攪拌、混合することにより調製される。
このようにして調製された本発明の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物は、紫外線積算光量が10〜90mJ/mで硬化されることが好ましい。
紫外線積算光量が10mJ/m未満では、後糊用隠蔽葉書用インキ組成物の硬化が不十分であり、このインキ組成物から構成される印刷層が所定の形状をなさず、印刷不良を生じることがある。一方、紫外線積算光量が90mJ/mを超えると、後糊用隠蔽葉書用インキ組成物の硬化が促進し過ぎて、このインキ組成物から構成される印刷層が収縮して、用紙に対する印刷層の接着力が不足することがある。
本発明の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物によれば、顔料としては、耐アルカリ性評価でレベル4以上のものを用いているので、強アルカリ性の天然ゴム系の接着剤によって、後糊用隠蔽葉書用インキ組成物から構成される印刷層にブリードや変色が発生することを防止できる。また、本発明の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物によれば、電子線または紫外線硬化型ジメチルポリシロキサン誘導体を含有させているので、感圧接着剤層に対する剥離性に優れた印刷層を形成することができる。
ところで、後糊式隠蔽葉書において、感圧接着剤層を形成する天然ゴム系の接着剤が、強アルカリ性である理由としては、(1)糊成分の分散性を維持するためにアンモニア(アルカリ性)が用いられていること、(2)糊材の腐敗防止(長期保存を可能)とするため、(3)隠蔽葉書を作製する機械等の錆を防止するため等の理由が挙げられる。
ゆえに、本発明の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物のように、耐アルカリ性に優れるインキ組成物を用いることによって、印刷層のブリードや変色を防止、および、感圧接着剤層に対する剥離性に優れた印刷層を形成という課題に加えて、上記の(1)〜(3)の課題も解決することができる。
[後糊式隠蔽葉書]
本発明の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物の適用例として、後糊式隠蔽葉書について説明する。
本発明の後糊式隠蔽葉書は、少なくとも一部を重ね合わせ面とする用紙と、その用紙の少なくとも重ね合わせ面に、本発明の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物を用いて形成された印刷層と、用紙の少なくとも重ね合わせ面に、印刷層を覆うように、強アルカリ性の天然ゴム系の接着剤を用いて形成された感圧接着剤層とから概略構成されている。
用紙としては、例えば、三菱製紙社製のインクジェット用紙(坪量121.0g/m)、三菱製紙社製のインクジェット用紙(坪量144.8g/m)などが挙げられる。
用紙の少なくとも重ね合わせ面に形成される印刷層の厚さは、0.5〜0.7μm程度である。
感圧接着剤層を構成する圧着はがき弱接着用接着剤としては、例えば、天然ゴム−メチルメタクリレート(MMA)グラフと重合体からなり、pH=10である強アルカリ性のものが挙げられる。
用紙の少なくとも重ね合わせ面に、印刷層を覆うように形成される感圧接着剤層を構成する圧着はがき弱接着用接着剤の塗工量(坪量)は、平均値が5.482g/m、最大値が6.087g/m、最小値が4.876g/mである。
以下、実施例および比較例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
顔料として、カーボンブラックMA−11(商品名、三菱化学社製)、ホスターパームバイオレットRL02(商品名、クラリアント社製、耐アルカリ・不溶性)、RED6011(商品名、大同化成社製、溶性アゾR53:1)を用いた。
樹脂として、ジアリルフタレート樹脂(商品名:ダイソーダップA、ダイソー社製)を用いた。
モノマーとして、ジペンタエリストリトールのポリ(メタ)アクリレート等の3価以上の多価アルコールのポリ(メタ)アクリレートとして、アロニックスM−402(商品名、東亞合成社製)、トリメチロールプロパン1モルに3モル以上のエチレンオキサイドあるいはプロピレンオキサイドを付加して得たトリオールのジまたはトリ(メタ)アクリレートとして、アロニックスM−350(商品名、東亞合成社製)を用いた。
光重合開始剤として、2−メチル−2−モルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパン−1−オン(商品名:イルガキュア907、BASF社製)を用いた。
助剤として、ポリテトラフルオロエチレンワックス(商品名:KTL−4N、日本ルーブリゾール社製)、紫外線硬化型ジメチルポリシロキサン誘導体(商品名:TEGO RAD2700、TEGO CHEMIE SERVICE社製)を用いた。
重合禁止剤として、N−ニトロソ−N−フェニルヒドロキシルアミンアルミニウム塩(商品名:Q1301、和光純薬社製)を用いた。
これらの成分を、表1に示す配合比で配合して、実施例1の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物を調製した。
[実施例2〜6]
顔料として、RED6011(商品名、大同化成社製、溶性アゾR53:1)のみを用いた以外は実施例1と同様にして、各成分を表1に示す配合比で配合して、実施例2〜6の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物を調製した。
[比較例1]
顔料として、カーボンブラックMA−11(商品名、三菱化学社製)、RED6011(商品名、大同化成社製、溶性アゾR53:1)、染付けレーキ顔料のC.I.Pigment Blue61(商品名:リフレックスブルーR54、日本ルーブリゾール社製)を用いた。
樹脂として、ジアリルフタレート樹脂(商品名:ダイソーダップA、ダイソー社製)を用いた。
モノマーとして、ジペンタエリストリトールのポリ(メタ)アクリレート等の3価以上の多価アルコールのポリ(メタ)アクリレートとして、アロニックスM−402(商品名、東亞合成社製)、トリメチロールプロパン1モルに3モル以上のエチレンオキサイドあるいはプロピレンオキサイドを付加して得たトリオールのジまたはトリ(メタ)アクリレートとして、アロニックスM−350(商品名、東亞合成社製)を用いた。
光重合開始剤として、2−メチル−2−モルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパン−1−オン(商品名:イルガキュア907、BASF社製)を用いた。
助剤として、ポリテトラフルオロエチレンワックス(商品名:KTL−4N、日本ルーブリゾール社製)を用いた。
重合禁止剤として、N−ニトロソ−N−フェニルヒドロキシルアミンアルミニウム塩(商品名:Q1301、和光純薬社製)を用いた。
これらの成分を、表2に示す配合比で配合して、比較例1の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物を調製した。
[比較例2]
顔料として、Symuler Red3037(商品名、DIC社製、溶性アゾR48:4)のみを用いた以外は比較例1と同様にして、各成分を表2に示す配合比で配合して、比較例2の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物を調製した。
[比較例3]
顔料として、RED6011(商品名、大同化成社製、溶性アゾR53:1)のみを用いた以外は比較例1と同様にして、各成分を表2に示す配合比で配合して、比較例3の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物を調製した。
[比較例4〜7]
顔料として、RED6011(商品名、大同化成社製、溶性アゾR53:1)のみを用い、助剤として、ポリテトラフルオロエチレンワックス(商品名:KTL−4N、日本ルーブリゾール社製)と紫外線硬化型ジメチルポリシロキサン誘導体(商品名:TEGO RAD2700、TEGO CHEMIE SERVICE社製)を用いた以外は比較例1と同様にして、各成分を表2に示す配合比で配合して、比較例4〜7の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物を調製した。
[評価]
(インキ皮膜硬化性)
実施例1〜6および比較例1〜7の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物を用紙に塗布し、その後糊用隠蔽葉書用インキ組成物に、表1および2に示す紫外線積算光量の紫外線を照射して、用紙上に皮膜を形成した。
用紙としては、三菱製紙社製のインクジェット用紙(坪量121.0g/m)を用いた。
硬化後の皮膜の表面を、爪で引っ掻いて、皮膜の傷の有無を目視により評価した。
インキ皮膜の硬化性を2段階(○:皮膜に傷が付かなかった=硬化性良好、×:皮膜に傷が付いた=硬化性劣る)で評価した。結果を表1および2に示す。
(用紙との接着性)
実施例1〜6および比較例1〜7の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物を用紙に塗布し、その後糊用隠蔽葉書用インキ組成物に、表1および2に示す紫外線積算光量の紫外線を照射して、用紙上に皮膜を形成した。
用紙としては、三菱製紙社製のインクジェット用紙(坪量121.0g/m)を用いた。
硬化後の皮膜の表面にセロハンテープを貼付した後、そのセロハンテープを剥離して、皮膜の剥離の有無を目視により評価した。
用紙との接着性を2段階(○:用紙から皮膜が剥離した=接着性良好、×:用紙から皮膜が剥離しなかった=接着性劣る)で評価した。結果を表1および2に示す。
(耐ブリード性)
実施例1〜6および比較例1〜7の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物を用紙に、網掛け部を有する塗膜をなすように塗布し、その後糊用隠蔽葉書用インキ組成物に、表1および2に示す紫外線積算光量の紫外線を照射して、用紙上に、網掛け部を有する印刷層を形成した。
用紙としては、三菱製紙社製のインクジェット用紙(坪量121.0g/m)を用いた。
印刷層が形成された用紙を、容器内に容れた天然ゴム−メチルメタクリレート(MMA)グラフと重合体からなり、pH=10である強アルカリ性の圧着はがき弱接着用接着剤に、常温23℃にて24時間浸漬した後、網掛け線の状態を目視により評価した。
耐ブリード性を2段階(○:網掛け線の濃度低下がなく、網掛け線の面積に変化がなかった=耐ブリード性良好、×:網掛け線の濃度低下が認められ、網掛け線の面積が減少した=耐ブリード性劣る)で評価した。結果を表1および2に示す。
(剥離性)
実施例1〜6および比較例1〜7の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物を用紙に塗布し、その後糊用隠蔽葉書用インキ組成物に、表1および2に示す紫外線積算光量の紫外線を照射して、用紙上に皮膜を形成した。
用紙としては、三菱製紙社製のインクジェット用紙(坪量121.0g/m)を用いた。
次に、皮膜を覆うように、天然ゴム−メチルメタクリレート(MMA)グラフと重合体からなり、pH=10である強アルカリ性の圧着はがき弱接着用接着剤を塗布し、この接着剤を硬化させて、感圧接着剤層を形成した。
次に、感圧接着剤層が形成された用紙を2つ折りにして、感圧接着剤層同士を重ね合わせて、感圧接着剤層同士を圧着した。
圧着された感圧接着剤層を剥離して、そのときの剥離強度を測定した。剥離強度は、JIS K6854−3「剥離接着強さ試験方法:T型剥離」に準じ、自社で作成したT型剥離装置を使用して、2つ折りはがき糊接着部分の引き剥がし度合を測定した。
剥離性を2段階(○:剥離強度が15g/cm以上85g/cm未満=剥離性良好、×:剥離強度が15g/cm未満または85g/cm以上=剥離性劣る)で評価した。結果を表1および2に示す。
Figure 2014047258
Figure 2014047258
表1の結果から、実施例1では、比較例1と比べて、染付けレーキ顔料の替わりに、ジオキサジン系化合物顔料を用いることにより、後糊用隠蔽葉書用インキ組成物からなる皮膜のブリードを抑制することができた。また、紫外線硬化型ジメチルポリシロキサン誘導体を適量配合することにより、後糊用隠蔽葉書用インキ組成物からなる皮膜と感圧接着剤層との界面において、良好な剥離性を得ることができ、結果として、用紙と皮膜との間において、剥離することを抑制できた。
表1の結果から、実施例2では、比較例2と比べて、溶性アゾ顔料につき、耐アルカリ性評価でレベル4(顔料メーカー公表値)のRED6011に変更することにより、後糊用隠蔽葉書用インキ組成物からなる皮膜の耐ブリード性を向上することができた。また、紫外線硬化型ジメチルポリシロキサン誘導体を適量配合することにより、後糊用隠蔽葉書用インキ組成物からなる皮膜と感圧接着剤層との界面において、良好な剥離性を得ることができ、結果として、用紙と皮膜との間において、剥離することを抑制できた。
表1の結果から、実施例3、4では、本発明の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物における紫外線硬化型ジメチルポリシロキサン誘導体の添加量の上下限値において、後糊用隠蔽葉書用インキ組成物からなる皮膜と感圧接着剤層との界面において、良好な剥離性が得られることが確認された。
表1の結果から、実施例5、6では、本発明の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物における紫外線積算光量の上下限値において、良好なインキ皮膜硬化性が得られることが確認された。
表2の結果から、比較例1では、染付けレーキ顔料が、強アルカリ性の圧着はがき弱接着用接着剤によりブリードし、印刷物非画線が汚れる結果となった。また、圧着された感圧接着剤層を剥離した時に、後糊用隠蔽葉書用インキ組成物からなる皮膜と感圧接着剤層との界面において剥離せず、皮膜が用紙から剥離する結果となった。
表2の結果から、比較例3では、強アルカリ性の圧着はがき弱接着用接着剤によって、後糊用隠蔽葉書用インキ組成物からなる皮膜にブリードが生じないものの、圧着された感圧接着剤層を剥離した時に、後糊用隠蔽葉書用インキ組成物からなる皮膜と感圧接着剤層との界面において剥離せず、皮膜が用紙から剥離する結果となった。
表2の結果から、比較例4、5では、紫外線硬化型ジメチルポリシロキサン誘導体の添加量が不足することにより、後糊用隠蔽葉書用インキ組成物からなる皮膜と感圧接着剤層との界面における剥離強度が大きすぎる結果、または、紫外線硬化型ジメチルポリシロキサン誘導体の添加量が多すぎることにより、後糊用隠蔽葉書用インキ組成物からなる皮膜と感圧接着剤層との界面における剥離強度が不足する結果となった。
表2の結果から、比較例6、7では、後糊用隠蔽葉書用インキ組成物に対する紫外線積算光量が不足することにより、インキ皮膜硬化性が劣る結果、または、後糊用隠蔽葉書用インキ組成物に対する紫外線積算光量が多すぎることにより、インキ皮膜が収縮して、後糊用隠蔽葉書用インキ組成物からなる皮膜と用紙との接着性が不足する結果となった。
本発明の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物は、後糊式隠蔽葉書の分野に限らず、強アルカリ性のコーティング施す印刷分野などに広く適用することができる。

Claims (4)

  1. 顔料、電子線または紫外線硬化型ジメチルポリシロキサン誘導体、紫外線硬化性組成物および光重合開始剤を必須成分として含有する後糊用隠蔽葉書用インキ組成物であって、
    前記紫外線硬化性組成物はジアリルフタレート樹脂を含有し、前記顔料は耐アルカリ性評価でレベル4以上であることを特徴とする後糊用隠蔽葉書用インキ組成物。
  2. 前記顔料は、ペリレン・ペリノン系化合物顔料、キナクリドン系化合物顔料、フタロシアニン系化合物顔料、アントラキノン系化合物顔料、フタロン系化合物顔料、ジオキサジン系化合物顔料、イソインドリノン系化合物顔料、メチン・アゾメチン系化合物顔料、ジケトピロロピロール系化合物顔料、不溶性アゾ系化合物顔料、溶性アゾ系化合物顔料、縮合アゾ系化合物顔料からなる群より選択される1種以上である、請求項1に記載の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物。
  3. 前記電子線または紫外線硬化型ジメチルポリシロキサン誘導体の含有量は0.1〜5.0質量%である、請求項1または2に記載の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物。
  4. 紫外線積算光量が10〜90mJ/mで硬化する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の後糊用隠蔽葉書用インキ組成物。
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