JP3006420B2 - 光硬化性印刷インキまたは被覆組成物 - Google Patents

光硬化性印刷インキまたは被覆組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光硬化性印刷インキま
たは被覆組成物に関わり、詳細には裏移りを著しく減少
させた光硬化性印刷インキまたは被覆組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】紫外線や電子線等の活性エネルギー線を
照射して硬化させる印刷インキは、活性エネルギー線が
照射されると同時に裏移りや傷つきが発生しない十分な
皮膜強度を持たねばならない。このため、エチレン性不
飽和二重結合を有する化合物の不飽和基濃度を高くした
多官能化合物や高性能の光反応開始剤や光増感剤が開発
されてきた。また、硬化皮膜表面の滑り性や耐摩擦性を
向上するために、被覆組成物にワックス類やシリコーン
類を使用することが一般的に行われている。現在、光硬
化性印刷インキの用途はカートン、ビジネスフォーム、
ラベル・シール、金属缶および各種オーバーコートワニ
ス等があるが、いずれ用途においても印刷の高速化が追
求されてきており、また、硬化皮膜の後加工も機械の高
速化が追求されており、更なる硬化皮膜強度の向上が望
まれている。即ち、高速で印刷が可能で、高速で後加工
できる硬化皮膜を提供する印刷インキが要求されてい
る。
【0003】前述の印刷速度としては、例えば最も高速
化が進んでいるカートン印刷やビジネスフォーム印刷で
は10000S/hを越える印刷機が導入されつつあ
り、その高速性のために不十分な硬化のまま仕上げられ
る場合がある。このため、裏移りが発生しない事が重要
な性能になってきている。金属印刷では金属板の重量に
より裏移りが発生し易く、また、シール・ラベル印刷で
は難接着性被印刷体に印刷するため硬化皮膜の柔軟性が
必要になるが、一方、裏移りを発生してはならないとい
う相反する性能が要求される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高速で印刷
可能で高速で後加工しても裏移りすることのない光硬化
性印刷インキまたは被覆組成物を提供するものである。
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、平均
粒径が2〜5μmである真球状ポリメチルメタアクリレ
ートを全インキ組成物に対して0.5〜4重量部含有し
てなる光硬化性印刷インキまたは被覆組成物に関する。
【0005】本発明において使用される微小突起部分を
形成する粉体は、平均粒径が2〜5μmで真球状のポリ
メチルメタアクリレート重合物であり、その製造方法に
ついては特に限定されるものではない。ポリメチルメタ
アクリレートは、高いTg点を有し、印刷インキの光硬
化を阻害しにくく、また、硬化皮膜の中にあっては、熱
や後加工での衝撃に十分耐え得るという好ましい性質を
有している。
【0006】真球状ポリメチルメタアクリレートの平均
粒径は硬化皮膜に微小突起部分が存在する程度でよく、
硬化皮膜の皮膜厚み1〜3μmよりやや大きい程度であ
る。即ち、2〜5μm、より好ましくは3〜4μmが良
い。2μmより小さいと硬化皮膜表面に微小突起部分が
存在しにくくなり、狙いとする表裏の接触面積を小さく
することが出来なくなる。一方、5μmより大きいと硬
化皮膜表面の凹凸が大きくなり印刷物としての美観を損
ねる他、印刷の際に印刷版や転写するために設けられた
ブランケットに堆積する恐れがあり好ましくない。形状
は硬化皮膜中で確実に微小突起部分を生じさせ、かつ、
印刷の際に印刷版や転写するために設けられたブランケ
ットに堆積しにくいものとして、真球状のものが良い。
本発明に係わるポリメチルメタアクリレートの使用量は
全体の重量を100重量部とした場合、通常0.5〜4
重量部、好ましくは1〜3重量部であり、0.5重量部
以下ではその効果が十分でなく、4重量部より多くても
その効果があまり向上しないだけでなく印刷物表面の凹
凸が大きくなり印刷物としての美観をそこねるため好ま
しくない。
【0007】本発明の光硬化性印刷インキまたは被覆組
成物に使用する光硬化性バインダーとしては、エチレン
性不飽和二重結合を有するモノマーと、これらに溶解す
ることのできる樹脂成分からなる。エチレン性不飽和二
重結合を有するモノマーとしては、ジペンタエリスリト
ール、ペンタエリスリトール、ポリペンタエリスリトー
ル、トリメチロールプロパン、ジトリメチロールプロパ
ン、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオー
ル、グリセリン等の多価アルコール類及びこれらのエチ
レンオキシド、プロピレンオキシド等のアルキレンオキ
シド付加物、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール等のグリコール類、ビスフェノールA、ビス
フェノールF等のビスフェノール類及びこれらの水添化
物、更にグリシジルエーテルを付加したビスフェノール
型エポキシ樹脂に対して(メタ)アクリロイル基を導入
したものが挙げられる。上記樹脂としては、ラジカル重
合性樹脂とラジカル重合性を有していない樹脂とがあ
り、用途に応じて使い分けられる。ラジカル重合性樹脂
として、アルキッドアクリレート、ウレタンアクリレー
ト、エポキシアクリレート等の末端にアクリロイル基を
導入したものが挙げられる。また、ラジカル重合性を有
しない樹脂として、ジアリルフタレート樹脂、アルキッ
ド樹脂、ウレタンエポキシ樹脂、マレイン酸樹脂とビニ
ルエーテル樹脂の混合物等がある。
【0008】それぞれの目的に従って本発明の光硬化性
印刷インキまたは被覆組成物には、例えば顔料、染料お
よびその前駆体、充填材、流動助剤、チキソトロピー剤
または湿潤剤のような他の添加剤を含有することができ
る。その他の添加剤としては、例えば耐光剤、紫外線吸
収剤、酸化防止剤、重合禁止剤、腐食防止剤のような安
定剤がある。また、従来から用いられているワックス類
やシリコーン類を併用してもよい。
【0009】以下実施例により本発明を説明する。例
中、部とは重量部を%とは重量%をそれぞれ表す。 ベースインキ処方 フタロシアニン ブルー 藍顔料 18.0% 光反応開始剤 イルガキュア 907 1.0 マイクロワックス 3.0 ビスフェノールA ジグリシジルエーテル ジアクリレート 57.9 ビスフェノールA エチレンオキサイド付加ジアクリレート 20.0 ハイドロキノン 0.1 上記ベースインキおよびベースインキに平均粒径の異な
る真球状ポリメチルメタアクリレートを添加しサンプル
インキを得た。
【0010】[裏移り性評価方法]サンプルインキをテ
ストインキをLithrone 26 (120W/cmメタルハライドラン
プ1灯搭載) にて北越製紙(株)製マリコートボール紙
に13000s/hの速度で印刷し、棒積みしたのち、一日後に
裏面に付着したインキ量を評価した。 [美粧性評価方法]印刷物の表面のなめらかさを判定す
るために、ざらつきがあるものを”×”、なめらかなも
のを”○”とした。 [印刷性評価方法]印刷の際、版およびブランケットに
堆積したインキ素材の量で判断した。 [後加工性評価方法]後加工性は、印刷一日後の印刷物
の耐摩擦性を学振型摩擦試験機による色落ちにて評価し
た。ポリメチルメタアクリレートの平均粒径と添加量を
変えたサンプルの裏移り性、美粧性、印刷性、後加工性
を評価した結果を表1に示す。
【0011】 表1 平均粒径(μm) 添加量(%)裏移り性 美粧性 印刷性 後加工性 比較例1 ─ 0 × ○ ○ ○ 比較例2 0.5 3.0 × ○ ○ ○ 比較例3 2.5 0.3 × ○ ○ ○ 比較例4 2.5 5.0 ◎ △ × ○ 比較例5 4.0 5.0 ◎ × × ◎ 比較例6 6.0 1.0 ○ △ × ○ 実施例1 2.5 1.0 ◎ ○ ○ ○ 実施例2 4.0 1.0 ◎ ○ ○ ◎ 実施例3 3.0 1.0 ◎ ○ ○ ○ 実施例4 3.5 1.0 ◎ ○ ○ ◎ 実施例5 2.5 3.0 ◎ ○ ○ ◎
【0012】
【発明の効果】本発明は、硬化皮膜表面に微小の突起部
分を残存させ、表裏の接触面積をできるだけ小さくする
ことで、裏移りを未然に防ぐことを可能としたものであ
り、かかる突起物を実現しうる素材の粒径および形状を
あらかじめ規定することで、印刷インキまたは被覆組成
物に用いる光硬化性素材の選択にかかわらずその効果を
発現させるものである。本発明により、高速印刷でも裏
移りを発生せずに印刷でき、美粧性、印刷性がよい光硬
化性印刷インキまたは被覆組成物ができるようになっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 11/02 C09D 5/00 C09D 7/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径が2〜5μmである真球状ポリ
    メチルメタアクリレートを全インキまたは被覆組成物に
    対して0.5〜4重量部含有してなる光硬化性印刷イン
    キまたは被覆組成物。
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JP3885140B2 (ja) * 2005-04-12 2007-02-21 東洋アルミニウム株式会社 印刷インキ組成物及び包装体
JP6060949B2 (ja) * 2014-09-05 2017-01-18 東洋インキScホールディングス株式会社 平版印刷インキ組成物

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