JP2014046921A - 注出容器 - Google Patents

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Kenji Yoshihiro
憲司 吉弘
Koki Kinouchi
航機 木内
Naganari Ito
永成 伊藤
Yoshikazu Iwase
義和 岩瀬
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Abstract

【課題】中栓に比較的小さい開口を形成する容器であっても適用し易く、また、スコア(弱化線)での破断が容易である注出容器を提供することである。
【解決手段】容器本体の開口部に装着される閉鎖板に円環状のスコアを形成した中栓と、中栓を覆い、容器本体に装着される上蓋を有し、前記スコア破断して中栓を開口する注出容器であって、前記中栓は、スコアに沿って配列された外方に向く複数の第1係止突起を備えた第1環状係合壁部を有し、前記上蓋は、前記中栓の第1係止突起を囲み、該第1係止突起に係止可能な複数の第2係止突起を備えた第2環状係合壁部を有し、前記第1係止突起、或いは第2係止突起はいずれか一方の数が多く、前記第1係止突起と前記第2係止突起を相互に係止させ、前記上蓋の回転力を中栓に伝えて該中栓の開口を行うことを特徴とする注出容器。
【選択図】図6B

Description

本発明は、容器本体の口部に装着される中栓と、前記容器本体に装着され上蓋とを有し、前記上蓋の回転力により中栓の閉鎖板のスコアを破断して分離部を閉鎖板から分離し、中栓を開口する注出キャップを用いた注出容器に関する。
従来、特許文献1に開示される注出キャップが知られている。この注出キャップは、容器本体の口部に装着される中栓と、前記容器本体の口部を覆い、回転させることにより前記容器本体への装着及び該容器本体からの取り外しが可能な上蓋とを有し、前記中栓の前記口部を塞ぐ天面(閉鎖板)に弱化線(スコア)により画された開口予定部(分離部)が形成された構造となっている。そして、前記中栓の開口予定部に前記弱化線に沿って環状壁が形成され、上蓋が容器本体に装着された状態で、前記中栓の環状壁によって囲まれるように環状壁が前記上蓋に形成されている。相互に対向する中栓の環状壁の内面と上蓋の環状壁の外面とに、上蓋の容器本体から外される方向(開栓方向)の回転に際して相互に係合可能なラチェットが形成されている。
このような注出キャップによれば、上蓋を本体容器から外すために回転させると、回転する上蓋の環状壁の回転力がラチェットを介して該環状壁の外側に配置される中栓の環状壁に伝わり、その環状壁に伝達された回転力によって中栓に回転力が作用する。この中栓に作用した回転力によって中栓の天面(閉鎖板)が弱化線から破断して開口予定部が中栓(天面)から分離される。これにより、中栓の天面(閉鎖板)に開口が形成され、該開口を介して容器本体の内容液の注出ができるようになる。なお、中栓から分離された開口予定部は上蓋の環状壁に保持されるようになっている。
特開2008−308218号公報
前述したような従来の注出キャップは、中栓の開口予定部に形成された環状壁の内側に上蓋の環状壁が入り込む構造となるため、中栓の開口予定部が小径となる容器では、その小径の開口予定部に形成される環状壁に入れ込まなければならない上蓋の環状壁が更に小径となってしまう。このため、前述した従来の注出キャップは、開口予定部が小径となる容器には適用し難い。
また、上蓋の環状壁に作用する回転力が、該環状壁より大径となる中栓の環状壁に伝わり、その回転力が更に外側にある弱化線(スコア)に伝わる構造のため、弱化線に作用する回転力が上蓋の環状壁に作用する回転力に対して大きく低下してしまい、中栓に形成された弱化線を破断させ難い。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、中栓に比較的小さい開口を形成する容器であっても適用し易く、また、スコア(弱化線)での破断が容易である注出キャップを用いた注出容器を提供するものである。
本発明に係る注出容器は、容器本体の開口部に装着される閉鎖板に円環状のスコアを形成した中栓と、中栓を覆い、容器本体に装着される上蓋を有し、前記スコアを破断して中栓を開口する注出容器であって、前記中栓は、前記スコアに沿って配列された外方に向く複数の第1係止突起を備えた第1環状係合壁部を有し、前記上蓋は、前記中栓の第1係止突起を囲み、該第1係止突起に係止可能な複数の第2係止突起を備えた第2環状係合壁部を有し、前記第1係止突起、或いは第2係止突起はいずれか一方の数が多く、前記第1係止突起と前記第2係止突起を相互に係止させ、前記上蓋の回転力を中栓に伝えて該中栓の開口を行うことを特徴とする。
このような構成により、上蓋を容器本体から外す方向に回転させると、少ない回転で上蓋の第2環状係合壁部の回転力が中栓の第1環状係合壁部に確実に伝わり、この回転力によって中栓の閉鎖板に形成されたスコアが破断して中栓が開口される。
また、上蓋が容器本体に装着された中栓の開口前に、中栓の第1環状係合壁部の第1係止突起と、上蓋の第2環状係合壁部の第2係止突起が相互に干渉(係合)した状態が続くと、前記第1係止突起、第2係止突起にクリープ変形が生じる恐れがあるが、前述した構成によれば、干渉(係合)しない第1係止突起、或いは第2係止突起が存在するため、前記第1係止突起と第2係止突起とが確実に係止し、中栓の開口が容易、且つ確実に行われる。
本発明に係る注出容器において、前記第1係止突起を等間隔に配列することができる。
このような構成により、上蓋の回転力が中栓のスコアに均等に伝わることにより、安定した破断が可能となる。
また、本発明に係る注出容器において、前記第1係止突起の数が前記第2係止突起の数よりも多い構成とすることができる。
このような構成により、上蓋を容器本体から外す方向に回転させる際に、容器本体に装着された上蓋の回転動作(回転角度)を少なくして中栓の第1係止突起と上蓋の第2係止突起の係止が可能となり、容易に中栓の開口が行われる。
また、本発明に係る注出容器において、前記第1係止突起の数が前記第2係止突起の数よりも少ない構成とすることができる。
このような構成により、容器本体に上蓋が装着された際に、中栓の第1環状係合壁部における隣接した第1係止突起の間に、上蓋の第2環状係合壁部の第2係止突起が少なくとも位置し、上蓋を容器本体から外す方向に回転させる際に、容器本体に装着された上蓋の回転動作(回転角度)を少なくして、前記第1係止突起と第2係止突起の係止が可能となり、容易に中栓の開口が行われる。
また、本発明の注出容器において、前記第1係止突起の数と第2係止突起の数の最大公約数が3以上である構成とすることができる。
このような構成により、上蓋を容器本体から外す方向に回転させる際に、上蓋の第2環状係合壁部の回転力が相互に係止する3組以上の第2係止突起と第1係止突起とが係止するので、上蓋の回転力を確実に中栓に伝えることができ、より安定的に中栓の閉鎖板をスコアにて破断させることができる。
さらに、本発明に係る注出容器において、前記第1環状壁部がスリットにより区分された複数の壁片から成り、前記第1係止突起が該壁片に形成されている構成とすることができる。
このような構成により、第1環状壁部をスリットにより区分して形成された複数の壁片は、分離部の径方向に撓み易くなり、第1環状壁部における各壁片から突出する第1係止突起と上蓋の第2環状係合壁部における第2係止突起とが干渉した状態で維持されたとしても、前記壁片の撓みによって、相互に干渉する前記第1係止突起、第2係止突起がクリープ変形し難い。
本発明に係る注出容器によれば、上蓋を容器本体から外す方向に回転させると、少ない回転で上蓋の第2環状係合壁部の回転力が中栓の第1環状係合壁部に確実に伝わり、この回転力によって中栓の閉鎖板に形成されたスコアが破断して中栓が容易に開口される。
また、上蓋が容器本体に装着された中栓の開口前に、中栓の第1環状係合壁部の第1係止突起と、上蓋の第2環状係合壁部の第2係止突起が相互に干渉(係合)した状態が続くと、前記第1係止突起、第2係止突起にクリープ変形が生じる恐れがあるが、干渉(係合)しない第1係止突起、或いは第2係止突起が存在するため、前記第1係止突起と第2係止突起とが確実に係止し、中栓の開口が容易、且つ確実に行われる。
本発明の実施の一形態に係る注出容器の構造を示す断面図である。 図1に示す注出容器に用いられる中栓を示す斜視図である。 図2に示す中栓のA−A矢視断面を示す断面図である。 図3Aに示す中栓のB−B矢視断面を示す断面図である。 図1に示す注出容器に用いられる上蓋を示す斜視図である。 図4に示す上蓋のA−A矢視断面を示す断面図である。 図5Aに示す上蓋のB−B矢視断面を示す断面図である。 中栓の第1環状係合壁部と上蓋の第2環状係合壁部との係合状態を示す断面図である。 図6AのA−A矢視断面図である。 上蓋を容器本体に装着する際の状態を示す断面図である。 上蓋を容器本体に装着した状態を示す断面図である。 上蓋を容器本体から外す際の状態を示す断面図である。 中栓の第1環状係合壁部の各壁片と上蓋の第2環状係合壁部に形成された第2係止突起との相対位置関係(その1)を示す断面図である。 中栓の第1環状係合壁部の各壁片と上蓋の第2環状係合壁部に形成された第2係止突起との相対位置関係(その2)を示す断面図である。 中栓の第1環状係合壁部の各壁片と上蓋の第2環状係合壁部に形成された第2係止突起との相対位置関係(その3)を示す断面図である。 上蓋の容器本体への装着構造の他の例を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
本発明の実施の一形態に係る注出容器は、図1に示すように構成される。
この注出容器100は、容器本体10、中栓20及び上蓋30から成り、中栓20と上蓋30とにより注出キャップが構成され、中栓20が容器本体10に固定的に装着され、上蓋30が、容器本体10に螺合して、回転させることにより装着及び取り外しが可能になっている。
容器本体10は、円筒形状の口部11、該口部11の外周面にはネジ部11aが形成され、該口部11に続いて肩部12、及び肩部12に続く胴部13にて構成され、図示されていないが、胴部13端部は底部にて閉鎖されている。中栓20は円盤状の閉鎖板21を有し、閉鎖板21の周縁から垂下する環状の装着部22が形成されている。環状の装着部22には全周にわたって溝22aが形成されており、その溝22aに口部11の先端縁を嵌合することにより、閉鎖板21が口部11の開口を塞いだ状態で中栓20が口部11に装着される。
次いで、中栓20の構造について、図1、図2、図3A及び図3Bを参照して詳細に説明する。
円盤状の閉鎖板21の上面から立ち上るように環状の注出ノズル26が同心的に形成され、この注出ノズル26の内側には同心的に円環状のスコア23が形成されている。このスコア23は、閉鎖板21の下面(容器本体10の内方に向く面)に切り込みを形成等して弱化させた円環線状の部分であり、閉鎖板21にスコア23により画された円形の分離部24が形成されている。分離部24の上面には、スコア23に沿うように立ち上る第1環状係合壁部25が形成されている。
そして、第1環状係合壁部25は、その基部から僅かに立ち上った部位から先端に延び、等間隔に並ぶ6つ(複数)のスリットSL12、SL23、SL34、SL45、SL56、SL61により、6つ(複数)の壁片251、252、253、254、255、256に区分されている(図3A、図3B参照)。また、各壁片251、253、253、254、255、256の外面には、分離部24の外方に向いて突出する第1係止突起251a、252a、253a、254a、255a、256aが形成されている(図3B参照)。この6つ(複数)の第1係止突起251a、252a、253a、254a、255a、256aは、第1環状係合壁部25の外周に等間隔に配置され、それぞれが時計回り方向Dcに徐々に厚みが増加する鋸刃形状となっている。このように第1環状係合壁部25の第1係止突起を、前記スコア23に沿って等間隔に配列することにより、後述する上蓋30の回転力がスコア23に均等に伝わり、安定した破断が可能となる。
また、第1環状係合壁部25の各壁片251〜256には、前述した第1係止突起251a〜256aに加えて、後述する上蓋30の第2環状係合壁部35の保持フランジ部37が係合する保持突起部27が形成されている(図3A参照)。
次いで、上蓋30の構造について、図1、図4、図5A、図5B、図6A及び図6Bを参照して詳細に説明する。
上蓋30は、円盤状の上板31の周縁から垂下する環状外壁部32を有し、環状外壁部32の先端周縁に内方に突出する内フランジ部36が形成されている。上蓋30が容器本体10に装着された状態で、環状外壁部32の内フランジ部36が容器本体10の肩部12と胴部13との境界に外方に突出するように形成された外フランジ部14に係合し、上蓋30が容器本体10に隙間なく装着されるようになっている。環状外壁部32の内側には、同心的に上板31から垂下するように環状装着壁部33が形成され、その内面には、容器本体10の口部11の外周面に形成されたネジ部11aに螺合するネジ部33aが形成されている。
また、環状装着壁部33の内側には、環状外周壁部32及び環状装着壁部33と同心的に上板31から垂下する環状押え部34が形成され、上蓋30が容器本体10に装着された状態で、環状押え部34の先端部が口部11に嵌合された中栓20の閉鎖板21の外周部分を押さえる。更に環状押え部34の内側には、環状外周壁部32、環状装着壁部33及び環状押え部34と同心的に上板31から垂下するように第2環状係合壁部35が形成されている。そして、この第2環状係合壁部35の内面には、内方に向いて突出する9つ(複数)の第2係止突起351、352、353、354、355、356、357、358、359が形成されている(図5A、図5B参照)。各第2係止突起351〜359は、前述した中栓20の第1環状係合壁部25に形成された第1係止突起251a〜256aとは逆に、反時計回り方向Dccに徐々に肉厚が増加する鋸刃状となっている。また、第2環状係合壁部35の先端縁部には内方に突出し、前述した中栓20の第1環状係合壁部25の各壁片251〜256に形成された保持突起部27が係合する保持フランジ部37が形成されている(図5A、図5B参照)。
上蓋30が容器本体10に装着された状態で、図1、図6A及び図6Bに拡大して示すように、上蓋30の第2環状係合壁部35が、中栓20の注出ノズル26と第1環状係合壁部25との間、即ち、第1環状係合壁部25を囲むように配置される。そして、中栓20の6つの第1係止突起251a〜256aを有する第1環状係合壁部25と、上蓋30の9つの第2係止突起351〜359を有する第2環状係合壁部35とは、上蓋30の容器本体10から外される反時計回り方向Dccの回転に際して、鋸刃形状となる3組の第1係止突起(例えば、252a、254a、256a)と第2係止突起(例えば、353、356、359)とが相互に係止し(図6B参照)、一方、上蓋30の容器本体10に装着される時計回り方向Dcの回転に際しては、いずれの第1係止突起と第2係止突起とは相互に係止しないラチェット機構を構成する。
このような注出容器100では、図7に示すように、上蓋30を時計回り方向Dcに回転させると、環状装着壁部33のネジ部33aと口部11のネジ部11aとが螺合しつつ図8に示すように、上蓋30が容器本体10に装着される。このとき、ラチェット機構を構成する、中栓20の第1環状係合壁部25の外面に形成された6つの第1係止突起251a〜256aと、上蓋30の第2環状係合壁部35の内面に形成された9つの第2係止突起351〜359とは係止することなく、上蓋30の時計回り方向Dcの回転は妨げられない。このため、スムーズに上蓋30を容器本体10に装着することができる。
この状態から、容器本体10に装着された上蓋30を反時計回り方向Dccに回転させると、図9に示すように、螺合する上蓋30の環状装着壁部33のネジ部33aと、容器本体10の口部11のネジ部11aとが緩み、上蓋30が容器本体10から取り外される。そして、この過程で、図6Bに示すように、回転する上蓋30の第2環状係合壁部35の内面に形成された9つの第2係止突起351〜359のうちの3つの第2係止突起353、356、359が、中栓20の第1環状係合壁部25(壁片251〜256)の外面に形成された6の第1係止突起251a〜256aのうちの3つの第1係止突起252a、254a、256aに係止する。この結果、この係止によって、回転する上蓋30の回転力が中栓20の閉鎖板21に作用し、該閉鎖板21に形成したスコア23が破断して、図9に示すように、分離部24が閉鎖板21(中栓20)から分離される。これにより、中栓20の閉鎖板21に分離部24の円形領域に対応した開口21aが形成される。
このように、分離部24が中栓20の閉鎖板21から分離されると、分離部24の第1環状係合壁部25の各壁片251〜256に形成された保持突起27(図3A、図6A参照)が、上蓋30側の第2環状係合壁部35の先端縁部の内方に突出する保持フランジ部37(図5A、図6Aに参照)に保持され、中栓20の分離部24が図9に示すように、上蓋30の第2環状係合壁部35に保持された状態になる。そして、上蓋30が容器本体10から完全に取り外した状態で、容器本体10内の内容液物を中栓20に形成された開口21a、注出ノズル26を介して注ぎ出す。
このような注出容器100によれば、中栓20の第1環状係合壁部25の外側に上蓋30の第2環状係合壁部35が配置されるので、上蓋30の第2環状係合壁部35の径が中栓20の第1環状係合壁部25より大きくなる。そのため、中栓20の閉鎖板21に形成される分離部24が比較的小径であっても、前述したようなラチェット機構を用いた構造を容易に適用することができる。
また、中栓20の第1環状係合壁部25の外側に上蓋30の第2環状係合壁部35が配置されるので、上蓋30の第2環状係合壁部35に作用する回転力が、該第2環状係合壁部35より小径となる中栓20の第1環状係合壁部25に伝わる。そのため、上蓋30の第2環状係合壁部35から中栓20の第1環状係合壁部25により大きな回転力が作用することになり、中栓20の閉鎖板21をスコア23にて容易に破断させることができる。
更に、上蓋30の第2環状係合壁部35に形成された第2係止突起351〜359の数(9つ)と、中栓20の第1環状係合壁部25(壁片251〜256)に形成される第1係止突起251a〜256aの数(6つ)とが異なるので、上蓋30が容器本体10に装着された状態で、例えば、図10Aに示すように、第1係止突起252aと第2係止突起352、第1係止突起254aと第2係止突起355、第1係止突起256aと第2係止突起358とが、それぞれ相互に乗り上げて干渉しても、残りの3つの第1係止突起251a、253a、255a及び残りの6つの第2係止突起351、353、354、356、357、359は、相互に干渉しない。このため、上蓋30が容器本体10に装着された前記状態(図10A参照)が長く続いて、相互に干渉し合う第1係止突起252a、254a、256a、第2係止突起352、355、358がクリープ変形したとしても、干渉し合っていない残りの第1係止突起251a、253a、255a及び残りの第2係止突起351、353、354、356、357、359は変形しない。従って、上蓋30を反時計回り方向Dccに回転させて容器本体10から取り外す際に、クリープ変形していない、例えば、第2係止突起351が第1係止突起251aに、第2係止突起354が第1係止突起253aに、第2係止突起357が第1係止突起255aに、それぞれ係止して、上蓋30の回転力が第2環状係合壁部35(第2係止突起351、354、357)を介して中栓20の第1環状係合壁部24(第1係止突起251a、253a、255a)に確実に伝わるようになる。その結果、中栓20の閉鎖板21をスコア23にて確実に破断させて分離部24を閉鎖板21から取り除き、開口21aを形成することができる。
また、上蓋30の第2環状係合壁部35に形成された第2係止突起351〜359の数(9つ)が、中栓20の第1環状係合壁部25(壁片251〜256)に形成される第1係止突起251a〜256aの数(6つ)より大きい(第1係止突起251a〜256aの数が第2係止突起351〜359の数より小さい)ので、上蓋30が容器本体10に装着された状態で、例えば、図10A及び図10Bに示すように、隣接した第1係止突起(251a〜256a)の間に少なくとも1つの第2係止突起(351〜359)が配置されるようになる。このため、容器本体10に装着された上蓋30を第2係止突起(351〜359)の配置間隔より小さい間隔(角度間隔)だけ反時計回り方向Dccに回転させれば、第2係止突起(351〜359)と第1係止突起(251a〜256a)とが係止した状態になる。従って、上蓋30を反時計回り方向Dccに回転させて容器本体10から取り外す際に、第2係止突起(例えば、351、354、357)が第1係止突起(例えば、251a、253a、255a)に係止するまでの空回りが少なく、上蓋30の回転開始から遅れることなく、中栓20の閉鎖板21をスコア23にて破断させることができる。
更に、上蓋30の第2環状係合壁部35に形成された第2係止突起351〜359の数(9つ)と、中栓20の第1環状係合壁部25(壁片251〜256)に形成される第1係止突起251a〜256aの数(6つ)との最大公約数が「3」であるので、上蓋30を反時計回り方向Dccに回転させて容器本体10から取り外す際に、図10C(図6B参照)に示すように、第2係止突起353と第1係止突起252a、第2係止突起356と第1係止突起254a、第2係止突起359と第1係止突起256aとの、3組の第2係止突起と第1係止突起とが係止するので、第2環状係合壁部35(第2係止突起353、356、359)を介して上蓋30の回転力を確実に第1環状係合壁部25(252a、254a、256a)に伝えることができ、中栓20の閉鎖板21をスコア23にて確実に破断させることができる。
また、中栓20に形成された第1環状係合壁部25が6つの壁片251〜252に区分されているので、図10Aに示すように、第2係止突起352、355、358が第1係止突起252a、254a、256aに乗り上げて干渉した際に、その第1係止突起252a、254a,256aの形成された壁片252、254、256が内方に撓み得る。このため、相互に乗り上げて干渉し合う第2係止突起352、355、358と第1係止突起252a、254a、256aとのクリープ変形を緩和させることができる。
尚、注出容器100は、例えば、図11に示すように、上蓋30を中栓20に螺合させることにより容器本体10に装着する構造にすることもできる。この場合、中栓20の閉鎖板211の中央部に円筒状の立ち上がり部212が形成され、その立ち上がり部212の外面にネジ部212aが形成される。立ち上がり部211の上端縁から内側に続く閉鎖板211の部分に、注出ノズル26及びスコア25が順次同心的に形成される。そして、スコア25によって画された分離部24の内側に第1環状係合壁部25が形成される。上蓋30は、円盤状の上板31の周縁から垂下する環状外壁部32を有し、環状外壁部32の内側に、環状押え部34、環状装着壁部312及び第2環状係合壁部35が順次同心的に形成されている。環状装着壁部312の内面に中栓20の立ち上がり部212のネジ部212aに螺合するネジ部312aが形成されている。
このような注出容器100においては、上蓋30を時計回り方向に回転させることにより、上蓋30の環状装着壁部312のネジ部312aと中栓20の立ち上がり部212のネジ部212aとが螺合し、上蓋30が容器本体10に装着され、上蓋30側の第2環状係合壁部35と中栓20側の第1環状係合壁部25は相互に係止しないので上蓋30の回転は妨げられない。一方、上蓋30が反時計回り方向に回転して上蓋30を容器本体10から取り外すと、上蓋30側の第2環状係合壁部35と中栓20側の第2環状係合壁部25とが相互に係止し、上蓋30の回転力が中栓20の閉鎖板211に伝わり、その回転力にて閉鎖板211のスコア23が破断され、分離部24が分離されて中栓20の開口が行われる。
以上説明したように、本発明に係る注出キャップは、中栓に比較的小さい開口を形成する容器であっても適用し易く、また、スコア(弱化線)での破断が容易であるという効果を有し、容器本体に装着された上蓋を当該容器本体から外す際に中栓の閉鎖板をスコアにて破断させて開口を形成できるようにした注出容器として有用である。
10 容器本体
11 口部
11a ネジ部
11b 突起
12 肩部
13 胴部
14 外フランジ部
20 中栓
21 閉鎖板
21a 開口
22 装着部
22a 溝
23 スコア
24 分離部
25 第1環状係合壁部
251、252、253、254、255、256 壁片
251a、252a、253a、254a、255a、256a 第1係止突起
26 注出ノズル
27 保持突起
30 上蓋
31 上板
32 環状外壁部
33 環状装着壁部
34 環状押え部
35 第2環状係合壁部
351、352、353、354、355、356、357、358、359 第2係止突起
36 内フランジ部
37 保持フランジ部
100 注出容器

Claims (6)

  1. 容器本体の開口部に装着される閉鎖板に円環状のスコアを形成した中栓と、
    中栓を覆い、容器本体に装着される上蓋を有し、
    前記スコア破断して中栓を開口する注出容器であって、
    前記中栓は、スコアに沿って配列された外方に向く複数の第1係止突起を備えた第1環状係合壁部を有し、
    前記上蓋は、前記中栓の第1係止突起を囲み、該第1係止突起に係止可能な複数の第2係止突起を備えた第2環状係合壁部を有し、
    前記第1係止突起、或いは第2係止突起はいずれか一方の数が多く、
    前記第1係止突起と前記第2係止突起を相互に係止させ、前記上蓋の回転力を中栓に伝えて該中栓の開口を行うことを特徴とする注出容器。
  2. 前記第1係止突起が等間隔に配列されていることを特徴とする請求項1記載の注出容器。
  3. 前記第1係止突起の数が前記第2係止突起の数よりも多い請求項1又は2記載の注出容器。
  4. 前記第1係止突起の数が前記第2係止突起の数よりも少ない請求項1又は2記載の注出容器。
  5. 前記第1係止突起の数と第2係止突起の数の最大公約数が3以上である請求項1乃至4のいずれかに記載の注出容器。
  6. 前記第1環状係合壁部がスリットにより区分された複数の壁片から成り、前記第1係止突起が該壁片に形成されている請求項1乃至5のいずれかに記載の注出容器。
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