JP2020138793A - 抜栓キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ねじキャップを開蓋方向に回動した際に、中栓の移行栓体をねじキャップに安定した状態で係着することができる抜栓キャップを提供すること。【解決手段】 容器本体Aの口部1に装着される中栓Bと、中栓Bに螺合して着脱可能に装着されるねじキャップCとを備え、中栓Bは、内容物を案内する注出筒10と、注出筒10の内周面に薄肉弱化部14を介して連設され、外周に第1歯部18、19が形成された移行栓体15と、移行栓体15の第1歯部18、19から上方に形成された第1係着部21とを有し、ねじキャップCは、頂壁40と、頂壁40から垂下され、閉蓋時に外周で注出筒10を密閉するとともに、内周に第1歯部18、19と係合可能な第2歯部51、52が形成された切断筒部43と、切断筒部43の第2歯部51、52から上方に形成され、第1係着部21と係合可能な第2係着部48とを備えることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、移行栓体を有する中栓を備える抜栓キャップに関し、特に、ねじキャップを開蓋方向に回動することにより開栓できる抜栓キャップに関するものである。
ドレッシングなどの内容物を収容する食品容器として、開栓するまで移行栓体を有する中栓により容器本体内を密封状態にし、中栓に螺合して装着されたねじキャップを開蓋方向に回動することによって、中栓から移行栓体を除去し、移行栓体をねじキャップの係着部に保持して開栓することができる抜栓キャップは、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−163525号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の抜栓キャップは、通常の開蓋操作と同様に、ねじキャップを開蓋方向に回動するだけで簡単に開栓することができるが、注出筒の内周面に薄肉弱化部を介して連設された移行栓体は、立設された筒状壁の内周に第1係合突部が設けられる一方、ねじキャップの頂壁の中央から垂下され、外周に第1係合突部と係合可能な第2係合突部が形成された係着部は、セット時に移行栓体の筒状壁の内周に嵌入させるために、細くしなければならず、十分な強度を確保できないという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、容器本体に装着され、移行栓体を有する中栓と、中栓に螺合して着脱自在に装着されるねじキャップとを備える抜栓キャップにおいて、ねじキャップを開蓋方向に回動した際に、移行栓体をねじキャップに安定した状態で係着することができる抜栓キャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、抜栓キャップとして、容器本体の口部に装着される中栓と、中栓に螺合して着脱可能に装着されるねじキャップとを備え、中栓は、内容物を案内する注出筒と、注出筒の内周面に薄肉弱化部を介して連設され、外周に第1歯部が形成された移行栓体と、移行栓体の第1歯部から上方に形成された第1係着部とを有し、ねじキャップは、頂壁と、頂壁から垂下され、閉蓋時に外周で注出筒を密閉するとともに、内周に第1歯部と係合可能な第2歯部が形成された切断筒部と、切断筒部の第2歯部から上方に形成され、第1係着部と係合可能な第2係着部とを備えることを特徴とする構成を採用する。
ここで、移行栓体の第1歯部から上方とは、第1歯部の下端から移行栓体の上端までを意味し、切断筒部の第2歯部から上方とは、第2歯部の下端から切断筒部の末端までを意味する。
抜栓キャップの実施形態として、第1係着部は、第1歯部と隣の第1歯部との間に形成され、第2係着部は、第2歯部の先端に形成されたことを特徴とする構成を採用し、また、第1係着部は、第1歯部より上方に形成され、第2係着部は、第2歯部より上方に形成されたことを特徴とする構成を採用し、また、移行栓体は、頂部が閉鎖された中空の柱状壁と、柱状壁の底部に設けられたリング状の底壁とを有し、第1歯部は、柱状壁の外周に形成されたことを特徴とする構成を採用し、また、第1係着部は、凹部であり、第2係着部は、突部であることを特徴とする構成を採用し、また、中栓は、容器本体の口部が嵌入する嵌合筒部と、嵌合筒部から立設され、第1ねじ部が螺設されたねじ壁部とを有し、ねじキャップは、頂壁の外周縁から垂設された外周壁と、頂壁の切断筒部の外側から垂下され、第2ねじ部が螺設されたねじ筒部とを有し、第1ねじ部と第2ねじ部は、ねじキャップを中栓に装着するときに打栓可能とすることを特徴とする構成を採用する。
抜栓キャップの具体的実施形態として、第1歯部は、略径方向に形成され、第2歯部と係合する第1係合面と、第1係合面と直交する上面に形成された案内係合面とを有し、第2歯部は、略径方向に形成され、第1歯部の第1係合面と係合する第2係合面と、第2係合面と直交する下面に形成され、セット時に外歯の案内係合面に当接する先端係合面とを有することを特徴とする構成を採用し、また、第1歯部と第2歯部は、ねじキャップを開蓋させるときのみ当接係合するラチェット機構を有することを特徴とする構成を採用し、また、中栓は、基本樹脂となる基層に対し、バリア性樹脂を含むバリア層を中間層として介在させたことを特徴とする構成を採用することを特徴とする構成を採用する。
本発明の抜栓キャップは、上記構成を採用することにより、ねじキャップを中栓にセットする際に、切断筒部の先端部が案内として働くとともに、ねじキャップを開蓋方向に回動した際に、中栓の移行栓体を外周から保持して引き上げることができるので、移行栓体を中栓から確実にねじキャップ側に係着することができ、ねじキャップを開蓋方向に回動するだけで簡単に開栓することができる。
また、本発明の抜栓キャップは、移行栓体が頂部の閉鎖された中空の柱状壁を有し、中央部からホットランナーを入れることができる形状としたことから、中栓の基層に対しバリア性樹脂を含むバリア層を中間層として介在させることができ、ガスバリア性の高い抜栓キャップとすることができる。
抜栓キャップの実施例1におけるねじキャップと中栓とのセット後の状態を示す図であり、(a)は正面断面図、(b)は(a)の要部拡大図である。 抜栓キャップの実施例1におけるねじキャップと中栓とのセット後の状態を示す図であり、(a)は図1(a)のX1−X1線における断面矢視図、(b)は(a)の要部拡大図である。 抜栓キャップの実施例1におけるねじキャップと中栓とのセット後の状態を示す図であり、(a)は図1(a)の要部拡大図、(b)は図1に対応するねじ展開図である。 抜栓キャップの実施例1における中栓を示す図であり、(a)は上面図、(b)は正面断面図である。 抜栓キャップの実施例1における中栓を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)のX2−X2線における断面矢視図である。 抜栓キャップの実施例1におけるねじキャップを示す図であり、(a)は正面断面図、(b)は下面図である。 抜栓キャップの実施例1におけるねじキャップと中栓とのセット直前の状態を示す図であり、(a)は正面断面図、(b)は(a)に対応するねじ展開図である。 抜栓キャップの変形例における中栓を示す図であり、(a)は正面断面図、(b)は(a)の要部拡大図である。 抜栓キャップの実施例2におけるねじキャップと中栓とのセット後の状態を示す図であり、(a)は正面断面図、(b)は(a)の要部拡大図である。 抜栓キャップの実施例2におけるねじキャップと中栓とのセット後の状態を示す図であり、(a)は図9(a)のX3−X3線における断面矢視図、(b)は(a)の要部拡大図である。 抜栓キャップの実施例2におけるねじキャップおよび中栓を示す図であり、(a)は中栓の上面図、(b)はねじキャップの下面図である。 抜栓キャップの実施例3におけるねじキャップと中栓とのセット後の状態を示す図であり、(a)は正面断面図、(b)は(a)の要部拡大図である。 抜栓キャップの実施例3におけるねじキャップと中栓とのセット後の状態を示す図であり、(a)は図12(a)のY1−Y1線における断面矢視図、(b)は(a)の要部拡大図である。 抜栓キャップの実施例4におけるねじキャップと中栓とのセット後の状態を示す図であり、(a)は正面断面図、(b)は(a)の要部拡大図である。 抜栓キャップの実施例4におけるねじキャップと中栓とのセット後の状態を示す図であり、(a)は図14(a)のY2−Y2線における断面矢視図、(b)は(a)の要部拡大図である。 抜栓キャップの実施例5におけるねじキャップと中栓とのセット後の状態を示す図であり、(a)は正面断面図、(b)は(a)の要部拡大図である。 抜栓キャップの実施例5におけるねじキャップと中栓とのセット後の状態を示す図であり、(a)は図16(a)のZ−Z線における断面矢視図、(b)は(a)の要部拡大図である。 抜栓キャップの実施例5におけるねじキャップおよび中栓を示す図であり、(a)は中栓の上面図、(b)はねじキャップの下面図である。
次に、本発明の抜栓キャップについて、実施例を示した図面を参照して説明する。
図1において、Aは容器本体、Bは容器本体Aに装着される中栓、Cは中栓Bに螺合して着脱自在に装着されるねじキャップである。
図1に示すように、容器本体Aの口部1は、中栓Bに嵌着して抜け止め保持する係止突条2を備えている。
図1〜5に示すように、中栓Bは、外周側の外筒5、内周側の内筒6、口部1の天面側に位置する上壁7とからなり、口部1が嵌入する環状溝を形成する嵌合筒部4と、嵌合筒部4から立設されたねじ壁部8と、ねじ壁部8の上端に天壁9を介して連設された注出筒10とから構成されている。
注出筒10は、容器本体A内に収容された内容物を注出する注出口を形成し、円筒状の基部11と、基部11の上部に拡径して外側に湾曲するリップ部12とを有する。
注出筒10の基部11の内周面には、全周にわたって形成された薄肉弱化部14を介して移行栓体15が一体に連設されている。
移行栓体15は、頂部が閉鎖された中空の柱状壁16と、柱状壁16の底部に設けられたリング状の底壁17とを備え、薄肉弱化部14とともに注出口を密閉している。
図2および図4(a)に示すように、柱状壁16の外周には、第1歯部を構成する広幅外歯18が軸心に対して0°、60°、180°、240°の位置に4個所突設され、さらに、狭幅外歯19が軸心に対して120°、300°の位置に2個所突設されている。
広幅外歯18は、後述するねじキャップCの第2歯部と係合する略径方向に形成された第1広幅係合面18aと、その周方向反対側に形成され柱状壁16の外周面から螺着方向に傾斜した第1広幅非係合面18bとを有し、また同様に、狭幅外歯19は、第1狭幅係合面19aと、その周方向反対側に形成され柱状壁16の外周面から螺着方向に傾斜した第1狭幅非係合面19bとを有している。
なお、広幅外歯18および狭幅外歯19は、後述する第3実施例のように、第1広幅係合面18aおよび第1狭幅係合面19aと直交する上面に、それぞれ案内係合面を形成してもよい。
また、移行栓体15の4個所の広幅外歯18と2個所の狭幅外歯19の間には、第1係着部を構成する第1広幅係着凹部13aが2個所と、第1狭幅係着凹部13bが4個所形成され、これらの第1広幅係着凹部13aおよび第1狭幅係着凹部13bは、柱状壁16の外周面であって、第1歯部である広幅外歯18および狭幅外歯19の上部で、第1歯部と隣の第1歯部との間に凹設されている。
なお、本実施例では、広幅外歯18および狭幅外歯19は、周方向の計6個所に設けているが、これらは、6個所に限らず移行栓体15の形状等に合わせて広幅外歯18と狭幅外歯19の組み合わせや個数を適宜変更することができる。
また、本実施例では、第1係着部を構成する第1広幅係着凹部13aおよび第1狭幅係着凹部13bは、広幅外歯18および狭幅外歯19の上部に設けられているが、第1係着部は、第1歯部の下端から上端までのいずれの位置に設けられても構わない。
底壁17は、柱状壁16の外周側に下面から所定の高さを有する拡径部20と、拡径部20の外周下部に連設され、外側に向けて漸次肉薄になるとともに薄肉弱化部14に連設するフランジ部22とが形成されている。
ねじ壁部8は、注出筒10の下部に内周縁で連設した天壁9の外周縁から垂設され、外周面には第1ねじ部を構成する雄ねじ23が設けられている。
雄ねじ23は、図3(a)に示すように、通常のねじ山のように、断面が上下対称ではなく、上面が急傾斜して形成される傾斜上面23aと、下面が平坦に形成される平坦下面23bとから構成され、雄ねじ23は、図4(a)に示すように、上端部が180°間隔で始まる2条ねじで形成されている。
なお、本実施例では、雄ねじ23は、2条ねじとしているが、ねじ壁部8の高さに応じて、3条以上の多条ねじとすることができる。
ねじ壁部8の内周面には、上部を天壁9に連設し軸方向に延びる補強リブ24が複数配設されている。
図4に示すように、天壁9の周縁部には、外周側に陥没した段部25が設けられ、段部25の内周側には、180°間隔で2個所に音出し突部26が配設されている。
嵌合筒部4は、外筒5と内筒6と上壁7によって、容器本体Aの口部1が嵌入する嵌合溝が形成され、外筒5の内周には、容器本体Aの係止突条2に係合して口部1を抜け止めする係止縮径部27が設けられている。
図5(a)に示すように、上壁7の上面には、周方向の2個所にストッパー28が設けられ、その螺脱方向には略垂直な第1当接面28aが形成され、螺着方向には第1傾斜面28bが形成されている。
外筒5には、周方向にわたって外周面から径方向に切欠き凹部29が凹設され、切欠き凹部29の下部には、中栓Bを容器本体Aから分離して分別廃棄可能とする分別機構30が設けられている。
分別機構30は、図4および5に示すように、外筒5の下部外周面の所定円弧範囲にわたって軸方向に形成されたスリット31を介して把持部32が設けられ、把持部32は、薄肉の縦切断部33によって外筒5から切り離され外方に展開可能になっている。
把持部32の縦切断部33から右方向には、上部に指先を入れて引っ掛けるための引っ掛け凹部34が形成されている。
図5に示すように、スリット31は、縦切断部33から把持部32と反対方向(左方向)に始端部31aまで延び、他方の端部である終端部31bで把持部32が外筒5と一体となっている。
なお、本実施例では、スリット31は、約120°の円弧範囲にわたって形成され、スリット31のうち、始端部31aから引っ掛け凹部34に隣接する中間部31cまでは、上下方向に貫通しており、中間部31cから終端部31bまでのハッチングを施した部分は、容易に破断できるように薄肉で接続されている。
スリット31の終端部31bに隣接する外筒5の係止縮径部27を含めた下部は、径方向に切り欠かれており、外筒5と把持部32の間に破断可能な薄肉始断部35が形成されている。
外筒5の切欠き凹部29には、スリット31の終端部31bから背面方向に延び、始端部31a付近までの間の外筒5の内周側に破断可能な薄肉の周方向切断部36と、周方向切断部36の端部と終端部31bとの間の大部分が把持部32に対向する厚肉の厚肉連結部37が形成されている。
図1および6に示すように、ねじキャップCは、円板状の頂壁40と、頂壁40の外周縁から垂設された外周壁41とを備え、頂壁40の内面には、内側から順に、切断筒部43とねじ筒部44とが頂壁40と一体に垂設され、さらに、切断筒部43とねじ筒部44との間に、音出し部材45が同心円状に180°間隔で2個所に配設されている。
図2に示すように、切断筒部43は、閉蓋時に、外周が注出筒10の内周面に当接して注出口を密閉する密封筒50と、切断筒部43の内周面から螺脱方向に傾斜して延び、移行栓体15の第1歯部を構成する広幅外歯18および狭幅外歯19と係合する第2歯部を構成する広幅内歯51および狭幅内歯52とを備え、広幅内歯51および狭幅内歯52は、広幅外歯18および狭幅外歯19と同数の周方向6個所に設けられている。
なお、本実施例では、広幅内歯51および狭幅内歯52は、広幅外歯18および狭幅外歯19と同数の周方向の計6個所に設けているが、これらは、6個所に限らず、例えば、狭幅内歯52を省略して広幅内歯51だけを2個所設けることができる。
広幅内歯51は、開栓時に、ねじキャップCを開蓋方向に回動させたとき、移行栓体15の広幅外歯18の第1広幅係合面18aと係合する略径方向の第2広幅係合面53を備え、また、狭幅内歯52は、同様に、移行栓体15の広幅外歯18の第1広幅係合面18aまたは狭幅外歯19の第1狭幅係合面19aに係合する略径方向の第2狭幅係合面54を備えている。
なお、広幅内歯51および狭幅内歯52は、後述する第3実施例のように、第2広幅係合面53および第2狭幅係合面54と直交する下面に、セット時に広幅外歯18および狭幅外歯19の案内係合面と当接する先端係合面をそれぞれ形成してもよい。
さらに、広幅内歯51の先端には、移行栓体15の柱状壁16に形成された第1広幅係着凹部13aと嵌合する第2係着部を構成する第2広幅係着突部48aを上部に備え、また、狭幅内歯52の先端には、同様に、移行栓体15の第1狭幅係着凹部13bと嵌合する第2係着部を構成する第2狭幅係着突部48bを上部に備えている。
なお、本実施例では、第2係着部を構成する第2広幅係着突部48aおよび第2狭幅係着突部48bは、広幅内歯51および狭幅内歯52の上部に設けられているが、第2係着部は、第2歯部の下端から上端までのいずれの位置に設けられても構わない。
ねじ筒部44は、内周に中栓Bの雄ねじ23に螺合する第2ねじ部を構成する雌ねじ55が設けられ、雌ねじ55は、図3(a)に示すように、通常のねじ山のように、断面が上下対称ではなく、上面が平坦に形成される平坦上面55aと、下面が急傾斜して形成される傾斜下面55bとから構成され、雌ねじ55は、図6(b)に示すように、下端部が180°間隔で始まる2条ねじで形成されている。
なお、雌ねじ55は、前述のように、雄ねじ23に対応して、3条以上の多条ねじとすることができる。
ねじ筒部44の下端面には、ストッパー28に係合するくさび状凹部56が周方向2個所に形成されている。
くさび状凹部56には、螺脱方向に略垂直な第2当接面56aが形成され、螺着方向に第2傾斜面56bが形成されており、それぞれストッパー28の第1当接面28a、第1傾斜面28bに対応する形状をなしている。
ねじ筒部44の下端面が上壁7に当接するとともに、第2当接面56aが第1当接面28aに当接するとねじキャップCの締め込みが完了する。
ストッパー28およびくさび状凹部56は、本実施例では周方向2個所に設けられているが、これに限定されず適宜の複数個所に設けることができる。
音出し部材45は、頂壁40の下面から垂設された剛直な板状の基部57と、基部57から垂設され、弾性変形可能に形成された棒状の振動片58とからなっている。
音出し部材45は、ねじキャップCの締め込み終了直前に振動片58の先端が中栓Bの音出し突部26に当接し、振動片58を湾曲変形させながら締め込みが進み、締め込み終了と同時に振動片58が音出し突部26を乗り越え、復元しようとすることにより、振動し、音が発生されるように設定される。
本実施例では、基部57は、同心円状の180°間隔で2個所に分かれて配設されているが、基部57は、リング状に連続したものであっても構わない。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
まず、本実施例の抜栓キャップを容器本体Aに装着するには、中栓Bの上部からねじキャップCを打栓し、中栓BとねじキャップCをセットしてから口部1に中栓Bの嵌合筒部4を当てがって打栓する。
中栓Bの上部からねじキャップCを打栓してセットする際には、図示しないマーク等によって中栓BとねじキャップCとの周方向の位置を仮に合わせて載置してもよいが、本実施例の場合には、事前の仮位置決めを行わずに、ねじキャップCを中栓Bの軸心と合わせるように載置すると、中栓BとねじキャップCは、仮位置決めされていないために、ねじキャップCの切断筒部43の広幅内歯51および狭幅内歯52は、移行栓体15の広幅外歯18および狭幅外歯19と当接し、広幅外歯18および狭幅外歯19の間に嵌入されない可能性が高く、この場合には、図7(a)に示すように、ねじキャップCの雌ねじ55は、中栓Bの雄ねじ23と当接しない状態となる。
その後、ねじキャップCに荷重を掛けない状態で、ねじキャップCを左右いずれかの方向に最大90°回動させることにより、切断筒部43の広幅内歯51および狭幅内歯52は、図2に示す位置に到達し、広幅内歯51および狭幅内歯52を広幅外歯18および狭幅外歯19の間に嵌入させることができる。
このとき、中栓Bの雄ねじ23と、ねじキャップCの雌ねじ55との位置関係は、図7(b)のねじ展開図に示すように、ねじ位相が一致している。
この状態から、ねじキャップCを中栓Bに押し込むと、図3(a)に示すように、ねじキャップCの雌ねじ55は、傾斜下面55bが雄ねじ23の傾斜上面23aに摺接しながら雄ねじ23を乗り越えて、ねじキャップCのねじ筒部44は、中栓Bのねじ壁部8に嵌合するようになる。
このとき、広幅内歯51の第2広幅係着突部48aおよび狭幅内歯52の第2狭幅係着突部48bは、移行栓体15の柱状壁16の上端縁部を乗り越え、外周面に形成された第1広幅係着凹部13aおよび第1狭幅係着凹部13bと嵌合する。
同時に、図3(b)に示すように、ねじ筒部44の下部のくさび状凹部56が中栓Bの上壁7のストッパー28に嵌合することにより、くさび状凹部56の第2当接面56aがストッパー28の第1当接面28aに当接して両ねじの螺合が完了する。
セット状態に組立られた抜栓キャップは、内容物が充填された容器本体Aの口部1に、中栓Bの嵌合筒部4を当てがって打栓され、使用に供される。
このように、本実施例の抜栓キャップは、ねじキャップCを中栓Bにセットする際に、ねじキャップCを打栓によって中栓Bに装着することができるので、従来の抜栓キャップのようにラチェット機構を必要とせず、ワンタッチでねじキャップCと中栓Bとのセットを完了させることができるとともに、切断筒部43の先端部を従来よりも延長したことにより、ねじキャップCを移行栓体15に対して安定して案内することができるので、ねじキャップCと中栓Bとのセット作業性を向上させることができる。
次に、本実施例の抜栓キャップが装着された容器を使用するには、ねじキャップCを中栓Bに対して開蓋方向に回動させる。
ねじキャップCを回動すると、切断筒部43の広幅内歯51および狭幅内歯52が回動して、その第2広幅係合面53および第2狭幅係合面54が中栓Bの移行栓体15の広幅外歯18および狭幅外歯19の第1広幅係合面18aおよび第1狭幅係合面19aに当接するようになり、ねじキャップCの回転力が内外歯を介して移行栓体15に加わるようになる。
このとき、広幅内歯51および狭幅内歯52は、切断筒部43の内周面から螺脱方向に傾斜して延びているので、ねじキャップCの回動による切断筒部43の回転力を有効に移行栓体15の広幅外歯18および狭幅外歯19に伝達することができる。
その後、回動が進むと、ねじキャップCの音出し部材45の振動片58先端が、中栓Bの天壁9の音出し突部26に当接し、さらに回動が進むと、振動片58が湾曲変形しながら進み、振動片58の先端が音出し突部26を乗り越え、湾曲変形した振動片58が復元して振動し、音が発せられる。
このとき、切断筒部43の広幅内歯51の第2広幅係着突部48aおよび狭幅内歯52の第2狭幅係着突部48bは、移行栓体15の第1広幅係着凹部13aおよび第1狭幅係着凹部13bと嵌合しているので、ねじキャップCの回動に伴って移行栓体15を上方に引き上げる力を柱状壁16に発生させることができる。
ねじキャップCの回動が進むと、移行栓体15に加わる回転力と引き上げ力により、ついには薄肉弱化部14が破断して注出筒10内に注出口が開栓され、注出筒10から分離された移行栓体15は、第1広幅係着凹部13aおよび第1狭幅係着凹部13bと嵌合する広幅内歯51の第2広幅係着突部48aおよび狭幅内歯52の第2狭幅係着突部48bによって引き上げられ、ねじキャップCとともに上昇していく。
さらに、雌ねじ55が雄ねじ23から螺脱して、ねじキャップCを中栓Bから離脱させれば、ねじキャップCとともに移行栓体15が除去された注出筒10の注出口から容器本体A内の内容物を注出することができる。
内容物を注出した後、再度、ねじキャップCを中栓Bに螺合する際には、ねじキャップCの切断筒部43の密封筒50が注出筒10の内周に密着して容器内を密封することができる。
また、両ねじの螺合が完了する際には、再度、音出し部材45の振動片58先端が、音出し突部26に当接して振動し、音が発せられるので、本発明の利用者は、感覚的にキャップの閉蓋終了を知ることができる。
本実施例の抜栓キャップの中栓Bは、容器を使用した後に廃棄する際に、簡単な操作で容器本体Aから分離し、分別して廃棄することができる。
まず、図4および5に示す縦切断部33付近の引っ掛け凹部34に手指を掛けて把持部32を手前に引っ張ると、縦切断部33が破断し、把持部32が外方に展開する。
把持部32を指で把持しながら、さらに把持部32を引っ張ると、スリット31の中間部31cから終端部31bまでのハッチングを施した薄肉部分は、簡単に破断された後、スリット31の終端部31bに隣接して設けられた薄肉始断部35が破断し、周方向切断部36へと破断が進んでいく。
周方向切断部36が破断したところでは、係止縮径部27の係止突条2への係合が解除されるので、厚肉連結部37の近くまで破断が進むと、係止縮径部27による口部1への拘束が解除され、把持部32を引き上げると、中栓Bを容器本体Aから離脱させ分別廃棄することができる。
本実施例では、閉蓋終了後の回動を止めるために、中栓BおよびねじキャップCにストッパー28およびくさび状凹部56を設けているが、閉蓋終了時に、音出し部材45により音が発せられ、利用者は、感覚的にキャップの閉蓋終了を知ることができるので、ストッパー28およびくさび状凹部56を設けなくても構わないし、さらに、音出し突部26と音出し部材45による音出し機構を設けなくてもよい。
変形例
次に、第1実施例の中栓Bをバリア性を有する中栓Baに変更した変形例について、図8を参照して説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、中栓Bにおける変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
図8に示すように、中栓Baは、中栓Baの基層に対し、共射出成形によってバリア層Dが中間層として設けられている。
中栓Baの基層となる基本樹脂として、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)などのポリオレフィン樹脂、PET等の公知の樹脂が用いられる。
また、バリア層Dとなるバリア性樹脂としては、それぞれバリアの目的に応じて、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)や、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリアミド(PA)、MXナイロン(MXD6等)等の公知のガスバリア性の樹脂が用いられる。
中でも、酸素に対するバリア性や風味および香気に対するバリア性からみて、エチレンビニルアルコール共重合体が好ましい。
本変形例では、中栓Baの嵌合筒部4(外筒5、内筒6、上壁7)、ねじ壁部8、天壁9と移行栓体15の底壁17の部分にバリア層Dが中間層として設けられている。
なお、中栓Baの注出筒10や外筒5内にはバリア層Dはなくても構わない。
本変形例では、薄肉弱化部14内にもバリア層Dが設けられており、一般に薄肉弱化部14の破断は、中栓Baの基層となる基本樹脂とバリア層Dのバリア性樹脂とは接着性が乏しいため、薄肉弱化部14の基層部分が破断しても、バリア層Dが分離してしまいバリア層Dの破断が不十分となり、開封できない場合があり、そうした場合には中栓Baの基層の基本樹脂をバリア性樹脂にブレンドしたバリア層Dとすることで基層とバリア層Dとの接着性が改善され、バリア層Dが破断され、開封が可能となる。
開封可能となる樹脂との配合率については、基層となる基本樹脂およびバリア層Dのバリア性樹脂として、どのようなものを選択するかによって、それぞれ相違したものとなる。
また、バリア性樹脂に基層となる基本樹脂を加えてブレンドした場合には、基本樹脂の配合量が増えるに従ってバリア層Dのバリア性能が落ちていくことが知られているため、バリア性を維持するためには、破断可能となる最低の配合率でブレンドすることが好ましい。
さらに、基本樹脂とバリア性樹脂の混練が困難な場合には、相溶化剤を適宜加えても構わない。
次に、本変形例の使用態様と作用効果について説明する。
まず、本変形例のバリア性の中栓Baは、中栓Baの基本樹脂となる基層に対し、バリア性樹脂を含むバリア層Dが中間層となるように共射出成形することによって製造することができる。
本変形例のバリア性の中栓Baは、上述のように、移行栓体15の断面形状を従来の凹状から凸状にしたことにより、ホットランナーを入れることができるようになり、中栓Baを成形する際に、柱状壁16の上面中央のゲートGから樹脂を供給することにより、基本樹脂となる基層に対し、バリア性樹脂を含むバリア層Dが中間層となるように共射出成形することができる。
なお、本変形例では、第1実施例の中栓Bにバリア性を付与しているが、後述する実施例2〜5の中栓Bに対しても、同様にバリア性を付与することができる。
次に、第1実施例の移行栓体15の第1広幅係着凹部13aおよび第1狭幅係着凹部13bと切断筒部43の広幅内歯51の第2広幅係着突部48aおよび狭幅内歯52の第2狭幅係着突部48bの構成を変更した第2実施例について、図9〜図11を参照して説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、移行栓体15と切断筒部43における変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
図9に示すように、中栓Bは、天壁9に立設された注出筒10を備え、注出筒10は、内容物を注出する注出口を形成し、注出筒10の内周面には、全周にわたって形成された薄肉弱化部14を介して移行栓体15が一体に連設されている。
移行栓体15は、頂部が閉鎖された中空の柱状壁16と、柱状壁16の底部に設けられたリング状の底壁17とを備えている。
図10および図11(a)に示すように、柱状壁16の外周には、第1歯部を構成する広幅外歯18が軸心に対して0°、60°、180°、240°の位置に4個所突設され、さらに、狭幅外歯19が軸心に対して120°、300°の位置に2個所突設されている。
さらに、広幅外歯18は、後述するねじキャップCの第2歯部と係合する略径方向に形成された第1広幅係合面18aと、その周方向反対側に形成され柱状壁16の外周面から螺着方向に傾斜した第1広幅非係合面18bとを有し、また同様に、狭幅外歯19は、第1狭幅係合面19aと、その周方向反対側に形成され柱状壁16の外周面から螺着方向に傾斜した第1狭幅非係合面19bとを有している。
移行栓体15の柱状壁16は、外周から突設された広幅外歯18および狭幅外歯19より上方に、第1係着部を構成する第1環状係着凹部13cが周設されている。
なお、本実施例では、第1環状係着凹部13cは、全周にわたって設けられているが、間欠的に設けることも可能である。
底壁17は、柱状壁16の外周側に下面から所定の高さを有する拡径部20と、拡径部20の外周下部に連設され、外側に向けて漸次肉薄になるとともに薄肉弱化部14に連設するフランジ部22とが形成されている。
図9および図11(b)に示すように、ねじキャップCは、円板状の頂壁40と、頂壁40の外周縁から垂設された外周壁41とを備え、頂壁40の内面には、内側から順に、切断筒部43とねじ筒部44とが頂壁40と一体に垂設され、さらに、切断筒部43とねじ筒部44との間に、音出し部材45が同心円状に180°間隔で2個所に配設されている。
図9に示すように、切断筒部43は、肉厚に形成された上部の縮径内周部46と、肉薄に形成された下部の拡径内周部47とを備え、縮径内周部46の下端(広幅内歯51および狭幅内歯52より上方)には、移行栓体15の第1環状係着凹部13cと嵌合する第2係着部を構成する第2環状係着突部48cが周設されている。
なお、本実施例では、第2環状係着突部48cは、全周にわたって設けられているが、間欠的に設けることも可能である。
さらに、切断筒部43は、閉蓋時に、外周が注出筒10の内周面に当接して注出口を密閉する密封筒50と、拡径内周部47から螺脱方向に傾斜して延び、移行栓体15の第1歯部を構成する広幅外歯18および狭幅外歯19と係合する第2歯部を構成する広幅内歯51および狭幅内歯52とを備え、広幅内歯51および狭幅内歯52は、広幅外歯18および狭幅外歯19と同数の周方向6個所に設けられている。
広幅内歯51は、開栓時に、ねじキャップCを開蓋方向に回動させたとき、移行栓体15の広幅外歯18の第1広幅係合面18aと係合する略径方向の第2広幅係合面53を備え、また、狭幅内歯52は、同様に、移行栓体15の広幅外歯18の第1広幅係合面18aまたは狭幅外歯19の第1狭幅係合面19aに係合する略径方向の第2狭幅係合面54を備えている。
音出し部材45は、頂壁40の下面から垂設された剛直な板状の基部57と、基部57から垂設され、弾性変形可能に形成された棒状の振動片58とからなっている。
音出し部材45は、ねじキャップCの締め込み終了直前に振動片58の先端が中栓Bの音出し突部26に当接し、振動片58を湾曲変形させながら締め込みが進み、締め込み終了と同時に振動片58が音出し突部26を乗り越え、復元しようとすることにより、振動し、音が発生されるように設定される。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
中栓Bの上部からねじキャップCを打栓してセットする際には、第1実施例と同様に、ねじキャップCを中栓Bの軸心と合わせるように載置すると、中栓BとねじキャップCは、仮位置決めされていないために、ねじキャップCの切断筒部43の広幅内歯51および狭幅内歯52は、移行栓体15の広幅外歯18および狭幅外歯19と当接し、広幅外歯18および狭幅外歯19の間に嵌入されない可能性が高い。
その後、ねじキャップCに荷重を掛けない状態で、ねじキャップCを左右いずれかの方向に最大90°回動させることにより、切断筒部43の広幅内歯51および狭幅内歯52は、図2に示す位置に到達し、広幅内歯51および狭幅内歯52を広幅外歯18および狭幅外歯19の間に嵌入させることができる。
この状態から、ねじキャップCを中栓Bに押し込むと、ねじキャップCの雌ねじ55は、摺接しながら雄ねじ23を乗り越えて、ねじキャップCのねじ筒部44は、中栓Bのねじ壁部8に嵌合するようになり、その後、両ねじの螺合が完了する。
このとき、切断筒部43の縮径内周部46に周設された第2環状係着突部48cは、移行栓体15の柱状壁16の上端縁部を乗り越え、外周面に形成された第1環状係着凹部13cと嵌合する。
以上説明したように、本実施例の抜栓キャップは、ねじキャップCを中栓Bにセットする際に、ねじキャップCを打栓によって中栓Bに装着することができるので、従来の抜栓キャップのようにラチェット機構を必要とせず、ワンタッチでねじキャップCと中栓Bとのセットを完了させることができるとともに、切断筒部43の先端部を従来よりも延長したことにより、ねじキャップCを移行栓体15に対して安定して案内することができるので、ねじキャップCと中栓Bとのセット作業性を向上させることができる。
次に、第1実施例の移行栓体15の広幅外歯18および狭幅外歯19と切断筒部43の広幅内歯51および狭幅内歯52の構成を変更した第3実施例について、図12および図13を参照して説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、移行栓体15と切断筒部43における変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
図12に示すように、中栓Bは、天壁9に立設された注出筒10を備え、注出筒10は、内容物を注出する注出口を形成し、注出筒10の内周面には、全周にわたって形成された薄肉弱化部14を介して移行栓体15が一体に連設されている。
移行栓体15は、頂部が閉鎖された中空の柱状壁16と、柱状壁16の底部に設けられたリング状の底壁17とを備えている。
図13に示すように、柱状壁16は、外周に第1歯部を構成する外歯61が周方向6個所に突設されている。
外歯61は、略径方向に形成され、後述するねじキャップCの第2歯部と係合する両側面の第1係合面62と、第1係合面62と直交する上面に形成された案内係合面63とを有し、その平面視形状は、略扇形状をなしている。
なお、本実施例では、外歯61は、周方向6個所に設けているが、6個所に限らず移行栓体15の形状等に合わせて複数の適宜個所に設けることができる。
また、移行栓体15の外歯61の間には、第1係着部を構成する第1等幅係着凹部13dが形成され、これらの第1等幅係着凹部13dは、柱状壁16の外周面であって、第1歯部である外歯61の上部で、第1歯部と隣の第1歯部との間に凹設されている。
図12(b)に詳しく示すように、底壁17は、柱状壁16の外周側に下面から所定の高さを有する拡径部20と、拡径部20の外周下部に連設され、外側に向けて漸次肉薄になるとともに薄肉弱化部14に連設するフランジ部22とが形成されている。
さらに、天壁9の周縁部には、外周側に陥没した段部25が設けられ、段部25の内周側には、180°間隔で2個所に音出し突部26が配設されている。
図12(a)および図13(a)に示すように、ねじキャップCは、円板状の頂壁40と、頂壁40の外周縁から垂設された外周壁41とを備え、頂壁40の内面には、内側から順に、切断筒部43と、ねじ筒部44とが頂壁40と一体に垂設され、さらに、切断筒部43とねじ筒部44との間に、音出し部材45が同心円状に180°間隔で2個所に配設されている。
切断筒部43は、閉蓋時に、外周が注出筒10の内周面に密着して注出口を密閉する密封筒50と、切断筒部43の内周に、外歯61と係合する第2歯部を構成する内歯65とを備え、内歯65は、外歯61と同数の周方向6個所に設けられている。
さらに、内歯65は、中栓Bの移行栓体15に形成された第1等幅係着凹部13dに嵌合する第2係着部を構成する第2等幅係着突部48dを上部の先端に形成している。
内歯65は、略径方向に形成され、移行栓体15の外歯61の第1係合面62と係合する両側面の第2係合面66と、第2係合面66と直交する下面に形成され、セット時に外歯61の案内係合面63に当接する先端係合面67(図12(b)参照)とを備えている。
なお、本実施例では、外歯61と内歯65は、それぞれ同一形状としているが、第1実施例のように、幅の異なる外歯および内歯を設けることにより、中栓BとねじキャップCのセット時に位置決めを容易にすることができる。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
中栓Bの上部からねじキャップCを打栓してセットする際には、図示しないマーク等によって中栓BとねじキャップCとの周方向の位置を仮に合わせ、ねじキャップCを中栓Bの軸心と合わせるように載置すると、中栓BとねじキャップCは、正確に位置合わせされていないために、ねじキャップCの切断筒部43の内歯65は、先端係合面67が移行栓体15の外歯61の案内係合面63と当接し、外歯61の間に嵌入されない可能性が高い。
なお、先端係合面67と案内係合面63は、それぞれ周縁部が湾曲形状や傾斜形状で、その他の部分は平坦面形状が好ましい。
その後、ねじキャップCに荷重を掛けない状態で、ねじキャップCを左右方向にわずかに回動させると、切断筒部43の内歯65は、外歯61の間に嵌入し、移行栓体15の外歯61と係合することが可能な状態となる。
この状態から、ねじキャップCを中栓Bに押し込むと、第1実施例の同様にして、ねじキャップCを中栓Bにセットすることができる。
このとき、内歯65の第2等幅係着突部48dは、移行栓体15の柱状壁16の上端縁部を乗り越え、外周面に形成された第1等幅係着凹部13dと嵌合する。
以上説明したように、本実施例の抜栓キャップは、ねじキャップCを中栓Bにセットする際に、周方向の位置を仮に合わせておけば、正確に位置合わせされていなくても、ねじキャップCに荷重を掛けない状態で、ねじキャップCを左右方向にわずかに回動させるだけで、ねじキャップCの内歯65は、中栓Bの外歯61の間に嵌入することができ、その後、ねじキャップCを打栓によって中栓Bに装着することができるので、ワンタッチでねじキャップCと中栓Bとのセットを完了させることができる。
次に、第3実施例の移行栓体15の第1等幅係着凹部13dと切断筒部43の内歯65の第2等幅係着突部48dの構成を変更した第4実施例について、図14および図15を参照して説明する。
以下、第3実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、移行栓体15と切断筒部43における変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
図14に示すように、中栓Bは、天壁9に立設された注出筒10を備え、注出筒10は、内容物を注出する注出口を形成し、注出筒10の内周面には、全周にわたって形成された薄肉弱化部14を介して移行栓体15が一体に連設されている。
移行栓体15は、頂部が閉鎖された中空の柱状壁16と、柱状壁16の底部に設けられたリング状の底壁17とを備えている。
図15に示すように、柱状壁16は、外周に第1歯部を構成する外歯61が周方向6個所に突設されている。
外歯61は、略径方向に形成され、後述するねじキャップCの第2歯部と係合する両側面の第1係合面62と、第1係合面62と直交する上面に形成された案内係合面63とを有し、その平面視形状は、略扇形状をなしている。
移行栓体15の柱状壁16は、外周から突設された外歯61より上方に、第1環状係着凹部13cが周設されている。
底壁17は、柱状壁16の外周側に下面から所定の高さを有する拡径部20と、拡径部20の外周下部に連設され、外側に向けて漸次肉薄になるとともに薄肉弱化部14に連設するフランジ部22とが形成されている。
図14および図15(b)に示すように、ねじキャップCは、円板状の頂壁40と、頂壁40の外周縁から垂設された外周壁41とを備え、頂壁40の内面には、内側から順に、切断筒部43とねじ筒部44とが頂壁40と一体に垂設され、さらに、切断筒部43とねじ筒部44との間に、音出し部材45が同心円状に180°間隔で2個所に配設されている。
図14に示すように、切断筒部43は、肉厚に形成された上部の縮径内周部46と、肉薄に形成された下部の拡径内周部47とを備え、縮径内周部46の下端には、移行栓体15の第1環状係着凹部13cと嵌合する第2環状係着突部48cが周設されている。
さらに、切断筒部43は、閉蓋時に、外周が注出筒10の内周面に当接して注出口を密閉する密封筒50と、拡径内周部47から螺脱方向に傾斜して延び、移行栓体15の第1歯部を構成する外歯61と係合する第2歯部を構成する内歯65とを備え、内歯65は、外歯61と同数の周方向6個所に設けられている。
内歯65は、略径方向に形成され、移行栓体15の外歯61の第1係合面62と係合する両側面の第2係合面66と、第2係合面66と直交する下面に形成され、セット時に外歯61の案内係合面63に当接する先端係合面67(図14(b)参照)とを備えている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
中栓Bの上部からねじキャップCを打栓してセットする際には、図示しないマーク等によって中栓BとねじキャップCとの周方向の位置を仮に合わせ、ねじキャップCを中栓Bの軸心と合わせるように載置すると、中栓BとねじキャップCは、正確に位置合わせされていないために、ねじキャップCの切断筒部43の内歯65は、先端係合面67が移行栓体15の外歯61の案内係合面63と当接し、外歯61の間に嵌入されない可能性が高い。
その後、ねじキャップCに荷重を掛けない状態で、ねじキャップCを左右方向にわずかに回動させると、切断筒部43の内歯65は、外歯61の間に嵌入し、移行栓体15の外歯61と係合することが可能な状態となる。
この状態から、ねじキャップCを中栓Bに押し込むと、第1実施例の同様にして、ねじキャップCを中栓Bにセットすることができる。
このとき、切断筒部43の縮径内周部46に周設された第2環状係着突部48cは、移行栓体15の柱状壁16の上端縁部を乗り越え、外周面に形成された第1環状係着凹部13cと嵌合する。
以上説明したように、本実施例の抜栓キャップは、ねじキャップCを中栓Bにセットする際に、ねじキャップCを打栓によって中栓Bに装着することができるので、従来の抜栓キャップのようにラチェット機構を必要とせず、ワンタッチでねじキャップCと中栓Bとのセットを完了させることができるとともに、切断筒部43の先端部を従来よりも延長したことにより、ねじキャップCを移行栓体15に対して安定して案内することができるので、ねじキャップCと中栓Bとのセット作業性を向上させることができる。
次に、第2実施例の移行栓体15の外歯18、19と、切断筒部43の内歯51、52をラチェット機構に変更した第5実施例について、図16〜図18を参照して説明する。
以下、第2実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、移行栓体15と切断筒部43における変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
図16および図17に示すように、中栓Bは、外周側の外筒5、内周側の内筒6、容器本体Aの口部1の天面側に位置する上壁7とからなり、口部1が嵌入する環状溝を形成する嵌合筒部4と、嵌合筒部4に立設されたねじ壁部8と、ねじ壁部8の上端に天壁9を介して連設された注出筒10とから構成されている。
注出筒10は、容器本体A内に収容された内容物を注出する注出口を形成し、注出筒10の内周面には、全周にわたって形成された薄肉弱化部14を介して移行栓体15が一体に連設されている。
移行栓体15は、頂部が閉鎖された中空の柱状壁16と、柱状壁16の底部に設けられたリング状の底壁17とを備え、薄肉弱化部14とともに注出口を密閉している。
図18(b)に示すように、柱状壁16は、外周にラチェット機構の一方の第1歯部を構成する係合突起71が周方向6個所に突設されている。
係合突起71は、後述するねじキャップCの第2歯部と係合する略径方向に形成された第1係合面72と、その周方向反対側に形成され柱状壁16の外周面から螺着方向に傾斜した非係合面73とを有し、その平面視形状は、柱状壁16の外周面側を底辺とする略台形状をなしている。
なお、係合突起71は、略径方向に形成された第1係合面72と傾斜した非係合面73とを有していれば、平面視が略台形状ではなく、略直角三角形状でもよい。
また、本実施例では係合突起71は周方向6個所に設けているが、6個所に限らず移行栓体15の形状等に合わせて複数の適宜個所に設けることができる。
図16(b)に詳しく示すように、移行栓体15の柱状壁16は、外周から突設された第1歯部を構成する係合突起71より上方に、第1環状係着凹部13cが周設されている。
底壁17は、柱状壁16の外周側に下面から所定の高さを有する拡径部20と、拡径部20の外周下部に連設され、外側に向けて漸次肉薄になるとともに薄肉弱化部14に連設するフランジ部22とを備えている。
ねじ壁部8は、注出筒10の下部に内周縁で連設した天壁9の外周縁から垂設され、外周面には、第1ねじ部を構成する雄ねじ23が設けられている。
外筒5は、外周面に下方が切り欠かれた縮径凹面に連設する環状の切欠き段部69が設けられ、さらにその下方には、中栓Bを容器本体Aから分離して分別廃棄可能とする分別機構30が設けられている。
図16および図18(b)に示すように、ねじキャップCは、頂壁40と、頂壁40の外周縁から垂設された外周壁41とを備え、外周壁41の下端には、破断可能な複数の弱化連結部74により連結された封緘リング75が設けられている。
封緘リング75の内周面には、中栓Bの外筒5の外周面に設けられた切欠き段部69に係合する縮径段部80が形成されている。
頂壁40の内面には、内側から順に、切断筒部43と、ねじ筒部44とが頂壁40と一体に垂設されている。
図16に示すように、切断筒部43は、肉厚に形成された上部の縮径内周部46と、肉薄に形成された下部の拡径内周部47とを備え、縮径内周部46の下端には、移行栓体15の第1環状係着凹部13cと嵌合する第2環状係着突部48cが周設されている。
切断筒部43の拡径内周部47には、第1歯部を構成する係合突起71に係合する第2歯部を構成する係合腕76が係合突起71と同数の周方向6個所に設けられ、切断筒部43の外周には、注出筒10の内周面に当接して注出口を密閉するシール部70が形成されている。
なお、本実施例では、第1係着部を構成する第1環状係着凹部13cを第1歯部を構成する係合突起71より上方に設け、第2係着部を構成する第2環状係着突部48cを第2歯部を構成する係合腕76より上方に設けているが、第1実施例のように、第1係着部を第1歯部と隣の第1歯部との間に設け、第2係着部を第2歯部の先端に設けることもできる。
図17(b)に詳しく示すように、係合腕76は、開栓時に、ねじキャップCを開蓋方向に回動させたとき、係合突起71の第1係合面72と係合する略径方向の第2係合面78を有する先端係合部77と、切断筒部43の内周面から螺脱方向に傾斜して延びる先端係合部77より薄肉の腕部79を備えている。
また、係合腕76は、薄肉弱化部14を破断可能な回転力を伝えることができる程度の強度と、ねじキャップCの締め込み時に係合突起71を乗り越えることができる程度の可撓性を有する部材からなっている。
ねじ筒部44は、内周に中栓Bの雄ねじ23に螺合する第2ねじ部を構成する雌ねじ55が設けられている。
ねじ筒部44の下端面が上壁7に当接すると、ねじキャップCの締め込みが完了する。
このとき、切断筒部43は、シール部70が注出筒10に当接するとともに、拡径内周部47の先端部が移行栓体15の拡径部20の外周に近接し、かつ、フランジ部22の上方まで達するように、ねじ筒部44の高さが設定されている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
まず、本実施例の抜栓キャップを容器本体Aに装着するには、中栓Bに、ねじキャップCを螺合して締め込み、中栓BとねじキャップCを組み立ててから容器本体Aの口部1に中栓Bの嵌合筒部4を当てがって上部から打栓する。
中栓Bの雄ねじ23に、ねじキャップCの雌ねじ55を螺合して締め込む際には、図17(a)に示すように、ねじキャップCは、矢印R方向に回動し、係合腕76は、非係合面73に乗り上げ、係合突起71を乗り越えて、ねじキャップCの回動を許容する。
また、抜栓キャップを容器本体Aに打栓する前には、嵌合筒部4は、口部1に嵌合していないので、外筒5は、若干の変形が可能であり、ねじキャップCの縮径段部80は、外筒5の切欠き段部69の高みを乗り越えて下降することができる。
ねじキャップCが螺合によって下降していくと、切断筒部43の縮径内周部46に周設された第2環状係着突部48cは、移行栓体15の柱状壁16の上端縁部を乗り越え、外周面に形成された第1環状係着凹部13cと嵌合する。
同時に、ねじ筒部44の下端面が上壁7に当接して雄ねじ23と雌ねじ55の締結が完了する。
雄ねじ23と雌ねじ55の締結が完了したとき、ラチェット機構は、図17(a)に示すセット状態、すなわち、係合腕76の第2係合面78と反対側の腕部79が、係合突起71の非係合面73に当接ないしは当接寸前の状態にセットされるように設定されている。
このように設定されていることによって、ねじキャップCがセット状態(締結状態)から容易に回動することはなく、わずかな衝撃によって不用意に開栓することを防ぐことができるとともに、開栓時にねじキャップCを回動する初動時の負荷が急激に大きくならないようになめらかにねじを始動することができる。
セット状態に組立られた本実施例の抜栓キャップを容器本体Aに打栓すると、口部1が嵌合筒部4に嵌合して外筒5を外側にわずかに押し広げ、外筒5の外周面の切欠き段部69が拡径して、封緘リング75の縮径段部80に係合可能になる。
そのため、封緘リング75を除去しないかぎり開封することができなくなり、目視で開封状況を容易に確認することができるので、いたずら等による開封を防止することができる。
次に、本実施例の抜栓キャップが打栓され装着された容器を使用するには、ねじキャップCを開蓋方向(図17(a)における矢印L方向)に回動させる。
前述したとおり、ねじキャップCの回動開始時は、係合腕76の第2係合面78が係合突起71の第1係合面72から離れているので、なめらかに回動が始まり、係合腕76の第2係合面78が係合突起71の第1係合面72に当接して係合するようになると、ねじキャップCの回転力がラチェット機構を介して移行栓体15に加わるようになる。
このとき、切断筒部43の縮径内周部46に周設された第2環状係着突部48cは、移行栓体15の柱状壁16の外周面に形成された第1環状係着凹部13cと緊密に嵌合しているので、ねじキャップCの回動に伴って移行栓体15を上方に引き上げる力を発生させる。
ねじキャップCの回動が進むと、移行栓体15に加わる回転力と引き上げ力により、ついには薄肉弱化部14が破断して注出口が開栓され、注出筒10から分離された移行栓体15は、柱状壁16の外周面に形成された第1環状係着凹部13cに嵌合する切断筒部43の縮径内周部46に周設された第2環状係着突部48cによって引き上げられ、ねじキャップCとともに上昇していく。
同時に、封緘リング75の縮径段部80が切欠き段部69に係合してそれ以上の上昇が阻止され、弱化連結部74が破断して、封緘リング75は、ねじキャップCから分離され、目視で開封されたことがわかる。
切断筒部43のシール部70が注出筒10の内周面から離れ、雌ねじ55が雄ねじ23から螺脱してねじキャップCを中栓Bから離脱すれば、ねじキャップCとともに移行栓体15が除去された注出筒10の開口から容器本体A内の内容物を注出することができる。
容器を使用した後、再度ねじキャップCを中栓Bに装着する際には、移行栓体15のフランジ部22および破断した薄肉弱化部14の残片によって、注出筒10の内周面に付着した内容物が掻き落とされ、注出筒10の内周面を清潔に保つことができる。
また、切断筒部43は、シール部70が注出筒10に当接して容器本体A内を密封するとともに、拡径内周部47の先端が移行栓体15の拡径部20の外周面と近接しているので、切断筒部43の内側に内容物が入りにくくなっている。
そのため、抜栓キャップ内を清潔に保つことができるとともに、ねじキャップCを取り外したときに内容物が垂れて周囲を汚したりすることを防止することができる。
このように、本実施例の抜栓キャップは、ねじキャップCを開蓋方向に回動するだけで簡単に開栓することができるとともに、封緘リング75により不用意な開栓やいたずらを防ぐことができるという顕著な効果を奏する。
本発明の抜栓キャップは、容器本体に装着され、除去可能な移行栓体を有する中栓と、中栓に螺合して着脱自在に装着されるねじキャップとを備える抜栓キャップにおいて、ねじキャップを開蓋方向に回動した際に、移行栓体をねじキャップに安定した状態で係着することができ、さらに、中栓にバリア層を形成することができるから、飲食品や調味料などの容器に広く利用可能であり、とくに子供やお年寄りでも安心して利用できる容器として好適である。
A 容器本体
B、Ba 中栓
C ねじキャップ
D バリア層
G ゲート
1 口部
2 係止突条
4 嵌合筒部
5 外筒
6 内筒
7 上壁
8 ねじ壁部
9 天壁
10 注出筒
11 基部
12 リップ部
13a 第1広幅係着凹部
13b 第1狭幅係着凹部
13c 第1環状係着凹部
13d 第1等幅係着凹部
14 薄肉弱化部
15 移行栓体
16 柱状壁
17 底壁
18 広幅外歯(第1歯部)
18a 第1広幅係合面
18b 第1広幅非係合面
19 狭幅外歯(第1歯部)
19a 第1狭幅係合面
19b 第1狭幅非係合面
20 拡径部
22 フランジ部
23 雄ねじ(第1ねじ部)
23a 傾斜上面
23b 平坦下面
24 補強リブ
25 段部
26 音出し突部
27 係止縮径部
28 ストッパー
28a 第1当接面
28b 第1傾斜面
29 切欠き凹部
30 分別機構
31 スリット
31a 始端部
31b 終端部
31c 中間部
32 把持部
33 縦切断部
34 引っ掛け凹部
35 薄肉始断部
36 周方向切断部
37 厚肉連結部
40 頂壁
41 外周壁
43 切断筒部
44 ねじ筒部
45 音出し部材
46 縮径内周部
47 拡径内周部
48a 第2広幅係着突部
48b 第2狭幅係着突部
48c 第2環状係着突部
48d 第2等幅係着突部
50 密封筒
51 広幅内歯(第2歯部)
52 狭幅内歯(第2歯部)
53 第2広幅係合面
54 第2狭幅係合面
55 雌ねじ(第2ねじ部)
55a 平坦上面
55b 傾斜下面
56 くさび状凹部
56a 第2当接面
56b 第2傾斜面
57 基部
58 振動片
61 外歯(第1歯部)
62、72 第1係合面
63 案内係合面
65 内歯(第2歯部)
66、78 第2係合面
67 先端係合面
69 切欠き段部
70 シール部
71 係合突起(第1歯部)
73 非係合面
74 弱化連結部
75 封緘リング
76 係合腕(第2歯部)
77 先端係合部
79 腕部
80 縮径段部

Claims (9)

  1. 容器本体の口部に装着される中栓と、中栓に螺合して着脱可能に装着されるねじキャップとを備え、
    中栓は、内容物を案内する注出筒と、注出筒の内周面に薄肉弱化部を介して連設され、外周に第1歯部が形成された移行栓体と、移行栓体の第1歯部から上方に形成された第1係着部とを有し、
    ねじキャップは、頂壁と、頂壁から垂下され、閉蓋時に外周で注出筒を密閉するとともに、内周に第1歯部と係合可能な第2歯部が形成された切断筒部と、切断筒部の第2歯部から上方に形成され、第1係着部と係合可能な第2係着部とを備えることを特徴とする抜栓キャップ。
  2. 第1係着部は、第1歯部と隣の第1歯部との間に形成され、
    第2係着部は、第2歯部の先端に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の抜栓キャップ。
  3. 第1係着部は、第1歯部より上方に形成され、
    第2係着部は、第2歯部より上方に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の抜栓キャップ。
  4. 移行栓体は、頂部が閉鎖された中空の柱状壁と、柱状壁の底部に設けられたリング状の底壁とを有し、
    第1歯部は、柱状壁の外周に形成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の抜栓キャップ。
  5. 第1係着部は、凹部であり、
    第2係着部は、突部であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の抜栓キャップ。
  6. 中栓は、容器本体の口部が嵌入する嵌合筒部と、嵌合筒部から立設され、第1ねじ部が螺設されたねじ壁部とを有し、
    ねじキャップは、頂壁の外周縁から垂設された外周壁と、頂壁の切断筒部の外側から垂下され、第2ねじ部が螺設されたねじ筒部とを有し、
    第1ねじ部と第2ねじ部は、ねじキャップを中栓に装着するときに打栓可能とすることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の抜栓キャップ。
  7. 第1歯部は、略径方向に形成され、第2歯部と係合する第1係合面と、第1係合面と直交する上面に形成された案内係合面とを有し、
    第2歯部は、略径方向に形成され、第1歯部の第1係合面と係合する第2係合面と、第2係合面と直交する下面に形成され、セット時に外歯の案内係合面に当接する先端係合面とを有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の抜栓キャップ。
  8. 第1歯部と第2歯部は、ねじキャップを開蓋させるときのみ当接係合するラチェット機構を有することを特徴とする請求項1、3、4または5に記載の抜栓キャップ。
  9. 中栓は、基本樹脂となる基層に対し、バリア性樹脂を含むバリア層を中間層として介在させたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の抜栓キャップ。
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