JP2014046807A - 車体構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車体構造10は、車体後部11の床面を構成するフロア13と、フロア13の後端13aから立ち上げられたリヤパネル14と、車体の左右側上方において車体前後方向に延びる左右のルーフサイドレール15,16と、左右のルーフサイドレール15,16から車体後方、かつ、下方に向けて延びる左右のリヤピラー18,19とを備えている。左リヤピラー18は、下端18aがフロア13とリヤパネル14との交差部26における車幅方向外側の左側部26aに接合されている。
【選択図】図2
Description
この車体構造によれば、例えば、ルーフレールの後端からリヤピラーに荷重が伝えられた場合、伝えられた荷重は、リヤピラーを経てダンパハウジングの上部に伝えられる。
ダンパハウジングの上部が補強メンバーで補強されているので、伝えられた荷重をダンパハウジングの上部で支えることができる。
リヤフロアパネルの後端およびリヤパネルが複数の補強部材で補強されることにより、リヤパネルの剛性・強度が確保されている。
さらに、リヤフロアパネルの後端およびリヤパネルを複数の補強部材で補強する必要もあり、部品点数がさらに増すことが考えられる。
このため、リヤピラーおよびアウタサイドパネル間に接着剤を塗布する作業空間を確保する必要がある。
そこで、請求項5において、リヤピラー(すなわち、コ字状断面部)の断面幅を下端に向かうにつれて徐々に小さくした。
これにより、交差部の側部にリヤピラーの下端を接合させることにより、リヤピラーに伝えられた荷重を交差部を利用して好適に支えることができる。
このように、リヤピラーに伝えられた荷重を交差部で支えることにより、従来技術のように、荷重を支えるために補強メンバーを個別に設ける必要がなく、部品点数を抑えることができる。
これにより、リヤパネルをリヤピラーで強固に支持できるので、リヤパネルの剛性・強度を確保できる。
このように、リヤパネルの剛性・強度をリヤピラーを利用して確保できるので、従来技術のように、リヤパネルの剛性・強度を確保するための補強部材を個別に設ける必要がなく、部品点数を抑えることができる。
これにより、車載ユニットを設けるための空間をリヤピラーの外側に確保する必要がなく、荷室の空間を十分な広さに確保できる。
これにより、平板部を車体後部(リヤパネルやフロア)に接合させることにより、リヤピラーに伝えられた荷重を車体後部(交差部も含む)で好適に支えることができ、かつ、車体後部の剛性・強度を一層高めることができる。
これにより、リヤピラーに伝えられた荷重を平板部で分散させて車体後部に伝えることができるので、リヤピラーから伝えられた荷重を車体後部で一層好適に支えることができる。
これにより、リヤピラーから伝えられた荷重を車体後部(特に、交差部)で一層好適に支えることができる。
これにより、リヤピラーに下方に比較的大きな作業空間を確保でき、この作業空間を利用することにより、リヤピラーおよびアウタサイドパネル間に接着剤を塗布することができる。
これにより、三部材の接合部において板厚寸法を大きく確保でき、リヤピラーとリヤパーセルとの接合強度を向上させることができるので、車体構造の剛性・強度を高めることができる。
これにより、ルーフサイドレールおよびリヤピラー間において荷重を好適に伝えることができ、荷重伝達効率を高めることができる。
図1に示すように、車体構造10は、車体後部11の床面を構成するフロア13と、フロア13の後端13aから上方に立ち上げられたリヤパネル14と、車体構造10の左右側上方で車体前後方向に延びる左右のルーフサイドレール(一対のルーフサイドレール)15,16と、左ルーフサイドレール15の後端15aに設けられた左リヤピラー18と、右ルーフサイドレール16の後端16aに設けられた右リヤピラー19とを備えている(含む)。
右アウタサイドパネルは、左アウタサイドパネル24と左右対称の部材である。
フロア13の後端13aからリヤパネル14が立ち上げられることにより、フロア13およびリヤパネル14で凹状の交差部26が形成されている。交差部26は剛性・強度の高い凹状の角部27を備えている。
さらに、フロア13の後端13aにリヤパネル14が設けられることにより、リヤパネル14で荷室28が外部から仕切られる。
この左ルーフサイドレール15は、略コ字状断面に形成されたコ字状断面部31を含む。コ字状断面部31は、上稜線(稜線)32および下稜線(稜線)33を有する。
さらに、左ルーフサイドレール15にルーフ17の左側部17aが接合されることにより、左ルーフサイドレール15およびルーフ17の左側部17aで閉断面が形成されている。
右ルーフサイドレール16は左ルーフサイドレール15と左右対称の部材であり、右ルーフサイドレール16の詳しい説明を省略する。
さらに、左リヤピラー18が傾斜状に延出されることにより、左リヤピラー18の下端18aが交差部26における車幅方向外側の左側部(側部)26aに接合されている。
ピラースティフナ35の上稜線36が左ルーフサイドレール15の上稜線32と連続するように形成され、ピラースティフナ35の下稜線37が左ルーフサイドレール15の下稜線33と連続するように形成されている。
これにより、左ルーフサイドレール15および左リヤピラー18間において荷重を好適に伝えることができ、荷重伝達効率を高めることができる。
左リヤピラー18の略中央部が左リヤホイールハウス49の上部49aに接合されている。
インナ本体42は、左ルーフサイドレール15の後端15a(図2参照)から車体後方、かつ、下方に向けて傾斜状にインナ屈曲部43の基端43aまで延出されている。
インナ屈曲部43の基端43aがインナ本体42の後部42aに設けられている。
インナ本体42は、車幅方向内側に向けて緩やかな傾斜状に設けられた底部51と、底部51の内辺51aから上方に向けて傾斜状に立ち上げられた傾斜壁52と、傾斜壁52の上辺52aから車幅方向内側に向けて折り曲げられた上フランジ53と、底部51の外辺51bから張り出された下フランジ54とを有する。
さらに、インナ屈曲部43は、基端43aから後端43bに向けて高さ寸法Hが徐々に小さくなるように形成されている。
インナ屈曲部43は、底部56、縦壁57、上フランジ58および下フランジ59で断面略クランク状に形成されている。
ピラースティフナ35が傾斜状に延出されることにより、ピラースティフナ35の下端(すなわち、左リヤピラー18の下端18a)がフロア13およびリヤパネル14に接合されている。具体的には、フロア13およびリヤパネル14で形成された交差部26の左側部26aに左リヤピラー18の下端18aが接合されている。交差部26は剛性・強度の高い凹状の角部27を備えている。
これにより、左リヤピラー18に伝えられた荷重を支えるために、補強メンバーを個別に設ける必要がなく、部品点数を抑えることができる。
これにより、リヤパネル14を左リヤピラー18で強固に支持できるので、リヤパネル14の剛性・強度を確保できる。
リヤパネル14の剛性・強度を左リヤピラー18を利用して確保できるので、リヤパネル14の剛性・強度を確保するための補強部材を個別に設ける必要がなく、部品点数を抑えることができる。
コ字状断面部61は、車幅方向外側に面する側壁62と、側壁62の上端62aに設けられた上壁63と、側壁62の下辺62bに設けられた下壁64とを有する。
これにより、第1領域35Aの左リヤピラー18(ピラースティフナ35およびインナ本体42)の剛性・強度を確保することができる。
平板部68は、下フランジ部67から下方向に向けて平板状に延長される(張り出される)ことにより鉛直状に形成されている。
これにより、平板部68を車体後部11(リヤパネル14やフロア13)に接合させることにより、左リヤピラー18に伝えられた荷重を車体後部11(特に、交差部26)で好適に支えることができ、かつ、車体後部11の剛性・強度を一層高めることができる。
この収納空間71を利用して、例えば警報機器(アラーム)、三軸加速度センサなどの車載ユニット72を配置できる。これにより、車載ユニット72を設けるための空間を左リヤピラー18の外側に確保する必要がなく、荷室の空間を十分な広さに確保できる。
これにより、左アウタサイドパネル24に生じる振動や、左アウタサイドパネル24を車外側から手で押すことにより生じる凹みを抑えることができる。
左リヤピラー18の下部および左アウタサイドパネル24の下部を溶接で接合することにより剛性・強度を十分に確保することができる。
下フランジ部67は、コ字状断面部61の下壁64(内辺64a)から下方向に向けて折り曲げられている(張り出されている)。
これにより、左リヤピラー18(ピラースティフナ35)に伝えられた荷重を平板部68で分散させて車体後部11に伝えることができるので、左リヤピラー18から伝えられた荷重を車体後部11(特に、交差部26)で一層好適に支えることができる。
第1ビード77および第2ビード78は、コ字状断面部61に概ね沿わせて傾斜状の直線に形成されている。第1ビード77および第2ビード78が車幅方向外側に向けて膨出されることにより、第1ビード77および第2ビード78の剛性が確保される。
よって、左リヤピラー18に伝えられた荷重を、第1ビード77および第2ビード78で剛性の高い交差部26に向けて良好に伝えることができる。
これにより、左リヤピラー18から伝えられた荷重を車体後部11(特に、交差部26)で一層好適に支えることができる。
インナ屈曲部43に車幅方向外側からピラーエクステンション45を接合することにより、インナ屈曲部43をピラーエクステンション45で補強してインナ屈曲部43の剛性・強度を確保できる。
これにより、左リヤピラー18に入力した荷重をリヤパネル14の上端14a(すなわち、車体後部11)に分散させて伝え、分散させた荷重を車体後部11で好適に支えることができる。
ピラーエクステンション45は、縦壁81、頂部82、上フランジ83および下フランジ84で断面略クランク状に形成されている。
これにより、インナ屈曲部43に入力した荷重をリヤパネル14の上端14a(図3参照)に好適に伝えることができ、荷重伝達効率を高めることができる。
すなわち、インナ屈曲部43の断面形状が車体後方に向かうにつれて小さくなるように形成されている。さらに、ピラーエクステンション45の断面形状が車体後方に向かうにつれて小さくなるように形成されている。
よって、屈曲閉断面部47の閉断面形状が前端47aから後端47bに向かうにつれて小さくなるように構成されている。これにより、屈曲閉断面部47で荷重を好適に伝える荷重伝達効率を確保し、かつ、屈曲閉断面部47により車体部品を設ける空間を確保することができる。
これにより、左リヤピラー18に入力した荷重をさらに好適に伝えることができ、荷重伝達効率を一層高めることができる。
右リヤピラー19が傾斜状に延出されることにより、右リヤピラー19の下端19aが交差部26における車幅方向外側の右側部26bに接合されている。
右リヤピラー19は、左リヤピラー18と左右対称の部材であり、各構成部材に左リヤピラー18と同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
リヤパーセルシェルフ22の左端22aが左リヤピラー18(ピラーインナ41)の上フランジ53に接合され、かつ、リヤパーセルシェルフ22の右端22bが右リヤピラー19(ピラーインナ)の上フランジ(図示せず)に接合されている。
左パーセルサポート23の左端23aが左リヤピラー18(インナ本体42)の傾斜壁52に車幅方向内側から重ね合わされている。
また、傾斜壁52に左リヤピラー18(ピラースティフナ35)の上フランジ66が車幅方向外側から重ね合わされている。
このように、三部材66,52,23aを重ね合わせた状態で接合することにより、三部材66,52,23aの接合部において板厚寸法を大きく確保でき、上フランジ66、傾斜壁52および左端23aの接合強度を向上させることができる。三部材66,52,23aの接合強度を向上させることにより車体構造10の剛性・強度を高めることができる。
また、縦壁57にピラーエクステンション45の上フランジ83が車幅方向外側から重ね合わされている。
このように、三部材83,57,23aを重ね合わせた状態で接合することにより、三部材83,57,23aの接合部において板厚寸法を大きく確保でき、上フランジ83、縦壁57および左端23aの接合強度を向上させることができる。三部材83,57,23aの接合強度を向上させることにより車体構造10の剛性・強度を一層高めることができる。
右パーセルサポートは、左パーセルサポート23と左右対称の部材であり、詳しい説明を省略する。
図12に示すように、左ルーフサイドレール15の後端15aから左リヤピラー18の前端18bを経て左リヤピラー18に荷重F1が矢印の如く入力する。
ここで、ピラースティフナ35の上稜線36が左ルーフサイドレール15の上稜線32と連続するように形成され、ピラースティフナ35の下稜線37が左ルーフサイドレール15の下稜線33と連続するように形成されている。
左リヤピラー18に入力した荷重F1の一部が屈曲閉断面部47に荷重F2として分散される。屈曲閉断面部47に分散された荷重F2がリヤパネル14に左リヤガータ55を経て伝えられ、伝えられた荷重F2がリヤパネル14(車体後部11)で好適に支えられる。
よって、分散された荷重F4が車体後部11(特に、交差部26)で好適に支えられる。
このように、荷重F2や荷重F4を車体後部11で好適に支えることにより、車体後部11の剛性・強度を十分に確保することができる。
例えば、前記実施例では、平板部68を下フランジ部67から下方向に張り出した例について説明したが、これに限らないで、平板部68を上フランジ部66から上方向に張り出すように構成することも可能である。
Claims (7)
- 車体後部の床面を構成するフロアと、
該フロアの後端から上方に立ち上がることにより車体後部の後壁を形成するリヤパネルと、
車体の左右側上方で車体前後方向に延びる一対のルーフサイドレールと、
該一対のルーフサイドレールの後端から車体後方、かつ、下方に向けて延びる一対のリヤピラーと、を備えた車体構造であって、
前記リヤピラーは、下端が前記フロアと前記リヤパネルとの交差部における車幅方向外側の側部に接合されることを特徴とする車体構造。 - 前記リヤピラーは、
車幅方向外側に面する側壁、前記側壁の上端に設けられた上壁、前記側壁の下端に設けられた下壁を有し、前記側壁、前記上壁および前記下壁により形成されるコ字状断面部と、
前記上壁または前記下壁から上下方向に延びるフランジ部と、
前記フランジ部から上下方向に延長して形成した平板部と、
を備えることを特徴とする請求項1記載の車体構造。 - 前記平板部は、
前記リヤピラーの長手方向途中から下端に向かうにつれて、面積が徐々に大きくなるように形成されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の車体構造。 - 前記平板部は、
前記フロアと前記リヤパネルとの交差部に向かうビードを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の車体構造。 - 前記リヤピラーの前記コ字状断面部は、
車幅方向の断面幅が下端に向かうにつれて徐々に小さくなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の車体構造。 - 前記一対のリヤピラーの間に配置されて車室および荷室を仕切るリヤパーセルを備え、
前記リヤピラーは、リヤピラースティフナおよびリヤピラーインナにより閉断面に構成され、
前記リヤピラースティフナ、前記リヤピラーインナおよび前記リヤパーセルの三部材を重ね合わせた状態においてスポット溶接で接合することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の車体構造。 - 前記ルーフサイドレールおよび前記リヤピラーは、それぞれ稜線を有するコ字状断面部を含み、
前記ルーフサイドレールの稜線と、前記リヤピラーの稜線とが連続するように形成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の車体構造。
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