JP2014046806A - 車両における車体後上部構造 - Google Patents

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友明 黒石
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Abstract

【課題】互いに対面する側壁のアウタパネルとルーフパネルとの各縦向き板の間の隙間に充填されるシーラーに割れが発生することを防止できるようにする。
【解決手段】アウタパネル16に第1縦向き板24を形成し、補強パネル17に第1縦向き板24に対しその前方近傍位置から対面する第2縦向き板30を形成し、ルーフパネル5に第1縦向き板24に対しその後方近傍位置から対面する第3縦向き板39を形成する。第1縦向き板24が第2縦向き板30との相対位置に向かって車体2の外側方から進入A可能とされ、第1〜第3縦向き板24,30,39の前方近傍でアウタパネル16およびルーフパネル5が補強パネルに溶接S4される一方、第1、第3縦向き板24,39の間の隙間45にシーラー47が充填されるようにする。第1縦向き板24の車体2の幅方向における内側方の端部に第3縦向き板39の前面に向かって屈曲する屈曲部43を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車体後上部において、互いに対面する側壁のアウタパネルとルーフパネルとの各構成部分の間の隙間にシーラーが充填されるようにした車両における車体後上部構造に関するものである。
上記車両における車体後上部構造には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、車両の車体の側壁は、車体の幅方向で互いに対面するインナ、アウタパネルと、上記インナパネルの上端縁部における後端部に取り付けられて、その上面で上記アウタパネルの上端縁部における後端部を支持する補強パネルとを有している。
上記のような車体についての組立作業は、従来、次のように行われている。この場合、概念的には、実施例として後述する図7を参考にすることができる。
即ち、まず、治具などを用いて上記インナパネルを起立姿勢にさせる。次に、このインナパネルの外側方からこのインナパネルの下端縁部に上記アウタパネルの下端縁部を沿わせるよう位置決めする。次に、このアウタパネルの下端縁部に沿う枢支軸心回りに、このアウタパネルを上記インナパネル側に向けて回動させる。
そして、上記したアウタパネルの回動により、このアウタパネルの上端縁部の構成部分が上記補強パネルの後方近傍位置に進入可能とされている。そして、このアウタパネルの上記構成部分の進入状態で、このアウタパネルと共に上記ルーフパネルを上記補強パネルに溶接する。そして、次に、上記アウタパネルの上記構成部分と、この構成部分の後方近傍に位置する上記ルーフパネルの構成部分との間の隙間にシーラーを充填すれば、車体の組立作業が終る。
特開平9−263265号公報
ところで、上記車体の組立作業において、上記アウタパネルの上記構成部分を上記補強パネルの後方近傍位置に進入させようとする際、車体各部の寸法誤差や組立誤差などにより、上記アウタパネルの上記構成部分が上記ルーフパネルの上記構成部分に接近し過ぎるおそれがある。そして、この場合には、上記両構成部分の間の隙間の内幅寸法が狭くなることから、この隙間に充填されるシーラーの厚さが不足しがちとなる。このため、その後、このシーラーに割れが発生し易くなって、封水等の機能が損なわれるおそれが生じる。
そこで、上記アウタパネルの上記構成部分が上記ルーフパネルの上記構成部分に接近し過ぎないようにするため、予め、このルーフパネルの上記構成部分の前方に上記補強パネルを大きく離反させておくことが考えられる。しかし、このようにすると、車体の各構成部品のレイアウト性が悪化して、好ましくない。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、車体後上部において、互いに対面する側壁のアウタパネルとルーフパネルとの各構成部分である縦向き板同士の間の隙間にシーラーが充填されるようにした場合において、このシーラーに割れが発生することを、より確実に防止できるようにすることである。
請求項1の発明は、車体2の側壁4が、車体2の幅方向で互いに対面するインナ、アウタパネル15,16と、上記インナパネル15の上端縁部における後端部に取り付けられて、その上面で上記アウタパネル16の上端縁部における後端部を支持する補強パネル17とを有し、上記アウタパネル16の上記後端部に、車体2の幅方向に延びる第1縦向き板24を形成し、上記補強パネル17に上記第1縦向き板24に対しその前方近傍位置から対面する第2縦向き板30を形成し、上記車体2のルーフパネル5の後端縁部における上記アウタパネル16側の側端部に、上記第1縦向き板24に対しその後方近傍位置から対面する第3縦向き板39を形成し、上記第1縦向き板24が上記第2縦向き板30との上記相対位置に向かって車体2の外側方から進入A可能とされ、この進入A終了状態における上記第1〜第3縦向き板24,30,39の前方近傍で上記アウタパネル16およびルーフパネル5が上記補強パネル17に溶接S4される一方、上記第1、第3縦向き板24,39の間の隙間45にシーラー47が充填されるようにした車両における車体後上部構造において、
上記第1縦向き板24の車体2の幅方向における内側方の端部に上記第3縦向き板39の前面に向かって屈曲する屈曲部43を形成したことを特徴とする車両における車体後上部構造である。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、車体の側壁が、車体の幅方向で互いに対面するインナ、アウタパネルと、上記インナパネルの上端縁部における後端部に取り付けられて、その上面で上記アウタパネルの上端縁部における後端部を支持する補強パネルとを有し、上記アウタパネルの上記後端部に、車体の幅方向に延びる第1縦向き板を形成し、上記補強パネルに上記第1縦向き板に対しその前方近傍位置から対面する第2縦向き板を形成し、上記車体のルーフパネルの後端縁部における上記アウタパネル側の側端部に、上記第1縦向き板に対しその後方近傍位置から対面する第3縦向き板を形成し、上記第1縦向き板が上記第2縦向き板との上記相対位置に向かって車体の外側方から進入可能とされ、この進入終了状態における上記第1〜第3縦向き板の前方近傍で上記アウタパネルおよびルーフパネルが上記補強パネルに溶接される一方、上記第1、第3縦向き板の間の隙間にシーラーが充填されるようにした車両における車体後上部構造において、
上記第1縦向き板の車体の幅方向における内側方の端部に上記第3縦向き板の前面に向かって屈曲する屈曲部を形成しており、次の効果が生じる。
即ち、車体の組立作業をする場合には、まず、上記アウタパネルの第1縦向き板を上記補強パネルの第2縦向き板との上記相対位置であるこの第2縦向き板の後方近傍位置に向かって車体の外側方から進入させる。そして、このアウタパネルの第1縦向き板の進入終了状態における上記第1〜第3縦向き板の前方近傍で上記アウタパネルと共に上記ルーフパネルを上記補強パネルに溶接する。次に、上記のように進入した第1縦向き板とルーフパネルの第3縦向き板との間に形成された隙間にシーラーを充填すれば、車体の組立作業が終る。
上記車体の組立作業において、上記補強パネルの第2縦向き板の後方近傍位置に上記アウタパネルの第1縦向き板を進入させたとき、この第1縦向き板の屈曲部は上記ルーフパネルの第3縦向き板の前面に近接(当接含む)して上記第1、第3縦向き板の間に所望の内幅寸法の隙間が形成される。よって、上記隙間に充填されるシーラーには所望の厚さが得られることから、このシーラーに割れが発生することは、より確実に防止される。
また、上記したように、第1縦向き板の端部に上記第3縦向き板の前面に向かって屈曲する屈曲部を形成したため、上記第1〜第3縦向き板の前方近傍における上記アウタパネルおよびルーフパネルの上記補強パネルへの溶接の溶接部に対し、上記第1縦向き板を、車体の前後方向における上記屈曲部の長さ分に応じて、より接近させることができる。よって、上記隙間を形成している上記アウタパネルの第1縦向き板とルーフパネルの第3縦向き板とのうち、特に第1縦向き板につき、上記溶接に依る剛性が良好に得られることから、上記隙間に充填したシーラーに割れが発生することは更に確実に防止される。
しかも、上記第1縦向き板の端部を屈曲させて屈曲部を形成したため、これにより、この第1縦向き板自体の剛性を向上させることができる。よって、この点でも、上記シーラーに割れが発生することは、より確実に防止される。
更に、上記したシーラーの割れの発生防止は、上記アウタパネルの第1縦向き板に屈曲部を形成するというこの第1縦向き板の形状の工夫により達成される。よって、上記シーラーの割れの発生防止は、別途の補強材を設けたり溶接を増やしたりしないで足りる分、簡単な構成で達成され、これは車体の生産性の点で有益である。
車体の後上部の左側部の斜視図である。 図1で示したものの斜視展開図である。 図1のIII−III線矢視拡大断面図である。 図1のIV−IV線矢視拡大断面図である。 図1のV−V線矢視拡大断面図である。 図1のVI−VI線矢視拡大断面図である。 車体の組立作業の説明図である。
本発明の車両における車体後上部構造に関し、車体後上部において、互いに対面する側壁のアウタパネルとルーフパネルとの各構成部分である縦向き板同士の間の隙間にシーラーが充填されるようにした場合において、このシーラーに割れが発生することを、より確実に防止できるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための形態は、次の如くである。
即ち、車体の側壁は、車体の幅方向で互いに対面するインナ、アウタパネルと、上記インナパネルの上端縁部における後端部に取り付けられて、その上面で上記アウタパネルの上端縁部における後端部を支持する補強パネルとを有している。上記アウタパネルの上記後端部に、車体の幅方向に延びる第1縦向き板が形成され、上記補強パネルに上記第1縦向き板に対しその前方近傍位置から対面する第2縦向き板が形成され、上記車体のルーフパネルの後端縁部における上記アウタパネル側の側端部に、上記第1縦向き板に対しその後方近傍位置から対面する第3縦向き板が形成される。
上記第1縦向き板が上記第2縦向き板との上記相対位置に向かって車体の外側方から進入可能とされる。この進入状態における上記第1〜第3縦向き板の前方近傍で上記アウタパネルおよびルーフパネルが上記補強パネルに溶接される一方、上記第1、第3縦向き板の間の隙間にシーラーが充填される。上記第1縦向き板の車体の幅方向における内側方の端部に上記第3縦向き板の前面に向かって屈曲する屈曲部が形成される。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
図1〜6において、符号1は、自動車で例示される車両であり、矢印Frは、この車両1の進行方向の前方を示している。また、下記する左右とは、上記車両1の前方に向かっての車両1の車体2の幅方向をいうものとする。
車両1の車体2はその内部が車室3とされ、車体2は、車室3の左右側面を形成する左右側壁4と、これら左右側壁4の各上端縁部に架設されて車体2の上面を形成するルーフパネル5と、上記左右側壁4およびルーフパネル5の各後端縁部に囲まれるよう形成され、車室3の内外を連通させるドア開口6とを備えている。上記側壁4およびルーフパネル5はいずれも板金製である。
また、車体2は、上記ドア開口6をその後方から開閉可能に閉じるバックドア9と、上記ドア開口6の上部開口縁部に締結具10により固着され、上記バックドア9の下部側が上、下回動して上記ドア開口6を開、閉させるよう上記バックドア9の上端縁部を枢支する枢支具11と、上記ドア開口6の開口縁部に取り付けられ、この開口縁部と上記バックドア9との間をシールするシール体12とを備えている。
上記車体2は左右対称形であるため、この車体2の左側部のみにつき、以下、説明する。
上記側壁4は、車体2の幅方向で少し離れて互いに対面するインナ、アウタパネル15,16と、上記インナパネル15の上端縁部における後端部に取り付けられて、その上面で上記アウタパネル16の上端縁部における後端部を支持する補強パネル17とを有している。
上記インナパネル15は、このインナパネル15を全体的に構成するインナパネル本体21と、このインナパネル本体21の上端縁部の後端部から車体2の内側方に向かって突設されるエクステンションパネル22とを有している。
上記アウタパネル16の上端縁部は、このアウタパネル16の一般部16aから一段下がるよう屈曲形成された上部段差板16bにより形成される。また、上記アウタパネル16の後端縁部は、このアウタパネル16の一般部16aおよび上部段差板16bの後端部から一段下がるよう屈曲形成された後部段差板16cにより形成される。上記アウタパネル16の上記後端部には、上記アウタパネル16の上部段差板16bと後部段差板16cとを一体的に連結し、車体2の幅方向に延びる第1縦向き板24が形成される。
上記補強パネル17は、その上面部を構成してほぼ水平方向に延び、その前端部が上記インナパネル15のエクステンションパネル22にスポット溶接S1により接合される上面板26と、この上面板26における車体2の内側方がわの外縁部から下方に向かって一体的に延出し、その延出端部が上記エクステンションパネル22にスポット溶接S2される脚部板27と、上記上面板26の後端縁部から一段下がるよう屈曲形成された後部段差板28とを有している。
また、上記補強パネル17は、上記上面板26の後端縁部と上記後部段差板28とを一体的に連結するよう形成される縦向きの連結板29を有している。この連結板29の車体2の幅方向における外側部が、上記アウタパネル16の第1縦向き板24に対し、その後方近傍位置から対面する第2縦向き板30とされる。また、上記連結板29の車体2の幅方向での中途部は、車体2の内側方に向かい後方に傾斜する傾斜板31とされる。
前記ルーフパネル5は、このルーフパネル5を全体的に構成するルーフパネル本体35と、このルーフパネル本体35の後端縁部における車体2の幅方向の中途部の下面にスポット溶接により接合され、この中途部を補強するリヤヘッドパネル36とを有している。また、上記ルーフパネル本体35の側端縁部は、このルーフパネル本体35の一般部35aから一段下がるよう屈曲形成された側部段差板35bにより形成される。また、上記ルーフパネル本体35の後端縁部は、このルーフパネル本体35の一般部35aおよび側部段差板35bの後端部から一段下がるよう屈曲形成された後部段差板35cにより形成される。
また、上記ルーフパネル本体35は、上記一般部35aの後端縁部と上記後部段差板35cとを一体的に連結するよう形成される縦向きの連結板35dを有している。この連結板35dの車体2の幅方向における外側部が、上記アウタパネル16の第1縦向き板24に対し、その後方近傍位置から対面する第3縦向き板39とされる。
そして、前記した補強パネル17の連結板29の車体2の幅方向における内側部に対し、上記ルーフパネル本体35の連結板35dにおいて上記第3縦向き板39に隣接する部分がスポット溶接S3される。また、上記補強パネル17の上面板26の上面に、上記アウタパネル16の上部段差板16bとルーフパネル5のルーフパネル本体35の側部段差板35bとが三枚重ねでスポット溶接S4される。また、上記補強パネル17の後部段差板28に、上記アウタパネル16の後部段差板16cとルーフパネル5のルーフパネル本体35の後部段差板35cとが三枚重ねでスポット溶接S5される。
上記スポット溶接S4,S5は、上記第1〜第3縦向き板24,30,39のそれぞれ前、後方近傍に位置している。また、上記スポット溶接S4,S5の溶接ガン挿入用の作業用開口41が上記インナパネル15のエクステンションパネル22に形成されている。
上記アウタパネル16の第1縦向き板24の車体2の幅方向における内側方の端部が、上記ルーフパネル5の第3縦向き板39の前面に向かうよう屈曲されて屈曲部43が形成されている。この屈曲部43の基部は、上記第1縦向き板24の本体側から車体2の内側方に向かうに従い後方に向かって傾斜する傾斜板43aとされる。また、上記屈曲部43の端縁板43bは、車体2の幅方向における内側方に向かって延び、車体2の幅方向で上記補強パネル17の傾斜板31の近傍に位置している。そして、上記第1、第3縦向き板24,39と上記屈曲部43とで囲まれるうように隙間45が形成される。
上記した補強パネル17へのアウタパネル16およびルーフパネル5のスポット溶接S4,S5以前において、上記アウタパネル16の第1縦向き板24は、上記補強パネル17の第2縦向き板30との上記相対位置であるこの第2縦向き板30の後方近傍位置に向かって、図1,2,6中一点鎖線で示すように車体2の外側方から進入A可能とされる。また、図1〜6中実線で示すように、この進入A終了状態での上記スポット溶接S4,S5後において、上記隙間45にシーラー47が充填される。
上記車体2についての組立作業は、次のように行われる。
即ち、図7において、まず、治具などを用いて上記インナパネル15を起立姿勢にさせる。次に、このインナパネル15の外側方からこのインナパネル15の下端縁部に上記アウタパネル16の下端縁部を沿わせるよう位置決めする。次に、このアウタパネル16の下端縁部に沿う枢支軸心回りに、このアウタパネル16を上記インナパネル15側に向けて回動Bさせる。
そして、上記したアウタパネル16の回動Bにより、このアウタパネル16の第1縦向き板24を上記補強パネル17の第2縦向き板30の後方近傍位置に進入Aさせる。そして、このアウタパネル16の第1縦向き板24の進入A終了状態(図1〜6中実線図示)で、上記側壁4に向かって、その上方から、上記ルーフパネル本体35とリヤヘッドパネル36との組立体である上記ルーフパネル5を、一体的に下降させ、このルーフパネル5の第3縦向き板39を上記アウタパネル16の第1縦向き板24に対しその後方近傍で対面させる。
そして、上記第1〜第3縦向き板24,30,39の前後方向のそれぞれ近傍で、上記側壁4のアウタパネル16と共に上記ルーフパネル5を上記補強パネル17にスポット溶接S3〜S5する。次に、上記アウタパネル16の第1縦向き板24とルーフパネル5の第3縦向き板39との間に形成された隙間45にシーラー47を充填すれば、車体2の組立作業が終る。
上記車体2の組立作業において、上記補強パネル17の第2縦向き板30の後方近傍位置に上記アウタパネル16の第1縦向き板24を進入Aさせたとき、この第1縦向き板24の屈曲部43は上記ルーフパネル5の第3縦向き板39の前面に近接(当接含む)して上記第1、第3縦向き板24,39の間に所望の内幅寸法の隙間45が形成される。よって、上記隙間45に充填されるシーラー47には所望の厚さが得られることから、このシーラー47に割れが発生することは、より確実に防止される。
また、上記したように、第1縦向き板24の端部に上記第3縦向き板39の前面に向かって屈曲する屈曲部43を形成したため、上記第1〜第3縦向き板24,30,39の前方近傍における上記アウタパネル16およびルーフパネル5の上記補強パネル17へのスポット溶接S4の溶接部に対し、上記第1縦向き板24を、車体2の前後方向における上記屈曲部43の長さ分に応じて、より接近させることができる。よって、上記隙間45を形成している上記アウタパネル16の第1縦向き板24とルーフパネル5の第3縦向き板39とのうち、特に第1縦向き板24につき、上記スポット溶接S4に依る剛性が良好に得られることから、上記隙間45に充填したシーラー47に割れが発生することは、更に確実に防止される。
しかも、上記第1縦向き板24の端部を屈曲させて屈曲部43を形成したため、これにより、この第1縦向き板24自体の剛性を向上させることができる。よって、この点でも、上記第シーラー47に割れが発生することは、より確実に防止される。
更に、上記したシーラー47の割れの発生防止は、上記アウタパネル16の第1縦向き板24に屈曲部43を形成するというこの第1縦向き板24の形状の工夫により達成される。よって、上記シーラー47の割れの発生防止は、別途の補強材を設けたり溶接を増やしたりしないで足りる分、簡単な構成で達成され、これは車体2の生産性の点で有益である。
また、前記したように、アウタパネル16の第1縦向き板24の端部に形成した屈曲部43は、車体2の内側方に向かうに従い後方に向かって傾斜している。
このため、前記した車体2の組立作業において、アウタパネル16の第1縦向き板24を上記補強パネル17の第2縦向き板30の後方近傍位置に進入Aさせるとき、仮に、図6中二点鎖線で示すように、上記第1縦向き板24の屈曲部43が、上記補強パネル17の第2縦向き板30における車体2の外側方がわの端部に当接する場合には、上記第1縦向き板24の進入Aに従い、この第1縦向き板24は、その屈曲部43の前面が上記第2縦向き板30の端部に対し摺動して、上記補強パネル17の第2縦向き板30の後方近傍位置に向かわされる。
また、上記第1縦向き板24が更に進入Aするとき、図示しないが、上記第1縦向き板24の屈曲部43は上記傾斜板31の後面を摺動して、上記補強パネル17の第2縦向き板30の後方近傍位置の所定位置に向け案内される。
従って、上記したように、車体2の組立作業において、アウタパネル16の第1縦向き板24を上記補強パネル17の第2縦向き板30の後方近傍位置に進入Aさせようとするとき、上記第1縦向き板24の屈曲部43が上記補強パネル17の第2縦向き板30の端部に当接することは許容される。よって、その分、車体2の前後方向において、上記補強パネル17の第2縦向き板30に上記アウタパネル16の第1縦向き板24を、より接近させることができる。この結果、上記アウタパネル16およびルーフパネル5の上記補強パネル17へのスポット溶接S4の溶接部に対し、上記第1縦向き板24を更に接近させることができ、この第1縦向き板24についての上記スポット溶接S4に依る剛性の向上が、より確実に達成される。
なお、上記第1縦向き板24の屈曲部43は、上記傾斜板43aと端縁板43bとのうち、傾斜板43aのみで形成してもよい。また、上記屈曲部43は上記第1縦向き板24の端部から直角状に屈曲したものであってもよい。
1 車両
2 車体
3 車室
4 側壁
5 ルーフパネル
15 インナパネル
16 アウタパネル
16a 一般部
16b 上部段差板
16c 後部段差板
17 補強パネル
24 第1縦向き板
30 第2縦向き板
31 傾斜板
35 ルーフパネル本体
35a 一般部
35b 側部段差板
35c 後部段差板
35d 連結板
36 リヤヘッドパネル
39 第3縦向き板
43 屈曲部
45 隙間
47 シーラー
49 空間
A 進入
B 回動

Claims (1)

  1. 車体の側壁が、車体の幅方向で互いに対面するインナ、アウタパネルと、上記インナパネルの上端縁部における後端部に取り付けられて、その上面で上記アウタパネルの上端縁部における後端部を支持する補強パネルとを有し、上記アウタパネルの上記後端部に、車体の幅方向に延びる第1縦向き板を形成し、上記補強パネルに上記第1縦向き板に対しその前方近傍位置から対面する第2縦向き板を形成し、上記車体のルーフパネルの後端縁部における上記アウタパネル側の側端部に、上記第1縦向き板に対しその後方近傍位置から対面する第3縦向き板を形成し、上記第1縦向き板が上記第2縦向き板との上記相対位置に向かって車体の外側方から進入可能とされ、この進入終了状態における上記第1〜第3縦向き板の前方近傍で上記アウタパネルおよびルーフパネルが上記補強パネルに溶接される一方、上記第1、第3縦向き板の間の隙間にシーラーが充填されるようにした車両における車体後上部構造において、
    上記第1縦向き板の車体の幅方向における内側方の端部に上記第3縦向き板の前面に向かって屈曲する屈曲部を形成したことを特徴とする車両における車体後上部構造。
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JP2019063854A (ja) * 2017-10-05 2019-04-25 トヨタ自動車九州株式会社 プレス成形型および車両用ルーフパネル
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