JP2014045144A - ダイシング方法及びダイシング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板に反りが発生する場合でも、ダイシングにより、チップにカケを生ぜしめることなく、確実に所期の信頼性の高いチップを得る。
【解決手段】一軸に対して湾曲する形状の基板保持面1aを有する基板固定部1を用いて、基板保持面1a上に当該基板保持面1aの形状に対応するように基板10を強制的に固定保持し、切削刃2を用いて、一軸と平行に基板10をダイシングする。
【選択図】図5

Description

本発明は、基板をダイシングする方法及びダイシング装置に関する。
一般的に、半導体基板には、複数の半導体チップが形成される。半導体基板から個々の半導体チップを分離するには、先ず半導体基板をバックグラインドで研削し、所定の厚みに調節する。この半導体基板をダイシング装置のチャックテーブル上に吸着して固定保持し、ダイシングブレードを用いて切削し、個々の半導体チップを分離する。
特開2001−85449号公報 特開平11−345785号公報 特開2010−29928号公報
半導体基板、例えばシリコンウェーハでは、各半導体チップに形成された回路構造を保護するため、表面にポリイミド等の保護膜を形成する。このシリコンウェーハにおいて、バックグラインドで研削して薄くすると、シリコンウェーハ上の保護膜の収縮により応力が生じ、シリコンウェーハに反りが発生する。この反りは、シリコンウェーハを薄くするほど、保護膜の応力が相対的に大きく作用して大きくなる。
従来のダイシングについて説明する。
先ず、図10(a)に示すように、フレーム(ウェーハリング)101にダイシングテープ102を貼付し、シリコンウェーハ100をダイシングテープ102に設置する。この状態でシリコンウェーハ100をダイシング装置のチャックテーブル111上に真空吸着して固定保持する。これにより、シリコンウェーハ100の反りが矯正され、平坦状態となる。
そして、図10(b)に示すように、強制的に平坦状態とされたシリコンウェーハ100をダイシングブレード112を用いてダイシングする。シリコンウェーハ100がダイシングブレード112で切削されてゆくと、シリコンウェーハ100は,チップ単位で反りが発生し,チップ周辺がダイシングテープ102を持ち上げるように反りが生じる。個々の半導体チップ100aがシリコンウェーハ100から分離する直前に、薄くなったシリコンに反りの応力が作用して、半導体チップ100aの背面(側面)部分に欠損(カケ)が発生する。これにより、いわゆるチッピングとなってしまうという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、ダイシングにより、基板に反りが発生する場合でも、チップにカケを生ぜしめることなく、確実に所期の信頼性の高いチップを得ることができるダイシング方法及び装置を提供することを目的とする。
ダイシング方法の一態様は、一軸に対して湾曲する形状の基板保持面を有する基板固定部を用いて、前記基板保持面上に当該基板保持面の形状に対応するように基板を強制的に固定保持し、切削刃を用いて、前記一軸と平行に前記基板をダイシングする。
ダイシング装置の一態様は、一軸に対して湾曲する形状の基板保持面を有する基板固定部と、切削刃とを備え、前記基板固定部は、前記基板保持面上に当該基板保持面の形状に対応するように基板を強制的に固定保持し、前記切削刃は、前記一軸と平行に前記基板をダイシングする。
上記の諸態様によれば、基板に反りが発生する場合でも、ダイシングにより、チップにカケを生ぜしめることなく、確実に所期の信頼性の高いチップを得ることができる。
第1の実施形態によるダイシング装置を示す模式図である。 第1の実施形態によるダイシング方法を説明するためのフロー図である。 シリコンウェーハを示す概略平面図である。 ダイシング対象であるシリコンウェーハを示す概略断面図である。 第1の実施形態において、シリコンウェーハがダイシング装置のチャックテーブルに設置された様子を示す模式図である。 第1の実施形態におけるダイシング工程の詳細を示す概略断面図である。 第2の実施形態によるダイシング装置を示す概略断面図である。 第2の実施形態において、シリコンウェーハがダイシング装置のチャックテーブルに設置された様子を示す概略断面図である。 第2の実施形態におけるダイシング工程の詳細を示す概略断面図である。 従来のダイシングを示す概略断面図である。
以下、具体的な諸実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
―第1の実施形態―
本実施形態では、ダイシング装置及びこれを用いた好適なダイシング方法について開示する。
(ダイシング装置の構成)
図1は、第1の実施形態によるダイシング装置を示す模式図である。概略平面図と、概略平面図の下側に、X軸に沿った概略断面図と、概略平面図の右側に、Y軸に沿った概略断面図とを示す。
このダイシング装置は、基板、ここではシリコンウェーハが固定保持される基板固定部であるチャックテーブル1と、シリコンウェーハを切削して個片分離するための切削刃であるダイシングブレード2とを備えている。
チャックテーブル1は、シリコンウェーハを保持固定する基板保持面1aが形成されている。尚、基板保持面1aは例えば多孔質となっており、この孔を用いて載置されたシリコンウェーハを真空吸着する。
基板保持面1aは、反りが生じたシリコンウェーハに対応して、一軸、ここではY軸に対して湾曲する形状とされている。即ち基板保持面1aでは、Y軸が左右の湾曲の対称軸となる。シリコンウェーハは、そのバックグラインド後の厚みや保護膜の厚み等により、10mm〜20mm程度の反り量(ウェーハ中心を基準としたウェーハ端部の反り量)となる。この場合、基板保持面1aは、当該反り量に対応して、例えば20mmの湾曲量(基板保持面1aの中心を基準とした基板保持面1aの端部の湾曲量)とされる。
保護膜の樹脂材料の種類等によりシリコンウェーハの反り量が更に大きくなること、基板保持面1aにシリコンウェーハを確実に保持固定することを考慮して、基板保持面1aの湾曲量をシリコンウェーハに想定される反り量よりも大きくしても良い。基板保持面1aの湾曲量がシリコンウェーハに実際に生じた反り量よりも大きい場合、シリコンウェーハは確実に強制的に基板保持面1aに保持固定されることになる。
ダイシングブレード2は、回転駆動しながらシリコンウェーハを切削して半導体チップに分離する切削刃であり、ダイシング時には上記の一軸(Y軸)と平行にシリコンウェーハ上を移動する。
(ダイシング方法)
上記のダイシング装置を用いたダイシング方法について説明する。
図2は、第1の実施形態によるダイシング方法を説明するためのフロー図である。各工程ごとに、工程完了の状態を示す概略断面図と、工程途中の状態を示す概略斜視図とを示す。なお図2では、シリコンウェーハの保護膜等の図示を省略する。
基板、ここでは図3に示すようなシリコンウェーハ10を用意する。シリコンウェーハ10の表面には、スクライブライン11で区分けされた複数の半導体チップ12がマトリクス状に形成されている。各半導体チップ12の表面には、ポリイミド等の樹脂からなる厚み2μm〜10μm程度の保護膜12aがそれぞれ形成されている。
図2のステップS1に示すように、シリコンウェーハ10の表面にバックグラインド(BG)テープ13を形成する。
シリコンウェーハ10の表面、即ち半導体チップ12の形成された面を保護するため、ローラー21を用いて、シリコンウェーハ10の表面全体を覆うようにBGテープ13を貼り付ける。
図2のステップS2に示すように、シリコンウェーハ10の裏面をバックグラインドする。
シリコンウェーハ10の裏面をグラインダー22を用いてバックグラインドし、シリコンウェーハ10を所期の厚み、例えば0.1mm程度に調節する。このとき、図4に示すように、薄くなったシリコンウェーハ10には、保護膜12の収縮により発生する応力で、下に凸となる反りが発生する。
図2のステップS3に示すように、フレーム(ウェーハリング)14にダイシングテープ15を貼付し、シリコンウェーハ10をダイシングテープ15に設置する。
図2のステップS4に示すように、シリコンウェーハ10の表面からBGテープ13を剥離する。シリコンウェーハ10がダイシングテープ15に接着された状態で、ダイシング装置のチャックテーブル1に設置する。
シリコンウェーハ10がダイシング装置のチャックテーブル1に設置された様子を図5に示す。概略平面図と、概略平面図の下側に、X軸に沿った概略断面図と、概略平面図の右側に、Y軸に沿った概略断面図とを示す。図5では、シリコンウェーハ10の表面に形成された保護膜12aについては図示を省略する。
ダイシングテープ15に接着されたシリコンウェーハ10は、チャックテーブル1の基板保持面1a上に載置される。シリコンウェーハ10は、基板保持面1a上で真空吸着され、当該シリコンウェーハ10に生じた反りに見合った状態で強制的に基板保持面1aの湾曲形状に保持固定される。
図2のステップS5に示すように、シリコンウェーハ10をダイシングして個々の半導体チップ12aに分離する。ダイシングブレード2は、回転駆動しながら一軸(ここではY軸)と平行にシリコンウェーハ上を移動し、シリコンウェーハ10を切削する。
このダイシング工程の詳細を図6に示す。図6では、シリコンウェーハ10の表面に形成された保護膜12aについては図示を省略する。
先ず、図6(a)に示すように、シリコンウェーハ10の表面で一端に存する、基板保持面1aのY軸に平行なスクライブライン11に沿ってダイシングブレード2を移動させ、ダイシングテープ15に達するまでシリコンウェーハ10を切削する。シリコンウェーハ10がY軸に沿って平坦であるため、ダイシング時にはダイシングブレード2を直線状に移動させることで、ダイシング対象のスクライブライン11の全体に亘り均一に切削することができる。
次に、図6(b)に示すように、シリコンウェーハ10の一端から左右の湾曲の対称軸(Y軸に一致する)に向かってダイシングブレード2を逐次移動させ、順次一軸に平行なスクライブライン11に沿ってダイシングを行ってゆく。ダイシングブレード2を移動させる代わりに,チャックテーブル1を移動させても良い。このとき、基板保持面1aの一軸上に一致したスクライブライン11に向かうにつれて、湾曲量の増加に合わせてダイシングブレード2の高さ位置を徐々に下げてゆく。
次に、図6(c)に示すように、シリコンウェーハ10の左右の湾曲の対称軸(Y軸に一致する)から他端に向かって、順次一軸に平行なスクライブライン11に沿ってダイシングを行ってゆく。このとき、他端のスクライブライン11に向かうにつれて、湾曲量の減少に合わせてダイシングブレード2の高さ位置を徐々に上げてゆく。
次に、フレーム14を吸着して持ち上げ、シリコンウェーハ10を90°回転させて再度チャックテーブル1に設置する。そして図6(a)〜図6(c)と同様にダイシングを行う。
以上により、シリコンウェーハ10から個々の半導体チップ12aが分離される。
本実施形態のダイシングでは、反りが生じたシリコンウェーハ10に対応して、一軸(Y軸)に対して湾曲する形状とされた基板保持面1a上に、反りの生じたシリコンウェーハ10を強制的に吸着して保持固定する。この状態でダイシングして個々の半導体チップ12aを分離した場合、シリコンウェーハ10が基板保持面1aとの間では相対的に見て反りが生じていないため、半導体チップ12aの裏面は基板保持面1a上から離間することなく、その全面が湾曲する基板保持面1a上に留まる。半導体チップ12aに反りが発生しないため、個々の半導体チップ12aがシリコンウェーハ10から分離する直前でも、半導体チップ12aには欠損(カケ)が発生することがなく、チッピングが抑止される。
ダイシング工程が終了した後に、各半導体チップ12aをダイシングテープ15から剥離する。このとき、図2のステップS6に示すように、紫外線(UV)ランプ23を用いて、半導体チップ12aに裏面からUV光を照射する。これにより、ダイシングテープ15の半導体チップ12aとの接着力が低下し、ダイシングテープ15の粘着成分が半導体チップ12aの裏面に残存することを防止することができる。
各半導体チップ12aについて所定の製品検査等を経た後、図2のステップS7に示すように、製品検査に合格した半導体チップ12aは、所定のエンボスキャリアテープ24に順次収納される。
以上説明したように、本実施形態によるダイシング装置を用いてシリコンウェーハ10のダイシングを行う。これにより、シリコンウェーハ10に反りが発生する場合でも、シリコンウェーハ10から分離した半導体チップ12aにカケを生ぜしめることなく、確実に所期の信頼性の高い半導体チップ12aを得ることができる。
―第2の実施形態―
本実施形態では、第1の実施形態と同様に、ダイシング装置及びこれを用いた好適なダイシング方法について開示するが、当該装置構成及び方法が若干異なる点で第1の実施形態と相違する。なお、第1の実施形態で説明した構成部材と同じものについては、同符号を付して詳しい説明を省略する。
(ダイシング装置の構成)
図7は、第2の実施形態によるダイシング装置を示す概略断面図である。
このダイシング装置は、基板、ここではシリコンウェーハが固定保持されるチャックテーブル31と、シリコンウェーハを切削して個片分離するためのダイシングブレード32と、チャックテーブル1が移動自在に載置されるテーブル台33とを備えている。
チャックテーブル31は、表面側にシリコンウェーハを保持固定する基板保持面31aと、裏面側にテーブル台33と接触する接触面31bとが形成されており、基板保持面31a全面に載置されたシリコンウェーハを真空吸着する。
基板保持面31aは、反りが生じたシリコンウェーハに対応して、一軸、ここでは図7の紙面に垂直な方向(軸Aと記す)に対して湾曲する形状とされている。即ち基板保持面31aでは、軸Aが左右の湾曲の対称軸となる。シリコンウェーハは、そのバックグラインド後の厚みや保護膜の厚み等により、10mm〜20mm程度の反り量(ウェーハ中心を基準としたウェーハ端部の反り量)となる。この場合、基板保持面31aは、当該反り量に対応して、例えば20mmの湾曲量(基板保持面31aの中心を基準とした基板保持面31aの端部の湾曲量)とされる。
接触面31bは、基板保持面31aの湾曲に対応して湾曲する形状とされている。チャックテーブル31は、テーブル台33上を少ない抵抗でスムーズに移動できるように、接触面31bに適宜ベアリングが設けられる。
ダイシングブレード32は、回転駆動しながらシリコンウェーハを切削して半導体チップに分離する切削刃であり、ダイシング時には第1の実施形態のダイシングブレード2とは異なり上記の一軸(軸A)のみに沿ってシリコンウェーハ上を移動する。
テーブル台33は、接触面31bの湾曲に対応して湾曲する形状の表面33aが形成されており、表面33a上にチャックテーブル31が曲面に沿って移動自在に載置される。
(ダイシング方法)
上記のダイシング装置を用いたダイシング方法について説明する。ダイシング方法のフローについては第1の実施形態の図2と同様であるため、図2の各ステップを引用する。
先ず、第1の実施形態と同様に、図2のステップS1〜S3を順次行う。
続く図2のステップS4において、シリコンウェーハ10が設置されたチャックテーブル31がテーブル台33上に載置された様子を図8に示す。図8では、シリコンウェーハ10の表面に形成された保護膜12aについては図示を省略する。
ダイシングテープ15に接着されたシリコンウェーハ10は、チャックテーブル31の基板保持面31a上に載置される。シリコンウェーハ10は、基板保持面31a上で真空吸着され、当該シリコンウェーハ10に生じた反りに見合った状態で強制的に基板保持面31aの湾曲形状に保持固定される。このようにシリコンウェーハ10が設置されたチャックテーブル31がテーブル台33上に載置される。
続く図2のステップS5において、シリコンウェーハ10をダイシングして個々の半導体チップ12aに分離する。ダイシングブレード32は、回転駆動しながら一軸(軸A)と平行にシリコンウェーハ上を移動し、シリコンウェーハ10を切削する。
このダイシング工程の詳細を図9に示す。図9では、シリコンウェーハ10の表面に形成された保護膜12aについては図示を省略する。
先ず、図9(a)に示すように、チャックテーブル31をテーブル台33上で移動させる。チャックテーブル31を、ダイシングブレード32が、シリコンウェーハ10の表面で一端に存する、基板保持面31aのA軸に平行なスクライブライン11に位置する状態でテーブル台33上に固定する。この状態で、スクライブライン11に沿ってダイシングブレード32を移動させ、ダイシングテープ15に達するまでシリコンウェーハ10を切削する。シリコンウェーハ10が軸Aに沿って平坦であるため、ダイシング時にはダイシングブレード32を直線状に移動させることで、ダイシング対象のスクライブライン11の全体に亘り均一に切削することができる。
次に、図9(b)に示すように、チャックテーブル31を、テーブル台33上でシリコンウェーハ10の一端から左右の湾曲の中央部位に向かって逐次移動させて固定し、順次A軸上に位置するスクライブライン11に沿ってダイシングを行ってゆく。ダイシング時には、ダイシングブレード32はA軸上のみを移動するため、ダイシング対象のスクライブライン11に応じてダイシングブレード32の高さ位置を調節する必要はない。
次に、図9(c)に示すように、チャックテーブル31を、テーブル台33上でシリコンウェーハ10の左右の湾曲の中央部位から他端に向かって逐次移動させて固定し、順次A軸上に位置するスクライブライン11に沿ってダイシングを行ってゆく。本実施形態では、ダイシング時には、ダイシングブレード32が常にダイシング対象のスクライブライン11に対して垂直に当接する。そのため、全てのスクライブライン11に対して所期の正確なダイシングが可能となる。
次に、フレーム14を吸着して持ち上げ、シリコンウェーハ10を90°回転させて再度チャックテーブル31に設置する。そして図9(a)〜図9(c)と同様にダイシングを行う。
以上により、シリコンウェーハ10から個々の半導体チップ12aが分離される。
本実施形態のダイシングでは、反りが生じたシリコンウェーハ10に対応して、一軸(軸A)に対して湾曲する形状とされた基板保持面31a上に、反りの生じたシリコンウェーハ10を強制的に吸着して保持固定する。この状態でダイシングして個々の半導体チップ12aを分離した場合、シリコンウェーハ10が基板保持面1aとの間では相対的に見て反りが生じていないため、半導体チップ12aの裏面は基板保持面1a上から離間することなく、その全面が湾曲する基板保持面31a上に留まる。半導体チップ12aに反りが発生しないため、個々の半導体チップ12aがシリコンウェーハ10から分離する直前でも、半導体チップ12aには欠損(カケ)が発生することがなく、チッピングが抑止される。
ダイシング工程が終了した後に、図2のステップS6〜S7を順次行う。
以上説明したように、本実施形態によるダイシング装置を用いてシリコンウェーハ10のダイシングを行う。これにより、シリコンウェーハ10に反りが発生する場合でも、シリコンウェーハ10から分離した半導体チップ12aにカケを生ぜしめることなく、確実に所期の信頼性の高い半導体チップ12aを得ることができる。
以下、ダイシング方法及びダイシング装置の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)一軸に対して湾曲する形状の基板保持面を有する基板固定部を用いて、前記基板保持面上に前記基板保持面の形状に対応するように基板を固定保持する工程と、
切削刃を用いて、前記一軸と平行に前記基板をダイシングする工程とを有することを特徴とするダイシング方法。
(付記2)前記基板固定部は、前記基板保持面が前記基板の湾曲量よりも大きい湾曲量とされていることを特徴とする付記1に記載のダイシング方法。
(付記3)前記基板固定部は、前記基板保持面の湾曲に対応して湾曲する形状の底面を有しており、
前記底面の湾曲に対応して湾曲する形状の表面を有し、前記表面上に前記基板固定部が移動自在に載置される基板固定部載置台を用いて、前記基板を保持固定する前記基板固定部を前記表面上に載置する工程と、
前記基板をダイシングする工程と
を有することを特徴とする付記1又は2に記載のダイシング方法。
(付記4)前記基板固定部を、前記基板固定部載置台の前記表面上を前記表面の湾曲に沿って移動させる工程と、
前記切削刃を、前記基板固定部載置台の前記一軸に沿って駆動させて、前記基板をダイシングする工程とを更に有することを特徴とする付記3に記載のダイシング方法。
(付記5)一軸に対して湾曲する形状の基板保持面を有する基板固定部と、
切削刃と
を備え、
前記基板固定部は、前記基板保持面上に当該基板保持面の形状に対応するように基板を強制的に固定保持し、
前記切削刃は、前記一軸と平行に前記基板をダイシングすることを特徴とするダイシング装置。
(付記6)前記基板固定部は、前記基板保持面が前記基板の湾曲量よりも大きい湾曲量とされていることを特徴とする付記5に記載のダイシング装置。
(付記7)前記基板固定部は、前記基板保持面の湾曲に対応して湾曲する形状の底面を有しており、
前記底面の湾曲に対応して湾曲する形状の表面を有し、前記表面上に前記基板固定部が移動自在に載置される基板固定部載置台を更に備えたことを特徴とする付記5又は6に記載のダイシング装置。
(付記8)前記基板固定部は、前記基板固定部載置台の前記表面上を前記表面の湾曲に沿って移動し、
前記切削刃は、前記基板固定部載置台の前記一軸に沿って前記基板をダイシングすることを特徴とする付記7に記載のダイシング装置。
1,31,111 チャックテーブル
1a,31a 基板保持面
2,32,112 ダイシングブレード
10,100 シリコンウェーハ
11 スクライブライン
12,100a 半導体チップ
12a 保護膜
13 バックグラインドテープ
14,101 フレーム
15,102 ダイシングテープ
21 ローラー
22 グラインダー
23 紫外線ランプ
24 エンボスキャリアテープ
31b 接触面
33 テーブル台
33a 表面

Claims (6)

  1. 一軸に対して湾曲する形状の基板保持面を有する基板固定部を用いて、前記基板保持面上に前記基板保持面の形状に対応するように基板を固定保持する工程と、
    切削刃を用いて、前記一軸と平行に前記基板をダイシングする工程とを有することを特徴とするダイシング方法。
  2. 前記基板固定部は、前記基板保持面の湾曲に対応して湾曲する形状の底面を有しており、
    前記底面の湾曲に対応して湾曲する形状の表面を有し、前記表面上に前記基板固定部が移動自在に載置される基板固定部載置台を用いて、前記基板を保持固定する前記基板固定部を前記表面上に載置する工程と、
    前記基板をダイシングする工程と
    を有することを特徴とする請求項1に記載のダイシング方法。
  3. 前記基板固定部を、前記基板固定部載置台の前記表面上を前記表面の湾曲に沿って移動させる工程と、
    前記切削刃を、前記基板固定部載置台の前記一軸に沿って駆動させて、前記基板をダイシングする工程と
    を更に有することを特徴とする請求項2に記載のダイシング方法。
  4. 一軸に対して湾曲する形状の基板保持面を有する基板固定部と、
    切削刃と
    を備え、
    前記基板固定部は、前記基板保持面上に当該基板保持面の形状に対応するように基板を強制的に固定保持し、
    前記切削刃は、前記一軸と平行に前記基板をダイシングすることを特徴とするダイシング装置。
  5. 前記基板固定部は、前記基板保持面が前記基板の湾曲量よりも大きい湾曲量とされていることを特徴とする請求項4に記載のダイシング装置。
  6. 前記基板固定部は、前記基板保持面の湾曲に対応して湾曲する形状の底面を有しており、
    前記底面の湾曲に対応して湾曲する形状の表面を有し、前記表面上に前記基板固定部が移動自在に載置される基板固定部載置台を更に備えたことを特徴とする請求項4又は5に記載のダイシング装置。
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