JP2014042146A - 電源回路および駆動回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源起動時において電源供給対象回路の誤動作を防止できるようにした電源回路と、この電源回路を利用して駆動対象に駆動信号を出力できるようにした駆動回路を提供する。
【解決手段】トランジスタTr4のゲートドレイン間には容量回路C2が構成されている。この容量回路C2は通常のトランジスタTr1の寄生容量より大きな容量値に設定されている。また、電源投入時においては容量回路C2の作用が増幅されミラー容量として動作する。すると、トランジスタTr1から電源を供給する駆動回路部3の誤動作を防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、外部電源が供給されることによって電源を生成する電源回路、およびこの電源回路の電源が供給されることにより駆動対象を駆動する駆動回路に関する。
この種の電源回路は外部電源が供給されると外部供給電源電圧の変動が大きいときには電源投入タイミングで突入電流を出力しやすい。例えば、この種の電源回路の供給電源を受けて動作する電源供給対象回路がこの突入電流に対し敏感に作用することがある。
電源供給対象回路が例えばトランジスタの制御端子を駆動する駆動回路である場合を考える。駆動回路はその電源供給端子及び出力端子間に寄生する寄生容量が大きいことがある。この駆動回路に電源供給する電源起動の立上りが速いと、例えば前記した寄生容量を通じて駆動回路の出力を変動させる虞がある。例えば、駆動回路の出力端子に駆動対象としてスイッチングトランジスタの制御端子が接続されていると、電源起動時において寄生容量によるカップリング作用を生じ、スイッチングトランジスタの制御端子電圧が変動し誤作動してしまう。
この課題を解決するため、電源基準電圧の出力端子にRCフィルタなどを挿入することが考えられる。共通ゲートと出力駆動回路の間に容量素子を設けた構成は引用文献1などに記載されている。しかしながら、例えば電源基準電圧の立上りスルーレートを大きくすると、電源基準電圧の変動に対する追従性が悪化してしまう。
特開昭60−141015号公報
したがって、電源供給対象回路が電源投入時の突入電流に敏感に作用するものであっても電源供給対象回路の誤動作を防止する必要がある。
本発明の目的は、電源起動時において電源供給対象回路が電源投入時の突入電流に敏感に作用するものであっても電源供給対象回路の誤動作を防止できるようにした電源回路と、この電源回路を利用して駆動対象に駆動信号を出力できるようにした駆動回路を提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、電源投入時において次に示す過渡現象を生じる。電源投入時には、第1通電回路(7)は第1トランジスタ(Tr1又はTr1a)の制御端子に通電する。第1通電回路(7)の電源基準電圧(V7)が所定電圧付近で変化するとき、第1トランジスタ(Tr1又はTr1a)の制御端子に接続された容量回路(C2)は、当該第1トランジスタの寄生容量に更に容量性を加算して構成された容量がさらにミラー容量として増加した容量値と見做される。このとき、ミラー効果によって見た目の容量値が増加した容量回路(C2)に電流が通電されるときには、第1トランジスタの制御端子の電位は所定電位付近で安定化される。
この間、第1トランジスタ(Tr1又はTr1a)の制御端子に印加される電源基準電圧の変動が抑制され、これに伴い、第1トランジスタによる電源供給対象回路への出力変動を抑止できる。これにより、電源投入時において、電源供給対象回路が突入電流に敏感に作用するものであっても、第1トランジスタの電源供給対象回路への出力変動を抑止しているため、電源供給対象回路による誤動作を防止できる。
請求項3記載の発明によれば、ハイインピーダンス回路は、第1通電回路の出力通電経路から電源投入時に容量回路に通電する以外の電流通電経路を定常状態において遮断するため、過渡動作後の通常動作においては定常的な直流電流経路を生じなくなる。このため、定常状態では第1通電回路の電源基準電圧が直接第1トランジスタの制御端子に安定して出力される。これにより電源基準電圧値を容易に設計でき設計の自由度を向上できる。
請求項6記載の発明によれば、ツェナーダイオードを用いて第2トランジスタの制御端子を保護できる。
請求項7記載の発明によれば、第1通電回路の電源基準電圧側からゲート保護回路および電位規定回路側に通電しなくなるため、第1通電回路の電源基準電圧の値を独立して設計でき設計の自由度を向上できる。
請求項8記載の発明によれば、ハイインピーダンス回路の少なくとも一部は第2トランジスタの制御端子の前段に構成されているため、第2トランジスタの制御端子に通電する通電経路を遮断でき当該第2トランジスタの制御端子を保護できる。
請求項9記載の発明によれば、電位規定回路によるオン閾値基準電位を電源基準電圧及び保護電圧に応じてレベルシフトしているので、第1通電回路が電源基準電圧を通電したとしても過渡動作後の通常動作においてゲート保護回路側に流れ込む通電経路を遮断できる。これにより電源基準電圧の値を独立して設計でき設計の自由度を向上できる。
また特に、電源供給端子及び出力端子間に寄生容量を備えた駆動回路部に電源供給する場合には、従来寄生容量を通じて駆動対象となるスイッチングトランジスタの制御端子に通電してしまう。請求項11記載の発明によれば、前述の請求項1〜9の何れかの発明を適用することでスイッチングトランジスタの誤作動を防止できる。
本発明の第1実施形態について電源回路及び駆動回路を概略的に示す電気的構成図 駆動回路部の出力段の詳細な回路構成例 定電圧生成回路の構成例 電源基準電圧生成回路の構成例 電源投入時における各部の信号変化を概略的に示すタイミングチャート 比較例を示す図5相当図 本発明の第2実施形態について示す図1相当図 図5相当図 本発明の第3実施形態について示す図1相当図(その1) 本発明の第3実施形態について示す図1相当図(その2) 本発明の第4実施形態について示す図1相当図 本発明の第5実施形態について示す図1相当図
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1〜図6を参照しながら説明する。図1は半導体集積回路装置1内の電源回路及び駆動回路の構成例を示す。直流電源入力端子T1には直流電源電圧(バッテリ電源電圧)V1が供給される。グランド端子T4はグランド電位GNDに固定されている。
半導体集積回路装置1内には電源回路(起動回路)2が構成される。この電源回路2は、その出力にNチャネル型のMOSトランジスタ(以下、トランジスタ)Tr1をソースフォロワの態様で接続して構成される。トランジスタTr1はそのドレインに正の直流電源電圧V1が供給され、そのソースが直流電源出力端子T2に接続されている。このトランジスタTr1は直流電源出力端子T2を通じて外部に直流電源電圧Voutを出力する。直流電源出力端子T2には半導体集積回路装置1の外部にコンデンサC1が接続されている。
半導体集積回路装置1内には駆動回路部3が構成されている。この駆動回路部3の正電源端子は直流電源出力端子T2に接続され、負電源端子はグランド電位GNDが与えられる。したがって駆動回路部3は直流電源出力端子T2を通じて直流電源電圧Voutが供給される。
駆動回路部3はこの供給された直流電源電圧Voutを使用して駆動出力端子T3を通じて外部のトランジスタTr3のゲート(制御端子)に駆動制御信号(例えばPWM駆動電圧)を出力する。ここでトランジスタTr3は例えばNチャネルMOSトランジスタ又はIGBT等の電圧駆動型のトランジスタである。
駆動回路部3は例えばプリドライバ回路及び出力段回路を備えるが、図2に駆動回路部3の出力段回路の詳細例を示す。図2に示すように、この駆動回路部3は出力段にインバータ構成のオンオフ出力回路4を備える。このオンオフ出力回路4は上側にPチャネル型のMOSトランジスタTr5、下側にNチャネル型のMOSトランジスタTr6を接続して構成され、直流電源出力端子T2の直流電源電圧Voutを入力して動作する。このオンオフ出力回路4の各トランジスタTr5、Tr6には寄生容量Ca1〜Ca3が構成される。すなわち、これらの寄生容量Ca1〜Ca3が寄生することによって図1に示すように電源入力端子と出力端子との間に合算寄生容量Caが発生する。
図1には図示しないが、駆動回路部3はオンオフ出力回路4の前段に各種回路を備える。駆動回路部3はオンオフ出力回路4の出力に応じたオンオフ駆動信号について駆動出力端子T3を通じてトランジスタTr3のゲートに出力する。トランジスタTr3のゲートソース間には抵抗R1が接続される。
トランジスタTr3は、例えばNチャネル型のMOSトランジスタを使用して構成され、ハイサイド側に電流をオンオフ通電するための回路(例えば、誘導性負荷:図示せず)を接続して構成される。そして、トランジスタTr3にオン駆動信号が与えられると当該ハイサイド側の接続回路に通電されることになる。
図1に戻って、電源回路2はトランジスタTr1の制御端子(ゲート)にゲート電圧調整回路5を接続して構成される。このゲート電圧調整回路5は電源電圧V1の供給端子とグランドGNDとの間に直流電流源(過渡電位起動回路に相当)I1とNチャネル型のMOSトランジスタ(以下、トランジスタ)Tr4と、定電圧生成回路6とを直列接続して構成される。トランジスタTr4としては例えばトランジスタTr1と同形状で異なるサイズのレプリカトランジスタを用いている。トランジスタTr1の閾値電圧Vt1とトランジスタTr4の閾値電圧Vt4は互いにほぼ同一電圧に設定されており、これによりトランジスタTr1及びTr4を用いて回路が設計し易くなる。
トランジスタTr4のドレインゲート間には容量回路C2が構成されている。この容量回路C2は特に電源投入時において各部ノードの過渡変動時にミラー容量に見える容量である。この容量回路C2は、例えば、通常のトランジスタTr4に寄生する寄生容量に加えて、半導体集積回路装置1内に意図的に新たにコンデンサを並列接続して構成し、これにより容量性を増加して構成される(例えば数十〜数百pF)。またトランジスタTr4のゲートには、定常状態において電源基準電圧生成回路7から抵抗R2を通じて直流電源基準電圧V7が与えられる。
図3に定電圧生成回路6の構成例を示す。電位規定回路としての定電圧生成回路6は、例えばダイオードD3、順方向接続ツェナーダイオードD4および逆方向接続ツェナーダイオードD5などを組合せて構成され、電源投入されると正の定電圧を生成しトランジスタTr4のソースに印加する。定電圧生成回路6は、特に電源投入時においてトランジスタTr1のソース電位に比較してトランジスタTr4のソース電位を上昇させる。定電圧生成回路6は、これらの構成に代えてダイオード接続MOSトランジスタを用いても良く、また、このダイオード接続MOSトランジスタを前述のダイオードD3,D4,D5の何れか一つ以上と組み合わせて構成しても良い。
図4に電源基準電圧生成回路7の構成例を示す。電源基準電圧生成回路7は、電源電圧V1の供給端子およびグランドGND間に、電流源I2、抵抗R3、ダイオード接続されたトランジスタTr7、ダイオードD6、逆方向接続ツェナーダイオードD7などの全部又は一部を用いて電源基準電圧V7を直流電圧として生成する回路である。この電源基準電圧生成回路7は前述の定電圧生成回路6と同様の構成を用いても良い。但し、この電源基準電圧生成回路7が生成する電源基準電圧V7は定電圧生成回路6の生成直流電圧V6より大きく設定されている。
上記構成の動作について図5をも参照しながら説明する。トランジスタTr1、Tr4の閾値電圧をそれぞれVt1、Vt4とする。また、トランジスタTr1及びTr4の共通接続ゲートをノードN1、トランジスタTr4のドレインをノードN2、トランジスタTr1のソースをノードN3、トランジスタTr3のゲートをノードN4とする。
図5に示すように、電源投入されると、電源電圧V1が瞬時に上昇すると共に電源基準電圧生成回路7が電源基準電圧V7を出力することに応じて、トランジスタTr1およびTr4のゲート電位(ノードN1の電位)を瞬間的に上昇させる。ノードN1の電位がトランジスタTr1の閾値電圧Vt1以上になると、トランジスタTr1がオン通電し始める。これは、トランジスタTr1のソースが、コンデンサC1、駆動回路部3のオンオフ出力回路4の寄生容量Ca、及び抵抗R1に接続されているためであり、トランジスタTr1のゲートに電圧が印加されるとほぼゲイン1となるように出力電圧Voutを上昇させる。
トランジスタTr1がオン通電したとしてもトランジスタTr4はオフ状態を保持する。トランジスタTr4がオフ状態を保持するのは、定電圧生成回路6がトランジスタTr1のソース電位に比較してトランジスタTr4のソース電位を上昇させるためである。
また、電源投入時点では電源電圧V1が過渡的に変化する直前に容量回路C2は充電されていない。このため、電源投入直後から容量回路C2が充電開始される。この際、電源電圧V1は電源基準電圧V7より高く設定されているため、電流源I1の作用に応じて突入電流がトランジスタTr4のドレインゲート間に通電されることになり、トランジスタTr4のドレイン電位が上昇する。
しかし、この後トランジスタTr1およびTr4のゲート電位がさらに上昇し、図5の(A)タイミングにおいてノードN1の電位が閾値電圧Vt4+直流電圧V6に達すると当該ゲート電位の上昇が抑制される。これは、トランジスタTr4にミラー効果を生じさせているためである。トランジスタTr4のゲート電位が閾値電圧Vt4+定電圧生成回路6の生成電圧V6を超えると、トランジスタTr4がオンし当該トランジスタTr4のドレイン電流が上昇する。
トランジスタTr4のゲインを−Avとすると、ドレインゲート間の容量回路C2はミラー効果に応じて(1+Av)倍される。したがって、トランジスタTr4のドレインゲート間の容量回路C2の容量値はドレインゲート間に実際に構成された実容量より大きく見える。トランジスタTr4のゲート電位がグランド電位GND基準で閾値電圧Vt4+直流電圧V6まで上昇し、容量回路C2の作用によってゲート電圧上昇抑制区間(ミラー区間Y1と称す)に入ると、容量回路C2がノードN1側からノードN2側に充電される。
すると、トランジスタTr1及びTr4のゲート電位は徐々に上昇するためトランジスタTr4のオン抵抗が徐々に低下し、当該トランジスタTr4のドレイン電流が上昇する。これにより、ミラー区間Y1においてはトランジスタTr4のゲート電位(ノードN1の電位)が上昇するに伴い、トランジスタTr4のドレイン電位(ノードN2の電位)が下降する。
また、このミラー区間Y1の間、通電電流は抵抗R1に放電されるため端子T3の電位(ノードN4の電位)は徐々に低下する。これによりミラー区間Y1においてトランジスタTr3のゲート電位Vgの上昇を抑制できる。
さて、トランジスタTr4がオン飽和状態になると、トランジスタTr4のドレイン電位の下降が抑止される(図5の(B)タイミング参照)。トランジスタTr4のドレイン電流がほぼ飽和状態になると、当該トランジスタTr4のドレイン電圧が安定し、ミラー効果の影響が低下しミラー区間Y1がほぼ終了する。この後も、電源基準電圧生成回路7が容量回路C2をトランジスタTr4のゲート側からドレイン側に充電するため、トランジスタTr4のゲート電位が閾値電圧Vt4+電圧V6から電源基準電圧生成回路7の電源基準電圧V7に向けて上昇し始める。この上昇勾配は容量回路C2のミラー効果の影響を受けないため、ミラー区間Y1に比較して上昇勾配は大きい。
トランジスタTr4のゲート電位が上昇すると、トランジスタTr1のソース電位(ノードN3の電位)も上昇する。これにより、電源基準電圧V7がトランジスタTr1のゲートに印加されることに応じて、トランジスタTr1がソースフォロワ出力し、通常の電源電圧(≒V1)が駆動回路部3に与えられる。
このとき、端子T3の電位(ノードN4の電位)も寄生容量Caのカップリングの影響を受けて上昇する(図5の(C)のタイミング参照)。しかし、図5に示すように、トランジスタTr1のソース電位が、オンオフ出力回路4のインバータ動作下限電圧Vsminに達するタイミングにおいて、トランジスタTr3のゲート電位Vgがその閾値電圧Vt3に達しない程度に調整されていると、トランジスタTr3が誤ってオン(誤点孤)することはない。
図6は図5の比較例を示す。この比較例ではゲート電圧調整回路5を設けない回路を用いた場合の各ノード電圧のタイミングチャートを示す。電源電圧V1が上昇すると電源基準電圧V7もこれに伴って上昇するが、ソースフォロワ構成のトランジスタTr1のソース電位もこれに伴い上昇する。トランジスタTr1のソース電位がインバータの動作下限電圧(≒Vt5/Vt6:但し、Vt5、Vt6はそれぞれトランジスタTr5、Tr6の閾値電圧)に達するまで、トランジスタTr3のゲートラインがフローティングとなり、オンオフ出力回路4の電源入力端子及び出力端子間の寄生容量CaのカップリングによりトランジスタTr3のゲート電位Vgが上昇する。
そこで本実施形態でも採用しているように、トランジスタTr3のゲートソース間に抵抗R1を挿入することでゲート電圧の上昇を抑制できるものの、容量カップリングに応じてゲート電圧の上昇作用が大きいときには、抵抗R1の抵抗値を小さくする必要がある。このとき、駆動回路部3が抵抗R1に電流を通電するため駆動回路部3の消費電流が増加する虞もある。
また、仮にオンオフ出力回路4の前段回路の出力論理が電源投入時に不安定になっているときには、ゲート電圧調整回路5を設けていない回路では、トランジスタTr1のソース電位がオンオフ出力回路4のインバータ動作下限電圧Vsminに達すると、トランジスタTr3のゲート電位がその閾値電圧Vt3を超えてしまう虞がある。
本実施形態では、図5に示すようにトランジスタTr1のソース電位がオンオフ出力回路4のインバータ動作下限電圧Vsminに達するタイミングにおいて、トランジスタTr3のゲート電位がその閾値電圧Vt3を上回らない程度に調整されるため、たとえオンオフ出力回路4の前段回路の論理が電源投入時に不安定にされていたとしても、ノードN4の電位の上昇を抑制でき、トランジスタTr3が誤ってオン(誤点孤)することを防止できる。抵抗R1の抵抗値を小さくする必要がなくなるため、駆動回路部3の消費電流も抑制できる。
本実施形態では、トランジスタTr4のドレインゲート間容量Cgdとなる容量回路C2を通常のトランジスタTr1又はTr4の寄生容量より大きな容量値とし、また電源投入時における容量回路C2の作用を増幅して容量回路C2をミラー容量として動作させている。これによりトランジスタTr1のゲート電位の上昇を抑制でき、引いては、駆動回路部3の誤動作を防止でき、トランジスタTr3が誤ってオンすることを防止できる。
しかも、一般的なRCフィルタ回路を用いて電源基準電圧生成回路7の電圧変動遅延回路を構成するのに比較して、半導体集積回路装置1内に必要な面積を少なくできる。
また、電源投入後に電源電圧V1が安定した後、電源基準電圧V7が電源投入時に比較して比較的緩やかに変動するときには、容量回路C2により電源基準電圧V7の変動が遮断される。したがって容量回路C2は定常状態においてトランジスタTr1のゲートに至る経路以外の通電経路を遮断する回路となるため、本実施形態において容量回路C2はハイインピーダンス回路8を構成する。このとき容量回路C2はミラー効果を生じない。したがって電源基準電圧V7の変動の影響が電源基準電圧生成回路(第1通電回路)7からトランジスタTr1のゲートにほぼ直接与えられることになり電源基準電圧V7の変動に追従できる。
したがって、電源電圧V1の出力を当該電源基準電圧V7に高速追従させたいときには本実施形態の構成を採用することで、電源基準電圧V7の出力通電経路に単にRCフィルタを挿入する構成に比較して電源基準電圧V7の変動に対する追従性を向上できる。
なお、定電圧生成回路6の生成電圧V6を設けているため、トランジスタTr4のオンタイミングの前にトランジスタTr1がオンする。ミラー区間Y1の時間長を調整するためには、定電圧生成回路6の生成電圧V6を調整すると良い。
(第2実施形態)
図7〜図8は、本発明の第2実施形態を示すもので、前述実施形態と異なるところは、ロウサイド側にソースフォロワ用のトランジスタを設けると共にハイサイド側に駆動回路部を設け、当該駆動回路部に電源通電しているところにある。前述実施形態と同一部分または類似部分について同一または類似符号(例えば添え字「a」を追加)を付して前述実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図7に示す半導体集積回路装置1a内には電源回路2aが構成されている。この電源回路2aは、その出力にPチャネル型のMOSトランジスタTr1aをソースフォロワの態様で接続して構成される。トランジスタTr1aは、そのドレインがグランドGNDに接地されており、そのソースが直流電源出力端子T2aに接続されている。直流電源出力端子T2aには半導体集積回路装置1aの外部にコンデンサC1aが接続されている。
半導体集積回路装置1a内には駆動回路部3aが構成され、この駆動回路部3aの負電源端子には直流電源出力端子T2aが接続される。駆動回路部3aの正電源端子には直流電源電圧V1aが供給される。駆動回路部3aはこの供給された直流電源電圧Voutを用いて駆動出力端子T3aから駆動対象となるスイッチングトランジスタ(以下、トランジスタ)Tr3のゲート(制御端子)に駆動制御信号を出力する。
電源回路2aはトランジスタTr1aのゲートにゲート電圧調整回路5aを接続して構成される。このゲート電圧調整回路5aは直流電源電圧V1aの供給端子とグランドGNDとの間に、定電圧生成回路6aとPチャネル型のMOSトランジスタ(以下、トランジスタ)Tr4aと電流源I1aとを直列接続して構成される。トランジスタTr4aは、トランジスタTr1aと同形状及び同一サイズのレプリカトランジスタとして構成される。このトランジスタTr4aのドレインゲート間には容量回路C2aが構成される。
容量回路C2aも前述実施形態の容量回路C2と同様に、例えば通常のトランジスタTr4aに寄生する寄生容量に加えて新たに半導体集積回路装置1内に構成したコンデンサを並列接続し、これにより容量性を増加して構成される(例えば数十〜数百pF)。また、電源基準電圧生成回路7aが直流電源電圧V1aから抵抗R2aを通じて直流電圧V7aをトランジスタTr4aの制御端子(ゲート)に与える。各回路の詳細は、前述実施形態の説明を参酌すれば容易であるため説明を省略する。
図8に示すように、電源投入されると、電源基準電圧生成回路7aがトランジスタTr4aのゲートに電圧(V1a−V7a)を与えることによりトランジスタTr4aのゲート電位が直流電源電圧V1aより下降する。
トランジスタTr4aの閾値電圧をVt4a、定電圧生成回路6aの生成電圧をV6aとすると、直流電源電圧V1aが外部から供給されたときに、トランジスタTr1aのゲート電位がV1a−Vt1になると、トランジスタTr1aがオンし駆動回路部3aに電源供給し始める。トランジスタTr1aおよびTr4aのゲート電位は、電源基準電圧生成回路7aの影響を受けて直流電源電圧V1aから下降するが、まず直流電源電圧V1a−(閾値電圧Vt4+定電圧V6a)まで下降する。このときトランジスタTr4のゲート電位が電源電圧V1−(閾値電圧Vt4a+定電圧生成回路6aの定電圧V6a)以下となる状態ではトランジスタTr4aにドレイン電流が流れる。トランジスタTr4aのゲインを−Avとすると、トランジスタTr4aのドレインゲート間の容量回路C2aはミラー効果に応じて(1+Av)倍される。
したがって、ドレインゲート間の容量回路C2aが通常ドレインゲート間に構成された実容量よりも大きく見える。トランジスタTr4のゲート電位が電源電圧V1−(閾値電圧Vt4a+定電圧V6a)に達し、容量回路C2aの作用による電圧急上昇抑制区間(ミラー区間Y2)に入る。前述実施形態と同様に、ミラー区間Y2においてはトランジスタTr3aのゲート電位Vgの変動も抑制されることになる(図8の(D)〜(E)の期間参照)。以降の動作説明は前述実施形態と同様であるためその説明を省略する。本実施形態によれば、ハイサイド側のトランジスタTr3aを駆動するときにも同様の作用効果が得られる。
(第3実施形態)
図9および図10は、本発明の第3実施形態を示すもので、第1実施形態と異なるところは、トランジスタの制御端子(ゲート)の耐圧保護のため、ツェナーダイオードなどによるゲート保護回路を挿入しトランジスタの制御端子の保護を図っているところにある。また、レベルシフト回路を挿入しているところを特徴として備える。前述実施形態と同一または類似機能を備える部分には同一符号又は類似符号を付して説明を省略する。
図9に示すように、電源基準電圧生成回路7に代わる電源基準電圧生成回路17が構成される。この電源基準電圧生成回路17は、例えば電流源I2にツェナーダイオードD8〜D10などのダイオードを順方向または/および逆方向に組み合わせて構成され、電源電圧V1が投入されると安定した電源基準電圧V17を、抵抗R2を通じてトランジスタTr1のゲートに印加する。
ツェナーダイオードD8〜D10の順方向電圧をVf、ツェナー電圧をVzとしたとき、図9に示す回路によれば電源基準電圧生成回路17は2Vf+1Vzの電源基準電圧V17を出力する。なお、この電源基準電圧生成回路17は前述の電源基準電圧生成回路7に代えて用いているが、当該電源基準電圧生成回路7と同様の回路(すなわちダイオード接続したMOSトランジスタ等)を使用しても良い。
図9に示すように、トランジスタTr4のゲート・ソース間には、ツェナーダイオードD11が逆方向接続されている。このツェナーダイオードD11はトランジスタTr4のゲートの耐圧保護を図っている。トランジスタTr4のソースとグランドGNDとの間には、ダイオード接続トランジスタTr8及びダイオードD12が順方向接続されている。
また、トランジスタTr4の制御端子(ゲート)には電流源I3が接続されており、電源投入されると当該ダイオードD11〜D12及びダイオード接続トランジスタTr8に定電流を印加する。
この場合、電源投入後におけるトランジスタTr4のゲート電位は、ダイオードD11〜D12およびトランジスタTr8の電圧降下に応じて2Vf+1Vzとなる。すなわちトランジスタTr4のゲート電位は前述の電源基準電圧生成回路17の出力とほぼ同様の電位となる。
トランジスタTr4のゲート・グランド間にはPNPトランジスタTr9のエミッタ・コレクタ間が接続されている。このトランジスタTr9のベースは容量回路C2の一端子に接続されていると共にトランジスタTr1のゲートに接続されている。このトランジスタTr9は、トランジスタTr8と同形状及び同一サイズのレプリカトランジスタであり、本実施形態ではレベルシフト回路、ハイインピーダンス回路8を構成する。
電源基準電圧生成回路17は、電流源I2によってダイオードD8〜D10に通電することで電源基準電圧V17を生成する。しかし、この電源基準電圧生成回路17の生成電圧V17は、電源電圧V1の出力が安定化した後には、トランジスタTr1のゲート、トランジスタTr9のベース、容量回路C2の一端子側に流れ込む全ての経路で通電経路が遮断されることになる。仮に、トランジスタTr9を設けることなく、直接トランジスタTr4のゲートに通電する回路構成を使用してしまうと、電源基準電圧生成回路17が生成する電源基準電圧V17はダイオードD11、D12、トランジスタTr8に通電されてしまう。
本実施形態では、トランジスタTr9をハイインピーダンス回路8の少なくとも一部として設けているため、電源基準電圧生成回路17の生成電圧V17を少なくともトランジスタTr9より後段回路に通電することを防ぐことができる。電源電圧V1の変動に応じて電源基準電圧生成回路17の生成電圧V17が変動したとしても、この変動電圧の影響がトランジスタTr9の後段回路に影響することはなくなり、この変動電圧の影響はトランジスタTr1のゲートに直接与えられることになる。
したがって、電源電圧V1の安定後には、電源基準電圧生成回路17の出力電圧(2Vf+1Vz)をトランジスタTr1の制御端子(ゲート)に安定して印加できる。電源基準電圧生成回路17が生成する電源基準電圧V17の変動を生じたときには、この変動の影響はダイオードD8〜D10の基準電圧のみに影響することになる。したがって、電源投入後に安定した電源電圧V1の変動に応じた電源出力の影響がトランジスタTr1を通じて直接駆動回路部3に伝わることになり電源電圧V1の変動に対する追従性を向上できる。
レベルシフト回路を構成するトランジスタTr9は、トランジスタTr8のレプリカトランジスタであるため、この温度特性等に応じて同様に順方向電圧Vfが変化する。電源投入後には、電源電圧V1が上昇すると電流源I3がダイオードD11及びD12、トランジスタTr8に通電するが、トランジスタTr1のゲート電位が電流源I3を通じて上昇する。
電流源I3がトランジスタTr8のエミッタベース間に通電し、当該トランジスタTr9のエミッタベース間電圧がレベルシフト電圧(トランジスタTr9の閾値電圧Vt9)に達したときにトランジスタTr8のエミッタベース間の順方向電圧Vfと打ち消し合うことになり、前述実施形態と同様にミラー区間Y1が発生することで、トランジスタTr3のゲート電位Vgの上昇抑制作用が得られる。
なお、ゲート保護用のダイオードD11に通電する電流は電流源I3によるもののみ(図9の矢印参照)であるため、電流源I3の定電流値、ダイオードD11、D12、トランジスタTr8、及びトランジスタTr4の各種設計パラメータのみでトランジスタTr4のゲート保護回路を設計でき、設計の自由度を向上できると共に設計を容易化できる。
本実施形態では、前述の第1実施形態と同様にNチャネル型のMOSトランジスタTr1を用いた例を示したが、これに限られず、前述の第2実施形態と同様にPチャネル型のMOSトランジスタTr1aを用いて構成しても良い。
本実施形態では、トランジスタTr9を用いて電源基準電圧生成回路17の出力側を見た回路のインピーダンスがハイインピーダンスとなるように構成したが、電源基準電圧生成回路17の出力側を見た回路がハイインピーダンスになれば良く、例えば図10に示すように、図9のトランジスタTr9及び電流源I3に代えて、ハイインピーダンス入力のバッファX1を用いて構成しても良い。この場合、レベルシフト用のトランジスタTr8及びTr9は共に不要になる。
(第4実施形態)
図11は本発明の第4実施形態を示すもので、前述実施形態と異なるところは、第1通電回路の電源基準電圧と所定の電圧とを差動入力し電源投入時において過渡的に容量回路をミラー容量とする差動増幅器を備えたところにある。前述実施形態と同一又は類似部分については同一又は類似符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分について説明する。
容量回路C2の一端子はトランジスタTr1のゲートに接続されているが、この容量回路C2の他端には差動増幅器(過渡電位起動回路に相当)X2の出力端子が接続されている。この差動増幅器X2は、非反転入力端子に基準電圧生成回路10の基準電圧(所定電圧相当)V10を入力すると共に、反転入力端子に抵抗R2およびトランジスタTr1のゲートの共通接続ノードN1を接続して構成される。
電源投入直後において、電源基準電圧V7が上昇すると容量回路C2は充電されトランジスタTr1のゲート電位(ノードN1の電位)が上昇する。他方、基準電圧生成回路10の生成基準電圧V10は差動増幅器X2の非反転入力端子に基準電圧生成回路10の基準電圧V10を与える。このため、電源投入後に差動増幅器X2の出力が過渡的に変動するときに容量回路C2にミラー効果を生じ見た目の容量が(1+Av)倍され前述実施形態とほぼ同様に立上りスルーレートを制限できる。ミラー効果に応じて実容量より大きくできるため、半導体集積回路装置1内に別途容量を構成するための実装面積を抑制できる。
最終的に差動増幅器X2の出力が安定すると定常状態となる。この後、電源基準電圧生成回路7の電源基準電圧V7がたとえ変動したとしても、トランジスタTr1のゲート電位に直接影響することになり、電源基準電圧V7の変動がトランジスタTr1のソースフォロワ出力に即座に影響することになる。したがって、前述実施形態と同様に、電源基準電圧V7の変動に応じて即座に電源出力を変動させることができ追従性を向上できる。
(第5実施形態)
図12は本発明の第5実施形態を示すもので、前述実施形態と異なるところは、トランジスタの制御端子(ゲート)の耐圧保護のため、ツェナーダイオードなどを挿入し当該制御端子の保護を図っているところにある。また、この保護回路の保護電圧と電位規定回路の規定電圧とを加算した電圧以下に電源基準電圧を設定することで、前述実施形態に係るレベルシフト回路などを設ける必要のない構成としているところを特徴とする。前述実施形態と同一または類似機能を備える部分には同一符号又は類似符号を付して説明を省略する。
図12に示すように、定電圧生成回路6に代わる定電圧生成回路16は、ツェナーダイオードD12a〜D12zを順方向又は/及び逆方向に接続して構成され、電源電圧V1が投入され定常状態になると規定電位V16をトランジスタTr4のソースに与える。
また、トランジスタTr4のゲート・ソース間には、ゲート保護回路を構成するツェナーダイオードD11a〜D11zが順方向又は/及び逆方向に直列接続されている。このときの保護電圧をV11とすると、電源基準電圧V17が保護電圧V11+規定電位V16未満となるように設定されていることが望ましい。これは、電源基準電圧V17に基づく電流がツェナーダイオードD11a〜D11z、D12a〜D12zを通じて流れないためである。すなわち、前述実施形態で使用したレベルシフト回路などを設ける必要がなくなる。
(他の実施形態)
本発明は、前述した実施形態の構成以外にも以下に示す変形または拡張が可能である。前述実施形態では、電流源I1を用いてトランジスタTr4のドレインに電流を供給する形態を示したが、電流源I1に代えて、電源電圧V1に抵抗を接続した回路を用いても良い。
前述実施形態では、ゲート保護回路(ツェナーダイオードD11)やレベルシフト回路Tr8、Tr9を設けた実施形態を示したが、そもそも電源電圧V1がトランジスタTr4のゲート耐圧に対して低い場合などにはゲート保護回路を設ける必要がなくなる。
図面中、C2は容量回路、2、2aは電源回路(起動回路)、3は駆動回路部、6,6aは定電圧生成回路(電位規定回路)、7、17は電源基準電圧生成回路(第1通電回路)、I1は電流源(第2通電回路、起動時電位保持回路)、X1はバッファ(ハイインピーダンス回路)、X2は差動増幅器、Tr1,Tr1aは第1トランジスタ、Tr3はスイッチングトランジスタ、Tr4,Tr4aは第2トランジスタ、Tr8,Tr9はトランジスタ(レベルシフト回路)を示す。

Claims (11)

  1. 制御端子を具備する第1トランジスタ(Tr1又はTr1a)を備え、電源投入時に前記制御端子に通電されることに応じて前記第1トランジスタから電源供給対象回路に電源を通電する起動回路(2又は2a)を備え、
    前記起動回路は、
    電源投入時に出力通電経路(N1又はN1a)を通じて前記第1トランジスタの制御端子に電源基準電圧(V7)を通電する第1通電回路(7又は7a)と、
    前記第1トランジスタの制御端子に接続され、当該第1トランジスタに寄生する寄生容量の他に容量性を加算して構成され、電源投入時において前記第1トランジスタの制御端子に前記第1通電回路の電源基準電圧が印加されることにより当該電源基準電圧が過渡的に所定電位になるとミラー容量として充電される容量回路(C2)と、を備えることを特徴とする電源回路。
  2. 前記容量回路は2端子回路で構成され、
    前記容量回路がミラー容量として充電されるときに当該容量回路に対して前記第1通電回路から通電接続される端子の電位変化方向と当該端子の逆側の端子電位の変化方向とを互いに逆方向とする逆方向通電回路(I1又はX2)を備えることを特徴とする請求項1記載の電源回路。
  3. 電源投入時には前記第1通電回路の出力通電経路から前記容量回路に通電すると共に、定常状態においては前記第1通電回路から前記第1トランジスタの制御端子に至る通電経路以外の通電経路を遮断するハイインピーダンス回路(8)を備えることを特徴とする請求項1または2記載の電源回路。
  4. 前記第1トランジスタの制御端子にその制御端子が共通接続された第2トランジスタ(Tr4又はTr4a)と、
    前記第2トランジスタのオン閾値基準電位を前記第1トランジスタのオン閾値基準電位と異ならせる回路であり、電源投入時には前記第2トランジスタより前記第1トランジスタを先にオンさせる電位規定回路(6又は6a,Tr8及びD12)と、
    電源投入時に前記第2トランジスタの電源入力端子(N2)に通電する第2通電回路と、を備え、
    前記容量回路(C2)は2端子回路として構成され、前記第2通電回路による電源入力端子と前記第1通電回路の出力通電経路との間に接続されることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の電源回路。
  5. 前記第2トランジスタ(Tr4)は、前記第1トランジスタ(Tr1)のレプリカトランジスタであることを特徴とする請求項4記載の電源回路。
  6. 前記第2トランジスタ(Tr4又はTr4a)の制御端子を保護するツェナーダイオード(D11)を具備するゲート保護回路を設けたことを特徴とする請求項4または5記載の電源回路。
  7. 前記第1通電回路(7)の電源基準電圧(V7)は、前記ゲート保護回路による第2トランジスタ(Tr4又はTr4a)の保護電圧と前記電位規定回路の規定電圧とを加算した電圧未満に設定されることを特徴とする請求項6記載の電源回路。
  8. 前記第1通電回路(7)の出力通電経路(N1)から電源投入時に前記容量回路(C2)に通電する以外の電流通電経路を遮断するハイインピーダンス回路(8)を備え、
    前記ハイインピーダンス回路(8)の少なくとも一部は、前記第2トランジスタ(Tr4又はTr4a)の制御端子の前段に構成されることを特徴とする請求項4〜7の何れかに記載の電源回路。
  9. 前記第2トランジスタ(Tr4)の制御端子を保護するツェナーダイオード(D11)を具備するゲート保護回路を備え、
    前記第1通電回路(7)の電源基準電圧(V7)および前記ゲート保護回路の保護電圧に応じて前記電位規定回路(6)によるオン閾値基準電位をレベルシフトするレベルシフト回路(Tr8及びTr9)を備えることを特徴とする請求項4〜8の何れかに記載の電源回路。
  10. 前記逆方向通電回路は、一方の端子に基準電圧が与えられると共に、他方の端子及び出力端子に前記第1通電回路の出力通電経路(N1)を接続する差動増幅器(X2)を備えることを特徴とする請求項2記載の電源回路。
  11. 請求項1〜10の何れかに記載の電源回路の電源供給対象回路であり駆動対象に駆動信号を印加する駆動回路部(3)を備え、
    前記駆動回路部は電源供給端子及び出力端子間に寄生容量を備え、電源投入時には起動回路の第1トランジスタから当該寄生容量を通じて駆動対象となるスイッチングトランジスタ(Tr3)の制御端子に通電することを特徴とする駆動回路。
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