JP2014040890A - シール付ハブユニット軸受 - Google Patents

シール付ハブユニット軸受 Download PDF

Info

Publication number
JP2014040890A
JP2014040890A JP2012184232A JP2012184232A JP2014040890A JP 2014040890 A JP2014040890 A JP 2014040890A JP 2012184232 A JP2012184232 A JP 2012184232A JP 2012184232 A JP2012184232 A JP 2012184232A JP 2014040890 A JP2014040890 A JP 2014040890A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
bottom plate
filter
stationary
hub unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012184232A
Other languages
English (en)
Inventor
Harumi Takanashi
晴美 高梨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2012184232A priority Critical patent/JP2014040890A/ja
Publication of JP2014040890A publication Critical patent/JP2014040890A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】密封される内部空間と外部空間との間に圧力差が生じることを防止して、内部空間内への異物の侵入を抑制して密封性を長期に亙って維持可能なシール付ハブユニット軸受を提供する。
【解決手段】空気の様な気体は通過可能であるが、水分、油分の様な液体を遮断可能な多孔質ポリテトラフルオロエチレンから成るフィルタ27の外部側に、フィルタ27全体を覆うカバー30を設けている。カバー30の底板部32の中心部分には、この底板32を軸方向に貫通するピンホール33が、ピンで刺す等の切粉が発生しない加工方法により開けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持するためのハブユニット軸受に関するものである。
従来より、自動車の車輪を支持するハブユニット軸受においては、外部の塵埃及び泥水等が軸受内部に侵入することを防止すると共に、軸受内部に封入されたグリースが外部に漏洩することを防止する為に、軸受の両端部にシール部材を配置したシール付ハブユニット軸受が使用されている。このシール付ハブユニット軸受1は、図4に示す様に、静止輪である外輪2は、その外周面に形成された取付フランジ6によって図示しない懸架装置のナックルに支持固定され、自動車の使用時にも回転しない。このような外輪2の内径側には、回転輪であるハブ3が外輪2と同心に配されており、自動車の使用時にハブ3が回転するようになっている。このハブ3はハブ本体4と内輪5とで構成されており、ハブ本体4の軸方向外側の外周面には回転フランジ7が形成され、この回転フランジ7に車輪が固定される。尚、ハブユニット軸受を車両に取り付けた状態において、車両の幅方向外側(図4の左側)を「外側」と称し、車両の幅方向中央側(図4の右側)を「内側」と称する。
また、静止周面である前記外輪2の内周面には、静止軌道である複列の外輪軌道8、8が形成され、回転周面であるハブ本体4の中間部外周面及び内輪5の外周面には、それぞれが回転軌道である内輪軌道9、9が形成されている。そして、これら両外輪軌道8、8と両内輪軌道9、9との間には、転動体10、10がそれぞれ複数個ずつ配置され、ハブ3を回転自在としている。さらに、各転動体10、10は、それぞれ保持器11、11により、転動自在に保持されている。また、図4の例では転動体10として円すいころを使用しているが、回転トルクを低減して省燃費を図る為に、転動体として玉を使用することもできる。
さらに、外輪2の内端部内周面と内輪5の内端部外周面との間にはシール装置13が取り付けられ、外輪1の外端部内周面とハブ本体4の中間部外周面との間にはシール装置12が取り付けらている。そして、これらシール装置12、13により、外輪2の内周面とハブ3の外周面との間に形成されて各転動体10、10が配置された内部空間14の両端開口部を塞いで密封している。
ところで、ハブユニット軸受は、外気に晒された環境において、自動車の制動装置を構成するディスクブレーキ等が取付られた状態で使用される。従って、激しい制動動作又は長い下り坂等の状況下においてハブユニット軸受の温度が急激に上昇した場合、シール装置により密封された軸受内部空間と外部空間(外気)との間に圧力差が生じる。この圧力差により、シール装置を構成するシールリップが変形して摺動面に貼り付いて回転トルクが増大したり、最悪の場合にはシールリップが捲くれ上がって隙間が発生する虞があった。一方、軸受の内圧を調整する為にシール装置の一部に切り欠き等の空気通り孔を設けた場合には、空気と共に塵埃及び水分(油分)等が内部空間に侵入して、ハブユニット軸受の寿命低下を招くことになる。
この部分の改善の先行技術としては、特許文献1に記載された様に、シール装置に形成した開口に、空気を通過可能で水分及び油分を遮断可能な材質から成る弁体を設けることで、軸受の内部と外部との圧力調整を可能にすると共に、水分の浸入を防止して軸受の寿命を確保している。
特開2004−052924
しかしながら、この先行技術においては、弁体として、ゴアテックス(登録商標)に代表される多孔質ポリテトラフルオロエチレンのシートが水分、油分を遮断しつつ空気の流通を確保する為のフィルタとして用いられているが、このフィルタは直接軸受外部空間に露出している。この為、例えばハブユニット軸受の様に、路面の泥水等が直接跳ね掛かるような軸受では、多孔質ポリテトラフルオロエチレンの多孔質部分に細かい泥が侵入して詰り、通気性が失われる、或は、孔の壁部が細かい泥に覆われて、多孔質ポリテトラフルオロエチレンの特徴である撥水性や撥油性が阻害され、フィルタ機能を長期に亘って維持できないという問題が発生する。また、跳ね石等の衝突により、弁体自体が破壊される可能性もある。
本発明は、上記のような従来のシール装置が有する問題点を解決し、密封される内部空間と外部空間との間に圧力差が生じることを防止して、内部空間内への異物の侵入を抑制して密封性を長期に亙って維持可能なシール付ハブユニット軸受を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、本発明のシール付ハブユニット軸受は、静止周面に複列の静止軌道を有する静止輪と、この静止輪と同心に設けられて、回転周面に複列の回転軌道を有する回転輪と、前記両静止軌道と前記両回転軌道との間にそれぞれ複数個ずつ転動自在に設けられた転動体と、前記静止輪の静止周面と前記回転輪の回転周面との間に存在する内部空間の軸方向端部開口を塞ぐシールリングとを備え、このシールリングは、前記静止輪の軸方向端部に固定される円環状の芯金と、この芯金の全周に固定されるシール材とを備え、前記シールリングには前記内部空間と外部空間とを連通する開口を設け、気体は通過するが液体は通過しない性質を有するフィルタで前記開口を塞いでいる。
特に、本発明のシール付ハブユニット軸受に於いては、前記フィルタが多孔質ポリテトラフルオロエチレン製のシートであり、前記フィルタの外部側にはフィルタ全体を覆うゴム製で底板部を有するカバーを備え、前記底板部には切粉が発生しない加工方法により弁が形成され、この弁は前記内部空間の圧力変化により開閉する。
更に、前記カバーは有底円筒形状で断面が略コの字状あり、底板部にはピンホールが設けられている。
または、前記カバーは楕円形ドーム状で断面が円弧形状であり、底板部にはスリットが設けられている。
本発明によれば、密封される内部空間と外部空間との間に圧力差が生じることを防止して、内部空間内への異物の侵入を抑制して密封性を長期に亙って維持可能なシール付ハブユニット軸受を提供することができる。
即ち、空気の様な気体を通過させながら水分又は油分の様な液体は通過させないフィルタの外部空間側を、ゴム製のカバーによりその全面を覆っている為に、路面から跳ね上げられた泥水等が直接フィルタに付着することを防止している。従って、フィルタの表面は常に清浄な状態に保たれるので、気体の通気性、撥水性及び撥油性を長期に亙り維持することができる。さらに、ゴム製のカバーの底板部には切粉が発生しない加工方法によりピンホール又はスリットが形成されており、温度上昇に伴い内部空間の内圧が上昇する等の理由により内部空間と外部空間との間に圧力差が生じた場合には、底板部が圧力により弾性変形する。これにより、ピンホール(又はスリット)周辺に引っ張り応力を発生させて、ピンホール(又はスリット)を広げることで、カバーを通気可能な状態とし、内部空間の圧力調整を可能にしている。
第1の実施の形態を示すシールリングの(a)部分断面図、(b)ピンホールの変形例、(c)ピンホールの別の変形例である。 第2の実施の形態を示す排気用シールリングの(a)部分断面図、(b)スリットの拡大図である。 同吸気用シールリングの部分断面図である。 従来のシール付ハブユニット軸受の構造を示す断面図である。
[実施の形態の第1例]
図1は、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例の特徴は、転動体を設置した内部空間14の軸方向端部開口を塞ぐシールリング13の構造を工夫した点にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図4に示した従来構造の1例の場合と同様であるから、同等部分には同一符号を付して、重複する図示並びに説明は省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
図1の(A)に示す様に、内部空間14の軸方向内端部開口を塞ぐシールリング13aは、それぞれが円環状に形成された芯金20及びシール部材21と、フィルタ機構26とから成る。このうちの芯金20は金属板にプレス加工等の打ち抜き加工及び塑性加工を施すことにより、断面が略コの字状に一体成形されている。そして、芯金20の径方向外方に形成された環状の円筒部24を、前記シール材21を介して外輪2の軸方向内端部の内周面に圧入嵌合することで、シールリング13aを外輪2に固定している。
また、シール材21は、ゴムのようなエラストマー等の弾性材により構成されており、加硫成形接着により、前記芯金20に接合されている。シール部材21の内径側にはシールリップ22を設けており、このシールリップ22の先端縁を内輪5の外周面に全周に亙って摺接させると共に、ガータースプリング23によりシールリップ22を内輪5の外周面に向けて押圧することにより、内部空間14の外端部開口を密封している。
さらに、シールリング13aの径方向外側寄り部分には、内部空間14と外部空間とを連通する開口25が設けられており、この開口部25は、内部空間と外部空間との圧力調整をするためのフィルタ27及びカバー30を備えたフィルタ機構26により塞がれている。このフィルタ機構26を構成する、合成樹脂又は金属製で全体が中空円環状のフィルタ本体28が、前記開口25の内周面に接着固定されている。このフィルタ本体28の軸方向内側には、内部空間14と外部空間との圧力調整をするための前記フィルタ27
により塞がれている。このフィルタ27は、空気の様な気体は通過可能であるが、水分、油分の様な液体を遮断可能な材質でシート状に形成されており、気体透過性、接着性、強靭性、耐候性などに優れる材質であり、例えば、多孔質ポリテトラフルオロエチレン(登録商標:ゴアテックス)
などが用いられる。
さらに、前記フィルタ本体28の軸方向内側には、前記フィルタ27の外部側全体を覆うカバー30が設けられている。このカバー30はゴム材料から成り、有底円筒形状で断面が略コの字状とし、円板状の底板部32と、この底板部32の外周縁から軸方向に延びる円筒状の連結部34と、この連結部34の前記底板部32とは反対側となる端部に形成された嵌合円輪部31とにより構成されている。そして、前記嵌合円輪部31を、前記フィルタ本体28の軸方向内端面に形成された環状の係止溝29に嵌合固定することで、前記カバー30をフィルタ本体28に固定している。尚、前記係止溝29への嵌合方法は、外嵌合でも内嵌合でもよく両嵌合とすることもでき、さらに接着剤を併用することもできる。
前記底板部32の中心部分には、この底板32を軸方向に貫通する少なくとも1つのピンホール33が、ピンで刺す等の切粉が発生しない加工方法により開けられている。このピンホール33は切粉を発生させない方法で加工されているので、底板部32に応力が掛かっていない状態、言い換えれば底板部32が変形していない状態では、ピンホール33は閉じられており、空気がこのピンホール33を通過することはできない。そして、急激な温度変化等により軸受の内部空間14と外部空間とに気圧の差が発生すると、底板部32は軸方向に凸形状或は凹形状に変化し、ピンホール33周辺に引っ張り応力が発生して、ピンホール33が拡がり、通気可能な状態となって内部空間14の内圧調整が行われる。その後、内部空間14と外部空間との圧力差がなくなる(圧力調整が完了する)と、底板部32の変形が除去され、ピンホール33は閉じられる。
更に、連結部34の肉厚を底板部32の肉厚よりも薄くしており、これにより、嵌合円輪部31に作用する応力が底板部32に伝播する、或は、成形収縮により底板部32が引張り応力場となることを防止している。
また、底板部32はその形状を維持する為にある程度の肉厚が必要であり、肉厚を厚くしすぎると前記ピンホール33の開閉運動が発生しにくくなる虞がある。その様な場合には、図1の(B)に示す様に、底板部32の軸方向両側に同軸の凹部35、35を設け、その凹部35の底部にピンホール33を形成けることで、ピンホール33の開閉感度を上げることができる。また、図1の(C)に示す様に、底板部32の片側のみに凹部35を設け、その底部にピンホール33を形成することもできる。これらの様に、ピンホール33が凹部35の奥に配置される為、ピンホール33からの浸水やほこりの侵入をより抑制可能である。
以上の様な構成により、本発明のシール付ハブユニット軸受1は、密封される内部空間14と外部空間との間に圧力差が生じることを防止して、内部空間14内への異物の侵入を抑制して密封性を長期に亙って維持することができる。
即ち、空気の様な気体を通過させながら水分又は油分の様な液体は通過させないフィルタ27の外部空間側を、ゴム製のカバー30によりその全面を覆って保護している為に、路面から跳ね上げられた泥水等がフィルタ27に付着することを防止している。従って、フィルタ27の表面は常に清浄に保たれるので、気体の通気性、撥水性及び撥油性を長期に亙り維持することができる。さらに、ゴム製のカバー30の底板部32には切粉が発生しない加工方法によりピンホール33が形成されており、内部空間14と外部空間との間に圧力差が生じた場合(温度上昇に伴い内部空間の内圧が上昇した場合)には、底板部32が圧力により弾性変形して凸形状(又は凹形状)に変化することでピンホール33周辺に引っ張り応力を発生させて、ピンホール33を広げることで、カバー30を通気可能な状態とし、内部空間の圧力調整を可能にしている。
[実施の形態の第2例]
図2、3は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本実施例の場合、図2に示すシールリング13bは、内部空間14の空気を外部に放出する排気用のフィルタ機構26aを有しており、図3は、内部空間14に外部の空気を取り込む吸気用のフィルタ機構26bを有するシールリング13cを示しており、カバー30a及び30bの形状により空気の通過可能な方向を規制している。
図2は排気用のフィルタ機構26aを示している。本例のカバー32aは、ゴム材料により成形され、全体が軸受外部側(軸方向内側)に凸となる楕円形ドーム状で径方向の断面を円弧形状としており、外部側に凸となる楕円形ドーム状の底板部32aと、この底板部32aの外周縁に全周に亙り形成された嵌合円輪部31とを備えている。そして、前記嵌合円輪部31をフィルタ本体28aに形成された係止溝29aに嵌合固定することにより、フィルタ27の外部空間側の全体を覆っている。尚、係止溝29への嵌合方法は、外嵌合でも内嵌合でもよく両嵌合とすることもでき、さらに接着剤を併用することもできる。
そして、前記底板部32aの中心部分には、カッターで切断する等の切粉が発生しない加工方法により、前記底板部32aを軸方向に貫通するスリット36が形成されている。このスリット36は切粉を発生させない方法で加工されているので、通常(底板部32aに応力が掛かっていない状態)は、スリット36は閉じられており、空気がこのスリット36を通過することはできない。内部空間14の圧力が上昇した場合、底板部32aは外部側に凸の形状となっているため、スリット36が開口して空気を放出することが可能である。一方、内部空間14の圧力が減少した場合、スリット36は開口せずに空気は通過しない。さらに、軸受外部からの泥水等の跳ね掛けに対しては、スリット36が硬く閉じており、泥水や塵埃の侵入を防いでいる。
図3は吸気用のフィルタ機構26bを示している。本例のカバー32bも、ゴム材料により成形され、全体を有底円筒形状としており、軸受内部側(軸方向外側)に凸となる楕円形ドーム状の底板部32bと、この底板部32aの外周縁から軸方向内側に延出する円筒形状の壁部37と、同じく底板部32aの外周縁から軸方向外側に延出する円筒形状の連結部34aと、この連結部34aの軸方向外端部に形成された嵌合円輪部31とを備えている。そして、前記嵌合円輪部31をフィルタ本体28aに形成された係止溝29aに嵌合固定することにより、フィルタ27の外部空間側の全体を覆っている。そして、前記底板部32bの中心部分には、カッターで切断する等の切粉が発生しない加工方法により、前記底板部32bを軸方向に貫通するスリット36が形成されている。この吸気用のカバー30bでは、底板部32bは軸受外部側に凹の形状となっているため、内部空間の圧力が低下した時のみにスリット36が開口して、内部空間14の圧力を大気圧まで増加することが可能である。また、軸受外部からの泥水等の跳ね掛けに対しては、底板部32bの周りを保護する壁部37を設けて、泥水や塵埃の侵入を防いでいる。
以上のような本実施例の場合には、カバー32a及び32bの形状により空気の通過可能な方向が決まるので、フィルタ機構26a及び26bをシールリング13bの位相が異なる2箇所にそれぞれ設けている。もちろん、シールリングの圧入に伴う軸受内部空間の内圧上昇を防ぐ等の特定の目的がある場合は、図2に示した排気用のフィルタ機構26a、又は図3に示した吸気用のフィルタ機構26bのどちらか一方を装着することも可能である。
尚、図4に示したシール付ハブユニット軸受は第3世代のハブユニット軸受であるが、本発明のシールリングは、各種ハブユニットにも適用する事ができる。例えば、内周面に複列の外輪軌道を有する外輪と、これら外輪軌道にそれぞれ対向する内輪軌道を有する複数の内輪と、これら複列の外内輪軌道間に介在する転動体とを備え、回転フランジ及び取付フランジを持たない第1世代のハブユニット軸受に適用する事ができる。さらに、第1世代のハブユニット軸受に対して、外輪の外周面に取付フランジのみを形成した第2世代のハブユニット軸受にも適用することができる。また、外輪が回転輪となる、外輪回転型のハブユニット軸受にも適用する事ができる。
さらに、本願発明の特徴であるフィルタ機構26、26a、26bは、上述した各実施例(図1〜3)のシールリングに限定されるものではなく、フィルタ機構26、26a、26bを組込み可能なあらゆる形式のシールに適用可能である。
本発明のシール付軸受は、泥水環境で使用され、しかも温度変化の大きい条件で使用される軸受、例えば自動車の車輪を回転自在に支持する車輪支持用バフユニット軸受として好適に使用することができる。
1 シール付ハブユニット軸受
2 外輪
3 ハブ
4 ハブ本体
5 内輪
6 取付フランジ
7 回転フランジ
8 外輪軌道
9 内輪軌道
10 転動体
11 保持器
12 シール装置
13、13a、13b、13c シールリング
14 内部空間
20 芯金
21 シール部材
22 シールリップ
23 ガータースプリング
24 円筒部
25 開口
26、26a、26b フィルタ機構
27 フィルタ
28、28a フィルタ本体
29、29a 係止溝
30、30a、30b キャップ
31 嵌合円輪部
32、32a、32b 底板部
33 ピンホール
34、34a 連結部
35 凹部
36 スリット
37 壁部

Claims (3)

  1. 静止周面に複列の静止軌道を有する静止輪と、この静止輪と同心に設けられて、回転周面に複列の回転軌道を有する回転輪と、前記両静止軌道と前記両回転軌道との間にそれぞれ複数個ずつ転動自在に設けられた転動体と、前記静止輪の静止周面と前記回転輪の回転周面との間に存在する内部空間の軸方向端部開口を塞ぐシールリングとを備え、このシールリングは、前記静止輪の軸方向端部に固定される円環状の芯金と、この芯金の全周に固定されるシール材とを備え、前記シールリングには前記内部空間と外部空間とを連通する開口を設け、気体は通過するが液体は通過しない性質を有するフィルタで前記開口を塞いだシール付ハブユニット軸受に於いて、
    前記フィルタが多孔質ポリテトラフルオロエチレン製のシートであり、前記フィルタの外部側にはフィルタ全体を覆うゴム製で底板部を有するカバーを備え、前記底板部には切粉が発生しない加工方法により弁が形成され、この弁は前記内部空間の圧力変化により開閉することを特徴とするシール付ハブユニット軸受。
  2. 前記カバーは有底円筒形状で断面が略コの字状あり、底板部にはピンホールが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシール付ハブユニット軸受。
  3. 前記カバーは楕円形ドーム状で断面が円弧形状であり、底板部にはスリットが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシール付ハブユニット軸受。
JP2012184232A 2012-08-23 2012-08-23 シール付ハブユニット軸受 Pending JP2014040890A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012184232A JP2014040890A (ja) 2012-08-23 2012-08-23 シール付ハブユニット軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012184232A JP2014040890A (ja) 2012-08-23 2012-08-23 シール付ハブユニット軸受

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014040890A true JP2014040890A (ja) 2014-03-06

Family

ID=50393305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012184232A Pending JP2014040890A (ja) 2012-08-23 2012-08-23 シール付ハブユニット軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014040890A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102016205181A1 (de) * 2016-03-30 2017-10-05 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Dichtungsanordnung eines Radlagers
DE102016206013A1 (de) * 2016-04-12 2017-10-12 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Dichtungsanordnung eines Radlagers
DE102016207225A1 (de) * 2016-04-28 2017-11-02 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Dichtungsanordnung einer Wälzlagerung mit zweistufigem Lüftungsmittel
DE102017101035B3 (de) * 2016-11-23 2018-05-09 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Dichtungsanordnung eines Radlagers
CN109844380A (zh) * 2016-11-23 2019-06-04 舍弗勒技术股份两合公司 密封装置
DE102018125104A1 (de) * 2018-10-11 2020-04-16 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Radlagereinheit
JP2020197288A (ja) * 2019-06-05 2020-12-10 Ntn株式会社 軸受
US11598421B2 (en) 2020-07-01 2023-03-07 BRUSS Sealing Systems GmbH Seal arrangement and method for manufacturing a seal arrangement

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102016205181A1 (de) * 2016-03-30 2017-10-05 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Dichtungsanordnung eines Radlagers
DE102016205181B4 (de) * 2016-03-30 2018-06-07 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Dichtungsanordnung eines Radlagers
US11162536B2 (en) 2016-03-30 2021-11-02 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Sealing arrangement of a wheel bearing
DE102016206013A1 (de) * 2016-04-12 2017-10-12 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Dichtungsanordnung eines Radlagers
DE102016207225A1 (de) * 2016-04-28 2017-11-02 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Dichtungsanordnung einer Wälzlagerung mit zweistufigem Lüftungsmittel
DE102017101035B3 (de) * 2016-11-23 2018-05-09 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Dichtungsanordnung eines Radlagers
CN109844380A (zh) * 2016-11-23 2019-06-04 舍弗勒技术股份两合公司 密封装置
DE102018125104A1 (de) * 2018-10-11 2020-04-16 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Radlagereinheit
JP2020197288A (ja) * 2019-06-05 2020-12-10 Ntn株式会社 軸受
US11598421B2 (en) 2020-07-01 2023-03-07 BRUSS Sealing Systems GmbH Seal arrangement and method for manufacturing a seal arrangement

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014040890A (ja) シール付ハブユニット軸受
US20070147718A1 (en) Sealing device and rolling bearing device using same
JPWO2017038751A1 (ja) 密封装置
JP2009197975A (ja) 車軸用軸受装置
JP2006144867A (ja) 車輪用軸受装置
JP2015143564A (ja) シール付車輪支持用軸受ユニット
JP2015081643A (ja) 車輪用軸受装置
JP2012081891A (ja) 車輪用転がり軸受装置
JP2008196627A (ja) 転がり軸受装置
JP4692879B2 (ja) ハブユニット
JP2008232403A (ja) ストラット用軸受ユニット
JP3988576B2 (ja) 転がり軸受装置
JP7401974B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP6402532B2 (ja) 車輪支持用転がり軸受ユニット
JP2005059832A (ja) 車両用軸受装置
JP2014152790A (ja) 転がり軸受用のシール装置
JP2008221864A (ja) 車輪支持装置のシール構造
JP2007321795A (ja) 車輪用転がり軸受装置
JP2009127668A (ja) 密封装置
JP2014167345A (ja) 車輪支持用軸受ユニット
JP2008248950A (ja) ストラット用軸受
JP2015117727A (ja) ハブユニット
JP2022147755A (ja) 車輪用軸受装置
JP2020051597A (ja) 車輪用軸受装置
JP2022128123A (ja) 車輪用軸受装置