JP2014036364A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 搬送される原稿との摩擦によって電荷が発生する透明部材における除電効果を高める。
【解決手段】 原稿載置台に載置された原稿を搬送する搬送手段と、原稿搬送面側に導電層を備えた透明部材と、前記搬送手段により前記透明部材の原稿搬送面を搬送される原稿を読み取る読取手段と、シェーディング補正を行うための基準部材と、前記基準部材を前記透明部材の前記導電層上に貼りつける導電性粘着部材と、前記導電性粘着部材を接地するための接地部材とを有し、前記導電層は前記導電性粘着部材および接地部材を介して接地されていることを特徴とする。
【選択図】 図7

Description

本発明は、原稿の画像を読み取る画像読取装置に関するものである。
従来、デジタル複写機等の画像形成装置に用いられる、自動原稿搬送装置(以下、ADF(Auto Document Feeder)という)を備えた画像読取装置がある。この種のADFを備えた画像読取装置は、ADFの下方に設けられた読取部をモータにより設定位置、すなわち、ADF内のプラテンローラのほぼ直下に移動して停止させる。そして、ランプユニットから光を出射し、プラテンローラとガラス板との間で原稿を搬送させつつ原稿を走査し、その反射光に基づいて読取部で画像を読み取る。
図8に示すように、従来のデジタル複写機のADFの原稿読取部は、プラテンローラ524、コンタクトガラス516を備えている。ここで、原稿Dはコンタクトガラス516の表面と接しながら搬送される。また原稿Dの搬送性を確保する為に、コンタクトガラス516の長手方向(原稿幅方向)端部にアースバネ(不図示)を設けコンタクトガラス516の帯電防止を行っている。しかしながら、原稿搬送で発生したトナー粉、紙粉、ゴムカス等のゴミがコンタクトガラス上に溜まってしまうという問題が発生する。特にゴミが原稿読取位置に溜まると画像記録の際にスジ画像が発生するという問題がある。
すなわち、図8に示すように、原稿Dと一緒に運ばれてきたゴミGは原稿Dとコンタクトガラス516の間で摺擦される。その後、原稿Dはコンタクトガラス516から離れて搬送ガイド517に沿って搬送されていくが、ゴミGはコンタクトガラス516に静電吸着し滞留する。このとき、ゴミGが原稿読取位置99にあると、原稿Dの読み取り中、読取部によって連続して読み取られ、画像スジが発生する。
そこで図9に示すように、コンタクトガラス516の通紙面上に導電性コーティング516cを施している。また、原稿の幅方向に延びたにアルミシート516aを貼り付けして除電効果を強化してゴミGがコンタクトガラス516に静電吸着して画像スジになることを防止している(特許文献1参照)。
この構成によると原稿Dに付着した紙粉等のゴミGは、原稿Dと共に搬送され、コンタクトガラス516と原稿Dの間で摺擦される。コンタクトガラス516の表面の帯電はアルミシート516a及びコンタクトガラス516表面の導電層(導電コーティング)516cにより除去される。よって原稿D、ゴミG、コンタクトガラス516の間には静電吸着の力は及ばず、摩擦による力が支配的となる。従って、原稿DとゴミGとの摩擦力が、ゴミGとコンタクトガラス516との摩擦力より強く、ゴミGは原稿Dと共に搬送され、コンタクトガラス516に滞留し、画像スジが発生することを防止することができる。
また、例えゴミGがコンタクトガラス516上に留まったとしても、静電吸着していなければ次の原稿Dの先端によりクリーニングされて簡単に除去できるため、スジ画像になることを防止できる。
一方近年では、ADFの原稿搬送路を挟んで両側に画像読取部およびコンタクトガラスを設け、一度の原稿搬送中に原稿の両面の画像を読み取る、両面同時読み取り方式の画像読み取り装置が提供されている。
両面同時読み取り方式の画像読み取り装置の場合、ADF側に設けた画像読取部のシェーディング補正を行うために、白基準板をコンタクトガラス上に設けているものがある。この場合、コンタクトガラスと画像読取部を相対的に移動可能に構成することで、白基準板の読み取りを行うように構成している。
図10は、白基準板をコンタクトガラス上に設けた従来例のコンタクトガラスの構成を説明する図である。
コンタクトガラス600の原稿搬送方向の一端部に沿って、白基準板601が両面テープ602によって貼りつけてある。両面テープ602は、白基準板601の周囲を取り囲むように貼りつけてある。白基準板601は、コンタクトガラス600と両面テープ602とによって密封されており、外部からゴミ等が侵入することはない。
両面テープ602と画像読取部(不図示)の画像読み取り位置603との、原稿搬送方向の距離は、原稿を照明する照明部(不図示)から画像読み取り位置603の原稿に向かう照明光を遮らないように、所定の距離だけ離して設定してある。
また、コンタクトガラス600の原稿搬送路側の表面には、導電性コート600bが施してある。コンタクトガラス600の原稿搬送方向と垂直方向の一端部には、導電性コート600bにアルミテープ604が導電性両面テープにて貼りつけてある。該アルミテープ604を接地することで、コンタクトガラス600の帯電防止を図っている。
特開2005−184069号公報
コンタクトガラス上に設けた導電層は、コンタクトガラスの透明性を確保するために、金属蒸着によって膜厚は約1μm以下で生成されている。このため、導電層の電気抵抗値は約200〜500Ω/cm程度と、比較的抵抗値が大きい。
このため、従来のように、流し読みガラスの主走査方向の一端だけに導電性部材を設ける構成の場合、導電性部材から遠い側に発生した電荷は、抵抗値の大きい導電層を長距離にわたって通過しないと導電性部材に到達しない。
したがって、原稿との摩擦による電荷の発生に対して、電荷の消滅が間に合わず、帯電防止の効果が十分であるとはいえない。
本発明は搬送される原稿との摩擦によって電荷が発生する透明部材における除電効果を高めることを目的とする。
本発明の画像読取装置は、原稿載置台に載置された原稿を搬送する搬送手段と、原稿搬送面側に導電層を備えた透明部材と、前記搬送手段により前記透明部材の原稿搬送面を搬送される原稿を読み取る読取手段と、シェーディング補正を行うための基準部材と、前記基準部材を前記透明部材の前記導電層上に貼りつける導電性粘着部材と、前記導電性粘着部材を接地するための接地部材とを有し、前記導電層は前記導電性粘着部材および接地部材を介して接地されていることを特徴とする。
本発明は搬送される原稿との摩擦によって電荷が発生する透明部材における除電効果を高めることができ、透明部材の帯電を低減することができる。
複写機Aの概略構成を示した図である。 画像読取装置の断面図である。 第1画像読取部を移動させる駆動部の構成を説明する図である。 第1画像読取部の動作説明図である。 第2画像読取部の動作説明図である。 第1画像読取部の説明図である。 第2画像読取部の説明図である。 従来の画像読取部の説明図である。 従来の画像読取部の説明図である。 従来の画像読取部の説明図である。
(実施例)
図1は本実施例に係る複写機Aの概略構成を示す概略図である複写機Aは、原稿画像を読み取る画像読取装置2と、画像読取装置2によって読み取られた画像に濃度補正処理などの画像処理を施す画像処理部3と、画像処理部3により画像処理が施された画像データに基づいたトナー等を記録紙に転写させて定着させる画像形成部4と、該複写機を制御する制御部1を備える。画像形成部4の構成及び動作は周知であるので、説明は省略する。
次に、画像読取装置2の概略構成を、図2から図5を用いて説明する。
画像読取装置2は、図2に示すように、画像読取装置本体20と、その上方に配置され、画像読取装置本体背面側に不図示のヒンジを介して開閉可能に設けられた自動原稿給送装置(以下、ADFという)40とを有する。
ここで、画像読取装置2は、原稿載置台12に載置されたシートである原稿Dの画像を読み取るため、画像読取装置本体20側に第1画像読取部21を備え、ADF40側に第2画像読取部41を備える。
画像読取装置2は、ADF40に設けられた原稿載置台12に載置された原稿Dを一枚ずつ順次搬送して、所定位置に停止した第1画像読取部21で画像を読取る片面シートスルー読み取りモード(以下、流し読みモードという)を備えている。
また、原稿載置台12に載置された原稿Dを一枚ずつ順次搬送し、第1画像読取部21及び第2画像読取部41の両方で原稿の表面及び裏面の画像を読取る両面シートスルー読み取りモード(以下、両面流し読みモードという)を備えている。さらに、原稿台ガラス22に載置された原稿画像を第1画像読取部21を移動させて読み取るBOOK読み取りモード(以下、固定読みモードという)を備えている。
画像読取装置本体20は、第1画像読取部21を備えると共に上面には原稿台ガラス22を備えている。さらに、上面の原稿台ガラス22の原稿搬送方向上流側に、流し読みモード時に第1画像読取部21にて画像を読み取る際、原稿が接触するガラス部材である第1コンタクトガラス23を備えている。
ここで、第1画像読取部21は、原稿の表面(第1面)の画像を読み取るためのものである。そして、原稿表面を照明する照明部21c、複数のミラー21d及び結像レンズ21eによって構成された光学系21f、複数の光電変換素子を一列に配置したラインCCD(Charge Coupled Device)21gを有している。なお、これら照明手段21c、ミラー21d等は光学箱21bに収納されている。
そして、固定読みモードの場合は、ガラスなどの透明部材で構成される原稿台ガラス22上に載置されている原稿Dに対し、照明部21cにより光を照射しながら第1画像読取部21を矢印Fに移動させるようにしている。第1画像読取部が移動する方向を副走査方向と呼ぶ。なお、照明部21cから照射された後、原稿面から反射した光は、光学系21fにより、ラインCCD21gに結像され、原稿の一方の面の画像情報が光電変換され、電気信号に変換される。
また、流し読みモードの場合は、第1コンタクトガラス23の下方に第1画像読取部21を停止させた状態で、ADF40によって搬送される原稿Dに照明部21cにより光を照射することにより、原稿画像を読み取るようにしている。
なお、図3は、第1画像読取部21を移動させるための駆動部の構成を示す図である。24はガイドレールであり、第1画像読取部21は、このガイドレール24に沿って移動するように構成されている。27は、プーリ25a,26に掛け渡された無端のタイミングベルトであり、第1画像読取部21は、固定部21hにおいてタイミングベルト27に固定されている。28はタイミングベルト27に張力を与えるテンショナーである。
そして、プーリ25aが駆動モータ29より駆動力を受けて回転すると、第1読取部21は矢印F方向に移動するように構成されている。
原稿台ガラス22の端部には、第1画像読取部21のシェーディング補正を行うための基準部材として第1白基準板30が設けてある。シェーディング補正とは、現行画像の読み取り前に、第1画像読取部21によって第1白基準板30を読み取り、第1照明部21cの光量の不均一やラインCCD21gの感度の不均一を補正する補正係数を記憶しておき、後に読み取った原稿の画像を該補正係数を用いて補正することを言う。原稿画像の読み取りを行う前に、シェーディング補正を行うことで、適正な読み取り画像を得ることができる。
ADF40は、流し読みモードの際、第1コンタクトガラス23の下方で停止している第1画像読取部21による原稿画像の読み取りが可能となるよう原稿を搬送して第1コンタクトガラス23上を通過させるためのものである。また、両面流し読みモードの際には、原稿を搬送して第1コンタクトガラス23上を通過させた後、第2画像読取部41に搬送するためのものである。
このADF40は、図2に示すように略U字状の原稿搬送路(以下、Uターンパス)40aを有し、このUターンパス40aの上流側には、原稿載置台12上の原稿Dを送り出すピックアップローラ43が設けられている。また、Uターンパス40aの上流側には、送り出された原稿Dを1枚に分離するための互いに圧接した分離ローラ44a及び逆転ローラ44b、原稿Dの有無を検出する原稿有無センサ45が設けられている。
第1コンタクトガラス23の上流側には、原稿Dを第1画像読取部21により画像を読み取る第1読取部21に向けて搬送する第1搬送ローラ対46、原稿Dの先端部及び後端部を検出する第1原稿エッジセンサ47が設けられている。また、第1コンタクトガラス23の下流側には、第2搬送ローラ対48、原稿Dの先端部及び後端部を検出する第2原稿エッジセンサ49が設けられている。
さらに、第2搬送ローラ対48の下流側には、原稿Dを原稿排紙トレイ50上に排出する第3搬送ローラ対51が設けられている。そして、この第2搬送ローラ対48と第3搬送ローラ対51との間に、両面流し読みモードの際、原稿の裏面(第2面)を読み取るための第2画像読取部41が設けられている。また、この第2画像読取部41と対向してガラス部材である第2コンタクトガラス42が設けられている。
ここで、第2画像読取部41は、原稿の裏面を照明する第2照明部41c、複数のミラー41d及び結像レンズ41eによって構成された光学系41f、ライン状のCCD41gで構成され、ADF内の所定位置に固定配置されている。
第2コンタクトガラス42の端部には、第2画像読取部41のシェーディング補正を行うための基準部材として第2白基準板52が設けてある。第2コンタクトガラス42は不図示の駆動源によって図2中矢印G方向に往復移動可能に構成されている。
シェーディング補正時は、第2コンタクトガラス42を図5(b)に示したように、第2白基準板52が第2画像読み取り手段41の読み取り位置41hの下方に位置するように移動して、シェーディング補正係数を記憶する。
原稿画像読み取り時には、第2コンタクトガラス42を図5(a)に示したように、第2コンタクトガラス42の透明部42aが第2画像読取部41の読み取り位置41hの下方に位置するように移動して、搬送されてくる原稿の画像を読み取る。
そして、両面流し読みモードの際、第1画像読取部21により表面画像が読み取られた原稿は、この後、第2画像読取部41に搬送されるようになっている。なお、原稿が搬送されると、第2画像読取部41では、原稿Dの裏面に対し照明部41cにより光を照射し、原稿面から反射した光を光学系41fにより、CCD41gに結像され、原稿の他方の面の画像情報が光電変換され、電気信号に変換される。
固定読みモードの際には、ADF40の正面側を持ち上げることで、原稿台ガラス22の手前側を大きく開放した後、原稿台ガラス22に原稿を載置するようにしている。なお、ADF40の下面には固定読みモード時に原稿Dを原稿台ガラス22に密着するための圧着板53が取り付けられている。
次に、このように構成された画像読取装置2における各読み取りモードにおける読み取り動作について説明する。下記説明において、各部の動作制御は制御部3(図1参照)によって制御される。
両面流し読みモードの場合は、読み取り開始操作が行われると、画像読み取りを行う前に第1画像読取部21を第1白基準板30の下方に読み取り位置21hが来るように移動して(図4(b))、第1白基準板30を読み取り、シェーディング補正係数を記憶する。その後、第1画像読取部21を第1コンタクトガラス23の下方に読み取り位置21hが来るように移動する(図4(a))。
上記動作と並行して、第2画像読取部41の読み取り位置41hの下方に第2白基準板52が来るように第2コンタクトガラス42を移動して(図5(b))、第2白基準板52を読み取り、シェーディング補正係数を記憶する。その後、第2画像読取部41の読み取り位置41hの下方に第2コンタクトガラス42の透明部42aが来るように第2コンタクトガラス42を移動する(図5(a))。
そして、原稿載置台12に載置された原稿Dを、ピックアップローラ43によって最上位のものから一枚ずつ送り出して搬送する。
次に、原稿DをUターンパス40aで約180度反転させた後、第1搬送ローラ対46によって第1コンタクトガラス23上に搬送し、原稿の表面の画像情報を第1画像読取部21によって読み取る。
この後、表面の画像情報が読み取られた原稿を第2搬送ローラ対48で搬送し、第2コンタクトガラス42上において第2画像読取部41によって原稿裏面の画像情報を読み取る。この後、画像を読み取られた原稿を第3搬送ローラ対51により搬送し、原稿排紙トレイ50上に排出する。
流し読みモードの場合は、両面流し読みモードと同様に、読み取り開始操作が行われると、画像読み取りを行う前に第1画像読取部21を第1白基準板30の下方に読み取り位置21hが来るように移動して(図4(b))、第1白基準板30を読み取り、シェーディング補正係数を記憶する。その後、第1画像読取部21を第1コンタクトガラス23の下方に読み取り位置21hが来るように移動する(図4(a))。そして、両面流し読みモードと同様の動作で第1画像読取部21によって原稿表面の画像情報を読み取る。なお、この流し読みモードの場合は、この後、第2画像読取部41による読み取りを行うことなく、原稿を第3搬送ローラ対51により搬送し、原稿排紙トレイ50上に排出する。
固定読みモードの場合は、まずADF40を開放し、原稿台ガラス22に原稿Dを、画像情報面を下側にして載置する。次に、読み取り開始操作により、第1画像読取部21を駆動部(図3参照)によって第1白基準板30の下方に移動して、第1白基準板30を読み取ってシェーディング補正係数を記憶する。その後、第1画像読取部21を駆動部(図3参照)によって原稿台ガラス22上に載置された原稿の下方にまで移動した後に、画像情報を読み取りながら第1画像読取部21を移動させて画像情報を読み取る。
〔原稿読取部〕
図6は、原稿の表面の画像を読み取る第1原稿読取部の構成を説明するためのものである。図6(a)は、第1コンタクトガラス23および導電性搬送ガイド25の上視図であり、図6(b)は、原稿読取部の断面図である。図6(c)は導電性搬送ガイド161aの下流側端部を拡大した拡大断面図である。
第1コンタクトガラス23上には、導電性搬送ガイド25が貼り付けられている。
第1コンタクトガラス23は、ガラス23a表面(原稿搬送面)に導電層としてEC(electro conductive)コート23bを施してあり、表面抵抗値は200〜500Ω/cm程度となっている。ECコートは、透明な導電性コーティングである。本実施形態では蒸着コーティングによって表面膜厚層は約1μm以下で生成されており、可視光透過率は約90%(波長500μm程度)となっている。
第1コンタクトガラス23の表面には、原稿搬送方向上流側の縁部にかけて導電性部材である導電性搬送ガイド25が導電性粘着部材である導電性両面テープ26で貼り付けられている。導電性搬送ガイド25は、接地された金属製の筐体20にビスで固定されたアースバネ27が当接している。よって、導電性搬送ガイド25は、接地部材としての筐体20と、筐体20に設置された接地部材としてのアースバネ27を介して接地されている。第1コンタクトガラス23の表面(表層のECコート23b)は、導電性接着部材である導電性両面テープ26で接着されているために導電性搬送ガイド25と導通がとられている。したがって導電層であるECコート23bは、導電性搬送ガイド25を介して接地されている。
本実施形態では導電性搬送ガイド25として、厚み0.2mmのSUS板材を採用しており、導電性両面テープ26の厚みは約0.1mmである。また、導電性搬送ガイド25の原稿搬送方向と略垂直方向の長さL1は、搬送する最大サイズの原稿幅以上に設定されている。導電性搬送ガイド25の端部から第1画像読取部21の読み取り位置21hまでの距離K1は、照明部21cから画像読み取り位置21hの原稿に向かう照明光を遮らないように設定しており、本実施例では約10mmに設定してある。SUS板材で構成された導電性搬送ガイド25の電気抵抗値は、第1コンタクトガラス23のECコート23bの電気抵抗値よりも大幅に小さい。
上記のように本実施例の構成では、第1コンタクトガラス23上に生じた電荷が導電性両面テープ26に達するまでに、第1コンタクトガラス23の表面に設けたECコート23bを通過する距離K1は最短距離で10mm程度と短い。また、導電性両面テープ26の厚みは約0.1mmと小さい。このため原稿と第1コンタクトガラス23との摩擦によって第1コンタクトガラス23上に生じた静電気の電荷は速やかに導電性搬送ガイド25に到達し、アースばね27を通じてアースに落ちて消滅する。その結果、原稿Dとともに運ばれてきたゴミGと第1コンタクトガラス23との間には静電吸着の力は及ばず、摩擦による力が支配的となる。従って、原稿DとゴミGとの摩擦力が、ゴミGと第1コンタクトガラス23との摩擦力より強く、ゴミGは第1コンタクトガラス23に滞留することなく原稿Dと共に搬送され、画像スジが発生することを防止することができる。
次に、原稿の裏面側の画像を読み取る第2画像読取部41の構成について、図7を用いて説明する。図7(a)は、第2コンタクトガラス42を原稿搬送路側から見た正面図である。図7(b)は第2白基準板52の拡大断面図、図7(c)は第2コンタクトガラス42の導電層の接地構成を説明する要部拡大断面図である。
第2コンタクトガラス42には、第1コンタクトガラス23と同様に、ガラス42aの表面(原稿搬送面)に導電層としてECコート42bを施してある。第2コンタクトガラス42上には、第2白基準板52が導電性テープ61により貼り付けられており、第2コンタクトガラス42の一端部には、接地部材としてのアルミテープ63が貼り付けられている。アルミテープ63は、厚み0.04mmのアルミ箔63aと粘着剤63bとからなる。
導電性粘着部材である導電性テープ61は、ECコート42b側から、導電性粘着部材である導電性両面テープ61a、金属箔61b、両面テープ61cの3層で構成されており、第2白基準板52の周囲を取り囲むように貼りつけてある。導電性両面テープ61aが導電性粘着層を形成し、金属箔61bが金属層を形成する。また、導電性テープ61の端部はアルミテープ63上に重ねて貼りつけてある。アルミテープ63には、接地部材としてのアースバネ64の一端部が圧接されており、アースバネ64の他端部は接地された金属製のADFフレーム40bに摺動可能に接触している。
上記構成により、第2コンタクトガラス42上のECコート42bは、導電性部材としての導電性テープ61、接地部材としてのアースバネ64およびADFフレーム40bを介して接地されている。つまり、原稿の搬送方向と垂直な方向に延在して設けられている導電性テープ61によって、第2コンタクトガラス42の導電層は接地される。また、第2白基準板52は、第2コンタクトガラス42と導電性テープ61とによって密封されており、外部からゴミ等が侵入することはない。第2白基準板52の原稿搬送路側には、第2白基準板52を保護するとともに、原稿の搬送を妨げないように、保護シート62が第2白基準板52全体を覆うように貼りつけてある。
第2白基準板52はシェーディング補正の必要性から、搬送する最大サイズの原稿幅以上の長さを有するため、上記第2白基準板52を取り囲む導電性テープ61もまた搬送する最大サイズの原稿幅以上の長さL2を有する。
導電性テープ61と第2画像読取部41の画像読み取り位置41hとの、原稿搬送方向の距離K2は、照明部41cから画像読み取り位置41hの原稿に向かう照明光を遮らないように設定しており、本実施例では約10mmに設定してある。
上記のように本実施例の構成では、原稿と第2コンタクトガラス42との摩擦によって生じた静電気の電荷は、ECコート42bを最短距離でK2だけ通過すれば導電性両面テープ61aに到達する。その後、電荷は導電性両面テープ61aから金属箔61bに達し、再び導電性両面テープ61aを介してアルミテープ63に達し、アースバネ64およびADFフレーム40bを介してアースに落ちる。上記過程において、高抵抗のECコート42bの距離は約10mm程度と短く、また、導電性両面テープ61aの厚みは約0.05mm程度と小さい。このため画像読み取り位置41hに生じた静電気は、速やかにアースに落ちて消滅する。その結果、原稿Dとともに運ばれてきたゴミGと第2コンタクトガラス42との間には静電吸着の力は及ばず、摩擦による力が支配的となる。従って、原稿DとゴミGとの摩擦力が、ゴミGと第2コンタクトガラス42との摩擦力より強く、ゴミGは原稿Dと共に搬送され、第2コンタクトガラス42に滞留し、画像スジが発生することを防止することができる。
以上のように本実施例では、第2白基準板52を第2コンタクトガラス42に貼りつける両面テープを導電性部材である導電性テープ61とし、該導電性テープを接地部材を介して接地させている。これにより、第2コンタクトガラスの原稿搬送方向の幅を増やすことなくECコート42bの徐電効果を強化して、スジ画像の発生を抑制する効果を得ることができる。これにより、原稿との摩擦によって第2コンタクトガラス42の表面に生じた静電気は、第2コンタクトガラス表面に設けた導電層を短い距離移動するだけで導電性部材に到達することができる。よって、第2コンタクトガラスの除電効果を高めることができ、第2コンタクトガラスが帯電することを低減することができる。その結果、装置の大きさとコストの増大を抑えつつ、流し読み時のスジ画像の発生を低減できる。
40b ADFフレーム
41 第2画像読取手段
41h 読み取り位置
42 第2コンタクトガラス
42b ECコート(導電層)
52 第2白基準板
61 導電性テープ(導電性粘着部材)
61a 導電性両面テープ
61b 金属箔(金属層)
61c 両面テープ
63 アルミテープ
64 アースバネ

Claims (6)

  1. 原稿載置台に載置された原稿を搬送する搬送手段と、
    原稿搬送面側に導電層を備えた透明部材と、
    前記搬送手段により前記透明部材の原稿搬送面を搬送される原稿を読み取る読取手段と、
    シェーディング補正を行うための基準部材と、
    前記基準部材を前記透明部材の前記導電層上に貼りつける導電性粘着部材と、
    前記導電性粘着部材を接地するための接地部材とを有し、
    前記導電層は前記導電性粘着部材および接地部材を介して接地されていることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記導電性粘着部材は、金属層と導電性粘着層から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記導電性粘着部材は、原稿の搬送方向と垂直な方向に延在して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 前記接地部材は前記透明部材の前記原稿の搬送方向とつい垂直な方向における端部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像読取装置。
  5. 前記導電性粘着部材は、前記基準部材を取り囲むように配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像読取装置。
  6. 前記透明部材は移動可能であり、
    前記読取手段が前記基準部材を読み取る際、前記透明部材は前記透明部材に貼りつけられた前記基準部材が前記読取手段の読み取り位置になるように移動することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像読取装置。
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