JP2006115294A - 原稿読取装置 - Google Patents

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Tomohiko Okada
知彦 岡田
Yoshitaka Okabashi
義孝 岡橋
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Abstract


【課題】 原稿用紙に付着する未定着付着物に起因する画像読取異常を防いで、高速で画像読取りが可能な原稿読取装置を提供する。
【解決手段】 プラテンガラス220に対向する当接部材212が設けられ、プラテンガラス220よりも搬送方向上流側の上流側ローラ対206,207は、当接部材212の原稿当接面214に対して傾斜して配置される。これによって上流側ローラ対206,207を通過した原稿用紙は、プラテンガラス220に接触することなく、原稿当接面214に当接した状態で移動する。これによってプラテンガラス220が、原稿用紙203に付着する未乾燥のインクや修正液などによって汚染されることがなく、画像読取り異常を防いで、精度よく画像読みとを行うことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、原稿用紙を搬送させながら、原稿用紙の画像形成面に形成される画像を読取る原稿読取装置に関する。
今年、複写機のデジタル化が推進され、印刷速度も80枚/分以上の装置の開発が進んでいる。印刷速度が高速になるにつれて、原稿用紙に形成される画像を読取る原稿読取装置も高速化され、原稿用紙を搬送させながら、原稿用紙に形成される画像を読取る原稿搬送方式が採用されているものがある。
図7は、原稿搬送方式を採用した従来技術の原稿読取装置101の一部を示す断面図である。原稿読取装置101は、原稿用紙106を搬送する搬送手段102と、搬送される原稿用紙106に対向するプラテンガラス103と、投光部104と、CCD(結合電荷素子)センサ105とを含む。搬送手段102は、原稿用紙106の画像形成面を、プラテンガラス103に摺接させながら搬送する。
投光部104は、プラテンガラス103に摺接した原稿用紙106に向かって光107を投光する。投光した光107は、プラテンガラス103を透過して、原稿用紙106に達する。そして原稿用紙に達した光107は、原稿用紙106で反射した後、ミラーやレンズなどの光学部品群108を介してCCDセンサ105に入射する。CCDセンサ105は、入射した光107の特性を電気信号に変換する。CCDセンサ105に入射する光107は、原稿用紙に形成される画像に依存して変化することから、CCDセンサ105から出力される電気信号を得ることによって、原稿用紙106に形成される画像を読取ることができる。
図8は、他の従来の技術の原稿読取装置111の一部を示す断面図である。この原稿読取装置111は、加圧板112によってプラテンガラス103に原稿用紙106を押え付ける。またプラテンガラス103の原稿当接面113と、その上下流側に配置される各搬送ローラ対のニップ部114,115とが同じ高さに設定される。これによって原稿用紙106が原稿当接面113から浮き上がることを防ぐ。このような原稿読取装置111は、たとえば特許文献1に記載される。
特開2003−174540号公報
原稿搬送方式を採用する原稿読取装置は、原稿用紙の画像形成面に未定着の付着物が付着した状態で、原稿用紙を搬送する場合がある。未定着の付着物として、ボールペンおよびフェルトペンのインクなどの未乾燥原稿インク、未乾燥の修正液などがある。
上述した従来技術の原稿読取装置101,111では、原稿用紙106の画像形成面に未定着の付着物が付着していると、原稿用紙106がプラテンガラス103に当接した時に、未定着の付着物がプラテンガラス103に移り、プラテンガラス103が汚れる。プラテンガラス103に汚れが生じると、精度よく画像を読取ることができない。
具体的には、プラテンガラス103が汚染した状態で原稿用紙106を読取ると、読取った画像には、汚れに起因して黒スジまたは白スジが発生してしまう。この場合、プラテンガラス103の汚れを取除くまで、精度よく画像を読取ることができない。
本件出願人は、プラテンガラス103の汚れを検出すると、汚れが存在しないプラテンガラス103の位置を設定して、その位置で原稿用紙の画像読取りを行い、これによって画像の読取異常を防ぐ技術を特開2003−259087号で提案している。このような技術を用いる場合、汚れが存在していないプラテンガラス103の位置を、画像読取位置として設定し直す必要がある。
画像読取り毎に、プラテンガラス103の汚れの有無を判断するようにすると、短時間で画像読取りを行うことができない。また画像読取手段における校正時に、プラテンガラス103の汚れの有無を判断すると、複数の原稿用紙106の画像を連続して読取る場合には、依然として読取異常が生じてしまう。さらに画像読取手段が移動可能でない場合には、適用することができない。
したがって本発明の目的は、原稿用紙に付着する付着物に起因する画像読取の異常を防いで、高速で画像読取りが可能な原稿読取装置を提供することである。
本発明は、原稿用紙を搬送させながら、原稿用紙の画像形成面に形成される画像を読取る原稿読取装置であって、
原稿用紙を搬送する搬送手段と、
原稿用紙の搬送路に面する原稿読取面が形成され、前記原稿読取面に対向する原稿用紙の画像を読取る画像読取手段と、
原稿用紙の搬送路に面し、前記原稿読取面に対して対向して配置される原稿当接面が形成される当接部材と、
原稿用紙のうち画像形成面とは反対側の面が前記原稿当接面に摺接して、原稿用紙が搬送方向に移動するように、原稿用紙を導く導紙手段とを含むことを特徴とする原稿読取装置である。
本発明は、前記搬送手段は、前記原稿当接面よりも搬送方向上流側に隣接して配置される上流側ローラ対を含み、
上流側ローラ対は、前記導紙手段を兼用することを特徴とする。
本発明は、前記上流側ローラ対を構成する各ローラの軸線を互いに結ぶ直線に対して垂直な平面と、前記原稿当接面との成す角度が、0度を超えて30度以下に形成されることを特徴とする。
本発明は、前記上流側ローラ対は、前記原稿当接面寄りのローラよりも、前記原稿読取面寄りのローラのほうが、外周部の硬度が低いことを特徴とする。
本発明は、前記上流側ローラ対は、前記原稿当接面寄りのローラよりも、前記原稿読取面寄りのローラのほうが、周速度が高いことを特徴とする。
本発明は、前記搬送手段は、前記原稿当接面よりも搬送方向下流側に隣接して配置される下流側ローラ対を含み、
前記下流側ローラ対のローラ間の位置が、前記原稿当接面に沿って延びる平面上に位置することを特徴とする。
本発明によれば、搬送手段によって原稿用紙を搬送すると、原稿用紙の画像形成面のうちで、画像読取手段に対向する部分が順に移り変わる。これによって画像読取手段は、画像形成面に形成される画像を搬送方向に沿って読取ることができる。このように原稿用紙を搬送させながら原稿用紙に形成される画像を読取ることで、画像形成動作を高速で行うことができる。
また本発明では、導紙手段によって原稿用紙が導かれることで、原稿用紙は、画像形成面とは反対側の面が原稿当接面に当接した状態で画像読取手段を通過する。これによって原稿読取面に原稿用紙が触れることを防いで、原稿用紙に形成される画像を読取ることができる。
したがって未乾燥のインクや修正液などの未定着付着物が原稿用紙に付着する場合であっても、原稿読取面の汚染を防ぐことができ、精度よく画像読みとを行うことができる。また原稿読取面が汚染しないので、出願人が以前に提案した技術のように、画像読取位置を設定し直す必要がなく、短時間で画像読取りを行うことができる。
さらに原稿読取面の汚染を防ぐことで、画像読取手段のメンテナンス回数を少なくすることができる。また原稿用紙の画像形成面と反対側の面が原稿当接面に当接した状態で、画像の読取りが行われることで、原稿読取面と原稿用紙の画像形成面との間隔を一定に保つことができ、画像読取りを安定させて、画像読取り精度を向上することができる。
また本発明によれば、上流側ローラ対によって原稿用紙を挟持した状態で、各ローラが回転することによって、原稿用紙は、上流側ローラのローラ間を通過して原稿当接面に当接して搬送される。このように上流側ローラ対によって原稿用紙を搬送するだけで、原稿用紙を原稿当接面に確実に当接させることができる。また、原稿用紙を原稿当接面に当接させるための専用の部品を設ける必要がなく、原稿読取装置の構成を簡単にすることができる。
また本発明によれば、上流側ローラ対の各ローラの軸線を結ぶ直線に対して垂直な平面と、前記原稿当接面との角度が、0度を超えて30度以下に形成される。これによって上流側ローラ対を通過した原稿用紙は、原稿当接面に対して傾斜して延び、原稿当接面に向けて進む。したがって原稿当接面に当接するように、原稿用紙を容易に導くことができる。また、ローラ対の取付位置を設定することで本発明を容易に実施可能とすることができ、従来の原稿読取装置に比べて大きく構成を変更する必要がないので、安価に原稿読取装置を構成することができる。
また本発明によれば、上流側ローラ対のうち、原稿当接面寄りのローラよりも、原稿読取面寄りのローラの硬度が低く形成される。これによって上流側ローラ対を通過した原稿用紙は、原稿当接面に対して傾斜して延び、原稿当接面に向けて進む。したがって原稿用紙の裏面が原稿当接面に当接するように、原稿用紙を容易に導くことができる。また、各ローラの硬度を変更することで、ローラ対の取付位置を変更することなく本発明を容易に実施可能とすることができ、従来の原稿読取装置に比べて大きく構成を変更する必要がないので、安価に原稿読取装置を構成することができる。
また本発明によれば、上流側ローラ対のうち、原稿当接面寄りのローラよりも、原稿読取面寄りのローラの周速度が高く設定される。これによってローラ対を通過した原稿用紙は、原稿当接面に対して傾斜して延び、原稿当接面に向けて進む。したがって原稿用紙のうちの非画像形成面が原稿当接面に当接するように、原稿用紙を容易に導くことができる。
また本発明によれば、原稿当接面を通過した原稿用紙は、一対の下流側ローラ間を通過して、搬送方向に搬送される。原稿用紙の搬送方向上流側と下流側とを挟持することで、原稿用紙によるブレを防ぐことができる。さらに下流側ローラ対のローラ間の位置が、原稿当接面に沿って延びる平面状に形成されることによって、下流側ローラが原稿用紙を挟持した状態であっても、原稿用紙と原稿当接面とを当接させた状態を容易に維持することができ、安定した画像読取りを行うことができる。
図1は、本発明の実施の第1形態である原稿読取装置20の一部を示す断面図である。原稿読取装置20は、原稿用紙203を搬送させながら原稿用紙203に形成される画像を読取る原稿搬送方式が適用される。本実施の形態では、原稿読取装置20は、原稿用紙203の両面に形成される画像を読取可能に構成される。
原稿読取装置20は、原稿用紙203の画像形成面204,205に形成される画像を光学的に読取り、電気信号で表される画像情報に変換する画像読取手段201と、原稿用紙203を搬送する搬送手段202とを有する。本実施の形態では、画像読取手段201は、原稿用紙203のうち厚み方向一方となる第1画像形成面204に形成される画像を読取る第1画像読取手段201aと、原稿用紙203のうち厚み方向他方となる第2画像形成面205に形成される画像を読取る第2画像読取手段201bとを有する。
搬送手段202は、複数のローラ対と、各ローラ対を構成する各ローラ206,207;217,218を回転駆動するためのモータと、モータの動力を各ローラに伝達する動力伝達部材とを含む。各ローラは、軸線まわりに回転可能に設けられる。各ローラの軸線は、搬送される原稿用紙203の厚み方向Zおよび搬送方向Xに直交する方向Yに延びる。各ローラは、モータから動力が与えられることによって、その軸線まわりに回転する。
ローラ対を構成する2つのローラ206,207;217,218は、互いに対向して配置され、互いに弾性変形した状態で当接するか、または予め定める隙間が形成される。ローラ対を構成する2つのローラは、その間となるニップ部216に原稿用紙203を挟持した状態で、各ローラが軸線まわりに回転することによって、ニップ部216に挟持した原稿用紙203を搬送方向に搬送する。
第1画像読取手段201aは、板状に形成される透光性部材であるプラテンガラス220と、搬送される原稿用紙203へ向けて光を投光する投光部208と、受光した光の特性を電気信号に変換する受光部となるCCD(電荷結合素子)センサ223と、投光部208によって投光されて原稿用紙203で反射した光をCCDセンサ223に導く1または複数の光学部品から成る光学部品群200とを含む。
プラテンガラス220は、原稿用紙203の搬送路210に面する原稿読取面213が形成される。原稿読取面213は、搬送路210を移動する原稿用紙203のうち第1画像形成面204に対向する。また、投光部208、光学部品群200およびCCDセンサ223は、プラテンガラス220を挟んで、搬送路210と反対側に配置される。
投光部208は、光源221と、光源221によって発生した光を原稿用紙203に向けて照射するための照明部材222とを含んで構成される。照明部材222は、断面が略U字状に形成されて、その内部空間に光源221が収容される。照明部材222は、その内周面が光反射性を有するミラーによって実現され、開口部がプラテンガラス220に臨む。
光源221で発生した光209は、照射部材222の開口部から出射することでプラテンガラス220に向かって進む。この光209は、プラテンガラス220を透過して、搬送路210を移動する原稿用紙203の第1画像形成面204に達する。そして原稿用紙203に達した光209は、原稿用紙203の第1画像形成面204で反射する。この反射光211は、プラテンガラス220を透過して、1または複数の光学部品によって導かれてCCDセンサ223に入射する。
原稿用紙203で反射した反射光211は、原稿用紙203の第1画像形成面204に形成される画像に依存して変化することから、CCDセンサ223から出力される電気信号を得ることによって、原稿用紙203の第1画像形成面204に形成される画像を読取ることができる。
原稿用紙203が移動することで、投光部208からの光209が達する位置における第1画像形成面204の画像部分が順に移り変わる。したがって原稿用紙203を搬送させながら画像を読取ると、第1画像形成面204に形成される画像を搬送方向に沿って順次読取ることができる。また光源221、プラテンガラス220およびCCDセンサ223は、直交方向Yに延びる。これによって直交方向Yに延びる第1画像形成面204に形成される画像を読取ることができる。
搬送手段202は、プラテンガラス220に対応して、搬送方向上流側に隣接して配置される上流側ローラ対206,207と、搬送方向下流側に隣接して配置される下流側ローラ対217,218とを有する。これらのローラ対は、可及的にプラテンガラス220寄りに配置される。第1の実施形態では、ローラ対を構成する各ローラ206,207;217,218は、外周部が可撓性および弾発性を有する材料から成り、たとえばEPDM(エチレンプロピレンゴム)などの樹脂ゴムによって実現される。また上流側ローラ対206,207と、下流側ローラ対217,218とは、その周速度が同じに設定される。
さらに原稿読取装置20は、プラテンガラス220に対して、対向するとともに間隔をあけて配置される当接部材212を有する。当接部材212は、原稿用紙の搬送路210に面し、プラテンガラス220の原稿読取面213に対向する原稿当接面214が形成される。原稿当接面214は、プラテンガラス220の原稿読取面213に対して平行に延び、プラテンガラス220とほぼ同じ大きさに形成される。また上流側ローラ対206,207と、当接部材212との間には、案内部材215が設けられる。案内部材215は、上流側ローラ対206,207のニップ部216と原稿当接面214とを結ぶ直線に沿って滑らかに延びる案内面219を有する。
上流側ローラ対206,207によって搬送される原稿用紙203は、プラテンガラス220と当接部材212との間の搬送路210を移動し、プラテンガラス220上を通過する。そしてプラテンガラス220上を通過した原稿用紙203は、下流側ローラ対217,218のニップ部216に達して、下流側ローラ対217,218によって挟持された状態で搬送される。
上流側ローラ対206,207と当接部材212との位置関係は、上流側ローラ対206,207を通過した原稿用紙203が、搬送方向Xに進むにつれて原稿当接面214に近づくにように傾斜させるように設定される。これによって上流側ローラ対206,207を通過した原稿用紙203は、案内部材215の案内面219によって案内されて、第2画像形成面205が原稿当接面214に摺接して、搬送方向Xに移動する。
図2は、ローラ対206,207;217,218と当接部材212との位置関係を示す図である。具体的には、上流側ローラ対206,207のニップ部216は、原稿当接面214に沿って延びる平面よりも、プラテンガラス220側に配置される。また、上流側ローラ対を構成する各ローラ206,207の軸線230,231を互いに結ぶ直線232に対して垂直な平面233と、原稿当接面214との成す配置角度αが、0度を超えて30度以下に設定される。本実施の形態では、配置角度αは、5度に設定される。
これによって原稿用紙203は、原稿当接面214に対して予め定める傾斜角度、たとえば5度傾斜した状態で原稿当接面214に当接する。したがって上流側ローラ対206,207によって搬送された原稿用紙203は、当接部材212の原稿当接面214に当接し、その当接状態を維持して移動する。
これに対して前記配置角度αが、0度である場合には、原稿用紙203が原稿当接面214に向かう力を与えることができず、原稿用紙203を原稿当接面214に当接させた状態で移動させることができない。また、前記配置角度が30度を超える場合には、原稿用紙203が原稿当接面214に当接すると、原稿用紙203の先端部が折れてしまうおそれがある。したがって本実施の形態のように配置角度αを、0度を超えて30度以下に設定することによって、原稿用紙203を原稿当接面214に良好に当接させることができる。
なお、配置角度αは、原稿用紙203と当接部材212の摩擦係数にもよるが1度以上でかつ7度以下であることがより好ましい。これによって原稿用紙203の折れ曲がりを確実に防ぐことができる。また、原稿用紙203を当接部材212に吸着させる必要がなく、原稿用紙203を原稿当接面214に確実に当接させることができる。
また、上流側ローラ対206,207によって、原稿用紙203を原稿当接面214に直接向かわせることによって、ガイドなどによって原稿用紙203を原稿当接面214に間接的に向かわせる場合に比べて、確実に原稿用紙203を原稿当接面214に当接させることができる。
さらに下流側ローラ対217,218が設けられることによって、原稿用紙203を2つのローラ対217,218の少なくともいずれかで挟持することができ、原稿用紙203の自重によって、原稿用紙203が原稿当接面214から離反することを防止することができる。さらに下流側ローラ対217,218のニップ部216が、原稿当接面214に沿って延びる平面状に配置されることによって、下流側ローラ対217,218が原稿用紙203を挟持する前後で、原稿用紙203が変形することを防ぐことができ、原稿用紙203の原稿当接面214に当接した状態を維持して、原稿用紙203を搬送することができる。また上流側ローラ対206,207と下流側ローラ対217,218との周速度が等しく設定されることによって、下流側ローラ対が原稿用紙203を挟持したときに、原稿用紙203が撓むことを防ぐことができる。
また、上流側ローラ対を構成する各ローラ206,207の軸線230,231を互いに結ぶ直線232に対して垂直な平面233と、原稿当接面214の交点240から搬送方向下流側に予め定める第1距離L1移動した位置241で、原稿用紙203の画像を読取ることが好ましい。これによって用紙の材質が異なる場合であっても、原稿用紙203を原稿当接面214に当接させることができ、精度よく画像を読取ることができる。本実施の形態では、前記第1距離L1は、5mmに設定される。
また上流側ローラ対206,207のニップ部16から、下流側ローラ対217,218のニップ部16までの距離L2は、予め定める第2距離L2に設定される。また上流側ローラ対206,207のニップ部16から、原稿読取位置241までの距離は、予め定める第3距離L3に設定される。原稿用紙203の先端部が、上流側ローラ対206,207のニップ部16から突出して下流側ローラ対217,218のニップ部16に達する直前の状態であっても、原稿用紙203の後端部が、下流側ローラ対217,218のニップ部16を通過した状態であっても、読取位置241で原稿当接面214と原稿用紙203とが当接するように、第2距離L2および第3距離が設定される。具体的には、前記第2距離L2は150mm以下に設定され、前記第3距離L3は5mm以上100mm以下に設定される。第2距離L2が150mmを超えると原稿用紙203の自重によって、原稿当接面214に当接する箇所がなくなるおそれがある。また第3距離L3が5mm未満または100mmを超える場合もまた、原稿用紙203が原稿当接面214から離反してしまう。したがって第2および第2距離L2,L3が上述した範囲に設定されることによって、原稿用紙203を原稿当接面214に当接させた状態で読取ることができ、読取誤差を少なくすることができる。
また本実施の形態では、プラテンガラス1および当接部材212の搬送方向寸法L4は、30mmに設定され、原稿読取面213と原稿当接面214との間の距離L5は、0.2mm以上5mm以下に設定される。また、本実施の形態では、光学部品群200を構成する光学部品を総合した光学系において、原稿当接面214を焦点面とした場合、原稿当接面214よりも原稿読取面213よりの焦点深度が、原稿読取面213から原稿当接面214までの距離以上に設定されることが好ましい。これによって任意の厚みの原稿用紙203が搬送される場合であっても、像がぼやけることを抑えて、確実に画像を読取ることができる。
第2画像読取手段201bの構成は、上述した第1画像読取手段201aの構成と対応する構成を有する。第2画像読取手段201bのうち、第1画像読取手段201aに対応する構成については同様の参照符号を付し、説明を省略する。第2画像読取手段201bは、第1画像読取手段201aよりも搬送方向下流側に配置され、第1画像読取手段201aと同様に、プラテンガラス220、投光部208、CCDセンサ223および光学部品群200を有する。
第2画像読取手段201bにおけるプラテンガラス220の原稿読取面213は、搬送路210を移動する原稿用紙203のうち第2画像形成面205に対向する。また、投光部208、光学部品群200およびCCDセンサ223は、プラテンガラス220を挟んで、搬送路210と反対側に配置される。
また原稿読取装置20は、第2画像読取手段201bに対応する上流側ローラ対と、下流側ローラ対とが設けられる。本実施の形態では、第1画像読取手段201aの下流側ローラ対217,218が、第2画像読取手段201bの上流側ローラ対を兼用する。
また原稿読取装置20は、第2画像読取手段201bに対応する、当接部材212および案内部材215を有する。これらの当接部材212および案内部材215は、第2画像読取手段201bに対して、第1画像読取手段201aで説明したのと同様の位置関係を有するので、説明を省略する。
以上のように本実施の形態の原稿読取装置20によれば、原稿用紙203は、各画像読取手段201a,201bのプラテンガラス220にそれぞれ触れることがない。そして、第1画像読取手段201aによって第1画像形成面204に形成される画像を読取り、次に第2画像読取手段201bによって第2画像形成面205に形成される画像を読取る。
したがって未乾燥のインクや修正液などの未定着付着物が原稿用紙203に付着する場合であっても、プラテンガラス220に、それらの付着物が付着することを防ぐことができる。これによって画像読取り異常を防いで、精度よく画像読取を行うことができる。またプラテンガラス220が汚染しないので、プラテンガラス220の汚れに応じて、画像読取位置を設定し直す必要がなく、短時間で画像読取りを行うことができる。さらにプラテンガラス220を清掃する回数を少なく、または無くすることができる。
また本実施の形態では、第2画像形成面205が原稿読取面214に当接した状態で、第1画像形成面204の画像を読取り、第1画像形成面204が原稿読取面214に当接した状態で、第2画像形成面205の画像を読取る。このように画像読取りを行うべき面に対して、反対側の面を原稿当接面214に当接させた状態で、画像の読取りを行うので、原稿読取面213と原稿用紙203との間隔を一定に保つことができ、画像読取りを安定させて、画像読取り精度を向上することができる。
また、上流側ローラ対206,207によって、原稿用紙203が原稿当接面214に当接するように導く。これによって確実に原稿用紙203を原稿当接面214に当接させることができ、原稿用紙203を原稿当接面214に当接させるための専用の部品を設ける必要がなく、原稿読取装置20の構成を簡単にすることができる。
また、ローラ対206,207;217,218と、当接部材212の原稿当接面214との相対的な位置関係が図2に示すように、設定することによってより確実に当接部材212の原稿当接面214に当接させた状態で搬送することができる。さらに上流側ローラ206,207と、当接部材212との間に案内部材215を配置することによって、原稿用紙203の先端を確実に当接部材212の原稿当接面214に案内することができ、読取異常を防ぐことができる。
図3は、本実施の形態の原稿読取装置20を備えるデジタル複写機320を示す断面図である。デジタル複写機320は、上述した原稿読取装置20と同様の構成を有する。デジタル複写機320は、原稿固定方式および原稿搬送方式によって搭載された原稿用紙の画像を読取可能に構成される。
デジタル複写機320は、原稿用紙の画像を原稿固定方式または原稿搬送方式のいずれかによって画像情報として読取る原稿読取部と、原稿読取部の下方に設けられ、原稿読取部によって読取られた画像情報を記憶する画像記憶部(図示しない)と、画像記憶部に記憶された画像情報に基づいて、備えられた記録用紙に画像を形成する画像形成部(図示しない)とを備えている。
原稿読取部は、原稿用紙の画像を光学的に読取る第1および第2の画像読取手段と、原稿用紙を搬送する自動原稿送り手段とを備えている。自動原稿送り手段は、原稿送り用フレーム23と、原稿トレイ25と、排出トレイ11と、原稿送り部材とを有する。原稿送り用フレーム23は、デジタル複写機本体に開閉可能に配設され、デジタル複写機本体に接する閉状態で、第1プラテンガラス2および第2プラテンガラス1を覆う。
原稿トレイ25は、原稿送り用フレーム23に配設されて、原稿送り用フレーム23から露出する。原稿トレイ25は、画像を読取るべき原稿用紙を載置する載置台となる。本実施の形態では、原稿トレイ25は、第1プラテンガラス2に対向する位置に設けられる。排出トレイ11は、原稿送り用フレーム23に配設されて、原稿送り用フレーム23から露出する。本実施の形態では、排出トレイ11は、第1プラテンガラス2に対向する位置に設けられ、原稿トレイ25よりも第1プラテンガラス2寄りに設けられる。
原稿送り部材は、原稿トレイ25から原稿用紙を一枚ずつ、原稿送り用フレーム23の内部に引込み、原稿送り用フレーム23の内部を搬送させながら、第1の画像読取手段および第2の画像読取手段の少なくともいずれか一方によって原稿用紙に形成される画像を読取らせて、排出トレイ11に排出する。
各画像読取手段には、各種の光学部材を有する光学ユニットが含まれている。第1の画像読取手段は、原稿搬送方式および原稿固定方式の両方の動作が可能に構成される。第2画像読取手段は、第1画像読取手段と協働して両面画像読取動作を行う場合に用いられる。
第1の画像読取手段は、デジタル複写機本体の上面に配設された、透明なガラスなどからなる第1プラテンガラス2と、第1プラテンガラス2の一端部に併設された透明なガラスなどからなる第2プラテンガラス1と、第2プラテンガラス1の下方の位置をホームポジションとし、第1プラテンガラス2の他端部を超える位置まで移動可能に配設される第1キャリッジ3と、第1キャリッジ3と連動して移動する第2キャリッジ4と、第1プラテンガラス2の下に配設されたCCDセンサ5とを有する。
第1キャリッジ3には、光源6と、光源6からの光を原稿用紙に照射する照明部材222と、原稿用紙からの反射光を反射する第1反射鏡8とが配設されている。第2キャリッジ4には、第1反射鏡8から反射された光を、光路中に配設された結像レンズ9を経由してCCDセンサ5に入射させるための2個の第2反射鏡10が配設されている。これらの第1,第2キャリッジ3,4は、図示されていない制御手段から与えられる制御信号に基づいて、その移動が制御される。
第2の画像読取手段は、原稿送り用フレーム23の内部に配設された、透明なガラスなどからなる第3プラテンガラス50と、原稿送り用フレーム23の内部に配設されたCCDセンサ51(光電変換素子)と、光源52と、光源52からの光を原稿用紙に照射する照明部材53と、原稿用紙からの反射光を反射する反射鏡54とが配設され、反射鏡54から反射された光を、光路中に配設された結像レンズ55を経由してCCDセンサ51に入射させる。
原稿送り用フレーム23がデジタル複写機本体に接した状態で、原稿送り部材は、原稿トレイ25に搭載される原稿用紙を第2プラテンガラス1に対向するように搬送する。次に、第2プラテンガラス1を通過した原稿用紙を第3プラテンガラス50に対向するように搬送する。次に、第3プラテンガラス50を通過した原稿用紙を排出トレイ11に排出する。なお、原稿送り部材によって搬送される原稿用紙は、厚み方向一方の面が第2プラテンガラス1に対向し、厚み方向他方の面が第3プラテンガラス50に対向する。
原稿送り部材は、原稿トレイ25から原稿用紙を引き込むピックアップローラ26と、第2プラテンガラス1に向かって原稿用紙を搬送する第1レジローラ対27と、第3プラテンガラス50に向かって原稿用紙を搬送する第2レジローラ対28と、原稿用紙を排出トレイ11に排出する排出ローラ対32と、第2プラテンガラス1を通過した原稿用紙を第2レジローラ対28に案内するプレート31と、原稿用紙を予め定める搬送路に沿って移動するように案内するガイド12とを有している。
デジタル複写機320は、第1プラテンガラス2上に原稿用紙が載置されると原稿固定方式となる。この場合、第1キャリッジ3および第2キャリッジ4が第1プラテンガラス2に沿って移動することで原稿用紙の画像を読取る。具体的には、原稿用紙に対して第1の画像読取手段の一部が走査移動することによって、原稿用紙に形成される画像を読取る。
また、デジタル複写機320は、原稿トレイ25に原稿用紙が載置されると原稿搬送方式となる。この場合、第1キャリッジ3が第2プラテンガラス1に対向する読取待機位置に位置した状態で、原稿送り部材によって原稿用紙を第2プラテンガラス1上に搬送し、第1の画像読取手段によって原稿用紙の厚み方向一方に形成される画像を読取る。また、原稿送り部材によって原稿用紙を第3プラテンガラス上に搬送し、第2の画像読取手段によって原稿用紙の厚み方向他方に形成される画像を読取る。
このように第1の画像読取手段は、原稿トレイ25に載置される原稿用紙の厚み方向一方の面に形成される画像を読取る読取手段となる。また第2の画像読取手段は、原稿トレイ25に載置される原稿用紙の厚み方向他方の面に形成される画像を読取る読取手段となる。つまり、原稿トレイ25に載置された原稿用紙は原稿送り部材によって搬送されることで、原稿用紙の両面に形成される画像を読取ることができる。
次に、画像記憶部及び画像形成部について説明する。CCDセンサ5,51で取得された原稿用紙の画像情報(データ)は画像処理が施され、その画像処理された画像情報に基づいて、レーザスキャニングユニット(以下、LSUと称する)によってレーザ光が感光体の表面に照射されて、静電潜像が形成される。
感光体は、回転駆動されるドラム形状をなしており、感光体の周囲には、レーザ照射点から感光体の回転方向に向かって照射されるレーザ光によって露光された感光体表面の静電潜像をトナーにより可視像に現像する現像装置が配設されている。また、感光体の周囲には、感光体上のトナー像と記録用紙との位置合わせをして感光体上のトナー像を記録用紙に転写する転写チャージャ、感光体を所定の電位に帯電させる主帯電器、及び、感光体のレーザ照射点に向かってレーザ光を照射させるLSUなどが設けられている。
記録用紙はデジタル複写機本体内の用紙トレイに収められている。用紙トレイの先端部には記録用紙を供給するためのピックアップローラが設けられている。また、画像形成部は、記録用紙の下流側方向への通過(搬送)を検知するための入紙センサスイッチ、記録用紙上のトナー像を熱により定着させる定着ローラ、プリント済の記録用紙を排出するための排紙ローラ、及び、排紙ローラ前で記録用紙が通過したことを検知する排紙検知スイッチなどを含んでいる。なお、プリント済の記録用紙は画像形成部の側面に設けられた排紙トレイに排出される。このようにしてデジタル複写機320は、原稿用紙に形成される画像を画像情報として読取り、その画像情報に基づいて、原稿用紙に形成される画像を記録用紙に複写することができる。
このようなデジタル複写機320においても、原稿搬送方式を適用した場合に、図1に相当する画像読取装置に相当する構成を有する。具体的には、第2プラテンガラス1に対して、対向するとともに間隔をあけて配置される原稿当接面214が形成される当接部材212を有する。また第1レジローラ対27が、原稿用紙のうち、厚み方向他方の面が前記原稿当接面214に摺接した状態で、原稿用紙を搬送方向に搬送するように導く、上流側ローラ対となる。
同様に、第3プラテンガラス50に対して、対向するとともに間隔をあけて配置される原稿当接面214が形成される当接部材212を有する。また第2レジローラ対28が、原稿用紙のうち、厚み方向一方の面が前記原稿当接面214に摺接した状態で、原稿用紙を搬送方向に搬送するように導く、上流側ローラ対となる。
このように各レジローラ対27,28は、対応するプラテンガラス1,50の対向位置に配置される当接部材212に原稿用紙の非原稿読取面を当接させる。これによって第2および第3プラテンガラス1,50に原稿用紙203が接触することなく、画像読取りを行うことができ、未乾燥のインクや修正液などの付着物が原稿用紙203に付着する場合であっても、第2および第3プラテンガラス1,50に、それらの付着物が付着することを防ぐことができる。これによって画像読取り異常を防いで、精度よく画像読みとを行うことができる。
また、デジタル複写機320は、原稿トレイ25に収容される原稿用紙を、一枚ずつ連続読取り可能に形成される。本実施の形態では、このように連続読取りが行われる場合であっても、第2および第3プラテンガラスに付着物が付着することを防ぎ、高速な画像読取りの実現と、読取異常の防止とを両立させることができる。さらに光学部品群を総合した被写界深度が3mm〜7mmに設定されることによって、原稿用紙に形成される画像を確実に読取ることができる。
図4は、本発明の実施の第2形態である原稿読取装置320の一部を示す断面図である。第2形態の原稿読取装置320は、第1形態の原稿読取装置20と類似した構成を示す。第2形態の原稿読取装置320の構成のうち、第1形態の原稿読取装置20と同様の構成については、説明を省略して、同様の参照符号を付する。
第2形態の原稿読取装置320は、搬送方向上流側に配置される上流側ローラ対206,207の外周部の硬度が異なる。具体的には、上流側ローラ対206,207のうち、原稿当接面寄りのローラ207よりも、前記原稿読取面寄りのローラ206のほうが、外周部の硬度が低く設定される。たとえば原稿当接面寄りのローラ207が金属によって形成され、原稿読取面寄りのローラ206がEPDMなどの樹脂ゴムによって実現される。そして原稿読取面寄りのローラ206が、原稿当接面寄りのローラ207に当接して変形した状態で回転可能に支持される。たとえば原稿読取面寄りのローラ206の外周部の硬度は、日本工業規格(JISK6253)に規定される硬度試験において、50〜70度に設定される。
これによって上流側ローラ対を通過した原稿用紙は、原稿当接面214に対して傾斜して延び、原稿当接面に向けて進む。すなわち上流側ローラ対のニップ部216を通過した原稿用紙について、原稿当接面214に対する角度が所定の傾斜角度となる。このように上流側ローラ対206,207の硬度を異ならせることによっても、原稿用紙を原稿当接面214に当接させた状態で、プラテンガラス220を通過させることができ、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
図5は、第2形態の変形例を示す図である。プラテンガラス220よりも搬送方向下流側に設けられる下流側ローラ対217,218についても、互いの硬度を異ならせてもよい。たとえば、原稿当接面寄りのローラ218よりも、前記原稿読取面寄りのローラ217のほうが、外周部の硬度が高く設定される。これによって上流側ローラ対206,207によって、原稿用紙に巻き癖がついたとしても、下流側ローラ217,218によって原稿用紙の巻き癖を解消することができる。
図6は、本発明の実施の第3形態である原稿読取装置420の一部を示す断面図である。第3形態の原稿読取装置420は、第1形態の原稿読取装置20と類似した構成を示す。第3形態の原稿読取装置420の構成のうち、第1形態の原稿読取装置20と同様の構成については、説明を省略して、同様の参照符号を付する。
第3形態の原稿読取装置420は、上流側ローラ206,207の外周部の周速度が異なる。具体的には、上流側ローラ対206,207のうち、原稿当接面寄りのローラ207よりも、原稿読取面寄りのローラ206のほうが、周速度が高く設定される。たとえば原稿当接面寄りのローラ207の周速度は、原稿読取面寄りのローラ206の周速度の1.01倍に設定される。
たとえば各ローラ206,207が同形状に形成される場合、原稿読取面寄りのローラ206のほうが原稿当接面寄りのローラ207に比べて、回転速度が高い。または各ローラ206,207の回転速度が等しく形成される場合には、原稿読取面寄りのローラ206のほうが、原稿当接面寄りのローラ207よりも大きく形成される。
これによって上流側ローラ対206,207を通過した原稿用紙は、原稿当接面214に対して傾斜して延び、原稿当接面214に向けて進む。したがって、上流側ローラ対206,207のニップ部16を通過した原稿用紙について、原稿当接面214に対する角度が所定の傾斜角度となる。このように上流側ローラ206,207の外周部の周速度を異ならせることによっても、原稿用紙を原稿当接面214に当接させた状態で、原稿用紙をプラテンガラス220から通過させることができ、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また図5に示す場合と同様に、下流側ローラ対217,218について周速度を異ならせることで、搬送方向上流側で生じた巻き癖を解消してもよい。
以上のような各実施の形態の原稿読取装置は、本発明の実施の例示を示し、発明の範囲内において構成を変更することができる。たとえば、原稿読取装置がコピー機などのデジタル複写機に用いられる例について説明したが、原稿用紙を搬送して画像を読取る装置について適用することができる。したがって、スキャナ装置およびファクシミリ装置などに本発明の原稿読取装置が用いられてもよい。
またプラテンガラス220に対して、光源およびCCDセンサが別体である場合について説明したがこれに限らない。たとえば画像読取手段が移動可能に構成されていなくても適用することができるので、イメージセンサを有するファクシミリ装置などにも、同様に適用することができる。また、本実施の形態では原稿読取装置230は、両面画像読取可能としたが、片面画像のみを読取る原稿読取装置であっても、適用可能である。
本発明の実施の第1形態である原稿読取装置20の一部を示す断面図である。 ローラ対206,207;217,218と当接部材212との位置関係を示す図である。 本実施の形態の原稿読取装置20を備えるデジタル複写機320を示す断面図である。 本発明の実施の第2形態である原稿読取装置320の一部を示す断面図である。 第2形態の変形例を示す図である。 本発明の実施の第3形態である原稿読取装置420の一部を示す断面図である。 従来技術の原稿読取装置101の一部を示す断面図である。 他の従来の技術の原稿読取装置111の一部を示す断面図である。
符号の説明
20 画像読取装置
201 画像読取手段
202 搬送手段
203 原稿用紙
204,205 画像形成面
206,207 上流側ローラ
210 搬送路
216 ニップ部
217,218 下流側ローラ
212 当接部材
213 原稿読取面
214 原稿当接面
220 プラテンガラス

Claims (6)

  1. 原稿用紙を搬送させながら、原稿用紙の画像形成面に形成される画像を読取る原稿読取装置であって、
    原稿用紙を搬送する搬送手段と、
    原稿用紙の搬送路に面する原稿読取面が形成され、前記原稿読取面に対向する原稿用紙の画像を読取る画像読取手段と、
    原稿用紙の搬送路に面し、前記原稿読取面に対して対向して配置される原稿当接面が形成される当接部材と、
    原稿用紙のうち画像形成面とは反対側の面が前記原稿当接面に摺接して、原稿用紙が搬送方向に移動するように、原稿用紙を導く導紙手段とを含むことを特徴とする原稿読取装置。
  2. 前記搬送手段は、前記原稿当接面よりも搬送方向上流側に隣接して配置される上流側ローラ対を含み、
    上流側ローラ対は、前記導紙手段を兼用することを特徴とする請求項1記載の原稿読取装置。
  3. 前記上流側ローラ対を構成する各ローラの軸線を互いに結ぶ直線に対して垂直な平面と、前記原稿当接面との成す角度が、0度を超えて30度以下に形成されることを特徴とする請求項2記載の原稿読取装置。
  4. 前記上流側ローラ対は、前記原稿当接面寄りのローラよりも、前記原稿読取面寄りのローラのほうが、外周部の硬度が低いことを特徴とする請求項2記載の原稿読取装置。
  5. 前記上流側ローラ対は、前記原稿当接面寄りのローラよりも、前記原稿読取面寄りのローラのほうが、周速度が高いことを特徴とする請求項2記載の原稿読取装置。
  6. 前記搬送手段は、前記原稿当接面よりも搬送方向下流側に隣接して配置される下流側ローラ対を含み、
    前記下流側ローラ対のローラ間の位置が、前記原稿当接面に沿って延びる平面上に位置することを特徴とする請求項2〜5のいずれか1つに記載の原稿読取装置。
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JP2019161416A (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 株式会社Pfu 画像読取装置、画像処理システム及び異物検出方法
JP2019165356A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 株式会社Pfu 画像読取装置

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