JP2018121251A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートの厚さによらず、シートの端部を容易に識別可能な画像データを取得する。【解決手段】照明手段(211b)及び撮像手段にシート搬送路を挟んで対向する位置に、幅方向に延びる対向面(261a)を有する対向部材(261)が配置される。対向面(261a)は、第1の部分(261c)と、幅方向における第1の部分(261c)の両側に配置された第2の部分(261f,261f)とを有する。第2の部分(261f)の少なくとも一部は、シートの厚さ方向に関して第1の部分に比べて照明手段(211b)から離間しており、照明手段(211b)からの光によって濃い影が生じやすい。【選択図】図8

Description

本発明は、シートから画像を読み取る画像読取装置、及び画像読取装置を備えた画像形成装置に関する。
複写機やファクシミリ等の画像形成装置には、原稿となるシートを1枚ずつ搬送しながらシート表面を光学的に走査して画像データを読み取る画像読取装置を備えたものがある。このような画像読取装置では、シートの搬送中に生じる斜行や搬送速度のばらつき等の要因により、読み取られた画像データの傾きや位置ずれが生じることがある。
特許文献1には、イメージセンサに対向する位置に白色の板状部材を配置し、読み取られた画像データの中から板状部材に生じた原稿の影部を検出することで、原稿の搬送方向における原稿画像の開始位置を調整する画像読取装置が記載されている。この画像読取装置は、原稿の先端がイメージセンサの読取位置に到達する前から画像の読み取りを開始し、影部として検出された位置までの読取画像を破棄することによって原稿画像を取得する。
特開2009−124481号公報
しかしながら、上記文献に記載された画像読取装置のように、原稿画像の背景となる部材を配置する構成では、原稿となるシートの厚さが小さい程、シートの周縁に生じる影が小さくなる。このため、読み取られた画像データにおける影の像が不鮮明となり、画像データにおけるシートの端部位置を検出する処理の精度低下等の不都合が生じることがあった。
そこで、本発明は、シートの厚さによらず、シートの端部を容易に識別可能な画像データを取得することができる画像読取装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る画像読取装置は、シートをシート搬送方向に搬送するシート搬送手段と、前記シート搬送手段によって搬送されるシートへ向けて光を照射する照明手段と、前記シート搬送手段によってシートが搬送されるシート搬送路を挟んで前記照明手段に対向し、前記シート搬送方向に直交する幅方向に延びる対向面を有する対向部材と、シート及び前記対向面からの反射光を光電変換して画像データを取得する撮像手段と、を備え、前記対向面は、前記シート搬送方向における前記撮像手段の撮像位置において、第1の部分と、前記幅方向において前記第1の部分の両側に配置され、シートの厚さ方向に関して前記第1の部分に比べて前記照明手段から離間した第2の部分と、を有する、ことを特徴とする。
本発明に係る画像読取装置によれば、シートの厚さによらず、シートの端部を容易に識別可能な画像データを取得することができる。
第1の実施例に係る画像形成装置の構成を示す概略図。 第1の実施例に係る画像読取装置の構成を示す概略図。 (a)は第1スキャナユニットの周辺を示す拡大図。(b)は第2スキャナユニットの周辺を示す拡大図。 (a)はスキャナユニットの構成例を示す模式図。(b)はこの構成の下で生成される原稿影について説明するための拡大図。 スキャナユニットによって取得される画像データの構造を示す模式図。 原稿画像の補正方法を説明するための概念図。 画像形成装置の制御構成を示すブロック図。 (a)は第1の実施例に係るスキャナユニットの構成を示す模式図。(b)はこの構成の下で生成される原稿影について説明するための拡大図。 (a)は第2の実施例に係るスキャナユニットの構成を示す模式図。(b)はこの構成の下で生成される原稿影について説明するための拡大図。
以下、本開示に係る画像読取装置及び画像形成装置について説明する。
第1の実施例に係る画像形成装置100は、図1に示すように、原稿Gから画像を読み取る画像読取装置200と、画像読取装置200又は外部装置から取得した画像情報に基づいてシートSに画像を形成して出力する装置本体10と、を備えている。装置本体10は、シートを給送するシート給送部30と、このシート給送部30から給送されたシートSに画像を形成する画像形成部20と、を備えている。なお、シートSとは、普通紙の他にも、コート紙等の特殊紙、封筒やインデックス紙等の特殊形状シート、及びオーバーヘッドプロジェクタ用のプラスチックフィルムや布などを含む記録媒体を指すものとする。
画像形成部20は、感光ドラム21、帯電装置22、露光装置23、現像装置24、転写装置25、及びドラムクリーニング装置26を備えた、直接転写方式の電子写真ユニットである。画像形成部20に対して画像形成動作の開始が要求されると、感光ドラム21が回転を開始し、帯電装置22は感光ドラム21の表面を一様な電位に帯電させる。露光装置23は、画像情報に基づくレーザー光を感光ドラム21に照射することで感光ドラム21を露光し、ドラム表面に静電潜像を形成する。現像装置24は、感光ドラム21にトナーを供給し、静電潜像をトナー像へと可視化(現像)する。感光ドラム21に担持されたトナー像は、転写装置25にバイアス電圧が印加されることにより、転写装置25と感光ドラム21との間に形成される転写部においてシートSに転写される。感光ドラム21に残留した残トナーは、ドラムクリーニング装置26によって除去される。
シートSの搬送方向における転写部の下流には、未定着トナー像をシートSに定着させる定着装置27が設けられている。定着装置27は、シートSを挟持して搬送するローラ対及びハロゲンヒータ等の熱源を有し、シートSを搬送しながら加熱及び加圧する。これにより、トナーが溶融・固着してトナー像がシートに定着する。
このような画像形成動作に並行して、画像形成装置100の内部ではシートSの給送及び排出を含むシート搬送動作が行われる。装置本体10の下部には、シートSを画像形成部20へ給送するシート給送部30が設けられている。シート給送部30はシートSを収容するシート収容部として、複数の給送カセット31を備えている。各給送カセット31に収容されたシートSは、給送ローラ32によって給送され、搬送ローラ33a及び分離ローラ33bによって他のシートから分離された状態でレジストレーションローラ対11へと搬送される。なお、給送ローラ32はシートを給送可能な給送手段の一例であり、エア給送方式等の他の給送手段を用いてもよい。また、搬送ローラ33a及び分離ローラ33bは、シートを分離しながら搬送する分離搬送部の一例であり、摩擦パッド等の他の分離機構を用いてもよい。
転写部の直前に配置されるレジストレーションローラ対11は、シートSの斜行補正を行うと共に、画像形成部20による画像形成動作の進行に合わせてシートSを転写部に送り込む。転写部及び定着装置27を通過して定着画像を形成されたシートSは、シート排出部40へと受け渡され、排出ローラ対40aによって排出トレイ45へと排出される。また、両面印刷を行う場合は、シートSの第1面に画像が形成された後、定着装置27と排出ローラ対40aとの間に設けられた分岐搬送部12によって、シートSが反転搬送部13へと案内され、反転搬送部13によってスイッチバックさせられ。その後、シートSは両面搬送部14を介してレジストレーションローラ対11に受け渡され、シートSの第2面に画像を形成された後、排出トレイ45に排出される。
[画像読取装置]
次に、画像読取装置200について説明する。図1に示すように、画像読取装置200は、画像形成装置100の装置本体10に載置されたスキャナ部210と、原稿Gを自動給送する自動原稿給送装置(以下、ADFとする)220とを備える。スキャナ部210及びADF220は、それぞれ原稿Gを光学的に走査して画像情報を取得するスキャナユニット211,251を備えている。スキャナユニット211,251によって取得された画像情報は、装置本体10の制御部50へと転送され、画像形成部20による画像形成に用いられ、又は電話回線及びLANケーブル等を介して外部機器へと出力される。なお、本実施形態に係る画像読取装置200は、原稿Gの幅方向、即ち原稿Gの搬送方向と直交する方向において、搬送路の中央と原稿の中央とが一致するように原稿を搬送する、所謂中央基準で原稿を搬送する構成である。
図2に示すように、スキャナ部210は、原稿Gの第1面(表面)から画像を読み取る第1スキャナユニット211を有している。また、スキャナ部210の上面には、可視光を透過する透明部材である第1流し読みガラス212と、第1流し読みガラス212と副走査方向(図2における左右方向)に並んで配置された透明部材である原稿台ガラス213が設けられている。第1スキャナユニット211は、駆動ベルト等の駆動手段によって駆動されることで、副走査方向に関して移動可能である。以下、図2の実線位置(P1)に位置決めされた第1スキャナユニット211による撮像位置を第1読取位置F1とする。
ADF220は、原稿Gの第2面(裏面)から画像を読み取る第2スキャナユニット251を有する。第2スキャナユニット251は、原稿Gの搬送方向に関して第1読取位置F1より下流の第2読取位置F2において原稿Gの画像を読み取る。また、ADF220は、原稿台ガラス213を開放可能とするように、図2における奥側に配設されたヒンジ部によりスキャナ部210に対して上下方向に開閉(回動)可能に支持されている。即ち、ADF220が上方に回動して開いた状態では、ユーザーが原稿台ガラス213にアクセスして原稿を載置又は除去可能となる。さらに、ADF220は、閉じた状態において原稿台ガラス213に載置された原稿Gが移動しないように、不図示の樹脂製プレートによって原稿Gを押圧可能に構成されている。
ADF220は、原稿Gが積載される原稿積載トレイ221と、原稿積載トレイ221に積載された原稿Gを搬送する原稿搬送部222と、原稿Gが排出されて積載される原稿排出部223とを備えている。原稿搬送部222は、図2に示すように、原稿積載トレイ221に積載された原稿Gを給送する原稿給送ローラ231と、原稿Gを1枚ずつに分離する分離ローラ対232と、分離された原稿Gを引き抜く第1搬送ローラ対233とを有している。さらに、原稿搬送部222は、第1搬送ローラ対233から受取った原稿Gを順に受け渡して搬送する複数の搬送ローラ対(234,235,236,238,240)を備えている。即ち、分離ローラ対232によって他の原稿から分離された原稿Gは、第1搬送ローラ対233、第2搬送ローラ対234、第3搬送ローラ対235、第4搬送ローラ対236、第5搬送ローラ対238、及び第6搬送ローラ対240によって順に搬送される。これらの搬送ローラ対は、いずれも原稿となるシートをシート搬送方向に搬送するシート搬送手段の一例である。
第6搬送ローラ対240の下流には、画像を読み取られた原稿Gを原稿排出部223に排出する排出ローラ対241が配置されている。なお、原稿排出部223は上方から視て原稿積載トレイ221と重なる位置に配置され、原稿搬送部222は、U字状に湾曲した搬送路を介して原稿Gを搬送する。
図3(a)に示すように、原稿搬送部222は、第4搬送ローラ対236と第5搬送ローラ対238との間の第1流し読みガラス212に対向する位置に、第1プラテンローラ237を備えている。第1プラテンローラ237は、原稿Gの第2面S2に当接して回転することで、原稿Gの第1流し読みガラス212からの浮き上がりを抑制可能なローラ部材である。また、図3(b)に示すように、原稿搬送部222は、第2流し読みガラス252と、第2流し読みガラス252に対向する第2プラテンローラ239と、を備えている。第2流し読みガラス252は、原稿Gの搬送方向において第5搬送ローラ対238と第6搬送ローラ対240との間に位置する(図2参照)。第2プラテンローラ239は、原稿Gの第1面S1に当接して回転することで、原稿Gの第2流し読みガラス252からの浮き上がりを抑制可能なローラ部材である。
さらに、原稿搬送部222は、それぞれ第1流し読みガラス212及び第2流し読みガラス252に対向する対向部材として、白基準板261,262を備えている(図3(a)、(b)参照)。白基準板261,262は、後述するように、対応するスキャナユニット211,251から照射された光を反射することで原稿Gの背景になると共に、原稿影の投影面として機能することで、原稿端部検出に寄与する。白基準板261,262は、対応するスキャナユニット211,251に対向する対向面261a,262aが白色等の明度の高い色に設定される。
画像読取手段の一例である第1スキャナユニット211及び第2スキャナユニット251としては、等倍光学系の密着型イメージセンサ(CIS:Contact Image Sensor)が用いられている。図2及び図4(a)に示すように、各スキャナユニット211,251は、光源であるLEDアレイ211aから導光体211b,251bを介して原稿Gの読取面に光を照射する。原稿G及び白基準板261,262によって反射された反射光は、レンズアレイ211c,251cによって撮像素子211d,251dに結像され、撮像素子211d,251dによって電子信号に光電変換される。そして、撮像素子211d,251dから出力された読取画像データは、適宜A/D変換されたデジタル信号として、装置本体10の制御部50(図1参照)に転送される。
ここで、照射手段としての導光体211b,251bは、幅方向における原稿の略全域に均一に光を照射するために、LEDアレイ211aからの光を散乱させて読取対象面に照射する機能を有する。撮像手段としてのレンズアレイ211c,251c及び撮像素子211d,251dは、第1読取位置F1及び第2読取位置F2、即ちレンズアレイ211c,251cの光軸の位置である撮像位置において画像を読み取る。また、白基準板261,262の対向面261a,262aは、幅方向における撮像素子211d,251dの撮像範囲に亘って、即ち、少なくとも幅方向に沿って撮像素子211d,251dが配列された範囲に亘って広がっている。
次に、このような構成の画像読取装置200による画像読取動作について説明する。画像読取装置200は、ユーザーによる明示的な操作等に基づいて、流し読みモード(ADF原稿読取モード)と、固定読みモード(原稿台ガラス原稿読取モード)とのいずれかのモードによって画像読取動作を実行可能である。流し読みモードは、ADF220によって原稿Gを搬送し、第1スキャナユニット211及び第2スキャナユニット251の読取位置F1,F2を通過させることによって原稿画像を読み取るモードである。固定読みモードは、ユーザーにより原稿台ガラス213に載置された原稿から、第1スキャナユニット211を副走査方向に移動させることで原稿画像を読み取るモードである。
流し読みモードの場合、第1スキャナユニット211は第1読取位置F1に合わせて位置決めされる。この状態で、原稿積載トレイ221に載置された原稿Gは、原稿給送ローラ231により給送され、分離ローラ対232の分離ニップ部で1枚ずつに分離される。分離された原稿Gは、第1搬送ローラ対233により引き抜かれた後、第2搬送ローラ対234、第3搬送ローラ対235、及び第4搬送ローラ対236を経由して、第1読取位置F1に到達する。そして、第1読取位置F1において第1スキャナユニット211によって原稿Gの第1面が光学的に走査され、第1面の画像が読み取られる。
第1読取位置F1を通過した原稿Gは、第5搬送ローラ対238を経由して第2読取位置F2に到達する。そして、第2読取位置F2において第2スキャナユニット251によって原稿Gの第2面が光学的に走査され、第2面の画像が読み取られる。第2読取位置F2を通過した原稿Gは、第6搬送ローラ対240を経由して、排出ローラ対241によって原稿排出部223に排出される。このような読取動作は、原稿積載トレイ221に設けられたセンサによって全ての原稿Gが給送されたことが確認されるまで、原稿1枚毎に繰り返し実行される。
一方、固定読みモードの場合、第1スキャナユニット211は、待機位置(図2のP2)に予め移動する。そして、第1スキャナユニット211が副走査方向に関して待機位置(P2)と終端位置(P3)との間で往復移動しながら原稿台ガラス213に載置された原稿を走査することにより、原稿画像が読み取られる。なお、装置本体10の制御部50は、第1スキャナユニット211の位置を、不図示のポジションセンサとモータの回転パルス数とにより把握する。固定読みモード及び流し読みモードにおいて、第1スキャナユニット211及び第2スキャナユニット251によって取得された画像データは、順次、装置本体10の制御部50へと転送される。
[原稿影の検出]
次に、スキャナユニット211,251によって取得される読取画像データの内容と、読取画像データから原稿影を検出して原稿画像を抽出する手順について、第1スキャナユニット211を例にして図4乃至図7を用いて説明する。なお、図4(a)はスキャナユニットの構成例を示す模式図であり、第1読取位置における原稿Gの搬送方向から視た断面構成を表している。図4(b)はこの構成の下で生成される原稿影について説明するための拡大図であり、図4(a)に破線で示す領域に相当する。図5はスキャナユニットによって取得される画像データの構造を示す模式図であり、図6は原稿画像の補正方法を説明するための概念図であり、図7は画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。
図4(a)に示すように、LEDアレイ211aが発した光は、導光体211bによって散乱された散乱光としてシート搬送路242に照射される。このとき、図4(b)に示すように、幅方向の外側へ向かって角度θで傾斜した方向の光線L1が原稿Gの端部Gtを通過するとき、光線L1の起点より導光体211bの内側から角度θで照射された光線は原稿Gによって遮られる。これにより、白基準板261の対向面261aには、端部Gtの周縁に、対向面261aの他の領域より輝度の小さい領域である原稿Gの影が生じる。従って、図5に示すように、第1スキャナユニット211によって読み取られる読取画像のデータには、原稿画像と、対向面261aの像である背景画像と、対向面261aに投影された原稿影とが含まれる。
原稿画像は、背景画像と原稿影との境界で生じる輝度差に基づいて原稿画像の端部位置を決定することにより、読取画像データから抽出される。抽出された原稿画像は、原稿画像の傾き及び端部位置に関する補正処理を施される。即ち、図6(a)に示すように、原稿画像の傾き角度Δθと、主走査方向(幅方向)及び副走査方向(シート搬送方向)における位置ずれ(a,b)とが、原稿画像の端部位置に基づいて算出される。そして、原稿画像が−Δθの回転処理によって傾きを補正され(図6(b))、(−a,−b)の平行移動によって位置を補正されることで、最終的な画像データが得られる。
図7に示すように、画像形成装置100の制御部50は、画像読取装置200のスキャナ部210及びADF220の動作を制御すると共に、第1及び第2スキャナユニット211,251からの読取画像データを受取って上述の画像処理の各工程を実行する。即ち、制御手段としての制御部50は、原稿端部検出部61、原稿情報算出部62、及び原稿画像補正部63を備えている。原稿端部検出部61は、読取画像の輝度分布に基づいて原稿画像の端部位置を検出する端部検出処理を担当する。原稿情報算出部62は、原稿端部検出部61による処理の結果として検出された端部位置の情報に基づいて、原稿画像の傾き及び位置ずれに関する情報を算出する処理を担当する。原稿画像補正部63は、原稿情報算出部62による処理の結果として算出された情報に基づいて原稿画像を補正し、最終的な読取画像データを出力する画像補正処理を担当する。
また、制御部50は、画像形成部20、シート給送部30、及び排出部40を含む画像形成装置100の各部の動作を統括制御する中央処理装置(CPU)51と、プログラム及び画像データ等の記憶手段としてのメモリ52とを備えている。原稿端部検出部61、原稿情報算出部62、及び原稿画像補正部63によるデータの算出や保存、受渡しは、CPU51、メモリ52を媒体として実行される。また、制御部50は、原稿画像補正部63によって補正された読取画像データを用いて画像形成部20の動作を制御することにより、記録媒体としてのシートに画像を形成させる。
ここで、原稿Gの厚さと原稿影との関係について説明する。図4(b)に示すように、第1スキャナユニット211の読取位置における対向面261aが平面状であり、導光体211bと対向面261aとの間隔が、幅方向における読取可能範囲の全長に亘って一定である場合を考える。この場合、原稿Gの厚さをt0、原稿Gと対向面261aとの間隔をt1とすると、原稿Gの厚さ方向に対して入射角θで傾斜した方向の平行な光線によって生じる原稿影の幅a1の大きさは以下のように表せる。
a1=(t0+t1)・tanθ ・・・(1)
上式より、原稿Gの厚さt1によって原稿影の幅a1の大きさが変動することが分かる。
実際には、導光体211bから照射される光は散乱光であり、読取位置における原稿G及び対向面261aの各点には様々な入射角θの光が入射している。ここで、対向面261aについては、幅方向に関して原稿Gの外側から原稿Gの端部Gtに近付くほど、原稿Gによってより多くの光が遮られることになる。従って、原稿Gの端部Gtの周辺で読み取られた対向面261aの像は、端部Gtへ近づくほど輝度が低下し、濃い原稿影として現れる。式(1)の原稿影の幅a1は、背景画像に対して原稿端部検出部61による処理に適した輝度差を有する領域の幅に相当し、入射角θはこれに対応する光線L1の入射角に相当する。
上述したように、読取画像データの中から原稿画像の端部を検出するためには、原稿画像と背景画像との間に、原稿画像及び背景画像に対してある程度以上の輝度差を有する原稿影がある程度以上の広さに亘って撮像されていることが好ましい。輝度の低い原稿影の領域が小さい場合、原稿画像の端部の検出精度が低下する可能性がある。従って、原稿Gが薄紙である(t0が小さい)場合等において、輝度の小さい原稿影の幅a1が小さくなり、原稿画像の端部の検出精度が低下し、原稿画像に対して適切な補正処理が施されない恐れがある。
そこで、本実施例では、図8(a)に示すように、白基準板261の対向面261aを主走査方向(図2における奥行方向)に沿って導光体211bに向かって凸に湾曲した形状としている。即ち、対向面261aは、幅方向における中央部261cの両側に、幅方向の外方へ向かって、導光体211bから離れる方向に傾斜した傾斜面261f,261fを有している。言い換えると、対向面261aは、第1の部分(261c)と、幅方向におけるその両側に配置され、第1の部分に比べて照明手段から離間した第2の部分(261f,261f)とを含んでいる。
図8(b)に示すように、原稿端部Gtの位置における対向面261aは、対向面261aの傾斜により、中央部261cに比べて原稿Gから離間した状態となる。このため、上述の比較例と同様の入射角θを有する光によって形成される原稿影の幅a2が、比較例における原稿影の幅a1よりも大きくなる。即ち、原稿Gの厚さt0が同じである場合には、比較例の構成に比べて、濃い原稿影が生じる領域が広がる。このため、例えば薄い紙を用いた場合であっても、原稿の端部を容易に識別可能な画像データを取得することが可能となる。これにより、端部検出処理の検出精度を確保することができる。また、端部検出処理を外部のコンピュータに実行させる場合や、原稿影を含む画像をファクシミリとして送信する場合において、原稿の端部を容易に識別可能な画像データを出力することが可能となる。
なお、第1スキャナユニット211に対応する白基準板261の形状について説明したが、第2スキャナユニット251に対応する白基準板262も、原稿の第1面及び第2面に対する相対位置が上記白基準板261と反対である点以外は同様の構成を有する。
また、本実施例では、原稿Gの搬送方向に関してスキャナユニット211,251による読取位置とは異なる近傍位置に、流し読みガラス212,252に対する原稿Gの浮き上がりを規制可能なプラテンローラ237,239を配置している(図3参照)。プラテンローラ237,239は、対応する白基準板261,262の中央部に比べて流し読みガラス212,252に近接するように配置されている。このため、対向面261a,262aの湾曲によって明確な原稿影を生じさせると共に、プラテンローラ237,239の作用によって原稿Gの幅方向の端部の浮き上がりを抑えることができる。
次に、第2の実施例に係る画像読取装置について、図9(a)、(b)を用いて説明する。本実施例に係る画像読取装置は、上記実施例1と比較して、白基準板261の対向面261aの形状が異なっている。その他の構成は実施例1と同様であるため、実施例1と共通する要素には同符号を付して説明を省略する。
上記実施例1の白基準板261は、対向面261aを、スキャナユニット211による読取位置において、幅方向の中央から両側へ向かって流し読みガラス212から離間する方向に湾曲した形状とした(図8(a)参照)。このため、少なくとも読取位置においては、原稿Gの幅方向における端部が厚さ方向に変位して流し読みガラス212から離間する余地があった。
本実施例では、図9(a)に示すように、白基準板261の対向面261aに、平面状の平面部261p,261qと、平面部261p,261qから導光体211bに対して離間する方向に凹んだ凹形状である凹状部261uとを配置している。中央の平面部261pは対向面261aの第1の部分に相当し、凹状部261uは、第1の部分に比べて照明手段から離間した第2の部分に相当する。
凹状部261uは、幅方向における対向面261aの両側に配置され、幅方向の外方へ向かって導光体211bから離間する方向に傾斜した傾斜面261sをそれぞれ備えている。また、凹状部261uは、複数の定型サイズの原稿の幅方向における端部位置に対応する複数の位置に配置されると好適である。例えば、凹状部261uは、幅方向におけるA4サイズの原稿G1及びB5サイズの原稿G2の中心位置がスキャナユニット211の読取中心の付近にある状態で、原稿G1,G2の端部がいずれかの凹状部261uの傾斜面261sと重なるように配置される。
このような構成により、少なくとも定型サイズの原稿G1,G2に対する読取動作において、図9(b)に示すように、原稿の端部Gtが白基準板261の凹状部261uに対向した状態となる。このため、上述の比較例と同様の入射角θを有する光によって形成される原稿影の幅a3が比較例における原稿影の幅a1よりも大きくなり、比較例の構成に比べて濃い原稿影が生じる領域が広がる。従って、実施例1と同様に、例えば薄い紙を用いた場合であっても、原稿の端部を容易に識別可能な画像データを取得することが可能となる。
加えて、本実施例では、幅方向に広がる平面部261p,261qに凹状部261uが配置されている。このため、平面部261p,261qによって原稿の側部の浮き上がりが抑制され、実施例1に比べて、画像ボケが発生する可能性をより一層低減することが可能となる。
[その他の実施形態]
上述の実施例1,2では、画像読取装置200を備えた画像形成装置として電子写真方式の画像形成装置100を例に説明した。しかし、上記画像形成部20は記録媒体に画像を形成する画像形成手段の一例であり、例えば、中間転写方式の画像形成部や、インクジェット方式の画像形成部を備えた画像形成装置の画像読取装置に本技術を適用しても良い。また、本技術は画像形成装置とは独立して用いられる画像読取装置に適用しても良い。
また、上述の実施例では、画像読取装置として2つのスキャナユニット211,251により、原稿の両面の画像を読み取るものについて説明した。しかし、例えば、ADF内部に原稿反転機構を設け、原稿を読取位置へ搬送した後に反転させて読取位置に再搬送することにより、1つのスキャナユニットによって原稿両面の画像を読み取る構成の画像読取装置にも用いることができる。また、1つのスキャナユニットを備え、原稿の片面の画像を読み取る画像読取装置であってもよい。また、上述の実施例では、撮像手段として等倍光学系の密着型イメージセンサ(CIS)を用いているが、例えば、CCDラインセンサ、レンズ、導光ミラーを用いた光学ユニットを用いても良いし、縮小光学系を用いても良い。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
20…画像形成手段(画像形成部)/50…制御手段(制御部)/100…画像形成装置/200…画像読取装置/211b,251b…照明手段(導光体)/211c,211d,251c,251d…撮像手段(レンズアレイ、撮像素子)/233,234,235,236,238,240…シート搬送手段(搬送ローラ対)/237,239…ローラ部材(プラテンローラ)/212,252…透明部材(流し読みガラス)/261,262…対向部材(白基準板)/261a,262a…対向面/261f,261u…第2の部分(傾斜面、凹状部)/261c,261p…第1の部分(中央部、平面部)/261s…傾斜面/G,G1,G2…原稿/S…記録媒体

Claims (9)

  1. シートをシート搬送方向に搬送するシート搬送手段と、
    前記シート搬送手段によって搬送されるシートへ向けて光を照射する照明手段と、
    前記シート搬送手段によってシートが搬送されるシート搬送路を挟んで前記照明手段に対向し、前記シート搬送方向に直交する幅方向に延びる対向面を有する対向部材と、
    シート及び前記対向面からの反射光を光電変換して画像データを取得する撮像手段と、を備え、
    前記対向面は、前記シート搬送方向における前記撮像手段の撮像位置において、第1の部分と、前記幅方向において前記第1の部分の両側に配置され、シートの厚さ方向に関して前記第1の部分に比べて前記照明手段から離間した第2の部分と、を有する、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記対向面の前記第2の部分は、前記シート搬送方向から視て、前記幅方向の外側へ向かって、前記厚さ方向に関して前記照明手段から離れる方向に傾斜した傾斜面を含む、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記対向面は、前記シート搬送方向から視て、前記幅方向の中央部から両側の端部へ向かって前記厚さ方向に前記照明手段から離れる方向に湾曲しており、前記第1の部分が前記幅方向の中央部であり、前記第2の部分が前記幅方向の中央部から両側の端部までの傾斜面である、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 前記第1の部分は、前記シート搬送方向から視て前記幅方向に沿って延びる平面状の平面部であり、
    前記第2の部分は、前記シート搬送方向から視て、前記平面部から前記厚さ方向において前記照明手段から離れる方向に凹んだ凹形状である、
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  5. 前記凹形状が、前記幅方向に関して、複数の定型サイズに対応する複数の位置に配置されている、
    ことを特徴とする、請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 前記撮像手段によって取得され、シートの画像と、前記照明手段からの光によってシートの周縁に生じた影を含む前記対向面の画像とを含む画像データから、画像データにおけるシートの画像の端部位置を検出する端部検出処理と、前記端部検出処理の結果に基づいてシートの画像を補正する画像補正処理と、を実行可能な制御手段を備える、
    ことを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  7. 前記照明手段及び前記撮像手段と前記対向部材との間に、前記シート搬送路を挟んで前記対向面に対向するように配置され、光を透過する透明部材と、
    前記シート搬送方向に関して前記撮像手段による撮像位置とは異なる位置に、かつ、前記シート搬送方向から視て前記対向部材の前記第1の部分に比べて前記透明部材に近接するように配置され、前記シート搬送手段によって搬送されるシートに当接して回転することで、前記厚さ方向におけるシートの位置を規制可能なローラ部材と、を備える、
    ことを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  8. 前記照明手段は、前記幅方向に延び、光源から照射された光を散乱させて前記シート搬送手段によって搬送されるシートへ向けて照射する導光体を含み、
    前記撮像手段は、前記幅方向に沿って配列され、前記シート搬送路を挟んで前記対向部材の前記対向面に対向する撮像素子と、前記幅方向に沿って配列され、シート及び前記対向面からの反射光を前記撮像素子に結像するレンズアレイと、を含み、
    前記対向面は、前記幅方向に関して、少なくとも前記撮像素子が配置された範囲に亘って広がっている、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置によって取得した画像データに基づいて、記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、を備える、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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