JP2014032369A - 表示装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像信号の補正を行った場合の、補正後の画像信号において新たな画質低下の発生を低減する。
【解決手段】表示装置は、表示対象の画像信号を複数のブロックに分割して得られるブロック毎に、ブロック内の画像信号に基づいて補正値を算出し、さらに、複数のブロックのうちの一のブロックと該一のブロックの周囲のブロックの算出された補正値に基づいて該一のブロックの補正値を決定する。表示装置は、複数のブロックの各々について上記決定された補正値を用いて画像信号を補正する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、表示装置およびその制御方法に関する。
従来、液晶表示装置として、光源からの光を液晶パネルに供給し、液晶パネルを透過した光を投影面に投影することにより画像を表示する液晶プロジェクタが知られている。これらのプロジェクタにおいては、一般に、マトリクス駆動により画像を形成する液晶パネルの各画素に対して印加する電圧を制御することで、液晶の配向方向を変更して光の透過率を調整していた。
今後、液晶パネルの画素数が向上してくると、1画素あたりの物理的な大きさがより小さくなっていくことになる。そうすると、例えば、隣接画素間で、輝度が大きく異なる画像を表示する場合、すなわち、隣接画素間で印加する電圧が大きく異なる場合などには、横画素の電圧の影響で、液晶の配向方向に乱れが生じてしまうことになる。この乱れは、結果的には液晶の透過率に影響を与えるものであり、表示される画像の画質が低下してしまうという課題が生じる。例えば、高輝度の画素と低輝度の画素とが隣接する場合には、一方の画素の一部が部分的に暗くなったり、一方の画素の一部が部分的に明るくなったりしてしまうといった表示ムラになってしまう。
このような課題に対し、特許文献1では、複数の画素のうち相隣接する二つの画素間における階調の差分を算出し、算出された差分が小さくなるように画像信号を補正する技術が開示されている。
特開2009−104053号公報
しかしながら、特許文献1は、画像信号における隣接画素間の階調を比較して補正を行うものであり、画像全体のバランス等が考慮されておらず、補正後の画像信号において新たに画質の低下が起きる可能性があるという課題があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、画像信号の補正を行った場合の、補正後の画像信号において新たな画質低下の発生を低減する表示装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の位置態様による表示装置は以下の構成を備える。すなわち、
表示対象の画像信号を複数のブロックに分割して得られるブロック毎に、ブロック内の画像信号に基づいて補正値を算出する算出手段と、
前記複数のブロックのうちの一のブロックと該一のブロックの周囲のブロックの前記算出手段により算出された補正値に基づき該一のブロックの補正値を決定する決定手段と、
前記複数のブロックの各々について前記決定手段により決定された補正値を用いて前記画像信号を補正する補正手段と、を備える。
本発明によれば、画像信号の補正を行っても、補正後の画像信号において新たな画質の低下が発生しにくくなる。
実施形態による液晶プロジェクタの全体の構成を示す図。 実施形態による液晶プロジェクタの基本動作を示すフローチャート。 画像処理部の構成例を示すブロック図。 ディスクリネーション検出部の構成例を示すブロック図。 ディスクリネーション検出の動作を説明する図。 ディスクリネーション検出の動作を説明する図。 ディスクリネーション検出および補正のブロック分割の一例を示す図。 ディスクリネーション補正部の構成例を示すブロック図。 補正データの空間補間を説明するための図。 レベル補正を説明するための図。 ディスクリネーション補正の処理を示すフローチャート。 補正値算出処理を示すフローチャート。 閾値テーブルと補正値テーブルの一例を示す図。 補正値拡大処理を示すフローチャート。 補正値拡大処理における周辺ブロックを説明する図。 補正値拡大処理の補正イメージを説明する図。 第二実施形態による補正値拡大処理を示すフローチャート。 第三実施形態による補正値拡大処理を示すフローチャート。 第三実施形態による特定パターン、補正値拡大処理を説明する図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
なお、以下の実施形態においては、プロジェクタを例にとって説明するが、本発明は、プロジェクタに限らず、液晶パネルを用いて画像を表示することができる液晶表示装置であればどのような装置であっても適用可能である。
なお、本実施形態において説明される各機能ブロックは必ずしも個別のハードウェアである必要はなく、例えばいくつかの機能ブロックの機能は、1つのハードウェアにより実行されても良いし、いくつかのハードウェアの連係動作により実行されても良い。また、本実施形態においては、隣接画素間で、輝度が大きく異なる画像を表示する場合、すなわち、隣接画素間で印加する電圧が大きく異なる場合などには、横画素の電圧の影響で、液晶の配向方向に乱れが生じる減少をディスクリネーションと呼ぶ。
[第一実施形態]
本実施形態のプロジェクタは、入力された画像に基づいて液晶パネル上の透過率を変更し、液晶パネルを透過させた光源の光を投影面(スクリーン)に投影することにより画像を表示する。本実施形態のプロジェクタは、入力画像をブロック単位に分割して、画像解析を行い、ディスクリネーションが発生すると予想されるブロックの補正値を決定する、さらに、周辺ブロックの補正値を比較して、各ブロックの補正値を決定する。
<液晶プロジェクタの全体構成>
まず、図1を用いて、本実施形態の液晶プロジェクタの全体構成を説明する。図1は、本実施形態の液晶プロジェクタ100の全体の構成を示す図である。図1に示されるように、液晶プロジェクタ100は、CPU110、ROM111、RAM112、操作部113、画像入力部130、画像処理部140を有する。また、液晶プロジェクタ100は、液晶制御部150、液晶パネル151R、151G、151B、光源制御部160、光源161、色分離部162、色合成部163、光学系制御部170、投影光学系171を有する。さらに、液晶プロジェクタ100は、記録再生部191、記録媒体192、通信部193、撮像部194、表示制御部195、表示部196を有する。
CPU110は、ROM111に記憶された制御プログラムを実行することにより、液晶プロジェクタ100の各動作を制御する。ROM111は、CPU110の処理手順を記述した制御プログラムや、各種定数などを記憶する。RAM112は、ワークメモリとして一時的に制御プログラムやデータを格納する。CPU110は、ROM111に記憶されたプログラムを実行することにより、記録再生部191により記録媒体192から再生された静止画データや動画データをRAM112に一時的に記憶し、それぞれの画像や映像を再生することもできる。また、CPU110は、ROM111に記憶されたプログラムを実行することにより、通信部193より受信した静止画データや動画データをRAM112に一時的に記憶し、それぞれの画像や映像を再生することもできる。また、CPU110は、ROM111に記憶されたプログラムを実行することにより、撮像部194により得られた画像や映像を一時的にRAM112に記憶し、静止画データや動画データに変換して記録媒体192に記録させることもできる。
操作部113は、ユーザの指示を受け付け、CPU110に指示信号を送信するものであり、例えば、スイッチやダイヤル、表示部196上に設けられたタッチパネルなどを有する。また、操作部113は、例えば、リモコンからの信号を受信する信号受信部(赤外線受信部など)を有し、受信した信号に基づいて所定の指示信号をCPU110に送信するものであってもよい。CPU110は、操作部113や、通信部193から入力された制御信号を受信して、液晶プロジェクタ100の各動作を制御する。
画像入力部130は、外部装置から映像信号を受信するものであり、例えば、コンポジット端子、S映像端子、D端子、コンポーネント端子、アナログRGB端子、DVI−I端子、DVI−D端子、HDMI(登録商標)端子等を含む。また、画像入力部130は、受信した映像信号を画像処理部140に送信する。画像入力部130は、アナログ映像信号を受信した場合には、受信したアナログ映像信号をデジタル映像信号に変換する。ここで、外部装置としては、映像信号を出力できるものであれば、パーソナルコンピュータ、カメラ、携帯電話、スマートフォン、ハードディスクレコーダ、ゲーム機など、どのようなものであってもよい。
画像処理部140は、画像入力部130から受信した映像信号に、フレーム数、画素数、画像形状などを変更する変更処理、ディスクリネーションの発生するパターンの検出、ディスクリネーションの補正処理、などを施し、液晶制御部150に送信する。画像処理部140は、典型的には画像処理用のマイクロプロセッサを有する。但し、画像処理部140は、そのような専用のマイクロプロセッサでなくてもよく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムによってCPU110が画像処理部140としての機能を実現するようにしても良い。更に、画像処理部140は、フレーム間引き処理、フレーム補間処理、解像度変換処理、歪み補正処理(キーストン補正処理)、等の処理を実行することが可能である。また、画像処理部140は、画像入力部130から受信した映像信号以外にも、CPU110によって再生された画像や映像に対して前述の変更処理を施すこともできる。
液晶制御部150は、画像処理部140で処理された映像信号に基づいて、液晶パネル151R、151G、151Bの画素の液晶に印可する電圧を制御して、液晶パネル151R、151G、151Bの透過率を調整する。液晶制御部150は、典型的には液晶制御用のマイクロプロセッサからなる。但し、液晶制御部150は、そのような専用のマイクロプロセッサでなくてもよく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムを実行するCPU110により液晶制御部150と同様の処理を実行するようにしても良い。
たとえば、画像処理部140に映像信号が入力されている場合、液晶制御部150は、画像処理部140から1フレームの画像を受信する度に、画像に対応する透過率となるように、液晶パネル151R、151G、151Bを制御する。液晶パネル151Rは、赤色に対応する液晶素子であって、光源161から出力されて色分離部162で赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に分離された光のうち、赤色の光の透過率を調整する。液晶パネル151Gは、緑色に対応する液晶素子であって、光源161から出力されて色分離部162で分離された光のうち、緑色の光の透過率を調整する。液晶パネル151Bは、青色に対応する液晶素子であって、光源161から出力され色分離部162で赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に分離された光のうち、青色の光の透過率を調整する。なお、液晶制御部150による液晶パネル151R、151G、151Bの具体的な制御動作や液晶パネル151R、151G、151Bの構成については、後述する。
光源制御部160は、光源161のオン/オフや光量を制御するものであり、光量制御用のマイクロプロセッサからなる。なお、光源制御部160は、専用のマイクロプロセッサである必要はなく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムを実行するCPU110により光源制御部160と同様の処理を実現するようにしても良い。また、光源161は、不図示のスクリーンに画像を投影するための光を出力するものであり、例えば、ハロゲンランプ、キセノンランプ、高圧水銀ランプなどであっても良い。また、色分離部162は、光源161から出力された光を、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に分離するものであり、例えば、ダイクロイックミラーやプリズムなどからなる。なお、光源161として、各色に対応するLED等を使用する場合には、色分離部162は不要である。
また、色合成部163は、液晶パネル151R、151G、151Bを透過した赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の光を合成するものであり、例えば、ダイクロイックミラーやプリズムなどからなる。色合成部163により合成された光は、投影光学系171に送られる。このとき、液晶パネル151R、151G、151Bは、それぞれ画像処理部140から入力された画像に対応する光の透過率となるように、液晶制御部150により制御されている。そのため、色合成部163により合成された光が投影光学系171によりスクリーンに投影されると、画像処理部140により入力された画像に対応する画像がスクリーン上に表示されることになる。
光学系制御部170は、投影光学系171を制御するものであり、投影光学系制御用のマイクロプロセッサからなる。但し、光学系制御部170は、専用のマイクロプロセッサでなくてもよく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムを実行するCPU110が光学系制御部170と同様の処理を実行するようにしても良い。また、投影光学系171は、色合成部163から出力された合成光をスクリーンに投影するためのものであり、複数のレンズ、レンズ駆動用のアクチュエータを有する。光学系制御部170は、レンズをアクチュエータにより駆動することで、投影画像の拡大、縮小、焦点調整などを行う。
記録再生部191は、記録媒体192から静止画データや動画データを再生したり、撮像部194により得られた静止画データや動画データを記録媒体192に記録したりする。また、記録再生部191は、通信部193より受信した静止画データや動画データを記録媒体192に記録できるようにしても良い。記録再生部191は、典型的には、記録媒体192と電気的に接続するインタフェースや記録媒体192と通信するための専用のマイクロプロセッサからなる。但し、記録再生部191は専用のマイクロプロセッサでなくてもよく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムを実行するCPU110が記録再生部191と同様の処理を実行するようにしても良い。また、記録媒体192には、静止画データや動画データ、その他、本実施形態の液晶プロジェクタに必要な制御データなどを記録することができる。また、記録媒体192として、磁気ディスク、光学式ディスク、半導体メモリなどのあらゆる方式の記録媒体を用いることができ、着脱可能な記録媒体であっても、内蔵型の記録媒体であってもよい。
通信部193は、外部機器からの制御信号や静止画データ、動画データなどを受信するためのものであり、例えば、無線LAN、有線LAN、USB、Bluetooth(登録商標)などであってよく、通信方式を特に限定するものではない。また、画像入力部130の端子が、例えばHDMI(登録商標)端子であれば、その端子を介してCEC通信を行うものであっても良い。ここで、外部装置は、液晶プロジェクタ100と通信を行うことができるものであれば、パーソナルコンピュータ、カメラ、携帯電話、スマートフォン、ハードディスクレコーダ、ゲーム機、リモコンなど、どのようなものであってもよい。
撮像部194は、本実施形態の液晶プロジェクタ100の周辺を撮像して画像信号を取得するものであり、投影光学系171を介して投影された画像を撮影(スクリーン方向を撮影)することができる。ROM111に記憶されたプログラムを実行するCPU110は、撮像部194により得られた画像や映像を一時的にRAM112に記憶し、静止画データや動画データに変換する。撮像部194は、被写体の光学像を取得するレンズ、レンズを介して取得した光学像を画像信号に変換する撮像素子、撮像素子により得られた画像信号をデジタル信号に変換するAD変換部を有する。また、撮像部194は、レンズを駆動するアクチュエータ、アクチュエータを制御するマイクロプロセッサを有する。なお、撮像部194は、スクリーン方向を撮影するものに限られず、例えば、スクリーンと逆方向の視聴者側を撮影するものであっても良い。
表示制御部195は、液晶プロジェクタ100に備えられた表示部196に液晶プロジェクタ100を操作するための操作画面やスイッチアイコン等の画像を表示させる。表示制御部195は、表示制御を行う専用のマイクロプロセッサからなる。但し、表示制御部195は専用のマイクロプロセッサでなくてもよく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムによってCPU110が表示制御部195と同様の処理を実行するようにしても良い。また、表示部196は、液晶プロジェクタ100を操作するための操作画面やスイッチアイコンを表示する。表示部196は、例えば、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ、有機ELディスプレイ、LEDディスプレイなど、画像を表示できればどのようなものであっても良い。また、特定のボタンをユーザに認識可能に掲示するために、各ボタンに対応するLED等を発光させるものであってもよい。
なお、本実施形態の画像処理部140、液晶制御部150、光源制御部160、光学系制御部170、記録再生部191、表示制御部195は、これらの各ブロックと同様の処理を行うことのできる単数または複数のマイクロプロセッサあっても良い。または、例えば、ROM111に記憶されたプログラムによって、CPU110が各ブロックと同様の処理を実行しても良い。
<基本動作>
次に、図1、図2を用いて、本実施形態の液晶プロジェクタ100の基本動作を説明する。図2は、本実施形態の液晶プロジェクタ100の基本動作を説明するフローチャートである。図2の動作は、基本的にCPU110が、ROM111に記憶されたプログラムを実行して各機能ブロックを制御することにより実現されるものである。図2のフローチャートは、操作部113や不図示のリモコンによりユーザが液晶プロジェクタ100の電源のオンを指示した時点をスタートとしている。すなわち、操作部113や不図示のリモコンによりユーザが液晶プロジェクタ100の電源のオンを指示すると、CPU110は、不図示の電源部から液晶プロジェクタ100の各部に不図示の電源回路から電源を供給させ、図2に示す処理を開始する。
S210において、CPU110は、ユーザによる操作部113やリモコンの操作により選択された表示モードを判定する。本実施形態の液晶プロジェクタ100は、表示モードとして、以下のモードを備えている。
・入力画像表示モード: 画像入力部130より入力された画像/映像を表示する。
・ファイル再生表示モード: 記録再生部191により記録媒体192から読み出された静止画データや動画データの画像や映像を表示する。
・ファイル受信表示モード: 通信部193から受信した静止画データや動画データの画像や映像を表示する。
なお、本実施形態では、ユーザによりいずれかの表示モードが選択される場合について説明するが、電源を投入した時点での表示モードは前回終了時の表示モードとしてもよいし、上述した表示モードのいずれかをデフォルトの表示モードとしてもよい。ここでは、S210で、「入力画像表示モード」が選択されたものとして説明する。
「入力画像表示モード」が選択されると、S220において、CPU110は、画像入力部130から映像が入力されているか否かを判定する。入力されていないと判定された場合(S220でNo)、CPU110は入力が検出されるまで待機し、入力されていると判定された場合(S220でYes)、CPU110は投影処理(S230)を実行する。
S230において、CPU110は、画像入力部130より入力された映像を画像処理部140に送信する。画像処理部140は、CPU110の制御下で、映像の画素数やフレームレートに関する処理、形状の変形(画像回転や台形補正)を実行し、処理された1画面分の画像を液晶制御部150に送信する。液晶制御部150は、CPU110の制御下で、液晶パネル151R、151G、151Bの透過率を、受信した1画面分の画像の赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色成分の階調レベルに応じた透過率となるように制御する。光源制御部160は、CPU110の制御下で、光源161からの光の出力を制御する。色分離部162は、光源161から出力された光を、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に分離し、それぞれの光を、液晶パネル151R、151G、151Bに供給する。液晶パネル151R、151G、151Bに供給された、各色の光は、各液晶パネルの画素毎に透過する光量が制限される。そして、液晶パネル151R、151G、151Bを透過した赤色(R)、緑色(G)、青色(B)それぞれの光は、色合成部163に供給され、そこで再び合成される。色合成部163で合成された光は、投影光学系171を介して、不図示のスクリーンに投影される。以上の投影処理は、画像を投影している間、1フレームの画像毎に順次、実行される。
なお、このとき、ユーザにより投影光学系171の操作をする指示が操作部113から入力されると、CPU110は、光学系制御部170を介して投影光学系171のアクチュエータを制御する。これにより、たとえば、投影画像の焦点を変更したり、光学系の拡大率を変更したりすることができる。
また、投影処理の実行中に、CPU110は、ユーザにより表示モードを切り替える指示が操作部113から入力されたか否かを判定する(S240)。ここで、ユーザにより表示モードを切り替える指示が操作部113から入力されると(S240でYes)、処理はS210に戻り、CPU110は、表示モードを判定する。このとき、CPU110は、画像処理部140に、表示モードを選択させるためのメニュー画面をOSD画像として送信し、投影中の画像に対して、このOSD画面を重畳させるように画像処理部140を制御する。ユーザは、この投影されたOSD画面を見ながら、表示モードを選択することができる。
一方、表示処理実行中に、ユーザにより表示モードを切り替える指示が操作部113から入力されない場合は(S240でNo)、CPU110は、ユーザにより投影終了の指示が操作部113から入力されたか否かを判定する(S250)。ここで、ユーザにより投影終了の指示が操作部113から入力された場合には(S250でYes)、CPU110は、液晶プロジェクタ100の各ブロックに対する電源供給を停止させ、画像投影を終了させる。一方、ユーザにより投影終了の指示が操作部113から入力されていない場合には(S250でNo)、処理は、S220へ戻り、以降、ユーザにより投影終了の指示が操作部113から入力されるまでの間、上述したS220からS250までの処理が繰り返される。以上のように、「入力画像表示モード」では、液晶プロジェクタ100は、画像入力部130から入力された画像/映像をスクリーンに投影する。
「ファイル再生表示モード」の場合は、記録再生部191が記録媒体192から静止画データや動画データのファイルリストや各ファイルのサムネイルデータを読み出し、RAM112に一時的に記憶する。CPU110は、RAM112に一時記憶されたファイルリストに基づく文字画像や各ファイルのサムネイルデータに基づく画像を生成し、画像処理部140に送信する。そして、CPU110は、S230で説明した投影処理と同様に、画像処理部140、液晶制御部150、光源制御部160、光学系制御部170を制御する。
投影画面上において、記録媒体192に記録された静止画データや動画データにそれぞれ対応する文字や画像を選択する指示が操作部113を通して入力される。この指示の入力に応じて、CPU110は、選択された静止画データや動画データを記録媒体192から読み出すように記録再生部191を制御する。そして、CPU110は、読み出された静止画データや動画データをRAM112に一時的に記憶し、液晶制御部150や光学系制御部170を制御して静止画データや動画データの画像や映像を再生する。
CPU110は、例えば再生した動画データの映像を順次、画像処理部140に送信し、S230で説明した投影処理と同様に、画像処理部140、液晶制御部150、光学系制御部170を制御する。また、静止画データを再生した場合には、再生した画像を画像処理部140に送信し、S230で説明した投影処理と同様に、画像処理部140、液晶制御部150、光源制御部160、光学系制御部170を制御する。
また、「ファイル受信表示モード」では、CPU110は、通信部193から受信した静止画データや動画データをRAM112に一時的に記憶し、これら静止画データや動画データの画像や映像を再生する。そして、CPU110は、例えば再生した動画データの映像を順次、画像処理部140に送信し、S230で説明した投影処理と同様に、画像処理部140、液晶制御部150、光学系制御部170を制御する。また、静止画データを再生した場合には、再生した画像を画像処理部140に送信し、S230で説明した投影処理と同様に、画像処理部140、液晶制御部150、光源制御部160、光学系制御部170を制御する。
次に、本実施形態によるディスクリネーション補正について、その構成と動作を説明する。図3は、本実施形態の画像処理部140の内部構成を示した図である。図3に示すように、画像処理部140は、解像度変換部141、画像変形部142、画像メモリ143、メモリバス144、レジスタバス145、ディスクリネーション検出部300、ディスクリネーション補正部400を有する。
画像処理部140には、画像入力部130から画像データ(画像信号ともいう)とタイミング信号が入力されている。画像処理部140に入力されたタイミング信号は、解像度変換部141、画像変形部142、ディスクリネーション検出部300、ディスクリネーション補正部400に供給される。解像度変換部141は、画像入力部130から入力された画像を液晶パネル151に適した解像度へ変換する。画像変形部142は、解像度変換部141によって変換された画像に対して、必要に応じて回転や台形補正を行う。画像メモリ143は解像度変換部141、画像変形部142、ディスクリネーション補正部400における画像処理に利用されるメモリであり、メモリバス144を介して各ブロックと接続されている。また、解像度変換部141、画像変形部142、ディスクリネーション検出部300、ディスクリネーション補正部400は、レジスタバス145を介してCPU110と接続されている。
次に、図4〜図6を用いてディスクリネーション検出部300について説明する。図4はディスクリネーション検出部300の内部構成を示した図である。
ディスクリネーション検出部300には画像データとタイミング信号が入力されている。画像データは、遅延部301とレベル分類部302に入力される。遅延部301は、タイミング制御部304の制御下で、入力された画像データから1ラインと1画素分だけ遅延した画像データと、1画素だけ遅延した画像データを出力する。
レベル分類部302には、画像データと、遅延部301から出力された1ラインと1画素分遅延した画像データと、1画素遅延した画像データの3種類のデータが入力される。レベル分類部302はこれら3つのデータと、レジスタ303に格納された閾値を元に、ディスクリネーションが発生すると判断される画素の数をカウントし、そのカウント値を1フレーム分の画像データの集計結果としてレジスタ303に格納する。閾値に関しては後述する。
次に、レベル分類部302の動作について図5Aを用いて説明する。図5A(a)は、レベル分類部302に入力される3種類のデータを表した図である。画素Bがディスクリネーション検出部300に入力された画像データの位置である。画素Aが遅延部301から出力された「1画素遅延した画像データ」の位置、画素Cが遅延部301から出力された「1ラインと1画素分遅延した画像データ」の位置を表している。レベル分類部302は1画素遅延した画像データである画素Aの画素値を基準にレベルの比較を行う。すなわち、基準画素Aと右隣の画素Bとのレベル比較、及び基準画素Aと上隣の画素Cとのレベル比較を行う。
具体的なレベル比較動作を説明する前に、図5A(b1)〜(b4)を用いて、ディスクリネーションが発生するパターンについて説明する。ディスクリネーションは、隣接画素間の電位差が大きくなった場合に発生する現象である。そのため、ディスクリネーションが発生するパターンとして、画素Aと画素Bの間では、2通りの発生パターンが存在する。まず1つ目の発生パターンは、画素Aが中間階調であり画素Bが黒階調付近であった場合である。この場合、画素Aと画素Bの間に電位差が生じるため、図5A(b1)に示すように、画素Aの斜線部分にディスクリネーションが発生する。2つ目の発生パターンは、画素Aが白階調付近であり画素Bが中間階調であった場合である。この場合も画素Aと画素Bの間に電位差が生じるため、図5A(b2)に示すように、画素Aの斜線部分にディスクリネーションが発生する。
上述したように、ディスクリネーションの発生パターンは、黒階調から中間階調に変化する画素間と、中間階調から白階調に変化する画素間の2通りの発生パターンがある。画素Aと画素Cの間でも、画素Aと画素Bの場合と同様に、図5A(b3)、(b4)に示すような2通りの発生パターンが存在する。よって、ディスクリネーションには横方向に2通り、縦方向に2通りの、計4通りの発生パターンが存在する。
次に、図5B(a)〜(d)の特徴条件分類マトリクスを用いて、レベル分類部302におけるディスクリネーションの検出処理に関して説明する。レベル分類部302は、CPU110がレジスタ303に設定した比較のための閾値ALn(n=0〜4)、AHn(n=0〜3)、BLn(n=0〜1)、BHn(n=0〜2)、CLn(n=0〜1)、CHn(n=0〜2)を用いて比較を行う。
図5B(a)は図5A(b1)のようなディスクリネーションの発生パターンをカウントするための特徴条件分類マトリクスである。すなわち、画素Aが中間階調であり、画素Bが黒階調付近の場合である。例えば、基準画素AのレベルがAL0以上AL1以下で、かつ、隣接画素BのレベルがBL0以上BL1以下であれば、特徴量カウンタABL00をカウントアップする。図5B(a)の特徴条件分類マトリクスにおける特徴量カウンタABL00〜ABL03のカウント値が多く集計されるほど、画像データ内に多くのディスクリネーションが発生する事になる。また、特徴条件分類マトリクスの右にいくに従って、画素Aと画素Bの電位差は大きくなっていく。そのため、ABL00に集計される画素よりも、ABL03に集計される画素の方が、より顕著なディスクリネーションが発生することとなる。
図5B(b)は図5(b2)のようなディスクリネーションの発生パターン(ディスクリネーションが発生すると予測される画素)をカウントするための特徴条件分類マトリクスである。すなわち、画素Aが白階調付近であり画素Bが中間階調であった場合である。この場合は、画素Aの閾値をAH0〜AH3、画素Bの閾値をBH0〜BH2まで設け、2×3の6通りの特徴量カウンタABH00〜ABH12に、各条件に合致するパターンの数(画素の数)を集計する。
図5B(c)、(d)は図5A(b3)、(b4)に対応するディスクリネーションの発生をカウントするための特徴条件分類マトリクスである。図5A(b3)、(b4)の特徴条件分類マトリクスに対応する特徴量カウンタは、それぞれACL00〜ACL03、ACH00〜ACH12である。こちらの特徴条件分類マトリクスと特徴量カウンタも、画素Aと画素Bを比較する場合と同様のものとなるため説明は省略する。
上記で説明した閾値ALn(n=0〜4)、AHn(n=0〜3)、BLn(n=0〜1)、BHn(n=0〜2)、CLn(n=0〜1)、CHn(n=0〜2)は、液晶素子や画像データのビット幅に依存する値である。これらの閾値は、レベル分類部302で集計処理が開始されるよりも前に、予めCPU110がレジスタ303にセットしておくものとする。なお、これらの閾値をユーザが変更可能にしてもよい。また、予め用意された閾値のセットをユーザが選択するようにしてもよい。
なお、本実施形態において特徴条件分類マトリックスとして、ディスクリネーションによる画質劣化が比較的大きい図5B(a)〜(d)の4種類を採用したが、条件分類はこれらに限られるものでなく、他の条件を用いてもよい。例えば、単純に隣接する画素間の画素値の差が所定値以上の場合に、発生パターンとしてカウントするといった条件を加えてもよい。また閾値ALn(n=0〜4)、AHn(n=0〜3)、BLn(n=0〜1)、BHn(n=0〜2)、CLn(n=0〜1)、CHn(n=0〜2)の設定も一例であり、これ以外の組み合わせであっても良いことは言うまでもない。
次に、図6(a)を用いて、レベル分類部302におけるカウント処理の範囲に関して説明する。表示対象の画像データは、図6(a)に示されるように、複数のブロックに分割される。ディスクリネーションの発生が予測される画素数の集計は、図6(a)の太線で囲まれた画像データ600を複数のブロックに分割して得られたブロック601ごとに行われる。図6(a)は、画像データ600を垂直方向にh0、水平方向にw0の間隔で区切り、縦4つ横6つの24個のブロック601に分割した例を示している。
前述の4種類の特徴量カウンタABL00〜03、ABH00〜12、ACL00〜03、ACH00〜12による集計は、ブロックごとに独立に行われる。すなわち、図6(a)の例では、特徴量カウンタは、縦4つ横6つの計24ブロックの各ブロック毎に独立に設けられ、それぞれ独立に計数を行なう。なお、間隔w0及びh0は、画像データの分割数に応じて決定される。即ち、画像データ全体を縦4×横6のブロックに分割する場合には、1ブロックに含まれる画素数に応じてw0とh0が決まる。なお、画像データの分割数は縦4つ横6つに限ったものではなく、入力画像のサイズに応じて分割数を変更することができる。また、分割ブロックのサイズを固定として、画像の大きさに応じて分割数を決定するようにしてもよい。
次に図7〜図9を用いて、ディスクリネーション補正部400について説明する。図7はディスクリネーション補正部400の内部構成を示した図である。タイミング制御部401はタイミング信号を元に各ブロックの動作タイミングを制御する。レジスタ402は、レジスタバス145を介してCPU110と接続され、ディスクリネーション補正用の補正データ(後述する各ブロックのtop、btm)を格納する。
バッファ403は画像位置に対応してレジスタ402から読み出した補正データを一時格納する。レジスタ402から読み出された補正データはバッファ403に一時格納され、タイミング制御部401で制御されたタイミングでバッファ403から出力される。補間部404、405はバッファ403からの補正データを補間演算する。水平空間補間部406〜409は水平方向に補正データを補間演算する。垂直空間補間部410、411は垂直方向に補正データを補間演算する。レベル補正部412は画像データの階調レベルを垂直空間補間部410、411からのデータで補正する。水平空間補間部406〜409、垂直空間補間部410〜411、およびレベル補正部412の補間処理に関しては、後述する。
次に図6(b)を用いて、画像データとディスクリネーションのための補正データの関係を説明する。ディスクリネーションのための補正データは、図6(b)の黒丸602に示すように、各ブロックの中央に、水平方向にw0、垂直方向にh0の間隔で配置される。詳細は後述するが、黒丸602に代表される各点には、白側で調整された階調の上限値topと,黒側で調整された階調の下限値btmの2種類の補正データが割り当てられている。
図6(b)は画像データを縦4つ横6つのブロックに分割し、各ブロックの中心に補正データ読出点を配置した例を図示している。なお、間隔w0及びh0は、画像データの分割数に応じて決定される。即ち、画像データ全体を縦4×横6のブロックに分割する場合には、1ブロックに含まれる画素数に応じてw0とh0が決まる。なお、入力画像の分割数は縦4つ横6つに限ったものではなく、入力画像のサイズに応じて分割数を変更することができる。また、分割ブロックのサイズを固定として、分割数を決定してもよい。
次に図8を用いて、補間部404の動作を説明する。なお、補間部404は水平空間補間部406、407、垂直空間補間部410から構成され、白階調付近で発生するディスクリネーションを低減する補間処理を行っている。詳細に関しては、レベル補正部412の動作と合わせて後ほど詳しく説明する。
図8において、補正データは4つの黒丸Tm,n、Tm+w,n、Tm,n+h、Tm+w,n+hで表現されている。また、図8では、補正対象位置は、これら4つの黒丸を頂点とした矩形により内包された位置にある白丸Tm+a,n+bで表現されている。また上下の白丸Tm+a,n、Tm+a,n+hは、それぞれ水平空間補間部406、407の出力データを表している。なお、補正データはタイミング制御部401からの制御でバッファ403から水平空間補間部406、407に読み込まれる。
まず、水平空間補間部406には、補正データTm,nと右隣に(x方向に)w画素離れた補正データTm+w,nが入力される。水平空間補間部406はTm,nを読み出した点からa画素右へ離れた点の補正データTm+b,nを生成するために、以下の式(1)に示す演算を行う。
m+a,n=Tm,n×{(w−a)/w}+Tm+w,n×(a/w) …(1)
また、上記の水平空間補間部406に補正データが供給されるのと同じタイミングで、水平空間補間部407には、
・水平空間補間部406に入力した補正データからhライン下に離れた位置の補正データTm,n+hと、
・その位置から右隣にw画素離れた位置の補正データTm+w,n+hと、
が入力される。水平空間補間部407はTm,n+hを読み出した点からa画素右へ離れた点の補正データTm+a,n+hを生成するために、以下の式(2)に示す演算を行う。
m+a,n+h=Tm+a,n+h×{(w−a)/w}+Tm+a,n+h×(a/w) …(2)
次に、水平空間補間部406、407でそれぞれ水平方向の補間を行ったデータTm+a,nとTm+a,n+hは、垂直空間補間部410に入力される。垂直空間補間部410では、入力された2つのデータを元に垂直方向の補間を行う。垂直空間補間部410は補間生成したデータTm+a,nからbライン下に離れた点の補正データTm+a,n+bを補間生成するために、以下の式(3)に示す演算を行う。
m+a,n+b=Tm+a,n×{(h−b)/h}+Tm+a,n+h×(b/h) …(3)
以上の操作により、垂直空間補間部410からは周辺の4つの白側の上限値topの補正データから補間生成した補正データTm+a,n+bが出力される。同様に、水平空間補間部408、409および垂直空間補間部411を含む補間部405からは周辺の4つの黒側の下限値btmの補正データから補間生成した補正データBm+a,n+bが出力される。
次に、図9を用いてレベル補正部412でのディスクリネーション補正の動作を説明する。レベル補正部412では、画像データと、補間生成した補正データTm+a,n+b、Bm+a,n+bを用いてディスクリネーション補正が行われる。レベル補正部412は、図9の902に示す入出力特性を持つブロックである。レベル補正部412には、上限値top(=Tm+a,n+b)及び下限値btm(=Bm+a,n+b)がそれぞれ垂直空間補間部410、411から入力される。また、表示対象の画像データのうち、これら上限値top及び下限値btmが算出された画面上の位置に対応した補正対象画素の画素値が入力される。入出力特性902により、液晶表示素子の駆動電圧のダイナミックレンジが縮小される。これにより、補正対象画素において隣接画素間の駆動電圧の差分が低減されるため、ディスクリネーション補正が実現される。ディスクリネーション補正を行わない場合、画素が有する階調範囲の上限側の値が255、下限側の値が0となり、901に示すような入出力特性となる。なお、図9は画素値のデータが8ビットである例を挙げているがビット数はこれに限ったものではない。
次に図10〜図14を用いてCPU110におけるディスクリネーション補正処理について説明する。図10はCPU110におけるディスクリネーション補正の流れを説明するフローチャートである。図10のフローチャートでは、図6(a)、図6(b)で表されるように、ディスクリネーションの検知および補正が、画像を縦4つ横6つの計24ブロックに分割して行われるケースを例に挙げて説明を行う。また、説明の便宜上、ブロックには図6(c)に示すような(x,y)(x=0〜5,y=0〜3)という名前を付けて呼ぶこととする。
電源が投入されると図10に示す処理が開始され、まず、S1001でCPU110はディスクリネーション検出部300のレジスタ303を参照してディスクリネーション検出部300の状態を取得する。そして、S1002において、CPU110は、S1001で取得した状態から、ディスクリネーション検出部300がディスクリネーションパターンの検出を終了しているか判定する。S1002において、ディスクリネーションパターンの検出が終了していなければ処理はS1001へ戻り、S1001〜S1002が繰り返される。ディスクリネーションパターンの検出が終了していた場合、CPU110はS1003、S1004で変数x、yを0に初期化する。その後、CPU110はブロック(x,y)の特徴量カウンタABL00〜03、ABH00〜12、ACL00〜03、ACH00〜12をディスクリネーション検出部300のレジスタ303から読み出す。特徴量カウンタの読み出し後、S1006において、CPU110は読み出した特徴量カウンタを元に、後述する補正データ算出処理を行い、ブロック(x,y)の補正データtop、btmを算出する。
以上の補正データ算出処理(S1005,S1006)は、S1007〜S1010により、全てのブロック(本実施形態では、縦4つ横6つの計24個のブロック)について補正データを算出するまで繰り返される。したがって、CPU110は変数xをインクリメントし、xが6以上かどうか判定し、xが6未満だった場合は、S1005〜S1008の処理を繰り返す。xが6以上だった場合はyをインクリメントし(S1009)、yが4以上かどうか判定し(S1010)、yが4未満だった場合は、S1004〜S1010の処理を繰り返し、yが4以上だった場合はS1011へ進む。
次に、S1011で、CPU110は補正値拡大モードがONかどうか判定する(S1011)。補正値拡大モードとは、ブロックごとに算出した補正値と周囲のブロックの補正値とに基づいて各ブロックの補正値を修正するモードのことである。補正値拡大処理の詳細に関しては後ほど詳しく説明する。なお、補正値拡大モードのON/OFFは、予めROM111に書き込んでおくように構成しても良いし、ユーザの指示により変更可能なように構成しても良い。補正値拡大モードがOFFであった場合は、そのまま処理がS1013へ進み、ONで合った場合は、補正値拡大処理が実行される(S1012)。次にCPU110は、全てのブロック(x,y)(x=0〜5,y=0〜3)に対して、算出された補正データtop、btmをディスクリネーション補正部400のレジスタ402へ書き込む(S1013)。その後、S1014において、CPU110は、ユーザからの終了指示があるか確認し、指示が無ければ処理をS1001に戻し、S1001〜S1014までの処理を繰り返す。終了指示がなされていた場合には、処理は終了する。
次に図11を用いて図10のS1006における補正データ算出処理に関して説明する。補正データ算出処理が開始されると、S1101において、CPU110は変数topに255、btmに0を代入する。
以下のS1102〜S1109の処理は補正値btmを算出するための処理である。まず、S1102、S1103でCPU110は、変数i,jを0に初期化する。次にS1104で、CPU110は、特徴量カウンタABLijとACLijを加算し、変数Dに代入する。次に、S1105において、CPU110は図12(a)に示される閾値テーブルを参照し、変数Dが閾値TLijよりも大きいか判定する。
なお、図12(a)の閾値テーブルは、予めROM111に保存しておくものとする。閾値テーブルに保存される値TLijは、液晶素子の特性などに応じて任意に設定可能しておくものとする。なお、図12(a)の閾値テーブルは、図5B(a)と(c)の特徴条件分類マトリクスと対応しているものであり、特徴条件分類マトリクスのサイズを変更した場合は、閾値テーブルのサイズも同様に変更する必要がある。
変数Dが閾値TLij以下だった場合は、処理はS1108に進み、変数Dが閾値TLijより大きい場合は、処理はS1106へ進む。S1106において、CPU110は、図12(b)の補正値テーブルを参照し、補正値MLijを取得して変数btmと比較する。
なお、図12(b)の補正値テーブルは、閾値テーブルと同様に予めROM111に保存しておくものとする。補正値テーブルも、閾値テーブルと同様に、液晶素子の特性などに応じて任意に設定可能しておくものとする。なお、図12(b)の補正値テーブルは、閾値テーブルと同様に、図5(a)と(c)の特徴条件分類マトリクスと対応しているものである。よって、特徴条件分類マトリクスのサイズを変更した場合は、補正値テーブルのサイズも同様に変更する必要がある。
S1106において、補正値MLijが変数btm以下だった場合、処理はS1108に進む。他方、補正値MLijが変数btmより大きい場合は、処理はS1107へ進み、CPU110は、変数btmにMLijを代入して、btmを更新する。次に、S1108において、CPU110は、変数jをインクリメントし、変数jが4より小さいか比較し(S1109)、小さい場合はS1104に戻り、S1104〜S1109までの処理を繰り返す。こうして、S1104〜S1107に示される処理が、図5B(a)、(c)の検索条件分類マトリクスに対応して設けられた特徴量カウンタの全てについて実行されることになる。
次に、S1110〜S1120の処理を説明する。S1110〜S1120の処理は補正値topを算出するための処理である。まず、S1110、S1111で、CPU110は、変数i,jを0に初期化する。次にS1112で、CPU110は、特徴量カウンタABHijとACHijを加算し、変数Dに代入する。次に、S1114において、CPU110は予めROM111に保存されている図12(c)に示される閾値テーブルを参照し、変数Dが閾値THijよりも大きいか比較する。なお、図12(c)及び後述の図12(d)の閾値テーブルは、予めROM111に保存しておくものとする。閾値テーブルに保存される値TLijは、液晶素子の特性などに応じて任意に設定可能しておくものとする。また、図12(c)と(d)の閾値テーブルは、図5B(b)と(d)の特徴条件分類マトリクスと対応しているものであり、特徴条件分類マトリクスのサイズを変更した場合は、閾値テーブルのサイズも同様に変更する必要がある。
変数Dが閾値THij以下だった場合は、処理はS1117に進み、変数Dが閾値THijより大きい場合は、そりはS1115へ進む。S1115において、CPU110は、予めROM111に保存されている図12(d)の補正値テーブルを参照し、補正値MHijが変数topより小さいか判定する。
補正値MHijが変数top以上だった場合は、処理はS1117に進み、補正値MHijが変数topより小さい場合は、処理はS1116へ進む。S1116において、CPU110は、変数topにMHijを代入する。次に、S1117においてCPU110は、変数jをインクリメントする。そして、S1118において、CPU110は、変数jが3より小さいか判定し、小さい場合は処理をS1112に戻す。こうして、変数jが3以上になるまでS1112〜S1118の処理が繰り返される。変数jが3以上の場合、CPU110は、変数iをインクリメントし(S1119)、変数iが2より小さい場合は、処理をS1111に戻す(S1120)。変数iが2以上の場合は、本処理を終了する。結果、変数iが2以上になるまで、S1111〜S1120までの処理が繰り返される。こうして、S1112〜S1116に示される処理が、図5B(b)、(d)の検索条件分類マトリクスに対応して設けられた特徴量カウンタの全てについて実行されることになる。
以上の処理を行うことにより、各ブロックについて、変数btmには最大の補正値、変数topには最小の補正値が設定されている状態となる。
次に図13Aを用いて図10のS1012における補正値拡大処理に関して説明する。まず補正値拡大処理が開始されると、S1301において、CPU110は全ブロックの補正値を、一旦作業領域コピーする。この作業領域にコピーした値は、S1305およびS1306において利用される。このように、全ブロックの補正値を一旦作業領域にコピーしておく理由は、補正値拡大処理前の元々の補正値を保持しておくためである。
次にS1302,S1303で、CPU110は、変数x,yを0に初期化する。次に、S1304で、CPU110は、参照ブロック数が4であるか確認する。参照ブロック数は、事前にROM111に記録しておくものとする。参照ブロック数が4であった場合、処理はS1305へ進む。S1305において、CPU110は、対象ブロックの周囲のブロックの補正値として図13B(a)の斜線で示される、対象ブロックと上下左右に隣接する4個のブロックの補正値をS1301においてコピーした作業領域から取得する。他方、参照ブロック数が4で無かった場合、処理はS1306へ進む。S1306において、CPU110は、対象ブロックの周囲のブロックの補正値として図13B(b)に斜線で示される、対象ブロックを囲む8個のブロックの補正値をS1301においてコピーした作業領域から取得する。次に、S1307において、CPU110は、作業領域から周辺ブロックの補正値を取得後、取得した周辺ブロックとブロック(x,y)の補正値を比較し、その中で最大の補正値をブロック(x,y)の補正値として設定する。なお、拡大処理は、btmおよびtopの両方について行ってもよいし、いずれか一方のみについて行ってもよい。また、btmに関しては最大値が最大の補正値となり、topに関しては最小値が最大の補正値となる。
補正値設定後、CPU110は、変数xをインクリメントし(S1308)、変数xが6未満であった場合は処理をS1304に戻す(S1309)。こうして、変数xが6以上になるまでS1304〜S1309の処理が繰り返される。変数xが6以上になると、CPU110は、変数yをインクリメントし(S1310)、yが4未満であった場合は処理をS1303に戻す(S1311)。変数yが4以上になると本処理を終了する。こうして、変数yが4以上になるまで、S1303〜S1311の処理が繰り返される。
図14を用いて補正値拡大処理の処理イメージを説明する。図14(a)は、ブロック(3,2)〜(4,3)にまたがってディスクリネーションの発生しやすいパターンが存在した場合の画像を模式的に示している。図14(b)は、図14(a)に示した画像について補正値を算出した例(ここではbtmを示している)であり、補正値拡大処理を適用する前の状態を示している。図14(c)は、図14(b)の補正値算出結果について、周辺9ブロックを参照して補正値拡大処理を適用した後の状態を表している。なお、図14(c)の斜線部のブロックは、補正値拡大処理によって、補正値が変更されたブロックを表している。
補正値拡大処理をしない場合には、図14(b)に示すように、ブロック(3,2)の補正値は“30”、隣接ブロックの補正値は“0”である。この場合、ブロック(3,2)の端部に適用される補正値は、図8で説明した補間処理の結果“15”になり、補正不足になる。また、ブロック(4,2)、(3,3)、(4,3)については、図14(a)に示すように、該当ブロック内に占めるディスクリネーションの発生しやすいパターンの面積の比率が小さいため、特徴量カウンタの値が小さくなる。その結果、補正値が0になり、ディスクリネーション補正が実施されない。
これに対して、上述した補正値拡大処理を適用すると、図14(c)に示すようにブロック(4,2)、(3,3)、(4,3)の補正値がブロック(3,2)と同じ値になる。そのため、ブロック(3、2)についてはブロック全域に適切なディスクリネーション補正を適用できる。また、ブロック(4,2)、(3,3)、(4,3)についても、ブロック(3,2)と隣接する部分についてはブロック(3,2)と同じ強度のディスクリネーション補正が適用される。
補正値拡大処理を行うことにより、画像のダイナミックレンジは低下してしまうが、図14(a)に示すようにブロックの境界にディスクリネーションの発生しやすいパターンが存在した場合には、ディスクリネーションの発生を効果的に抑制する効果が得られる。
以上説明した通り、第一実施形態では、画像データの各分割ブロックにディスクレネーション補正を行うことにより、画像の鮮鋭度を損なうことなくディスクリネーションの補正を行うことができる。すなわち、補正後の画像信号におけ画質劣化を低減しながらディスクリネーションを低減することができる。また、補正値を決定する際に、周辺ブロックを参照して補正量を決定することにより、ブロックの境界付近にディスクリネーションの発生しやすいパターンが存在した場合も、ディスクリネーションの発生を防止することができる。
[第二実施形態]
第二実施形態では、第一実施形態で説明した補正値拡大処理の変形例を説明する。第二実施形態における液晶プロジェクタ100の構成や動作は、補正値拡大処理を除いて第一実施形態(図1〜図12)と同様である。以下、第二実施形態による補正値拡大処理について説明する。
図15は第二実施形態における補正値拡大処理の流れを示したフローチャートである。なお、図15のS1501〜S1503、S1505〜S1512の処理は、S1301〜S1311までの処理と同様である。
S1504において、CPU110はブロック(x,y)の特徴量カウンタABLi(i=0〜3)、ABHij(i=0〜1、j=0〜2)、ACLi(i=0〜3)、ACHij(i=0〜1、j=0〜2)のいずれかが、所定の閾値T以上であるか判断する。いずれかの特徴量カウンタが閾値T以上ならば、S1505〜S1508に示される補正値拡大処理を実行する。ブロック(x,y)の全ての特徴量カウンタが所定の閾値T未満の場合は、補正値の拡大処理をスキップし、処理をS1509に進める。なお、特徴量カウンタは、図10のS1005で取得した値を用いる。
ここで、上記の処理の効果に関して説明する。特徴量カウンタは、ディスクリネーションの発生が予見される画素数を表している。よって、この画素数が多ければ多いほど、ディスクリネーションの発生が顕著に視認されることとなり、逆に画素数が少なければ、ディスクリネーションが画質に与える影響は少なくなる。一方、大きな補正値を用いてディスクリネーション補正を行うと、図9で説明したように画像のダイナミックレンジを大きく圧縮することとなってしまう。上記のように特徴量カウンタが所定の閾値T以下ならば処理をスキップすることにより、ディスクリネーションの発生があまり目立たないブロックに関しては、補正によるダイナミックレンジの縮小を緩和する効果が得られる。
以上説明した通り、第二実施形態では、補正値拡大処理を行う際に、特徴量カウンタを参照して補正値拡大処理をスキップすることにより、ダイナミックレンジを改善しつつ、ディスクリネーションの発生を防止することができる。
[第三実施形態]
第三実施形態では、補正値拡大処理の更なる変形例を説明する。第三実施形態における液晶プロジェクタ100の構成や動作は、補正値拡大処理を除いて第一実施形態(図1〜ら図12)と同様である。以下、第三実施形態による補正値拡大処理について説明する。
図16は第三実施形態における補正値拡大処理の流れを示したフローチャートである。補正値拡大処理が開始されると、S1601において、CPU110は全ブロックの補正値を、一旦作業領域にコピーする。次に、S1602において、CPU110は画像データに含まれる特定のパターンを検出する。ここでいう特定のパターンとは、ディスクリネーションの発生が視認されやすいパターンのことであり、例えば図17(a)に示される顔1701、文字領域1702、エッジ1703などである。特定パターンは、パターンマッチや画像の周波数解析などを行うことによって検出される。なお、第三実施形態では、特定パターンの検出をCPU110で行うと説明したが、パターン検出専用のハードウェアを設け、そのハードウェアから検出されたパターンの座標情報を受け取るように構成しても良い。
パターン検出後、CPU110は、変数x,yを0に初期化する(S1603、S1604)。そして、S1605において、CPU110は、ブロック(x,y)に特定パターンが含まれるかどうか判定する。特定パターンが含まれない場合は、処理は補正値拡大処理をスキップしてS1608へ進む。他方、特定パターンが含まれていた場合は、処理はS1606へ進み、CPU110は、特定パターンの一部が含まれる周辺ブロックの補正値を取得する。
図17(b)を用いて特定パターンの含まれる周辺ブロックに関して説明する。例えば、図17(b)の太線で囲まれているブロック1704の補正を行っていたとすると、このブロック1704には特定パターンの1つである顔1701が含まれている。この場合、特定パターンの一部が含まれる周辺ブロックから補正値を取得する動作とは、顔1701の一部が含まれている斜線部で表される3つのブロックから補正値を取得することを指す。
S1607において、CPU110は、特定パターンの含まれる周辺ブロックの補正値を取得後、取得した補正値と、自ブロック(x,y)の補正値の中で最大の値をブロック(x,y)の補正値として設定する。以降、S1608〜S1611の処理により、全てのブロックについて上述したS1605〜S1607の処理が実行される。なお、S1608〜S1611の処理は、図13のS1308〜S1311と同様の処理である。
以上説明した通り、第三実施形態では、補正値拡大処理を行う際に、ディスクリネーションの発生が起こりやすいブロックの補正を強めに掛け、ディスクリネーションの発生を防止あるいは低減することができる。
なお、上記各実施形態において、図5Bに示した閾値、図12(a)(c)に示した閾値、図12(b)(d)に示した補正値は、ユーザにより変更可能としてもよい。また、各閾値や補正値のセットを複数種類用意しておき、ユーザが所望のセットを選択できるようにしてもよい。
[他の実施形態]
上述の実施形態は、システム或は装置のコンピュータ(或いはCPU、MPU等)によりソフトウェア的に実現することも可能である。従って、上述の実施形態をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給されるコンピュータプログラム自体も本発明を実現するものである。つまり、上述の実施形態の機能を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明の一つである。
なお、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、コンピュータで読み取り可能であれば、どのような形態であってもよい。例えば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等で構成することができるが、これらに限るものではない。上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、記憶媒体又は有線/無線通信によりコンピュータに供給される。プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記憶媒体、MO、CD、DVD等の光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリなどがある。
有線/無線通信を用いたコンピュータプログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバを利用する方法がある。この場合、本発明を形成するコンピュータプログラムとなりうるデータファイル(プログラムファイル)をサーバに記憶しておく。プログラムファイルとしては、実行形式のものであっても、ソースコードであっても良い。そして、このサーバにアクセスしたクライアントコンピュータに、プログラムファイルをダウンロードすることによって供給する。この場合、プログラムファイルを複数のセグメントファイルに分割し、セグメントファイルを異なるサーバに分散して配置することも可能である。つまり、上述の実施形態を実現するためのプログラムファイルをクライアントコンピュータに提供するサーバ装置も本発明の一つである。
また、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムを暗号化して格納した記憶媒体を配布し、所定の条件を満たしたユーザに、暗号化を解く鍵情報を供給し、ユーザの有するコンピュータへのインストールを許可してもよい。鍵情報は、例えばインターネットを介してホームページからダウンロードさせることによって供給することができる。また、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、すでにコンピュータ上で稼働するOSの機能を利用するものであってもよい。さらに、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、その一部をコンピュータに装着される拡張ボード等のファームウェアで構成してもよいし、拡張ボード等が備えるCPUで実行するようにしてもよい。

Claims (13)

  1. 表示対象の画像信号を複数のブロックに分割して得られるブロック毎に、ブロック内の画像信号に基づいて補正値を算出する算出手段と、
    前記複数のブロックのうちの一のブロックと該一のブロックの周囲のブロックの前記算出手段により算出された補正値に基づき該一のブロックの補正値を決定する決定手段と、
    前記複数のブロックの各々について前記決定手段により決定された補正値を用いて前記画像信号を補正する補正手段と、を備えることを特徴とする表示装置。
  2. 前記算出手段は、前記ブロック内の各画素の画素値と隣接画素の画素値との関係に基づいて前記補正値を算出することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記算出手段は、ブロック毎に、隣接画素間の画素値の関係が所定の条件を満たす画素をカウントして得られたカウント値に基づいて前記補正値を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記決定手段は、前記カウント値が所定値より小さいブロックの補正値は、前記算出手段により算出された補正値をそのまま用いるように決定することを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記決定手段は、前記周囲のブロックとして、前記一のブロックの周囲を囲む8個のブロック、または、前記一のブロックの上下左右に隣接する4個のブロックを用いることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の表示装置。
  6. 表示対象の前記画像信号から特定のパターンを検出する検出手段を更に備え、
    前記決定手段は、前記特定のパターンを含まないブロックの補正値として、前記算出手段により算出された補正値をそのまま用いるように決定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の表示装置。
  7. 前記特定のパターンは、顔、文字領域、エッジの何れかであることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
  8. 前記決定手段は、前記周囲のブロックとして、前記一のブロックの周囲にあって前記特定のパターンを含むブロックを用いることを特徴とする請求項6または7に記載の表示装置。
  9. 前記決定手段は、前記一のブロックと前記周囲のブロックについて前記算出手段が算出した補正値のうち、最大の補正値を前記一のブロックの補正値に決定することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の表示装置。
  10. 前記補正手段は、表示対象の前記画像信号における補正対象画素の補正値を、前記決定手段で決定された補正値を前記複数のブロックの各々の中央における補正値として用いた補間により取得し、該補間により取得された補正値を用いて前記補正対象画素を補正することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の表示装置。
  11. 前記補正手段は、前記補正値に基づいて前記表示対象の画像における階調のダイナミックレンジを変更することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の表示装置。
  12. 表示装置の制御方法であって、
    算出手段が、表示対象の画像信号を複数のブロックに分割して得られるブロック毎に、ブロック内の画像信号に基づいて補正値を算出する算出工程と、
    決定手段が、一のブロックと該一のブロックの周囲のブロックの前記算出工程で算出された補正値に基づいて、該一つのブロックの補正値を決定する決定工程と、
    補正手段が、前記複数のブロックの各々について前記決定工程で決定された補正値を用いて前記画像信号を補正する補正工程と、を有することを特徴とする表示装置の制御方法。
  13. 請求項12に記載された制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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