JP2017129770A - 投影装置及び投影方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】マルチ投影時に複数の画像を適切に投影させる。【解決手段】プロジェクタ100は、第1入力画像及び第2入力画像を取得する画像入力部130と、第1入力画像に基づく第1投影用画像、及び第2入力画像に基づく第2投影用画像をスクリーンに投影する光学系制御部170と、第1投影用画像を投影している状態から第1投影用画像と第2投影用画像とを同時投影する状態に移行する場合に、投影装置が単体で第1投影用画像を投影している状態から第1投影用画像と第2投影用画像とを同時投影する状態に移行するか、他のプロジェクタと連動して第1投影用画像を投影している状態から第1投影用画像と第2投影用画像とを同時投影する状態に移行するかに応じて、異なるレイアウトで、第1投影用画像及び第2投影用画像を投影手段に投影させる。【選択図】図3

Description

本発明は、画像をスクリーンに投影する投影装置及び投影方法に関するものである。
従来、複数の画像が入力された際に、1つの投影画面に複数の画像を並べて表示するピクチャーアウトピクチャー表示方法が知られている。特許文献1には、同一の画面に複数の映像を同時に投影するプロジェクタが開示されている。
また、大画面表示をするために、複数のプロジェクタを用いてマルチ投影をする方法も知られている。特許文献2には、1つの画像を分割して複数の分割画像を生成し、複数のプロジェクタのそれぞれが分割画像を表示することにより、大画面表示を実現する方法が開示されている。
特開2011−81188号公報 特開2008−70397号公報
複数のプロジェクタを用いて1つの画像をマルチ投影中に、一方のプロジェクタに2つの画像が入力される状態になると、2つの画像が入力されたプロジェクタは、投影中だった画像を縮小し、投影中だった画像と新たに投影する画像とを並べて投影する。また、他のプロジェクタは、投影中だった画像を縮小することなく投影する。すなわち、複数の画像を投影するプロジェクタでは、投影中だった画像が縮小されるが、マルチ投影に用いられている他のプロジェクタでは、投影中だった画像が縮小されない。その結果、複数のプロジェクタのそれぞれが投影している隣接する投影画像の間にずれが生じてしまうという問題があった。
そこで、本発明は上述した点に鑑みてなされたものであり、マルチ投影時に複数の画像を適切に投影することができる投影装置及び投影方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の投影装置は、第1入力画像及び第2入力画像を取得する取得手段と、前記第1入力画像に基づく第1投影用画像、及び前記第2入力画像に基づく第2投影用画像をスクリーンに投影する投影手段と、前記第1投影用画像を投影している状態から前記第1投影用画像と前記第2投影用画像とを同時投影する状態に移行する場合に、前記投影装置が単体で前記第1投影用画像を投影している状態から前記第1投影用画像と前記第2投影用画像とを同時投影する状態に移行するか、他の投影装置と連動して前記第1投影用画像を投影している状態から前記第1投影用画像と前記第2投影用画像とを同時投影する状態に移行するかに応じて、それぞれ異なるレイアウトで、前記第1投影用画像及び前記第2投影用画像を前記投影手段に投影させる制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明の投影方法は、投影装置が画像を投影する投影方法であって、第1入力画像及び第2入力画像を取得するステップと、前記第1入力画像に基づく第1投影用画像を、前記投影装置によりスクリーンに投影させるステップと、前記投影装置が単体で前記第1投影用画像を投影している状態から前記第1投影用画像と第2投影用画像とを同時投影する状態に移行する場合に、第1のレイアウトで前記第1投影用画像及び前記第2投影用画像を前記投影装置に投影させるステップと、他の投影装置と連動して前記第1投影用画像を投影している状態から前記第1投影用画像と前記第2投影用画像とを同時投影する状態に移行する場合に、第2のレイアウトで前記第1投影用画像及び前記第2投影用画像を前記投影装置に投影させるステップと、を有することを特徴とする。
本発明のプログラムは、コンピュータに、第1入力画像に基づく第1投影用画像を、投影装置によりスクリーンに投影させるステップと、前記投影装置が単体で前記第1投影用画像を投影している状態から前記第1投影用画像と第2投影用画像とを同時投影する状態に移行する場合に、第1のレイアウトで前記第1投影用画像及び前記第2投影用画像を前記投影装置に投影させるステップと、他の投影装置と連動して前記第1投影用画像を投影している状態から前記第1投影用画像と前記第2投影用画像とを同時投影する状態に移行する場合に、第2のレイアウトで前記第1投影用画像及び前記第2投影用画像を前記投影装置に投影させるステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、マルチ投影時に複数の画像を適切に投影することができるという効果を奏する。
投影システムSの構成を示す図である。 複数の画像を同時投影する状態に移行する場合の動作を説明するための図である。 プロジェクタ100の構成を示す図である。 輝度調整係数の一例を示す図である。 表示形式について説明するための図である。 ピクチャーアウトピクチャー画像について説明するための図である。 表示領域変更部143の動作について説明するための図である。 プロジェクタ100の基本動作を示すフローチャートである。 マルチ投影時の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態におけるプロジェクタ100及びプロジェクタ200の動作を示すフローチャートである。 プロジェクタ200が画像A2を投影する位置について説明するための図である。 変形例の動作について説明するための図である。 第3の実施形態におけるプロジェクタ100とプロジェクタ200との接続形態を示す図である。 画像Aを分割する処理について説明するための図である。 2入力目の画像を投影する動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態における画像処理について説明するための図である。
<第1の実施形態>
[投影システムSの概要]
図1は、第1の実施形態に係る投影システムSの構成を示す図である。投影システムSは、プロジェクタ100及びプロジェクタ200の2台のプロジェクタを用いて、入力装置401及び入力装置402から入力された映像信号に基づく画像をスクリーン300に投影することができる。プロジェクタ100及びプロジェクタ200は、同等の機能を有しており、本明細書においては、プロジェクタ100の構成を中心に説明する。
プロジェクタ100は、例えば液晶プロジェクタである。プロジェクタ100は、入力装置401及び入力装置402から入力された映像信号に応じて液晶素子の光の透過率を制御して、液晶素子を透過した光源からの光をスクリーンに投影することで、画像をユーザに提示する。
入力装置401及び入力装置402は、映像信号源であり、例えばコンピュータである。入力装置401及び入力装置402は、プロジェクタ100及びプロジェクタ200に、映像ケーブルを介して映像信号を送信する。入力装置401及び入力装置402は、映像信号を出力できるものであれば、パーソナルコンピュータ、カメラ、携帯電話、スマートフォン、ハードディスクレコーダ、ゲーム機などの任意の装置であってもよい。
プロジェクタ100及びプロジェクタ200は、入力装置401が送信した映像信号を受信して、受信した映像信号に基づく画像をスクリーン300に投影することにより、一つの統合された大画面を表示する。図1に示すように、プロジェクタ100が画像を表示する第1画像領域と、プロジェクタ200が画像を表示する領域である第2画像領域とは、ブレンド領域において重なっており、エッジブレンディングが行われる。
図2は、画像A(第1投影用画像)を投影している状態から、画像Aと画像B(第2投影画像)とを同時投影する状態に移行する場合の動作を説明するための図である。図2(a)は、プロジェクタ100が単体で画像Aを投影している状態から画像Aと画像Bとを同時投影する状態に移行する場合の動作を説明するための図である。図2(b)は、プロジェクタ100がプロジェクタ200と連動して画像Aを投影している状態から画像Aと画像Bとを同時投影する状態に移行する場合の動作を説明するための図である。プロジェクタ100は、図2(a)に示す場合と、図2(b)に示す場合とで、それぞれ異なるレイアウトで画像A及び画像Bをスクリーン300に投影する。なお、図2(a)の状態において、プロジェクタ100は、入力装置401から入力された画像Aの一部の領域を表示している。
図2(a)に示すようにプロジェクタ100が単体で画像Aを投影している状態から画像Aと画像Bとを同時投影する状態に移行する場合、プロジェクタ100は、画像Aを縮小して、画像Aと画像Bとを左右に並べて表示する。これに対して、図2(b)に示すようにプロジェクタ100及びプロジェクタ200が連動して画像A(画像A1及び画像A2)を投影している状態から、画像Aと画像Bとを同時投影する状態に移行する場合、プロジェクタ100は、投影していた画像A1を縮小することなく、画像A1における画像A2の側と反対側の一部の領域を削除する。そして、プロジェクタ100は、プロジェクタ100が画像を投影する第1画像領域のうち、プロジェクタ200が投影する画像A2とエッジブレンドされていない領域に画像Bを投影する。
このように、プロジェクタ100は、単体で画像を投影している単体投影モードで動作しているか、他のプロジェクタ200と連動して画像を投影しているマルチ投影モードで動作しているかに応じて、複数の画像を表示するモードに切り替わった後のレイアウトを決定する。したがって、プロジェクタ100は、単体投影モード及びマルチ投影モードのそれぞれにおいて、複数の画像を適切に投影することができる。
[プロジェクタ100の構成]
図3は、プロジェクタ100の構成を示す図である。プロジェクタ100及びプロジェクタ200は、構成が同一であるので、図3を参照してプロジェクタ100の全体の構成を説明し、プロジェクタ200の構成の説明は省略する。
本実施形態に係るプロジェクタ100は、CPU110、ROM111、RAM112、操作部120、画像入力部130、記録再生部131、画像処理部140、液晶制御部150、液晶素子151R、151G、151B、光源制御部160、光源161、色分離部162、色合成部163、光学系制御部170、投影光学系171、通信部180、表示制御部190、表示部191及び撮像部192を有する。また、プロジェクタ100は、本実施形態の特徴的な機能を提供するために用いられるマルチ投影部141、複数入力処理部142及び表示領域変更部143を有する。液晶制御部150、液晶素子151R、151G、151B、光源制御部160、光源161、色分離部162、色合成部163、光学系制御部170及び投影光学系171は、投影手段として機能する。
CPU110は、ROM111に記憶された制御プログラムを実行することにより、プロジェクタ100の各動作ブロックを制御する制御手段である。ROM111は、CPU110の処理手順を記述した制御プログラムを記憶する。RAM112は、ワークメモリとして一時的に制御プログラムやデータを格納する。CPU110は、通信部180より受信した静止画データ及び動画データを一時的に記憶し、ROM111に記憶されたプログラムを用いて、それぞれの画像及び映像を再生する。また、CPU110は、操作部120又は通信部180から入力された制御信号を受信して、プロジェクタ100の各動作ブロックを制御する。
CPU110は、プロジェクタ100が動作するモードを、操作部120によりユーザが選択したモードに設定する。CPU110は、例えば、プロジェクタ100が単体で一つの画像を投影する単体投影モードか、プロジェクタ200と連動して一つの画像を投影するマルチ投影モードかを設定する。CPU110は、通信部180がプロジェクタ200と接続されている場合に、自動的にマルチ投影モードに設定してもよい。
操作部120は、ユーザの指示を受け付ける受付手段であり、CPU110に、受け付けた指示の内容を示す指示信号を送信する。操作部120は、例えば、プロジェクタ100を単体投影モードで動作させるかマルチ投影モードで動作させるかの設定を受け付ける。操作部120は、例えば、スイッチ、ダイヤル、又は表示部191上に設けられたタッチパネルなどである。また、操作部120は、例えば、リモコンからの信号を受信する信号受信部であり、受信した信号に基づいて所定の指示信号をCPU110に送信してもよい。
画像入力部130は、入力装置401から第1入力画像データを含む映像信号及び入力装置402から第2入力画像データを含む映像信号を取得する取得手段である。画像入力部130は、例えば、コンポジット端子、S映像端子、D端子、コンポーネント端子、アナログRGB端子、DVI−I端子、DVI−D端子、又はHDMI(登録商標)端子などを含む。画像入力部130は、アナログ映像信号を受信した場合には、受信したアナログ映像信号をデジタル映像信号に変換する。そして、画像入力部130は、変換したデジタル映像信号を、画像処理部140に送信する。
記録再生部131は、記録媒体132から静止画データや動画データを再生したり、撮像部192により得られた画像や映像の静止画データや動画データをCPU110から受信して記録媒体132に記録したりする。また、記録再生部131は、通信部180から受信した静止画データや動画データを記録媒体132に記録してもよい。記録再生部131は、例えば、記録媒体132と電気的に接続するインターフェイスや記録媒体132と通信するためのマイクロプロセッサを含む。また、記録再生部131には、専用のマイクロプロセッサを含む必要はなく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムによって、CPU110が記録再生部131と同様の処理を実行してもよい。記録媒体132は、静止画データや動画データ、プロジェクタ100に必要な制御データなどを記録することができる。記録媒体132は、磁気ディスク、光学式ディスク、半導体メモリなどのあらゆる方式の記録媒体であってよく、着脱可能な記録媒体であっても、内蔵型の記録媒体であってもよい。
画像処理部140は、画像入力部130から受信した映像信号に、フレーム数、画素数、画像形状などの変更処理を施して液晶制御部150に送信するものであり、例えば画像処理用のマイクロプロセッサを含む。画像処理部140は、専用のマイクロプロセッサを含む必要はなく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムによって、CPU110が画像処理部140として機能してもよい。なお、画像処理部140は、フレーム間引き処理、フレーム補間処理、解像度変換処理、及び歪み補正処理(キーストーン補正処理)などの機能を実行することも可能である。また、画像処理部140は、画像入力部130から受信した映像信号以外に、CPU110によって再生された画像又は映像に対して、前述の各種の処理を施すこともできる。
液晶制御部150は、画像処理部140で処理された映像信号に基づいて、液晶素子151R、151G、151Bの画素の液晶に印加する電圧を制御して、液晶素子151R、151G、151Bの透過率を調整する。液晶制御部150は、例えば、制御用のマイクロプロセッサを含む。液晶制御部150は、専用のマイクロプロセッサを含む必要はなく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムによって、CPU110が液晶制御部150として機能してもよい。
液晶制御部150は、画像処理部140に映像信号が入力されている場合、画像処理部140から1フレームの画像を受信する度に、画像に対応する透過率となるように、液晶素子151R、151G、151Bを制御する。液晶素子151Rは、赤色に対応する液晶素子であって、光源161から出力された光のうち、色分離部162で赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に分離された光のうち、赤色の光の透過率を調整する。液晶素子151Gは、緑色に対応する液晶素子であって、光源161から出力された光のうち、色分離部162で赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に分離された光のうち、緑色の光の透過率を調整する。液晶素子151Bは、青色に対応する液晶素子であって、光源161から出力された光のうち、色分離部162で赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に分離された光のうち、青色の光の透過率を調整する。この液晶制御部150による液晶素子151R、151G、151Bの具体的な制御動作や液晶素子151R、151G、151Bの構成については、後述する。
光源制御部160は、光源161のオン/オフの制御、及び光量の制御をするものであり、制御用のマイクロプロセッサを含む。光源制御部160は、専用のマイクロプロセッサを含む必要はなく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムによって、CPU110が光源制御部160として機能してもよい。
光源161は、スクリーン300に画像を投影するための光を出力する。光源161は、例えば、ハロゲンランプ、キセノンランプ、高圧水銀ランプなどである。
色分離部162は、光源161から出力された光を、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に分離するものであり、例えば、ダイクロイックミラーやプリズムなどからなる。色分離部162は、分離した光を、液晶素子151R、151G、151Bに供給する。液晶素子151R、151G、151Bに供給された、各色の光は、各液晶パネルの画素毎に透過する光量が制限される。なお、光源161として、各色に対応するLEDなどを使用する場合には、色分離部162は不要である。
色合成部163は、液晶素子151R、151G、151Bを透過した赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の光を合成するものであり、例えば、ダイクロイックミラー及びプリズムなどを含む。色合成部163により赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の成分を合成した光は、投影光学系171に送られる。このとき、液晶素子151R、151G、151Bは、画像処理部140から入力された画像に対応する光の透過率となるように、液晶制御部150により制御されている。そのため、色合成部163により合成された合成光は、投影光学系171によりスクリーン300に投影されると、画像処理部140により入力された画像に対応する画像がスクリーン300上に表示されることになる。
光学系制御部170は、第1入力画像データに基づく第1投影用画像、及び第2入力画像データに基づく第2投影用画像をスクリーン300に対して投影するように、投影光学系171を制御する。光学系制御部170は、制御用のマイクロプロセッサを含む。光学系制御部170は、専用のマイクロプロセッサである必要はなく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムによって、CPU110が光学系制御部170として機能してもよい。
投影光学系171は、画像処理部140において処理された画像に対応する合成光をスクリーン300に投影する。投影光学系171は、複数のレンズ及びレンズ駆動用のアクチュエータを含み、レンズをアクチュエータにより駆動することで、投影画像の拡大、縮小及び焦点調整などを行うことができる。
通信部180は、プロジェクタ200との間で、制御信号、静止画データ及び動画データなどを送受信するための通信インターフェイスである。また、通信部180は、後述のマルチ投影部141、複数入力処理部142及び表示領域変更部143に関連する設定内容をプロジェクタ200との間で送受信する。通信部180は、例えば、無線LAN、有線LAN、USB又はBluetooth(登録商標)などであり、通信方式は特に限定されない。通信部180は、画像入力部130の端子が、例えばHDMI端子であれば、その端子を介してCEC通信を行うためのインターフェイスを有していてもよい。
表示制御部190は、プロジェクタ100に備えられた表示部191にプロジェクタ100を操作するための操作画面やスイッチアイコンなどの画像を表示させるための制御をするものであり、表示制御を行うマイクロプロセッサを含む。表示制御部190は、専用のマイクロプロセッサである必要はなく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムによって、CPU110が表示制御部190として機能してもよい。
表示部191は、プロジェクタ100を操作するための操作画面及びスイッチアイコンを表示する。表示部191は、画像を表示できればどのようなデバイスであってもよい。表示部191は、例えば、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ、有機ELディスプレイ、又はLEDディスプレイである。表示部191は、特定のボタンをユーザに認識させるために、各ボタンに対応するLEDなどの発光素子を発光させてもよい。
撮像部192は、プロジェクタ100の周辺を撮像して画像信号を取得する。撮像部192は、スクリーン300の方向を撮影することにより、投影光学系171を介して投影された画像を撮影することができる。撮像部192は、得られた画像や映像をCPU110に送信し、CPU110は、その画像や映像を一時的にRAM112に記憶し、ROM111に記憶されたプログラムに基づいて、静止画データや動画データに変換する。撮像部192は、被写体の光学像を取得するレンズ、レンズを駆動するアクチュエータ、アクチュエータを制御するマイクロプロセッサ、レンズを介して取得した光学像を画像信号に変換する撮像素子、撮像素子により得られた画像信号をデジタル信号に変換するAD変換部などを含む。撮像部192は、スクリーン方向ではなく、スクリーンと逆方向の視聴者側を撮影してもよい。
続いて、本実施形態の特徴的な機能を提供するマルチ投影部141、複数入力処理部142及び表示領域変更部143について説明する。マルチ投影部141、複数入力処理部142及び表示領域変更部143は、制御手段としてのCPU110の制御に基づいて動作する。
マルチ投影部141は、他のプロジェクタ200と連動して一つの画像を投影する際に必要な処理を実行する。マルチ投影部141は、例えば、CPU110が輝度調整処理を行う命令を実行した際に、他のプロジェクタ200が投影する画像と重なっているブレンド領域の輝度を調整する処理を実行する。
図4は、マルチ投影部141がマルチ投影に必要な処理を実行する際に用いる輝度調整係数の一例を示す図である。図4における横軸は、図1に示したプロジェクタ100の投影領域である第1画像領域の水平方向の位置を示しており、縦軸は、輝度調整係数を示している。
マルチ投影部141は、図1に示すプロジェクタ100が投影する第1画像領域のうち、プロジェクタ200が投影する第2画像領域と重なっているブレンド領域に対応する画像データに対して、図4に示すカーブにより示される補正係数を用いた輝度調整処理を施す。第1画像領域に投影される画像A1と第2画像領域に投影される画像A2とを重ね合わせたときの全白画像投影時のブレンド領域の輝度レベルが非ブレンド領域と平準化されるような輝度調整係数であれば、図4に示すカーブに示される輝度調整係数に限らない。マルチ投影部141は輝度調整処理の他に、ブレンド領域の幅及び位置を設定するエッジブレンド処理を実行する。
複数入力処理部142は、プロジェクタ100に複数の画像が入力された際に、ピクチャーインピクチャー表示又はピクチャーアウトピクチャー表示を行うための処理を実行する。複数入力処理部142は、2つ目以降の画像が入力された場合に、既に自らが投影している第1投影用画像と2入力目の第2投影用画像の同時投影を行うことができる。ピクチャーインピクチャー表示形式で投影するかピクチャーアウトピクチャー表示形式で投影するかは、操作部120を介してユーザにより指定される。複数入力処理部142は、複数の画像を同時に投影する際、予めユーザが操作部120から設定した複数の入力画像に対する縮小率又は各々の画像の表示解像度に対する表示比率に応じて画像を縮小する。
図5は、ピクチャーインピクチャー表示形式、及びピクチャーアウトピクチャー表示形式について説明するための図である。ピクチャーインピクチャー表示形式は、図5(a)に示すように、1入力目の画像である親画面に対して2入力目の画像を重畳させる表示形式である。ピクチャーアウトピクチャー表示形式は、図5(b)に示すように、1入力目の画像と2入力目の画像とを並べて表示する表示形式である。
図6は、ピクチャーアウトピクチャー画像について説明するための図である。ここでは、表示解像度が1920×1080であって、図1に示すような2つの画像A1及び画像Bがプロジェクタ100に入力されるものとする。このとき、複数入力処理部142は、画像A1と画像Bの表示比率が50:50に設定されている場合、画像A1及び画像Bがそれぞれ960×540の表示解像度に収まるように画像を縮小し、縮小後の画像を配置する。複数入力処理部142は、ユーザが操作部120を介して設定した位置に縮小後の画像を配置する。
複数入力処理部142は、マルチ投影部141において、マルチ投影モードでエッジブレンド処理が施される場合、ブレンド領域の位置に応じて画像Bの位置を決定する。複数入力処理部142は、プロジェクタ200と連動して画像Aを投影するマルチ投影モードで画像A1を投影中に、画像A1と画像Bとを同時投影する状態に移行する場合に、投影手段が画像A1を投影している領域のうち、プロジェクタ200が投影する画像A2とエッジブレンドされていない領域に画像Bを投影させる。複数入力処理部142は、例えば、画像A1を投影している第1画像領域におけるエッジブレンド領域から遠い側の領域に画像Bを投影させる。このようにすることで、画像A1と画像A2との間に画像Bが配置されないので、プロジェクタ100及びプロジェクタ200が連動して投影している画像A1と画像A2とが分断されないようにできる。
なお、複数入力処理部142がピクチャーインピクチャー画像やピクチャーアウトピクチャー画像を生成せずに、プロジェクタ100の外部の装置において、画像のレイアウトを制御してもよい。例えば、入力装置401と入力装置402が、プロジェクタ100及びプロジェクタ200に映像信号を入力するとともに、ピクチャーインピクチャー画像やピクチャーアウトピクチャー画像を生成してもよい。この場合、プロジェクタ100及びプロジェクタ200は、入力装置401及び入力装置402から取得したピクチャーインピクチャー画像やピクチャーアウトピクチャー画像を投影する。
表示領域変更部143は、単体投影モードにおいて、画像A1を縮小した画像と画像Bを縮小した画像とをピクチャーアウトピクチャー表示形式で投影中に、ユーザによりマルチ投影モードに設定変更された場合、画像A1に対して縮小処理を解除し、画像A1を大きくする。表示領域変更部143は、例えば、画像A1をトリミングしたり、スケーリングし直したりする。例えば、表示領域変更部143は、画像Bを投影しているときに画像A1を投影する領域の水平方向の幅を、画像Bを投影していないときに画像A1を投影する領域の水平方向の幅よりも小さくする。表示領域変更部143は、マルチ投影モードにおいて第1の画像を投影中に第2の画像が入力された場合にも、上記のように、単体投影モードで画像A1及び画像Bを投影する場合よりも大きなサイズで画像A1を投影する。このように、表示領域変更部143は、マルチ投影モードにおいて、単体投影モードにおける複数の画像のレイアウトと異なるレイアウトで第1の画像及び第2の画像を配置する。
図7は、表示領域変更部143の動作について説明するための図である。図7(a)に示すように、プロジェクタ100及びプロジェクタ200が、画像A1及び画像A2をマルチ投影しているとする。この状態で、図7(b)に示すように、画像Bがプロジェクタ100に入力された場合に、単体投影モードと同様にピクチャーアウトピクチャー表示のために画像A1だけを縮小してしまうと、画像A1と画像A2とのサイズが異なる大きさになるとともに、位置関係が崩れてしまうので、正しく表示されなくなる。そこで、プロジェクタ100は、マルチ投影モードかつピクチャーアウトピクチャー表示の場合には、画像Bが入力されても、画像A1の縮小処理を行わない。
表示領域変更部143は、図7(c)に示すように、画像Bを表示させるために画像Bに対して縮小処理を施し、画像Bの水平方向の表示範囲分だけ画像A1の表示範囲をトリミングする。具体的には、表示領域変更部143は、表示解像度が1920×1080であって、画像A1と画像Bとの表示比率が50:50に設定されている場合に、画像A1の表示解像度及び画像Bの表示解像度をそれぞれ960×1080とする。表示領域変更部143は、960×1080のサイズに収まるように画像Bをスケーリングするとともに、画像A1を960×1080のサイズでトリミングする。この際、表示領域変更部143は、画像A1における画像A2に接する側から960×1080のサイズでトリミングする。
表示領域変更部143は、2つの画像をピクチャーインピクチャー表示形式で表示するように設定されている場合、図7(d)に示すように、操作部120を介してユーザが設定したピクチャーインピクチャー画像の縮小率に従って、画像Bの解像度を変換する。表示領域変更部143は、画像A1が投影されている領域のうち、画像A2とエッジブレンドされていない領域において、画像A1に重ねて画像Bを投影させるように画像Bを配置する。表示領域変更部143は、エッジブレンド領域に画像Bを投影させないことにより、画像Bの輝度が不均一になることを防止する。なお、表示領域変更部143は、ユーザが設定した位置に画像Bを配置してもよい。
[プロジェクタ100の基本動作]
次に、図8を参照して、本実施形態のプロジェクタ100の基本動作を説明する。
図8は、プロジェクタ100の基本動作を示すフローチャートである。図8に示す動作は、CPU110が、ROM111に記憶されたプログラムに基づいて各機能ブロックを制御することにより実行される。図8に示すフローチャートは、ユーザが、操作部120又はリモコン(不図示)を介して、プロジェクタ100の電源のオン状態への移行を指示した時点で開始する。
操作部120又はリモコンによりユーザがプロジェクタ100の電源のオンを指示すると、CPU110は、電源部からプロジェクタ100の各部に電力の供給を開始する。次に、S210において、CPU110は、ユーザによる操作部120やリモコンの操作により選択された表示モードを判定する。
プロジェクタ100の表示モードの一つは、画像入力部130より入力された映像を表示する「入力画像表示モード」である。また、プロジェクタ100の表示モードの一つは、記録再生部131により記録媒体132から読み出された静止画データや動画データの画像や映像を表示する「ファイル再生表示モード」である。また、プロジェクタ100の表示モードの一つは、通信部180から受信した静止画データや動画データの画像や映像を表示する「ファイル受信表示モード」である。なお、本実施形態においては、ユーザにより表示モードが選択される場合について説明するが、電源を投入した時点での表示モードは、前回の投影動作が終了した時の表示モードになっていてもよく、前述のいずれかの表示モードをデフォルトの表示モードとしてもよい。その場合には、S210の処理は省略可能である。
以下、S210で、「入力画像表示モード」が選択された場合の動作について説明する。
「入力画像表示モード」が選択されると、S220において、CPU110は、画像入力部130から映像が入力されているか否かを判定する。CPU110は、映像が入力されていない場合(S220でNo)、映像の入力が検出されるまで待機し、映像が入力されている場合(S220でYes)、S230において投影処理を実行する。
CPU110は、S230の投影処理において、画像入力部130より入力された映像を画像処理部140に送信し、画像処理部140に、映像の画素数、フレームレート及び形状の変更処理を実行させ、変更処理が施された1画面分の画像を液晶制御部150に送信する。そして、CPU110は、液晶素子151R、151G、151Bの透過率が、受信した1画面分の画像の赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色成分の階調レベルに応じた透過率となるように、液晶制御部150に液晶素子151を制御させる。また、CPU110は、光源161からの光の出力を光源制御部160に制御させる。この投影処理は、プロジェクタ100が画像を投影している間、1フレームの画像毎に順次、実行されている。なお、このとき、投影光学系171の操作をするためのユーザの指示が操作部120を介して入力されると、CPU110は、光学系制御部170に、投影画像の焦点を変更したり光学系の拡大率を変更したりするように、投影光学系171のアクチュエータを制御させる。
CPU110は、投影処理の実行中に、S240において、ユーザにより表示モードを切り替える指示が操作部120を介して入力されたか否かを判定する。ここで、ユーザにより表示モードを切り替える指示が操作部120を介して入力されると(S240でYes)、CPU110は、再びS210に戻り、表示モードの判定を行う。このとき、CPU110は、画像処理部140に、表示モードを選択させるためのメニュー画面をOSD画像として送信し、投影中の画像に対して、このOSD画面を重畳させるように画像処理部140を制御する。ユーザは、この投影されたOSD画面を見ながら、表示モードを選択することができる。
一方、投影処理の実行中に、表示モードを切り替えるためのユーザの指示が操作部120を介して入力されない場合(S240でNo)、CPU110は、S250において、ユーザによる投影終了の指示が操作部120を介して入力されたか否かを判定する。ここで、ユーザにより投影終了の指示が操作部120を介して入力された場合(S250でYes)、CPU110は、プロジェクタ100の各ブロックに対する電源供給を停止させ、画像投影を終了させる。
他方で、ユーザによる投影終了の指示が操作部120を介して入力されない場合(S250でNo)、CPU110は、S220に処理を戻し、以降、ユーザによる投影終了の指示が操作部120を介して入力されるまでの間、S220からS250までの処理を繰り返す。
プロジェクタ100は、以上の手順により、スクリーン300に画像を投影する。
なお、「ファイル再生表示モード」では、CPU110は、記録再生部131に、記録媒体132から静止画データや動画データのファイルリストや各ファイルのサムネイルデータを読み出させ、RAM112に一時的に記憶する。そして、CPU110は、ROM111に記憶されたプログラムに基づいて、RAM112に一時記憶されたファイルリストに基づく文字画像や各ファイルのサムネイルデータに基づく画像を生成し、画像処理部140に送信する。そして、CPU110は、通常の投影処理(S230)と同様に、画像処理部140、液晶制御部150及び光源制御部160を制御する。
CPU110は、記録媒体132に記録された静止画データや動画データにそれぞれ対応する文字や画像を選択するための指示が操作部120を介して入力されると、選択された静止画データや動画データを記録媒体132から読み出すように記録再生部131を制御する。そして、CPU110は、読み出された静止画データや動画データをRAM112に一時的に記憶させ、ROM111に記憶されたプログラムに基づいて、静止画データや動画データの画像や映像を再生する。
そして、CPU110は、例えば再生した動画データの映像を順次、画像処理部140に送信し、通常の投影処理(S230)と同様に、画像処理部140、液晶制御部150及び光源制御部160を制御する。CPU110は、静止画データを再生する場合には、再生する静止画データを画像処理部140に送信し、通常の投影処理(S230)と同様に、画像処理部140、液晶制御部150及び光源制御部160を制御する。
また、「ファイル受信表示モード」では、CPU110は、通信部180から受信した静止画データや動画データをRAM112に一時的に記憶させ、ROM111に記憶されたプログラムに基づいて、静止画データや動画データの画像や映像を再生する。CPU110は、例えば再生する動画データの映像を順次、画像処理部140に送信し、通常の投影処理(S230)と同様に、画像処理部140、液晶制御部150及び光源制御部160を制御する。
[マルチ投影時の処理]
続いて、図9のフローチャートを用いて、プロジェクタ100の特徴的な動作について詳しく説明する。図9は、マルチ投影時の動作を示すフローチャートである。図9のフローチャートは、操作部120を介して電源ONの指示がなされた後、マルチ投影モードの設定がなされた時点から始まっている。なお、以下の説明においては、プロジェクタ100の動作について記載するが、プロジェクタ200の動作もプロジェクタ100と同様である。
まず、CPU110は、S401において、画像入力部130に入力される画像が複数あるかどうかを判定する。CPU110は、複数の画像が入力されていると判定した場合(S401でYes)、S402に進む。CPU110は、複数の画像が入力されていないと判定した場合(S401でNo)、S409へ進む。
続いて、CPU110は、S402において、複数入力処理部142を制御することにより画像Bをスケーリングする。複数入力処理部142が画像Bをスケーリングするサイズは、例えば、ユーザにより操作部120を介して入力された指示により、複数入力処理部142に予め設定される。
続いて、CPU110は、S403において、複数の画像の表示モードの設定状態を検出する。具体的には、CPU110は、ピクチャーインピクチャー表示設定及びピクチャーアウトピクチャー表示設定のどちらに表示モードが設定されているかを検出する。表示モードの設定内容は、ユーザが操作部120を介して入力することができ、入力された設定内容はROM111に格納されている。CPU110は、ROM111に格納された設定内容を参照することにより、表示モードを検出することができる。
また、CPU110は、マルチ投影モードに設定されているかを検出する。マルチ投影モードで動作させるか単体投影モードで動作させるかは、ユーザが操作部120を介して入力することができ、入力された設定内容はROM111に格納されている。CPU110は、ROM111に格納された設定内容を参照することにより、投影モードを検出することができる。
CPU110は、投影モード及び表示モードの組み合わせに応じて、4つの処理に分岐する。マルチ投影モードかつピクチャーアウトピクチャー表示モード(PoutP)に設定されている場合、CPU110はS404に処理を進める。マルチ投影モードかつピクチャーインピクチャー表示モード(PinP)に設定されている場合、CPU110はS405に処理を進める。単体投影モードかつピクチャーアウトピクチャー表示モードに設定されている場合、CPU110はS407に処理を進める。単体投影モードかつピクチャーインピクチャー表示モードに設定されている場合、CPU110はS408に処理を進める。
なお、プロジェクタ100の上下左右のいずれにも他のプロジェクタが設置されており、上下左右のいずれにもブレンド領域がある場合、ピクチャーアウトピクチャー表示を行うと、画像Bがいずれかのブレンド領域に重なってしまう。この場合、CPU110は、ピクチャーアウトピクチャー表示モードに設定されていても、ピクチャーインピクチャー表示モードで動作して、S404へ進まず、S405へ進むようにしてもよい。この時、CPU110は、ピクチャーインピクチャー表示モードで動作する旨の警告を出してもよい。
マルチ投影モードかつピクチャーアウトピクチャー表示モードである場合(S404)、CPU110は、画像Aの縮小処理を解除するように複数入力処理部142を制御する。また、CPU110は、画像A1における画像Bの表示領域を削除してトリミングするように表示領域変更部143を制御する。表示領域変更部143は、画像A1における画像A2に接する側の画像データを削除しないで、画像A2と反対側の一部の領域の画像データを削除することによりトリミングする。そして、画像A1の一部と画像A2の一部とがブレンド領域で重なり合った状態で、ブレンド領域に重ならない位置に画像Bを配置する。
マルチ投影モードかつピクチャーインピクチャー表示モードである場合(S405)、CPU110は、操作部120を介してユーザが設定したピクチャーインピクチャー画像の縮小率に従って画像Bの解像度変換を行うように、複数入力処理部142を制御する。また、CPU110は、図7(d)に示すように、操作部120を介してユーザが設定したピクチャーインピクチャー画像の位置に従って、解像度変換した画像Bを画像A1内に配置するように、複数入力処理部142を制御する。
マルチ投影モードである場合、CPU110は、S404又はS405の処理を実行した後に、エッジブレンド処理の設定が行われているかどうかを検出する。CPU110は、エッジブレンド処理が設定されていると検出した場合、S406において、投影画像に対して、図4に示す輝度調整係数に基づいてブレンド領域の画像データを調整するように、複数入力処理部142を制御する。
単体投影モードかつピクチャーアウトピクチャー表示モードである場合(S407)、CPU110は、図5(b)に示すように、ユーザにより設定された表示比率に従って、入力された画像Bをスケーリングして、投影画面内に画像A1及び画像Bを配置した画像を生成するように、複数入力処理部142を制御する。
単体投影モードかつピクチャーインピクチャー表示モードである場合(S408)、CPU110は、S405と同様の処理を実行する。
CPU110は、プロジェクタ100がS406からS408の処理を実行して各部を制御して画像を投影させることにより(S409)、投影処理が完了する。
[第1の実施形態における効果]
以上説明したように、第1の実施形態に係るプロジェクタ100において、CPU110は、第1投影用画像としての画像Aを投影している状態から画像Aと第2投影用画像としての画像Bとを同時投影する状態に移行する場合に、プロジェクタ100が単体で画像Aを投影している状態から画像Aと画像Bとを同時投影する状態に移行するか、プロジェクタ200と連動して画像Aを投影している状態から画像Aと画像Bとを同時投影する状態に移行するかに応じて、それぞれ異なるレイアウトで、画像A及び画像Bを投影するように制御する。
例えば、CPU110は、プロジェクタ100が単体で画像Aを投影している状態から画像Aと画像Bとを同時投影する状態に移行した場合、投影領域の垂直方向の幅よりも小さな幅で画像A及び画像Bを投影する。これに対して、CPU110は、プロジェクタ200と連動して画像Aを投影している状態から画像Aと画像Bとを同時投影する状態に移行した場合、投影領域の垂直方向の幅と同じ幅で画像Aを投影し、投影領域の垂直方向の幅よりも小さな幅で画像Bを投影する。このようにすることで、プロジェクタ200と連動して投影している画像Aが、プロジェクタ100の投影領域とプロジェクタ200の投影領域の境界線において分断されてしまうことが防止され、適切に画像を投影することが可能になる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態においては、マルチ投影モードにおいて、プロジェクタ100が画像Bを投影する必要が生じた際に、プロジェクタ200と連動して投影している画像A1の垂直方向の幅を、プロジェクタ200が投影している画像A2の垂直方向の幅と等しくなるように維持し、画像A1におけるプロジェクタ200が画像を投影する領域の側と反対側の一部の領域を削除した。これに対して、第2の実施形態においては、プロジェクタ100が画像Bを投影する必要が生じた際に、プロジェクタ200が投影する画像A2の垂直方向の幅を変更する点で、第1の実施形態と異なる。プロジェクタ200は、プロジェクタ100におけるピクチャーアウトピクチャー表示の画像サイズに基づく大きさに画像A2の大きさを変更する。
図10は、第2の実施形態におけるプロジェクタ100及びプロジェクタ200の動作を示すフローチャートである。以下、図10(a)及び図10(b)のフローチャートを参照して、2画面表示しているプロジェクタ100の投影画像の縮小率に基づいてプロジェクタ200の投影画像の縮小率を調整する方法について説明する。図10(a)のフローチャートはプロジェクタ100のフローチャートである。図10(b)のフローチャートは、プロジェクタ200のフローチャートである。
本実施形態において、プロジェクタ100及びプロジェクタ200は、ピクチャーアウトピクチャー表示の設定がされているものとして説明する。また、プロジェクタ100及びプロジェクタ200は、互いに通信部180を介して接続され、それぞれがエッジブレンド処理を行っているものとする。プロジェクタ100及びプロジェクタ200の電源が投入され、一連の初期動作が完了した後、図1に示すように入力装置401から画像A1及び画像A2が入力されて、図10のフローチャートに示す動作が開始する。
まず、図10(a)のフローチャートを参照して、プロジェクタ100の動作について説明する。
S601において、プロジェクタ100のCPU110は、マルチ投影部141にマルチ投影モードの処理を開始するように設定する。続いて、S602では、画像入力部130が、マルチ投影モードで画像A1を投影中に、入力装置402から画像Bが入力されたかどうかを検出する。画像Bが入力されている場合、プロジェクタ100は、S603に処理を進める。画像Bが入力されていない場合、プロジェクタ100は、S605に処理を進める。
S603において、複数入力処理部142は、操作部120を介してユーザにより予め設定されたピクチャーアウトピクチャー表示の表示比率に基づいて、画像A1及び画像Bを縮小する。例えば、表示解像度が1920×1080で、表示比率が1入力目:2入力目=50:50と設定されている場合、複数入力処理部142は、それぞれの画像を960×540の解像度内に収まるように縮小する。複数入力処理部142は、例えば、それぞれの画像のアスペクト比を保ちながら縮小させる。
S604において、複数入力処理部142は、S603で縮小した1入力目の画像A1の縮小率を算出し、通信部180を介して、縮小率及び縮小された画像A1の投影位置を示すレイアウト情報をプロジェクタ200に通知する。例えば、図6に示すように、表示解像度が1920×1080で、表示比率が1入力目:2入力目=50:50で、画像A1の解像度が1920×1080の場合には、水平方向が960×1080の解像度に収まるように縮小するため、縮小率は50%となる。また、画像A1の投影位置を示す垂直方向の中央位置の座標は540である。この場合、複数入力処理部142は、縮小率が50%であることを示す縮小率情報、及び画像A1の垂直方向の中央位置の座標が540であることを示すレイアウト情報をプロジェクタ200に通知する。
S605において、プロジェクタ100は、S603で生成した画像を投影する。
続いて、図10(b)のフローチャートを参照して、プロジェクタ200の動作について説明する。
S701において、プロジェクタ200のCPU110は、図10(a)のフローチャートのS601と同様の処理を行う。S702において、プロジェクタ200のCPU110は、通信部180を介して、図10(a)のフローチャートのS604において送信された通知を受け取っているかを確認する。プロジェクタ200のCPU110は、通知を受け取っていることを検出した場合にはS703に処理を進める。プロジェクタ200のCPU110は、通知を受け取っていない場合にはS705に処理を進める。
S703において、プロジェクタ200のCPU110は、プロジェクタ100からの縮小率の通知に従って画像A2を縮小するように、画像処理部140を制御する。例えば、CPU110は、縮小率50%の表示設定が通知を受けた場合には、画像A2を50%に縮小するように画像処理部140を制御する。
S704においては、画像処理部140がS703で縮小した画像A2を投影する場合に、プロジェクタ100から受信した通知に含まれているレイアウト情報が示す投影位置に画像A2の位置を割り当てた投影画像を生成する。図11は、プロジェクタ200が画像A2を投影する位置について説明するための図である。例えば、プロジェクタ100において、画像A1が、垂直方向における中央位置に配置されている場合、図11(a)に示すように、プロジェクタ200は、画像A1と同様に垂直方向における中央位置に画像A2を配置する。また、プロジェクタ200は、画像A2を画像A1に接する位置に配置する。このようにすることで、図11(b)及び図11(c)のように、画像A1と画像A2とが適切につながらない状態になることを防ぐことができる。
S705において、プロジェクタ200は、S704で生成した画像を投影する。
[変形例]
プロジェクタ100は、ピクチャーアウトピクチャー表示をする際に、プロジェクタ200と連動して投影する画像A1の垂直方向の幅を、画像Bの垂直方向の幅と異なる大きさにしてもよい。例えば、プロジェクタ100は、操作部120を介して取得したユーザに指示に基づいて、画像A1の縮小率を決定し、決定した縮小率をプロジェクタ200に通知する。プロジェクタ200は、通知された縮小率に基づいて画像A2を縮小する。
図12は、変形例の動作について説明するための図である。図12(a)に示すように、この場合、画像A1及び画像A2は、図11(a)に示した場合よりも大きく表示される。ただし、画像A1における画像Bに接する側の一部の領域はトリミングされている。図12(b)は、この場合に表示される画像の例を示す図である。図7(c)と比較すると、画像A1及び画像A2は小さく表示されているが、画像A1において表示されている画像の領域が、図7(c)の場合よりも大きい。このように、変形例によれば、プロジェクタ100及びプロジェクタ200は、画像A1においてユーザが表示させたい領域が削除されることを防ぎつつ、できるだけ大きく画像A1及び画像A2を投影させることが可能になる。
[第2の実施形態における効果]
以上説明したように、第2の実施形態においては、プロジェクタ100において画像A1及び画像Bをピクチャーアウトピクチャー表示するために画像A1及び画像Bをスケーリングした場合であっても、プロジェクタ200が画像A1の縮小率に基づいて画像A2の縮小率を変更する。したがって、プロジェクタ100が投影する画像A1の縮小率が決定されている場合においても、画像A1及び画像A2を適切に表示することができる。
<第3の実施形態>
第1の実施形態においては、プロジェクタ100及びプロジェクタ200が、入力装置に対して並列に接続されていたが、第3の実施形態においては、プロジェクタ100及びプロジェクタ200がカスケード接続されている点で、第1の実施形態と異なる。カスケード接続とは、複数の機器を直列で接続する多段接続のことである。
図13は、第3の実施形態におけるプロジェクタ100とプロジェクタ200との接続形態を示す図である。図13において、プロジェクタ100が上流側に配置されており、プロジェクタ200が下流側に配置されている。図13における矢印は、画像データの流れる向きを示している。プロジェクタ100は、プロジェクタ100及びプロジェクタ200が連動して投影する画像Aを、プロジェクタ100が投影する領域の画像A1と、プロジェクタ200が投影する領域の画像A2とに分割し、画像A2をプロジェクタ200に送信する。プロジェクタ100のCPU110は、プロジェクタ100に接続される他のプロジェクタの台数及び位置関係に基づいて、画像Aを分割する。
CPU110は、例えば、エッジブレンド処理の設定内容に基づく位置で画像Aを分割する。図14は、画像Aを分割する処理について説明するための図である。CPU110は、図14(a)に示すように、エッジブレンド処理を施さない場合には、ブレンド領域を設けることなく、任意の位置で画像Aを分割する。CPU110は、図14(b)に示すようにエッジブレンド処理を施す場合には、マルチ投影部141に設定されたブレンド領域の位置及び幅が示す領域の画像が、画像A1及び画像A2の両方に含まれるように画像Aを分割する。
また、CPU110は、ユーザによる設定に基づいて、プロジェクタ100及びプロジェクタ200がカスケード接続された場合の表示レイアウトを決定する。CPU110は、プロジェクタ100が、プロジェクタ200が画像A2を投影する位置の左側に画像A1を投影し、プロジェクタ200が、プロジェクタ100が画像A1を投影する位置の右側に画像A2を投影する場合、画像Aの左側の領域が画像A1となり、画像Aの右側の領域が画像A2となるように分割する。
プロジェクタ100のCPU110は、通信部180を介して、カスケード接続されている他のプロジェクタ200と通信する。CPU110は、例えば、決定したレイアウトを示す情報、及び画像Aを分割して生成した画像A2をプロジェクタ200に送信する。
図15は、プロジェクタ200とカスケード接続されたプロジェクタ100が、マルチ投影モードにおいて2入力目の画像を投影する動作を示すフローチャートである。図16は、第3の実施形態における画像処理について説明するための図である。ここでは、プロジェクタ100がマルチ投影モードに設定されており、エッジブレンド領域が設定されているものとする。また、プロジェクタ100は、ピクチャーアウトピクチャー表示モードに設定されているものとする。
プロジェクタ100及びプロジェクタ200の電源が投入され、一連の初期動作が完了した後、図13(a)に示すように入力装置401から画像Aが入力されて、図15の動作が開始する。
S801は、図9のフローチャートのS401と同様の処理である。本実施形態においては、図13(b)に示すように、画像入力部130に画像A及び画像Bが入力される。
S802においては、CPU110が、マルチ投影部141に設定されたブレンド領域の幅とプロジェクタの解像度とから、マルチ投影画像の表示解像度を特定する。CPU110は、例えば、プロジェクタ100の液晶素子151の解像度、及び通信部180を介して取得したプロジェクタ200の解像度に基づいて、マルチ投影画像の表示解像度を特定する。CPU110が取得したプロジェクタ100及びプロジェクタ200の解像度が1920×1080で、マルチ投影部141に設定されたブレンド領域の幅が100である場合、水平方向の解像度は、1920×2−100=3740となる。すなわち、プロジェクタ100及びプロジェクタ200を連動させて画像Aを投影する場合のマルチ投影画像の表示解像度は、3740×1080となる。
S803においては、複数入力処理部142が、図16(a)に示すように、プロジェクタ100が投影する2入力の画像Aと画像Bとを合成する。例えば、プロジェクタ100が画像Aの左側の領域の画像A1を投影する場合、CPU110は、2入力目の画像Bを画像Aの左側に配置して合成するように複数入力処理部142を制御する。
なお、CPU110は、2入力目の画像Bがブレンド領域にかからなければ、画像Aと画像Bとを任意の位置で並列に合成してもよい。また、図16(b)に示すように、水平方向に並列に合成する場合で、画像Aと画像Bとで垂直方向の解像度が異なる場合、CPU110は、水平方向の解像度が小さい方の画像に黒画像(図16(b)における斜線領域)を付与して、黒画像を含む画像Bの解像度と画像Aの解像度とが合うように制御する。CPU110は、画像Bの解像度と画像Aの解像度とが合う限りにおいて、垂直方向における任意の位置に黒画像を付与してもよい。CPU110は、ユーザにより設定された垂直方向の位置に画像A及び画像Bの位置を決定してもよい。
なお、CPU110は、画像A及び画像Bのアスペクト比を保存してもよいが、これに限定されない。CPU110は、例えば、垂直方向の解像度が小さい方の画像の解像度が、解像度が大きい方の画像の解像度に一致するように拡大してから複数の画像を合成してもよい。
S804において、CPU110は、画像処理部140を制御して、複数入力処理部142が生成した画像の解像度がS802で特定した表示解像度になるようにS803で合成した画像をスケーリングする。
S805において、CPU110は、エッジブレンド処理の設定内容と、カスケード接続時のプロジェクタ100とプロジェクタ200との位置関係を示すレイアウト情報とに基づいて、画像Aを画像A1と画像A2とに分割する。CPU110は、入力された画像の解像度に応じて異なる位置で画像Aを分割するので、分割後のそれぞれの画像の表示範囲は、入力された画像の解像度に応じて決定される。
具体的には、プロジェクタ100及びプロジェクタ200の解像度が1920×1080で、ブレンド領域の幅が100である場合、プロジェクタ100及びプロジェクタ200を連動させて画像Aを投影する場合の画像Aの表示解像度は、3740×1080である。画像Aの左上の点を(x、y)=(0,0)、右下の点を(x、y)=(3739,1079)とした場合、CPU110は、画像Aの水平方向における0〜1919の位置に対応する画像A1と、1820〜3739の位置に対応する画像A2とを生成する。
S806において、CPU110は、通信部180を介して、S805で画像Aを分割することにより生成した画像A2をプロジェクタ200に送信する。
S807において、プロジェクタ100及びプロジェクタ200が、それぞれ画像A1及び画像A2を投影する。
なお、本実施形態において、プロジェクタ100は、S803の処理を実行することなく、S804で別々にスケーリングを行い、それぞれ所定の位置にスケーリング後の画像を表示してもよい。
また、本実施形態においては、プロジェクタ100及びプロジェクタ200が水平方向に並べられている場合について説明したが、プロジェクタの台数は任意であり、複数のプロジェクタが水平方向に並べられても垂直方向に並べられてもよい。また、本実施形態において、プロジェクタ100及びプロジェクタ200がカスケード接続されている場合について説明したが、複数のプロジェクタが通信できる状態であれば、接続形態はカスケード接続に限らない。
[第3の実施形態における効果]
以上説明したように、本実施形態においては、プロジェクタ100が画像を分割し、分割後の一部の画像をプロジェクタ200に送信する。このようにすることで、入力装置401が、プロジェクタ100が投影する画像及びプロジェクタ200が投影する画像を生成する必要がない。したがって、プロジェクタ100及びプロジェクタ200は、プロジェクタ100が2つの画像が入力された状態で、一方の画像をマルチ投影する際に、画像を分割する機能を有しない入力装置401を使用して、適切にマルチ投影をすることができる。
以上、本発明をいくつかの実施の形態をもとに説明した。これらの任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。
また、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。以下そのような実施の形態の変形例について説明する。
上記の説明においては、投影装置がプロジェクタである例について説明したが、これに限らない。本発明は、画像を表示できる装置であれば任意の装置に適用可能であり、例えば、投影装置は、液晶テレビ、液晶モニタ、液晶表示部を持つ電子機器などのように、自身が画像を投影するスクリーンを有する機器であっても適用可能である。また、液晶プロジェクタには、単板式、3板式などが一般に知られているが、どちらの方式であってもよい。
また、上記の説明においては、2つの画像が入力される場合について説明したが、本発明は、3つ以上の画像が入力された場合にも適用できる。また、上記の説明においては、ピクチャーアウトピクチャー表示の表示比率を50:50として説明したが、画像A及び画像Bが適切な位置に配置され、滑らかにマルチ投影されれば、表示比率は任意の値でよい。
また、上記の説明においては、プロジェクタ100のCPU110が、投影する画像のレイアウトを制御する例について説明したが、入力装置401及び入力装置402などのコンピュータが、プログラムを実行することにより、CPU110の代わりに、又はCPU110と連動して、プロジェクタ100及びプロジェクタ200が投影する画像のレイアウトを制御する画像処理を実行してもよい。
100・・・プロジェクタ
110・・・CPU
141・・・マルチ投影部
142・・・複数入力処理部
143・・・表示領域変更部
130・・・画像入力部
170・・・光学系制御部

Claims (15)

  1. 画像を投影する投影装置であって、
    第1入力画像及び第2入力画像を取得する取得手段と、
    前記第1入力画像に基づく第1投影用画像、及び前記第2入力画像に基づく第2投影用画像をスクリーンに投影する投影手段と、
    前記第1投影用画像を投影している状態から前記第1投影用画像と前記第2投影用画像とを同時投影する状態に移行する場合に、前記投影装置が単体で前記第1投影用画像を投影している状態から前記第1投影用画像と前記第2投影用画像とを同時投影する状態に移行するか、他の投影装置と連動して前記第1投影用画像を投影している状態から前記第1投影用画像と前記第2投影用画像とを同時投影する状態に移行するかに応じて、それぞれ異なるレイアウトで、前記第1投影用画像及び前記第2投影用画像を前記投影手段に投影させる制御手段と、
    を有することを特徴とする投影装置。
  2. 前記制御手段は、前記投影手段が前記第1投影用画像を投影している領域のうち、前記他の投影装置が投影する画像とエッジブレンドされていない領域に前記第2投影用画像を投影させることを特徴とする、
    請求項1に記載の投影装置。
  3. 前記制御手段は、他の投影装置と連動して前記第1投影用画像を投影するマルチ投影モードで前記第1投影用画像を投影中に、前記第1投影用画像と前記第2投影用画像とを同時投影する状態に移行する場合に、前記第1投影用画像を投影している領域における前記エッジブレンド領域から遠い側の領域に前記第2投影用画像を投影させることを特徴とする、
    請求項2に記載の投影装置。
  4. 前記投影装置が単体で前記第1投影用画像を投影する単体投影モードで動作させるか、他の投影装置と連動して前記第1投影用画像を投影するマルチ投影モードで動作させるかの設定を受け付ける受付手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記単体投影モードにおいて、前記第1入力画像を縮小した第1投影用画像、及び第2入力画像を縮小した第2投影用画像が投影されているときに、前記受付手段が前記マルチ投影モードの設定を受け付けた場合、前記第1投影用画像を大きくすることを特徴とする、
    請求項1に記載の投影装置。
  5. 前記受付手段は、前記第2投影用画像を前記第1投影用画像の一部の領域に重ねて投影するピクチャーインピクチャーモードで動作させるか、前記第2投影用画像を前記第1投影用画像に重ねないで投影するピクチャーアウトピクチャーモードで動作させるかの設定を受け付け、
    前記制御手段は、前記第1投影用画像の上下左右のいずれの領域にも前記他の投影装置が投影する画像とエッジブレンドされる領域が存在する場合、前記受付手段がピクチャーアウトピクチャーモードで動作させる設定を受け付けた場合であっても、ピクチャーインピクチャーモードで動作させることを特徴とする、
    請求項4に記載の投影装置。
  6. 前記制御手段は、前記投影手段が前記第2投影用画像を投影しているときに前記第1投影用画像を投影する領域の水平方向の幅を、前記投影手段が前記第2投影用画像を投影していないときに前記第1投影用画像を投影する領域の水平方向の幅よりも小さくすることを特徴とする、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の投影装置。
  7. 前記制御手段は、前記投影手段が前記第1投影用画像を投影している領域のうち、前記他の投影装置が投影する画像とエッジブレンドされていない領域において、前記第1投影用画像に重ねて前記第2投影用画像を投影させることを特徴とする、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の投影装置。
  8. 前記制御手段は、前記第2入力画像を縮小して生成した前記第2投影用画像を投影させることを特徴とする、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の投影装置。
  9. 前記制御手段は、前記他の投影装置と連動して前記第1投影用画像を投影するマルチ投影モードで前記第1投影用画像を投影中に前記取得手段が第2入力画像を取得した場合に、前記第1投影用画像を縮小し、
    前記第1投影用画像の縮小率を示す情報を前記他の投影装置に送信する通信手段をさらに有することを特徴とする、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の投影装置。
  10. 前記通信手段は、前記第1投影用画像の投影位置を示す情報を前記他の投影装置にさらに送信することを特徴とする、
    請求項9に記載の投影装置。
  11. 前記制御手段は、前記通信手段が前記他の投影装置から前記縮小率を示す情報及び前記投影位置を示す情報を受信した場合、前記投影位置に対応する位置に、前記縮小率により縮小した前記第1投影用画像を割り当てることを特徴とする、
    請求項10に記載の投影装置。
  12. 前記制御手段は、連動して前記第1投影用画像を投影する前記他の投影装置の台数及び位置関係に基づいて、前記第1投影用画像を分割することを特徴とする、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の投影装置。
  13. 前記制御手段は、前記他の投影装置が投影する画像と前記投影手段が投影する画像とがエッジブレンドされる領域の大きさに基づいて、前記第1投影用画像を分割することを特徴とする、
    請求項12に記載の投影装置。
  14. 投影装置が画像を投影する投影方法であって、
    第1入力画像及び第2入力画像を取得するステップと、
    前記第1入力画像に基づく第1投影用画像を、前記投影装置によりスクリーンに投影させるステップと、
    前記投影装置が単体で前記第1投影用画像を投影している状態から前記第1投影用画像と第2投影用画像とを同時投影する状態に移行する場合に、第1のレイアウトで前記第1投影用画像及び前記第2投影用画像を前記投影装置に投影させるステップと、
    他の投影装置と連動して前記第1投影用画像を投影している状態から前記第1投影用画像と前記第2投影用画像とを同時投影する状態に移行する場合に、第2のレイアウトで前記第1投影用画像及び前記第2投影用画像を前記投影装置に投影させるステップと、
    を有することを特徴とする投影方法。
  15. コンピュータに、
    第1入力画像に基づく第1投影用画像を、投影装置によりスクリーンに投影させるステップと、
    前記投影装置が単体で前記第1投影用画像を投影している状態から前記第1投影用画像と第2投影用画像とを同時投影する状態に移行する場合に、第1のレイアウトで前記第1投影用画像及び前記第2投影用画像を前記投影装置に投影させるステップと、
    他の投影装置と連動して前記第1投影用画像を投影している状態から前記第1投影用画像と前記第2投影用画像とを同時投影する状態に移行する場合に、第2のレイアウトで前記第1投影用画像及び前記第2投影用画像を前記投影装置に投影させるステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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