JP2014032137A - 振動片、電子デバイスおよび電子機器 - Google Patents

振動片、電子デバイスおよび電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】断線、特に製造時における断線を防止または抑制することのできる振動片、この振動片を備える電子デバイスおよび電子機器を提供すること。
【解決手段】振動片5は、離間して配置された一対の基部311、312と、一対の基部311、312の間に配置された一対の振動腕313、314とを含む。また、振動腕313、314は、それぞれ、延在方向の両端部に位置する一対の端部領域A1、A2と、端部領域A1、A2の間に位置する中央部領域A3との3つの振動領域を有している。各領域A1〜A3には、それぞれ、振動腕313、314の側面から主面に乗り上げる電極片611、621が配置されており、端部領域A1、A2に配置された電極片の主面上に位置する部分の平均幅W1は、中央部領域A3に配置された電極片の主面上に位置する部分の平均幅W2よりも大きい。
【選択図】図5

Description

本発明は、振動片、電子デバイスおよび電子機器に関する。
従来から、圧力センサーとして、ダイヤフラムに双音叉型の振動片を接合した構成が知られている。このような構成の圧力センサーでは、加わった圧力によりダイヤフラムとともに振動片が変形し、この変形の度合いに対応して変化する振動片の共振周波数を測定することにより、圧力センサーに加わった圧力の大きさを検出する(例えば、特許文献1参照)。
振動片は、一対の基部と、これら一対の基部を連結する一対の振動腕とを有し、各振動腕には、第1電極片と第2電極片とが配置されている。第1、第2電極片は、各振動腕の延在方向および周方向のそれぞれの方向について交互に位置するように形成されており、かつ、一方の振動腕と他方の振動腕とで配置が逆となるように配置されている。このような配置とすることにより、振動腕の振動効率が高まることが知られている。
しかしながら、特許文献1の振動片では、各振動腕の両端部に位置する振動領域(端部領域)の側面に配置された電極片(一方の振動腕では第1電極片であり、他方の振動腕では第2電極片)の主面に乗り上げた部分の幅と、振動腕の中央部に位置する振動領域(中央部領域)の側面に配置された電極片(一方の振動腕では第2電極片であり、他方の振動腕では第1電極片)の主面に乗り上げた部分の幅とがそれぞれ比較的狭幅にかつほぼ等しく構成されている。このような構成によると、製造時(第1、第2電極片のパターニング工程)にて、端部領域の側面に配置された電極片が振動腕の延在方向に分割され、これが原因となって断線が生じる。
具体的に説明すると、電極片の製造は、振動腕の表面に形成された金属膜上にフォトリソグラフィー技法を用いてレジストパターンを形成する工程と、エッチング技法を用いてレジストパターンから露出している金属膜を除去する工程とが含まれている。レジストパターンは、金属膜上に塗布したポジ型のフォトレジスト膜に露光光を照射し、現像によって露光光を照射した部分のフォトレジスト膜を除去することにより形成する。露光光の照射は、振動腕の側面(特に、各振動腕の内側面同士を連結する基部の側面)にも行う必要があるが、この際、基部の側面で反射した露光光が各振動腕の端部領域の側面や主面の側面との境界部付近であって、本来なら露光光を照射しない場所に照射され、その結果、一部が不本意に欠損しているレジストパターンが形成される。このようなレジストパターンを用いてエッチングを行うと、端部領域の側面に形成された電極片が振動腕の延在方向に分割されてしまい、これが断線に繋がる。
特開2007−171123号公報
本発明の目的は、断線、特に製造時における断線を防止または抑制することのできる振動片、この振動片を備える電子デバイスおよび電子機器を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本発明の振動片は、離間して配置されている二つの基部と、
前記二つの基部の間にあって、一方の前記基部から他方の前記基部に延在して配置されて前記二つの基部を連結し、延在方向の両端部側に位置する一対の端部領域と、前記一対の端部領域の間に位置する中央部領域を備えている振動領域を有する一対の振動腕と、を含み、
前記一対の端部領域および前記中央部領域には、それぞれ、前記振動腕の側面から前記側面とつながっている主面に乗り上げる電極片が配置されており、前記端部領域における前記主面上での前記電極片の平均幅が、前記中央部領域における前記主面上での前記電極片の平均幅よりも大きいことを特徴とする。
このような構成とすることにより、例えば、振動片の製造時にて、端部領域の電極片の振動腕の側面に形成された部分が不本意に除去されたとしても、主面に乗り上げた端部乗り上げ部によって導通が維持されるため、不本意な断線を防止することができる。
[適用例2]
本発明の振動片では、前記端部領域および前記中央部領域での主面の前記電極片の幅は、前記振動腕の延在方向に沿って一定であることが好ましい。
このような構成とすることにより、製造工程での不本意な断線を防止し、振動腕の振動が安定する。
[適用例3]
本発明の振動片では、前記端部領域での主面の前記電極片の幅の平均幅をWとし、前記振動腕の前記端部領域での平均幅をW’としたとき、0<W≦W’/6の関係を満足していることが好ましい。
このような構成とすることにより、振動腕の振動効率を十分に高く維持しつつ、製造時における不本意な断線を防止することができる。
[適用例4]
本発明の振動片では、前記主面上での前記電極片の平均幅は、7.5μm以上であることが好ましい。
このような構成とすることにより、製造時における不本意な断線をより確実に防止することができる。
[適用例5]
本発明の振動片では、前記振動領域は、前記一対の端部領域と、前記中央部領域との3つ領域で構成されていることが好ましい。
これにより、より効率的に振動腕を振動させることができる。
[適用例6]
本発明の電子デバイスは、本発明の振動片を備えることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い電子デバイスが得られる。
[適用例7]
本発明の電子デバイスでは、ダイヤフラムを有するダイヤフラム層と、
前記ダイヤフラムに固定されている前記振動片と、を含む圧力検出素子であることが好ましい。
これにより、電子デバイスが信頼性の高い圧力検出素子となる。
[適用例8]
本発明の電子機器は、本発明の振動片を備えることを特徴とする。
これにより、シラン性の高い電子機器が得られる。
本発明の第1実施形態に係る圧力センサーを示す斜視図である。 図1に示す圧力センサーの分解斜視図である。 図1に示す圧力センサーが備える振動片の平面図であって、(a)が上面図、(b)が下面の透過図である。 (a)が図3中のA−A線断面図、(b)が図3中のB−B線断面図、(c)が図3中のC−C線断面図である。 図3に示す振動片の部分拡大平面図である。 図1に示す圧力センサーの作動を説明する断面図である。 圧力センサーの製造方法を説明するための斜視図である。 圧力センサーの製造方法を説明するための斜視図である。 圧力センサーの製造方法を説明するための斜視図である。 本発明の電子デバイスを備える電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 本発明の電子デバイスを備える電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 本発明の電子デバイスを備える電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の電子デバイスを備える電子機器を適用した移動体(自動車)の構成を示す斜視図である。
以下、本発明の振動片、電子デバイスおよび電子機器を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る圧力センサーを示す斜視図、図2は、図1に示す圧力センサーの分解斜視図、図3は、図1に示す圧力センサーが備える振動片の平面図であって、(a)が上面図、(b)が下面の透過図、図4は、(a)が図3中のA−A線断面図、(b)が図3中のB−B線断面図、(c)が図3中のC−C線断面図、図5は、図3に示す振動片の部分拡大平面図、図6は、図1に示す圧力センサーの作動を説明する断面図、図7、図8および図9は、圧力センサーの製造方法を説明するための斜視図である。なお、以下の説明では、図1中の上側を「上」、下側を「下」と言う。他の図についてもこれに対応して説明する。また、以下では、図1に示すように、互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸とし、Z軸を圧力センサーの厚さ方向と一致する軸とする。
図1および図2に示すように、圧力センサー1は、ダイヤフラム層2と、振動片(本発明の振動片)5が作り込まれた振動体層3と、基台層4とを有しており、これら3つの層2、3、4が積層して構成されている。
ダイヤフラム層2、振動体層3および基台層4は、それぞれ、水晶で構成されているのが好ましい。このように、ダイヤフラム層2、振動体層3および基台層4を同一の材料で構成することにより、線膨張率の違いから生じる振動片5の不本意な反りや撓みを抑制することができ、圧力センサー1の圧力検知精度を向上させることができる。特に、振動体層3を水晶で構成することにより、優れた温度特性、振動特性を有する圧力センサー1となる。
ダイヤフラム層2、振動体層3および基台層4の外形形状は、それぞれ、例えば、フォトリソグラフィー技法とドライエッチングやウェットエッチング等の各種エッチング技法とを用いて一枚の水晶平板から形成することができる。
ダイヤフラム層2、振動体層3および基台層4は、低融点ガラスを用いて接合されている。ここで、低融点ガラスとしては、特に限定されないが、水晶と線膨張率が近いバナジウム系の低融点ガラスを用いるのが好ましい。これにより、各層2、3、4と低融点ガラスとの線膨張率の違いから生じる振動片5の不本意な反りや撓みを抑制することができる。
また、低融点ガラスには、粒子状のスペーサーが含まれているのが好ましい。スペーサーを含むことにより、各層2、3、4と低融点ガラスとの線膨張率の違いから生じる振動片5の不本意な反りや撓みをより効果的に抑制することができる。なお、ダイヤフラム層2、振動体層3、基台層4の接合は、低融点ガラスに換えて、各種接着剤やAu−Au等の金属−金属接合を用いてもよい。
−ダイヤフラム層−
ダイヤフラム層2は、外部からの圧力を受けることにより変形する薄肉部21と、この薄肉部21の周囲に形成された枠部22とを有している。また、ダイヤフラム層2は、薄肉部21の下面から突出し、Y軸方向に離間して形成された一対の支持部23、24を有している。これら一対の支持部23、24には低融点ガラスを介して振動片5が固定されている。
−基台層−
基台層4は、振動体層3を介してダイヤフラム層2と対向して設けられている。基台層4には、上面に開放する凹部41が設けられている。この凹部41がダイヤフラム層2に形成された凹部(薄肉部21)と対向することにより空間Sが形成され、この空間S内に振動片5が位置している。
空間Sは、真空状態であるのが好ましい。空間Sを真空状態とすることにより、振動片5のCI(Crystal Impedance)値を低下させ、周波数安定性を向上させることができる。なお、空間Sを真空状態とするには、例えば、真空状態(真空環境下)でダイヤフラム層2、振動体層3および基台層4を接合する方法や、基台層4に貫通孔を形成しておき、常圧下でダイヤフラム層2、振動体層3および基台層4を接合した後、前記貫通孔を介して空間Sを真空状態とし、貫通孔に充填物(AuS、AuGe等)を充填し封止する方法などが挙げられる。
−振動体層−
振動体層3は、ダイヤフラム層2と基台層4との間に配置されている。この振動体層3は、振動体31と、振動体31の周囲を囲むように設けられた枠状の枠部32と、振動体31と枠部32とを連結する4本の連結部331、332、333、334とを有している。
枠部32は、ダイヤフラム層2側から見た平面視にて、ダイヤフラム層2から露出する露出部321を有し、この露出部321に後述する導電パッド63、64がX軸方向に離間して並設されている。
振動体31は、Y軸方向に互いに離間して配置されている2つの基部311、312と、これらを連結する一対の振動腕313、314とを有している。
振動腕313、314は、それぞれ、2つの基部311、312の間にあって、基部311、312の一方から他方に延在して配置されている。また、振動腕313、314は、間隔を隔てて互いに平行にかつY軸方向に延在する長手形状をなしている。なお、振動腕の数としては、2本に限定されず、1本であっても、3本以上であってもよい。
このような振動体31は、基部311、312にて、低融点ガラスを介して支持部23、24に固定されている。
4本の連結部331〜334は、それぞれ、X軸方向に延在する長手形状をなし、連結部331、332が基部311と枠部32とを連結し、連結部333、334が基部312と枠部32とを連結している。なお、連結部の数や延在方向は、振動体31を枠部32に連結することができれば特に限定されず、例えば、各基部311、312に対して1本または3本以上の連結部が形成されていてもよい。
以上のような形状の振動体層3には、導体パターンが形成されている。導体パターンは、振動体31に形成された一対の励振電極61、62と、枠部32の露出部321に形成された一対の導電パッド63、64と、励振電極61、62と導電パッド63、64とを電気的に接続する配線65、66とを有している。
このような圧力センサー1では、振動体31と励振電極61、62とによって振動片5が構成され、励振電極61、62間に交番電圧を印加すると、振動腕313、314が互いに接近、離間を繰り返して振動する。特に、本実施形態の振動片5のような双音叉型の振動片は、伸張・圧縮応力に対する感度が良好であり、感圧素子としての分解能が優れている。そのため、このような振動片5を用いた圧力センサー1は、優れた圧力検知能力を発揮することができる。
一対の励振電極61、62は、振動片5の振動モードが振動片5の中心軸Y’に対して対称なモードで振動するように配置されている。図3(a)は、振動片5をダイヤフラム層2側から見た上面図であり、(b)は、振動片5をダイヤフラム層2側から見た下面の透過図である。また、図4には、図3中のA−A線断面図、B−B線断面図、C−C線断面図を示している。
図3および図4に示すように、励振電極61は、振動腕313、314上に形成された複数の電極片611と、基部311上に形成され、振動腕313に形成された電極片611と振動腕314に形成された電極片611とを接続する配線612、613と、基部312上に形成され、振動腕313に形成された電極片611と振動腕314に形成された電極片611とを接続する配線614、615とを有している。
これと同様に、励振電極62は、振動腕313、314上に形成された複数の電極片621と、基部311上に形成され、振動腕313に形成された電極片621と振動腕314に形成された電極片621とを接続する配線622、623と、基部312上に形成され、振動腕313に形成された電極片621と振動腕314に形成された電極片621とを接続する配線624、625とを有している。
電極片611、621は、振動腕313、314の長手方向および周方向のそれぞれの方向について交互に位置するように形成されており、かつ、振動腕313と振動腕314とで配置が逆となるように形成されている。
また、電極片611、621は、振動腕313、314の長手方向に沿って交互に計3つ形成されている。そのため、振動腕313、314を電極片611、621の配置に対応させて、その長手方向(延在方向)に沿って3つの振動領域に分けることができる。具体的には、振動腕313、314を、図4(a)の断面を含む第1端部領域(端部領域)A1と、図4(b)の断面を含む第2端部領域(端部領域)A2と、図4(c)の断面を含み、第1、第2端部領域A1、A2の間に位置する中央部領域A3とに分けることができる。
このように、振動腕313、314がそれぞれ、3つの領域A1〜A3からなる振動領域を有することにより、より効率的に振動腕313、314を振動させることができる。そのため、圧力センサーとしての感度に優れたものとなる。
以下、第1端部領域A1、第2端部領域A2、中央部領域A3の各領域での電極配置について順次詳細に説明する。
−第1端部領域A1−
振動腕313では、その上面、下面に電極片621a、621bが形成され、両側面に電極片611a、611bが形成されている。また、電極片611a、611bは、それぞれ、振動腕313の上面および下面に跨って形成されている。したがって、振動腕313の上面、下面では、幅方向の中央部に電極片621a、621bが形成されており、これを挟んだ両端部に電極片611a、611bが形成されている。また、電極片621a、621bは、それぞれ、Y軸方向に沿ってほぼ一定の幅を有しており、かつ、互いにその幅が等しい。また、主面(上面および下面)上の電極片611a、611b(乗り上げ部611a’、611b’)は、それぞれ、Y軸方向に沿ってほぼ一定の幅を有しており、かつ、互いにその幅が等しい。
一方、振動腕314では、その上面、下面に電極片611c、611dが形成され、両側面に電極片621c、621dが形成されている。また、電極片621c、621dは、それぞれ、振動腕314の上面および下面に跨って形成されている。したがって、振動腕314の上面、下面では、幅方向の中央部に電極片611c、611dが形成されており、これを挟んだ両端部に電極片621c、621dが形成されている。また、電極片611c、611dは、それぞれ、Y軸方向に沿ってほぼ一定の幅を有しており、かつ、互いにその幅が等しい。また、主面(上面および下面)上の電極片621c、621d(乗り上げ部621c’、621d’)は、それぞれ、Y軸方向に沿ってほぼ一定の幅を有してり、かつ、互いにその幅が等しい。
また、電極片611a、611dは、基部311の下面に形成された配線612を介して電気的に接続されており、電極片611b、611cは、基部311の上面に形成された配線613を介して電気的に接続されている。また、電極片621a、621cは、基部311の上面に形成された配線622を介して電気的に接続されており、電極片621b、621dは、基部311の下面に形成された配線623を介して電気的に接続されている。
−第2端部領域A2−
振動腕313では、その上面、下面に電極片621e、621fが形成され、両側面に電極片611e、611fが形成されている。また、電極片611e、611fは、それぞれ、振動腕313の上面および下面に跨って形成されている。したがって、振動腕313の上面、下面では、幅方向の中央部に電極片621e、621fが形成されており、これを挟んだ両端部に電極片611e、611fが形成されている。また、電極片621e、621fは、それぞれ、Y軸方向に沿ってほぼ一定の幅を有しており、かつ、互いにその幅が等しい。また、主面(上面および下面)上の電極片611e、611f(乗り上げ部611e’、611f’)は、それぞれ、Y軸方向に沿ってほぼ一定の幅を有しており、かつ、互いにその幅が等しい。
一方、振動腕314では、その上面、下面に電極片611g、611hが形成され、両側面に電極片621g、621hが形成されている。また、電極片621g、621hは、それぞれ、振動腕314の上面および下面に跨って形成されている。したがって、振動腕314の上面、下面では、幅方向の中央部に電極片611g、611hが形成されており、これを挟んだ両端部に電極片621g、621hが形成されている。また、電極片611g、611hは、それぞれ、Y軸方向に沿ってほぼ一定の幅を有しており、かつ、互いにその幅が等しい。また、主面(上面および下面)上の電極片621g、621h(乗り上げ部621g’、621h’)は、それぞれ、Y軸方向に沿ってほぼ一定の幅を有してり、かつ、互いにその幅が等しい。
また、電極片611e、621gは、基部312の上面に形成された配線614を介して電気的に接続されており、電極片611f、611hは、基部311の下面に形成された配線615を介して電気的に接続されている。また、電極片621e、621hは、基部311の上面に形成された配線624を介して電気的に接続されており、電極片621f、621gは、基部311の下面に形成された配線625を介して電気的に接続されている。
−中央部領域A3−
振動腕313では、その上面、下面に電極片611i、611jが形成され、両側面に電極片621i、621jが形成されている。また、電極片621i、621jは、それぞれ、振動腕313の上面および下面に跨って形成されている。したがって、振動腕313の上面、下面では、幅方向の中央部に電極片611i、611jが形成されており、これを挟んだ両端部に電極片621i、621jが形成されている。また、電極片611i、611jは、それぞれ、Y軸方向に沿ってほぼ一定の幅を有しており、かつ、互いにその幅が等しい。また、主面(上面および下面)上の電極片621i、621j(乗り上げ部621i’、621j’)は、それぞれ、Y軸方向に沿ってほぼ一定の幅を有しており、かつ、互いにその幅が等しい。
電極片611iは、振動腕313の上面の第1端部領域A1と中央部領域A3の間で、電極片611a、611bと電気的に接続されている。また、電極片611jは、振動腕313の下面の第2端部領域A2と中央部領域A3の間で、電極片611e、611fと電気的に接続されている。また、電極片621i、621jは、振動腕313の上面の第2端部領域A2と中央部領域A3の間で、電極片621eと電気的に接続されている。
一方、振動腕314では、その上面、下面に電極片621k、621lが形成され、両側面に電極片611k、611lが形成されている。また、電極片611k、611lは、それぞれ、振動腕314の上面および下面に跨って形成されている。したがって、振動腕314の上面、下面では、幅方向の中央部に電極片621k、621lが形成されており、これを挟んだ両端部に電極片611k、611lが形成されている。また、電極片621k、621lは、それぞれ、Y軸方向に沿ってほぼ一定の幅を有しており、かつ、互いにその幅が等しい。また、主面(上面および下面)上の電極片611k、611l(乗り上げ部611k’、611l’)は、それぞれ、Y軸方向に沿ってほぼ一定の幅を有しており、かつ、互いにその幅が等しい。
また、電極片621kは、振動腕313の上面の第1端部領域A1と中央部領域A3の間で、電極片621c、611dと電気的に接続されている。また、電極片621lは、振動腕313の下面の第2端部領域A2と中央部領域A3の間で、電極片611g、611hと電気的に接続されている。また、電極片611k、611lは、振動腕313の上面の第2端部領域A2と中央部領域A3の間で、電極片611gと電気的に接続されている。
以上、励振電極61、62の構成について詳細に説明した。図5に示すように、振動片5では、第1端部領域A1(第2端部領域A2)に形成された乗り上げ部の幅(平均幅)が、中央部領域A3に形成された乗り上げ部の幅(平均幅)よりも大きくなるように構成されている。以下、振動腕313の上面に形成された乗り上げ部611b’、621j’の幅の異なりについて代表して説明し、他の乗り上げ部(例えば、乗り上げ部611f’、621j’や、乗り上げ部621d’、611l’や、乗り上げ部621h’、611l’等)については、その説明を省略する。
乗り上げ部611b’の幅(平均幅)をW1とし、乗り上げ部621j’の幅(平均幅)をW2としたとき、W1、W2は、W1>W2なる関係を満足している。W1、W2がこのような関係を満足することにより、製造時における励振電極61、62の断線を防止することができる。
後述するように、振動片5の製造工程には、振動体31の表面に励振電極61、62を形成する工程が含まれており、この工程には、振動体31の表面に形成された金属膜上にフォトリソグラフィー技法を用いてレジストパターン(マスク)を形成する工程と、エッチング技法を用いてレジストパターンから露出している金属膜を除去する工程とが含まれている。
レジストパターンは、金属膜上に塗布したポジ型のフォトレジスト膜に露光光を照射し、現像によって露光光を照射した部分のフォトレジスト膜を除去することにより形成する。露光光の照射は、振動体31の側面(特に、各振動腕313、314の内側面、振動腕313、314の内側面同士を連結する基部311、312の側面)にも行う必要があるが、この際、基部311、312の側面で反射した露光光が各振動腕313、314の端部領域A1、A2の側面や主面の側面との境界部付近であって、本来なら露光光を照射しない場所に照射され、その結果、一部が不本意に欠損しているレジストパターンが形成される。このようなレジストパターンを用いてエッチングを行うと、端部領域A1、A2の側面に形成された電極片611、621が振動腕313、314の延在方向に分割されてしまい、これが断線に繋がるおそれがある。
しかしながら、W1>W2なる関係を満足することにより、例え振動腕313、314の端部領域A1、A2の側面にある金属膜(電極片611、621)の一部が不本意に除去されても、その上面および下面に形成された乗り上げ部611’、621’を介して電気的な接続が確保されるため、励振電極61、62の断線が防止される。
なお、W1の値としては、特に限定されないが、7.5μm以上であるのが好ましい。このような大きさとすることにより、上述の効果をより顕著に発揮することができる。ここで、上述の効果を高めるためには、W1をより大きくするのが好ましいが、W1を大きくすれば、その分、乗り上げ部611’と並んで形成されている電極片621aの幅を小さくしなければならない。しかしながら、電極片621aの幅を小さくすると、振動腕313の振動特性が低下する。そのため、振動特性の低下を抑制する観点から、W1は、振動腕313の幅の1/6以下程度とするのが好ましい。すなわち、振動腕313の幅(第1端部領域の平均幅)をW3としたとき、0<W1≦W3/6なる関係を満足するのが好ましい。同様の観点から、振動腕の上面および下面に配置される電極については、端領域<中央領域となるのが好ましく、端領域の電極片611(c、d、g、h)、621(a、b、e、f)の幅は振動腕の半分以上とするのが好ましい。
また、W1、W2が、W1>W2なる関係を満足することにより、振動効率に優れた振動片5となる。第1端部領域A1、第2端部領域A2および中央部領域A3のうち、振動腕313の振動に最も寄与する領域は、中央部領域A3である。そのため、振動腕313の中央部領域A3では特に、電界効率を高めるために上面および下面に形成された電極片611i、611jの幅をなるべく広く形成するのが望ましい。W1>W2なる関係を満足すれば、中央部領域A3では、乗り上げ部621j’の幅が小さくなり、その分、電極片611i、611jの幅を広くすることができる。したがって、振動効率に優れた振動片5となる。
なお、上述の効果をより高めるためには、W2=0とするのが好ましいが、製造時の電極片621のパターニング精度(フォトリソグラフィー技法によるマスクの形成精度)を考慮すると、2μm程度とするのが好ましい。このような値であれば、製造時のマスクずれに伴う励振電極61、62の断線を効果的に防止することができるとともに、上述の効果を十分に発揮することができる。
また、振動片5では、各領域A1、A2、A3において振動腕313、314の上面および下面に形成された各電極片611、621の幅がY軸方向に沿って等しく、かつ、乗り上げ部611’、621’の幅がY軸方向に沿って等しく、さらには、振動腕313、314の上面および下面において幅方向に隣り合う電極片の離間距離(図5中のDで示す距離)がY軸方向に沿って等しい。このような電極配置とすることにより、振動腕313、314の長手方向の全域に均一な電界を作用させることができるため、振動腕313、314の振動が安定する。また、所定箇所への電解の集中を防止することができるため、強励振にも強度的に十分に耐えることのできる励振電極61、62となる。
以上、圧力センサー1の構成について説明した。このような圧力センサー1は、次のようにして作動する。図6(a)に示すような圧力がダイヤフラム層2に加わると、図6(b)に示すように、2つの支持部23、24の下面が拡開するように薄肉部21が撓む。この薄肉部21の撓みによって、振動腕313、314に引っ張りの力が加えられる。振動片5は、振動腕313、314に引っ張りの応力が付与されると発振周波数が高くなる特性を有しているため、振動片5の発振周波数の変化量を検知し、検知された発振周波数の変化量に基づいて、圧力センサー1に付与された圧力の大きさを導き出すことができる。
2.振動片の製造方法
振動片5の製造方法は、振動体31を用意する工程と、振動体31の表面に励振電極61、62を形成する工程とを有している。
まず、図7に示すように、水晶平板を用意し、この水晶平板をフォトリソグラフィー技法とエッチング技法(ウェットエッチング)とを用いて所定形状にパターニングすることにより、振動体層3が得られる。得られた振動体31の側面には、水晶の結晶面が現れる。
次に、図8に示すように、振動体31の表面に蒸着やスパッタリングによって金属膜600を成膜する。金属膜600の構成としては、励振電極61、62となり得るものであれば特に限定されないが、例えば、Ni(ニッケル)、Cr(クロム)等からなる下地層と、Au(金)、Ag(銀)、Cu(銅)等からなる電極層とが積層した積層構造とするのが好ましい。このような構成によれば、振動体31との密着性に優れ、かつ、導電性に優れた励振電極61、62を形成することができる。次に、金属膜600上にフォトレジスト膜(ポジ型のフォトレジスト膜)700を成膜する。
次に、金属膜600の除去したい部分(励振電極61、62となる部分以外の部分)に対応するようにマスクを介してフォトレジスト膜700に露光光を照射して露光し、露光した部分を現像液で除去する。これにより、励振電極61、62に対応する部分にのみフォトレジスト膜が形成されたレジストパターンが形成される。そして、このレジストパターンを介してウェットエッチングすることにより、金属膜600のレジストパターンから露出している部分を除去する。以上により、振動体31に励振電極61、62が形成される。
ここで、露光の際には、振動体31の側面部分に対しても露光光を照射する必要がある。特に、基部311の振動腕313の内周面同士を接続する側面311’は、水晶の結晶面が露出することにより、異なる方向を向く面が複数並んで構成されている。側面311’には配線613、623を形成するために露光光を照射する必要があるため、図8に示すように露光光LLを照射すると、露光光LLが側面311’で反射し、反射した露光光LL’が振動腕313の内側面に照射されてしまうおそれがある。反射した露光光LL’が照射された箇所は、電極片611(611b)となる部分であるため、本来ならば露光光LLが照射されない領域である。このように、振動腕313、314の内側面の不本意な領域に露光光LLが照射されてしまうと、例えば、図9のように、電極片611bの振動腕313の内側面上に位置する部位が不本意に除去されてしまい、これが断線の原因となる。
しかしながら、振動片5では、前述したように、第1端部領域A1に形成された乗り上げ部611b’の幅W1が、中央部領域A3に形成された乗り上げ部621j’の幅W2よりも大きくなるように構成されているため、すなわち、第1端部領域A1に形成された乗り上げ部611b’の幅W1が十分に広く確保されているため、前述したような不本意な除去部が発生しても、乗り上げ部611b’によって導通を十分に確保することができる(断線を防止することができる)。なお、上述の説明では、側面311’に照射して反射した露光光LL’が振動腕313の内側面に照射される場合について説明したが、側面311’に照射して反射した露光光LL’が振動腕314の内側面に照射される場合や、基部312の振動腕313の内周面同士を接続する側面に照射して反射した露光光LL’が振動腕313、314の内側面に照射される場合についても同様である。
また、ウェットエッチング時に、エッチング液が電極片611、621の角部(例えば、図9中の81〜84等)に溜まり易いため、従来では、これらの角部81〜84から電極片611、621が剥がれるおそれがあったが、振動片5では、第1端部領域A1に形成された乗り上げ部611b’の幅W1が十分に広く確保されているため、このような電極片611、621の剥がれを効果的に防止することができる。そのため、この観点からも断線を防止することができる。
以上、振動片5の製造方法について説明した。
なお、前述したように、W1の値としては、特に限定されないが、7.5μm以上であるのが好ましい。上述した製造方法によって、W1=7.5μmの振動片5と、W1=4μmの振動片5とを、それぞれ、100個ずつ製造し、断線の有無を確認した。その結果、W1=7.5μmでは、断線した振動片5が1%程度であったのに対して、W1=4μmでは、断線した振動片5が10%程度であった。このように、W1を7.5μm以上とすることにより、上述した効果(断線防止の効果)を効果的に発揮することができることが分かった。
また、前述したように、W1は、振動腕313、314の幅の1/6以下程度とするのが好ましく、1/10以下であるとより好ましい。第1、第2端部領域A1、A2の電極片611(c、d、g、h)、621(a、b、e、f)についても電極幅を振動腕の半分以上とするのが好ましい。上述した製造方法によって、W1が振動腕313、314の幅の1/6の振動片5と、W1が振動腕313、314の幅の1/5の振動片5とを、それぞれ、100個ずつ製造し、振動効率をCI値から測定した。その結果、W1が振動腕313、314の幅の1/5の振動片5のCI値は、1/6の振動片5のCI値に対して平均20%程度悪化した。このように、W1を振動腕313、314の幅の1/6以下程度とすることにより、優れた振動効率が発揮されることが分かった。
(電子機器)
次いで、本発明の電子デバイスを適用した電子機器(本発明の電子機器)について、図10〜図13に基づき、詳細に説明する。
図10は、本発明の電子デバイスを備える電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部2000を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、外圧や操作時の指での押圧を検出するための圧力センサー1が内蔵されている。
図11は、本発明の電子デバイスを備える電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部2000が配置されている。このような携帯電話機1200には、外圧や操作時の指での押圧を検出するための圧力センサー1が内蔵されている。
図12は、本発明の電子デバイスを備える電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ディジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
このようなディジタルスチルカメラ1300では、撮影者が表示部に表示された被写体像を確認し、シャッタボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号がメモリー1308に転送・格納される。また、このディジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1430が、データ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。このようなディジタルスチルカメラ1300には、外圧や操作時の指での押圧を検出するための圧力センサー1が内蔵されている。
図13は、本発明の電子デバイスを備える電子機器を適用した移動体(自動車)の構成を示す斜視図である。自動車1500は、車体1501と、4つの車輪1502とを有しており、車体1501に設けられた図示しないエンジンによって車輪1502を回転させるように構成されている。このような自動車1500には、圧力センサー1が内蔵されている。圧力センサー1は、車体1501の傾斜を検出する傾斜計や、車体1501の加速度を検出する角速度センサーとしても応用することができ、例えば、圧力センサー1からの信号に基づいて車体1501の姿勢を検出し、検出結果に応じてサスペンションの硬軟を制御したり、個々の車輪1502のブレーキを制御したりすることができる。その他、このような電子部品は、二足歩行ロボットやラジコンヘリコプターで利用することができる。
なお、本発明の電子デバイスを備える電子機器は、図10のパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図11の携帯電話機、図12のディジタルスチルカメラ、図13の移動体の他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレーター等に適用することができる。
以上、本発明の振動片、電子デバイスおよび電子機器を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。
また、前述した実施形態では、振動体層(振動体)を水晶で構成した構成について説明したが、振動体層の構成材料としては、水晶に限定されず、例えば、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、ホウ酸リチウム、チタン酸バリウム等の水晶以外の圧電体材料で構成することもできる。
また、前述した実施形態では、振動片の振動腕が長手方向に3つの振動領域(第1端部領域、第2端部領域および中央部領域)に分かれていたが、これに限定されず、例えば、5つの領域に分かれていてもよい。言い換えれば、振動腕延在方向に沿って、中央部領域が、第1中央部領域、第2中央部領域および第3中央部領域に分かれている構成であってもよい。この場合にも、一方の電極片と他方の電極片が振動腕の長手方向に交互に配置される。
1……圧力センサー 2……ダイヤフラム層 21……薄肉部 22……枠部 23、24……支持部 3……振動体層 31……振動体 311、312……基部 311’……側面 313、314……振動腕 32……枠部 321……露出部 331、332、333、334……連結部 4……基台層 41……凹部 5……振動片 600……金属膜 61、62……励振電極 611、611a〜611l、621、621a〜621l……電極片 611’、611a’、611b’、611e’、611f’、611k’、611l’、621’、621c’、621d’、621g’、621h’、621i’、621j’、621l’……乗り上げ部 612、613、614、615、622、623、624、625……配線 63、64……導電パッド 65、66……配線 700……フォトレジスト膜 81〜84……角部 1100……パーソナルコンピューター 1102……キーボード 1104……本体部 1106……表示ユニット 1200……携帯電話機 1202……操作ボタン 1204……受話口 1206……送話口 1300……ディジタルスチルカメラ 1302……ケース 1304……受光ユニット 1306……シャッタボタン 1308……メモリー 1312……ビデオ信号出力端子 1314……入出力端子 1430……テレビモニター 1440……パーソナルコンピューター 1500……自動車 1501……車体 1502……車輪 2000……表示部 A1……第1端部領域 A2……第2端部領域 A3……中央部領域 D……離間距離 LL、LL’……露光光 W1、W2、W3……幅

Claims (8)

  1. 離間して配置されている二つの基部と、
    前記二つの基部の間にあって、一方の前記基部から他方の前記基部に延在して配置されて前記二つの基部を連結し、延在方向の両端部側に位置する一対の端部領域と、前記一対の端部領域の間に位置する中央部領域を備えている振動領域を有する一対の振動腕と、を含み、
    前記一対の端部領域および前記中央部領域には、それぞれ、前記振動腕の側面から前記側面とつながっている主面に乗り上げる電極片が配置されており、前記端部領域における前記主面上での前記電極片の平均幅が、前記中央部領域における前記主面上での前記電極片の平均幅よりも大きいことを特徴とする振動片。
  2. 前記端部領域および前記中央部領域での主面の前記電極片の幅は、前記振動腕の延在方向に沿って一定である請求項1に記載の振動片。
  3. 前記端部領域での主面の前記電極片の幅の平均幅をWとし、前記振動腕の前記端部領域での平均幅をW’としたとき、0<W≦W’/6の関係を満足している請求項1または2に記載の振動片。
  4. 前記主面上での前記電極片の平均幅は、7.5μm以上である請求項1ないし3のいずれか一項に記載の振動片。
  5. 前記振動領域は、前記一対の端部領域と、前記中央部領域との3つ領域で構成されている請求項1ないし4のいずれか一項に記載の振動片。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載の振動片を備えることを特徴とする電子デバイス。
  7. ダイヤフラムを有するダイヤフラム層と、
    前記ダイヤフラムに固定されている前記振動片と、を含む圧力検出素子である請求項6に記載の電子デバイス。
  8. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載の振動片を備えることを特徴とする電子機器。
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