JP2014029068A - 建設機械 - Google Patents

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沢哉 野村
Tatsuo Takishita
竜夫 滝下
Wataru Takagi
渉 高木
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Abstract

【課題】多種多様なレンタル業者のエンドユーザのニーズに対応することができる建設機械を提供する。
【解決手段】建設機械の走行用油圧モータの押しのけ容積可変機構を制御して建設機械の走行速度を1速と2速とに切替える操作手段を備えた建設機械であって、前記操作手段は、前記建設機械1の運転席10の側部に位置するコンソールボックスに設けたシーソースイッチ38と、前記運転席10の側部に設けたブレード操作レバー32のグリップ部32aに取付けた押しボタンスイッチ39と、前記運転席10の前側の床上に設けたペダルスイッチ41とを備えたものである。
【選択図】図3

Description

本発明は、走行速度を高速と低速とに切換えることができる建設機械に係り、更に詳しくは、走行速度を高速と低速とに切換えることができるブレードを備えた建設機械に関するものである。
油圧ショベル等の建設機械においては、建設機械の走行速度を例えば高速と低速とに切換える機能を有しているが、その切換操作の操作性を高めて負担を軽減できると共に、走行操作上の安全性も向上できるようにするため、運転席の近傍に位置するスイッチボックスと、運転席の前側に位置する操作レバー又は運手席の床面との2箇所に、走行速度を高速側と低速側とに切換える速度切換スイッチをそれぞれ設けるとともに、前記各速度切換スイッチからの信号に従って走行速度を可変に制御する制御手段を備えたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2008−207721号公報
油圧ショベル等の建設機械として、種々の形式のものがあり、前述した特許文献1に開示されているように、所謂ミニショベルと呼ばれる小型の油圧ショベルがある。この小型の油圧ショベルは、例えば、街角や路地裏等で管埋設工事や地面の整地作業を行うことができるように、掘削バケットを備える多関節形の作業腕と排土板を有する排土装置を備えている。
近年、この小型の油圧ショベルに関して、レンタル業者が増えているのが現状である。このような背景に基づき、レンタル業者のユーザ(エンドユーザ)のニーズが多種多様化している。例えば、エンドユーザは、ユーザ自身が行う作業に適した走行制御が可能なスイッチ操作手段を備えるものが欲しいとの要請がある。
具体的には、2速(高速)で走行する頻度の高い作業を行うユーザに対しては、運転席の近傍に位置するスイッチボックスに走行速度を高速側と低速側とに切換える速度切換スイッチを設けることが好ましく、また、作業開始時に1速(低速)で作業を行いたいというユーザに対しては、キースイッチのオフにより1速に戻り、オンオフにより2速切換を交互に行うことができるスイッチを設けることが好ましく、更には、道路工事での地面の均し作業を行うユーザに対しては、オペレータはブレード(排土板)操作レバーの操作に専念しているために、速度切換スイッチをオペレータの足元に設けることが好ましい。
しかしながら、現状の建設機械においては、上述したユーザの要求を満たす走行制御が可能なスイッチ操作手段を備えていないため、多種多様なレンタル業者のエンドユーザのニーズに対応できないという問題がある。
本発明は、上述の事柄にもとづいてなされたもので、その目的とするところは、エンドユーザの多種多様なニーズに対応してエンドユーザの利便性を向上させ、また、レンタル業者においては、エンドユーザに対して商品付加価値の高い建設機械を提供するものである。
上記の目的を達成するために、第1の発明は、建設機械の走行用油圧モータの押しのけ容積可変機構を制御して建設機械の走行速度を1速と2速とに切替える操作手段を備えた建設機械であって、前記操作手段は、前記建設機械の運転席の側部に位置するコンソールボックスに設けたシーソースイッチと、前記運転席の側部に設けたブレード操作レバーのグリップ部に取付けた押しボタンスイッチと、前記運転席の前側の床上に設けたペダルスイッチとを備えたことを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、前記シーソースイッチ、前記押しボタンスイッチ、前記ペダルスイッチは、前記走行用油圧モータの押しのけ容積可変機構を制御する走行速度切替電磁弁の操作コイルにリレー回路を介して並列に接続したことを特徴とする。
更に、第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記シーソースイッチ、前記押しボタンスイッチ、前記ペダルスイッチを選択的に前記走行速度切替電磁弁の操作コイルに接続する選択スイッチを更に備えたことを特徴とする。
本発明によれば、エンドユーザの多種多様なニーズに対応可能にしてエンドユーザの利便性を向上させ、また、レンタル業者においては、エンドユーザに対して商品付加価値の高い建設機械を提供することができる。
本発明の建設機械の第1の実施の形態をとしての油圧ショベルを示す側面図である。 本発明の建設機械の第1の実施の形態における左右の走行用油圧モータに係わる油圧回路を示す図である。 本発明の建設機械の第1の実施の形態における運転室を一部断面にて上方から見た示す斜視図である。 本発明の建設機械の第1の実施の形態を構成する電気回路図である。 本発明の建設機械の第2の実施の形態を構成する電気回路図である。
以下、本発明の建設機械の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1乃至図4は本発明の建設機械の第1の実施の形態を示すもので、図1は本発明の建設機械の第1の実施の形態をとしての油圧ショベルを示す側面図、図2は本発明の建設機械の第1の実施の形態における左右の走行用油圧モータに係わる油圧回路を示す図、図3は本発明の建設機械の第1の実施の形態における運転室を一部断面にて上方から見た示す斜視図、図4は本発明の建設機械の第1の実施の形態を構成する電気回路図である。
図1に示すように、本発明の建設機械の走行制御装置の一実施の形態を備えた建設機械としての油圧ショベル1は、走行体2と、この走行体2上に旋回可能に設けた旋回体3と、この旋回体3の基礎下部構造をなす旋回フレーム4と、この旋回フレーム4の前側に左右方向に回動可能に設けられたスイングポスト5と、このスイングポスト5に上下方向に回動可能(俯仰可能)に連結された多関節型の作業機6と、旋回フレーム4上に設けた運転室7と、旋回フレーム4の後部に設けたカウンタウエイト8と、旋回フレーム4上の運転室7以外の周囲部分を覆う外装カバー9と備えている。運転室7内には運転者が着座する運転席10が設けられている。
外装カバー9で覆われた運転室7の後部には、原動機室11が形成され、運転室7内の運転席10の下部には、コントローラ等の制御機器を収納する制御機器室が形成されている。
原動機室11内には、エンジンと、このエンジンにより駆動される油圧ポンプと,この油圧ポンプからの圧油を切換え制御する制御弁と,圧油タンクとからなる圧油機器と、エンジンを冷却する機器等とが設けられている。
走行体2は、上方から見て略H字形状のトラックフレーム12と、このトラックフレーム12の左右両側の後端近傍に回転可能に支持された左右の駆動輪13と、トラックフレーム12の左右両側の前端近傍に回転可能に支持された左右の従動輪14と、左右それぞれの駆動輪13と従動輪14とに掛け渡された左右の履帯15とを備えている。駆動輪15は、これに連結した走行用油圧モータ16及び減速装置(図示せず)により駆動される。
トラックフレーム12の前側には、上下動可能に設けた排土板(ブレード)17とこのブレード17を上下動させるブレード操作用油圧シリンダ(図示せず)とからなる排土装置18が装設されている。排土装置18のブレード17は、昇降シリンダ(図示せず)等により上,下に昇降され、通常は地面(路面)から上方に離間した位置に配置される。そして、排土装置8のブレード17は、例えば地均し作業等を行うときに、地面に載置される位置まで降下される。
多関節型の作業機6は、スイングポスト5にシリンダ19により俯仰動可能に設けたブーム20と、このブーム20の先端にシリンダ21により回動可能に設けたアーム22と、このアーム22の先端にシリンダ23に回動可能に設けた例えば土砂等の掘削作業を行うバケット24を備えている。
次に、図2を用いて、走行用油圧モータ16の油圧回路を説明する。
図2において、左右の走行用油圧モータ16を符号16a,16b、左右の走行用の制御弁を符号25a,25bで示している。左右の走行用油圧モータ16a,16bは制御弁25a,25bを介して油圧ポンプ26に接続されている。
左右の走行用油圧モータ16a,16bはそれぞれ可変容量型であり、押しのけ容積可変機構(斜板)16a1,16b1と、押しのけ容積可変機構16a1,16b1をそれぞれ駆動する制御ピストン16a2,16b2とを備えている。制御ピストン16a2,16b2の一側には受圧部16a3,16b3が形成され、その反対側にはバネ16a4,16b4が配置されている。
制御ピストン16a2,16b2の受圧部16a3,16b3には、走行速度切替電磁弁27が連結されている。走行速度切替電磁弁45は図示のOFF位置にあるとき、制御ピストン16a2,16b2の受圧部16a3,16b3をタンクに連通し、制御ピストン16a2,16b2はバネ16a4,16b4の力で押されて図示の位置にあって、押しのけ容積可変機構16a1,16b1は大傾転位置(大容量位置)に保持されている。
また、走行速度切替電磁弁27はON位置に切り換えられると、パイロット油圧ポンプ28の吐出圧力が制御ピストン16a2,16b2の受圧部16a3,16b3にバネ16a4,16b4に抗して制御圧力として導かれる。これにより制御ピストン16a2,16b2が作動して、押しのけ容積可変機構16a1,16b1を大傾転位置(大容量位置)から小傾転位置(小容量位置)へと切り換える。
大傾転位置では走行用油圧モータ16a,16bは低速回転が可能であり、走行低速に適した状態となり、小傾転位置では走行用油圧モータ16a,16bは高速回転が可能であり、走行高速に適した状態となる。本明細書では、押しのけ容積可変機構16a1,16b1が大傾転位置にあるときの状態を走行用油圧モータ16a,16bの1速といい、押しのけ容積可変機構16a1,16b1が小傾転位置にあるときの状態を走行用油圧モータ16a,16bの2速という。
次に、図3を用いて、運転室7内に配置した操作レバー、操作ペダル、及び操作手段であるスイッチの配置構成を説明する。図3において、図1と同じ部分には、同じ符号を付して説明を省略する。
運転室7内の運転席10の左,右両側にはコンソール装置29,30がそれぞれ設けられている。左側及び右側のコンソール装置29,30には、例えば、多関節型の作業機6を操作するための操作レバー29a,30aが設けられている。
左側のコンソール装置29の近傍には、ゲートロックレバー31が設けられている。また、右側のコンソール装置30の外側には、前,後方向に傾転することにより、ブレード17を上,下に昇降させるためのブレード操作レバー32が設けられている。
運転席10の前側で幅方向中間部の床上には、オペレータの操作に従って走行速度の調整及びステアリングを行うための左,右の走行操作用レバー33a,33bと左,右の走行用ペダル34a,34bとが設けられている。右の走行用ペダル34bの右側には、多関節型の作業機6をスイングポスト5を支軸として揺動させるためのスイング操作ペダル35が設けられている。
また、スイング操作ペダル34の右側で右側のコンソール装置30の前部には、モニタ36が設けられている。モニタ36はこの例では図4に示すように、2速に設定された場合、例えば、うさぎの絵が点灯するようにしてある。
前述したレバー、ペダルの操作量は、操作量検出器で検出され、その検出信号がコントローラ(図示せず)へと出力される。そして、コントローラは、このときの検出信号に従ってシリンダ、油圧モータ等の油圧アクチュータを操作するための方向制御弁(図示せず)を制御するものである。
次に、図3を用いて、走行用油圧モータ16a,16bの押しのけ容積可変機構16a1,16b1を制御して建設機械1の走行速度を1速と2速とに切替える操作手段としてのスイッチの配置構成を説明する。
図3において、右側のコンソール装置30には、スイッチボックス37が設けられている。スイッチボックス37の上面には、ライト操作用スイッチ、ワイパ操作用スイッチ等のスイッチに加えて、シーソースイッチ38が設けられている。このシーソースイッチ38は、オペレータが指で一方側の1速位置を押すことにより、走行速度を1速に切換え、かつオペレータが指を離しても1速位置に止まり、また他方側の2速位置を押すことにより、走行速度を2速に切換え、かつオペレータが指を離しても2速位置に止まるものである。
右側のコンソール装置30の近傍に位置するブレード操作レバー32のグリップ部32aには、ブレード操作時における走行速度を設定するための押しボタンスイッチ39が設けられている。この押しボタンスイッチ39は、キースイッチがOFFしたとき、1速に戻り、指で押される毎に、走行速度を1速と2速の間で交互に切換え、指を離すとそのときの速度段位置に留まるものである。
運転室7の前方右床面部には、踏込ペダル40が設けられている。この踏込ペダル40には、ペダルスイッチ41(図4参照)が設けられている。このペダルスイッチ41は、踏込ペダル40が踏込まれたときに、走行速度を1速から2速に切換え、かつ、踏込ペダル40が踏込まれている間のみ、走行速度を2速に設定するものである。
次に、上述したシーソースイッチ38、押しボタンスイッチ39、ペダルスイッチ41と走行速度切替電磁弁27とを接続する電気回路を、図4を用いて説明する。
図4において、図1乃至図3と同じ部分には、同じ符号を付して説明を省略する。
押しのけ容積可変機構16a1,16b1を制御する走行速度切替電磁弁27は、通常、バネ27aによってイ位置に保持され、その操作コイル27bが励磁されると、ロ位置に切り替わり、パイロット油圧ポンプ28からのパイロット圧油を押しのけ容積可変機構16a1,16b1に供給する。これにより、走行用油圧モータ16a,16bは1速から2速に切替えられる。
走行速度切替電磁弁27の操作コイル27bには、電源Wをからの電力を操作コイル27bに供給遮断するためのリレー回路42が接続されている。リレー回路42は、常開のルレー接点42aと、励磁により常開接点42aを閉成するリレーコイル42bと、リレーコイル42bに並列に接続した逆起電力ショート用のダイオード42cとを備えている。
リレー回路42のリレーコイル42bは、詳細を後述するシーソースイッチ38、押しボタンスイッチ39、ペダルスイッチ41の閉成により励磁される。シーソースイッチ38、押しボタンスイッチ39、ペダルスイッチ41は、リレー回路42のリレーコイル42bを電源WAとの間に並列に接続されている。
押しボタンスイッチ39とリレー回路42のリレーコイル42bとの間には、リレーユニット43が設けられている。リレーユニット43は、電源WAとリレー回路42のリレーコイル42bとの間に設けたリレー接点43aとリレー接点43aを開閉するリレーコイル43bとを有するリレー回路43cを有している。
リレー回路43のリレーコイル43bの一方側は電源Wに、他方側はトランジスタ43d、抵抗43eを介して処理回路43fの出力部に接続されている。また、処理回路43fの入力部には、押しボタンスイッチ39が接続されている。
また、リレー回路43のリレーコイル43bに接続した電源Wは、キースイッチ(図示せず)がOFFすると、リレー回路43のリレーコイル43bへの電流がOFFするので、キースイッチをONする際には、リレー回路43cのリレー接点43aはOFFとなっている。このため、リレー回路43は、1速に選択されている。
更に、リレー回路43における処理回路43fは、キースイッチのON後、押しボタンスイッチ39が押されて最初のON信号を入力すると、トランジスタ43dをONにし、処理回路43fに接続した電源Wからの電流をリレー回路43cのリレーコイル43bを励磁し、リレー接点43aを閉じる(2速に移行)。その後、押しボタンスイッチ39がもう一度押されると、処理回路43fはトランジスタ43dをOFFにし、処理回路43fに接続した電源Wからリレー回路43cのリレーコイル43bに流れる電流を遮断して、リレーコイル43bを消磁しリレー接点43aを開にする(1速に移行)。以降、処理回路43fは押しボタンスイッチ39が押される毎、2速と1速とに交互に切り換える。
前述したペダルスイッチ41は、踏込ペダル40が踏込まれたときに、接点を閉じて、電源WAからの電流をリレー回路42のリレーコイル42bに流してリレーコイル42bを励磁し、そのリレーコイル42bを閉じる(1速から2速に移行)。
前述したシーソースイッチ38は、一方側の1速位置を押すことにより走行速度を1速に、また他方側の2速位置を押すことにより走行速度を2速に設定するものであり、上述した押しボタンスイッチ39、ペダルスイッチ41に対して優先するように電気的に接続されている。
次に、上述した本発明の建設機械の第1の実施の形態の動作を図1乃至図4を用いて説明する。
まず、キースイッチをONにした状態において、エンドユーザが建設機械1を2速で走行する頻度の高い作業、例えば、多関節型の作業機6によって土砂を掘削し、土砂を他の場所に移動して放土を繰り返す作業で使用したい場合には、シーソースイッチ38を2位置に切り換えれば、電源WAからの電流がリレー回路42のリレーコイル42bに流れ、リレー接点42aが閉じる。これにより、走行速度切替電磁弁27は、イ位置(1速位置)からロ位置(2速位置)に切り替わり、パイロット油圧ポンプ28からのパイロット圧油を押しのけ容積可変機構16a1,16b1に供給するので、走行用油圧モータ16a,16bは1速から2速に切り換えられる。この場合、オペレータがシーソースイッチ38から指を離しても、走行速度は2速のままである。これよって、建設機械1を2速で走行する頻度の高い作業で使用するときに、利便性を向上できる。
次に、例えば、作業開始時、ブレード17を用いて地面を整地するために、走行速度を1速にして作業を開始したい場合がある。この場合、キースイッチをONしたとき、押しボタンスイッチ39は1速位置になっているので、オペレータは、走行速度の設定を意識せずに、右手で左,右の走行操作用レバー33a,33bを握り、左手でブレード操作レバー32を握って建設機械1の操舵とブレード17の上下位置の調整作業に専念して、建設機械1の走行速度を1速に維持した状態で、作業開始時のブレード17による整地作業を行うことができるので、オペレータの利便性が向上する。
次に、例えば、道路工事での地面の均し作業において、建設機械1を前進時に2速で、後進時に1速で移動させたいという場合がある。この場合には、オペレータは、踏込ペダル40を踏み込んで、ペダルスイッチ41を閉じれば、建設機械1を2速で走行させることができ、オペレータはブレード操作レバー32によってブレード17の高さ等のブレード操作に専念することができる。
上記の如く、踏込ペダル40が踏み込まれると、ペダルスイッチ41が閉じるので、リレー回路42のリレーコイル42bが励磁し、リレー接点42aを閉じる。その結果、電源Wと走行速度切替電磁弁27の操作コイル27bとが接続して、走行速度切替電磁弁27はイ位置(1速位置)からロ位置(2速位置)に切り替わり、走行用油圧モータ16a,16bを2速にすることができる。また、踏込ペダル40の踏み込みを止めると、走行用油圧モータ16a,16bを1速にすることができ、上述した道路工事での地面の均し作業において、オペレータは走行操作用レバー33a,33b及びブレード操作レバー32の操作に専念することができ、オペレータの利便性が向上する。
上述したように、本発明の第1の実施の形態によれば、エンドユーザの多種多様なニーズに対応可能としてエンドユーザの利便性を向上させ、また、レンタル業者においては、エンドユーザに対して商品付加価値の高い建設機械を提供することができる。
具体的には、例えば、普段使用している建設機械と異なる建設機械を、レンタル業者からレンタルして使用する場合、走行速度の操作手段の配置が異なり、オペレータはその操作に違和感を生じるが、本発明においては、普段使用していた建設機械の操作と同様な操作が可能になり、違和感が解消され、オペレータの利便性が向上する。
また、レンタル業者においては、上述のエンドユーザに対して満足度を与えることができるという商品付加価値の高い建設機械を提供することができる等の利点がある。
図5は本発明の建設機械の第2の実施の形態を構成する上述したシーソースイッチ38、押しボタンスイッチ39、ペダルスイッチ41と走行速度切替電磁弁27とを接続する電気回路を示すのもで、図5において、図1乃至図4と同じ部分には、同じ符号を付して説明を省略する。
この実施の形態は、シーソースイッチ38、押しボタンスイッチ39、ペダルスイッチ41を、リレー回路42のリレーコイル42bに選択的に接続するための選択スイッチ44を設けたものである。
この実施の形態によれば、前述した第1の実施の形態と同様に、エンドユーザの多種多様なニーズに対応可能としてエンドユーザの利便性を向上させ、また、レンタル業者においては、エンドユーザに対して商品付加価値の高い建設機械を提供することができる。
また、選択スイッチ44の設置により、シーソースイッチ38、押しボタンスイッチ39、ペダルスイッチ41の切り換えの煩わしさを解消することができる。
[他の実施例]
なお、上述の実施の形態においては、押しボタンスイッチ39の接点容量が、走行速度切替電磁弁27の操作コイル27bへの電力容量よりも小さいため、リレー回路43を設けて、供給電流を小さくしたが、走行速度切換スイッチ38及び踏込ペダルスイッチ41の接点容量が小さい場合には、同様なリレー回路を設けることが可能である。
また、シーソースイッチ38、押しボタンスイッチ39及びペダルスイッチ41の接点容量が大きい場合には、シーソースイッチ38、押しボタンスイッチ39及びペダルスイッチ41を、リレー回路のリレーコイル42bに直接に接続することも可能である。
1 油圧ショベル
2 走行体
3 旋回体
6 多関節型の作業機
7 運転室
10 運転席
16a,16b 左右の走行用油圧モータ
16a1,16b1 押しのけ容積可変機構
17 ブレード
27 走行速度切替電磁弁
32 ブレード操作レバー
38 シーソースイッチ
39 押しボタンスイッチ
40 踏込ペダル
41 ペダルスイッチ
42 リレー回路
43 リレー回路

Claims (3)

  1. 建設機械の走行用油圧モータの押しのけ容積可変機構を制御して建設機械の走行速度を1速と2速とに切替える操作手段を備えた建設機械であって、
    前記操作手段は、前記建設機械の運転席の側部に位置するコンソールボックスに設けたシーソースイッチと、前記運転席の側部に設けたブレード操作レバーのグリップ部に取付けた押しボタンスイッチと、前記運転席の前側の床上に設けたペダルスイッチとを備えた
    ことを特徴とする建設機械。
  2. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記シーソースイッチ、前記押しボタンスイッチ、前記ペダルスイッチは、前記走行用油圧モータの押しのけ容積可変機構を制御する走行速度切替電磁弁の操作コイルにリレー回路を介して並列に接続した
    ことを特徴とする建設機械。
  3. 請求項1又は2に記載の建設機械において、
    前記シーソースイッチ、前記押しボタンスイッチ、前記ペダルスイッチを選択的に前記走行速度切替電磁弁の操作コイルに接続する選択スイッチを更に備えた
    ことを特徴とする建設機械。
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