JP2014026877A - アルカリ電池用セパレータ及びアルカリ電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
耐アルカリ性セルロース繊維と、耐アルカリ性合成繊維と、バインダ成分とからなる多層構造を有する湿式不織布であって、前記湿式不織布の遮蔽性を示す指標として平均孔径10μm以下、かつ、保液率400%以上のアルカリ電池用セパレータ及び該セパレータを用いたアルカリ電池を提供する。
【選択図】 なし
Description
即ち、アルカリ電池の正極と負極の間に介在させ、両極の活物質を隔離するために使用するアルカリ電池用セパレータにおいて、前記セパレータは耐アルカリ性セルロース繊維と、耐アルカリ性合成繊維と、バインダ成分とからなる多層構造を有する湿式不織布であって、平均孔径が10μm以下であることを特徴とする。
また例えば、前記湿式不織布の厚さが、70〜140μmの範囲で、かつ、40%水酸化カリウム(KOH)水溶液の保液率が、400%以上であることを特徴とする。
または、上記したいずれかのアルカリ電池用セパレータを使用したことを特徴とするアルカリ電池とする。
また、叩解の程度を示すCSF値の範囲は10〜0mlが好ましい。CSFが10mlより大きい場合、当該フィブリル化物によるセパレータの緻密性が十分に得られなくなる。
(1)前述したフィブリル化が可能な溶剤紡糸セルロース繊維を水に分散させ、ビーターあるいはリファイナ等の製紙用叩解機で所定のCSF値まで叩解する。
(3)さらにアルカリ電解液中で寸法安定性に優れる耐アルカリ性合成繊維の1種あるいは2種以上を混合する。
(5)この原料を円網抄紙機や短網抄紙機、あるいは長網抄紙機等の湿式抄紙機を組み合わせたコンビネーション抄紙機を使用して抄紙する。
かかる各層の積層一体化は、抄き合わせ可能な湿式抄紙機を用いて積層する方法であり、各層を単独で製造した後に、後加工で複数層を貼り合わせてもよい。
各層の積層組合せとしては、円網/円網二層、円網/短網二層、長網/円網二層、円網/円網/円網三層、円網/短網/円網三層、短網/円網/短網三層、円網/長網/円網三層、長網/円網/円網三層など、セパレータの遮蔽性及び保液性を損なわなければ、種々の組合せが可能である。
実施例、比較例および従来例にかかるセパレータの各測定値は次の方法で測定した。
(1)CSF(カナダ標準形濾水度、Canadian Standard Freeness)JIS P 8121に規定のカナダ標準形の方法で測定した。
(2)厚さ
2枚重ねにしたセパレータの厚さを、ダイヤルシックネスゲージを用いて均等な間隔で測定し、その1/2を1枚当たりの厚さとし、さらに測定個所の平均値をセパレータの厚さ(μm)とした。
(3)坪量
セパレータの面積と重量を測定し、セパレータ面積(m2)当たりの重量(g)を求めた。
セパレータを50mm×50mmの正方形に切り取り、乾燥後の質量を測定した後、40%KOH水溶液に10分間浸漬した。この試験片を45度の角度に傾斜させたガラス板にそのまま貼り付けて3分間固定し、過剰の40%KOH水溶液を流下させて取り除き、そのまま保液した試験片の質量を測定し、次式により保液率(%)を算出した。
保液率(%)=(W2−W1)/W1×100
W1=浸漬前の質量
W2=浸漬後の質量
40%KOH水溶液に浸漬された、約2mmの間隔で並行する白金電極(白金黒付けした直径20mmの円板形状の電極)の間にセパレータを挿入し、この挿入に伴う電極間の電気抵抗の増加をセパレータのイオン抵抗(mΩ)とした。なお、電極間の電気抵抗は1000Hzの周波数でLCRメータを用いて測定した。
(6)平均孔径
Porous Materials,Inc.製CFP−1200−AEXL−ESAを用いて、バブルポイント法(ASTM F316−86、JIS K3832)により測定されるセパレータの孔径分布から、その平均孔径(μm)を求めた。
市販されているアルカリマンガン電池負極用の亜鉛合金粉末にセパレータ及びKOH電解液(酸化亜鉛を添加)を加え、70℃で10日間放置して発生する水素ガス量(亜鉛1gに対する発生した水素ガスの容積(μl))を測定した。なお、各セパレータの測定にあたり、亜鉛合金粉末:セパレータ:KOH電解液は質量比で1:0.05:1の一定量を取り、特開2008−171767号公報で開示された図2に類似した装置を使用して水素ガス発生量を測定した。
(8)放電試験
本実施例および比較例のセパレータを使用して、図1に示す正極缶2、正極合剤3、セパレータ4、ゲル状負極5、負極集電子6、樹脂製封口体7、負極端子板8、樹脂外装材9、で構成されるアルカリマンガン電池1(LR6)を各30個製作した。
2Ωの負荷で0.9Vの終止電圧までの時間(分)を測定する高率負荷放電試験と、100Ωの負荷で0.9Vの終止電圧までの時間(時間)を測定する軽負荷放電試験を行い、その平均値(サンプル数n=10)を算出した。
間欠放電試験は電池10個をそれぞれ3.9Ωの負荷で5分間/日放電し、50日以内に0.9V以下に低下した電池を不良個数としてカウントした。
溶剤紡糸セルロース繊維(繊度3.3dtex.繊維長6mm:Lenzing社のテンセル繊維)5重量%をCSF値で0mlまで叩解した。これに耐アルカリ性セルロース繊維として針葉樹溶解パルプ(α‐セルロース含有率は98.0%)40重量%と耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)50重量%、バインダ成分としてPVAバインダ繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)5重量%を混合した。この混合原料を傾斜短網/円網コンビネーション抄紙機で積層抄紙して、厚さ139.3μm、坪量40.2g/m2の二層セパレータを得た。
溶剤紡糸セルロース繊維(繊度1.7dtex.繊維長4mm:Lenzing社のテンセル繊維)5重量%をCSF値で0mlまで叩解した。これに耐アルカリ性セルロース繊維としてコットンリンターパルプ(α‐セルロース含有率は98.1%)45重量%と耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)20重量%、ポリプロピレン/ポリエチレン芯鞘型複合繊維(繊度0.8dtex.繊維長5mm)15重量%、バインダ成分としてPVAバインダ繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)15重量%を混合した。この混合原料を傾斜短網/円網コンビネーション抄紙機で積層抄紙して、厚さ84.6μm、坪量25.9g/m2の二層セパレータを得た。
溶剤紡糸セルロース繊維(繊度1.7dtex.繊維長4mm:Lenzing社のテンセル繊維)15重量%をCSF値で0mlまで叩解した。これに耐アルカリ性セルロース繊維としてコットンリンターパルプ(α‐セルロース含有率は98.1%)35重量%と耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)20重量%、ポリプロピレン/変性ポリプロピレン芯鞘型複合繊維(繊度0.8dtex.繊維長5mm)15重量%、バインダ成分としてPVAバインダ繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)15重量%を混合した。この混合原料を傾斜短網/円網コンビネーション抄紙機で積層抄紙して、厚さ91.1μm、坪量26.3g/m2の二層セパレータを得た。
溶剤紡糸セルロース繊維(繊度1.7dtex.繊維長4mm:Lenzing社のテンセル繊維)20重量%をCSF値で10mlまで叩解した。これに耐アルカリ性セルロース繊維としてマーセル化広葉樹パルプ(α‐セルロース含有率は97.0%)30重量%と耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)20重量%、ポリアミド繊維(ナイロン−6繊維:繊度0.8dtex.繊維長5mm)15重量%、バインダ成分としてPVAバインダ繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)15重量%を混合した。この混合原料を傾斜短網/円網コンビネーション抄紙機で積層抄紙して、厚さ87.5μm、坪量25.9g/m2の二層セパレータを得た。
溶剤紡糸セルロース繊維(繊度1.7dtex.繊維長4mm:Lenzing社のテンセル繊維)20重量%をCSF値で10mlまで叩解した。これに耐アルカリ性セルロース繊維としてマーセル化針葉樹パルプ(α‐セルロース含有率は97.3%)50重量%と耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)20重量%、バインダ成分としてPVAバインダ繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を傾斜短網/円網コンビネーション抄紙機で積層抄紙して、厚さ84.2μm、坪量25.7g/m2の二層セパレータを得た。
溶剤紡糸セルロース繊維(繊度1.7dtex.繊維長4mm:Lenzing社のテンセル繊維)20重量%をCSF値で0mlまで叩解した。これに耐アルカリ性セルロース繊維として広葉樹溶解パルプ(α‐セルロース含有率は98.3%)40重量%と耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)20重量%、バインダ成分としてPVAバインダ繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)20重量%を混合した。この混合原料を傾斜短網/円網コンビネーション抄紙機で積層抄紙して、厚さ71.0μm、坪量26.4g/m2の二層セパレータを得た。
溶剤紡糸セルロース繊維(繊度1.7dtex.繊維長4mm:Lenzing社のテンセル繊維)15重量%をCSF値で0mlまで叩解した。これに耐アルカリ性セルロース繊維として広葉樹溶解パルプ(α‐セルロース含有率は98.3%)30重量%と耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)25重量%、PVA繊維(繊度1.1dtex.繊維長2mm)15重量%、バインダ成分としてPVAバインダ繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)15重量%を混合した。この混合原料を傾斜短網/円網コンビネーション抄紙機で積層抄紙して、厚さ107.9μm、坪量31.2g/m2の二層セパレータを得た。
耐アルカリ性セルロース繊維を針葉樹溶解パルプ(α‐セルロース含有率は98.0%)15重量%と広葉樹溶解パルプ(α‐セルロース含有率は98.3%)20重量%に、耐アルカリ性合成繊維のポリプロピレン/ポリエチレン芯鞘型複合繊維(繊度0.8dtex.繊維長5mm)をポリプロピレン繊維(繊度0.8dtex.繊維長5mm)に変更した以外は実施例3と同様にして、厚さ90.3μm、坪量25.5g/m2の二層セパレータを得た。
耐アルカリ性合成繊維をビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)30重量%とポリエチレン繊維(繊度0.8dtex.繊維長5mm)5重量%に変更し、円網多層抄紙機で三層に積層抄紙する以外は実施例3と同様にして、厚さ96.0μm、坪量25.9g/m2の三層セパレータを得た。
溶剤紡糸セルロース繊維および耐アルカリ性合成繊維、バインダ成分は実施例6と同様にして、混合する耐アルカリ性セルロース繊維を広葉樹溶解パルプ(α‐セルロース含有率は98.3%)20重量%とビスコースレーヨン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)20重量%に変更し、この混合原料を円網/傾斜短網/円網コンビネーション抄紙機で積層抄紙して、厚さ98.0μm、坪量26.3g/m2の三層セパレータを得た。
耐アルカリ性合成繊維をビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)35重量%に変更し、傾斜短網抄紙機で単層抄紙する以外は実施例3と同様にして、厚さ145.4μm、坪量41.5g/m2の一層セパレータを得た。
溶剤紡糸セルロース繊維(繊度1.7dtex.繊維長4mm:Lenzing社のテンセル繊維)20重量%をCSF値で15mlまで叩解した。これに耐アルカリ性セルロース繊維として針葉樹溶解パルプ(α‐セルロース含有率は98.0%)10重量%と耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)50重量%、バインダ成分としてPVAバインダ繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)20重量%を混合した。この混合原料を傾斜短網/円網コンビネーション抄紙機で積層抄紙して、厚さ89.6μm、坪量25.7g/m2の二層セパレータを得た。
溶剤紡糸セルロース繊維(繊度1.7dtex.繊維長4mm:Lenzing社のテンセル繊維)の配合率を25重量%、耐アルカリ性セルロース繊維を広葉樹溶解パルプ(α‐セルロース含有率は98.3%)25重量%、耐アルカリ性合成繊維をビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)35重量%に変更する以外は実施例4と同様にして、厚さ85.1μm、坪量25.9g/m2の二層セパレータを得た。
溶剤紡糸セルロース繊維(繊度1.7dtex.繊維長4mm:Lenzing社のテンセル繊維)10重量%をCSF値で0mlまで叩解した。これに耐アルカリ性セルロース繊維として針葉樹溶解パルプ(α‐セルロース含有率は98.0%)20重量%と耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)55重量%、バインダ成分としてPVAバインダ繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)15重量%を混合した。この混合原料を傾斜短網/円網コンビネーション抄紙機で積層抄紙して、厚さ90.0μm、坪量25.9g/m2の二層セパレータを得た。
耐アルカリ性セルロース繊維をマーセル化針葉樹パルプ(α‐セルロース含有率は97.3%)55重量%、耐アルカリ性合成繊維をビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)の配合率を15重量%に変更する以外は実施例5と同様にして、厚さ68.7μm、坪量26.3g/m2の二層セパレータを得た。
耐アルカリ性セルロース繊維を広葉樹溶解パルプ(α‐セルロース含有率は98.3%)5重量%、耐アルカリ性合成繊維をビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)の配合率を55重量%に変更する以外は実施例6と同様にして、厚さ92.5μm、坪量26.3g/m2の二層セパレータを得た。
耐アルカリ性セルロース繊維として針葉樹溶解パルプ(α‐セルロース含有率は98.0%)45重量%と耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)50重量%、バインダ成分としてPVAバインダ繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)5重量%を混合した。この混合原料を傾斜短網/円網コンビネーション抄紙機で積層抄紙して、厚さ100.0μm、坪量26.0g/m2の二層セパレータを得た。
溶剤紡糸セルロース繊維(繊度1.7dtex.繊維長2mm:Lenzing社のテンセル繊維)38重量%をCSF値で500mlまで叩解した。これに耐アルカリ性合成繊維としてPVA繊維(繊度0.3dtex.繊維長2mm)50重量%、バインダ成分としてPVAバインダ繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)12重量%を混合した。この混合原料を円網抄紙機で単層抄紙して、厚さ90.2μm、坪量24.0g/m2の一層セパレータを得た。
溶剤紡糸セルロース繊維(繊度1.7dtex.繊維長2mm:Lenzing社のテンセル繊維)40重量%をCSF値で400mlまで叩解した。これに耐アルカリ性セルロース繊維としてマーセル化広葉樹パルプ(α‐セルロース含有率は97.3%)15重量%と耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度0.3dtex.繊維長2mm)30重量%、バインダ成分としてPVAバインダ繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)15重量%を混合した。この混合原料を円網抄紙機で単層抄紙して、厚さ119.8μm、坪量27.0g/m2の一層セパレータを得た。
溶剤紡糸セルロース繊維(繊度1.7dtex.繊維長2mm:Lenzing社のテンセル繊維)40重量%をCSF値で600mlまで叩解した。これに耐アルカリ性セルロース繊維としてマーセル化広葉樹パルプ(α‐セルロース含有率は97.3%)10重量%と耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度0.3dtex.繊維長2mm)40重量%、バインダ成分としてPVAバインダ繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を円網抄紙機で単層抄紙して、厚さ90.0μm、坪量23.9g/m2の一層セパレータを得た。
特許文献3の実施例10に従い、溶剤紡糸セルロース繊維(Lenzing社のテンセル繊維:繊度1.7dtex.繊維長2mm)40重量%をCSF値で150mlまで叩解した。これに耐アルカリ性セルロース繊維としてCSF値で705mlまで叩解したマーセル化広葉樹パルプ(α‐セルロース含有率は97.3%)30重量%と耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度0.3dtex.繊維長2mm)40重量%、バインダ成分としてPVAバインダ繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)15重量%を混合し粗層とした。一方で、溶剤紡糸セルロース繊維(繊度1.7dtex.繊維長2mm:Lenzing社のテンセル繊維)50重量%をCSF値で125mlまで叩解した。これに耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度0.3dtex.繊維長2mm)35重量%、バインダ成分としてPVAバインダ繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)15重量%を混合し密層とした。この2種類の原料を円網多層抄紙機で積層抄紙して、厚さ86.0μm、坪量27.2g/m2、の二層セパレータを得た。
以上説明したように本実施の形態例によれば、従来の単層よりなるセパレータに比べて、セパレータ中のピンホール部分や、抄紙時に発生した気泡等による孔が二層以上に積層され重ね合わされることでさらに細かな孔となり、また、高度にフィブリル化した溶剤紡糸セルロース繊維を配合することで、セパレータの平均孔径を小さくすることができるため、内部短絡の防止に対する信頼性を向上できる。
Claims (8)
- 耐アルカリ性セルロース繊維と、耐アルカリ性合成繊維と、バインダ成分とからなる多層構造を有する湿式不織布からなるアルカリ電池用セパレータであって、
前記湿式不織布の平均孔径が10μm以下であることを特徴とするアルカリ電池用セパレータ。 - 耐アルカリ性セルロース繊維が30〜70重量%、耐アルカリ性合成繊維が20〜50重量%、バインダ成分が5〜20重量%であることを特徴とする請求項1記載のアルカリ電池用セパレータ。
- 前記耐アルカリ性セルロース繊維として、CSFの値で10〜0mlまで叩解された溶剤紡糸セルロース繊維を5〜20重量%含有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアルカリ電池用セパレータ。
- 前記耐アルカリ性セルロース繊維として、さらに、再生セルロース繊維、マーセル化パルプ、コットンリンターパルプ、溶解パルプからなる群より選択される少なくとも一種以上を含有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のアルカリ電池用セパレータ。
- 前記耐アルカリ性合成繊維が、アセタール化ポリビニルアルコール繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリアミド繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維、ポリプロピレン/変性ポリプロピレン複合繊維、ポリアミド/変性ポリアミド複合繊維、ポリプロピレン合成パルプ、ポリエチレン合成パルプからなる群より選択される少なくとも一種以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のアルカリ電池用セパレータ。
- 前記湿式不織布の厚さが、70〜140μmであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のアルカリ電池用セパレータ。
- 前記湿式不織布の40%KOH保液率が、400%以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のアルカリ電池用セパレータ。
- 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のアルカリ電池用セパレータを使用したことを特徴とするアルカリ電池。
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