JP2014024408A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】カーカスプライの巻き上げ端だけでなく、スチール保護層の端部での故障をも抑制して、ビード部の耐久性に優れる空気入りラジアルタイヤを提供する。
【解決手段】タイヤは、ビード部1のカーカスプライ4の外方に沿って配置されたスチール保護層6と、ビード部1のスチール保護層6の外方に沿って配置された有機繊維保護層7とを有する。スチール保護層6の外側端62Eは、カーカスプライ4の巻き上げ端4Eよりもタイヤ径方向外側に配置され、スチール保護層6の内側端61Eが、ビードコア1aの上端からタイヤ径方向外側に20mmの地点Pよりもタイヤ径方向外側に配置されている。有機繊維保護層7の外側端72Eは、スチール保護層6の外側端62Eよりもタイヤ径方向外側に配置され、有機繊維保護層7の内側端71Eが、スチール保護層6の内側端61Eよりもタイヤ径方向外側に配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ビード部の構造に特徴を有する耐久性の高い空気入りラジアルタイヤに関し、特に重荷重用空気入りラジアルタイヤとして有用である。
従来、特に産業車両や建設車両などの重量が重い車両に使用される空気入りラジアルタイヤでは、ビードコアの回りで巻き上げられたカーカスプライの巻き上げ端を起点として、セパレーションなどの故障を起こす心配があった。これに対し、特許文献1〜3に記載のように、ビード部のカーカスプライの外方に沿って保護層を配置し、ビード部の耐久性を向上する手法が公知である。しかし、国や地域によっては、非常に高い内圧で使用される場合があり、ビード部の耐久性を更に向上することが必要となる。
カーカスプライの巻き上げ端での故障を抑制するうえでは、特許文献1に開示されるような、スチールコードを含んだスチール保護層が適している。また、本発明者は、タイヤ幅方向内側に位置するスチール保護層の内側端を所定の高さに配置することで、カーカスプライの巻き上げ端に作用する歪みを効果的に低減できる、という知見を得ている。しかし、その反面、スチール保護層の内側端を起点として故障が生じる恐れがあり、これを改善する余地があることが判明した。
上記のようなスチール保護層の内側端を起点とする故障は、リムに装着したタイヤの外観から判別できないため、使用中に発見することは不可能に近い。また、この故障によってタイヤの内表面が損傷した場合には、タイヤ内部の空気がカーカスプライに到達し、錆を発生させるなどして品質劣化を引き起こす恐れがある。したがって、カーカスプライの巻き上げ端のみならず、スチール保護層の内側端や、タイヤ幅方向外側に位置するスチール保護層の外側端での故障についても十分な対策を講ずることが望まれる。
特開昭63−110006号公報 特開昭59−109406号公報 特開平7−137507号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、カーカスプライの巻き上げ端だけでなく、スチール保護層の端部での故障をも抑制して、ビード部の耐久性に優れる空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成することができる。即ち、本発明に係る空気入りラジアルタイヤは、一対のビード部と、前記ビード部の各々からタイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部と、前記サイドウォール部の各々のタイヤ径方向外側端に連なるトレッド部と、前記ビード部に埋設されたビードコアと、前記トレッド部から前記サイドウォール部を経て前記ビード部に至り、前記ビードコアの周りでタイヤ幅方向の内側から外側に巻き上げられたカーカスプライとを備える空気入りラジアルタイヤにおいて、スチールコードを含み、前記ビード部の前記カーカスプライの外方に沿って配置され、前記ビードコアの周りでタイヤ幅方向の内側から外側に巻き上げられたスチール保護層と、有機繊維コードを含み、前記ビード部の前記スチール保護層の外方に沿って配置され、前記ビードコアの周りでタイヤ幅方向の内側から外側に巻き上げられた有機繊維保護層とを有し、タイヤ幅方向外側に位置する前記スチール保護層の外側端が、前記カーカスプライの巻き上げ端よりもタイヤ径方向外側に配置され、タイヤ幅方向内側に位置する前記スチール保護層の内側端が、前記ビードコアの上端からタイヤ径方向外側に20mmの地点よりもタイヤ径方向外側に配置され、タイヤ幅方向外側に位置する前記有機繊維保護層の外側端が、前記スチール保護層の外側端よりもタイヤ径方向外側に配置され、タイヤ幅方向内側に位置する前記有機繊維保護層の内側端が、前記スチール保護層の内側端よりもタイヤ径方向外側に配置されているものである。
このタイヤでは、スチール保護層の外側端がカーカスプライの巻き上げ端よりもタイヤ径方向外側に配置されるとともに、スチール保護層の内側端が、ビードコアの上端からタイヤ径方向外側に20mmの地点よりもタイヤ径方向外側に配置されるため、カーカスプライの巻き上げ端に作用する歪みを効果的に低減できる。それでいて、有機繊維保護層の外側端が、スチール保護層の外側端よりもタイヤ径方向外側に配置されているため、スチール保護層の外側端を起点とする故障の発生を良好に抑制できる。
カーカスプライの巻き上げ端に作用する歪みは、カーカスプライが含むカーカスコードに作用する張力に起因するものであり、タイヤの内圧が高くなるにつれて、その張力は大きくなる傾向にある。本発明者は、ビードコアの上端からタイヤ径方向外側に20mmとなる領域で張力が高くなることを見出している。したがって、この領域のカーカスプライを覆うようにスチール保護層を配置することで、張力をスチールコードでも負担し、カーカスプライの巻き上げ端に作用する歪みを軽減できる。
このタイヤでは、スチール保護層の内側端が上記の如く配置されるため、その内側端での故障が懸念されるものの、有機繊維保護層の内側端がスチール保護層の内側端よりもタイヤ径方向外側に配置されることで、スチール保護層の内側端を起点とする故障を抑制できる。有機繊維保護層の内側端と外側端は、それぞれスチール保護層の内側端と外側端よりもタイヤ径方向外側に配置されるが、有機繊維コードはスチールコードよりも柔軟で、有機繊維保護層の端部に作用する歪みは比較的小さいため、故障に至る心配は少ない。
本発明の空気入りラジアルタイヤでは、前記スチール保護層の内側端が、ノミナルリム径を基準としてタイヤ断面高さの0.35倍以下の高さに配置されているものが好ましい。これにより、スチール保護層の内側端において、高荷重による動的歪みが過度に大きくなることを防ぎ、スチール保護層の内側端での早期故障を良好に抑制できる。ノミナルリム径は、JATMAの規格で定められるリム径である。
本発明の空気入りラジアルタイヤでは、前記有機繊維保護層の内側端が、ノミナルリム径を基準としてタイヤ断面高さの0.45倍以下の高さに配置されているものが好ましい。これにより、有機繊維保護層の内側端において、高荷重による動的歪みが過度に大きくなることを防ぎ、有機繊維保護層の内側端での早期故障を良好に抑制できる。
本発明の空気入りラジアルタイヤでは、前記有機繊維保護層が少なくとも2層で構成されているものが好ましい。かかる構成によれば、スチール保護層の内側端や外側端での故障を効果的に抑制することができる。
本発明の空気入りラジアルタイヤの一例を示すタイヤ子午線断面図 図1のタイヤのビード部を拡大して示す断面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1に示すタイヤTは、本発明に係る空気入りラジアルタイヤの一例であり、標準リム装着時におけるタイヤ子午線断面が示されている。標準リム装着時は、タイヤサイズに対応してJATMAに規定されるリムにタイヤを装着し、空気圧50kPaの空気を充填した状態を指す。図2は、そのタイヤTのビード部1を拡大して示す断面図である。
このタイヤTは、一対のビード部1と、ビード部1からタイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部2と、サイドウォール部2のタイヤ径方向外側端に連なるトレッド部3と、ビード部1に埋設されたビードコア1aと、トレッド部3からサイドウォール部2を経てビード部1に至り、ビードコア1aの周りでタイヤ幅方向の内側から外側に巻き上げられたカーカスプライ4とを備える。
ビードコア1aは、ゴムで被覆したワイヤを積層巻回した収束体により構成され、タイヤ周方向に沿って環状に形成されている。ビードコア1aのタイヤ径方向外側には、ゴムフィラー1bが配置されている。ゴムフィラー1bは、タイヤ径方向外側に向けて先細りとなる形状を有し、その先端は、カーカスプライ4の巻き上げ端4Eよりもタイヤ径方向外側に配置されている。
カーカスプライ4は、トレッド部3からサイドウォール部2を経てビード部1に至る本体部41に、ビードコア1a及びゴムフィラー1bのタイヤ幅方向外側に配置される巻き上げ部42を一連に設けてある。巻き上げ端4Eは、巻き上げ部42の端部である。カーカスプライ4は、タイヤ周方向に対して略直交する方向に配列した複数のカーカスコードをゴムで被覆して形成されている。カーカスコードの材料には、スチール等の金属や、ポリエステル、レーヨン、ナイロン、アラミド等の有機繊維が好適に使用される。
本実施形態では、チューブ5を内蔵したチューブ付きタイヤの例を示す。但し、本発明の空気入りラジアルタイヤは、チューブを内蔵しないチューブレスタイヤであってもよい。チューブレスタイヤである場合には、タイヤTの内表面が、タイヤ内部に充填された気体の透過を阻止するインナーライナーゴムによって構成される。
また、タイヤTは、スチールコードを含んだスチール保護層6を有する。スチール保護層6は、ビード部1のカーカスプライ4の外方に沿って配置され、ビードコア1aの周りでタイヤ幅方向の内側から外側に巻き上げられている。換言すると、スチール保護層6は、本体部41のタイヤ幅方向内側に位置する内側部61に、巻き上げ部42のタイヤ幅方向外側に位置する外側部62を一連に設けてある。内側端61Eは、タイヤ幅方向内側に位置するスチール保護層6(内側部61)の端部であり、外側端62Eは、タイヤ幅方向外側に位置するスチール保護層6(外側部62)の端部である。
スチール保護層6は、タイヤ径方向に対して傾斜する方向に配列した複数のスチールコードをゴムで被覆して形成されている。この複数のスチールコードは相互に平行に配列されており、タイヤ径方向に対する傾斜角度は、例えば50〜80°に設定される。スチール保護層6は、カーカスプライ4を包むようにして、カーカスプライ4に外方から接している。スチールコードのエンド数(コード幅方向1インチあたりのコード本数)は10本/インチ以上が好ましく、スチールコードのコード径は0.9mm以上が好ましい。
更に、タイヤTは、有機繊維コードを含んだ有機繊維保護層7を有する。有機繊維保護層7は、ビード部1のスチール保護層6の外方に沿って配置され、ビードコア1aの周りでタイヤ幅方向の内側から外側に巻き上げられている。換言すると、有機繊維保護層7は、内側部61のタイヤ幅方向内側に位置する内側部71に、外側部62のタイヤ幅方向外側に位置する外側部72を一連に設けてある。内側端71Eは、タイヤ幅方向内側に位置する有機繊維保護層7(内側部71)の端部であり、外側端72Eは、タイヤ幅方向外側に位置する有機繊維保護層7(外側部72)の端部である。
有機繊維保護層7は、タイヤ径方向に対して傾斜する方向に配列した複数の有機繊維コードをゴムで被覆して形成されている。この複数の有機繊維コードは相互に平行に配列されており、タイヤ径方向に対する傾斜角度は、例えば30〜60°に設定される。有機繊維コードの材料としては、ナイロンやポリエステル、レーヨン、アラミド等が例示される。有機繊維保護層7は、スチール保護層6を包むようにして、スチール保護層6に外方から接している。有機繊維コードのエンド数は15本/インチ以上が好ましく、有機繊維コードのコード径は0.4mm以上が好ましい。
スチール保護層6の外側端62Eは、カーカスプライ4の巻き上げ端4Eよりもタイヤ径方向外側に配置され、スチール保護層6の内側端61Eは、ビードコア1aの上端からタイヤ径方向外側に20mmの地点Pよりもタイヤ径方向外側に配置されている。また、有機繊維保護層7の外側端72Eは、スチール保護層6の外側端62Eよりもタイヤ径方向外側に配置され、有機繊維保護層7の内側端71Eは、スチール保護層6の内側端61Eよりもタイヤ径方向外側に配置されている。
上記の如く端部を配置したスチール保護層6により、カーカスプライ4の巻き上げ端4Eを起点としたセパレーションなどの故障を抑制できる。更には、上記の如く端部を配置した有機繊維保護層7により、スチール保護層6の端部を起点としたセパレーションなどの故障を抑制できる。特に、ビードコア1aの上端から地点Pまでの領域Xでは、カーカスコードに作用する張力が相対的に高いため、この領域Xのカーカスプライ4を覆うようにスチール保護層6を配置することで、張力をスチールコードでも負担し、巻き上げ端4Eに作用する歪みを軽減できる。
スチール保護層6の内側端61Eは、ノミナルリム径NDを基準としてタイヤ断面高さTHの0.35倍以下の高さに配置されていることが好ましい。即ち、内側端61Eの高さHBiは、タイヤ断面高さTHの35%以下が好ましく、35%未満がより好ましい。また、巻き上げ端4Eでの故障をより良好に抑制するうえで、地点Pから内側端61Eまでのタイヤ径方向距離L1は20mm以上が好ましい。
有機繊維保護層7の内側端71Eは、ノミナルリム径NDを基準としてタイヤ断面高さTHの0.45倍以下の高さに配置されていることが好ましい。即ち、内側端71Eの高さHCiは、タイヤ断面高さTHの45%以下が好ましく、45%未満がより好ましい。また、内側端61Eでの故障をより良好に抑制するうえで、内側端61Eから内側端71Eまでのタイヤ径方向距離L2は10mm以上が好ましい。
カーカスプライ4の巻き上げ端4Eは、ノミナルリム径NDを基準としてタイヤ断面高さTHの0.15倍以上の高さに配置されていることが好ましい。即ち、巻き上げ端4Eの高さHAoは、タイヤ断面高さTHの15%以上が好ましい。この割合は、15%を超えることがより好ましい。
スチール保護層6の外側端62Eは、ノミナルリム径NDを基準としてタイヤ断面高さTHの0.35倍以下の高さに配置されていることが好ましい。即ち、外側端62Eの高さHBoは、タイヤ断面高さTHの35%以下が好ましく、35%未満がより好ましい。これにより、外側端62Eにおいて高荷重による動的歪みが過度に大きくなることを防ぎ、外側端62Eでの早期故障を良好に抑制できる。また、巻き上げ端4Eでの故障をより良好に抑制するうえで、巻き上げ端4Eから外側端62Eまでのタイヤ径方向距離L3は10mm以上が好ましい。
有機繊維保護層7の外側端72Eは、ノミナルリム径NDを基準としてタイヤ断面高さTHの0.45倍以下の高さに配置されていることが好ましい。即ち、外側端72Eの高さHCoは、タイヤ断面高さTHの45%以下が好ましく、45%未満がより好ましい。これにより、外側端72Eにおいて高荷重による動的歪みが過度に大きくなることを防ぎ、外側端72Eでの早期故障を良好に抑制できる。また、外側端62Eでの故障をより良好に抑制するうえで、外側端62Eから外側端72Eまでのタイヤ径方向距離L4は10mm以上が好ましい。
有機繊維保護層は少なくとも二層で構成されることが好ましく、本実施形態の有機繊維保護層7は、タイヤ径方向に対する有機繊維コードが相互に逆向きに傾斜するように重ねられた二層で構成されている。上述した有機繊維保護層の端部の位置関係は、その有機繊維保護層を構成する複数の層のうち少なくとも1層により満たされていればよいが、本実施形態のように全ての層により満たされていることが好ましい。
本実施形態では、スチール保護層6の外側端62Eにカバー部材8をU字状に取り付けて、その外側端62Eを起点とした故障の発生、特にセパレーションの発生及び進展を抑制するようにしている。カバー部材8は、ナイロンコードなどの有機繊維コードにより構成されている。
本発明の空気入りラジアルタイヤは、ビード部を上記の如く構成すること以外は、通常の空気入りタイヤと同等であり、従来公知の材料、形状、構造、製法などが何れも本発明に採用することができる。上記の如きビード構造は、少なくとも片側のビード部に適用されていればよいが、両側のビード部に適用することが好ましい。
本発明に係る空気入りラジアルタイヤは、ビード部の耐久性に優れるため、トラックやバス、産業車両、建設車両などの車両重量が重い車両に使用される重荷重用空気入りラジアルタイヤとして有用である。
本発明の構成と効果を具体的に示すため、ビード部の耐久性試験を行ったので、以下に説明する。試験に供したタイヤのサイズは11.00R20であり、8.00Vのリムに装着した。このタイヤのタイヤ断面高さは287mmであり、ノミナルリム径からビードコアの上端までのタイヤ径方向距離は26mmである。
耐久性試験では、内圧830kPa、荷重3350kgf(24時間ごとに10%増加)、速度25km/hの条件において、直径1700mmのドラム上で、ビード部が故障するまでタイヤを走行させた。そして、その走行距離に対し、比較例1の結果を100としたときの指数で評価した。また、試験走行後のタイヤに対し、スチール保護層の内側端と有機繊維保護層の内側端でのクラック(セパレーションが進展したもの)の有無を確認した。
各例のビード構造と評価結果を表1に示す。比較例1ではスチール保護層を設けていないが、その他の構造は共通である。カーカスコードは、ワイヤ構造が3+9+15×0.175、エンド数が15本/インチである。スチールコードは、ワイヤ構造が3+9+15×0.175、エンド数が14本/インチ、タイヤ径方向に対する傾斜角度が60°である。有機繊維保護層は、有機繊維コードとしてナイロンコードを含み、エンド数が18本/インチ、コード径が0.6mm、タイヤ径方向に対する傾斜角度が50°である。
Figure 2014024408
表1に示すように、比較例3,4は、故障を起こすまでの走行距離が比較例1,2に比べて長かったものの、タイヤの内表面にクラックが確認された。これに対し、実施例1,2では、故障を起こすまでの走行距離が比較例1,2に比べて長く、それでいてタイヤの内表面にクラックが確認されなかった。以上より、実施例1,2は、比較例1〜4に比べてビード部の耐久性に優れていると言える。
1 ビード部
1a ビードコア
2 サイドウォール部
3 トレッド部
4 カーカスプライ
4E 巻き上げ端
6 スチール保護層
7 有機繊維保護層
61E スチール保護層の内側端
62E スチール保護層の外側端
71E 有機繊維保護層の内側端
72E 有機繊維保護層の外側端

Claims (4)

  1. 一対のビード部と、前記ビード部の各々からタイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部と、前記サイドウォール部の各々のタイヤ径方向外側端に連なるトレッド部と、前記ビード部に埋設されたビードコアと、前記トレッド部から前記サイドウォール部を経て前記ビード部に至り、前記ビードコアの周りでタイヤ幅方向の内側から外側に巻き上げられたカーカスプライとを備える空気入りラジアルタイヤにおいて、
    スチールコードを含み、前記ビード部の前記カーカスプライの外方に沿って配置され、前記ビードコアの周りでタイヤ幅方向の内側から外側に巻き上げられたスチール保護層と、
    有機繊維コードを含み、前記ビード部の前記スチール保護層の外方に沿って配置され、前記ビードコアの周りでタイヤ幅方向の内側から外側に巻き上げられた有機繊維保護層とを有し、
    タイヤ幅方向外側に位置する前記スチール保護層の外側端が、前記カーカスプライの巻き上げ端よりもタイヤ径方向外側に配置され、タイヤ幅方向内側に位置する前記スチール保護層の内側端が、前記ビードコアの上端からタイヤ径方向外側に20mmの地点よりもタイヤ径方向外側に配置され、
    タイヤ幅方向外側に位置する前記有機繊維保護層の外側端が、前記スチール保護層の外側端よりもタイヤ径方向外側に配置され、タイヤ幅方向内側に位置する前記有機繊維保護層の内側端が、前記スチール保護層の内側端よりもタイヤ径方向外側に配置されていることを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
  2. 前記スチール保護層の内側端が、ノミナルリム径を基準としてタイヤ断面高さの0.35倍以下の高さに配置されている請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  3. 前記有機繊維保護層の内側端が、ノミナルリム径を基準としてタイヤ断面高さの0.45倍以下の高さに配置されている請求項1または2に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  4. 前記有機繊維保護層が少なくとも2層で構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気入りラジアルタイヤ。
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