JP2014021618A - 金庫の取付け構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】無人管理状態の駐車場の管理装置等において、防犯上有用な金庫の取付け構造を提供する。
【解決手段】本発明は、金庫41を電装部品31と共に筐体2の一側壁4に取付けるための取付け構造であって、金庫41は、一定以上の外力が加わると取付けが解除される簡易取付け機構54によって一側壁4の内面側に取付けられ、電装部品31の少なくとも一部は、一側壁4の外側から内側に向かう方向に見て金庫41の少なくとも一部と重なるように、一側壁4と金庫41の間に配置され、一側壁4の外側から内側に向かう方向に一定以上の外力が電装部品31に対して加わると、電装部品31が金庫41を押圧して、簡易取付け機構54による一側壁4への金庫41の取付けが解除されることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、各種の料金精算機や自動販売機等の管理装置に用いられる紙幣用金庫等の金庫に関するものであって、具体的には、管理装置の筐体に金庫を取付ける取付け構造に関するものである。
従来、駐車場の管理装置としては、ゲート式駐車場(ゲートの開閉によって車両の入退場を規制する方式の駐車場)における出口料金精算機や、フラップ式駐車場(フラップの上下動によって車両の退場を規制する方式の駐車場)における料金精算機などが知られている。昨今は、都市部において遊休地を有効に利用するために無人管理の駐車場が普及しており、上記した料金精算機等の管理装置については、設置がしやすく、小型で低コストのものが望まれている。
一方で、夜間の無人管理状態を狙って、管理装置の内部の現金を盗むために、管理装置の筐体に設けられた開閉扉をバールなどでこじ開けたり、管理装置の筐体の錠前をドリルなどで破壊して錠前を不正解錠したりする様な窃盗事件も多発し、社会問題となりつつある。その対策として、開閉扉や錠前については様々な防犯上の措置が講じられてきている。
この様な背景の下、さらに窃盗事件が局所化してくる傾向もあり、最も金銭的価値の高い紙幣用金庫(紙幣払い出し装置を含む)がピンポイントで狙われるケースも出現してきており、その対策も今までに多数提案されてきている。
例えば、特許文献1には、紙幣格納部を備えた現金格納ユニットが固定される可動部材と、現金格納ユニットを所定の装着位置に係止する係止部と、を備えた現金取扱装置が開示されている。この従来技術においては、現金格納ユニットに対して前面側から所定の大きさを超える押圧力が加わると、係止部による現金格納ユニットの係止が解除され、現金格納ユニットが装着位置とは異なる待避位置に直ちに移動するように構成されている。
また、特許文献2には、料金精算機等の本体ボックスに簡易取付手段を介して紙幣用金庫を取付ける構成が開示されている。上記した簡易取付手段は、ボルト又はネジと抜け止めワッシャとの組合せ等から構成されており、外部より必要限度以上の力が加わると、簡易取付手段による紙幣用金庫の取付けが解除されるように構成されている。
特開2004−213282号公報 特開2004−295768号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、現金格納ユニットが退避位置に移動しても、現金格納ユニットが現金取扱装置の前面パネルから完全に離脱するわけではない。そのため、現金格納ユニット自体を手前側に引き戻したり現金格納ユニットに連結された弾性部材を手前側に引き寄せたりすれば、現金格納ユニットを所定の装着位置に容易に復元させることができ、防犯性にさほど長けたものではない。
これに対して、特許文献2の技術では、本体ボックスの前面パネル板から金庫を完全に離脱させ、金庫を本体ボックスの内部に落下させることも可能となっており、このような構成を採用することで金庫が不正に引き寄せられるのを防止することができる。また、前面パネル板の紙幣挿入口を極力狭く形成するとともに、紙幣挿入口を構成する部材を高強度の別部材としているため、紙幣挿入口から手はもとより道具なども挿入することができない。これらの点において、特許文献2の技術では特許文献1の技術よりもさらに防犯性が向上している。
しかしながら、特許文献2の技術においても、金庫が離脱した後、窃盗行為を行おうとする者(以下、「窃盗者」という。)が本体ボックスの他の箇所をさらに破壊して金庫を取り出そうとする可能性がある。例えば、金庫の下部に設けられた釣銭や領収証を取出すための取出し口の周辺部材を破壊し、そこから手や道具を挿入して金庫を引き寄せた後、金庫を持ち出したり、金庫内の紙幣のみを抜き取ったりする可能性がある。
さらに、昨今の高機能化された管理装置には、大型の表示画面装置(ディスプレイ)やキー入力装置が設けられている場合が多く、管理装置の筐体には、上記した表示画面装置やキー入力装置を外部から視認又は操作するための開口部が設けられているのが通常である。このような管理装置に対しては、金庫の紙幣挿入口を直接的に外部からこじ開けることなく、表示画面装置やキー入力装置を破壊して上記の開口部から手や道具を挿入し、金庫を持ち去るような窃盗行為が行われる虞がある。
そこで本発明の技術的課題は、無人管理状態の駐車場の管理装置等において、防犯上有用な金庫の取付け構造を提供することである。さらに具体的には、大型の表示画面装置、大型のキー入力装置、釣銭や領収証を取出すための取出し口の周辺部材等を破壊して金庫や金庫内の紙幣等を持ち出すような窃盗行為を防止することである。
上記の技術的課題を解決する為に本発明で講じた手段は以下の如くである。即ち、
(1)本発明の第1の金庫の取付け構造は、
金庫を電装部品と共に筐体の一側壁に取付けるための取付け構造であって、前記金庫は、一定以上の外力が加わると取付けが解除される簡易取付け機構によって前記一側壁の内面側に取付けられ、前記電装部品の少なくとも一部は、前記一側壁の外側から内側に向かう方向に見て前記金庫の少なくとも一部と重なるように、前記一側壁と前記金庫の間に配置され、前記一側壁の外側から内側に向かう方向に一定以上の外力が前記電装部品に対して加わると、該電装部品が前記金庫を押圧して、前記簡易取付け機構による前記一側壁への前記金庫の取付けが解除されることを特徴とする。
本発明の第1の金庫の取付け構造によれば、電装部品(例えば、表示画面装置やキー入力装置)が破壊された場合に、この破壊行為によって電装部品に過大な外力が加わり、電装部品が大きく変形したり電装部品の取付状態が外れることで電装部品の一部が金庫を押圧して、簡易取付け機構による一側壁への金庫の取付けが解除される。これに伴って、例えば金庫を一側壁から離脱させたり、金庫を一側壁に対して筐体の内部側に移動させたりすることができる。そのため、筐体の一側壁に電装部品用の開口部が設けられている場合でも、窃盗者が上記の開口部に手や道具を挿入して金庫を持ち出したり、金庫を破壊して内部に収容された紙幣等を抜き取ったりするのを防止することができ、防犯性の向上を図ることが可能となる。
(2)本発明の第2の金庫の取付け構造は、前記(1)に記載の金庫の取付け構造において、
前記電装部品は、前記一側壁の内面側に取付けられる表示画面装置及び/又はキー入力装置であり、前記表示画面装置及び/又は前記キー入力装置の少なくとも一部は、前記一側壁の外側から内側に向かう方向に見て前記金庫の一部と重なるように、前記一側壁と前記金庫の間に配置されることを特徴とする。
本発明の第2の金庫の取付け構造によれば、表示画面装置とキー入力装置のどちらかが過大な外力で破壊された場合に、簡易取付け機構による金庫の取付けが解除されることになる。そのため、金庫や金庫内の紙幣等に対する窃盗行為を確実に防止することができる。特に、表示画面装置及びキー入力装置がそれぞれ独立して金庫と重なるように配置される場合には、表示画面装置又はキー入力装置に過大な外力が加わった場合に表示画面装置又はキー入力装置から金庫に対して押圧力を直接的に伝達することができ、簡易取付け機構による金庫の取付を一層確実に解除することができる。
(3)本発明の第3の金庫の取付け構造は、前記(1)または(2)に記載の金庫の取付け構造において、
前記一側壁には、つり銭又は領収証の少なくとも一方を取出すための取出し口が前記金庫よりも下方に設けられ、前記筐体の内部には、前記金庫よりも下方且つ前記取出し口よりも上方に棚板が設けられ、前記簡易取付け機構による前記一側壁への前記金庫の取付けが解除されると、前記金庫が前記一側壁から離脱して、前記棚板上における前記取出し口側から直接接触できない部分に落下することを特徴とする。
本発明の第3の金庫の取付け構造によれば、金庫が筐体の一側壁から離脱した後に窃盗者が取出し口の周辺部材を破壊し、取出し口を介して筐体内に手や道具を挿入したとしても、取出し口よりも上方に設けられた棚板上に落下した金庫に窃盗者が手や道具を直接接触させることはできない。そのため、金庫や金庫内の紙幣等に対する窃盗行為の完遂をより確実に防止することができ、防犯性を一層高めることが可能となる。
(4)本発明の第4の金庫の取付け構造は、前記(1)、(2)又は(3)に記載の金庫の取付け構造において、
前記金庫は紙幣用金庫であり、該紙幣用金庫の下方には硬貨用金庫が設けられ、該硬貨用金庫の上側角部を覆うようにしてカバーが設けられていることを特徴とする。
本発明の第4の金庫の取付け構造によれば、筐体の一側壁から紙幣用金庫が離脱する途中で紙幣用金庫が硬貨用金庫の上側角部に引っ掛かって宙吊り状態になるのを防止することが可能となる。そのため、紙幣用金庫を確実に落下させることができ、紙幣用金庫や紙幣用金庫内の紙幣等に対する窃盗行為を一層確実に防止することができる。
(5)本発明の第5の金庫の取付け構造は、前記(1)、(2)、(3)又は(4)に記載の金庫の取付け構造において、
前記筐体の内部には、前記一側壁の外側から内側に向かう方向に見て前記金庫と重ならない位置にカード読取処理装置が設けられ、前記一側壁には、前記カード読取処理装置と対応する位置にカード挿入用開口部が設けられ、前記筐体の内部には、前記一側壁からの前記金庫の非離脱時及び離脱時に前記カード挿入用開口部と前記金庫との間に介在するように仕切板が設けられていることを特徴とする。
本発明の第5の金庫の取付け構造によれば、一側壁からの金庫の非離脱時及び離脱時にカード挿入用開口部と金庫との間に仕切板が介在しているため、仮にカード読取処理装置が破壊されてカード挿入用開口部から窃盗者が手や道具を筐体内に挿入したとしても、窃盗者が手や道具を金庫に直接接触させることはできない。そのため、金庫や金庫内の紙幣等に対する窃盗行為の完遂をより確実に防止することができ、防犯性を高めることが可能となる。
以上の如く構成された本発明に係る金庫の取付け構造によれば、無人管理状態の駐車場の管理装置等において、防犯上有用な金庫の取付け構造を提供することができ、さらに具体的には、大型の表示画面装置、大型のキー入力装置、釣銭や領収証を取出すための取出し口の周辺部材等を破壊して金庫や金庫内の紙幣等を持ち出すような窃盗行為を防止することができる。
本発明の一実施形態に係る駐車料金精算機において、前扉が閉止された状態を示す外観斜視図である。 本発明の一実施形態に係る駐車料金精算機において、前扉が開放された状態を示す外観斜視図である。 本発明の一実施形態に係る駐車料金精算機において、前扉が閉止された状態を示す正面図である。 図3のA−A断面図である。 図4の要部拡大図である。 本発明の一実施形態に係る駐車料金精算機において、簡易取付け機構及びその周辺を示す側面図である。 図3のB−B断面図である。 図7の要部拡大図である。 本発明の一実施形態に係る駐車料金精算機の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る駐車料金精算機において、前扉の各部が破壊され、紙幣用金庫が棚板上に落下した状態を示す外観斜視図である。
以下に、上述した本発明に係る金庫の取付け構造の実施形態を添付した図面と共に詳細に説明する。この実施形態は本発明の好適な具体例であって、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術的範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、この実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る駐車料金精算機において、前扉が閉止された状態を示す外観斜視図である。以下、便宜上、図1における左手前側を駐車料金精算機の正面側(前側)として説明を行う。また、前後左右等の方向を示す語は、前扉が閉止された状態(図1参照)を基準として用いる。
図1に示される駐車料金精算機1は、例えばフラップ式駐車場の場内の一角に設置されている。図2に示されるように、駐車料金精算機1は、中空状の筐体2を備えている。筐体2は、縦長形状の胴部3と、胴部3の正面側(前側)に取付けられる前扉4と、を備えている。
まず、胴部3及びこの胴部3に取付けられる部材について詳細に説明する。胴部3は、金属板を屈曲及び溶接して形成されている。胴部3の内部には、上下の中ほどよりも若干下方に、略水平な棚板7が設けられている。棚板7は、胴部3の右側壁5と左側壁6の間に架設されており、胴部3の内部空間を上下に区画している。棚板7の前縁部には、その左右方向中央部から右端部にかけて矩形状の切欠き部11が形成されている。棚板7の上面の左側部には、略鉛直な仕切板12が立設されている。仕切板12は、棚板7の上側の空間を、第1収容部13(仕切板12よりも左側の空間)と第2収容部14(仕切板12よりも右側の空間)に区画している。仕切板12の上端部は胴部3の上端壁15には当接しておらず、仕切板12の上方の空間を介して、第1収容部13と第2収容部14が連通している。第1収容部13の上部には、カード読取処理装置16が収容されている。カード読取処理装置16は、胴部3の左側壁6と仕切板12との間に挟み込まれて固定されている。カード読取処理装置16の前面には、カード挿入口17が設けられている。
胴部3の右側壁5の前部には、錠ユニット18が設けられている。錠ユニット18は、胴部3の右側壁5に固定されるユニット本体20と、ユニット本体20に支持されるハンドル21と、ハンドル21よりも下方に設けられて胴部3の内部に突出する錠前シリンダ22と、を備えている。ユニット本体20には、ハンドル21を支持する部分よりも下方に凹部状の鍵挿入部23が設けられている。鍵挿入部23の上方には、錠前シリンダ22と接続された鍵穴(図示せず)が設けられ、この鍵穴に挿入した鍵(図示せず)を回転させることでハンドル21がユニット本体20から突出し、ハンドル21の回転操作が可能となる(図2参照)。
胴部3の前面には前端開口部24が設けられている。胴部3の右側壁5の前端には、鉛直方向に延びる右枠25が前端開口部24の右側に設けられている。右枠25の内側には、鉛直方向にスライド可能なロックスライド(図示せず)が組み込まれている。ロックスライドは、接続機構(図示せず)を介してハンドル21に接続されており、ハンドル21の回転操作に伴ってロックスライドが鉛直方向にスライドするように構成されている。胴部3の左側壁6の前端部には、鉛直方向に延びる左枠26が前端開口部24の左側に設けられている。胴部3の左側壁6の前端部には、長蝶番27が上下に渡って設けられている。
次に、前扉4及びこの前扉4に取付けられる部材について説明する。図1に示されるように、前扉4は、筐体2の前側壁(一側壁)を構成している。図2に示されるように、前扉4は、長蝶番27を介して胴部3に取付けられており、長蝶番27側(左側)を支点に回転することで胴部3に対して開閉可能となっている。
前扉4の後面には、前扉4の外縁部に沿って矩形状の扉枠28が突設されている。扉枠28は、前後方向に十分な長さを取って形成されている。扉枠28の右側部の内面側には、フック穴を備えた複数個のフック板(図示せず)が設けられており、フック板のフック穴にロックスライドが係合することで、胴部3に対する前扉4の開放が規制されるようになっている。一方で、ハンドル21を回転操作してロックスライドを鉛直方向にスライドさせる(例えば、ロックスライドを上昇させる)と、フック板のフック穴に対するロックスライドの係合が解除されて、胴部3に対する前扉4の開放が許容されるようになっている。
図3等に示されるように、前扉4の上部左側には、表示画面用開口部30が設けられている。前扉4の上部右側には、表示画面用開口部30の右隣りにキー入力用開口部31が設けられている。前扉4の上部には、表示画面用開口部30の下方に、カード挿入用開口部32が設けられている。カード挿入用開口部32は、カード読取処理装置16と対応する位置に設けられている。カード挿入用開口部32には、カード読取処理装置16の前端部が挿入されており、カード挿入口17が前扉4の前面側に露出している。前扉4の上部には、キー入力用開口部31の下方且つカード挿入用開口部32の右隣りに紙幣挿入口33が設けられ、紙幣挿入口33の下方には硬貨投入口34が設けられている。前扉4には、上下方向中央よりやや下方に音声ガイダンス出力用のスピーカ35が設けられている。前扉4には、スピーカ35の右斜め下方につり銭・領収証取出し口36が設けられている。つり銭・領収証取出し口36は、開閉可能な取出し用カバー37によって覆われている。
図4、図5に示されるように、前扉4の内面の上部右側には、上下一対の取付ブラケット38が固定されている。図6に示されるように、各取付ブラケット38(図6では上側の取付ブラケット38のみ表示)の左右両端部には、ブラケット側貫通ネジ穴40が水平方向に設けられている。
図4に示されるように、前扉4の上部右側の内面側には、紙幣用金庫41が取付けられている。紙幣用金庫41は、胴部3の第2収容部14に収容されており、紙幣用金庫41の後側(筐体2の内部側)には、紙幣用金庫41を落下させることが出来る空間が棚板7の上方に形成されている。
紙幣用金庫41と他の部材との位置関係について説明すると、図3に示されるように、前記のつり銭・領収証取出し口36は紙幣用金庫41よりも下方に設けられ、前記の棚板7は紙幣用金庫41よりも下方且つつり銭・領収証取出し口36よりも上方に設けられている。前記のカード読取処理装置16は、前扉4の外側から内側に向かう方向(本実施形態では前側から後側に向かう方向)に見て紙幣用金庫41と重ならない位置に設けられている。換言すると、紙幣用金庫41の前扉4への投影形状の範囲外に、カード読取処理装置16が配置されている。
図5に示されるように、紙幣用金庫41は、売上金等の紙幣を収容する金庫本体43と、金庫本体43の上下両端部に固定される一対の取付片44と、を備えている。
金庫本体43の前下部は、前扉4に設けられた紙幣挿入口33の後方に位置しており、紙幣挿入口33に挿入された紙幣が、金庫本体43内へと搬送されて金庫本体43内に収容されるようになっている。金庫本体43の前面には移動検知スイッチ45が設けられており、金庫本体43が僅かでも前扉4に対して後側(筐体2の内部側)に移動すると、その移動を移動検知スイッチ45が検知するようになっている。
図5に示されるように、上側の取付片44は、金庫本体43の上端部よりも上方に突出し、下側の取付片44は、金庫本体43の下端部よりも下方に突出している。各取付片44の左右両端部は、金庫本体43の左右両端部よりも左右方向外側に延出している(図7参照)。図6に示されるように、各取付片44(図6では上側の取付片44のみ表示)の左右両端部には、取付片側貫通穴47が水平方向に設けられている。そして、前扉4の各取付ブラケット38に設けられたブラケット側貫通ネジ穴40に螺通させた取付ボルト48のネジ部50を各取付片44の取付片側貫通穴47に貫通させることで、前扉4に紙幣用金庫41の四隅が取付けられている。
取付ボルト48のネジ部50には、ブラケット側貫通ネジ穴40及び取付片側貫通穴47を貫通する部分よりも先端側に抜け止めワッシャ51が圧入されている。抜け止めワッシャ51は、別名スピードナットと言われるものである。抜け止めワッシャ51の内周穴52には、4個の突部53が周方向に等間隔で設けられている。突部53の内径X(対向する突部53同士の間隔)は、取付ボルト48のネジ部50の外径Yよりも若干小さくなっており、抜け止めワッシャ51を取付ボルト48のネジ部50に圧入すると、取付ボルト48のネジ部50に突部53が食い込むようになっている。また、抜け止めワッシャ51を取付ボルト48のネジ部50に圧入した後に一定の外力が抜き方向に作用した場合には、抜け止めワッシャ51が取付ボルト48のネジ部50から脱落するようになっている。
以上のように、本実施形態では、取付ボルト48と抜け止めワッシャ51によって構成される簡易取付け機構54によって前扉4の内面側に紙幣用金庫41が取付けられており、簡易取付け機構54に一定以上の外力が加わると、簡易取付け機構54による前扉4への紙幣用金庫41の取付けが解除されるようになっている。
図7、図8に示されるように、前扉4の上部左側の内面側には、電装部品としての表示画面装置55が取付けられている。表示画面装置55は、表示画面本体56と、この表示画面本体56を収容する取付部材57と、を備えている。
図3等に示されるように、表示画面本体56は、前扉4の表示画面用開口部30を内面側から覆うようにして設けられている。表示画面本体56の前面には矩形状の液晶表示部58が設けられており、表示画面用開口部30を介して液晶表示部58を視認可能となっている。液晶表示部58には、日付、曜日、時刻等とともに、「駐車券を入れてください」などのガイダンスや駐車料金などの各種情報が表示されるようになっている。
取付部材57は、液晶表示部58よりも一回り大きい矩形状を成している。取付部材57は、取付具(図示せず)によって前扉4の内面側に取付けられている。図3等に示されるように、取付部材57の右下部には、横方向(本実施形態では右方)に向かって突出する矩形状の突出部61が設けられている。図7、図8に示されるように、突出部61は、前扉4の外側から内側に向かう方向(本実施形態では前側から後側に向かう方向。図7、図8の矢印P参照。)に見て、紙幣用金庫41の一部と重なっている。換言すると、紙幣用金庫41の前扉4への投影形状の範囲内に、突出部61が配置されている。なお、図7、図8の矢印Dは、突出部61のオーバーラップ部分(紙幣用金庫41と重なっている部分)の左右幅を示している。突出部61は、前扉4と紙幣用金庫41の間に配置されている。
図7、図8に示されるように、前扉4の上部右側の内面側には、表示画面装置55の右隣りに、電装部品としてのキー入力装置62が取付けられている。キー入力装置62は、取付具(図示せず)によって前扉4の内面側に取付けられている。図3等に示されるように、キー入力装置62は、前扉4のキー入力用開口部31を内面側から覆うようにして設けられている。キー入力装置62の前面には、テンキーや精算開始釦・精算取消釦・領収証発行釦等が一体的に形成されており、キー入力用開口部31を介して上記したテンキーや各種釦が露出している。
図4、図5に示されるように、キー入力装置62の下部は、前扉4の外側から内側に向かう方向(本実施形態では前側から後側に向かう方向。図4、図5の矢印Q参照。)に見て、紙幣用金庫41の一部と重なっている。換言すると、紙幣用金庫41の前扉4への投影形状の範囲内に、キー入力装置62の下部が配置されている。図4、図5の矢印Cは、キー入力装置62の下部のオーバーラップ部分(紙幣用金庫41と重なっている部分)の上下幅を示している。キー入力装置62の下部は、前扉4と紙幣用金庫41の間に配置されている。
図3に示されるように、キー入力装置62の下端部は、表示画面装置55の取付部材57に設けられた突出部61よりも僅かに上方に位置している。そのため、キー入力装置62と表示画面装置55は、前扉4の外側から内側に向かう方向に見て、相互に重なっていない。要するに、キー入力装置62と表示画面装置55は、紙幣用金庫41の一部とそれぞれ独立して重なっている。
図4に示されるように、前扉4の内面側には、紙幣用金庫41の下方に硬貨用金庫63が取付けられている。硬貨用金庫63の下端部は、棚板7の上面と略同一高さに配置されている。硬貨用金庫63は、前扉4から内側に向かって突出している。
硬貨用金庫63の内側には、カバー64が設けられている。カバー64は、例えば、板金等の強固な材質によって形成されており、凹凸の無い平坦な形状を成している。カバー64の上端は、下側の取付ブラケット38に取付けられている。カバー64は、前扉4の外側から内側に向かって下方に傾斜する傾斜部67と、傾斜部67の下端から鉛直下方に向かって延出する延出部68と、を備えている。傾斜部67は硬貨用金庫63の上側角部69を覆うように設けられている。延出部68は硬貨用金庫63の内面側を覆っている。
前扉4の内面側には、硬貨用金庫63の下方に、固定部材65が固定されている。固定部材65は、前面側が開口された箱型形状を成している。固定部材65は、つり銭・領収証取出し口36の後側に配置されており、つり銭・領収証取出し口36に設けられた取出し用カバー37を開放することで、固定部材65の内部に収容されたつり銭や領収証を取り出せるようになっている。
固定部材65の上端部は、硬貨用金庫63の下端部とは間隔を介して設けられているが、硬貨用金庫63の下端部と固定部材65の内部は、連通口66を介して連通している。この連通口66は、硬貨用金庫63から払い出されるつり銭を通過させる程度の小さな開口である。固定部材65の後方且つ棚板7の下方には、領収証プリンタ(図4では図示せず)が配置されており、領収証プリンタから発行される領収証が、固定部材65に設けられたスリット(図示せず)を介して、固定部材65の内部に排出されるようになっている。
次に、図9を用いて駐車料金精算機1の電気的構成について説明する。駐車料金精算機1は、CPU71と、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスクなどのメモリ72と、を備えている。CPU71とメモリ72は、バス73を介して相互に接続されている。
バス73には、インターフェイス74を介して、カード読取処理装置16と、表示画面装置55と、キー入力装置62と、移動検知スイッチ45と、ドア開センサ75と、衝撃用センサ76と、領収証プリンタ77と、硬貨用金庫63と、紙幣用金庫41と、スピーカ35と、フラップ制御部78とが、それぞれ接続されている。
移動検知スイッチ45は、前述の通り、紙幣用金庫41の移動を検知するスイッチである。ドア開センサ75は、前扉4が開放されたことを検知するセンサである。衝撃用センサ76は、筐体2の胴部3や前扉4を含めて駐車料金精算機1の外装に加わった衝撃を検知するセンサである。
硬貨用金庫63は、硬貨識別装置79を備えており、硬貨投入口34から投入された硬貨が、硬貨識別装置79によって識別されるようになっている。硬貨用金庫63は、硬貨払出装置80を備えており、硬貨払出装置80によってつり銭が固定部材65の内部へと払い出されるようになっている。
フラップ制御部78は、駐車場内の各駐車スペースに設けられた複数のフラップ装置(図示せず)と接続されており、CPU71の制御の下、フラップ制御部78によって各フラップ装置のフラップ板(図示せず)の上げ下げが行われるようになっている。つまり、駐車料金精算機1は、各フラップ装置の制御機能を有している。
上記の如く構成された駐車料金精算機1において、紙幣用金庫41を盗むために窃盗者が前扉4の各部を破壊した場合の作用について、以下に説明する。
まず、窃盗者が表示画面装置55を破壊した場合について説明する。この場合には、表示画面装置55に対して前扉4の外側から内側に向かう方向(本実施形態では前側から後側に向かう方向)に一定以上の外力が加わり、表示画面装置55が大きく変形したり表示画面装置55の取付状態が外れることで、表示画面装置55の突出部61が紙幣用金庫41を後側(筐体2の内部側)に押圧する。この押圧により、抜け止めワッシャ51(図6参照)が取付ボルト48のネジ部50から脱落し、それに伴い取付ボルト48から取付片44が離脱する。初めは上下いずれか、又は左右いずれかの抜け止めワッシャ51が脱落するが、最終的には全ての抜け止めワッシャ51が脱落して、上下の取付片44ともがそれぞれ上側と下側の取付ブラケット38の計4箇所の取付ボルト48から離脱する。これにより、簡易取付け機構54による前扉4への紙幣用金庫41の取付けが解除され、図10に示されるように、紙幣用金庫41が前扉4の内面側から離脱して、棚板7上に落下する。そのため、たとえ表示画面装置55に対する破壊行為によって表示画面装置55が後退又は落下し、図10に矢印Eで示されるように窃盗者が表示画面用開口部30を介して手や道具を筐体2の内部に挿入したとしても、手や道具を紙幣用金庫41まで届かせることはできない。
次に、窃盗者がキー入力装置62を破壊した場合について説明する。この場合には、キー入力装置62に対して前扉4の外側から内側に向かう方向(本実施形態では前側から後側に向かう方向)に一定以上の外力が加わり、キー入力装置62が大きく変形したりキー入力装置62の取付状態が外れることで、キー入力装置62の下部が紙幣用金庫41を後側(筐体2の内部側)に押圧する。この押圧により、表示画面装置55が破壊された場合と同様に、簡易取付け機構54による前扉4への紙幣用金庫41の取付けが解除され、紙幣用金庫41が前扉4の内面側から離脱して、棚板7上に落下する。そのため、たとえキー入力装置62に対する破壊行為によってキー入力装置62が後退又は落下し、図10に矢印Fで示されるように窃盗者がキー入力用開口部31を介して手や道具を筐体2の内部に挿入したとしても、手や道具を紙幣用金庫41まで届かせることはできない。
なお、キー入力装置62を破壊行為によって大きく変形させたりキー入力装置62の取付状態を外した場合には、まず上側の取付ブラケット38上の左右の取付ボルト48のネジ部50から抜け止めワッシャ51が脱落して上側の取付片44が離脱し、それに伴って紙幣用金庫41が図5で示した方向より見て反時計方向に回動する様に移動し、その移動によって下側の取付ブラケット38上の左右の取付ボルト48のネジ部50から抜け止めワッシャ51が脱落して、最終的に下側の取付片44もが離脱することになる。もっとも、衝撃力によってキー入力装置62を破壊した場合には、これらの作用は一瞬の下になされる。
以上のように、本実施形態では、比較的大きな開口部である表示画面用開口部30やキー入力用開口部31の内外が連通した場合でも、窃盗者が紙幣用金庫41にアクセスすることはできないようになっている。そのため、窃盗者が紙幣用金庫41を持ち出したり紙幣用金庫41を破壊して内部の紙幣を抜き取ったりするのを確実に防止することができる。
特に、本実施形態では、凹凸の無いカバー64によって硬貨用金庫63の上側角部69やその他の凹凸部が覆われているため、前扉4から紙幣用金庫41が離脱する途中で紙幣用金庫41が硬貨用金庫63に引っ掛かって宙吊り状態になるのを防止することが可能となる。そのため、紙幣用金庫41を確実に棚板7上に落下させることができ、紙幣用金庫41や紙幣用金庫41内の紙幣等に対する窃盗行為を一層確実に防止することができる。
なお、紙幣挿入口33を介して紙幣用金庫41が直接破壊された場合も、表示画面装置55やキー入力装置62が破壊された場合と同様に、簡易取付け機構54による前扉4への紙幣用金庫41の取付けが解除され、紙幣用金庫41が前扉4の内面側から離脱して棚板7上に落下する。紙幣挿入口33は非常に小さな開口であり、窃盗者が手や道具を挿入するのは元々困難であるが、上記のように紙幣用金庫41を落下させることで、窃盗者が紙幣用金庫41やその内部の紙幣に対してアクセスするのを一層確実に防止することができる。
次に、窃盗者が、表示画面装置55、キー入力装置62又は紙幣用金庫41を破壊して紙幣用金庫41を棚板7上に落下させた後、更に固定部材65を破壊した場合について説明する。このような場合には、図10に矢印Gで示されるように、つり銭・領収証取出し口36を介して窃盗者が手や道具を筐体2の内部に挿入し、紙幣用金庫41に対して下側からアクセスを試みることになる。しかしながら、紙幣用金庫41は、棚板7上におけるつり銭・領収証取出し口36側から直接接触できない部分に落下しているため、下側からすぐに手や道具を紙幣用金庫41に直接接触させることはできない。つまり、窃盗者が手や道具を紙幣用金庫41に直接接触させようとしても、手や道具と紙幣用金庫41との間に介在する棚板7によって、直線的なアクセスが阻害される。そのため、窃盗者が紙幣用金庫41を持ち出したり紙幣用金庫41を破壊して内部の紙幣を抜き取ったりするのを一層確実に防止することができ、防犯性が極めて高い。
なお、紙幣用金庫41が棚板7上に落下する以前に、紙幣用金庫41に若干の移動があった段階で、この移動を移動検知スイッチ45が直ちに検知し、検知信号をCPU71に送信する。検知信号を受信したCPU71は、例えば、図示しない通信回線等を介して警備会社等に盗難の発生を通報したり、スピーカ35に警報を発生させたり、又は上記した通報と警報の両方を行ったりすることができる。このように通報や警報を行うことで、盗難行為の抑止効果が働くことも、十分に期待できる。
最後に、窃盗者がカード読取処理装置16を破壊した場合について説明する。この場合、カード読取処理装置16は紙幣用金庫41と重なっていないため、紙幣用金庫41が前述の右側の空間である第2収容部14の側の棚板7上に落下することはない。しかしながら、図10に矢印Hで示されるようにカード挿入用開口部32を介して窃盗者が手や道具を筐体2の内部に挿入したとしても、カード挿入用開口部32と紙幣用金庫41の間に介在する仕切板12によって窃盗者が紙幣用金庫41に対して直線的にアクセスするのを防止することができる。
なお、窃盗者が紙幣用金庫41を棚板7上に落下させた後にカード読取処理装置16を破壊した場合も、カード挿入用開口部32と紙幣用金庫41の間に介在する仕切板12によって、窃盗者が紙幣用金庫41に対して直線的にアクセスするのを防止することができる。つまり、紙幣用金庫41が落下しているか否かに関わらず、仕切板12がカード挿入用開口部32と紙幣用金庫41の間に介在して、窃盗者が紙幣用金庫41に対して直線的にアクセスするのを防止する。さらに、この様に先に紙幣用金庫41以外の部分を破壊する行為に際しては、前述の衝撃用センサ76がその駐車料金精算機1の外装に加わる衝撃を検知して移動検知スイッチ45と同様に通報や警報を行うことで、犯罪行為の完遂を防止する。
以上のように、本実施形態では、前扉4のいずれの開口からも、紙幣用金庫41に対して容易にはアクセスすることができないようになっており、無人管理状態の駐車場の管理装置等において、防犯上有用な紙幣用金庫41の取付け構造を提供することができ、極めて防犯性の高い紙幣用金庫の取付け構造を提供することで、窃盗行為の完遂を防止するとともに、防犯性の高さ故に窃盗行為の抑止力となる可能性がある。
本実施形態では、前扉4の外側から内側に向かう方向に見て表示画面装置55及びキー入力装置62を紙幣用金庫41の一部とそれぞれ独立して重なるように配置する場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、前扉4の外側から内側に向かう方向に見て表示画面装置55又はキー入力装置62の一方を紙幣用金庫41と重なるように配置するとともに、上記一方に対して他方を前扉4の外側から内側に向かう方向に見て重なるように配置しても良い。
本実施形態では電装部品としての表示画面装置55及びキー入力装置62を前扉4の外側から内側に向かう方向に見て紙幣用金庫41と重なるように配置する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、例えばカード読取処理装置16等の他の電装部品を、前扉4の外側から内側に向かう方向に見て紙幣用金庫41と重なるように配置しても良い。
本実施形態では、筐体2の前扉4に紙幣用金庫41及び表示画面装置55やキー入力装置62等の電装部品が取付けられる場合について説明したが、他の異なる実施形態では、筐体2の胴部3の右側壁5、左側壁6又は後側壁に紙幣用金庫41及び電装部品が取付けられても良い。
本実施形態では、図2に示されるように、仕切板12の上端部が胴部3の上端壁15に当接しておらず、仕切板12の上方の空間を介して、第1収容部13と第2収容部14が連通している。一方で、他の異なる実施形態では、仕切板12の上端部を胴部3の上端壁15に当接させることで、第1収容部13と第2収容部14を完全に区画しても良い。
本実施形態では、板金等の強固な材質によってカバー64を形成する場合について説明したが、紙幣用金庫41が硬貨用金庫63の外部の凹凸に引っ掛かるのを防止できるのであれば、カバー64は必ずしも板金等の強固な材質でなくても良く、例えば、ビニールシート状のものであっても良い。
本実施形態では、簡易取付け機構54による取付けが解除された際に、前扉4から紙幣用金庫41が離脱する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、簡易取付け機構54による取付けが解除された際に、紙幣用金庫41が前扉4に対して後側(筐体2の内部側)に後退するように構成しても良い。
本実施形態では、紙幣用金庫41の取付片44を金庫本体43から上下に突出させ、簡易取付け機構54によって紙幣用金庫41の四隅を前扉4に取付ける場合について説明したが、他の異なる実施形態では、紙幣用金庫41の取付片44を金庫本体43の上下方向の中央付近から左右に突出させた略十文字の形状とし、簡易取付け機構54によって紙幣用金庫41の左右二箇所のみを前扉4に取付けても良い。
本実施形態の簡易取付け機構54では、抜け止めワッシャ51を取付ボルト48のネジ部50に圧入していたが、他の異なる実施形態では、単にシャフトに抜け止めワッシャ51を嵌合させても良いし、ナイロン製のリベットなどネジ止めよりも締結力の弱い締結手段を用いても良い。
本実施形態のように、電装部品(例えば、表示画面装置55)から突出部61を突出させる場合には、紙幣用金庫41のできるだけ中央部分(重心部分)を押圧できるように、大きく突出させることが望ましい。一方で、レイアウト等の関係で突出部61を大きく突出させることが困難である場合には、突出部61と紙幣用金庫41の隙間を極力小さくして、突出部61から紙幣用金庫41に押圧力が伝わり易くするのが好ましい。
本実施形態では、警備会社等への通報を行うための検知手段として、移動検知スイッチ45についてのみ説明したが、他の異なる実施形態では、移動検知スイッチ45とドア開センサ75や衝撃用センサ76を併用し、いずれかの検知により、警備会社等への通報を行っても良い。
本実施形態では、紙幣用金庫41に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、硬貨用金庫63等の他の金庫に本発明の構成を適用しても良い。
本実施形態では、フラップ式駐車場に用いられる駐車料金精算機1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、ゲート式駐車場において車両退場時の駐車料金を管理する出口料金精算機や、駐車場に設置される事前精算機に本発明の構成を適用しても良い。また、他の異なる実施形態では、例えば自動販売機や券売機など、駐車場以外の場所に設置される管理装置に本発明の構成を適用しても良い。また、各管理装置の設置場所は、屋外であっても良いし、屋内であっても良い。
本発明の技術は、駐車場に設置される駐車料金精算機等の金銭管理保管機能を有する管理装置において採用されて好適なものであるが、他には屋外設置型の自動販売機、券売機等に採用されることが見込まれるものである。
2 筐体
4 前扉(一側壁)
7 棚板
12 仕切板
16 カード読取処理装置
32 カード挿入用開口部
36 つり銭・領収証取出し口
41 紙幣用金庫(金庫)
54 簡易取付け機構
55 表示画面装置(電装部品)
62 キー入力装置(電装部品)
63 硬貨用金庫
64 カバー
69 上側角部

Claims (5)

  1. 金庫を電装部品と共に筐体の一側壁に取付けるための取付け構造であって、
    前記金庫は、一定以上の外力が加わると取付けが解除される簡易取付け機構によって前記一側壁の内面側に取付けられ、
    前記電装部品の少なくとも一部は、前記一側壁の外側から内側に向かう方向に見て前記金庫の少なくとも一部と重なるように、前記一側壁と前記金庫の間に配置され、
    前記一側壁の外側から内側に向かう方向に一定以上の外力が前記電装部品に対して加わると、該電装部品が前記金庫を押圧して、前記簡易取付け機構による前記一側壁への前記金庫の取付けが解除されることを特徴とする金庫の取付け構造。
  2. 前記電装部品は、前記一側壁の内面側に取付けられる表示画面装置及び/又はキー入力装置であり、
    前記表示画面装置及び/又は前記キー入力装置の少なくとも一部は、前記一側壁の外側から内側に向かう方向に見て前記金庫の一部と重なるように、前記一側壁と前記金庫の間に配置されることを特徴とする請求項1に記載の金庫の取付け構造。
  3. 前記一側壁には、つり銭又は領収証の少なくとも一方を取出すための取出し口が前記金庫よりも下方に設けられ、
    前記筐体の内部には、前記金庫よりも下方且つ前記取出し口よりも上方に棚板が設けられ、
    前記簡易取付け機構による前記一側壁への前記金庫の取付けが解除されると、前記金庫が前記一側壁から離脱して、前記棚板上における前記取出し口側から直接接触できない部分に落下することを特徴とする請求項1又は2に記載の金庫の取付け構造。
  4. 前記金庫は紙幣用金庫であり、該紙幣用金庫の下方には硬貨用金庫が設けられ、該硬貨用金庫の上側角部を覆うようにしてカバーが設けられていることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の金庫の取付け構造。
  5. 前記筐体の内部には、前記一側壁の外側から内側に向かう方向に見て前記金庫と重ならない位置にカード読取処理装置が設けられ、前記一側壁には、前記カード読取処理装置と対応する位置にカード挿入用開口部が設けられ、
    前記筐体の内部には、前記一側壁からの前記金庫の非離脱時及び離脱時に前記カード挿入用開口部と前記金庫との間に介在するように仕切板が設けられていることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の金庫の取付け構造。
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