JP2014020067A - 遮音床構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】遮音性及び施工性を向上した、遮音床構造を提供する。
【解決手段】複数のコンクリート板上に制振材及び床板材を組み合わせて配置する遮音床構造であって、コンクリート板上面に所定の間隔を設けて複数のリブを突設し、前記リブ間に前記制振材及び前記床板材を渡設して構成することを特徴とする、遮音床構造。
【選択図】図1
【解決手段】複数のコンクリート板上に制振材及び床板材を組み合わせて配置する遮音床構造であって、コンクリート板上面に所定の間隔を設けて複数のリブを突設し、前記リブ間に前記制振材及び前記床板材を渡設して構成することを特徴とする、遮音床構造。
【選択図】図1
Description
本発明は、遮音性に優れた床構造に関するものである。
特許文献1に示すように、遮音性能や床衝撃音低減性能(以下、合わせて「遮音性」とする)の向上を目的とした床構造として、平板状のコンクリート板上に角材を配置し、その上に床板材を配置する構造が知られている。
前述した床構造には、以下のような問題点があった。
(1)遮音性を向上するためには、コンクリート板を厚くする必要があった。
(2)厚いコンクリート板は高重量であり、さらに上面に角材を配置するため、施工に時間がかかった。
(1)遮音性を向上するためには、コンクリート板を厚くする必要があった。
(2)厚いコンクリート板は高重量であり、さらに上面に角材を配置するため、施工に時間がかかった。
本発明は、コンクリート板そのものにリブを形成し、その上に制振材と床板材を組み合わせて配置することにより、遮音性及び施工性を向上した、遮音床構造を提供することを目的とする。
上記のような課題を解決する本発明の遮音床構造は、コンクリート板上に制振材及び床板材を組み合わせて配置する遮音床構造であって、コンクリート板上面に所定の間隔を設けて複数のリブを突設し、前記リブ間に前記制振材及び前記床板材を渡設して構成することを特徴とするものである。
また、前記リブは台形状に構成するものである。
また、複数のコンクリート板の長手方向端部の隣接面間に、仕切り板を配置して構成するものである。
また、前記リブは台形状に構成するものである。
また、複数のコンクリート板の長手方向端部の隣接面間に、仕切り板を配置して構成するものである。
本発明の遮音床構造は、次のような効果を得ることができる。
(1)コンクリート板上面にリブを突設することにより、コンクリート板の剛性を高め、衝撃音を低減できる。
(2)リブを台形状にすることにより、リブ間の空隙も台形状となり、空隙内の空気伝播音を拡散して共振を防止できる。
(3)リブ間の空隙によって、衝撃音を干渉する音響管の効果が得られ、低周波域の振幅を低減できる。
(4)コンクリート板の剛性が高まるため、コンクリート板を薄くすることができる。
(5)薄いコンクリート板上面に、直接制振材及び床板材を配置するため、容易に施工できる。
(1)コンクリート板上面にリブを突設することにより、コンクリート板の剛性を高め、衝撃音を低減できる。
(2)リブを台形状にすることにより、リブ間の空隙も台形状となり、空隙内の空気伝播音を拡散して共振を防止できる。
(3)リブ間の空隙によって、衝撃音を干渉する音響管の効果が得られ、低周波域の振幅を低減できる。
(4)コンクリート板の剛性が高まるため、コンクリート板を薄くすることができる。
(5)薄いコンクリート板上面に、直接制振材及び床板材を配置するため、容易に施工できる。
以下図面を参照にしながら本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
<1>基本的構成
本発明の遮音床構造は、コンクリート板1と、コンクリート板1上面に配置する制振材2及び床板材3により構成する(図1)。
本発明の遮音床構造は、コンクリート板1と、コンクリート板1上面に配置する制振材2及び床板材3により構成する(図1)。
<2>コンクリート板
コンクリート板1は矩形の平板である。
コンクリート板1の内部には、鉄筋などの補強材(図示せず)を配置する。
コンクリート板1の上面には、複数のリブ11を突設する。
コンクリート板1は矩形の平板である。
コンクリート板1の内部には、鉄筋などの補強材(図示せず)を配置する。
コンクリート板1の上面には、複数のリブ11を突設する。
<2−1>リブ
リブ11は、コンクリート板1の上面に、所定の間隔を設けて長手方向に平行に設ける。
リブ11は、断面が台形状に形成する。
コンクリート板1は、リブ11によって高剛性となり、撓みを低減する。
また、コンクリート板1内部には補強材を設けるため、さらに剛性が向上する。
リブ11は、コンクリート板1の上面に、所定の間隔を設けて長手方向に平行に設ける。
リブ11は、断面が台形状に形成する。
コンクリート板1は、リブ11によって高剛性となり、撓みを低減する。
また、コンクリート板1内部には補強材を設けるため、さらに剛性が向上する。
<3>制振材
制振材2は平板状である。
制振材2はスポンジや樹脂、ゴム製の弾性シートや発泡ウレタンからなる。
制振材2は前記コンクリート板1のリブ11間に渡設して配置する。
制振材2は平板状である。
制振材2はスポンジや樹脂、ゴム製の弾性シートや発泡ウレタンからなる。
制振材2は前記コンクリート板1のリブ11間に渡設して配置する。
<4>床板材
床板材3はパーチクルボードであり、制振材2の上面に配置する。
制振材2及び床板材3は従来知られている方法によってコンクリート板1上に固定する。
床板材3はパーチクルボードであり、制振材2の上面に配置する。
制振材2及び床板材3は従来知られている方法によってコンクリート板1上に固定する。
<5>遮音床構造
コンクリート板1のリブ11上に制振材2及び床板材3を配置することにより、コンクリート板1、リブ11、制振材2及び床板材3によって包囲される空隙4が形成される(図2)。
空隙4は断面が逆台形状であり、コンクリート板1の長手方向に連続している。
コンクリート板1の下面には、さらに防振材5を配置してもよい。
防振材5は制振材2と同様に、スポンジや樹脂、ゴム製の弾性シートや発泡ウレタンからなる。
コンクリート板1のリブ11上に制振材2及び床板材3を配置することにより、コンクリート板1、リブ11、制振材2及び床板材3によって包囲される空隙4が形成される(図2)。
空隙4は断面が逆台形状であり、コンクリート板1の長手方向に連続している。
コンクリート板1の下面には、さらに防振材5を配置してもよい。
防振材5は制振材2と同様に、スポンジや樹脂、ゴム製の弾性シートや発泡ウレタンからなる。
<6>遮音効果
<6−1>コンクリート板の剛性による遮音効果
コンクリート板1は内部に補強材を設けるとともに、上面には複数のリブ11を突設することにより、高剛性となる。
遮音床構造を構成するコンクリート板1が高い剛性性能を有することにより、コンクリート板1により衝撃音を低減する。
<6−1>コンクリート板の剛性による遮音効果
コンクリート板1は内部に補強材を設けるとともに、上面には複数のリブ11を突設することにより、高剛性となる。
遮音床構造を構成するコンクリート板1が高い剛性性能を有することにより、コンクリート板1により衝撃音を低減する。
<6−2>空隙による遮音効果
遮音床構造は、内部に空隙4を有する。
リブ11を台形状にすることにより、リブ11間の空隙4も逆台形状となる。
床板材3上面からの床衝撃音は制振材2によって低減されて、空隙4に伝播される。
空隙4は逆台形状であるため、空隙4底面やリブ11の斜面で空気伝播音が反射・拡散することにより、共振を防止する。
また、空隙4はコンクリート板1の長手方向に連続しているため、衝撃音を干渉する音響管の効果により、低周波域の振幅を低減する。
遮音床構造は、内部に空隙4を有する。
リブ11を台形状にすることにより、リブ11間の空隙4も逆台形状となる。
床板材3上面からの床衝撃音は制振材2によって低減されて、空隙4に伝播される。
空隙4は逆台形状であるため、空隙4底面やリブ11の斜面で空気伝播音が反射・拡散することにより、共振を防止する。
また、空隙4はコンクリート板1の長手方向に連続しているため、衝撃音を干渉する音響管の効果により、低周波域の振幅を低減する。
<6−3>制振材、防振材による遮音効果
遮音床構造は、制振材2や防振材5を有する。
制振材2や防振材5によって、固体伝播音を低減する。
遮音床構造は、制振材2や防振材5を有する。
制振材2や防振材5によって、固体伝播音を低減する。
<7>その他の効果
コンクリート板1は高い剛性性能を有するため、板厚を薄くすることができる。
これにより、建物構造全体を軽量化することができる。
また、遮音床構造は床梁上に配置するが、コンクリート板1が高剛性であるため、床梁のスパンを長くすることも可能となる。
コンクリート板1は高い剛性性能を有するため、板厚を薄くすることができる。
これにより、建物構造全体を軽量化することができる。
また、遮音床構造は床梁上に配置するが、コンクリート板1が高剛性であるため、床梁のスパンを長くすることも可能となる。
本発明の遮音床構造は、コンクリート板1上に直接制振材2及び床板材3を配置するため、施工性が良く、短時間での施工が可能となる。
[その他実施例]
複数のコンクリート板1によって遮音床構造を構成する場合には、長手方向にコンクリートからなる仕切り板6を入れても良い。
長手方向に配置した仕切り板6によって、逆位相の干渉効果が生じ、衝撃音の振幅が小さくなり、音圧を下げることができる。
複数のコンクリート板1によって遮音床構造を構成する場合には、長手方向にコンクリートからなる仕切り板6を入れても良い。
長手方向に配置した仕切り板6によって、逆位相の干渉効果が生じ、衝撃音の振幅が小さくなり、音圧を下げることができる。
1 コンクリート板
11 リブ
2 制振材
3 床板材
4 空隙
5 防振材
6 仕切り板
11 リブ
2 制振材
3 床板材
4 空隙
5 防振材
6 仕切り板
Claims (3)
- コンクリート板上に制振材及び床板材を組み合わせて配置する遮音床構造であって、
コンクリート板上面に所定の間隔を設けて複数のリブを突設し、
前記リブ間に前記制振材及び前記床板材を渡設して構成することを特徴とする、遮音床構造。 - 請求項1に記載の遮音床構造において、
前記リブは台形状に構成することを特徴とする、遮音床構造。 - 請求項1又は請求項2に記載の遮音床構造において、
複数のコンクリート板の長手方向端部の隣接面間に、仕切り板を配置して構成することを特徴とする、遮音床構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012158244A JP2014020067A (ja) | 2012-07-17 | 2012-07-17 | 遮音床構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012158244A JP2014020067A (ja) | 2012-07-17 | 2012-07-17 | 遮音床構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014020067A true JP2014020067A (ja) | 2014-02-03 |
Family
ID=50195293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012158244A Pending JP2014020067A (ja) | 2012-07-17 | 2012-07-17 | 遮音床構造 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015214804A (ja) * | 2014-05-08 | 2015-12-03 | 株式会社エム・テック | 床構造 |
Citations (6)
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JPH0343546A (ja) * | 1989-07-11 | 1991-02-25 | Bridgestone Corp | 天井構造 |
JPH04120811U (ja) * | 1991-04-17 | 1992-10-28 | 株式会社クボタ | 防音床構造 |
JPH08270192A (ja) * | 1995-03-29 | 1996-10-15 | Matsushita Electric Works Ltd | 防音床下地材及び防音床構造 |
JPH09328848A (ja) * | 1996-06-12 | 1997-12-22 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 間仕切り壁 |
JP2009127303A (ja) * | 2007-11-23 | 2009-06-11 | Toyota Motor Corp | 車庫の防音システム及び車庫付き建物 |
JP2009167702A (ja) * | 2008-01-17 | 2009-07-30 | Yamaha Corp | 吸音体及びその製造方法 |
-
2012
- 2012-07-17 JP JP2012158244A patent/JP2014020067A/ja active Pending
Patent Citations (6)
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