JP5743917B2 - ふかし壁 - Google Patents
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Description
ところで、このような乾式の間仕切壁では、一方の壁面から他方の壁面に伝搬する固体音を軽減することが課題となる。固体音とは、扉の開閉音や壁面を叩いた音など、間仕切壁が振動して伝搬する音である。
このふかし壁を設けることにより、ふかし壁の表面が振動しても、この振動は間仕切壁に伝搬せず、固体音を低減できる。
また、芯材の中間高さの複数箇所に弾性部を設けることにより、芯材を間仕切壁に一体化させて、ふかし壁の剛性を確保できる。よって、石膏ボードを増し張りしたり、芯材のサイズを大きくしたりする必要がなくなるので、コストを抑えることができる。
この発明によれば、芯材と間仕切壁との間に緩衝材を介装したので、間仕切壁で芯材をより確実に支持して、ふかし壁の剛性を向上できる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係るふかし壁20が適用された間仕切壁構造1の水平断面図である。
間仕切壁構造1は、隣接する部屋同士を仕切る壁であり、間仕切壁10と、この間仕切壁10の両側面に設けられたふかし壁20と、を備える。
遮音材14は、グラスウールであり、千鳥状に配置された間柱11と仕上材12との隙間を通って、間仕切壁10の全面に亘って面状に設けられている。
また、仕上材22は、石膏ボードであり、ステープルで芯材21に固定される。
ふかし壁20の芯材21は、軽量鉄骨製であり、断面略コの字形状となっている。すなわち、この芯材21は、外側に開放された開放面21Aと、この開放面21Aに背中合せとなる背面21Cと、この背面21Cと開放面21Aとに隣接する側面21B、21Dと、を有する。
このうち、開放面21Aは、間仕切壁10の仕上材12の表面に対向しており、背面21Cには、ふかし壁20の仕上材22が取り付けられる。
各弾性部23は、弾性接着材が硬化したものである。すなわち、この弾性接着材は、硬化前はある程度の粘性を有する流体であるが、硬化後には弾性変形可能な固体となる性質である。
すなわち、図3に示すように、芯材21を建て込む際に、芯材21と間仕切壁10の仕上材12との間にスペーサ24を挟み込む。これにより、芯材21と仕上材12との隙間は一定となる。
次に、芯材21の高さ方向に沿って所定間隔おきに、上述の弾性接着材を付けてゆく。この弾性接着材が硬化して弾性部23を形成した後、スペーサ24を図3中矢印方向に引き抜く。
これにより、芯材21は、間仕切壁10の仕上材12から所定間隔離れるとともに、仕上材12に弾性部23を介して支持される。
(1)ふかし壁20の各芯材21を、弾性変形可能な弾性部23を介して、仕上材12から所定間隔離れた状態で支持させた。よって、固体音による芯材21の振動は、弾性部23により減衰されて仕上材12に伝搬するので、固体音を低減できる。
また、芯材21の中間高さの複数箇所に弾性部23を設けたので、芯材21を仕上材12に一体化させて、ふかし壁20の剛性を確保できる。よって、石膏ボードを増し張りしたり、芯材のサイズを大きくしたりする必要がなくなるので、コストを抑えることができる。
図4は、本発明の第2実施形態に係るふかし壁20Aの部分拡大断面図である。
この緩衝材25は、芯材21の開放面21Aを覆うように設けられている。この緩衝材25は、減衰ゴム、ロックウール、グラスウール、あるいは発泡ポリスチレンからなる。
なお、これに限らず、図5に示すように、緩衝材25の一部、例えば緩衝材25の芯材21の先端に当接する部分251を、石膏などの異なる材質としてもよい。
(3)芯材21と間仕切壁10の仕上材12との間に緩衝材を介装したので、間仕切壁10で芯材21をより確実に支持して、ふかし壁20の剛性を向上できる。
図6は、本発明の第3実施形態に係るふかし壁20Bの部分拡大断面図である。図7は、ふかし壁20Bの部分拡大斜視図である。
すなわち、振動吸収機構30は、間仕切壁10の仕上材12の表面に取り付けられる基部31と、この基部31から所定間隔離れて設けられて芯材21を支持する芯材支持部32と、基部31と芯材支持部32との間に介装された弾性部33と、を備える。
基部31は、芯材支持部32を所定間隔離れて囲む断面略コの字形状である。これにより、基部31と芯材支持部32との間には、ふかし壁20の厚み方向に沿って延びる隙間34が形成される。
(4)基部31と芯材支持部32との間にふかし壁20の厚み方向に沿って延びる隙間34を形成し、この隙間34に弾性部33を設けたので、この弾性部33は、ふかし壁20の厚み方向に大きく弾性変形可能となる。固体音はふかし壁20の表面がふかし壁の厚み方向に振動することによって発生するから、ふかし壁20の振動をより確実に吸収できる。
10…間仕切壁
11…間柱
12…仕上材
13…内部空間
14…遮音材
20、20A、20B…ふかし壁
21…芯材
21A…開放面
21B…側面
21C…背面
21D…側面
22…仕上材
23…弾性部
24…スペーサ
25…緩衝材
30…振動吸収機構
31…基部
32…芯材支持部
33…弾性部
34…隙間
251…緩衝材のうち芯材に当接する部分
Claims (2)
- 間仕切壁の少なくとも一方の表面に設けられるふかし壁であって、
前記間仕切壁の表面に沿って設けられて略鉛直方向に延びる複数の断面略コの字形状の芯材と、当該複数の芯材の外側の面に張り付けられた仕上材と、を備え、
前記各芯材は、前記間仕切壁から所定間隔離れた状態で、弾性変形可能な弾性部を介して当該間仕切壁に支持され、
当該弾性部は、弾性接着材が硬化したものであり、断面略三角形状で略鉛直方向に延びて、前記芯材の前記間仕切壁に略直交する側面と前記間仕切壁の表面とを連結することを特徴とするふかし壁。 - 前記芯材と前記間仕切壁との間には、緩衝材が介装されることを特徴とする請求項1に記載のふかし壁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012017403A JP5743917B2 (ja) | 2012-01-30 | 2012-01-30 | ふかし壁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012017403A JP5743917B2 (ja) | 2012-01-30 | 2012-01-30 | ふかし壁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013155534A JP2013155534A (ja) | 2013-08-15 |
JP5743917B2 true JP5743917B2 (ja) | 2015-07-01 |
Family
ID=49051004
Family Applications (1)
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JP2012017403A Active JP5743917B2 (ja) | 2012-01-30 | 2012-01-30 | ふかし壁 |
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