JP2014018887A - 携帯用作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者に伝わる振動を軽減しつつ作業性に優れた携帯用作業機を提供する。
【解決手段】
回転工具としてのディスクカッタを有するエンジンカッタは、作業者により把持されるハンドルが設けられる本体フレーム11と、本体フレーム11に搭載される駆動ユニット20とを有し、本体フレーム11と前記駆動ユニット20との間には防振ばね部材が装着されている。駆動ユニット20の支持モードをばね支持モードとゴム支持モードとに切り換えるための棒状部材43が駆動ユニット20に設けられ、棒状部材43をゴム支持モードの位置に設定すると、駆動ユニット20は本体フレーム11に防振ゴム部材51を介して支持される。
【選択図】図9

Description

本発明は、ディスクカッタ等の回転工具により作業対象物を切断するために使用される携帯用作業機に関する。
回転工具を備えた携帯用作業機にはパワーカッタやチェンソー等がある。パワーカッタは、円板形状のブレードつまりディスクカッタを回転工具として石材やコンクリート等の作業対象物に対する筋付け等の切断作業を行うために使用される。チェンソーは、チェーン形の鋸刃であるソーチェンを回転工具として木材等の作業対象物を切断するために使用される。回転工具を駆動するための駆動源としては、エンジンや電動モータが使用される。このような携帯用作業機は、作業者により把持されるハンドルが取り付けられた本体フレームを有している。本体フレームには、エンジン等の駆動源が設けられた駆動ユニットが搭載され、駆動ユニットには回転工具が取り付けられる。
例えば、エンジンを駆動源とする携帯用のパワーカッタにおいては、エンジンが設けられた駆動ユニットにアームが設けられ、ディスクカッタがアームに回転自在に取り付けられている。本体フレームに設けられたハンドルを把持して切断作業が行われるときに、エンジンから発生する振動がハンドルに伝わると、作業者に対する負担が大きくなるので、ハンドルに伝わるエンジン振動を軽減させるために、本体フレームとエンジンとの間には一般的に防振機構が設けられている。
特許文献1には、ハンドルが設けられた本体フレームと、エンジンが設けられた駆動ユニットを構成するケーシングとの間に弾性部材を設けて、エンジンから発生してハンドルに伝わる振動を軽減するようにしたチェンソーが記載されている。
特開2011−189480号公報
携帯用作業機に用いられる防振機構としては、ばね部材を用いたばね式防振機構と、ゴムを用いたゴム式防振機構とがある。ばね式防振機構は、ばね部材としてコイルばねが使用されており、コイルばねは変形量が比較的大きいため、高い防振効果を得ることができる。これに対し、ゴム式防振機構は、ばね式防振機構に比べて変形量が小さい。このため、パワーカッタやチェンソーのように、長時間にわたって継続的に切断作業が行われる携帯用作業機においては、防振効果が大きいばね式防振機構が多用されている。しかしながら、ばね式防振機構は、ばね部材の変形量が大きいため、作業対象物に回転工具を押し付けたときに、回転工具が移動してしまい、作業対象物の正確な切断位置に回転工具を押し付け続けることが容易でなく、作業がしにくいという課題がある。
これに対し、ゴム式防振機構は、ゴムの変形量が小さいので、作業対象物に回転工具を押し付けたときに、回転工具が大きく移動することがなく、作業対象物の特定の切断位置に回転工具を押し付けることが容易であり、比較的、切断作業性が良いという利点がある。しかし、長時間にわたって作業が続く場合には、作業者の手に伝わる振動が大きいので、作業者に負担を与えることになる。
作業対象物の種類によっては、防振効果を優先したい使用形態と、回転工具の押し付け操作性を優先したい使用形態とがあるが、従来の携帯用作業機は、いずれか一方の使用形態を基準とした防振機構となっている。このため、携帯用作業機を用いて作業対象物を切断作業する際には、作業対象物によっては作業性が良くないという問題点がある。
本発明の目的は、携帯用作業機の作業性を向上することにある。
本発明の携帯用作業機は、回転工具により作業対象物を切断する携帯用作業機であって、
作業者により把持されるハンドルが設けられる本体フレームと、前記回転工具が取り付けられるとともに前記回転工具を駆動する駆動源を備え、前記本体フレームに搭載される駆動ユニットと、前記本体フレームと前記駆動ユニットとの間に装着される防振ばね部材と、前記駆動ユニット側と前記本体フレーム側の少なくとも一方に設けられ、前記駆動ユニット側と前記本体フレーム側の他方に接近又は接触したゴム支持モード位置に切換移動自在の防振ゴム部材とを有することを特徴とする。
本発明の携帯用作業機は、前記防振ゴム部材は、ゴム支持モード位置において前記駆動ユニットと前記本体フレームとの間に挟持されることを特徴とする。本発明の携帯用作業機は、ばね支持モード位置と前記ゴム支持モード位置とに移動自在のモード切換部材を前記駆動ユニットに設け、当該モード切換部材を前記ゴム支持モード位置に設定したときに前記モード切換部材と前記本体フレームとの間で前記防振ゴム部材を挟持することを特徴とする。本発明の携帯用作業機は、前記モード切換部材を前記本体フレームの幅方向に伸びる棒状部材により形成し、前記モード切換部材の外周面に対向するゴム挟持部材を前記本体フレームに設け、前記モード切換部材の外周面と前記ゴム挟持部材との少なくともいずれか一方に前記防振ゴム部材を設けることを特徴とする。本発明の携帯用作業機は、前記ゴム挟持部材と前記モード切換部材との間で前記防振ゴム部材を挟持する凹面形状の窪み部を前記ゴム挟持部材に形成することを特徴とする。
本発明の携帯用作業機は、前記駆動ユニットの前記本体フレームに対する幅方向の相対移動量を規制するストッパ部を前記モード切換部材に設けることを特徴とする。本発明の携帯用作業機は、前記防振ゴム部材を前記本体フレームの前端部に設けることを特徴とする。本発明の携帯用作業機は、前記本体フレームの一方側と前記駆動ユニットとの間に、前記本体フレームの前後方向に離して2つ以上の前記防振ばね部材を設け、前記本体フレームの他方側と前記駆動ユニットとの間に1つ以上の前記防振ばね部材を設けることを特徴とする。
本発明によれば、駆動ユニットを本体フレームに対して防振ばね部材により支持するばね支持モードと、駆動ユニットを本体フレームに対して防振ゴム部材により支持するゴム支持モードとに支持モードを切り換えることができる。支持モードをばね支持モードに設定すると、高い防振効果を得ることができるモードで作業者は切断作業を行うことができる。一方、ゴム支持モードに設定すると、作業対象物に回転工具を押し付けたときに、回転工具が大きく移動することがなく、作業対象物の特定の切断位置に回転工具を正確に押し付けることが容易となる。これにより、作業対象物の種類に応じて、防振効果を優先したいばね支持モードと、回転工具の押し付け操作性を優先したいゴム支持モードとのいずれにも切り換えることができ、携帯用作業機を用いた切断作業を、作業対象物に応じて最適な防振支持モードを選択して作業を行うことができる。
携帯用作業機してのエンジンカッタを示す正面図である。 図1の背面図である。 図1におけるA部の拡大正面図である。 図3におけるB−B線断面図である。 図3における矢印C方向から見た図3の側面図である。 図5におけるD−D線断面図である。 図6におけるE−E線断面図である。 図5におけるF−F線断面図である。 駆動ユニットをばね支持モードからゴム支持モードに切り換えたときにおける図8と同一の部分を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1および図2に示されるように、携帯用作業機としてのエンジンカッタ10は、作業機本体としての本体フレーム11を有しており、この本体フレーム11の後端部にはリアハンドル12が後方に突出して設けられている。本体フレーム11にはその前端部の上方を横切って跨ぐようにフロントハンドル13が設けられており、このフロントハンドル13の基端部は、図1に示されるように、本体フレーム11の一方側の前後方向中央部に固定され、フロントハンドル13の先端部は図2に示されるように本体フレームの他方側の先端部に固定されている。作業者がエンジンカッタ10により、作業対象物である被削材を切断作業するときには、一方の手でリアハンドル12を把持し、他方の手でフロントハンドル13を把持してエンジンカッタ10を持ち上げることになる。
本体フレーム11の前端部には、支持スタンド14が取り付けられており、支持スタンド14の左右両端部には脚部15が下方に突出して設けられている。リアハンドル12の後端部には脚部16が下方に突出して設けられており、エンジンカッタ10が基盤面に配置されるときには、それぞれの脚部15,16が基盤面に当接する。
本体フレーム11には駆動ユニット20が搭載される。駆動ユニット20は駆動源としてのエンジン21を有しており、このエンジン21は図示しないクランク軸が回転自在に装着されたクランクケース22と、クランク軸にコネクティングロッドを介して連結されるピストンが組み込まれたシリンダ23とを備え、クランクケース22とこれに取り付けられるシリンダ23とによりエンジン本体24が構成される。エンジン21のクランク軸は本体フレーム11の幅方向、すなわち横方向を向いている。
エンジン本体24の一方の側面には、図1に示されるように、アーム25が取り付けられており、このアーム25の先端部には、円板形状のブレードつまりディスクカッタ26が回転工具として回転自在に装着されている。アーム25の基端部にはエンジン21によりクラッチを介して回転駆動される駆動プーリが設けられ、先端部にはディスクカッタ26の回転軸に取り付けられる従動プーリが設けられ、両方のプーリの間にはベルトが掛け渡されている。エンジン動力をディスクカッタ26に伝達する動力伝達機構が各プーリやベルトにより構成される。本体フレーム11の他方の側面には、図2に示されるように、リコイルスタータのカバー27が設けられており、このカバーの内部には図示しないリコイルスタータが組み込まれている。アーム25の先端部には、ディスクカッタ26の後端部側を覆うように、ブレードカバー28が装着されている。
図1に示されるように、駆動ユニット20を構成するクランクケース22の突出端部22aと本体フレーム11の間には、防振ばね部材としてコイルばね31が装着されており、本体フレーム11を構成するフロントハンドル13の基端部とエンジン本体24との間には、防振ばね部材としてのコイルばね32が装着されている。同様に、図2に示されように、駆動ユニット20を構成するリコイルスタータのカバー27と本体フレーム11の間には、防振ばね部材としてコイルばね33が装着されている。
図4に示されるように、支持スタンド14は本体フレーム11の先端部にボルト34により取り付けられており、支持スタンド14と本体フレーム11の間にはフロントハンドル13の先端部13aが円形のパイプ形状を潰した形状に成形され挟み付けられている。クランクケース22の突出端部22aの内側には、ばね受け35が設けられたボルト36が取り付けられており、このボルト36にねじ止めされるナット37が突出端部22aの外面に突き当てられている。コイルばね31はその一端部がばね受け35に取り付けられ、コイルばね31の他端部は本体フレーム11の突き当て面に突き当てられており、コイルばね31はエンジンカッタ10の幅方向を向いている。コイルばね31の他端部が本体フレーム11の突き当て面から外れるのを防止し、コイルばね31と本体フレーム11を連結するために、本体フレーム11のブラケット部11aにはボルト38が取り付けられている。
他の2つのコイルばね32,33も、コイルばね31と同様の部材を用いて、エンジンカッタ10の横方向を向いて、本体フレーム11と駆動ユニット20との間に装着されている。駆動ユニット20がそれぞれ防振ばね部材としてのコイルばね31〜33を介して本体フレーム11に支持された状態のときには、駆動ユニット20はばね支持モードとなって本体フレーム11に懸架支持される。このときには、駆動ユニット20は、本体フレーム11の前後の縦方向、これに対して直角方向の横方向および上下方向の三次元方向に移動自在にフローティング状態となる。
ばね支持モードにおける駆動ユニット20の移動量は、3つのコイルばね31〜33の弾性変形のストロークにより設定される。駆動ユニット20の移動量が一定の範囲を越えないばね支持モードのときには、コイルばね31〜33により駆動ユニット20が防振支持されることになる。
本体フレーム11に固定された支持スタンド14には、図5および図6に示されるように、保護カバー39a,39bが取り付けられている。保護カバー39aは支持スタンド14の前面を部分的に覆い、保護カバー39bは本体フレーム11の下部先端を覆っている。
図8および図9に示されるように、本体フレーム11のブラケット部11aには、異形断面の筒形状のゴム収容筒体41がゴム挟持部材として一体に設けられており、ゴム収容筒体41には貫通孔42が形成されている。ゴム挟持部材としてのゴム収容筒体41の内部には、図7に示されるように段付きの棒状部材43がモード切換部材として配置されている。この棒状部材43の小径の基端部43aは、突出端部22aとこれに設けられたボス部44とに形成されたガイド孔45に、これに沿って切換移動自在に挿入されている。図3および図8は、棒状部材43がばね支持モードの位置となった状態を示し、図9は棒状部材43がゴム支持モードの位置となった状態を示す。棒状部材43がばね支持モードの位置に設定されると、駆動ユニット20はコイルばね31〜33により本体フレーム11に防振支持された状態となる。
棒状部材43の基端部43aには雄ねじが設けられており、基端部43aにはナット46がねじ止めされている。このナット46を基端部43aに締結することにより、棒状部材43はばね支持モードの位置と、ゴム支持モードの位置のいずれかに締結される。ナット46は、図3に示されるように、ボス部44の外面にガイド孔45よりも幅が大きくなって形成されたナットガイド溝47に沿って移動する。棒状部材43の基端部43bの端面には係合溝48が形成されており、係合溝48に図示しない工具を係合させて棒状部材43を回転させることにより、棒状部材43の駆動ユニット20に対する締結が解除されて、棒状部材43をばね支持モードの位置と、ゴム支持モードの位置との間で移動することができる。
棒状部材43の外周面には防振ゴム部材51が設けられており、ゴム収容筒体41の貫通孔42は、図8および図9に示されるように、防振ゴム部材51の外径よりも大きな大径円弧面42aと、防振ゴム部材51の外径にほぼ対応した小径円弧面からなる窪み部42bとを有している。図9に示されるように、防振ゴム部材51が窪み部42bに当接すると、防振ゴム部材51は駆動ユニット20と本体フレーム11との間で挟み付けられ、駆動ユニット20はゴム支持モードとなって本体フレーム11に支持される。
このように、棒状部材43をばね支持モードの位置からゴム支持モードの位置に移動すると、駆動ユニット20は本体フレーム11に対してコイルばね31〜33により防振支持されるばね支持モードから、防振ゴム部材51が駆動ユニット20と本体フレーム11との間に挟み込まれて防振ゴム部材51により駆動ユニット20を支持するゴム支持モードに切り換えられる。このゴム支持モードにおいては、棒状部材43がゴム収容筒体41に防振ゴム部材51を介して接触し、この接触位置を基点とした切断作業を行うことができる。ゴム支持モードにおける切断作業は、ディスクカッタ26の移動がばね支持モードよりも抑制されるので、ディスクカッタ26を作業対象物の特定の位置に位置決めする際の位置決め作業性を向上させることができる。
尚、ゴム支持モードとしては、図9において、防振ゴム部材51がゴム収容筒体41に非荷重状態で常に接触する位置に設定した状態を示したが、これに限らず、切断作業の開始時に防振ばねが大きく変形する前に防振ゴム部材51が作用し始めるよう棒状部材43をゴム収容筒体41の中心から移動させるだけでも良く、防振効果と位置決め作業性の兼ね合いを作業形態に応じて任意に調節することが可能である。
棒状部材43の頭部には、図7に示されるように、ゴム収容筒体41の貫通孔42の内径よりも大径のフランジ43bがストッパ部として設けられており、フランジ43bはボス部44の対向面44aに対向しており、この対向面44aはストッパ部を構成している。駆動ユニット20が本体フレーム11に対してエンジンカッタ10の幅方向の一方側に相対的に移動したときには、フランジ43bがゴム収容筒体41の一方の端面に当接して駆動ユニット20の相対移動量を規制する。駆動ユニット20が本体フレーム11に対してエンジンカッタ10の幅方向の他方側に相対的に移動したときには、ストッパ部としてのボス部44の対向面44aに当接して駆動ユニット20の相対移動量を規制する。
防振ゴム部材51の両端部にはフランジ43bに対向するフランジ部51aと、ボス部44の対向面44aに対向するフランジ部51bが設けられており、それぞれボス部44の対向面44aと、フランジ43bとがゴム収容筒体41の端面に直接接触することが防止される。
図7に示されるように、防振ゴム部材51は駆動ユニット20側の棒状部材43の外周面に設けられているが、防振ゴム部材51を本体フレーム11側のゴム収容筒体41の内周面に設けるようにしても良い。このように、防振ゴム部材51は、駆動ユニット20側と本体フレーム11側の少なくともいずれか一方に設けられることになる。
ゴム挟持部材としては、図示されるように異形断面の筒形状のゴム収容筒体41に代えて、窪み部42bを有する部分のみからなる断面円弧形状の部材としても良い。また、棒状部材43がゴム支持モードの位置に設定されたときに、駆動ユニット20側と本体フレーム11側との間で防振ゴム部材51を挟持することができれば、窪み部42bを有することなく、平坦面を有する部材によりゴム挟持部材を形成するようにしても良い。
図示するエンジンカッタ10においては、モード切換部材としての棒状部材43が駆動ユニット20側のクランクケース22の突出端部22aに設けられ、ゴム挟持部材としてのゴム収容筒体41が本体フレーム11側のブラケット部11aに設けられている。これに対し、棒状部材43を本体フレーム11側に設け、ゴム収容筒体41を駆動ユニット20側に設けるようにすると、図示した形態とはこれらが逆転配置された形態となる。このような形態においても、棒状部材43の位置を切り換えることによって、作業対象物の種類に応じて、エンジンカッタ10をばね支持モードと、ゴム支持モードのいずれにも設定することができる。
上述したエンジンカッタ10は、モード切換部材の位置をばね支持モード位置に設定すると、ばね式防振機構を構成するコイルばね31〜33により駆動ユニット20が本体フレーム11に支持された状態となる。ばね支持モードにおいては、コイルばね31〜33の変形量が比較的大きいので、高い防振効果を得ることができるモードで作業者は切断作業を行うことができる。これに対し、モード切換部材の位置をゴム支持モードの位置に切り換えると、ゴム式防振機構を構成する防振ゴム部材51により駆動ユニット20が本体フレーム11に支持された状態となる。このゴム支持モードにおいては、ゴムの変形量がばねに比して小さいので、作業対象物に回転工具を押し付けたときに、回転工具が大きく移動することがなく、作業対象物の特定の切断位置に正確に回転工具を押し付けることが容易となる。このように、作業対象物の種類に応じて、防振効果を優先したいばね支持モードと、回転工具の押し付け操作性を優先したいゴム支持モードとのいずれにも切り換えることができるので、携帯用作業機としてのエンジンカッタ10を用いて作業対象物を切断作業する際には、作業対象物に応じて最適な作業性を確保することができる。
尚、本体フレーム11の一方側と駆動ユニット20との間には2つのコイルばね31,32が設けられているが、2つ以上であれば、2つを越える数のコイルばねを設けるようにしても良い。また、本体フレーム11の他方側と駆動ユニット20との間には1つのコイルばね33が設けられているが、1つ以上であれば、1つを越える数のコイルばねを設けるようにしても良い。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、図示する携帯用作業機は回転工具としてのディスクカッタ26をエンジン21により駆動するようにしたエンジンカッタであるが、電動モータによりディスクカッタ26を駆動するようにしても良い。また、チェンソーにも本発明を適用することができる。
10…エンジンカッタ(携帯用作業機)、11…本体フレーム、11a…ブラケット部、12…リアハンドル、13…フロントハンドル、13a…先端部、14…支持スタンド、15…脚部、16…脚部、20…駆動ユニット、21…エンジン、22…クランクケース、22a…突出端部、23…シリンダ、24…エンジン本体、25…アーム、26…ディスクカッタ、27…カバー、28…ブレードカバー、31〜33…コイルばね(防振ばね部材)、34…ボルト、35…ばね受け、36…ボルト、37…ナット、38…ボルト、41…ゴム収容筒体(ゴム挟持部材)、42…貫通孔、42a…大径円弧面、42b…窪み部、43…棒状部材(モード切換部材)、43a…基端部、43b…フランジ(ストッパ部)、44…ボス部、44a…対向面(ストッパ部)、45…ガイド孔、46…ナット、47…ナットガイド溝、48…係合溝、51…防振ゴム部材、51a…フランジ部、51b…フランジ部。

Claims (8)

  1. 回転工具により作業対象物を切断する携帯用作業機であって、
    作業者により把持されるハンドルが設けられる本体フレームと、
    前記回転工具が取り付けられるとともに前記回転工具を駆動する駆動源を備え、前記本体フレームに搭載される駆動ユニットと、
    前記本体フレームと前記駆動ユニットとの間に装着される防振ばね部材と、
    前記駆動ユニット側と前記本体フレーム側の少なくとも一方に設けられ、前記駆動ユニット側と前記本体フレーム側の他方に接近又は接触したゴム支持モード位置に切換移動自在の防振ゴム部材とを有することを特徴とする携帯用作業機。
  2. 前記防振ゴム部材は、ゴム支持モード位置において前記駆動ユニットと前記本体フレームとの間に挟持されることを特徴とする請求項1記載の携帯用作業機。
  3. ばね支持モード位置と前記ゴム支持モード位置とに移動自在のモード切換部材を前記駆動ユニットに設け、当該モード切換部材を前記ゴム支持モード位置に設定したときに前記モード切換部材と前記本体フレームとの間で前記防振ゴム部材を挟持することを特徴とする請求項2記載の携帯用作業機。
  4. 前記モード切換部材を前記本体フレームの幅方向に伸びる棒状部材により形成し、前記モード切換部材の外周面に対向するゴム挟持部材を前記本体フレームに設け、前記モード切換部材の外周面と前記ゴム挟持部材との少なくともいずれか一方に前記防振ゴム部材を設けることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯用作業機。
  5. 前記ゴム挟持部材と前記モード切換部材との間で前記防振ゴム部材を挟持する凹面形状の窪み部を前記ゴム挟持部材に形成することを特徴とする請求項3記載の携帯用作業機。
  6. 前記駆動ユニットの前記本体フレームに対する幅方向の相対移動量を規制するストッパ部を前記モード切換部材に設けることを特徴とする請求項3記載の携帯用作業機。
  7. 前記防振ゴム部材を前記本体フレームの前端部に設けることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の携帯用作業機。
  8. 前記本体フレームの一方側と前記駆動ユニットとの間に、前記本体フレームの前後方向に離して2つ以上の前記防振ばね部材を設け、前記本体フレームの他方側と前記駆動ユニットとの間に1つ以上の前記防振ばね部材を設けることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の携帯用作業機。
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