JP2014017450A - 光電変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光電変換効率を長期にわたって高く維持することが可能な光電変換装置を提供する。
【解決手段】 光電変換装置11は、基板1の上側主面上に設けられた、第1の下部電極2a層および第2の下部電極層2bが一方向に離れて平面配置されている下部電極層2と、第1の下部電極層2a上から基板1上を経て第2の下部電極層2b上にかけて設けられた第1導電型の第1の半導体層3aと、第1の半導体層3a上に設けられた第1導電型とは異なる第2導電型の第2の半導体層4aと、第2の半導体層4aと第2の下部電極層2bとを電気的に接続する接続導体7aとを備え、基板1の上側主面の第1の下部電極層2aと第2の下部電極層2bとの間の部位に窪み1xを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基板上に複数の光電変換セルを具備する光電変換装置に関する。
太陽光発電などに使用される光電変換装置として、光吸収係数が高いCIGSなどのI−III−VI族化合物半導体やCZTS等のI−II−IV−VI族化合物半導体を光電変換層と
して用いたものがある(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。これらの化合物半導体は光吸収係数が高く、光電変換装置の薄膜化や大面積化や低コスト化に適しており、これを用いた次世代太陽電池の研究開発が進められている。
このような光電変換装置は、ガラスなどの基板の上に、金属電極などの下部電極層と、光電変換層と、透明電極や金属電極などの上部電極層とを、この順に積層した光電変換セルを、平面的に複数並設した構成を有することによって構成される。複数の光電変換セルは、隣り合う一方の光電変換セルの上部電極層と他方の下部電極層とを、接続導体で接続することで、電気的に直列接続されている。
そして、この光電変換装置は、光電変換セル部がエチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)等の封止材で封止され、太陽電池として使用される(例えば、特許文献3参照)。
また、Si系など他の材料を光電変換層に用いた光電変換装置にも、同様の構成を有するものがある。
特開2000−299486号公報 特開2002−373995号公報 特開2009−188357号公報
このような光電変換装置は、設置の際や使用中における熱膨張等によって基板に応力が加わり、基板にクラック等の破損が生じることがある。その場合、基板上に設けられた光電変換セルにもクラック等が進行し、発電に寄与する部位や接続導体の破損により、光電変換効率が低下しやすくなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、光電変換効率を長期にわたって高く維持することが可能な光電変換装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る光電変換装置は、基板の上側主面上に設けられた、第1の下部電極層および第2の下部電極層が一方向に離れて平面配置されている下部電極層と、前記第1の下部電極層上から前記基板上を経て前記第2の下部電極層上にかけて設けられた第1導電型の第1の半導体層と、該第1の半導体層上に設けられた前記第1導電型とは異なる第2導電型の第2の半導体層と、該第2の半導体層と前記第2の下部電極層とを電気的に接続する接続導体とを備え、前記基板の上側主面の前記第1の下部電極層と前記第2の下部電極層との間の部位に窪みを有する。
本発明によれば、光電変換装置の光電変換効率を長期にわたって高く維持することが可能となる。
光電変換装置の実施の形態の一例を示す斜視図である。 図1の光電変換装置の断面図である。 図1の光電変換装置の要部拡大断面図である。 光電変換モジュールの一例を示す断面図である。 光電変換モジュールの他の例を示す断面図である。 光電変換装置の製造途中の様子を示す断面図である。 光電変換装置の製造途中の様子を示す断面図である。 光電変換装置の製造途中の様子を示す断面図である。 光電変換装置の製造途中の様子を示す断面図である。 光電変換装置の製造途中の様子を示す断面図である。
以下に本発明の一実施形態に係る光電変換装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<光電変換装置の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る光電変換装置の一例を示す斜視図であり、図2はその断面図である。また、図3は図2の光電変換装置をさらに拡大した要部拡大断面図である。光電変換装置11は、基板1上に複数の光電変換セル10が並べられて互いに電気的に接続されている。なお、図1においては図示の都合上、2つの光電変換セル10a、10bのみを示しているが、実際の光電変換装置11においては、図面左右方向、あるいはさらにこれに垂直な方向に、多数の光電変換セル10が平面的に(二次元的に)配設されていてもよい。
図1、図2において、基板1上に複数の下部電極層2が平面配置されている。図1、図2において、複数の下部電極層2は、一方向(X軸方向)に間隔(以下、隣接する下部電極層2間の間隙を第1溝部P1ともいう)をあけて並べられた下部電極層2a〜2cを具備している。そして、この下部電極層2a上から基板1上を経て下部電極層2b上にかけて、第1の半導体層3aが設けられている。また、第1の半導体層3a上には、第1の半導体層3aとは異なる導電型の第2の半導体層4aが設けられている。さらに、下部電極層2b上において、接続導体7aが、第1の半導体層3aの側面に沿って、または第1の半導体層3aを貫通して設けられている。この接続導体7aは、第2の半導体層4aと下部電極層2bとを電気的に接続している。これら、下部電極層2a、下部電極層2b、第1の半導体層3a、第2の半導体層4aおよび接続導体7aによって、1つの光電変換セル10aを構成している。
同様に、別の光電変換セル10bが光電変換セル10aに隣接するように設けられている。つまり、下部電極層2b上から下部電極2cにかけて第1の半導体層3bおよび第2の半導体層4bが設けられている。さらに下部電極2c上において、第2の半導体層4bと下部電極層2cとを電気的に接続する接続導体7bが設けられている。これら、下部電極層2b、下部電極層2c、第1の半導体層3b、第2の半導体層4bおよび接続導体7bによって、1つの光電変換セル10bを構成している。
そして、光電変換セル10aおよび光電変換セル10bは、下部電極2bをともに利用しており、このような構成によって、光電変換セル10aおよび光電変換セル10bが直
列接続された、高出力の光電変換装置11となる。
なお、本実施形態における光電変換装置11は、第2の半導体層4側から光が入射されるものを想定しているが、これに限定されず、基板1側から光が入射されるものであってもよい。
基板1は、光電変換セル10を支持するためのものである。基板1に用いられる材料としては、例えば、ガラス、セラミックス、樹脂および金属等が挙げられる。基板1としては、例えば、厚さ1〜3mm程度の青板ガラス(ソーダライムガラス)を用いることができる。
下部電極層2(下部電極層2a、2b、2c)は、基板1上に設けられた、Mo、Al、TiまたはAu等の導電体である。下部電極層2は、スパッタリング法または蒸着法などの公知の薄膜形成手法を用いて、0.2μm〜1μm程度の厚みに形成される。
ここで、隣接する下部電極層2の一方を第1の下部電極層とし、他方を第2の下部電極層としたときに、基板1の上側主面の第1の下部電極層と第2の下部電極層との間の部位、すなわち、基板1の上側主面の第1溝部P1に対応する部位に、窪み1xを有している。図1および図2においては、基板1の上側主面における、下部電極層2aと下部電極層2bとの間の部位、あるいは、下部電極層2bと下部電極層2cとの間の部位に窪み1xが設けられている。このような構成により、光電変換装置11に外力や熱膨張等によって応力が生じた場合に、この窪み1xが開閉することによって応力を緩和することができ、光電変換セル10の破損を有効に低減できる。また、この窪み1xの位置は下部電極層2同士の間にあるため、仮に、基板1にクラックが生じるほどの応力が生じたとしても、この窪み1xを起点としてクラックを進行させることができ、第1の半導体層3の光電変換に寄与する部位や接続導体7へのクラックの進行を低減できる。すなわち、光電変換機能を良好に維持できるとともに隣接する光電変換セル10間の電気的な接続も良好に維持できる。その結果、光電変換装置11の光電変換効率を長期にわたって高く維持することが可能となる。
なお、第1の半導体層3の光電変換に寄与する部位とは、図2における、下部電極層2a上に位置する第1の半導体層3aの部位、および下部電極層2b上に位置する第1の半導体層3bの部位である。従来の光電変換装置では、応力が加わった場合に、基板の任意の部位からクラックが生じる可能性があり、例えば、下部電極層の直下の基板からクラックが発生すると、第1の半導体層の光電変換に寄与する部位にクラックが進行し、光電変換機能が低下する。また、接続導体の直下の基板からクラックが発生すると、接続導体にクラックが進行し、隣接する光電変換セル間の電気伝導が低下する。これに対して、図1〜図3の光電変換装置11のように窪み1xを第1溝部P1に対応する部位に有している場合、第1の半導体層3の光電変換に寄与する部位の直下や接続導体7の直下でのクラックの発生を低減できる。また、クラックが生じるような大きな応力が加わったとしても、窪み1xを起点としてクラックが生じやすくなり、第1の半導体層3の光電変換に寄与する部位や接続導体7へのクラックの進行を良好に低減できる。
窪み1xは、図1〜図3において基板1を−Z方向に平面視したときに、点状に形成されていてもよく、第1溝部P1に沿って(Y軸方向に沿って)線状に形成されていてもよい。また、Y軸方向に沿うとともに基板1の上側主面に垂直な基板1の断面(基板1のXZ断面)における窪み1xの形状は、下側に凸の曲面であってもよく、頂部を有する矩形状であってもよい。また、窪み1xは第1溝部P1内に複数個形成されていてもよい。
また、図3に示すように、XZ断面において、窪み1xの幅L1が下部電極層2aおよ
び下部電極層2bの間隔よりも狭くてもよい。例えば、窪み1xの最大幅L1は、第1溝部P1の幅の0.01〜1倍とすることができる。これにより、窪み1xの開閉がより円滑に行なわれるため、光電変換装置11に生じる応力をより有効に緩和することが可能となる。また、窪み1xの深さL2は、最大幅L1の0.1〜2倍としてもよい。これにより、窪み1xの開閉をより良好にして応力緩和効果を高めることができる。
また、図3に示すように、XZ断面において、窪み1xが下部電極層2aおよび第2の下部電極層2bからそれぞれ離れていてもよい。つまり、窪み1xが下部電極2aや下部電極2bと接していなくてもよい。これにより、窪み1xを起点としてクラックが生じたとしても、クラックが第1の半導体層3の光電変換に寄与する部位や接続導体7へ進行するのをより低減できる。
第1の半導体層3(第1の半導体層3a、3b)は第1導電型の半導体層である。第1の半導体層3は、例えば1μm〜3μm程度の厚みを有する。第1の半導体層3としては、シリコン、II−VI族化合物、I−III−VI族化合物およびI−II−IV−VI族化合物等が挙げられる。
II−VI族化合物とは、II−B族(12族元素ともいう)とVI−B族元素(16族元素ともいう)との化合物半導体である。II−VI族化合物としては、例えば、CdTe等が挙げられる。
I−III−VI族化合物とは、I−B族元素(11族元素ともいう)とIII−B族元素(13族元素ともいう)とVI-B族元素との化合物である。I−III−VI族化合物としては、例えば、CuInSe(二セレン化銅インジウム、CISともいう)、Cu(In,Ga)Se(二セレン化銅インジウム・ガリウム、CIGSともいう)、Cu(In,Ga)(Se,S)(二セレン・イオウ化銅インジウム・ガリウム、CIGSSともいう)が挙げられる。あるいは、第1の半導体層3は、薄膜の二セレン・イオウ化銅インジウム・ガリウム層を表面層として有する二セレン化銅インジウム・ガリウム等の多元化合物半導体薄膜にて構成されていてもよい。
I−II−IV−VI族化合物とは、I−B族元素とII−B族元素とIV−B族元素(14族元素ともいう)とVI−B族元素との化合物である。I−II−IV−VI族化合物としては、例えば、CuZnSnS(CZTSともいう)、CuZnSn(S,Se)(CZTSSeともいう)、およびCuZnSnSe(CZTSeともいう)が挙げられる。
第1の半導体層3は、スパッタリング法、蒸着法などのいわゆる真空プロセスによって形成可能であるほか、いわゆる塗布法あるいは印刷法と称されるプロセスによって形成することもできる。塗布法あるいは印刷法と称されるプロセスは、第1の半導体層3の構成元素の錯体溶液を下部電極層2の上に塗布し、その後、乾燥・熱処理を行うプロセスである。
第2の半導体層4(第2の半導体層4a、4b)は、第1の半導体層3とは異なる第2導電を有する半導体層である。第1の半導体層3および第2の半導体層4が電気的に接合することにより、電荷を良好に取り出すことが可能な光電変換層が形成される。例えば、第1の半導体層3がp型であれば、第2の半導体層4はn型である。第1の半導体層3がn型で、第2の半導体層4がp型であってもよい。なお、第1の半導体層3と第2の半導体層4との間に高抵抗のバッファ層が介在していてもよい。
第2の半導体層4は、第1の半導体層3とは異なる材料が第1の半導体層3上に積層されたものであってもよく、あるいは第1の半導体層3の表面部が他の元素のドーピングに
よって改質されたものであってもよい。
第2の半導体層4としては、CdS、ZnS、ZnO、In、InSe、In(OH,S)、(Zn,In)(Se,OH)、および(Zn,Mg)O等が挙げられる。この場合、第2の半導体層4は、例えばケミカルバスデポジション(CBD)法等で10〜200nmの厚みで形成される。なお、In(OH,S)とは、InとOHとSとを主に含む化合物をいう。(Zn,In)(Se,OH)は、ZnとInとSeとOHとを主に含む化合物をいう。(Zn,Mg)Oは、ZnとMgとOとを主に含む化合物をいう。
図1、図2のように、第2の半導体層4上にさらに上部電極層5(上部電極層5a、5b)が設けられていてもよい。上部電極層5は、第2の半導体層4よりも抵抗率の低い層であり、第1の半導体層3および第2の半導体層4で生じた電荷を良好に取り出すことが可能となる。光電変換効率をより高めるという観点からは、上部電極層5の抵抗率が1Ω・cm未満でシート抵抗が50Ω/□以下であってもよい。
上部電極層5は、例えばITO、ZnO等の0.05〜3μmの透明導電膜である。透光性および導電性を高めるため、上部電極層5は第2の半導体層4と同じ導電型の半導体で構成されてもよい。上部電極層5は、スパッタリング法、蒸着法または化学的気相成長(CVD)法等で形成され得る。
また、図1、図2に示すように、上部電極層5上にさらに集電電極8(集電電極8a、8b)が形成されていてもよい。集電電極8は、第1の半導体層3および第2の半導体層4で生じた電荷をさらに良好に取り出すためのものである。集電電極8は、図1に示すように、下部電極層2の配列方向であるX軸方向に延びるように線状に形成されていてもよい。これにより、窪み1xでクラックが発生したとしても、集電電極8で良好にクラックの進行を止め、電気的な接続を良好に維持することができる。このような観点から、集電電極8は厚みが第1の半導体層3よりも厚くてもよい。具体的には、集電電極8の厚みが1〜200μmであり、幅が50〜400μmであってもよい。また、集電電極8は、枝分かれした複数の分岐部を有していてもよい。
集電電極8は、例えば、Ag等の金属粉を樹脂バインダー等に分散させた金属ペーストがパターン状に印刷され、これが硬化されることによって形成される。
図1、図2において、接続導体7(接続導体7a、7b)は、第1の半導体層3、第2の半導体層4および第2の電極層5を分断する第2溝P2内に設けられた導体である。接続導体7は、金属や導電ペースト等が用いられ得る。図1、図2においては、集電電極8を延伸して接続導体7が形成されているが、これに限定されない。例えば、上部電極層5が延伸したものであってもよい。
光電変換装置11は、例えば、図4に示すように、光電変換セル10が封止材21やカバー部材31で封止され、光電変換モジュール100とされる。この光電変換モジュール100が、例えば太陽光発電に用いられる。
封止材21は、例えば、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)を主成分とする樹脂やポリビニルブチラールを主成分とする樹脂等が用いられる。また、光電変換モジュール100の強度を高めるため、封止材21の上にカバー部材31が設けられていてもよい。カバー部材31はガラス等が用いられる。
また、図5に示すように、光電変換装置11は、上側および下側の両方が封止材22、
23およびカバー部材32、33で封止されることによって光電変換モジュール200とされてもよい。
光電変換モジュール100では、封止部材31やカバー部材31が上側だけに設けられているため、部材費を低減できる。この場合、光電変換装置11の基板1の下側主面が保護されていないため、外力が加わりやすくなるが、上記のように窪み1xを有する構造とすることで、光電変換装置11の光電変換効率を長期にわたって高く維持することが可能となる。また、光電変換モジュール200では、上下から封止部材22、23およびカバー部材32、33が光電変換装置11を保護しているのでより強度が高くなり、光電変換装置11の光電変換効率を、さらにいっそう、長期にわたって高く維持することが可能となる。
<光電変換装置の製造プロセス>
次に、上記構成を有する光電変換装置11の製造プロセスについて説明する。図6〜図10は、光電変換装置11の製造途中の様子を示す断面図である。なお、図6〜図10に示す断面図は、図2に示す断面に対応する部分の製造途中の様子を示す。
まず、図6に示すように、洗浄された基板1の略全面に、スパッタリング法などを用いて、Moなどからなる下部電極層2を成膜する。そして、下部電極層2の一部に第1溝部P1を形成する。第1溝部P1は、YAGレーザーその他のレーザー光を形成対象位置に照射することで溝加工を行なう、レーザースクライブ加工によって形成してもよい。
また、この第1溝部P1において露出した基板1の上側主面に窪み1xを形成する。窪み1xは、レーザーやスクライブ針、ドリル等を用いて形成することができる。また、無機化合物粒子や有機化合物粒子、金属粒子等を吹き付けて窪み1xを形成してもよい。図7は、第1溝部P1および窪み1xを形成した後の状態を示す図である。
第1溝部P1および窪み1xを形成した後、下部電極層2の上に、第1の半導体層3、第2の半導体層4および上部電極層5を順次形成する。第1の半導体層3、第2の半導体層4および上部電極層5は、スパッタリング法、蒸着法、塗布法またはCBD法等を用いて形成することができる。図8は、第1の半導体層3、第2の半導体層4および上部電極層5を形成した後の状態を示す図である。
第1の半導体層3、第2の半導体層4および上部電極層5を形成した後、第1の半導体層3、第2の半導体層4および上部電極層5を貫通するように第2溝部P2を、例えばメカニカルスクライブ加工によって形成する。メカニカルスクライブ加工は、スクライブ針やドリルを用いたスクライビングによって、第1の半導体層3を下部電極層2から除去する加工をいう。図9は、第2溝部P2を形成した後の状態を示す図である。
第2溝部P2を形成した後、上部電極層5上および第2溝部P2内に、例えば、Agなどの金属粉を樹脂バインダーなどに分散させた導電ペーストをパターン状に印刷し、これを加熱硬化することで、集電電極8および接続導体7を形成する。図10は、集電電極8および接続導体7を形成した後の状態を示す図である。
最後に第2溝部P2からずれた位置で、第1の半導体層3〜集電電極8を、例えばメカニカルスクライブ加工により除去して複数の光電変換セル10に分割することによって、図1および図2に示す光電変換装置11を得ることができる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良などが可能である。
1:基板
1x:窪み
2、2a、2b:下部電極層
3、3a、3b:第1の半導体層
4、4a、4b:第2の半導体層
5、5a、5b:上部電極層
7、7a、7b:接続導体
8、8a、8b:集電電極
10、10a、10b:光電変換セル
11:光電変換装置

Claims (4)

  1. 基板の上側主面上に設けられた、第1の下部電極層および第2の下部電極層が一方向に離れて平面配置されている下部電極層と、
    前記第1の下部電極層上から前記基板上を経て前記第2の下部電極層上にかけて設けられた第1導電型の第1の半導体層と、
    該第1の半導体層上に設けられた前記第1導電型とは異なる第2導電型の第2の半導体層と、
    該第2の半導体層と前記第2の下部電極層とを電気的に接続する接続導体とを備え、
    前記基板の上側主面の前記第1の下部電極層と前記第2の下部電極層との間の部位に窪みを有する光電変換装置。
  2. 前記一方向に沿うとともに前記上側主面に垂直な前記基板の断面において、前記窪みの幅が前記第1の下部電極層および前記第2の下部電極層の間隔よりも狭い、請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 前記断面において、前記窪みが前記第1の下部電極層および前記第2の下部電極層からそれぞれ離れている、請求項2に記載の光電変換装置。
  4. 前記第2の半導体層上に前記一方向に延びる線状の集電電極をさらに具備している、請求項1乃至3のいずれかに記載の光電変換装置。
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