JP2014015979A - ディファレンシャルギヤのベアリング潤滑構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 車速の高低に関わらずに、ディファレンシャルケースに設けたファイナルドリブンギヤが掻き上げたオイルを左右のベアリングに均等に供給する。
【解決手段】 ファイナルドリブンギヤ18の上部に配置されたガタープレート27は、ファイナルドリブンギヤ18の外周面に対向して軸方向一端側に延出する第1オイル捕捉部28と、第1オイル捕捉部28から軸方向他端側に延出する第2オイル捕捉部29とを備え、第1オイル捕捉部28はファイナルドリブンギヤ18の径方向に見て歯面18aの傾斜方向に所定角度θbだけ傾斜し、第2オイル捕捉部29はファイナルドリブンギヤ18の径方向に見て略軸方向に延びるので、ファイナルドリブンギヤ18が掻き上げてガタープレート27に衝突したオイルを軸方向一端側および軸方向他端側に異なる比率で配分することで、ディファレンシャルケース15の軸方向両端を支持するベアリング20,21を均等に潤滑することができる。
【選択図】 図4
【解決手段】 ファイナルドリブンギヤ18の上部に配置されたガタープレート27は、ファイナルドリブンギヤ18の外周面に対向して軸方向一端側に延出する第1オイル捕捉部28と、第1オイル捕捉部28から軸方向他端側に延出する第2オイル捕捉部29とを備え、第1オイル捕捉部28はファイナルドリブンギヤ18の径方向に見て歯面18aの傾斜方向に所定角度θbだけ傾斜し、第2オイル捕捉部29はファイナルドリブンギヤ18の径方向に見て略軸方向に延びるので、ファイナルドリブンギヤ18が掻き上げてガタープレート27に衝突したオイルを軸方向一端側および軸方向他端側に異なる比率で配分することで、ディファレンシャルケース15の軸方向両端を支持するベアリング20,21を均等に潤滑することができる。
【選択図】 図4
Description
本発明は、ミッションケースの内部に収納されたディファレンシャルギヤがディファレンシャルケースの外周に固定されたファイナルドリブンギヤを備え、前記ミッションケースの底部から前記ファイナルドリブンギヤで掻き上げたオイルを該ファイナルドリブンギヤの上部に配置されたガタープレートで捕捉して軸方向両側に振り分けることで、前記ディファレンシャルケースの軸方向両端を前記ミッションケースに支持するベアリングを潤滑するディファレンシャルギヤのベアリング潤滑構造に関する。
ミッションケースに内部に収納されたディファレンシャルギヤのディファレンシャルケースの上方を跨ぐように逆U字状の樋部材を配置し、樋部材の左右下端をディファレンシャルケースをミッションケースに回転自在に支持する左右のベアリングに臨ませ、ディファレンシャルケースに設けたファイナルドリブンギヤがミッションケースの底部から掻き上げたオイルを樋部材で受けて左右のベアリングに供給するものが、下記特許文献1により公知である。
ところで、一般にファイナルドリブンギヤはディファレンシャルケースの中心から左右方向一方に偏倚して設けられており、しかもファイナルドリブンギヤはヘリカルギヤやベベルギヤのような左右非対称なギヤで構成されるため、ファイナルドリブンギヤが掻き上げるオイルの量はディファレンシャルケースの左側および右側で不均一になる。
しかしながら、上記従来のものは、掻き上げたオイルを受ける樋部材が左右対称な形状であるため、樋部材によって左右のベアリングに供給されるオイルの量が不均一になる可能性がある。特に、低車速時と高車速時とではファイナルドリブンギヤが掻き上げるオイルの分散の仕方が変化するため、左右のベアリングに供給されるオイルの量が一層不均一になる虞があり、その対策が必要となる。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、車速の高低に関わらずに、ディファレンシャルケースに設けたファイナルドリブンギヤが掻き上げたオイルを左右のベアリングに均等に供給することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、ミッションケースの内部に収納されたディファレンシャルギヤがディファレンシャルケースの外周に固定されたファイナルドリブンギヤを備え、前記ミッションケースの底部から前記ファイナルドリブンギヤで掻き上げたオイルを該ファイナルドリブンギヤの上部に配置されたガタープレートで捕捉して軸方向両側に振り分けることで、前記ディファレンシャルケースの軸方向両端を前記ミッションケースに支持するベアリングを潤滑するディファレンシャルギヤのベアリング潤滑構造であって、前記ファイナルドリブンギヤはヘリカルギヤからなり、その歯面は軸方向一端側が軸方向他端側に対して回転方向進み側に偏倚しており、前記ガタープレートは、前記ファイナルドリブンギヤの外周面に対向して軸方向一端側に延出する第1オイル捕捉部と、前記第1オイル捕捉部から軸方向他端側に延出する第2オイル捕捉部とを備え、前記第1オイル捕捉部は前記ファイナルドリブンギヤの径方向に見て前記歯面の傾斜方向に所定角度だけ傾斜し、前記第2オイル捕捉部は前記ファイナルドリブンギヤの径方向に見て略軸方向に延びることを特徴とするディファレンシャルギヤのベアリング潤滑構造が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記ガタープレートは前記第1オイル捕捉部および前記第2オイル捕捉部間を仕切る隔壁を備えることを特徴とするディファレンシャルギヤのベアリング潤滑構造が提案される。
尚、実施の形態のアンギュラローラベアリング20,21は本発明のベアリングに対応する。
請求項1の構成によれば、ミッションケースの内部に収納されたディファレンシャルギヤのディファレンシャルケースが回転すると、その外周に固定されたファイナルドリブンギヤがミッションケースの底部から掻き上げたオイルがガタープレートで捕捉されて軸方向両側に振り分けれられ、ディファレンシャルケースの軸方向両端をミッションケースに支持するベアリングを潤滑する。ファイナルドリブンギヤはヘリカルギヤからなり、その歯面は軸方向一端側が軸方向他端側に対して回転方向進み側に偏倚しているため、ファイナルドリブンギヤが掻き上げるオイルは軸方向一端側および軸方向他端側に不均一に拡散し、その不均一の程度は低車速時に大きく、高車速時に小さくなる。ファイナルドリブンギヤの上部に配置されたガタープレートは、ファイナルドリブンギヤの外周面に対向して軸方向一端側に延出する第1オイル捕捉部と、第1オイル捕捉部から軸方向他端側に延出する第2オイル捕捉部とを備え、第1オイル捕捉部はファイナルドリブンギヤの径方向に見て歯面の傾斜方向に所定角度だけ傾斜し、第2オイル捕捉部はファイナルドリブンギヤの径方向に見て略軸方向に延びるので、ファイナルドリブンギヤが掻き上げてガタープレートに衝突したオイルを軸方向一端側および軸方向他端側に異なる比率で配分することで、ディファレンシャルケースの軸方向両端を支持するベアリングを均等に潤滑することができる。
また請求項2の構成によれば、ガタープレートは第1オイル捕捉部および第2オイル捕捉部間を仕切る隔壁を備えるので、特に低車速時にファイナルドリブンギヤが掻き上げたオイルをガタープレートの第1オイル捕捉部および第2オイル捕捉部に精度良く振り分けることができる。
以下、図1〜図5に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1および図2は、フロントエンジン・フロントドライブの自動車のトランスミッションのディファレンシャルギヤDを車幅方向に延びる鉛直面で切断した断面図であり、図1は車体後方から見た図、図2は車体前方から見た図である。本明細書において、自動車の車体左側が軸方向一端側と定義され、自動車の車体右側が軸方向他端側と定義される。
ミッションケース11は左側の第1ケース12および右側の第2ケース13を結合し、ボルト14…で一体に締結して構成される。ディファレンシャルギヤDのディファレンシャルケース15は第1半体16および第2半体17をフランジ16a,17aにおいて重ね合わせ、環状のファイナルドリブンギヤ18の内周部をボルト19…で共締めして構成される。ディファレンシャルケース15の第1半体16はアンギュラローラベアリング20を介して第1ケース12に回転自在に支持され、ディファレンシャルケース15の第2半体17はアンギュラローラベアリング21を介して第2ケース13に回転自在に支持される。
ディファレンシャルケース15の第2半体17に軸直角方向に固定されたピニオンシャフト22に一対のピニオン23,23が回転自在に支持されており、ミッションケース11の第1ケース12およびディファレンシャルケース15の第1半体16を貫通する左車軸24の軸端に、一対のピニオン23,23に噛合するサイドギヤ26がスプライン結合され、ミッションケース11の第2ケース13およびディファレンシャルケース15の第2半体17を貫通する右車軸25の軸端に、一対のピニオン23,23に噛合するサイドギヤ26がスプライン結合される。
図1〜図5から明らかなように、合成樹脂で一体成形したガタープレート27は、ディファレンシャルギヤDの上方に車幅方向に沿って配置される。ガタープレート27は、ファイナルドリブンギヤ18の外周面に対向する位置から左側に延出する第1オイル捕捉部28と、第1オイル捕捉部28から右側に延出する第2オイル捕捉部29とを備える。
第1オイル捕捉部28は、水平方向に延びる底壁28aと、底壁28aの回転方向進み側から起立する縦壁28bとを有して断面L字状に形成される。図4および図5から明らかなように、軸直角方向に見たときに、ファイナルドリブンギヤ18の歯面18aは、左側が右側に対してファイナルドリブンギヤ18の回転方向進み側に偏倚するように角度θaで傾斜している。軸直角方向に見たときに、第1オイル捕捉部28の縦壁28bはファイナルドリブンギヤ18の歯面18aと同方向に傾斜しているが、その角度θbは歯面18aの角度θaよりも小さく設定されている。一方、第2オイル捕捉部29の縦壁29bの角度は0°に設定されている。つまり第2オイル捕捉部29の縦壁29bは軸方向に対して平行に配置される。
また第1オイル捕捉部28の軸方向一端部には下向きに突出するオイル回り込み防止リブ28cが形成されるとともに、第1オイル捕捉部28の縦壁28bの回転方向進み側の面には三角形状の位置決めリブ28dが形成される。位置決めリブ28dの左端には軸直角方向に延びる位置決め面28eが形成されるとともに、縦壁28bの上縁には軸方向に延びる位置決め面28fが形成され、更に第2オイル捕捉部29との境界に上下方向に延びる隔壁29gが形成される。
第1オイル捕捉部28よりも大型の第2オイル捕捉部29は、水平方向および下方向に階段状に延びる底壁29aと、底壁29aの回転方向進み側から起立する縦壁29bとを有して断面L字状に形成される。第2オイル捕捉部29の縦壁29bの回転方向進み側の面から突出する支柱29cの先端に、右側に向かって突出するクリップ29dが形成される。また第2オイル捕捉部29の縦壁29bの上縁には位置決め面29eが形成されるとともに、第2オイル捕捉部29の右端部には下向きに突出する係止突起29fが形成される。
このように構成されたガタープレート27は、以下のようにしてミッションケース11に取り付けられる。即ち、ガタープレート27の第2オイル捕捉部29の縦壁29bに支柱29cを介して設けられたクリップ29dを、ミッションケース11の第2ケース13の側壁部13aに設けたボス部13bのクリップ孔13cに係止するとともに(図2参照)、第2オイル捕捉部29の右端に設けた係止突起29fを、ミッションケース11の第2ケース13の側壁部13aに形成した凹部13fに挿入してシム30で抜け止めすることで(図1参照)、ガタープレート27をミッションケース11に固定する。
この状態で、ガタープレート27の第1オイル捕捉部28の縦壁28bの位置決め面28fは第1ケース12の上壁部12aおよび第2ケース13の上壁部13dに当接し(図1および図2参照)、第1オイル捕捉部28の位置決めリブ28dの位置決め面28eが第1ケース12の側壁部12bに当接し(図1および図2参照)、更に、第2オイル捕捉部29の縦壁29bの位置決め面29eが第2ケース13の上壁部13eに当接することで(図1および図2参照)、ガタープレート27を安定した姿勢で支持することができる。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
車両の走行に伴ってディファレンシャルギヤDのディファレンシャルケース15と共にファイナルドリブンギヤ18が回転すると、ミッションケース11の底部に貯留されたオイルがファイナルドリブンギヤ18によって掻き上げられる。掻き上げられたオイルはガタープレート27の第1オイル捕捉部28および第2オイル捕捉部29の縦壁28b,29bによって遮られ、第1オイル捕捉部28の底壁28aに沿って左側に流れたオイルは左側のアンギュラローラベアリング20を潤滑し、第2オイル捕捉部29の底壁29aに沿って右側に流れたオイルは右側のアンギュラローラベアリング21を潤滑する。
図4に示すように、低車速時にはファイナルドリブンギヤ18によって上向きに掻き上げられるオイルの勢いが弱いため、ファイナルドリブンギヤ18に付着したオイルのうちの多くが、ガタープレート27に達する手前で歯面18aの低い側(右側)に落下してしまい(矢印A参照)、落下したオイルは右側のアンギュラローラベアリング21に供給される。
ファイナルドリブンギヤ18に付着してガタープレート27に達したオイル(矢印B参照)は、第1オイル捕捉部28および第2オイル捕捉部29に塞き止められて左側および右側に振り分けられるが、仮にガタープレート27でオイルが軸方向両側に均等に振り分けられると、ガタープレート27に達する手前で右側に落下したオイルの分だけ左側に流れるオイル量が不足し、左側のアンギュラローラベアリング20の潤滑が不充分になる可能性がある。
しかしながら、低車速時にはファイナルドリブンギヤ18に付着してガタープレート27に達するオイルは勢いが弱いために軸方向に拡散せず、その大部分が第1オイル捕捉部28および第2オイル捕捉部29を仕切る隔壁28gの左側、つまり第1オイル捕捉部28に衝突する。このとき、第1オイル捕捉部28の縦壁28bは左側が回転方向進み側に角度θbで傾斜しているため、縦壁28bに衝突したオイルの大部分は傾斜した縦壁28bに案内されて左側に流れ(矢印BL参照)、隔壁28gを乗り越えて右側に流れるオイルの量は少なくなる(矢印BR参照)。
その結果、左側のアンギュラローラベアリング20に供給されるオイル量(BL)と、右側のアンギュラローラベアリング21に供給されるオイル量(A+BR)とを略均一化し、左右のアンギュラローラベアリング20,21を均等に潤滑することができる。
図5に示すように、高車速時にはファイナルドリブンギヤ18によって上向きに掻き上げられるオイルの勢いが強いため、ファイナルドリブンギヤ18に付着したオイルのうち、ガタープレート27に達する手前で歯面18aの低い側(右側)に落下するオイルの比率は、低車速時に比べて少なくなる(矢印A参照)。
ファイナルドリブンギヤ18に付着してガタープレート27に達したオイル(矢印B参照)は、第1オイル捕捉部28および第2オイル捕捉部29に激しく衝突して跳ね返るため、そのオイルは隔壁28gを左側から右側に簡単に乗り越えてしまい、しかも傾斜した第1オイル捕捉部28の縦壁28bがオイルを左側に案内する効果も充分に発揮されないため、ガタープレート27に達したオイルのうち、左側に流れる量(矢印BL参照)は、右側に流れる量(矢印BR参照)に比べて僅かに大きいだけになる。
その結果、左側のアンギュラローラベアリング20に供給されるオイル量(BL)と、右側のアンギュラローラベアリング21に供給されるオイル量(A+BR)とを略均一化し、左右のアンギュラローラベアリング20,21を均等に潤滑することができる。
以上のように、低車速時および高車速時の何れの場合であっても、ガタープレート27の形状を工夫することで、左右のアンギュラローラベアリング20,21にオイルを均等に配分することが可能となり、アンギュラローラベアリング20,21を確実に潤滑して耐久性を高めることができる。
また第1オイル捕捉部28および第2オイル捕捉部29の境界に隔壁28gを設けたので、特に低車速時に第1オイル捕捉部28側および第2オイル捕捉部29側に適量のオイルを確実に振り分けることができる。しかも第1オイル捕捉部28の左端に下向きに延びるオイル回り込み防止リブ28cを設けたので、第1オイル捕捉部28の底壁28aの上面に沿って流れたオイルが、底壁28aの下面に沿って右側に回り込むのを防止して左側のアンギュラローラベアリングに確実に供給することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、第1オイル捕捉部28の縦壁28bの傾斜角度θbは図示された角度に限定されず、0°よりも大きく、かつファイナルドリブンギヤ18の歯面18aの傾斜角度θaよりも小さい範囲内で、第1オイル捕捉部28の縦壁28bおよび第2オイル捕捉部29の縦壁29bの面積比等に応じて適宜設定可能である。
また第2オイル捕捉部29の縦壁29bに傾斜角度は0°(軸方向に対して平行)が好適であるが、ファイナルドリブンギヤ18の歯面18aの傾斜方向に対して同方向あるいは逆方向に僅かに傾斜していても良い。ただし、その傾斜角度は第1オイル捕捉部28の縦壁28bの傾斜角度θbよりも小さいものとする。
また本発明のベアリングは実施の形態のアンギュラローラベアリング20,21に限定されるものではない。
11 ミッションケース
15 ディファレンシャルケース
18 ファイナルドリブンギヤ
18a 歯面
20 アンギュラローラベアリング(ベアリング)
21 アンギュラローラベアリング(ベアリング)
27 ガタープレート
28 第1オイル捕捉部
28g 隔壁
29 第2オイル捕捉部
D ディファレンシャルギヤ
θb 角度
15 ディファレンシャルケース
18 ファイナルドリブンギヤ
18a 歯面
20 アンギュラローラベアリング(ベアリング)
21 アンギュラローラベアリング(ベアリング)
27 ガタープレート
28 第1オイル捕捉部
28g 隔壁
29 第2オイル捕捉部
D ディファレンシャルギヤ
θb 角度
Claims (2)
- ミッションケース(11)の内部に収納されたディファレンシャルギヤ(D)がディファレンシャルケース(15)の外周に固定されたファイナルドリブンギヤ(18)を備え、前記ミッションケース(11)の底部から前記ファイナルドリブンギヤ(18)で掻き上げたオイルを該ファイナルドリブンギヤ(18)の上部に配置されたガタープレート(27)で捕捉して軸方向両側に振り分けることで、前記ディファレンシャルケース(15)の軸方向両端を前記ミッションケース(11)に支持するベアリング(20,21)を潤滑するディファレンシャルギヤのベアリング潤滑構造であって、
前記ファイナルドリブンギヤ(18)はヘリカルギヤからなり、その歯面(18a)は軸方向一端側が軸方向他端側に対して回転方向進み側に偏倚しており、前記ガタープレート(27)は、前記ファイナルドリブンギヤ(18)の外周面に対向して軸方向一端側に延出する第1オイル捕捉部(28)と、前記第1オイル捕捉部(28)から軸方向他端側に延出する第2オイル捕捉部(29)とを備え、前記第1オイル捕捉部(28)は前記ファイナルドリブンギヤ(18)の径方向に見て前記歯面(18a)の傾斜方向に所定角度(θb)だけ傾斜し、前記第2オイル捕捉部(29)は前記ファイナルドリブンギヤ(18)の径方向に見て略軸方向に延びることを特徴とするディファレンシャルギヤのベアリング潤滑構造。 - 前記ガタープレート(27)は前記第1オイル捕捉部(28)および前記第2オイル捕捉部(29)間を仕切る隔壁(28g)を備えることを特徴とする、請求項1に記載のディファレンシャルギヤのベアリング潤滑構造。
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