JP2014013374A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 例えば、異なるプロセススピードに対応しつつ、よりシンプル化した構成により、適切に各感光ドラムの帯電電位を制御することを目的とする。
【解決手段】 光照射手段に光を照射された感光体上に形成された潜像にトナーを供給する現像手段と、感光体上のトナーを付着させる画像部に対して、トナーを付着させるよう画像データに応じて発光素子を発光させる通常発光を光照射手段に行わせ、且つ、感光体上のトナーを付着させない非画像部に対して、トナーが非付着となるよう発光素子を発光させる微少発光を光照射手段に行わせる制御手段と、を有し、感光体上にトナー像を形成することで画像形成を行う画像形成装置において、制御手段は、光照射手段に微小発光を偏向走査手段の走査面を間引いて行わせることを特徴とする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、レーザプリンタ、複写機、ファクシミリ等の電子写真記録方式を利用した画像形成装置に関する。
従来から、電子写真記録方式を用いる複写機やレーザプリンタなどの画像形成装置が知られている。この電子写真記録方式の画像形成装置においては、例えば、以下のような電子写真プロセスが実行される。まず感光ドラムの表面が帯電装置によって例えば−600Vに一様に帯電される。その後、レーザ露光装置によりレーザ発光を行い感光ドラム上に静電潜像が形成される。そして、現像装置により静電潜像にトナー像が付着し、そのトナー像が転写装置により被転写体に転写される。
また、感光ドラム上に残留したトナーはドラムクリーニング装置によって除去され、更に感光ドラムは前露光ランプによる光照射によって残留電位が除電されて次の画像形成に備えられる(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−281944号公報
上述のような電子写真方式の画像形成装置では、感光体表面に静電潜像を形成するうえで、事前の感光体表面の帯電電位の制御が重要になってくる。この帯電電位の制御に、例えば先に述べた前露光ランプなど、様々な制御方式が提案されているが、装置本体のコストや小型化の観点から、よりシンプル化した構成が望まれる。
一方、近年においてはカラープリンタが普及し主流になりつつある。このカラープリンタにおいては、普通紙に加え、ラフ紙、光沢紙など様々な種別のメディアに対応すべくプロセススピードを変更する制御が行われている。またカラープリントのみならず、モノクロプリントにも個別に対応していく場合もあり、その場合にもプロセススピードを変更している。このように、様々なプロセススピードに対応していく必要があり、プリンタの動作・制御が複雑になる。
そこで、本発明は、上記課題及びその他の課題のうち、少なくとも1つを解決することを目的とする。例えば、異なるプロセススピードに対応しつつ、よりシンプル化した構成により、適切に各感光体の帯電電位を制御することを目的とする。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、感光体と、前記感光体を帯電する帯電手段と、発光素子と偏向走査手段を備え、前記発光素子から出射した光を、前記偏向走査手段の走査面で走査して帯電された前記感光体上に照射する光照射手段と、前記光照射手段に光を照射された前記感光体上に形成された潜像にトナーを供給する現像手段と、前記感光体上のトナーを付着させる画像部に対して、トナーを付着させるよう画像データに応じて前記発光素子を発光させる通常発光を前記光照射手段に行わせ、且つ、前記感光体上のトナーを付着させない非画像部に対して、トナーが非付着となるよう前記発光素子を発光させる微少発光を前記光照射手段に行わせる制御手段と、を有し、前記感光体上にトナー像を形成することで画像形成を行う画像形成装置において、前記制御手段は、前記光照射手段に前記微小発光を前記偏向走査手段の走査面を間引いて行わせることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、例えば、異なるプロセススピードに対応しつつ、よりシンプル化した構成により、適切に各感光体の帯電電位を制御することができる。
画像形成装置の概略断面図。 光学走査装置の概略を示す図。 画像形成装置における制御ブロック図を説明する図。 画像出力制御部の詳細を説明する図。 レーザ駆動システム回路を説明する図。 レーザ制御信号とレーザ光量の関係を説明するタイミングチャート図。 間引き制御を説明するタイミングチャート図。 レーザ駆動システム回路を説明する図。 レーザ制御信号とレーザ光量の関係を説明するタイミングチャート図。 画像出力制御部の詳細を説明する図。 レーザ制御信号とレーザ光量の関係を説明するタイミングチャート図。 間引き制御を説明するタイミングチャート図。 レーザ制御信号とレーザ光量の関係を説明するタイミングチャート図。 レーザ制御信号とレーザ光量の関係を説明するタイミングチャート図。 レーザ制御信号とレーザ光量の関係を説明するタイミングチャート図。
以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念及び下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
図1は本発明を適用できる4色すなわち、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKの画像形成手段を備えたカラー画像形成装置を示すもので、電子写真方式のカラー画像形成装置の一例である中間転写体を採用したタンデム方式のカラー画像形成装置の断面図である。
<画像形成装置の構成の説明>
図1を用いて、電子写真方式のカラー画像形成装置の構成と全体動作を説明する。211は記録材、212aは記録材を保持する給紙カセット、212bは給紙カセット212aと同様に記録材を保持する給紙トレイ、222Y,222M,222C,222Kは静電潜像を形成する感光ドラム(Y、M、C、Kは各々Y、M、C、K用を示す)、223Y,223M,223C,223Kは感光ドラム222Y,222M,222C,222Kを帯電する注入帯電器、224Y,224M,224C,224Kは静電潜像を形成するレーザスキャナ、225Y,225M,225C,225Kは各色のトナーを現像器へ送り出すトナー容器、226Y,226M,226C,226Kは静電潜像をトナー像として可視化する現像器、228はトナー像を保持する中間転写体、237は中間転写体228を搬送駆動する駆動ローラ、236は中間転写体228を従動搬送する従動ローラ、227Y,227M,227C,227Kはトナー像を中間転写体228に転写する1次転写ローラ、229a,229bは中間転写体228に転写されたトナー像を記録材211に転写する2次転写ローラ、230は中間転写体228に残ったトナーをクリーニングするクリーニング部、231はトナー像を記録材に溶融定着する為の定着部、232は定着ローラ、233は記録材211を定着ローラ232に圧接する加圧ローラ、234,235は定着ローラ232及び加圧ローラ233を加熱するヒータ、238a,238bは記録材211を給紙する給紙ローラ、239は記録材211を2次転写ローラ229a,229bへ狭持搬送する1対の搬送ローラ、240は記録材211の通過を検知する搬送センサである。
レーザスキャナ224Y,224M,224C,224Kは、図1で後述する露光制御部が処理した露光時間に応じてレーザダイオード等の発光素子から露光光を駆動し、静電潜像を形成し、この静電潜像を現像して単色トナー像を形成し、この単色トナー像を中間転写体228上で重ね合わせて多色トナー像を形成する。その後、この多色トナー像を記録材211へ転写し、その記録材上の多色トナー像を定着させる。
帯電手段としての帯電部は、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKのステーション毎に感光ドラム222Y,222M,222C,222Kを帯電させるための4個の注入帯電器223Y,223M,223C,223Kを備える構成で、各注入帯電器には帯電ローラ223YS,223MS,223CS,223KSを備えている。
感光ドラム222Y,222M,222C,222Kは、アルミシリンダの外周に有機光導伝層を塗布して構成し、図示しない駆動モータの駆動力が伝達されて回転するもので、駆動モータは感光ドラム222Y,222M,222C,222Kを画像形成動作に応じて反時計周り方向に回転させる。
露光手段(光照射手段)としてのレーザスキャナ224Y,224M,224C,224Kは、感光ドラム222Y,222M,222C,222Kへ露光光を照射し、感光ドラム222Y,222M,222C,222Kの表面を選択的に露光することにより、静電潜像を形成するように構成している。
現像手段としての現像部は、前記静電潜像を可視化するために、ステーション毎にイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKの現像を行う4個の現像器226Y,226M,226C,226Kを備える構成で、各現像器には、現像ローラ226YS,226MS,226CS,226KSが設けられている。なお、各々の現像器226は脱着が可能である。
転写手段としての転写部は、1次転写ローラ227Y,227M,227C,227Kに適当なバイアス電圧を印加すると共に感光ドラム222Y,222M,222C,222Kの回転速度と中間転写体228の回転速度に差をつけることにより、効率良く単色トナー像を中間転写体228上に転写する。これを1次転写という。駆動ローラ237は図示しない駆動モータの駆動力が伝達されて時計周り方向に回転する。
更に転写手段としての転写部は、ステーション毎に単色トナー像を中間転写体228上に重ね合わせ、重ね合わせた多色トナー像を中間転写体228の回転に伴い2次転写ローラ229aまで搬送する。さらに記録材211を給紙カセット212aから給紙ローラ238aで給紙し、2次転写ローラ229aへ1対の搬送ローラ239群で狭持搬送し、記録材211に中間転写体228上の多色トナー像を転写する。この2次転写ローラ229aに適当なバイアス電圧を印加し、静電的にトナー像を転写する。これを2次転写という。
2次転写ローラ229aは、記録材211上に多色トナー像を転写している間、229aの位置で記録材211に当接し、印字処理後は229bの位置に離間する。記録材211は給紙トレイ212bに配置しても良く、その場合、記録材211は給紙トレイ212bから給紙ローラ238bで給紙し、2次転写ローラ229aへ1対の搬送ローラ239群で狭持搬送される。記録材211が所望のタイミングで狭持搬送されているか否かを搬送センサ240で検知し、記録材211が搬送されていない場合は種々のジャム(一例として、搬送遅延ジャム)を不図示のビデオコントローラ等に通知する。
定着手段としての定着部は、記録材211に転写された多色トナー像を記録材211に溶融定着させるために、記録材211を加熱する定着ローラ232と記録材211を定着ローラ232に圧接させるための加圧ローラ233を備えている。
定着ローラ232と加圧ローラ233は中空状に形成され、内部に夫々ヒータ234、235が内蔵されている。定着装置231は、多色トナー像を保持した記録材211を定着ローラ232と加圧ローラ233により搬送するとともに、熱および圧力を加え、トナーを記録材211に定着させる。
トナー定着後の記録材211は、その後図示しない排出ローラによって図示しない排紙トレイに排出して画像形成動作を終了する。
クリーニング部230は、中間転写体228上に残ったトナーをクリーニングするものであり、中間転写体228上に形成された4色の多色トナー像を記録材211に転写した後に残った廃トナーは、図示しないクリーナ容器に蓄えられる。
<レーザスキャナユニットの説明>
図2は、本発明を適応できるレーザスキャナ224の概略を示す図である。レーザダイオード107はレーザ光を発光する発光素子としての半導体レーザである。ポリゴンミラー203は走査面(鏡面)203aを回転軸の周りに複数形成された回転多面鏡であり、ポリゴンミラー203は図示しないモータにより回転駆動し図中矢印の方向に一定回転し、レーザダイオード107から出射されたレーザ光を反射して偏向走査する。ビーム検出センサ121(以下、BDセンサ121と称する)はポリゴンミラーより反射されたレーザ光を検出する。折り返しミラー204はポリゴンミラー203により走査されたレーザ光を反射させ、図中、白中抜け矢印のように感光ドラム222の右から左へと走査へと導く。尚、実際には、レーザ光のポリゴンミラー203から折り返しミラー204に至る途中経路において、レーザ光は、レーザ光が感光ドラム上において一定速度で走査する為の各種レンズを経由している。
レーザ駆動システム回路130は不図示の制御信号及びビデオデータ信号に基づきレーザダイオードに駆動電流を流す。本実施例では、図中のBDセンサ121から送出されるタイミング信号(以下、BD信号と称する)を基準に、レーザダイオードへ電流が流され感光ドラム222上に静電潜像が形成される。
<印刷システムの説明>
図3は本発明を適用できる制御部とその動作を説明する図である。ビデオコントローラ123(画像コントローラ)は、1チップマイクロコンピュータ等のICで構成され、PC等のホストから送出されるプリント要求や画像データを管理する。ホストI/F部401は、画像コントローラ123に内蔵されるプリンタとPCとの通信を司る。画像メモリ402は、印刷画像データを一時的に保持する画像メモリである。画像出力部405は画像データをプリンタエンジン方式に適したデータに変換し所定のタイミングに応じて変換データを出力する。プリント制御部403は、画像コントローラ123に内蔵される各種データを制御管理するである。
メモリ407は、エンジンの動作を制御するに要するパラメータ等を保持する。画像形成制御部410は、エンジン内部の高圧出力部、定着部等を制御する。駆動制御部408は、モータ等のアクチュエータの駆動制御を司る。露光制御部409は、レーザスキャナの発光制御並びに画像データの出力タイミングを制御する。エンジン状態管理部406は、画像コントローラからのプリント要求に応じて各制御部に動作指示を行う。エンジンコントローラ122は、上述の機能を内蔵する1チップマイクロコンピュータ等のICで構成される。
プリント制御部403とエンジン状態管理部406の間では、通信I/Fを介しプリント要求、異常報知、間引き画像形成の有無や間引き潜像形成の際の画像出力走査面など、様々なプリンタシステムに係る情報の交換を行なっている。また、露光制御部409は、画像出力部に対して、ページ印刷に対する書き出しタイミング信号である/TOP信号を送出することでレーザスキャナ制御の同期を取っている。
PCからのプリント要求を受けるとプリント制御部403は、プリントを行う画像データをメモリに退避するとともにエンジンコントローラ122にプリントの要求を送出する。次に画像コントローラ123はメモリに一次保持した画像データをレーザスキャナによる画像出力形式に適合したラスタデータに変換し、画像出力の準備を行う。エンジンコントローラ122は、画像コントローラ123からのプリント要求指示を受け、駆動制御部408より、図示しないモータ等の駆動を開始し画像形成の準備を行う。画像形成の準備が完了したのち、露光制御部09は、レーザ発光を行うと同時に画像コントローラに対して画像出力の開始を通知する。これにより感光ドラム上に静電潜像が生成され、現像器でトナーが現像される。その後、図1で説明した一次転写及び二時転写が順次実行させる。図1ではY,M,C,Kの順で画像形成される。
尚、本実施例ではエンジンコントローラ122と画像コントローラ123とを夫々独立したICとしたが、2つの機能を統合したSOC(System−On−Chip)やSIP(System−In−Package)等に代表される単一のICの構成であってもよい。また、本実施例では画像メモリやメモリがICに内蔵されている構成としているが、外付けのメモリICを用いてもよい、さらにそのメモリICを画像コントローラとエンジンコントローラで共用する構成としても無論構わない。
<第1の実施例における画像出力部の説明>
次に、図3で説明した画像出力部405の詳細な説明を、図4を用いて行う。印刷データ制御部301は、プリントすべきデータを制御管理する。微少発光データ制御部303は、微少発光の制御パラメータを制御管理する。印刷画像用露光パルス生成部304は、印刷画像データ制御部301から出力される印刷画像データに基づき印刷画像用の露光パルスを生成する。微少発光用露光パルス生成部306は、微少発光データ制御部から出力される微少発光データに基づき微少発光用の露光パルスを生成する。露光パルス生成部302は、印刷画像用露光パルス生成部304から出力される露光パルスと、微少発光用露光パルス生成部306と、から出力される露光パルスをOR処理し、露光パルスを再生成する。露光パルス出力制御部307は、レーザスキャナから送信されるBD信号、エンジンコントローラ122から送信されるTOP信号及び画像出力走査面データから、露光パルスの出力タイミングを判断する。そしてこの判断に基づき、露光パルス出力制御部307は、レーザスキャナ224に露光パルス信号(図中VIDEO信号)送信する。
本実施例では、上述のように微少発光用露光パルスと印刷画像用露光パルスとをOR処理することで、感光ドラム222の画像形成可能な領域である有効領域のうち、感光ドラム222のトナーを付着させる画像部に対して印刷画像用露光パルスに基づいて通常発光する。これにより、感光ドラム222の画像部を通常露光の露光量(第1露光量)で露光し、感光ドラム222上(感光体上)に画像濃度に応じた量のトナーが付着する電位にする。また、感光ドラム222のトナーを付着させない非画像部に対して微少発光用の露光パルスに基づいて微小発光する。これにより、感光ドラム222の非画像部を微小露光の露光量(第2露光量)で露光し、感光ドラム222上(感光体上)にトナーを付着させない電位とすることができる。
なお、微小発光は、かぶりや反転かぶり等のトナー付着による画像不良を発生させないように、帯電後の感光ドラム222の非画像部の電位を適正化する為に行われる。具体的には、帯電後のドラム電位Vdは−700V〜−600V、現像電位Vdcは−350Vに設定されており、微小露光によってドラム電位Vd_bgを−550V〜−400Vとし、通常露光によってドラム電位Vlを−150Vとするよう、通常発光、微小発光の発光量が設定されている。
また、微少発光用露光パルスは印刷画像用露光パルスに比べてパルスの幅は狭い。これはパルス幅を狭く設定することでレーザダイオード107上の駆動電流量を抑えレーザ光の発光強度を画像出力時に比べて抑えるためである。
また、エンジンコントローラ122から送信される画像出力走査面データに基づき微少発光を実施する走査面を決定する為、間引き走査面での不必要な微少発光を防止することが可能となっている。ここで間引きとは、ポリゴンミラー203のある鏡面(走査面)にレーザ光の入射が行われてから、順次隣接する1以上の鏡面にレーザ光を入射しない、つまり順次隣接する1以上の鏡面を用いてレーザ走査を行わないことを指す。間引き走査面とは、間引きが行われるポリゴンミラー203の鏡面のことを指す。そして、この間引きにより、各主走査ラインのレーザダイオードによる発光間隔を可変に制御することが可能となる。詳細は後述にて詳しく説明する。
<実施例1におけるレーザ駆動回路の説明>
次にレーザ駆動システム回路の説明を、図5を用いて行う。図5において、図2で示したレーザ駆動システム回路130は、点線枠内で囲まれた回路に相当する。レーザ駆動システム回路130は、コンパレータ回路101、サンプル/ホールド回路102、ホールドコンデンサ103、電流増幅回路104、基準電流源(定電流回路)105、スイッチング回路106より構成される。
また検出側には、レーザダイオード107、フォトダイオード108、電流電圧変換回路109、同期検出信号素子(BD検出素子)121が含まれている。
また、回路140は、エンジンコントローラの露光制御部から送出されるPWM信号から潜像形成時のレーザ駆動電流を決める為の基準電圧を生成する回路であり、保護抵抗144とインバータ141、及び平滑フィルタ142、143から構成される。尚、PWM1信号のディーティは予め決まっており、エンジンコントローラ内のメモリにその情報は格納されているとする。また、画像潜像形成時、PWM1信号は前述の予め決められたデューティのパルス信号が常時出力されているものとする。尚、以下においては、フォトダイオード108をPD108と称する。
OR回路124には、エンジンコントローラ122のLdrv信号とビデオコントローラ123からのVIDEO信号とが入力に接続されており、出力信号DATAは後述のスイッチング回路106へ接続されている。VIDEO信号は、ビデオコントローラ123内の画像出力制御部405から出力される。
ビデオコントローラ123から出力されるVIDEO信号は、イネーブル端子付きバッファ125に入力され、バッファの出力は前述のOR回路124に接続されている。このときイネーブル端子はエンジンコントローラ122からのVenb信号と接続されている。また、エンジンコントローラ122は、後述のSH1信号、Ldrv信号、Venb信号を出力する。
コンパレータ回路101の正極端子には、基準電圧Vref11、出力はサンプル/ホールド回路102に入力されている。この基準電圧Vref11は、通常のプリント用の発光レベルでLD107を発光させる為の目標電圧として設定されている。サンプル/ホールド回路102にはホールドコンデンサ103が接続されている。ホールドコンデンサ103の出力は、電流増幅回路104の正極端子に入力されている。
電流増幅回路104には、夫々基準電流源105が接続されており、その出力はスイッチング回路106に入力されている。他方、電流増幅回路104の負極端子には、第2の基準電圧Vref12が接続されている。ここで先に説明したサンプル/ホールド回路102の出力電圧と、基準電圧Vref12との差分に応じて電流Io1が決定される。即ち、Vref12は、電流を決定する為の電圧設定である。
スイッチング回路106は、パルス変調データ信号Dataによりオン・オフ動作する。スイッチング回路106の出力端は、LD107のカソードに接続されており、駆動電流Idrvを供給している。LD107のアノードは、電源Vccに接続されている。LD107の光量をモニターするPD108のカソードは、電源Vccに接続されており、PD108のアノードは電流電圧変換回路109に接続されてモニター電流Imを電流電圧変換回路109に流すことにより、モニター電圧Vmを発生させている。このモニター電圧Vmはコンパレータ101の負極端子に不帰還入力されている。
尚、図5では、エンジンコントローラ122と、ビデオコントローラと、を別々に示しているが、その形態に限定されるわけではない。例えば、エンジンコントローラ122とビデオコントローラとの一部或いは全部を同じコントローラで構築しても良い。また、図中点線枠で囲まれたレーザー駆動回路130についても、例えば、エンジンコントローラ122に一部或いは全てを内蔵させても良い。後述の図8においても同様である。
<第1の実施例におけるレーザー駆動の説明>
本実施例における間引き画像形成時のレーザスキャナに関する動作を図6と図7のタイミングチャートを用いて説明する。図6では二走査画像間引きを行うプリント方式で、且つ潜像画像を出力するレーザの走査面を0と設定した場合の例を示している。尚、タイミングチャート中においては画像出力におけるレーザ発光量と微少発光におけるレーザ発光量を夫々併記している。
本実施例の画像形成装置は、普通紙に加え、ラフ紙、光沢紙など様々な種別のメディアに対応すべくプロセススピードを変更する制御が行われている。具体的には、通常のプロセススピードの画像形成(第1モード)に加え、それよりも遅いプロセススピードの画像形成(第2モード)を実行可能となっている。この第2モードで画像形成する際には、ポリゴンミラー203の回転速度を一定、又は、大きく変更することなく、第1モードと同様の画質の画像形成を行えるよう、ポリゴンミラー203の走査面を間引いて露光を行う。以降はこの走査面を間引いた露光について説明する。
◆走査面カウンタの動作
引き続き図6の説明を行うと、ページ印刷の書き出しを報知するTOP信号が“Low”、即ち画像書き出しの開始報知の際にBD信号を受信すると、露光制御部409及び画像出力部405は、夫々が個別に内蔵する走査面を判別する走査面カウンタを0クリアする。以降、露光制御部409及び画像出力部405は、BD信号の受信毎にカウンタを+1する。但し、カウンタを+1しようとしたときに、カウンタが間引き数に達していた場合はBD信号の受信で+1する代わりにカウンタを0クリアするよう動作する。これによりレーザ走査面を露光制御部409と画像出力部405で同期させることが出来る。尚、間引き数に既に達しているとは、レーザ光を既に走査面と非走査面の合計3面で走査していることを意味する。
◆APC(Auto Power Control)の動作
画像出力時にレーザドライバ107へ供給する電流量を調整する方法としてAPC制御がある。本実施例では以下のようにAPC制御を行う。
まず露光制御部409はBD信号の周期的な受信によりBD信号の受信タイミングを把握する。次に露光制御部409はBD信号を受信するタイミングの手前でレーザ駆動システム回路に対してSH1信号及びLdrv信号を出力する。これによりレーザ駆動システム回路上にあるサンプルホールド回路をサンプル状態にする。また、Ldrv信号によりレーザダイオードを発光状態にする。この状態で、LD107が全面発光状態になると、PD108は、LD107の発光量をモニターし、その発光量に比例したモニター電流Imを発生させる。そして、モニター電流Imを電流電圧変換回路109に流すことにより、モニター電圧Vmが発生する。また、このモニター電圧Vmが、目標値である第1の基準電圧Vref1と一致するように、電流増幅回路104が基準電流源105に流れるIo1をもとに駆動電流Idrvを制御する。
尚、非APC動作中、すなわち通常の画像形成時には、サンプル/ホールド回路102がホールド期間中(非サンプリング期間中)になり、入力信号データDataに応じてスイッチング回路106がオン・オフ動作し、駆動電流Idrvにパルス幅変調を与える。
◆印字可能領域の動作
画像出力部405による画像間引き制御によりVIDEOデータは走査面0の時のみで出力される。また、その時出力されるVIDEOデータは。外部から供給される画像データに従うパルス波形Vpであったり、非画像部に対応する微少発光に基づくパルス波形Vbgとなる。図のようにVbgのパルス波形はVpのパルス波形に比べ細くなる。走査面1及び走査面2ではVIDEOデータは出力されない。VIDEOデータにおけるレーザダイオードの発光量はレーザ光量(TOTAL)のようになる。この時画像データにより生じる発光量はレーザ光量(画像)となり、微少発光により生じる発光量はレーザ光量(BG)のようになる。
以上のようなレーザスキャナの発光制御を行うことにより、異なるプロセススピードに対応しつつ、よりシンプル化した構成により、適切に各感光ドラムの帯電電位を制御することができる。
<画像間引きの説明>
次に間引き画像出力制御を、図7を用いて説明する。図7は二走査間引き画像出力制御(=画像出力をレーザ走査に対して「する、しない、しない、する、しない、しない」と繰り返す制御)を行った際の、各画像出力走査面データ設定における画像出力走査面及び微少発光出力走査面の関係を示した図である。
図中、/TOP信号はページ印刷に対する副走査方向(=感光ドラムの回転方向)における画像の書き出し開始に関わる信号で、潜像画像出力のレーザ走査面を決める際の基準信号である。/BD信号はページ印刷に対する主走査方向(=感光ドラムの回転軸方向)における画像の書き出し開始の基準信号である。図中、走査面は間引き数に応じて最大数値が異なり、/TOP信号で初期化され/BD信号でカウントアップする走査面カウンタにより管理されている。
画像出力走査面を「0」と設定した場合、図のように走査面カウンタが「0」となった走査面で、画像出力部にて潜像画像出力及び微少発光出力を行う。走査面カウンタが「1」、「2」の場合は、レーザダイオードの駆動電流がOFFとなるよう制御する。
一方、画像出力走査面を「1」と設定した場合は、走査面カウンタ1で画像出力および微少発光出力を許可し、走査面カウンタ「0」、「2」で禁止となるよう制御する。同様に、画像出力走査面を「2」と設定した場合は、走査面カウンタ2で画像出力および微少発光出力を許可し、走査面カウンタ「0」、「1」で禁止となるよう制御する。
ここで、本実施例では上述の画像出力走査面データをエンジンコントローラ122のメモリ407上に格納し、その情報を通信I/Fを介してビデオコントローラ123に報知する。また、走査面カウンタをエンジンコントローラ122の露光制御部409と、ビデオコントローラ123の画像出力部405で夫々持つことで画像出力制御と露光制御の走査面に対する同期を取る構成としている。
以上のようなレーザスキャナの発光制御を行うことにより、異なるプロセススピードに対応して適正な微小発光出力を行うことができる。また、よりシンプル化した構成により、適切に各感光ドラムの帯電電位を制御することができる。
以下、実施例2について説明する。尚、説明の簡略化のため実施例1との差異を中心に説明を行っていく。
図1乃至図3は実施例1と同様である。レーザ駆動システム回路において微少発光用のAPC調整制御と微少発光用レーザ駆動機能が追加されている点、微少発光に基づくVIDEO(パルス)出力を持たずVIDEO信号からは印刷画像データに基づく露光パルス信号のみがレーザ駆動システム回路130から送出される点が実施例1とは異なる。図4に対応する本実施例の制御ブロック図は、微少発光データ制御部303、微少発光用露光パルス生成部306、露光パルス生成部302はなく、印刷画像用露光パルス生成部304により生成された画像情報が露光パルス出力制御部307に送られる構成となる。
<実施例2におけるレーザ駆動回路の説明>
次に本発明を適応できるレーザ駆動システム回路130の説明を、図8を用いて行う。図8は、非画像部において、感光ドラム222上にトナー付着をさせないようにし、且つかぶりや反転かぶりを発生させないように、微少発光するうえでのLD107の適切な光量レベルを自動調整するレーザ駆動システム回路130である。
図8において、図2で示したレーザ駆動システム回路130は、点線枠内で囲まれた回路に相当する。レーザ駆動システム回路130は、コンパレータ回路101、111、サンプル/ホールド回路102、112、ホールドコンデンサ103、113、電流増幅回路104、114、基準電流源(定電流回路)105、115、スイッチング回路106、116から構成される。
また、検出側には、レーザダイオード107、フォトダイオード108、電流電圧変換回路109、同期検出信号素子(BD検出素子)121が含まれている。回路140及び150は、エンジンコントローラ122の露光制御部405から送出されるPWM1,PWM2信号から潜像形成時のレーザ駆動電流を決める為の基準電圧を生成する。回路140及び150は、保護抵抗144及び154、インバータ141及び151、平滑フィルタ142及び143、152及び153から構成される。また、後述にて詳しく説明するが101乃至106並びに140乃至144の部分が画像出力における光量調整手段に相当し、111乃至116並びに150乃至154の部分が微少発光における光量調整手段に相当する。尚、PWM1、PWM2信号のディーティはあらかじめ決まっており、エンジンコントローラ内のメモリにその情報は格納されている。
OR回路124は、エンジンコントローラ122のLdrv信号とビデオコントローラ123からのVIDEO信号が入力に接続されており、出力信号DATAは後述のスイッチング回路106へ入力されている。尚、VIDEO信号は、外部に接続されたリーダースキャナや、ホストコンピュータ等の外部機器から送られてくるプリントデータに基づき生成される。
ビデオコントローラ123から出力されるVIDEO信号は、イネーブル端子付きバッファ125に入力され、バッファの出力は前述のOR回路124に入力されている。このときイネーブル端子にはエンジンコントローラ122からのVenb信号が入力されている。
また、エンジンコントローラ122は、後述のSH1信号、SH2信号、BASE信号およびLdrv信号、Venb信号を出力する。
コンパレータ回路101、111の正極端子には、夫々第1の基準電圧Vref11、第3の基準電圧Vref21が入力されており、出力は夫々サンプル/ホールド回路102、112に入力されている。この基準電圧Vref11は、通常のプリント用の発光レベルでLD107を発光させる為の目標電圧として設定されている。また、基準電圧Vref21は、微少発用の発光レベルの目標電圧として設定されている。サンプル/ホールド回路102、112には夫々ホールドコンデンサ103、113が接続されている。ホールドコンデンサ103、113の出力は、夫々電流増幅回路104、114の正極端子に入力されている。
電流増幅回路104、114には夫々基準電流源105、115が接続されており、その出力はスイッチング回路106、116に入力されている。他方、電流増幅回路104、114の負極端子には、夫々第2の基準電圧Vref12、第4の基準電圧Vref22が入力されている。ここで先に説明したサンプル/ホールド回路102、112の出力電圧と、基準電圧Vref12、基準電圧Vref22との差分に応じて電流Io1(第1駆動電流)、Io2(第2駆動電流)が決定される。即ち、Vref12、22は、電流を決定する為の電圧設定である。
スイッチング回路106は、パルス変調データ信号Dataによりオン・オフ動作する。スイッチング回路116は、入力信号Baseによりオン・オフ動作する。
スイッチング回路106、116の出力端は、LD107のカソードに接続されており、駆動電流Idrv、Ibを供給している。LD107のアノードは、電源Vccに接続されている。LD107の光量をモニターするPD108のカソードは、電源Vccに接続されており、PD108のアノードは電流電圧変換回路109に接続されてモニター電流Imを電流電圧変換回路109に流すことにより、モニター電圧Vmを発生させている。このモニター電圧はコンパレータ101、111の負極端子に不帰還入力されている。
<実施例2におけるレーザ駆動の説明>
実施例2における間引き画像形成時のレーザスキャナに関する動作を図8及び図9のタイミングチャートを用いて説明する。尚、図9は2走査画像間引きを行った例で、更に潜像画像を出力するレーザの走査面を0とした場合の例を示している。また、タイミングチャート中においては、画像出力におけるレーザ発光量とは区別して微少発光時のレーザ発光量を示してある。また、走査面判別カウンタの動作は実施例1と同じであるため説明を省略する。
●画像データ発光用APCの動作
エンジンコントローラ122は、SH2信号の指示により、サンプル/ホールド回路112をホールド状態(非サンプリング期間中)に設定するとともに、スイッチング回路116を入力信号Baseによりオフ動作状態にする。また、エンジンコントローラ122は、SH1信号の指示により、サンプル/ホールド回路102をサンプリング状態に設定し、スイッチング回路106を入力信号DataによりONとする。より詳細には、このとき、エンジンコントローラ122は、Ldrv信号を制御し、入力信号DataをLD107の発光状態になるように設定している。尚、このサンプル/ホールド回路102がサンプリング状態にある期間が、APC動作中に相当する。
この状態で、LD107が全面発光状態になると、PD108は、LD107の発光量をモニターし、その発光量に比例したモニター電流Im1を発生する。そして、モニター電流Im1を電流電圧変換回路109に流すことにより、モニター電圧Vm1を発生させる。また、このモニター電圧Vm1が、目標値である第1の基準電圧Vref11と一致するように、電流増幅回路104が基準電流源105に流れるIo1をもとに駆動電流Idrvを制御する。
尚、非APC動作中、すなわち通常の画像形成時には、サンプル/ホールド回路102がホールド期間中(非サンプリング期間中)になり、入力信号データDataに応じてスイッチング回路106がオン・オフ動作し、駆動電流Idrvにパルス幅変調を与える。
●微少発光用APCの動作
一方、エンジンコントローラ122はSH1信号の指示により、サンプル/ホールド回路102をホールド状態(非サンプリング期間中)に設定するとともに、スイッチング回路106を入力信号Dataによりオフ動作状態にする。この入力信号Dataに関し、エンジンコントローラ122は、イネーブル端子付きバッファ125のイネーブル端子に接続されているVenb信号をディセーブル状態にし、Ldrv信号を制御し、入力信号Dataをオフ状態とする。また、エンジンコントローラ122は、SH2信号の指示により、サンプル/ホールド回路112をAPC動作中に設定し、スイッチング回路116を入力信号BaseによりONとし、LD107が微少発光状態となるように設定する。
この状態で、LD107が光量の弱い状態での全面微少発光状態(点灯維持状態)になると、PD108は、LD107の発光量をモニターし、その発光量に比例したモニター電流Im2(Im1>Im2)を発生する。そして、モニター電流Im2を電流電圧変換回路109に流すことにより、モニター電圧Vm2を発生させる。また、このモニター電圧Vm2が、目標値である第3の基準電圧Vref21と一致するように、電流増幅回路114が基準電流源115に流れるIo2をもとに駆動電流Ibを制御する。
そして、非APC動作中、すなわち通常の画像形成時(画像信号が送られている時間)には、サンプル/ホールド回路112がホールド期間中(非サンプリング期間中)になり、光量が弱い状態での全面微少発光状態が維持される。
尚、トナーのかぶり/反転かぶり等を無視すれば、微少発光におけるレーザー発光光量を、帯電電位が現像電位よりも下回らない程度に適当な強度を設定すればよいが、そのようにする訳にはいかない。即ち、トナーのかぶり/反転かぶり等を考慮した場合に、画像形成中において、常にP(Ib)の光量を安定させる必要がある。
●印字可能領域の動作
そして、走査面カウンタが「0」となった走査面において、感光ドラム222の画像部に対して、通常のプリント用の発光レベルでLD107を発光させるときには、以下のように図8の回路を動作させる。サンプル/ホールド回路102、112を共にホールド期間に設定し、Base信号を制御しスイッチング回路116をオン動作させると共に、VIDEO信号に応じてスイッチング回路106をオン/オフ動作させる。これにより、感光ドラム222の画像部に対応してVIDEOデータが出力され、VIDEOデータが出力状態の場合は、駆動電流Idrv+Ibが供給される。すなわち、画像出力用と微少発光用の駆動電流が加算される(足された)形となってレーザダイオードを駆動させ、感光ドラム222の画像部を通常露光の露光量(第1露光量)で露光する。一方、VIDEOデータが非出力状態の場合は、駆動電流Ibのみが供給される。すなわち、感光ドラム222の非画像部に対して、微少発光が行われ、非画像部を微少露光の露光量(第2露光量)で露光する。
尚、画像を間引く走査面(走査面カウンタが「1」、「2」となった走査面では、Base信号をOffになるように制御し、レーザダイオードへの駆動電流の供給を停止させることで消灯状態にする。上記に説明した制御をおこなうことにより、図9に示すようなレーザ制御が可能となる。
以上のようなレーザスキャナの発光制御を行うことにより、異なるプロセススピードに対応しつつ、よりシンプル化した構成により、適切に各感光ドラムの帯電電位を制御することができる。
また、本実施例では同じ走査面で、サンプル/ホールド回路102、112を共にホールド期間に設定し、Base信号を制御しスイッチング回路116をオン動作させると共に、VIDEO信号に応じてスイッチング回路106をオン/オフ動作させる。つまり、通常プリント用の発光と微少発光を行う走査面を同じ走査面とすることで、微少発光を行う走査面を間引きつつ、VIDEO信号に応じてLD107を発光させる際は必ず微小発光を行うようにしている。これにより、VIDEO信号に基づく潜像を形成すべく駆動電流Idrvが出力された場合に、駆動電流Idrv+IbがLD107へ供給されることになり、感光ドラム222のトナーを付着させる部分(明部)の電位を適正化することができる。画像を間引いて画像形成する際も、画像を間引かず画像形成する際と同じ値の駆動電流Idrvを使用することができる。
実施例3について以下説明する。尚、実施例1と異なる点を中心に説明する。図1乃至図3及び図5にて説明をした構成は実施例1と同様である。微少発光を行う走査面データを、画像出力を行う走査面データと独立して記憶し、微少発光と画像出力を別の走査面で行うことが出来る点が実施例1とは異なる。その他の構成については、実施例1と同様であるため説明を省略する。
<実施例3における画像出力部の説明>
次に本発明を適応できる画像出力部の詳細な説明を、図10を用いて行う。301はプリントすべきデータを制御管理する印刷データ制御部、303は微少発光の制御パラメータを制御管理する微少発光データ制御部、304は印刷画像データ制御部301から出力される印刷画像データに基づき印刷画像用の露光パルスを生成する印刷画像用露光パルス生成部、306は微少発光データ制御部から出力される微少発光データに基づき微少発光用の露光パルスを生成する微少発光用露光パルス生成部、302は潜像画像出力走査面と微少発光出力走査面が同一走査面の際に、印刷画像用露光パルス生成部から出力される露光パルスと微少発光用露光パルス生成部から出力される露光パルスを結合し、露光パルスを再生成する露光パルス生成部、307はレーザスキャナから送信されるBD信号、エンジンコントローラ122から送信されるTOP信号、メモリから入力される画像出力走査面データと微少露光出力走査面データから、露光パルスの出力タイミングを判断してレーザスキャナ224に、印刷画像用露光パルス生成部から入力される露光パルス信号、または微少露光用露光パルス生成部から入力される露光パルス信号、または露光パルス生成部から入力される露光パルス信号のいずれかを選択して、露光パルス信号(図中VIDEO信号)送信する露光パルス出力制御部である。本実施例では、エンジンコントローラ122から送信される微少発光出力走査面データに基づき微少発光を実施する走査面を決定する為、間引き走査面での不必要な微少発光を防止することが可能となっている。
<実施例3におけるレーザ駆動の説明>
本実施例における間引き画像形成時のレーザスキャナに関する動作を図11のタイミングチャートを用いて説明する。図11では二走査画像間引きを行うプリント方式で、且つ潜像画像を出力するレーザの走査面を0、微少露光を行う走査面を1と設定した場合の例を示している。尚、実際のレーザドライバ107による発光量ではないものの、説明の為、画像出力におけるレーザ発光量と微少発光におけるレーザ発光量を夫々併記している。
●走査面カウンタの動作
ページ印刷の書き出しを報知するTOP信号が“Low”、即ち画像書き出しの開始報知、の際にBD信号を受信すると、露光制御部409及び画像出力部405に夫々個別に内蔵する走査面を判別する走査面カウンタは、0クリアされる。以降BD信号の受信毎にカウンタを+1する。但し、カウンタが間引き数に達した場合はBD信号の受信で+1する代わりにカウンタを0クリアするよう動作する。これによりレーザ走査面を露光制御部409と画像出力部405で同期させることが出来る。
●APC(Auto Power Control)の動作
画像出力時にレーザドライバ107へ供給する電流量を調整する方法としてAPC制御がある。本実施例では以下のようにAPC制御を行う。
まず露光制御部409はBD信号の周期的な受信によりBD信号の受信タイミングを把握する。次に露光制御部409はBD信号を受信するタイミングの手前でレーザ駆動システム回路に対してSH1信号及びLdrv信号を出力する。これによりレーザ駆動システム回路上にあるサンプルホールド回路をサンプル状態にする。また、Ldrv信号によりレーザダイオードを発光状態にする。この状態で、LD107が全面発光状態になると、PD108は、LD107の発光量をモニターし、その発光量に比例したモニター電流Imを発生させる。そして、モニター電流Imを電流電圧変換回路109に流すことにより、モニター電圧Vmが発生する。また、このモニター電圧Vmが、目標値である第1の基準電圧Vref1と一致するように、電流増幅回路104が基準電流源105に流れるIo1をもとに駆動電流Idrvを制御する。
尚、非APC動作中、すなわち通常の画像形成時には、サンプル/ホールド回路102がホールド期間中(非サンプリング期間中)になり、入力信号データDataに応じてスイッチング回路106がオン・オフ動作し、駆動電流Idrvにパルス幅変調を与える。
●印字可能領域の動作
画像出力部405による画像出力制御によりVIDEOデータは走査面0(潜像画像)と走査面1(微少露光)の時で出力される。また、その時出力されるVIDEOデータは走査面0で画像データに基づくパルス波形Vp、走査面1で微少発光に基づくパルス波形Vbgとなる。図のようにVbgのパルス波形はVpのパルス波形に比べ一般的に細くなる。走査面2ではVIDEOデータは出力されない。VIDEOデータにおけるレーザダイオードの発光量はレーザ光量(TOTAL)のようになる。この時画像データにより生じる発光量はレーザ光量(画像)となり、微少発光により生じる発光量はレーザ光量(BG)のようになる。
<画像及び微少発光出力間引きの説明>
次に本実施例で行う画像及び微少発光の間引き出力制御を、図12を用いて説明する。図12は二走査間引き出力制御(=画像及び微少発光出力をレーザ走査に対して「する、しない、しない、する、しない、しない」と繰り返す制御)を行った際の、各画像出力走査面データ設定における画像出力走査面及び微少発光出力走査面の関係を示した図である。
図中、/TOP信号はページ印刷に対する副走査方向(=感光ドラムの回転方向)における画像の書き出し開始の基準信号、即ち潜像画像形成の最初のタイミング信号で、潜像画像出力のレーザ走査面を決める際の基準信号である。/BD信号はページ印刷に対する主走査方向(=感光ドラムの回転軸方向)における画像の書き出し開始の基準信号である。図中、走査面は間引き数に応じて最大数値が異なり、/TOP信号で初期化され/BD信号でカウントアップする走査面カウンタにより管理されている。
画像出力走査面を0、微少発光出力走査面を1と設定した場合、図のように走査面カウンタが0となった走査面で、画像出力部にて潜像画像出力を行う、また、走査面カウンタが1となった走査面で微少発光出力を行う。走査面カウンタが2の場合は、レーザダイオードの駆動電流がOFFとなるよう制御する。画像出力走査面を1、微少発光出力走査面を0と設定した場合は、走査面カウンタ1で画像出力を、走査面カウンタが0となった走査面で微少発光出力を行うためレーザダイオードの駆動を許可し、走査面カウンタ2でレーザダイオードの駆動を禁止となるよう制御する。画像出力走査面並びに微少出力走査面を2と設定した場合、走査面カウンタ2で画像出力および微少発光出力を許可し、走査面カウンタ0、1で禁止となるよう制御する。
尚、本実施例では上述の画像出力走査面データをエンジンコントローラ122のメモリ407上に格納し、その情報を通信I/Fを介してビデオコントローラ123に通信にて報知する。また、走査面カウンタをエンジンコントローラ122の露光制御部409と、ビデオコントローラ123の画像出力部405で夫々持つことで画像出力制御と露光制御の走査面に対する同期を取る構成としている。尚、ビデオコントローラとエンジンコントローラが同一ICで構成されている場合はカウンタを夫々持つ必要はない。
以上のように、レーザスキャナの発光制御を行うことにより、簡易な方法で、間引き画像出力を実施した際においても間引き画像出力を実施しない時と同等の微少発光を安定出力することが可能となる。また、本実施例では、通常露光を行う走査面以外の走査面で微小露光を行う。このため、潜像画像の出力と微少発光の出力タイミングの競合を回避することが出来る為、潜像画像によらず微少発光を安定的に行うことが出来る点が実施例1に比べより優れている。
<実施例3の別の形態>
本実施例で説明した微少発光と画像出力を別の走査面で行う構成は、実施例2で説明した図1乃至3及び図8のレーザ駆動システムを有する構成にも適用可能である。図13は、このような構成において微少発光と画像出力を別の走査面で行う制御のタイミングチャートである。この場合、画像出力走査面を0、微少発光出力走査面を1と設定している。図のように走査面カウンタが0となった走査面で、駆動電流Idrvで潜像画像出力を行う、また、走査面カウンタが1となった走査面で、駆動電流Ibで微少発光出力を行う。走査面カウンタが2の場合は、レーザダイオードの駆動電流がOFFとなるよう制御する。このように、本実施例の微少発光と画像出力を別の走査面で行う構成は、画像データに基づいて駆動電流Idrvで潜像画像出力を行い、駆動電流Ibで微笑発光出力を行う構成にも適用可能である。但し、走査面カウンタが0となった走査面で、潜像画像出力を行うべく出力される駆動電流Idrvは、駆動電流Ibを加えることなく単独で潜像を形成可能な駆動電流に設定されている。
以上のようなレーザスキャナの発光制御を行うことにより、異なるプロセススピードに対応しつつ、よりシンプル化した構成により、適切に各感光ドラムの帯電電位を制御することができる。
実施例4について以下説明する。尚、実施例1と異なる点を中心に説明する。図1乃至図3及び図5にて説明をした構成は実施例1と同様である。また本実施例は実施例3と同様に、微少発光を行う走査面データを、画像出力を行う走査面データと独立して記憶し、微少発光と画像出力を別の走査面で行うことができ、この点が実施例1とは異なる。その他の構成については、実施例1と同様であるため説明を省略する。また、画像出力部の構成は実施例3で説明した図10の構成と同様であるため説明は省略する。実施例3では潜像画像の出力の間引き面数と微少発光の出力の間引き面数とが同じであったのに対し、本実施例では潜像画像の出力の間引き面数と微少発光の出力の間引き面数が異なる。
<実施例4におけるレーザ駆動の説明>
本実施例における間引き画像形成時のレーザスキャナに関する動作を図5と図14のタイミングチャートを用いて説明する。図14では一走査画像間引きを行うプリント方式で、且つ潜像画像を出力するレーザの走査面を0、潜像画像を出力しない走査面を1と設定した場合の例を示している。尚、実際のレーザドライバ107による発光量ではないものの、説明の為、画像出力におけるレーザ発光量と微小発光におけるレーザ発光量をそれぞれ併記している。
●走査面判別カウンタの動作
本実施例の走査面カウンタは、走査面を表すメインカウンタと、メインカウンタが0になった回数をカウントすることにより走査面制御のセット数を表すサブカウンタ(n)から構成されている。たとえば、走査面が0、走査面制御セット数が3の場合には、“0−(3)の様に表わされる。
ページ印刷の書き出しを報知するTOP信号が“Low”、即ち画像書き出しの開始報知、の際にBD信号を受信すると、露光制御部409及び画像出力部405(図3参照)にそれぞれ個別に内蔵する走査面カウンタは、メインカウンタ、サブカウンタともに0クリアされる。以降BD信号の受信毎にメインカウンタを+1する。但し、メインカウンタが間引き数に達した場合はBD信号の受信で+1する代わりにメインカウンタを0クリアするよう動作する。その際に、サブカウンタを(+1)する。サブカウンタは、走査面制御セット数の最大値に達した場合に、(+1)される代わりに(0)クリアするよう動作する。これによりレーザ走査面を露光制御部409と画像出力部405で同期させることが出来る。
なお、本実施例においては、メインカウンタの最大値を1(間引き数が1)とし、サブカウンタの走査面制御のセット数(n)の最大値が7である場合について説明する。
●APC(Auto Power Control)の動作
画像出力時にレーザドライバ107へ供給する電流量を調整する方法としてAPC制御がある。本実施例では以下のようにAPC制御を行う。
まず露光制御部409はBD信号の周期的な受信によりBD信号の受信タイミングを把握する。次に露光制御部409はBD信号を受信するタイミングの手前でレーザ駆動システム回路に対してSH1信号及びLdrv信号を出力する。これによりレーザ駆動システム回路上にあるサンプルホールド回路をサンプル状態にする。また、Ldrv信号によりレーザダイオードを発光状態にする。この状態で、LD107が全面発光状態になると、PD108は、LD107の発光量をモニターし、その発光量に比例したモニター電流Imを発生させる。そして、モニター電流Imを電流電圧変換回路109に流すことにより、モニター電圧Vmが発生する。また、このモニター電圧Vmが、目標値である第1の基準電圧Vref1と一致するように、電流増幅回路104が基準電流源105に流れるIo1をもとに駆動電流Idrvを制御する。
尚、非APC動作中、すなわち通常の画像形成時には、サンプル/ホールド回路102がホールド期間中(非サンプリング期間中)になり、入力信号データDataに応じてスイッチング回路106がオン・オフ動作し、駆動電流Idrvにパルス幅変調を与える。
●印字可能領域の動作
画像出力部405による画像出力制御によりVIDEOデータは走査面0−(n)(潜像画像)と走査面1−(n)(n=0、2、4)(微小露光)の時に出力される。また、その時出力されるVIDEOデータは走査面0−(n)で画像データに基づくパルス波形Vp、微小発光出力走査面1−(n)(n=0、2、4)で微小発光に基づくパルス波形Vbgとなる。図のようにVbgのパルス波形はVpのパルス波形に比べ一般的に細くなる。走査面1−(n)(n=1、3、5、6、7)ではVIDEOデータは出力されない。VIDEOデータにおけるレーザダイオード107の発光量はレーザ光量(TOTAL)(図14)のようになる。この時画像データにより生じるレーザダイオード107の発光量はレーザ光量(画像)となり、微小発光により生じるレーザダイオード107の発光量はレーザ光量(BG)のようになる。
<画像及び微小発光出力間引きの説明>
次に本実施例で行う画像及び微小発光の間引き出力制御を、図14を用いて説明する。図14は本実施例における間引き制御を示すタイミングチャートである。
本実施例の画像形成装置は、1/1速と、減速した3/8速の印字速度を持つ。1/1速の印字においては、潜像画像出力及び微小発光出力を、走査面を間引くことなく全走査面で行っている。3/8速の印字においては、ポリゴンミラー203の回転速度を1/1速に対して3/4の比で駆動する。このため、潜像画像出力は走査面を1面ずつ間引いて行う。つまり、走査面を1面ずつ飛ばす1走査間引き出力制御(=画像をレーザ走査に対して「する、しない、する、しない」と繰り返す制御)を行う。また、ポリゴンミラー203の回転速度が3/4となっているので、1ライン走査する時間は1/1速の時に比べ4/3倍となる。このため、光量(発光強度)が1/1速の時と同じであると、感光ドラム222表面の単位面積あたりが露光される光量は増えることになり、露光量過多となってしまう。そこで、3/8速の時は潜像画像出力に関して発光量(発光強度)は1/1速の時の3/4倍となるようにしている。このようにすることで3/8速の印字を実現している。
また、1/1速の印字における微小発光出力は、感光ドラム222に対して単位時間当たりの発光量(発光強度)aで微小発光するものである。図中、/TOP信号はページ印刷に対する副走査方向(=感光ドラム222の回転方向)における画像の書き出し開始信号、即ち潜像画像形成の最初のタイミング信号で、潜像画像出力のレーザ走査面を決める際の基準信号である。/BD信号はページ印刷に対する主走査方向(=感光ドラムの回転軸方向)における画像の書き出し開始信号である。図中、走査面は間引き数に応じて最大数値が異なり、/TOP信号で初期化され/BD信号でカウントアップする走査面カウンタで管理されている。
上述したように潜像画像出力走査面を0−(n)、潜像画像非出力走査面を1−(n)と設定してあるので、走査面カウンタが0−(n)となった走査面で、画像出力部にて潜像画像出力を行う。また、微小発光出力については、走査面カウンタが1−(n)(n=0、2、4)となった走査面を微小発光出力走査面とし、微小発光出力を行う。走査面カウンタが1−(n)(n=0、2、4)以外の場合(1−(n)(n=1、3、5、6、7)、0−n(n=0〜7))は、レーザダイオードの駆動電流がOFFとなるよう制御する。
また、画像形成速度情報を基に、微小発光の際の発光量を、1/1速印字の際の微小発光の際の発光量の2倍の2aとなるように、微小発光データ制御部303(微小発光出力調整手段)でパルス幅変調制御する。即ち、パルス波形Vbgは、1/1速印字の際の微小発光出力の為のパルス波形よりも太い波形とすることができる。このため、微小パルスに起因して発生するノイズのレベル(不要輻射)を下げることができる。
次に、上記の制御を一般化して説明を行う。
まず、印字速度(プロセス速度)が異なる2つの画像形成モードを定義する。第1モードの感光ドラム(感光体)の回転速度(第1速度)をd1とし、第2モードの感光ドラムの回転速度(第2速度)をd2とする。なお、第1モードと第2モードで画像の解像度は変わらないものとする。
第1モードの感光ドラムの回転速度d1に対する第2モードの感光ドラムの回転速度d2の比をD(=d2/d1)とする。
また、第1モードの走査速度(ポリゴンミラーの回転速度)p1に対する第2モードの走査速度p2の比をP(=p2/p1)とする。
また、第1モードで使用する走査面の数s1に対する第2モードで使用する走査面の数s2の比をS(=s2/s1)とする。使用する走査面のとは、ポリゴンミラー単位回転する間に使用する数である。例えば、4面ポリゴンミラーにおいて、第1モードで面飛ばしすることなく走査を行い(使用走査面数=4)、第2モードで1面飛ばしして走査を行う(使用走査面数=2)場合、S=2/4である。なお、4面ポリゴンミラーにおいてS=1/8となった場合、ポリゴンミラー1回転で使用できる走査面の最大数は4であるので、S=1/8=0.5/4と変形し、s1=0.5、s2=4となる。s1=0.5とは、第1モードでポリゴンミラー2回転の間に1枚の走査面を使用するという意味である。この時、副走査方向の解像度が一定であれば以下の式が成り立つ。
D=P×S・・・式1
これは、2つのモード間で一定の解像度を保とうとすると、感光ドラムの速度が遅くなった場合(D<1)、露光頻度も落とさなければならず、露光頻度を落とす為にはポリゴンミラーの速度が遅くする(P<1)、及び又は、使用する走査面の数が減らす(S<1)必要があるからである。本実施例では、D=3/8、P=3/4であるので、潜像画像出力については、S=1/2(=8/16)とすればよい。
また、第1モードの発光強度L1に対する第2モードの発光強度L2の比をL(=L2/L1)とする。走査速度走査速度が速い程、1ライン走査する時間が短くなることから、第1モードと第2モードとで、感光ドラム表面の単位面積あたりが露光される光量(画像濃度)が一定となるための条件は以下の式で示される。
L=P・・・式2
従って、L=3/4となる。
次に微小発光出力について説明する。
D=3/8、P=3/4という条件は微小発光出力に関しても同じなので、式1によれば、S=1/2となり、L=3/4となる。従って、微小発光出力の発光量は、a×L=3a/4となる。
そこで、本実施例では更に走査面を間引くことを活用して、微小発光出力の発光量を1/1速の時の発光量aよりも大きくなるようにしている。
ここで、式1から求められた使用する走査面の数s2に対する、更に走査面の間引きを行い、最終的に第2モードで使用する走査面の数s2´の比をS´(=s2´/s2)とする。また、式2から求められた現在の発光強度L2に対する最終的な第2モードの発光強度L2´の比をL´(=L2´/L2)とする。
すると、D、Pが変わらないという条件の下で、感光ドラム表面の単位面積あたりが露光される光量を一定するには以下の式を満たせばよい。
L´=1/S´・・・式3
つまり、発光量を上げた場合、その分、使用する走査面の数を減らし露光頻度を下げればよい。ここで、L2´=2aとすれば、L´=2a/(3a/4)=8/3なので、S´=3/8となる。
第1モードに対する最終的に第2モードで使用する走査面の割合はs2´/s1=S×S´で得られた値となり、本実施例では、(1/2)×(3/8)=3/16となる。
なお、潜像画像出力のように更なる間引きを行わない場合、S´=1となるので、この値を式3に代入すれば式2が得られる。
本実施例のように、L´×L(=L2´/L1)の値が1よりも大きくなるように、他のD、P、S、S´を決めることで、パルス波形Vbgは、1/1速印字の際の微小発光出力の為のパルス波形よりも太い波形とすることができ、微小パルスに起因して発生するノイズのレベルを下げることができる。
また、式1〜3を応用すれば、例えば、D=1、P=1、S=1として、式3を満たすようにL´=2、S´=1/2とすれば、L´×L=2(L1=a、L2´=2a)と設定することも可能である。つまりこれは、潜像画像出力は面飛ばしを行わない第1モードの時に、微小発光出力については走査面を1面飛ばしし、発光強度を2倍にすることと同等である。このように、印字速度が1/1速の画像形成モードにおいて、走査面を飛ばすことにより、走査面を飛ばさずに微小発光出力するのに比べ光照射強度を大きくしてもよい。
なお、潜像画像出力、微小発光出力を行う走査面、及び、出力を間引く走査面の設定は、上述した構成に限定されず、上述した式1〜3を満たすような関係となっていればよい。例えば、上述した構成では、潜像画像出力、微小発光出力を行う走査面がそれぞれ異なる走査面であったが、少なくとも一部の走査面では潜像画像出力、微小発光出力を共に行うようなものであってもよい。
また、本実施例では上述の画像出力走査面情報をエンジンコントローラ122のメモリ407上に格納し、その情報を通信I/Fを介してビデオコントローラ123に通信にて報知する。また、走査面カウンタをエンジンコントローラ122の露光制御部409と、ビデオコントローラ123の画像出力部405でそれぞれ持つことで画像出力制御と露光制御の走査面に対する同期を取る構成としている。しかし、ビデオコントローラとエンジンコントローラが同一ICで構成されている場合はカウンタをそれぞれ持つ必要はない。
このように本実施例によれば、以上のようにレーザスキャナの発光制御を行うことにより、簡易な方法で、間引き画像出力を実施した際においても間引き画像出力を実施しない時と同等の微少発光を安定出力することが可能となる。また、潜像画像の出力と微少発光の出力タイミングの競合を回避することが出来る為、潜像画像によらず微少発光を安定的に行うことが出来る点が実施例1に比べより優れている。また、走査面を間引いて微小発光出力を行うことで、1/1速の印字モード等において全走査面(走査面を間引くことなく)で微小発光を行う際の発光量のよりも大きな発光量で微小発光させることができ、微小パルスに起因して発生するノイズのレベルを下げることができる。
次に実施例5を説明する。本実施例では実施例2と異なる点を中心に説明する。図1乃至図3及び図8にて説明をした構成は実施例2と同様である。また、本実施例も実施例3、4と同様に、微少発光と画像出力を別の走査面で行うことができ、この点が実施例2とは異なる。その他の構成については、実施例2と同様であるため説明を省略する。
また、本実施例では実施例4と同様に潜像画像の出力の間引き面数と微少発光の出力の間引き面数が異なる。
<実施例5におけるレーザ駆動の説明>
本実施例における間引き画像形成時のレーザスキャナに関する動作を図8と図15のタイミングチャートを用いて説明する。図15では一走査画像間引きを行うプリント方式で、且つ潜像画像を出力するレーザの走査面を0、潜像画像を出力しない走査面を1と設定した場合の例を示している。尚、実際のレーザドライバ107による発光量ではないものの、説明の為、画像出力におけるレーザ発光量と微小発光におけるレーザ発光量をそれぞれ併記している。
●走査面判別カウンタの動作
本実施例の走査面カウンタは、走査面を表すメインカウンタと、メインカウンタが0になった回数をカウントすることにより走査面制御のセット数を表すサブカウンタ(n)から構成されている。たとえば、走査面が0、走査面制御セット数が3の場合には、“0−(3)の様に表わされる。
ページ印刷の書き出しを報知するTOP信号が“Low”、即ち画像書き出しの開始報知、の際にBD信号を受信すると、露光制御部409及び画像出力部405(図3参照)にそれぞれ個別に内蔵する走査面カウンタは、メインカウンタ、サブカウンタともに0クリアされる。以降BD信号の受信毎にメインカウンタを+1する。但し、メインカウンタが間引き数に達した場合はBD信号の受信で+1する代わりにメインカウンタを0クリアするよう動作する。その際に、サブカウンタを(+1)する。サブカウンタは、走査面制御セット数の最大値に達した場合に、(+1)される代わりに(0)クリアするよう動作する。これによりレーザ走査面を露光制御部409と画像出力部405で同期させることが出来る。
なお、本実施例においては、メインカウンタの最大値を1(間引き数が1)とし、サブカウンタの走査面の制御セット数(n)の最大値を3(n=0、1、2、3)であるについて説明する。
●画像データ発光用APCの動作
エンジンコントローラ122は、SH2信号の指示により、サンプル/ホールド回路112をホールド状態(非サンプリング期間中)に設定するとともに、スイッチング回路116を入力信号Baseによりオフ動作状態にする。また、エンジンコントローラ122は、SH1信号の指示により、サンプル/ホールド回路102をサンプリング状態に設定し、スイッチング回路106を入力信号DataによりONとする。より詳細には、このとき、エンジンコントローラ122は、Ldrv信号を制御し、入力信号DataをLD107の発光状態になるように設定している。尚、このサンプル/ホールド回路102がサンプリング状態にある期間が、APC動作中に相当する。
この状態で、LD107が全面発光状態になると、PD108は、LD107の発光量をモニターし、その発光量に比例したモニター電流Im1を発生する。そして、モニター電流Im1を電流電圧変換回路109に流すことにより、モニター電圧Vm1を発生させる。また、このモニター電圧Vm1が、目標値である第1の基準電圧Vref11と一致するように、電流増幅回路104が基準電流源105に流れるIo1をもとに駆動電流Idrvを制御する。
尚、非APC動作中、すなわち通常の画像形成時には、サンプル/ホールド回路102がホールド期間中(非サンプリング期間中)になり、入力信号データDataに応じてスイッチング回路106がオン・オフ動作し、駆動電流Idrvにパルス幅変調を与える。
●微少発光用APCの動作
一方、エンジンコントローラ122はSH1信号の指示により、サンプル/ホールド回路112をホールド状態(非サンプリング期間中)に設定するとともに、スイッチング回路106を入力信号Dataによりオフ動作状態にする。この入力信号Dataに関し、エンジンコントローラ122は、イネーブル端子付きバッファ125のイネーブル端子に接続されているVenb信号をディセーブル状態にし、Ldrv信号を制御し、入力信号Dataをオフ状態とする。また、エンジンコントローラ122は、SH2信号の指示により、サンプル/ホールド回路112をAPC動作中に設定し、スイッチング回路116を入力信号BaseによりONとし、LD107が微少発光状態となるように設定する。
この状態で、LD107が光量の弱い状態での全面微少発光状態(点灯維持状態)になると、PD108は、LD107の発光量をモニターし、その発光量に比例したモニター電流Im2(Im1>Im2)を発生する。そして、モニター電流Im2を電流電圧変換回路109に流すことにより、モニター電圧Vm2を発生させる。また、このモニター電圧Vm2が、目標値である第3の基準電圧Vref21と一致するように、電流増幅回路114が基準電流源115に流れるIo2をもとに駆動電流Ibを制御する。
そして、非APC動作中、すなわち通常の画像形成時(画像信号が送られている時間)には、サンプル/ホールド回路112がホールド期間中(非サンプリング期間中)になり、光量が弱い状態での全面微少発光状態が維持される。
●印字可能領域の動作
走査面0−(n)の時に潜像画像出力が実行される。つまり、画像出力部405による画像出力制御によりVIDEOデータは走査面0−(n)(n=0、1、2、3)の時に出力される。この時、サンプル/ホールド回路102をホールド期間に設定し、VIDEO信号に応じてスイッチング回路106をオン/オフ動作させる。これにより、VIDEOデータが出力状態の場合は、駆動電流Idrvがレーザダイオード107に供給され、VIDEOデータは走査面0−(n)(n=0、1、2、3)で画像データに基づくパルス波形Vpとなる。走査面1−(n)(n=0、1、2、3)では潜像画像出力が間引かれ、VIDEOデータは出力されず、レーザダイオード107への駆動電流Idrvの供給が停止される。画像データにより生じるレーザダイオード107の発光量は図15のレーザ光量(画像)となる。
走査面1−(n)(n=0、2)の時は、サンプル/ホールド回路112をホールド期間に設定し、Base信号を制御しスイッチング回路116をオン動作させる。これにより、駆動電流Ibがレーザダイオード107に供給され、微少発光が行われる。走査面0−(n)(n=0、1、2、3)、及び、走査面1−(n)(n=1、3)では微小発光出力が間引かれ、Base信号をOffになるように制御し、レーザダイオード107への駆動電流Ibの供給を停止させることで消灯状態にする。微小発光により生じるレーザダイオード107の発光量は図15のレーザ光量(BG)のようになる。また、潜像画像出力及び微小発光出力によるレーザダイオード107の発光量の合計は図15レーザ光量(TOTAL)のようになる。
<画像及び微小発光出力間引きの説明>
次に本実施例で行う画像及び微小発光の間引き出力制御を、図15を用いて説明する。図15は本実施例における間引き制御を示すタイミングチャートである。
本実施例の画像形成装置は、1/1速と、減速した3/8速の印字速度を持つ。1/1速の印字においては、潜像画像出力及び微小発光出力を、走査面を間引くことなく全走査面で行っている。3/8速の印字においては、ポリゴンミラー203の回転速度を1/1速に対して3/4の比で駆動する。このため、潜像画像出力は走査面を1面ずつ間引いて行う。つまり、走査面を1面ずつ飛ばす1走査間引き出力制御(=画像をレーザ走査に対して「する、しない、する、しない」と繰り返す制御)を行うことで3/8速の印字を実現している。なお、1/1速の印字における微小発光出力は、感光ドラム222に対して発光量(発光強度)aで微小発光するものである。
図中、/TOP信号はページ印刷に対する副走査方向(=感光ドラム222の回転方向)における画像の書き出し開始信号、即ち潜像画像形成の最初のタイミング信号で、潜像画像出力のレーザ走査面を決める際の基準信号である。/BD信号はページ印刷に対する主走査方向(=感光ドラムの回転軸方向)における画像の書き出し開始信号である。図中、走査面は間引き数に応じて最大数値が異なり、/TOP信号で初期化され/BD信号でカウントアップするカウンタで管理されている。
上述したように、走査面カウンタが0−(n)(n=0、1、2、3)となった走査面で、画像出力部にて潜像画像出力を行う。また、走査面カウンタが1−(n)(n=0、1、2、3)となった走査面では潜像画像出力が行われない。また、微小発光出力は、走査面カウンタが1−(n)(n=0、2)となった走査面で行われ、走査面カウンタが1−(n)(n=1、3)、及び、0(n)(n=0、1、2、3)では行われない。
本実施例では、回転速度の比D=3/8、走査速度の比P=3/4である。このため、S=1/2となる。微小発光出力に関して、最終的に使用する走査面の割合は1/4であるので、更に使用する走査面を間引く割合はS´=1/2となる。
このため、式3によれば、L´=2となる。また、式2からL=3/4となるので、L´×L=3/2となる。即ち、3/8速の印字速度において、微小発光出力は、感光ドラム222に対して発光強度(発光量)(3/2)aで微小発光するものである。
このように、L´×Lの値が1よりも大きくなるように、他のD、P、S、S´を決めることで、発光強度を上げて微小発光出力を行うことができ、より安定した微小発光出力を行うことが可能となる。つまり、レーザダイオードは閾値電流を境に、低い駆動電流だとLED発光し、高い駆動電流だとレーザ発光する特性があるため、発光強度が小さく駆動電流Ibが小さい場合、駆動電流Ibのバラつきに対する発光強度のバラつきが比較的大きいため、微小発光出力のバラつきも大きくなってしまう。しかし、発光強度を上げることにより、微小発光出力を上げることができ、感光ドラム222のトナーを付着させない非画像部の電位を安定させることができる。
なお、潜像画像出力、微小発光出力を行う走査面、及び、出力を間引く走査面の設定は、上述した構成に限定されず、上述した式1を満たすような関係となっていればよい。例えば、上述した構成では、潜像画像出力、微小発光出力を行う走査面がそれぞれ異なる走査面であったが、少なくとも一部の走査面では潜像画像出力、微小発光出力を共に行うようなものであってもよい。
また、式1〜3を応用すれば、例えば、D=1、P=1、S=1、S´=1/2、L´×L=2とすることも可能である。つまりこれは、印字速度(プロセス速度)を変えずに、微小発光出力については走査面を1面飛ばしし、光照射強度を2倍にすることと同等である。このように、印字速度が1/1速の画像形成モードにおいて、走査面を飛ばすことにより、走査面を飛ばさずに微小発光出力するのに比べ発光強度を大きくすることも可能である。また、潜像画像出力に関しても上記の式1の関係が成り立つことは言うまでもない。また、本実施例では上述の画像出力走査面情報をエンジンコントローラ122のメモリ407上に格納し、その情報を通信I/Fを介してビデオコントローラ123に通信にて報知する。また、走査面カウンタをエンジンコントローラ122の露光制御部409と、ビデオコントローラ123の画像出力部405でそれぞれ持つことで画像出力制御と露光制御の走査面に対する同期を取る構成としている。尚、ビデオコントローラとエンジンコントローラが同一ICで構成されている場合はカウンタをそれぞれ持つ必要はない。
このように本実施例によれば、以上のようにレーザスキャナの発光制御を行うことにより、簡易な方法で、間引き画像出力を実施した際においても間引き画像出力を実施しない時と同等の微少発光を安定出力することが可能となる。また、潜像画像の出力と微少発光の出力タイミングの競合を回避することが出来る為、潜像画像によらず微少発光を安定的に行うことが出来る点が実施例1に比べより優れている。また、走査面を間引いて微小発光出力を行うことで、1/1速の印字モードにおいて全走査面で微小発光を行う際の発光量のよりも大きな発光量で微小発光させることができ、より安定した微小発光出力を行うことが可能となる。
また、上述した実施例1〜5においては、光照射手段として回転多面鏡を用いて感光ドラム222で主走査方向(感光ドラム222の回転軸方向)に光を走査するレーザスキャナ224を用いた形態について説明した。しかし、本発明の光照射手段はこのような構成に限定されない。例えば、1つの回転多面鏡103で走査した光を複数の感光ドラム222に照射する構成であってもよい。また、例えば、光照射手段は、回転多面鏡ではなく、軸回りに揺動(往復回動)するミラー(鏡面)を用いて走査を行うものであってもよい。
また、光照射手段は、画像データに応じて独立して発光可能な複数の発光素子(LED)を主走査方向に少なくとも1ライン分配列し、複数の発光素子が同期して一度に主走査方向の静電潜像のラインを形成可能なものであってもよい。この場合、走査面カウンタによる走査面のカウントに代えて、主走査ラインをカウントし、各発光素子が、各主走査ライン毎に選択的に微小発光出力又は潜像画像出力によって発光するように構成すればよい。つまり、図6、7、9、11、12、14、15のタイミングチャートにおいて、「走査面」としていたところを「主走査ライン」と読み換えればよい。例えば、図11に示したタイミングチャートの場合、「主走査ライン」が「0」の時に潜像画像出力を行い、「主走査ライン」が「1」の時に微小発光出力をすればよい。
103 ポリゴンミラー
103a 鏡面(走査面)
107 レーザダイオード
121 BDセンサ
130 レーザ駆動システム回路
222 感光ドラム
224 レーザスキャナ
226 現像ローラ
405 画像出力部
407 メモリ
409 露光制御部

Claims (12)

  1. 感光体と、
    発光素子と偏向走査手段を備え、前記発光素子から出射した光を前記偏向走査手段の走査面で反射し、帯電された前記感光体上に照射する光照射手段と、
    前記光照射手段に光を照射された前記感光体上に形成された潜像にトナーを付着させトナー像を形成する現像手段と、
    前記感光体上のトナーを付着させる画像部にトナーを付着させる為の第1露光量の通常露光を前記光照射手段に行わせ、且つ、前記感光体上のトナーを付着させない非画像部にトナーを付着させない為の前記第1露光量より低い第2露光量の微小露光を前記光照射手段に行わせる制御手段と、
    を有し、第1速度での回転する前記感光体上にトナー像を形成する第1モードと、前記第1速度よりも遅い第2速度で回転する前記感光体上にトナー像を形成する第2モードとを実行可能な画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記光照射手段に、前記第1モードで、前記偏向走査手段の走査面を間引くことなく前記微小露光を行わせ、前記第2モードで、前記偏向走査手段の走査面を間引いて前記微小露光を行わせることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記光照射手段に、前記第1モードで、前記偏向走査手段の走査面を間引くことなく前記通常露光を行わせ、前記第2モードで、前記偏向走査手段の走査面を間引いて前記通常露光を行わせることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第2モードにおいて、前記光照射手段は、前記偏向走査手段の走査面のうち前記通常露光を行う走査面で前記微小露光を行うことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2モードにおいて、前記光照射手段は、前記偏向走査手段の走査面のうち前記通常露光を行う走査面以外の走査面で前記微小露光を行うことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記第2モードにおいて、前記微小露光を行う際に前記偏向走査手段の走査面を間引く割合と、前記通常露光を行う際に前記偏向走査手段の走査面を間引く割合が異なることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記第2モードにおいて前記微小露光を行う為に前記発光素子を発光させる発光量は、前記第1モードにおいて前記微小露光を行う為に前記発光素子を発光させる発光量よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 感光体と、
    発光素子と偏向走査手段を備え、前記発光素子から出射した光を前記偏向走査手段の走査面で反射し、帯電された前記感光体上に照射する光照射手段と、
    前記光照射手段に光を照射された前記感光体上に形成された潜像にトナーを付着させトナー像を形成する現像手段と、
    前記感光体上のトナーを付着させる画像部にトナーを付着させる為の第1露光量の通常露光を前記光照射手段に行わせ、且つ、前記感光体上のトナーを付着させない非画像部にトナーを付着させない為の前記第1露光量より低い第2露光量の微小露光を前記光照射手段に行わせる制御手段と、
    を有する画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記光照射手段に、前記偏向走査手段の走査面を間引くことなく前記通常露光を行わせ、且つ、前記偏向走査手段の走査面を間引いて前記微小露光を行わせることを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記偏向走査手段は、走査面としての鏡面が複数形成された回転多面鏡を備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記光照射手段は、画像データに応じたパルスで前記発光素子を発光させることにより前記通常露光を行い、前記画像データに応じたパルスよりも幅の細いパルスで前記発光素子を発光させることで前記微小露光を行うことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記光照射手段は、前記発光素子に第1駆動電流を供給して発光させることにより前記通常露光を行い、前記発光素子に前記第1駆動電流と画像データに応じて供給される第2駆動電流とを足した駆動電流を供給して発光させることにより前記微小露光を行うことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 記憶手段を有し、
    前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された走査面データに基づき、前記微小露光に用いる走査面を決定することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された走査面データに基づき、前記通常露光に用いる走査面を決定することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
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