JP2006110794A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法およびプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 記録媒体に厚紙やOHT等が使用された際、半導体レーザへ供給するバイアス電流により半導体レーザが微少発光することで、画像の本来なら白色となる部分に黒色や灰色のスジやボケが発生して画像の品質が低下することがない画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラムを提供する。
【解決手段】 画像信号に応じて発生するパルス電流と、バイアス電流が供給される半導体レーザにより、レーザビームを発生し、このレーザビームにより回転する感光ドラムを露光走査する画像形成装置において、前記感光ドラムを通常時より低速回転させる場合に、所定のタイミング(/Bias)で前記バイアス電流を停止(LD電流)または減少させる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、レーザプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置に関し、特にその半導体レーザへ供給するバイアス電流による画像品質の低下の防止に関するものである。
従来、レーザプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置は、レーザ駆動装置を具備しており、このレーザ駆動装置が、画像データに対応してレーザビームを出射する。このようなレーザ駆動装置は、例えば、レーザ出射手段として半導体レーザを具備しており、この半導体レーザにパルス電流を供給して対応する光量のレーザビームを出射させる。
このとき、半導体レーザが出射するレーザビームを画像データに対応して制御し、このレーザビームを回転するポリゴンミラー等で主走査方向に偏向走査する。同時に、潜像担持手段である感光ドラムを回転させて露光位置となる周面を副走査方向に移動させ、この副走査移動する感光ドラムの周面を帯電チャージャで帯電させる。
この帯電されて主走査方向に回転する感光ドラムの周面を、ポリゴンミラー等で偏向走査されたレーザビームで露光走査して静電潜像を形成し、この静電潜像を潜像現像手段である現像器によりトナーで現像する。このように現像された感光ドラムの周面のトナーをトナー転写手段である転写チャージャで記録媒体に転写し、この記録媒体に転写されたトナーをトナー定着手段である定着器により定着させることにより、所要のプリントを得ることができる。
しかし、このような画像形成装置でレーザ光源として一般に利用されている半導体レーザは、駆動電流を供給してもレーザビームを出射するまでに遅延が存在する。これは半導体レーザがLED(Light Emitting Diode)発光してからLD(Laser Diode)発光するためで、遅延時間には駆動電流はLED発光とキャリアの蓄積とに消費されている。
そこで、このような半導体レーザの応答性を改善するため、半導体レーザにバイアス電流を常時供給しておき、これに画像データに対応して制御されたパルス電流を適宜供給する画像形成装置があり、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3に開示されている。
このような画像形成装置(レーザプリンタ)の従来例を図4ないし図7を参照して以下に説明する。なお、図4は画像形成装置の要部を示す模式的なブロック図、図5は画像形成装置の光学系の部分を示す平面図である。
まず、この従来例の画像形成装置1は、レーザデバイス2を具備しており、このレーザデバイス2には、レーザ出射手段である半導体レーザ3とレーザモニタ手段であるフォトダイオード4とが一体に設けられている。半導体レーザ3は、電流供給に対応してレーザビームを出射し、フォトダイオード4は、半導体レーザ3が出射するレーザビームをモニタして光量に対応した電流信号を出力する。
レーザデバイス2には、本体電源5とレーザドライバ6とが接続されており、このレーザドライバ6には、バイアス供給手段であるバイアス電流源7とパルス供給手段に相当するパルス電流源8と電流調整手段であるAPC(Automatic Power Control)回路9とが設けられている。
2個の電流源7,8は、一個の半導体レーザ3に対し並列に接続されており、バイアス電流源7は、半導体レーザ3に直接に接続されているが、パルス電流源8は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の高速なアナログスイッチ10を介して半導体レーザ3に接続されている。
バイアス電流源7は、バイアス電流を常時発生して半導体レーザ3に供給し、パルス電流源8は、外部入力される制御信号に対応したアナログスイッチ10のオンオフにより制御されたパルス電流を半導体レーザ3に適宜供給する。
APC回路9は、フォトダイオード4とパルス電流源8とに接続されており、フォトダイオード4の検出結果に対応してパルス電流源8のパルス電流を調整する。より詳細には、APC回路9は、電流電圧変換器11、サンプルホールド回路12、定電圧電源13、コンパレータ14等を具備しており、フォトダイオード4が出力する電流信号を電流電圧変換器11により電圧信号に変換する。
サンプルホールド回路12は、電流電圧変換器11の電圧信号を所定タイミングでサンプルホールドし、コンパレータ14は、サンプルホールド回路12のホールド電圧と定電圧電源13の基準電圧とを比較してパルス電流源8が発生するパルス電流を増減する。
パルス電流源8に接続されたアナログスイッチ10には、信号入力手段に相当する画像処理回路15が接続されており、この画像処理回路15にはシステムコントローラ16が接続されている。画像処理回路15は、外部機器から順次入力される画像データを制御信号としてアナログスイッチ10をオンオフし、システムコントローラ16は、画像処理回路15等の各部を統合制御する。
レーザデバイス2の半導体レーザ3の光軸上には、図5に示すように、コリメータレンズ20を介してビーム偏向手段に相当するポリゴンミラー21の反射面が位置しており、このポリゴンミラー21の反射光路には、fθレンズ等の補正光学系22を介するなどして潜像担持手段である感光ドラム23の周面が位置している。
ポリゴンミラー21は、スキャナモータ(図示せず)により回転自在に軸支されており、半導体レーザ3が出射するレーザビームを主走査方向に偏向走査する。感光ドラム23は、副走査手段であるドラム駆動機構(図示せず)により回転自在に軸支されており、レーザビームにより露光走査される周面が副走査方向に相対移動する。
ポリゴンミラー21の走査範囲で感光ドラム23より主走査方向に先行した位置には、ビーム検知手段であるBD(Beam Detect)センサ24が配置されており、このBDセンサ24は、ポリゴンミラー21により偏向走査されたレーザビームを感光ドラム23に照射される直前に検知する。
BDセンサ24も、増幅器(図示せず)を介するなどしてシステムコントローラ16に接続されており、このシステムコントローラ16は、BDセンサ24がレーザビームを検知したタイミングなどに対応して画像処理回路15やAPC回路9等を動作制御する。
なお、一般的な構造なので図示および説明を割愛するが、感光ドラム23の周面には、前述したレーザ走査機構の他、像担持体帯電手段である帯電チャージャ、潜像現像手段である現像器、トナー転写手段である転写チャージャ等の各種デバイスも対向配置されており、この転写チャージャと感光ドラム23との間隙には、記録媒体である印刷用紙の搬送路も形成されている。
前述のような構造の画像形成装置1は、電子写真法により画像を形成することができる。その場合、本体電源5およびレーザドライバ6からレーザデバイス2の半導体レーザ3に供給されるパルス電流が、ホストコンピュータ等から順次入力される画像データに対応して画像処理回路15により制御される。
つまり、バイアス電流源7から半導体レーザ3にバイアス電流が常時供給された状態で、画像処理回路15が画像データに対応してパルス電流源8のアナログスイッチ10をオンオフ制御するので、これで半導体レーザ3は画像データに対応して制御されたレーザビームを出射することになる。
画像データは連続する多数の画素データとして順次入力され、多数の画素データの各々は、ドットの有無を示す二値データや、ドットの直径を示す多値データからなる。画像データの画素データが二値の場合にはアナログスイッチ10のオンオフが制御され、多値の場合にはアナログスイッチ10のオン時間が制御される。
このように半導体レーザ3が画像データに対応して出射するレーザビームは、回転するポリゴンミラー21で主走査方向に偏向走査されて副走査方向に回転する感光ドラム23の周面に照射されるので、ここに主走査方向に連続する多数のドットとして主走査線の静電潜像が形成される。
このとき、図5および図6に示すように、偏向走査されたレーザビームは感光ドラム23に照射される直前にBDセンサ24で検知されるので、このBDセンサ24のビーム検知(/BD)から所定時間後に画像データ(/DATA)に対応したレーザビームの出射を実行することにより、副走査方向に連続する多数の主走査線の開始位置を一致させる。
このように画像走査に先行してBDセンサ24でレーザビームを検知する必要があるので、偏向走査されたレーザビームがBDセンサ24に照射されるタイミングでは、システムコントローラ16および画像処理回路15により半導体レーザ3は連続駆動される。
また、半導体レーザ3は、BDセンサ24にレーザビームが検知される直前にもAPC動作のために連続駆動(/APC)され、その出射光量がフォトダイオード4により検出されてレーザドライバ6のAPC回路9によりパルス電流源8のパルス電流が調整される。
前述のような画像形成装置1では、半導体レーザ3にはバイアス電流(/Bias)が常時供給された状態で画像データに対応して制御されたパルス電流が適宜供給されるので、半導体レーザ3を良好な応答性で駆動して画像を高速に形成することができる。
ところで、近年、このようなレーザプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置においては、普通紙のみならず多種多様な記録媒体への対応が以前にも増して強く求められている。
しかし、このような画像形成装置では、記録媒体に転写されたトナーをトナー定着手段である定着器により定着させるという方式であるため、記録媒体に厚紙を使用した場合にはトナーの定着性が不十分であったり、また、記録媒体にOHTを使用した場合には特にカラー画像の光透過性が不十分であったりすることがある。
そこで、このようなトナー定着に関する問題を解決するために、記録媒体が厚紙やOHT等の場合には潜像担持手段である感光ドラムの回転速度(副走査速度)を通常時(通常の記録媒体使用時)より1/2、1/3、1/4といった具合に低下させることを行う画像形成装置がある。
更には、このような画像形成装置においては、潜像担持手段である感光ドラムの回転速度(副走査速度)の低下に伴ってレーザビームを主走査方向に偏向走査するためのポリゴンミラーの回転速度(主走査速度)を通常時より1/2、1/3、1/4といった具合に低下させることは行わず、代わりにポリゴンミラーの2面、3面、4面に1面といった割合でレーザビームを主走査方向に偏向走査することでレーザビームがポリゴンミラーで主走査方向に偏向走査される頻度を低下させる様な画像形成装置がある。
特公平7−64089号公報 特開平9−83050号公報 特開平11−286135号公報
前述した画像形成装置1では、バイアス電流を常時供給する半導体レーザ3に画像データに対応して制御したパルス電流を適宜供給することにより、半導体レーザ3の応答性を向上させて画像形成を高速化している。
このバイアス電流によって半導体レーザ3の応答性は向上する反面、半導体レーザ3は微少にLED発光することになる。
この場合、バイアス電流のために画像にドットを形成しないときまで半導体レーザが微少に発光するが、通常、この半導体レーザ3の微少なLED発光では、画像の本来なら白色となる部分に黒色や灰色のスジやボケが発生して画像の品質が低下することはない。
しかしながら、記録媒体に厚紙やOHT等が使用された際の定着性やカラー画像の光透過性を十分に確保するために、潜像担持手段である感光ドラムの回転速度(副走査速度)を通常時より1/2、1/3、1/4といった具合に低下させる一方、レーザビームを主走査方向に偏向走査するためのポリゴンミラーの回転速度(主走査速度)を1/2、1/3、1/4といった具合に低下させることは行わず、代わりにポリゴンミラーの2面、3面、4面に1面といった割合でレーザビームを主走査方向に偏向走査することでレーザビームがポリゴンミラーで主走査方向に偏向走査される頻度を低下させる様な画像形成装置においては、レーザビームを主走査方向に偏向走査しないポリゴンミラー面においても半導体レーザ3は微少にLED発光することになる。
その結果、図7に示すように、潜像担持手段である感光ドラムがバイアス電流のために画像にドットを形成しないときまで半導体レーザが微少に発光することによって生じる露光量が通常時の2倍、3倍、4倍といった具合に増加し、画像の本来なら白色となる部分に黒色や灰色のスジやボケが発生して画像の品質が低下することがある。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、記録媒体に厚紙やOHT等が使用された際、半導体レーザへ供給するバイアス電流により半導体レーザが微少発光することで、画像の本来なら白色となる部分に黒色や灰色のスジやボケが発生して画像の品質が低下することがない画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラムを提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本発明では、画像形成装置を次の(1)のとおりに構成する。
(1)レーザ出射手段を有するレーザ駆動装置に画像データを順次供給してレーザビームを出射させ、このレーザビームを主走査方向に偏向走査して副走査方向に相対移動する潜像担持手段を露光走査させ、この露光走査で前記潜像担持手段に形成された静電潜像をトナーで現像し、この現像されたトナーを記録媒体に転写させてから定着させるようにした画像形成装置において、
前記レーザ出射手段に供給されるバイアス電流を常時発生させ、順次入力される制御信号に対応して制御されたパルス電流を適宜発生させ、このパルス電流をバイアス電流が供給されているレーザ出射手段に供給してレーザビームを出射させるレーザ駆動手段と、
前記潜像担持手段の副走査方向に相対移動する副走査速度を変化させることが可能な潜像担持手段の駆動手段と、
前記潜像担持手段の副走査方向に相対移動する副走査速度の変化に応じて、所定のタイミングで前記レーザ出射手段へのバイアス電流の供給を停止または減少させる制御手段と、
を備えた画像形成装置。
本発明によれば、記録媒体に厚紙やOHT等が使用された際、半導体レーザへ供給するバイアス電流により半導体レーザが微少発光することで、画像の本来なら白色となる部分に黒色や灰色のスジやボケが発生して画像の品質が低下することがない。
以下本発明を実施するための最良の形態を、装置の実施例により詳しく説明する。なお、本発明は装置の形に限らず、実施例の説明に裏付けられて、制御方法、この制御方法を実現するためのプログラムの形で実施することもできる。
実施例1である“画像形成装置(実体はレーザプリンタ)”を図1ないし図3を参照して以下に説明する。なお、本実施例において前述した従来例と同一の部分は、同一の名称を使用して詳細な説明は省略する。
図1は本実施例におけるレーザ駆動装置の構成を示すブロック図、図2は本実施例の画像形成装置であるレーザプリンタを示す模式的な縦断側面図、図3は各種信号の相対関係を示すタイムチャートである。
本実施例では、図2に示すように、レーザ駆動装置30が画像形成装置であるレーザプリンタ31の一部として設けられている。このレーザプリンタ31は、スキャナモータ32を具備しており、このスキャナモータ32でポリゴンミラー33を主走査方向に回転自在に軸支している。
このポリゴンミラー33がレーザ駆動装置30の半導体レーザ34の光軸上に配置されており、この半導体レーザ34が出射するレーザビームはスキャナモータ32で回転駆動されるポリゴンミラー33により主走査方向に偏向走査されるので、ここにビーム偏向手段が形成されている。
前述のように偏向走査されるレーザビームの走査光路上には、fθレンズ35と反射ミラー36とが順番に配置されており、この反射ミラー36の反射光路には、潜像担持手段である感光ドラム37の周面が対向している。この感光ドラム37は、副走査手段であるドラム駆動機構(図示せず)により回転自在に軸支されており、このドラム駆動機構により感光ドラム37は回転駆動されて周面が副走査方向に移動する。
この感光ドラム37の周面には、帯電チャージャ38、潜像現像手段である現像器39、トナー転写手段である転写ローラ40等が順番に対向配置されており、反射ミラー36は帯電チャージャ38と現像器39との間隙から感光ドラム37の周面に対向している。
帯電チャージャ38は、副走査方向に回転する感光ドラム37の周面をコロナ放電により帯電させ、この帯電した感光ドラム37の周面は反射ミラー36で反射された主走査光により露光走査されて静電潜像が形成される。現像器39は、感光ドラム37に形成された静電潜像をトナーで現像し、転写ローラ40は、現像器39により現像された感光ドラム37のトナーを記録媒体である印刷用紙Pに電位差により転写させる。
本実施例のレーザプリンタ31は、内部に印刷用紙Pの搬送路41が形成されており、この搬送路41の両端に給紙トレー42と排紙トレー43が配置されている。給紙トレー42から連続する印刷用紙Pの搬送路41は、感光ドラム37と転写ローラ40との間隙を通過しており、トナー定着手段である定着器44の内部を通過して排紙トレー43まで連通している。印刷用紙Pは、給紙トレー42から排紙トレー43まで搬送路41を順次給送され、定着器44は、前述のように感光ドラム37から転写ローラ40により印刷用紙Pに転写されたトナーを加熱するとともに加圧して画像を印刷用紙Pに定着させる。
なお、本実施例のレーザプリンタ31は、通信インターフェイス45を具備しており、この通信インターフェイス45に接続されたプリンタコントローラ46が、レーザ駆動装置30やスキャナモータ32などに接続されている。通信インターフェイス45は、パーソナルコンピュータやワードプロセッサなどが接続コネクタで着脱自在に接続され(図示せず)、これらから画像データが供給される。プリンタコントローラ46は、画像データに対応してレーザ駆動装置30を動作制御するとともに、この動作とスキャナモータ32の回転とを同期させる。
前述のような構造のレーザプリンタ31の一部であるレーザ駆動装置30は、図1に示すように、レーザデバイス50を具備しており、このレーザデバイス50には、レーザ出射手段である半導体レーザ34とレーザモニタ手段であるフォトダイオード51とが一体に設けられている。
レーザデバイス50には、本体電源52とレーザドライバ53とが接続されており、このレーザドライバ53には、パルス供給手段に相当するパルスドライバ54とバイアス供給手段であるバイアス電流源55と電流調整手段であるAPC回路56とが設けられている。
パルスドライバ54およびバイアス電流源55は、従来例として前述したレーザ駆動装置の場合と同様に、一個の半導体レーザ34に対し並列に接続されているが、前述した従来例のレーザ駆動装置とは相違して、パルスドライバ54およびバイアス電流源55の両方がCMOS等の高速なアナログスイッチ57,58を個々に介して半導体レーザ34に各々接続されている。
パルスドライバ54は、パルス電流源やシリアルパラレル変換器からなり、パラレルに外部入力される画像データをシリアルパラレル変換器でシリアルに変換し、この画像データに対応してアナログスイッチ57でパルス電流源と半導体レーザ34との接続をオンオフ制御する。
APC回路56は、フォトダイオード51とパルスドライバ54とに接続されており、フォトダイオード51の検出結果に対応してパルスドライバ54のパルス電流をAPC調整する。
より詳細には、本実施例のレーザプリンタ31では、通常、偏向走査されたレーザビームは、背景技術の欄でも説明したように、ポリゴンミラー33に照射される直前にBDセンサ(図示せず)で検知されるので、このBDセンサのビーム検知(/BD)から所定時間後に画像データ(/DATA)に対応したレーザビームの出射を実行することにより、副走査方向に連続する多数の主走査線の開始位置を一致させる。
このように画像走査に先行してBDセンサでレーザビームを検知する必要があるので、偏向走査されたレーザビームがBDセンサに照射されるタイミングでは、プリンタコントローラ46およびレーザ駆動装置30により半導体レーザ34は連続駆動される。
また、半導体レーザ34はBDセンサにレーザビームが検知される直前にもAPC動作のために連続駆動(/APC)され、その出射光量がフォトダイオード51により検出されてレーザドライバ6のAPC回路56によりパルスドライバ54のパルス電流が調整される。
このようにレーザプリンタ31では、半導体レーザ34にはバイアス電流駆動信号(/Bias)によりバイアス電流が常時供給された状態で画像データに対応して制御されたパルス電流が適宜供給されるので、半導体レーザ34を良好な応答性で駆動して画像を高速に形成される。
ところで、背景技術の欄でも説明したように、レーザプリンタ31では印刷用紙Pに厚紙やOHT等が使用された際は、定着性やカラー画像の光透過性を十分に確保する必要がある。そのためにプリンタコントローラ46は、感光ドラム37の回転速度(副走査速度)を通常時の1/2に低下させる。一方、レーザビームを主走査方向に偏向走査するためのポリゴンミラー33(スキャナモータ32)の回転速度(主走査速度)を低下させることは行わない代わりに、プリンタコントローラ46は、図3に示すようにポリゴンミラー33の2面に1面の割合で半導体レーザ34がレーザビームを出射するように制御することでレーザビームがポリゴンミラー33で主走査方向に偏向走査する頻度を低下させる。
このとき、プリンタコントローラ46は、画像データ(/DATA)に対応して制御されたパルス電流が供給されることのない、半導体レーザ34がレーザビームを出射しないタイミングでBDセンサのビーム検知(/BD)に同期してバイアス電流制御信号(/Bias)によってアナログスイッチ58をオフ状態とし、半導体レーザ34にバイアス電流Ibが供給されないように制御する。
本実施例のレーザプリンタ31では、前述のように半導体レーザ34がレーザビームを出射しないタイミングでは、半導体レーザ34にバイアス電流を供給しないので、半導体レーザ34のバイアス電流によるLED発光を防止して形成画像の白色部分に黒色や灰色のスジやボケが発生する画像品質の低下を防止することができる。
それでいて、半導体レーザ34がレーザビームを出射する場合には半導体レーザ34にバイアス電流を供給しておくので、半導体レーザ34の応答性が低下することはなく、高密度な画像を高速に形成することが可能である。
実施例2である“画像形成装置”を説明する。レーザプリンタでは印刷用紙Pに厚紙やOHT等が使用された際は、定着性やカラー画像の光透過性を十分に確保する必要がある。実施例1では、そのためにプリンタコントローラ46は、感光ドラム37の回転速度(副走査速度)を通常時の1/2に低下させる。一方、レーザビームを主走査方向に偏向走査するためのポリゴンミラー33(スキャナモータ32)の回転速度(主走査速度)を低下させることは行わない代わりに、プリンタコントローラ46は、図3に示すようにポリゴンミラー33の2面に1面の割合で半導体レーザ34がレーザビームを出射するように制御することでレーザビームがポリゴンミラー33で主走査方向に偏向走査する頻度を低下させる。
このとき、プリンタコントローラ46は、画像データ(/DATA)に対応して制御されたパルス電流が供給されることのない、半導体レーザ34がレーザビームを出射しないタイミングでBDセンサのビーム検知(/BD)に同期してバイアス電流制御信号(/Bias)によってアナログスイッチ58をオフ状態として半導体レーザ34にバイアス電流Ibが供給されない様に制御する。
本実施例2のレーザプリンタ31では、印刷用紙Pに厚紙やOHT等が使用された際は、プリンタコントローラ46は、感光ドラム37の回転速度(副走査速度)を通常時の1/3に低下させる。一方、レーザビームを主走査方向に偏向走査するためのポリゴンミラー33(スキャナモータ32)の回転速度(主走査速度)を低下させることは行わない代わりに、プリンタコントローラ46は、ポリゴンミラー33の3面に1面の割合で半導体レーザ34がレーザビームを出射するように制御することでレーザビームがポリゴンミラー33で主走査方向に偏向走査する頻度を低下させる点が実施例1のレーザプリンタ31と異なる。
その他は実施例1のレーザプリンタと同様なので、詳細な説明は省略する。
実施例3である“画像形成装置(レーザプリンタ)”を説明する。
レーザプリンタ31では印刷用紙Pに厚紙やOHT等が使用された際は、定着性やカラー画像の光透過性を十分に確保する必要がある。そのために実施例1では、プリンタコントローラ46は、感光ドラム37の回転速度(副走査速度)を通常時の1/2に低下させる。一方、レーザビームを主走査方向に偏向走査するためのポリゴンミラー33(スキャナモータ32)の回転速度(主走査速度)を低下させることは行わない代わりに、プリンタコントローラ46は、図3に示すようにポリゴンミラー33の2面に1面の割合で半導体レーザ34がレーザビームを出射するように制御することで、レーザビームがポリゴンミラー33で主走査方向に偏向走査する頻度を低下させる。
このとき、プリンタコントローラ46は、画像データ(/DATA)に対応して制御されたパルス電流が供給されることのない、半導体レーザ34がレーザビームを出射しないタイミングでBDセンサのビーム検知(/BD)に同期してバイアス電流制御信号(/Bias)によってアナログスイッチ58をオフ状態として半導体レーザ34にバイアス電流Ibが供給されない様に制御するように構成されている。
本実施例2では、プリンタコントローラ46は、画像データ(/DATA)に対応して制御されたパルス電流が供給されることのない、半導体レーザ34がレーザビームを出射しないタイミングでBDセンサのビーム検知(/BD)に同期してバイアス電流制御信号(/Bias)によって半導体レーザ34に供給するバイアス電流Ibを通常時の1/10に減少させるように制御する点で実施例1と異なる。この動作を実現するため、図1において、バイアス電流制御信号により前記タイミングでバイアス電流源55の出力を1/10に減少させる。
本実施例のレーザプリンタ31では、前述のように半導体レーザ34がレーザビームを出射しないタイミングでは、半導体レーザ34に通常時のわずか1/10のバイアス電流しか供給しないので、半導体レーザ34のバイアス電流によるLED発光による影響を低減して形成画像の白色部分に黒色や灰色のスジやボケが発生する画像品質の低下を防止することができる。
それでいて、半導体レーザ34がレーザビームを出射する場合には半導体レーザ34に通常の値のバイアス電流を供給しておくので、半導体レーザ34の応答性が低下することはなく、高密度な画像を高速に形成することが可能である。
その他は実施例1のレーザプリンタ31と同様なので、詳細な説明は省略する。
実施例1である画像形成装置におけるレーザ駆動装置の構成を示すブロック図 レーザプリンタの構成を模式的に示す縦断面図 レーザプリンタの各種信号の相対関係を示すタイムチャート 画像形成装置の要部を示す模式的なブロック図 従来例である画像形成装置の光学系の構成を示す平面図 レーザプリンタの各種信号の相対関係を示すタイムチャート 従来例の問題点を示す図
符号の説明
30 レーザ駆動装置
33 ポリゴンミラー
37 感光ドラム
39 現像器
40 転写ローラ
44 定着器
46 プリンタコントローラ
54 パルス供給手段に相当するパルスドライバ
55 バイアス電流源
59 各種手段として機能する電流制御回路

Claims (5)

  1. レーザ出射手段を有するレーザ駆動装置に画像データを順次供給してレーザビームを出射させ、このレーザビームを主走査方向に偏向走査して副走査方向に相対移動する潜像担持手段を露光走査させ、この露光走査で前記潜像担持手段に形成された静電潜像をトナーで現像し、この現像されたトナーを記録媒体に転写させてから定着させるようにした画像形成装置において、
    前記レーザ出射手段に供給されるバイアス電流を常時発生させ、順次入力される制御信号に対応して制御されたパルス電流を適宜発生させ、このパルス電流をバイアス電流が供給されているレーザ出射手段に供給してレーザビームを出射させるレーザ駆動手段と、
    前記潜像担持手段の副走査方向に相対移動する副走査速度を変化させることが可能な潜像担持手段の駆動手段と、
    前記潜像担持手段の副走査方向に相対移動する副走査速度の変化に応じて、所定のタイミングで前記レーザ出射手段へのバイアス電流の供給を停止または減少させる制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記レーザ出射手段へのバイアス電流の供給を停止または減少させるタイミングを、前記レーザビームを主走査方向に偏向走査するタイミングに同期して行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記レーザビームを主走査方向に偏向走査する際、順次入力される制御信号に対応して制御されたパルス電流を適宜発生させ、このパルス電流をレーザ出射手段に供給してレーザビームを出射させることがない場合において、前記レーザ出射手段へのバイアス電流の供給を停止または増減させることを特徴とする画像形成装置。
  4. 画像信号に応じて発生するパルス電流と、バイアス電流が供給される半導体レーザにより、レーザビームを発生し、このレーザビームにより回転する感光ドラムを露光走査する画像形成装置における制御方法であって、
    前記感光ドラムを通常時より低速回転させる場合に、所定のタイミングで前記バイアス電流を停止または減少させることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  5. 請求項4に記載の制御方法を実現するためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009223236A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Ricoh Co Ltd 静電潜像評価方法および静電潜像評価装置
JP2014013374A (ja) * 2012-06-08 2014-01-23 Canon Inc 画像形成装置

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