JP2014011478A - 原稿照明装置、画像読取装置、及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】原稿面が浮き上がった場合の反射光量の変化を少なくし、また、切り貼り原稿のエッジ影の発生を抑制することができるものでありながら、導光体の簡略化、小型化が可能な原稿照明装置等を提供する。
【解決手段】主走査方向に長い面光源71と、面光源に接触又は近接して対面する入射面72aを有する導光体72と、面光源の反対側方向に配置されて導光体からの光を読取領域に向けて反射させる反射部材73とを備え、導光体は、出射面71aに、主走査方向に直交する断面形状が連続する三角形状となる凸状部を有し、凸上部は、面光源からの光を主に反射部材に向ける第1傾斜面と、光源からの光を主に前記読取領域に向ける第2傾斜面とによって形成されている。
【選択図】図4
【解決手段】主走査方向に長い面光源71と、面光源に接触又は近接して対面する入射面72aを有する導光体72と、面光源の反対側方向に配置されて導光体からの光を読取領域に向けて反射させる反射部材73とを備え、導光体は、出射面71aに、主走査方向に直交する断面形状が連続する三角形状となる凸状部を有し、凸上部は、面光源からの光を主に反射部材に向ける第1傾斜面と、光源からの光を主に前記読取領域に向ける第2傾斜面とによって形成されている。
【選択図】図4
Description
本発明は、原稿の浮き上がりや原稿面の段差に基づく明暗の差が発生しにくいようにした原稿照明装置、画像読取装置、及び画像形成装置に関する。
図8に、従来の一般的な画像読取装置100の主要部分についての断面図を示す。
LED101から出射された光Lは、導光体102を通り、原稿台ガラス103の上に載置された原稿Gの原稿面(画像面)G1を照明する。原稿面G1で反射された、画像情報を有した光Lは、さらに複数の反射ミラー104で反射された後、結像光学系105によって光電変換素子106に結像する。
キャリッジ107は副走査駆動装置108により、副走査方向(矢印K1方向に移動しながら原稿面G1の2次元画像を線順次読み取り方式で読み取っていく。
一般にLED101から出射された光Lは中心が明るく、中心から遠ざかるに連れて暗くなっていく配光特性を持っている。また、1個のLED101だけでは、原稿照明用として十分な光量が得にくいため、複数のLED101が必要となる。
ここで、上述の画像読取装置100のうちの、LED101と導光体102とによって構成される装置を原稿照明装置とする。
この原稿照明装置においては、原稿面G1が原稿台ガラス103から浮き上がった場合の反射光量の変化が小さくなるようにする必要がある。さらには、原稿面G1に切り貼り等があった場合、原稿面G1を読み取る際に切り貼りの縁(エッジ)の段差部分に影(エッジ影)が発生しにくいようにする必要がある。
このためLEDを原稿照明用光源として用いた場合、LEDをアレイ状に複数配置して、LEDから発光した光を線状にするため、導光体の形状を工夫した様々な発明がなされている。
例えば、特許文献1の画像読取装置は、発光部と導光体と反射部材とを備えている。
発光部は、複数の第1発光部材と複数の第2発光部材とを有している。
導光体は、複数の(1)第1入光部と、1又は複数の(2)第1出光部と、複数の(3)第1導光部と、複数の(4)第2入光部と、1又は複数の(5)第2出光部と、複数の(6)第2導光部とを有している。
(1)の第1入光部は、主走査方向に複数配置され、第1発光部材側に配置されている。(2)の第1出光部は、原稿側に配置されている。(3)の第1導光部は、第1出光部からの光を副走査方向における一方側から原稿に照射するものである。(4)の第2入光部は、主走査方向に複数配置され、隣り合う複数の第1導光部の間に配置され、第2発光部材側に配置されている。(5)の第2出光部は、原稿側に配置されている。(6)の第2導光部は、第2出光部からの光を副走査方向における他方側から原稿に照射するものである。
反射部材は、第1出光部又は第2出光部に対応して配置され、出光部からの光を原稿側に反射させるものである。
上述の特許文献1の画像読取装置によると、読取光軸を挟んで2方向から原稿面に光を照射することができるため、原稿面が浮き上がった場合の反射光量の変化を少なくし、また、エッジ影の発生を抑制することができる。
しかしながら、特許文献1に係る発明によると、導光体が主走査方向に複数あり、導光体から出射し反射部材を介して原稿を照明する導光路側にも上述の導光体とは別形状の導光体が複数必要となっている。このため、導光体が複雑化したり大型化したりし、さらには、製造時に難易度が上がってしまう。
本発明は、原稿面が浮き上がった場合の反射光量の変化を少なくし、また、切り貼り原稿のエッジ影の発生を抑制することができるものでありながら、導光体の簡略化、小型化が可能な原稿照明装置、画像読取装置、及び画像形成装置を提供することにある。
本発明に係る原稿照明装置は、原稿に対して副走査方向に相対移動して、原稿の主走査方向に延びる読取領域を照射する原稿照明装置において、光を出射する出射面を有する面光源と、前記面光源に対面する入射面を有する導光体と、前記導光体の前記面光源と反対側方向に配置されて前記導光体からの光を前記読取領域に向けて反射させる反射部材と、を備え、前記導光体は、前記入射面に、前記主走査方向に直交する断面形状が連続する三角形状となる凸状部を有し、前記凸状部は、前記面光源からの光を前記反射部材に向ける第1傾斜面と、前記面光源からの光を前記読取領域に向ける第2傾斜面とによって形成されている、ことを特徴としている。
本発明に係る画像読取装置は、上述の原稿照明装置と、前記原稿照明装置と前記原稿との一方を他方に対して副走査方向に移動させる移動装置と、前記原稿照明装置から前記読取領域に照射されて前記原稿から反射された光を受光して画像情報を読み取る撮像素子と、を備えることを特徴としている。
本発明に係る画像形成装置は、上述の画像読取装置と、前記画像読取装置で読み取った画像情報に基づいてシートに画像を形成する画像形成部と、を備えることを特徴としている。
本発明の原稿照明装置によれば、面光源からの光を導光体の入射面の三角形状の凸状部の第1傾斜面によって主に反射部材に向け、また、第2傾斜面によって主に読取領域に向けることができる。反射部材に向けられた光は、反射部材で反射されて、読取領域に向けられる。つまり、導光体から出射される光は、読取光軸を挟んで、直接、読取領域に向けられる光と、反射部材を介して読取領域に向けられる光とに、大きく2分される。このため、原稿面が浮き上がった場合の反射光量の変化が少なく、また、切り貼り原稿のエッジ影の発生を抑制することができる。また、導光体は、その入射面に複数の凸状部が形成された簡単な構成の小型形状のものとすることができる。このため、原稿照明装置全体の構成を簡略化、小型化することができる。
本発明の画像読取装置によれば、原稿面が浮き上がった場合でも反射光量の変化の少ない反射光を読み取ることができる。また、切り貼り原稿のエッジ影の発生が抑制された反射光を読み取ることができるものである。さらに、画像読取装置全体の構成を簡略化、小型化することができる。
本発明に係る画像形成装置によれば、原稿面が浮き上がった場合でも明暗の変化が少ない画像を形成することができる。また、切り貼り原稿のエッジ影の発生を抑制した画像を形成することができるものでありながら、画像読取装置の簡略化に伴い、画像形成装置全体の構成を簡略化、小型化することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、数値は、参考数値であって、本発明を限定する数値ではない。
<第1実施形態>
図1を参照して、本発明に係る画像形成装置を適用した画像形成装置1について説明する。ここで、図1は、画像形成装置1の内部構成を操作パネル(不図示)のある前側(ユーザが画像形成装置1を使用する際に立つ側)から見た模式図である。なお、以下では、図1中の右上に矢印で示す上下左右の方向が、画像形成装置1の上下左右に対応するものとして説明する。
図1を参照して、本発明に係る画像形成装置を適用した画像形成装置1について説明する。ここで、図1は、画像形成装置1の内部構成を操作パネル(不図示)のある前側(ユーザが画像形成装置1を使用する際に立つ側)から見た模式図である。なお、以下では、図1中の右上に矢印で示す上下左右の方向が、画像形成装置1の上下左右に対応するものとして説明する。
画像形成装置1は、箱型の画像形成装置本体(本体フレーム)10を備えている。画像形成装置本体10には、下側から上側に向かって略順に、シート給送部11、画像形成部12、定着部13、シート排出部14、画像読取部15が設けられている。また、画像形成部12、定着部13の右側には、シート再給送部16が設けられている。
シート給送部11には、給紙カセット21、ピックアップローラ22、給送パス23、給送ローラ対24、レジストローラ対25、手差しトレイ26等が配設されている。給紙カセット21内に積層状態で収納されたシートPは、ピックアップローラ22の回転によって給送パス23に供給され、給送ローラ対24によって、停止中のレジストローラ対25のニップ部に当接されて、一旦停止する。なお、シートPは、手差しトレイ26からピックアップローラ27、給送ローラ対28によって供給することもできる。
画像形成部12には、感光ドラム31と、その周囲に感光ドラム31の回転方向に沿って順に配設された帯電ローラ32、露光装置としてのレーザユニット33、現像ローラ34、転写ローラ35等が設けられている。
感光ドラム31は、その表面が帯電ローラ32によって均一に帯電され、レーザユニット33からのレーザ光によって走査される。感光ドラム31表面には、レーザ光照射部分の電荷が除去されて静電潜像が形成される。静電潜像は、現像ローラ34によってトナーが付着され、トナー像として現像される。このトナー像は、感光ドラム31の回転によって転写ニップ部N1に搬送される。これにタイミングを合わせて、レジストローラ対25からシートPが供給される。供給されたシートPは、転写ニップ部N1にて挟持搬送されつつ、転写ローラ35によって、表面にトナー像が転写される。なお、レーザユニット33から照射されるレーザ光は、後述する画像読取部15によって読み取られた原稿Gの原稿面(画像面)G1の画像情報に基づいてオンオフ制御されるようになっている。
定着部13には、定着ローラ41、加圧ローラ42等が配設されている。定着ローラ41は、所定の定着温度(例えば、180℃程度)に加熱されていて、加圧ローラ42が当接されることで、両ローラ間に定着ニップ部N2が形成されている。画像形成部12において表面にトナー像が転写されたシートPは、定着ニップ部N2にて挟持搬送されつつ、定着ローラ41によって加熱されることで、表面にトナー像が溶融固着されて定着される。
シート排出部14には、排出パス43、排出ローラ対44、排出トレイ45等が配設されている。トナー像が定着されたシートPは、排出パス43に沿って上方に搬送され、排出ローラ対44によって排出トレイ45上に排出される。
画像読取部15には、画像読取装置50、原稿台ガラス46、原稿押圧板47等が配設されている。原稿台ガラス46の上面に、原稿面G1を下向きにして載置された原稿Gは、開閉自在な原稿押圧板47によって押圧されて、原稿面G1が原稿台ガラス46に密着される。
画像読取装置50は、読取装置本体51とこれを副走査方向(矢印K1方向:左右方向)に移動させる移動装置52とを備えている。読取装置本体51には、その一部として、後述する原稿照明装置70が組み込まれている。移動装置52は、モータ53と、モータの出力軸に取り付けられた駆動プーリ54と、従動プーリ55、これらに架け渡されるとともに読取装置本体51に連結されたワイヤ56等を有している。なお、画像読取装置50は、図1の位置に停止し、原稿押圧板47の代わりに、装備された不図示の原稿自動供給から自動的に供給されてくる原稿を読み取ることもできるようになっている。このため、画像読取装置50は、原稿と副走査方向に相対移動して原稿を読み取るようになっている。
移動装置52は、モータ53を正転又は逆転することにより、駆動プーリ54を正転又は逆転させ、これにより、ワイヤ56を介して読取装置本体51を副走査方向(矢印K1方向)に移動させるようになっている。
画像読取装置50は、読取装置本体51によって原稿Gの原稿面G1を主走査方向(紙面に直交する方向)に光を照射しつつ、移動装置52によって読取装置本体51を副走査方向に移動させることで、原稿面G1全体を走査して、画像情報を読み取る。この画像情報は、上述のレーザユニット33に送信されて、レーザ光のオンオフの制御等に供される。なお、画像読取装置50については後にさらに説明する。
シート再給送部16は、再給送パス48と、再給送ローラ対49を備えている。シートPの裏面にもトナー像を形成する場合、表面にトナー像が定着されたシートPは、後端が排出ローラ対44を抜ける前に、排出ローラ対44の回転を停止させ、さらに逆回転させることにより、再給送パス48に導かれる。このシートPは、再給送ローラ対49によって、再給送パス48に沿って下方に搬送され、上述の給送パス23に再び進入して、停止中のレジストローラ対25によって停止される。このシートPは、その後、表面にトナー像が転写され、定着されたときと同様にして、裏面にトナー像が転写され、定着された後、排出トレイ45上に排出される。
以上で、画像形成装置1についての説明を終了する。
つづいて、図2,図3,図4を参照して、画像読取装置50の読取装置本体51、原稿照明装置70について説明する。ここで、図2は、図1中の読取装置本体51の拡大図である。また、図3は、図2中の原稿照明装置70近傍の拡大図である。図4は、図3から原稿照明装置70を抜き出した拡大図である。
図2に示すように、読取装置本体51は、原稿照明装置70と、箱型のキャリッジ61と、このキャリッジ61に原稿照明装置70を取り付けるための支持部材62,63とを備えている。さらに、読取装置本体51は、キャリッジ61内に配設された複数のミラー64と、結像光学系65と、CCD等の光電変換素子66とを備えている。光電変換素子66は、原稿から反射された光を受光して画像情報を読み取る撮像素子である。
キャリッジ61は、上面における右側が、低くなった取付面61aとなっている。この取付面61aに、支持部材62,63を介して、原稿照明装置70が取り付けられている。なお、原稿照明装置70については、後に説明する。
図3に示すように、右側の支持部材62は、平板状の取付ベース62aと、屈曲形状の支持板62bとによって形成されていて、取付面61aに固定されている。支持板62bの支持面62cは、読取領域Rと、後述する反射部材73との間に向けられている。
また、左側の支持部材63は、平板状の取付ベース63aと、屈曲形状の支持板63bとによって形成されていて、取付面61aに固定されている。支持板63bの支持面63cは、読取領域Rと、後述する導光体72との間に向けられている。
キャリッジ61の取付面61aにおける読取光軸Laに対応する位置には、スリットSが形成されており、支持部材62,63の取付ベース62a,63aは、このスリットSに対応して、離間して配置されている。
図2に示すように、キャリッジ61の内側には、複数のミラー64が配設されており、スリットSを通過した光の反射回数を増加させて、光電変換素子66に至るまでの光の光路長が長くなるようにしている。
結像光学系65は、最終のミラー64で反射された光を、光電変換素子66に結像させるものである。
キャリッジ61全体は、ガイド部材(不図示)によって副走査方向(矢印K1方向)に移動可能にガイドされている。キャリッジ61は、図1に示す移動装置52によって、副走査方向(矢印K1方向)に往復移動される。
次に、図3,図4を参照して、原稿照明装置70について説明する。
原稿照明装置70は、面光源71と、導光体72と、反射部材73とを備えて構成されている。
面光源71は、幅W1(図5参照)に対して、主走査方向(紙面に直交する方向)の長さが長く設定されていて、基板74を介して、支持部材62の支持面62cに取り付けられている。面光源71としては、有機EL、又は青色系LEDと黄色蛍光体とを用いた白色LEDを主走査方向に複数配列し、有機EL又は白色LEDから出射された光を、出射面71aで拡散して略均一な面状の光として、導光体72に向けて出射する。
図5は、図4に示す面光源71、導光体72の拡大図である。
導光体72は、厚さDに対して、幅W2が広く、さらに幅W2に対して、主走査方向の長さが長い、板状に形成されている。導光体72は、主走査方向に長い、入射面72a、出射面72b、側面72c,72dを有し、さらに、主走査方向の両端に端面72e,72fを有している。導光体72は、入射面72aに、主走査方向に直交する断面形状が連続する三角形状となる多数の三角柱状体(凸状部)Tを有している。
図6は、導光体72の入射面72aの拡大図である。
三角柱状体Tは、第1傾斜面Aと第2傾斜面Bとによって形成されており、これらが交差して凸状の頂部T1が形成され、また、凹状の谷部T2が形成されている。ここで、各谷部T2を通る仮想平面を、基準面Hとすると、この基準面Hに対して、第1傾斜面Aのなす角が第1傾斜角θ1となり、第2傾斜面Bのなす角が第2傾斜角θ2となる。さらに、基準面Hから頂部T1までの距離が深さD1となり、また、隣接する三角柱状体T,Tの頂部T1,T1間の距離(谷部T2,T2間の距離に等しい。)がピッチP1となる。
導光体72は、その入射面72aが、面光源71の出射面71aに対して接触又は近接して対面するように配置されている。すなわち、導光体72は、入射面72aの三角柱状体Tの頂部T1が、面光源71の出射面71aに対して、接触又は近接するように配置されている。
ここで、上述の面光源71の幅W1と、導光体72の入射面72aの三角柱状体TのピッチP1とは、
P1<W1……(1)
の関係が成り立つように設定されている。
P1<W1……(1)
の関係が成り立つように設定されている。
これにより、面光源71の出射面71aと、導光体72の入射面72aとの間隙を少なくして、入射面72aに取り込める光の光量を多くし、光量ロスを低減することができる。
すなわち、面光源71の出射面71aから出射される光の光量は、出射面71aに対して鉛直方向に多く、鉛直方向からの角度が大きくなるに連れて光量が徐々に低下していく。このため面光源71の幅W1よりも三角柱状体TのピッチP1の方が大きい場合には、面光源71の幅方向の端部で出射された光のうち、面光源71の鉛直方向から角度が大きく離れて、頂部T1から外れた光は、入射面72aに入射できなくなってしまう。
面光源71の出射面71aと、導光体72の入射面72aとの間隔は、三角柱状体Tの製造誤差によるばらつきもあるため、0.3mm程度になる場合がある。例えば、面光源71の幅W1を1mmとし、三角柱状体Tの第1傾斜面A、第2傾斜面Bの第1傾斜角θ1、第2傾斜角θ2をそれぞれ45度とした場合、ピッチP1は、0.6mmになり、上述の式(1)を満たす。
さらに好ましくは、
P1≦0.1・W1
を満たすようにするとよい。
P1≦0.1・W1
を満たすようにするとよい。
図3に示すように、導光体72は、面光源71、基板74を介して、上述の支持部材62の支持面62cに取り付けられた際に、出射面72bが読取領域Rと、反射部材73との間を向くようになっている。
反射部材73は、幅W3に対して、主走査方向の長さが長い平板状に形成されている。反射部材73は、上述の支持部材63の支持面63cに固定されていて、反射面73aが読取領域Rと導光体72との間を向くようになっている。また、反射部材73は、導光体72に対して、読取光軸Laを挟んで反対側に配設されている。すなわち、反射部材73は、導光体72の面光源71の反対側方向に配置されている。このため、反射部材73は、導光体72からの光を反射面73aにより、読取領域Rに向けて反射する。
ここで、図5を参照して、上述構成の原稿照明装置70において、導光体72の出射面72bから出射される光が、おおよそ2方向に分割される点について、説明する。
導光体72の入射面72aに略密接して配置された面光源71の出射面71aから出射された光が入射面72aに形成された三角柱状体Tに入射する。三角柱状体Tを微細に形成して、導光体72の入射面72aを、面光源71の出射面71aに近づけて配置することで、出射面71aから発光した光のほとんどを入射面72aから導光体72に取り込むことができる。
そして、導光体72の入射面72aで取り込まれた光は、三角柱状体Tの第1傾斜面Aの第1傾斜角θ1、第2傾斜面Bの第2傾斜角θ2、導光体72の屈折率等に基づいて、所定の角度で2方向に偏向して出射面72bに向かう。導光体72に入射した光の一部は、側面72c,72dで全反射されて、出射面72bに向かい、出射面72bで導光体72の屈折率に基づいて、所定の角度で偏向し、ほぼ2方向に分かれて出射する。この際、三角柱状体Tの第1傾斜面Aは、入射された光を主に反射部材73に向けて偏向し、第2傾斜面Bは、入射された光を主に読取領域Rに向けて偏向する。
以下、具体的な数値をあげて、原稿照明装置70についてさらに説明する。
図6に示す導光体72の入射面72aの三角柱状体Tについて、第1傾斜面Aの第1傾斜角θ1=第2傾斜面Bの第2傾斜角θ2=45度、深さD1=0.05mmとする。これにより、ピッチP1=0.1mmとなる。三角柱状体Tは、頂部T1の頂角が90度で、第1傾斜面Aの長さa=第2傾斜面Bの長さのbの直角二等辺三角形となる。
この原稿照明装置70において、面光源71の出射面71aから出射された光は、導光体72の入射面72aの三角柱状体Tの第1傾斜面Aによって主に反射部材73に向けて偏向されて出射面72bから出射される。一方、面光源71の出射面71aから出射された光は、導光体72の入射面72aの三角柱状体Tの第2傾斜面Bによって主に読取領域Rに向けて偏向されて出射面72bから出射される。
この際、第1傾斜面Aの長さaと第2傾斜面Bの長さbとが等しい(a=b)ので、出射面72bから読取領域Rに向かう光の光量と、出射面72bから反射部材73に向かう光の光量とが略同じになる。反射部材73で反射された光は、読取領域Rに向かう。
上述の原稿照明装置70によると、導光体72と反射部材73とが、読取光軸Laを挟んで反対側(右側と左側)に配置され、導光体72で2分された一方の光が、直接、読取領域Rを照射し、他方の光が反射部材73で反射された後、読取領域Rを照射する。
このため、原稿面G1が原稿台ガラス46から浮き上がった場合の反射光量の変化が少なく、また、切り貼り原稿のエッジ影の発生を抑制することができる。また、導光体72は、その入射面72aに複数の三角柱状体Tが形成された簡単な構成の小型のものとすることができる。このため、原稿照明装置70全体の構成を簡略化、小型化することができる。
この原稿照明装置70が組み込まれた画像読取装置50は、原稿面G1が浮き上がった場合でも反射光量の変化の少ない反射光を読み取ることができ、また、切り貼り原稿のエッジ影の発生が抑制された反射光を読み取ることができる。さらに、画像読取装置50全体の構成を簡略化、小型化することができる。
また、この画像読取装置50を備えた画像形成装置1は、原稿面G1が浮き上がった場合でも明暗の変化が少ない画像を形成し、また、切り貼り原稿のエッジ影の発生を抑制した画像を形成することができる。さらに、画像読取装置50の簡略化に伴い、画像形成装置1全体の構成を簡略化、小型化することができる。
つづいて、原稿照明装置70の変形例について説明する。
上述の原稿照明装置70においては、第1傾斜面Aの長さaと第2傾斜面Bの長さbとが等しいため、出射面72bから反射部材73に向かう光の光量と、出射面72bから読取領域Rに向かう光の光量が略同じである。
ここで、導光体72の出射面72bから出射されて反射部材73で反射された後読取領域Rに至る光の光路長をLAとする。また、導光体72の出射面72bから出射されて直接、後読取領域Rに至る光の光路長をLBとする。
光路長LA,LBについては、
LA>LB
となる。
LA>LB
となる。
このため、導光体72の出射面72bから略2分されて出射される光の光量が同じ場合には、最終的に読取領域Rの至る光の光量を比較すると、長い光路長LAを通った光の光量は、短い光路長LBを通った光の光量よりも少なくなってしまう。つまり、読取領域Rを照射する光のうち、反射部材73を介して左側から照射する光の光量は、導光体72から直接、読取領域Rを照射する光の光量よりも少なくなる。
このように左側からと右側からの光の光量差が発生すると、原稿面G1が浮き上がった場合の反射光の明暗差や、切り貼り原稿のエッジ影を良好になくすことができない。
そこで、以下のようにして、読取領域Rに到達する光の光量が同じになるようにした。
本変形おいては、図6に示す導光体72において、第1傾斜面Aの長さaを第2傾斜面Bの長さbよりも長く設定することで、反射部材73に向かう光の光量を、読取領域Rに向かう光の光量よりも多くなるようにした。
具体的には、例えば、第1傾斜面Aの第1傾斜角θ1=45度、第2傾斜面Bの第2傾斜角θ2=52度とした。さらに、深さD1=0.025mm、ピッチP1=0.045mmとした。これにより、第1傾斜面Aで偏向されて反射部材73へ向かう光の光量を、第2傾斜面Bで偏向されて直接、読取領域Rへ向かう光の光量よりも多くすることができる。これにより、読取領域Rにおける左側からの光の光量と、右側からの光の光量とが略同じにすることができる。
<第2実施形態>
図7を参照して、本発明を適用した第2実施形態に係る原稿照明装置80について説明する。図7は、図3に相当する図である。
図7を参照して、本発明を適用した第2実施形態に係る原稿照明装置80について説明する。図7は、図3に相当する図である。
図7に示すように、キャリッジ61は、スリットS近傍が凹状に凹んでいて、傾斜面からなる支持面61b,61cを構成している。右側の支持面61bには、基板75、面光源76を介して、導光体77が取り付けられている。導光体77は、入射面77aについては、上述の第1実施形態の導光体72の入射面72aと同様に多数の三角柱状体Tを有している。出射面77bは、凸形状の凸レンズ状によって形成されており、凸レンズの集光機能を使っている。一方、キャリッジ61の左側の支持面61cには、反射面78aが凹面鏡の反射部材78が取り付けられており、集光機能を有している。
面光源76を出射した光は、導光体77の入射面77aに入射する。入射した光は入射面77aで偏向され、凸レンズ状の出射面77bから出射し、左斜め上方に向かって読取領域Rを右側から照射する光と、左方に向かって反射部材78で反射されて向きを左斜め上方に変えて読取領域Rを左方から照射する光となる。
本実施形態の原稿照明装置80は、上述の第1実施形態の原稿照明装置70の効果に加え、導光体77と反射部材78とがいずれも集光機能を有しているので、面光源76から出射された光をさらに有効に読取領域Rに照射することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、導光体72,77と反射部材73,78とが読取光軸Laとを挟んで反対側に配置されている点。また、導光体72,77の入射面72a,77aに、上述のような三角柱状体(凸状部)Tが多数形成されている点。これら2点を満足することを条件に、他の構成は、適宜に変形、変更することが可能である。
以上説明した画像読取装置における移動装置は、原稿台ガラス46に載置し固定した原稿Gに対して原稿照明装置70を備えた読取装置本体51を図1において、矢印K1方向に移動させて原稿を読み取るようになっている。しかし、原稿台ガラス46に原稿を自動的に順次送り込む原稿供給装置を原稿台ガラス46上に装備し、その原稿供給装置によって順次送り込まれる原稿を、順次原稿が送り込まれる位置に読取装置本体51を停止させて、読み取るようにしてもよい。この場合における、画像読取装置の移動装置は、不図示の原稿供給装置になる。したがって、画像読取装置の原稿給送装置は、原稿照明装置と原稿とのいずれか一方を他方に対し副走査方向に移動させるようになっている。
1…画像形成装置、12…画像形成部、50…画像読取装置、52…移動装置、66…光電変換素子(撮像素子)、70,80…原稿照明装置、71,76…面光源、72,77…導光体、72a,77a…入射面、72b,77b…出射面、73,78…反射部材、
A…第1傾斜面、a…第1傾斜面の長さ、B…第2傾斜面、b…第2傾斜面の長さ、G…原稿、G1…原稿面(画像面)、K1…副走査方向、La…読取光軸、P…シート(記録媒体)、R…読取領域、T…角柱状体(凸状部)。
A…第1傾斜面、a…第1傾斜面の長さ、B…第2傾斜面、b…第2傾斜面の長さ、G…原稿、G1…原稿面(画像面)、K1…副走査方向、La…読取光軸、P…シート(記録媒体)、R…読取領域、T…角柱状体(凸状部)。
Claims (5)
- 原稿に対して副走査方向に相対移動して、原稿の主走査方向に延びる読取領域を照射する原稿照明装置において、
光を出射する出射面を有する面光源と、
前記面光源に対面する入射面を有する導光体と、
前記導光体の前記面光源と反対側方向に配置されて前記導光体からの光を前記読取領域に向けて反射させる反射部材と、を備え、
前記導光体は、前記入射面に、前記主走査方向に直交する断面形状が連続する三角形状となる凸状部を有し、
前記凸状部は、前記面光源からの光を前記反射部材に向ける第1傾斜面と、前記面光源からの光を前記読取領域に向ける第2傾斜面とによって形成されている、
ことを特徴とする原稿照明装置。 - 前記主走査方向に直交する断面に現れる、前記第1傾斜面の長さをaとし、前記第2傾斜面の長さをbとしたときに、
a≧b
である、
ことを特徴とする請求項1に記載の原稿照明装置。 - 前記導光体は、前記主走査方向に直交する断面形状が凸レンズ状となる出射面を有する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の原稿照明装置。 - 原稿の主走査方向に延びる読取領域を照射する原稿照明装置と、
前記原稿照明装置と前記原稿との一方を他方に対して副走査方向に移動させる移動装置と、
前記原稿照明装置から前記読取領域に照射されて前記原稿から反射された光を受光して画像情報を読み取る撮像素子と、を備え、
前記原稿照明装置は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の原稿照明装置である、
ことを特徴とする画像読取装置。 - 画像を読み取る画像読取装置と、
前記画像読取装置で読み取った画像情報に基づいてシートに画像を形成する画像形成部と、を備え、
前記画像読取装置は、請求項4に記載の画像読取装置である、
ことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012144280A JP2014011478A (ja) | 2012-06-27 | 2012-06-27 | 原稿照明装置、画像読取装置、及び画像形成装置 |
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JP2014011478A true JP2014011478A (ja) | 2014-01-20 |
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ID=50107836
Family Applications (1)
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JP2012144280A Pending JP2014011478A (ja) | 2012-06-27 | 2012-06-27 | 原稿照明装置、画像読取装置、及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014011478A (ja) |
-
2012
- 2012-06-27 JP JP2012144280A patent/JP2014011478A/ja active Pending
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