JP2014009610A - オイルセパレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の側壁に取り付けられるオイルセパレータにおいて、コンパクトな構成により、比較的小径のオイルに粒子を含めて良好な捕集効率を達成する。
【解決手段】オイルセパレータ1は、シリンダブロック6の側壁7の一部を覆うように設置され、この側壁との間にブローバイガスの流通空間8を形成するカバー部材2と、流通空間内に設けられたバッフルプレート4と、カバー部材の内側に取り付けられたサイクロン3とを備え、サイクロンは、内部にサイクロン室Sが形成されたサイクロン本体21と、サイクロン室に対してブローバイガスを導入するガス導入管22と、オイルを分離した後のブローバイガスをサイクロン室から外部に導くガス導出管23とを有し、ガス導入管における流路入口22aは流通空間内におけるバッフルプレートの下流側に開口し、ガス導出管23における流路出口23bはカバー部材の外側(エンジンの吸気系)に連通する構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関のブローバイガス中のオイルを分離するためのオイルセパレータに関する。
自動車のエンジン等において、ピストンとシリンダーとの隙間からクランクケース内に漏出するブローバイガスは、多量のHC(炭化水素)を含んでいるため、これを吸気系に戻して混合気と共に再燃焼させる還元方式が普及している。ブローバイガス中にはエンジンオイル等が微粒化されたオイルが含まれているため、このオイルを除去した後のガスが吸気系に送られる。ブローバイガス中のオイルミストを分離する手段としては、種々の方式(ラビリンス式、慣性衝突式及びサイクロン式等)のオイルセパレータが知られている。
従来、この種のオイルセパレータにおいて、エンジンのシリンダブロックに取り付けたものが知られている(特許文献1参照)。この従来のオイルセパレータでは、シリンダブロックの凹所との間に閉空間が形成され、この閉空間は、隔壁プレートにより内室と外室とに区画され、更に、内室は、仕切壁部によりクランクケース内に連通する第1の内室と、ブローバイガス排出口に連通する第2の内室とに区画され、それら各室においてオイルの分離が行われる。
特開2004−245176号公報
ところで、自動車のエンジン等に用いられる従来のオイルセパレータは、10〜20μm程度までのオイル粒子を捕集対象としていたが、近年の排ガス規制や環境負荷等の観点から、比較的小径(1μm前後)のオイル粒子(オイルミスト)を効率的に捕集可能であることが望まれている。しかしながら、上記特許文献1に記載された従来技術では、3つのオイル分離室を設けてオイルの分離性能を効果的に高めることができるものの、上記のような比較的小径のオイルの捕集効率については必ずしも十分ではなかった。
本発明は、このような従来技術の課題を鑑みて案出されたものであり、コンパクトな構成により、比較的小径(1μm前後)のオイルに粒子を含めて良好な捕集効率を達成することができるオイルセパレータを提供することを主目的とする。
本発明の第1の側面によるオイルセパレータは、内燃機関のブローバイガス中のオイルを分離するためのオイルセパレータであって、前記内燃機関の側壁の一部を覆うように設置されることにより、当該側壁との間に前記ブローバイガスの流通空間を形成するカバー部材と、前記流通空間内に設けられたバッフルプレートと、前記流通空間内となる前記カバー部材の内側に取り付けられたサイクロンとを備え、前記サイクロンは、内部にサイクロン室が形成されたサイクロン本体と、前記サイクロン室に対して前記ブローバイガスを導入するガス導入管と、前記オイルを分離した後の前記ブローバイガスを前記サイクロン室から外部に導くガス導出管とを有し、前記ガス導入管における流路入口は前記流通空間内における前記バッフルプレートの下流側に開口し、前記ガス導出管における流路出口は前記流通空間外となる前記カバー部材の外側に連通することを特徴とする。
この第1の側面によるオイルセパレータは、ブローバイガスの流通空間の上流側に位置するバッフルプレートによって比較的大径のオイル粒子を捕集すると共に、下流側に位置するサイクロンによって比較的小径(1μm前後)のオイル粒子を捕集するため、比較的小径のオイルに粒子を含めて良好な捕集効率を達成することができる。また、流通空間内の流路が複雑化することなく、コンパクトな構成を維持できるという利点もある。
本発明の第2の側面では、上記第1の側面に関し、前記サイクロンは、前記サイクロン本体の一端に接続され、前記サイクロン室に連通する捕集室が内部に形成されたオイル捕集箱を更に有し、前記オイル捕集箱における前記内燃機関の側壁側には、当該オイル捕集箱からオイルを排出するための弁が設けられたことを特徴とする。
この第2の側面によるオイルセパレータは、オイル捕集箱の内側(内燃機関の側壁側)に弁を設けたため、オイルセパレータ(すなわち、ブローバイガスの流通空間)のガス流通方向のサイズの増大を抑制することができる。
本発明の第3の側面では、上記第1または第2の側面に関し、前記バッフルプレートは、前記オイル捕集箱において前記弁が設けられた部位の下面側を覆うように配置されたU字状部を有することを特徴とする。
この第3の側面によるオイルセパレータは、サイクロン(オイル捕集箱)とバッフルプレートとの間の距離を低減したコンパクトな構成を実現することができ、また、オイル捕集箱から排出されたオイルをバッフルプレートのU字状部によって所定の方向に導くことができる。
本発明の第4の側面では、上記第1または第2の側面に関し、前記オイル捕集箱は、前記弁が設けられた箱下部と、この箱下部よりも前記内燃機関の側壁側に突出して設けられた箱上部とを有することを特徴とする。
この第4の側面によるオイルセパレータは、オイル捕集箱の内側(内燃機関の側壁側)に弁を設けてオイルの排出経路を確保した場合でも、オイル捕集箱における捕集室の必要な容量を確保することが可能となる。
本発明の第5の側面では、上記第1から第4の側面のいずれかに関し、前記サイクロン本体の中心軸は、前記流通空間におけるガス流通方向に対して傾斜して配置されたことを特徴とする。
この第5の側面によるオイルセパレータは、中心軸方向のサイズが大きいサイクロン本体に関し、その中心軸をガス流通方向に対して傾斜して配置したため、オイルセパレータ(ブローバイガスの流通空間)のガス流通方向のサイズの増大を効果的に抑制することができる。
このように本発明によれば、コンパクトな構成により、比較的小径(1μm前後)のオイルに粒子を含めて良好な捕集効率を達成することが可能となるという優れた効果を奏する。
本発明に係るオイルセパレータの後側斜視図 図1に示したオイルセパレータの前側斜視図 図1に示したオイルセパレータの設置状態を示す要部断面図 図2中のIV−IV線断面図 図2中のV−V線断面図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。説明にあたり、方向を示す用語は、図1中の矢印で示す方向に従うものとする。ただし、本発明に係るオイルセパレータの実用上の配置は必ずしもそれらの方向に限定されるものではない。
図1及び図2はそれぞれ本発明に係るオイルセパレータの後側斜視図及び前側斜視図であり、図3は図1に示したオイルセパレータの設置状態を示す要部断面図であり、図4は図2中のIV−IV線断面図であり、図5は図2中のV−V線断面図である。
このオイルセパレータ1は、図示しない自動車のエンジンにおいて、ブローバイガス中のオイル(ミスト)を分離する手段として用いられる。オイルセパレータ1は、主として合成樹脂材料から形成され、シリンダブロック6の側壁7(図3参照)の一部を覆うように設置されることにより、その側壁7に形成された上下の凹部7a,7bとの間にブローバイガスの流通空間8を形成する凹状のカバー部材2と、カバー部材2の後面側に取り付けられた接線流入式のサイクロン3と、カバー部材2の後面(内面)から後方に突設されたバッフルプレート4とを備える。流通空間8は、図示しないエンジンのクランク室と連通する。
カバー部材2は、凹状をなすカバー本体11と、このカバー本体11を外囲するように設けられたフランジ部12とを有している。カバー本体11の周縁とフランジ部12との間に設けられた環状の溝13には、シリンダブロック6に対する取付時にその側壁7との間に介装されるシール部材(図示せず)が収容される。カバー本体11の後面側の中央には、サイクロン3がボルト締結されている。フランジ部12には、カバー部材2をシリンダブロック6の側壁7(図3参照)に対してボルト締結するための複数のボルト挿通孔15が設けられている。
また、カバー部材2において、サイクロン3の左方には、カバー本体11の内部空間の一部を上下に仕切るように、サイクロン3(より詳細には、後述する箱下部41の左側壁)からカバー本体11の左縁まで略左右方向に延在する仕切り壁14aが設けられている。同様に、サイクロン3の右方には、サイクロン3(より詳細には、後述する箱上部42の右側壁)からカバー本体11の右縁まで略左右方向に延在する仕切り壁14bが設けられている。仕切り壁14bの後方への突出長さは、仕切り壁14aよりも短く設定されている。
カバー部材2では、フランジ部12の後面12a(図4参照)を含む仮想面とカバー部材2の凹状の後面(内面)とにより、流通空間8の一部を形成するカバー部材2の内部空間が画定されている。
サイクロン3は、図4に示すように、内部にサイクロン室Sが形成されたサイクロン本体21と、サイクロン本体21の側部に接続され、サイクロン室Sにブローバイガスを導入するガス導入管22(図1参照)と、サイクロン本体21の上部(ここでは、左端側)に接続され、オイル分離後のガス(以下、分離ガスという。)をサイクロン室Sから外部に導くガス導出管23と、サイクロン本体21の下部(ここでは、右端側)に接続され、分離されたオイルを捕集する略直方体状のオイル捕集箱24とを備える。
サイクロン本体21は、円筒部31と、この円筒部31の下部(ここでは、右端側)に連なる中空円錐部32とを有している。中空円錐部32の縮径側の端部は、オイル捕集箱24の側部(左側壁24a)に接続されている。円筒部31および中空円錐部32は、オイルセパレータ1の中心軸Cと同軸に配置されており、円筒部31の孔31hおよびその下端に連なる中空円錐部32の先細り状の孔32hによってサイクロン室Sの側周面が画定されている。中心軸Cは、後述するブローバイガスの流通方向(上下方向)に対して傾斜するように配置されている。サイクロン3は、サイクロン本体21が上側となり、オイル捕集箱24が下側となるように傾斜する。これにより、オイルセパレータ1(ブローバイガスの流通空間8)のガス流通方向のサイズがコンパクト化され、自動車のエンジンにおける狭い設置スペースにオイルセパレータ1を配置することが可能となる。
ガス導入管22(図1参照)は、サイクロン本体21の円筒部31と一体に形成されている。ガス導入管22は、矩形断面を有する流路を有しており、図示しない一端側の流路出口を介してサイクロン室Sに連通する。また、ガス導入管22における他端側の流路入口22aは、流通空間8におけるバッフルプレート4の上方(すなわち、下流側)に開口する。ガス導入管22の流路出口側は円筒部31の孔31hに対してその接線方向に接続されている。これにより、ブローバイガスは円筒部31の内周面に沿って導入される。
ガス導出管23は、図4に示すように、下流側が前方に折れ曲がったL字状の円管からなり、一端側の流路入口23aを介してサイクロン室Sに連通する。また、ガス導出管23における他端側の流路出口23bは、カバー部材2を貫通する管路を有するPCVバルブ(逆止弁)25を介して流通空間8の外部となるカバー部材2の外側(すなわち、エンジンの吸気系側)に連通する。
オイル捕集箱24の内部には、サイクロン室Sに連通する捕集室Rが形成されている。図1に示すように、オイル捕集箱24は、下方に位置する箱下部41と、上方に位置すると共に、後面側が箱下部41よりも後方(シリンダブロック6の側壁7側)に突出して設けられた箱上部42とを有する。箱下部41は、側面視において(前後方向から見て)半円形状に下方に突出した突出部43を有しており、この突出部43には、チェック弁44(図5も併せて参照)が取り付けられている。チェック弁44は、箱下部41の後面側に取り付けられており、これにより捕集室R内のオイルはオイル捕集箱24の後方に排出される。
このように、オイル捕集箱24は後方に突出した箱上部42を有するため、箱下部41にチェック弁44を設けてオイルの排出経路を確保した場合でも、オイル捕集箱24における捕集室Rの必要な容量を確保することが可能となる。また、オイル捕集箱24では、後面側の壁(シリンダブロック6の側壁7側の壁)にチェック弁44が設けられているため、オイルセパレータ1(すなわち、ブローバイガスの流通空間8)のガス流通方向(上下方向)のサイズの増大を抑制することができる。
上記サイクロン3では、ブローバイガス中の比較的小径のオイル粒子は、ガス導入管22の流路入口22aからサイクロン室Sに導入される。その後、オイル粒子は、図4に示すガス導出管23の外周面23cと円筒部31の孔(内周面)31hとの間で旋回運動しながら右方(中空円錐部32側)へ移動する。さらに、ブローバイガス中のオイル粒子は、中空円錐部32内で旋回しながら、オイル捕集箱24の捕集室Rに導かれる。
ここで、中空円錐部32からのオイル粒子は、まず、箱上部42内(捕集室R上部)に導かれ、その内壁に付着した後、その壁面を伝って重力により下方に移動して最終的に箱下部41内(捕集室R下部)に貯留される。貯留されたオイルは、エンジン停止時にチェック弁44が開放されることにより、オイル捕集箱24から排出される。なお、分離ガスは、ガス導出管23を通して外部(エンジンの吸気系)に導かれる。また、オイル粒子の一部は、旋回時の遠心力により、サイクロン室Sの側周面(孔31hおよび孔32h)に付着し、その後、側周面を伝って重力により下方に移動して最終的に捕集室Rで捕集される。
バッフルプレート4は、図1に示すように、カバー部材2におけるサイクロン3の取付部位の下方(流通空間8における上流側)において、カバー部材2の右縁付近から左縁付近まで略左右方向に延在する。バッフルプレート4は、図4に示すように、サイクロン3の下面全体(少なくともサイクロン本体21およびオイル捕集箱24の下面)を覆うように配置されている。バッフルプレート4の先端(後端)は、フランジ部12の後面12aよりも後方に突出している。
また、バッフルプレート4の左右方向の中間部には、側面視において略U字状をなすU字状部4aが形成されている。このU字状部4aの上面(内周面)は、オイル捕集箱24の箱下部41における突出部43の下面(外周面)に近接した状態で、当該下面に沿って形成されている。このような構成により、オイル捕集箱24(サイクロン3)とバッフルプレート4との間の距離が低減されたコンパクトな構成を実現することができる。また、オイル捕集箱24のチェック弁44から排出されたオイルをバッフルプレートのU字状部によって所定の方向(すなわち、図示しないオイルパンに連通するドレン管路側)に導くことができる。
バッフルプレート4の左右端部4b,4cとカバー部材2の左右端部(より厳密には、図3中のシリンダブロック6における下側凹部7bの左右端を含む)の間にはブローバイガスの上下方向の流通を容易とする間隙が設けられている。また、図4に示すように、バッフルプレート4のU字状部4aは、後端側が切り欠かれて、他の部位よりも後方への突出長さが小さくなるように形成されている。
上記構成のオイルセパレータ1は、図3に示すように、シリンダブロック6の側壁7に形成された上下の凹部7a,7bの開口を覆うように、シリンダブロック6に対してボルト締結される。これにより、シリンダブロック6の側壁7の一部(凹部7a,7bおよびそれらの間を仕切る仕切り壁9を含む)は、実質的にオイルセパレータ1の一部を構成する。このとき、サイクロン3の一部(後部側)は、上側凹部7a内に突出した状態となり、また、バッフルプレート4の先端部は、下側凹部7b内に突出した状態となる。なお、図示は省略するが、凹部7a,7bは、カバー部材2の内部空間と対応するサイズで形成されており、凹部7a,7bの左右方向の幅は、カバー部材2の内部空間の幅と略同一の大きさである。
図3中には、矢印によりブローバイガスの流れのイメージが示されている。ブローバイガスは、図示しないクランクケース側から下側凹部7bの下部開口10を通して流通空間8に導入される。その後、ブローバイガスは、その下方から上方への流れを遮るように突出したバッフルプレート4を迂回するようにしてその上方に流れる。このとき、ブローバイガス中のオイル粒子の一部は、バッフルプレート4の下面に付着することにより捕集される。
ここで、シリンダブロック6の側壁7に形成された仕切り壁9は、バッフルプレート4と同様に、ブローバイガスの下方から上方への流れを遮るように突設されており、仕切り壁9の前端縁9aは、オイル捕集箱24の箱下部41の後面41a上部と、カバー部材2の仕切り壁14(図1参照)の前端とに当接する。これにより、仕切り壁9によって流通空間8の一部が上下に仕切られた状態にある。また、箱上部42において箱下部41よりも後方に突出した部位は、仕切り壁9の上部に位置する。
バッフルプレート4を通過した後のブローバイガスは、仕切り壁9の前端縁9a(右側部分)とカバー部材2の仕切り壁14b(図1参照)の後端との間隙を通過して、更に上方に流れる。このようなブローバイガスの流れにより、比較的大きなオイル粒子は、流速が低下した領域で失速したり、流通空間8の周壁等に衝突したりしてブローバイガスから分離される。そして、比較的小径のオイル粒子を含むブローバイガスが、後方(凹部7a側)に向けて開口したガス導入管22の流路入口22aからサイクロン3内に導入される。
このように、オイルセパレータ1は、ブローバイガスの流通空間8の上流側に位置するバッフルプレート4によって比較的大径のオイル粒子を捕集すると共に、下流側に位置するサイクロン3によって比較的小径(1μm前後)のオイル粒子を捕集するため、比較的小径のオイルに粒子を含めて良好な捕集効率を達成することができる。また、流通空間8内の流路が複雑化することなく、コンパクトな構成を維持できるという利点もある。特に、カバー部材2の後面側に取り付けられたサイクロン3におけるオイル捕集箱24等の外周面が、仕切り壁9,14a,14bやバッフルプレート4と共に流通空間8におけるガスの流路の一部を画成するため、ラビリンス式のセパレータと同様の効果が発揮される。
本発明を特定の実施形態に基づいて説明したが、これらの実施形態は単なる例示であって、本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。例えば、本発明に係るオイルセパレータは、上述のシリンダブロックに限らず、少なくともブローバイガスが流通する空間と接続可能な限りにおいて、内燃機関における任意の壁の一部を覆うように設置されればよい。バッフルプレートの形状や配置は、少なくともブローバイガスの流通空間におけるガスの流れを妨げる邪魔板として機能する限りにおいて種々の変更が可能である。また、バッフルプレートは、必ずしもカバー部材に取り付けられる必要はなく、上述の仕切り壁9にようにシリンダブロック側から突設させたもののみでもよい。なお、上記実施形態に示した本発明に係るオイルセパレータの各構成要素は、必ずしも全てが必須ではなく、少なくとも本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
1 オイルセパレータ
2 カバー部材
3 サイクロン
4 バッフルプレート
4a U字状部
6 シリンダブロック
7 側壁
7a 凹部
8 流通空間
9 仕切り壁
21 サイクロン本体
22 ガス導入管
22a 流路入口
23 ガス導出管
23b 流路出口
24 オイル捕集箱
41 箱下部
42 箱上部
44 チェック弁
C 中心軸
R 捕集室
S サイクロン室

Claims (5)

  1. 内燃機関のブローバイガス中のオイルを分離するためのオイルセパレータであって、
    前記内燃機関の側壁の一部を覆うように設置されることにより、当該側壁との間に前記ブローバイガスの流通空間を形成するカバー部材と、
    前記流通空間内に設けられたバッフルプレートと、
    前記流通空間内となる前記カバー部材の内側に取り付けられたサイクロンと
    を備え、
    前記サイクロンは、内部にサイクロン室が形成されたサイクロン本体と、前記サイクロン室に対して前記ブローバイガスを導入するガス導入管と、前記オイルを分離した後の前記ブローバイガスを前記サイクロン室から外部に導くガス導出管とを有し、
    前記ガス導入管における流路入口は前記流通空間内における前記バッフルプレートの下流側に開口し、
    前記ガス導出管における流路出口は前記流通空間外となる前記カバー部材の外側に連通することを特徴とするオイルセパレータ。
  2. 前記サイクロンは、前記サイクロン本体の一端に接続され、前記サイクロン室に連通する捕集室が内部に形成されたオイル捕集箱を更に有し、
    前記オイル捕集箱における前記内燃機関の側壁側には、当該オイル捕集箱からオイルを排出するための弁が設けられたことを特徴とする請求項1に記載のオイルセパレータ。
  3. 前記バッフルプレートは、前記オイル捕集箱において前記弁が設けられた部位の下面側を覆うように配置されたU字状部を有することを特徴とする請求項2に記載のオイルセパレータ。
  4. 前記オイル捕集箱は、前記弁が設けられた箱下部と、この箱下部よりも前記内燃機関の側壁側に突出して設けられた箱上部とを有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のオイルセパレータ。
  5. 前記サイクロン本体の中心軸は、前記流通空間におけるガス流通方向に対して傾斜して配置されたことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載のオイルセパレータ。
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