JP2014008447A - 物品の洗浄方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】物品の洗浄方法において、非水系の溶剤と水を含む洗浄剤を用いる場合に、効率的に被洗浄物のすすぎを行うことができるようにする。
【解決手段】物品の洗浄方法は、被洗浄物Wを、非水系の溶剤と水とを少なくとも含む洗浄剤10に接触させて洗浄する洗浄工程と、アルコールと水とを含む溶液からなるリンス液11を用いて、洗浄工程で洗浄された被洗浄物Wをすすぐすすぎ工程と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、物品の洗浄方法に関する。
従来、例えば、準水系洗浄剤、エマルジョン系洗浄剤など、非水系の溶剤と水とを含む洗浄剤を用いて被洗浄物から汚れを除去する物品の洗浄方法が知られている。このような洗浄方法では、被洗浄物を洗浄した後、井水や純水、あるいは炭化水素などの溶剤単体、あるいは溶剤の混合物を用いて被洗浄物をすすぎ、これにより被洗浄物に付着する洗浄剤成分を除去することが知られている。
この洗浄方法に用いられる洗浄剤は、非水系の溶剤を含むため、水によるすすぎでは除去性能がよくない。このため、井水や純水を用いて洗浄剤成分を除去する場合には、大量の井水や純水などの水資源を必要とする。
また、これにより多量の排水が発生するが、この排水には、洗剤成分、特に溶剤が多く含まれるため、活性汚泥など用いた大掛かりな排水処理を行わないと河川に放流することができない。
このため、例えば、特許文献1には、排水処理設備の小型化や処理効率の向上を目的として、すすぎ水の排水に、水に難溶もしくは不溶性の水処理剤を接触させ、すすぎ水の排水に含まれる非水成分と水とを分離する水処理方法が提案されている。
特許第3471155号公報
しかしながら、上記のような従来技術の物品の洗浄方法には、以下のような問題があった。
被洗浄物のすすぎに井水や純水を用いる場合、特許文献1によれば、活性汚泥など用いる排水処理に比べると、より小型の設備での排水処理が可能となるものの、処理すべき排水量そのものは変わらない。したがって、ある程度は小型化できると言っても大量の排水量を処理する水処理施設が必要になるという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、非水系の溶剤と水を含む洗浄剤を用いる場合に、効率的に被洗浄物のすすぎを行うことができ、リンス液の使用量を抑制することができる物品の洗浄方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の物品の洗浄方法は、被洗浄物を、非水系の溶剤と水とを少なくとも含む洗浄剤に接触させて洗浄する洗浄工程と、アルコールと水とを含む溶液からなるリンス液を用いて、前記洗浄工程で洗浄された前記被洗浄物をすすぐすすぎ工程と、を備える方法とする。
また、本発明の物品の洗浄方法は、前記すすぎ工程で使用された前記リンス液を回収して蒸留し、未使用の前記リンス液と同じ成分を有する再生リンス液を形成する再生処理工程を備え、前記すすぎ工程では、前記再生リンス液が形成された場合に、前記再生リンス液を含む前記リンス液によって前記被洗浄物をすすぐことが可能である。
また、本発明の物品の洗浄方法は、前記リンス液は、共沸組成であることが可能である。
また、本発明の物品の洗浄方法は、前記リンス液におけるアルコール濃度は、引火点測定によって引火点が発現する濃度未満であることが可能である。
本発明の物品の洗浄方法によれば、すすぎ工程においてアルコールと水とを含む溶液からなるリンス液を用いるため、非水系の溶剤と水を含む洗浄剤を用いる場合に、効率的に被洗浄物のすすぎを行うことができ、リンス液の使用量を抑制することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態の物品の洗浄方法に用いる洗浄システムの模式的なシステム構成図である。 本発明の第2の実施形態の物品の洗浄方法に用いる洗浄システムの模式的なシステム構成図である。 本発明の第3の実施形態の物品の洗浄方法に用いる洗浄システムの模式的なシステム構成図である。
以下では、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。すべての図面において、実施形態が異なる場合であっても、同一または相当する部材には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態の物品の洗浄方法について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の物品の洗浄方法に用いる洗浄システムの模式的なシステム構成図である。
本実施形態の物品の洗浄方法は、被洗浄物の汚れが油分を含む等の理由で非水系の溶剤と水を含む洗浄剤を用いた洗浄を行う必要がある場合に、この洗浄により、被洗浄物に付着する非水系の溶剤剤を効率的にすすぐことができる方法である。
まず、図1を参照して、本実施形態の物品の洗浄方法を実施することができる洗浄システム1のシステム構成について説明する。
洗浄システム1によって洗浄する被洗浄物W(物品)は、後述する洗浄剤10によって洗浄することができ、後述するリンス液11を用いてすすぎを行うことができるものであれば、特に限定されない。被洗浄物Wの例としては、例えば、研磨加工されたレンズ等の光学素子、切削加工油が付着した金属加工部品、フラックスが付着した実装基板等を挙げることができる。
本実施形態で用いる洗浄剤10は、非水系の溶剤と水とを含む液状の洗浄剤である。
非水系の溶剤は、被洗浄物Wの汚れ成分が、フラックス、ワックス、グリース等の油分の汚れを含む場合、これらの汚れ成分を溶解して被洗浄物Wから除去するための成分であり、被洗浄物Wの汚れの種類に応じて適宜の溶剤を採用することができる。
洗浄剤10の種類は、非水系の溶剤と水とを含んでいれば、特に限定されない。洗浄剤10の具体例としては、いわゆる準水系洗浄剤、エマルジョン系洗浄剤などを挙げることができる。
準水系洗浄剤とは、5wt%〜20wt%程度の水を含み、例えば、グリコール系溶剤、石油系溶剤、非水溶性溶剤、アルコール系溶剤、界面活性剤などを混合した洗浄剤である。具体的には、例えば、クリンスルー(登録商標)750HN(商品名;花王(株)製)などを挙げることができる。
エマルジョン系洗浄剤とは、界面活性剤の作用により石油系溶剤等の非水系溶剤と水とを乳化させた洗浄剤である。具体的には、例えば、サンウォッシュ(登録商標)LHシリーズ(商品名;)ライオン(株)製)などを挙げることができる。
以下では、一例として、洗浄剤10が、水を7%含む準水系洗浄剤、例えば、クリンスルー(登録商標)750HNの場合の例で説明する。
本実施形態で用いるリンス液11は、被洗浄物Wに付着した洗浄剤10を除去するためのもので、アルコールと水とを含む溶液からなる。
リンス液11に使用するアルコールは、25℃で液体であって、水と溶液を形成することができる液体のアルコールであれば、特に限定されない。
ただし、炭素数が大きくなると、非水溶性になるため、アルコールの、炭素数は、1〜7が好ましい。例えば、1価アルコールの場合、好適なアルコールの例としては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、1−ヘキサノール、1−ヘプタノールなどを挙げることができる。
洗浄剤10によって洗浄された被洗浄物Wの表面には、被洗浄物Wから除去した油分等の汚れ成分を含む非水系の溶剤が付着している。この非水系の溶剤は水に溶解しないため、水のみですすぐ場合、大量の水が必要となる。
本実施形態では、リンス液11がアルコールを含有するため、非水系の溶剤がアルコール中に溶解することで、被洗浄物Wの表面から容易に除去される。これにより、水をリンス液としてすすぐ場合に比べると、リンス液11の液量を低減することができる。
アルコールと水との濃度比は、被洗浄物Wに付着する洗浄剤10が良好に除去できれば、特に限定されない。ただし、アルコールの濃度が低すぎると、非水系の溶剤を溶解する能力が不十分となる。このため、アルコール濃度は、20wt%以上であることが好ましく、40wt%以上であることがより好ましい。
なお、リンス液11は、アルコールと水以外の成分を含んでいてもよい。例えば、グリコールエーテルなどの両媒性の物質を含んでいてもよい。この場合、両媒性の物質自身が洗浄剤中の溶剤成分を溶解することができ、リンス液のリンス能力が向上するため、好ましい。
また、リンス液11は、共沸組成を有することが好ましい。下記表1に、リンス液11が、アルコールと水とからなる場合の、共沸点、共沸組成を、アルコールの沸点、アルコールの炭素数とともに示す。なお、メタノールは、共沸組成を有しないが、メタノールと水との溶液もリンス液11として使用可能である。そこで参考までに沸点の情報を示している。
Figure 2014008447
リンス液11が共沸組成であると、すすぎに使用した後のリンス液11を蒸留することによってリンス液11に含まれる不純物の除去することができるとともに、蒸留液の組成がやはり共沸組成になる。このため、蒸留液の濃度比は、未使用のリンス液11の濃度比と同一になる。
このため、蒸留液は、濃度調整などを行うことなく、直ちに未使用のリンス液11に混合して再利用することが可能になる。
また、リンス液11のアルコール濃度は、引火点測定によって引火点が発現する濃度未満であることが、より好ましい。
リンス液11のアルコール濃度が低いと、引火点測定によって引火点が発現しなくなるため、例えば、消防法が定める「危険物」に該当しなくなる。このため、取り扱いが容易となり、防火対策も軽減することができるため、洗浄システム1の装置構成を簡素化し、低コスト化することができる。
特に、炭素数1〜3のアルコールは、法令によれば、アルコール濃度が60wt%未満では非危険物に該当する。このため、炭素数1〜3のアルコールは、アルコール濃度60%未満として用いることが好ましい。
非危険物に該当しかつ共沸組成となる例としては、1−ブタノールと水との共沸組成(アルコール濃度59.5wt%)、1−ペンタノールと水との共沸組成(アルコール濃度45.6wt%)、1−ヘキサノールと水との共沸組成(アルコール濃度32.8wt%)、1−ヘプタノールと水との共沸組成(アルコール濃度27.0wt%)などの例を挙げることができる。
以下では、リンス液11は、一例として、1−ブタノールと水とを、それぞれ59.5wt%、40.5wt%の濃度となるように混合した共沸組成の溶液であるとして説明する。
次に、洗浄システム1の装置構成について説明する。
洗浄システム1の概略構成は、洗浄槽2、第1すすぎ槽3、第2すすぎ槽4、蒸留器9、乾燥槽5、および搬送機構8を備える。
本実施形態では、洗浄槽2、第1すすぎ槽3、第2すすぎ槽4、および乾燥槽5は、水平方向に沿ってこの順に並べて配置されている。
洗浄槽2は、被洗浄物Wの汚れを除去するために洗浄剤10の原液を貯留している上方に開口した貯留槽であり、この開口を通して、被洗浄物Wを上方から出し入れすることが可能である。
洗浄槽2には、洗浄槽2内の洗浄剤10に超音波振動を印加する超音波振動子20が装着されている。このため、洗浄槽2内の洗浄剤10に浸漬された被洗浄物Wは超音波洗浄される。
被洗浄物Wは単品でもよいし、図示略の保持治具に複数のものが保持されていてもよい。
また、洗浄槽2には、回収管路6aと供給管路6bとを介して、使用済みの洗浄剤10を一時的に貯留する予備槽6が接続されている。
予備槽6は、洗浄剤10の液温を適温に保つヒータ21を備えている。回収管路6aを通して回収された洗浄剤10は、保温された状態で予備槽6に貯留される。本実施形態におけるヒータ21の温度は、一例として、洗浄槽2内の洗浄剤10の液温が50℃に保たれるように調整されている。
供給管路6bには、予備槽6に貯留された洗浄剤10を洗浄槽2に送り出すポンプ22と、ポンプ22によって送り出された使用済みの洗浄剤10を濾過して、洗浄剤10に含まれる不純物を除去する濾過フィルタ23とが配置されている。
このような構成により、洗浄槽2には、濾過された洗浄剤10が供給管路6bを通して供給される。そして、供給量と同量の使用済みの洗浄剤10が洗浄槽2の開口からオーバーフローする(あふれる)と、回収管路6aを通して予備槽6に回収されることにより、洗浄剤10が循環使用される。
第1すすぎ槽3および第2すすぎ槽4は、いずれもリンス液11を貯留している上方に開口した貯留槽である。被洗浄物Wは、これら開口をそれぞれ通して上方から出し入れすることが可能である。
第1すすぎ槽3(第2すすぎ槽4)には、第1すすぎ槽3(第2すすぎ槽4)内のリンス液11b(11a)に超音波振動を印加する超音波振動子20が装着されている。このため、第1すすぎ槽3(第2すすぎ槽4)内のリンス液11b(11a)に浸漬された被洗浄物Wは超音波洗浄される。
第1すすぎ槽3および第2すすぎ槽4は、互いに隣接された状態で、洗浄槽2側からこの順に配置されている。第1すすぎ槽3の上部の開口は、第2すすぎ槽4の上部の開口よりも低い位置で隣接している。このため、リンス液11は、第2すすぎ槽4の開口からオーバーフローすると、第1すすぎ槽3の開口を通して、第1すすぎ槽3内に移動する。
以下では、第1すすぎ槽3、第2すすぎ槽4にそれぞれ貯留されているリンス液11を互いに区別する必要がある場合に、それぞれ、リンス液11b、11aと称する。
第1すすぎ槽3には、リンス液11を循環させるため、第1すすぎ槽3の開口からオーバーフローした使用済みのリンス液11を回収するための回収管路7aの一端が接続されている。回収管路7aの他端は、回収管路7aを介して回収された使用済みのリンス液11を一時的に貯留する貯槽7が接続されている。
貯槽7は、第1すすぎ槽3および第2すすぎ槽4におけるリンス液11の液温を適温に保つヒータ24を備えており、回収管路7aを通して回収されたリンス液11は、保温された状態で貯留される。本実施形態におけるヒータ24の温度は、一例として、第1すすぎ槽3および第2すすぎ槽4内のリンス液11の液温が40℃に保たれるように調整されている。
以下では、貯槽7に貯留されているリンス液11を他のリンス液11と区別する必要がある場合には、リンス液11cと称する。
供給管路7bには、貯槽7に貯留されたリンス液11cを第2すすぎ槽4に送り出すポンプ25と、ポンプ25によって送り出された使用済みのリンス液11cを濾過して、リンス液11cに含まれる不純物を除去する濾過フィルタ26とが配置されている。
このような構成により、第2すすぎ槽4には、濾過済みリンス液11dが供給管路7bを通して供給される。
このため、第1すすぎ槽3および第2すすぎ槽4におけるリンス液11の一部は、回収管路7a、貯槽7、および供給管路7bを経由する循環経路(濾過経路と称する)を通して、循環使用される。
蒸留器9は、回収管路9aを介して貯槽7と接続されるとともに、供給管路9bを介して第2すすぎ槽4と接続されている。これにより、蒸留器9は、回収管路9aを通して貯槽7から送出されるリンス液11cを蒸留して蒸留済みリンス液11e(再生リンス液)を形成し、供給管路9bを通して第2すすぎ槽4に蒸留済みリンス液11eを供給することができる。
蒸留器9の構成としては、蒸留釜の液面を監視し液面が低下した際に汚液を供給する連続蒸留装置、蒸留釜の液面の他に釜内の液温や蒸気の温度を監視し、多成分より成る混合液の蒸留をすることができる連続蒸留装置、再生した液の比重や屈折率などの物性を監視し、不足する成分を補充する機能を備えた蒸留装置などの例を挙げることができる。
このため、貯槽7のリンス液11cは、第1すすぎ槽3および第2すすぎ槽4において、回収管路7a、貯槽7、回収管路9a、蒸留器9、および供給管路9bを経由する循環経路(再生経路と称する)を通して、循環使用される。
乾燥槽5は、第1すすぎ槽3、第2すすぎ槽4のリンス液11b、11aに浸漬してすすぎを行った後の被洗浄物Wを収容し、被洗浄物Wに熱風をあてることにより被洗浄物Wの表面に付着したリンス液11を除去するものである。本実施形態では、被洗浄物Wの出し入れ口は、乾燥槽5の上部に設けられている。
乾燥槽5における熱風の温度は、リンス液11の種類によって適宜設定することができる。本実施形態では、リンス液11が1−ブタノールと水との共沸組成の溶液であることに対応して80℃に設定している。
搬送機構8は、被洗浄物Wを、洗浄槽2、第1すすぎ槽3、および第2すすぎ槽4にこの順に浸漬させた後、乾燥槽5の内部に搬入し、乾燥後に乾燥槽5から搬出するものである。搬送機構8は、被洗浄物Wを保持する複数の保持部8aと、各保持部8aを水平方向に移動する搬送移動部8bとを備える。
各保持部8aは、鉛直方向に昇降移動可能に設けられており、洗浄槽2、第1すすぎ槽3、および第2すすぎ槽4内で、鉛直方向に沿って揺動させることができる。
なお、保持部8aは、被洗浄物Wが保持治具に保持されている場合には、保持治具を保持するようになっている。
次に、洗浄システム1の動作について、洗浄システム1を用いて行う本実施形態の物品の洗浄方法を中心に説明する。
本実施形態の物品の洗浄方法は、洗浄工程、すすぎ工程、乾燥工程、および再生処理工程を備える。
ここで、洗浄工程、すすぎ工程、および乾燥工程は、各被洗浄物Wを洗浄システム1の洗浄槽2、第1すすぎ槽3、第2すすぎ槽4、乾燥槽5に順次移動して行われる。
一方、再生処理工程は、蒸留器9によってこれらの工程と並行して行われる。
洗浄工程は、被洗浄物Wを洗浄剤10に接触させて洗浄する工程である。
本工程は、搬送機構8の保持部8aに保持された被洗浄物Wを、洗浄槽2内に移動して行う。
洗浄槽2には、濾過フィルタ23によって濾過され液温が調整された洗浄剤10が供給されている。このため、洗浄槽2には供給管路6bから回収管路6aに向かう流れが形成されている。
洗浄槽2内の洗浄剤10は、超音波振動子20により超音波振動が印加されている。
被洗浄物Wを洗浄槽2内に移動したら、保持部8aを昇降させて、洗浄槽2内で被洗浄物Wを鉛直方向に沿って揺動させる。この状態で、被洗浄物Wは、5分間、洗浄剤10に浸漬される。
被洗浄物Wの表面に付着した汚れは、洗浄剤10と接触するとともに洗浄剤10を介して超音波振動を受けることにより、被洗浄物Wから剥離され、洗浄剤10に溶解していく。これにより、汚れが被洗浄物Wの表面から除去される。
5分経過したら、保持部8aを上昇させて被洗浄物Wを洗浄槽2の上方に引き上げる。
以上で、洗浄工程が終了する。
次に、すすぎ工程を行う。本工程は、リンス液11を用いて、洗浄工程で洗浄された被洗浄物Wをすすぐ工程である。
本工程は、搬送機構8の保持部8aに保持された被洗浄物Wを、第1すすぎ槽3、第2すすぎ槽4に順次移動することにより行う。
第2すすぎ槽4には、濾過フィルタ23によって濾過された濾過済みリンス液11dと、蒸留器9から供給された蒸留済みリンス液11eとが供給されている。
第2すすぎ槽4の開口からオーバーフローしたリンス液11aは、第1すすぎ槽3に移動してリンス液11bとして一時的に貯留される。第1すすぎ槽3からオーバーフローしたリンス液11bは、回収管路7aによって貯槽7に回収され、貯槽7にリンス液11cとして一時的に貯留される。
第2すすぎ槽4内の液温、および第1すすぎ槽3内の液温は、貯槽7におけるヒータ21による温度調整によって40℃になっている。
第1すすぎ槽3および第2すすぎ槽4のリンス液11b、11aは、それぞれ超音波振動子20により超音波振動が印加されている。
まず、被洗浄物Wを第1すすぎ槽3内に移動させたら、保持部8aを昇降させて、第1すすぎ槽3内で被洗浄物Wを鉛直方向に揺動させる。この状態で、被洗浄物Wは、5分間、リンス液11bに浸漬される。
被洗浄物Wの表面に付着した洗浄剤10は、リンス液11bと接触するとともにリンス液11bを介して超音波振動を受けることにより、被洗浄物Wから剥離され、リンス液11bに溶解していく。これにより、被洗浄物Wの表面に付着した洗浄剤10が被洗浄物Wの表面から除去される。
5分経過したら、保持部8aを上昇させて被洗浄物Wを第1すすぎ槽3の上方に引き上げる。
次に、被洗浄物Wを第2すすぎ槽4内に移動させ、第1すすぎ槽3におけると同様に、保持部8aを昇降させて、第2すすぎ槽4内で被洗浄物Wを鉛直方向に沿って揺動させる。この状態で、被洗浄物Wは、5分間、リンス液11aに浸漬される。
第2すすぎ槽4のリンス液11aは、リンス液11bよりも清浄度が高いため、第1すすぎ槽3におけるすすぎでは除去しきれなかった洗浄剤10や、リンス液11bに残存する汚れ成分の再付着物が、リンス液11aと超音波振動との作用により、さらに除去されていく。
5分経過したら、保持部8aを上昇させて被洗浄物Wを第2すすぎ槽4の上方に引き上げる。
以上で、すすぎ工程が終了する。
ここで、すすぎ工程と並行して行われる本実施形態の再生処理工程について説明する。
再生処理工程は、すすぎ工程で使用されたリンス液11cを回収して蒸留し未使用のリンス液11と同じ成分を有する再生リンス液を形成する工程である。
本実施形態では、リンス液11cを回収管路9aで回収して、蒸留器9で蒸留する。
リンス液11は、共沸組成を有するため共沸点で沸騰する。このため、リンス液11の蒸気を凝縮させると1―ブタノールと水とが分離されることなく共沸組成の溶液として凝縮して、蒸留済みリンス液11eが得られる。
このため、蒸留済みリンス液11eは、リンス液11cに含まれる不純物が除去され、かつ未使用のリンス液11と同じ成分を有する再生リンス液になっている。
このような再生処理工程を有することにより、本実施形態では、リンス液11cから、アルコールと水とを分離して、未使用のリンス液11と同様の成分(濃度比)を有する混合溶液を調整する手間をかけることなく、第2すすぎ槽4に直に蒸留済みリンス液11eを投入できる。このため、蒸留のみの簡素な工程により、リンス液11を再生して循環利用することができる。この結果、蒸留器9もコンパクトな構成とすることができ、洗浄システム1の小型化、省スペース化が可能である。
また、蒸留済みリンス液11eは、共沸組成の溶液であり、未使用のリンス液11と同じ溶液である。したがって、リンス液11c中に含まれる、濾過フィルタ26によって取りきれない不純物も除去されており、濾過済みリンス液11dに比べて清浄である。
第2すすぎ槽4から取り出された被洗浄物Wは、乾燥工程を行う。
本工程は、被洗浄物Wの表面に付着したリンス液11を蒸発させて被洗浄物Wの表面を乾燥させる工程である。
本工程は、搬送機構8の保持部8aに保持された被洗浄物Wを、乾燥槽5に移動させることにより行う。
乾燥槽5に移動された被洗浄物Wは、80℃の熱風が吹き付けられるため、被洗浄物Wの表面に付着したリンス液11の液滴は、吹き飛ばされるか、または蒸発して、被洗浄物Wから除去される。これにより、被洗浄物Wが乾燥される。
以上で、乾燥工程が終了する。
乾燥された被洗浄物Wは、搬送機構8によって乾燥槽5の外部に移動され、洗浄システム1の外部に搬出される。
以上で、本実施形態の物品の洗浄方法が終了する。
保持部8aに保持された各被洗浄物Wは、搬送機構8によって順次移動されることにより、それぞれ、上記に説明した洗浄工程、すすぎ工程、および乾燥工程が行われる。これにより、他の被洗浄物Wも上記と同様の工程を経て洗浄されていく。
本実施形態の物品の洗浄方法によれば、すすぎ工程においてリンス液11を用いるため、非水系の溶剤と水を含む洗浄剤10を用いる場合に、非水系の溶剤がアルコールに溶解して、被洗浄物Wから容易に除去される。このため、非水系の溶剤が溶解しない水のみによってすすぎを行う場合に比べると、洗浄剤10を効率的にすすぎ落とすことができる。また、すすぎに要する液量がより少なくて済むため、リンス液11の使用量を抑制することができる。また、本実施形態では、リンス液11を再生利用するため、最終的に排水処理すべき液量を格段に低減することができる。
このように、水のみによってすすぎを行う場合に比べて、リンス液11の使用量が少なくて済むため、洗浄システム1がより小型のシステムになる。
また、特に、リンス液11を共沸組成とすることで、リンス液11を再生する蒸留器9を小型化することができる。
また、本実施形態では、リンス液11は、アルコール濃度が低濃度であるため、引火するおそれがない。このため、洗浄システム1は、リンス液11の引火を防ぐための防火対策を施す必要がない点でも、装置構成を簡素化することができる。例えば、不活性ガス雰囲気下ですすぎを行う必要がないため、装置構成が簡素となる。また、作業者の作業性が良好となる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態の物品の洗浄方法について説明する。
図2は、本発明の第2の実施形態の物品の洗浄方法に用いる洗浄システムの模式的なシステム構成図である。
本実施形態の物品の洗浄方法は、上記第1の実施形態の物品の洗浄方法が共沸組成のリンス液を用いるのに対して、共沸組成でないリンス液を用いる点が異なる。
以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
まず、図2を参照して、本実施形態の物品の洗浄方法を実施することができる洗浄システム51のシステム構成について説明する。
洗浄システム51では、上記第1の実施形態のリンス液11に代えて、リンス液31を用いる。
リンス液31は、上記第1の実施形態のリンス液11と同様、アルコールと水とを含む溶液からなり、共沸組成でない点が相違する。
本実施形態では、一例として、1−プロパノールと水とを、それぞれ50.0wt%、50.0wt%の濃度となるように混合した溶液を採用している。
このような構成によれば、アルコール濃度が60wt%未満であるため、リンス液31は引火点が測定されない。このため、リンス液31は、例えば消防法が定める「危険物」に該当しない。
洗浄システム51は、上記第1の実施形態の洗浄システム1に、インライン濃度計32と、純水供給部33とが追加されている。インライン濃度計32と純水供給部33とは、貯槽7から排出されるリンス液31の1−プロパノールと水との濃度比を未使用のリンス液31の濃度比と一致させるために設けられた構成である。
以下では、リンス液31の貯留場所を区別する場合、上記第1の実施形態のリンス液11a、11b、11cに対応して、それぞれリンス液31a、31b、31cと称する。
インライン濃度計32は、貯槽7に貯留されたリンス液31cの1−プロパノールの濃度を測定するものである。
純水供給部33は、貯槽7における1−プロパノールの濃度が50.0wt%を保つために希釈する純水34を供給するもので、自動開閉弁33bを備える供給管路33aを介して貯槽7に接続されている。
自動開閉弁33bは、図示略の制御装置によって、インライン濃度計32の1−プロパノールの濃度の測定値が50.0wt%となるように、開閉動作が制御される。
なお、本実施形態では、供給管路7b、回収管路9a、および供給管路33aは、いずれもインライン濃度計32の近傍に接続されている。このため、供給管路7b、回収管路9aによってそれぞれ第2すすぎ槽4、蒸留器9に導かれるリンス液31cの1−プロパノールの濃度は、インライン濃度計32で測定される濃度と一致する。
次に、洗浄システム51の動作について、洗浄システム51を用いて行う本実施形態の物品の洗浄方法を中心に説明する。ただし、上記第1の実施形態と同様な説明は適宜省略し、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態の物品の洗浄方法は、洗浄工程、すすぎ工程、乾燥工程、および再生処理工程を備える。
ここで、洗浄工程、すすぎ工程、および乾燥工程は、各被洗浄物Wを洗浄システム51の洗浄槽2、第1すすぎ槽3、第2すすぎ槽4、乾燥槽5に順次移動して行われる。
一方、再生処理工程は、蒸留器9によってこれらの工程と並行して行われる。
本実施形態の洗浄工程は、上記第1の実施形態の洗浄工程とまったく同様な工程である。
次に、本実施形態のすすぎ工程を行う。本工程が上記第1の実施形態のすすぎ工程と異なるのは、洗浄工程で洗浄された被洗浄物Wをすすぐ際にリンス液31を用いる点のみである。
本実施形態における第2すすぎ槽4には、濾過フィルタ26によって濾過された濾過済みリンス液31dと、蒸留器9から供給された蒸留済みリンス液31eとが供給されている。第2すすぎ槽4のリンス液31aはオーバーフローして第1すすぎ槽3に移動し(リンス液31b)、さらに貯槽7に回収される(リンス液31c)。
第2すすぎ槽4内の液温、および第1すすぎ槽3内の液温は、上記第1の実施形態と同様にして40℃になっている。
上記第1の実施形態と同様に、搬送機構8の保持部8aに保持された被洗浄物Wは、第1すすぎ槽3、第2すすぎ槽4に順次移動される。第1すすぎ槽3、第2すすぎ槽4で行われるすすぎ動作は上記第1の実施形態とまったく同様である。
それぞれにおいて、被洗浄物Wに付着した洗浄剤10の非水系の溶剤は、リンス液31の1−プロパノールに溶解して被洗浄物Wから除去される。
ここで、すすぎ工程と並行して行われる本実施形態の再生処理工程について説明する。
再生処理工程は、すすぎ工程で使用されたリンス液31cを回収して蒸留し未使用のリンス液31と同じ成分を有する再生リンス液を形成する工程である。
本工程では、上記第1の実施形態と同様に、リンス液31cを回収管路9aで回収し、蒸留器9で蒸留する。
蒸留器9では、1−プロパノールおよび水と、これらに溶解した不純物とが分離できるような温度設定によって蒸留を行う。こうして形成された蒸留済みリンス液31eは、蒸留によりリンス液31c中に含まれる、濾過フィルタ26によって取りきれない不純物も除去されており、濾過済みリンス液31dに比べて清浄である。
ただし、蒸留器9から供給される蒸留済みリンス液31eは共沸組成であるため、1−プロパノールの濃度は71.5wt%になる。したがって、蒸留器9のみでは、再生リンス液を形成できない。
そこで、本実施形態では、貯槽7に設けられたインライン濃度計32によって1−プロパノールの濃度測定を行い、この測定値に基づいて、1−プロパノールの濃度が50.0wt%となるように、純水供給部33から純水34を供給する。
供給管路7bによって供給される濾過済みリンス液31dは、第2すすぎ槽4内のリンス液31aを攪拌しており、これによりリンス液31a、31bの1−プロパノールの濃度が均一化される。このため、第2すすぎ槽4、第1すすぎ槽3内のリンス液31の成分が、1−プロパノールと水の濃度がそれぞれ50.0wt%となるように制御され、リンス液31の初期と同じ成分に保たれる。
このように、本実施形態では、1−プロパノールの濃度が高い蒸留済みリンス液31eと、濾過済みリンス液31dに含まれる純水34とが、第2すすぎ槽4内で混合されることにより、再生リンス液が形成されている。
本実施形態では、純水34は、インライン濃度計32の測定値に応じて自動的に供給されるため、蒸留済みリンス液31eを形成した後に純水を追加して成分を調整した混合溶液を調製する工程や装置を設ける必要がない。このため、簡素な工程により、リンス液31を再生して循環利用することができる。この結果、蒸留器9もコンパクトな構成とすることができ、洗浄システム51の小型化、省スペース化が可能である。
乾燥工程は、上記第1の実施形態とまったく同様の工程である。
以上で、本実施形態の物品の洗浄方法が終了する。
本実施形態の物品の洗浄方法によれば、すすぎ工程においてリンス液31を用いるため、非水系の溶剤と水を含む洗浄剤10を用いる場合に、非水系の溶剤が、アルコールに溶解して、被洗浄物Wから容易に除去される。このため、非水系の溶剤が溶解しない水のみによってすすぎを行う場合に比べると、洗浄剤10を効率的にすすぎ落とすことができる。また、すすぎに要する液量がより少なくて済むため、リンス液31の使用量を抑制することができる。また、本実施形態では、リンス液31を再生利用するため、最終的に排水処理すべき液量を格段に低減することができる。
このように、水のみによってすすぎを行う場合に比べて、リンス液31の使用量が少なくて済むため、洗浄システム51がより小型のシステムになる。
また、本実施形態では、リンス液31は、アルコール濃度が低濃度であるため、引火するおそれがない。このため、洗浄システム51は、リンス液31の引火を防ぐための防火対策を施す必要がない点でも、装置構成を簡素化することができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態の物品の洗浄方法について説明する。
図3は、本発明の第3の実施形態の物品の洗浄方法に用いる洗浄システムの模式的なシステム構成図である。
本実施形態の物品の洗浄方法は、上記第1の実施形態の物品の洗浄方法が共沸組成のリンス液を用いるとともにリンス液を再生利用するのに対して、共沸組成でないリンス液を用い、再生利用を行わない点が異なる。
以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
まず、図3を参照して、本実施形態の物品の洗浄方法を実施することができる洗浄システム61のシステム構成について説明する。
洗浄システム61では、上記第1の実施形態のリンス液11に代えて、リンス液41を用いる。
リンス液41は、上記第1の実施形態のリンス液11と同様、アルコールと水とを含む溶液からなり、共沸組成でない点が相違する。
本実施形態では、一例として、エタノールと水とを、それぞれ30.0wt%、70.0wt%の濃度となるように混合した溶液を採用している。
このような構成によれば、アルコール濃度が60wt%未満であるため、リンス液41は引火点が測定されない。このため、リンス液41は、例えば消防法が定める「危険物」に該当しない。
洗浄システム61の概略構成は、上記第1の実施形態の洗浄システム1の蒸留器9、回収管路9a、供給管路9bを削除し、第1すすぎ槽3、第2すすぎ槽4に代えて、第1すすぎ槽63、第2すすぎ槽64を備え、貯槽68を追加したものである。
第1すすぎ槽63および第2すすぎ槽64は、いずれもリンス液41を貯留している上方に開口した貯留槽である。被洗浄物Wは、これら開口をそれぞれ通して上方から出し入れすることが可能である。
第1すすぎ槽63および第2すすぎ槽64は、互いに隣り合うように洗浄槽2側からこの順に配置されている。
第1すすぎ槽63(第2すすぎ槽64)には、内部のリンス液41に超音波振動を印加する超音波振動子20が装着されている。このため、第1すすぎ槽63(第2すすぎ槽64)内のリンス液41に浸漬された被洗浄物Wは超音波洗浄される。
以下では、第1すすぎ槽63、第2すすぎ槽64にそれぞれ貯留されているリンス液41を互いに区別する必要がある場合には、それぞれ、リンス液41b、41aと称する。
第1すすぎ槽63には、リンス液41を循環させるため、上記第1の実施形態と同様、第1すすぎ槽63の開口からオーバーフローした使用済みのリンス液41を回収する回収管路7aを介して貯槽7が接続されている。以下では、貯槽7に貯留されているリンス液41を他のリンス液41と区別する必要がある場合には、リンス液41cと称する。
貯槽7は、上記第1の実施形態と同様、ヒータ24を備えている。ただし、本実施形態におけるヒータ24は、第1すすぎ槽63におけるリンス液41bの液温を適温に保つものである。本実施形態におけるヒータ24の温度は、一例として、第1すすぎ槽63内のリンス液41bの液温が40℃に保たれるように調整されている。
貯槽7に貯留されたリンス液41cは、貯槽7と第1すすぎ槽63との間に設けられた供給管路67bを通して、第1すすぎ槽63に戻される。
供給管路67b上には、貯槽7側から、上記第1の実施形態と同様のポンプ25、濾過フィルタ26がこの順に設けられている。
このような構成により、第1すすぎ槽63には、濾過フィルタ26によって濾過された濾過済みリンス液41dが供給管路67bを通して供給される。
また、ポンプ25には、貯槽7内のリンス液41cを排出するための排出管路67cが接続されている。排出管路67cには、開閉弁27が設けられており、この開閉弁27が開かれた場合に、貯槽7内のリンス液41cが排出される。
第2すすぎ槽64には、リンス液41を循環させるため、第2すすぎ槽64の開口からオーバーフローした使用済みのリンス液41を回収する回収管路68aを介して貯槽68が接続されている。以下では、貯槽68に貯留されているリンス液41を他のリンス液41と区別する必要がある場合には、リンス液41eと称する。
回収管路68aの中間部には、リンス液41eを貯槽7に導くため、貯槽7に接続された分岐管路68cが接続されている。
分岐管路68c上、および回収管路68aにおいて分岐管路68cの接続位置よりも貯槽68側の位置には、それぞれ開閉弁29、28が設けられている。
すすぎ工程が行われる間は、開閉弁28が開かれ、開閉弁29は閉じられている。一方、後述するように、リンス液41aを貯槽7に移動する際には、開閉弁28が閉じられて開閉弁29は開かれる。
貯槽68は、ヒータ24と同様の構成を有するヒータ30を備えている。ヒータ30は、第2すすぎ槽64におけるリンス液41aの液温を適温に保つものである。本実施形態におけるヒータ30の温度は、一例として、第2すすぎ槽64内のリンス液41aの液温が40℃に保たれるように調整されている。
貯槽68に貯留されたリンス液41eは、貯槽68と第2すすぎ槽64との間に設けられた供給管路68bを通して、第2すすぎ槽64に戻される。
供給管路68b上には、貯槽68側から、ポンプ25、濾過フィルタ26と同様の構成を有するポンプ31、濾過フィルタ32がこの順に設けられている。
このような構成により、第2すすぎ槽64には、濾過フィルタ32によって濾過された濾過済みリンス液41fが供給管路68bを通して供給される。
次に、洗浄システム51の動作について、洗浄システム51を用いて行う本実施形態の物品の洗浄方法を中心に説明する。ただし、上記第1の実施形態と同様な説明は省略し、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態の物品の洗浄方法は、洗浄工程、すすぎ工程、および乾燥工程を備える。
ここで、洗浄工程、すすぎ工程、および乾燥工程は、各被洗浄物Wを洗浄システム61の洗浄槽2、第1すすぎ槽63、第2すすぎ槽64、乾燥槽5に順次移動して行われる。
なお、洗浄システム61は、蒸留器等の再生処理工程を行う装置部分を有しないため、以下では、再生処理工程は行われない場合の例で説明する。ただし、洗浄システム61とは別の設置された排水再生装置によって、オフラインで再生処理工程を行うことも可能である。
本実施形態の洗浄工程は、上記第1の実施形態の洗浄工程とまったく同様な工程である。
次に、本実施形態のすすぎ工程を行う。本工程は、リンス液41を用いて、洗浄工程で洗浄された被洗浄物Wをすすぐ点が、上記第1の実施形態のすすぎ工程と異なる。
本実施形態では、第1すすぎ槽63(第2すすぎ槽64)には、濾過フィルタ26(32)によって濾過された濾過済みリンス液41d(41f)が、供給されている。
第1すすぎ槽63(第2すすぎ槽64)内の液温は、上記第1の実施形態と同様の40℃になっている。
上記第1の実施形態と同様に、搬送機構8の保持部8aに保持された被洗浄物Wは、第1すすぎ槽63、第2すすぎ槽64に順次移動される第1すすぎ槽63、第2すすぎ槽64で行われるすすぎ動作は、上記第1の実施形態における第1すすぎ槽3、第2すすぎ槽4におけるすすぎ動作とまったく同様である。
それぞれにおいて、被洗浄物Wに付着した洗浄剤10の非水系溶剤は、リンス液41のエタノールに溶解して被洗浄物Wから除去される。
第1すすぎ槽63、第2すすぎ槽64のリンス液41b、41aは、このような循環使用により、濾過フィルタ26、32で除去しきれない汚れ成分が蓄積する結果、すすぎ性能が徐々に劣化していく。
そこで、本実施形態では、第2すすぎ槽64のリンス液41aの劣化度合いを、定期的に測定し、許容限度を超える劣化が見られた場合には、洗浄工程、およびすすぎ工程を一時停止する。劣化度合いの測定方法としては、屈折率測定を採用している。
この一時停止中に、リンス液41aの入れ替えを行う。その際、リンス液41aは、仕上げリンスとして許容限度を超えてもリンス液41b、41cに比べると清浄である。このため、本実施形態では、清浄度が低いリンス液41b、41cを排出し、このリンス液41b、41cの代わりに、使用済みのリンス液41aを、第1すすぎ槽63および貯槽7において循環するリンス液41として再活用する。
すなわち、排出管路67cの開閉弁27を開いて貯槽7のリンス液41bを排出管路67cから排出し、排出終了後に開閉弁27を閉じる。次に、開閉弁28を閉じるとともに開閉弁29を開くことにより、第2すすぎ槽64内のリンス液41aを貯槽7内に移送する。移送終了後、開閉弁28は開き、開閉弁29は閉じる。
排出管路67cから排出した使用済みのリンス液41b、41cは、図示略の排水処理設備によって、排水処理を行う。
空になった第2すすぎ槽64、貯槽68には、未使用のリンス液41を満たして、循環を開始する。
以上で、リンス液41aの入れ替えが終了するため、洗浄工程、すすぎ工程を再開する。
乾燥工程は、上記第1の実施形態とまったく同様の工程である。
以上で、本実施形態の物品の洗浄方法が終了する。
本実施形態の物品の洗浄方法によれば、すすぎ工程においてリンス液41を用いるため、非水系の溶剤と水を含む洗浄剤10を用いる場合に、非水系の溶剤が、アルコールに溶解して、被洗浄物Wから容易に除去される。このため、非水系の溶剤が溶解しない水のみによってすすぎを行う場合に比べると、洗浄剤10を効率的にすすぎ落とすことができる。また、すすぎに要する液量がより少なくて済むため、リンス液41の使用量を抑制することができる。
このように、水のみによってすすぎを行う場合に比べて、リンス液41の使用量が少なくて済むため、洗浄システム61がより小型のシステムになる。
また、本実施形態では、リンス液41は、アルコール濃度が低濃度であるため、引火するおそれがない。このため、洗浄システム61は、リンス液41の引火を防ぐための防火対策を施す必要がない点でも、装置構成を簡素化することができる。
なお、上記の各実施形態の説明では、洗浄工程を行う洗浄槽が1槽、すすぎ工程を行うすすぎ槽が2槽からなる場合の例で説明したが、これは、一例であって、洗浄槽を2槽以上設けることも可能である。また、すすぎ槽を3槽以上設けることも可能である。
また、上記の各実施形態の説明では、すすぎ液が、一種類のアルコールを含む場合の例で説明したが、複数種類のアルコールを含む溶液を採用することも可能である。
また、上記第1および第2の実施形態の説明では、すすぎ槽におけるすすぎ液の循環経路として、濾過経路と再生経路とを含む場合の例で説明したが、濾過経路を省略し、再生経路のみですすぎ液を循環させることも可能である。この場合、第2すすぎ槽4に再生リンス液のみが供給されるため、清浄度が向上し、すすぎ性能をより向上することができる。
また、上記第1および第2の実施形態の説明では、蒸留によって、ただちに未使用のリンス液と同じ成分を有する再生リンス液を形成することができる場合の例で説明したが、蒸留によって未使用のリンス液の成分と異なる成分のリンス液を形成した後、不足した成分を追加して、再生リンス液を調製することも可能である。
また、上記の各実施形態の説明では、リンス液に含まれるアルコールとして、1価アルコールの場合の例で説明したが、多価アルコールを採用することも可能である。
また、上記の各実施形態の説明では、リンス液のアルコール濃度が、引火点測定により引火点が発現しない濃度になる場合の例で説明したが、例えば、洗浄システム内に、不活性ガスを充填する等の、周知の防火対策を施すことにより、高アルコール濃度のリンス液を使用することも可能である。
また、上記の各実施形態、および各変形例で説明した構成要素は、本発明の技術的思想の範囲で適宜組み合わせたり、削除したりして実施することができる。
1、51、61 洗浄システム
2 洗浄槽
3、63 第1すすぎ槽
4、64 第2すすぎ槽
5 乾燥槽
7、67、68 貯槽
7a、9a、68a 回収管路
7b、9b、68b 供給管路
8 搬送機構
9 蒸留器
10 洗浄剤
11、11a、11b、11c、31、31a、31b、31c、41、41a、41b、41c リンス液
11d、31d、41d、41f 濾過済みリンス液
11e 蒸留済みリンス液(再生リンス液)
31e 蒸留済みリンス液
20 超音波振動子
21、24、30 ヒータ
22、25 ポンプ
23、26、32 濾過フィルタ
32 インライン濃度計
33 純水供給部
34 純水
W 被洗浄物(物品)

Claims (4)

  1. 被洗浄物を、非水系の溶剤と水とを少なくとも含む洗浄剤に接触させて洗浄する洗浄工程と、
    アルコールと水とを含む溶液からなるリンス液を用いて、前記洗浄工程で洗浄された前記被洗浄物をすすぐすすぎ工程と、
    を備えることを特徴とする、物品の洗浄方法。
  2. 前記すすぎ工程で使用された前記リンス液を回収して蒸留し、未使用の前記リンス液と同じ成分を有する再生リンス液を形成する再生処理工程を備え、
    前記すすぎ工程では、
    前記再生リンス液が形成された場合に、前記再生リンス液を含む前記リンス液によって前記被洗浄物をすすぐ
    ことを特徴とする、請求項1に記載の物品の洗浄方法。
  3. 前記リンス液は、共沸組成である
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載の物品の洗浄方法。
  4. 前記リンス液におけるアルコール濃度は、引火点測定によって引火点が発現する濃度未満である
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいすれか1項に記載の物品の洗浄方法。
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