JP2014006175A - 角度センサ - Google Patents

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亮次郎 金光
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Abstract

【課題】センサステータのSIN相コイル及びCOS相コイルとロータリートランスコイルの2本の接続線との磁気的結合の影響を減らし、検出誤差を低減すること。
【解決手段】角度センサは、平面コイルが形成されたセンサロータと、センサロータに対し隙間を介して対向配置され、平面コイル32が形成-されたセンサステータ6とを備える。センサステータ6の平面コイル32は、円環状をなすSIN相コイル41A及びCOS相コイル41Bと、両コイル41A,41Bが設けられる領域の径方向内側に配置されたロータリートランスコイル42とを含む。ロータリートランスコイル42は、外部回路に接続する2本の接続線45A,45Bを含み、2本の接続線45A,45Bが両コイル41A,41Bを乗り越えるように配置される。2本の接続線45A,45Bは、両コイル41A,41Bを乗り越える部分にて絶縁膜を介して上下に重ねて配置される。
【選択図】 図4

Description

この発明は、モータやエンジンの出力軸に対して設けられ、その出力軸の回転角度を検出する角度センサに関する。
従来、この種の技術として、例えば、下記の特許文献1に記載される回転トランス形レゾルバが知られている。このレゾルバは、固定側のコアと、固定側コアと隙間を介して対向配置され、シャフトと一体に回転する回転側コアとを備える。固定側コアには、一次側巻線が設けられ、回転側コアには二次側巻線が設けられる。これら一次側巻線と二次側巻線により回転トランス部が構成される。また、回転トランス部には、励磁巻線が設けられ、固定側コアには、検出巻線が設けられる。これら励磁巻線と検出巻線により信号発生部が構成される。回転側コアの表面に対向する固定側コアの表面には、一次側巻線と検出巻線とを一体に形成した固定側シートコイルが固定される。また、回転側コアの表面には、二次側巻線と励磁巻線とを一体に形成した回転側シートコイルが固定される。ここで、回転トランス部を構成する一次側巻線及び二次側巻線それぞれの2本の引き出し線は、シートコイル形成面における異なる位置に配置されている。
特開平8−136211号公報
ところが、特許文献1に記載のレゾルバでは、回転トランス部を構成する一次側巻線及び二次側巻線それぞれの2本の引き出し線が、シートコイル形成面の異なる位置に配置されている。そのため、2本の引き出し線が、励磁巻線や検出巻線を構成するSIN相コイルとCOS相コイルを乗り越える位置で、擬似的に閉回路を形成してしまう。その結果、SIN相コイル及びCOS相コイルが、2本の引き出し線と相互作用を、すなわち磁気的結合の影響を受け、角度センサに検出誤差が生じるということが新たに分かった。例えば、回転トランス部に交流信号を流すことで、2本の引き出し線の閉回路部分で磁界変化が発生し、その磁界変化によりSIN相コイルやCOS相コイルで不要な起電力(ノイズ)が発生し、角度センサとして検出精度が低下することが分かった。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、センサステータのSIN相コイル及びCOS相コイルとロータリートランスコイルの2本の接続線との磁気的結合の影響を減らし、検出誤差の低減を可能とした角度センサを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、回転軸に取り付けられ、表面に平面コイルが形成されたセンサロータと、センサロータの表面に対し表面が隙間を介して対向して配置され、表面に平面コイルが形成されたセンサステータと、センサステータの平面コイルは、円環状をなすSIN相コイル及びCOS相コイルと、SIN相コイルとCOS相コイルが設けられる領域の径方向内側に配置されたロータリートランスコイルとを含むことと、ロータリートランスコイルは、外部回路に接続するための2本の接続線を含み、2本の接続線がSIN相コイル及びCOS相コイルを乗り越えるように配置されることとを備えた角度センサであって、ロータリートランスコイルの2本の接続線は、少なくともSIN相コイル及びCOS相コイルを乗り越える部分にて、上下に重ねて配置されたことを趣旨とする。ここで、「上下に重ねて配置された」という記載の「上下」とは、SIN相コイル、COS相コイルが形成される面に対して垂直な方向を意味する。
上記発明の構成によれば、ロータリートランスコイルの2本の接続線が、少なくともSIN相コイル及びCOS相コイルを乗り越える部分にて、上下に重ねて配置される。ここで、2本の接続線を流れる電流が互いに逆向きとなり、2本の接続線の周りで発生する磁界が互いに逆向きとなる。従って、2本の接続線の間では磁界が互いに強め合うことになるが、その強め合う磁界の方向がSIN相コイル及びCOS相コイルに対して平行になるので、SIN相コイル及びCOS相コイルに対する磁気的結合の影響が少なくなる。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、2本の接続線は、絶縁膜を介して上下に重ねて配置されたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、2本の接続線の間の絶縁性が保たれる。
請求項1に記載の発明によれば、センサステータのSIN相コイル及びCOS相コイルとロータリートランスコイルの2本の接続線との磁気的結合の影響を減らすことができ、角度センサの検出誤差を低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、角度センサの短絡故障を未然に防止することができる。
一実施形態に係り、角度センサとそれを取り付けたモータを示す正断面図。 同実施形態に係り、角度センサを構成するセンサロータを示す平面図。 同実施形態に係り、角度センサを構成するセンサステータを示す平面図。 同実施形態に係り、センサステータの平面コイルのみを示す平面図。 同実施形態に係り、図4に示す接続線の中間部分を垂直方向に横に切断して示す拡大断面図。 同実施形態に係り、2本の接続線と、それらの磁界と、励磁コイルパターンとの関係を示す模式図。 同実施形態の比較例に係り、センサステータの平面コイルを示す平面図。 同実施形態の比較例に係り、2本の接続線と、それらの磁界と、励磁コイルパターンとの関係を示す模式図。 本実施形態と比較例との誤差の違いを示すグラフ。 同実施形態に係り、1次誤差、2次誤差、4次誤差及び全体誤差の関係を示すグラフ。 別の実施形態に係り、センサステータの平面コイルのみを示す平面図。
以下、本発明における角度センサを具体化した一実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、この実施形態における角度センサ1と、それを取り付けたモータ2を正断面図により示す(以下、便宜上、図1の向きを正面図とする。)。モータ2は、略円盤形状の外観を有するモータハウジング11と、モータハウジング11に内包され、その内側中心にてベアリング12,13を介して回転可能に支持された回転軸14と、モータハウジング11の内側にて回転軸14の外周上に固定されたモータロータ15と、モータロータ15の外周側にて、隙間5を介してモータハウジング11の内側に固定されたモータステータ16とを備える。モータステータ16には、コイル17が設けられる。
図1において、モータハウジング11の下側には、角度センサ1を収容するための収容部11aが一体に形成される。この収容部11aは、回転軸14及びベアリング13を中心に略円環状の周壁から構成される。収容部11aの外周の一部には、外部と連通する連通孔11bが形成される。
図1に示すように、モータ2の回転軸14は、略円筒形状をなし、大径部14a及び小径部14bと、大径部14aと小径部14bとの境目の段部14cとを含む。大径部14aは、一方のベアリング12に支持され、その外周にモータロータ15が固定される。小径部14bは、他方のベアリング13に支持され、その先端部が収容部11aの底壁に形成された軸孔11cから外部へ突出する。
図1に示すように、角度センサ1は、センサステータ6及びセンサロータ7を備える。センサロータ7は、モータハウジング11の内側にて、回転軸14の小径部14bの外周に圧入され、リング状のストッパ8により固定される。また、センサステータ6は、モータハウジング11の収容部11aの内側にて、回転軸14を中心にしてセンサロータ7と対向するように配置され、モータハウジング11の外側から複数のボルト9により固定される。収容部11aの底壁には、複数のボルト9を挿通させる複数の長孔11dが形成される。この実施形態では、複数のボルト9と収容部11aとの間に、複数のボルト9を一体的に連結する略円環状をなす連結部材10が介在する。
図2に、この実施形態の角度センサ1を構成するセンサロータ7を平面図により示す。図1及び図2に示すように、センサロータ7は、円環平板状をなす樹脂製のロータ基板21と、そのロータ基板21の表面21aに配置された平面コイル22と、ロータ基板21の内周側に一体的に設けられ、センサロータ7を回転軸14の外周に取り付けて固定するために回転軸14と接触する略円環状をなす環状金属部材23とを含む。
ロータ基板21は、PPS樹脂等により形成される。環状金属部材23は、SUS等により形成される。平面コイル22は、インクジェット等を使用した印刷によりロータ基板21の表面21a上に形成され、その上に絶縁膜が形成される。図2に示すように、環状金属部材23は、その内周に一体に形成された1つの突起23aと、その外周に一体に形成された半径方へ突出する複数の凸部23bとを含む。複数の凸部23bは、等角度間隔に放射状に形成される。環状金属部材23は、これら凸部23bを含む外周部分にて、ロータ基板21に対しインサート成形される。
そして、図1に示すように、センサロータ7は、そのロータ基板21の表面21a側がセンサステータ6の表面側と対向するように配置され、回転軸14の小径部14bの外周に取り付けられる。ここで、センサロータ7は、環状金属部材23の内周が、回転軸14の小径部14bの外周に圧入されて段部14cにて位置決めされた状態で、リング状のストッパ8により抜け止めされる。また、環状金属部材23の突起23aは、小径部14bに形成されたキー溝(図示略)に係合し、センサロータ7が回転軸14に対して回り止めされる。このようにしてセンサロータ7が回転軸14と一体回転可能に固定される。
図3に、この実施形態の角度センサ1を構成するセンサステータ6を平面図により示す。図1及び図3に示すように、センサステータ6は、樹脂により略円環平板状に形成され、表面31aに平面コイル32が配置されたステータ基板31と、ステータ基板31の裏面に設けられた複数の固定用凸部33と、ステータ基板31の裏面側にて外周縁に沿って形成され、軸方向へ延びる外周リブ34と、ステータ基板31の中央部分に形成され、回転軸14が貫通する貫通孔31bと、ステータ基板31の裏面側にて貫通孔31bの内周縁に沿って形成され、軸方向へ延びる内周リブ35と、ステータ基板31から横方向(水平方向)を向いた一つのコネクタ部36とを備える。外周リブ34と複数の固定用凸部33とは、連続して一体に形成される。図3に示すように、ステータ基板31の表面31aに配置された平面コイル32は、インクジェット等を使用した印刷により形成され、その上に絶縁膜が形成される。
図1に示すように、各固定用凸部33(図1には1つのみ図示した。)は、円柱形状をなし、この実施形態では、ステータ基板31の裏面にてその外周に沿って等角度間隔に配置される。各固定用凸部33には、ネジ穴37aを有する金属ブッシュ37が設けられる。この金属ブッシュ37は、固定用凸部33に対してインサート成形される。金属ブッシュ37には、センサステータ6をモータハウジング11に固定するためにボルト9が締め付けられるようになっている。
図1に示すように、コネクタ部36には、複数の金属製ターミナル39がインサート成形される。各ターミナル39は、直角に折れ曲がって形成され、第1の端部39aがコネクタ部36の中に配置され、第2の端部39bがステータ基板31に配置される。ステータ基板31に配置された各第2の端部39bには、平面コイル32を構成するコイル線が接続される。
次に、センサロータ7及びセンサステータ6の平面コイル22,32について詳しく説明する。図2に示すように、センサロータ7の平面コイル22は、励磁コイルパターン26とロータリートランスコイルパターン27とを含む。励磁コイルパターン26とロータリートランスコイルパターン27は同一の層として形成される。励磁コイルパターン26は、円環状をなすように周方向に配置された4つのコイル部26a,26b,26c,26dにより構成される。ロータリートランスコイルパターン27は、円環状をなす励磁コイルパターン26が設けられる領域の径方向内側に配置される。励磁コイルパターン26とロータリートランスコイルパターン27の層の上には、略円環状をなす絶縁膜(図示略)が形成される。
図4に、センサステータ6の平面コイル32のみを平面図により示す。図3及び図4に示すように、センサステータ6の平面コイル32は、検出コイルパターン41とロータリートランスコイルパターン42とを含む。検出コイルパターン41とロータリトランスコイルパターン42は同一の層として形成される。検出コイルパターン41は、SIN相コイルパターン41AとCOS相コイルパターン41Bとを含む。それらコイルパターン41A,41Bは、それぞれ円環状をなすように円周方向に位相が電気角で90°ずらされた状態で配置される。ロータリートランスコイルパターン42は、検出コイルパターン41が設けられる領域の径方向内側に配置される。検出コイルパターン41とロータリートランスコイルパターン42の上には、略円環状をなす絶縁膜(図示略)が形成される。SIN相コイルパターン41Aは、その外周に接続線43を含む。この接続線43の端部には、一対をなすターミナル43a,43bが設けられる。同様に、COS相コイルパターン41Bは、その外周に接続線44を含む。この接続線44の端部には、一対をなすターミナル44a,44bが設けられる。また、ロータリートランスコイルパターン42も接続線45を含み、その端に一対のターミナル45a,45bが設けられる。各接続線43〜45のターミナル43a,43b,44a,44b,45a,45bは、それぞれコネクタ部36に設けられたターミナル39に接続され、外部回路に接続されるようになっている。
図4に鎖線楕円S1で囲んで示すように、ロータリートランスコイルパターン42の接続線45は、2本の接続線45A,45Bにより構成される。これら2本の接続線45A,45Bは、検出コイルパターン41(SIN相コイルパターン41A及びCOS相コイルパターン41B)を乗り越えるように配置される。図5に、図4に示す接続線45の中間部分を垂直方向に横に切断した拡大断面図により示す。図5に示すように、2本の接続線45A,45Bは、検出コイルパターン41を乗り越える部分において上下に重ねて配置される。2本の接続線45A,45Bは、絶縁膜46を間に介在させて上下に重ねて配置される。接続線45と検出コイルパターン41との間にも絶縁膜47が設けられる。ここで、「上下に重ねて配置される」という記載の「上下」とは、SIN相コイルパターン41A及びCOS相コイルパターン41Bが形成される面に対して垂直な方向を意味する。
ここで、上記した角度センサ1の動作を簡単に説明する。モータ2の作動時に、所定の励磁信号発生回路で励磁信号が発生することにより、センサステータ6の接続線45A,45B及びロータリートランスコイルパターン42、センサロータ7のロータリートランスコイルパターン27を介して、センサロータ7の励磁コイル26に励磁信号が供給される。この励磁信号の電流により励磁コイル26で磁束が発生し、その磁束によりセンサステータ6のSIN相コイルパターン41A及びCOS相コイルパターン41Bに起電力(SIN 信号及びCOS信号)が発生する。そして、これらSIN相コイルパターン41Aで発生した起電力(SIN信号)の振幅変動と、COS相コイルパターン41Bで発生した起電力(COS信号)の振幅変動とを所定の検波回路でそれぞれ検波し、それら検波後の信号を所定の演算回路で解析することにより、センサロータ7の回転位置を算出することができる。このように角度センサ1により、回転軸14の回転角度を検出することができる。
以上説明したこの実施形態の角度センサ1によれば、センサステータ6につき、ロータリートランスコイルパターン42の2本の接続線45A,45Bが、検出コイルパターン41(SIN相コイルパターン41A及びCOS相コイルパターン41B)を乗り越える部分において、上下に重ねて配置される。ここで、図6に示すように、2本の接続線45A,45Bを流れる電流が互いに逆向きとなり、2本の接続線45A,45Bの周りで発生する磁界m1,m2が互いに逆向きとなる。従って、2本の接続線45A,45Bの間では磁界m1,m2が互いに強め合うことになるが、図6に示すように、その強め合う磁界m1,m2の方向が検出コイルパターン41(SIN相コイルパターン41A及びCOS相コイルパターン41B)に対して平行になるので、検出コイルパターン41に対する磁気的結合の影響が少なくなる。この結果、角度センサ1の検出誤差を低減することができる。図6には、2本の接続線45A,45Bと、それらの磁界m1,m2と、検出コイルパターン41との関係を模式図により示す。
また、この実施形態では、2本の接続線45A,45Bが、絶縁膜46を間に介在させて上下に重ねて配置されるので、2本の接続線45A,45Bの間の絶縁性が保たれる。このため、角度センサ1の短絡故障を未然に防止することができる。
図7に、本実施形態の比較例に係り、センサステータ6の平面コイル32を平面図により示す。図7に鎖線楕円S2で囲んで示すように、ロータリートランスコイルパターン42の接続線55は、検出コイルパターン41(SIN相コイルパターン41A及びCOS相コイルパターン41B)を乗り越えるように配置された2本の接続線55A,55Bを含み、それら2本の接続線55A,55Bが左右に並列に配置される。この比較例の構成によれば、図8に示すように、2本の接続線55A,55Bを流れる電流が互いに逆向きとなり、2本の接続線55A,55Bの周りで発生する磁界m1,m2が互いに逆向きとなる。従って、2本の接続線55A,55Bの間では磁界m1,m2が互いに強め合い、その強め合う磁界m1,m2の方向が検出コイルパターン41に対して垂直になるので、検出コイルパターン41に対する磁気的結合の影響が多くなる。この結果、角度センサの検出誤差が増大する懸念がある。これに対し、本実施形態では、検出コイルパターン41と2本の接続線45A,45Bとの間で磁気的結合の影響が少なくなり、角度センサ1の検出誤差を低減することができるのである。図8には、2本の接続線55A,55Bと、それらの磁界m1,m2と、検出コイルパターン41との関係を模式図により示す。
図9に、本実施形態と比較例との誤差の違いをグラフに示す。図9から明らかなように、2次誤差及び4次誤差については、本実施形態と比較例との間でほとんど差異がないが、1次誤差については、本実施形態の誤差を比較例のそれの約6割に減ったことが分かる。ここで、図10に、1次誤差、2次誤差、4次誤差及び全体誤差の関係をグラフにより示す。1次誤差とは、電気角で360度周期の周期誤差を、2誤差とは、電気角で180度周期の周期誤差を、4次誤差とは、電気角で90度周期の周期誤差をそれぞれ意味する。
なお、この発明は前記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更して実施することもできる。
例えば、前記実施形態では、図4に示すように、ロータリートランスコイルパターン42の2本の接続線45A,45Bを、検出コイルパターン41の接続線43,44の端部の間に配置したが、図11に示すように、ロータリートランスコイルパターン42の2本の接続線45A,45Bを、検出コイルパターン41の接続線43,44の端部の片脇に配置することもできる。
前記実施形態では、ロータリートランスコイルパターン42の2本の接続線45A,45Bを、その全長さの部分で上下に重ねて配置したが、これら2本の接続線を、その全長さの部分ではなく、SIN相コイル及びCOS相コイルを乗り越える部分だけ上下に重ねて配置することもできる。
この発明は、モータやエンジンの回転角度の検出に利用することができる。
1 角度センサ
5 隙間
6 センサステータ
7 センサロータ
21 ロータ基板
21a 表面
22 平面コイル
26 励磁コイルパターン
27 ロータリートランスコイルパターン
31 ステータ基板
31a 表面
32 平面コイル
41 検出コイルパターン
41A SIN相コイルパターン
41B COS相コイルパターン
42 ロータリートランスコイルパターン
45 接続線
45A 接続線
45B 接続線
46 絶縁膜

Claims (2)

  1. 回転軸に取り付けられ、表面に平面コイルが形成されたセンサロータと、
    前記センサロータの前記表面に対し表面が隙間を介して対向して配置され、前記表面に平面コイルが形成されたセンサステータと、
    前記センサステータの平面コイルは、円環状をなすSIN相コイル及びCOS相コイルと、前記SIN相コイルと前記COS相コイルが設けられる領域の径方向内側に配置されたロータリートランスコイルとを含むことと、
    前記ロータリートランスコイルは、外部回路に接続するための2本の接続線を含み、前記2本の接続線が前記SIN相コイル及び前記COS相コイルを乗り越えるように配置されることと
    を備えた角度センサであって、
    前記ロータリートランスコイルの前記2本の接続線は、少なくとも前記SIN相コイル及び前記COS相コイルを乗り越える部分にて、上下に重ねて配置されたことを特徴とする角度センサ。
  2. 前記2本の接続線は、絶縁膜を介して上下に重ねて配置されたことを特徴とする請求項1に記載の角度センサ。
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