JP7489563B1 - レゾルバ及びサーボモータ - Google Patents

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Abstract

レゾルバは、ステータ(3)の第一基板(30)に設けられた第一トランスコイル(15)と、ロータ(4)の第二基板(40)に設けられた第二トランスコイル(14)とを備える。第一基板(30)には、第一トランスコイル(15)よりも回転軸(C)側に配置された電気素子(26)及び電気素子(26)の信号線(26L)が設けられる。第一トランスコイル(15)は、第一空隙(H)をあけて設けられた円弧状の第一外側部(15a)と第一内側部(15b)とを有する。第二トランスコイル(14)は、第二空隙(G)をあけて設けられた環状の第二外側部(14a)と第二内側部(14b)とを有する。第一空隙(H)と第二空隙(G)とは、回転軸(C)方向に互いに対向して設けられ、信号線(26L)は、第一トランスコイル(15)が延設される環状の領域のうち第一外側部(15a)及び第一内側部(15b)が存在しない開口領域に配策される。

Description

本件は、ステータに対するロータの回転角を検出するレゾルバ及び当該レゾルバを備えたサーボモータに関する。
従来、ステータに対するロータの回転角を検出するレゾルバにおいて、ステータ及びロータのそれぞれに設けられたシート状の基板に、コイル(「シートコイル」ともよばれる)を配置したものが知られている。シートコイルを用いることで、コイルの薄型化を図ることができる。例えば、特許文献1には、ステータ側の基板に円環状のシートコイルが形成されたレゾルバが開示されている。
国際公開第2022/124415号パンフレット
ところで、特許文献1のようなレゾルバにおいて、ステータ側の基板のうち円環状のシートコイルよりも回転軸側の領域を、なんらかの電気素子を配置する領域として活用することが考えられる。しかし、この場合、当該電気素子と外部の制御装置とを接続する信号線をどのように配策するかが課題となる。つまり、この場合、電気素子が円環状のシートコイルに囲われることになる。このため、電気素子の信号線を、円環状のシートコイルを跨いで外側に単純に配策することができず、当該信号線を配策するための特別な構成を基板に設ける必要がある。これにより、ステータ側の基板の構造が複雑となり得る。
本件のレゾルバ及びサーボモータは、このような課題に鑑み案出されたもので、ステータ側の基板におけるコイルよりも回転軸側の領域を活用するとともに、簡素な信号線の配策を実現することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的である。
開示のレゾルバ及びサーボモータは、以下に開示する態様(適用例)として実現でき、上記の課題の少なくとも一部を解決する。態様2以降の各態様は、何れもが付加的に適宜選択されうる態様であって、何れもが省略可能な態様である。態様2以降の各態様は、何れもが本件にとって必要不可欠な態様や構成を開示するものではない。
態様1.開示のレゾルバは、ステータに対するロータの回転角を検出するレゾルバであって、前記ステータは、シート状の第一基板に設けられた第一励磁コイルと、前記第一基板に設けられた第一トランスコイルと、を備え、前記ロータは、シート状の第二基板において前記第一励磁コイルと回転軸方向に対向して設けられた第一検出コイルと、前記第二基板において前記第一検出コイルに接続されるとともに前記第一トランスコイルと前記回転軸方向に対向して設けられた第二トランスコイルと、を備える。前記第一基板には、前記第一トランスコイルよりも前記回転軸側に配置された電気素子及び前記電気素子と外部制御装置とを接続する信号線が設けられる。前記第一トランスコイルは、前記回転軸の周方向に延設され円弧状をなす第一外側部と、前記周方向に延設された円弧状をなすとともに前記第一外側部よりも前記回転軸側に第一空隙をあけて前記第一外側部と連続して設けられた第一内側部と、を有する。前記第二トランスコイルは、前記周方向に閉じた環状をなす第二外側部と、前記第二外側部に接続され前記周方向に閉じた環状をなすとともに前記第二外側部よりも前記回転軸側に第二空隙をあけて設けられた第二内側部と、を有する。前記第一空隙と前記第二空隙とは、前記回転軸方向に互いに対向して設けられ、前記信号線は、前記第一トランスコイルが延設される環状の領域のうち前記第一外側部及び前記第一内側部が存在しない開口領域に配策される。
態様2.上記の態様1において、前記第一基板は、前記回転軸方向に積層された第一層及び第二層を有することが好ましい。この場合、前記第一外側部及び前記第一内側部のそれぞれは、前記第一層及び前記第二層の双方に設けられることが好ましい。
態様3.上記の態様1又は2において、前記ステータは、前記第一基板に設けられるとともに前記第一励磁コイルと軸倍角が異なる第二励磁コイルと、前記第一基板に設けられた第三トランスコイルと、を備え、前記ロータは、前記第二基板において前記第二励磁コイルと前記回転軸方向に対向して設けられた第二検出コイルと、前記第二基板において前記第二検出コイルに接続されるとともに前記第三トランスコイルと前記回転軸方向に対向して設けられた第四トランスコイルと、を備えることが好ましい。この場合、前記電気素子は、前記第二励磁コイル及び前記第三トランスコイルであることが好ましい。
態様4.上記の態様1~3のいずれかにおいて、前記環状の領域には、一つの前記開口領域が形成されることが好ましい。この場合、前記第一外側部及び前記第一内側部の各々の前記周方向の長さは、前記開口領域の前記周方向の長さよりも長いことが好ましい。
態様5.上記の態様2を含む態様において、前記信号線のうち、前記外部制御装置の+極側に接続される+側接続線が前記第一層または前記第二層の一方に配策され、前記信号線のうち、前記信号線のうち、前記外部制御装置の-極側に接続される-側接続線が前記第一層または前記第二層の他方に配策されることが好ましい。
態様6.開示のサーボモータは、上記の態様1~5のいずれかのレゾルバを備える。
開示のレゾルバ及びサーボモータによれば、ステータ側の第一基板における第一トランスコイルよりも回転軸側の領域を、電気素子を配置する領域として活用することができ、さらに、当該電気素子の信号線が開口領域に配策されるため、簡素な信号線の配策を実現することができる。
実施形態に係るレゾルバの構造を示す模式図である。 図1のレゾルバが備えるステータの第一基板とロータの第二基板とを並べて示す平面図である。 図2のステータの第一層と第二層とを並べて示す平面図である。 図2のロータの第一層と第二層とを並べて示す平面図である。 図3の領域Rを拡大した拡大平面図である。
図面を参照して、実施形態としてのレゾルバ及びサーボモータについて説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
実施形態のレゾルバは、ステータに対して、回転軸Cを中心として回転するロータの回転角を検出する検出器(センサ)であり、実施形態のサーボモータは、このレゾルバを備えるモータである。なお、各図において、回転軸Cはその回転中心のみをバツ印で簡易的に表現しているが、ロータは回転軸Cと同軸上に配置されるとともに回転軸Cと一体で回転する。ステータ及びロータのそれぞれはシート状の基板を備える。レゾルバには、当該基板に形成された複数のコイルを含むコイル群が設けられる。また、ステータの基板(第一基板)において、コイル群よりも回転軸C側には、外部制御装置と電気的に接続される電気素子が設けられる。
実施形態のレゾルバは、上記の電気素子と外部制御装置とを接続する信号線の配策を単純化するために、上記の複数のコイルのうち第一基板に設けられる第一トランスコイルを、回転軸Cの周方向に延設された円弧状としたことを特徴とする。これにより、第一トランスコイルが延設される環状の領域のうち、第一トランスコイルが存在しない開口領域に電気素子の信号線を配策できる。つまり、実施形態のレゾルバは、第一基板に電気素子の信号線を配策するための特別な構成を設けることなく、第一トランスコイルよりも回転軸C側の領域を、電気素子を配置する領域として活用可能としたものである。
以下の説明では、回転軸Cが延びる方向(回転軸方向)を軸方向と定義し、軸方向に直交する方向であって回転軸Cから離れる方向及び回転軸Cに向かう方向を径方向と定義する。また、径方向において、回転軸C側を「径方向内側」とし、これと反対側(回転軸Cから離れる側)を「径方向外側」と定義する。軸方向に直交する方向であって回転軸C回りに周回する方向を周方向と定義する。
[1.構成]
[A.全体構成]
図1は実施形態のレゾルバ1の構成を示す模式図である。レゾルバ1は、ステータ3に対するロータ4の回転角を検出する検出器(センサ)であり、例えば図示しないサーボモータに適用される。本実施形態のレゾルバ1は、図1に示すように、第一励磁コイル11,12と、第一検出コイル13と、第一送信コイル14(第二トランスコイル)と、第一受信コイル15(第一トランスコイル)とを含む第一コイル群10を備える。第一励磁コイル11,12及び第一検出コイル13は、nXの軸倍角を持つ多極コイルであり、n個の磁極対を形成する。なお、軸倍角を表すnの値は、2以上の自然数であればよく、nの値が大きいほど角度分解能が向上する。
第一コイル群10を構成するコイル11~15のうち、第一励磁コイル11,12及び第一受信コイル15は、ステータ3に設けられ、制御装置2と電気的に接続される。また、第一検出コイル13及び第一送信コイル14は、ロータ4に設けられ、第一励磁コイル11,12及び第一受信コイル15のそれぞれと軸方向に対向配置される。制御装置2は、ステータ3及びロータ4とは異なる位置に設けられた電子制御装置(コンピューター)である。制御装置2には、第一励磁コイル11,12及び後述する第二励磁コイル21,22に供給される交流信号を生成する信号生成回路5と、第一受信コイル15及び後述する第二受信コイル25から返送される交流信号に基づき、回転角に対応する角度情報を出力する信号処理回路6とが内蔵される。
また、本実施形態の第一コイル群10には、第一励磁コイル11,12として、第一正弦励磁コイル11と第一余弦励磁コイル12との二つのコイルが設けられる。第一正弦励磁コイル11と第一余弦励磁コイル12とのそれぞれには、制御装置2から電気角の位相が互いに90度相違する交流信号が入力される。詳述すると、第一正弦励磁コイル11にはコサイン波の交流信号が入力され、第一余弦励磁コイル12にはサイン波の交流信号が入力される。つまり、本実施形態のレゾルバ1は、二相励磁単相出力型の検出器であって、振幅変調された交流信号を入力し、それを用いて検出コイルに生じる位相変調された信号から回転角を検出する変調波型レゾルバである。
本実施形態のレゾルバ1は、第一コイル群10よりも径方向内側に配置された第二コイル群20をさらに備える。第二コイル群20は、第二励磁コイル21,22と、第二検出コイル23と、第二送信コイル24(第四トランスコイル)と、第二受信コイル25(第三トランスコイル)とを含む。第二励磁コイル21,22及び第二検出コイル23は、1Xの軸倍角を持つコイルであり、1個の磁極対を形成する。
第二コイル群20を構成するコイル21~25のうち、第二励磁コイル21,22及び第二受信コイル25は、ステータ3に設けられて制御装置2と電気的に接続される。また、第二検出コイル23及び第二送信コイル24は、ロータ4に設けられ、第二励磁コイル21,22及び第二受信コイル25のそれぞれと軸方向に対向配置される。つまり、本実施形態において、上記の「電気素子」は、第二コイル群20を構成する複数のコイル21~25のうち、ステータ3に設けられる第二励磁コイル21,22及び第二受信コイル25である。また、上記の「外部制御装置」は、制御装置2である。
本実施形態の第二コイル群20には、第一コイル群10と同様に、第二励磁コイル21,22として、第二正弦励磁コイル21と第二余弦励磁コイル22との二つのコイルが設けられる。第二正弦励磁コイル21と第二余弦励磁コイル22とのそれぞれには、制御装置2から電気角の位相が互いに90度相違する交流信号が入力される。詳述すると、第二正弦励磁コイル21にはコサイン波の交流信号が入力され、第二余弦励磁コイル22にはサイン波の交流信号が入力される。
第一コイル群10では、軸倍角がnXの第一励磁コイル11,12に制御装置2から交流信号が入力されると、図1に白抜き矢印で示すように、第一励磁コイル11,12が励磁して磁束を発生する。この磁束は、ロータ4側の第一検出コイル13に鎖交して誘起電圧が発生する。第一検出コイル13と第一送信コイル14とは直列接続されており、誘起電圧の電流によって第一送信コイル14が励磁され磁束が発生する(図1の黒塗りの矢印参照)。この磁束は、ステータ3側の第一受信コイル15に鎖交して誘起電圧が発生する。この誘起電圧の出力波形が制御装置2に出力され、出力波形の位相変化に基づき、ロータ4の回転角が求められる。
第二コイル群20においても同様であり、軸倍角が1Xの第二励磁コイル21,22に制御装置2から交流信号が入力されると、図1に白抜き矢印で示すように、第二励磁コイル21,22が励磁して磁束を発生し、この磁束が第二検出コイル23に鎖交して誘起電圧が発生する。第二検出コイル23と第二送信コイル24とは直列接続されており、誘起電圧の電流によって第二送信コイル24が励磁され磁束が発生する(図1の黒塗りの矢印参照)。この磁束は、ステータ3側の第二受信コイル25に鎖交して誘起電圧が発生する。この誘起電圧の出力波形が制御装置2に出力され、出力波形の位相変化に基づき、ロータ4の回転角が求められる。
つまり、本実施形態のレゾルバ1は、互いに異なる軸倍角を持つ励磁コイル11,12,21,22及び検出コイル13,23をそれぞれに含む二つのコイル群10,20を備える複速度レゾルバである。このように、複数の軸倍角を利用して回転角を検出することで、レゾルバ1の回転角の検出性能が向上し得る。
図2は、本実施形態のレゾルバ1のステータ3及びロータ4のそれぞれが有する後述する基板30,40を軸方向一側(ステータ3に対してロータ4が設けられる側)から見た平面図である。ステータ3とロータ4とは、図2に示す姿勢で(すなわち裏返すことなくそのままの向きで図中上のロータ4が図中下のステータ3に対し)、軸方向に僅かな隙間(エアギャップ)をあけて積層される。このエアギャップの軸方向長さ(厚み)を第一寸法Aとする。
ステータ3に設けられる第一励磁コイル11,12と第一受信コイル15と第二励磁コイル21,22と第二受信コイル25とは、径方向外側からこの順で配置される。以下、第一励磁コイル11,12と第一受信コイル15と第二励磁コイル21,22と第二受信コイル25とをまとめて「ステータ側コイル」ともよび、符号は省略する。ステータ側コイルのそれぞれは、互いに重複することなく径方向にずれて配置されるとともに、周方向に延在する。つまり、ステータ3には、ステータ側コイルのそれぞれを設けるための環状の領域が径方向に並設されているとも換言される。
また、ステータ3には、信号線11L,12L,15L,21L,22L,25Lが設けられる。信号線11L,12L,15L,21L,22L,25Lのそれぞれは、ステータ側コイル(第一励磁コイル11,12,第一受信コイル15,第二励磁コイル21,22,第二受信コイル25)のそれぞれと制御装置2とを電気的に接続する信号線である。このうち、信号線11L,12L,21L,22Lは、励磁コイル11,12,21,22に接続される信号入力線であり、信号線15L,25Lは、受信コイル15,25に接続されて制御装置2に出力信号を伝達する信号出力線である。信号入力線のうち、信号線11L,21Lは、制御装置2のコサイン波出力に接続される余弦波入力信号線であり、信号線12L,22Lは、制御装置2のサイン波出力に接続される正弦波入力信号線である。以下、信号線11L,12L,15L,21L,22L,25Lをまとめて「ステータ側信号線」ともよび、符号は省略する。
ステータ側信号線(信号線11L,12L,15L,21L,22L,25L)のそれぞれは、制御装置2の+極側(+端子)に接続される+側接続線11La,12La,15La,21La,22La,25Laと、制御装置2の-極側(-端子)に接続される-側接続線11Lb,12Lb,15Lb,21Lb,22Lb,25Lbとを含む(図3参照)。以下、+側接続線11La,12La,15La,21La,22La,25Laをまとめて(特に区別することなく)説明する場合には、単に「+側接続線」ともよび、符号は省略する。同様に、-側接続線11Lb,12Lb,15Lb,21Lb,22Lb,25Lbをまとめて(特に区別することなく)説明する場合には、単に「-側接続線」ともよび、符号は省略する。
図2に示すように、ロータ4に設けられる第一検出コイル13と第一送信コイル14と第二検出コイル23と第二送信コイル24とは、ステータ側コイルと同様に、径方向外側からこの順で配置される。以下、第一検出コイル13と第一送信コイル14と第二検出コイル23と第二送信コイル24とをまとめて「ロータ側コイル」ともよび、符号は省略する。ロータ側コイルのそれぞれは、互いに重複することなく径方向にずれて配置されるとともに、周方向に延在する。つまり、ロータ4には、ロータ側コイルのそれぞれを設けるための環状の領域が径方向に並設されているとも換言される。
[B.ステータ]
ステータ3は、上述の通り、ステータ側コイルが設けられる部品であり、レゾルバ1が適用される装置(例えばサーボモータやサーボモータが取り付けられる装置)の図示しないケーシングに対して固定される。図1に示すように、ステータ3には、シート状の第一基板30と、第一基板30の軸方向他側(ロータ4から離れる側)に積層された複数のコア33と、コア33の軸方向他側に積層されたシート材34とが設けられる。
第一基板30は、非導電性の樹脂(例えばポリイミド)により形成された薄いシートであり、ステータ側コイルは、この第一基板30に形成される。本実施形態において、第一基板30は、図2に示すように、回転軸Cを中心に展開された円盤状の基板部31と、基板部31の外周縁の一部から径方向外側に凸設された矩形状のコネクタ部32とを有する。ステータ側コイルのそれぞれは、基板部31に形成される。つまり、ステータ側コイルは、シート状の第一基板30に形成(プリント)されたシートコイルである。このようにシートコイルを用いることで、ステータ側コイルの薄型化を図ることができ、延いては、レゾルバ1の薄型化が図られる。
また、ステータ側信号線のそれぞれは、基板部31からコネクタ部32まで引き出される。コネクタ部32には、制御装置2の図示しないコネクタが接続される。ステータ側コイルは、このように、ステータ側信号線とコネクタとを介して制御装置2と接続される。なお、ステータ側コイルやステータ側信号線には、例えば、銅箔が用いられる。
複数のコア33は、ステータ側コイルのそれぞれと対応する位置に設けられる環状の部材であり、互いに径方向に離隔して設けられる。コア33は、例えば、電磁鋼板やアモルファス、フェイライト粉末を含む磁性シートが用いられる。
シート材34は、第一基板30の後述する基板部31を軸方向他側から覆う部品であり、基板部31と略同等の外形をなす。シート材34には、例えば、アルミ材のシートが用いられる。
図3は、図2の第一基板30を二層に分けて示した平面図である。この図から明らかなように、本実施形態のステータ3の第一基板30は、第一層30Aと第二層30Bとの二層から構成される。第一層30Aと第二層30Bとは、図3に示す姿勢で(すなわち裏返すことなくそのままの向きで図中上の第一層30Aが図中下の第二層30Bに対し)、軸方向に積層される。各層30A,30Bにはスルーホールが設けられており、スルーホールを介して各層30A,30B上のコイルが互いに電気的に接続される。なお、図3において、各ステータ側信号線上に描かれた矢印と、各層30A,30Bに設けられたスルーホール同士を繋ぐ細い実線上に描かれた矢印とは、電流の流れ方向を意味する。但し、各ステータ側コイルの入出力信号は交流信号であるから、電流の流れ方向はある時点のものであって、反対向きにも流れる。
本実施形態では、ステータ側コイルのうち、第一正弦励磁コイル11と第一受信コイル15と第二正弦励磁コイル21と第二受信コイル25とが、第一層30Aに設けられ、径方向外側からこの順に配置される。また、第一余弦励磁コイル12と第一受信コイル15と第二余弦励磁コイル22と第二受信コイル25とが、第二層30Bに設けられ、径方向外側からこの順に配置される。つまり、本実施形態において、第一受信コイル15と第二受信コイル25とは、第一層30A及び第二層30Bの双方に設けられる。
また、ステータ側コイルのうち、第二受信コイル25を除くコイル11,12,15,21,22は、各々が設けられる層30A,30Bにおいて、周方向の一部が欠けたC字状の領域に形成される。言い換えれば、コイル11,12,15,21,22は、各々が設けられる環状の領域のうち、周方向の一部の領域を除く領域(C字状の領域)に形成される。以下、C字状の領域に形成されるコイル11,12,15,21,22をまとめて「C字コイル」ともよび、符号は省略する。
当該一部の領域は、C字コイルのそれぞれよりも径方向内側に配置されるコイル15,21,22,25の信号線15L,21L,22L,25Lを配策するための領域として用いられる。当該一部の領域は、信号線15L,21L,22L,25Lの配策をより単純化するため、好ましくは、コネクタ部32が設けられる位置と同じ位置(位相)、あるいは、回転軸Cとコネクタ部32とを結ぶ扇形の部分と重なる位置(位相)に設定される。また、C字コイルの各コイル面積を広く確保するため、当該一部の領域は、信号線15L,21L,22L,25Lを配策可能な程度に周方向の長さが短く設定されることが好ましい。
なお、図2及び図3では、第一励磁コイル11,12及び第二励磁コイル21,22の各コイルパターンの図示を省略しているが、これらのコイル11,12,21,22のコイルパターンには、公知のものが適用されてよい。例えば、第一励磁コイル11,12には、くし型閉コイルのコイルパターン(特許文献1参照)が適用されてよい。また、第二励磁コイル21,22には、渦巻状に導体を配策したコイルパターン(特許文献1参照)が適用されてよい。第一受信コイル15のコイルパターンについては後述する。
C字コイルに対して、第二受信コイル25は、第一層30A及び第二層30Bのそれぞれの円環状の領域に形成される。なお、図2及び図3では、第二受信コイル25のコイルパターンの図示を省略しているが、第二受信コイル25のコイルパターンには、公知のものが適用されてよい。例えば、回転軸Cの周囲を螺旋状に旋回するように導体を配策した形状が適用されてよい。
本実施形態では、図3に示すように、ステータ側信号線のうち+側接続線11La,12La,15La,21La,22La,25Laが第一層30Aに設けられる。また、ステータ側信号線のうち-側接続線11Lb,12Lb,15Lb,21Lb,22Lb,25Lbが第二層30Bに設けられる。図2及び図3に示すように、+側接続線11La,12La,15La,21La,22La,25Laと、対応する-側接続線11Lb,12Lb,15Lb,21Lb,22Lb,25Lbとはそれぞれ、少なくとも、両端部(各ステータ側コイル側の端部とコネクタ部32の端部と)を除く部分が軸方向に重なるように設けられる。
詳述すると、第一正弦励磁コイル11及び第一余弦励磁コイル12では、各信号線11L,12Lのうち+側接続線11La,12Laが第一層30Aに設けられ、各信号線11L,12Lのうち-側接続線11Lb,12Lbが各+側接続線11La,12Laと軸方向に重なるように第二層30Bに設けられる。また、第一受信コイル15では、その信号線15Lのうち+側接続線15Laが第一層30Aに設けられ、信号線15Lのうち-側接続線15Lbが当該+側接続線15Laと軸方向に重なるように第二層30Bに設けられる。
同様に、第二正弦励磁コイル21及び第二余弦励磁コイル22では、各信号線21L,22Lのうち+側接続線21La,22Laが第一層30Aに設けられ、各信号線21L,22Lのうち-側接続線21Lb,22Lbが各+側接続線21La,22Laと軸方向に重なるように第二層30Bに設けられる。また、第二受信コイル25では、その信号線25Lのうち+側接続線25Laが第一層30Aに設けられ、信号線25Lのうち-側接続線25Lbが当該+側接続線25Laと軸方向に重なるように第二層30Bに設けられる。なお、各+側接続線とこれに対応する-側接続線とは、コネクタ部32の径方向外側の部分において、それぞれの端部が軸方向に重ならないように配策されてよい。これにより、制御装置2のコネクタとの接続時に、各+側接続線とこれに対応する-側接続線との通電を抑制できる。
ここで、仮に、各ステータ側コイルの+側接続線と-側接続線とが同じ層(第一層30A又は第二層30B)に平行に配策された場合について説明する。この場合、製造上(エッチング)の制限で、二本の接続線同士の間に比較的広い隙間(線間距離)を設ける必要がある。しかし、当該隙間が広いと二本の接続線の磁束の打ち消し効果が弱くなる。これにより、特に、比較的大きい電流が流れる各励磁コイル11,12,21,22では、それぞれの二本の接続線同士の間に漏れ磁束が生じやすくなる。また、各受信コイル15,25では、それぞれの二本の接続線同士の隙間に、当該漏れ磁束が鎖交しやすくなるため、悪影響を受けるおそれがある。加えて、当該漏れ磁束が励磁コイル11,12,21,22の磁界と同じ向き(すなわち、軸方向)に生じるため、当該漏れ磁束が他のコイルに干渉して悪影響を与えるおそれがある。
一方で、本実施形態では、上述の通り、各ステータ側コイルの二本の接続線が互いに異なる層に設けられる。これにより、二本の接続線同士の線間距離を第一基板30の厚みと同等にできるので、二本の接続線同士の隙間を比較的狭くできる。よって、励磁コイル11,12,21,22のそれぞれでは、漏れ磁束の発生を抑制できる。また、受信コイル15,25のそれぞれでは、二本の接続線同士の隙間への漏れ磁束の鎖交を抑制できる。さらに、二本の接続線が軸方向に並設されるため、漏れ磁束の向きが、励磁コイル11,12,21,22の磁界の向きと直交する。よって、励磁コイル11,12,21,22の漏れ磁束が他のコイルに影響を及ぼすことを抑制できる。
[C.ロータ]
ロータ4は、上述の通り、ロータ側コイルが設けられる部品であり、ステータ3に対して回転軸Cと一体で(回転中心まわりに)回転可能に軸支される。図1に示すように、ロータ4には、ステータ3と同様に、シート状の第二基板40と、第二基板40の軸方向一側(ステータ3から離れる側)に積層された複数のコア43と、コア43の軸方向一側に積層されたシート材44とが設けられる。
第二基板40は、非導電性の樹脂(例えばポリイミド)により形成された薄いシートである。第二基板40は、例えば、図2に示すように、回転軸Cを中心に展開された円盤状の外形をなす。第二基板40の外径は、例えば、第一基板30の基板部31と同等の外径に設定される。ロータ側コイルは、この第二基板40に形成される。つまり、ロータ側コイルは、シート状の第二基板40に形成(プリント)されたシートコイルである。ロータ側コイルには、例えば、銅箔が用いられる。
複数のコア43は、ロータ側コイルのそれぞれと対応する位置に設けられる環状の部材であり、互いに径方向に離隔して設けられる。コア43は、例えば、電磁鋼板やアモルファス、フェイライト粉末を含む磁性シートが用いられる。シート材44は、第二基板40を軸方向一側から覆う部品であり、第二基板40と略同等の外形をなす。シート材44には、例えば、アルミ材のシートが用いられる。
図4は、図2の第二基板40を二層に分けて示した平面図である。この図から明らかなように、本実施形態のロータ4の第二基板40は、第一層40Aと第二層40Bとの二層から構成される。第一層40Aと第二層40Bとは、図4に示す姿勢で(すなわち裏返すことなくそのままの向きで図中上の第一層40Aが図中下の第二層40Bに対し)、軸方向に積層される。各層40A,40Bにはスルーホールが設けられており、スルーホールを介して各層40A,40B上のコイルが互いに電気的に接続される。
第一層40A及び第二層40Bのそれぞれには、第一検出コイル13と、第一送信コイル14と、第二検出コイル23と、第二送信コイル24とが、径方向外側からこの順に配置される。つまり、本実施形態において、ロータ側コイルのそれぞれは、第一層40A及び第二層40Bの双方に設けられる。また、ロータ側コイルのそれぞれは、第一層40A及び第二層40Bのそれぞれにおいて、円環状の領域に形成される。
なお、図2及び図4では、第一検出コイル13,第二検出コイル23及び第二送信コイル24の各コイルパターンの図示を省略しているが、それぞれのコイル13,23,24のコイルパターンには、公知のものが適用されてよい。例えば、第一検出コイル13には、くし型閉コイルのコイルパターン(特許文献1参照)が適用されてよい。第二検出コイル23には、例えば、渦巻状に導体を配策したコイルパターン(特許文献1参照)が適用されてよい。第二送信コイル24には、回転軸Cの周囲を螺旋状に旋回するように導体を配策した形状が適用されてよい。
以下、第一送信コイル14のコイルパターン(形状)について詳述する。図4に示すように、第一送信コイル14は、周方向に閉じた環状をなす外側部14a(第二外側部)と内側部14b(第二内側部)との二つの部位を有する。
外側部14aは、回転軸Cの周囲を少なくとも一周するように巻回された導体により形成される部位である。外側部14aでは、導体が周方向の一方向に向かって配策される。ここでは、導体が時計回りの方向に且つ螺旋状に四周巻回されることで形成された外側部14aを例示する。なお、図4において、太線の矢印は導体が配策される方向を意味する。この太線の矢印は、電流の流れ方向とも換言される。また、図4において、導体上に描かれた矢印と、各層40A,40Bに設けられたスルーホール同士を繋ぐ細い実線上に描かれた矢印とは、電流の流れ方向を意味する。なお、第一送信コイル14の電流は交流であることから、電流の流れ方向はある時点のものであって、反対向きにも流れる。
内側部14bは、外側部14aよりも径方向内側において外側部14aと空隙G(第二空隙)をあけて、回転軸Cの周囲を少なくとも一周するように巻回された導体により形成される部位である。内側部14bでは、導体が、周方向の他方向(外側部14aを形成する導体とは反対方向)に向かって配策される。ここでは、導体が反時計回りの方向に且つ螺旋状に四周巻回されることで形成された内側部14bを例示する。外側部14aと内側部14bとは、互いに電気的に接続される。
つまり、第一送信コイル14は、空隙Gをあけて設けられた二つの環状の部位(すなわち、外側部14a及び内側部14b)を持つ円環状をなす。また、第一送信コイル14の外側部14a及び内側部14bのそれぞれを形成する導体の電流の流れ方向は、互いに異なる。これにより、第一送信コイル14を形成する導体に電流が流れると、図2に示すように、外側部14aと内側部14bとの間、すなわち、空隙Gには磁束が発生する。空隙Gの径方向の寸法は、少なくとも第一寸法Aよりも大きく、第一送信コイル14の巻数を可能な限り確保しつつ空隙Gに磁束を発生させられる程度に設定される。
本実施形態の第一送信コイル14では、図4に示すように、各層40A,40Bに設けられる外側部14aと内側部14bとが、一本の接続線14cを介して電気的に接続される。また、第一層40Aの内側部14bと第二層40Bの内側部14bとは、スルーホール14dを介して電気的に接続される。そして、第一層40Aの外側部14a及び内側部14bと第二層40Bの内側部14b及び外側部14aとは、導体が一筆書きの要領で連続して配策されることで、この順に形成される。
詳述すると、第一送信コイル14を形成する導体は、第一層40Aにおいて、径方向内側に向かって時計周りの方向に且つ螺旋状に巻回される。これにより、第一層40Aの外側部14aが形成される。第一層40Aの外側部14aを形成した導体は、接続線14cとして、空隙Gを径方向内側に横切るように配策されるとともに折り返され、反時計回りの方向に且つ径方向内側に向かって螺旋状に巻回される。これにより、第一層40Aの内側部14bが形成される。
そして、第一層40Aの内側部14bを形成した導体は、スルーホール14dを介して第二層40Bに配策され、反時計周りの方向に且つ径方向外側に向かって螺旋状に巻回される。これにより、第二層40Bの内側部14bが形成される。さらに、第二層40Bの内側部14bを形成した導体は、接続線14cとして、空隙Gを径方向外側に横切るように配策されるとともに折り返され、時計回りの方向に且つ径方向外側に向かって螺旋状に巻回される。これにより、第二層40Bの外側部14aが形成される。
[D.第一受信コイル]
図5は、図3に示すステータ3の第一基板30(第一層30A及び第二層30B)のうち、第一受信コイル15が設けられる環状の領域R(以下、「環状領域R」とよぶ)を拡大して示す拡大平面図である。環状領域Rは、図3及び図5中に二点鎖線で示すように、第一受信コイル15が配置され得る仮想的な領域(範囲)であり、なにかで仕切られているわけではない。以下、第一受信コイル15のコイルパターン(形状)について詳述する。
図5に示すように、環状領域Rは、第一受信コイル15が設けられるコイル領域Rcと、第一受信コイル15が設けられない開口領域Ro(図5のドット塗の領域)とに大別される。開口領域Roは、第一受信コイル15よりも径方向内側に設けられるコイル21,22,25の信号線21L,22L,25L、すなわち、三系統の信号線21L,22L,25Lを配策するための領域として用いられる。以下、第一受信コイル15よりも径方向内側に設けられるコイル21,22,25をまとめて「内側コイル26」ともよび、これらのコイル21,22,25の信号線21L,22L,25Lをまとめて「信号線26L」ともよぶ。信号線26Lは、開口領域Ro内を径方向に通る信号線である。
本実施形態では、上述の通り、C字コイルの一つである第一受信コイル15が、環状領域Rのうち周方向の一部の領域を除くC字状の領域に設けられる。つまり、本実施形態において、第一受信コイル15のコイル領域Rcは前述の「C字状の領域」の一つをなし、第一受信コイル15の開口領域Roは前述の「一部の領域」の一つをなす。また、本実施形態の環状領域Rには、一つの開口領域Roが設けられる。
コイル領域Rcの周方向の長さは、好ましくは、開口領域Roの周方向の長さよりも長く設定される。本実施形態では、開口領域Roの周方向の長さが内側コイル26の信号線26Lを配策可能な程度に短く設定され、コイル領域Rcが周方向の大半を占める。コイル領域Rcがこのように設定されることで、第一受信コイル15のコイル面積を広く確保することができるので、レゾルバ1の検出精度を向上できる。
第一受信コイル15は、コイル領域Rcに設けられるとともに回転軸Cの周方向に延設され円弧状をなす外側部15a(第一外側部)と内側部15b(第一内側部)との二つの部位を有する。
外側部15aは、回転軸Cの周方向に延設された導体により形成される部位であり、コイル領域Rcの周方向のほぼ全域に設けられる。外側部15aでは、導体が周方向の一方向に向かって配策される。ここでは、導体が時計回りの方向に延設された四本の導体により形成された外側部15aを例示する。なお、図5において、太線の矢印は導体が配策される方向を意味する。この太線の矢印は、電流の流れ方向とも換言される。また、図5において、導体上に描かれた矢印と、各層30A,30Bに設けられたスルーホール15d同士を繋ぐ細い実線上に描かれた矢印とは、電流の流れ方向を意味する。なお、第一受信コイル15の出力信号は上述の通り交流信号であることから、電流の流れ方向はある時点のものであって、反対向きにも流れる。
内側部15bは、外側部15aよりも径方向内側に設けられて、回転軸Cの周方向に延設された導体により形成される部位である。内側部15bは、外側部15aと同様に、コイル領域Rcの周方向のほぼ全域に設けられる。内側部15bでは、導体が、周方向の他方向(外側部15aを形成する導体とは反対方向)に向かって配策される。ここでは、導体が反時計回りの方向に延設された四本の導体により形成された内側部15bを例示する。
内側部15bは、外側部15aと空隙Hをあけて設けられる。この空隙Hは、第一送信コイル14の空隙Gと軸方向に重なるように、第一送信コイル14の空隙Gと軸方向に対向して設けられる。第一受信コイル15の空隙Hの径方向の幅は、第一送信コイル14の空隙Gと同様に、少なくとも第一寸法Aよりも大きく、第一受信コイル15の巻数を可能な限り確保しつつ空隙Hに磁束を発生させられる程度に設定される。
外側部15aと内側部15bとは、一対の接続部15cを介して連続して設けられる。接続部15cは、外側部15a及び内側部15bのそれぞれの周方向の端部同士を接続する部位であり、径方向に沿って延在する複数の導体により形成される。この複数の導体が、外側部15aと内側部15bとのそれぞれを形成する導体同士を接続することで、外側部15aと内側部15bとが互いに電気的に接続される。
なお、本実施形態では、上述の通り、開口領域Roが、信号線26Lを配策可能な程度に狭く設定されているとともに、外側部15a及び内側部15bの双方が、コイル領域Rcの周方向のほぼ全域に設けられている。このため、一対の接続部15cは、開口領域Roを挟んで互いに対向するように配置されている。
このように、第一受信コイル15は、第一送信コイル14の空隙Gと軸方向に対向する空隙Hをあけて設けられた二つの円弧状の部位(すなわち、外側部15a及び内側部15b)を持つ円弧状をなす。また、第一受信コイル15の外側部15a及び内側部15bのそれぞれを形成する導体の電流の流れ方向は、互いに異なる。これにより、第一送信コイル14の空隙Gに磁束が発生すると、この磁束が第一受信コイル15の空隙Hに鎖交して、第一受信コイル15に誘起電圧が発生する。この誘起電圧が出力電圧として、制御装置2に送られ、回転角の算出に用いられる。
また、本実施形態では、上述の通り、コイル領域Rcの周方向の長さが、開口領域Roの周方向の長さよりも長く設定される。また、第一受信コイル15の外側部15a及び内側部15bのそれぞれはコイル領域Rcの周方向のほぼ全域に設けられる。つまり、第一受信コイル15の外側部15a及び内側部15bのそれぞれの周方向の長さは、開口領域Roの周方向の長さよりも長く設定される。これにより、第一受信コイル15のコイル面積を広く確保することができる。よって、第一受信コイル15の出力電圧を高めることができる。延いては、レゾルバ1の検出精度の向上に寄与する。
本実施形態の第一受信コイル15では、導体が一筆書きの要領で連続して配策されることで、各層30A,30Bの外側部15aと内側部15bと接続部15cとが形成される。また、スルーホール15dを介して各層30A,30Bの第一受信コイル15が電気的に接続されることで、各層30A,30Bの外側部15aと内側部15bと接続部15cとが連続して設けられる。
詳述すると、第一受信コイル15を形成する導体は、第一層30Aにおいて、はじめに径方向外側から時計周りの方向に円弧を描くように配策される。これにより、第一層30Aの外側部15aの一部が形成される。そして、この導体が、開口領域Ro(図5における開口領域Roの上部)付近で、一対の接続部15cの一方として、空隙Hを径方向内側に横切るように配策されるとともに折り返される。その後、この導体がコイル領域Rcのうち回転軸Cに最も近接した位置において反時計周りの方向に円弧を描くように配策される。これにより、第一層30Aの内側部15bの一部が形成される。
そして、この導体が、開口領域Ro(図5における開口領域Roの下部)付近で、一対の接続部15cの他方として、空隙Hを径方向外側に横切るように配策されるとともに折り返される。そして、この導体が、先に配策された外側部15aの導体よりも径方向内側で、時計周りの方向に円弧を描くように配策される。その後、同様の手順で、導体が、接続部15c,内側部15bの順に配策され、空隙Hを狭める方向に螺旋状に配策されていくことで、第一層30Aの外側部15aと内側部15bと接続部15cとが形成される。つまり、第一層30Aの第一受信コイル15が形成される。
そして、第一層30Aの第一受信コイル15を形成した導体は、開口領域Roの下部に位置するスルーホール15dを介して第二層30Bに配策され、上記とは逆の手順で配策される。すなわち、導体は、コイル領域Rcのうちの径方向中間部付近から時計周りの方向に円弧を描くように配策され、開口領域Roの上部において径方向内側に横切る接続部15cを形成し、折り返されて、空隙Hを形成した状態で反時計回りの方向に円弧を描くように配策される。そして、コイル領域Rcの外側に向かって(すなわち、外側部15aは径方向外側に向かい、内側部15bは径方向内側に向かって)導体が螺旋状に配策される。これにより、第二層30Bの外側部15aと内側部15bと接続部15cとが形成される。なお、各部15a,15b,15cを形成する複数の導体は、各々接触しない程度の僅かな隙間をあけて配策される。
[2.作用,効果]
(1)上述したレゾルバ1では、ステータ3の第一基板30に形成される第一受信コイル15が、周方向に延設され円弧状をなす外側部15a及び内側部15bを有する。これにより、第一受信コイル15が延設される環状領域Rのうち外側部15a及び内側部15bが存在しない開口領域Roに、内側コイル26の信号線26Lを配策できる。よって、第一基板30にこれらの信号線26Lを配策するための特別な構成を設けることなく、第一受信コイル15よりも径方向内側の領域を、内側コイル26を配置する領域として活用できる。
(2)また、上述したレゾルバ1では、第一基板30の第一層30A及び第二層30Bの双方に第一受信コイル15の外側部15a及び内側部15bが設けられる。したがって、第一受信コイル15の巻数をより多く確保できる。よって、第一受信コイル15からより高い出力電圧を得られるので、レゾルバ1の回転角の検出精度を向上できる。また、内側コイル26の信号線26Lを、第一層30A及び第二層30Bのそれぞれの開口領域Roから引き出すことができるので、これらの信号線26Lの配策をより単純化できる。
(3)また、上述したレゾルバ1では、第一コイル群10の径方向内側に第二コイル群20が設けられ、この第二コイル群20の第二励磁コイル21,22及び第二受信コイル25が請求の範囲に記載の「電気素子」として設けられる。このように、上述したレゾルバ1では、複速度レゾルバを構成する複数のコイル群10,20を径方向に並べて配置することができるので、レゾルバ1の小型化を図ることができる。
(4)さらに、上述したレゾルバ1では、第一受信コイル15の外側部15a及び内側部15bのそれぞれの周方向の長さが、開口領域Roの周方向の長さよりも長く設定される。これにより、第一受信コイル15のコイル面積を広く確保することができ、延いては、レゾルバ1の検出精度の向上を図ることができる。
(5)加えて、上述したレゾルバ1では、内側コイル26の信号線26Lのうち+側接続線26Laが第一層30Aに設けられ、-側接続線26Lbが第二層30Bに設けられる。これにより、互いに異なる方向に電流が流れる+側接続線26Laと-側接続線26Lbとの隙間を狭くすることができる。よって、漏れ磁束の発生や、当該隙間への漏れ磁束の鎖交を抑制できる。加えて、各層30A,30Bにおいて、+側接続線26Laと-側接続線26Lbとが平行に配策されることで、漏れ磁束を、軸方向とは異なる方向に生じさせることができる。よって、この漏れ磁束が内側コイル26よりも径方向外側に設けられた第一コイル群10に影響を及ぼすことを抑制できる。
つまり、上述したレゾルバ1によれば、第一基板30の層数を増やすことなく以下の三つの効果を実現できる。
・内側コイル26の信号線26Lの簡単な配策を可能とすること
・内側コイル26の信号線26Lの+側接続線26Laと-側接続線26Lbとの隙間に生じる漏れ磁束の発生や、当該隙間への漏れ磁束の鎖交を抑制すること
・第一受信コイル15の巻数の確保すること
以下、この理由を、第一受信コイルとして従来の円環状のシートコイルを採用した場合を比較例に挙げて、詳述する。従来のように、第一受信コイルとして円環状のシートコイルを採用した場合であっても、第一基板30が第一層30Aと第二層30Bとの二層で構成される場合には、当該受信コイルを第一層30Aのみに設けることで、上記の一つ目の効果を発揮できる。つまり、内側コイル26の信号線26Lを第二層30Bに配策すれば、第一基板30の層数を増やすことなく、内側コイル26の信号線26Lの簡単な配策が可能となる。
しかし、この場合、信号線26Lの+側接続線26Laと-側接続線26Lbとの双方が第二層30Bに配策されることとなる。これにより、+側接続線26Laと-側接続線26Lbとの隙間が、製造上の制限から比較的大きくなるため、当該隙間に漏れ磁束が生じやすくなるとともに、当該隙間への漏れ磁束が鎖交しやすくなる。また、第一受信コイルが第一層30Aにしか設けられないため、第一受信コイルの巻数を確保することが難しく、第一受信コイルの出力電圧の低下を招き得る。つまり、この場合は上記の二つ目及び三つ目の効果が得られない。
これに対して、上述したレゾルバ1では、第一受信コイル15が第一層30A及び第二層30Bの双方に形成されるので、第一受信コイル15の巻数を確保することができる。よって、第一受信コイル15の出力電圧の向上が図られる。また、開口領域Roから、内側コイル26の信号線26Lを引き出すことができるため、これらの信号線26Lの配策を単純化できる。加えて、+側接続線26Laを第一層30Aに配策し、-側接続線26Lbを第二層30Bに配策することで、+側接続線26Laと-側接続線26Lbとの隙間を比較的小さくすることができる。よって、当該隙間に生じる漏れ磁束の発生や、当該隙間への漏れ磁束の鎖交を抑制できる。つまり、上記の通り、三つの効果を得ることができる。
[3.その他]
上述したレゾルバ1は一例であり、上述した構成に限られない。上述したレゾルバ1では、第一受信コイル15の径方向内側に設けられる電気素子が、第二コイル群20の第二励磁コイル21,22及び第二受信コイル25であったが、当該電気素子は、第二コイル群20を構成するコイルでなくてもよく、また、コイルとは別の電気素子であってもよい。
例えば、当該電気素子は、レゾルバ1とは異なる構成のセンサに設けられるコイルであってもよい。また、当該電気素子は、シートコイルを用いたモータのコイルであってもよい。或いは、当該電気素子は、第一基板30上に搭載された電子部品(例えばIC)の回路配線であってもよい。なお、請求の範囲に記載の「電気素子」は、少なくともステータ3及びロータ4とは別の位置に設けられた外部の制御装置と電気的に接続するものであればよく、請求の範囲に記載の「外部制御装置」は、制御装置2でなくてもよい。
上述したレゾルバ1では、nXの軸倍角を持つ第一励磁コイル11,12及び第一検出コイル13と、1Xの軸倍角を持つ第二励磁コイル21,22及び第二検出コイル23とが設けられたものを例示した。しかし、第一励磁コイル11,12及び第一検出コイル13と、第二励磁コイル21,22及び第二検出コイル23とは、互いに異なる軸倍角を持つものであればよく、これに限らない。レゾルバ1は、二相励磁単相出力型のレゾルバでなくてもよく、変調波型のレゾルバでなくてもよい。
また、上述したレゾルバ1では、第一励磁コイル11,12の径方向内側に第一受信コイル15が設けられていたが、第一受信コイル15の径方向の位置はこれに限らない。第一受信コイル15は、例えば、第一励磁コイル11,12の径方向外側に設けられていてもよい。
上述したレゾルバ1では、第一基板30に一つの第一受信コイル15が設けられたものを例示したが、第一受信コイル15は、第一基板30に複数設けられていてもよい。例えば、第一基板30には、環状領域Rにおいて、周方向に互いに離隔して設けられた複数の第一受信コイル15が設けられてもよい。この場合、環状領域Rには、複数の開口領域Roが形成され得る。
また、第一受信コイル15は、その外側部15a及び内側部15bが環状領域Rにおける周方向の大半を占めるC字状でなくてもよい。つまり、第一受信コイル15の外側部15a及び内側部15bは、少なくとも環状領域Rにおける周方向の全域に延在しない円弧状であればよい。第一受信コイル15の外側部15a及び内側部15bは、半円の円弧状であってもよく、四半円の円弧状であってもよい。また、開口領域Roの周方向の長さが、コイル領域Rcの周方向の長さより長くてもよい。
第一基板30は、第一層30A及び第二層30Bの二層構造でなくてもよい。同様に、第二基板40は、第一層40A及び第二層40Bの二層構造でなくてもよい。内側コイル26の信号線26Lは、第一基板30の第一層30Aだけに設けられていてもよく、第二層30Bだけに設けられていてもよい。レゾルバ1が適用される装置は、サーボモータでなくてもよい。
1 レゾルバ
2 制御装置(外部制御装置)
3 ステータ
4 ロータ
11 第一正弦励磁コイル(第一励磁コイル)
12 第一余弦励磁コイル(第一励磁コイル)
13 第一検出コイル
14 第一送信コイル(第二トランスコイル)
14a 外側部(第二外側部)
14b 内側部(第二内側部)
15 第一受信コイル(第一トランスコイル)
15a 外側部(第一外側部)
15b 内側部(第一内側部)
21 第二正弦励磁コイル(第二励磁コイル,電気素子)
22 第二余弦励磁コイル(第二励磁コイル,電気素子)
23 第二検出コイル
24 第二送信コイル(第四トランスコイル)
25 第二受信コイル(第三トランスコイル,電気素子)
26 内側コイル(電気素子)
21L,22L,25L,26L 信号線
21La,22La,25La,26La +側接続線
21Lb,22Lb,25Lb,26Lb -側接続線
30 第一基板
30A 第一層
30B 第二層
40 第二基板
C 回転軸
G 空隙(第二空隙)
H 空隙(第一空隙)
R 環状領域(環状の領域)
Ro 開口領域

Claims (6)

  1. ステータに対するロータの回転角を検出するレゾルバであって、
    前記ステータは、シート状の第一基板に設けられた第一励磁コイルと、前記第一基板に設けられた第一トランスコイルと、を備え、
    前記ロータは、シート状の第二基板において前記第一励磁コイルと回転軸方向に対向して設けられた第一検出コイルと、前記第二基板において前記第一検出コイルに接続されるとともに前記第一トランスコイルと前記回転軸方向に対向して設けられた第二トランスコイルと、を備え、
    前記第一基板には、前記第一トランスコイルよりも前記回転軸側に配置された電気素子及び前記電気素子と外部制御装置とを接続する信号線が設けられ、
    前記第一トランスコイルは、前記回転軸の周方向に延設され円弧状をなす第一外側部と、前記周方向に延設された円弧状をなすとともに前記第一外側部よりも前記回転軸側に第一空隙をあけて前記第一外側部と連続して設けられた第一内側部と、を有し、
    前記第二トランスコイルは、前記周方向に閉じた環状をなす第二外側部と、前記第二外側部に接続され前記周方向に閉じた環状をなすとともに前記第二外側部よりも前記回転軸側に第二空隙をあけて設けられた第二内側部と、を有し、
    前記第一空隙と前記第二空隙とは、前記回転軸方向に互いに対向して設けられ、
    前記信号線は、前記第一トランスコイルが延設される環状の領域のうち前記第一外側部及び前記第一内側部が存在しない開口領域に配策される
    ことを特徴とする、レゾルバ。
  2. 前記第一基板は、前記回転軸方向に積層された第一層及び第二層を有し、
    前記第一外側部及び前記第一内側部のそれぞれは、前記第一層及び前記第二層の双方に設けられる
    ことを特徴とする、請求項1に記載のレゾルバ。
  3. 前記ステータは、前記第一基板に設けられるとともに前記第一励磁コイルと軸倍角が異なる第二励磁コイルと、前記第一基板に設けられた第三トランスコイルと、を備え、
    前記ロータは、前記第二基板において前記第二励磁コイルと前記回転軸方向に対向して設けられた第二検出コイルと、前記第二基板において前記第二検出コイルに接続されるとともに前記第三トランスコイルと前記回転軸方向に対向して設けられた第四トランスコイルと、を備え、
    前記電気素子は、前記第二励磁コイル及び前記第三トランスコイルである
    ことを特徴とする、請求項2に記載のレゾルバ。
  4. 前記環状の領域には、一つの前記開口領域が形成され、
    前記第一外側部及び前記第一内側部の各々の前記周方向の長さは、前記開口領域の前記周方向の長さよりも長い
    ことを特徴とする、請求項3に記載のレゾルバ。
  5. 前記信号線のうち、前記外部制御装置の+極側に接続される+側接続線が前記第一層または前記第二層の一方に配策され、
    前記信号線のうち、前記外部制御装置の-極側に接続される-側接続線が前記第一層または前記第二層の他方に配策される、
    ことを特徴とする、請求項4に記載のレゾルバ。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載のレゾルバを備える
    ことを特徴とする、サーボモータ。
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