JP2014006114A - レーダ装置、及び、プログラム - Google Patents

レーダ装置、及び、プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2014006114A
JP2014006114A JP2012141080A JP2012141080A JP2014006114A JP 2014006114 A JP2014006114 A JP 2014006114A JP 2012141080 A JP2012141080 A JP 2012141080A JP 2012141080 A JP2012141080 A JP 2012141080A JP 2014006114 A JP2014006114 A JP 2014006114A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
range
priority
priority range
vehicle
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012141080A
Other languages
English (en)
Inventor
Junji Mizutani
淳司 水谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2012141080A priority Critical patent/JP2014006114A/ja
Publication of JP2014006114A publication Critical patent/JP2014006114A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Abstract

【課題】 他車両の発見に要する時間を短縮し、他車両の動きを正確に把握することが可能なレーダ装置を提供する。
【解決手段】 他車両が走行する可能性の大きな検出範囲を優先範囲として検出し、優先範囲が検出されている場合(S100:YES)、優先範囲が複数の検出範囲のうちのいずれであるかを判断して(S130,S150,S170)、当該優先範囲に対するビームの出力割合を他の検出範囲に比べ大きくする(S140,S160,S180,S190)。すなわち、複数の検出範囲のうち他車両が走行する可能性の大きな検出範囲を優先範囲として検出する優先範囲設定手段と、優先範囲設定手段にて検出された優先範囲に対するビームの出力割合を、他の検出範囲に比べて大きくするビーム優先出力手段とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、自車両周辺の他車両を検出する技術に関する。
自車両の周辺の他車両を、レーダを用いて検出する技術がある。例えば、先行する他車両を検出し、車間距離を算出して警報処理を行ったり、制動や操舵を自動化したりする技術が知られている。
特に自車両が後退するときには、前進するときに比べ、自車両へ接近する他車両が目視し難いことがあり得る。そこで、自車両の後方の他車両をレーダにて検出することが考えられる。
従来、自車両が後退するときに、自車両近傍の障害物を検知する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この技術は、自車両に非常に近い距離にある障害物を精度よく検知するものである。
特表平8−503772号公報
しかしながら、本発明が検出対象とするのは、例えば道路上を、ある程度の速度をもって接近してくる他車両であり、上記特許文献1の技術を適用することは困難である。
ところで、駐車スペースは、道路に対して直角になっている場合もあれば、道路に対して斜めになっている場合もある。また、縦列駐車の場合には、道路に対して平行になっている。すなわち、駐車スペースの向きによって、自車両が発進するときの道路との角度が変わる。さらにまた、駐車スペースに関係なく駐車することもある。このときは、自車両の駐車角度によって、自車両が発進するときの道路との角度が変わる。
このため、自車両が発進するとき、どの方向に道路があるのかを取得するのは困難である。したがって、道路に沿って他車両が走行することを前提とすると、どの方向から他車両が接近してくるかを取得することも困難となる。
これを解決するための手法として、レーダのビーム出力方向を切り換えて、検出範囲を広げることが有効となる。一回の出力でビームが所定角度に広がり所定の検出範囲へ出力される場合、そのビームの方向を変更するようにすれば、複数の検出範囲へビームを出力することが可能となる。
ところが、ビーム出力方向を順に切り換える場合には、他車両の発見に時間がかかったり、また、他車両の動きを正確に把握できなくなったりする虞がある。
具体的には、ビーム出力方向を変更することでA、B、C、Dの4つの検出範囲を切り換える場合、一回のビーム出力に例えば50msの時間を要するとすれば、A〜Dの各々の検出範囲へは200ms毎にビームが出力されることになる。したがって、検出範囲を順に切り換えると、上述した事態を招来することが懸念される。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、他車両の発見に要する時間を短縮し、他車両の動きを正確に把握することが可能なレーダ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明のレーダ装置(1)では、レーダ部(20)が、所定の検出範囲にビームを出力し、当該検出範囲にある他車両からのビームの反射波を受信する。所定の検出範囲とは、所定角度で広がる扇形の範囲であることが例示される。また、他車両と判断できるのは、反射波に基づく測距によって相対速度などを検出できるためである。また、制御部(10)は、レーダ部におけるビームの出力方向を制御し検出範囲を切り換える。これにより、複数の検出範囲で他車両を検出する。
ここで特に、制御部は、優先範囲設定手段(11)及び、ビーム優先出力手段(12)を有している。
優先範囲設定手段は、複数の検出範囲のうち他車両が走行する可能性の大きな検出範囲を優先範囲として設定する。ビーム優先出力手段は、優先範囲設定手段にて検出された優先範囲に対するビームの出力割合を、他の検出範囲に比べて大きくする。
具体的には、図2(a)に示すようにA〜Dの検出範囲がある場合、通常時は、A→B→C→D→A→・・・という具合に検出範囲を切り換える。ここで、図2(b)に示すように、他車両101が走行する可能性が高い検出範囲Cが優先範囲として設定されたものとする。このときは、A→C→B→C→D→C→・・・という具合に、2回のうち1回は、検出範囲Cへビームを出力することが例示される。もちろん、ビームの出力順序は限定されない。つまり、他の検出範囲A,B,Dに比べ、検出範囲Cにおけるビームの出力割合が大きくなればよいのである。
このようにすれば、他車両の発見に要する時間を短縮し、他車両の動きを正確に把握することができる。
なお、このような他車両の早期発見などが特に有効となるのは、自車両が後退する際である。そこで、レーダ部は、自車両の後方及び側方に、複数の検出範囲が設定されるように取り付けられることが考えられる。このようにすれば、上述した効果が際だつ。
レーダ装置の概略構成を示すブロック図である。 レーダ装置のレーダ部の配置及びビーム出力方向を示す説明図である。 ビーム優先出力処理を示すフローチャートである。 優先範囲設定処理を示すフローチャートである。 (a)はカメラによって車線境界線を検出することを示す説明図であり、(b)は車線境界線とビーム出力方向との関係を示す説明図である。 走行履歴記憶処理を示すフローチャートである。 走行履歴記憶処理の具体例を示す説明図である。 優先範囲補正処理を示すフローチャートである。 車両の位置変化とビーム出力方向との関係を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すレーダ装置1は、車両に搭載されて用いられ、制御部10を中心に構成されている。制御部10は、いわゆるコンピュータシステムとして構成され、CPU、ROM、RAM、I/O及びこれらを接続するバスラインを有している。
この制御部10には、レーダ部20、操舵角センサ30、ヨーレートセンサ40、加速度センサ50、車速センサ60、及び、カメラ70が接続されている。
図2(a)に示すように、レーダ部20は、自車両100のリアコーナー部分のバンパ内部に搭載される。レーダ部20は、数十GHz(例えば24GHz)のビームを自車両100の後方及び側方へ出力し、その反射波を受信する。ビームは所定角度で広がり所定の検出範囲へ出力される。
一回のビーム出力による検出範囲は、A,B,C,Dのいずれかの範囲となる。したがって、より広い範囲を検出するため、A→B→C→D→A→・・・という具合に、ビーム出力方向を切り換えることが可能となっている。なお、レーダ部20は自車両100の左右のリアコーナー部分に取り付けられているが、便宜上、自車両100の右側の検出範囲について説明する。また、後方及び側方へのビーム出力が可能となればよいため、バンパ内部に搭載することに限定されるわけではない。
A〜Dの検出範囲に対し順にビームを出力することにより、図2(b)に示すように、後退しようとする自車両100に接近する他車両101を検出することが可能となる。
図1に戻り、操舵角センサ30は、ステアリングによる操舵角を検出する。また、ヨーレートセンサ40は、自車両の旋回方向への回転角変化の速度を検出する。さらにまた、加速度センサ50は自車両の加速度を検出する。また、車速センサ60は、自車両の車輪速度を検出する。これら各センサ30〜60からの情報により、自車両の位置変化を算出することが可能となる。
また、カメラ70は、自車両後方を撮像するためのものである。このカメラ70によって、自車両後方の道路上の車線境界線を検出することが可能となる。また、カメラ70からの映像により、自車両の位置変化を取得することが可能となる。もちろん、自車両の位置変化を取得については、カメラ70単体で行ってもよいが、上述したセンサ30〜60の情報を用いることで、より精度を上げることができる。
ところで、A〜Dの検出範囲に対し順にビームを出力することにより、図2(b)に示すように、後退しようとする自車両100に接近する他車両101を検出することが可能となることは、既に述べた。
図2(b)の例では、道路Rを走行する他車両101が検出範囲Cに入ることで、他車両101からの反射波をレーダ部20が受信することになる。ところが、A→B→C→D→A→・・・という具合にA〜Dの検出範囲を順に切り換える場合、一回のビーム出力に要する時間が例えば50msであるとすると、検出範囲Cへのビーム出力は、200ms毎になされる。したがって、他車両101の発見が遅れたり、他車両101を検出した後も他車両101の動きを正確に把握することが困難になったりする虞がある。
そこで、本実施形態では、ビーム優先出力処理を実行する。次に、図3のフローチャートに基づき、ビーム優先出力処理を説明する。この処理は、イグニッションスイッチがオンとなっている間、繰り返し実行されるものである。
最初のS100では、自車両が後退しているか否かを判断する。なお、車両が後退しようとして停止している状態を含む。ここでは、シフトポジションが「R」レンジにある場合、肯定判断される。ここで自車両が後退していると判断された場合(S100:YES)、S110へ移行する。一方、自車両が後退していないと判断された場合(S100:NO)、以降の処理を実行せず、ビーム優先出力処理を終了する。
S110では、優先範囲が設定されているか否かを判断する。優先範囲とは、他車両が接近してくる可能性が大きな検出範囲であり、一例として、道路に沿った方向であることが考えられる。ここで優先範囲が設定されている場合(S110:YES)、S130へ移行する。一方、優先範囲が設定されていない場合(S110:NO)、S120にて、ビーム出力の順序を、通常時の「A→B→C→D→A→・・・」とし、その後、ビーム優先出力処理を終了する。この場合は、A〜Dの検出範囲に対し、同一の割合でビームが出力される。
S130では、優先範囲が検出範囲Aであるか否かを判断する。ここで優先範囲が検出範囲Aである場合(S130:YES)、S140にてビーム出力の順序を「A→B→A→C→A→D→・・・」とし、その後、ビーム優先出力処理を終了する。この場合、検出範囲Aに対して全体の50%の割合でビームが出力される。すなわち、一回のビーム出力に要する時間が例えば50msである場合、検出範囲Aに対しては、100ms毎にビームが出力される。一方、優先範囲が検出範囲Aでない場合(S130:NO)、S150へ移行する。
S150では、優先範囲が検出範囲Bであるか否かを判断する。ここで優先範囲が検出範囲Bである場合(S150:YES)、S160にてビーム出力の順序を「A→B→C→B→D→B→・・・」とし、その後、ビーム優先出力処理を終了する。この場合、検出範囲Bに対して全体の50%の割合でビームが出力される。すなわち、一回のビーム出力に要する時間が例えば50msである場合、検出範囲Bに対しては、100ms毎にビームが出力される。一方、優先範囲が検出範囲Bでない場合(S150:NO)、S170へ移行する。
S170では、優先範囲が検出範囲Cであるか否かを判断する。ここで優先範囲が検出範囲Cである場合(S170:YES)、S180にてビーム出力の順序を「A→C→B→C→D→C→・・・」とし、その後、ビーム優先出力処理を終了する。この場合、検出範囲Cに対して全体の50%の割合でビームが出力される。すなわち、一回のビーム出力に要する時間が例えば50msである場合、検出範囲Cに対しては、100ms毎にビームが出力される。一方、優先範囲が検出範囲Cでない場合(S150:NO)、すなわち優先範囲が検出範囲Dである場合には、S190にてビーム出力の順序を「A→D→B→D→C→D→・・・」とし、その後、ビーム優先出力処理を終了する。この場合、検出範囲Dに対して全体の50%の割合でビームが出力される。すなわち、一回のビーム出力に要する時間が例えば50msである場合、検出範囲Dに対しては、100ms毎にビームが出力される。
次に、優先範囲設定処理を、図4のフローチャートに基づいて説明する。この優先範囲設定処理は、イグニッションスイッチがオンとなっている間、繰り返し実行されるものである。
最初のS200では、図3中のS100と同様、自車両が後退しているか否かを判断する。ここで自車両が後退していると判断された場合(S200:YES)、S210へ移行する。一方、自車両が後退していないと判断された場合(S200:NO)、S280にて優先範囲が設定されている場合は優先範囲を解除して、その後、優先範囲設定処理を終了する。
S210では、優先範囲が設定されているか否かを判断する。ここで優先範囲が設定されていると判断された場合(S210:YES)、以降の処理を実行せず、優先範囲設定処理を終了する。一方、優先範囲が設定されていないと判断された場合(S210:NO)、S220へ移行する。
S220では、他車両が検出されたか否かを判断する。この判断は、レーダ部20にて受信される反射波に基づいて行われる。ここで他車両が検出されたと判断された場合(S220:YES)、S270にて他車両が検出された検出範囲を優先範囲として設定し、その後、優先範囲設定処理を終了する。例えば図2(b)では、他車両101が検出範囲Cで検出されるため、検出範囲Cを優先範囲として設定するという具合である。一方、他車両が検出されていないと判断された場合(S220:NO)、S230へ移行する。
S230では、カメラ画像を取得する。この処理はカメラ70からの情報を取得するものであり、ここでいう画像は静止画像でもよいし動画像でもよい。
続くS240では、S230にて取得したカメラ画像に基づき、自車両後方の車線境界線(中央線を含む)を検出する。車線境界線とは、車線と車線との区切り線であり、通常は白線などで道路上に標示される。車線とは、一縦列の自動車を安全かつ円滑に通行させるために設けられる帯状の車道の部分をいう。
具体的には、図5(a)に示すように、駐車スペースSにおいて自車両100の後方に搭載されたカメラ70により道路上の領域Xを撮像する(図4中のS230)。このとき、図5(a)では領域Xに車線境界線L1,L2,L3が写っているため、これらの車線境界線L1〜L3を検出する(S240)。
次のS250では、車線境界線が検出できたか否かを判断する。比較的大きな道路には車線境界線が標示されているが、比較的小さな道路や駐車場などでは、車線境界線が標示されていない。ここで車線境界線が検出できたと判断された場合(S250:YES)、S270にて優先範囲を設定し、その後、優先範囲設定処理を終了する。例えば図5(a)の例では、自車両100に対する車線境界線L1〜L3の位置及び角度から分かる道路に基づき、優先範囲を設定する。この場合、図5(b)に示すようにA〜Dの検出範囲があれば、優先範囲は検出範囲Cとなる。遠方より接近する他車両の検出には、検出範囲Cが、検出範囲Dよりも適切である。この意味では、検出範囲に含まれる車線境界線のそれぞれの長さに着目して検出範囲を選択することが考えられる。また、車線境界線が含まれる検出範囲の中で、車線境界線とビーム出力方向とのなす角度が小さくなる検出範囲を選択することが考えられる。図4に戻り、一方、車線境界線が検出できないと判断された場合(S250:NO)、S260へ移行する。
S260では、走行履歴が記憶されているか否かを判断する。走行履歴の記憶については後述する。この走行履歴は、駐車直前の自車両の走行軌跡を含むものとする。ここで走行履歴が記憶されていると判断された場合(S260:YES)、S270にて優先範囲を設定し、その後、優先範囲設定処理を終了する。この場合、走行履歴を基に道路の方向、すなわち他車両の接近する可能性が大きい方向を推定し、優先範囲を設定する。一方、走行履歴が記憶されていないと判断された場合(S260:NO)、S270の処理を実行せず、優先範囲設定処理を終了する。この場合、優先範囲は設定されないこととなる。
次に、図4中のS260で用いられる走行履歴を記憶する走行履歴記憶処理を、図6に基づいて説明する。この走行履歴記憶処理は、イグニッションスイッチがオンとなっている間、繰り返し実行されるものである。
最初のS300では、車速が閾値以下となっているか否かを判断する。この処理は、駐車直前の状況を判断するものである。ここで車速が閾値以下であれば(S300:YES)、S310へ移行する。一方、車速が閾値を上回っている場合(S300:NO)、走行履歴を削除し、その後、走行履歴記憶処理を終了する。これにより、信号などによる減速で記憶された走行履歴はリセットされることになる。
S310では、車両の位置変化を取得する。この処理は、図1中のセンサ30〜60及びカメラ70からの情報に基づき、自車両の位置変化を取得するものである。
続くS320では、S310にて取得した自車両の位置変化に基づく走行履歴を記憶する。S320の処理終了後、走行履歴記憶処理を終了する。
図7に示すように、記号H1で示す方向に走行している自車両100が駐車スペースTに駐車するまでを考える。このとき、自車両100の速度が閾値以下になると(図6中のS300:YES)、車両の位置変化が取得され(S310)、駐車スペースTに到る走行軌跡を含む走行履歴が記憶される(S320)。この走行履歴の記憶は、イグニッションキーがオフされた後も維持される。その結果、エンジン停止後の再始動時にも、走行履歴を読み出して参照することが可能となる。このような走行履歴が記憶されていれば(図4中のS260:YES)、走行履歴に基づいて優先範囲を設定する(S270)。具体的には、走行履歴を基に他車両の接近する方向(図7中に記号H1又はH2で示される方向)が分かるため、当該方向に対応する検出範囲を優先範囲として設定する。
次に、優先範囲補正処理を、図8のフローチャートに基づいて説明する。この優先範囲補正処理は、優先範囲が設定されている間、繰り返し実行されるものである。
最初のS400では、自車両の位置変化を取得する。この処理は、図6中のS310と同様、図1中のセンサ30〜60及びカメラ70からの情報に基づき、自車両の位置変化を取得するものである。
続くS410では、優先範囲の補正が必要か否かを判断する。この処理は、S400にて取得される自車両の位置変化を基に、現状の優先範囲が不適切なものとなっているか否かを判断するものである。ここで優先範囲の補正が必要であると判断された場合(S410:YES)、S420にて優先範囲を再設定し、その後、優先範囲補正処理を終了する。一方、優先範囲の補正が必要でないと判断された場合(S410:NO)、S420の処理を実行せず、優先範囲補正処理を終了する。
図9に示すように、自車両100が道路Rに向かって後退しようとする場合を考える。図9に示す自車両100の位置では、優先範囲が検出範囲Bに設定されているものとする。このとき、図9(b)に示すように、ステアリングを右方向へ回した状態で後退を続けると、道路Rに対する自車両100の角度が変わり、優先範囲としての検出範囲Bが不適切なものとなる。そこで、図9(b)に示すような自車両の位置変化を取得し(図8中のS400)、優先範囲の補正が必要か否かを判断し(S410)、補正が必要な場合には(S410:YES)、優先範囲を再設定する(S420)。例えば図9(b)では、優先範囲として検出範囲Cを再設定するという具合である。
以上詳述したように、本実施形態では、レーダ部20が、数十GHz(例えば24GHz)のビームを出力し、その反射波を受信する。ビームは所定角度で広がり所定の検出範囲へ出力される。図2(a)に示したように、一回のビーム出力による検出範囲は、A,B,C,Dのいずれかの範囲となる。したがって、より広い範囲を検出するため、A→B→C→D→A→・・・という具合に、ビーム出力方向を変更して検出範囲を切り換えることが可能となっている。
このとき、他車両が走行する可能性の大きな検出範囲を優先範囲として検出し(図4参照)、優先範囲が検出されている場合(図3中のS100:YES)、優先範囲がA〜Dのいずれの検出範囲であるかを判断して(S130,S150,S170)、当該優先範囲に対するビームの出力割合を他の検出範囲に比べ大きくする(S140,S160,S180,S190)。すなわち、制御部10は、複数の検出範囲のうち他車両が走行する可能性の大きな検出範囲を優先範囲として検出する優先範囲設定手段11と、優先範囲設定手段11にて検出された優先範囲に対するビームの出力割合を、他の検出範囲に比べて大きくするビーム優先出力手段12とを備えている。
これにより、他車両の発見に要する時間を短縮し、他車両の動きを正確に把握することができる。
なお、このような他車両の早期発見などが特に有効となるのは、自車両が後退する際である。この点、本実施形態では、図2(a)に示したように、レーダ部20が、自車両100のリアコーナー部分のバンパ内部に搭載される。すなわち、レーダ部20は、自車両の後方及び側方に、複数の検出範囲が設定されるように取り付けられている。これにより、上述した効果が際だつ。
また、本実施形態では、他車両が検出された場合(図4中のS220:YES)、その検出範囲を優先範囲として設定する(S270)。すなわち、優先範囲設定手段11は、実際に他車両が検出された検出範囲を優先範囲として設定する。これにより、他車両の動きを正確に把握することができる。
さらにまた、本実施形態では、カメラ画像を取得し(図4中のS230)、車線境界線を検出し(S240)、車線境界線が検出された場合は(S250:YES)、車線境界線から推定される道路に基づいて優先範囲を設定する(S270)。すなわち、自車両周辺を撮像するカメラ70を備え、優先範囲設定手段11は、カメラ70にて撮像される自車両周辺の道路に基づき、優先範囲を設定する。これにより、他車両が走行すると考えられる道路を基に優先範囲を設定することができ、優先範囲の適切な設定が実現される。
また、本実施形態では、車速が閾値以下になると(図6中のS300:YES)、走行履歴を記憶するようになっている(S310,S320)。そして、走行履歴が記憶されている場合には(図4中のS260:YES)、当該走行履歴に含まれる走行軌跡などを用いて優先範囲を設定する(S270)。すなわち、自車両の駐車に到る走行履歴を記憶する走行履歴記憶手段13を備え、優先範囲設定手段11は、駐車された自車両の発進に際し、走行履歴記憶手段13にて記憶された走行履歴に基づき、優先範囲を設定する。これにより、実際に自車両が駐車の直前に走行していた方向が分かるため、つまり当該方向が他車両の走行する方向であろうと分かるため、優先範囲の適切な設定が実現される。
さらにまた、本実施形態では、車両の位置変化を取得し(図8中のS400)、優先範囲の補正が必要か否かを判断して(S410)、補正が必要な場合には(S410:YES)、優先方向を再設定する(S420)。すなわち、自車両の位置変化に基づき、優先範囲設定手段11にて検出された優先範囲に補正の必要があれば、優先範囲を他の検出範囲の中から再設定する優先範囲補正手段14を備えている。これにより、自車両の位置が変化したとしても、適切な優先範囲を再設定することができる。
以上、本発明は、上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その技術的範囲を逸脱しない限りにおいて、種々なる形態で実施可能である。
(イ)上記実施形態では、各センサ30〜60の情報及びカメラ70からの情報に基づいて自車両の位置変化を取得していた(図6中のS310,図8中のS400)。これに対し、これらの情報の一部を用いて、自車両の位置変化を取得するようにしてもよい。
(ロ)上記実施形態では、レーダ部20が、自車両100のリアコーナー部分のバンパ内部に搭載されていた。すなわち、レーダ部20は、自車両の後方及び側方に、複数の検出範囲が設定されるように取り付けられていた。これに対し、後方及び側方に限らず、自車両の周囲の全部又は一部に複数の検出範囲が設定されるように取り付けることとしてもよい。
1…レーダ装置、10…制御部、11…優先範囲設定手段、12…ビーム優先出力手段、13…走行履歴記憶手段、14…優先範囲補正手段、20…レーダ部、30…操舵角センサ、40…ヨーレートセンサ、50…加速度センサ、60…車速センサ、70…カメラ

Claims (7)

  1. 所定の検出範囲にビームを出力し、当該検出範囲にある他車両からの前記ビームの反射波を受信するレーダ部(20)と、
    前記レーダ部における前記ビームの出力方向を制御し前記検出範囲を切り換えることにより、複数の検出範囲で他車両を検出する制御部(10)と、を備え、
    前記制御部は、
    前記複数の検出範囲のうち前記他車両が走行する可能性の大きな検出範囲を優先範囲として設定する優先範囲設定手段(11)と、
    前記優先範囲設定手段にて設定された前記優先範囲に対する前記ビームの出力割合を、他の検出範囲に比べて大きくするビーム優先出力手段(12)と、
    を備えていることを特徴とするレーダ装置(1)。
  2. 請求項1に記載のレーダ装置において、
    前記レーダ部は、自車両の後方及び側方に、前記複数の検出範囲が設定されるように取り付けられていること(図2(a))
    を特徴とするレーダ装置。
  3. 請求項1又は2に記載のレーダ装置において
    前記優先範囲設定手段は、実際に他車両が検出された検出範囲を前記優先範囲として設定すること(S220:YES,S270)
    を特徴とするレーダ装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のレーダ装置において、
    自車両周辺を撮像するカメラ(70)を備え、
    前記優先範囲設定手段は、前記カメラにて撮像される自車両周辺の道路に基づき、前記優先範囲を設定すること(S230,S240,S250:YES,S270)
    を特徴とするレーダ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のレーダ装置において、
    自車両の駐車に到る走行履歴を記憶する走行履歴記憶手段(13)を備え(図6)、
    前記優先範囲設定手段は、前記駐車された自車両の発進に際し、前記走行履歴記憶手段にて記憶された前記走行履歴に基づき、前記優先範囲を設定すること(S260:YES,S270)
    を特徴とするレーダ装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のレーダ装置において、
    自車両の位置変化に基づき、前記優先範囲設定手段にて検出された前記優先範囲に補正の必要があれば、前記優先範囲を前記他の検出範囲の中から再設定する優先範囲補正手段(14)を備えていること(図8)
    を特徴とするレーダ装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のレーダ装置の備える各手段としての機能を実現するプログラム。
JP2012141080A 2012-06-22 2012-06-22 レーダ装置、及び、プログラム Pending JP2014006114A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012141080A JP2014006114A (ja) 2012-06-22 2012-06-22 レーダ装置、及び、プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012141080A JP2014006114A (ja) 2012-06-22 2012-06-22 レーダ装置、及び、プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014006114A true JP2014006114A (ja) 2014-01-16

Family

ID=50103970

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012141080A Pending JP2014006114A (ja) 2012-06-22 2012-06-22 レーダ装置、及び、プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014006114A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101916519B1 (ko) * 2016-09-09 2018-11-07 현대자동차주식회사 주차 제어 장치 및 방법
US20230056917A1 (en) * 2021-08-17 2023-02-23 Panasonic Intellectual Property Management Co.,Ltd. Object detection system, object detection method and object detection device

Citations (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05342499A (ja) * 1992-06-09 1993-12-24 Mazda Motor Corp 車両の障害物検出装置
JPH06293236A (ja) * 1992-12-22 1994-10-21 Mitsubishi Electric Corp 走行環境監視装置
JPH08503772A (ja) * 1992-11-20 1996-04-23 ジーイーシー‐マーコニ エビオニクス(ホールデングズ) リミテッド 車両逆進補助装置
JP2004184331A (ja) * 2002-12-05 2004-07-02 Denso Corp 車両用物体認識装置
JP2004294338A (ja) * 2003-03-27 2004-10-21 Matsushita Electric Works Ltd 空間位置管理システム
JP2006163500A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Seiko Epson Corp ユーザインタフェース装置、印刷装置、選択表示方法及びそのプログラム
JP2006163879A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Daihatsu Motor Co Ltd 画像処理方法及び画像処理装置
JP2006337223A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Toyota Central Res & Dev Lab Inc レーダ装置
JP2006343309A (ja) * 2005-05-09 2006-12-21 Nippon Soken Inc 障害物検出装置
JP2006349602A (ja) * 2005-06-20 2006-12-28 Alpine Electronics Inc 車載レーダ装置
JP2008509413A (ja) * 2004-08-07 2008-03-27 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング センサシステムの作動方法および作動装置
JP2008176555A (ja) * 2007-01-18 2008-07-31 Fujitsu Ten Ltd 障害物検知装置および障害物検知方法
JP2008296640A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Toyota Motor Corp 駐車支援装置
JP2009025959A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Mazda Motor Corp 車両の障害物検知装置
JP2009187351A (ja) * 2008-02-07 2009-08-20 Fujitsu Ten Ltd 障害物検出装置および障害物検出方法
JP2011150633A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Toyota Central R&D Labs Inc 対象物検出装置及びプログラム
JP2011253214A (ja) * 2010-05-31 2011-12-15 Toyota Motor Corp 歩行者検出装置

Patent Citations (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05342499A (ja) * 1992-06-09 1993-12-24 Mazda Motor Corp 車両の障害物検出装置
JPH08503772A (ja) * 1992-11-20 1996-04-23 ジーイーシー‐マーコニ エビオニクス(ホールデングズ) リミテッド 車両逆進補助装置
JPH06293236A (ja) * 1992-12-22 1994-10-21 Mitsubishi Electric Corp 走行環境監視装置
JP2004184331A (ja) * 2002-12-05 2004-07-02 Denso Corp 車両用物体認識装置
JP2004294338A (ja) * 2003-03-27 2004-10-21 Matsushita Electric Works Ltd 空間位置管理システム
JP2008509413A (ja) * 2004-08-07 2008-03-27 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング センサシステムの作動方法および作動装置
JP2006163500A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Seiko Epson Corp ユーザインタフェース装置、印刷装置、選択表示方法及びそのプログラム
JP2006163879A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Daihatsu Motor Co Ltd 画像処理方法及び画像処理装置
JP2006343309A (ja) * 2005-05-09 2006-12-21 Nippon Soken Inc 障害物検出装置
JP2006337223A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Toyota Central Res & Dev Lab Inc レーダ装置
JP2006349602A (ja) * 2005-06-20 2006-12-28 Alpine Electronics Inc 車載レーダ装置
JP2008176555A (ja) * 2007-01-18 2008-07-31 Fujitsu Ten Ltd 障害物検知装置および障害物検知方法
JP2008296640A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Toyota Motor Corp 駐車支援装置
JP2009025959A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Mazda Motor Corp 車両の障害物検知装置
JP2009187351A (ja) * 2008-02-07 2009-08-20 Fujitsu Ten Ltd 障害物検出装置および障害物検出方法
JP2011150633A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Toyota Central R&D Labs Inc 対象物検出装置及びプログラム
JP2011253214A (ja) * 2010-05-31 2011-12-15 Toyota Motor Corp 歩行者検出装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101916519B1 (ko) * 2016-09-09 2018-11-07 현대자동차주식회사 주차 제어 장치 및 방법
US10586451B2 (en) 2016-09-09 2020-03-10 Hyundai Motor Ccompany Apparatus and method for controlling parking
US20230056917A1 (en) * 2021-08-17 2023-02-23 Panasonic Intellectual Property Management Co.,Ltd. Object detection system, object detection method and object detection device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5505427B2 (ja) 衝突位置予測装置
US20160114795A1 (en) Parking assist system and parking assist method
JP4596063B2 (ja) 車両操舵制御装置
US10857999B2 (en) Vehicle device
JP6878196B2 (ja) 位置推定装置
JP6443292B2 (ja) 運転支援装置、及び運転支援方法
EP3650284B1 (en) Parking assistance method and parking assistance device
JP6079724B2 (ja) 運転支援装置
JP6500435B2 (ja) 駐車支援装置
JP2018067237A (ja) センサ制御装置
JP7499209B2 (ja) 駐車支援方法及び駐車支援装置
JP5182045B2 (ja) 進路予測装置
JP2017214011A (ja) 駐車支援装置
JP4850963B1 (ja) 車両の運転支援装置
JP5942598B2 (ja) ライト制御装置
JP6519504B2 (ja) 運転支援装置
JP6193177B2 (ja) 動作支援システム及び物体認識装置
JP2014006114A (ja) レーダ装置、及び、プログラム
JP2016084051A (ja) 駐車支援装置
US20240157946A1 (en) Vehicle control device
JP2011148424A (ja) 車両誘導装置
JP2024067342A (ja) 車両の制御装置、制御方法及び、プログラム
JP2023010320A (ja) 自動運転方法、自動運転システム、及び自動運転プログラム
CN116890819A (zh) 用于对碰撞避免进行辅助的方法和装置
JP2013189119A (ja) 駐車支援装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140520

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140718

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140909