JP2014004524A - 印刷装置、及び印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被印刷媒体の変形によって着弾位置精度が損なわれることを抑制するためのヘッドギャップの測定に起因して、印刷速度が制限されることを抑制することができる印刷装置、及び印刷方法を提供する。
【解決手段】印刷方法は、液状体を液滴として吐出する吐出ノズルを備える吐出ヘッドと被印刷媒体とを相対移動させると共に、吐出ノズルから液滴を吐出させることによって、被印刷媒体上に液状体を配置し、画像を形成する印刷方法であって、被印刷媒体の変形形状パターンを記憶するパターン形状記憶工程と、被印刷媒体の少なくとも一点の位置情報を検出する検出工程と、検出された位置情報を変形形状パターンと照合して、被印刷媒体の変形形状を算出し、変形形状から、ノズル面と被印刷面との距離を算出するヘッド距離算出工程と、ノズル面と被印刷面との距離に応じて液滴の着弾位置を制御して被印刷面に着弾させる液状体配置工程と、を有する。
【選択図】図11

Description

本発明は、印刷装置、及び印刷方法に関する。
従来から、液状体の液滴を吐出ヘッドから吐出し、被印刷媒体上の任意の位置に着弾させることによって、液状体を用いて被印刷媒体上に画像を形成(印刷)する印刷装置が知られている。
吐出ヘッドは、被印刷媒体に対して相対移動しながら、着弾させる位置に対応する地点(タイミング)で、液滴を吐出する。吐出ヘッドから吐出された液滴は、被印刷媒体まで飛行し、被印刷媒体における着弾位置に着弾する。飛行時間は、吐出ヘッドの吐出孔からの液滴の吐出方向における吐出孔と被印刷媒体における着弾位置との距離(以降、「ヘッドギャップ」と表記する。)を液滴の飛行速度で除した時間である。吐出ヘッドと被印刷媒体との相対移動方向における、吐出孔と着弾位置との距離は、相対移動速度と飛行時間との積である。したがって、着弾位置の位置精度を高精度に維持するためには、相対移動速度と飛行時間とを一定に維持することが必要である。
しかし、自重や印刷の前処理工程における加熱などに起因して反りが発生するなど、被印刷媒体が変形する場合がある。被印刷媒体が変形してしまった場合には、ヘッドギャップが一定ではなくなるため、液滴の飛行時間が一定ではなくなる。これに起因して、着弾位置精度が損なわれる場合があった。
特許文献1には、印字ヘッドと被印刷体との距離を測定する距離測定手段と、測定された距離に応じて、印字ヘッドによるインク滴の噴射速度を変化させる制御手段とを備えるインクジェット式印刷記録装置が開示されている。特許文献1によれば、当該インクジェット式印刷記録装置によって、印字ヘッドと被印刷体との距離が変化した場合でも、印刷文字が歪むことなく精度が高い印刷を行うことを可能とすることができる。
特開平9−29958号公報
しかしながら、着弾点ごとに印字ヘッドと被印刷体との距離(ヘッドギャップ)を測定するためには、印字ヘッドの吐出周期を距離測定手段の測定周期より短くすることができないため、印刷速度が制限されるという課題があった。印刷速度を維持するためには、ヘッドギャップを測定する位置を間引くことも可能であるが、その場合には、ヘッドギャップを測定しない位置において着弾精度が損なわれて、当該着弾位置のずれに起因して、印刷画像の品質が損なわれる可能性が高くなるという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかる印刷装置は、被印刷媒体を保持する媒体保持手段と、液滴を吐出する吐出ノズルが開口したノズル面を備え、前記ノズル面を前記媒体保持手段における前記被印刷媒体を保持する保持面に対向可能に配設された吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドと前記媒体保持手段とを、相対移動させる相対移動手段と、前記被印刷媒体の変形形状パターンを記憶するパターン形状記憶手段と、前記媒体保持手段に保持された前記被印刷媒体の少なくとも一点の位置情報を検出する検出手段と、検出された前記少なくとも一点の位置情報を前記変形形状パターンと照合して、前記被印刷媒体の変形形状を算出し、前記変形形状から、前記ノズル面と前記被印刷媒体の被印刷面との距離を算出するヘッド距離算出手段と、前記変形形状に応じて前記吐出ヘッド及び前記相対移動手段の少なくとも一方を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本適用例にかかる印刷装置によれば、検出手段によって被印刷媒体の少なくとも一点の位置情報を検出し、ヘッド距離算出手段によって、当該位置情報とパターン形状記憶手段に記憶された変形形状パターンとを照合することによって、被印刷媒体の変形形状を算出することができる。被印刷媒体の少なくとも一点の位置情報を検出し、当該位置情報と変形形状パターンとを照合することによって、被印刷媒体の変形形状を算出するため、被印刷媒体の変形形状を迅速に求めることができる。
被印刷媒体の変形形状と、媒体保持手段と吐出ヘッドとの位置関係とから、ノズル面と被印刷面との距離を算出することができる。ノズル面と被印刷面との距離を直接計測する場合にくらべて、当該距離を迅速に求めることができる。また、ノズル面と被印刷面との距離の算出は、吐出ヘッドからの吐出に先立って予め実施できるため、距離の算出を実施することに起因して印刷速度が低下することを、実質的になくすることができる。
制御手段によって、変形形状に対応するノズル面と被印刷面との距離に応じて吐出ヘッド及び相対移動手段の少なくとも一方を制御することで、被印刷媒体が変形することによって生じたノズル面と被印刷面との距離の変化に対応して、液滴の着弾位置を補正することができる。これにより、当該距離の変化に起因する着弾位置のずれを抑制することができる。すなわち、被印刷媒体が変形することに起因して印刷品質が損なわれることを抑制することができる。
[適用例2]上記適用例にかかる印刷装置において、前記ヘッド距離算出手段は、前記変形形状から、前記相対移動手段による相対移動方向における距離と前記被印刷面に沿った距離との関係をさらに算出し、前記制御手段は、相対移動方向における距離と前記被印刷面に沿った距離との関係に基づいて、前記被印刷面における着弾位置の間の距離が所定の距離となる着弾位置に前記液滴を着弾させることが好ましい。
この印刷装置によれば、ヘッド距離算出手段によって、相対移動方向における距離と被印刷面に沿った距離との関係が算出される。これにより、吐出ヘッドからの吐出間隔(距離)と、当該吐出間隔に対応する被印刷面における着弾位置間の距離との関係が算出される。被印刷媒体が変形した場合、被印刷面が相対移動方向に対して傾くため、相対移動方向における吐出間隔(距離)に対して、被印刷面における着弾位置間の距離が長くなる。制御手段が、ヘッド距離算出手段によって算出された吐出間隔に対応する被印刷面における着弾位置間の距離との関係に基づいて、被印刷面における着弾位置間の距離が所定の距離となる着弾位置に液滴を着弾させることで、被印刷媒体が変形することに起因して被印刷面における着弾位置間が長くなることを抑制することができる。
[適用例3]上記適用例にかかる印刷装置において、前記検出手段は、少なくとも前記保持面に平行な方向に進行する光を射出する発光部と、前記発光部から射出された光を検出する受光部と、前記発光部から前記受光部に至る光路と、前記保持面との、前記保持面に垂直な方向における距離を変更する距離変更手段と、を備えることが好ましい。
この印刷装置によれば、発光部から射出された光を受光部で検出することによって、発光部から受光部に至る光路に物体が存在することを検出することができる。距離変更手段によって、光路と保持面との距離を変えることができる。これにより、保持面上の被印刷媒体が光路を遮る際の光路と保持面との距離を検出して、保持面上の被印刷媒体の高さを測定することができる。
[適用例4]上記適用例にかかる印刷装置において、前記検出手段は、前記受光部と前記発光部との組みを複数備えることが好ましい。
この印刷装置によれば、複数組の受光部と発光部とによって、複数の位置の高さを測定することができる。また、例えば、2組の受光部と発光部との組みを、光路が互いに交差する位置に配置することで、保持面に平行な方向における高さ測定位置を、光路の交差部分に特定することができる。
[適用例5]上記適用例にかかる印刷装置において、前記検出手段は、前記受光部及び前記発光部と、前記保持面との、前記保持面に平行な方向における相対位置を変更する位置変更手段をさらに備えることが好ましい。
この印刷装置によれば、位置変更手段によって、受光部及び発光部と、保持面との、保持面に平行な方向における相対位置を変更することができる。これにより、受光部から発光部に至る光路と保持面との保持面に平行な方向における相対位置を、任意の相対位置に設定することができる。すなわち、高さ測定位置を、任意の位置に設定することができる。また、1組の受光部及び発光部で、複数の位置における高さを測定することができる。
[適用例6]上記適用例にかかる印刷装置において、前記制御手段は、前記吐出ノズルから吐出された前記液滴の飛行速度を調整する吐出速度調整手段を備え、前記液滴の飛行速度を調整することによって着弾位置を制御することが好ましい。
この印刷装置によれば、吐出速度調整手段によって、液滴の飛行速度を調整することができる。吐出ノズルから吐出された液滴が被印刷面に着弾するまでの飛行時間は、ノズル面と被印刷面との距離を液滴の飛行速度で除した時間である。当該飛行時間は、吐出された液滴が相対移動方向に移動する時間でもある。当該飛行時間によって、液滴が吐出された位置から着弾位置までの相対移動方向における距離が定まる。すなわち着弾位置が定まる。ノズル面と被印刷面との距離が変動しても、飛行速度を調整することで、飛行時間が変動することを抑制することができる。すなわち、着弾位置を適切な位置に維持することができる。
[適用例7]上記適用例にかかる印刷装置において、前記制御手段は、前記吐出ノズルからの吐出周期を調整する吐出周期調整手段を備え、前記液滴の吐出周期を調整することによって着弾位置を制御することが好ましい。
この印刷装置によれば、吐出周期調整手段によって、吐出ノズルからの吐出周期を調整することができる。吐出ヘッドと被印刷媒体との相対移動速度が一定の場合、相対移動方向における液滴の着弾位置間の距離は、吐出周期に比例する。吐出周期を調整することで、着弾位置を調整することができる。すなわち、着弾位置を適切な位置に維持するように調整することができる。
[適用例8]上記適用例にかかる印刷装置において、前記制御手段は、前記相対移動手段による相対移動速度を調整する相対移動速度調整手段を備え、前記相対移動速度を調整することによって着弾位置を制御することが好ましい。
この印刷装置によれば、相対移動速度調整手段によって、相対移動手段による相対移動速度を調整することができる。吐出ヘッドからの吐出周期が一定の場合、相対移動方向における液滴の着弾位置間の距離は、相対移動速度に比例する。相対移動速度を調整することで、着弾位置を調整することができる。すなわち、着弾位置を適切な位置に維持するように調整することができる。
[適用例9]上記適用例にかかる印刷装置において、前記制御手段は、前記吐出ヘッドと前記媒体保持手段とを、前記ノズル面に垂直な方向において離接させるヘッド離接手段を備え、前記ノズル面と前記被印刷面との距離を調整することによって着弾位置を制御することが好ましい。
この印刷装置によれば、ヘッド離接手段によって、吐出ヘッドと媒体保持手段とを、ノズル面に垂直な方向において離接させることができる。すなわち、媒体保持手段に保持された被印刷媒体とノズル面とを離接させることができる。これにより、被印刷媒体とノズル面との距離を調整して、被印刷媒体とノズル面との距離の変動に起因する着弾位置の変動を抑制するように着弾位置を制御することができる。
[適用例10]本適用例にかかる印刷方法は、液状体を液滴として吐出する吐出ノズルが開口したノズル面を備える吐出ヘッドと、被印刷媒体とを、相対移動させると共に前記吐出ノズルから前記液滴を吐出させることによって、前記被印刷媒体上に前記液状体を配置し、画像を形成する印刷方法であって、前記被印刷媒体の変形形状パターンを記憶するパターン形状記憶工程と、前記被印刷媒体の少なくとも一点の位置情報を検出する検出工程と、検出された前記少なくとも一点の位置情報を前記変形形状パターンと照合して、前記被印刷媒体の変形形状を算出し、前記変形形状から、前記ノズル面と前記被印刷媒体の被印刷面との距離を算出するヘッド距離算出工程と、前記変形形状に応じて前記液滴の着弾位置を制御して前記被印刷面に着弾させる液状体配置工程と、を有することを特徴とする。
本適用例にかかる印刷方法によれば、検出工程において被印刷媒体の少なくとも一点の位置情報を検出し、ヘッド距離算出工程において、当該位置情報とパターン形状記憶工程において記憶された変形形状パターンとを照合することによって、被印刷媒体の変形形状を算出することができる。被印刷媒体の少なくとも一点の位置情報を検出し、当該位置情報と変形形状パターンとを照合することによって、被印刷媒体の変形形状を算出するため、被印刷媒体の変形形状を迅速に求めることができる。
被印刷媒体の変形形状と、媒体保持手段と吐出ヘッドとの位置関係とから、ノズル面と被印刷面との距離を算出することができる。ノズル面と被印刷面との距離を直接計測する場合にくらべて、当該距離を迅速に求めることができる。また、ノズル面と被印刷面との距離の算出は、吐出ヘッドからの吐出に先立って予め実施できるため、距離の算出を実施することに起因して印刷速度が低下することを、実質的になくすることができる。
液状体配置工程において、変形形状に対応するノズル面と被印刷面との距離に応じて液滴の着弾位置を制御することで、被印刷媒体が変形することによって生じたノズル面と被印刷面との距離の変化に対応して、液滴の着弾位置を補正することができる。これにより、当該距離の変化に起因する着弾位置のずれを抑制することができる。すなわち、被印刷媒体が変形することに起因して印刷品質が損なわれることを抑制することができる。
[適用例11]上記適用例にかかる印刷方法において、前記ヘッド距離算出工程では、前記変形形状から、相対移動方向における距離と前記被印刷面に沿った距離との関係をさらに算出し、前記液状体配置工程では、前記相対移動方向における距離と前記被印刷面に沿った距離との関係に基づいて、前記被印刷面における前記着弾位置間の距離が所定の距離となる着弾位置に前記液滴を着弾させることが好ましい。
この印刷方法によれば、ヘッド距離算出工程において、相対移動方向における距離と被印刷面に沿った距離との関係が算出される。これにより、吐出ヘッドからの吐出間隔(距離)と、当該吐出間隔に対応する被印刷面における着弾位置間の距離との関係が算出される。被印刷媒体が変形した場合、被印刷面が相対移動方向に対して傾くため、相対移動方向における吐出間隔(距離)に対して、被印刷面における着弾位置間の距離が長くなる。液状体配置工程において、ヘッド距離算出工程において算出された吐出間隔に対応する被印刷面における着弾位置間の距離との関係に基づいて、被印刷面における着弾位置間の距離が所定の距離となる着弾位置に液滴を着弾させることで、被印刷媒体が変形することに起因して被印刷面における着弾位置間が長くなることを抑制することができる。
(a)は、マーキング画像が印刷された半導体パッケージを示す説明図。(b)は、半導体パッケージが保持基板上に整列させられたパッケージ印刷体を示す説明図。(c)は、半導体チップに印刷されたマーキング画像を示す説明図。(d)は、半導体チップが保持基板上に整列させられた状態を示す説明図。 印刷システムの構成を示す説明図。 (a)は、液滴吐出装置の概略構成を示す外観斜視図。(b)は、液滴吐出装置の媒体機構部の構成を示す説明図。 (a)は、液滴吐出ヘッドの概略構成を示す外観斜視図。(b)は、液滴吐出ヘッドの構造を示す斜視断面図。(c)は、液滴吐出ヘッドの吐出ノズルの部分の構造を示す断面図。 液滴吐出装置の電気的構成を示す電気構成ブロック図。 液滴吐出ヘッドの電気的構成と信号の流れを示す説明図。 (a)は、圧電素子に印加する駆動信号の駆動波形の基本波形を示す図。(b)は、駆動波形に対応した圧電素子の動作による液滴吐出ヘッドの吐出動作を示す模式断面図。 (a)は、吐出ノズルの配置位置を示す説明図。(b)は、液滴をノズル列の延在方向に直線状に着弾させた状態を示す説明図。(c)は、液滴を主走査方向に直線状に着弾させた状態を示す説明図。(d)は、液滴を面状に着弾させた状態を示す説明図。 (a)は、被印刷面が通常状態の場合の着弾位置と、被印刷面が傾いた場合の着弾位置とを示す説明図。(b)は、液滴の飛行速度を調整して着弾位置を制御する方法を示す説明図。 (c)は、液滴の吐出周期を調整して着弾位置を制御する方法を示す説明図。(d)は、液滴吐出ヘッドと被印刷物との相対移動速度を調整して着弾位置を制御する方法を示す説明図。(e)は、液滴吐出ヘッドと被印刷物との距離を調整して着弾位置を制御する方法を示す説明図。 印刷工程における各工程を示すフローチャート。 被印刷媒体の変形形状パターンを示す説明図。 被印刷媒体の変形形状パターンを示す説明図。 被印刷媒体の変形形状パターンを示す説明図。 (a)は、液滴吐出装置の概略構成を示す外観斜視図。(b)は、高さ検出ユニットの構成を示す平面視の説明図。(c)は、高さ検出ユニットの構成を示す側面視の説明図。 被印刷媒体の変形形状パターンを示す説明図。
以下、本発明に係る印刷装置、及び印刷方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態は、マーキング対象物にマーキング画像を印刷する印刷システムにおける液滴吐出装置を例にして説明する。液滴吐出装置は、液滴吐出ヘッドを備え、液滴吐出ヘッドから機能液の液滴を吐出して画像を印刷する装置である。なお、以下の説明において参照する図面では、図示の便宜上、部材又は部分の縦横の縮尺を実際のものとは異なるように表す場合がある。
<液滴吐出法>
最初に、画像の印刷に用いられる液滴吐出法について説明する。液滴吐出法は、材料の使用に無駄が少なく、しかも所望の位置に所望の量の材料を精度よく配置できるという利点を有する。液滴吐出法の吐出技術としては、帯電制御方式、加圧振動方式、電気機械変換方式、電気熱変換方式、静電吸引方式などが挙げられる。
このうち、電気機械変換方式は、ピエゾ素子(圧電素子)がパルス的な電気信号を受けて変形する性質を利用したもので、ピエゾ素子が変形することによって液状の材料を貯留した空間に可撓性を有する材料で形成された部材を介して圧力を与え、この空間から液状材料を押し出して吐出ノズルから吐出させるものである。ピエゾ方式は、液状材料を加熱することがないため、材料の組成などへの影響が少ないという利点を有する。また、駆動電圧を調整することによって液滴の大きさを容易に調整することができたり、駆動波形の形状を調整することによって、液滴の飛行速度を調整することができたりするなどの利点を有する。本実施形態では、材料の組成などに影響を与えないため液状材料選択の自由度が高いこと、及び液滴の大きさや飛行速度を容易に調整することができるため液滴の制御性がよいことから、上記ピエゾ方式を用いる液滴吐出ヘッドを備える液滴吐出装置を例にして説明する。
<マーキング対象物>
次に、被印刷媒体としてのマーキング対象物について、図1を参照して説明する。図1は、マーキング対象物と、マーキング対象物に印刷されたマーキング画像とを示す説明図である。図1(a)は、マーキング画像が印刷された半導体パッケージを示す説明図であり、図1(b)は、半導体パッケージが保持基板上に整列させられたパッケージ印刷体を示す説明図であり、図1(c)は、半導体チップに印刷されたマーキング画像を示す説明図であり、図1(d)は、半導体チップが保持基板上に整列させられた状態を示す説明図である。
図1(a)に示した、半導体パッケージ11は、フリップチップ接続で実装するパッケージである。バンプが形成された面の反対側の面にマーキング画像であるパッケージ画像110が印刷されている。パッケージ画像110は、例えば、ロゴマーク、製品名称、製品型番、ロット番号などの画像である。
図1(b)に示したように、半導体パッケージ11を保持基板12の上に整列させて仮固定し、パッケージ印刷体10を構成する。パッケージ印刷体10に印刷する画像を、パッケージ印刷画像110Aと表記する。パッケージ印刷体10を、液滴吐出装置1(図3参照)の媒体載置台30(図3参照)に載置して、パッケージ印刷体10にパッケージ印刷画像110Aを印刷することで、半導体パッケージ11にパッケージ画像110を印刷する。パッケージ印刷体10が、被印刷媒体に相当する。
図1(c)に示した、半導体チップ16は、ボンディングパットが形成された面の反対側の面にマーキング画像であるチップ画像150が印刷されている。チップ画像150は、例えば、ロゴマーク、製品名称、製品型番、ロット番号などの画像である。
図1(d)に示したように、半導体チップ16を保持基板17の上に整列させて仮固定し、チップ印刷体15を構成する。チップ印刷体15に印刷する画像を、チップ印刷画像150Aと表記する。チップ印刷体15を、液滴吐出装置1の媒体載置台30に載置して、チップ印刷体15にチップ印刷画像150Aを印刷することで、半導体チップ16にチップ画像150を印刷する。チップ印刷体15が、被印刷媒体に相当する。
<印刷システム>
次に、上述したチップ印刷体15のような印刷対象物に、チップ印刷画像150Aのような画像を印刷する印刷システムについて、図2を参照して説明する。図2は、印刷システムの構成を示す説明図である。
図2に示したように、印刷システム100は、液滴吐出装置1と、搬送ロボット102と、前処理装置103と、温度調整装置104aと、温度調整装置104bと、ロード装置105と、アンロード装置106と、印刷システム制御装置107と、入出力装置108と、表示装置109と、を備えている。
チップ印刷体15などは、所定の格納棚(図示省略)に装着される。チップ印刷体15などが装着された格納棚をロード装置105に装填することで、チップ印刷体15などが、印刷システム100に供給される。
印刷システム100における印刷が終了したチップ印刷体15などは、アンロード装置106の待機テーブル(図示省略)上に移動され、アンロード装置106に装填された格納棚に装着される。当該格納棚をアンロード装置106から取り出すことによって、印刷済みのチップ印刷体15などが、印刷システム100から除材される。
搬送ロボット102は、ロード装置105に装填された格納棚から取り出されて待機テーブル上に置かれたチップ印刷体15などを、液滴吐出装置1や前処理装置103などにおける所定の位置に載置する。また、液滴吐出装置1や前処理装置103などで印刷などの処理が実施されたチップ印刷体15などを、液滴吐出装置1や前処理装置103などから除材して、次の処理を実施する装置に供給する。
液滴吐出装置1は、チップ印刷体15のような印刷対象物に、チップ印刷画像150Aのような画像を印刷する。液滴吐出装置1は、搬送ロボット102によって、媒体載置台30上に供給されたチップ印刷体15のような印刷対象物を保持して、チップ印刷画像150Aのような画像を印刷する。液滴吐出装置1が、印刷装置に相当する。
前処理装置103は、チップ印刷体15などを、液滴吐出装置1によって印刷するために好適な状態にするための前処理を実施する。また、チップ印刷画像150Aなどを構成する機能液を硬化させるための硬化光を照射する硬化装置として用いられる場合もある。前処理装置103は、搬送ロボット102によって、前処理テーブル71上に供給されたチップ印刷体15のような印刷対象物を保持して、前処理などを実施する。
温度調整装置104a及び温度調整装置104bは、チップ印刷体15などの温度を、前処理装置103による処理や、液滴吐出装置1による印刷を実施するために好適な温度に調整する。また、チップ印刷画像150Aなどを構成する機能液を硬化させるための加熱などの後処理を実施するために用いられる場合もある。
印刷システム制御装置107は、画像データにしたがって、上記した各装置などを制御して、チップ印刷体15のような印刷対象物に、チップ印刷画像150Aのような画像を印刷させる。
入出力装置108は、印刷システム制御装置107に接続されている。入出力装置108は、印刷システム制御装置107の記憶装置に記憶させるプログラムやデータなどを入力するための入力手段として機能する。印刷システム制御装置107は、記憶装置に記憶されたプログラムやデータなどにしたがって、上記した各装置などを制御する。また、入出力装置108は、各装置などの稼働にともなって取得されるデータの出力手段としても、機能する。
表示装置109は、各装置などの稼働状態などを表示する手段として機能する。
<液滴吐出装置>
次に、液滴吐出装置1の構成の全般について、図3を参照して説明する。図3は、液滴吐出装置の概略構成を示す図である。図3(a)は、液滴吐出装置の概略構成を示す外観斜視図である。図3(b)は、液滴吐出装置の媒体機構部の構成を示す説明図である。
図3に示すように、液滴吐出装置1は、ヘッド機構部2と、媒体機構部3と、機能液供給部4と、保守装置部5とを備えている。ヘッド機構部2は、機能液を液滴として吐出する液滴吐出ヘッド20を有している。媒体機構部3は、液滴吐出ヘッド20から吐出された液滴の吐出対象であるワークWを載置する媒体載置台30を有している。機能液供給部4は、貯留タンクと、中継タンクと、給液チューブとを有し、当該給液チューブが、液滴吐出ヘッド20に接続されている。給液チューブを介して、機能液供給部4から液滴吐出ヘッド20に、機能液が供給される。保守装置部5は、液滴吐出ヘッド20の検査又は保守を実施する各装置を備えている。液滴吐出装置1は、また、これら各機構部などを総括的に制御する吐出装置制御部7を備えている。
さらに、液滴吐出装置1は、床上に設置された複数の支持脚8と、支持脚8の上側に設置された定盤9とを備えている。定盤9の上側には、媒体機構部3が定盤9の長手方向(X軸方向)に延在する状態で配設されている。媒体機構部3の上方には、定盤9に立設された2本の支持柱で支持されているヘッド機構部2が、媒体機構部3と直交する方向(Y軸方向)に延在する状態で配設されている。また、定盤9の傍らには、ヘッド機構部2の液滴吐出ヘッド20に連通する給液チューブを有する機能液供給部4の貯留タンクなどが配置されている。ヘッド機構部2の一方の支持柱の近傍には、保守装置部5が媒体機構部3と並んでX軸方向に配設されている。さらに、定盤9の下側に、吐出装置制御部7が収容されている。
ヘッド機構部2は、液滴吐出ヘッド20を有するヘッドユニット21と、ヘッドユニット21を有するヘッドキャリッジと、ヘッドキャリッジが吊設された移動枠22と、移動枠22をY軸方向に移動させるY軸走査機構26とを、備えている。
移動枠22を、Y軸走査機構26によってY軸方向に移動させることで、液滴吐出ヘッド20をY軸方向に自在に移動させる。また、移動した位置に保持する。
媒体機構部3は、媒体載置台30と、X軸走査機構31と、高さ検出ユニット32とを備えている。X軸走査機構31は、スライド台30Aと、スライドベース31Aとを備えている。スライドベース31Aは、定盤9の上側に固定されてX軸方向に延在している。スライド台30Aは、スライドベース31Aに、X軸方向に摺動自在に支持されている。スライド台30Aは、駆動モーター(図示省略)によって、スライドベース31Aに沿って、X軸方向に自在に移動させられる。また、移動した位置に保持される。媒体載置台30は、回動機構(図示省略)を介してスライド台30Aに支持されている。媒体載置台30は、回動機構によって鉛直軸(Z軸)まわりに回動自在であって任意の位置で保持可能に、スライド台30Aに支持されている。
媒体機構部3は、媒体載置台30を、X軸走査機構31によって、X軸方向に移動させることで、媒体載置台30に載置されたワークWをX軸方向に自在に移動させる。また、移動した位置に保持する。媒体載置台30が、媒体保持手段に相当する。X軸走査機構31が、相対移動手段に相当する。
液滴吐出ヘッド20は、Y軸方向の吐出位置まで移動して停止し、下方にあるワークWのX軸方向の移動に同調して、機能液を液滴として吐出する。X軸方向に移動するワークWと、Y軸方向に移動する液滴吐出ヘッド20とを相対的に制御することにより、ワークW上の任意の位置に液滴を着弾させることで、所望する平面形状の描画を実施することが可能である。液滴吐出ヘッド20が、吐出ヘッドに相当する。
媒体機構部3が備える高さ検出ユニット32は、高さ検出センサー33と、センサー昇降機構34とを備えている。高さ検出センサー33は、発光部33aと、受光部33bとを備えている。発光部33a及び受光部33bはそれぞれセンサー昇降機構34の先端に固定されている。発光部33aを支持するセンサー昇降機構34をセンサー昇降機構34aと表記し、受光部33bを支持するセンサー昇降機構34をセンサー昇降機構34bと表記する。発光部33a及び受光部33bは、センサー昇降機構34によって、Z軸方向に移動可能であって、任意の高さに保持可能である。センサー昇降機構34aとセンサー昇降機構34bとは、Y軸方向においてスライドベース31Aを間に挟む位置で、定盤9に立設されている。
発光部33aは、射出した光束330の光軸がY軸方向となる姿勢で、センサー昇降機構34aに保持されている。受光部33bは、光検出面を発光部33a側に向けて、センサー昇降機構34bに保持されている。発光部33aと受光部33bとのZ軸方向の高さ関係は、光束330の光軸が受光部33bの光検出面の中心に一致する状態を、発光部33aと受光部33bとが同じ高さであると表記する。
発光部33aと受光部33bとが同じ高さであり、発光部33aの発光量が一定である場合、受光部33bによって検出される光量によって、光束330を遮る物体の有無を検出することができる。また、光束330が、境界線を境にして、光が遮られる領域と光が受光部33bに到達する領域とに分かれる場合、受光部33bによって検出される光量によって、境界線の位置を特定することができる。例えば、媒体載置台30のワークWなどを載置する面の位置を検出することができる。発光部33a及び受光部33bの高さを予め求めておくことによって、媒体載置台30に載置されたチップ印刷体15などの被印刷面の高さを検出することができる。媒体載置台30に載置されたチップ印刷体15などをX軸方向に移動させ、X軸方向の位置が光束330の光軸の位置に合致した部分の高さを順次検出することで、チップ印刷体15などの被印刷面の概略形状を検出することができる。高さ検出ユニット32が、検出手段に相当する。
保守装置部5は、各種検査装置、各種保守装置、及び保守装置走査機構を備えている。検査装置は、液滴吐出ヘッド20の吐出状態の検査を実施する吐出検査ユニットなどの、液滴吐出ヘッド20の検査を実施する装置である。保守装置は、液滴吐出ヘッド20の各種の保守を実施する装置である。保守装置走査機構は、これらの各装置をX軸方向に移動可能であって、任意の位置に保持可能に支持する装置である。
液滴吐出ヘッド20の検査や保守を実施する際には、ヘッドユニット21(液滴吐出ヘッド20)が、Y軸走査機構を用いて保守装置部5に臨む位置に移動させられる。また、実施する検査又は保守に対応する検査装置又は保守装置が、保守装置走査機構によって、ヘッドユニット21(液滴吐出ヘッド20)に臨む位置に移動させられる。
<液滴吐出ヘッド>
次に、液滴吐出ヘッド20について、図4を参照して説明する。図4は、液滴吐出ヘッドの概略構成を示す図である。図4(a)は、液滴吐出ヘッドの概略構成を示す外観斜視図であり、図4(b)は、液滴吐出ヘッドの構造を示す斜視断面図であり、図4(c)は、液滴吐出ヘッドの吐出ノズルの部分の構造を示す断面図である。図4に示したY軸方向、及びZ軸方向は、液滴吐出ヘッド20が液滴吐出装置1に装着された状態において、図3に示したY軸方向、又はZ軸方向と一致している。
図4(a)に示したように、液滴吐出ヘッド20は、ノズル基板25を備えている。ノズル基板25には、多数の吐出ノズル24が略一直線状に並んだノズル列24Aが2列形成されている。吐出ノズル24から機能液を液滴として吐出し、対向する位置にある描画対象物などに着弾させることで、当該位置に機能液を配置する。ノズル列24Aは、液滴吐出ヘッド20が液滴吐出装置1に装着された状態で、図3に示したY軸方向に延在している。ノズル列24Aにおいて吐出ノズル24は等間隔のノズルピッチで並んでおり、2列のノズル列24A間で、吐出ノズル24の位置がY軸方向に半ノズルピッチずれている。したがって、液滴吐出ヘッド20としては、Y軸方向に半ノズルピッチ間隔で機能液の液滴を配置することができる。ノズル基板25の外側(圧力室58の反対側)の面が、ノズル面に相当する。
図4(b)及び(c)に示すように、液滴吐出ヘッド20は、ノズル基板25に圧力室プレート51が積層されており、圧力室プレート51に振動板52が積層されている。
圧力室プレート51には、液滴吐出ヘッド20に供給される機能液が常に充填される液たまり55が形成されている。液たまり55は、振動板52と、ノズル基板25と、圧力室プレート51の壁とに囲まれた空間である。機能液は、機能液供給部4から液滴吐出ヘッド20に供給され、振動板52の液供給孔53を経由して液たまり55に供給される。また、圧力室プレート51には、複数のヘッド隔壁57によって区切られた圧力室58が形成されている。振動板52と、ノズル基板25と、2個のヘッド隔壁57とによって囲まれた空間が圧力室58である。
圧力室58は吐出ノズル24のそれぞれに対応して設けられており、圧力室58の数と吐出ノズル24の数とは同じである。圧力室58には、2個のヘッド隔壁57の間に位置する供給口56を経由して、液たまり55から機能液が供給される。ヘッド隔壁57と圧力室58と吐出ノズル24と供給口56との組は、液たまり55に沿って1列に並んでおり、1列に並んだ吐出ノズル24がノズル列24Aを形成している。図4(b)では図示省略したが、図示した吐出ノズル24を含むノズル列24Aに対して液たまり55に関して略対称位置に、1列に並んで配設された吐出ノズル24がもう1列のノズル列24Aを形成している。当該ノズル列24Aに対応するヘッド隔壁57と圧力室58と供給口56との組が、1列に並んでいる。
振動板52の圧力室58を構成する部分には、それぞれ圧電素子59の一端が固定されている。圧電素子59の他端は、固定板54(図7参照)を介して液滴吐出ヘッド20全体を支持する基台(図示省略)に固定されている。
圧電素子59は、電極層と圧電材料とを積層した活性部を有している。圧電素子59は、電極層に駆動電圧を印加することで、活性部が長手方向(図4(b)又は(c)における振動板52の厚さ方向)に縮む。電極層に印加されていた駆動電圧が解除されることで、活性部が元の長さに戻る。
電極層に駆動電圧が印加されて、圧電素子59の活性部が縮むことで、圧電素子59の一端が固定された振動板52が圧力室58と反対側に引張られる力を受ける。振動板52が圧力室58と反対側に引張られることで、振動板52が圧力室58の反対側に撓む。これにより、圧力室58の容積が増加することから、機能液が液たまり55から供給口56を経て圧力室58に供給される。次に、電極層に印加されていた駆動電圧が解除されると、活性部が元の長さに戻ることで、圧電素子59が振動板52を押圧する。振動板52が押圧されることで、圧力室58側に戻る。これにより、圧力室58の容積が急激に元に戻る。すなわち増加していた容積が減少することから、圧力室58内に充填されていた機能液に圧力が加わり、当該圧力室58に連通して形成された吐出ノズル24から機能液が液滴となって吐出される。
<液滴吐出装置の電気的構成>
次に、上述したような構成を有する液滴吐出装置1を駆動するための電気的構成について、図5を参照して説明する。図5は、液滴吐出装置の電気的構成を示す電気構成ブロック図である。
液滴吐出装置1は、上述した印刷システム制御装置107を介してデータの入力や、稼働開始や停止などの制御指令の入力を行うことで、制御される。印刷システム制御装置107は、演算処理を行うホストコンピューター66を有し、インターフェイス(I/F)67を介して吐出装置制御部7と接続されている。
図2を参照して説明したように、入出力装置108及び表示装置109が、印刷システム制御装置107と接続されている。入出力装置108は、液滴吐出装置1を制御するためのプログラムやデータなどを入力するための入力手段として機能する。また、入出力装置108は、液滴吐出装置1の稼働にともなって取得されるデータの出力手段としても、機能する。表示装置109は、液滴吐出装置1の稼働状態などを表示する手段として機能する。入出力装置108は、例えば、情報を入力可能なキーボード、記録媒体を介して情報を入出力する外部入出力装置、外部入出力装置を介して入力された情報を保存しておく記録部、モニター装置などである。
液滴吐出装置1の吐出装置制御部7は、入出力インターフェイス(I/F)47と、CPU(Central Processing Unit)44と、ROM(Read Only Memory)45と、RAM(Random Access Memory)46と、ハードディスク48と、を有している。また、ヘッドドライバー20dと、駆動機構ドライバー40dと、給液ドライバー4dと、保守検査ドライバー5dと、検出部インターフェイス(I/F)43と、を有している。これらは、データバス49を介して互いに電気的に接続されている。
入出力インターフェイス47は、印刷システム制御装置107とデータの授受を行い、CPU44は、印刷システム制御装置107からの指令に基づいて各種演算処理を行い、液滴吐出装置1の各部の動作を制御する制御信号を出力する。RAM46は、CPU44からの指令に従って、印刷システム制御装置107から受け取った制御コマンドや印刷データを一時的に保存する。ROM45は、CPU44が各種演算処理を行うためのルーチン等を記憶している。ハードディスク48は、印刷システム制御装置107から受け取った制御コマンドや印刷データを保存したり、CPU44が各種演算処理を行うためのルーチン等を記憶したりしている。
ヘッドドライバー20dには、ヘッド機構部2を構成するヘッドユニット21が有する液滴吐出ヘッド20が接続されている。ヘッドドライバー20dは、CPU44からの制御信号に従って液滴吐出ヘッド20を駆動して、機能液の液滴を吐出させる。
駆動機構ドライバー40dには、Y軸走査機構26のヘッド移動モーターと、X軸走査機構31のX軸駆動モーターと、センサー昇降機構34の駆動源と、各種駆動源を有する各種駆動機構を含む駆動機構41とが接続されている。各種駆動機構は、アライメントカメラを移動するためのカメラ移動モーターや、媒体載置台30のθ駆動モーターなどである。駆動機構ドライバー40dは、CPU44からの制御信号に従って上記モーターなどを駆動して、液滴吐出ヘッド20とチップ印刷体15のような印刷対象物とを相対移動させて印刷対象物の任意の位置と液滴吐出ヘッド20とを対向させ、ヘッドドライバー20dと協働して、印刷対象物上の任意の位置に機能液の液滴を着弾させる。
保守検査ドライバー5dには、保守装置部5を構成する保守ユニット5Aの吸引ユニットと、ワイピングユニットとが接続されている。保守検査ドライバー5dには、保守装置部5を構成する検査ユニット5Bが有する吐出検査ユニットや、重量測定ユニットなども接続されている。
保守検査ドライバー5dは、CPU44からの制御信号に従って、吸引ユニット、又はワイピングユニットを駆動して、液滴吐出ヘッド20の保守作業を実施させる。また、吐出検査ユニットを駆動して、吐出の有無や着弾位置精度などの、液滴吐出ヘッド20の吐出状態の検査を実施させる。また、重量測定ユニットを駆動して、液滴吐出ヘッド20から吐出される機能液の液滴の重量である吐出重量の測定を実施させる。
給液ドライバー4dには、機能液供給部4が接続されている。給液ドライバー4dは、CPU44からの制御信号に従って機能液供給部4を駆動して、液滴吐出ヘッド20に機能液を供給する。検出部インターフェイス(I/F)43には、高さ検出センサー33などの各種センサーを有する検出部42が接続されている。検出部42の各センサーによって検出された検出情報が検出部インターフェイス43を介してCPU44に伝達される。
<液滴の吐出>
次に、液滴吐出装置1における液滴吐出ヘッド20からの液滴の吐出制御方法について、図6を参照して説明する。図6は、液滴吐出ヘッドの電気的構成と信号の流れを示す説明図である。
上述したように、液滴吐出装置1は、液滴吐出装置1の各部の動作を制御する吐出装置制御部7を備えている。吐出装置制御部7は、制御信号を出力するCPU44と、液滴吐出ヘッド20の電気的な駆動制御を行うヘッドドライバー20dとを備えている。
図6に示すように、ヘッドドライバー20dは、FFCケーブルを介して各液滴吐出ヘッド20と電気的に接続されている。また、液滴吐出ヘッド20は、吐出ノズル24(図4参照)ごとに設けられた圧電素子59に対応して、シフトレジスター(SL)85と、ラッチ回路(LAT)86と、レベルシフター(LS)87と、スイッチ(SW)88とを備えている。
液滴吐出装置1における吐出制御は次のように行われる。最初に、CPU44がチップ印刷体15のような印刷対象物における機能液の配置パターンをデータ化したドットパターンデータをヘッドドライバー20dに伝送する。そして、ヘッドドライバー20dは、ドットパターンデータをデコードして吐出ノズル24ごとのON/OFF(吐出/非吐出)情報であるノズルデータを生成する。ノズルデータは、シリアル信号(SI)化されて、クロック信号(CK)に同期して各シフトレジスター85に伝送される。
シフトレジスター85に伝送されたノズルデータは、ラッチ信号(LAT)がラッチ回路86に入力されるタイミングでラッチされ、さらにレベルシフター87でスイッチ88用のゲート信号に変換される。即ち、ノズルデータが「ON」の場合にはスイッチ88が開いて、圧電素子59に駆動信号(COM)が供給され、ノズルデータが「OFF」の場合にはスイッチ88が閉じられて、圧電素子59に駆動信号(COM)は供給されない。そして、「ON」に対応する吐出ノズル24からは機能液が液滴となって吐出され、吐出された機能液の液滴がチップ印刷体15のような印刷対象物の上に着弾して、印刷対象物の上に機能液が配置される。
<駆動波形>
次に、圧電素子59に印加する駆動信号(COM)の駆動波形、及び当該駆動波形の駆動信号を印加された圧電素子59の動作による吐出動作について、図7を参照して説明する。図7は、駆動波形の基本波形及び駆動波形に対応した圧電素子の動作を示す図である。図7(a)は、圧電素子に印加する駆動信号の駆動波形の基本波形を示す図であり、図7(b)は、駆動波形に対応した圧電素子の動作による液滴吐出ヘッドの吐出動作を示す模式断面図である。
図7(a)に示すように、駆動信号を印加する前の待機状態では、圧電素子59には一定の電圧が印加されている(図7(a)のA)。この電圧を中間電位と表記する。吐出を実施する際は、吐出開始前に、圧電素子59に印加する電圧を中間電位に引き上げ、吐出終了後に、グランドレベルに戻す。
圧電素子59を中間電位に維持した待機状態では、圧電素子59がわずかに縮んでいる。上述したように、圧電素子59は、一端が振動板52に固定されており、もう一端が固定板54に固定されている。図7(b)に示すように、圧電素子59がわずかに縮むことによって、振動板52が圧電素子59の側に引張られることで、振動板52が圧力室58の反対側に撓んでいる(図7(b)のA)。
駆動周期の最初の工程は、圧電素子59に印加する電圧を、中間電位から始まって、高電位に引き上げる(昇圧、図7(a)のB)。圧電素子59に印加される電圧が高くなることで、圧電素子59がさらに縮んで、振動板52が圧力室58と反対側に引張られる力を受ける。振動板52が圧力室58と反対側に引張られることで、可撓性を有する材料で形成された振動板52が圧力室58の反対側に撓む。これにより、圧力室58の容積が増加することから、機能液が液たまり55から供給口56を経て圧力室58に供給される(給液、図7(b)のB)。この工程を、昇圧給液工程と表記する。昇圧給液工程では、吐出ノズル24から空気が圧力室に入り込まないように、圧電素子59をゆっくり変位させる。圧電素子59に印加される高電位の電圧が、液滴吐出ヘッド20を駆動するために印加される駆動電圧に相当する。
昇圧給液工程後、圧電素子59に印加する電圧を高電位に保った状態を維持する。この状態を、吐出前待機状態と表記する(図7(a)のC)。圧電素子59を構成する圧電材料は、電圧変化が終了した後でも機械的な振動が残留しているため、その機械振動が収まるまで待機する工程が、吐出前待機状態である。
機械振動が収まる時間だけ吐出前待機状態を維持した後、圧電素子59に印加する電圧を、一気に降圧させる(図7(a)のD)。圧電素子59に印加する電圧を、一気に降圧させることによって、圧電素子59の変位が一気に零になり、圧力室58は急激に狭くなる。これにより、圧力室58内の圧力が急激に高くなり、圧力室58の内部に充填されていた機能液が、吐出ノズル24から吐出される(図7(b)のD)。この工程を、降圧吐出工程と表記する。
圧電素子59は、高電位の電圧値によって縮む量が異なる。圧電素子59が縮む量が異なることで、圧力室58の容積が増加する量も異なる。このため、当該高電位の電圧値を変えることによって、圧力室58に充填されて吐出される機能液の量、すなわち液滴吐出ヘッド20の吐出ノズル24からの吐出量を調整することができる。
また、圧電素子59は、高電位の電圧値によって圧電素子59の変位が一気に零になる際の時間が異なる。このため、当該高電位の電圧値を変えることによって、吐出ノズル24から吐出される液滴の吐出速度を調整することができる。すなわち、吐出された液滴の飛行速度を調整することができる。さらに、吐出前待機状態の時間や、高電位の電圧値や、電圧を降圧させる時間などを総合的に調整することによって、吐出量を一定に維持しながら液滴の吐出速度を調整することも可能である。
降圧吐出工程の次に、圧電素子59に印加する電圧を低電位に保った状態を維持する。この状態を、吐出後待機状態と表記する(図7(a)のE)。圧電素子59の機械振動が収まる時間だけ低電位状態を維持する工程が、吐出後待機状態である。
圧電素子59の機械振動が収まる時間だけ吐出後待機状態を維持した後、圧電素子59に印加する電圧を中間電位に引き上げて(図7(a)のF)、再び待機状態(中間電位)にする。
<着弾位置>
次に、液滴吐出ヘッド20の吐出ノズル24と、それぞれの吐出ノズル24から吐出された液滴の着弾位置と、の関係について、図8を参照して説明する。図8は、吐出ノズルと、それぞれの吐出ノズルから吐出された液滴の着弾位置と、の関係を示す説明図である。図8(a)は、吐出ノズルの配置位置を示す説明図であり、図8(b)は、液滴をノズル列の延在方向に直線状に着弾させた状態を示す説明図であり、図8(c)は、液滴を主走査方向に直線状に着弾させた状態を示す説明図であり、図8(d)は、液滴を面状に着弾させた状態を示す説明図である。図8に示したX軸方向及びY軸方向は、ヘッドユニット21が液滴吐出装置1に取り付けられた状態において、図3に示したX軸方向又はY軸方向と一致している。X軸方向が主走査方向であって、図8に示した矢印aの方向に吐出ノズル24(液滴吐出ヘッド20)を相対移動させながら、任意の位置において機能液の液滴を吐出することによって、X軸方向の任意の位置に液滴を着弾させることができる。
図8(a)に示すように、ノズル列24Aを構成する吐出ノズル24は、Y軸方向にノズルピッチPの中心間距離で配列されている。上述したように、2列のノズル列24Aをそれぞれ構成する吐出ノズル24同士は、Y軸方向において、相互に、ノズルピッチPの1/2ずつ位置がずれている。
図8(b)に示すように、着弾位置を示す着弾点91と、着弾した液滴の濡れ広がり状態を示す着弾円91Aとで、着弾した1滴の液滴の状態を示している。2列のノズル列24Aの全部の吐出ノズル24から、図8(b)に一点鎖線で示した仮想線L上に着弾させるタイミングで、それぞれ液滴を吐出させることによって、ノズルピッチPの1/2の中心間間隔で着弾円91Aが連なる直線が形成される。
図8(c)に示すように、一つの吐出ノズル24から連続して液滴を吐出させることによって、X軸方向に着弾円91Aが連なる直線が形成される。X軸方向における着弾点91間の中心間距離の最小値を、最小着弾距離dと表記する。最小着弾距離dは、主走査方向の相対移動速度と、吐出ノズル24の最小吐出間隔との積である。
最小着弾距離dは、主走査方向の相対移動速度を調整することによって調整可能である。また、最小着弾距離dは、最小吐出間隔を調整することによって調整可能である。
図8(d)に示すように、一点鎖線で示した仮想線L1,L2,L3上に着弾させるタイミングで、それぞれ液滴を吐出させることによって、ノズルピッチPの1/2の中心間間隔で着弾円91Aが連なる直線が、X軸方向に並列した着弾面が形成される。図8(d)に示した仮想線L1,L2,L3間の距離が最小着弾距離dの場合のそれぞれの着弾点91が、液滴吐出装置1によって機能液の液滴を配置可能な位置である。
画像の描画に際しては、画像の情報に従って、図8(d)に示したそれぞれの着弾点91の位置について、液滴を配置する位置を定める。例えば、当該配置位置、及び当該配置位置に液滴を吐出する吐出ノズル24を指定した配置表を形成し、配置表に従って機能液を着弾させることによって、画像の情報によって規定される画像を描画する。なお、図8(d)に示した例では、着弾円91Aの間に隙間が存在するが、ノズルピッチPや最小着弾距離dに対して、吐出する液滴の1滴あたりの吐出重量を適切に定めることによって、隙間なく機能液を配置することが可能である。もちろん、他の液滴と重ねることなく、1滴を独立させて配置することも可能である。
<着弾位置の制御>
次に、着弾位置に影響を及ぼす各要素を調整することによって、着弾位置を制御する例を、図9及び図10を参照して説明する。図9及び図10は、液滴吐出ヘッドからの吐出位置と被印刷面における着弾位置との関係を、着弾位置に影響を及ぼす各要素とともに示す説明図である。図9(a)は、被印刷面が通常状態の場合の着弾位置と、被印刷面が傾いた場合の着弾位置とを示す説明図であり、図9(b)は、液滴の飛行速度を調整して着弾位置を制御する方法を示す説明図であり、図10(c)は、液滴の吐出周期を調整して着弾位置を制御する方法を示す説明図である。図10(d)は、液滴吐出ヘッドと被印刷物との相対移動速度を調整して着弾位置を制御する方法を示す説明図であり、図10(e)は、液滴吐出ヘッドと被印刷物との距離を調整して着弾位置を制御する方法を示す説明図である。図9及び図10に示したX軸方向、及びZ軸方向は、図3に示したX軸方向、又はZ軸方向と一致している。
図9(a)に示すように、ノズル基板25の面と被印刷面F0との距離を、ヘッドギャップG0と表記する。被印刷面F1は、被印刷物が変形して、液滴吐出ヘッド20の相対移動方向に対して、傾いた状態を示している。
液滴吐出ヘッド20と、被印刷面F0との相対移動速度を相対速度U0と表記する。吐出ノズル24から吐出された液滴のZ軸方向の速度を、飛行速度V0と表記する。被印刷面F0に着弾させる場合、吐出位置X1で吐出された液滴は、飛行経路S0を、飛行時間t0(秒)間飛行して、被印刷面F0における着弾位置X0に着弾する。吐出位置X1と着弾位置X0とのX軸方向の距離を距離D0と表記する。X1及びX0は、吐出位置X1又は着弾位置X0のX軸方向の座標値を示している。相対速度U0と、飛行速度V0と、吐出位置X1と、着弾位置X0と、飛行時間t0との関係は、以下のように表せる。
D0=X0−X1
D0=t0×U0
G0=t0×V0
t0=D0/U0=G0/V0
被印刷面F1に着弾させる場合、吐出位置X1で吐出された液滴は、飛行経路S1を、飛行時間t1(秒)間飛行して、被印刷面F1における着弾位置X2に着弾する。吐出位置X1と着弾位置X2とのX軸方向の距離をD2と表記する。X1及びX2は、吐出位置X1又は着弾位置X2のX軸方向の座標値を示しており、D2=X2−X1である。距離(D2−D0)を距離D02と表記する。着弾位置X2におけるノズル基板25の面と被印刷面F1との距離を、ヘッドギャップG21と表記する。着弾位置X0におけるノズル基板25の面と被印刷面F1との距離を、ヘッドギャップG01と表記する。着弾位置X2における被印刷面F0と被印刷面F1とのZ軸方向の距離を、ヘッドギャップG20と表記する。着弾位置X0における被印刷面F0と被印刷面F1とのZ軸方向の距離を、ヘッドギャップG10と表記する。ヘッドギャップG10及びヘッドギャップG20は以下のように表される。
G10=G01−G0
G20=G21−G0
被印刷面F1に着弾させる場合、液滴が飛行時間t0(秒)飛行した時点では、Z軸方向にはヘッドギャップG0だけ飛行しており、被印刷面F1との距離がギャップG10であり、着弾に至らない。液滴が、さらにZ軸方向にギャップG20だけ飛行した位置、すなわち、飛行時間t1(秒)飛行した時点で着弾する。液滴が、Z軸方向にギャップG20だけ飛行する間に、X軸方向には、D02=D2−D0だけ飛行する。被印刷面F0が被印刷面F1のように傾くことによって、ずれ量が距離D02の着弾位置のずれが発生している。
図9(b)に示すように、液滴のZ軸方向の速度を、飛行速度V1にすることによって、着弾位置X0において、被印刷面F1に着弾させることができる。飛行速度V1は、以下のように求められる。
V1=V0×(G01/G0)
飛行速度V1でG01の距離を飛行する飛行時間t2は、以下のように求められる。
t2=G01/V1=G01/(V0×(G01/G0))=G0/V0=t0
したがって、t2=t0であり、この間の相対移動方向(X軸方向)における移動量は、t0×U0=D0である。このように、吐出位置X1において飛行速度V1で吐出された液滴は、飛行経路S2を、飛行時間t0(秒)間飛行して、被印刷面F1における着弾位置X0に着弾する。
このように、液滴のZ軸方向の飛行速度を調整することによって、着弾位置を制御して、ヘッドギャップの変化に起因する着弾位置のずれを抑制することができる。
図10(c)に示すように、液滴を吐出する位置を吐出位置X3にすることによって、着弾位置X0において、被印刷面F1に着弾させることができる。吐出位置X3にするためには、吐出周期を短くすることによって、液滴を吐出する時点を早くする。吐出周期を変えることによって、液滴を吐出する時点を変えることができるため、液滴を吐出する位置を変えることができる。
吐出ノズル24が吐出位置X1に位置する時点を時点T1と表記し、吐出位置X3に位置する時点を時点T3と表記する。吐出位置X3から吐出位置X1まで相対移動する時間を、移動時間t31と表記する。t31=T1−T3である。
吐出位置X3から吐出位置X1までの相対移動距離を移動距離D31と表記する。
D31=t31×U0である。
吐出位置X3から着弾位置X0までの相対移動距離を移動距離D3と表記する。
D3=D31+D0である。
移動時間t31は、飛行速度V0でG10の距離を飛行する時間である。
t31=G10/V0で求められる。
飛行速度V0でG01の距離を飛行する時間を飛行時間t3と表記する。
t3=t31+t0である。
飛行時間t3の間の相対移動距離は、U0×t3である。
U0×t3=U0×(t31+t0)=U0×t31+U0×t0=D31+D0=D3である。
飛行時間t3の間のZ軸方向の移動距離は、V0×t3である。
V0×t3=V0×(t31+t0)=V0×t31+V0×t0=G10+G0=G01である。
このように、吐出位置X3において飛行速度V0で吐出された液滴は、飛行時間t3(秒)間に、Z軸方向にG01飛行し、相対移動方向(X軸方向)にD3飛行する。すなわち、吐出位置X3において飛行速度V0で吐出された液滴は、飛行経路S3を、飛行時間t3(秒)間飛行して、被印刷面F1における着弾位置X0に着弾する。
液滴の吐出周期を調整することで液滴を吐出する位置を調整することによって、着弾位置を制御して、ヘッドギャップの変化に起因する着弾位置のずれを抑制することができる。
図10(d)に示すように、液滴吐出ヘッド20と被印刷面F1との相対移動速度を、相対移動速度U1にすることによって、着弾位置X0において、被印刷面F1に着弾させることができる。相対移動速度U1は、以下のように求められる。
U1=U0×(G0/G01)
相対移動速度U1で相対移動方向(X軸方向)に距離D0飛行する時間を飛行時間t4と表記する。
U1×t4=D0
飛行時間t4の間のZ軸方向の飛行距離は、V0×t4である。
上述したように、次の関係がある。
D0=t0×U0
G0=t0×V0
この関係から、V0×t4を求める。
V0×t4=V0×(D0/U1)=V0×(D0/(U0×(G0/G01)))=V0×(t0×U0)×G01/(U0×t0×V0)=G01
このように、吐出位置X1においてZ軸方向の飛行速度V0で吐出されて、相対移動方向の相対移動速度U1で飛行する液滴は、飛行時間t4(秒)間に、Z軸方向にG01飛行し、相対移動方向(X軸方向)にD0飛行する。すなわち、吐出位置X1においてZ軸方向の飛行速度V0、X軸方向の飛行速度(相対移動速度)U1で吐出された液滴は、飛行経路S4を、飛行時間t4(秒)間飛行して、被印刷面F1における着弾位置X0に着弾する。
液滴吐出ヘッド20と被印刷面F1との相対移動速度を調整することで液滴を吐出する位置を調整することによって、着弾位置を制御して、ヘッドギャップの変化に起因する着弾位置のずれを抑制することができる。
図10(e)に示すように、液滴吐出ヘッド20のノズル基板25と被印刷面F1とのZ軸方向の距離を調整することによって、着弾位置X0において、被印刷面F1に着弾させることができる。図10(e)に示した移動量は、ギャップG10相当の量である。被印刷面F1とノズル基板25との距離を、ギャップG10相当の量だけ近づけることで、被印刷面F1における着弾位置X0のZ軸方向における位置(ノズル基板25との距離)が、被印刷面F0と同じになる。これにより、被印刷面F0に着弾させる場合と同様に、吐出位置X1においてZ軸方向の飛行速度V0で吐出されて、相対移動方向の相対移動速度U0で飛行する液滴は、被印刷面F1における着弾位置X0に着弾する。
ヘッドギャップの変化に対応して液滴吐出ヘッド20と被印刷面F1とのヘッドギャップを調整することによって、着弾位置を制御して、ヘッドギャップの変化に起因する着弾位置のずれを抑制することができる。
<印刷工程>
次に、液滴吐出装置1を用いて、チップ印刷体15などの被印刷媒体に印刷する印刷工程について、図11乃至図14を参照して説明する。ここで説明する印刷工程は、変形した被印刷媒体に対応する印刷工程である。図11は、印刷工程における各工程を示すフローチャートである。図12乃至図14は、被印刷媒体の変形形状パターンを示す説明図である。図12乃至図14に示したX軸方向及びZ軸方向は、図3に示したX軸方向、又はZ軸方向と一致している。
最初に、図11のステップS1では、被印刷媒体に関わる情報を取得する。被印刷媒体に関わる情報は、被印刷媒体の厚さや平面形状の各寸法などである。
次に、ステップS2では、被印刷媒体の変形形状をパターン化した変形形状パターンを取得し、ROM45などに記憶する。変形形状パターンは、被印刷媒体の典型的な変形形状の特徴を示すものである。ステップS2が、パターン形状記憶工程に相当する。ROM45などが、パターン形状記憶手段に相当する。
図12に示した変形形状パターン201は、被印刷媒体が円弧状に反った変形形状パターンである。円弧状に反って、両端が媒体載置台30に当接し、中央が高くなったパターンである。
図13に示した変形形状パターン211は、被印刷媒体が中央付近で折れ曲がった変形形状パターンである。両端が媒体載置台30に当接し、中央が高い三角形状の山形になったパターンである。例えば、図1(a)を参照して説明したパッケージ印刷体10は、保持基板12に溝穴が形成されており、強度が小さい溝穴の部分が主に変形し易いため、変形形状パターン211のように変形する可能性がある。
図14に示した変形形状パターン202は、被印刷媒体が円弧状に反った変形形状パターンである。円弧状に反って、中央部分が媒体載置台30に当接し、両端が高くなったパターンである。
次に、図11のステップS3では、媒体載置台30に載置された被印刷媒体の印刷面の高さを、高さ検出ユニット32を用いて計測する。X軸走査機構31によって、媒体載置台30をX軸方向に移動し、被印刷媒体の高さを計測する位置を、高さ検出センサー33の位置にあわせる。その状態でセンサー昇降機構34よって高さ検出センサー33を昇降させて、発光部33aから受光部33bに至る光束330が遮られる高さを検出することによって、当該位置における被印刷面の高さを求める。
ステップS3が、検出工程に相当する。高さ検出ユニット32が、検出手段に相当する。センサー昇降機構34が、距離変更手段に相当する。被印刷媒体の高さを計測する位置を、高さ検出センサー33の位置にあわせるために用いる場合のX軸走査機構31が、位置変更手段に相当する。
高さを測定する位置(部分)は、ステップS2でROM45などに記憶した変形形状パターンの中から、測定している被印刷媒体の変形形状に該当する変形形状パターンを特定することができる位置(部分)を選択する。また、高さを既知にすることによって変形形状パターンから形状を特定することができる位置(部分)を選択する。例えば、記憶した変形形状パターンが変形形状パターン201や変形形状パターン211である場合には、被印刷面の中央の高さを計測する。例えば、記憶した変形形状パターンが変形形状パターン201及び変形形状パターン211である場合には、被印刷面の中央の高さ及び中央と端との間の位置の高さを計測する。例えば、記憶した変形形状パターンが変形形状パターン201及び変形形状パターン202である場合には、被印刷面の中央の高さ及び両端の高さを計測する。
次に、ステップS4では、ステップS3で計測した被印刷面の高さから、被印刷媒体の変形の有無を判定する。例えば、ステップS2でROM45などに記憶した変形形状パターンが変形形状パターン201や変形形状パターン211である場合には、被印刷面の中央の高さが被印刷媒体の厚さ相当であれば、変形していないと判定できる。例えば、ステップS2で記憶した変形形状パターンが変形形状パターン201又は変形形状パターン202である場合には、被印刷面の中央の高さ及び両端の高さが被印刷媒体の厚さ相当であれば、変形していないと判定できる。
被印刷媒体が変形していない(ステップS4でNO)場合には、ステップS5に進む。被印刷媒体が変形していた(ステップS4でYES)場合には、ステップS6に進む。
ステップS4の次に、ステップS5では、液滴吐出ヘッド20からの吐出速度が一定の速度で、印刷を実施する。すなわち、液滴吐出ヘッド20から吐出される液滴の飛行速度を調整することなく、印刷を実施する。
ステップS4の次に、ステップS6では、ステップS3で計測した被印刷面の高さに依って、ステップS2でROM45などに記憶した変形形状パターンの中から、媒体載置台30に載置された被印刷媒体の変形形状が該当する変形形状パターンを選択する。
例えば、記憶した変形形状パターンが変形形状パターン201及び変形形状パターン211である場合には、被印刷面の中央の高さ及び中央と端との間の位置の高さから、被印刷面が直線状であるか円弧状であるかを判定して、変形形状パターン201又は変形形状パターン211を該当する変形形状パターンとして選択する。例えば、記憶した変形形状パターンが変形形状パターン201及び変形形状パターン202である場合には、被印刷面の中央の高さ及び両端の高さから、中央又は両端が高くなっていることが判定でき、変形形状パターン201又は変形形状パターン202を該当する変形形状パターンとして選択する。
次に、ステップS7では、ステップS3で計測した被印刷面の高さと、選択した変形形状パターンとから、変形形状を算出する。変形形状を算出することによって、X軸方向の位置によって、ヘッドギャップG01を求めることができる。変形形状の算出は、予め入力されているプログラムに従って、CPU44が実施する。この場合のCPU44が、ヘッド距離算出手段に相当する。ステップS7が、ヘッド距離算出工程に相当する。
図12に示したように、変形形状パターン201の中央からのX軸方向の位置座標をxで表し、座標xに対応する変形形状パターン201の媒体載置台30からの高さをz(媒体高さz)で表す。変形形状パターン201の最高点の高さを最高点高さh1と表記し、変形形状パターン201の幅の1/2を幅W1と表記する。最高点高さh1及び幅W1は、ステップS3の計測工程で実測することができる。変形形状パターン201の曲率半径を半径rと表記する。
変形形状パターン201において、最高点高さh1と幅W1とは半径rとは、以下の式の関係を有する。
Figure 2014004524
この式から、半径rは以下のように求められる。最高点高さh1及び幅W1は実測することができるため、最高点高さh1及び幅W1の実測値から半径rの値を算出することができる。
Figure 2014004524
座標xに対応する媒体高さzは、次の式で求められる。
Figure 2014004524
液滴吐出ヘッド20のノズル基板25と媒体載置台30との距離をプラテンギャップGPと表記する。ヘッドギャップG01は、以下の式で求められる。
G01=GP−z
図13に示したように、変形形状パターン201と同様に、変形形状パターン211の中央からのX軸方向の位置座標をxで表し、座標xに対応する変形形状パターン211の媒体載置台30からの高さをz(媒体高さz)で表す。変形形状パターン211の最高点の高さを最高点高さh2と表記し、被印刷面の幅の1/2を幅W0と表記する。幅W0は、ステップS1で取得される被印刷媒体に関わる情報に含まれる値である。最高点高さh2は、ステップS3の計測工程で実測することができる。座標xは、変形形状パターン211のX軸方向の中央が原点であり、変形形状パターン211のX軸方向の中央において、x=0である。
座標xに対応する媒体高さzは、次の式で求められる。
x<0の場合。
Figure 2014004524
x≧0の場合。
Figure 2014004524
変形形状パターン201と同様に、ヘッドギャップG01は、以下の式で求められる。
G01=GP−z
図14に示したように、変形形状パターン201と同様に、変形形状パターン202の端の高さは最高点高さh1である。変形形状パターン202においても、変形形状パターン201と同様にして、最高点高さh1及び幅W1の実測値から半径rの値を算出することができる。
座標xに対応する媒体高さzは、次の式で求められる。
Figure 2014004524
変形形状パターン201や変形形状パターン211と同様に、ヘッドギャップG01は、以下の式で求められる。
G01=GP−z
次に、図11のステップS8では、液滴の吐出速度すなわち液滴の飛行速度の調整を伴う印刷を実施する。図9(a)及び図9(b)を参照して説明したように、被印刷面F0が被印刷面F1に変位してヘッドギャップG0が変化した場合でも、液滴のZ軸方向の速度を、飛行速度V1にすることによって、着弾位置X0において、被印刷面F1に着弾させることができる。ステップS8が、液状体配置工程に相当する。
液滴の飛行速度の調整は、予め入力されているプログラムに従って、CPU44が実施する。この場合のCPU44が、制御手段に相当し、吐出速度調整手段にも相当する。
ステップS8又はステップS5を実施して、液滴吐出装置1を用いて、チップ印刷体15などの被印刷媒体に印刷する印刷工程を終了する。
図9及び図10を参照して説明したように、液滴吐出ヘッド20からの吐出周期の調整(図10(c)参照)や、液滴吐出ヘッド20と被印刷面F1との相対移動速度の調整(図10(d)参照)や、ヘッドギャップの変化に対応するヘッドギャップの調整(図10(e)参照)によって、着弾位置を制御することができる。図11のステップS8では、吐出周期の調整、相対移動速度の調整、又はヘッドギャップの変化に対応するヘッドギャップの調整によって、着弾位置を制御して、印刷を実施してもよい。
吐出周期の調整や相対移動速度の調整は、予め入力されているプログラムに従って、CPU44が実施する。吐出周期の調整を実施する場合のCPU44が、吐出周期調整手段に相当する。相対移動速度の調整を実施する場合のCPU44が、相対移動速度調整手段に相当する。
ヘッドギャップを調整するためには、ヘッドユニット21をZ軸方向に移動させるヘッド昇降機構を用いて、被印刷媒体に対して液滴吐出ヘッド20を離接させる。あるいは、媒体載置台30をZ軸方向に移動させる載置台昇降機構を用いて、液滴吐出ヘッド20に対して媒体載置台30に載置された被印刷媒体を離接させる。ヘッド昇降機構が、ヘッド離接手段に相当する。載置台昇降機構が、ヘッド離接手段に相当する。ヘッド昇降機構又は載置台昇降機構と、予め入力されているプログラムに従って、ヘッド昇降機構又は載置台昇降機構を制御するCPU44とが、制御手段に相当する。
<他の液滴吐出装置例>
次に、液滴吐出装置1と構成の一部が異なる液滴吐出装置101の構成の全般について、図15を参照して説明する。図15は、液滴吐出装置の概略構成を示す図である。図15(a)は、液滴吐出装置の概略構成を示す外観斜視図であり、図15(b)は、高さ検出ユニットの構成を示す平面視の説明図であり、図15(c)は、高さ検出ユニットの構成を示す側面視の説明図である。
図15(a)に示すように、液滴吐出装置101は、ヘッド機構部2と、媒体機構部231と、機能液供給部4と、保守装置部5と、吐出装置制御部7とを備えている。液滴吐出装置101は、媒体機構部231の構成の一部が、液滴吐出装置1の媒体機構部3の構成と異なる以外は、液滴吐出装置1と同様の構成である。液滴吐出装置101が、印刷装置に相当する。
媒体機構部231は、媒体機構部3の構成に加えて、高さ検出ユニット232を備えている。高さ検出ユニット232は、高さ検出センサー33と、センサー保持機構234とを備えている。高さ検出センサー33は、高さ検出ユニット32が備える高さ検出センサー33と同様であり、発光部33aと、受光部33bとを備えている。発光部33a及び受光部33bはそれぞれセンサー保持機構234の先端に固定されている。発光部33aを支持するセンサー保持機構234をセンサー保持機構234aと表記し、受光部33bを支持するセンサー保持機構234をセンサー保持機構234bと表記する。センサー保持機構234aと、センサー保持機構234bとは、X軸方向において媒体載置台30の両側に配設されており、媒体載置台30の側面に固定されている。発光部33a及び受光部33bは、センサー保持機構234を介して、媒体載置台30に固定されている。発光部33a及び受光部33bは、センサー保持機構234によって、Z軸方向に移動可能であって、任意の高さに保持可能である。印刷を実施する際には、発光部33a及び受光部33bは、媒体載置台30の媒体を載置する上面の高さより突出しない高さに保持される。
発光部33aは、射出した光束330の光軸がX軸方向となる姿勢で、センサー保持機構234aに保持されている。受光部33bは、光検出面を発光部33a側に向けて、センサー保持機構234bに保持されている。発光部33aと受光部33bとのZ軸方向の高さ関係は、光束330の光軸が受光部33bの光検出面の中心に一致する状態を、発光部33aと受光部33bとが同じ高さであると表記する。
高さ検出ユニット232は、高さ検出ユニット32と同様にして、媒体載置台30に載置されたチップ印刷体15などの被印刷面の高さを検出することができる。
高さ検出ユニット232と、高さ検出ユニット32とを用いることによって、被印刷媒体の形状を、高さ検出ユニット32のみを用いる場合にくらべて、より詳細に検出することができる。図16は、被印刷媒体の変形形状パターンを示す説明図である。図16に示した変形形状パターン203は、X軸方向における断面の断面形状及びY軸方向の断面における断面形状が湾曲している形状を有している。高さ検出ユニット32とともに高さ検出ユニット232を用いることによって、被印刷媒体が、変形形状パターン201のように、Y軸方向において形状が一様であるような形状であるか、変形形状パターン203のように、X軸方向及びY軸方向において形状が変化している形状であるかを、識別することができる。
<着弾位置間距離の制御>
次に、被印刷媒体上における着弾位置間距離の制御について説明する。図9及び図10を参照して説明したように、液滴吐出装置1における走査方向(X軸方向)において、被印刷媒体の変形に起因する着弾位置のずれを、補正することができる。しかし、X軸方向の距離に対応する被印刷面F1に沿った距離は、X軸方向の距離より長くなる。したがって、印刷を実施する際に正確な位置に着弾させた液滴の着弾位置間隔は、被印刷媒体上では、僅かに正確な着弾位置間隔より広くなる。言い換えると、印刷結果としては、着弾位置間隔が僅かに正確な着弾位置間隔より広くなる。
図11のステップS7では、ステップS3で計測した被印刷面の高さと変形形状パターンとから、変形形状を算出している。当該変形形状から、X軸方向の距離と被印刷面に沿った距離との関係を求めることができる。着弾させるX軸方向の位置を、X軸方向の距離と被印刷面に沿った距離との関係を加味して決定することで、被印刷媒体上の着弾位置をより正確に制御することができる。
例えば、画像の情報に従って、液滴を配置する配置位置、及び当該配置位置に液滴を吐出する吐出ノズル24を指定した配置表を形成する際に、配置位置として、被印刷面上の距離をX軸方向の距離に変換した位置を採用する。
あるいは、図8(c)を参照して説明したように、X軸方向における最小着弾距離dは、X軸方向(主走査方向)の相対移動速度と、吐出ノズル24の最小吐出間隔との積である。例えば、印刷を実施する際の相対移動速度を、被印刷面に沿った距離に対応するX軸方向の距離に対応させた相対移動速度にする。これにより、最小着弾距離dを、X軸方向の距離と被印刷面に沿った距離との差を補正するような最小着弾距離にすることができる。
例えば、印刷を実施する際の最小吐出間隔(吐出周期)を、被印刷面に沿った距離に対応するX軸方向の距離に対応させた最小吐出間隔にする。これにより、最小着弾距離dを、X軸方向の距離と被印刷面に沿った距離との差を補正するような最小着弾距離にすることができる。
以下、実施形態による効果を記載する。本実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)液滴吐出装置1は、高さ検出ユニット32を備えている。高さ検出ユニット32によって、媒体載置台30に載置された被印刷媒体の高さを計測することができる。
(2)印刷工程は、計測した被印刷面の高さから、被印刷媒体の変形の有無を判定する工程を有している。被印刷媒体の変形が無い場合には、着弾位置を調整する工程の実施を省略して印刷工程を実施することができる。これにより、不要な工程を実施することを抑制することができる。
(3)印刷工程において、計測した被印刷面の高さと変形形状パターンとから、変形形状を算出する。これにより、形状を詳細に計測することを必要とせず、少ない計測点について高さを計測するだけで、被印刷面の詳細な変形形状を求めることができる。
(4)印刷工程において、計測した被印刷面の高さと変形形状パターンとから、変形形状を算出する。変形形状を既知にすることにより、Z軸方向のずれに加えて、X軸方向の距離に対する被印刷面に沿う方向の印刷面上の距離を既知にすることができる。液滴を着弾させる位置を、X軸方向の距離と被印刷面に沿う方向の印刷面上の距離との関係を加味した位置に設定することで、被印刷媒体の変形に起因して印刷面において着弾点間距離が変化することを抑制することができる。
(5)液滴吐出装置101は、高さ検出ユニット32及び高さ検出ユニット232を備えている。高さ検出ユニット32と高さ検出ユニット232とは、それぞれにおける高さを計測可能な領域が、媒体載置台30の載置面に平行な方向において、互いに交差する位置に配設されている。この高さ検出ユニット32及び高さ検出ユニット232を用いて、2方向から被印刷媒体の高さを計測することができる。これにより、高さを計測する装置が1個の場合にくらべて、高さを計測することによって、被印刷媒体の形状を詳細に計測することができる。
以上、添付図面を参照しながら好適な実施形態について説明したが、好適な実施形態は、前記実施形態に限らない。実施形態は、要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論であり、以下のように実施することもできる。
(変形例1)前記実施形態においては、検出手段としての高さ検出ユニット32が備える高さ検出センサー33は、発光部33aと受光部33bとを備える構成であった。しかし、検出手段が発光部と受光部とを備える構成であることは必須ではない。検出手段は、例えば、距離検出装置であって、媒体保持手段の保持面に臨んで配置されており、保持面上の被印刷媒体との距離を計測することによって、被印刷媒体の形状を検出するような装置であってもよい。あるいは、被印刷媒体の側面からの画像を取得し、当該画像から被印刷媒体の高さを検出するような装置であってもよい。
(変形例2)前記実施形態においては、高さ検出ユニット232が備える高さ検出センサー33は、センサー保持機構234によって、Z軸方向に移動可能に保持されていた。しかし、高さ検出センサー33を保持する装置は、媒体載置台30に対して高さ検出センサー33をY軸方向に移動させることができる移動装置を備える構成であってもよい。すなわち、検出手段を保持する装置は、媒体保持手段の保持面に平行な方向において、媒体保持手段に対して検出手段を、移動させることができる移動装置を備える構成であってもよい。この場合の移動装置が、位置変更手段に相当する。
(変形例3)前記実施形態においては、印刷装置としての液滴吐出装置1は、検出手段としての高さ検出ユニット32を1個備えていた。しかし、印刷装置は、複数の検出手段を備える構成であってもよい。複数の検出手段を並行して稼働させることで、迅速に、形状を検出することができる。また、位置変更手段を必要とせずに、被印刷媒体における複数の位置の形状を検出することができる。
(変形例4)前記実施形態においては、高さ検出ユニット32は、1個の高さ検出センサー33を備えていた。しかし、検出手段が備える発光部と受光部との組みが1組であることは必須ではない。検出手段は、発光部と受光部との組みを複数組備え、1個の距離変更手段によって、複数の発光部と受光部との組みを同時に移動させる構成であってもよい。
(変形例5)前記実施形態においては、液滴吐出装置1は、チップ印刷体15のような印刷対象物に、チップ印刷画像150Aのような画像を印刷する装置であり、被印刷媒体は、チップ印刷体15やパッケージ印刷体10であった。しかし、前記実施形態に記載した液滴吐出装置1のような印刷装置が印刷を実施する対象の被印刷媒体は、他の媒体であってもよい。例えば、布帛が載置された基板を被印刷媒体としてもよい。
(変形例6)前記実施形態においては、液滴吐出装置1は、液滴吐出ヘッド20を有するヘッドユニット21をY軸方向に移動させるY軸走査機構26を備えていた。しかし、液滴吐出ヘッドを改行方向(上記実施形態でのY軸方向)に移動させることは必須ではない。液滴吐出装置は、被印刷媒体の全幅に向けて吐出可能な吐出ノズル列を備える構成であってもよい。
(変形例7)前記実施形態においては、液滴吐出装置1は、被印刷媒体を載置した媒体載置台30をX軸方向に移動させると共に、液滴吐出ヘッド20から機能液を吐出させることによって機能液を配置していた。また、ヘッドユニット21をY軸方向に移動することによって、被印刷媒体などに対する液滴吐出ヘッド20(吐出ノズル24)の位置を合わせこんでいた。しかし、液滴吐出ヘッドと被印刷媒体との、吐出走査方向(上記実施形態でのX軸方向)の相対移動を被印刷媒体を移動させることで実施することも、改行方向(上記実施形態でのY軸方向)の相対移動を吐出ヘッドを移動させることで実施することも、必須ではない。
吐出ヘッドと被印刷媒体との吐出走査方向の相対移動を、吐出ヘッドを吐出走査方向に移動させることで実施してもよい。吐出ヘッドと被印刷媒体との改行方向の相対移動を、被印刷媒体を改行方向に移動させることで実施してもよい。あるいは、吐出ヘッドと被印刷媒体との、吐出走査方向及び改行方向の相対移動を、吐出ヘッド、又は被印刷媒体のどちらか一方を、吐出走査方向及び改行方向に移動させることで実施してもよいし、吐出ヘッド、及び被印刷媒体の両方を、吐出走査方向及び改行方向に移動させることで実施してもよい。
1…液滴吐出装置、2…ヘッド機構部、3…媒体機構部、7…吐出装置制御部、15…チップ印刷体、20…液滴吐出ヘッド、20d…ヘッドドライバー、24…吐出ノズル、25…ノズル基板、26…Y軸走査機構、30…媒体載置台、32…高さ検出ユニット、33…高さ検出センサー、33a…発光部、33b…受光部、34…センサー昇降機構、44…CPU、45…ROM、85…シフトレジスター、86…ラッチ回路、87…レベルシフター、88…スイッチ、100…印刷システム、101…液滴吐出装置、107…印刷システム制御装置、108…入出力装置、109…表示装置、150…チップ画像、150A…チップ印刷画像、201,202,203,211…変形形状パターン、231…媒体機構部、232…高さ検出ユニット、234…センサー保持機構、330…光束。

Claims (11)

  1. 被印刷媒体を保持する媒体保持手段と、
    液滴を吐出する吐出ノズルが開口したノズル面を備え、前記ノズル面を前記媒体保持手段における前記被印刷媒体を保持する保持面に対向可能に配設された吐出ヘッドと、
    前記吐出ヘッドと前記媒体保持手段とを、相対移動させる相対移動手段と、
    前記被印刷媒体の変形形状パターンを記憶するパターン形状記憶手段と、
    前記媒体保持手段に保持された前記被印刷媒体の少なくとも一点の位置情報を検出する検出手段と、
    検出された前記少なくとも一点の位置情報を前記変形形状パターンと照合して、前記被印刷媒体の変形形状を算出し、前記変形形状から、前記ノズル面と前記被印刷媒体の被印刷面との距離を算出するヘッド距離算出手段と、
    前記変形形状に応じて前記吐出ヘッド及び前記相対移動手段の少なくとも一方を制御する制御手段と、を備える、
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記ヘッド距離算出手段は、前記変形形状から、前記相対移動手段による相対移動方向における距離と前記被印刷面に沿った距離との関係をさらに算出し、
    前記制御手段は、相対移動方向における距離と前記被印刷面に沿った距離との関係に基づいて、前記被印刷面における着弾位置の間の距離が所定の距離となる着弾位置に前記液滴を着弾させる、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記検出手段は、
    少なくとも前記保持面に平行な方向に進行する光を射出する発光部と、
    前記発光部から射出された光を検出する受光部と、
    前記発光部から前記受光部に至る光路と、前記保持面との、前記保持面に垂直な方向における距離を変更する距離変更手段と、を備える、
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記検出手段は、前記受光部と前記発光部との組みを複数備える、
    ことを特徴とする、請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記検出手段は、前記受光部及び前記発光部と、前記保持面との、前記保持面に平行な方向における相対位置を変更する位置変更手段をさらに備える、
    ことを特徴とする、請求項3又は4に記載の印刷装置。
  6. 前記制御手段は、前記吐出ノズルから吐出された前記液滴の飛行速度を調整する吐出速度調整手段を備え、前記液滴の飛行速度を調整することによって着弾位置を制御する、
    ことを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の印刷装置。
  7. 前記制御手段は、前記吐出ノズルからの吐出周期を調整する吐出周期調整手段を備え、前記液滴の吐出周期を調整することによって着弾位置を制御する、
    ことを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の印刷装置。
  8. 前記制御手段は、前記相対移動手段による相対移動速度を調整する相対移動速度調整手段を備え、前記相対移動速度を調整することによって着弾位置を制御する、
    ことを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の印刷装置。
  9. 前記制御手段は、前記吐出ヘッドと前記媒体保持手段とを、前記ノズル面に垂直な方向において離接させるヘッド離接手段を備え、前記ノズル面と前記被印刷面との距離を調整することによって着弾位置を制御する、
    ことを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の印刷装置。
  10. 液状体を液滴として吐出する吐出ノズルが開口したノズル面を備える吐出ヘッドと、被印刷媒体とを、相対移動させると共に前記吐出ノズルから前記液滴を吐出させることによって、前記被印刷媒体上に前記液状体を配置し、画像を形成する印刷方法であって、
    前記被印刷媒体の変形形状パターンを記憶するパターン形状記憶工程と、
    前記被印刷媒体の少なくとも一点の位置情報を検出する検出工程と、
    検出された前記少なくとも一点の位置情報を前記変形形状パターンと照合して、前記被印刷媒体の変形形状を算出し、前記変形形状から、前記ノズル面と前記被印刷媒体の被印刷面との距離を算出するヘッド距離算出工程と、
    前記変形形状に応じて前記液滴の着弾位置を制御して前記被印刷面に着弾させる液状体配置工程と、を有する、
    ことを特徴とする印刷方法。
  11. 前記ヘッド距離算出工程では、前記変形形状から、相対移動方向における距離と前記被印刷面に沿った距離との関係をさらに算出し、
    前記液状体配置工程では、前記相対移動方向における距離と前記被印刷面に沿った距離との関係に基づいて、前記被印刷面における前記着弾位置間の距離が所定の距離となる着弾位置に前記液滴を着弾させる、
    ことを特徴とする、請求項10に記載の印刷方法。
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