JP2014004523A - 流体浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外筒21とこれの内側に配設された内筒22とからなる二重構造を具備するとともに、廃水Wを内筒22の内部に流入するために、自らの先端部を内筒22の先端部に挿入している流入管26とを有し、内筒22の先端部で空気Aと廃水Wとを加熱及び加圧しながら混合し、混合流体中の有機物を酸化分解する流体浄化装置において、内筒22の単位長さあたりの容積について、内筒22の長手方向における先端側領域の容積を、内筒22の長手方向における後端側領域の容積よりも小さくした。
【選択図】図4
Description
まず、実施形態に係る流体浄化装置の基本的な構成について説明する。図2は、実施形態に係る流体浄化装置を示す概略構成図である。実施形態に係る流体浄化装置は、原水タンク1、攪拌機2、原水供給ポンプ3、原水圧力計4、原水入口弁5、酸化剤圧送ポンプ6、酸化剤圧力計7、酸化剤入口弁8、熱交換器9、熱媒体タンク10、熱交換ポンプ11、出口圧力計12、出口弁13、気液分離器14、反応槽20、図示しない制御部などを備えている。
図4に示される外筒21や内筒22の断面形状は何れも真円である。外筒21の直径は、外筒21の先端側(流体搬送方向上流側=図中左側)から後端側(流体搬送方向下流側=図中右側)に向けて一定になっている。これに対し、内筒21では、長手方向の先端側領域の径が、後端側領域の径よりも小さくなっている。そして、内筒22の先端側領域における単位長さあたりの容積が、先端側領域の単位長さあたりの容積よりも小さくなっている。かかる構成では、内筒22の先端側領域内で後端に向けて送られる混合流体の流速が、内筒22の後端側領域内で後端に向けて送られる混合流体の流速よりも速くなる。これにより、内筒22の先端側領域(小径領域)の混合流体をより迅速に内筒22の後端側領域(大径領域)に移動させることで、内筒22の先端側領域において酸化分解される有機物の量を減らして発熱量を減少させるとともに、内筒22の後端側領域において酸化分解される有機物の量を増やして発熱量を増加させる。このようにして、内筒22の先端側領域と後端側領域とで発熱量の均一化を図ることで、内筒22の先端側領域や外筒21の先端側領域の昇温量をより低くして、内筒22や外筒21の熱伸縮による疲労を従来よりも抑えることができる。
図6は、本発明者らによって試作された流体浄化実験装置を示す概略構成図である。この流体浄化実験装置は、原水タンク101、原水供給ポンプ103、原水圧力計104、原水入口弁105、酸化剤タンク150、酸化剤圧送ポンプ106、酸化剤圧力計107、酸化剤入口弁108、熱交換器109、出口圧力計112、出口弁113、気液分離器114、反応槽120、触媒123、酸化剤ヒーター128、酸化剤タンク150などを備えている。これらのうち、実施形態に係る流体浄化装置に備えられる機器と同じ名称のものは、その機器と同じ機能を担うものである。なお、酸化剤ヒーター128は、酸化剤を予備加熱するためのものである。また、酸化剤タンク150は、酸化剤としての過酸化水素水を貯留するものである。
[態様A]
外筒体(例えば外筒21)とこれの内側に配設された内筒体(例えば内筒22)とからなる二重構造を具備するとともに、浄化対象流体を前記内筒体の内部に流入するために、自らの先端部を前記内筒体の先端部に挿入している流入管(例えば流入管26)とを有し、前記内筒体の先端部で酸化剤(例えば空気A)と前記流入管から排出される浄化対象流体(例えば廃水W)とを加熱及び加圧しながら混合し、得られた混合流体を前記内筒体の先端側から後端側に向けて送る過程で、混合流体中の有機物を酸化分解して前記浄化対象流体を浄化するための反応槽(例えば反応槽20)を備える流体浄化装置において、前記内筒体の単位長さあたりの容積について、前記内筒体の長手方向における先端側領域の容積を、前記内筒体の長手方向における後端側領域の容積よりも小さくしたことを特徴とするものである。
態様Bは、態様Aにおいて、前記内筒体の前記先端側領域の中に、前記流入管の先端を位置させたことを特徴とするものである。かかる構成においては、内筒体の先端側領域で酸化剤と処理対象流体とを混合することができる。
態様Cは、態様A又はBにおいて、前記流入管を前記外筒体に対して着脱可能に保持させたことを特徴とするものである。かかる構成では、既に説明したように、内筒体の先端側領域内において、筒長手方向における処理対象流体と酸化剤との混合開始位置を容易に調整することができる。
態様Dは、態様A〜Cの何れかにおいて、前記内筒体として、先端に開口を具備するものを用い、前記開口を通じて前記流入管の先端部を前記内筒体の先端部に挿入し、前記外筒体の前記内筒体との間の筒間空間に酸化剤を高圧流入させる酸化剤高圧流入手段(例えば酸化剤圧送ポンプ6)を設け、且つ、前記筒間空間に高圧流入した酸化剤を、前記開口の内壁と前記流入管との間隙を通じて前記内筒体の中に流入させるようにしたことを特徴とするものである。かかる構成では、酸化剤を筒間空間に充填して筒間空間と内筒体内とで圧力のバランスを保ちつつ、酸化剤を内筒体内に流入させて有機物の酸化反応に利用することができる。
態様Eは、態様Dにおいて、前記酸化剤高圧流入手段によって前記筒間空間に酸化剤を高圧流入するために前記外筒体に設ける流入口(図4の矢印Aが付されている貫通口)の位置を、前記内筒体の後端付近に設定し、筒間空間内で酸化剤を内筒体の後端側から先端側に向けて移動させるようにしたことを特徴とするものである。かかる構成では、酸化剤を内筒体の中に流入させるのに先立って内筒体の外壁に接触させながら移動させることで、内筒体の外壁から酸化剤への熱伝導を促進して、酸化剤を予備加熱することができる。
態様Fは、態様A〜Eの何れかにおいて、有機物の酸化分解を促進するための触媒(例えば触媒23)を前記内筒体の中に配設したことを特徴とするものである。かかる構成では、触媒により、難分解性の有機物を良好に酸化分解することができる。
態様Gは、態様D又はEにおいて、上記流入管から上記内筒体に処理対象流体を高圧流入させる処理前流体高圧流入手段(例えば原水供給ポンプ3)の駆動量、及び、上記酸化剤高圧流入手段の駆動量をそれぞれ制御する制御手段(例えばプログラマブルシーケンサー)を設けたことを特徴とするものである。かかる構成は、処理対象流体の有機物濃度に応じて、反応槽に対する処理対象流体や酸化剤の流入量を調整することが可能である。そして、これにより、反応槽内における単位時間あたりの酸化分解反応量を一定にすることで、反応槽の過剰昇温の発生を防止することができる。
態様Hは、態様A〜Gの何れかにおいて、前記酸化剤として、酸素ガス、空気、オゾン、又は過酸化水素水の何れかを用いることを特徴とするものである。かかる構成では、酸化剤を流体の状態で反応槽に供給することができる。
態様Iは、態様A〜Hの何れかにおいて、前記内筒体として、Ti、Ta、Au、Pt、Ir、Rh、Pb、Zr、V、Ni、Cr、及びbMoのうち、少なくとも何れか1つを含む物質、セラミック、又は石英ガラス、からなるものを用いたことを特徴とするものである。かかる構成では、所望の耐食性を内筒体に発揮させることができる。
態様Jは、態様A〜Iの何れかにおいて、上記外筒体として、ステンレス又はニッケル合金からなるものを用いたことを特徴とするものである。かかる構成においては、所望の高圧条件に耐え得る耐圧性を、外筒体に発揮させることができる。
6:酸化剤圧送ポンプ(酸化剤高圧流入手段)
20:反応槽
21:外筒(外筒体)
22:内筒(内筒体)
23:触媒
26:流入管
W:廃水(浄化対象流体)
A:空気(酸化剤)
Claims (10)
- 外筒体とこれの内側に配設された内筒体とからなる二重構造を具備するとともに、浄化対象流体を前記内筒体の内部に流入するために、自らの先端部を前記内筒体の先端部に挿入している流入管とを有し、前記内筒体の先端部で酸化剤と前記流入管から排出される浄化対象流体とを加熱及び加圧しながら混合し、得られた混合流体を前記内筒体の先端側から後端側に向けて送る過程で、混合流体中の有機物を酸化分解して前記浄化対象流体を浄化するための反応槽を備える流体浄化装置において、
前記内筒体の単位長さあたりの容積について、前記内筒体の長手方向における先端側領域の容積を、前記内筒体の長手方向における後端側領域の容積よりも小さくしたことを特徴とする流体浄化装置。 - 請求項1の流体浄化装置において、
前記内筒体の前記先端側領域の中に、前記流入管の先端を位置させたことを特徴とする流体浄化装置。 - 請求項1又は2の流体浄化装置において、
前記流入管を前記外筒体に対して着脱可能に保持させたことを特徴とする流体浄化装置。 - 請求項1乃至3の何れかの流体浄化装置において、
前記内筒体として、先端に開口を具備するものを用い、
前記開口を通じて前記流入管の先端部を前記内筒体の先端部に挿入し、
前記外筒体の前記内筒体との間の筒間空間に酸化剤を高圧流入させる酸化剤高圧流入手段を設け、
且つ、前記筒間空間に高圧流入した酸化剤を、前記開口の内壁と前記流入管との間隙を通じて前記内筒体の中に流入させるようにしたことを特徴とする流体浄化装置。 - 請求項4の流体浄化装置において、
前記酸化剤高圧流入手段によって前記筒間空間に酸化剤を高圧流入するために前記外筒体に設ける流入口の位置を、前記内筒体の後端付近に設定し、筒間空間内で酸化剤を内筒体の後端側から先端側に向けて移動させるようにしたことを特徴とする流体浄化装置。 - 請求項1乃至5の何れかの流体浄化装置において、
有機物の酸化分解を促進するための触媒を前記内筒体の中に配設したことを特徴とする流体浄化装置。 - 請求項4又は5の流体浄化装置において、
上記流入管から上記内筒体に処理対象流体を高圧流入させる処理前流体高圧流入手段の駆動量、及び、上記酸化剤高圧流入手段の駆動量をそれぞれ制御する制御手段を設けたことを特徴とする流体浄化装置。 - 請求項1乃至7の何れかの流体浄化装置において、
前記酸化剤として、酸素ガス、空気、オゾン、又は過酸化水素水の何れかを用いることを特徴とする流体浄化装置。 - 請求項1乃至8の何れかの流体浄化装置において、
前記内筒体として、Ti、Ta、Au、Pt、Ir、Rh、Pb、Zr、V、Ni、Cr、及びbMoのうち、少なくとも何れか1つを含む物質、セラミック、又は石英ガラス、からなるものを用いたことを特徴とする流体浄化装置。 - 請求項1乃至9の何れかの流体浄化装置において、
上記外筒体として、ステンレス又はニッケル合金からなるものを用いたことを特徴とする流体浄化装置。
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