JP2014002261A - ファブリペロー干渉計 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気層を有するミラーを備え、吸収波長が中赤外域に存在する成分の検知に好適なファブリペロー干渉計を提供する。
【解決手段】ギャップ(AG)を介して対向配置された一対のミラー構造体(30,50)は、積層配置された一対の高屈折率層(31,32,51,52)と、該高屈折率層間に局所的に介在された低屈折率層としての空気層(33,53)をそれぞれ有する。ギャップを架橋する架橋部(34,54)の少なくとも一方は、変位可能なメンブレン(MEM1,MEM2)とされ、各架橋部は、高屈折率層間に低屈折率層が介在された少なくとも1つのミラー(M1,M2)からなる透過部(S1,S2)と、該透過部の周辺に位置する周辺部(T1,T2)をそれぞれ有している。少なくとも入射側の全てのミラーは、透過波長域の上限値の7倍よりも幅が広い回折抑制ミラーとされている。
【選択図】図19

Description

本発明は、ファブリペロー干渉計に関するものである。
例えば特許文献1に記載の、ファブリペロー干渉計が知られている。このファブリペロー干渉計は、シリコン、ゲルマニウム等の半導体薄膜からなる高屈折率層の間に、低屈折率層としての空気層が局所的に配置された一対のミラー構造体を備える。これらミラー構造体は、ギャップを介して対向配置されている。また、一対のミラー構造体におけるギャップを架橋する架橋部の少なくとも一方が、変位可能なメンブレンとされている。架橋部は、高屈折率層間に低屈折率層が介在された少なくとも1つのミラーからなる透過部と、該透過部の周辺に位置する周辺部と、をそれぞれ有している。そして、透過部同士が対向するように設けられている。
上記ファブリペロー干渉計では、空気層を有する光学多層膜構造のミラーを採用することで、ミラー自身の高反射な帯域を拡げ、広帯域な分光動作を実現している。一方、空気層を有するミラーは機械的強度が低く、空気層上の高屈折率層に反りなどが生じる恐れがある。そこで、透過部における空気層の配置割合を小さくする、換言すれば、ミラーの幅を狭くすることで、機械的強度を確保するようにしている。
特開2008−134388号公報
ところで、ガソリン、水、エタノール等のアルコール、酢酸、二酸化炭素、一酸化炭素、NOx、二酸化硫黄など、一般的なガスや液体は、その吸収波長が中赤外域(2μm〜10μm)に存在する。このため、上記したファブリペロー干渉計を用いて、赤外線検知器や赤外線光源ととともに赤外吸収式のセンサを構成し、ガスや液体の成分、濃度を検出することが考えられる。
しかしながら、中赤外の波長域では、機械的強度の向上のためミラーの幅を狭くするほど、ミラーがスリットのように機能して、回折が起きやすくなる。このように回折が起こると、ギャップを介したミラー間において、直進光だけでなく、回折による斜めの光(以下、回折光と示す)も共鳴することとなる。直進光と回折光とでは、ギャップにおける光路長が異なるため、ファブリペロー干渉計を透過する光の半値幅(FWHM)が広くなってしまう。すなわち、赤外吸収式センサの成分を区別する分解能が低下してしまう。この点は本発明者によって確認されている。
本発明は上記問題点に鑑み、吸収波長が中赤外域に存在するガスや液体の成分検知に好適なファブリペロー干渉計を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るファブリペロー干渉計は、ギャップ(AG)を介して対向配置された一対のミラー構造体(30,50)を備え、一対のミラー構造体は、積層配置された一対の高屈折率層(31,32,51,52)と、該高屈折率層間に局所的に介在された低屈折率層としての空気層(33,53)と、を用いてそれぞれ形成され、一対のミラー構造体におけるギャップを架橋する架橋部(34,54)の少なくとも一方が、変位可能なメンブレン(MEM1,MEM2)とされ、一対のミラー構造体における架橋部は、高屈折率層間に低屈折率層が介在された少なくとも1つのミラー(M1,M2)からなる透過部(S1,S2)と、該透過部の周辺に位置する周辺部(T1,T2)と、をそれぞれ有し、一対のミラー構造体において、透過部同士が対向しており、一対のミラー構造体の対向方向と直交する面に沿う方向の長さを幅とすると、一対のミラー構造体のうち、少なくとも入射側のミラー構造体における全てのミラーは、透過波長域の上限値の7倍よりも幅の広い回折抑制ミラーとされていることを特徴とする。
これによれば、空気層を有する光学多層膜構造のミラーを採用している。このようなミラーは、高屈折率層と、低屈折率層としての空気層との屈折率比(高屈折率層の屈折率/低屈折率層の屈折率)が大きい。したがって、ミラーの高反射帯域を広くし、ひいてはファブリペロー干渉計の分光帯域を広くすることができる。
また、本発明者が、鋭意検討を行なったところ、特に所定の回折角度以上となると、回折角度の増加にともなって透過光の半値幅が広くなるとともに、透過光にスプリット(複数の波長における透過強度のピーク)が生じることが明らかとなった。本発明では、この知見に基づいて、少なくとも入射側のミラーを、上記した回折抑制ミラーとしている。これによれば、中赤外域(2μm〜10μm)において、透過光にスプリットが生じないようにすることができる。このため、「スプリットにより、成分分析のピークを正しく検出することができない」という不具合が生じるのを抑制することができる。また、回折角度は、所定角度よりも小さい角度となるので、スプリットが生じる場合に較べて、透過光の半値幅を狭くすることができる。以上により、スプリットが生じる場合に較べて、吸収波長が中赤外域に存在するガスや液体の成分検知に好適なものとなる。
また、本発明のさらなる特徴は、回折抑制ミラーの幅が、透過波長域の上限値の10倍以上とされていることにある。
本発明者が鋭意検討を行なったところ、ミラーの幅が小さくなるほど、回折角度が大きくなり、且つ、透過光に占める回折光の割合が増加することが明らかとなった。さらには、直進光の光量に対して回折光の光量が半値となる回折角度を半値回折角度とすると、ミラーの最小幅と半値回折角度との関係には変曲点が存在し、ミラーの最小幅が変曲点未満の幅になると、半値回折角度が急激に大きくなることが明らかとなった。
本発明では、この知見に基づいて、少なくとも入射側のミラーを、上記した回折抑制ミラーとしている。これによれば、ミラーの最小幅が変曲点以上の幅となり、半値回折角度を小さくすることができる。したがって、中赤外域において、透過光の半値幅をさらに狭くすることができる。
また、本発明のさらなる特徴は、回折抑制ミラーの幅が、透過波長域の上限値の15倍以上とされていることにある。
本発明者が、鋭意検討を行なったところ、所定の回折角度までは、透過光の半値幅及び透過光のピーク波長における透過率がそれぞれほぼ一定であり、所定の回折角度を超えると、半値幅が急激に増加するとともに透過率が急激に低下することが明らかとなった。
本発明では、この知見に基づいて、少なくとも入射側のミラーを、上記した回折抑制ミラーとしている。これによれば、中赤外域において、透過光の半値幅を小さくし、透過光のピーク波長における透過率を大きくすることができる。したがって、中赤外域において、透過光の半値幅をさらに狭くすることができる。
単スリットによる回折を示す図である。 ミラー幅D毎の、波長λとD/λとの関係を示す図である。 フレネル領域とフラウンホーファー領域を示す図である。 λ=10μmにおいて、ミラー幅D毎の、回折角度θと規格化後光パワーとの関係を示す図である。 λ=10μmにおいて、ミラー幅Dと半値回折角度θとの関係を示す図である。 λ=2μmにおいて、ミラー幅D毎の、回折角度θと規格化後光パワーとの関係を示す図である。 λ=2μmにおいて、ミラー幅Dと半値回折角度θとの関係を示す図である。 λ=6μmにおいて、ミラー幅D毎の、回折角度θと規格化した透過光の光量との関係を示す図である。 λ=6μmにおいて、ミラー幅Dと半値回折角度θとの関係を示す図である。 ファブリペロー干渉器での回折を示す図である。 ファブリペロー干渉器での回折を、多層膜解析でモデル化した図である。 λ=10μmにおいて、入射角度θ毎の、透過光の波長と透過率との関係を示す図である。 λ=10μmにおいて、入射角度θ、ピーク透過率、半値幅の関係を示す図である。 λ=2μmにおいて、入射角度θ毎の、透過光の波長と透過率との関係を示す図である。 λ=2μmにおいて、入射角度θ、ピーク透過率、半値幅の関係を示す図である。 λ=6μmにおいて、入射角度θ毎の、透過光の波長と透過率との関係を示す図である。 λ=6μmにおいて、入射角度θ、ピーク透過率、半値幅の関係を示す図である。 第1実施形態に係るファブリペロー干渉計の概略構成を示す平面図である。 図18のXIX-XIX線に沿う断面図である。 第2実施形態に係るファブリペロー干渉計の概略構成を示す平面図である。 図20のXXI-XXI線に沿う断面図である。 第3実施形態に係るファブリペロー干渉計の概略構成を示す平面図である。 図22のXXIII-XXIII線に沿う断面図である。 第4実施形態に係るファブリペロー干渉計の概略構成を示す平面図である。 図24のXXV-XXV線に沿う断面図である。 第5実施形態に係るファブリペロー干渉計の概略構成を示す平面図である。 図26のXXVII-XXVII線に沿う断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下に示す各実施形態において、共通乃至関連する要素には同一の符号を付与するものとする。ギャップを介して対向配置された一対のミラー構造体の、互いに対向する方向を、以下単に対向方向と示す。また、対向方向に直交する面に沿う方向を幅方向と示すとともに、幅方向の長さを幅と示す。
先ず、本発明の実施の形態を説明する前に、本発明者が本発明を創作するに至った経緯を説明する。
本出願人は、特開2008−134388号公報などに記載のように、ポリシリコンなどからなる一対の高屈折率層間に、低屈折率層としての空気層が局所的に介在された一対のミラー構造体を備え、この一対のミラー構造体がギャップを介して対向配置されたファブリペロー干渉計について、種々提案してきている。このファブリペロー干渉計において、一対のミラー構造体におけるギャップを架橋する架橋部の少なくとも一方は、変位可能なメンブレンとされている。架橋部は、高屈折率層間に低屈折率層が介在された少なくとも1つのミラーからなる透過部と、低屈折率層が介在されない部分であり、透過部の周辺に位置する周辺部と、をそれぞれ有している。そして、架橋部のうち、透過部同士が対向するように設けられている。
このように空気層を有するファブリペロー干渉計は、ミラーの機械的強度が低い。このため、ミラーが形成された領域、すなわち赤外線を選択的に透過させる透過部において、空気層の配置割合を小さくする、換言すれば、ミラーの幅を狭くし、機械的強度を確保するようにしている。このようにミラーの幅を狭くしなければならないため、ガソリン、水、エタノール等のアルコール、酢酸、二酸化炭素、一酸化炭素、NOx、二酸化硫黄といった各種成分の吸収波長が存在する中赤外域(2μm〜10μm)において、回折が起こりやすい。
そこで、本発明者は、回折が透過光の光量に与える影響について、シミュレーションにより鋭意検討を行なった。その際、図1に示すように、単スリット100による光の回折について検討を行った。なお、単スリット100が、ファブリペロー干渉計における入射側の1つのミラーに相当し、単スリット100からz方向にR離れた位置に配置されたスクリーン101が、赤外線検知器に相当する。また、単スリット100のサイズ、すなわちミラーの幅をDとした。
ここで、回折は、R<(D/λ)の領域、すなわち距離Rがミラー幅Dに較べて小さく、波長λに対して大きい領域であるフレネル領域の回折と、R>(D/λ)の領域、すなわち距離Rがミラー幅Dに較べて大きく、波長λに対して小さい領域であるフラウンホーファー領域の回折とに分かれる。図2は、ミラー幅D毎の、波長λとD/λとの関係を示す図である。図2に示すミラー幅Dの単位は[m]であり、D=1×10−2とは、10mmを示す。上記したファブリペロー干渉計は、MEMS技術を利用して形成されており、機械的強度を確保する観点から、ミラー幅Dの上限は150μm程度である。したがって、図2に示すように、中赤外域である2μm〜10μmにおいては、(D/λ)<1×10−2[m]、すなわち10mm程度となる。
図3は、フレネル領域とフラウンホーファー領域を示す図である。上記したファブリペロー干渉計の場合、入射側のミラーから赤外線検知器までの距離Rは、ファブリペロー干渉計と赤外線検知器の実装容易性などから、通常10mm以上となる。距離Rが10mm以上、且つ、上記した(D/λ)<10mmを満たすのは、図3に示す斜線領域となる。したがって、フラウンホーファー回折を考慮することとした。
フラウンホーファー回折において、回折光の振幅uは数式1にて示される。また、光パワーI(光量)は数式2で示される。数式1において、A’は入射光の振幅、波長、検知距離に関する定数、kは波数、xは、図1に示すx方向における任意の点Pの位置である。
Figure 2014002261
Figure 2014002261
また、図1より、回折角度θは数式3で示される。
Figure 2014002261
図4は、数式1〜3を用いて算出した、回折角度θと、直進光のパワーを1として規格化した回折光の規格化後パワーとの関係を示す図である。その際、波長λ=10μm、距離R=10mmとした。図4に示すように、ミラー幅Dが小さくなるほど、透過光中において、回折角度θの大きな回折光の割合が増加した。
図5は、図4に示す結果を、ミラー幅Dと、規格化後の光パワーが、直進光のパワーに対して半分(図4に破線で示す0.5)となる回折角度θ(以下、半値回折角度θと示す)との関係にまとめ直した図である。図5に示すように、ミラー幅Dが1×10−4[m]、すなわち100μmよりも小さくなると、半値回折角度θが、僅かなミラー幅Dの減少で急激に大きくなることが明らかとなった。このように、波長λ=10μmにおいて、ミラー幅Dを100μm以上とする、すなわち、ミラー幅Dを波長λの10倍以上(D≧10λ)とすると、半値回折角度θを小さくすることができることが明らかとなった。
発明者は、中赤外域の他の波長についても同様の検討を行った。図6は、波長λ=2μm、距離R=10mmのときの、回折角度θと回折光の規格化後パワーとの関係を示す図である。図7は、図6に示す結果を、ミラー幅Dと、半値回折角度θとの関係にまとめ直した図である。図8は、波長λ=6μm、距離R=10mmのときの、回折角度θと回折光の規格化後パワーとの関係を示す図である。図9は、図8に示す結果を、ミラー幅Dと、半値回折角度θとの関係にまとめ直した図である。
図6及び図8においても、図4同様、ミラー幅Dが小さくなるほど、透過光中において、回折角度θの大きな回折光の割合が増加した。また、図7に示すように、ミラー幅Dが2×10−5[m]、すなわち20μmよりも小さくなると、半値回折角度θが、僅かなミラー幅Dの減少で急激に大きくなることが明らかとなった。このように、波長λ=2μmにおいて、ミラー幅Dを20μm以上とする、すなわち、ミラー幅Dを波長λの10倍以上(D≧10λ)とすると、半値回折角度θを小さくすることができることが明らかとなった。同じく図9に示すように、ミラー幅Dが6×10−5[m]、すなわち60μmよりも小さくなると、半値回折角度θが、僅かなミラー幅Dの減少で急激に大きくなることが明らかとなった。このように、波長λ=6μmにおいて、ミラー幅Dを60μm以上とする、すなわち、ミラー幅Dを波長λの10倍以上(D≧10λ)とすると、半値回折角度θを小さくすることができることが明らかとなった。
以上より、本発明者は、「中赤外域(2μm〜10μm)では、ミラー幅Dを波長λの10倍以上(D≧10λ)とすると、半値回折角度θを小さくすることができる」という知見を得た。すなわち、透過光の半値幅を小さくできるという第1の知見を得た。
次に、本発明者は、回折が、透過波長、透過率に与える影響について、シミュレーションにより鋭意検討を行なった。図10は、実際のファブリペロー干渉計において、対向方向に沿う入射光が、ギャップAG内に入射される様子を示している。なお、図10において、符号M1は出射側のミラー、符号M2は入射側のミラーであり、符号31,32はミラーM1を構成する高屈折率層、符号33はミラーM1を構成する空気層である。また、符号51,52はミラーM2を構成する高屈折率層、符号53はミラーM2を構成する空気層である。また、符号AGは、ギャップであり、符号20は、ミラーM1を有するミラー構造体を支持する基板であり、符号21は、そのうちの半導体基板、符号22は、絶縁膜である。
図10に示すように、実際のファブリペロー干渉計では、入射光が対向方向に沿った状態で、高屈折率層52、空気層53、高屈折率層51の順に透過する。そして、ミラーM2を通過してギャップAGに入射した光(の一部)は、角度θで回折する。
この回折現象を、多層膜解析において、図11に示すように再現し、回折が透過波長、透過率に与える影響の検討を行なった。具体的には、図11に示すように、入射側のミラーM2を構成する外側の高屈折率層52に、図10に示す回折角度θと同じ角度θを有する光、すなわち、対向方向及び幅方向に対して斜めに傾いた光を入射させることとした。この斜め入射光は、高屈折率層52に入射する際に屈折するものの、空気層53に入射する際に角度θの光に戻る。また、高屈折率層51に入射する際に屈折するものの、ギャップAGに入射する際に角度θの光に戻る。したがって、入射角度θを有する光を仮定したシミュレーションを行えば、回折角度θの回折光が透過波長、透過率に与える影響について検討することができる。
一例として示すが、波長λ=10μmの場合、入射側のミラーM2を構成する高屈折率層52を厚さ440nmのノンドープポリシリコン、空気層53を2040nm、高屈折率層51を厚さ440nmのノンドープポリシリコンとした。また、ギャップAGを厚さ5500nmの空隙、出射側のミラーM1を構成する高屈折率層32を厚さ440nmのノンドープポリシリコン、空気層33を2040nm、高屈折率層31を厚さ440nmのノンドープポリシリコンとした。また、支持基板20を構成する絶縁膜22を、厚さ800nmの二酸化シリコン、半導体基板21を厚さ400μmのシリコンとした。
図12は、波長λ=10μmのとき、斜めに入射した光の、透過光波長について計算した結果を示している。図12に示すように、入射角度θが大きくなるほど、透過光の波長は短波長側にシフトしている。ここで、斜めに入射する場合の波数kは数式4で示される。なお、lは定在波数、nはミラー間のギャップの屈折率、dはミラー間の対向距離、θは入射角度(回折角度)である。
Figure 2014002261
数式4より、入射角度θが大きいほど波数kが大きくなる。波数kが大きいほど波長λは短くなる。したがって、数式4からも、入射角度θが大きくなるほど、透過光の波長は短波長側にシフトすることがわかる。
また、入射角度θ、すなわち回折角度θが20°以上では、入射角度θの増加にともなって透過光の半値幅が広くなるとともに、透過光にスプリット(複数の波長における透過強度のピーク)が生じることが明らかとなった。ピークとは、透過率の増減が確認できるものをピークとした。詳しくは、0°、5°、10°、12°、14°、15°、16°、18°、19°において、スプリットが生じず、20°、22°においてスプリットが生じた。図5に示した関係から、波長λ=10μmの場合、ミラー幅Dが70μmより広くなると、回折角度θ(半値回折角度θ)が20°より小さい角度となる。すなわち、ミラー幅Dを波長λの7倍よりも広く(D>7λ)すると、スプリットを抑制しつつ、半値幅の増加を抑制できることが明らかとなった。
また、図13は、図12に示す結果を、入射角度θ、透過スペクトルのピーク波長の透過率(以下、ピーク透過率と示す)、透過光の半値幅の関係にまとめ直した図である。図13に示すように、入射角度θが12°以下では、ピーク透過率は32%程度でほぼ一定の値を示し、半値幅も125nm程度でほぼ一定の値をしめしている。一方、入射角度θが12°を超えると、入射角度θの増加にともなって、ピーク透過率が急激に低下するとともに、半値幅も急激に大きくなる。図5に示した関係から、波長λ=10μmの場合、ミラー幅Dが150μmより長くなると、回折角度θ(半値回折角度θ)が12°より小さい角度となる。すなわち、ミラー幅Dを波長λの15倍以上(D≧15λ)とすると、ピーク透過率を高くしつつ、半値幅をさらに小さくすることができることが明らかとなった。
発明者は、中赤外域の他の波長についても同様の検討を行った。図14は、波長λ=2μmのとき、斜めに入射した光の、透過光波長について計算した結果を示している。図15は、図14に示す結果を、入射角度θ、ピーク透過率、透過光の半値幅の関係にまとめ直した図である。図16は、波長λ=6μmのとき、斜めに入射した光の、透過光波長について計算した結果を示している。図17は、図16に示す結果を、入射角度θ、ピーク透過率、透過光の半値幅の関係にまとめ直した図である。
図14においても、図12同様、入射角度θが大きくなるほど、透過光の波長は短波長側にシフトしている。また、図14に示すように、入射角度θ、すなわち回折角度θが22°以上では、入射角度θの増加にともなって透過光の半値幅が広くなるとともに、透過光にスプリットが生じることが明らかとなった。詳しくは、0°、10°、15°、18°、19°、20°、21°において、スプリットが生じず、22°、23°、25°においてスプリットが生じた。図7に示した関係から、波長λ=2μmの場合、ミラー幅Dが14μmより広くなると、回折角度θ(半値回折角度θ)が22°より小さい角度となる。すなわち、ミラー幅Dを波長λの7倍よりも広く(D>7λ)すると、スプリットを抑制しつつ、半値幅の増加を抑制できることが明らかとなった。
また、図15に示すように、入射角度θが10°以下では、ピーク透過率は65%程度でほぼ一定の値を示し、半値幅も35nm程度でほぼ一定の値をしめしている。一方、入射角度θが10°を超えると、入射角度θの増加にともなって、ピーク透過率が急激に低下するとともに、半値幅も急激に大きくなる。図7に示した関係から、波長λ=2μmの場合、ミラー幅Dが30μmより長くなると、回折角度θ(半値回折角度θ)が10°より小さい角度となる。すなわち、ミラー幅Dを波長λの15倍以上(D≧15λ)とすると、ピーク透過率を高くしつつ、半値幅をさらに小さくすることができることが明らかとなった。
図16においても、図12同様、入射角度θが大きくなるほど、透過光の波長は短波長側にシフトしている。また、図16に示すように、入射角度θ、すなわち回折角度θが18°以上では、入射角度θの増加にともなって透過光の半値幅が広くなるとともに、透過光にスプリットが生じることが明らかとなった。詳しくは、0°、5°、7°、8°、9°、10°、12°、14°、16°において、スプリットが生じず、18°、20°においてスプリットが生じた。図9に示した関係から、波長λ=6μmの場合、ミラー幅Dが40μmより長くなると、回折角度θ(半値回折角度θ)が18°より小さい角度となる。すなわち、ミラー幅Dを波長λの7倍よりも広く(D>7λ)すると、スプリットを抑制しつつ、半値幅の増加を抑制できることが明らかとなった。
また、図17に示すように、入射角度θが10°以下では、ピーク透過率は55%程度でほぼ一定の値を示し、半値幅も50nm程度でほぼ一定の値をしめしている。一方、入射角度θが10°を超えると、入射角度θの増加にともなって、ピーク透過率が急激に低下するとともに、半値幅も急激に大きくなる。図9に示した関係から、波長λ=6μmの場合、ミラー幅Dが90μmより広くなると、回折角度θ(半値回折角度θ)が10°より小さい角度となる。すなわち、ミラー幅Dを波長λの15倍以上(D≧15λ)とすると、ピーク透過率を高くしつつ、半値幅をさらに小さくすることができることが明らかとなった。
以上より、本発明者は、「中赤外域(2μm〜10μm)では、ミラー幅Dを波長λの7倍よりも広く(D>7λ)すると、スプリットを抑制するとともに、半値幅の増加を抑制できる」という第2の知見を得た。また、「中赤外域(2μm〜10μm)では、ミラー幅Dを波長λの15倍以上(D≧15λ)とすると、ピーク透過率を高くしつつ、半値幅をさらに小さくすることができる」という第3の知見を得た。
本発明は、これら知見に基づくものであり、以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本実施形態に係るファブリペロー干渉計の構造及び製造方法は、本出願人による特開2008−134388号公報等に記載のものと基本的に同じである。したがって、同じ部分についての説明は簡略化する。
先ず、図18及び図19を用いて、ファブリペロー干渉計10の概略構成を説明する。
図18及び図19に示すファブリペロー干渉計10は、基板20、第1ミラー構造体30、スペーサ40、第2ミラー構造体50を備えている。なお、第1ミラー構造体30及び第2ミラー構造体50が、一対のミラー構造体に相当する。
基板20は、単結晶シリコンなどからなる半導体基板21と、半導体基板21の一面上に形成された、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜等からなる絶縁膜22と、を有している。そして、基板20における絶縁膜22上に、第1ミラー構造体30が配置されている。本実施形態では、第1ミラー構造体30の配置面と反対の面(以下、裏面と示す)側から基板20がエッチングされ、貫通孔23が形成されている。これにより、第1ミラー構造体30における透過部S1の部分がメンブレンMEM1となっている。
第1ミラー構造体30は、空気よりも屈折率の高い材料、例えばシリコン及びゲルマニウムの少なくとも一方を含む半導体薄膜からなり、基板20における絶縁膜22上に積層された高屈折率層31と、該高屈折率層31に同じくシリコンなどの高屈折率材料からなり、高屈折率層31上に積層された高屈折率層32とを有する。本実施形態においては、高屈折率層31,32が、ともにポリシリコンからなる。なお、高屈折率層31が第1層、高屈折率層32が第2層に相当する。
そして、透過部S1における高屈折率層31,32間には、低屈折率層としての空気層33が介在され、この部分が光学多層膜構造のミラーM1となっている。ミラーM1は、図18に示すように、平面略円形状のメンブレンMEM2の中央領域に形成されたミラーM2に対向して形成されている。詳しくは、透過部S1において、高屈折率層32は、空気層33の上面を覆う上部32aと、上部32aを高屈折率層31上に支持する支持部32bと、を有している。支持部32bは、ミラーM1の外形輪郭を規定する部分でもあり、空気層33の側面を覆う部分と、高屈折率層31に接する部分とにより構成されている。そして、支持部32bにより空気層33が区画されて、透過部S1は複数のミラーM1を有している。なお、ミラーM1の形成パターンはミラーM2と同じハニカム状となっており、同一パターン及び大きさを有するミラーM1が複数集合して透過部S1をなしている。ミラーM1の幅はD1とされており、幅D1とは、空気層33の上面のうち、幅方向の長さが最も短い部分の長さである。
また、第1ミラー構造体30において、ギャップAGを架橋する架橋部34のうち、透過部S1を除く周辺部T1では、高屈折率層31,32が互いに接触して配置されている。そして、第1ミラー構造体30のうち、透過部S1を除く部分、すなわち周辺部T1を含む外側の部分は、基板20によって支持されている。架橋部34は、全体がメンブレンMEM2とされた第2ミラー構造体50の架橋部54の対向部位でもある。
なお、図19に示す符号35は、第1ミラー構造体30において、ミラーM1における高屈折率層31,32の部分に形成された貫通孔であり、基板20の裏面側から貫通孔35を介してエッチングすることで、空気層33、ギャップAG、空気層53が形成されるようになっている。また、符号36は、高屈折率層31,32に、例えばp導電型の不純物がイオン注入されてなる電極である。この電極36は、第2ミラー構造体50の電極56と少なくとも一部が対向するように設けられている。また、符号37は、Au/Cr等からなり、高屈折率層32上に形成されたパッドであり、電極36とオーミック接触されている。
スペーサ40は、第1ミラー構造体30における高屈折率層32上の、架橋部34、及び、パッド37の形成領域を除く部分に配置されている。このスペーサ40は、第1ミラー構造体30上に第2ミラー構造体70を支持するとともに、第1ミラー構造体30と第2ミラー構造体50との間に、ギャップAGを構成する機能を果たすものである。本実施形態では、スペーサ40が二酸化シリコンからなり、スペーサ40における架橋部34,54に対応する中央部分がくり抜かれて空隙であるギャップAGが形成されている。また、パッド37に対応する部分には、開口部41が形成されている。
第2ミラー構造体50は、空気よりも屈折率の高い材料、例えばシリコン及びゲルマニウムの少なくとも一方を含む半導体薄膜からなり、ギャップAGを架橋してスペーサ40の表面上に配置された高屈折率層51と、該高屈折率層51に同じくシリコンなどの高屈折率材料からなり、高屈折率層51上に積層された高屈折率層52とを有する。本実施形態においては、高屈折率層51,52が、ともにポリシリコンからなる。なお、高屈折率層51が第1層、高屈折率層52が第2層に相当する。
そして、透過部S1における高屈折率層51,52間には、低屈折率層としての空気層53が介在され、この部分が光学多層膜構造のミラーM2となっている。ミラーM2は、図18に示すように、平面略円形状のメンブレンMEM2の中央領域に形成されている。詳しくは、透過部S2において、高屈折率層52は、空気層53の上面を覆う上部52aと、上部52aを高屈折率層51上に支持する支持部52bと、を有している。支持部52bは、ミラーM2の外形輪郭を規定する部分でもあり、空気層53の側面を覆う部分と、高屈折率層51に接する部分とにより構成されている。そして、支持部52bにより空気層53が区画されて、透過部S2は複数のミラーM2を有している。なお、ミラーM2の形成パターンは図18に示すハニカム状となっており、同一パターン及び大きさを有するミラーM2が複数集合して透過部S2をなしている。ミラーM2の幅はD2とされており、幅D2とは、空気層53の上面のうち、幅方向の長さが最も短い部分の長さである。本実施形態では、ミラーM1とミラーM2の形成パターン及び大きさが一致するとともに、各ミラーM1,M2が一対一で対応するように設けられ、ミラーM1の幅D1とミラーM2の幅D2が同一の長さとなっている。
また、第2ミラー構造体50において、ギャップAGを架橋する架橋部54のうち、透過部S2を除く周辺部T2では、高屈折率層51,52が互いに接触して配置されている。そして、第2ミラー構造体50のうち、架橋部54を除く外側の部分は、スペーサ40によって支持されている。
なお、図19に示す符号55は、第2ミラー構造体50において、ミラーM2における高屈折率層51の部分に形成された貫通孔であり、ギャップ側AG側から貫通孔55を介してエッチングすることで、空気層53が形成されるようになっている。また、符号56は、高屈折率層51,52に、例えばp導電型の不純物がイオン注入されてなる電極である。また、符号57は、Au/Cr等からなり、高屈折率層52上に形成されたパッドであり、電極56とオーミック接触されている。
このように構成されたファブリペロー干渉計10では、パッド37,57を介して、電極36,56に所定の駆動電圧を印加すると、電極36,56間に生じる静電気力により、第1ミラー構造体30のメンブレンMEM1と第2ミラー構造体50のメンブレンMEM2が、互いに近づく方向にそれぞれ変位する。したがって、ミラーM1,M2間の対向距離に応じて、赤外線を波長選択的に透過させることができる。
また、高屈折率層31,32,51,52として、ポリシリコンを採用しているため、波長2〜10μm程度の赤外光に対して好適である。なお、ポリシリコン以外にも、ポリゲルマニウムやポリシリコンゲルマニウムなど、シリコン及びゲルマニウムの少なくとも一方を含む半導体薄膜を採用すると、同様の効果を期待することができる。
加えて、上記したように、ミラーM1,M2の低屈折率層として空気層33,53を採用している。これにより、高屈折率層の屈折率nH(例えばSiでは3.45、Geでは4)と低屈折率層の屈折率nL(空気では1)との屈折率比(nH/nL)を大きく(例えば3.3以上と)することができる。したがって、上記した波長2〜10μm程度の赤外光を選択的に透過させることのできるファブリペロー干渉計10を安価に実現することができる。
また、それぞれの透過部S1,S2が、支持部32b,52bにより区画された複数のミラーM1,M2を有する。したがって、透過部S1,S2の大きさを同じとすると、透過部S1,S2が1つのミラーM1,M2からなる構成に較べて、機械的強度を向上することができる。また、支持部32b,52bが、第2層としての高屈折率層32,52の一部として構成されているので、支持部として別部材を用いる場合に較べて、構成を簡素化することができる。
また、基板20が、透過部S1に対応して貫通孔23を有するので、基板20による赤外線吸収のロスを低減することができる。
次に、本実施形態に示すファブリペロー干渉計10の特徴部分について説明する。
図19では、白抜き矢印が光の進行方向を示している。本実施形態では、上記した第2の知見に基づき、入射側の全てのミラーM2が、透過波長域である中赤外域(2μm〜10μm)の上限値、すなわち10μmの7倍よりも幅D2の広い回折抑制ミラー(D2>70μm)となっている。このため、上記したように、中赤外域において、透過光にスプリットが生じないようにすることができる。このため、「スプリットにより、成分分析のピークを正しく検出することができない」という不具合が生じるのを抑制することができる。また、スプリットが生じる場合に較べて、回折角度θを小さくすることができるので、透過光の半値幅を狭くすることができる。以上により、スプリットが生じる場合に較べて、吸収波長が中赤外域に存在するガスや液体の成分検知に好適なものとなる。なお、本実施形態では、出射側のミラーM1も、中赤外域の上限値の7倍よりも幅D1の広い回折抑制ミラー(D1>70μm)となっている。
また、上記した第2の知見に基づき、少なくとも入射側のミラーM2の幅D2を、中赤外域の上限値の10倍以上(D2≧100μm)とするとなお良い。これによれば、中赤外域において、半値回折角度θを小さくすることができる。したがって、中赤外域において、透過光の半値幅をさらに狭くすることができる。
また、上記した第3の知見に基づき、少なくとも入射側のミラーM2の幅D2を、中赤外域の上限値の15倍以上(D2≧150μm)とするとさらに良い。これによれば、中赤外域において、透過光の半値幅を小さくし、透過光のピーク波長における透過率を大きくすることができる。したがって、中赤外域において、透過光の半値幅をさらに狭くすることができる。なお、ミラーM1,M2は、低屈折率層としてそれぞれ空気層33,53を有するので、機械的強度の観点から、上記したように幅D1,D2は150μm程度が上限である。したがって、少なくとも入射側のミラーM2の幅D2を、例えば150μmとすると、中赤外域において、透過光の半値幅をさらに狭くすることができる。
本実施形態では、第1ミラー構造体30のメンブレンMEM1の形成範囲が、透過部S1と一致する例を示したが、メンブレンMEM2同様、架橋部34全体をメンブレンMEM1としても良い。また、出射側のミラーM1の幅D1を入射側のミラーM2の幅D2より狭くしても良い。さらには、第1ミラー構造体30を入射側、第2ミラー構造体50を出射側としても良い。
(第2実施形態)
本実施形態において、上記実施形態に示したファブリペロー干渉計10と共通する部分についての説明は割愛する。
図20及び図21に示すように、本実施形態では、基板20が貫通孔23を有しておらず、このため、第1ミラー構造体30がメンブレンMEM1を有していない。そして、ミラーM1が入射側とされ、入射側のミラーM1の幅D1が、出射側のミラーM2の幅D2よりも広くされている点を特徴とする。なお、第2ミラー構造体50側からのエッチングにより、空気層53、ギャップAG、空気層33を形成すべく、第2ミラー構造体50におけるミラーM2の高屈折率層52、周辺部T2における高屈折率層51,52に、それぞれ貫通孔55が形成されている。また、第1ミラー構造体30におけるミラーM1の高屈折率層32に貫通孔35が形成されている。それ以外の構成は、第1実施形態に示したファブリペロー干渉計10と同じとなっている。
本実施形態でも、第1実施形態同様、少なくとも入射側のミラーM1の幅D1は、中赤外域(2μm〜10μm)の上限値、すなわち10μmの7倍よりも広く(D1>70μm)となっている。より好ましくは、幅D1が、中赤外域の上限値の10倍以上(D1≧100μm)となっている。さらに好ましくは、幅D1が、中赤外域の上限値の15倍以上(D1≧150μm)となっている。したがって、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、本実施形態では、入射側のミラーM1の幅D1を、出射側のミラーM2の幅D2よりも広くするため、入射側と出射側の幅が等しい構成や、出射側の方が広い構成に較べて、回折による透過光の半値幅増大を抑制することができる。
さらに本実施形態では、メンブレンMEM1を有さない第1ミラー構造体30を入射側とし、入射側のミラーM1の幅D1を広くしつつ、出射側のミラーM2の幅D2を、幅D1よりも狭くしている。第1ミラー構造体30はメンブレンMEM1を有さないため、メンブレンMEM1を有する構成に較べて、ミラーM1の幅D1を大きくしやすい。一方、第2ミラー構造体50はメンブレンMEM2を有するため、ミラーM2の幅D2を狭くして透過部S2に占める支持部52bの割合を増やし、機械的強度を確保するようにしている。このように、本実施形態によれば、透過光の半値幅を狭くしつつ、機械的強度も向上することができる。なお、出射側の第2ミラーM2の幅D2については、D2<D1を満たせば特に限定されるものではない。
(第3実施形態)
本実施形態において、上記実施形態に示したファブリペロー干渉計10と共通する部分についての説明は割愛する。
図22及び図23に示すように、本実施形態では、第1ミラー構造体30の透過部S1がミラーM1を1つのみを有し、第2ミラー構造体50の透過部S2もミラーM2を1つのみ有する点を特徴とする。また、ミラーM1とミラーM2の形成パターン及び大きさが一致しており、ミラーM1の幅D1とミラーM2の幅D2が同一の長さとなっている。それ以外の構成は、第2実施形態に示したファブリペロー干渉計10と同じとなっている。このファブリペロー干渉計10の場合、ミラー構造体30,50のいずれを入射側としても良い。
例えば第2ミラー構造体50を入射側とすると、第1実施形態同様、少なくとも入射側のミラーM2の幅D2は、中赤外域(2μm〜10μm)の上限値、すなわち10μmの7倍よりも広く(D2>70μm)となっている。より好ましくは、幅D2が、中赤外域の上限値の10倍以上(D2≧100μm)となっている。さらに好ましくは、幅D2が、中赤外域の上限値の15倍以上(D1≧150μm)となっている。したがって、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、本実施形態では、入射側の第2ミラー構造体50における透過部S2が、ミラーM2を1つのみ有するため、複数のミラーM2を有する構成のように、複数のミラーM2(スリット)を透過した光の干渉が生じない。これにより、透過光の半値幅をより狭くすることができる。
(第4実施形態)
本実施形態において、上記実施形態に示したファブリペロー干渉計10と共通する部分についての説明は割愛する。
図24及び図25に示すように、本実施形態では、第1実施形態同様、基板20に、透過部S1に対応して貫通孔23が形成されている。また、第2ミラー構造体50が入射側とされ、入射側の透過部S2がミラーM2を1つのみ有し、出射側の透過部S1が複数のミラーM1を有する点を特徴とする。それ以外の構成は、上記実施形態に示したファブリペロー干渉計10と同じとなっている。
本実施形態でも、第1実施形態同様、少なくとも入射側のミラーM2の幅D2は、中赤外域(2μm〜10μm)の上限値、すなわち10μmの7倍よりも広く(D2>70μm)となっている。より好ましくは、幅D2が、中赤外域の上限値の10倍以上(D2≧100μm)となっている。さらに好ましくは、幅D2が、中赤外域の上限値の15倍以上(D1≧150μm)となっている。したがって、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、本実施形態では、第1実施形態同様、基板20が、透過部S1に対応して貫通孔23を有するので、基板20による赤外線吸収のロスを低減することができる。
また、本実施形態では、入射側の第2ミラー構造体50における透過部S2が、ミラーM2を1つのみ有するため、複数のミラーM2を有する構成のように、複数のミラーM2(スリット)を透過した光の干渉が生じない。これにより、透過光の半値幅をより狭くすることができる。
また、本実施形態では、第2実施形態同様、入射側のミラーM1の幅D2を、出射側のミラーM2の幅D1よりも広くする。したがって、回折による透過光の半値幅増大を抑制することができる。また、出射側のミラーM1の幅D1を狭くして透過部S1に占める支持部32bの割合を増やすため、メンブレンMEM1の機械的強度を向上することができる。なお、出射側のミラー1の幅D1については、D1<D2を満たせば特に限定されるものではない。
なお、本実施形態では、第2ミラー構造体50を入射側とし、透過部S2がミラーM2を1つのみ、透過部S1がミラーM1を複数有する構成を示したが、第1ミラー構造体30を入射側とし、透過部S1がミラーM1を1つのみ、透過部S2がミラーM2を複数有する構成としても良い。
(第5実施形態)
本実施形態において、上記実施形態に示したファブリペロー干渉計10と共通する部分についての説明は割愛する。
図26及び図27に示すように、本実施形態のファブリペロー干渉計10は、第3実施形態に示したファブリペロー干渉計10とほぼ同じ構造を有している。異なる点は、空気層33,53を覆う高屈折率層32,52の上部32a,52aとオーバーラップするように配置され、高屈折率層31,51上に上部32a,52aを支持する支持部32c,52cを有する点である。この支持部32c,52cは、上記したミラーM1,M2の外形輪郭を規定する支持部32b,52bとは異なり、ミラーM1,M2の面内において、ミラーM1,M2を複数に分割(区画)しないように設けられている。本実施形態では、図26及び図27に示すように、外形輪郭が略円形のミラーM1,M2に対し、その中心に支持部32c,52cがそれぞれ設けられている。このような構成を採用すると、単一のミラーM1,M2において、機械的強度を向上することができる。
なお、本実施形態でも、例えば第2ミラー構造体50を入射側とすると、少なくとも入射側のミラーM2の幅D2は、中赤外域(2μm〜10μm)の上限値、すなわち10μmの7倍よりも広く(D2>70μm)となっている。より好ましくは、幅D2が、中赤外域の上限値の10倍以上(D2≧100μm)となっている。さらに好ましくは、幅D2が、中赤外域の上限値の15倍以上(D1≧150μm)となっている。したがって、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、入射側の第2ミラー構造体50における透過部S2が、ミラーM2を1つのみ有するため、複数のミラーM2を有する構成のように、複数のミラーM2(スリット)を透過した光の干渉が生じない。これにより、透過光の半値幅をより狭くすることができる。
なお、各ミラーM1,M2における支持部32c,52cの個数は、1つに限定されず、複数設けても良い。また、高屈折率層32,52の一部により支持部32c,52cを構成する例を示したが、別部材の支持部を採用することもできる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
本実施形態では、半導体基板21の一面上に絶縁膜22が形成された基板20を採用する例を示した。しかしながら、基板20としては上記例に限定されるものではなく、ガラスなどの絶縁基板を採用することも可能である。その場合、絶縁膜22を不要とすることができる。
本実施形態では、第2ミラー構造体50が、スペーサ40を介して第1ミラー構造体30上に支持される例を示した。しかしながら、メンブレンMEM2(架橋部54)よりも外側に位置する第2ミラー構造体50の部分が、第1ミラー構造体30に接して、メンブレンMEM2を支持する支持部材としての機能を果たす構成を採用することもできる。すなわち、スペーサ40を有さない構成とすることもできる。この場合、製造工程において、犠牲層としてのスペーサ40を、第1ミラー構造体30の高屈折率層層32の表面全面ではなく、メンブレンMEM2に対向する部分のみに形成する。そして、このスペーサ40を覆うように第2ミラー構造体50を形成し、エッチングにより、スペーサ40を全て除去してギャップAGとすれば良い。
本実施形態では、静電気力により、ミラーM1,M2間の対向距離を変化させる例を示した。しかしながら、圧電効果を利用しても良い。例えばスペーサ40を伸縮させてミラーM1,M2間の対向距離を変化させても良い。また、ミラー構造体30,50として、バイモルフのように熱によって変形する構成を採用することで、ミラーM1,M2間の対向距離を変化させても良い。さらには、電磁力により、ミラーM1,M2間の対向距離を変化させても良い。
また、ギャップAGを介して対向配置された一対のミラー構造体30,50を備え、前記一対のミラー構造体は、積層配置された一対の高屈折率層31,32,51,52と、前記高屈折率層間に局所的に介在された空気層33,53と、を用いてそれぞれ形成され、前記一対のミラー構造体における前記ギャップを架橋する架橋部34,54の少なくとも一方が、変位可能なメンブレンMEM1,MEM2とされ、前記一対のミラー構造体における前記架橋部は、前記高屈折率層間に前記空気層が介在された少なくとも1つのミラーM1,M2からなる透過部S1,S2と、該透過部の周辺に位置する周辺部T1,T2と、をそれぞれ有し、前記一対のミラー構造体において、前記透過部同士が対向しており、前記一対のミラー構造体の対向方向と直交する面に沿う方向の長さを幅とすると、入射側の前記ミラー構造体における前記ミラーの幅が、出射側の前記ミラー構造体における前記ミラーの幅よりも広いことを特徴とするファブリペロー干渉計を採用しても良い。このように、入射側のミラーの幅を出射側のミラーの幅よりも広くすると、回折による透過光の半値幅増大を抑制することができる。
10・・・ファブリペロー干渉計、20・・・基板、21・・・半導体基板、22・・・絶縁膜、23・・・貫通孔、30・・・第1ミラー構造体、31,32・・・高屈折率層、32a・・・上部、32b,32c・・・支持部、33・・・空気層、34・・・架橋部、35・・・貫通孔、36・・・電極、37・・・パッド、40・・・スペーサ、41・・・開口部、50・・・第2ミラー構造体、51,52・・・高屈折率層、52a・・・上部、52b,52c・・・支持部、53・・・空気層、54・・・架橋部、55・・・貫通孔、56・・・電極、57・・・パッド、100・・・スリット、101・・・スクリーン、AG・・・ギャップ、M1,M2・・・ミラー、MEM1,MEM2・・・メンブレン、S1,S2・・・透過部、T1,T2・・・周辺部、D,D1,D2・・・幅

Claims (8)

  1. ギャップ(AG)を介して対向配置された一対のミラー構造体(30,50)を備え、
    前記一対のミラー構造体は、積層配置された一対の高屈折率層(31,32,51,52)と、前記高屈折率層間に局所的に介在された空気層(33,53)と、を用いてそれぞれ形成され、
    前記一対のミラー構造体における前記ギャップを架橋する架橋部(34,54)の少なくとも一方が、変位可能なメンブレン(MEM1,MEM2)とされ、
    前記一対のミラー構造体における前記架橋部は、前記高屈折率層間に前記空気層が介在された少なくとも1つのミラー(M1,M2)からなる透過部(S1,S2)と、該透過部の周辺に位置する周辺部(T1,T2)と、をそれぞれ有し、
    前記一対のミラー構造体において、前記透過部同士が対向しており、
    前記一対のミラー構造体の対向方向と直交する面に沿う方向の長さを幅とすると、前記一対のミラー構造体のうち、少なくとも入射側の前記ミラー構造体における全ての前記ミラーは、透過波長域の上限値の7倍よりも前記幅の広い回折抑制ミラーとされていることを特徴とするファブリペロー干渉計。
  2. 前記回折抑制ミラーの幅は、透過波長域の上限値の10倍以上とされていることを特徴とする請求項1に記載のファブリペロー干渉計。
  3. 前記回折抑制ミラーの幅は、透過波長域の上限値の15倍以上とされていることを特徴とする請求項2に記載のファブリペロー干渉計。
  4. 少なくとも入射側の前記ミラー構造体における前記透過部は、前記ミラーを1つのみ有することを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載のファブリペロー干渉計。
  5. 前記一対のミラー構造体は、一対の前記高屈折率層として、第1層(31,51)及び第2層(32,52)をそれぞれ有し、
    前記空気層を覆う前記第2層の上部(32a,52a)とオーバーラップするように配置され、前記第1層上に前記第2層の上部を支持する支持部(32c,52c)を有することを特徴とする請求項4に記載のファブリペロー干渉計。
  6. 前記一対のミラー構造体は、一対の前記高屈折率層として、第1層(31,51)及び第2層(32,52)をそれぞれ有し、
    前記空気層を覆う前記第2層の上部(32a,52a)を、前記第1層上に支持する支持部(32b,52b)を有し、
    少なくとも入射側の前記ミラー構造体における前記透過部は、前記支持部により区画されてなる複数の前記ミラーを有することを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載のファブリペロー干渉計。
  7. 前記支持部(32b,32c,52b,52c)は、前記第2層の一部として構成されていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のファブリペロー干渉計。
  8. 入射側の前記ミラー構造体における前記ミラーの幅は、出射側の前記ミラー構造体における前記ミラーの幅よりも広いことを特徴とする請求項1〜7いずれか1項に記載のファブリペロー干渉計。
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