JP2015206846A - ファブリペロー干渉計 - Google Patents

ファブリペロー干渉計 Download PDF

Info

Publication number
JP2015206846A
JP2015206846A JP2014085863A JP2014085863A JP2015206846A JP 2015206846 A JP2015206846 A JP 2015206846A JP 2014085863 A JP2014085863 A JP 2014085863A JP 2014085863 A JP2014085863 A JP 2014085863A JP 2015206846 A JP2015206846 A JP 2015206846A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refractive index
fabry
high refractive
layer
perot interferometer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014085863A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6187376B2 (ja
Inventor
榎本 哲也
Tetsuya Enomoto
哲也 榎本
勝昭 後藤
Katsuaki Goto
勝昭 後藤
隆雄 岩城
Takao Iwaki
隆雄 岩城
愛美 鈴木
Yoshimi Suzuki
愛美 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2014085863A priority Critical patent/JP6187376B2/ja
Publication of JP2015206846A publication Critical patent/JP2015206846A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6187376B2 publication Critical patent/JP6187376B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】透過スペクトルの変調帯域が広いファブリペロー干渉計を提供する。
【解決手段】ファブリペロー干渉計10は、透過領域S1に固定ミラーM1を有する固定ミラー構造体12、エアギャップAGを介して固定ミラー構造体と対向するメンブレンMEMを有し、該メンブレンに、固定ミラーに対向して設けられた可動ミラーM2を有する可動ミラー構造体14、圧電膜40と、対向の方向において圧電膜の両面に形成された電極42,44と、を有し、メンブレンを変位させるために、周辺領域T1において、可動ミラー構造体上に配置された圧電駆動部16、を備える。可動ミラー構造体は、一対の高屈折率層34,36、透過領域において高屈折率層間に介在され、一対の高屈折率層とともに可動ミラーを形成する低屈折率層38、周辺領域における圧電駆動部が配置される部分の厚みを厚くするために、一対の高屈折率層に追加された追加層46、を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ファブリペロー干渉計に関するものである。
例えば特許文献1に記載のファブリペロー干渉計が知られている。このファブリペロー干渉計は、シリコン、ゲルマニウム等の半導体薄膜からなる高屈折率層の間に、低屈折率層としての空気層が局所的に配置された一対のミラー構造体(固定ミラー構造体及び可動ミラー構造体)を備えている。低屈折率層としての空気層が透過領域に配置されてミラーが構成されており、低屈折率層に対する高屈折率層の屈折率比が大きいため、ミラーの高反射率な帯域(反射帯域)が広くなっている。すなわち、ファブリペロー干渉計において光を選択的に透過可能な分光帯域が広くなっている。
また、各ミラー構造体の高屈折率層には、不純物がドーピングされて電極が形成されている。したがって、各ミラー構造体の電極に電圧を印加して生じる静電気力により、ギャップ上に位置する可動ミラー構造体のメンブレンを変位させ、これによりギャップ長さが変化して、ギャップにおけるミラーの対向距離に応じた波長の光を選択的に透過させることができる。
特開2008−134388号公報
近年、部品点数の削減や赤外線式ガス検出器における多成分検知化などの観点から、1つのファブリペロー干渉計で、より広い波長域において光を選択的に透過できるものが望まれている。このためには、広帯域にわたるミラーの高反射率に加え、可動ミラー構造体におけるメンブレンの変位量、すなわち、可動ミラーの変位量が大きいことが必要である。すなわち、透過スペクトルの変調帯域が広いファブリペロー干渉計が望まれている。
各ミラー構造体の電極に電圧を印加して生じる静電気力は、電極の対向距離の2乗に反比例し、メンブレンの変位に伴うばね復元力は変位量に正比例する。したがって、変位量が初期の対向距離dの1/3よりも大きくなると、静電気力がばね復元力を上回り、両ミラー構造体が静電気力で引き込まれ、スティッキングし、電圧を除去しても元の状態に戻らなくなる(プルイン現象が生じる)。
また、透過光の波長λは、λ=2×dm/nで示される。nは干渉光の次数を示す正の整数である。したがって、変調帯域が最も広い1次の干渉光(n=1)であっても、上記したプルイン限界から、その変調帯域は理想的に2dmi〜dmi×4/3であり、透過スペクトルの変調帯域の広さとして十分ではなかった。本発明者が確認したところ、たとえば、初期の対向距離dを6μmとした場合、変位量2μmでプルイン限界となるため、シリコンからなる厚み0.42μmの高屈折率層と、厚み1.4μmの空気層からなるミラー構造体においては、その変調帯域が7.4μm〜9.6μmであった。
このように、従来構成のファブリペロー干渉計では、干渉計1つで多成分検知のガス検出器を構成することは困難であった。
本発明は上記問題点に鑑み、透過スペクトルの変調帯域が広いファブリペロー干渉計を提供することを目的とする。
ここに開示される発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲及びこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示された発明のひとつは、光を透過させる透過領域(S1)及び該透過領域の周辺に位置する周辺領域(T1)のうち、透過領域に固定ミラー(M1)を有する固定ミラー構造体(12)と、
ギャップ(AG)を介して固定ミラー構造体と対向するメンブレン(MEM)を有するとともに、該メンブレンにおいて固定ミラーに対向して設けられた可動ミラー(M2)を有する可動ミラー構造体(14)と、
圧電膜(40,52)と、対向の方向において圧電膜の両面に形成された電極(42,44)と、を有し、メンブレンを変位させるために、周辺領域において、可動ミラー構造体における固定ミラー構造体と反対の面上に積層配置された圧電駆動部(16)と、を備える。
そして、可動ミラー構造体は、
積層配置された一対の高屈折率層(34,36)と、
透過領域において高屈折率層間に介在され、一対の高屈折率層とともに可動ミラーを形成する低屈折率層(38)と、
周辺領域における圧電駆動部が配置される部分の厚みを厚くするために、一対の高屈折率層に追加された追加層(46,48,50,54)と、を有することを特徴とする。
追加層を設けた分、可動ミラー構造体の圧電駆動部が配置される部分が厚くなる。これにより、対向の方向において、可動ミラー構造体及び圧電駆動部の内部応力の中立軸が、圧電駆動部の中心から遠ざかる。したがって、中立軸と中心との距離が長く取れる分、トルクが増すため、同じ印加電圧でもメンブレンの変位量を大きくすることができる。すなわち、透過スペクトルの変調帯域を広くすることができる。
また、開示された他の発明のひとつは、追加層(46,48)が、内部応力が圧縮応力に調整されていることを特徴とする。
これによれば、追加層を設けたことにより、可動ミラー構造体の圧電駆動部が配置される部分が厚くなっても、メンブレンが変位しやすい。したがって、メンブレンの変位量を大きくすることができる。
参考形態に係るファブリペロー干渉計の概略構成を示す断面図である。 図1に示すファブリペロー干渉計において、印加電圧と変位量との関係を示す図である。 第1実施形態に係るファブリペロー干渉計の概略構成を示す平面図である。 図3のIV-IV線に沿う断面図である。 中立軸及び圧電駆動部の中心の距離L1と変位量との関係を示す図である。 第2実施形態に係るファブリペロー干渉計の概略構成を示す断面図であり、図4に対応している。 変形例を示す断面図である。 第3実施形態に係るファブリペロー干渉計の概略構成を示す断面図であり、図4に対応している。 第4実施形態に係るファブリペロー干渉計の概略構成を示す断面図であり、図4に対応している。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
(参考形態)
本発明の実施形態について説明する前に、本発明者が検討した参考形態について説明する。なお、後述する本発明の実施形態と共通乃至関連する要素には、本発明の実施形態の付与する符号に対し、100を加算した符号を付与するものとする。また、アルファベットを含んで示した符号については、便宜上、同じ符号を付与するものとする。また、固定ミラーM1及び可動ミラーM2の対向方向をZ方向と示す。そして、Z方向に直交する一方向をX方向とし、X方向及びZ方向の両方向に直交する方向をY方向とする。
先ず、図1に基づき、参考形態に係るファブリペロー干渉計の概略構成について説明する。
図1に示すように、ファブリペロー干渉計110は、固定ミラーM1を有する固定ミラー構造体112と、変位可能なメンブレンMEMを有し、メンブレンMEMに可動ミラーM2が形成された可動ミラー構造体114と、メンブレンMEMを変位させるための圧電駆動部116と、を備えている。固定ミラー構造体112と可動ミラー構造体114との間には、Z方向においてエアギャップAG(空隙)が設けられている。
固定ミラーM1と可動ミラーM2とは、互いに対向しており、Z方向に直交する面内において、これらミラーM1,M2の形成領域が、光を選択的に透過させる透過領域S1となっている。また、透過領域S1を除く領域は、周辺領域T1となっている。透過領域S1は、たとえば、メンブレンMEMのうちの中心を含む一部の領域(中央領域)に設定され、周辺領域T1は、メンブレンMEMのうちの中央領域を除く領域と、メンブレンMEM以外の領域を含んで設定されている。
ファブリペロー干渉計110は、上記以外にも、基板120を備えている。図1では、単結晶シリコンからなる基板120を採用している。Z方向において、基板120の一面上には、エッチングストッパとして機能する絶縁膜122が配置されている。絶縁膜122としては、たとえば二酸化シリコンを採用することができる。そして、絶縁膜122における基板120と反対の面上に、固定ミラー構造体112が配置されている。図1では、基板120及び絶縁膜122の透過領域S1を含む一部を連通する貫通部124が設けられている。この貫通部124により、固定ミラー構造体112の透過領域S1の部分が、基板120側に露出されている。貫通部124を有さない構成も可能であるが、貫通部124を設けると、基板120及び絶縁膜122での光学ロスを抑制することができる。
固定ミラー構造体112は、絶縁膜122上に配置された第1高屈折率層126と、第1高屈折率層126の絶縁膜122と反対側に配置された第2高屈折率層128と、透過領域S1において、高屈折率層126,128間に局所的に介在された低屈折率層130と、を備えている。低屈折率層130の構成材料としては、高屈折率層126,128を構成する材料よりも屈折率の低いものであればよい。この参考形態では、高屈折率層126,128がともに厚み約0.42μmの多結晶シリコンを用いて形成され、低屈折率層130が厚み約1.4μmの空気層となっている。なお、シリコンの屈折率は3.45、空気の屈折率は1である。多結晶シリコンなどのシリコンを用いると、波長2μm〜10μm程度の赤外線に対して透明であるので、赤外線式のガス検出に対するフィルタとして好適である。また、固定ミラーM1の形成領域を除く領域では、高屈折率層126,128が接触して積層配置されている。
高屈折率層126,128のうち、低屈折率層130としての空気層が介在された部分が、光学多層膜構造の固定ミラーM1となっている。このように、固定ミラーM1は、低屈折率層130としての空気層が介在されたエアミラーとなっている。エアミラーを有するミラー構造体(ファブリペロー干渉計)の基本構造は、たとえば、特開2008−134388号公報に記載のものと同じであるから、上記公報の説明を参照することができる。
固定ミラー構造体112の絶縁膜122と反対の面上であって、メンブレンMEMとの対向部分を除く部分には、支持部材132が所定厚さを有して配置されている。この参考形態では、支持部材132が、厚み4.5μmの二酸化シリコンからなる。支持部材132により、エアギャップAGのZ方向の長さ、すなわち、メンブレンMEMが変位する前の初期状態におけるミラーM1,M2間の対向距離が決定されている。
支持部材132の固定ミラー構造体112と反対の面上には、可動ミラー構造体114が配置されている。可動ミラー構造体114は、固定ミラー構造体112と同様の構造をなしており、メンブレンMEMを架橋するように、支持部材132上に配置された第3高屈折率層134と、第3高屈折率層134の支持部材132と反対側に配置された第4高屈折率層136と、透過領域S1において、高屈折率層134,136間に局所的に介在された低屈折率層138と、を備えている。そして、高屈折率層134,136がともに厚み約0.42μmの多結晶シリコンを用いて形成され、低屈折率層138が厚み約1.4μmの空気層となっている。
また、可動ミラーM2の形成領域を除く領域では、高屈折率層134,136が接触して積層配置されている。高屈折率層134,136のうち、低屈折率層138としての空気層が介在された部分が、光学多層膜構造の可動ミラーM2となっている。このように、可動ミラーM2もエアミラーとなっている。
可動ミラー構造体114の支持部材132と反対の面上であって、周辺領域T1には、圧電駆動部116が配置されている。圧電駆動部116は、圧電膜140と、Z方向において圧電膜140の両面にそれぞれ配置された電極142,144と、を有しており、可動ミラー構造体114の一面上に配置されて、ユニモルフ構造なしている。そして、電極142,144間に電圧を印加すると、圧電膜140がZ方向に直交する方向において伸縮(所謂d31モードの駆動)し、それにともなって、メンブレンMEMがZ方向において固定ミラー構造体112から遠さかる方向に変位する。
圧電膜140として、この参考形態では、厚さ3μmのPZTを採用している。このように、圧電膜140の膜厚は、高屈折率層134,136の厚みの合計(0.84μm)よりも十分に大きな値となっている。電極142,144の材料としては、白金などを採用することができる。圧電駆動部116は、周辺領域T1のうち、メンブレンMEMの部分と、メンブレンMEM以外の部分、すなわち、Z方向に直交する面内において支持部材132と重なる部分との両方にわたって配置されている。また、可動ミラーM2とは接触しないように設けられている。
本発明者は、このように構成されるファブリペロー干渉計110について、圧電駆動部116の電極142,144間に印加する電圧と、メンブレンMEMの変位量との関係についてシミュレーションを行った。その結果を図2に示す。
図2に示すように、印加電圧を大きくしても、静電駆動型の従来のファブリペロー干渉計の変位量とほぼ同じか、若干変位量が大きくなる程度であった。たとえば、印加電圧30Vでは、変位量が1.5μmであった。すなわち、電圧印加前の初期状態のエアギャップAGは4.5μmであり、30Vの電圧印加によってエアギャップAGは6.0μmとなった。したがって、印加電圧30Vにおいて、ファブリペロー干渉計110の変調帯域は、8.0μm〜9.6μmであった。
このように、可動ミラー構造体114上に、単に圧電駆動部116を積層するだけでは、干渉計1つで多成分検知のガス検出器を構成することは困難である。たとえば、飲酒検知センサに適用する場合、飲酒検知対象であるエタノールとともに、呼気判定のために二酸化炭素及び水についても検出が必要である。エタノールの赤外線吸収波長は9.4μm、二酸化炭素は4.2μm、水は5.8μmである。したがって、ファブリペロー干渉計には、4.0μm〜9.5μm程度の変調帯域が必要となる。しかしながら、参考形態に示すファブリペロー干渉計110では、上記したように、印加電圧30Vで、変調帯域は、8.0μm〜9.6μmである。印加電圧を大きくすることや、圧電膜140の膜厚を厚くすることでも変調帯域を広くできるが、飲酒検知に必要な程度の変調帯域まで到達することはできない。
(第1実施形態)
先ず、図1及び図2に基づき、本発明の第1実施形態に係るファブリペロー干渉計10の概略構成について説明する。基本構造は、上記した参考形態と同じである。異なる点は、可動ミラー構造体14が、後述する追加層46をさらに備える点にある。参考形態と同じ部分についての説明は簡略化する。
図3及び図4に示すように、本実施形態に係るファブリペロー干渉計10も、固定ミラーM1を有する固定ミラー構造体12と、変位可能なメンブレンMEMを有し、メンブレンMEMに可動ミラーM2が形成された可動ミラー構造体14と、メンブレンMEMを変位させるための圧電駆動部16と、を備えている。固定ミラー構造体12と可動ミラー構造体14との間には、Z方向においてギャップが設けられており、図1では、このギャップがエアギャップAG(空隙)となっている。
固定ミラーM1と可動ミラーM2とは、互いに対向しており、Z方向に直交する面内において、これらミラーM1,M2の形成領域が、光を選択的に透過させる透過領域S1となっている。また、透過領域S1を除く領域は、周辺領域T1となっている。周辺領域T1は、Z方向に直交する少なくとも一方向において透過領域S1を挟むように設けられれば良い。本実施形態では、透過領域S1が略真円状となっており、この透過領域S1を取り囲むように周辺領域T1が設定されている。透過領域S1は、たとえば、メンブレンMEMのうちの中心を含む一部の領域(中央領域)に設定され、周辺領域T1は、メンブレンMEMのうちの中央領域を除く領域と、メンブレンMEM以外の領域を含んで設定されている。
ファブリペロー干渉計10も、基板20を備えている。図1では、単結晶シリコンからなる基板20を採用している。Z方向において、基板20の一面上には、エッチングストッパとして機能する絶縁膜22が配置されている。絶縁膜22としては、たとえば二酸化シリコンを採用することができる。そして、絶縁膜22における基板20と反対の面上に、固定ミラー構造体12が配置されている。図1では、基板20及び絶縁膜22の透過領域S1を含む一部を連通する貫通部24が設けられている。この貫通部24により、固定ミラー構造体12の透過領域S1の部分が、基板20側に露出されている。
固定ミラー構造体12は、絶縁膜22上に配置された第1高屈折率層26と、第1高屈折率層26の絶縁膜22と反対側に配置された第2高屈折率層28と、透過領域S1において、高屈折率層26,28間に局所的に介在された低屈折率層30と、を備えている。低屈折率層30の構成材料としては、高屈折率層26,28を構成する材料よりも屈折率の低いものであればよい。本実施形態では、高屈折率層26,28がともに厚み約0.42μmの多結晶シリコンを用いて形成され、低屈折率層30が厚み約1.4μmの空気層となっている。
また、固定ミラーM1の形成領域を除く領域では、高屈折率層26,28が互いに接触して積層配置されている。高屈折率層26,28のうち、低屈折率層30としての空気層が介在された部分が、光学多層膜構造の固定ミラーM1となっている。このように、固定ミラーM1は、低屈折率層30としての空気層が介在されたエアミラーとなっている。
固定ミラー構造体12の絶縁膜22と反対の面上であって、メンブレンMEMとの対向部分を除く部分には、支持部材32が所定厚さを有して配置されている。本実施形態では、支持部材32が、厚み1.5μmの二酸化シリコンからなる。そして、製造工程において、支持部材32におけるメンブレンMEMに対応する部分がエッチングにより除去されて、エアギャップAGが形成されている。
支持部材32の固定ミラー構造体12と反対の面上には、可動ミラー構造体14が配置されている。可動ミラー構造体14は、メンブレンMEMを架橋するように、支持部材32上に配置された第3高屈折率層34と、第3高屈折率層34の支持部材32と反対側に配置された第4高屈折率層36と、透過領域S1において、高屈折率層34,36間に局所的に介在された低屈折率層38と、を備えている。そして、高屈折率層34,36がともに厚み約0.42μmの多結晶シリコンを用いて形成され、低屈折率層38が厚み約1.4μmの空気層となっている。
また、可動ミラーM2の形成領域を除く領域では、高屈折率層34,36が互いに接触して積層配置されている。高屈折率層34,36のうち、低屈折率層38としての空気層が介在された部分が、光学多層膜構造の可動ミラーM2となっている。このように、可動ミラーM2もエアミラーとなっている。
加えて、可動ミラー構造体14は、周辺領域T1における圧電駆動部16が配置される部分の厚みを厚くするために、一対の高屈折率層34,36に追加された追加層46を備えている。この追加層46は、図4に示すように、第4高屈折率層36における第3高屈折率層34と反対の面上に配置されている。すなわち、第4高屈折率層36と圧電駆動部16との間に配置されている。また、追加層46は、その内部応力が圧縮応力に調整されている。このように圧縮応力に調整された追加層46としては、二酸化シリコン膜、プラズマCVD法を用いて形成されるシリコン窒化膜、及び多結晶シリコン膜の少なくとも1つを含む構成を採用することができる。本実施形態では、追加層46が二酸化シリコン膜からなる。
このように、追加層46を設けると、図4に示すように、可動ミラー構造体14及び圧電駆動部16の積層構造(ユニモルフ構造)における内部応力の中立軸N1が、追加層46を有さない構造に較べて、圧電駆動部16のZ方向の中心C1から遠ざかる。すなわち、中立軸N1と中心C1との距離L1を長くすることができる。なお、中立軸N1とは、Z方向において、引っ張り応力と圧縮応力とが釣り合って無応力状態となる軸である。
そして、可動ミラー構造体14の追加層46上に、圧電駆動部16が配置されている。圧電駆動部16は、圧電膜40と、Z方向において圧電膜40の両面にそれぞれ配置された電極42,44と、を有しており、可動ミラー構造体14の一面上に配置されて、ユニモルフ構造なしている。そして、電極42,44間に電圧を印加すると、圧電膜40は、Z方向に直交する方向において伸縮し、それにともなって、メンブレンMEMがZ方向において固定ミラー構造体12から遠ざかる方向に変位する。
圧電膜40としては、PZTなどの圧電セラミクスや、ポリフッ化ビニリデンやフッ化ビニリデン三フッ化エチレン共重合体などの有機系の圧電体など、周知の圧電体を採用することができる。この参考形態では、厚さ3μmのPZTを採用している。電極42,44の材料としては、白金などを採用することができる。
圧電駆動部16は、周辺領域T1のうち、メンブレンMEMの部分と、メンブレンMEM以外の部分、すなわち、Z方向に直交する面内において支持部材32と重なる部分との両方にわたって配置されている。また、可動ミラーM2とは接触しないように設けられている。本実施形態では、透過領域S1を取り囲んで環状に設けられている。なお、図3及び図4に示す符号16aは、環状に設けられた圧電駆動部16の内周端部を示している。
次に、図5に基づき、上記したファブリペロー干渉計10における距離L1と変位量との関係について説明する。図5は、本発明者によるシミュレーション結果を示している。このシミュレーションでは、図2に示した参考形態と同じ条件となるようにした。印加電圧を30Vとし、可動ミラー構造体14と圧電駆動部16との積層構造において、全体のヤング率を160GPa、内部応力を引っ張りの100MPaとした。
図5に示すように、距離L1が0.5μmにおいて、変位量がほぼ1.5μmとなっている。これが、参考形態に示した追加層なしに相当する。したがって、参考形態の場合、中立軸N1は、Z方向において圧電膜40内に位置することとなり、中立軸N1は中心C1に近い位置となる。
図5に示すように、本実施形態では、追加層46を設けるため、参考形態よりも変位量が大きくなる。また、追加層46の厚みを厚くするほど、距離L1が長くなり、ひいては、変位量が大きくなる。たとえば、距離L1が1μm以上となるような追加層46の厚みとすると、変位量を2.5μm以上とすることができる。また、距離L1が3μm以上となるような追加層46の厚みとすると、変位量を4.5μm以上とすることができる。
次に、本実施形態に係るファブリペロー干渉計10の効果について説明する。
本実施形態では、追加層46を設けた分、参考形態(追加層なし)に較べて、可動ミラー構造体14における圧電駆動部16が配置される部分が厚くなっている。これにより、Z方向において、可動ミラー構造体14及び圧電駆動部16の積層構造の内部応力の中立軸N1が、圧電駆動部16のZ方向の中心C1から遠ざかる。中立軸N1と中心C1との距離L1を長く取れる分、圧電駆動部16の伸縮によるトルクが増すため、同じ印加電圧でもメンブレンMEMの変位量を大きくすることができる。すなわち、透過スペクトルの変調帯域を広くすることができる。
また、追加層46の内部応力が圧縮応力に調整されている。このように圧縮応力の追加層46を設けると、可動ミラー構造体14及び圧電駆動部16の積層構造において、平均応力(内部応力の平均値)が高くなるのを抑制することができる。これにより、積層構造が曲がりやすくなる。したがって、追加層46を設けて可動ミラー構造体14が厚くなっても、メンブレンMEMの変位量を大きくすることができる。
また、追加層46は、二酸化シリコンを用いて、第4高屈折率層36上に配置されている。このように圧縮応力に調整された追加層46として、二酸化シリコンを用いると、半導体プロセスで形成できるため、製造工程を簡素化することができる。なお、二酸化シリコン以外にも、圧縮応力に調整されたシリコン窒化膜、多結晶シリコンを採用することもできる。また、追加層46は、第4高屈折率層36上に配置されており、任意の厚みとすることができる。したがって、可動ミラー構造体14において、圧電駆動部16の配置部分の厚みをより厚くすることもできる。
特に本実施形態では、可動ミラー構造体14において、高屈折率層34,36がシリコンからなり、低屈折率層38が空気層となっている。そして、Z方向において、中立軸N1と中心C1との距離L1が3μm以上となるように、追加層46が配置されている。このように、シリコンを用いたエアミラー構造において、追加層46を設けることで距離L1を3μmとすると、メンブレンMEMの変位量を4.5μmとすることができる。したがって、エアギャップAGの初期状態の長さが1.5μmの場合、エアギャップAGが6.0μmとなるまで変位させることができる。すなわち、ファブリペロー干渉計10の変調帯域を4.0μm〜9.6μmとすることができる。これによれば、上記したエタノール、二酸化炭素、水のいずれについても検出することができる。したがって、飲酒検知センサに好適である。
(第2実施形態)
本実施形態において、上記実施形態に示したファブリペロー干渉計10と共通する部分についての説明は割愛する。
本実施形態では、可動ミラー構造体14が、圧縮応力に調整された追加層として、図6に示すように、高屈折率層34,36間に設けられた追加層48を備える点を特徴とする。
図6に示す例では、追加層48だけでなく、第1実施形態に示した追加層46も備えている。第1実施形態同様、高屈折率層34,36は、シリコンからなる。低屈折率層38は、二酸化シリコンをエッチングにより除去することで、空気層として形成されている。追加層48は、二酸化シリコンからなり、低屈折率層38とほぼ同じ厚み(約1.4μm)を有している。すなわち、第3高屈折率層34上に二酸化シリコンを堆積し、第4高屈折率層36を成膜後、図示しないエッチングホールにより、第2ミラーM2部分の二酸化シリコンを選択的に除去し、一方、追加層48部分の二酸化シリコンを選択的に残すことで、上記構成となっている。
このように構成されるファブリペロー干渉計10も、追加層46,48を有しており、これら追加層46,48を設けた分、参考形態(追加層なし)に較べて、可動ミラー構造体14における圧電駆動部16が配置される部分が厚くなっている。これにより、同じ印加電圧でもメンブレンMEMの変位量を大きくすることができ、ひいては、透過スペクトルの変調帯域を広くすることができる。
また、追加層48は、低屈折率層38としての空気層を形成する際に、周辺領域T1における圧電駆動部16の配置部分の二酸化シリコンを残すことで形成される。すなわち、追加層48の形成のために工程を追加しなくてもよい。追加層46は、第4高屈折率層36上に配置するため、追加層46の形成工程が必要となるが、追加層48が存在する分、その厚みを第1実施形態よりも薄くすることができる。したがって、第1実施形態と同等の効果を奏しつつ、追加層46,48の製造時間を短縮することができる。
なお、図7の変形例に示すように、可動ミラー構造体14が追加層48のみを有する構成を採用することもできる。これによれば、追加層46を有さない分、第1実施形態や第2実施形態(図6)ほど、厚みを稼ぐことはできない。しかしながら、参考形態のように追加層を有さない構成に較べて、メンブレンMEMの変位量を大きくすることができる。なお、図5に示したように、距離L1が1μmで変位量を2.5μm、距離L1が1.5μmで変位量を約3.3μmとすることができる。したがって、この構成によっても、変位量を2.5μm以上とすることができる。
(第3実施形態)
本実施形態において、上記実施形態に示したファブリペロー干渉計10と共通する部分についての説明は割愛する。
本実施形態では、可動ミラー構造体14が、図8に示すように、有機膜を用いて形成された追加層50を備えている。図8では、追加層50は、追加層46同様、第4高屈折率層36上に配置されている。
追加層50を構成する有機膜は、たとえば、スピンコート法を用いて成膜することができる。また、追加層50としては、たとえば、ポリイミド膜、パラキシレン膜、ポリジメチルシロキサン膜、ポリエチレン膜、及びネガ型のフォトレジスト膜の少なくとも1つを含むものを採用することができる。
加えて、本実施形態では、圧電駆動部16が、上記した有機膜の機能を損なうことがない温度、具体的には低温での成膜が可能な圧電膜52を有している。この圧電膜52としては、たとえば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、フッ化ビニリデン三フッ化エチレン共重合体{P(VDF/TrFE)}を採用することができる。
このように構成されるファブリペロー干渉計10も、追加層50を有しており、追加層50を設けた分、参考形態(追加層なし)に較べて、可動ミラー構造体14における圧電駆動部16が配置される部分が厚くなっている。これにより、同じ印加電圧でもメンブレンMEMの変位量を大きくすることができ、ひいては、透過スペクトルの変調帯域を広くすることができる。
また、追加層50が、有機膜を用いて形成されている。有機膜はヤング率が低いため、追加層50を設けて可動ミラー構造体14が厚くなっても、メンブレンMEMの変位量を大きくすることができる。たとえば、ポリイミドのヤング率は5GPa程度、ポリジメチルシロキサンは1MPa程度、ポリエチレンは0.4〜1.3GPa程度である。また、スピンコートにより成膜できるため、製造時間を短縮することができる。
また、圧電膜52として、低温での成膜が可能な圧電体、たとえば、PVDF、P(VDF/TrFE)を採用する。したがって、圧電膜52成膜時の熱により、追加層50がダメージを受けるのを抑制することができる。
(第4実施形態)
本実施形態において、上記実施形態に示したファブリペロー干渉計10と共通する部分についての説明は割愛する。
本実施形態では、可動ミラー構造体14が、図9に示すように、高屈折率層34,36間に、空気からなる追加層54を備える点を特徴とする。いうなれば、図7において、二酸化シリコンからなる追加層48を、追加層54としての空気層に置き換えた構成となっている。
第1実施形態同様、高屈折率層34,36は、シリコンからなる。低屈折率層38は、二酸化シリコンをエッチングにより除去することで、空気層として形成されている。追加層54も、二酸化シリコンをエッチングにより除去することで形成されており、低屈折率層38とほぼ同じ厚み(約1.4μm)を有している。すなわち、第3高屈折率層34上に二酸化シリコンを堆積し、第4高屈折率層36を成膜後、図示しないエッチングホールにより、第2ミラーM2部分及び追加層54の部分の二酸化シリコンを除去することで、上記構成となっている。なお、図9に示す符号36aは、第4高屈折率層36のうち、追加層54を介して第3高屈折率層34と対向する対向部を示し、符号36bは、Z方向に延設され、対向部36aを第3高屈折率層34と離れた位置に支持する側壁部を示している。
このように構成されるファブリペロー干渉計10も、追加層54を有しており、追加層54を設けた分、参考形態(追加層なし)に較べて、可動ミラー構造体14における圧電駆動部16が配置される部分が厚くなっている。これにより、同じ印加電圧でもメンブレンMEMの変位量を大きくすることができ、ひいては、透過スペクトルの変調帯域を広くすることができる。
また、追加層54は、低屈折率層38とともに形成することができる。すなわち、追加層54の形成のために工程を追加しなくてもよい。したがって、追加層54の製造時間を短縮することができる。
また、高屈折率層34,36間に、追加層48のような二酸化シリコンが存在せず、追加層54としての空気層が存在するため、可動ミラー構造体14における圧電駆動部16の配置部分がエアばねとして機能する。したがって、追加層54を設けて可動ミラー構造体14が厚くなっても、メンブレンMEMの変位量を大きくすることができる。
なお、本実施形態では、ファブリペロー干渉計10が追加層54のみを有する例を示した。しかしながら、追加層54とともに、追加層46,50のいずれかを備える構成を採用することもできる。このように組み合わせた構成とすると、可動ミラー構造体14をより厚くすることができる。
また、図9において、側壁部36bを複数箇所に設けた構成、すなわち、追加層54を複数に分割した構成としてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
基板20として、シリコン基板の例を示した。しかしながら、シリコン以外の半導体基板や、ガラスなどの絶縁基板を採用することも可能である。
固定ミラーM1及び可動ミラーM2として、高屈折率層間に低屈折率層としての空気層を介在させてなる光学多層膜構造の例を示した。しかしながら、ミラーの構成は上記例に限定されるものではない。低屈折率層30,38としては、空気層に代えて、二酸化シリコンなどの固体、液体、空気以外の気体、ゾル、ゲル、真空などを採用しても良い。
可動ミラー構造体14が、支持部材32を介して固定ミラー構造体12上に支持される例を示した。しかしながら、メンブレンMEMよりも外側に位置する可動ミラー構造体14の部分が、固定ミラー構造体12に接して、メンブレンMEMを支持する支持部材としての機能を果たす構成を採用することもできる。すなわち、支持部材32を有さない構成とすることもできる。この場合、製造工程において、犠牲層としての支持部材32を、メンブレンMEMに対応する部分のみに形成する。そして、この支持部材32を覆うように可動ミラー構造体14を形成し、エッチングにより、支持部材32を全て除去してエアギャップAGとすれば良い。
圧電駆動部16が、透過領域S1を取り囲んで環状に設けられる例を示した。しかしながら、圧電駆動部16を不連続としつつ、透過領域S1を取り囲むように配置してもよい。たとえば、透過領域S1の外周に沿って、圧電駆動部16が4分割された構成を採用することもできる。また、内周端部16aが略C字状をなす圧電駆動部16を採用することもできる。
固定ミラー構造体12において、固定ミラーM1の形成領域を除く領域では、高屈折率層26,28が互いに接触して積層配置される例を示した。しかしながら、周辺領域T1のうち、少なくとも支持部材32が積層配置される部分において、高屈折率層26,28間に二酸化シリコンなどの犠牲層が残された構成としてもよい。このような構成は、低屈折率層30としての空気層を形成する際に、周辺領域T1における支持部材32の配置部分の二酸化シリコンを残すことで形成される。したがって、工程を追加しなくてもよい。
10,110・・・ファブリペロー干渉計、12,112・・・固定ミラー構造体、14,114・・・可動ミラー構造体、16,116・・・圧電駆動部、16a・・・内周端部、20,120・・・基板、22,122・・・絶縁膜、24,124・・・貫通部、26,126・・・第1高屈折率層、28,128・・・第2高屈折率層、30,130・・・低屈折率層、32,132・・・支持部材、34,134・・・第3高屈折率層、36,136・・・第4高屈折率層、36a・・・対向部、36b・・・側壁部、38,138・・・低屈折率層、40,52,140・・・圧電膜、42,44,142,144・・・電極、46,48,50,54・・・追加層、AG・・・エアギャップ、C1・・・中心、M1・・・固定ミラー、M2・・・可動ミラー、MEM・・・メンブレン、N1・・・中立軸、S1・・・透過領域、T1・・・周辺領域

Claims (11)

  1. 光を透過させる透過領域(S1)及び該透過領域の周辺に位置する周辺領域(T1)のうち、前記透過領域に固定ミラー(M1)を有する固定ミラー構造体(12)と、
    ギャップ(AG)を介して前記固定ミラー構造体と対向するメンブレン(MEM)を有するとともに、該メンブレンにおいて前記固定ミラーに対向して設けられた可動ミラー(M2)を有する可動ミラー構造体(14)と、
    圧電膜(40,52)と、前記対向の方向において前記圧電膜の両面に形成された電極(42,44)と、を有し、前記メンブレンを変位させるために、前記周辺領域において、前記可動ミラー構造体における前記固定ミラー構造体と反対の面上に積層配置された圧電駆動部(16)と、
    を備え、
    前記可動ミラー構造体は、
    積層配置された一対の高屈折率層(34,36)と、
    前記透過領域において前記高屈折率層間に介在され、一対の前記高屈折率層とともに前記可動ミラーを形成する低屈折率層(38)と、
    前記周辺領域における前記圧電駆動部が配置される部分の厚みを厚くするために、一対の前記高屈折率層に追加された追加層(46,48,50,54)と、を有することを特徴とするファブリペロー干渉計。
  2. 前記追加層(46,48)は、内部応力が圧縮応力に調整されていることを特徴とする請求項1に記載のファブリペロー干渉計。
  3. 前記追加層は、二酸化シリコン膜、シリコン窒化膜、及び多結晶シリコン膜の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2に記載のファブリペロー干渉計。
  4. 前記追加層として、前記圧電駆動部側の前記高屈折率層上に設けられた層(46)を含むことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のファブリペロー干渉計。
  5. 前記追加層として、一対の前記高屈折率層間に設けられた層(48)を含むことを特徴とする請求項2〜4いずれか1項に記載のファブリペロー干渉計。
  6. 一対の前記高屈折率層は、シリコンを含む半導体薄膜からなり、
    前記低屈折率層は、二酸化シリコンをエッチングしてなる空気層であり、
    前記追加層として、一対の前記高屈折率層間に設けられた二酸化シリコンからなる層(48)を含むことを特徴とする請求項4に記載のファブリペロー干渉計。
  7. 前記追加層(50)は、有機膜を用いて形成されていることを特徴とする請求項1に記載のファブリペロー干渉計。
  8. 前記有機膜として、ポリイミド膜、パラキシレン膜、ポリジメチルシロキサン膜、ポリエチレン膜、及びネガ型のフォトレジスト膜の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項7に記載のファブリペロー干渉計。
  9. 前記圧電膜(52)は、ポリフッ化ビニリデン、及び、フッ化ビニリデン三フッ化エチレン共重合体のいずれかを用いて形成されていることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のファブリペロー干渉計。
  10. 一対の前記高屈折率層間に、前記追加層(54)としての空気層が介在されていることを特徴とする請求項1に記載のファブリペロー干渉計。
  11. 一対の前記高屈折率層は、シリコンを含む半導体薄膜からなり、
    前記低屈折率層は、空気層であり、
    前記対向の方向において、前記圧電駆動部及び前記可動ミラー構造体の内部応力の中立軸(N1)と、前記圧電駆動部の中心(C1)との距離が3μm以上となるように、前記追加層が配置されていることを特徴とする請求項1〜10いずれか1項に記載のファブリペロー干渉計。
JP2014085863A 2014-04-17 2014-04-17 ファブリペロー干渉計 Expired - Fee Related JP6187376B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014085863A JP6187376B2 (ja) 2014-04-17 2014-04-17 ファブリペロー干渉計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014085863A JP6187376B2 (ja) 2014-04-17 2014-04-17 ファブリペロー干渉計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015206846A true JP2015206846A (ja) 2015-11-19
JP6187376B2 JP6187376B2 (ja) 2017-08-30

Family

ID=54603694

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014085863A Expired - Fee Related JP6187376B2 (ja) 2014-04-17 2014-04-17 ファブリペロー干渉計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6187376B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110702224A (zh) * 2018-07-10 2020-01-17 罗伯特·博世有限公司 法布里-珀罗干涉仪-单元和用于制造法布里-珀罗干涉仪-单元的方法
CN114252002A (zh) * 2022-02-25 2022-03-29 国科大杭州高等研究院 一种可标定的亚纳米级高精度微位移装置及应用

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010160033A (ja) * 2009-01-07 2010-07-22 Denso Corp ファブリペロー干渉計及びその製造方法
JP2011028119A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Denso Corp ファブリペロー干渉計
JP2012168438A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Seiko Epson Corp 波長可変干渉フィルター、光モジュール、及び光分析装置
JP2013504778A (ja) * 2009-09-15 2013-02-07 コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ ゼネルジ ザルタナテイヴ 圧電作動変形可能メンブレンを有する光学デバイス
JP2013224995A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Seiko Epson Corp 波長可変干渉フィルター、光学フィルターデバイス、光学モジュール、及び電子機器
JP2014002261A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Denso Corp ファブリペロー干渉計
JP2014044446A (ja) * 2009-09-15 2014-03-13 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives 連続冠状部形成圧電作動変形可能メンブレンを有する光学デバイス

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010160033A (ja) * 2009-01-07 2010-07-22 Denso Corp ファブリペロー干渉計及びその製造方法
JP2011028119A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Denso Corp ファブリペロー干渉計
JP2013504778A (ja) * 2009-09-15 2013-02-07 コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ ゼネルジ ザルタナテイヴ 圧電作動変形可能メンブレンを有する光学デバイス
JP2014044446A (ja) * 2009-09-15 2014-03-13 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives 連続冠状部形成圧電作動変形可能メンブレンを有する光学デバイス
JP2012168438A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Seiko Epson Corp 波長可変干渉フィルター、光モジュール、及び光分析装置
JP2013224995A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Seiko Epson Corp 波長可変干渉フィルター、光学フィルターデバイス、光学モジュール、及び電子機器
JP2014002261A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Denso Corp ファブリペロー干渉計

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110702224A (zh) * 2018-07-10 2020-01-17 罗伯特·博世有限公司 法布里-珀罗干涉仪-单元和用于制造法布里-珀罗干涉仪-单元的方法
CN114252002A (zh) * 2022-02-25 2022-03-29 国科大杭州高等研究院 一种可标定的亚纳米级高精度微位移装置及应用
CN114252002B (zh) * 2022-02-25 2022-06-21 国科大杭州高等研究院 一种可标定的亚纳米级高精度微位移装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6187376B2 (ja) 2017-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5177209B2 (ja) ファブリペロー干渉計
JP2011027780A (ja) ファブリペロー干渉計及びその製造方法
JP5601190B2 (ja) 波長選択型赤外線検出装置
JP5545199B2 (ja) ファブリペロー干渉計
JP2010008644A (ja) 光フィルタとその製造方法及び光学フィルタ装置モジュール
JP2002174721A (ja) ファブリペローフィルタ
JP5017803B2 (ja) 光学素子および光学装置
WO2015002028A1 (ja) ファブリペロー干渉フィルタ
US20110228396A1 (en) Optical filter and analytical instrument
JP6187376B2 (ja) ファブリペロー干渉計
JP5783139B2 (ja) ファブリペロー干渉計
JP5170025B2 (ja) ファブリペロー干渉計
JP6292055B2 (ja) ファブリペロー干渉計の製造方法
JP2009210521A (ja) ファブリペロー干渉計
JP2015004886A (ja) ファブリペローフィルタ、それを備えたファブリペロー干渉計、および、ファブリペローフィルタの製造方法
US10852529B2 (en) Mirror driving apparatus and method for manufacturing thereof
JP5515314B2 (ja) 波長選択型赤外線検出器
JP6382032B2 (ja) Mems素子
JP5577983B2 (ja) ファブリペロー干渉計の製造方法
JP2012234208A (ja) 波長可変フィルタ
JP4831242B2 (ja) 波長可変フィルタ
JP4831245B2 (ja) 波長可変フィルタ
JP2005055790A (ja) 波長可変光フィルタ及びその製造方法
JP6485388B2 (ja) 可変焦点ミラーおよび光走査装置
JP6052269B2 (ja) 波長可変フィルタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170717

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6187376

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees