JP2014000356A - 根巻きボタン付けミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】コストの上昇を最小限に抑えつつ、根巻き高さの変更にかかわらず事前のチェックや調整を行わずとも、針とボタンとが接触することによる不都合の発生を確実に回避することができる根巻きボタン付けミシンを提供する。
【解決手段】縫い針と、ボタンを垂直又は略垂直姿勢に保持するボタンホルダーと、生地ホルダーを水平又は略水平面に沿って移動させるボタンホルダー移動手段60及び生地ホルダー移動手段50を独立的に移動制御させ、針落ち位置をボタン縫い糸の長さ方向に直交する方向の両側に交互に、且つ、設定運針数毎にボタン縫い糸の長手方向に沿いボタンホルダーに接近する方向に所定距離ずつ移動させる第1モードで根巻き縫い動作時に、ボタンホルダーが針落ち位置に対して所定の距離以上に接近移動したことを検出するセンサー30の検出信号に基づいて動作を停止する制御手段42を具備している。
【選択図】図7

Description

本発明は、紳士・婦人服上衣やベストの前ボタン、内ポケット用ボタン、ズボンのピスポケット用ボタン等のように、各種の縫製品にボタンを縫い付けるボタン付けミシンであって、更に詳しくは、ボタンを生地に縫い付けた後、ボタンと生地との間に渡されたボタン縫い糸の周りに根巻き糸を巻き付けて縫い糸を補強する根巻き縫いを行う根巻きボタン付けミシンに関する。
この種の根巻きボタン付けミシンは、上下に往復運動する縫い針と、ボタンを垂直又は略垂直姿勢に保持するボタンホルダーと、ボタンを縫い付ける生地を保持して生地のボタン付け部分を縫い針の上下運動経路中に位置させる生地ホルダーと、ボタンホルダー及び生地ホルダーを水平又は略水平面に沿って各別に移動させるボタンホルダー移動手段及び生地ホルダー移動手段と、を備え、ボタンホルダーを介してボタンを垂直又は略垂直姿勢に保持させ、かつ、生地を折曲げてボタンと生地との間に渡されたボタン縫い糸を略水平面に沿う姿勢とした状態で、ボタンホルダー移動手段及び生地ホルダー移動手段を独立的に移動制御させることにより、針落ち位置をボタン縫い糸の長さ方向に直交する方向の両側に交互に、且つ、設定運針数毎にボタン縫い糸の長手方向に沿いボタンホルダーに接近する方向に向けて所定距離づつ移動させる針落ち位置移動モードでボタン縫い糸の周りに複数の根巻き糸を巻き付ける根巻き縫い動作を行うように構成されている。
上記の根巻きボタン付けミシンにおいては、ボタンから生地までの距離である根巻きの高さを、生地の厚み等によって変更することができるように構成されているのが一般的である。そして、生地の厚み等に応じて根巻き高さを変更したことに伴い、前記針落ち位置移動モードによる根巻きの運針数(根巻き量)も変更しなければならない。その理由は、根巻き高さを低く変更したにもかかわらず、根巻き高さが高い時と同じ運針数のままで根巻き縫い動作を行うと、縫製の途中(特に、終盤)で針がボタンに接触して、ボタンが破損されたり、針が折損されたりする等の不都合を発生しないようにするためである。
上記のような不都合の発生をなくするために、根巻き高さを変更した場合、根巻き高さに対応して予め設定されている、あるいは、根巻き高さを因子とする演算式から算出される根巻きの運針数に自動的に変更する制御手段を備えた根巻きボタン付けミシンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4603667号公報
しかしながら、上記特許文献1に示されているような制御手段を備えた根巻きボタン付けミシンの場合は、根巻き高さと運針数との関係を対応づけて設定するテーブルや、特殊な演算式を備えた制御手段の設置が必要で、ミシン全体のコストが上昇するのみならず、根巻き高さを変更したとき、根巻き縫い動作の前に、針がボタンに接触しないかどうかといった具合に、針とボタンとの位置関係を目視にてチェックし調整することが必要であり、そのような事前のチェック、調整に手数及び時間を要する。また、目視によるチェックであるため、針がボタンに接触する状態のままで根巻き縫い動作が開始されてしまい、ボタンの破損や針の折損、更には縫製品にダメージを与える可能性も残されているという問題があった。
本発明は上述の実情に鑑みてなされたもので、コストの上昇を最小限に抑えつつ、根巻き高さの変更にかかわらず事前のチェックや調整を全く行わずとも、針とボタンとが接触することによる不都合の発生を確実に回避することができる根巻きボタン付けミシンを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために案出された本発明に係る根巻きボタン付けミシンは、上下に往復運動する縫い針と、ボタンを垂直又は略垂直姿勢に保持するボタンホルダーと、ボタンを縫い付ける生地を保持して生地のボタン付け部分を前記縫い針の上下運動経路中に位置させる生地ホルダーと、前記ボタンホルダー及び生地ホルダーを水平又は略水平面に沿って各別に移動させるボタンホルダー移動手段及び生地ホルダー移動手段と、を備え、前記ボタンホルダーを介してボタンを垂直又は略垂直姿勢に保持させ、かつ、生地を折曲げてボタンと生地との間に渡されたボタン縫い糸を略水平面に沿う姿勢とした状態で、前記ボタンホルダー移動手段及び生地ホルダー移動手段を独立的に移動制御させることにより、針落ち位置をボタン縫い糸の長さ方向に直交する方向の両側に交互に、且つ、設定運針数毎にボタン縫い糸の長手方向に沿い前記ボタンホルダーに接近する方向に向けて所定距離ずつ移動させる第1モードでボタン縫い糸の周りに複数の根巻き糸を巻き付ける根巻き縫い動作を行うように構成されている根巻きボタン付けミシンであって、前記第1モードによる根巻き縫い動作時に、前記ボタンホルダーが前記針落ち位置に対して所定の距離以上に接近移動したことを検出するセンサーと、前記センサーの検出信号に基づいて前記第1モードによる根巻き縫い動作を停止する根巻き縫い動作制御手段と、を具備していることを特徴とする。
上記のごとき特徴を有する本発明によれば、針落ち位置をボタン縫い糸の長さ方向に直交する方向の両側に交互に、且つ、設定運針数毎にボタン縫い糸の長手方向に沿い前記ボタンホルダーに接近する方向に向けて所定距離づつ移動させる第1モードによる根巻き動作時に、ボタンホルダーが針落ち位置に対して所定の距離以上に接近移動した場合、前記第1モードによる根巻き縫い動作が自動的に停止される。従って、根巻き高さの変更に応じて、事前(根巻き縫い動作前)に針とボタンとの位置関係をチェックし調整する手数及び時間を必要とせず、いかなる根巻き高さの場合でも直ちに根巻き縫い動作を開始することにより、針とボタンとが接触してボタンが破損されたり、針が折損されたり、さらには生地がダメージを受けたりする等の不都合の発生を確実に回避することができる。しかも、ボタンホルダーが針落ち位置に対して所定の距離以上に接近移動したことを検出するセンサーと該センサーの検出信号を受けて根巻き縫い動作を停止する根巻き縫い動作制御手段という簡単な構成を付加するのみでよく、ミシン全体のコストの上昇を最小限に抑えつつ、上述のような不都合の発生を回避することができるといった効果を奏する。
本発明に係る根巻きボタン付けミシンにおいて、前記ボタンホルダーは、ボタンを水平又は略水平姿勢と垂直又は略垂直姿勢とに反転可能な状態に保持するように構成されており、前記根巻き縫い動作の前に、前記ボタンホルダーを介してボタンを水平又は略水平姿勢にセットし、かっ、前記生地ホルダーを介して生地のボタン付け部分を針落ち位置にセットした状態で、前記ボタンホルダー移動手段及び生地ホルダー移動手段をボタンの各ボタン穴が針落ち位置に順次位置されるように針落ち位置に対して独立的に移動制御させるボタン縫い付け動作制御手段を備え、このボタン縫い付け動作制御手段による前記ボタンホルダー移動手段及び生地ホルダー移動手段の移動制御により、ボタンを生地に縫い付けるボタン縫い付け動作を先行して実施することが可能に構成されていることが好ましい(請求項2)。
この場合は、根巻き縫い動作の前に、ボタンを生地に縫い付けるボタン縫い付け動作を先行して実施することが可能であり、ボタンの縫い付けとその縫い糸を補強するための根巻きとを、一台のミシンを用いて順次連続的に行うことができ、所定のボタン付け作業の効率向上を図り得る。
また、本発明に係る根巻きボタン付けミシンにおいて、前記根巻き縫い動作制御手段は、前記センサーの検出信号に基づいて前記縫い針が上下運動経路の上端位置に復帰した時点で前記第1モードによる根巻き縫い動作を停止するように構成されていることが好ましい(請求項3)。
この場合は、根巻き縫い動作が停止した状態において、縫い針が上下運動経路の上端位置(上死点)に復帰しているため、根巻き糸の切断等の後処理を容易に行いやすい。また、次のボタン付けに移行する際、縫い針を原点に復帰させるための余分な手間を必要としない。
また、本発明に係る根巻きボタン付けミシンにおいて、前記根巻き縫い動作制御手段は、前記センサーの検出信号に基づいて前記第1モードによる根巻き縫い動作を停止した後、引き続いて、前記根巻き縫い動作が停止したボタン縫い糸の長さ方向の一定位置において針落ち位置をボタン縫い糸の長さ方向に直交する方向の両側に交互に変位させる第2モードによる根巻き縫い動作に自動的に切替えるモード切替部を備えていることが好ましい(請求項4)。
この場合は、第1モードによる根巻き縫い動作を停止した後、引き続いて、針落ち位置が一定の第2モードによる根巻き縫い動作に自動的に切替えられるため、ボタン縫い糸に対する根巻きの全運針数(根巻き量)を必要且つ十分に確保して、根巻きによる縫い糸補強効果を十分に達成することができる。また、前記第1モードから前記第2モードへのモード切替えによる根巻き縫い動作は、根巻き縫い高さが低い場合に適用され、根巻き縫い完了後に根巻き糸を生地の裏面に近い箇所で切断されるため、糸端長さが短くて目立たず、仕上がりのよい根巻きボタン付け状態が得られる。
また、本発明に係る根巻きボタン付けミシンにおいて、前記根巻き縫い動作制御手段は、前記センサーの検出信号に基づいて前記第1モードによる根巻き縫い動作を停止した後、引き続いて、前記根巻き縫い動作が停止した位置からボタン縫い糸の長さ方向に沿い前ボタンホルダーから離間する方向に向けて前記所定距離ずつ移動させる第3モードによる根巻き縫い動作に自動的に切替えるモード切替部を備えていることが好ましい(請求項5)。
この場合は、前記第1モードによる根巻き縫い動作を停止した後、引き続いて、針落ち位置を逆移動させる第3モードによる根巻き縫い動作に自動的に切替えられるため、ボタン縫い糸に対する根巻きの全運針数(根巻き量)を十分に確保できるとともに、根巻き糸をボタン縫い糸の長さ方向に均等または略均等に分散させることができ、根巻きによる縫い糸補強効果を十分且つ効果的に達成することができる。
また、本発明に係る根巻きボタン付けミシンにおいて、前記根巻き縫い動作制御手段は、前記第1モードによる根巻き縫い動作の停止後の前記第2モード又は前記第3モードによる根巻き縫い動作が終了した後、前記針落ち位置を、該ミシンに予め設定されている原点位置又は根巻き縫い開始時の第1針位置に復帰させる機能を備えていることが好ましい(請求項6)。
この場合は、第1モードによる根巻き縫い動作の停止後の第2モード又は第3モードによる根巻き縫い動作が終了した後、針落ち位置を、該ミシンに予め設定されている原点位置又は根巻き縫い開始時の第1針位置に復帰させることが可能であるので、次のボタン縫い糸に対する根巻き動作への移行開始に際して、余分な動作や手間が不要で、連続ボタン付け時の効率向上を図ることができる。
また、本発明に係る根巻きボタン付けミシンにおいて、前記センサーは、前記第1モードによる根巻き縫い動作時において該ボタンホルダーが前記針落ち位置に対して所定の距離以上に接近移動したことを検出可能である一方、前記ボタンホルダーがボタンを水平又は略水平姿勢に保持する状態でのボタン縫い付け動作時には検出作動しないように構成されていることが好ましい(請求項7)。
この場合は、ボタンホルダーを根巻き縫い動作時とボタン縫い付け動作時とにおいて反転させるだけで、前記センサーを、必要時(根巻き縫い動作時)にのみ検出作動させ、不必要時(ボタン縫い付け動作時)には非検出状態に切替えることが可能であり、センサーのオン・オフ用スイッチを設置すること、及び該スイッチをオン・オフ操作することが不要となる。
更に、本発明に係る根巻きボタン付けミシンにおいて、前記センサーは、該センサーにより検出される前記所定の距離を調整可能な状態に取り付けられていることが好ましい(請求項7)。
この場合は、ボタンの種類や形状、根巻き高さ等に応じて前記センサーによる検出距離を調整することにより、根巻き縫いが可能な限りセンサーをボタンに接近した位置に調整することが可能となり、根巻き縫いによる補強効果を最大限に発揮させることができる。
本発明に係る根巻きボタン付けミシンの概略全体斜視図である。 同上ミシンの要部の拡大概略斜視図である。 同上ミシンの要部の拡大側面図である。 ボタン縫い付け動作時におけるボタンホルダーの姿勢及びその周辺部の状態を説明する要部の拡大一部切欠き斜視図である。 根巻き縫い動作時におけるボタンホルダーの姿勢及びその周辺部の状態を説明する要部の拡大斜視図である。 図5の平面図である。 根巻きボタン付けミシンにおける動作制御系の構成を示すブロック図である。 ボタン縫い付け状態を説明する平面図である。 図8の正面図である。 (A)、(B)は第1モードによる根巻き縫い動作を説明する概略正面図である。 第1モード及び第2モードによる根巻き縫いが完了した状態を示す要部の斜視図である。 (A)、(B)は第2モードによる根巻き縫い動作を説明する概略正面図である。 (A)、(B)は第3モードによる根巻き縫い動作を説明する概略正面図である。 第3モードによる根巻き縫いが完了した状態を示す要部の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面にもとづいて説明する。
図1及び図2は本発明に係る根巻きボタン付けミシンの概略全体斜視図である。図2は同ミシンの要部の拡大概略斜視図である。図3は同ミシンの要部の拡大側面図である。図4はボタン縫い付け動作時におけるボタンホルダーの姿勢及びその周辺部の状態を説明する要部の拡大斜視図である。図5は根巻き縫い動作時におけるボタンホルダーの姿勢及びその周辺部の状態を説明する要部の拡大斜視図である。図6は図5の平面図である。
図1〜図3に示すように、根巻きボタン付けミシン1は、ミシンアーム2内に設けたミシン主軸(図示省略)に連動する針昇降駆動機構70(図7参照)を介して一定位置を上下に往復運動する縫い針3と、ボタンBを保持するボタンホルダー4と、ボタンBを縫い付ける生地を保持する生地ホルダー5と、生地ガイド6と、前記縫い針1が上下に通過移動する針落ち孔7aを有し、生地ガイド6の下側に密接状態に配置固定される針板7と、生地押え8と、前記ボタンホルダー4及び生地ホルダー5を水平面内で互いに直交する前後・左右方向(X1−X2方向及びY1−Y2方向)に各別に移動させるボタンホルダー移動手段(後述する)及び生地ホルダー移動手段(後述する)と、を備えている。
図4及び図5に示すように、前記ボタンホルダー4は、ホルダー本体4Cに保持されて、エアシリンダ9を介して互いに接近及び離間する一対の可動挟み片4A、4Bを備え、これら一対の可動挟み片4A、4Bにより、4つ穴ボタンBを径方向の両側から挟み保持及び保持解除するように構成されている。また、当該ボタンホルダー4は、図2に示すように、エアシリンダ10の伸張収縮により連結杆11,12を介してボタンBを、図4に示すような水平又は略水平姿勢に保持する状態と、図5に示すような垂直又は略垂直姿勢に保持する状態とに反転切替自在に構成されている。
前記生地ホルダー5は、図3に示すように、ボタンBを縫い付ける生地Wを二つ折りにし、その二つ折り生地Wの中間に挿入されて該生地Wを固定保持するように形成されている。この生地ホルダー5は、エアシリンダ13の収縮伸張により連結杆14,15、水平軸16、連結腕(図示省略)を介して前記水平軸16の軸心周りに回転揺動可能で、かつ、前記水平軸16にその軸心方向に摺動可能に保持された生地ホルダー揺動腕17に取付部品18を介して固定されている。そして、前記エアシリンダ13の伸張及び収縮により生地ホルダー5を水平軸16の軸心周りに回転揺動させることにより、この生地ホルダー5を前記針板7から遠ざけて生地Wを二つ折りに保持させる位置と、保持された二つ折り生地Wを前記針板7上に搬送して生地ガイド6の上面に載置固定する位置とに亘り切換可能に構成されている。
前記生地押え8は、前記生地ホルダー5によって生地ガイド6上に載置された二つ折り生地Wの上面にシリンダ19を介して斜め上方から当接されて該生地Wの撓みを防ぐものである。
前記ミシンアーム2の下方には、二つの可動テーブル20が配置されている。図2では、一方の可動テーブル20のみ示しているが、実際は該可動テーブル20の下側に他方の可動テーブル20が重なり配置されている。これら各可動テーブル20はそれぞれ図示省略した二つのステッピングモータ及びタイミングベルトを介して水平面内で互いに直交する前後X1−X2方向・左右Y1−Y2方向に各別に駆動移動可能に構成されている。一方の可動テーブル20の左右両側には左右一対の生地ホルダー腕21,22が固定され、この左右一対の生地ホルダー腕21,22の中間部間に亘って前記生地ガイド6が固定連結されているとともに、左右一対の生地ホルダー腕21,22の下端部間に亘って前記水平軸16が掛け渡し固定されている。
以上の一方の可動テーブル20、ステッピングモータ、タイミングベルト、一対の生地ホルダー腕21,22により、前述の生地ホルダー移動手段50(図7参照)が構成されている。
他方の前記可動テーブル20には、腕継手23を介してボタンホルダー腕24が支持されている。これによって、ボタンホルダー腕24及びボタンホルダー4は前記他方の可動テーブル20を介して水平面内で互いに直交する前後X1−X2方向・左右Y1−Y2方向に一体に駆動移動可能に構成されている。つまり、前記他方の可動テーブル20、ボタンホルダー腕24により、前述のボタンホルダー移動手段60(図7参照)が構成されている。
前記一対の生地ホルダー腕21,22のうち、左側の生地ホルダー腕21の外側には、該生地ホルダー腕21に沿って生地ホルダー調節板25が設けられている。この生地ホルダー調節板25は、その下端部において前記水平軸16の周りに揺動自在に取り付けられている。前記連結杆15には、軸腕ストッパー26が固定され、この軸腕ストッパー26の上端部26aは前記生地ホルダー調節板25の中間部上辺に当接可能に折り曲げられている。
前記生地ホルダー腕21には、ストッパー調節具27が取付けられているとともに、このストッパー調節具27の先端部が前記生地ホルダー調節板25の上端部に支軸28を介して取付けられている。従って、ストッパー調節具27を回転操作することにより、前記生地ホルダー5の先端部の位置を前後に移動させて根巻き時の第1針位置を調節可能に構成されている。なお、図2中の29はストッパーねじで、前記ボタンホルダー4のボタン付け姿勢及び根巻き姿勢を初期調節するためのものである。
次に、上記のような基本的構成を備えた根巻きボタン付けミシン1における特徴構成について、図4乃至図6及び図7に基づいて詳しく説明する。図7は、根巻きボタン付けミシン1における動作制御系の構成を示すブロック図である。
根巻きボタン付けミシン1は、上記基本的構成に加えて、前記ボタンホルダー4に保持されたボタンBが水平又は略水平姿勢から図5及び図6に示すような垂直又は略垂直姿勢に反転された状態での根巻き縫い動作時において、前記ボタンホルダー4のホルダー本体4Cが針板7の針落ち孔7aに対して所定の距離以上に接近移動したことを検出する無接点センサー(近接スイッチ)30と、動作制御部40とを、備えている。
前記無接点センサー30は、図4乃至図6に示すように、例えば、前記生地ガイド6の右端近傍の下部に配置される。この無接点センサー30は、前記ボタンホルダー4がボタンBを水平又は水平姿勢に保持する状態でのボタン縫い付け動作時には、ホルダー本体4Cと対向しないために、所定の検出作動が行われないように構成されている。また、前記無接点センサー30は、前記生地ガイド6への取付部材31に対して長孔32及び締付固定具33を介して該センサー30により検出される前記所定の距離を調整可能な状態に取り付けられている。なお、無接点センサー30の配置位置は、前記生地ガイド6の右端近傍の下部に限らず、ボタンホルダー4との間の距離が所定距離以上に接近したことを検出できる位置であればどこであってもよい。
前記動作制御部40は、図7に示すように、ボタン縫い付け動作時において、前記生地ホルダー移動手段50及びボタンホルダー移動手段60を独立的に移動制御するボタン縫い付け動作制御手段41と、根巻き縫い動作時において、前記生地ホルダー移動手段50及びボタンホルダー移動手段60を独立的に移動制御する根巻き縫い動作制御手段42と、根巻き縫い動作モード設定部43と、前記無接点センサー30の検出信号に基づいて根巻き縫い動作モード設定部43における根巻き縫い動作モードを自動的に切り替えるモード切替部44と、有する。
前記根巻き縫い動作モード設定部43には、第1モード43Aと第2モード43Bと第3モード43Cとが設定されている。これら第1乃至第3モード43A,43B,43Cは、ボタン付け動作の開始前に、予め作業者の押し操作によって選択可能とされている。
ここで、前記第1モード43Aは、前記根巻き縫い動作制御手段42を介して生地ホルダー移動手段50及びボタンホルダー移動手段60を独立的に移動制御させることにより、針落ち位置をボタン縫い付けよって生地WとボタンBとの間に渡されたボタン縫い糸LN,RN(図10、図12、図13参照)の長手方向に直交する方向の両側に交互に、且つ、設定運針数(ここでは、1運針数)毎にボタン縫い糸LN,RNの長手方向に沿いボタンホルダー4に接近する方向に向けて所定距離ずつ移動させる針落ち位置移動モードであって、この第1モード43Aによる根巻き縫い動作は、前記無接点センサー30の検出信号に基づいて停止される。
前記第2モード43Bは、前記第1モード43Aによる根巻き縫い動作の停止後、引き続いて、縫い動作が停止した位置又はその1針前の位置の前記ボタン縫い糸LN,RNの長さ方向の一定位置において針落ち位置をボタン縫い糸LN,RNの長さ方向に直交する方向の両側に交互に移動変位させるモードであって、この第2モード43Bによる根巻き縫い動作は、設定運針数がゼロになった時点で停止される。
前記第3モード43Cは、前記第1モード43Aによる根巻き縫い動作の停止後、引き続いて、縫い動作が停止した位置又はその1針前の位置から前記ボタン縫い糸LN,RNの長さ方向に沿い前記ボタンホルダー4から離間する方向に向けて所定距離ずつ移動させながら、ボタン縫い糸LN,RNの長手方向に直交する方向の両側に交互に針落ち位置を変更するモードであって、この第3モード43Cによる根巻き縫い動作は、前記第1モード43Aによる運針数と同じ運針数に達した時点で停止される。
前記根巻き縫い動作制御手段42は、前記第1乃至第3モード43A,43B,43Cの何れのモードによる根巻き縫い動作時においても、前記無接点センサー30の検出信号に基づいて前記縫い針3が上下運動経路の上端位置(上死点)に復帰した時点で各モード43A,43B,43Cによる根巻き縫い動作が停止されるように、前記針昇降駆動機構70の動作を制御する。
また、前記根巻き縫い動作制御手段42は、前記第2モード43B又は前記第3モードによる根巻き縫製動作が停止した後において、前記生地ホルダー移動手段50及びボタンホルダー移動手段60を介して針落ち位置を、該根巻きボタン付けミシン1に予め設定されている原点位置に復帰させる機能も備えている。
次に、上記のごとく構成された根巻きボタン付けミシン1によるボタン付け動作について説明する。ボタン付け動作の開始前に、作業者は予め前記根巻き縫い動作モード設定部43における根巻き縫いモードを、前記第1乃至第3モード43A,43B,43Cのいずれかに選択操作する。
そしてまず、エアシリンダ9を介して互いに接近及び離間するボタンホルダー4における一対の可動挟み片4A、4Bにより、4つ穴ボタンBを径方向の両側から挟み保持させ、続いて、エアシリンダ10の伸張により前記ボタンホルダー4を図4に示すように、ボタンBが水平又は略水平姿勢となるボタン縫い付け姿勢にセットするとともに、生地ホルダー5に生地Wを二つ折りにしてセットする。
次いで、図示省略したペダルの踏み込みによってシリンダ13を伸張させて前記生地ホルダー5を水平軸16の軸心周りに回転揺動させることにより、この生地ホルダー5に保持された二つ折り生地Wを針板7上に搬送して生地ガイド6の上面に載置固定するとともに、シリンダ19の伸張により生地押え8を二つ折り生地Wの上面に当接させて生地Wの撓みを防ぐ状態とする。
この状態でミシンを作動させて動作制御部40におけるボタン縫い付け動作制御手段41を介してボタンホルダー移動手段60及び生地ホルダー移動手段50が独立的に駆動移動される。これによって、ボタンホルダー4及び生地ホルダー5が、図8及び図9に示すように、ボタンBの4つ穴のうち右側の前後穴BRf,BRrのピッチd2に対応する距離だけ前後X1−X2方向に往復移動されて、右側の前後穴BRf,BRrに対してボタン縫い糸RNが掛け渡されて、ボタンBが生地Wに縫い付けられる。
次いで、一方の可動テーブル20を介してボタンホルダー4を、ボタンBの4つ穴のうち左右穴ピッチd1に対応する距離だけ左右Y1−Y2方向に移動させると共に、他方の可動テーブル20を介して生地ホルダー5を前記左右穴ピッチd1よりも小さい距離dだけ左右Y1−Y2方向に移動させた上、二つの可動テーブル20を介してボタンホルダー4及び生地ホルダー5を左側の前後穴BLf,BLrのピッチd2に対応する距離だけ前後X1−X2方向に往復移動させることにより、ボタンBの左側の前後穴BLf,BLrに対してボタン縫い糸LNが掛け渡されて、ボタンBが生地Wに縫い付けられる。
上記のように、右側の前後穴BRf,BRr及び左側の前後穴BLf,BLrに対してボタン縫い糸RN及びLNがそれぞれ予め設定された運針数で縫製されることにより、ボタンBが二つ折り生地Wの折返し部Waに縫い付けられる。このとき、左右のボタン縫い糸RN及びLNは、図9に示すように、正面から見て略V字形状で生地Wに縫い付けられることになる。
上記のようなボタン縫い付け動作が完了した後は、エアシリンダ10が収縮して連結杆11,12を介してボタンホルダー4が回転(反転)されて、図2、図5及び図6に示すように、ボタンBが垂直又は略垂直姿勢となる根巻き縫い姿勢に切替えられる。この根巻き縫い姿勢への切替えにより、無接点センサー30がボタンホルダー4のホルダー本体4Cに対向位置することになる。
その後、動作制御部40の根巻き縫い動作制御手段42から生地ホルダー移動手段50及びボタンホルダー移動手段60に出力される動作制御信号に基づいて二つの可動テーブル20が、前記原点位置から根巻き縫いの第1針位置0に移動される。この第1針位置0は、生地Wの折り返し部Wa付近に設定されており、ここに根巻き糸BNの第1針を落とすことにより、図10の(B)、図12の(B)及び図13の(B)に示すように、根巻き糸BNの始端を生地Wに支持させるための力糸が形成される。
次に、動作制御部40における根巻き縫い動作制御部42を介して針昇降駆動機構70が駆動されて縫い針3が上下往復運動されると共に、前記生地ホルダー移動手段50及びボタンホルダー移動手段60が駆動制御されて生地ホルダー5及びボタンホルダー4が前後X1−X2方向及び左右Y1−Y2方向に予め設定されたピッチで往復運動される。これによって、図10の(B)に示すように、縫い針3が、生地WとボタンBの間に渡された右左のボタン縫い糸RN、LNの長さ方向に直交する方向の両側に交互に、且つ、設定運針数毎にボタン縫い糸RN,LNの長手方向に沿い前記ボタンホルダー4に接近する方向に向けて所定距離(ピッチ)ずつ移動させる第1モード43Aで右左のボタン縫い糸RN,LNの周りに複数の根巻き糸BNを巻き付ける根巻き縫い動作が行われる。
上記第1モード43Aによる根巻き縫い動作に伴って、前記ボタンホルダー4が針落ち位置に対して所定の距離以上に接近移動したとき、ボタンホルダー4のホルダー本体4Cに対向位置する無接点センサー30が検出作動して、その検出信号がモード切替部43に入力される。
ここで、ボタン付け動作の開始前に、作業者により前記根巻き縫い動作モード設定部43に選択操作された根巻き縫いモードが、ボタン縫い糸RN,LNの長さ、つまりは、根巻き高さHが低いときに適用される前記第1モード43Aである場合は、前記無接点センサー30の検出信号がモード切替部44をパスして前記根巻き縫い動作制御手段42に入力され、この入力信号を受けた前記根巻き縫い動作制御手段42による前記針昇降駆動機構70の動作制御により前記縫い針3が上下運動経路の上端位置(上死点)に復帰した時点で前記生地ホルダー移動手段50及び前記ボタンホルダー移動手段60による生地ホルダー5及びボタンホルダー4の移動が停止されて、前記第1モード43Aによる根巻き縫い動作が停止される。
上記第1モード43Aによる根巻き縫い動作によって、縫い糸RN,LNを根巻き糸BNにより補強して、図11に示すように、ボタンBを傾げることなく、生地Wに真っ直ぐに浮いた状態で縫い付けることができる。また、第1モード43Aでの根巻き縫い完了後に根巻き糸BNが生地Wの裏面に近い箇所で切断されるため、糸端長さが短くて目立たず、仕上がりのよい根巻きボタン付け状態が得られる。
また、根巻き高さHの変更に応じて、事前(根巻き縫い動作前)に縫い針3とボタンBとの位置関係をチェックし調整する手数及び時間を要することなく、根巻き高さHに関係なく直ちに根巻き縫い動作を開始したとしても、縫い針3がボタンBと接触しない位置で根巻き動作が停止されるために、ボタンBが破損されたり、縫い針3が折損されたり、さらには生地Wがダメージを受けたりする等の不都合の発生を回避することができる。
また、ボタン付け動作の開始前に、作業者により前記根巻き縫い動作モード設定部43に選択操作された根巻き縫いモードが、ボタン縫い糸RN,LNの長さ、つまりは、根巻き高さHが比較的低いときに適用される前記第2モード43Bである場合は、前記無接点センサー30の検出信号がモード切替部44に入力された時点で前記第1モード43Aから針落ち位置がボタン縫い糸RN,LNの長さ方向の一定位置で左右両側に交互に繰り返し変位される第2モード43Bに自動的に切替えられる。
そして、第2モード43Bにおいては、前記第1モード43Aによる根巻き縫い動作の停止後、引き続いて、図12の(B)の太線で示すように、縫い動作が停止した位置又はその1針前の位置の前記ボタン縫い糸LN,RNの長さ方向の一定位置において針落ち位置をボタン縫い糸LN,RNの長さ方向に直交する方向の両側(s1とs2)に交互に繰り返し変位させる状態での根巻き縫い動作が行われる。そして、設定運針数がゼロになり、且つ、前記針昇降駆動機構70の動作制御により前記縫い針3が上下運動経路の上端位置(上死点)に復帰した時点で前記生地ホルダー移動手段50及び前記ボタンホルダー移動手段60による生地ホルダー5及びボタンホルダー4の移動が停止されて、第2モード43Bによる根巻き縫い動作が停止される。
上記第2モード43Bによる根巻き縫い動作の場合は、第1モード43Aによる根巻き縫い動作の場合に比べて、ボタン縫い糸RN,LNに対する根巻きの全運針数(根巻き量)を大きくとることが可能であり、根巻きによる縫い糸補強効果を十分に達成することができる。また、第2モード43Bによる根巻き縫い動作は、第1モード43Aによる根巻き縫い動作と同様に、根巻き縫い高さHが低い場合に適用され、根巻き縫い完了後に根巻き糸BNが生地Wの裏面に近い箇所で切断されるため、糸端長さが短くて目立たず、仕上がりのよい根巻きボタン付け状態が得られる。
更に、ボタン付け動作の開始前に、作業者により前記根巻き縫い動作モード設定部43に選択操作された根巻き縫いモードが、ボタン縫い糸RN,LNの長さ、つまりは、根巻き高さHが比較的高いときに適用される前記第3モード43Cである場合は、前記無接点センサー30の検出信号がモード切替部44に入力された時点で前記針落ち位置移動モードの第1モード43Aから針落ち位置を逆移動させる第3モード43Cに自動的に切替えられる。
そして、第3モード43Cにおいては、前記第1モード43Aによる根巻き縫い動作の停止後、引き続いて、図13の(B)に示すように、縫い動作が停止した位置又はその1針前の位置を起点として針落ち位置を、ボタン縫い糸LN,RNの長さ方向に直交する方向の両側に交互に、且つ、ボタン縫い糸RN,LNの長手方向に沿い前記ボタンホルダー4から離間する方向に向けて所定距離(ピッチ)ずつ移動させる状態での根巻き縫い動作が行われる。そして、第1モード43Aによる運針数と同一の運針数になり、且つ、前記針昇降駆動機構70の動作制御により前記縫い針3が上下運動経路の上端位置(上死点)に復帰した時点で前記生地ホルダー移動手段50及び前記ボタンホルダー移動手段60による生地ホルダー5及びボタンホルダー4の移動が停止されて、針落ち位置を逆移動させる第3モード43Cによる根巻き縫い動作が停止される。
上記第3モード43Cによる根巻き縫い動作の場合は、図14に示すように、ボタン縫い糸RN,LNに対する根巻きの全運針数(根巻き量)を十分に確保できるとともに、根巻き糸BNをボタン縫い糸RN,LNの長さ方向に均等または略均等に分散させることができるために、根巻きによる縫い糸補強効果を十分且つ効果的に達成することができる。従って、生地Wが厚物であって、根巻き高さHを高くとる必要がある場合に前記第3モード43Cによる根巻き縫い動作を採用することによって、根巻き高さHが高くても、ボタンBを傾げることなく、生地Wに真っ直ぐに浮いた状態でしっかりと縫い付けることができる。
なお、本実施の形態においては、前記第2モード43Bによる根巻き縫い動作又は第3モード43Cによる根巻き縫い動作が終了した後、前記根巻き縫い動作制御手段42を介して前記針落ち位置を、該根巻きボタン付けミシン1に予め設定されている原点位置に復帰させることが可能である。そのため、次のボタン縫い糸に対する根巻き動作への移行開始に際して、余分な動作や手間が不要で、連続ボタン付け時の効率向上を図ることができる。
また、本実施の形態においては、前記無接点センサー30が、前記生地ガイド6への取付部材31に対して長孔32及び締付固定具33を介して該センサー30により検出される前記所定の距離を調整可能な状態に取り付けられている。そのため、ボタンBの種類や形状、根巻き高さH等に応じて前記センサー30による検出距離を調整することにより、根巻き縫いが可能な限りセンサー30をボタンBに接近した位置で検出動作するように位置調整することが可能となり、根巻き縫いによる補強効果を最大限に発揮させることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態に限定されることなく、種々の形態で実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態では、根巻き縫い動作の前に、ボタンホルダー4を介してボタンBを水平又は略水平姿勢にセットし、且つ、生地ホルダー5を介して生地Wのボタン付け部分を針落ち位置にセットした状態で、ボタンホルダー移動手段60及び生地ホルダー移動手段50を介して針落ち位置を移動制御することにより、図8及び図9に示すように、ボタンBを縫い糸RN,LNにより生地Wに縫い付けるボタン縫い付け動作を先行して実施可能とした根巻きボタン付けミシン1について説明した。この場合は、一台のミシンを用いてボタン縫い付けと根巻き縫いとを順次連続的に行うことができるが、本発明はこれに限らず、根巻き縫い専用のミシンに適用してもよい。
また、上記実施の形態においては、前記第2モード43Bによる根巻き縫い動作又は第3モード43Cによる根巻き縫い動作が終了した後、前記根巻き縫い動作制御手段42を介して前記針落ち位置を、該根巻きボタン付けミシン1に予め設定されている原点位置に復帰させるように構成したもので説明したが、根巻き縫い動作終了後に前記針落ち位置を、上述した力糸形成用の根巻き動作開始時の第1針位置0に復帰させるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、センサーとして、無接点センサー(近接スイッチ)30を用いたが、これに代えて、光センサーや磁気センサー、音波センサー等を用いてもよい。
また、上記実施の形態では、無接点センサー30が、ボタンホルダー4を根巻き縫い姿勢に反転させた場合にホルダー本体4Cの位置を検出するように作動し、ボタンホルダー4をボタン縫い付け姿勢に反転させた場合はホルダー本体4Cが対向しないことを利用して検出作動しないようにしたが、ボタンホルダー4の姿勢切替(反転)とは関係なく、根巻き縫い動作に切り替えたときに自動的あるいは手動操作により検出作動するように構成してもよい。
1 根巻きボタン付けミシン
3 縫い針
4 ボタンホルダー
5 生地ホルダー
6 生地ガイド
30 無接点センサー
40 動作制御部
42 根巻き縫い動作制御手段
43A 第1モード
43B 第2モード
43C 第3モード
44 モード切替部
50 生地ホルダー移動手段
60 ボタンホルダー移動手段
W 二つ折り生地
B ボタン
LN,RN ボタン縫い糸
BN 根巻き糸

Claims (8)

  1. 上下に往復運動する縫い針と、ボタンを垂直又は略垂直姿勢に保持するボタンホルダーと、ボタンを縫い付ける生地を保持して生地のボタン付け部分を前記縫い針の上下運動経路中に位置させる生地ホルダーと、前記ボタンホルダー及び生地ホルダーを水平又は略水平面に沿って各別に移動させるボタンホルダー移動手段及び生地ホルダー移動手段と、を備え、
    前記ボタンホルダーを介してボタンを垂直又は略垂直姿勢に保持させ、かつ、生地を折曲げてボタンと生地との間に渡されたボタン縫い糸を略水平面に沿う姿勢とした状態で、前記ボタンホルダー移動手段及び生地ホルダー移動手段を独立的に移動制御させることにより、針落ち位置をボタン縫い糸の長さ方向に直交する方向の両側に交互に、且つ、設定運針数毎にボタン縫い糸の長手方向に沿い前記ボタンホルダーに接近する方向に向けて所定距離づつ移動させる第1モードでボタン縫い糸の周りに複数の根巻き糸を巻き付ける根巻き縫い動作を行うように構成されている根巻きボタン付けミシンであって、
    前記第1モードによる根巻き縫い動作時に、前記ボタンホルダーが前記針落ち位置に対して所定の距離以上に接近移動したことを検出するセンサーと、前記センサーの検出信号に基づいて前記第1モードによる根巻き縫い動作を停止する根巻き縫い動作制御手段と、を具備していることを特徴とするボタン付けミシン。
  2. 前記ボタンホルダーは、ボタンを水平又は略水平姿勢と垂直又は略垂直姿勢とに反転可能な状態に保持するように構成されており、
    前記根巻き縫い動作の前に、前記ボタンホルダーを介してボタンを水平又は略水平姿勢にセットし、かつ、前記生地ホルダーを介して生地のボタン付け部分を針落ち位置にセットした状態で、前記ボタンホルダー移動手段及び生地ホルダー移動手段をボタンの各ボタン穴が針落ち位置に順次位置されるように針落ち位置に対して独立的に移動制御させるボタン縫い付け動作制御手段を備え、このボタン縫い付け動作制御手段による前記ボタンホルダー移動手段及び生地ホルダー移動手段の移動制御により、ボタンを生地に縫い付けるボタン縫い付け動作を先行して実施することが可能に構成されている請求項1に記載の根巻きボタン付けミシン。
  3. 前記根巻き縫い動作制御手段は、前記センサーの検出信号に基づいて前記縫い針が上下運動経路の上端位置に復帰した時点で前記第1モードによる根巻き縫い動作を停止するように構成されている請求項1又は2に記載の根巻きボタン付けミシン。
  4. 前記根巻き縫い動作制御手段は、前記センサーの検出信号に基づいて前記第1モードによる根巻き縫い動作を停止した後、引き続いて、前記根巻き縫い動作が停止したボタン縫い糸の長さ方向の一定位置において針落ち位置をボタン縫い糸の長さ方向に直交する方向の両側に交互に変位させる第2モードによる根巻き縫い動作に自動的に切替えるモード切替部を備えている請求項1ないし3のいずれかに記載の根巻きボタン付けミシン。
  5. 前記根巻き縫い動作制御手段は、前記センサーの検出信号に基づいて前記第1モードによる根巻き縫い動作を停止した後、引き続いて、前記根巻き縫い動作が停止した位置からボタン縫い糸の長さ方向に沿い前ボタンホルダーから離間する方向に向けて前記所定距離づつ移動させる第3モードによる根巻き縫い動作に自動的に切替えるモード切替部を備えている請求項1ないし3のいずれかに記載の根巻きボタン付けミシン。
  6. 前記根巻き縫い動作制御手段は、前記第1モードによる根巻き縫い動作の停止後の前記第2モード又は前記第3モードによる根巻き縫い動作が終了した後、前記針落ち位置を、該ミシンに予め設定されている原点位置又は根巻き縫い開始時の第1針位置に復帰させる機能を備えている請求項4又は5に記載の根巻きボタン付けミシン。
  7. 前記センサーは、前記第1モードによる根巻き縫い動作時において該ボタンホルダーが前記針落ち位置に対して所定の距離以上に接近移動したことを検出可能である一方、前記ボタンホルダーがボタンを水平又は略水平姿勢に保持する状態でのボタン縫い付け動作時には検出作動しないように構成されている請求項2に記載の根巻きボタン付けミシン。
  8. 前記センサーは、該センサーにより検出される前記所定の距離を調整可能な状態に取り付けられている請求項1ないし7のいずれかに記載の根巻きボタン付けミシン。
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