JP2013542230A - 12−ヒドロキシステアリン酸を含有するリーブオン型の(leave−on)非固形皮膚コンディショニング組成物 - Google Patents

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Abstract

リーブオン型の非固形皮膚コンディショニング組成物を開示する。組成物は、組成物の約0.01〜約15質量%の12-ヒドロキシステアリン酸と、組成物の約0.1〜約30質量%の非イオン性界面活性剤組成物と、約0.05%〜約10%の増粘ポリマーとを含む。非イオン性界面活性剤の総量対12-ヒドロキシステアリン酸の比率は、約90:10〜約25:75の範囲である。ポリマー対非イオン性界面活性剤の総量の質量比は、約5:95〜約70:30の範囲である。組成物は、粘度が約1Pas〜約500Pasの範囲であり、室温〜50℃の温度循環を通じて構造的に可逆性である。

Description

本発明は、リーブオン型の非固形皮膚コンディショニング組成物に関する。
12-ヒドロキシステアリン酸の塩、すなわち石鹸は、洗い流すタイプのボディー用クレンジング組成物として記載されている(JP4,266,904、JP59/227,999、JP56/074,197)。12-ヒドロキシステアリン酸(以下「12HSA」)は、皮膚に対する多種多様な有益な美容効果を有することが報告されており、例えば、12HSAは、PPAR-α(ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体サブタイプα)活性化因子であり、皮膚美白剤(skin lightening agent)であり、皮脂分泌阻害剤として知られている。例えば、Alalufら、US6,423,325;Mayesら、US6,713,051;WO2006/056283(Hindustan Lever);Madison、US2009/0317341;Minamiら、US6,197,343;Grangerら、US2004/0043044を参照されたい。したがって、12HSAを含有する化粧用リーブオン型製品は、大いに望ましい。JP09-048962には、液体洗浄剤又は液体化粧料の凝固を阻害する凝固阻害剤の有効な構成要素としての12HSA又はその塩の使用が記載されており、すべての例が、12HSAの完全中和塩を含有するものである。残念ながら、12HSAは、固体で水溶性を有さず、油溶性は限られている。実際、12HSAは伝統的に、例えばリップスティック及び制汗剤組成物において、ゲル化剤として使用されてきた。EP0129528;Abbasら、US6,680,285;Tannerら、US5,759,524;WO95/31961(Procter&Gamble);Kawaら、US2004/0044078(化粧料組成物の粘稠性を高めるための12HSAの使用について記載されている)、及びJP2010/138,110も参照されたい。12HSAの塩は、わずかに水溶性が高まるにすぎない。したがって、12HSAを含有するリーブオン型の非固形皮膚コンディショニング組成物は、大いに望ましい。
JP4,266,904 JP59/227,999 JP56/074,197 US6,423,325 US6,713,051 WO2006/056283 US2009/0317341 US6,197,343 US2004/0043044 JP09-048962 EP0129528 US6,680,285 US5,759,524 WO95/31961 US2004/0044078 JP2010/138,110 US6,673,371 US5,738,897 US4,557,853 US4,677,120 US4,885,311 US5,049,584 US5,124,356 米国特許再発行第34,075号
Food Gels、第1章、Peter Harris編、Elsevier、1990
本発明は、リーブオン型の非固形皮膚コンディショニング組成物であって、
(a)組成物の約0.01〜約15質量%の12-ヒドロキシステアリン酸と、
(b)(b1)アルキルポリグルコシド、糖脂肪酸エステル、アルドビオンアミド(aldobionamide)、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、及びそれらの混合物からなる群から選択される、HLB値が少なくとも7の高HLB非イオン性糖型界面活性剤(sugar surfactant)、
(b2)高HLB糖型界面活性剤の量が0.5%未満である場合にはHLB値が7未満の低HLB非イオン性補助界面活性剤が存在しなければならないという条件で、場合により、ソルビタン脂肪酸エステル、モノグリセリド、エトキシル化脂肪酸ソルビタンエステル、エトキシル化脂肪酸エステル、脂肪族アルコール、糖型界面活性剤、及びそれらの混合物からなる群から選択される、HLB値が7未満の低HLB非イオン性補助界面活性剤(co-surfactant)を含む、組成物の約0.1〜約30質量%の非イオン性界面活性剤組成物であり、
(c)非イオン性界面活性剤の総量対12-ヒドロキシステアリン酸の比率が約90:10〜約25:75の範囲である、非イオン性界面活性剤と、
(d)約0.05%〜約10%の増粘ポリマーであり、該ポリマー対非イオン性界面活性剤の総量の質量比が約5:95〜約70:30の範囲である、増粘ポリマーと
を含み、
(e)粘度が約1Pas〜約500Pasの範囲であり、
(f)室温〜50℃の温度循環を通じて構造的に可逆性である、
組成物を包含する。
本発明により、12HSAを含有する構造的に可逆性の非固形皮膚コンディショニング組成物が調製された。12HSAを含有する配合物の構造可逆性は、保管時、又は皮膚に広げた際に製品が凝固すること、製品が使用不可能及び/又は生体利用不可能になることを防止するために、決定的に重要である。本発明は、本組成物を作製及び使用する方法も包含する。
実施例、又は他の明確に示す箇所においては別であるが、材料の量、又は反応条件、材料の物性、及び/又は使用を示す、本明細書におけるすべての数は、「約」という言葉により修飾されると理解されたい。すべての量は、特に明記しない限り、最終組成物の質量に基づいている。
ある範囲の濃度又は量を明記してある場合、ある特定の上限濃度又は量はある特定の下限濃度又は量と関連し得ることに注意すべきである。
誤解を避けるために記すと、「を含む」という言葉は、「を包含する」を意味し、必ずしも「からなる」や「から構成される」を意味しないことを意図したものである。言い換えれば、ステップ及び選択肢の列挙は、網羅的である必要はない。
本明細書に記載されている本発明の開示内容は、特許請求の範囲は多項従属関係及び冗長性がないように記載され得るという事実とは関係なく多項従属していることから、特許請求の範囲に記載されているすべての実施形態を包含するとみなされたい。
「コンディショニング」は、本明細書において使用する場合、乾燥皮膚、ざ瘡、光により損傷を受けた皮膚、皺の出現、加齢による染み、老化した皮膚を予防及び治療すること、角質層の柔軟性を高めること、皮膚の色を明るくすること、皮脂排出を制御すること、並びに皮膚の質を全般に高めることを意味する。本組成物は、皮膚の落屑及び表皮の分化を促進し、皮膚の外観又は全般的な美観を向上させるために使用できる。
「リーブオン型の」は、本明細書において使用する場合、皮膚に適用される組成物を意味し、クレンジング組成物、又は洗い流す若しくはすすぎ落とすタイプの組成物とは対照的に、一定の期間中に洗い流す又はすすぎ落とすことを意図したものではない。
「非固形の」は、本明細書において使用する場合、組成物の測定可能な粘度[例えば、Brookfield粘度計DV-I +(20RPM、RV6、30秒)を用いて測定可能]が1Pas〜500Pas、好ましくは2Pas〜100Pas、より好ましくは3Pas〜50Pasの範囲であることを意味する。
「安定な」又は「安定性」は、本明細書において使用する場合、組成物が、分離せず、きめの荒い状態ではなく、凝結せず、凝固せず、固いゲルを形成しないことを意味する。
「構造的に可逆性の」は、本明細書において使用する場合、組成物が、(i)最初に配合したときに、固いゲルや固体を形成せず、分離せず、凝結せず、(ii)50℃に24時間曝露し、次いで室温に冷却した場合に、構造の完全性(すなわち、最初の外観及び構造)を維持することを意味する。構造可逆性は、3〜5グラムの配合物を暗色の滑らかで平らな表面(例えば、実験室の黒色の作業台上)に広げて薄膜の質感を目視観察することにより判断する。構造可逆性を呈する試料は滑らかで均質な外観を有し、構造可逆性を呈さない試料は、表面のきめが荒い外観を有する。
12HSA
本発明の組成物には、12HSAが含まれている。本組成物は典型的に、生体利用性、したがって有効性を最適化するために、12HSAの総量の少なくとも40%、好ましくは少なくとも50%、より好ましくは少なくとも60%を酸の形態で含有する。他の脂肪酸と同様に、12HSAの見かけのpKaは8を超えると予想される。そのpKaでは、脂肪酸は、石鹸50%、酸50%として存在する。したがって、好ましくは、本発明の組成物のpHは、約8未満、より好ましくは3.5〜8.0の範囲、最も好ましくは5〜7.8である。12HSAは、本発明の組成物中に、0.01〜15%、好ましくは0.1〜12%、より好ましくは0.5〜10%、最適には1〜5%の量で含まれる。本明細書において、12HSAの量には、酸と塩の両方の量が含まれる。12HSA又はその塩の量は、本明細書において、界面活性剤の量の内に含まれるという意味ではない。
高HLB非イオン性糖型界面活性剤
本発明の組成物中に組み入れるのに適した非イオン性糖型界面活性剤は、HLBが7超、好ましくはHLBが8超の糖型界面活性剤であり、アルキルポリグルコシド、糖脂肪酸エステル、アルドビオンアミド、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、及びそれらの混合物からなる群から選択される。本発明の一部として、HLB値が7未満の非イオン性糖型界面活性剤を用いると、構造的に可逆性の組成物が得られないことが見出されている。さらに、すべての糖型界面活性剤が構造的に可逆性の組成物を達成するとは限らない。以下に記載する非イオン性界面活性剤は、高いHLB値も有するように選択される限り、本発明における使用に適している。
アルキルポリグルコシド
アルキルポリグルコシドは、脂肪族アルコールと糖から作られる。好ましくは、アルキルポリグルコシドの脂肪族単位を形成するC8〜C22、又はC14〜C22の脂肪族アルコールには、8〜22個、又は14〜22個の炭素原子をそれぞれ含有する飽和若しくは不飽和型で分枝若しくは直鎖状のアルキル鎖が含まれている。このアルキル鎖には、C8、C9、C10、C11、C12、C13、C14、C15、C16、C17、C18、C19、C20、C21、及びC22が含まれ、任意の部分範囲において、この脂肪族アルコールは直鎖状の脂肪族アルコールである。好ましくは、アルキルポリグルコシドの脂肪族単位には、デシル、セチル、ベヘニル、アラキジル、ステアリル、パルミチル、ミリスチル、ラウリル、カプリル、又はヘキサデカニル単位、及びそれらの混合物[セテアリル(C16〜C18混合物)など]のいずれかが含まれている。
好ましいアルキルポリグルコシド、例としてデシルグルコシド及びラウリルグルコシドは、例えば、それぞれPlantaren 2000及びPlantaren 1200の名称でHenkel社により販売されており、セトステアリルグルコシドは、例えば、Goldschmidt社によりTegocare CG90の名称で、また、Henkel社によりEmulgade KE3302の名称で販売されている。場合により、そのような界面活性剤、例えばセトステアリルグルコシドは、セトステアリルアルコール(例えば、Seppic社によりMontanov 68の名称で販売されている)とアラキジルグルコシド(例えば、アラキジル及びベヘニルアルコールとアラキジルグルコシドとの混合物の形態で、Seppic社によりMontanov 202の名称で販売されている)との混合物として販売されていることがある。
ポリヒドロキシ脂肪酸アミド
本発明における使用に適したポリヒドロキシ脂肪酸アミドは、構造式R2CONR1Zを有し、式中、R1は、H、C1〜C4アセチル、2-ヒドロキシエチル、2-ヒドロキシプロピル、エトキシ、プロポキシ、又はそれらの混合物、好ましくはC1〜C4アルキル、より好ましくはC1又はC2アルキル、最も好ましくはC1アルキル(すなわちメチル)であり;R2は、C5〜C31、好ましくは直鎖状のC5〜C19アルキル若しくはアルケニル、ヘテロ原子(酸素、窒素)を含有する分枝状の(アルキル若しくはOH)、より好ましくは直鎖状のC9〜C17アルキル又はアルケニル、最も好ましくは直鎖状のC11〜C17アルキル若しくはアルケニル、又はそれらの混合物であり;Zは、少なくとも2つのヒドロキシルが鎖に直接結合している直鎖状の炭化水素鎖を有するポリヒドロキシ、又はそのアルコキシル化誘導体(好ましくはエトキシル化若しくはプロポキシル化したもの)である。Zは、好ましくは炭水化物に由来するものであり、より好ましくは、Zはグリコシルである。
R2がC7〜C16であり、R1が、C1〜C4アルキル、より好ましくはC1〜C2アルキル、最も好ましくはC1アルキル、すなわちメチルであり;Zが、少なくとも2つのヒドロキシルが鎖に結合している直鎖状のヒドロカルビル鎖を有するポリヒドロキシである、非イオン性のポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤が好ましい。最も好ましいアルキルポリグルコシドは、ヘキサデシルポリグルコシド、オクタデシルポリグルコシド、デシルポリグルコシド、ラウリルポリグルコシド、及びそれらの混合物からなる群から選択される。
糖脂肪酸エステル
脂肪酸と糖とのエステルとしては、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のC12〜C22脂肪酸とスクロース、マルトース、グルコース、フルクトース、マンノース、ガラクトース、アラビノース、キシロース、乳糖、トレハロース、又はメチルグルコースとのエステル又はエステル混合物が含まれる。これらのエステルは、好ましくは、モノ、ジ、トリ、及びテトラエステル、ポリエステル、並びにそれらの混合物から選択される。C12〜C22脂肪酸には、任意の部分範囲又は組合せの、C12、C13、C14、C15、C16、C17、C18、C19、C20、C21、及びC22が含まれる。これらのエステルは、好ましくはステアレート、ベヘナート、ココエート、アラキドナート、パルミテート、ミリステート、ラウレート、カプレエート(carprate)、オレエート、、及びそれらの混合物から選択される。これらの化合物は、とりわけ乳化界面活性剤として使用できる。これらの誘導体は混合することが可能である。
スクロースエステルが好ましくは使用される。好ましいスクロースエステルとしては、スクロースココエート、スクロースモノオクタノエート、スクロースモノデカノエート、スクロースモノラウレート若しくはスクロースジラウレート、スクロースモノミリステート、スクロースモノパルミテート若しくはスクロースジパルミテート、スクロースモノステアレート及びスクロースジステアレート、スクロースモノオレエート、スクロースジオレエート、若しくはスクローストリオレエート、スクロースモノリノレエート若しくはスクロースジリノレエート、スクロースポリエステル、例えば、スクロースペンタオレエート、スクロースヘキサオレエート、スクロースヘプタオレエート、又はスクロースオクタオレエート、並びに混合エステル、例えばスクロースパルミテート/スクロースステアレートが挙げられる。混合が可能である。
脂肪酸とスクロースとの好ましいエステル又はエステル混合物としては、Crodesta社によりF160、F140、F110、F90、F70、又はSL40の名称で販売されているものが含まれ、それぞれ、モノエステル73%とジエステル及びトリエステル27%から、モノエステル61%とジエステル、トリエステル、及びテトラエステル39%から、モノエステル52%とジエステル、トリエステル、及びテトラエステル48%から、モノエステル45%とジエステル、トリエステル、及びテトラエステル55%から、モノエステル39%とジエステル、トリエステル、及びテトラエステル61%から形成されるスクロースパルミテートスクロースステアレート、又はモノラウレートを表す。Mitsubishi社によりRyoto Sugarエステルの名称で、例えばモノエステル20%とジエステル、トリエステル、及びポリエステル80%から形成されるスクロースベヘナートに相当する参照番号B370で販売されているものを使用することもできる。「Tegosoft PSE」の名称でGoldschmidt社により販売されているモノ及びスクロースジパルミチンテート/ステアレートを挙げることもできる。これらの多様な製品の混合物を使用することもできる。
糖エステルは、糖に由来しない別の化合物との混合物中に存在する場合もあり、好ましい例としては、ICI社により「Arlatone 2121」の名称で販売されているソルビタンステアレートとスクロースココエートとの混合物が挙げられる。他の好ましい糖エステルとしては、例えば、グルコーストリオレエート、ガラクトースジオレエート、ガラクトーストリオレエート、ガラクトーステトラオレエート、若しくはガラクトースペンタオレエート、アラビノースジトリリノレート、アラビノーストリリノレート、若しくはアラビノーステトラリノレート、又はキシロースジリノレート、キシローストリリノレート、若しくはキシローステトラリノレートが挙げられる。混合が可能である。
その他の、脂肪酸とメチルグルコースとの好ましいエステル又はエステル混合物としては、Tegocare 450の名称でGoldschmidt社により販売されている、メチルグルコースとポリグリセロール-3とのジステアレートが含まれる。グルコース又はマルトースのモノエステル、例えばメチルO-ヘキサデカノイル-6-D-グルコシド及び(空白)O-ヘキサデカノイル-6-D-マルトースを挙げることもできる。
本発明の組成物中で使用できる他の糖脂肪酸エステル誘導体としては、場合によりオキシアルキレン化、(オキシエチレン化及び/又はオキシプロピレン化)又はポリグリセロール化されている糖脂肪酸エステル(sugar fatty ester)を含む。脂肪酸と糖との好ましいオキシエチレン化エステルとしては、オキシエチレン化(20 EO)セスキステアリン酸メチルグルコース、例えば、Amerchol社により「Glucamate SSE20」の名称で販売されている製品が含まれる。
アルドビオンアミド
アルドビオンアミドは、アルドビオン酸(又はアルドビオノラクトン(aldobionolactone))のアミドと定義され、アルドビオン酸は、アルデヒド基(一般に、糖のC1位にある)がカルボン酸に置き換わっている糖物質(例えば、少なくとも2つのサッカリド単位を含む任意の環状糖)であり、乾燥させるとアルドノラクトンを環化する。
アルドビオンアミドは、2つのサッカリド単位(例えば、アルドビオンアミド結合に由来するラクトビオンアミド(lactobionamide)又はマルトビオンアミド(maltobionamide))を含む化合物がベースのものであってもよく、又は、3つ以上のサッカリド単位を含む化合物がベースのものであってもよいが、多糖の末端糖がアルデヒド基を有することが条件である。定義により、アルドビオンアミドは少なくとも2つのサッカリド単位を有し、直鎖状ではない。ジサッカリド化合物、例えばラクトビオンアミド又はマルトビオンアミドは、好ましい化合物である。使用してもよいアルドビオンアミド(ジサッカリド)の他の例としては、セロビオンアミド(cellobionamide)、メリビオンアミド(melibionamide)、及びゲンチオビオンアミド(gentiobionamide)が含まれる。
本発明の目的のために使用してもよいアルドビオンアミドの具体例は、下記:
Figure 2013542230
に示すジサッカリドのラクトビオンアミドであり、
式中、R1とR2とは、同じ場合も異なる場合もあり、水素;脂肪族炭化水素基[例えばアルキル基及びアルケン基であり、これらの基は、ヘテロ原子(N、O、若しくはSなど)又はアルコキシル化アルキル鎖(エトキシル化若しくはプロポキシル化アルキル基など)を含有してもよい]、好ましくは、8〜24個、好ましくは10〜18個の炭素を有するアルキル基;芳香族基(置換又は無置換アリール基及びアレーンを包む);脂環式基;アミノ酸エステル、エーテルアミン、及びそれらの混合物からなる群から選択され、但し、R1とR2とが同時に水素であってはならない。
適当な脂肪族炭化水素基には飽和基及び不飽和基が含まれ、このような基としては以下が含まれるがこれらに限定されない:メチル、エチル、アミル、ヘキシル、ヘプチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、及びオクタデシル、並びに、アリル、ウンデセニル、オレイル、リノレイル、リノレニル、プロペニル、及びヘプテニル。芳香族基の例としては、例えばベンジルがある。適当な脂肪族と芳香族との混合基の例としては、ベンジル、フェニルエチル、及びビニルベンジルがある。脂環式基の例としては、シクロペンチル及びシクロヘキシルがある。
本発明において使用するための最も好ましい非イオン性界面活性剤は、アルキルポリグルコシドであり、最適には、セテアリル(C16とC18との混合物)ポリグルコシド、デシルポリグルコシド、ラウリルポリグルコシド、及びポリヒドロキシ脂肪酸アミド、より好ましくはN-メチルグルカミド、より特定すれば、ココイルN-メチルグルカミド、ヘキサデシルN-メチルグルカミド、セテアリルN-メチルグルカミド、及びそれらの混合物からなる群から選択される。
本発明の安定な組成物をもたらすために、高HLB非イオン性糖型界面活性剤は、0.1〜30%、好ましくは0.1〜20%、より好ましくは0.15〜10%、最適には0.2〜7%の量で用いられる。
低HLB非イオン性補助界面活性剤
場合により、本組成物の安定性のさらなる改善は、以下からなる群から選択されるHLB値が7未満の非イオン性補助界面活性剤の添加により達成できる:モノグリセリドの有機酸エステル(乳酸エステルなど)、脂肪酸のポリグリセロールエステル(トリグリセロールモノステアレートなど)、脂肪酸のプロピレングリコールエステル(プロピレングリコールモノステアレートなど)、脂肪酸のソルビタンエステル[ソルビタンモノエステル又はソルビタントリエステル、例えばソルビタンパルミテート(Croda/Uniquema製のSpanシリーズ)又はソルビタントリステアレートなど]、モノグリセリド(グリセリルモノヒドロキシステアレート、グリセリルモノステアレートなど)、及び他の糖型界面活性剤、例えばメチルグルコシドエステル[Glucate SS(メチルグルコシドセスキステアレートとしても知られている)又はGlucate DO(メチルグルコシドジオレエートとしても知られている)など]。HLB値が7未満の他の非イオン性界面活性剤としては、脂肪族アルコールも含まれ得る。使用してもよいアルコールの例示的な非限定例としては、ベヘニルアルコール、カプリルアルコール、セテアリルアルコール、ヤシアルコール、デシルアルコール、イソセチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、パーム核アルコール、イソステアリルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、牛脂アルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、それらの混合物などが含まれる。しかし、好ましい一実施形態においては、使用されるアルコールは、イソステアリルアルコールを含む。最も好ましい一実施形態においては、アルコールは、C1〜C6アルキル分枝イソステアリルアルコール(例えばメチル分枝のもの)であり、Prisorine 3515、又はセテアリル(C16〜C18)アルコールの名称でUniquemaなどの供給業者により市販されている。
低HLB補助界面活性剤は、高HLB糖型界面活性剤の量が非常に少ない、例えば0.5%未満であるときに、共存させなければならない。低HLB補助界面活性剤は、典型的には、0.05〜7%、好ましくは0.1〜5%、より好ましくは0.2〜4%、最も好ましくは0.3〜3%の量で存在する。
本発明によれば、非イオン性界面活性剤の総量対12HSAの比率は、非固形配合物中で主に酸の形態で12HSAが存在するようにするため、及び該配合物が構造的に可逆性であることを確実にするために重要である。非イオン性界面活性剤の総量対12HSAの比率は、90:10〜約25:75、より好ましくは85:15〜30:70、最も好ましくは75:25〜30:70の範囲である。
増粘ポリマー
増粘ポリマーを、本明細書に記載のとおりの他の要素と共に本発明において用いることにより、本発明の組成物は、確実に非固形で構造的に可逆性となる。12HSA自体は、本発明の組成物中で増粘機能を発揮しない。
増粘ポリマーは、バイオポリマー、合成ポリマー、及びそれらの混合物からなる群から選択される。
バイオポリマーは、例えば、カラギーナン、フルセララン、ペクチン、アルギネート、寒天、アガロース、ジェラン、グルコマンナン(例えばコンニャク)、ガラクトマンナン(例えばローカストビーンガム、グアー)、キサンタン、変性セルロース、グルカン(例えばデンプン、カードラン)、ゼラチン、乳清タンパク質、又はそれらの混合物から選択され得る。より好ましくは、使用するバイオポリマーは、キサンタンガム又は変性セルロースである。最も好ましい一実施形態においては、使用するバイオポリマーはキサンタンガムである。本発明における使用に適したバイオポリマーは、供給業者Ashland Aqualonから市販されている。本発明において使用してもよいバイオポリマーのタイプの追加的な記載は、Food Gels、第1章、Peter Harris編、Elsevier、1990、並びに、米国特許第6,673,371号及び同第5,738,897号中に見出すことができ、これらの文献の開示内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
同じく適切に使用できる例示的な合成増粘剤(又はポリマー性の増稠剤(viscosity builder))としては、アルキル化ポリビニルピロリドン(例えば、ISP CorporationによりGanex(登録商標)ラインの名称で販売されているブチル化ポリビニルピロリドン)、テレフタレートポリエステル(例えば、いずれもClariant A.G.によりAristoflex(登録商標)ラインの名称で販売されているポリプロピレンテレフタレート及びアンモニウムアクリロイルジメチルタウレート/VPコポリマー);及びポリ(メチルビニル/エーテルマレイン酸)ナトリウム塩のモノアルキルエステル(例えば、ISP Corporationにより市販されているEZ Sperse(登録商標)ラインの中に含まれるもの)、並びに(3-ジメチルアミノプロピル)-メタクリルアミド/3-メタクリロイルアミドプロピル)-ラウリルジメチルアンモニウムクロリド(例えば、ISP Corporationより市販されているStyleze(登録商標)ラインの中に含まれるもの)が含まれる。使用に適した他の増粘剤としては、一般にアクリル酸/アクリル酸エチルコポリマー及びカルボキシビニルポリマーに分類されるものが含まれ、カルボキシビニルポリマーは、Carbopolの名称でB.F. Goodrich Companyにより市販されている。そのような増粘剤は、架橋剤(ポリアリルスクロース又はポリアリルペンタエリトリトールなど)で架橋したアクリル酸のコロイド状に水に溶解するポリアルケニルポリエーテル架橋ポリマーから本質的になる。このような増粘剤としては、例えば、Carbopol 934、940、950、951、980、及び981が含まれる。
本発明において使用するための適当な合成増粘剤の他の例としては、Carbopol Ultrez 10、Carbopol Ultrez 21、Carbopol ETD2020、Carbopol 1342、Carbopol 1382、及びPemulen TR-1(CTFA名:アクリレート/10〜30アルキルアクリレートクロスポリマー)の名称で販売されているものが含まれる。適当な増粘剤の他の例としては、Sepigel 305及びSepiplusの名称でSeppicにより市販されているものが含まれる。また他の例としては、BASF製のポリウレタンアルコキシレートポリマーを含み得て、この製品は、ポリウレタン-39としても知られており、Luvigel STARの商品名で販売されている。必要に応じ、合成増粘剤の組合せを用いることもできる。
好ましくは、増粘ポリマーは、バイオポリマー又は合成増粘剤から、より好ましくは、バイオポリマーと合成ポリマーとのブレンド、最適にはキサンタンガムとタウレートポリマーとの混合物(例えばAristoflex AVC)から、選択される。
増粘ポリマーは、本発明の組成物中に、0.05%〜10%、好ましくは0.1〜8%、より好ましくは0.1〜5%、最適には0.2〜2%の量で含まれる。
ポリマー対非イオン性界面活性剤の総量の質量比は、本発明の組成物の構造可逆性を得るために重要である。典型的には、この質量比は、5:95〜約70:30、好ましくは10:90〜65:35、より好ましくは12:88〜60:40、最も好ましくは約12:88〜50:50の範囲である。

本発明の組成物は、好ましくは水性であり、一般に、40〜99%の水、好ましくは50〜98%、最も好ましくは60〜97%、最適には65〜95%の水を含んでいる。
組成物の形態
本発明の組成物は、非固形である。本質的には、組成物の「非固形性」は、例えばBrookfield DV-I + 粘度計(20RPM、RV6、30秒)を用いて測定した場合の組成物の粘度を意味する。粘度は、一般には、1Pas〜500Pas、好ましくは1Pas〜200Pas、より好ましくは2Pas〜100Pas、最も好ましくは3Pas〜50Pasの範囲である。
本発明の組成物は、リーブオン型の組成物である。本発明の組成物は、皮膚上に残るように適用することを意図したものである。このようなリーブオン型の組成物は、皮膚に適用し、続いて、製品の適用後又は適用中のいずれかに、洗う、すすぐ、拭き取るなどのいずれかにより除去する組成物と区別すべきものである。すすぎ落とすタイプの組成物に典型的に使用される界面活性剤は、使用中にすすぎやすい泡/石鹸泡を生じさせる能力をもたらす物理化学的な特性を有するものであり、陰イオン性、陽イオン性、両性、及び非イオン性界面活性剤の混合物からなっていてもよい。一方、リーブオン型の組成物中で使用される界面活性剤は、そのような特性を有する必要はない。むしろ、リーブオン型の組成物は、すすぎ落とすことを意図したものではないため、非刺激性である必要があり、したがって、リーブオン型の組成物中の界面活性剤の総量レベル、とりわけ陰イオン性界面活性剤の総量レベルを最小化させることが必要であろう。したがって、本発明の組成物は、界面活性剤に関しては、主に非イオン性界面活性剤を含有する。陰イオン性界面活性剤は、最大5%、好ましくは0.01〜4%、より好ましくは0.01〜3%、最も好ましくは0.01〜2%の量で存在し、最適には、実質的に存在しない(1%未満、好ましくは0.1%未満、又はさらには0.01%未満)。12HSAの塩は、本発明においては陰イオン性界面活性剤とはみなされない。本発明の組成物中の界面活性剤の総量レベルは、好ましくは10%以下、より好ましくは8%未満、最も好ましくは最大5%である。
本発明の組成物は、典型的にはエマルションの形態であり、水中油エマルションでも油中水エマルションでもよく、好ましくは、本組成物は水中油エマルションである。別の好ましい形態はクリームであり、さらに好ましくは、バニシングクリームベースを有するものである。バニシングクリームベースは、脂肪酸5〜40%と石鹸0.1〜20%とを含むものである。そのようなクリームにおいては、脂肪酸は、好ましくは実質的に、ステアリン酸とパルミチン酸との混合物であり、石鹸は、好ましくは、脂肪酸混合物のカリウム塩であるが、他の対イオン及びそれらの混合物を使用することもできる。バニシングクリームベース中の脂肪酸は、多くの場合、ヒステリック酸(hysteric acid)を用いて調製され、ヒステリック酸は、実質的に(一般には約90〜95%)、ステアリン酸とパルミチン酸との混合物である。典型的なヒステリック酸は、パルミチン酸-ステアリン酸混合物の総量に対し約52〜55%のパルミチン酸と45〜48%のステアリン酸とを含む。したがって、ヒステリック酸及びその石鹸を組み入れてバニシングクリームベースを調製することは、本発明の範囲内である。本組成物が、7%超、好ましくは10%超、より好ましくは12%超の脂肪酸を含むことがとりわけ好ましい。
本発明の組成物は、保管時に安定である。本組成物は、45℃で少なくとも1週間、より好ましくは1カ月間、最も好ましくは3カ月間、最適には少なくとも6カ月間安定なままである。
さらに、本発明のリーブオン型の非固形組成物は、室温〜50℃の温度循環を通じて構造的に可逆性でもある。本発明者らは、より良好な結果となる、12HSAを含有するリーブオン型の配合物は、乾燥した薄膜において主に非繊維性の結晶形態である12HSAを有していることを見出した。
任意選択による成分
追加的な界面活性剤
適当な追加的な非イオン性界面活性化合物は、広義には、親水性の性質を有する酸化アルキレン基を疎水性の有機化合物(脂肪族又はアルキル芳香族の性質を有するものであってもよい)と縮合させることにより生成する化合物として説明できる。任意の特定の疎水性基と縮合させる親水性基又はポリオキシアルキレン基の長さは、親水性元素と疎水性元素との間の所望の平衡度を有する水溶性化合物が得られるように、容易に調節できる。
具体的な例としては、直鎖又は分枝鎖いずれかの立体配置で8〜22個の炭素原子を有する脂肪族アルコールと酸化エチレンとの縮合生成物、例えば、ヤシアルコール1モル当たり2〜15モルの酸化エチレンを有するヤシ油-酸化エチレン縮合物;アルキル基が6〜12個の炭素原子を含有するアルキルフェノールと、アルキルフェノール1モル当たり5〜25モルの酸化エチレンとの縮合物;エチレンジアミンと酸化プロピレンの反応生成物と酸化エチレンとの縮合物、40〜80質量%のポリオキシエチレン基を含有し分子量が5,000〜11,000である縮合物;構造R3NO(式中、1つのR基は、8〜18個の炭素原子からなるアルキル基であり、他のR基は、それぞれ、メチル、エチル、又はヒドロキシエチル基である)の第三級アミンオキシド、例えばジメチルドデシルアミンオキシド;構造R3PO(式中、1つのR基は、10〜18個の炭素原子からなるアルキル基であり、他のR基は、それぞれ、1〜3個の炭素原子からなるアルキル基又はヒドロキシアルキル基である)の第三級ホスフィンオキシド、例えばジメチルドデシルホスフィンオキシド;及び、構造R2SO(式中、R2はアルキル基であり、10〜18個の炭素からなる分枝状のものであってもよい)のジアルキルスルホキシド、例えばメチルテトラデシルスルホキシドが挙げられ;別の例は、RCONR1CH2X[式中、RはC8〜C22であり(分枝状であってもエトキシル化したものであってもよい)、R1は、水素、又は、メチル、エチル、CH2CH2OHであり、Xは、CH2OH、CH2OR4(R4=エトキシル化している、すなわち、CH2CH2OH、CH2CH2OCH2CH2OH)]を形成する、脂肪酸とアミンとの縮合生成物である。
適当な/好ましい非イオン性界面活性剤としては、エトキシル化ソルビタン脂肪酸エステル(Croda/Uniquema製のTweenシリーズとしても知られている)、エトキシル化脂肪酸(Croda/Uniquema製のBrijシリーズとしても知られている)が含まれ、代替的に、他の脂肪酸を場合により添加することもできる。
追加的な脂肪酸
好ましい一実施形態において、本発明の組成物は、12HSAに加え、脂肪酸などの酸をさらに含むことができる。使用してもよい脂肪酸の例示的な非限定例としては、飽和又は不飽和型で分枝又は直鎖状のアルキル鎖で、それぞれ8〜22個、又は14〜22個の炭素原子を含有するものが含まれる。このアルキル鎖には、C8、C9、C10、C11、C12、C13、C14、C15、C16、C17、C18、C18:1、C18:2、C18:3、C19、C20、C21、及びC22が含まれる。
陰イオン性界面活性剤
陰イオン性界面活性剤の例としては、サルコシネート、サルフェート、イセチオネート、グリシネート、タウレート、ホスフェート、ラクチレート、グルタメート、及びそれらの混合物が挙げられる。イセチオネートの中では、アルコキシルイセチオネート、例えばココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、及び混合物が好ましい。適当な陰イオン性界面活性化合物は、分子構造中に、8〜22個の炭素原子を含有するアルキル基と、スルホン酸エステル基又は硫酸エステル基から選ばれる基とを有する有機硫酸反応生成物の水溶性塩、及びそれらの混合物である。適当な陰イオン性洗浄剤の例は、硫酸アルコールナトリウム及び硫酸アルコールカリウム、特に、牛脂又はヤシ油のグリセリドを還元することにより生成する高級アルコールを硫酸化することにより得られるもの;アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム及びカリウム、例えば、アルキル基が9〜15個の炭素原子を含有するもの;アルキルグリセリルエーテル硫酸ナトリウム、特に、牛脂及びヤシ油に由来する高級アルコールの当該エーテル;ヤシ油脂肪酸モノグリセリド硫酸ナトリウム;1モルの高級脂肪族アルコールと1〜6モルの酸化エチレンとの反応生成物の硫酸エステルのナトリウム塩及びカリウム塩;1〜8単位の酸化エチレン分子を有し、アルキル基が4〜14個の炭素原子を含有する、アルキルフェノールエチレンオキシドエーテルサルフェートのナトリウム塩及びカリウム塩;イセチオン酸でエステル化され水酸化ナトリウムで中和された脂肪酸の反応生成物であり、例えば脂肪酸がヤシ油に由来するもの、並びにそれらの混合物である。
好ましい水溶性の合成陰イオン性界面活性化合物は、高級アルキルベンゼンサルフェートのアルカリ金属(例えばナトリウム及びカリウム)塩、及びアルカリ土類金属(例えばカルシウム及びマグネシウム)塩、並びに、オレフィンスルホネート及び高級アルキルスルホネートとの混合物、並びに、高級脂肪酸モノグリセリドサルフェートである。
本発明において有用な他の陰イオン性材料は、脂肪酸、典型的には約8〜約24個の炭素原子、好ましくは約10〜約20個の炭素原子を有する脂肪酸の石鹸(すなわちアルカリ金属塩、例えば、ナトリウム塩若しくはカリウム塩、又は、アンモニウム塩若しくはトリエタノールアミン塩)である。石鹸の作製に使用される脂肪酸は、天然源、例として植物又は動物由来のグリセリド(例えば、パーム油、ヤシ油、大豆油、ヒマシ油、牛脂、豚脂など)から得ることができる。脂肪酸は、合成により調製することもできる。石鹸は、より詳細には、米国特許第4,557,853号に記載されている。
無機中和剤
好ましくは、本発明の組成物には、コスト性を高めるために無機中和剤が含まれており、無機中和剤を添加すると、本発明の組成物は、非イオン性界面活性剤のレベル及び界面活性剤の総量レベルを低下させて作製できることが見出されている。無機中和剤は、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウム、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、塩化亜鉛、酸化亜鉛、塩化アルミニウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、及びそれらの混合物からなる群から選択される。好ましくは、無機中和剤は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及び酸化亜鉛からなる群から選択される。本発明の一部として、有機中和剤を用いると所望の構造可逆性を得られないことが見出されている。
これまでに説明したように、本発明の組成物は、相当な、好ましくは支配的な量の12HSAを酸の形態で含有する。したがって、無機中和剤を使用する場合は、先に述べたとおりの好ましいpH範囲を維持する量で使用しなければならない。
レオロジー調節剤
レオロジー調節剤が含まれていてもよく、レオロジー調節剤は、フュームドシリカ又は親水性シリカなどのシリカ及びケイ酸マグネシウムアルミニウム、ベントナイト(betonite)、ヘクトライト、ラポナイトなどの粘土、並びにそれらの混合物からなる群から選択される。レオロジー調節剤は、0.01〜2%、好ましくは0.05〜1%の量で用いられる。
皮膚軟化剤
皮膚軟化材料は、化粧品として許容される担体として機能し得る。このような材料は、シリコーン油、エステル、及び炭化水素の形態であってもよい。皮膚軟化剤の量は、本組成物の約0.1〜約95質量%の任意の量、好ましくは約1〜約50質量%、最も好ましくは1〜20質量%の範囲であってもよい。
シリコーン油は、揮発性のものと不揮発性のものとに分けることができる。用語「揮発性の」は、本明細書において使用する場合、測定可能な蒸気圧を周囲温度で有する当該材料を指す。揮発性シリコーン油は、3〜9個、好ましくは4〜6個のケイ素原子を含有する、環状(シクロメチコン)又は直鎖状のポリジメチルシロキサンから好ましくは選ばれる。
皮膚軟化材料として有用な不揮発性シリコーン油としては、ポリアルキルシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、及びポリエーテルシロキサンコポリマーが挙げられる。本発明において有用な、本質的に不揮発性のポリアルキルシロキサンとしては、例えば、25℃で粘度が約5×10-6〜0.1m2/sのポリジメチルシロキサンが挙げられる。本発明の組成物において有用な好ましい不揮発性の皮膚軟化剤には、25℃で粘度が約1×10-5〜約4×10-4m2/sのポリジメチルシロキサンがある。
別の系統の不揮発性シリコーンは、乳化及び非乳化型のシリコーンエラストマーである。このカテゴリーを代表するものは、Dow Corning 9040、General Electric SFE 839、及びShin-Etsu KSG-18として入手可能なジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマーである。シリコーンワックス、例えばSilwax WS-L(ジメチコンコポリオールラウレート)も有用な可能性がある。
エステル皮膚軟化剤には、以下のものがある:
1)10〜24個の炭素原子を有する飽和脂肪酸のアルキルエステル。その例としては、ネオペンタン酸ベヘニル、ステアリン酸イソプロピル、オレイン酸イソプロピル、イソノナン酸(isonanonoate)イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、及びステアリン酸オクチル、並びにそれらの混合物が挙げられる。
2)多価アルコールエステル。エチレングリコールモノ脂肪酸エステル及びジ脂肪酸エステル、ジエチレングリコールモノ脂肪酸エステル及びジ脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール(200〜6000)ジ脂肪酸エステル、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル及びジ脂肪酸エステル、ポリプロピレングリコール2000モノステアレート、エトキシル化モノステアリン酸プロピレングリコール、グリセリルジ脂肪酸エステル、ポリグリセロールポリ脂肪酸エステル、エトキシル化グリセリルモノステアレート、1,3-ブチレングリコールモノステアレート、1,3-ブチレングリコールジステアレート、ポリオキシエチレンポリオール脂肪酸エステルは、要件を満たす多価アルコールエステルである。とりわけ有用なものは、C1〜C30アルコールの、ペンタエリトリトール、トリメチロールプロパン、及びネオペンチルグリコールエステルである。
3)蝋エステル(蜜蝋、鯨蝋、及びトリベヘニン蝋など)。
化粧品として許容される適当な担体である炭化水素としては、ワセリン、鉱油、C11〜C13イソパラフィン、特に、Presperse Inc.からPermethyl 101Aとして市販されているイソヘキサデカンが含まれる。
特に、顔に適用して感覚的な特性を高めることを意図された製品に使用できる皮膚軟化剤が好ましく、このような皮膚軟化剤は、12-HSAと共に固いゲルを形成しない油の群から選ばれる。このような皮膚軟化剤としては、ポリプロピレングリコール-14ブチルエーテル(Tegosoft PBEとしても知られている)、又は、PPG15ステアリルエーテル(Tegosoft Eなど)、他の油(例えばエステル、具体的には、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル)が含まれ、他の油としては、ヒマシ油及びその誘導体を含まれることができよう。
多価アルコールタイプの湿潤剤は、化粧品として許容される担体として用いることができる。典型的な多価アルコールとしては、グリセロール、ポリアルキレングリコール、より好ましくはアルキレンポリオール、及びそれらの誘導体が含まれ、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、及びそれらの誘導体、ソルビトール、ヒドロキシプロピルソルビトール、へキシレングリコール、1,3-ブチレングリコール、イソプレングリコール、1,2,6-ヘキサントリオール、エトキシル化グリセロール、プロポキシル化グリセロール、及びそれらの混合物が含まれる。湿潤剤の量は、本組成物の0.5〜50質量%の任意の量、好ましくは1〜15質量%の範囲であってもよい。
皮膚保湿剤、例えばヒアルロン酸及び/又はその前駆体であるN-アセチルグルコサミンが含まれていてもよい。N-アセチルグルコサミンは、サメ軟骨又はシイタケ中に見出すことができ、Maypro Industries, Inc(New York)から市販されている。他の好ましい保湿剤としては、ヒドロキシプロピルトリ(C1〜C3アルキル)アンモニウム塩が挙げられる。これらの塩は、さまざまな合成法で、中でもとりわけ、クロロヒドロキシプロピルトリ(C1〜C3アルキル)アンモニウム塩の加水分解により、入手できる。最も好ましい種は1,2-ジヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドであり、このとき、C1〜C3アルキルは、メチル基である。この塩の量は、本局所用組成物の約0.2〜約30質量%、好ましくは約0.5〜約20質量%、最適には約1質量%〜約12質量%の範囲であってもよく、その中に包含される範囲すべてが含まれる。
通常、第四級化アンモニウム基上のC1〜C3アルキル構成要素は、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、又はヒドロキシエチル、及びそれらの混合物であろう。とりわけ好ましいものは、INCI命名法により「トリモニウム」基として知られているトリメチルアンモニウム基である。第四級塩(quat salt)においては、任意の陰イオンを使用できる。陰イオンは、有機イオンでも無機イオンでもよいが、その材料が化粧品として許容されることが条件である。典型的な無機陰イオンは、ハロゲン化物イオン、硫酸イオン、リン酸イオン、硝酸イオン、及びホウ酸イオンである。最も好ましいイオンはハロゲン化物イオン、特に塩化物イオンである。有機陰イオン性対イオンとしては、メト硫酸イオン、トルオイル硫酸イオン、酢酸イオン、クエン酸イオン、酒石酸イオン、乳酸イオン、グルコン酸イオン、及びベンゼンスルホン酸イオンが含まれる。
特に、前述のアンモニウム塩と共に使用してもよいさらなる他の好ましい保湿剤としては、置換尿素、例えば、ヒドロキシメチル尿素、ヒドロキシエチル尿素、ヒドロキシプロピル尿素;ビス(ヒドロキシメチル)尿素;ビス(ヒドロキシエチル)尿素;ビス(ヒドロキシプロピル)尿素;N,N'-ジヒドロキシメチル尿素;N,N'-ジヒドロキシエチル尿素;N,N'-ジヒドロキシプロピル尿素;N,N,N'-トリヒドロキシエチル尿素;テトラ(ヒドロキシメチル)尿素;テトラ(ヒドロキシエチル)尿素;テトラ(ヒドロキシプロピル)尿素;N-メチル-N'-ヒドロキシエチル尿素;N-エチル-N'-ヒドロキシエチル尿素;N-ヒドロキシプロピル-N'-ヒドロキシエチル尿素、及びN,N'ジメチル-N-ヒドロキシエチル尿素が含まれる。用語「ヒドロキシプロピル(hydroypropyl)」が使用される場合、その意味は、3-ヒドロキシ-n-プロピル基、2-ヒドロキシ-n-プロピル基、3-ヒドロキシ-i-プロピル基、又は2-ヒドロキシ-i-プロピル基のいずれも包括している。最も好ましいものは、ヒドロキシエチル尿素である。ヒドロキシエチル尿素は、Hydrovanceの商標で、ICIのNational Starch&Chemical Divisionから50%水性液として入手可能である。
本発明の局所用組成物中で使用してもよい置換尿素の量は、本組成物の総質量を基準にして約0.01〜約20%、好ましくは約0.5〜約15%、最も好ましくは約2〜約10%の範囲であり、その中に包含される範囲すべてが含まれる。
アンモニウム塩及び置換尿素を使用する場合、中でも特に好ましい一実施形態においては、本局所用組成物の総質量を基準にして、少なくとも約0.01〜約25%、好ましくは約0.2〜約20%、最も好ましくは約1〜約15%の湿潤剤(グリセリンなど)を使用するものとし、これらの範囲に包含される範囲すべてが含まれる。
皮膚に有益な成分
本発明の組成物は、好ましくは、最適なコストで最適な皮膚美白性能を得るための追加的な皮膚美白化合物を含んでいる。例示的な物質は、胎盤抽出物、乳酸、ナイアシンアミド、アルブチン、コウジ酸、フェルラ酸、ヒドロキノン、レゾルシノール、及びその誘導体(4-置換レゾルシノールなど)、並びにそれらの組合せである。より好ましくは、そのような追加的な皮膚美白化合物は、置換モノアミンのメラニン形成阻害活性を補完するためのチロシナーゼ阻害剤、最も好ましくは、コウジ酸、ヒドロキノン、及び4-置換レゾルシノールからなる群から選択される化合物である。また、式HOOC-(CxHy)-COOH(式中、x=4〜20、y=6〜40)により表されるジカルボン酸、例えば、アゼライン酸、セバシン酸、シュウ酸、コハク酸、フマル酸、オクタデセン二酸、又はそれらの塩又はそれらの混合物、最も好ましくはフマル酸又はその塩、特に二ナトリウム塩。12HSAとフマル酸との組合せ又はその塩は、特に皮膚美白配合物用にとりわけ好ましいことが見出されている。これらの作用剤の量は、本組成物の約0.1〜約10質量%、好ましくは約0.5〜約2質量%の範囲であってもよい。本発明による皮膚美白用の補助活性剤(coactive)は、ビタミンB3又はその誘導体であり、ナイアシンアミド、ニコチン酸エステル、ニコチン酸の非血管拡張性エステル、ニコチニルアミノ酸、カルボン酸のニコチニルアルコールエステル、ニコチン酸N-オキシド、ナイアシンアミドN-オキシド、及びそれらの混合物からなる群から選択されることが好ましい。
日焼け止め剤は、本発明の組成物の別の好ましい成分である。とりわけ好ましい日焼け止め剤は、エチルヘキシルp-メトキシシンナメート(Parsol MCX(登録商標)として入手可能)、Avobenzene(Parsol 1789(登録商標)として入手可能)、サリチル酸オクチル(Dermablock OS(登録商標)として入手可能)、テトラフタリリデンジカンファースルホン酸(Mexoryl SX(登録商標)として入手可能)、ベンゾフェノン-4及びベンゾフェノン-3(オキシベンゾン)などの材料である。無機の日焼け止め活性剤、例えば、超微細な二酸化チタン、酸化亜鉛、ポリエチレン、及び多様な他のポリマーを用いてもよい。用語「超微細な」とは、平均サイズが約10〜約200nm、好ましくは約20〜約100nmの範囲の粒子を意味する。日焼け止め剤が存在する場合、その量は一般に、本組成物の0.1〜30質量%、好ましくは2〜20質量%、最適には4〜10質量%の範囲であってもよい。
より好ましい本発明の組成物は、追加的な皮膚美白化合物、特にチロシナーゼ阻害剤と日焼け止め剤化合物の両方を含んでいる。
本発明の組成物の別の好ましい成分は、レチノイドである。本明細書において使用する場合、「レチノイド」は、皮膚におけるビタミンAの生物活性を有する、ビタミンA又はレチノール様化合物の天然及び/又は合成の類似体すべて、並びに、これらの化合物の幾何異性体及び立体異性体を包含する。レチノイドは、好ましくは、レチノール、レチノールエステル(例えば、レチノールのC2〜C22アルキルエステル、例を挙げればレチニルパルミテート、レチニルアセテート、レチニルプロピオネート)、レチナール、及び/又はレチノイン酸(all-transレチノイン酸及び/又は13-cis-レチノイン酸を包含する)、より好ましくはレチノイン酸以外のレチノイドである。これらの化合物は、当技術分野ではよく知られており、いくつかの供給源、例えば、Sigma Chemical Company(St Louis、Mo.)、及びBoerhinger Mannheim(Indianapolis、Ind.)から市販されている。本発明において有用である他のレチノイドは、米国特許第4,677,120号(Parishらに1987年6月30日交付)、米国特許第4,885,311号(Parishらに1989年12月5日交付)、米国特許第5,049,584号(Purcellらに1991年9月17日交付)、米国特許第5,124,356号(Purcellらに1992年6月23日交付)、及び米国特許再発行第34,075号(Purcellらに1992年9月22日交付)に記載されている。他の適当なレチノイドは、トコフェリルレチノエート[(trans-又はcis-)レチノイン酸のトコフェロールエステル]、アダパレン{6-[3-(1-アダマンチル)-4-メトキシフェニル]-2-ナフトエ酸}、及びタザロテン{エチル6-[2-(4,4-ジメチルチオクロマン-6-イル)-エチニル]ニコチノエート}である。好ましいレチノイドは、レチノール、レチニルパルミテート、レチニルアセテート、レチニルプロピオネート、レチナール、及びそれらの組合せである。レチノイドは、好ましくは実質的に純粋な、より好ましくは本質的に純粋なものである。本発明の組成物は、安全且つ有効量のレチノイドを含有してもよく、それにより、結果として得られる組成物は、安全で、且つ、ケラチン組織の状態の調整に、好ましくは皮膚における視覚的及び/又は触覚的な不連続性の調整に、より好ましくは皮膚の加齢徴候の調整に、さらにより好ましくは皮膚の加齢に伴う皮膚の質感の視覚的及び/又は触覚的な不連続性の調整に有効である。本組成物は、好ましくは、約0.005%〜約2%、より好ましくは0.01%〜約2%のレチノイドを含有する。レチノールは、約0.01%〜約0.15%の量で好ましくは使用され、レチノールエステルは、約0.01%〜約2%(例えば約1%)の量で好ましくは使用され、レチノイン酸は、約0.01%〜約0.25%の量で好ましくは使用され、レチノイン酸トコフェリル、アダパレン、及びタザロテンは、約0.01%〜約2%の量で好ましくは使用される。
防腐剤は、望ましくは、潜在的に有害な微生物の増殖を防止するために、本発明の化粧料組成物中に組み込むことができる。本発明の組成物に適した従来の防腐剤は、パラヒドロキシ安息香酸のアルキルエステルである。最近使用されるようになった他の防腐剤としては、ヒダントイン誘導体、プロピオン酸塩、及びさまざまな第四級アンモニウム化合物が挙げられる。化粧品化学者は、適切な防腐剤に精通しており、防腐剤の保存効力試験(challenge test)に合格し製品安定性をもたらすような防腐剤を慣例的に選ぶ。とりわけ好ましい防腐剤は、フェノキシエタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン、イミダゾリジニル尿素、デヒドロ酢酸ナトリウム、及びベンジルアルコールである。防腐剤は、本組成物の使用、及び、エマルション中での防腐剤と他の成分との間の不適合性の可能性という点を考慮して選択すべきである。防腐剤は、本組成物の0.01質量%〜2質量%の範囲の量で好ましくは用いられる。
本発明の組成物は、ビタミンを含んでいてもよい。例示的なビタミンは、ビタミンA(レチノール)、ビタミンB2、ビタミンB3(ナイアシンアミド)、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、及びビオチンである。ビタミンの誘導体を用いることもできる。例えば、ビタミンC誘導体としては、テトライソパルミチン酸アスコルビル、アスコルビルリン酸マグネシウム、及びアスコルビルグリコシドが挙げられる。ビタミンEの誘導体としては、酢酸トコフェリル、パルミチン酸トコフェリル、及びリノール酸トコフェリルが挙げられる。DL-パンテノール及び誘導体を用いることもできる。とりわけ適当なビタミンB6誘導体は、パルミチン酸ピリドキシンである。フラボノイド、とりわけ、グルコシルヘスペリジン、ルチン、及び大豆イソフラボン(ゲニステイン、ダイゼイン、エクオール、及びそれらのグルコシル誘導体など)、並びにそれらの混合物も有用である場合がある。ビタミン又はフラボノイドが存在する場合、その総量は、本組成物の0.0001〜10質量%、好ましくは0.01質量%〜1質量%、最適には0.1〜0.5質量%の範囲であってもよい。
別のタイプの有用な物質は、酵素、例えばオキシダーゼ、プロテアーゼ、リパーゼといった物質、及び組合せであってもよい。とりわけ好ましい物質は、スーパーオキシドジスムターゼ(Brooks Company、USAからBiocell SODとして市販されている)である。
落屑促進剤が存在していてもよい。例示的な落屑促進剤は、モノカルボン酸である。モノカルボン酸は、置換されていても置換されていなくてもよく、炭素鎖の長さが最大16である。とりわけ好ましいカルボン酸は、α-ヒドロキシカルボン酸、β-ヒドロキシカルボン酸、又はポリヒドロキシカルボン酸である。用語「酸」は、遊離酸だけでなく、その塩及びC1〜C30アルキル又はアリールエステル、並びに、水を除去することにより生成して環状又は直鎖状のラクトン構造を形成するようなラクトンを包含することを意図している。代表的な酸は、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、及び酒石酸である。とりわけ好ましい代表的な塩は、乳酸アンモニウムである。サリチル酸は、β-ヒドロキシカルボン酸を代表する。これらの材料が存在する場合、その量は、本組成物の約0.01〜約15質量%の範囲であってもよい。他のフェノール酸としては、フェルラ酸、サリチル酸、コウジ酸、及びそれらの塩が挙げられる。
さまざまな草木抽出物が、場合により、本発明の組成物中に含まれていてもよい。例示的なものは、ザクロ、シラカバ(Betula Alba)、緑茶、カモミール、甘草、及びそれらの抽出物の組合せである。抽出物は、水溶性であり親水性溶媒中に担持されているものでも、不水溶性であり疎水性溶媒中に担持されているものでも、いずれでもよい。水及びエタノールは、好ましい抽出溶媒である。
レスベラトロール、α-リポ酸、エラグ酸、キネチン、レチノキシトリメチルシラン(Silcare 1M-75の商標でClariant Corp.から入手可能)、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)、及びそれらの組合せなどの材料を含ませることもできる。セラミド(セラミド1、セラミド3、セラミド3B、セラミド6、及びセラミド7など)並びに擬似セラミドも、本発明の多くの組成物に利用できるが、除外してもよい。これらの材料の量は、本組成物の約0.000001〜約10%、好ましくは約0.0001〜約1質量%の範囲であってもよい。
本発明の組成物は、着色料、不透明化剤(opacifier)、及び研磨剤を含んでもよい。これらの物質は、それぞれ、本組成物の約0.05〜約5質量%、好ましくは0.1〜3質量%の範囲であってもよい。
本発明の組成物は、ペンタペプチド、ペンタペプチド誘導体、及びそれらの混合物から選択される安全且つ有効量のペプチド活性剤を含有してもよい。本明細書において使用する場合、「ペンタペプチド」は、天然に存在するペンタペプチドと合成ペンタペプチドの両方を指す。さらに、本発明において有用なものは、ペンタペプチドを含有する、天然に存在し市販されている組成物である。好ましい市販のペンタペプチド誘導体を含有する組成物は、フランスのSedermaから市販されているMatrixyl(商標)である。ペンタペプチド及び/又はペンタペプチド誘導体は、好ましくは、本組成物の約0.000001質量%〜約10質量%、より好ましくは約0.000001質量%〜約0.1質量%、さらにより好ましくは約0.00001質量%〜約0.01質量%の量で含まれる。ペンタペプチドを含有する組成物であるMatrixyl(商標)が使用される実施形態においては、その結果得られる組成物は、好ましくは、その結果得られる組成物の約0.01質量%〜約50質量%、より好ましくは約0.05質量%〜約20質量%、さらにより好ましくは約0.1質量%〜約10質量%のMatrixyl(商標)を含有する。
追加的なペプチドとしては、ジ、トリ、及びテトラペプチド及びその誘導体、並びに、分子量200〜20000のポリアミノ酸配列が挙げられるが、これらに限定されない。アミノ酸は、天然に存在するものでも合成のものでも、右旋性でも左旋性でも、直鎖状でも環化していてもよく、本発明の組成物中に安全且つ有効な量で含まれていてもよい。本明細書において使用する場合、「ペプチド」は、天然に存在するペプチドと合成ペプチドの両方を指す。さらには、本発明において有用なものは、ペプチドを含有する、天然に存在し市販されている組成物である。
本発明における使用に適したジペプチドとしては、カルノシンが挙げられる。好ましいトリペプチド及びその誘導体は、Biopeptide CL(商標)、及び、Sigma(St.Louis、Mo.)からラミンとして市販されている銅誘導体として、購入できる。
本発明におけるスキンケア組成物において有用なさらなる成分は、以下のいずれから選択してもよい:皮膚コンディショニング剤、皮膚の感触を穏やかにする作用剤、懸濁化剤、補助増粘剤、粘性制御剤、分散剤、可溶化剤/清澄化剤、安定化剤、不透明化剤/真珠光沢剤(pearlescent agent)、キレート化剤/金属イオン封鎖剤、ヒドロトロープ、殺菌剤/抗真菌剤、酸化防止剤、pH制御剤、緩衝剤、着色料、及び香料/芳香物質、水、他の任意選択による成分(補助剤)など。
本発明の組成物は、場合により、処理を施した拭き布の形態など、皮膚に適用するための不水溶性基材中に組み込むこともできる。
組成物を作製する方法
本発明の範囲内の組成物を、次のように調製した。すべての水溶性成分(防腐剤、増粘ポリマー、場合によりグリセリンなど)と水とを混合し、70〜90℃の温度に加熱する。別々の容器中で、すべての油溶性成分(糖型界面活性剤及び12HSAなど)を混合して、70〜90℃の温度にする。70〜90℃の温度で、撹拌しながら油相を水相に加える。場合により、45℃でナイアシンアミドを加え、次いで、芳香物質及びフェノキシエタノールを40℃で加える。この混合物を、混合しながら室温に冷却する。
組成物を使用する方法
本発明による組成物は、主として、ヒトの皮膚に局所適用するための製品として、特に、皮膚の調子を整え滑らかにし、皺のある若しくは老化した皮膚又は加齢による染みの出現を防止又は抑制し、或いは皮膚を明るくするための作用剤として意図したものである。
使用の際は、少量、例えば1〜5mlの本組成物を、適当な容器又はアプリケーターから、皮膚の露出領域に適用し、次いで必要に応じ、手若しくは指又は適当な器具を用いて、皮膚に広げ及び/又は擦り込む。
これまでの記載は本発明の概要を述べたものであるが、当業者には、本明細書中に記載し特許請求する本発明の範囲及び精神から逸脱せずに改変、変形、及び変更を行うことができることは明らかであろう。次に、以下の非限定的な例において、本発明をさらに例証することとする。
(実施例)
Brookfield DV-I + 粘度計(20rpm、RV6、30秒)を用いて粘度を測定した。この実施例において使用した界面活性剤のHLB値は以下のとおりである:
Figure 2013542230
(実施例1)
本発明の範囲内の組成物を、80℃で、撹拌しながら油相を水相に加えることにより調製した。油相と、ポリマーを含有する水相とを、個々に80℃に加熱してからこの温度で合わせた。ナイアシンアミドを45℃で加え、次いで、芳香物質及びフェノキシエタノールを40℃で加えた。次いで、この混合物を、混合しながら室温に冷却した。
Figure 2013542230
(比較例2)
本発明の範囲外の以下の組成物を調製した:
Figure 2013542230
比較用組成物Aには、増粘ポリマーを含有させなかった。比較用組成物Bには、高HLB糖型界面活性剤を含有させなかった。比較用組成物Cには、12HSAを過剰に高いレベルで含有させた。比較用組成物Dには、界面活性剤に対する比率が本発明の範囲外であるポリマーを含有させた。比較用組成物Eには、糖型界面活性剤を含有させなかった。比較用組成物Fには、低HLB界面活性剤を含有させなかった(この場合、高HLB糖型界面活性剤がわずか0.2%、すなわち0.5%未満で存在したことから、必要であった)。
(実施例3)
本発明の範囲内の組成物13〜18及び本発明の範囲外の比較用組成物G、H、Iを調製した。すべての組成物を、構造可逆性について調べた。比較用組成物にはすべて、本発明による高HLB糖型界面活性剤を含有させなかった。
Figure 2013542230
Figure 2013542230
(実施例4)
本発明の範囲内の追加的な組成物を調製した。
Figure 2013542230
(実施例5)
本発明の範囲内の追加的な組成物を調製した。
Figure 2013542230
(実施例6)
本発明の範囲内のさらなる組成物を調製した。
Figure 2013542230
現時点で好ましい実施形態について記載してあるが、そのような開示は限定的なものと解釈されるべきでないことが理解されるべきである。前述の開示内容を読めば、当業者にはおそらく、多様な改変及び変更が想起されよう。したがって、添付の特許請求の範囲は、そのような改変及び変更がすべて本発明の真の精神及び範囲内に含まれるものとして包含されるものと解釈されることが意図される。

Claims (11)

  1. リーブオン型の非固形皮膚コンディショニング組成物であって、
    (a)組成物の約0.01〜約15質量%の12-ヒドロキシステアリン酸と、
    (b)(b1)アルキルポリグルコシド、糖脂肪酸エステル、アルドビオンアミド、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、及びそれらの混合物からなる群から選択される、HLB値が少なくとも7の高HLB非イオン性糖型界面活性剤、
    (b2)高HLB糖型界面活性剤の量が0.5%未満である場合にはHLB値が7未満の低HLB非イオン性補助界面活性剤が存在しなければならないという条件で、場合により、ソルビタン脂肪酸エステル、モノグリセリド、エトキシル化脂肪酸ソルビタンエステル、エトキシル化脂肪酸エステル、脂肪族アルコール、糖型界面活性剤、及びそれらの混合物からなる群から選択される、HLB値が7未満の低HLB非イオン性補助界面活性剤
    を含む、組成物の約0.1質量%〜約30質量%の非イオン性界面活性剤であり、
    (c)非イオン性界面活性剤の総量対12-ヒドロキシステアリン酸の比率が約90:10〜約25:75の範囲である、非イオン性界面活性剤と、
    (d)約0.05%〜約10%の増粘ポリマーであり、前記ポリマー対非イオン性界面活性剤の総量の質量比が約5:95〜約70:30の範囲である、増粘ポリマーと
    を含み、
    (e)粘度が約1Pas〜約500Pasの範囲であり、
    (f)室温〜50℃の温度循環を通じて構造的に可逆性である、
    組成物。
  2. 高HLB非イオン性糖型界面活性剤がアルキルポリグルコシドである、請求項1に記載の組成物。
  3. アルキルポリグルコシドが、ヘキサデシルポリグルコシド、オクタデシルポリグルコシド、デシルポリグルコシド、ラウリルポリグルコシド、及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項2に記載の組成物。
  4. 高HLB非イオン性糖型界面活性剤がポリヒドロキシ脂肪酸アミドである、請求項1に記載の組成物。
  5. ポリヒドロキシ脂肪酸アミドが、ココイルN-メチルグルカミド、ヘキサデシルN-メチルグルカミド、オクタデシルN-メチルグルカミド、及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項4に記載の組成物。
  6. 12-ヒドロキシステアリン酸の少なくとも約40%が酸形態である、請求項1に記載の組成物。
  7. 約45℃で少なくとも1週間安定なままである、請求項1に記載の組成物。
  8. 陰イオン性界面活性剤をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
  9. 無機中和剤をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
  10. 無機中和剤が、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウム、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、塩化亜鉛、酸化亜鉛、塩化アルミニウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項9に記載の組成物。
  11. フマル酸又はその塩をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
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