開示した有益性及び改善の中で、本発明の他の目的及び利点が、添付の図面と併せて考慮される以下の説明から明らかとなろう。本発明の詳細な実施形態を本明細書において開示している;しかしながら、開示した実施形態は、種々の形態で具体化され得る本発明の例示にすぎないことが理解されよう。また、本発明の種々の実施形態との関連において示した実施例の各々は例示を意図するものであって、限定を意図するものではない。
本明細書及び特許請求の範囲全体を通して、本文中にそうでないことを明白に記載していない限り、以下の用語は本明細書において明示的に関連する意味と解釈されたい。フレーズ“in one embodiment(一実施形態では)”及び“in some embodiments(一部の実施形態では)”は、本明細書で用いる場合、必ずしも同じ(1又は複数の)実施形態を示すものではないが、そうである場合もあり得る。さらに、フレーズ“in another embodiment(別の実施形態では)”及び“in some other embodiments(他の一部の実施形態では)”は、本明細書で用いる場合、必ずしも異なる実施形態を示すものではないが、そうである場合もあり得る。したがって、後述するように、本発明の種々の実施形態は、本発明の範囲又は趣旨を逸脱することなく容易に組み合わされ得る。
また、本明細書で用いる場合、用語“or(又は/若しくは)”は包含的“or”操作詞(operator)であり、本文中にそうでないことを明白に記載していない限り、用語“and/or(及び/又は)”と等価である。用語“based on(〜ベースの/〜に基づいた)”は排他的ではなく、本文中にそうでないことを明白に記載していない限り、記載されていないさらなる要素ベースである/記載されていないさらなる要素に基づいていることを許容する。また、本明細書全体を通して、“a”、“an”及び“the”の意味は複数の言及を包含している。“in”の意味は“in”と“on”を包含している。
本実施例以外又はそうでないことを明示している箇所以外、本説明における反応物質若しくは反応条件、物質の物性及び/又は使用の量を示す数値はすべて、すべての場合において文言「約」で修飾されていると理解されたい。特に記載のない限り、量はすべて、最終組成物の重量基準である。
濃度又は量の範囲(あれば)の指定において、任意の具体的な上限濃度は任意の具体的な下限濃度又は量を伴い得ることに注意されたい。
不確かさを回避するため、文言“comprising(〜を含む)”は、“including(〜を含む)”を意味しているが、必ずしも“consisting of(〜からなる)”又は“composed of(〜で構成されている)”を意味するものではないことを意図する。換言すると、列記した工程又は選択肢は網羅的である必要はない。
本明細書に示した本発明の開示は、多重従属又は重複せずに示される場合があり得ることに関係なく互いに多重従属している請求項に示されるあらゆる実施形態を包含しているとみなされたい。
「皮膚/肌」は、本明細書で用いる場合、顔、首、胸、背中、腕(わきの下を含む)、手、足、尻及び頭皮の皮膚/肌を包含していることを意図する。
本明細書で用いる場合、用語「リーブオン組成物」は、皮膚、毛髪又は身体に適用し、ある程度の時間、具体的には数時間、洗い流さないこと、又はゆすぎ落とさないことが意図される組成物であって、適用直後又は数分後にゆすぎ落とすか、又は洗い流す皮膚若しくは毛髪用クレンジング剤又はウォッシュオフ若しくはリンスオフ組成物とは対照的な組成物をいう。
本明細書で用いる場合、用語「パーソナルケア組成物」は、ヒトの身体に、見た目の改善、紫外線防御、クレンジング、臭いのコントロール又は一般的な美容のため、及び痒み又は刺激性又は炎症の低減のために適用される任意の製品をいう。パーソナルケア組成物の非限定的な例としては、スキンローション、クリーム剤、ゲル剤、ローション剤、スティック、シャンプー、コンディショナー、シャワージェル、トイレットバー(toilet bar)、制汗剤、デオドラント製剤、髭剃り用クリーム、脱毛剤、リップスティック、ファンデーション、マスカラ、サンレスタンニング剤及びサンスクリーンローションが挙げられる。
本技術のパーソナルケア組成物は、好ましくはリーブオン組成物、特にリーブオンスキンケア組成物である。それは、かかる組成物が、サンスクリーンオイル量を増やすことなくUVA/UVB防御及び/又はSPFのブーストに関して最も難しいからである。また、痒み抑制、乾燥防止、抗刺激性及び抗炎症の有益性をもたらすため、わきの下及び頭皮のトリートメント組成物も好ましい。特に好ましい一実施形態では、本発明の化粧料組成物は、皮膚への経表面適用のためのリーブオン組成物である。
一部の実施形態では、本発明により、パーソナルケア組成物であって:
(i)該組成物の0.0001wt%〜20wt%の濃度の式(1)の化合物;
(式中、Rは、C
15〜C
23の共役ジエン、C
15〜C
23のヒドロキシル化モノ不飽和アルケン及びC
15〜C
23のヒドロキシル化アルカンからなる群より選択され;
R1は、H、C
1〜C
4アルキル、−CH
2OH、−CH
2(CH
3)−OH、−[CH
2]
4−NH
2、−CH
2−CO
2H、−[CH
2]
2−CO
2H、
からなる群より選択され;
R3は、−CO2H;−CH2CO2H;−CH2CH2CO2Hである);
並びに
(ii)化粧料用に許容され得る担体
を含むパーソナルケア組成物を提供する。
一部の実施形態では、式(1)の化合物が該組成物の0.0001wt%〜20wt%の範囲の量である。あるいはまた、式(1)の化合物は該組成物の0.01wt%〜15wt%の範囲の量である。あるいはまた、式(1)の化合物は該組成物の0.1wt%〜12wt%の範囲の量である。あるいはまた、式(1)の化合物は該組成物の0.5wt%〜10wt%の範囲の量である。あるいはまた、式(1)の化合物は該組成物の1wt%〜5wt%の範囲の量である。
一部の実施形態では、式(1)の化合物が該組成物の0.0001wt%〜5wt%の範囲の量である。あるいはまた、式(1)の化合物は該組成物の0.0001wt%〜3wt%の範囲の量である。あるいはまた、式(1)の化合物は該組成物の0.0001wt%〜2wt%の範囲の量である。あるいはまた、式(1)の化合物は該組成物の0.0001wt%〜1wt%の範囲の量である。
一部の実施形態では、式(1)の化合物が該組成物の1wt%〜10wt%の範囲の量である。あるいはまた、式(1)の化合物は該組成物の1wt%〜9wt%の範囲の量である。あるいはまた、式(1)の化合物は該組成物の1wt%〜8wt%の範囲の量である。あるいはまた、式(1)の化合物は該組成物の1wt%〜4wt%の範囲の量である。あるいはまた、式(1)の化合物は該組成物の1wt%〜6wt%の範囲の量である。あるいはまた、式(1)の化合物は該組成物の1wt%〜5wt%の範囲の量である。あるいはまた、式(1)の化合物は該組成物の1wt%〜4wt%の範囲の量である。あるいはまた、式(1)の化合物は該組成物の1wt%〜3wt%の範囲の量である。あるいはまた、式(1)の化合物は該組成物の1wt%〜2wt%の範囲の量である。
一部の実施形態では、式(1)の化合物が該組成物の0.5wt%〜10wt%の範囲の量である。あるいはまた、式(1)の化合物は該組成物の0.5wt%〜9wt%の範囲の量である。あるいはまた、式(1)の化合物は該組成物の0.5wt%〜8wt%の範囲の量である。あるいはまた、式(1)の化合物は該組成物の0.5wt%〜4wt%の範囲の量である。あるいはまた、式(1)の化合物は該組成物の0.5wt%〜6wt%の範囲の量である。あるいはまた、式(1)の化合物は該組成物の0.5wt%〜5wt%の範囲の量である。あるいはまた、式(1)の化合物は該組成物の0.5wt%〜4wt%の範囲の量である。あるいはまた、式(1)の化合物は該組成物の0.5wt%〜3wt%の範囲の量である。あるいはまた、式(1)の化合物は該組成物の0.5wt%〜2wt%の範囲の量である。
一部の実施形態では、式(1)の化合物が、共役リノール酸アミド誘導体、リシノール酸アミド誘導体及び12−ヒドロキシステアリン酸アミド誘導体からなる群より選択される。
一部の実施形態では、式(1)の化合物が脂肪酸アミド加水分解酵素(FAAH)の阻害薬である。一部の実施形態では、FAAHの阻害薬である式(1)の化合物が2μM〜50μMのIC50を有するものである。IC50測定アッセイは以下の実施例に具体的に記載している。一部の実施形態では、IC50が2.6μM〜46μMである。一部の実施形態では、FAAHの阻害薬である式(1)の化合物が0.5μM〜100μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である式(1)の化合物は0.5μM〜90μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である式(1)の化合物は0.5μM〜80μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である式(1)の化合物は0.5μM〜70μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である式(1)の化合物は0.5μM〜60μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である式(1)の化合物は0.5μM〜50μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である式(1)の化合物は0.5μM〜40μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である式(1)の化合物は0.5μM〜30μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である式(1)の化合物は0.5μM〜20μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である式(1)の化合物は0.5μM〜10μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である式(1)の化合物は0.5μM〜9μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である式(1)の化合物は0.5μM〜8μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である式(1)の化合物は0.5μM〜7μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である式(1)の化合物は0.5μM〜6μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である式(1)の化合物は0.5μM〜5μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である式(1)の化合物は0.5μM〜4μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である式(1)の化合物は0.5μM〜3μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である式(1)の化合物は0.5μM〜2μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である式(1)の化合物は0.5μM〜1μMのIC50を有するものである。
一部の実施形態では、式(1)の化合物がカンナビノイド受容体1(CB1)の阻害薬である。一部の実施形態では、CB1受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物が、以下の実施例に具体的に記載のヒト受容体細胞結合アッセイでの検出時に20μM〜50μMのIC50を有するものである。一部の実施形態では、IC50が22μM〜48μMである。一部の実施形態では、CB1受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物が、ヒト受容体細胞結合アッセイでの検出時に1μM〜100μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜90μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜80μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜70μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜60μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜50μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜40μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜30μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜20μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜10μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜9μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜8μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜7μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜6μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜5μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜4μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜3μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜2μMのIC50を有するものである。
一部の実施形態では、式(1)の化合物がカンナビノイド受容体2(CB2)の阻害薬である。一部の実施形態では、CB2受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物が、以下の実施例に具体的に記載のヒト受容体細胞結合アッセイでの検出時に5μM〜40μMのIC50を有するものである。一部の実施形態では、IC50が6μM〜38μMである。一部の実施形態では、CB2受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物が1μM〜100μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜90μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜80μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜70μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜60μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜50μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜40μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜30μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜20μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜10μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜9μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜8μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜7μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜6μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜5μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜4μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜3μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である式(1)の化合物は1μM〜2μMのIC50を有するものである。
一部の実施形態では、式(1)の化合物の潜在的刺激性は、式(1)の化合物の水中2wt%の混合物を用いたゼイン溶解度試験法による測定時に15%〜35%の範囲のゼイン溶解度を有するものである。ゼイン溶解度は、以下の実施例に記載のようにして測定される。一部の実施形態では、低いゼイン溶解度により低刺激性の本発明の一部の実施形態によるパーソナルケア組成物がもたらされる。
一部の実施形態では、式(1)の化合物の潜在的刺激性は、式(1)の化合物の水中2wt%の混合物を用いたゼイン溶解度試験法による測定時に5%〜50%の範囲のゼイン溶解度を有するものである。あるいはまた、式(1)の化合物の潜在的刺激性は、ゼイン溶解度試験法による測定時に5%〜40%の範囲のゼイン溶解度を有するものである。あるいはまた、式(1)の化合物の潜在的刺激性は、ゼイン溶解度試験法による測定時に5%〜30%の範囲のゼイン溶解度を有するものである。あるいはまた、式(1)の化合物の潜在的刺激性は、ゼイン溶解度試験法による測定時に5%〜20%の範囲のゼイン溶解度を有するものである。あるいはまた、式(1)の化合物の潜在的刺激性は、ゼイン溶解度試験法による測定時に5%〜10%の範囲のゼイン溶解度を有するものである。あるいはまた、式(1)の化合物の潜在的刺激性は、ゼイン溶解度試験法による測定時に10%〜50%の範囲のゼイン溶解度を有するものである。あるいはまた、式(1)の化合物の潜在的刺激性は、ゼイン溶解度試験法による測定時に10%〜40%の範囲のゼイン溶解度を有するものである。あるいはまた、式(1)の化合物の潜在的刺激性は、ゼイン溶解度試験法による測定時に10%〜30%の範囲のゼイン溶解度を有するものである。あるいはまた、式(1)の化合物の潜在的刺激性は、ゼイン溶解度試験法による測定時に10%〜20%の範囲のゼイン溶解度を有するものである。あるいはまた、式(1)の化合物の潜在的刺激性は、ゼイン溶解度試験法による測定時に15%〜50%の範囲のゼイン溶解度を有するものである。あるいはまた、式(1)の化合物の潜在的刺激性は、ゼイン溶解度試験法による測定時に15%〜40%の範囲のゼイン溶解度を有するものである。あるいはまた、式(1)の化合物の潜在的刺激性は、ゼイン溶解度試験法による測定時に15%〜30%の範囲のゼイン溶解度を有するものである。あるいはまた、式(1)の化合物の潜在的刺激性は、ゼイン溶解度試験法による測定時に15%〜20%の範囲のゼイン溶解度を有するものである。
一部の実施形態では、式(1)の化合物はパーソナルケア組成物のUVA/UVB防御及び紫外線防御指数(SPF)を高めるものである。なんら特定の理論に限定することを意図するものではないが、UVA/UVB防御及びSPFの増大は、本発明のパーソナルケア組成物中におけるサンスクリーン剤の溶解度の増大によってもたらされ得る。あるいはまた、紫外線防御指数の増大は、本発明のパーソナルケア組成物中におけるサンスクリーン剤の分散度の増大によってもたらされ得る。
一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜125%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜120%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜115%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜110%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜105%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜100%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜95%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜90%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜85%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜80%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜75%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜70%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜65%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜60%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜55%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜50%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜45%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜40%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜35%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜30%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜25%高くなる。
一部の実施形態では、式(1)の化合物により、本発明の一部の実施形態によるパーソナルケア組成物中におけるPPAR活性化脂肪酸の溶解度が高まる。一部の実施形態では、PPAR活性化脂肪酸が、12−ヒドロキシステアリン酸(12HSAとしても知られている)、共役リノール酸、リシノール酸、ペトロセリン酸及びその混合物からなる群より選択される。一部の実施形態では、PPAR活性化脂肪酸が、シス−9−トランス−ll共役リノール酸、トランス−10−シス−12共役リノール酸、7−トランスオクタデカン酸、シス−パリナリン酸、ドコサヘキセン酸(docosahexenoic acid)、シス−4,7,10,13,16,19ドコサヘキセン酸、リシノライド酸(ricinolaidic acid)、ステアリドン酸、コルンビン酸、リノレンライド酸(linolenelaidic acid)、バクセン酸、エイコサペンタン酸(eicosapentanoic acid)及びピノレン酸からなる群より選択される。
一部の実施形態では、該共役リノール酸アミド誘導体が、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物5、化合物6、化合物7、化合物8、化合物9、化合物10、化合物11及びその混合物からなる群より選択される。
一部の実施形態では、該共役リノール酸アミド誘導体が脂肪酸アミド加水分解酵素(FAAH)の阻害薬である。一部の実施形態では、FAAHの阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体が、以下の実施例に記載のアッセイによる測定時に0.5μM〜100μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は0.5μM〜90μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は0.5μM〜80μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は0.5μM〜70μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は0.5μM〜60μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は0.5μM〜50μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は0.5μM〜40μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は0.5μM〜30μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は0.5μM〜20μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は0.5μM〜10μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は0.5μM〜9μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は0.5μM〜8μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は0.5μM〜7μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は0.5μM〜6μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は0.5μM〜5μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は0.5μM〜4μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は0.5μM〜3μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は0.5μM〜2μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は0.5μM〜1μMのIC50を有するものである。一部の実施形態では、FAAHの阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体が2μM〜50μMのIC50を有するものである。一部の実施形態では、IC50が2.6μM〜46μMである。
一部の実施形態では、該共役リノール酸アミド誘導体がカンナビノイド受容体1(CB1)の阻害薬である。一部の実施形態では、CB1受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体が、以下の実施例に記載のヒト受容体細胞結合アッセイでの検出時に1μM〜100μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜90μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜80μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜70μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜60μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜50μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜40μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜30μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜20μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜10μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜9μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜8μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜7μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜6μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜5μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜4μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜3μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB1受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜2μMのIC50を有するものである。一部の実施形態では、該共役リノール酸アミド誘導体がカンナビノイド受容体1(CB1)の阻害薬である。一部の実施形態では、CB1受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体がヒト受容体細胞結合アッセイでの検出時に20μM〜50μMのIC50を有するものである。一部の実施形態では、IC50が22μM〜48μMである。
一部の実施形態では、該共役リノール酸アミド誘導体がカンナビノイド受容体2(CB2)の阻害薬である。一部の実施形態では、CB2受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体が、ヒト受容体細胞結合アッセイでの検出時に1μM〜100μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜90μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜80μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜70μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜60μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜50μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜40μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜30μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜20μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜10μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜9μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜8μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜7μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜6μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜5μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜4μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜3μMのIC50を有するものである。あるいはまた、CB2受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体は1μM〜2μMのIC50を有するものである。一部の実施形態では、該共役リノール酸アミド誘導体がカンナビノイド受容体2(CB2)の阻害薬である。一部の実施形態では、CB2受容体結合の阻害薬である共役リノール酸アミド誘導体が、ヒト受容体細胞結合アッセイでの検出時に5μM〜40μMのIC50を有するものである。一部の実施形態では、IC50が6μM〜38μMである。
一部の実施形態では、該リシノール酸アミド誘導体が、化合物12、化合物13、化合物14、化合物15及びその混合物からなる群より選択される。
一部の実施形態では、FAAHの阻害薬であるリシノール酸アミド誘導体が、以下の実施例に記載のアッセイによる測定時に0.5μM〜100μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬であるリシノール酸アミド誘導体は0.5μM〜90μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬であるリシノール酸アミド誘導体は0.5μM〜80μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬であるリシノール酸アミド誘導体は0.5μM〜70μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬であるリシノール酸アミド誘導体は0.5μM〜60μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬であるリシノール酸アミド誘導体は0.5μM〜50μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬であるリシノール酸アミド誘導体は0.5μM〜40μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬であるリシノール酸アミド誘導体は0.5μM〜30μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬であるリシノール酸アミド誘導体は0.5μM〜20μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬であるリシノール酸アミド誘導体は0.5μM〜10μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬であるリシノール酸アミド誘導体は0.5μM〜9μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬であるリシノール酸アミド誘導体は0.5μM〜8μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬であるリシノール酸アミド誘導体は0.5μM〜7μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬であるリシノール酸アミド誘導体は0.5μM〜6μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬であるリシノール酸アミド誘導体は0.5μM〜5μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬であるリシノール酸アミド誘導体は0.5μM〜4μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬であるリシノール酸アミド誘導体は0.5μM〜3μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬であるリシノール酸アミド誘導体は0.5μM〜2μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬であるリシノール酸アミド誘導体は0.5μM〜1μMのIC50を有するものである。一部の実施形態では、該リシノール酸アミド誘導体が脂肪酸アミド加水分解酵素(FAAH)の阻害薬である。一部の実施形態では、FAAHの阻害薬であるリシノール酸アミド誘導体が20μM〜50μMのIC50を有するものである。一部の実施形態では、IC50が26μM〜42μMである。
一部の実施形態では、該12−ヒドロキシステアリン酸アミド誘導体が、化合物16、化合物17、化合物18、化合物19及びその混合物からなる群より選択される。
一部の実施形態では、FAAHの阻害薬である12−ヒドロキシステアリン酸アミド誘導体が、以下の実施例に記載のアッセイによる測定時に0.5μM〜100μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である12−ヒドロキシステアリン酸アミド誘導体は0.5μM〜90μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である12−ヒドロキシステアリン酸アミド誘導体は0.5μM〜80μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である12−ヒドロキシステアリン酸アミド誘導体は0.5μM〜70μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である12−ヒドロキシステアリン酸アミド誘導体は0.5μM〜60μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である12−ヒドロキシステアリン酸アミド誘導体は0.5μM〜50μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である12−ヒドロキシステアリン酸アミド誘導体は0.5μM〜40μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である12−ヒドロキシステアリン酸アミド誘導体は0.5μM〜30μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である12−ヒドロキシステアリン酸アミド誘導体は0.5μM〜20μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である12−ヒドロキシステアリン酸アミド誘導体は0.5μM〜10μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である12−ヒドロキシステアリン酸アミド誘導体は0.5μM〜9μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である12−ヒドロキシステアリン酸アミド誘導体は0.5μM〜8μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である12−ヒドロキシステアリン酸アミド誘導体は0.5μM〜7μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である12−ヒドロキシステアリン酸アミド誘導体は0.5μM〜6μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である12−ヒドロキシステアリン酸アミド誘導体は0.5μM〜5μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である12−ヒドロキシステアリン酸アミド誘導体は0.5μM〜4μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である12−ヒドロキシステアリン酸アミド誘導体は0.5μM〜3μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である12−ヒドロキシステアリン酸アミド誘導体は0.5μM〜2μMのIC50を有するものである。あるいはまた、FAAHの阻害薬である12−ヒドロキシステアリン酸アミド誘導体は0.5μM〜1μMのIC50を有するものである。
一部の実施形態では、該12−ヒドロキシステアリン酸アミド誘導体が脂肪酸アミド加水分解酵素(FAAH)の阻害薬である。一部の実施形態では、FAAHの阻害薬である12−ヒドロキシステアリン酸アミド誘導体が40μM〜50μMのIC50を有するものである。一部の実施形態では、IC50が40μM〜46μMである。
一部の実施形態では、パーソナルケア組成物のpHがpH8未満である。一部の実施形態では、パーソナルケア組成物のpHがpH3.5〜pH8である。一部の実施形態では、パーソナルケア組成物のpHがpH5〜pH7.8である。一部の実施形態では、パーソナルケア組成物のpHがpH7.5未満である。一部の実施形態では、パーソナルケア組成物のpHが5〜7.5又は5.5〜7.5である。低pH値では、本発明に含める化合物は、主に、FAAHの阻害に活性な形態であると考えられる酸性形態(塩形態ではなく)で存在する。
化粧料用に許容され得る担体
スキンケア組成物:一部の実施形態では、本発明のスキンケア組成物にはまた、化粧料用に許容され得る担体も含められる。一部の実施形態では、パーソナルケア組成物がスキンケア組成物である場合、化粧料用に許容され得る担体は、式(1)の化合物が可溶性である担体である。一部の実施形態では、化粧料用に許容され得る担体は、40℃までの温度で液状である親油性担体である。
本発明の一部の実施形態によるスキンケア組成物中の化粧料用に許容され得る担体の量はさまざまであり得る。一部の実施形態では、スキンケア組成物中の化粧料用に許容され得る担体の量は該組成物の1〜99.9重量%の範囲であり得る。あるいはまた、スキンケア組成物中の化粧料用に許容され得る担体の量は該組成物の70%〜95%(重量基準)の範囲であり得る。あるいはまた、化粧料用に許容され得る担体の量は該組成物の80%〜90%(重量基準)の範囲であり得る。あるいはまた、化粧料用に許容され得る担体の量は該組成物の5〜99.9重量%の範囲であり得る。あるいはまた、化粧料用に許容され得る担体の量は該組成物の10〜99.9重量%の範囲であり得る。あるいはまた、化粧料用に許容され得る担体の量は該組成物の15〜99.9重量%の範囲であり得る。あるいはまた、化粧料用に許容され得る担体の量は該組成物の20〜99.9重量%の範囲であり得る。あるいはまた、化粧料用に許容され得る担体の量は該組成物の25〜99.9重量%の範囲であり得る。あるいはまた、化粧料用に許容され得る担体の量は該組成物の30〜99.9重量%の範囲であり得る。あるいはまた、化粧料用に許容され得る担体の量は該組成物の35〜99.9重量%の範囲であり得る。あるいはまた、化粧料用に許容され得る担体の量は該組成物の40〜99.9重量%の範囲であり得る。あるいはまた、化粧料用に許容され得る担体の量は該組成物の45〜99.9重量%の範囲であり得る。あるいはまた、化粧料用に許容され得る担体の量は該組成物の50〜99.9重量%の範囲であり得る。あるいはまた、化粧料用に許容され得る担体の量は該組成物の55〜99.9重量%の範囲であり得る。あるいはまた、化粧料用に許容され得る担体の量は該組成物の60〜99.9重量%の範囲であり得る。あるいはまた、化粧料用に許容され得る担体の量は該組成物の65〜99.9重量%の範囲であり得る。
本発明の一部の実施形態によるスキンケア組成物に適した化粧料用に許容され得る担体としては、水、エモリエント剤、脂肪酸、脂肪族アルコール、増粘剤及びその組合せが挙げられる。本発明の一部の実施形態によるスキンケア組成物のための化粧料用に許容され得る担体は水性、無水又はエマルジョンであり得る。
一部の実施形態では、スキンケア組成物のための化粧料用に許容され得る担体が水性であり、水及びW/O若しくはO/W型の油性エマルジョン又は多様なW/O/W若しくはO/W/Oの多くのエマルジョンが挙げられる。
水は、本発明の一部の実施形態によるスキンケア組成物中に存在させる場合、該スキンケア組成物の5%〜95%(重量基準)の範囲の量であり得る。あるいはまた、水はスキンケア組成物の20%〜70%(重量基準)の範囲の量で存在させ得る。あるいはまた、水はスキンケア組成物の35%〜60%(重量基準)で存在させ得る。あるいはまた、水はスキンケア組成物の10%〜95%(重量基準)で存在させ得る。あるいはまた、水はスキンケア組成物の15%〜95%(重量基準)で存在させ得る。あるいはまた、水はスキンケア組成物の20%〜95%(重量基準)で存在させ得る。あるいはまた、水はスキンケア組成物の25%〜95%(重量基準)で存在させ得る。あるいはまた、水はスキンケア組成物の30%〜95%(重量基準)で存在させ得る。あるいはまた、水はスキンケア組成物の35%〜95%(重量基準)で存在させ得る。あるいはまた、水はスキンケア組成物の40%〜95%(重量基準)で存在させ得る。あるいはまた、水はスキンケア組成物の45%〜95%(重量基準)で存在させ得る。あるいはまた、水はスキンケア組成物の50%〜95%(重量基準)で存在させ得る。あるいはまた、水はスキンケア組成物の55%〜95%(重量基準)で存在させ得る。あるいはまた、水はスキンケア組成物の60%〜95%(重量基準)で存在させ得る。あるいはまた、水はスキンケア組成物の65%〜95%(重量基準)で存在させ得る。あるいはまた、水はスキンケア組成物の70%〜95%(重量基準)で存在させ得る。あるいはまた、水はスキンケア組成物の75%〜95%(重量基準)で存在させ得る。あるいはまた、水はスキンケア組成物の80%〜95%(重量基準)で存在させ得る。あるいはまた、水はスキンケア組成物の85%〜95%(重量基準)で存在させ得る。あるいはまた、水はスキンケア組成物の90%〜95%(重量基準)で存在させ得る。
本発明のスキンケア組成物の一部の実施形態では、化粧料用に許容され得る担体が皮膚軟化物質である。皮膚軟化物質は、シリコーン油、天然又は合成のエステル、炭化水素、アルコール及び脂肪酸の形態であり得る。皮膚軟化物質の量はスキンケア組成物の0.1%〜95%(重量基準)の範囲であり得る。あるいはまた、皮膚軟化物質はスキンケア組成物の1%〜50%(重量基準)の範囲であり得る。あるいはまた、皮膚軟化物質はスキンケア組成物の0.1%〜90%(重量基準)の範囲であり得る。あるいはまた、皮膚軟化物質はスキンケア組成物の0.1%〜85%(重量基準)の範囲であり得る。あるいはまた、皮膚軟化物質はスキンケア組成物の0.1%〜80%(重量基準)の範囲であり得る。あるいはまた、皮膚軟化物質はスキンケア組成物の0.1%〜75%(重量基準)の範囲であり得る。あるいはまた、皮膚軟化物質はスキンケア組成物の0.1%〜70%(重量基準)の範囲であり得る。あるいはまた、皮膚軟化物質はスキンケア組成物の0.1%〜65%(重量基準)の範囲であり得る。あるいはまた、皮膚軟化物質はスキンケア組成物の0.1%〜60%(重量基準)の範囲であり得る。あるいはまた、皮膚軟化物質はスキンケア組成物の0.1%〜55%(重量基準)の範囲であり得る。あるいはまた、皮膚軟化物質はスキンケア組成物の0.5%〜95%(重量基準)の範囲であり得る。あるいはまた、皮膚軟化物質はスキンケア組成物の0.5%〜90%(重量基準)の範囲であり得る。あるいはまた、皮膚軟化物質はスキンケア組成物の0.5%〜85%(重量基準)の範囲であり得る。あるいはまた、皮膚軟化物質はスキンケア組成物の0.5%〜80%(重量基準)の範囲であり得る。あるいはまた、皮膚軟化物質はスキンケア組成物の0.5%〜75%(重量基準)の範囲であり得る。あるいはまた、皮膚軟化物質はスキンケア組成物の0.5%〜70%(重量基準)の範囲であり得る。あるいはまた、皮膚軟化物質はスキンケア組成物の0.5%〜65%(重量基準)の範囲であり得る。あるいはまた、皮膚軟化物質はスキンケア組成物の0.5%〜60%(重量基準)の範囲であり得る。あるいはまた、皮膚軟化物質はスキンケア組成物の0.5%〜50%(重量基準)の範囲であり得る。
シリコーン油は、揮発性シリコーン油であっても不揮発性シリコーン油であってもよい。用語「揮発性の」は、本明細書で用いる場合、周囲温度で測定可能な蒸気圧を有する物質をいう。
本発明の一部の実施形態によるスキンケア組成物に適した揮発性シリコーン油は、3〜9個のケイ素原子を含む環状(シクロメチコン)又は線状のポリジメチルシロキサンであり得る。一実施形態では、5〜6個のケイ素原子の線状のポリジメチルシロキサン。
本発明の一部の実施形態によるスキンケア組成物に適した不揮発性シリコーン油としては、ポリアルキルシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン及びポリエーテルシロキサンコポリマーが挙げられる。本明細書において有用な不揮発性のポリアルキルシロキサンとしては、例えば、25℃において5×10−6〜0.1m2/秒の粘度を有するポリジメチルシロキサンが挙げられる。
一部の実施形態では、スキンケア組成物に適した不揮発性シリコーン油は、25℃において1×10−5〜4×10−4m2/秒の粘度を有するポリジメチルシロキサンである。
本発明の一部の実施形態によるスキンケア組成物に適した別の類型の不揮発性シリコーン油は、乳化性及び非乳化性のシリコーンエラストマー、例えば、Dow Corning 9040、General Electric SFE 839、及びShin−Etsu KSG−18として入手可能なジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマーなどである。
本発明の一部の実施形態によるスキンケア組成物に適した別の類型の不揮発性シリコーン油はシリコーンワックスであり、例えば、Silwax WS−L(ジメチコンコポリオールラウレート)なども有用であり得る。
本発明の一部の実施形態によるスキンケア組成物に適したエステル系エモリエント剤としては、10〜24個の炭素原子を有する飽和脂肪酸のアルキルエステルが挙げられ得る。例としては、限定されないが、ネオペンタン酸ベヘニル、イソノニルイソナノノエート(isonanonoate)、ミリスチン酸イソプロピル及びステアリン酸オクチルが挙げられる。
別の例では、本発明の一部の実施形態によるスキンケア組成物に適したエステル系エモリエント剤としては、エーテル−エステル、例えばエトキシル化飽和脂肪族アルコールの脂肪酸エステルが挙げられる。
別の例では、本発明の一部の実施形態によるスキンケア組成物に適したエステル系エモリエント剤としては、多価アルコールエステルが挙げられる。例としては、限定されないが、エチレングリコールモノ及びジ−脂肪酸エステル、ジエチレングリコールモノ−及びジ−脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール(200〜6000)モノ−及びジ−脂肪酸エステル、プロピレングリコールモノ−及びジ−脂肪酸エステル、ポリプロピレングリコール2000モノステアレート、エトキシル化プロピレングリコールモノステアレート、グリセリルモノ−及びジ−脂肪酸エステル、ポリグリセロールポリ−脂肪酸エステル、エトキシル化グリセリルモノ−ステアレート、1,3−ブチレングリコールモノステアレート、1,3−ブチレングリコールジステアレート、ポリオキシエチレンポリオール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルが挙げられ、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルは満足な多価アルコールエステルである。特に有用なのは、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン及びC1〜C30アルコールのネオペンチルグリコールエステルである。
別の例では、本発明の一部の実施形態によるスキンケア組成物に適したエステル系エモリエント剤としては、ワックスエステル、例えば、蜜蝋、鯨蝋及びトリベヘニンワックスなどが挙げられる。
別の例では、本発明の一部の実施形態によるスキンケア組成物に適したエステル系エモリエント剤としては、脂肪酸の糖エステル、例えば、スクロースポリベヘネート及びスクロースポリコットンシーデート(cottonseedate)などが挙げられる。
本発明によるスキンケア組成物の一部の実施形態では、天然エステル系エモリエント剤がモノ−、ジ−及びトリ−グリセリドベースのものである。代表的なグリセリドとしては、限定されないが、ヒマワリ種子油、綿実油、ボリジオイル、ボリジシードオイル、プリムローズオイル、ヒマシ油及び水添ヒマシ油、コメヌカ油、ダイズ油、オリーブ油、ベニバナ油、シアバター、ホホバ油並びにその組合せが挙げられる。
本発明によるスキンケア組成物の一部の実施形態では、動物由来のエモリエント剤として、限定されないが、ラノリン油及びラノリン誘導体が挙げられる。
本発明によるスキンケア組成物の一部の実施形態では、該天然エステルの量がスキンケア組成物の0.1%〜20%(重量基準)の範囲である。本発明によるスキンケア組成物の一部の実施形態では、該天然エステルの量がスキンケア組成物の0.2%〜20%(重量基準)の範囲である。本発明によるスキンケア組成物の一部の実施形態では、該天然エステルの量がスキンケア組成物の0.3%〜20%(重量基準)の範囲である。本発明によるスキンケア組成物の一部の実施形態では、該天然エステルの量がスキンケア組成物の0.4%〜20%(重量基準)の範囲である。本発明によるスキンケア組成物の一部の実施形態では、該天然エステルの量がスキンケア組成物の0.5%〜20%(重量基準)の範囲である。本発明によるスキンケア組成物の一部の実施形態では、該天然エステルの量がスキンケア組成物の1%〜20%(重量基準)の範囲である。本発明によるスキンケア組成物の一部の実施形態では、該天然エステルの量がスキンケア組成物の2%〜20%(重量基準)の範囲である。本発明によるスキンケア組成物の一部の実施形態では、該天然エステルの量がスキンケア組成物の3%〜20%(重量基準)の範囲である。本発明によるスキンケア組成物の一部の実施形態では、該天然エステルの量がスキンケア組成物の4%〜20%(重量基準)の範囲である。本発明によるスキンケア組成物の一部の実施形態では、該天然エステルの量がスキンケア組成物の5%〜20%(重量基準)の範囲である。本発明によるスキンケア組成物の一部の実施形態では、該天然エステルの量がスキンケア組成物の6%〜20%(重量基準)の範囲である。本発明によるスキンケア組成物の一部の実施形態では、該天然エステルの量がスキンケア組成物の7%〜20%(重量基準)の範囲である。本発明によるスキンケア組成物の一部の実施形態では、該天然エステルの量がスキンケア組成物の8%〜20%(重量基準)の範囲である。本発明によるスキンケア組成物の一部の実施形態では、該天然エステルの量がスキンケア組成物の9%〜20%(重量基準)の範囲である。本発明によるスキンケア組成物の一部の実施形態では、該天然エステルの量がスキンケア組成物の10%〜20%(重量基準)の範囲である。本発明によるスキンケア組成物の一部の実施形態では、該天然エステルの量がスキンケア組成物の15%〜20%(重量基準)の範囲である。
本発明によるスキンケア組成物の一部の実施形態では、好適な炭化水素として、限定されないが、ワセリン、鉱物油、C11〜C13イソパラフィン、ポリブテン、特に、Presperse Inc.からPermethyl 101 Aとして市販されているイソヘキサデカンが挙げられる。また、10〜30個の炭素原子を有する脂肪酸も、本発明の一部の実施形態によるスキンケア組成物の化粧料用に許容され得る担体として好適であり得る。このカテゴリーの実例は、ペラルゴン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ヒドロキシステアリン酸及びベヘン酸並びにその混合物である。
本発明によるスキンケア組成物の一部の実施形態では、化粧料用に許容され得る担体が、10〜30個の炭素原子を有する脂肪族アルコールである。好適な脂肪族アルコールとしては、限定されないが、ステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール及びセチルアルコール又はその混合物が挙げられる。
増粘剤が、本発明によるスキンケア組成物の化粧料用に許容され得る担体の一部として使用される場合があり得る。典型的な増粘剤としては、架橋アクリレート(例えば、Carbopol 982(登録商標))、疎水化変性アクリレート(例えば、Carbopol 1382(登録商標))、ポリアクリルアミド(例えば、Sepigel 305(登録商標))、アクリロイルメチルプロパンスルホン酸/塩ポリマー及びコポリマー(例えば、Aristoflex HMB(登録商標)及びAVC(登録商標))、セルロース系誘導体並びに天然ガムが挙げられる。中でも、有用なセルロース系誘導体はカルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメトセルロース(methocellulose)、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルセルロース及びヒドロキシメチルセルロースである。本発明によるスキンケア組成物に適した天然ガムとしては、限定されないが、グアー、キサンタン、スクレロチウム、カラギーナン、ペクチン及びこれらのガムの組合せが挙げられる。また、無機物、特に、クレイ、例えば、ベントナイト及びヘクトライト、ヒュームドシリカ、タルク、炭酸カルシウム並びにシリケート、例えば、ケイ酸アルミニウムマグネシウム(Veegum(登録商標))も増粘剤として使用され得る。
増粘剤の量は、該組成物の0.0001〜10%、あるいはまた0.001〜1%、あるいはまた0.01〜0.5%(重量基準)の範囲であり得る。特に、顔への適用が意図された製品に対して、感覚的特性を改善するために使用され得るエモリエント剤としては、ポリプロピレングリコール−14ブチルエーテル(別名Tegosoft PBE)、又はPPG15ステアリルエーテル、例えば、Tegosoft E、他の油類、例えば、エステル、具体的には、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピルが挙げられ、他の油類としてはヒマシ油及びその誘導体が挙げられ得よう。多価アルコール型の保湿剤を化粧料用に許容され得る担体として使用してもよい。典型的な多価アルコールとしては、グリセロール、ポリアルキレングリコール、より好ましくはアルキレンポリオール及びその誘導体、例えば、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール及びその誘導体、ソルビトール、ヒドロキシプロピルソルビトール、ヘキシレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、エトキシル化グリセロール、プロポキシル化グリセロール並びにその混合物が挙げられる。保湿剤の量は、該組成物の重量基準で0.5〜50%の間のどこか、あるいはまた1〜15%の範囲であり得る。
本発明のスキンケア組成物の一部の実施形態では、スキンモイスチャライザー、例えば、ヒアルロン酸及び/又はその前駆物質N−アセチルグルコサミンなどが含められる。N−アセチルグルコサミンは、サメの軟骨中又はシイタケ中に見出され得、Maypro Industries,Inc(New York)から市販されている。他のモイスチャライジング剤としては、ヒドロキシプロピルトリ(C1〜C3アルキル)アンモニウム塩が挙げられる。このような塩は、さまざまな合成手順で、最も特別にはクロロヒドロキシプロピルトリ(C1〜C3アルキル)アンモニウム塩の加水分解によって得られ得る。一部の実施形態では、ヒドロキシプロピルトリ(C1〜C3アルキル)アンモニウム塩が1,2−ジヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドであり、ここで、該C1〜C3アルキルはメチル基である。該塩の量は該組成物の0.2%〜30%(重量基準)の範囲であり得る。あるいはまた、該塩の量は該組成物の0.5〜20%(重量基準)の範囲であり得る。あるいはまた、該塩の量は該組成物の1%〜12%(重量基準)の範囲(この範囲に包含されるあらゆる範囲を含む)であり得る。
一部の実施形態では、該第四級化アンモニウム基上のC1〜C3アルキル成分はメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル又はヒドロキシエチル及びその混合物である。一部の実施形態では、該第四級化アンモニウム基上のC1〜C3アルキル成分は、INCI命名法により「トリモニウム」基として知られているトリメチルアンモニウム基である。任意のアニオンが該第四級塩に使用され得る。アニオンは有機であっても無機であってもよいが、該物質は化粧料用に許容され得るものであるものとする。典型的な無機アニオンはハライド、スルフェート、ホスフェート、ナイトレート及びボレートである。有機アニオンである対イオンとしては、限定されないが、メトスルフェート、トルオイル(toluoyl)スルフェート、アセテート、シトレート、タルトレート、ラクテート、グルコネート及びベンゼンスルホネートが挙げられる。
スキンケア組成物の一部の実施形態では、モスチャライザー(mosturizer)としては、置換型尿素、例えば、ヒドロキシメチル尿素、ヒドロキシエチル尿素、ヒドロキシプロピル尿素;ビス(ヒドロキシメチル)尿素;ビス(ヒドロキシエチル)尿素;ビス(ヒドロキシプロピル)尿素;N,N’−ジヒドロキシメチル尿素;N,N’−ジ−ヒドロキシエチル尿素;N,N’−ジ−ヒドロキシプロピル尿素;N,N,N’−トリ−ヒドロキシエチル尿素;テトラ(ヒドロキシメチル)尿素;テトラ(ヒドロキシエチル)尿素;テトラ(ヒドロキシプロピル尿素;N−メチル、N’−ヒドロキシエチル尿素;N−エチル−N’−ヒドロキシエチル尿素;N−ヒドロキシプロピル−N’−ヒドロキシエチル尿素及びN,N’ジメチル−N−ヒドロキシエチル尿素などが挙げられる。ヒドロイプロピル(hydroypropyl)という用語が示されている場合、その意味は、3−ヒドロキシ−n−プロピル、2−ヒドロキシ−n−プロピル、3−ヒドロキシ−i−プロピル又は2−ヒドロキシ−i−プロピルのいずれかの原子団について一般的なものである。一部の実施形態では、置換型尿素がヒドロキシエチル尿素である。後者は、50%水性液状物としてICIのNational Starch&Chemical Divisionの商標HYDROVANCE(登録商標)で入手可能である。
本発明の一部の実施形態による皮膚用組成物に使用され得る置換型尿素の量は該組成物の0.01%〜20%(重量基準)の範囲である。あるいはまた該組成物の0.5%〜15%(重量基準)。あるいはまた該組成物の2%〜10%(重量基準)(及びこの範囲に包含されるあらゆる範囲を含む)。
一部の実施形態では、保湿剤、例えばグリセリンなどが該組成物の少なくとも0.01%〜25%(重量基準)、あるいはまた該組成物の0.2%〜20%(重量基準)、あるいはまた該組成物の1%〜15%(重量基準)で使用される。一部の実施形態では、保湿剤は、アンモニウム塩と置換型尿素がスキンケア組成物に使用される場合に含められる。
一部の実施形態では、スキンケア組成物に界面活性剤を含有させる。界面活性剤(存在させる場合)の総濃度は、該組成物の0.1%〜90%、あるいはまた0.1%〜80%、あるいはまた0.1%〜70%、あるいはまた0.1%〜60%、あるいはまた0.1%〜50%、あるいはまた0.1%〜40%、あるいはまた0.1%〜30%、あるいはまた0.1%〜20%、あるいはまた0.1%〜10%、あるいはまた1%〜40%、あるいはまた1〜20%(重量基準)の範囲であり得る。界面活性剤の量は、さまざまな要素、例えば限定されないが、パーソナルケア製剤品のタイプに依存する。本発明に含める化合物(化合物1〜19が例示される)は、界面活性剤とみなさず、界面活性剤の量に含めない。
一部の実施形態では、界面活性剤が、陰イオン系、非イオン性、陽イオン系及び両性の活性剤からなる群より選択される。一部の実施形態では、非イオン性界面活性剤が、疎水性物質1モルあたり2〜100モルのエチレンオキシド又はプロピレンオキシドと縮合しているC10〜C20脂肪族アルコール又は酸疎水性物質;2〜20モルのアルキレンオキシドと縮合しているC2〜C10アルキルフェノール;エチレングリコールのモノ−及びジ−脂肪酸エステル;脂肪酸モノグリセリド;ソルビタン、モノ−及びジ−C8〜C20脂肪酸;及びポリオキシエチレンソルビタン並びにその組合せを有するものである。一部の実施形態では、非イオン性界面活性剤が、アルキルポリグリコシド、糖(saccharide)脂肪酸アミド(例えば、メチルグルコンアミド)及びトリアルキルアミンオキシドからなる群より選択される。
本発明の一部の実施形態によるスキンケア組成物に適した両性界面活性剤としては、ココアミド(cocoamido)プロピルベタイン、C12〜C20トリアルキルベタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、及びラウロジアンホ酢酸ナトリウムが挙げられる。
本発明の一部の実施形態によるスキンケア組成物に適した陰イオン界面活性剤としては、セッケン、アルキルエーテルスルフェート及びスルホネート、アルキルスルフェート及びスルホネート、アルキルベンゼンスルホネート、アルキル及びジアルキルスルホスクシネート、C8〜C20アシルイセチオネート、C8〜C20アルキルエーテルホスフェート、C8〜C20サルコシネート、C8〜C20アシルラクチレート、スルホアセテート並びにその組合せが挙げられる。しかしながら、陰イオン界面活性剤は皮膚に対して刺激性であり、本発明のスキンケア組成物は、好ましくは陰イオン界面活性剤がない、すなわち含有している陰イオン界面活性剤が1%未満、優先的には(preferanly)0.5%未満である。
一部の実施形態では、本発明のスキンケア組成物にレオロジー調整剤もまた含める。一部の実施形態では、レオロジー調整剤が、シリカ、例えば、ヒュームドシリカ又は親水性シリカ及びクレイ、例えば、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベトナイト(betonite)、ヘクトライト、ラポナイト並びにその混合物からなる群より選択される。
一部の実施形態では、レオロジー調整剤が該組成物の0.01%〜2%、あるいはまた0.02%〜2%、あるいはまた0.03%〜2%、あるいはまた0.04%〜2%、あるいはまた0.05%〜2%、あるいはまた0.06%〜2%、あるいはまた0.07%〜2%、あるいはまた0.08%〜2%、あるいはまた0.09%〜2%、あるいはまた0.1%〜2%、あるいはまた0.15%〜2%、あるいはまた0.2%〜2%、あるいはまた0.25%〜2%、あるいはまた0.5%〜2%、あるいはまた0.1%〜2%、あるいはまた0.05%〜1%(重量基準)の量である。
一部の実施形態では、本発明のパーソナルケア組成物、特にスキンケア組成物にサンスクリーン剤を含有させる。本技術のパーソナルケア組成物は、驚くべきことに、式Iの化合物を含まない同様の組成物より有意に高いSPF値及びUVAPF値を示す。したがって、本技術のパーソナルケア組成物は、該組成物中におけるサンスクリーンオイル量を増大させる必要なく、向上した光防護特性を示すものである。UV−Bサンスクリーンオイルは、桂皮酸、サリチル酸、ジフェニルアクリル酸、又はその誘導体の類型から選択され得る。UV−Bサンスクリーンオイルとしては、サリチル酸オクチル、2−ヒドロキシ安息香酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル、サリチル酸エチルヘキシル、2−シアノ−3,3−ジフェニル−2−プロペン酸2−エチルヘキシル、又は2−エチルヘキシル−4−メトキシシンナメート(メトキシけい皮酸オクチル若しくは「OMC」としても知られている)のうちの1種類以上が挙げられ得る。かかるUV−Bサンスクリーンオイルは、典型的には市販の、例えばOctisalate(商標)(サリチル酸オクチル)、Homosalate(商標)(2−ヒドロキシ安息香酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル(trimethyleyclohexyl))、NeoHeliopan(商標)(一連の有機UVフィルター、例えばOMC(Neo Heliopan AV(商標))及びサリチル酸エチルヘキシル(Neo Heliopan OS(商標)))、Octocrylene(商標)並びにMilestab 3039(商標)(2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニル−2−プロペノエート)又はParsol MCX(商標)(2−エチルヘキシル−4−メトキシシンナメート)である。パーソナルケア組成物中のUV−Bサンスクリーンオイルの量は、約0.1wt%〜約20wt%、好ましくは約0.2wt%〜約10wt%、より好ましくは約0.5wt%〜約7wt%、最も好ましくは約2wt%〜約6wt%であり得る。
パーソナルケア組成物にさらに、水溶性であるUV−Bサンスクリーン剤を含めてもよい。また、水溶性のUV−Bサンスクリーン剤としては、フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸(エンスリゾールとしても知られている)、4−アミノ安息香酸(パラ−アミノ安息香酸若しくは「PABA」としても知られている)、又は両方が挙げられ得る。
上記の実施形態のいずれか1つのパーソナルケア組成物にさらに、約0.1wt%〜約10wt%のUV−Aサンスクリーンオイルを含めてもよい。UV−Aサンスクリーンオイルが組み込まれた本技術のパーソナルケア組成物は、該環状カルボン酸がない組成物と比べた場合、有意に高いUVAPFを示す。UV−Aサンスクリーンオイルとしては、4−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン(「アボベンゾン」)、2−メチルジベンゾイルメタン、4−メチル−ジベンゾイル−エタン、4−イソプロピルジベンゾイル−メタン、4−tert−ブチルジベンゾイルメタン、2,4−ジメチルジベンゾイルメタン、2,5−ジメチルジベンゾイルメタン、4,4’−ジイソプロピルジベンゾイルメタン、2−メチル−5−イソプロピル−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタン、2−メチル−5−tert−ブチル−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタン、2,4−ジメチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2,6−ジメヒル(dimehyl)−4−tert−ブチル−4’メトキシ−ジベンゾイルメタン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート、エカムスル又はアントラニル酸メチルのうちの1種類以上が挙げられ得る。パーソナルケア組成物中のUV−Aサンスクリーンオイルの量は好ましくは、約0.5wt%〜約7wt%、より好ましくは約1wt%〜約5wt%であり得る。
パーソナルケア組成物における使用に適した好適なさらなるサンスクリーンオイルとしては、BASF corporationから市販されているもの:Uvinul T−150(エチルヘキシルトリアゾン;UV−Bサンスクリーンオイル)、Uvinul A Plus(ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート;UV−Aサンスクリーンオイル)、Tinosorb S(ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン;UV−A及びUV−Bサンスクリーンオイル)、Tinosorb M(メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール;UV−A及びUV−Bサンスクリーンオイル)が挙げられる。また、ビスジスリゾン(Bisdisulizone)二ナトリウムをパーソナルケア組成物中に含めてもよい。
UV−AサンスクリーンオイルとUV−Bサンスクリーンオイルの特に好ましい組合せはアボベンゾンと2−エチルヘキシル−4−メトキシシンナメートである。
一部の実施形態では、サンスクリーン剤が無機系サンスクリーン剤である。本発明のスキンケア組成物における使用に適した無機系サンスクリーン剤の例としては、限定されないが、マイクロファイン二酸化チタン、酸化亜鉛、ポリエチレン及び種々の他のポリマーが挙げられる。用語「マイクロファイン」により、10〜200nm、あるいはまた20〜100nmの範囲の平均サイズの粒子を意図する。本発明の一部の実施形態によるスキンケア製剤中のサンスクリーン剤(存在させる場合)の量は該組成物の0.1%〜30%、あるいはまた2%〜20%、あるいはまた4%〜10%(重量基準)の範囲であり得る。
一部の実施形態では、式(1)の化合物がパーソナルケア組成物の紫外線防御指数(SPF)を高めるものである。一部の実施形態では、式(1)の化合物がパーソナルケア組成物のUVA防御指数(UVAPF)を高めるものである。なんら特定の理論に限定することを意図するものではないが、UVAPF及びSPFの増大は、本発明のパーソナルケア組成物中におけるサンスクリーン剤の溶解度の増大によってもたらされ得る。あるいはまた、紫外線防御指数の増大は、本発明のパーソナルケア組成物中におけるサンスクリーン剤の分散度の増大によってもたらされ得る。
一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜125%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜120%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜115%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜110%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜105%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜100%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜95%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜90%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜85%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜80%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜75%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜70%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜65%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜60%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜55%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜50%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜45%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜40%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜35%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜30%高くなる。一部の実施形態では、式(1)の化合物によりSPFが20%〜25%高くなる。
本明細書に記載の任意の実施形態のパーソナルケア組成物は好ましくは肌美白成分を含むものである。例示的な肌美白成分としては、限定されないが、プラセンタエキス、乳酸、ナイアシンアミド、アルブチン、コウジ酸、フェルラ酸、ヒドロキノン、レゾルシノール、レゾルシノール誘導体(例えば、4−置換レゾルシノール、例えば特に、4−ヘキシル.4−エチル、4−ブチル、及び/又は4−イソプロピルレゾルシノール)、ジカルボン酸、12−ヒドロキシステアリン酸(「12HSA」)、並びにその任意の2種類以上の組合せが挙げられる。肌美白成分としては、好ましくは、置換モノアミンのメラニン形成阻害活性を補完するためのチロシナーゼ阻害薬、例えば、コウジ酸、ヒドロキノン及び4−置換レゾルシノールが挙げられる。ジカルボン酸である肌美白成分としては、式HOOC−(CxHy)−COOH(式中、xは4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20であり、yは6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38又は40である)で表されるものが挙げられ、ここで、かかるジカルボン酸としては、限定されないが、アゼライン酸、セバシン酸、シュウ酸、コハク酸、フマル酸、オクタデセン二酸、その塩、及びその任意の2種類以上(to or more)の混合物が挙げられる。肌美白成分の量は約0.1wt%〜約10wt%又はこの2つの値を含む両者間の任意の範囲であり得る。例えば、肌美白成分の量は好ましくはパーソナルケア組成物の約0.5wt%〜約2wt%である。肌美白成分が、協働物質、例えばビタミンB3、ビタミンB3誘導体(例えば、ナイアシンアミド、ニコチン酸エステル、ニコチン酸の非血管拡張性エステル、ニコチニルアミノ酸、カルボン酸のニコチニルアルコールエステル、ニコチン酸N−オキシド、ナイアシンアミドN−オキシド)又はその任意の2種類以上の混合物を含むものであることがさらに好ましい。
別の好ましい化粧料有益成分はレチノイドである。本明細書で用いる場合、「レチノイド」には、ビタミンAのあらゆる天然及び/又は合成のアナログ、あるいは皮膚においてビタミンAの生物学的活性を有するレチナール様化合物、並びにこのような化合物の幾何異性体及び立体異性体が包含される。レチノイドは、好ましくは、レチノール、レチノールエステル(例えば、レチノールのC2〜C22アルキルエステル、例えばパルミチン酸レチニル、酢酸レチニル、プロピオン酸レチニル)、レチナール、及び/又はレチノイン酸(例えば、全トランスレチノイン酸及び/又は13−シス−レチノイン酸)、より好ましくはレチノイン酸以外のレチノイドである。かかる化合物は当該技術分野でよく知られており、いくつかの供給元、例えば、Sigma Chemical Company(St.Louis,Mo.)、及びBoerhinger Mannheim(Indianapolis,Ind.)から市販されている。レチノイドとしては、米国特許第4,677,120号、米国特許第4,885,311号、米国特許第5,049,584号、米国特許第5、124,356号及び米国再発行特許第34,075号に記載のもの、並びにトコフェリル−レチノエート(レチノイン酸のトコフェロールエステル)、アダパレン(6−[3−(1−アダマンチル)−4−メトキシフェニル]−2−ナフトエ酸)、及びタザロテン(6−[2−(4,4−ジメチルチオクロマン−6−イル)−エチニル]ニコチン酸エチル)が挙げられる。好ましいレチノイドとしては、レチノール、パルミチン酸レチニル、酢酸レチニル、プロピオン酸レチニル、レチナール及びその任意の2種類以上の組合せが挙げられる。本技術のパーソナルケア組成物に含有されるレチノイドは安全で有効な量であり得、そのため、該パーソナルケア組成物は、角質組織の状態の調節のため、好ましくは、視認可能及び/又は触知的な肌の粗さの調節のため、より好ましくは、肌老化のサインの調節のため、さらにより好ましくは、肌老化に伴う肌のきめの視認可能及び/又は触知的な粗さの調節のために安全で有効である。該組成物には好ましくは、0.005%〜2%、より好ましくは0.01%〜2%のレチノイドが含有される。レチノールは好ましくは約0.01wt%〜約0.15wt%で使用され;レチノールエステルは好ましくは約0.01wt%〜約2wt%の量で使用され;レチノイン酸は好ましくは約0.01%〜約0.25%の量で使用され;トコフェリル−レチノエート、アダパレン及びタザロテンは各々、好ましくは約0.01%〜約2%の量で使用される。
多種多様なハーブエキスが化粧料有益成分として有用である。例示的なハーブエキスとしては、ザクロ、白樺(Betula Alba)、緑茶、カモミール、甘草、そのエキス、及びその任意の2種類以上の組合せが挙げられる。ハーブエキスは、水溶性又は水不溶性のいずれかであり得、それぞれ親水性又は疎水性である溶媒中に担持させる。水及びエタノールが好ましい抽出溶媒である。ハーブエキスは、パーソナルケア組成物の約0.000001wt%〜約10wt%、好ましくは0.0001wt%〜約1wt%であり得る。
パーソナルケア組成物中に含めるのに適した抗真菌剤は当業者によく知られている。例としては、限定されないが、クリンバゾール、ケトコナゾール、フルコナゾール、クロトリマゾール、ミコナゾール、エコナゾール、エタコナゾール、テルビナフィン、これらのうちのいずれか1種類以上の塩(例えば、塩酸塩)、ジンクピリチオン、二硫化セレン、並びにその任意の2種類以上の組合せが挙げられる。
また、パーソナルケア組成物に、レスベラトロール、α−リポ酸、エラグ酸、キネチン、レチノキシトリメチルシラン(Clariant Corp.からSilcare 1M−75の商標で入手可能)、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)、及びその任意の2種類以上の組合せのうちの1種類以上を含めてもよい。また、セラミド(例えば、セラミド1、セラミド3、セラミド3B、セラミド6及びセラミド7)並びに偽セラミド(pseudoceramide)を任意の実施形態の本明細書に記載のパーソナルケア組成物中に含めてもよいが、任意の実施形態の本明細書に記載のパーソナルケア組成物から外してもよい。このような物質の量はパーソナルケア組成物の約0.000001wt%〜約10wt%、好ましくは0.0001wt%〜約1wt%の範囲であり得る。
また、着色料、乳白剤及び研磨剤を本技術のパーソナルケア組成物中に含めてもよい。これらの物質の各々は該組成物の約0.05wt%〜約5wt%、好ましくは約0.1wt%〜約3wt%の範囲であり得る。
パーソナルケア組成物にさらに、約0.1wt%〜約8wt%の膜形成ポリマーを含めてもよい。かかる膜形成ポリマーとしては、限定されないが、ポリアルキレンオキシ末端型ポリアミド(例えば、INCI名:ポリアミド−3、ポリアミド−4)、ポリエーテルポリアミド(例えば、INCI名:ポリアミド−6)、混酸末端型ポリアミド(例えば、INCI名:ポリアミド−7)、及びエステル末端型ポリ(エステル−アミド)(例えば、INCI名:ポリアミド−8)が挙げられる。かかる膜形成ポリマーは合成され得るか、又は例えば、Arizona Chemical Company,LLCによるSylvaclear(商標)の製品ライン及びCroda International PLCによるOleoCraft(商標)の製品ラインで市販されている。また、膜形成ポリマーとしては、限定されないが、INCI名でポリエステル−5(例えば、Eastman AQ(商標)38S Polymer)、PPG−17/IPDI/DMPAコポリマー(例えば、Avalure(商標)UR 450 Polymer)、アクリレートコポリマー(例えば、Avalure(商標)AC 120 Polymer)、及び多糖類、例えば、Xilogel(タマリンドガム)、ロータスビーン(lotus bean)ガム、タラガム、βグルカン、プルラン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、アルギン酸ナトリウム、イモデンプン、カラギーナンも挙げられる。膜形成ポリマーとしては、上記のポリマーの任意の2種類以上の組合せも挙げられ得る。パーソナルケア組成物中の膜形成ポリマーの量は、約0.1wt%、約0.2wt%、約0.3wt%、約0.4wt%、約0.5wt%、約0.6wt%、約0.7wt%、約0.8wt%、約0.9wt%、約1.0wt%、約1.2wt%、約1.4wt%、約1.6wt%、約1.8wt%、約2.0wt%、約2.2wt%、約2.4wt%、約2.6wt%、約2.8wt%、約3.0wt%、約3.2wt%、約3.4wt%、約3.6wt%、約3.8wt%、約4.0wt%、約4.2wt%、約4.4wt%、約4.6wt%、約4.8wt%、約5.0wt%、約5.2wt%、約5.4wt%、約5.6wt%、約5.8wt%、約6.0wt%、約6.2wt%、約6.4wt%、約6.6wt%、約6.8wt%、約7.0wt%、約7.2wt%、約7.4wt%、約7.6wt%、約7.8wt%、約8.0wt%又はこれらの値の任意の2つを含む両者間の任意の範囲であり得る。膜形成ポリマーの好ましい量は約1wt%〜約3wt%である。
本明細書におけるスキンケア組成物に有用なさらなる成分は:スキンコンディショニング剤、肌使用感をマイルドにする薬剤、懸濁化剤、補助増粘剤、粘度調整薬剤、分散剤、可溶化剤/清澄化剤、安定剤、乳白剤/真珠光沢付与剤、キレート剤/金属イオン封鎖剤、屈水性誘発物質、殺菌剤/防かび剤、酸化防止剤、pH調整剤、緩衝剤、着色料及び香料/芳香剤、水、他のオプションの成分(補助剤)などのいずれか及びすべてから選択され得る。また、本発明の組成物を、皮膚への適用のために、例えば処理済拭布(treated wipe)の形態で水不溶性基質に組み込んでもよい。
潜在的に有害な微生物の増殖を防御するために、保存料を本発明の一部の実施形態によるパーソナルケア組成物中に組み込んでもよい。本発明の一部の実施形態によるパーソナルケア組成物に好適な保存料としては、限定されないがパラ−ヒドロキシ安息香酸のアルキルエステルが挙げられる。他の好適な保存料としては、ヒダントイン誘導体、プロピオン酸塩、及びさまざまな第四級アンモニウム化合物が挙げられる。
他の好適な保存料としては、1,2−アルカンジオール(例えば、1,2−オクタンジオール)、フェノキシエタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン、イミダゾリジニル尿素、デヒドロ酢酸ナトリウム及びベンジルアルコールが挙げられる。
保存料は、該組成物の用途及び保存料と該エマルジョン中の他の成分間の考えられ得る不適合性を考慮して選択するのがよい。保存料は本発明のパーソナルケア組成物中に、該組成物の0.01%〜2%(重量基準)の範囲の量で含められ得る。あるいはまた、保存料は本発明のパーソナルケア組成物中に、該組成物の0.02%〜2%(重量基準)の範囲の量で含められ得る。あるいはまた、保存料は本発明のパーソナルケア組成物中に、該組成物の0.03%〜2%(重量基準)の範囲の量で含められ得る。あるいはまた、保存料は本発明のパーソナルケア組成物中に、該組成物の0.04%〜2%(重量基準)の範囲の量で含められ得る。あるいはまた、保存料は本発明のパーソナルケア組成物中に、該組成物の0.05%〜2%(重量基準)の範囲の量で含められ得る。あるいはまた、保存料は本発明のパーソナルケア組成物中に、該組成物の0.15%〜2%(重量基準)の範囲の量で含められ得る。あるいはまた、保存料は本発明のパーソナルケア組成物中に、該組成物の0.2%〜2%(重量基準)の範囲の量で含められ得る。あるいはまた、保存料は本発明のパーソナルケア組成物中に、該組成物の0.5%〜2%(重量基準)の範囲の量で含められ得る。あるいはまた、保存料は本発明のパーソナルケア組成物中に、該組成物の1%〜2%(重量基準)の範囲の量で含められ得る。あるいはまた、保存料は本発明のパーソナルケア組成物中に、該組成物の1.5%〜2%(重量基準)の範囲の量で含められ得る。
一部の実施形態では、本発明のパーソナルケア組成物にビタミン類を含める。例示的なビタミン類はビタミンA(レチノール)、ビタミンB2、ビタミンB3(ナイアシンアミド)、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK及びビオチンである。また、これらのビタミン類の誘導体も使用され得る。例えば、ビタミンC誘導体としては、テトライソパルミチン酸アスコルビル、リン酸アスコルビルマグネシウム及びアスコルビルグリコシドが挙げられる。ビタミンEの誘導体としては、酢酸トコフェリル、パルミチン酸トコフェリル及びリノール酸トコフェリルが挙げられる。また、DL−パンテノール及び誘導体も使用され得る。一部の実施形態では、ビタミンB6誘導体はパルミチン酸ピリドキシンである。また、フラボノイド、特に、グルコシルヘスペリジン、ルチン及び大豆イソフラボン(例えば、ゲニステイン、ダイゼイン、エクオール、及びそのグルコシル誘導体)並びにその混合物も有用であり得る。ビタミン類又はフラボノイド(存在させる場合)の総量は該組成物の0.0001%〜10%、あるいはまた0.001%〜10%、あるいはまた0.01%〜10%、あるいはまた0.1%〜10%、あるいはまた1%〜10%、あるいはまた0.01%〜1%、あるいはまた0.1%〜0.5%(重量基準)の範囲であり得る。
一部の実施形態では、本発明のパーソナルケア組成物に酵素、例えばオキシダーゼ、プロテアーゼ、リパーゼなど及びその組合せを含める。一部の実施形態では、本発明のパーソナルケア組成物にBiocell SODとしてBrooks Company(USA)から市販されているスーパーオキシドジスムターゼを含める。
一部の実施形態では、本発明のパーソナルケア組成物に落屑促進剤を含める。
一部の実施形態では、本発明のパーソナルケア組成物に落屑促進剤を該組成物の0.01%〜15%(重量基準)の濃度で含める。一部の実施形態では、本発明のパーソナルケア組成物に落屑促進剤を該組成物の0.05%〜15%(重量基準)の濃度で含める。一部の実施形態では、本発明のパーソナルケア組成物に落屑促進剤を該組成物の0.1%〜15%(重量基準)の濃度で含める。一部の実施形態では、本発明のパーソナルケア組成物に落屑促進剤を該組成物の0.5%〜15%(重量基準)の濃度で含める。一部の実施形態では、本発明のパーソナルケア組成物に落屑促進剤を該組成物の1%〜15%(重量基準)の濃度で含める。一部の実施形態では、本発明のパーソナルケア組成物に落屑促進剤を該組成物の5%〜15%(重量基準)の濃度で含める。一部の実施形態では、本発明のパーソナルケア組成物に落屑促進剤を該組成物の10%〜15%(重量基準)の濃度で含める。
例示的な落屑促進剤としてはモノカルボン酸が挙げられる。モノカルボン酸は置換型であっても非置換であってもよく、16個までの炭素鎖長を有するものである。一部の実施形態では、該カルボン酸はα−ヒドロキシカルボン酸、β−ヒドロキシカルボン酸又はポリヒドロキシカルボン酸である。用語「酸」は、遊離酸だけでなく、その塩及びC1〜C30アルキル又はアリールエステル並びに環状又は線状のラクトン構造を形成するための水の除去によって生成するラクトンも包含していることを意図する。代表的な酸としては、グリコール酸、乳酸 リンゴ酸及び酒石酸が挙げられる。一部の実施形態では、塩が乳酸アンモニウムである。
一部の実施形態では、β−ヒドロキシカルボン酸がサリチル酸である。一部の実施形態では、フェノール酸としてフェルラ酸、サリチル酸、コウジ酸及びその塩が挙げられる。
一部の実施形態では、該少なくとも1種類のさらなる成分を該組成物の0.000001%〜10%、あるいはまた0.00001%〜10%、あるいはまた0.0001%〜10%、あるいはまた0.001%〜10%、あるいはまた0.01%〜10%、あるいはまた0.1%〜10%、あるいはまた0.0001%〜1%(重量基準)で存在させ得る。また、着色料、乳白剤又は研磨剤を本発明の組成物中に含めてもよい。
着色料、乳白剤又は研磨剤は該組成物の0.05%〜5%、あるいはまた0.1%〜3%(重量基準)の濃度で含められ得る。
一部の実施形態では、本発明のパーソナルケア製剤品にはまたペプドチド(pepdtide)、例えば、市販のペンタペプチド誘導体−Matrixyl(商標)(これはSederma(France)から市販されている)なども含められ得る。別の例では、一部の実施形態において、本発明のパーソナルケア製剤品にはまたカルノシンも含められ得る。
スキンケア組成物の形態:一部の実施形態では、本発明のスキンケア組成物は非固形である。本明細書で用いる場合、用語「非固形」とは、該組成物の粘度が、例えば、ブルックフィールドDV−I+粘度計(20RPM,RV6,30秒間,20℃)を用いて測定したものであることを意味する。一部の実施形態では、粘度が20℃において1Pas〜500Pas、あるいはまた1Pas〜200Pas、あるいはまた2Pas〜100Pas、あるいはまた3Pas〜50Pasの範囲である。
一部の実施形態では、本発明のスキンケア組成物がリーブオン組成物であり、この場合、スキンケア組成物は、皮膚に適用されて残存することが意図される。リーブオン組成物は、皮膚に適用され、その後洗い流すか、ゆすぐか、拭き取るなどのいずれかにより、製品適用の直後又は適用中のいずれかで除去される組成物とは区別される。リンスオフ組成物に典型的に使用される界面活性剤は、これに、使用中に起泡する/泡立つ能力を付与するがゆすぎが容易な物理化学的特性を有するものであり;陰イオン系、陽イオン系、両性及び非イオン性界面活性剤の混合物からなるものであってもよい。
一部の実施形態では、陰イオン界面活性剤をリーブオンスキンケア組成物中に該組成物の最大5重量%、あるいはまた該組成物の0.01%〜4%(重量基準)、あるいはまた該組成物の0.01%〜3%(重量基準)、あるいはまた該組成物の0.01%〜2%(重量基準)の量で存在させるか、あるいはまた実質的に存在させない(1%未満、又は0.1%未満、又は0.01%未満)。一部の実施形態では、スキンケア組成物中の界面活性剤の総レベルが10%以下、あるいはまた8%未満、あるいはまた最大5%である。
一部の実施形態では、本発明のスキンケア組成物が、水中油型であっても油中水型であってもよいエマルジョンの形態である。一部の実施形態では、スキンケア組成物が水中油型エマルジョンである。
別の形式はクリーム剤、例えば、バニシングクリーム基剤を有するものである。バニシングクリーム基剤は、5〜40%の脂肪酸と0.1〜20%のセッケンを含むものである。一部の実施形態では、かかるクリーム剤において、脂肪酸が実質的にステアリン酸とパルミチン酸の混合物であり、セッケンがこの脂肪酸混合物のカリウム塩であるが、他の対イオン及びその混合物を使用してもよい。バニシングクリーム基剤の脂肪酸は多くの場合、実質的に(一般的には90〜95%が)ステアリン酸とパルミチン酸の混合物であるヒストリック(hystric)酸を用いて調製される。典型的なヒストリック酸は、パルミチン酸−ステアリン酸混合物全体の52〜55%のパルミチン酸と45〜48%のステアリン酸を含むものである。したがって、バニシングクリーム基剤を調製するためにヒストリック酸及びそのセッケンを含めることは本発明の範囲に含まれる。一部の実施形態では、スキンケア組成物が7%より高い、又は10%より高い、又は12%より高い脂肪酸を含むものである。
一部の実施形態では、式(1)の化合物を含むことに加えて、パーソナルケア組成物がシャンプーとして製剤化される。一部の実施形態では、本発明のパーソナルケア組成物がデオドラント製剤として製剤化される。一部の実施形態では、式(1)の化合物を含むことに加えて、パーソナルケア組成物が、米国特許第7,282,471B2号に記載の製剤化によるデオドラント製剤として製剤化される。一部の実施形態では、本発明のパーソナルケア組成物が制汗剤として製剤化される。一部の実施形態では、式(1)の化合物を含むことに加えて、パーソナルケア組成物が、米国特許第7,282,471B2号に記載の製剤化による制汗剤として製剤化される。
一部の実施形態では、本発明のパーソナルケア組成物が使い捨てパーソナルケアタオレット製品として製剤化される。一部の実施形態では、式(1)の化合物を含むことに加えて、パーソナルケア組成物が、米国特許第7,282,471B2号に記載の製剤化による使い捨てパーソナルケアタオレット製品として製剤化される。
一部の実施形態では、本発明のパーソナルケア組成物が固形石鹸として製剤化される。一部の実施形態では、式(1)の化合物を含むことに加えて、パーソナルケア組成物が、米国特許第7,282,471B2号に記載の製剤化による固形石鹸として製剤化される。
本発明の一部の実施形態によるスキンケア組成物の作製方法
一部の実施形態では、本発明によるスキンケア組成物は:
a.すべての水溶性成分、例えば、保存料、増粘性ポリマー(グリセリン及び水があってもよい)を混合し;
b.混合物を70〜90℃の温度まで加熱し;
c.すべての油溶性成分と70〜90℃の温度にした式(1)の化合物とを混合し;
d.混合した油溶性成分を、加熱した水溶性成分の混合物に添加し、混合物を70〜90℃の温度に維持しながらアジテーションによって混合し;
e.混合物を、混合しながら室温まで冷却すること
により作製され得る。
一部の実施形態では、ニコチンアミドが工程(d)の混合物に45℃の温度で添加され、続いて、芳香剤とフェノキシエタノールが40℃で添加される。
本発明の一部の実施形態によるスキンケア組成物の使用方法
一部の実施形態では、スキンケア組成物がヒトの皮膚に経表面的に適用される。一部の実施形態では、スキンケア組成物が:スキンコンディショニング、肌をなめらかにする、肌のシワ又は老化の低減、皮膚の炎症の低減、痒みの低減、シミの低減、日焼けの低減、及び肌の美白からなる群より選択される少なくとも1つの有益性をもたらすものである。
一部の実施形態では、少量、例えば1〜5mlのスキンケア組成物が、露出した皮膚領域に適当な容器又はアプリケータから適用され、必要であれば、次いで、手若しくは指又は適当なデバイスを用いて皮膚に塗り広げる、及び/又はすり込む。
次に、以下の実施例について言及する。この実施例は上記の説明とともに、本発明の一部の実施形態を非限定的な様式で例示するものである。
[実施例]
実施例1:本発明の一部の実施形態による化合物の合成.
本発明の一部の実施形態による化合物を合成するための一般法は以下のとおりである:
典型的には、化合物は、脂肪酸をN−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)と、N,N’ジシクロヘキシルカルボジイミン(DCC)の存在下、乾燥酢酸エチル中で反応させ、脂肪酸のN−ヒドロキシスクシンイミドエステル中間体を得ることにより合成した。この中間体とアミンとの水性アセトン/THF/NaHCO3中での反応により、対応する反応生成物の脂肪酸アミドを50〜90%収率で得た。
化合物1の合成:マグネチックスターラーを備えた一つ口の500ml容丸底フラスコ内で、乾燥酢酸エチル(150ml)中にCLA(10g,1当量)とN−ヒドロキシスクシンイミド(4.11g,1当量)(I)を溶解させた。酢酸エチル(85ml)中にDCC(7.36g,1当量)を溶解させた。DCC溶液を、撹拌下で(I)にゆっくり添加した。反応混合物を室温(RT)で24時間撹拌した。次いで、反応液を真空濾過し、副生成物N,N’ジシクロヘキシル尿素を白色固形物として除去した。濾液の酢酸エチルを回転式エバポレータ下で除去し、透明な粘性の液状生成物(14g,CLAのN−ヒドロキシスクシンイミドエステル)を得、これは、室温(RT)で放置すると固化した。
マグネチックスターラー、冷却器を備えた2つ口の250ml容丸底フラスコ内で、水(40ml)中にグリシン(0.6g,1当量)とNaHCO3(1.34g,2当量)を溶解させた。アセトン/THF(30ml,10ml)中に溶解させたCLAのN−ヒドロキシスクシンイミドエステル(3g,1当量)を上記のグリシン/NaHCO3水溶液に添加した。反応溶液を室温で24時間撹拌した。次いで、この溶液に水(200ml)を添加し、濃硫酸でpH約2に酸性化した。酸性化された溶液混合物を氷浴中で冷却した。白色析出物を真空濾過によって収集した。生成物を水で洗浄し、風乾させた後、P2O5オーブン内で乾燥させ、2.2gを白色固形物として得た(82%)。生成物の共役リノレイルグリシン酸をNMRとMSによって確認した。
実施例2:本発明の一部の実施形態による化合物によるFAAH、CB1及びCB2の阻害.
本発明の一部の実施形態による化合物がFAAHを阻害する能力を、Cayman Chemicals製の市販のキット(Caymanカタログ番号10005196)に開示された方法に従って調べた。このキットでは、AMC−アラキドノイルアミドを加水分解して蛍光性の生成物7−アミノ−4−メチルクマリン(AMC)の放出をもたらす組換えヒトFAAH酵素を使用する。フルオロフォアを蛍光により、340〜360nmの励起波長及び450〜465nmの発光波長を用いて検出した。アッセイは、https://www.caymanchem.com/pdfs/10005196.pdfに存在するウェブページに見出され得るキットマニュアルに記載のとおりに従った。
本発明の一部の実施形態による化合物が、ヒトCB1受容体又はCB2受容体のいずれかに対する放射性標識カンナビノイドリガンドCP−55,940[側鎖−2,3,4(N)−3H(N)]−(Perkin−Elmerカタログ番号NET1051)を阻害する能力を、Perkin Elmer製の市販の膜調製物(カタログ番号RBHCB1M400UA及びRBXCB2M400UA)の製造業者の使用説明書に従って調べた。簡単には、GFC膜に対する放射性リガンドの非特異的結合の低減を補助するために、Matrix 96ウェルGFC濾過マイクロタイタープレートのガラス繊維膜の前処理を行なった。これは、150μlの0.5%ポリエチルイミン(PEI)を各ウェルに添加し、これをプレート内に少なくとも4時間、残したままにした後、これを、結合反応を終結させるために使用することにより行なった。実際の結合反応は、ポリプロピレン(PP)製の丸底96ウェルマイクロタイタープレート内で行なった。簡単には、55μlのアッセイバッファー(50mM TRIS pH7.4,2.5mM EGTA,5mM MgCl2,120mM NaCl,0.1%の脂肪酸フリーBSA)を各ウェルに添加した後、20μlの0.4mg/mlのCB1又はCB2の膜懸濁物(8μgの膜/ウェル)を添加した。反応を開始するため、20μlの5nM 3H CP−55,940(1nM終濃度)を各ウェルに添加した。非特異的結合は20μMの非標識WIN 55212(Sigma cat.W−102)の存在下で規定した。ACEAを両方のアッセイで陽性対照として常套的に使用した。プレートをオービタルプレートシェーカーで振盪し、結合反応を、室温で3時間後に平衡に達するまで進行させた。Multiscreen真空マニフォールドを用いて、PEIをGFCフィルタープレートに通して濾過した。PPプレート内の結合反応液を、各ウェルの反応の内容物を吸引し、分注によってプレート内に戻すことにより混合した。これを4回繰り返し、次いで、75μlの反応混合物をGFCプレートに移した。この手順は、マルチチャンネルピペットの使用により列ごとに行なうこともでき、自動操作を使用する場合は一度に全部行なうこともできよう。PPプレートのすべての内容物をGFCプレートに移したら、GFCプレートに通して濾過することにより結合反応を終了させた。次いでフィルタープレートを、100μlの氷冷洗浄バッファー50mM TRIS pH7.4,2.5mM EGTA,5mM MgCl2,120mM NaCl,2%の脂肪酸フリーBSA)を各ウェルに添加して濾過することにより洗浄した。これを8回繰り返した後、フィルターマットを乾燥させた。フィルターマットが乾燥したら、50μlのMicroscintシンチレーションカクテルを各ウェルに添加し、15〜20分間放置し、Microbeta2シンチレーションカウンターでプレートの読み取りを行なった。
IC50値が低いほど、結合性が高い。
化合物1〜6は共役リノール酸アミド誘導体であり、FAAH酵素活性を2〜3μMの範囲のIC50値で阻害した。化合物7〜10は共役リノール酸アミド誘導体であり、FAAH酵素活性を10〜20μMの範囲のIC50値で阻害した。また、化合物3、4、9及び10は、CB1/CB2受容体結合アッセイにおいて20〜40μMの範囲のIC50値で結合阻害活性も示した。
リシノール酸アミド誘導体である化合物12及び14は、FAAH酵素阻害に対して20〜40μMの範囲のIC50値を有していたが、CB1及びCB2に対する結合活性は有していなかった。12−ヒドロキシステアリン酸アミド誘導体である化合物17及び18は、FAAH酵素阻害に対して20〜40μMの範囲のIC50値を有していたが、CB1及びCB2に対する結合活性は有していなかった。
効力の高い化合物のうちのいくつかをさらなる試験に選択した。特に、化合物5及び化合物14はFAAHの良好な阻害を示し、IC50値はそれぞれ3.5及び26μMであった。
実施例3:本発明の一部の実施形態による化合物の皮膚刺激性の測定.
本発明の化合物の潜在的刺激性をゼイン溶解度試験法により、以下のとおりに測定した:
ゼイン測定は、0.5gのゼイン粉末を10mlの界面活性剤溶液中に添加して(2wt%で)界面活性剤−ゼイン−水混合物を得ることにより開始する。次いで混合物を15分間ボルテックス混合し、30分間放置して溶解平衡にし、3000rpmで20分間、遠心分離して未溶解ゼインを単離し、Milli−Q水でゆすぎ洗浄して界面活性剤残渣を取り除き、60℃の真空オーブン内で少なくとも48時間乾燥させて過剰の水を除去する。
溶解ゼイン%=
0.5g−未溶解ゼインの重量(g) ×100
0.5g
得られた結果を表2に示す。ゼイン溶解度(パーセンテージで示した場合)が大きいほど、化合物はより刺激性である。試験した化合物(化合物1、5、12、14、17及び18)は対照化合物(SLG、又はココグリシン)より低刺激性であった。化合物17及び18は15%〜20%の範囲のゼイン溶解度を示した。化合物1及び14は20%〜25%の範囲のゼイン溶解度を示した。化合物5及び12は30%〜35%の範囲のゼイン溶解度を示した。
実施例4:有機系サンスクリーン剤の溶解度及び/又は分散に対する本発明の一部の実施形態による化合物の効果の測定.
本発明の化合物が組成物のUVAPF及びSPFを高める能力を、サンスクリーン剤アボベンゾンと本発明の化合物を含有している組成物のSPFを測定することにより調べ、対照組成物と比較した。
インビトロSPF測定を、Optometric 290S SPFメータを用いて行なった。パーソナルケア組成物を各々、2mg/cm2の用量でPMMA(ポリメチルメタクリレート)プレート又はガラスプレート(7cm×7cm)上に適用し、22℃で30分間風乾させた。プレートあたり6つのSPF読み値から平均SPF値を得た。2回の二連の実行で、平均からの標準偏差は±2SPF単位であった。対照と比べたインビトロSPFの増大%は以下のとおりに計算される:[(選択した製剤のSPF測定値−対照のSPF測定値)/対照のSPF測定値]*100%。Optometric 290S SPFメータでの1回の測定でSPF値及びUVAPF値の両方が得られた。対照と比べたインビトロUVAPFの増大%は以下のとおりに計算される:[(選択した製剤のUVAPF測定値−対照のUVAPF測定値)/対照のUVAPF測定値]*100%。
本技術によるパーソナルケア組成物を、本技術に包含される式Iの化合物を組み込まなかった対照組成物と比較した。
試験した化合物ではすべて、SPF及びUVAPFが、サンスクリーン剤アボベンゾンと本発明の化合物を含有している組成物のSPF及びUVAPFを測定することによる測定時、対照組成物と比べて高くなった。化合物12は、対照と比べて111.5%の最大のSPFの増大及び112.4%のUVAPFを示した。共役リノール酸アミド誘導体である化合物1及び5は、それぞれ対照と比べて95.5%及び65.25%のSPFの増大を示した。共役リノール酸アミド誘導体である化合物1及び5は、それぞれ対照と比べて108.18%及び39.65%のUVAPFの増大を示した。リシノール酸アミド誘導体である化合物12及び14は、それぞれ対照と比べて111.5%及び68%のSPFの増大を示した。リシノール酸アミド誘導体である化合物12及び14は、それぞれ対照と比べて112.4%及び78.7%のUVAPFの増大を示した。12−ヒドロキシステアリン酸アミド誘導体である化合物17及び18は、それぞれ対照と比べて48.5%及び36%のSPFの増大を示した。12−ヒドロキシステアリン酸アミド誘導体である化合物17及び18は、それぞれ対照と比べて40%及び30.24%のUVAPFの増大を示した。
実施例5:12 HSAの溶解度に対する本発明の一部の実施形態による化合物効果の測定.
本発明の化合物が12 HSAの溶解度を高める能力を調べた。結果を表4に示す。観察結果は、視認可能な析出物(ppt)(不溶性12 HSAを示す)から不透明な溶液及び半透明の溶液を経て透明な溶液(12 HSAの溶解度の増大を示す)までに及ぶ。
試験した化合物はすべて、12 HSAの溶解度を高めることができた。
本明細書において挙げた刊行物、特許及び特許出願はすべて、引用によりその全体が、個々の各刊行物、特許又は特許出願があたかも引用により具体的に個々に示されて本明細書に組み込まれているのと同程度に、本明細書に組み込まれる。また、本出願書類における任意の参考文献の引用及び特定は、かかる参考文献が本発明の先行技術として利用可能であるという是認と解釈されるべきでない。セクションの見出しを使用している点において、これは、必ずしも限定していると解釈されるべきでない。
本発明の種々の態様を、実施例及び好ましい実施形態を参照することにより上記に例示したが、本発明の範囲は、前述の説明ではなく特許法の原則に基づいて適正に解釈される以下の特許請求の範囲によって規定されることは認識されよう。本発明のいくつかの実施形態を説明したが、このような実施形態は例示にすぎず、制限的でないこと、及び多くの変形例が当業者に明らかとなり得ることは理解されよう。なおさらには、種々の工程は任意の所望の順序で行なわれ得る(並びに、任意の所望の工程を加えてもよい、及び/又は任意の所望の工程を削除してもよい)。