JP2003521490A - 隔離した有益な領域を含有するクレンジング物品 - Google Patents

隔離した有益な領域を含有するクレンジング物品

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JP2003521490A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、クレンジングに好適な物品に関するものであり、前記物品は:a)以下を含む基材シート:1)第一基材層;及び2)前記第一層に接着される第二基材層;b)前記基材シートに隣接して配置されるクレンジング成分;並びにc)前記基材シートに隣接して配置される治療有益成分を含み、その際、前記治療有益成分が、治療有益成分1グラム当たり、基材シートの約50cm2未満を占める。好ましい実施態様においては、本発明は更に上記の物品に関するものであって、その際、第二基材層は第一層をシールし、それにより少なくとも1つのリザーバシールを前記基材シートの少なくとも1つの表面に形成し、その際リザーバシールは形状、デザイン、ロゴ及びそれらの組合せから成る群から選択される形態である。別の実施態様では、本発明のクレンジング物品は、単に治療有益成分のみを付与するように変更してもよい。この物品は:a)以下を含む基材シート:1)第一基材層;及び2)前記第一層に接着される第二基材層;b)前記基材シートに隣接して配置される治療有益成分を含み、その際、前記治療有益成分が、治療有益成分1グラム当たり、基材シートの約50cm2未満を占める。本発明は更に開示された物品の使用方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (産業上の利用分野) 本発明は、使い捨ての、皮膚、毛髪、及びその他のこのような処理を必要とし
ているいずれかの部位のクレンジング及び治療的な処理に好適な物品に関するこ
れらの物品のそれぞれは、二層の基材シート、クレンジング成分、及び治療有益
成分を含んでいる。消費者は、水でそれを濡らすことによって、及びクレンジン
グされるべき及び/又は治療的に処置される(例えば、コンディショニングする
)べき領域にそれを塗りこむことによって物品を使用する。 本発明はまた、本発明の物品を用いて、皮膚又は毛髪をクレンジングする及び
治療的に処理する方法も包含する。
【0002】 (発明の背景) クレンジング製品は、文化的社会において使用されるうちに様々な製品形態に
進歩してきた。代表的な製品形態には、固体棒状石鹸、ローション、ジェル、ク
リームなどが含まれる。しかしながら、たとえいかなる形態であっても、ほとん
どの形態がユーザーに、穏やかで、非刺激性、非乾燥性、爽快な、清潔感を感ず
る沐浴又はクレンジング体験を提供するという同じ目標に向かっている。理想的
には、このような有益性は、加湿又はある種のその他の治療的処置のような追加
の審美的有益性と共に引き出される。 今日では、身体の健康及び休みない可動性のあるような活動が、消費者生活の
より重要な部分となってきている。結果として、消費者にとって現在重要性を増
しているパーソナルケア製品の特性には、安全性、有効性、費用対効果、便利さ
、及びコンパクト性が含まれる。パーソナルケア製品に望ましいこれらの特性を
考慮すると、とりわけ便利で有効な治療有益性を提供するばかりでなく皮膚及び
/又は毛髪のクレンジングに好適なパーソナルケア製品の必要性がある。
【0003】 出願者らは、本発明の物品が驚くべきことに、皮膚及び/又は毛髪に、便利で
、費用がかからず、そして清潔な方法で、有効なクレンジング及び治療有益性を
提供することを見出した。本発明は、独立した用具(洗い布又はスポンジ等)、
クレンジング剤、及び治療効果のある製品を持ち運び、保管し、又は使用する必
要がないという利便性を提供する。これらの物品は、治療又は審美的に有益な物
質の適用ばかりでなくクレンジングにも有効な、単一の使い捨てパーソナルケア
物品の形態であるので、便利に使用できる。更に、これらの物品は、多数回使用
するために設計された別のパーソナルケア用具の内部で又はその別のパーソナル
ケア用具と関連して使用するのに好適である。この例では、本発明の物品は、容
易に使い捨てできない独立したパーソナルケア用具、例えば浴用タオル又は洗い
布の内部に配置されるか、又はそのパーソナルケア用具に付帯している。更に、
本発明の使い捨ての物品は、クレンジングするべき及び治療的に処置する(例え
ば、コンディショニングする)べき表面上で物品を動かすのに好適な、着脱可能
なハンドル又はグリップを取り付けてもよい。
【0004】 好ましい態様において、本発明の物品はパーソナルケアの適用に好適であるが
、面又は領域がクレンジング及び/又は、例えばワックス、コンディショナー、
UV保護剤等の有益物質の適用を必要とする、自動車、海洋輸送具、家事、動物
等の手入れなど、多様な他の産業においても有用である可能性がある。 本発明の好ましい実施態様では、上記物品はパーソナルケア適用に好適であり
、皮膚、毛髪、及び処置が必要なその他の表面をクレンジングし、コンディショ
ニングするのに有用である。消費者はこれらの物品を水で濡らし、そして処置す
べき領域をこすって使用する。上記物品は、二層の基材シート、基材シートに隣
接して配置されるクレンジング成分、及びやはり基材シートに隣接して配置され
る治療有益成分から成り、その際、前記治療有益成分が、治療有益成分1グラム
当たり基材シート約50cm2未満を占める。
【0005】 (発明の概要) 本発明は、クレンジングに好適な物品に関するものであり、その物品は、 a)以下を含む基材シート: 1)第一基材層;及び 2)前記第一層に接着される第二基材層; b)前記基材シートに隣接して配置されるクレンジング成分;並びに c)前記基材シートに隣接して配置される治療有益成分 を含み、その際、前記治療有益成分が、治療有益成分1グラム当たり基材シート
約50cm2未満を占める。
【0006】 好ましい実施態様では、本発明は更に、クレンジングに好適な物品に関するも
のであって、その物品は: a)以下を含む基材シート: 1)第一基材層;及び 2)前記第一基材層にシールされ、これにより少なくとも1つのリザーバシー
ルを前記基材シートの少なくとも1つの表面に形成し、その際リザーバシールは
形状、デザイン、ロゴ及びそれらの組合せから成る群から選択される形態である
第二基材層; b)前記基材シートに隣接して配置されるクレンジング成分;並びに c)前記リザーバシール内に配置される治療有益成分 を含み、その際、前記治療有益成分が、治療有益成分1グラム当たり基材シート
約50cm2未満を占める。
【0007】 別の実施態様では、本発明のクレンジング物品は、単に治療的な有益性を付与
するように変更してもよい。この物品は: a)以下を含む基材シート: 1)第一基材層;及び 2)前記第一層に接着される第二基材層; b)前記基材シートに隣接して配置される治療有益成分 を含み、その際、前記治療有益成分が、治療有益成分1グラム当たり約50cm 2 未満を占める。 また、本発明は、以下の手順:a)そのような物品を水で濡らすこと;及びb
)皮膚又は毛髪を前記の濡らした物品と接触させることを含む、皮膚及び毛髪の
クレンジング方法及びコンディショニング方法に関する。
【0008】 ここで用いられるパーセンテージ及び比率はすべて、特に指示がない限り重量
によるものであり、特に指示がないかぎり測定はすべて25℃にて行う。本発明
は、本明細書に記載されている必須の素材や成分に加えて任意の素材や成分を含
むことができ、それらから成り、又はそれらから本質的に成ることができる。 本発明の説明において、種々の実施態様及び/又は個々の特徴が開示される。
当業者に明らかなように、かかる実施態様及び特徴の全ての組み合わせが可能で
あり、それらによって本発明を好ましく実施することができる。 特許、特許出願、及び出版物を含む、本明細書において引用した全ての文書は
、全て参考として本明細書に組み入れる。 本明細書で用いられる場合、「使い捨て」は、限定した回数使用した後、好ま
しくは25回未満、更に好ましくは約10回未満、最も好ましくは約2回未満、
完全に使用した後、処分又は廃棄される物品を通常意味するよう使用する。 本明細書で用いられる場合、「実質的に乾燥」は、本発明の物品の保湿値が、
約0.95gms未満、好ましくは約0.75gms未満、より好ましくは約0
.5gms未満、更に好ましくは約0.25gms未満、更になお好ましくは約
0.15gms未満、最も好ましくは約0.1gms未満であることを意味する
。保湿の定量は、後に述べる。 本発明の物品、好ましくはパーソナルケア物品は、以下の必須成分を含む。
【0009】 基材シート 本発明の物品は、好ましくは使い捨てであり、そして実質的には乾燥しており
、これ以降、第一基材層及び第二基材層と呼ばれる少なくとも二層を含む基材シ
ートを含んでいる。好ましくはこのような層は、研磨性がない。本明細書で使用
する時「非研磨性(non-scouring)」という用語は、以下に述べるざらつき値測
定法(Abrasiveness Value Methodology)により測定した時に、その層がざらつ
き値で約15を超え、好ましくは約30を超え、より好ましくは約50を超え、
更により好ましくは約70を超え、最も好ましくは約80を超えることを示して
いることを意味している。好ましくは、第一基材層及び第二基材層は、使用の際
、消費者の皮膚にソフトでしかも爽やかである。これらの基材層並びにいずれか
の任意に含まれてもよいその他のものはそれぞれ、上(又は外)面及び底(又は
内)面の両方を有すると定義される。層の底面又は内面は、本発明の物品の内側
又は最も内部の部分に面するものであり、一方、層の上面又は外面は、物品の外
側又は最も外部の部分に面するものである。 理論によって制限されることなく、基材シートはクレンジング及び/又は治療
処置を増強する。基材シートの層は、物品の最も外側の表面がさらに同一又は異
なる材質であるように、各表面が同一又は異なる材質であり得る。その物品の基
材シートは、効率的な、石鹸の泡を立てる用具及び剥離する用具として作用し得
る。皮膚又は毛髪と物理的に接触することによって、基材は、汚れ、化粧品、垢
及びその他の残骸を清浄及び除去するのに有意に役立つ。好ましい実施態様では
、しかしながら、基材は皮膚に対して削磨的又は研磨的ではない。
【0010】 第一基材層及び第二基材層 基材シートの第一基材層及び第二基材層は、好ましくは不織布、織布、及びそ
れらの組合せから成る群から選択される物質である。好ましくは、この層は、嵩
高く、研磨性がなく、しかも低密度である。本明細書で使用されるとき、「嵩高
い」とは、層が約0.00005g/cm3〜約0.1g/cm3、好ましくは約
0.001g/cm3〜約0.09g/cm3の密度及び5gms/in2にて約
0.04インチ〜約2インチの厚さを有することを意味する。 第一基材層及び第二基材層に好適な物質には、セルロース性不織布、成形フィ
ルム、詰綿、発泡体、スポンジ、網目状発泡体、真空形成ラミネート、スクリム
、ポリマーネット、及びそれらの組合せから成る群から選択されるものが含まれ
る。更に好ましくは、第一基材層及び第二基材層は、セルロース性不織布、成形
フィルム、詰綿、及びそれらの組合せから成る群から選択される材料を含む。本
明細書で用いられる「不織の」とは、例えば、成形フィルム、スポンジ、発泡体
、スクリム等、その層には、織物に織られる繊維が含まれないだけでなく、繊維
を含む必要が全くないことを意味する。層が繊維を含む場合、繊維はランダムに
することができ(即ち、無作為に並べる)又はそれらをカードすることができる
(即ち主として一方向に向けて梳く)。更に、第一基材層及び第二基材層は、そ
れぞれ、ランダムで及び梳いた繊維の追加の層、すなわちプライの組合せから構
成される複合材料であり得る。
【0011】 第一基材層及び第二基材層に好適な好ましい物質は、詰綿である。好ましくは
、上記詰綿層は合成材料を含んでいる。本明細書で用いられる「合成」とは、材
料が主として様々な人工の材料又は更に変性した天然材料から得られることを意
味する。好適な合成材料にはアセテート繊維、アクリル繊維、セルロースエステ
ル繊維、アクリル系繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリオレフィン
繊維、ポリビニルアルコール繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンフォーム、ポリ
ウレタンフォーム及びこれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない
。好ましい合成材料、特に繊維はナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリオレフィン
繊維、ポリエステル繊維及びこれらの組み合わせから成る群から選択することが
できる。好ましいポリオレフィン繊維は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
ブチレン、ポリペンテン、並びにこれらの組み合わせ及びコポリマーから成る群
から選択される繊維である。より好ましいポリオレフィン繊維は、ポリエチレン
、ポリプロピレン、及びこれらの組み合わせ並びにこれらのコポリマーから成る
群から選択される繊維である。好ましいポリエステル繊維は、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテ
レフタレート、及びこれらの組み合わせ並びにこれらのコポリマーから成る群か
ら選択される繊維である。より好ましいポリエステル繊維は、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、及びこれらの組み合わせ並びにこれ
らのコポリマーから成る群から選択される繊維である。最も好ましい合成繊維は
、ポリエチレンテレフタレートホモポリマーを含んでいる固体ステープルポリエ
ステル繊維を含んでいる。好適な合成材料は、固体の単一成分(即ち、化学的に
均一)の繊維、多成分の繊維(即ち、各繊維が2種以上の材料で製造されたもの
)、及び多素材の繊維(即ち、何らかの方法で織り合わされてより大きな繊維を
製造する2つ以上の異なるフィラメント種を含む合成繊維)、及びこれらの組み
合わせを含んでもよい。好ましい繊維には2成分繊維、多組成繊維及びこれらの
組み合わせが含まれる。このような2成分繊維は、コア−シース配置又は並立配
置を有していてもよい。いずれの例においても、第一基材層及び第二基材層はそ
れぞれ、上記で掲載した材料を含む繊維の組合せ又はそれ自体が上記で掲載した
材料の組み合わせを含む繊維のいずれかを含んでもよい。
【0012】 コア−シース繊維には、好ましくはコアが、シース材料よりも少なくとも約1
0℃高いTgを有するポリエステル、ポリオレフィン、及びこれらの組み合わせ
から成る群から選択される材料が含まれる。反対に、2成分繊維のシースには、
好ましくは、コア材料よりも少なくとも約10℃低いTgを有するポリオレフィ
ン、コア材料よりも少なくとも約10℃低いTgポリエステル、ポリオレフィン
、及びこれらの組み合わせから成る群から選択される材料が含まれる。 並立配置、コア−シース配置又は固体単一成分配置のいずれの場合においても
、詰綿層の繊維、特に2成分タイプの繊維は螺旋若しくは渦巻き又は捲縮配置を
示すことができる。 さらに、詰綿を含む第一基材層及び第二基材層の繊維は、好ましくは平均厚さ
が約0.5ミクロン〜約150ミクロンである。更に好ましくは、上記繊維の平
均厚さは約5ミクロン〜約75ミクロンである。更に一層好ましい実施態様では
、上記繊維の平均厚さは約8ミクロン〜約40ミクロンである。更に、第一基材
層及び第二基材層の繊維は種々の大きさであってよく、即ち、詰綿層の繊維は種
々の平均厚さを有する繊維を含み得る。更に、上記繊維の横断面は球形、フラッ
ト、楕円形、長円形であるか又はこれらと異なって形状化されていることができ
る。
【0013】 第一基材層及び第二基材層は、天然及び合成の両方の様々な繊維又は材料を含
んでもよい。本明細書で用いられる「天然」とは、材料が植物、動物、昆虫、又
は植物、動物、及び昆虫の副産物に由来することを意味する。従来の基礎出発物
質は通常、任意の一般の合成又は天然の織物長の繊維、又はそれらの組み合わせ
を含む、繊維状のウェブである。 本発明において有用な天然材料の非限定的な例としては、シルク繊維、ケラチ
ン繊維、及びセルロース繊維が挙げられるが、これらに限定されない。ケラチン
繊維の非限定的な例としては、羊毛繊維、ラクダ毛繊維等から成る群から選択さ
れるものが挙げられる。セルロース性繊維の非限定的な例としては、木材パルプ
繊維、綿繊維、大麻繊維、黄麻繊維、亜麻繊維、及びこれらの組み合わせから成
る群から選択されるものが挙げられる。本発明においては、セルロース繊維材料
が好ましい。 天然素材から作られる不織布は、繊維の液状懸濁液から細かなワイヤースクリ
ーン上に最も普通に形成されるウェブ又はシートで構成されている。C.A.ハ
ンペル(C.A.Hampel)等の「化学百科事典(The Encyclopedia of Chemistry)
」第3版、1973年、793〜795頁(1973年)、「アメリカーナ百科
事典(The Encyclopedia Americana)」第21巻376〜383頁(1984年
)、及びG.A.スムーク(G.A.Smook)の「パルプと紙の技術ハンドブック(H
andbook of Pulp and Paper Technologies)」パルプ製紙工業技術協会(Techni
cal Association for the Pulp and Paper Industry)(1986年)を参照の
こと、これらを全て参考として本明細書に組み入れる。
【0014】 ある実施態様では、第一基材層及び/又は第二基材層は、好ましくはその層が
セルロース性の物質又は成形フィルム物質を含むとき有孔である。上記層の孔は
一般的に、平均直径が約0.5mm〜5mmの範囲である。更に好ましくは、孔
は、平均直径が約1mm〜4mmの大きさの範囲にある。好ましくは、これらの
サイズの範囲を外れるのは上記層の孔の約10%以下である。更に好ましくは、
これらのサイズの範囲を外れるのは上記層の孔の約5%以下である。形状が丸く
ない孔については、孔の「直径」は、非円形形状の孔の開口部と同じ表面積を有
する円形開口部の直径をいう。 第一基材層及び第二基材層内では、孔は一般に直線1センチメートル当り約0
.5〜12個の頻度で生じる。更に好ましくは、上記層の表面の孔は、直線1セ
ンチメートル当たり約1.5〜6個の頻度で生じる。 上記の孔は、少なくとも基材層内に配置されなければならない。このような孔
は上記層の一方の表面からもう一方の表面まで完全に貫通している必要はない。
しかしながら、それらが貫通していてもよい。更に、物品の全容積を通して孔が
開いているように、孔は基材シートの両方の層にあってもよいし、なくてもよい
。 孔は、基材層を形成し加工するときにその基材層に形成してもよい。あるいは
、孔は、基材層を完全に形成した後に形成してもよい。
【0015】 本発明に有用な、天然材料の不織布は、広範な市販品から入手してもよい。本
明細書で有用な好適な市販紙層の例としては、ジェイムズ・リバー(James Rive
r)(ウィスコンシン州グリーンベイ(Green Bay)から市販されている坪量約7
1gsyを有する型押しされた、エアレイドしたセルロース性化合物層エアテッ
クス(Airtex)(登録商標)、及びウォーキソフトU.S.A.(Walkisoft U.
S.A.)(ノースカロライナ州マウントホリー(Mount Holly))から市販されて
いる坪量約75gsyを有する型押しされた、エアレイドしたセルロース性化合
物ウォーキソフト(Walkisoft)(登録商標)が挙げられるが、これらに限定さ
れない。
【0016】 追加の好適な不織材料には、米国特許第4,447,294号(オズボーン(
Osborn)、1984年5月8日発行);米国特許第4,603,176号(ブジ
ョルクイスト(Bjorkquist)、1986年7月29日発行);米国特許第4,9
81,557号(ブジョルクイスト(Bjorkquist)、1991年1月1日発行)
;米国特許第号5,085,736(ブジョルクイスト(Bjorkquist)、199
2年2月4日発行);米国特許第5,138,002号(ブジョルクイスト(Bj
orkquist)、1992年8月8日発行);米国特許第5,262,007号(Ph
anら、1993年11月16日発行);米国特許第5,264,082号(ファ
ン(Phan)ら、1993年11月23日発行);米国特許第4,637,859
号(トロカン(Trokhan)、1987年1月20日発行);米国特許第4,52
9,480号(トロカン(Trokhan)、1985年7月16日発行);米国特許
第4,687,153号(マックネイル(McNeil)、1987年8月18日発行
);米国特許第5,223,096号(ファン(Phan)ら、1993年6月29
日発行)、及び米国特許第5,679,222号(ラッシュ(Rasch)ら、19
97年10月21日発行)に開示されるものが含まれるが、これらに限定されず
、それらのそれぞれを参考として引用しそのすべてを本明細書に組み入れる。
【0017】 不織布を作る方法は、当技術分野で周知である。一般に、これらの不織布は、
乾式層形成(air-laying)、湿式層形成、メルトブロー成形、コフォーミング、
スパンボンド、又はカーディング方法により作成することができ、これらの方法
においては、初めに繊維又はフィラメントを長いストランドから所望の長さに切
断し、水流又は気流に通した後、繊維の入った空気又は水を通すスクリーン上に
堆積させる。でき上がった層は、生産法又は組成の如何に関わらず、それ自体で
支え合うウェブを形成するように個々の繊維を共につなぎ止めるための、いくつ
かの接合処理の少なくとも1つの処理を受ける。本発明では、第一基材層及び第
二基材層は、空気絡合、水流絡合、熱結合、及びこれらの工程を含むが、これら
に限定されない様々な工程によって調製し得る。
【0018】 本発明において有用な合成材料の非限定的な例としては、アセテート繊維、ア
クリル繊維、セルロースエステル繊維、アクリル系繊維、ポリアミド繊維、ポリ
エステル繊維、ポリオレフィン繊維、ポリビニルアルコール繊維、レーヨン繊維
、ポリエチレン発泡体、ポリウレタン発泡体、及びこれらの組み合わせから成る
群から選択されるものが挙げられる。好適な合成材料の例には、アクリラン、ク
レスラン及びアクリロニトリル系繊維、オーロンのようなアクリル製品;セルロ
ースアセテート、アーネル及びアシーレ(acele)のようなセルロースエステル
繊維;ナイロン(例えばナイロン6、ナイロン66、ナイロン610等)のよう
なポリアミド;フォルトレール、コデル、及びポリエチレンテレフタレート繊維
、ポリブチレンテレフタレート繊維、ダクロンのようなポリエステル;ポリプロ
ピレン、ポリエチレンのようなポリオレフィン;ポリビニルアセテート繊維;ポ
リウレタン発泡体及びそれらの組合せが挙げられる。これら及びその他の好適な
繊維及びそれらから調製される不織布は、一般にリーデル(Riedel)著、「不織
結合方法及び物質(Nonwoven Bonding Methods and Materials)」、「不織の世
界(Nonwoven World)」(1987年);エンサイクロペディア・アメリカーナ
(The Encyclopedia Americana)、11巻、147〜153頁、及び26巻、5
66〜581頁(1984年);米国特許第4,891,227号(サーマン(
Thaman)ら、1990年1月2日発行);及び米国特許第4,891,228号
に記載されており、それらのそれぞれを参考として引用しそのすべてを本明細書
に組み入れる。
【0019】 本発明で有用な合成材料から製造される不織布は多種多様な商業的供給元から
得ることができる。本発明に有用な、好適な第一基材層及び第二基材層の材料の
非限定例には、約50%レーヨンと50%ポリエステルを含有する、水流絡合し
た有孔素材で、約61グラム/平方メートル(gsm)の坪量を有し、マサチュ
ーセッツ州ウォルポールのベラテック社(Veratech.Inc,Walpole)から入手可能
なHEF40−047;約50%レーヨンと50%ポリエステルを含有し、水流
絡合した有孔素材で、約67gsmの坪量を有し、上記のベラテック社から販売
されているHEF140−102;約100%ポリプロピレンを含有し、熱で接
合した格子模様の素材で、約60gsmの坪量を有し、上記のベラテック社から
販売されているノボネット(Novonet)(登録商標)149−616;約69%
レーヨン、約25%ポリプロピレン、及び約6%綿を含有し、熱接合した格子模
様の素材で、約90gsmの坪量を有し、上記のベラテック社から販売されてい
るノボネット(登録商標)149−801;約69%レーヨン、約25%ポリプ
ロピレン、及び約6%綿を含有し、熱接合した格子模様の素材で、約120gs
mの坪量を有し、上記のベラテック社から販売されているノボネット(登録商標
)149−191;約100%ポリエステルを含有し、叩いて水流絡合した有孔
素材で、約84gsmの坪量を有し、上記のベラテック社から販売されているH
EFナブテックス(Nubtex)(登録商標)149−801;約75%レーヨン、
約25%アクリル繊維を含有し、乾燥した形成した孔のある素材で、約51gs
mの坪量を有し、チコピー(Chicopee,New Brunswick,N.J.)から入手できるキ
ーバック(Keybak)(登録商標)951V;約75%レーヨン、約25%ポリエ
ステルを含有し、孔のある素材で、約47gsmの坪量を有し、上記のチコピー
から入手できるキーバック(登録商標)1368;約100%レーヨンを含有し
、水流絡合した有孔素材で、約48〜約138gsmの坪量を有し、上記のチコ
ピーから入手できるデュラレース(Duralace)(登録商標)1236;約100
%ポリエステルを含有し、水流絡合した有孔素材で、約48〜約138gsmの
坪量を有し、上記のチコピーから入手できるデュラレース(登録商標)5904
;カードして、水流で孔を空けた素材で(インチ当たり8x6の孔、センチ当り
3x2の孔)、約70%レーヨンと約30%ポリエステル、及び任意選択で5W
/W%までのラテックス結合剤(アクリレート又はEVAを基にした)を含有し
、約60〜約90gsmの坪量を有し、チコピーから入手できるチコピー(Chic
opee)(登録商標)5763;カードして水流絡合した素材で、50%のレーヨ
ン/50%のポリエステル〜0%レーヨン/100%ポリエステル又は100%
レーヨン/0%ポリエステルの繊維組成物を含有し、約36gsmから約84g
smの坪量を有し、チコピーから入手できるチコピー(登録商標)9900シリ
ーズ(例えば、チコピー9931−62gsm、50/50のレーヨン/ポリエ
ステル、及びチコピー9950−50Gsm、50/50のレーヨン/ポリエス
テル);水流絡合素材で、約50%のセルロースと約50%のポリエステルを含
有し、約72gsmの坪量を有し、デュポンケミカル社から入手できるソンタラ
(Sontara)8868が挙げられる。好ましい不織布基材材料は、約24gsm
〜約96gsm、更に好ましくは約36gsm〜約84gsm、及び最も好まし
くは約42gsm〜約78gsmの坪量を有する。
【0020】 第一基材層及び第二基材層には、欧州特許出願第EP702550A1号(1
996年3月27日公開)に記載されるようなポリマーの網目状スポンジも含ん
でもよく、その記載は全て参考として引用し本明細書に組み入れる。このような
ポリマーの網目状スポンジは、ナイロン又は、オレフィンモノマーの付加ポリマ
ー及びポリカルボン酸のポリアミド等の、強く柔軟性のあるポリマーから作られ
た、押し出して管状の網目加工したメッシュの、多数のプライを含む。 第一基材層及び第二基材層は、成形フィルム及び複合材料、すなわち、成形フ
ィルムを含有する複数材料も含んでもよい。好ましくは、このような成形フィル
ムは、皮膚にソフトな傾向のあるプラスチックを含む。好適な柔らかいプラスチ
ック成形フィルムとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)等のポリオレフィ
ンが挙げられるが、これらに限定されない。第一の又は第二のいずれかの基材層
又は両方の基材層がプラスチック成形フィルムを含む場合、その層が流体透過性
であるように有孔であり、例えば大型の孔か又は微細な孔を有することが好まし
い。ある実施態様では、有孔の第一基材層及び/又は第二基材層は、微細な孔の
みを有するプラスチック成形フィルムを含んでいる。微細な孔の表面変形、すな
わち雄側は、好ましくは上記基材層の内面又は底面に位置し、そして好ましくは
基材の内側に面し、すなわち、クレンジング成分に向かっている。花弁様の縁表
面の変形を有する孔を包含する、ある実施態様において、理論によって限定され
ることなく、孔の表面変形が界面活性剤含有クレンジング成分に面する場合、物
品に手で圧力をかけると、表面変形の花弁様の縁は内側に折れることによって、
多数の弁を層の内面につくり、そこで物品内部に含有されているクレンジング成
分を実際に供給するという効果を層の内面に与え、したがって物品の有用な期間
を延長すると考えられる。
【0021】 別の実施態様では、第一基材層及び/又は第二基材層は、微細な孔及び大型の
孔の両方を有するプラスチック成形フィルムを含んでいる。このような実施態様
では、これらの層は、クレンジングするべき領域及び治療的に処置するべき領域
に上手く適合して接触し、このような微細な孔を有するフィルムの布様の感触を
与える。好ましくは、このような実施態様において、微細な孔の表面変形は、基
材層の大型の孔の表面変形の反対に面する。このような例において、表面変形か
ら形成される三次元の厚さによって、大型の孔は物品全体が濡れて泡立つのを最
大にし、表面変形は物品を使用する間に一定に圧縮・減圧されて、泡立ったじゃ
ばら状のものを作ると考えられる。 いかなる場合も、このような実施態様では、第一基材層及び/又は第二基材層
は、好ましくは少なくとも約100孔/cm2、更に好ましくは少なくとも50
0孔/cm2、更に一層好ましくは少なくとも約1000孔/cm2、及び最も好
ましくは少なくとも約1500孔/cm2の基材の孔を有する成形フィルムを含
む。
【0022】 本発明の第一基材層及び/又は第二基材層に有効な好適な成形フィルム及び成
形フィルム含有複合材料には、これらに限定されないが、米国特許第4,342
,314号(レーデル(Radel)ら、1982年8月3日発行)、譲受人に譲渡
された米国特許同時係属出願番号08/326,571及びPCT出願番号米国
95/07435(1995年6月12日出願、及び1996年1月11日発行
)、及び米国特許第4,629,643号(キュロ(Curro)ら、1986年1
2月16日発行)に開示されるものが含まれ、そのそれぞれを参考として引用し
本明細書に引用する。更に、第一基材層及び/又は第二基材層は、少なくとも一
層の成形フィルム及び少なくとも一層の不織布を含む成形フィルム複合材料であ
ってよく、この層は真空で形成される。好適な成形フィルム複合材料としては、
坪量が30gsmの梳いてカードしたポリプロピレンの不織布を成形フィルムと
結合させることによって形成される真空積層複合成形フィルム材料が挙げられる
が、これらに限定されない。
【0023】 更に、第一基材層及び第二基材層は、物品の整合性を維持するために互いに結
合する。この結合は、スポット結合(例えば、熱点結合)、不連続パターンで連
続結合(例えば、ラミネート化等)、又はこれら層の外縁(又は周囲)及び/又
は不連続位置における結合、或いはこれらの組み合わせからなっていることがで
きる。本発明の物品でスポット結合を使用するとき、それらのスポット結合は少
なくとも約1cmの距離で分離されていることが好ましい。しかしながら、いず
れの場合にも、結合は、幾何学的形状及びパターン、例えば菱形、円、四角形等
が上記層や得られる物品の外面上に創製されるように配列されてもよい。第一基
材層及び第二基材層の互いの接着又はシーリングの好ましい方法は、熱シーリン
グ、超音波シーリング、接着剤による接着、エンボス加工、型押し、はめ込み形
プレート熱シーリング、及びそれらの組合せから成る群から選択される。
【0024】 好ましい実施態様では、第二基材層は第一基材層にシールされ、それにより少
なくとも基材シートの1つの表面に少なくとも1つのリザーバシールを形成する
。ある実施態様では、基材シートの少なくとも1つの表面に形成された複数のリ
ザーバシールがある。更に一層好ましい実施態様では、このようなリザーバシー
ルは、形状、デザイン、ロゴ及びそれらの組合せから成る群から選択される形態
に仕上げられる。好ましくは、このリザーバシールは幾何学的図形の形態に仕上
げられる。その上、このようなリザーバシールは、好ましくは少なくとも約0.
1mmの深さ、更に好ましくは少なくとも約0.5mmの深さ、及び最も好まし
くは少なくとも約2mmの深さである。同様に、このようなリザーバシールは、
約1mmの幅であることが好ましい。更に好ましくは、そのリザーバシールは、
約2mmの幅である。最も好ましくは、そのリザーバシールは、約4mmの幅で
あるある実施態様では、このようなリザーバシールは、基材シートの上面及び底
面の両方に形成される。別の実施態様では、基材シートの上面及び底面の両方に
形成された複数のリザーバシールがある。
【0025】 更に本発明の物品において、第一基材層及び第二基材層の表面を改変して、異
なった材質の2つの面又は縁を有する単一の複合層を形成し得ると想定される。
したがって実際上、基材シートは、二つの手触り感を有する面又は表面を持つ単
一の複合層を含むと説明し得る。 いずれにしても、(追加層ばかりでなく)第一基材層及び第二基材層の間に存
在する接着領域は、上記層の総表面積の約50%以下、好ましくは約15%以下
、更に好ましくは約10%以下、そして最も好ましくは約8%以下である。 本明細書で論じる各層は、少なくとも2面、即ち内面及び外面を含み、それぞ
れの面は同一又は異なる手触り感及びざらつきを有していてもよい。好ましくは
、本発明の物品は、肌にソフトな基材層を含む。しかし、様々な手触りの基質は
、素材の様々な組合せによる使用、又は様々な製造工程並びにそれらの組み合わ
せの使用の結果であり得る。例えば、2つの手触りの基材シートは、剥離のため
の更にざらざらした面と、穏やかにクレンジングする及び/又は治療的に処置す
るための更にソフトで吸収性の面を有するという利点があるパーソナルケア物品
を提供するために作成し得る。その上、基材シートの別個の層は、様々な色に製
造することができ、それによってユーザーが表面を更に識別しやすくなる。
【0026】 更に、物品それ自体と同様、物品の各層は、平らなパッド、厚いパッド、薄い
シート、ボール形の道具、不規則な形の道具等の、広範な形及び形状に製造して
もよい。層の正確なサイズは所望の用途及び物品の特徴に依存し、約1平方イン
チ〜約100平方インチの表面積範囲であってもよい。特に好都合な層及び物品
の形状には、約5in2〜約200in2、好ましくは約6in2〜約120in2 、及び更に好ましくは約15in2〜約100in2の表面積、及び約0.5mm
〜約50mm、好ましくは約1mm〜約25mm、及び更に好ましくは約2mm
〜約20mmの厚さを有する四角形、円形、矩形、砂時計形、手袋形又は楕円形
の形状が挙げられるが、これに限定されない。
【0027】 クレンジング成分 本発明の物品にはクレンジング成分が含まれており、これには更に1種又は複
数の界面活性剤が含まれる。クレンジング成分は、基材シートに隣接して配置す
る。ある実施態様では、上記クレンジング成分は、基材シートの前記第一基材層
及び第二基材層の中及び/又は上に浸透させる。別の実施態様では、上記クレン
ジング成分は、第一基材層及び/又は第二基材層の内面に付着させる。この場合
、上記クレンジング成分は、前記第一基材層及び第二基材層の間にはさまれる。 本発明の物品は、非水溶性基材の質量を基にして約10%〜約1,000%、
好ましくは約50%〜約600%、及び更に好ましくは約100%〜約250%
の界面活性剤を含む。また、本発明の物品は好ましくは、基材シートの質量に対
し、少なくとも約1gの界面活性剤を含む。クレンジング成分は、乾燥工程を要
せずに、基材に添加してもよい。
【0028】 クレンジング成分の界面活性剤は、好ましくは発泡性界面活性剤である。本明
細書で用いられる「発泡性界面活性剤」とは、水と混ぜて機械的に攪拌した場合
に、泡沫又は泡を発生する界面活性剤を意味する。かかる界面活性剤は、消費者
にとって泡の増加がクレンジング効果を示すものとして重要であるので好ましい
。ある態様では、界面活性剤又は界面活性剤の組み合わせは穏やかである。本明
細書で使用する時、「穏やか」という用語は、通常は天然石鹸と合成界面活性剤
の組合せである通常の棒状石鹸母材(例えば、レーバー(Lever、登録商標)2
000及びゼスト(Zest、登録商標))よりも皮膚に対して、本発明の界面活性
剤及び物品の方が、少なくともより穏やかであるということを意味している。界
面活性剤を含有する物品の穏やかさ又は逆に刺激性を測定する方法は、皮膚バリ
ア破壊試験に基づく。この試験では、界面活性剤が穏やかであればあるほど、皮
膚のバリアは破壊されない。皮膚バリア破壊は、試験溶液から皮膚の表皮を介し
て拡散体チャンバー中の生理的緩衝液に渡ってくる放射性標識(トリチウム標識
)水(3H−H2O)相対量を測定する。この試験は、T.J.フランツ(T.J.F
ranz)著J.インベスト.ダーマトール.(J.Invest.Dermatol.)、1975年
、64巻、190〜195頁;及び米国特許第4,673,525号(スモール
(Small)ら、1987年6月16日発行)に記載されており、それらの両方を
参考として引用し本明細書に組み入れる。当業者に周知の界面活性剤の穏やかさ
を測定するその他の試験方法もまた使用することができる。
【0029】 本発明において、広範な発泡性界面活性剤が有用であり、発泡性界面活性剤と
しては、陰イオン系発泡性界面活性剤、非イオン系発泡性界面活性剤、陽イオン
系発泡性界面活性剤、両性イオン系発泡性界面活性剤、及びこれらの混合物から
成る群から選択されるものが挙げられる。
【0030】 陰イオン系発泡性界面活性剤 本発明の組成物に有効な陰イオン発泡性界面活性剤の非限定的な例は、マカッ
チャン(McCutcheon)著の「洗剤及び乳化剤(Detergents and Emulsifiers)」
、北米版(1986年)、アルレッド・パブリッシング・コーポレーション発行
;マカッチャン(McCutcheon)著の「機能材料(Functional Materials)」、北
米版(1992年);及び米国特許第3,929,678号(ローグリン(Laug
hlin)ら、1975年12月30日発行)に開示されているが、それらのそれぞ
れを参考として引用しそれらのすべてを本明細書に組み入れる。 さまざまな陰イオン系界面活性剤が本発明において有用であり得る。陰イオン
系発泡性界面活性剤の非限定的な例としては、アルキル及びアルキルエーテルサ
ルフェート類、サルフェート化モノグリセリド類、スルホン化オレフィン類、ア
ルキルアリールスルホネート類、第一又は第二アルカンスルホネート類、アルキ
ルスルホコハク酸塩類、アシルタウレート類、アシルイセチオネート類、アルキ
ルグリセリルエーテルスルホネート、スルホン化メチルエステル類、スルホン化
脂肪酸類、アルキルホスフェート類、アシルグルタメート類、アシルサルコシネ
ート類、アルキルスルホアセテート類、アシル化ペプチド類、アルキルエーテル
カルボキシレート類、アシルラクチレート類、陰イオン系フルオロ界面活性剤、
及びこれらの組み合わせから成る群から選択されるものが挙げられる。陰イオン
系界面活性剤の組み合わせは本発明において効果的に使用することができる。
【0031】 クレンジング成分に用いられる陰イオン系界面活性剤としては、アルキル及び
アルキルエーテルサルフェート類が挙げられる。これらの物質は、それぞれ式:
R10−SO3M及びR1(CH2H4O)x−O−SO3Mを有する。式中、
R1は飽和又は不飽和の、分枝状又は非分枝状の、炭素原子数約8〜約24のア
ルキル基であり、xは1〜10であり、Mは、アンモニウム、ナトリウム、カリ
ウム、マグネシウム、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン及びモノエタ
ノールアミン等の、水溶性陽イオンである。アルキル硫酸塩は、典型的には、三
酸化イオウを用いた一価アルコール(炭素原子数約8〜約24)の硫酸化、又は
他の公知硫酸化技術によって製造される。アルキルエーテル硫酸塩は、典型的に
は、エチレンオキシドと一価アルコール(炭素原子数約8〜約24)との縮合産
物を硫酸化して製造される。これらのアルコールは、例えばココヤシ油、獣脂(
タロー)等の脂肪から誘導することができ、又は合成することもできる。クレン
ジング成分に用いられ得るアルキルサルフェートの具体例には、ラウリル又はミ
リスチルサルフェートの、ナトリウム、アンモニウム、カリウム、マグネシウム
又はTEA塩がある。用いられ得るアルキルエーテルサルフェートの例としては
、アンモニウム、ナトリウム、マグネシウム又はTEAラウレス−3サルフェー
トが挙げられる。
【0032】 陰イオン系界面活性剤の別の好適な種類は、式R1CO−O−CH2−C(O
H)H−CH2−O−S03Mの硫酸化モノグリセリドである。式中、R1は、
炭素原子数約8〜約24の、飽和又は不飽和の、分枝状又は非分枝状のアルキル
基であり、Mは、アンモニウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、トリエ
タノールアミン、ジエタノールアミン及びモノエタノールアミン等の水溶性陽イ
オンである。これらは典型的には、グリセリンと脂肪酸(炭素原子数約8〜約2
4)を反応させてモノグリセリドを形成し、続いてこのモノグリセリドを三酸化
イオウで硫酸化することによって製造される。硫酸化モノグリセリドの例には、
硫酸ココモノグリセリドナトリウムがある。 他の好適な陰イオン系界面活性剤としては、式:R1SO3Mのオレフィンス
ルホン酸塩が挙げられる。式中、R1は炭素原子数約12〜約24のモノオレフ
ィンであり、Mは、アンモニウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、トリ
エタノールアミン、ジエタノールアミン及びモノエタノールアミンなどの水溶性
陽イオンである。これらの化合物は、α−オレフィンを非錯体の三酸化イオウを
用いてスルホン化した後、反応によって形成されたいかなるスルトン類が加水分
解されて対応するヒドロキシアルカンスルホン酸塩を得るような条件で、酸反応
混合物を中和することによって製造することができる。スルホン化オレフィンの
例には、C14/C16α−オレフィンスルホン酸ナトリウムがある。
【0033】 他の好適な陰イオン系界面活性剤は、式R1−C6H4−SO3Mの線状アル
キルベンゼンスルホン酸塩である。式中、R1は、炭素原子数約8〜約24の、
飽和又は不飽和の、分枝状又は非分枝状のアルキル基であり、Mは、アンモニウ
ム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、トリエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン及びモノエタノールアミン等の水溶性陽イオンである。これらは線状ア
ルキルベンゼンを三酸化イオウでスルホン化することによって形成される。この
陰イオン系界面活性剤の例には、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムがある
。 このクレンジング成分に好適な更に他の陰イオン系界面活性剤としては、式R
1SO3Mの第一級又は第二級アルカンスルホン酸塩が挙げられる。式中、R1
は、炭素原子数約8〜約24の、飽和又は不飽和の、分枝状又は非分枝状のアル
キル鎖であり、Mは、アンモニウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、ト
リエタノールアミン、ジエタノールアミン及びモノエタノールアミン等の水溶性
陽イオンである。これらは通常、塩素及び紫外線の存在下での二酸化イオウによ
るパラフィンのスルホン化、又は別の既知のスルホン化技術によって形成される
。スルホン化はアルキル鎖の2位又は1位で起こり得る。本発明において有用な
アルカンスルホン酸塩の例には、アルカリ金属又はアンモニウムC13〜C17
パラフィンスルホン酸塩がある。
【0034】 更に別の好適な陰イオン系界面活性剤はアルキルスルホコハク酸塩類であり、
N−オクタデシルスルホコハク酸二ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸二アン
モニウム、N−(1,2−ジカルボキシエチル)−N−オクタデシルスルホコハ
ク酸四ナトリウム、スルホコハク酸ナトリウムのジアミルエステル、スルホコハ
ク酸ナトリウムのジヘキシルエステル、及びスルホコハク酸ナトリウムのジオク
チルエステルが挙げられる。 2−アミノエタンスルホン酸としても知られるタウリンに基づいたタウリン酸
塩も有用である。タウリン酸塩の例としては、米国特許第2,658,072号
に詳述されているような、ドデシルアミンをイセチオン酸ナトリウムと反応させ
て製造されるもの等の、N−アルキルタウリン類が挙げられ、該特許は本明細書
に全て参考として組み入れられる。タウリンに基づく他の例としては、n−メチ
ルタウリンと脂肪酸(炭素原子数約8〜約24の)との反応によって形成される
アシルタウリン類が挙げられる。
【0035】 クレンジング成分に好適に用いられる別の種類の陰イオン系界面活性剤として
は、アシルイセチオン酸塩がある。アシルイセチオン酸塩は、典型的には、式:
R1CO−O−CH2CH2SO3Mを有する。式中、R1は炭素原子数約10
〜約30の、飽和又は不飽和の、分枝状又は非分枝状のアルキル基であり、Mは
陽イオンである。これらは典型的には、脂肪酸(炭素原子数約8〜約30)とイ
セチオン酸アルカリ金属塩との反応によって形成される。これらアシルイセチオ
ン酸塩類の非限定的な例としては、ココイルイセチオン酸アンモニウム、ココイ
ルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム及びそれらの混
合物が挙げられる。 更に別の好適な陰イオン系界面活性剤類としては、式:R1−OCH2−C(
OH)H−CH2−SO3Mのアルキルグリセリルエーテルスルホン酸塩がある
。式中、R1は、炭素原子数約8〜約24の、飽和又は不飽和の、分枝状又は非
分枝状のアルキル基であり、Mは、アンモニウム、ナトリウム、カリウム、マグ
ネシウム、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン及びモノエタノールアミ
ン等の水溶性陽イオンである。これらは、エピクロロヒドリン、亜硫酸水素ナト
リウムと脂肪族アルコール(炭素原子数約8〜約24)との反応、又は他の公知
の方法によって形成することができる。一例は、ココグリセリルエーテルスルホ
ン酸ナトリウムである。
【0036】 他の好適な陰イオン系界面活性剤としては、式:R1−CH(SO4)−CO
OHのスルホン化脂肪酸、及び式:R1−CH(SO4)−CO−O−CH3の
スルホン化メチルエステルが挙げられる。式中、R1は、炭素原子数約8〜約2
4の、飽和又は不飽和の、分枝状又は非分枝状のアルキル基である。これらは、
三酸化イオウによる(炭素原子数約8〜約24の)脂肪酸又はアルキルメチルエ
ステルのスルホン化、又は別の既知のスルホン化技術によって製造することがで
きる。例えば、α−スルホン化ヤシ脂肪酸及びラウリルメチルエステルが挙げら
れる。 他の陰イオン系物質としては、炭素原子数約8〜約24の分岐状又は非分岐状
一価アルコールと五酸化リンとの反応によって形成される、モノアルキルリン酸
塩、ジアルキルリン酸塩、及びトリアルキルリン酸塩等のリン酸塩が挙げられる
。これらもまた他の公知のリン酸化技術によって形成される。界面活性剤のこの
種類の例には、モノ又はジラウリルリン酸ナトリウムがある。
【0037】 他の陰イオン系物質としては、式:R1CO−N(COOH)−CH2CH2
−CO2Mに対応するアシルグルタミン酸塩が挙げられる。式中、R1は炭素原
子数約8〜約24の、飽和又は不飽和の、分枝状又は非分枝状の、アルキル又は
アルケニル基であり、Mは水溶性陽イオンである。それらの非限定的な例として
は、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、及びココイルグルタミン酸ナトリウム
が挙げられる。 他の陰イオン系物質としては、式:R1CON(CH3)−CH2CH2−C
O2Mに対応するアルカノイルサルコシン酸塩が挙げられる。式中、R1は炭素
原子数約10〜約20の、飽和又は不飽和の、分枝状又は非分枝状の、アルキル
又はアルケニル基であり、Mは水溶性陽イオンである。それらの非限定的な例と
してはラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ココイルサルコシン酸ナトリウム、
及びラウロイルサルコシン酸アンモニウムが挙げられる。
【0038】 他の陰イオン系物質としては、式:R1−(OCH2CH2)x−OCH2−
CO2Mに対応するアルキルエーテルカルボキシレートが挙げられる。式中、R
1は炭素原子数約8〜約24の、飽和又は不飽和の、分枝状又は非分枝状の、ア
ルキル又はアルケニル基であり、xは1〜10であり、Mは水溶性陽イオンであ
る。それらの非限定的な例としては、ラウレスカルボン酸ナトリウムが挙げられ
る。 他の陰イオン系物質としては、式:R1CO−[O−CH(CH3)−CO]
x−CO2Mに対応するアシルラクチレートが挙げられる。式中、R1は炭素数
約8〜約24の、飽和又は不飽和の、分枝状又は非分枝状の、アルキル又はアル
ケニル基であり、xは3であり、Mは水溶性陽イオンである。それらの非限定的
な例としては、ココイルラクチレートナトリウムが挙げられる。 他の陰イオン系物質としてはカルボン酸塩が挙げられ、それらの非限定的な例
としては、ラウロイルカルボン酸ナトリウム、ココイルカルボン酸ナトリウム、
及びラウロイルカルボン酸アンモニウムが挙げられる。また、陰イオン系フッ素
系界面活性剤も用いることができる。 その他の陰イオン系物質としては、植物及び/又は動物油脂の鹸化に由来する
天然石鹸が挙げられ、それらの例としては、ラウリン酸ナトリウム、ミリスチン
酸ナトリウム、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、獣脂塩、ココエートが挙げら
れる。 いかなる対陽イオンMを、陰イオン系界面活性剤に用いることができる。好ま
しくは、対陽イオンは、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、モノエタノール
アミン、ジエタノールアミン、及びトリエタノールアミンから成る群から選択さ
れる。更に好ましくは、対陽イオンはアンモニウムである。
【0039】 非イオン系発泡性界面活性剤 本発明の組成物に使用される非イオン系泡立ち界面活性剤の非限定的な例は、
マカッチャン著の「洗剤及び乳化剤(Detergents and Emulsifiers)」、北アメ
リカ版(1986年)、アルレッド・パブリッシング・コーポレーション(allu
red Publishing Corporation)より出版;及びマカッチャン著の「機能性物質(
Functional Materials)」北アメリカ版(1992年);に開示されており、本
明細書では両方共参考としてそのまま本明細書に組み入れる。 本明細書において有用な非イオン系発泡性界面活性剤としては、アルキルグル
コシド、アルキルポリグルコシド、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルコキシ化
脂肪酸エステル、スクロースエステル、アミンオキシド、及びこれらの混合物か
ら成る群から選択されるものが挙げられる。
【0040】 本明細書においてアルキルグルコシド及びアルキルポリグルコシドは有用であ
り、長鎖アルコール、例えば、C8〜30アルコールと糖又はデンプン若しくは
糖ポリマー又はデンプンポリマー、即ちグリコシド又はポリグリコシドの縮合産
物として広く定義することができる。これらの化合物は式(S)n−O−Rで表
すことができ、式中、Sはグルコース、フルクトース、マンノース、及びガラク
トース等の糖部分であり;nは約1から約1000までの整数であり、RはC8
〜30アルキル基である。アルキル基が誘導され得る長鎖アルコールの例として
は、デシルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ラウリルア
ルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール等が挙げられる。このよ
うな界面活性剤の好ましい例には、Sがグルコース部分、RがC8〜20アルキ
ル基、及びnが約1から約9までの整数であるものが挙げられる。このような界
面活性剤で市販されている例には、デシルポリグルコシド(ヘンケルからAPG
325CSとして入手可能)及びラウリルポリグルコシド(ヘンケルからAPG
600CS及び625CSとして入手可能)が挙げられる。また、スクロースコ
コエート及びスクロースラウレート等のスクロースエステル界面活性剤も有用で
ある。
【0041】 そのほかの有用な非イオン界面活性剤には、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面
活性剤が含まれ、更にその具体例では以下の構造式に相当するグルコサミドが包
含される:
【0042】
【化1】
【0043】 式中:R1は、H、C1〜C4のアルキル基、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロ
キシ−プロピルで、好ましくはC1〜C4のアルキル基、更に好ましくは、メチル
基又はエチル基、最も好ましくは、メチル基であり;R2は、C5〜C31のアルキ
ル基又はアルケニル基で、好ましくは、C7〜C19のアルキル基又はアルケニル
基、更に好ましくは、C9〜C17のアルキル基又はアルケニル基、最も好ましく
は、C11〜C15のアルキル基又はアルケニル基であり;及びZは、少なくとも3
個のヒドロキシル基が直接鎖に結合した線状ヒドロカルビル鎖を有するポリヒド
ロキシヒドロカルビル部分、又はそのアルコキシ化誘導体(好ましくはエトキシ
化又はプロポキシ化)である。Zは、好ましくはグルコース、フルクトース、マ
ルトース、ラクトース、ガラクトース、マンノース、キシロース、及びそれらの
混合物から成る群から選択される糖部分である。上記の構造に相当する特に好ま
しい界面活性剤は、ココナッツアルキルN−メチルグルコシドアミド(即ち、式
中R2CO−部分は、ヤシ油脂肪酸に由来する)である。ポリヒドロキシ脂肪酸
アミドを含有する組成物を製造する工程は、例えば、ドイツ特許明細書809,
060(トーマス・ヘドレイ社(Thomas Hedley & Co.、Ltd.)、1959年2
月18日公開);米国特許第2,965,576号(E.R.ウィルソン(E.R.
Wilson)、1960年12月20日発行);米国特許第2,703,798(A
.M.シュワルツ(A.M.Schwartz)、1955年3月8日発行);及び米国特許
第1,985,424号(ピゴット(Piggott)、1934年12月25日発行
);に開示されており、それらのそれぞれを参考として引用しそのすべてを本明
細書に引用する。
【0044】 非イオン系界面活性剤のそのほかの例にはアミンオキシドが包含される。アミ
ンオキシドは、一般式R123N→Oに相当し、式中R1は、約8個〜約18個
炭素原子を持つアルキル基、アルケニル基又はモノヒドロキシアルキル基、0〜
約10個のエチレンオキシド部分、及び0〜約1個のグリセリル部分を含有し、
2及びR3は、例えば、メチル、エチル、プロピル、ヒドロキシエチル、又はヒ
ドロキシプロピル基のように約1個〜約3個の炭素原子及び0〜約1個のヒドロ
キシ基を含有する。式中の矢印は半極性結合の通常表記である。本発明における
用途に好適なアミンオキシドの例としては、ジメチル−ドデシルアミンオキシド
、オレイルジ(2−ヒドロキシエチル)アミンオキシド、ジメチルオクチルアミ
ンオキシド、ジメチルデシルアミンオキシド、ジメチルテトラデシルアミンオキ
シド、3,6,9−トリオキサヘプタデシルジエチルアミンオキシド、ジ(2−
ヒドロキシエチル)テトラデシルアミンオキシド、2−ドデコキシエチルジメチ
ルアミンオキシド、3−ドデコキシ−2−ヒドロキシプロピルジ(3−ヒドロキ
シプロピル)アミンオキシド、ジメチルヘキサデシルアミンオキシドが挙げられ
る。 本明細書で用いられる好ましい非イオン系界面活性剤の非限定的な例にはC8
〜C14グルコースアミド類、C8〜C14アルキルポリグルコシド類、スクロ
ースココエート、スクロースラウレート、ラウラミンオキシド、ココアミンオキ
シド、及びこれらの混合物から成る群から選択されるものが包含される。
【0045】 陽イオン発泡性界面活性剤 本発明の物品において、陽イオン発泡性界面活性剤もまた有用である。好適な
陽イオン系発泡性界面活性剤としては、脂肪族アミン、ジ脂肪第四級アミン、ト
リ脂肪第四級アミン、イミダゾリニウム第四級アミン、及びこれらの組み合わせ
が挙げられるが、これらに限定されない。好適な脂肪族アミンとしては、セチル
トリメチルアンモニウムブロミド等のモノアルキル第四級アミンが挙げられる。
好適な第四級アミンは、ジアルキルアミドエチルヒドロキシエチルアンモニウム
メトサルフェートである。しかし、脂肪族アミンが好ましい。陽イオン系発泡性
界面活性剤がクレンジング成分の主要な発泡性界面活性剤である場合は、発泡促
進剤を使用することが好ましい。加えて、非イオン系界面活性剤は、そのような
陽イオン系発泡性界面活性剤との組合わせにおいて、特に有用であることがわか
っている。
【0046】 両性泡立ち界面活性剤 本明細書で用いられる「両性泡立ち界面活性剤」という用語は、双性界面活性
剤のサブセットとして当業者には周知の両性イオン系界面活性剤を含めることを
意図している。 本発明の組成物においては広範な両性発泡性界面活性剤を用いることができる
。特に有用なものは、脂肪族二級及び第三級アミンの誘導体として広く記載され
ているものであり、好ましくは、この場合窒素は脂肪族基が直鎖又は分枝鎖であ
ることができる陽イオン状態であり、そして基の1つは、例えば、カルボキシ、
スルホン酸塩、硫酸塩、リン酸塩、又はホスホン酸塩のようなイオン化可能水可
溶性基を含有するものである。 本発明の組成物において有用な両性界面活性剤の非限定的な例は、マカッチャ
ン(McCutcheon)著の「クレンジング剤と乳化剤(Detergents and Emulsifiers
)」、北アメリカ版(1986年)、アルレッド・パブリッシング・コーポレー
ションより出版;及び「マカッチャン(McCutcheon)著の、「機能性材料(Func
tional Materials)」北アメリカ版(1992年)に開示されており、これらは
両者とも、全て参考として本明細書に組み入れる。
【0047】 両性又は両性イオン系界面活性剤の非限定的な例には、ベタイン類、スルタイ
ン類、ヒドロキシスルタイン類、アルキルイミノアセテート類、イミノジアルカ
ノエート類、アミノアルカノエート類、及びこれらの混合物から成る群から選択
されるものがある。 ベタイン類の例としては、ココジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリル
ジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチルアルファカルボキシエチ
ルベタイン、セチルジメチルカルボキシメチルベタイン、セチルジメチルベタイ
ン(ロンザ社(Lonza Corp.)からロンザイン(Lonzaine)16SPの名で入手
可能)、ラウリルビス−(2−ヒドロキシエチル)カルボキシメチルベタイン、
オレイルジメチルガンマ−カルボキシプロピルベタイン、ラウリルビス−(2−
ヒドロキシプロピル)α−カルボキシエチルベタイン、ココジメチルスルホプロ
ピルベタイン、ラウリルジメチルスルホエチルベタイン、ラウリルビス−(2−
ヒドロキシエチル)スルホプロピルベタイン、アミドベタイン類及びアミドスル
ホベタイン類(その際ではRCONH(CH23遊離基はベタインの窒素原子と
接合している)、オレイルベタイン(ヘンケル(Henkel)から両性ベルベテック
ス(Velvetex)OLB−50として入手可能)、及びコカミドプロピルベタイン
(ヘンケルからベルベテックスBK−35及びBA−35として入手可能)等の
、高級アルキルベタイン類が挙げられる。
【0048】 スルタイン類及びヒドロキシスルタイン類の例としては、コカミドプロピルヒ
ドロキシスルタイン(ローヌ−プーラン(Rhone Poulenc)からミラテイン(Mir
ataine)CBSとして入手可能)等の物質が挙げられる。
【0049】 本発明に使用するのに好ましいものは以下の構造を有する両性界面活性剤であ
る:
【0050】
【化2】
【0051】 式中R1は、置換されていない、飽和又は不飽和、直鎖又は分枝鎖のアルキル基
で約9個〜約22個の炭素原子を有するものである。好ましいR1は約11個〜
約18個の炭素原子を有し;より好ましくは約12個〜約18個の炭素原子を有
し;更により好ましくは約14個〜約18個の炭素原子を有し;mは1〜約3の
整数であり、より好ましくは約2〜約3の整数であり、更により好ましくは約3
である;nは0か1であり、好ましくは1である;R2及びR3は、1個〜約3個
の炭素原子を有し、置換されていないアルキル基又はヒドロキシ基で1つ置換さ
れているアルキル基から成る群から独立して選択され、好ましくはR2及びR3
、CH3であり;Xは、CO2、SO3及びSO4から成る群から選択され;R4
、飽和又は不飽和、直鎖又は分枝鎖で、置換されていない又はヒドロキシ基で1
つ置換されている、1個〜約5個の炭素原子を持つアルキル基から成る群から選
択される。XがCO2の場合、R4は好ましくは1個又は3個の炭素原子を持ち、
より好ましくは1個の炭素原子を持つ。XがSO3又はSO4の場合、R4は好ま
しくは約2個〜約4個の炭素原子を持ち、より好ましくは3個の炭素原子を持つ
【0052】 本発明の両性界面活性剤の例には以下の化合物が含まれる: セチルジメチルベタイン(この物質はまたCTFA表記ではセチルベタインと呼
ばれる)
【0053】
【化3】
【0054】 コカミドプロピルベタイン
【0055】
【化4】
【0056】 式中Rは、約9個〜約13個の炭素原子を持つ。 コカミドプロピルヒドロキシスルタイン
【0057】
【化5】
【0058】 式中R約9個〜約13個の炭素原子を持つ。
【0059】 他の有用な両性界面活性剤の例には、アルキルイミノアセテート類、式RN[
CH2mCO2M]2のイミノジアルカノエート類、及び、式RNH(CH2m
2Mのアミノアルカノエート類があり、式中、mは1〜4、RはC8〜C22のア
ルキル基又はアルケニル基、及びMは、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属
アンモニウム、又はアルカノールアンモニウムである。また、イミダゾリニウム
及びアンモニウム誘導体も包含される。好適な両性界面活性剤の具体例には、3
−ドデシル−アミノプロピオン酸ナトリウム、3−ドデシルアミノプロパンスル
ホン酸ナトリウム、参考として引用しそのすべてを本明細書に組み入れる米国特
許第2,438,091号の教義にしたがって製造されるN−高級アルキルアス
パラギン酸;及び商品名「ミラノール」として販売され、参考として引用しその
すべてを本明細書に組み入れる米国特許第2,528,378号に記載されてい
る製品が含まれる。有用な両性界面活性剤のその他の例としては、コアミドプロ
ピル塩化PG−ジモニウムホスフェート(モナコープ(MonaCorp.)からモナク
エート(Monaquat)PTCとして市販されている)等の両性リン酸塩が挙げられ
る。ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、及びそれ
らの混合物等のアンホ酢酸塩も有用である。
【0060】 好ましい発泡性界面活性剤は、ラウロイルサルコシン酸アンモニウム、トリデ
セス硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ラウレス硫酸アンモ
ニウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸ナ
トリウム、ココイルイセチオン酸アンモニウム、ココイルイセチオン酸ナトリウ
ム、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウム、モノラウリル
リン酸ナトリウム、ココグリセリルエーテルスルホン酸ナトリウム、C9〜C22
石鹸ナトリウム、及びこれらの組み合わせから成る群から選択される陰イオン系
発泡性界面活性剤;ラウラミンオキシド、ココアミンオキシド、デシルポリグル
コース、ラウリルポリグルコース、スクロースココエート、C12〜14のグル
コサミド、スクロースラウレート、及びこれらの組み合わせから成る群から選択
される非イオン系発泡性界面活性剤;脂肪アミン、ジ脂肪第四級アミン、トリ脂
肪第四級アミン、イミダゾリニウム第四級アミン、及びこれらの組み合わせから
成る群から選択される陽イオン系発泡性界面活性剤;ラウロアンホ二酢酸二ナト
リウム、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、セチルジメチルベタイン、ココアミドプ
ロピルベタイン、ココアミドプロピルヒドロキシスルタイン、及びこれらの組み
合わせから成る群から選択される両性発泡性界面活性剤である。
【0061】 治療有益成分 本発明の物品は、更に本質的に治療有益成分を含む。この有益成分は基材シー
トに隣接して配置され、非水溶性基材の約10質量%〜約1000質量%、更に
好ましくは約10質量%〜約500質量%、及び最も好ましくは約10質量%〜
約250質量%の治療有益物質を含む。 ある実施態様では、治療有益成分を、第一基材層及び/又は第二基材層の表面
上の、表面の形状、デザイン、ロゴ及びそれらの組合せから成る群から選択され
る形態で少なくとも1つの位置に配置する。好適な形状には、点、直線、波線、
星形、矩形、三角形、長円、及びそれらの組合せから成る群から選択されるもの
が含まれる。代表的なロゴとしては、「P&G」及びオーレイ(Olay)(登録商
標)が挙げられる。好ましい実施態様では、上記有益な成分は、第一基材層及び
/又は第二基材層の少なくとも1つの表面の複数の位置に配置される。この場合
、その有益な成分は、したがって基材シートの内面又は外面、若しくは両面に配
置される。ある実施態様では、治療有益成分は、本発明の物品の第一基材層及び
第二基材層の間に配置される。この場合、その有益な成分は、基材シートの内部
にはさんでいる。いずれにせよ、有益な成分は、上記層の分離された領域に、例
えば、形状、デザイン、又はロゴの形態で配置される。
【0062】 リザーバシールが形成される本発明のその他の実施態様では、処置するべき表
面に有効に送達させるために治療有益成分をリザーバシール内に配置する。 治療有益成分が、いずれかの層又は両方の層の表面若しくはリザーバシール内
に配置されるいずれの例においても、その治療有益成分は、有益成分1グラム当
たり基材シートの表面積の約50cm2未満を占める。この占有表面積は、俯瞰
図又は平面図を透視することから、有益成分1グラム当たりの治療有益成分の占
める表面積を合計することによって決定される。したがって、占める基材シート
の表面積は、1面、2面(上面及び底面)、又はそれより多くの基材シート面で
あり得ることが考えられる。好ましくは、有益成分によって占められる表面積は
、有益成分1グラム当たり、基材シート約40cm2未満、更に好ましくは、有
益成分1グラム当たり約25cm2/gm未満、及び最も好ましくは、有益成分
1グラム当たり約10cm2/gm未満である。理論によって制限されることな
く、本発明が請求する、治療有益成分によって占められる表面積を減らすことに
より、有益な薬剤の「孤立したポケット」を生じ、基材に比較的薄い層となるよ
うにコーティングした有益な薬剤により提供される治療有益性よりも有効にユー
ザーに提供することが出願人によって見出されている。有益成分又は有益薬剤の
表面積における占有率を減らすとクレンジング成分との相互作用を最小化し、こ
れによりクレンジング工程を完了したときの治療上の処置として残しておく有益
成分の量を増やすと考えられる。
【0063】 理論によって制限されることなく、出願人は、単独の治療有益成分が、a)第
一基材層及び第二基材層を含み、その際、該第二基材層が該第一層に接着してい
る基材シート;を含み、b)治療有益成分が前記基材シートに隣接して配置され
、前記治療有益成分の占める表面積が、治療有益成分1グラム当たり約50cm 2 /gm未満である本発明の物品とともに提供し得ることを見出した。 好ましくは、有用な成分を有する治療的に有益な薬剤は、疎水性コンディショニ
ング剤、親水性コンディショニング剤、構造化コンディショニング剤、及びそれ
らの組合せより成る群から選択される。
【0064】 疎水性コンディショニング剤 本発明の物品は、物品を使用している間、皮膚や毛髪にコンディショニング効
果を与えるのに有用な、1又はそれより多くの疎水性コンディショニング剤を含
んでもよい。本発明の物品は、非水溶性基材の質量に対し、好ましくは約0.5
質量%〜約1,000質量%、更に好ましくは約1質量%〜約200質量%、最
も好ましくは約10質量%〜約100質量%の疎水性コンディショニング剤を含
む。 疎水性コンディショニング剤は、計算的加重平均溶解度パラメータが10.5
以下であるような、1つ以上の疎水性コンディショニング剤から選択され得る。
化合物の一つが10.5より大きい独立した溶解度パラメータを有する場合、溶
解度パラメータのこの数学的定義に基づいて、例えば、2つ以上の化合物を含む
疎水性コンディショニング剤に要求される計算的加重平均溶解度パラメータ、即
ち10.5以下を達成することは可能であることが認められる。 溶解度パラメータは、当業者には周知であり、配合過程において物質の適合性
と溶解度を決める指針として日常的に用いられている。
【0065】 化学的化合物の溶解度パラメータ、δは、その化合物についての凝集エネルギ
ー密度の平方根として定義される。典型的に、化合物に対する溶解度パラメータ
は、以下の方程式を用いて、気化熱に対する付加基の寄与一覧表に載っている値
及びその化合物の成分のモル体積から計算する:
【0066】
【化6】
【0067】 式中、Σiiは寄与する付加基の気化熱の総計であり、Σiiは寄与する付加基
のモル値の総計である。
【0068】 多種多様な原子及び原子の基に対する寄与付加基の気化熱とモル体積の標準一
覧表は、バートンA.F.M.「溶解度パラメータのハンドブック(Handbook o
f Solubility Parameters)」、CRC出版、6章、表3、64〜66ページ(
1985年)に集約され、全て参考として本明細書に組み入れる。上の溶解度パ
ラメータの方程式は、R.F.フェドールズ(Fedors)の「溶解度パラメータと
液体のモル容量の両者を計算する方法(A Method for Estimating Both the Sol
ubility Parameters and Molar Volumes of Liquids)」「ポリマー工学と科学
(Polymer Engineering and Science)」第14巻2号、147〜154頁(1
974年2月)に記載されており、それらを参考として引用しすべてを本明細書
に組み入れる。 溶解度パラメータは、物質の混合物に対する溶解度パラメータがその混合物の
各成分に対する溶解度パラメータの加重して計算した平均(すなわち加重平均)
によって与えられるような混合物の法則に従う。本明細書でそのまま参考として
引用している「化学と物理学のハンドブック(Handbook of Chemistry及びPhysi
cs)」、第57版、CRC出版、C726ページ(1976年〜1977年)を
参照のこと。
【0069】 処方に携わる化学者は一般に(cal/cm31/2の単位を用いて溶解度特性
パラメータを報告する。気化熱に対する付加基の寄与一覧表の値は、「溶解度パ
ラメータのハンドブック」ではkJ/mol単位で報告されている。しかしなが
ら、このような一覧表の蒸発熱値は、以下の周知の関係を用いて容易にcal/
molに変換される: 1J/mol=0.239006cal/mol及び1000J=1kJ 参考として本明細書に組み入れているA.J.ゴードンら(Gordon)「化学者参
考書(The Chemist's Companion)」ジョン・ウイリーアンドサン(John Wiley
& Sons)456〜463ページ(1972年)を参照のこと。 溶解度特性パラメータも多種多様な化学物質について一覧表にまとめられてい
る。溶解度パラメータの一覧表は、上で引用した「溶解度パラメータのハンドブ
ック(Handbook of Solubility Parameters)」に見られる。また、参考として
本明細書に組み入れられているC.D.ボーガン(Vaughan)の「製品、包装品
、浸透及び保存における溶解度効果(Solubility Effects In Product, Package
,Penetration,And Preservation)」化粧品及びトイレタリー(Cosmetics and T
oiletries)(103巻、1988年10月号、47〜69ページ)も参照のこ
と。
【0070】 疎水性コンディショニング剤の非限定的な例としては、鉱物油、ワセリン、レ
シチン、水素添加レシチン、ラノリン、ラノリン誘導体、C7〜C40の分枝鎖
炭化水素、C1〜C30のカルボン酸のC1〜C30のアルコールエステル、C
2〜C30のジカルボン酸のC1〜C30のアルコールエステル、C1〜C30
のカルボン酸のモノグリセリド、C1〜C30のカルボン酸のジグリセリド、C
1〜C30のカルボン酸のトリグリセリド、C1〜C30のカルボン酸のエチレ
ングリコールモノエステル、C1〜C30のカルボン酸のエチレングリコールジ
エステル、C1〜C30のカルボン酸のプロピレングリコールモノエステル、C
1〜C30のカルボン酸のプロピレングリコールジエステル、C1〜C30のカ
ルボン酸と糖のモノエステル及びポリエステル、ポリジアルキルシロキサン類、
ポリジアリールシロキサン類、ポリアルカリールシロキサン類、3〜9個のケイ
素原子を有するシクロメチコーン類、植物油、硬化植物油、ポリプロピレングリ
コールC4〜C20アルキルエーテル、ジC8〜C30アルキルエーテル、及び
これらの組み合わせから成る群から選択されるものが挙げられる。
【0071】 液状ワセリンとして知られる鉱油は、石油から得られる液状炭化水素の混合物
である。参考として引用し本明細書に組み入れる、メルクインデックス(The Me
rck Index)(第10版、エントリー7048、1033頁、1983年)及び
国際化粧品成分事典(インターナショナル・コスメティック・イングレディエン
ト・ディクショナリー(International Cosmetic Ingredient Dictionary))(
第5版、第1巻、415〜417ページ、1993年)を参照のこと。 石油ゼリーとしても知られるワセリンは、非直鎖の固体炭化水素と沸点の高い
液状炭化水素のコロイド状系で、ほとんどの液状炭化水素はミセルの内側にある
。参考として引用し本明細書に組み入れている、メルクインデックス(TheMerck
Index)(第10版、エントリー7047、1033頁(1983年);シンド
ラー(Schindler)著ドラッグ.コスメ.インダ.「(Drug.Cosmet.Ind.)、8
9、36〜37、76、78〜80、82(1961年);及び国際化粧品成分
事典(インターナショナル・コスメティック・イングレディエント・ディクショ
ナリー(International Cosmetic Ingredient Dictionary))、第5版、第1巻
、537頁(1993年)を参照のこと。 レシチンもまた、疎水性コンディショニング剤として有用である。レシチンは
、特定の脂肪酸ジグリセリドの天然由来の混合物であり、リン酸のコリンエステ
ルに結合している。
【0072】 本明細書では約7個〜約40個の炭素原子を持つ直鎖及び分枝鎖炭化水素が有
用である。これらの炭化水素物質の非限定的な例としては、ドデカン、イソドデ
カン、スクアレン、コレステロール、水素付加ポリイソブチレン、ドコサン(即
ちC22炭化水素)、ヘキサデカン、イソヘキサデカン(パーメチル(登録商標)
101Aとして、米国ニュージャージー州、サウス・プレインフィールドのプレ
スパース(Presperse)から市販されている炭化水素)が挙げられる。C7〜C
40の分枝鎖炭化水素であるC7〜C40イソパラフィンも有用である。分枝状
液体炭化水素であるポリデセンもまた、本明細書において有用であり、モービル
・ケミカル社(Mobile Chemical)(米国ニュージャージー州、エジソン)より
商品名プレシン(Puresyn)100(登録商標)及びプレシン3000(登録商
標)で販売されている。
【0073】 芳香族誘導体と同様に直鎖及び分枝鎖を包含するC1〜C30カルボン酸及び
C2〜C30ジカルボン酸のC1〜C30アルコールエステルも有用である。C
1〜C30カルボン酸のモノグリセリド、C1〜C30カルボン酸のジグリセリ
ド、C1〜C30カルボン酸のトリグリセリド、C1〜C30カルボン酸のエチ
レングリコールモノエステル、C1〜C30カルボン酸のエチレングリコールジ
エステル、C1〜C30カルボン酸のプロピレングリコールモノエステル、及び
C1〜C30カルボン酸のプロピレングリコールジエステルのようなエステルも
有用である。本明細書では直鎖、分枝鎖及びアリールカルボン酸が包含される。
このような物質のプロポキシル化及びエトキシル化誘導体も有用である。非限定
的な例には、セバシン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチ
ン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、プロピオン酸ミリスチル、ジス
テアリン酸エチレングリコール、2−パルミチン酸エチルヘキシル、ネオペンタ
ン酸イソデシル、ジ−2−エチルヘキシルマレイン酸、パルミチン酸セチル、ミ
リスチン酸ミリスチル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸セチル、ベヘニ
ルベヘン酸、マレイン酸ジオクチル、セバシン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソ
プロピル、オクタン酸セチル、ジリノール酸ジイソプロピル、カプリル/カプリ
ントリグリセリド、PEG−6カプリル/カプリントリグリセリド、PEG−8
カプリル/カプリントリグリセリド、及びそれらの混合物がある。
【0074】 糖及び関連物質のC1〜C30モノエステルとポリエステルの多くもまた有用
である。このようなエステルは糖、あるいは多価アルコール部分及び1又はそれ
より多くのカルボン酸部分に由来している。構成成分の酸及び糖によって、これ
らのエステルは室温で液体であったり、固体であったりする。液状エステルの例
には:グルコーステトラオレエート、大豆油脂肪酸(不飽和)のグルコーステト
ラエステル、混合大豆油脂肪酸のマンノーステトラエステル、オレイン酸のガラ
クトーステトラエステル、リノール酸のアラビノーステトラエステル、キシロー
ステトラリノレート、ガラクトースペンタオレエート、ソルビトールテトラオレ
エート、不飽和大豆油脂肪酸のソルビトールヘキサエステル、キシリトールペン
タオレエート、スクローステトラオレエート、スクロースペンタオレエート、ス
クロースヘキサオレエート、スクロースヘプタオレエート、スクロースオクタオ
レエート、及びそれらの混合物が挙げられる。固体状エステルの例には:カルボ
ン酸エステル部分が1:2のモル比でパルミトオレエートとアラキデートである
ソルビトールヘキサエステル;カルボン酸エステル部分が1:3のモル比でリノ
レートとベヘネートであるラフィノースのオクタエステル;エステル化カルボン
酸部分が、3:4のモル比でヒマワリの種油脂肪酸とリグノセレートであるマル
トースのヘプタエステル;エステル化カルボン酸部分が2;6のモル比でオレエ
ートとベヘネートであるスクロースのオクタエステル;及びエステル化カルボン
酸部分が1:3:4のモル比でラウレート、リノレート、とベヘネートであるス
クロースのオクタエステルが挙げられる。好ましい固形状物質は、エステル化度
が7〜8で、脂肪酸部分がC18モノ−及び/又はジ−不飽和及びベヘン酸であ
り、不飽和:ベヘン酸のモル比が1:7〜3:5であるスクロースポリエステル
である。特に好ましい固形状糖ポリエステルは、分子中に約7のベヘン脂肪酸部
分と約1のオレイン酸部分があるスクロースのオクタエステルである。その他の
物質には、スクロースの綿実油又は大豆油の脂肪酸エステルが含まれる。そのエ
ステル物質は更に、米国特許第2,831,854号、米国特許第4,005,
196号(ジャンダセック(Jandacek)、1977年1月25日発行);米国特
許第4,005,195号(ジャンダセック(Jandacek)、1977年1月25
日発行);米国特許第5,306,516号(レトン(Letton)ら、1994年
4月26日発行);米国特許第5,306,515号(レトン(Letton)ら、1
994年4月26日発行);米国特許第5,305,514号(レトン(Letton
)ら、1994年4月26日発行);米国特許第4,797,300号(ジャン
ダセック(Jandacek)ら、1989年1月10日発行);米国特許第3,963
,699号(リジ(Rizzi)ら、1976年6月15日発行);米国特許第4,
518,772号(フォルペンハイン(Volpenhein)、1985年5月21日発
行);及び米国特許第4,517,360号(フォルペンハイン(Volpenhein)
、1985年5月21日発行)に記載されており;それらのそれぞれを参考とし
て引用しすべてを本明細書に組み入れる。
【0075】 ポリジアルキルシロキサン類、ポリジアリールシロキサン類、及びポリアルカ
リシロキサン類のような非揮発性シリコーンも有用なオイルである。これらのシ
リコーンは、米国特許第5,069,897号(オーア(Orr)、1991年1
2月3日発行)に開示されており、それらを参考として引用しすべてを本明細書
に組み入れる。ポリアルキルシロキサンは、一般化学式R3SiO[R2SiO] x SiR3に相当し、式中、Rはアルキル基(好ましくはRはメチル又はエチル基
であり、より好ましくはメチル基である)及びxは約500までの整数で、望ま
しい分子量を達成するために選択される。市販されているポリアルキルシロキサ
ンとしては、ジメチコーンとしても知られているポリジメチルシロキサンが挙げ
られ、その非限定的な例としては、ゼネラル・エレクトリック社が販売している
ヴィカシル(Vicasil)(登録商標)シリーズ及びダウ・コーニング社が販売し
ているダウ・コーニング(登録商標)200シリーズが挙げられる。本明細書で
有用なポリジメチルシロキサンの具体例には、10センチストークスの粘度及び
200℃を超える沸点を有するダウ・コーニング(登録商標)225液、及びダ
ウ・コーニング(登録商標)200液でそれぞれ50、350、及び12、50
0センチストークスの粘度、及び200℃を超える沸点を有するものが挙げられ
る。一般化学式[(CH23SiO1/2x[SiO2]yに相当するポリマー物
質であるトリメチルシロキシシリケートのような物質も有用である(式中、xは
約1〜約500の整数であり、yは約1〜約500の整数である。)。市販のト
リメチルシロキシシリケートは、ダウ・コーニング(登録商標)593液として
ジメチコーンとの混合物として販売されている。ヒドロキシ末端を持つジメチル
シリコーンであるジメチコノールも本明細書では有用である。このような素材は
一般化学式R3SiO[R2SiO]xSiR2OH及びHOR2SiO[R2SiO
xSiR2OHで表すことができ、式中、Rはアルキル基(好ましくはRはメチ
ル又はエチル、更に好ましくはメチルである)及びxは、望ましい分子量を達成
するために選択される約500までの整数である。市販の入手可能なジメチコノ
ールは、典型的にはジメチコーン又はシクロメチコンとの混合物(例えば、ダウ
・コーニング(登録商標)1401、1402及び1403液)として販売され
ている。ポリアルキルアリールシロキサンもここでは有用であり、25℃にて約
15から約65センチストークスの粘度を持つポリメチルフェニルシロキサンが
好ましい。このような素材は、例えばSF1075メチルフェニル液(ゼネラル
・エレクトリックカンパニーにより販売されている)及び556化粧品グレード
のフェニルトリメチコーン液(ダウ・コーニング・コーポレーションにより販売
されている)として入手可能である。メチルデシルシリコーン及びメチルオクチ
ルシリコーン等のアルキル化シリコーンは、本発明において有用であり、ゼネラ
ル・エレクトリック社より市販されている。また、アルキル鎖の炭素数が10〜
50である、アルキルメチコーン及びアルキルジメチコーン等のアルキル修飾シ
ロキサンも本発明において有用である。このようなシロキサンは、商品名エイビ
ル・ワックス(ABIL WAX)9810(C24〜C28アルキルメチコーン)(ゴール
ドシュミット(Goldschmidt)より販売)及びSF1632(セテアリールメチ
コーン)(ゼネラル・エレクトリック社より販売)として市販されている。
【0076】 植物油及び硬化植物油も本明細書では有用である。植物油及び硬化植物油の例
としては、ベニバナ油、ヒマシ油、ココヤシ油、綿実油、メンハーデン油、アボ
カド油、パーム核油、パーム油、ピーナツ油、大豆油、菜種油、アマニ油、米糠
油、松根油、ゴマ油、ヒマワリ種子油、硬化ベニバナ油、硬化ヒマシ油、硬化ヤ
シ油、硬化綿実油、硬化メンハーデン油、硬化パーム核油、硬化パーム油、硬化
ピーナツ油、硬化大豆油、硬化菜種油、硬化アマニ油、硬化米糠油、硬化ゴマ油
、硬化ヒマワリ種子油、及びこれらの混合物が挙げられる。 また、ポリプロピレングリコールのC4〜C20アルキルエーテル、ポリプロ
ピレングリコールのC1〜C20カルボン酸エステル、及びジ−C8〜C30ア
ルキルエーテルも有用である。このような物質の非限定的な例としては、PPG
−14ブチルエーテル、PPG−15ステアリルエーテル、ジオクチルエーテル
、ドデシルオクチルエーテル、及びこれらの混合物が挙げられる。 また、疎水性キレート化剤も疎水性コンディショニング剤として本発明におい
て有用である。好適な薬剤は、米国特許第4,387,244号(スカンロン(
Scanlon)ら、1983年6月7日発行)、及び米国特許同時係属出願番号09
/258,747及び09/259,485(シュワルツ(Schwartz)ら、19
99年2月26日出願)に記載されている。
【0077】 親水性コンディショニング剤 本発明の物品は、1つ又はそれより多くの親水性のコンディショニング剤を任
意に含んでもよい。親水性コンディショニング剤の非限定的な例としては、多価
アルコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、尿素、ピロ
リドンカルボン酸、エトキシル化及び/又はプロポキシル化C3〜C6ジオール
及びトリオール、α−ヒドロキシC2〜C6カルボン酸、エトキシル化及び/又
はプロポキシル化糖、ポリアクリル酸コポリマー、炭素原子数約12以下の糖、
炭素原子数約12以下の糖アルコール、及びこれらの混合物から成る群から選択
されるものが挙げられる。有用な水溶性コンディショニング剤の具体的な例とし
ては、尿素;グアニジン;グリコール酸及びグリコール酸塩(例えば、アンモニ
ウム及び第四級アルキルアンモニウム);乳酸及び乳酸塩(例えば、アンモニウ
ム及び第四級アルキルアンモニウム);スクロース、フルクトース、グルコース
、エルスロース、エリスリトール、ソルビトール、マンニトール、グリセロール
、ヘキサントリオール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレ
ングリコールなど;PEG−2、PEG−3、PEG−4、PEG−12、PE
G−30、PEG−50等のポリエチレングリコール、PPG−9、PPG−1
2、PPG−15、PPG−17、PPG−20、PPG−26、PPG−30
、PPG−34等のポリプロピレングリコール;アルコキシ化グルコース;ヒア
ルロン酸;陽イオンスキンコンディショニングポリマー(例えば、ポリクアテル
ニウムポリマー等の四級アンモニウムポリマー);及びこれらの混合物等の物質
が挙げられる。本発明の物品においては、特にグリセロールが好ましい親水性コ
ンディショニング剤である。また、あらゆる種々の形態のアロエ・ベラ(例えば
、アロエ・ベラジェル)、キトサン及びキトサン誘導体、例えば、キトサンラク
テート、ラクタミドモノエタノールアミン;アセトアミドモノエタノールアミン
;及びこれらの混合物等の物質も有用である。米国特許第4,976,953号
(オーア(Orr)ら、1990年12月11日発行)に記載されるプロポキシル
化グリセロールも有効であり、該特許を参考として引用しそのすべてを本明細書
に組み入れる。
【0078】 治療有益成分は、種々の形態に調製され得る。本発明の一つの態様においては
、治療有益成分はエマルションの形態である。本発明においては、例えば、水中
油型、油中水型、水中油中水型及びシリコーン中水中油型エマルションが有用で
ある。エマルションについての文脈で使用するとき、「水」とは、いわゆる水の
ことばかりでなく、多価アルコール、グリセリンのような水溶性又は水混和性の
溶媒のことをさすこともある。同様に、「油」とは疎水性の物質を含んで意味す
る。 好ましい治療有益成分はエマルションを含み、このエマルションは更に水相及
び油相を含む。当業者が理解するように、任意の成分は、この成分中の治療有益
物質の溶解度特性/分散性に依存して、まず、水相又は油相のいずれかに分布す
る。一つの態様において、油相は1又はそれより多くの疎水性コンディショニン
グ剤を含む。他の態様では、水相は1又はそれより多くの親水性のコンディショ
ニング剤を含む。 本発明の治療有益成分は、エマルションの形態であり、一般に、水相、及び油
相又は脂質相を含む。好適な油類又は脂質類は、動物、植物又は石油に由来して
もよく、天然でも合成(即ち、人工的)でもよい。このような油類は、上記の疎
水性コンディショニング剤の節において論じられている。好適な水相成分として
は、上述した親水性コンディショニング剤が挙げられる。好ましいエマルション
形態としては、油中水型エマルション、シリコーン中水型エマルション、及び他
の逆エマルションが挙げられる。加えて、好ましいエマルションは、油中グリセ
リンエマルションが生じるような、グリセリン等の親水性コンディショニング剤
も含む。
【0079】 エマルション形態中の治療有益成分は、更に、治療有益成分の質量に対して、
好ましくは約1質量%〜約10質量%、更に好ましくは約2質量%〜約5質量%
の乳化剤を含む。乳化剤は、非イオン系、陰イオン又は陽イオンであってもよい
。好適な乳化剤は、例えば、米国特許3,755,560号(ディッカート(Di
ckert)ら、1973年8月28日発行);米国特許4,421,769号(デ
ィクソン(Dixon)ら、1983年12月20日発行);及び「マカッチャン(M
cCutcheon)著の「クレンジング剤と乳化剤(Detergents and Emulsifiers)」
北アメリカ版、ページ317〜324(1986年)に開示されている。また、
エマルション形態中の治療有益成分は、皮膚に適用する際の起泡を最小限にする
ために、消泡剤を含んでもよい。消泡剤としては、高分子量のシリコーン、及び
そのような利用について業界周知のその他の物質が挙げられる。 また、治療有益成分はマイクロエマルションの形態であってもよい。本明細書
で用いられる「マイクロエマルション」とは、両親媒性分子である界面活性剤に
よって安定化された2つの非混和性溶媒(一方は非極性で、他方は極性)の、熱
力学的に安定な混合物を指す。好ましいマイクロエマルションとしては、油中水
型マイクロエマルションが挙げられる。
【0080】 構造化コンディショニング剤 治療有益成分は、構造化コンディショニング剤を含んでもよい。好適な構造化
コンディショニング剤としては、セラミド、リポソーム等の小胞状構造が挙げら
れるが、これらに限定されない。 別の実施態様では、有益成分の治療有益物質は、コアセルベート−形成組成物
又はコアセルベートに含有される。好ましくは、コアセルベート−形成組成物は
、陽イオン系ポリマー、陰イオン系界面活性剤、及びこれらのポリマー及び界面
活性剤の皮膚科学的に許容され得るキャリアを含む。陽イオン系ポリマーは、天
然主鎖の第四級アンモニウムポリマー、合成主鎖の第四級アンモニウムポリマー
、天然主鎖の両性型ポリマー、合成主鎖の両性型ポリマー、及びそれらの組み合
わせから成る群から選択され得る。
【0081】 更に好ましくは、陽イオン系ポリマーは、ポリクアテルニウム−4、ポリクア
テルニウム−10、ポリクアテルニウム−24、PG−ヒドロキシエチルセルロ
ースアルキルジモニウムクロライド、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムク
ロライド、ヒドロキシプロピルグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロライ
ド、及びこれらの組み合わせから成る群から選択される天然主鎖の第四級アンモ
ニウムポリマー;ポリクアテルニウム−2、ポリクアテルニウム−6、ポリクア
テルニウム−7、ポリクアテルニウム−11、ポリクアテルニウム−16、ポリ
クアテルニウム−17、ポリクアテルニウム−18、ポリクアテルニウム−28
、ポリクアテルニウム−32、ポリクアテルニウム−37、ポリクアテルニウム
−43、ポリクアテルニウム−44、ポリクアテルニウム−46、ポリメタクリ
ルアミドプロピルトリモニウムクロライド、アクリルアミドプロピルトリモニウ
ムクロライド/アクリルアミドコポリマー、及びこれらの組み合わせから成る群
から選択される合成主鎖の第四級アンモニウムポリマー;キトサン、四級化タン
パク質、加水分解タンパク質、及びこれらの組み合わせから成る群から選択され
る天然主鎖の両性型ポリマー;ポリクアテルニウム−22、ポリクアテルニウム
−39、ポリクアテルニウム−47、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプ
ロピルジエチレントリアミンコポリマー、ポリビニルピロリドン/ジメチルアミ
ノエチルメタクリレートコポリマー、ビニルカプロラクタム/ポリビニルピロリ
ドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートコポリマー、ビナリカプロラクタム
/ポリビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドターポリマ
ー、ポリビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドコポリマ
ー、ポリアミン、及びこれらの組み合わせより成る群より選択される合成主鎖の
両性型ポリマー;及び、これらの組み合わせから成る群から選択される。更に好
ましくは、陽イオン系ポリマーは合成主鎖の両性型ポリマーである。更に一層好
ましくは、陽イオン系ポリマーはポリアミンである。
【0082】 陽イオン系ポリマーがポリアミンである場合、陽イオン系ポリアミンポリマー
は、ポリエチレンイミン、ポリビニルアミン、ポリプロピレンイミン、ポリリシ
ン、及びこれらの組み合わせから成る群から選択されることが好ましい。更に好
ましくは、陽イオン系ポリアミンポリマーはポリエチレンイミンである。 陽イオン系ポリマーがポリアミンである態様では、ポリアミンは疎水的に又は
親水的に修飾されていてもよい。この例では、陽イオン系ポリアミンポリマーは
、ベンジル化ポリアミン、エトキシル化ポリアミン、プロポキシル化ポリアミン
、アルキル化ポリアミン、アミド化ポリアミン、エステル化ポリアミン、及びこ
れらの組み合わせから成る群から選択される。コアセルベート形成組成物は、コ
アセルベート形成組成物の重量に対して、約0.01%〜約20%、更に好まし
くは約0.05%〜約10%、最も好ましくは約0.1%〜約5%の陽イオン系
ポリマーを含む。 好適な陰イオン系界面活性剤には、「クレンジング成分」に関連して上記に説
明したものを含む。好ましくは、コアセルベート形成組成物としては、上記陰イ
オン系界面活性剤はサルコシネート、グルタメート、アルキル硫酸ナトリウム、
アルキル硫酸アンモニウム、アルキレス硫酸ナトリウム、アルキレス硫酸アンモ
ニウム、ラウレス−n−硫酸アンモニウム、ラウレス−n−硫酸ナトリウム、イ
セチオネート、スルホン酸グリセリルエーテル、スルホサクシネート及びそれら
の組合せから成る群から選択される。更に好ましくは、陰イオン系界面活性剤は
、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム
、アルキル硫酸ナトリウム、アルキル硫酸アンモニウム、アルキレス硫酸ナトリ
ウム、アルキレス硫酸アンモニウム、及びこれらの組み合わせより成る群から選
択される。
【0083】 好適なコアセルベート形成組成物は更に、シュワルツ(Schwartz)らの名前に
で出願された米国同時係属出願出願番号09/397,747号、;ハインリッ
ヒ(Heinrich)らの名前で出願された09/397,746号、;シュワルツ(
Schwartz)らの名前で出願された09/397,712号、;ハインリッヒ(He
inrich)らの名前で出願された09/397,723号、;ヴェンキタラマン(
Venkitaraman)らの名前で出願された09/397,722号、に記載され;こ
れらはいずれも1999年9月16日に出願された。 あるいは、コアセルベート形成組成物又はコアセルベートは、陰イオン系ポリ
マー、陽イオン系界面活性剤、及びポリマー及び界面活性剤用の皮膚科学的に許
容され得るキャリアを含んでもよい。陰イオン系ポリマーは、ポリアクリル酸ポ
リマー、ポリアクリルアミドポリマー、アクリル酸とアクリルアミドのコポリマ
ー及び他の天然又は合成ポリマー(例えば、ポリスチレン、ポリブテン、ポリウ
レタン等)、天然由来のゴム、及びそれらの組み合わせから成る群から選択され
てもよい。好適なゴムとしては、アルギネート(例えば、アルギン酸プロピレン
グリコール)、ペクチン、キトサン(例えば、キトサンラクテート)、及び修飾
ゴム(例えば、デンプンオクテニルコハク酸塩)、及びこれらの組み合わせが挙
げられる。更に好ましくは、陰イオン系ポリマーは、ポリアクリル酸ポリマー、
ポリアクリルアミドポリマー、ペクチン、キトサン、及びこれらの組み合わせか
ら成る群から選択される。本発明の好ましい物品は、コアセルベート形成組成物
の質量に対して、約0.01〜約20質量%、更に好ましくは約0.05質量%
〜約10質量%、最も好ましくは約0.1質量%〜約5質量%の陰イオン系ポリ
マーを含む。好適な陽イオン系界面活性剤としては本明細書に記載したものが挙
げられるが、それらに限定されない。
【0084】 物品の治療有益成分は、コンディショニング剤だけではなく、抗にきび活性剤
、抗しわ活性剤、抗菌活性剤、抗カビ活性剤、抗炎症活性剤、局所麻酔活性剤、
人工日焼け剤及び促進剤、抗ウイルス剤、酵素、日焼け止め活性剤、酸化防止剤
、皮膚剥離剤、及びこれらの組み合わせ等の様々なものが挙げられるが、このよ
うな物質の表面上に沈着することにより、皮膚又は毛髪に治療的又は審美的利益
を提供するのに好適である。 また、治療有益成分が本発明のクレンジング成分に含まれてもよく、又は逆に
、それらが区別できない成分とともに一単位の成分を形成するようなことも理解
すべきである。
【0085】 物品成分の物理的特性及び物品そのもの ざらつき値の測定法 ざらつき値とは、本発明の物品の第一基材層及び第二基材層の「非研磨性」を
示す。本発明の基材層は軽度の剥離性があるが、皮膚に対してざらざらとはしな
い。そのため、ざらつき値の測定には、機械装置を用いて試験表面に沿って基材
層を擦ること、次いで試験表面に得られたスクラッチの跡を別の分析技術を用い
て調べることが必要となる。
【0086】 この測定法には以下の機器が必要である。 1.マーチンデール歯ブラシ磨き減り及び摩耗試験機(Martindale Toothbrush
Wear and Abrasion Tester):モデル103、製造番号103−1386/2、
上向きジェームズH.ヒール社(James H.Heal and Co.Ltd.)製造、マーチンデ
ール(Martindale)07−01−88織物試験及び品質管理装置(Textile Test
ing and QC Equipment)先端部面積:43x44mm1kgのおもり 2.覆い付きポリスチレンストリップ、11×8cm白色ハイインパクト・ポリ
スチレン上の透明汎用ポリスチレン層、例えば、EMAモデルサプライSS−2
0201L 3.試験する基材 4.光沢度計、例えばシーン・トリ−マイクログロス(Sheen Tri-Microgloss)
20−60−85
【0087】 スクラッチされる側からプラスチック製の保護用被覆物を除き、エタノールで
すすいで(ティッシュを使わないこと)スクラッチ用のポリスチレンストリップ
を調製する。この細片を引掻き試験をしない側を下にして置いて、細片を風乾さ
せる。次いで、ポリスチレンストリップをマーチンデール(Martindale)磨耗試
験機の土台に、テープで縁に沿って取り付ける。ストリップは擦り装置の経路の
下の中央に、ストリップの長い方を運動の方向に合わせて配置する。基材試料を
2.5インチ×2.5インチに切断する。基材試料を両面テープで、マーチンデ
ール(Martindale)磨耗試験機の擦り部先端に取り付け、基材の縦方向を運動方
向に合わせる。提供されたネジで、擦り部先端部品を装置に固定する。擦り部先
端部品の最上部に1kgのおもりをつけ、擦り部先端が確実に1方向(前後)に
動くようにする。安全用の覆いでマーチンデール(Martindale)磨耗試験機の全
体を覆う。1分間に50サイクルを実行するように機械を設定し、作動させる。
(周波数0.833Hz)。機械が止まったら、先端部部品を取り外し、機械の
土台からポリスチレンストリップを取り上げる。使用した基材を示すように、ポ
リスチレンにラベルを付け、ポリ袋の中に保存する。 次に、これらのストリップを分析する。背景として黒い工作用紙の上にストリ
ップを置き、同じ基材について、少なくとも5つの試料を分析して再現可能な平
均値を得る。直交して(光ビームがスクラッチに対して直角になるように)及び
ポリスチレン小片のスクラッチ面の上で中央に光沢度計を置く。20°の角度を
選択し、試料を測定して、ざらつき値を得る。ざらつき値が減少するにつれて、
基材のスクラッチ又は研磨特性は高まる。
【0088】 保湿測定法 上述のとおり、本発明の物品は、「実質的に乾燥」していると考えられる。本
明細書で用いられる場合、「実質的に乾燥」は、本発明の物品の保湿値が、約0
.95gms未満、好ましくは約0.75gms未満、より好ましくは約0.5
gms未満、更に好ましくは約0.25gms未満、更になお好ましくは約0.
15gms未満、最も好ましくは約0.1gms未満であることを意味する。保
湿値は、ユーザーが本発明の物品に触れた際に知覚する、「濡れた」拭き取り布
の感触と反対の、乾燥した感触を表示する。
【0089】 本物品及びその他の使い捨て基材を基にした製品の保湿値を定量するために、
以下の装置及び材料が必要である。
【0090】
【表1】
【0091】 次に、2枚のペーパータオルを別々に量り、各質量を記録する。1枚のペーパ
ータオルを平らな面(例えば、実験室の作業台)上に置く。サンプルの物品を、
そのペーパータオルの上に置く。もう一枚のペーパータオルをサンプルの物品の
上に置く。次に、サンドイッチされたサンプルの物品の上に、レキサン、そして
2000gのおもりを置く。1分間待つ。1分後、おもり及びレキサンを除く。
頂部及び底部のペーパータオルを量り、質量を記録する。 頂部及び底部の両方のペーパータオルについて、最終質量(1分後)から初め
のペーパータオル質量を引くことによって、保湿値を算出する。頂部及び底部の
ペーパータオルについて得られた質量差を足す。多数の物品について試験したと
仮定して、総質量差を平均して保湿値を得る。
【0092】 多数の物品の態様 本発明の物品は、別個に包装してもよく、又は初期の物品によって提供されな
い、例えば、審美性、治療性、機能性、又はそうでなければ、それによってパー
ソナルケア用キットを形成するなど別の利益を提供するのに好適な追加的な物品
とともに包装してもよい。このパーソナルケア用キットの追加的物品は好ましく
は、少なくとも1つの層、及び追加的物品の基材のその層上に配置された又はそ
れに含浸された界面活性剤を含有するクレンジング成分又は治療有益成分のいず
れかを含む基材シートを含む。 また、本発明の追加の物品は、治療的又は審美的利益に加えて、あるいはその
利益の代わりに、機能的利益も与える可能性がある。例えば、追加の物品は、シ
ャワー又は入浴の終了に際して、皮膚又は毛髪から水分を除去する一助として用
いるのに好適な乾燥用具として有用である可能性がある。
【0093】 多数のチャンバーのある態様 本発明の物品はまた、1又はそれより多くのチャンバーを含む。このようなチ
ャンバー又はコンパートメントは、囲まれた領域を規定するために基材層が様々
な箇所で互いに連結(例えば、結合)することに起因する。これらのチャンバー
は、例えば界面活性剤含有クレンジング成分をコンディショニング剤から分離す
るというような、例えば種々の物品成分を互いに分離するのに有用である。治療
的又は審美的又はクレンジング利益を与える、分離された物品成分は、チャンバ
ーの溶解、乳化、機械的移動、穴あけ、発砲、破裂、圧搾、又はチャンバーの一
部を構成する基材層をはがし取る等の種々の方法によってチャンバーから放出さ
れ得るが、放出方法はこれらに限定されない。
【0094】 任意成分 本発明の物品は、本発明の利益を容認できないように変更しないという条件で
、所定の製品形態で慣用的に使用されるような、種々のその他の成分を含有し得
る。これらの任意成分はヒトの皮膚及び毛髪への適用に好適であるべきで、即ち
、上記物品中に混合したときに、正しい医学的良識又は配合者の判断の範囲内で
過度の毒性、非適合性、不安定性、アレルギー反応などを示すことなく、ヒトの
皮膚に接触させて使用するのに好適であるべきである。CTFA化粧品成分ハン
ドブック(CTFA Cosmetic Ingredient Handbook)、第2版(1992年)には
、スキンケアに関連する業界で通常使用されるさまざまな非限定的な化粧品及び
医薬品の構成成分が記載されており、それらは本発明の物品において使用するの
に好適である。これら成分部類の例には:酵素、摩耗剤、皮膚剥離剤、吸収剤、
審美的成分、例えば芳香剤、顔料、着色料/着色剤、精油、皮膚知覚物質、収斂
剤等(例えば、丁字油、メントール、樟脳、ユーカリ油、オイゲノール、メンチ
ルラクテート、アメリカマンサク蒸留物)、抗ニキビ剤(例えば、レゾルシノー
ル、硫黄、サリチル酸、エリスロマイシン、亜鉛等)、固化防止剤、泡止め剤、
追加的な抗菌剤(例えば、ヨードプロピルブチルカルバメート)、抗酸化剤、結
合剤、生物学的添加剤、緩衝剤、充填剤、キレート化剤、化学的添加剤、着色剤
、化粧用収斂剤、化粧用殺生物剤、変性剤、医薬用収斂剤、外用鎮痛剤、被膜形
成剤、例えば、上記組成物の皮膜形成性及び持続性を補助するポリマー、(例え
ば、エイコセンとビニルピロリドンのコポリマー)、保湿剤、乳白化剤、pH調
整剤、噴出剤、還元剤、金属イオン封鎖剤、皮膚漂白剤(又はライトニング剤)
(例えば、ヒドロキノン、コウジ酸、アスコルビン酸、リン酸マグネシウムアス
コルビル、アスコルビルグルコサミン)、皮膚鎮静剤及び/又はヒーリング剤(
例えば、パンテノール及び誘導体(例えば、エチルパンテノール)、薬用アロエ
、パントテン酸及びその誘導体、アラントイン、ビサボロール、及びグリシルリ
チン酸ジカリウム)、皮膚しわ防止剤、遅延剤、抑制剤及び/又は後退剤を含む
皮膚処理剤(例えば、乳酸及びグリコール酸のようなα−ヒドロキシ酸及びサリ
チル酸のようなβ−ヒドロキシ酸)、増粘剤、ヒドロコロイド、特定のゼオライ
ト、並びにビタミン類及びそれらの誘導体(例えば、トコフェロール、酢酸トコ
フェロール、β−カロテン、レチン酸、レチノール、レチノイド、パルミチン酸
レチニル、ナイアシン、ナイアシンアミド等)が含まれる。本発明の物品は当該
技術分野で知られているような担体構成成分を含んでもよい。このような担体(
キャリア)は、皮膚又は毛髪に適用するのに好適な、1又はそれより多くの適合
する液体又は固体の増量希釈剤又はビヒクルを含み得る。
【0095】 本発明の物品は、1又はそれより多くのそのような任意成分を任意に含有して
もよい。好ましい物品は、ビタミン化合物、皮膚処理剤、抗にきび活性物質、抗
しわ活性物質、抗皮膚萎縮活性物質、抗炎症活性物質、局所麻酔剤、人工日焼け
活性物質及び促進剤、抗菌活性物質、抗真菌活性物質、日焼け止め活性物質、酸
化防止剤、皮膚剥離剤、及びこれらの組み合わせから成る群から選択される、治
療的有益物質を含む、安全且つ有効量の治療的有益成分を任意に含む。本明細書
で用いる「安全且つ有効な量」とは、明白な効果又は利益を有意に引き起こすの
に十分ではあるが、重篤な副作用(例えば、過度の毒性又はアレルギー反応)を
避けるのに十分に少ない、即ち、適切な医学的良識の範囲内で危険率に対して妥
当な利益を提供する、化合物又は成分の量を意味する。 本発明において有用な任意成分は、それらの治療又は審美的利益、並びに前提
となっている作用様式によって分類することができる。しかし、本明細書におい
て有用な任意成分は、ある場合は複数の治療又は審美的利益を提供し、又は複数
の作用様式を介して機能することを理解すべきである。したがって、本明細書で
の分類は、便宜上のことであって、該成分を特定の適用又は列記する適用に限定
しようとするものではない。また、適用可能な場合、該成分の薬学的に許容され
る塩も本発明において有用である。
【0096】 ビタミン化合物 本発明の物品はビタミン化合物、前駆体、及びそれらの誘導体を含んでもよい
。このようなビタミン化合物は、天然の形態であっても合成形態であってもよい
。好適なビタミン化合物としては、ビタミンA(例えば、ベータカロチン、レチ
ン酸、レチノール、レチノイド、レチニルパルミテート、レチニルプロピオネー
トなど)、ビタミンB(例えば、ナイアシン、ニコチン酸アミド、リボフラビン
、パントテン酸など)、ビタミンC(例えば、アスコルビン酸など)、ビタミン
D(例えば、エルゴステロール、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロー
ルなど)、ビタミンE(例えば、酢酸トコフェロールなど)、及びビタミンK(
例えば、フィトナジオン、メナジオン、フチオコールなど)が挙げられるが、こ
れらに限定されない。 特に、本発明の物品は安全且つ有効量のビタミンB3化合物を含んでもよい。
ビタミンB3化合物は、特に皮膚の状態の調整に有用であり、同時係属米国特許
出願番号08/834,010(1997年4月11日出願)(1997年10
月30日公開の国際特許WO97/39733A1に相当)に記載されており、
それらを参考として引用しすべてを本明細書に組み入れる。本発明の治療成分は
、好ましくは約0.01〜約50質量%、更に好ましくは約0.1〜約10質量
%、一層更に好ましくは約0.5〜約10質量%、尚一層好ましくは約1〜約5
質量%、最も好ましくは約2〜約5質量%のビタミンB3化合物を含む。
【0097】 本明細書で使用するとき、「ビタミンB3化合物」とは次の構造式を有する化
合物を意味する:
【0098】
【化7】
【0099】 式中、Rは−CONH2(即ち、ニコチン酸アミド)、−COOH(即ち、ニコ
チン酸)、又は−CH2OH(即ち、ニコチニルアルコール);それらの誘導体
;及び上記いずれかの塩である。
【0100】 前記ビタミンB3化合物の典型的な誘導体としては、ニコチン酸の非血管拡張
性エステル、ニコチニルアミノ酸、カルボン酸のニコチニルアルコールエステル
、ニコチン酸N−オキシド及びニコチン酸アミドN−オキシド等を含むニコチン
酸エステルが挙げられる。 好適なビタミンB3化合物の例は、当該技術分野において周知であり、例えば
、ミズーリー州、セントルイス(St.Louis)のシグマ・ケミカル社(Sigma Chem
ical Company);カリフォルニア州アーヴィン(Irvin)のICNバイオメディ
カルズ社(ICN Biomedicals,Inc.)、及びウィスコンシン州、ミルウォーキーの
アルドリッチ・ケミカル社(Aldrich Chemical Company)のように多数の供給元
より市販されている。 ビタミン化合物は実質的には純粋な材料として、又は天然(例えば、植物)原
料から好適な物理的及び/又は化学的分離をすることによって得られる抽出物と
して含まれてもよい。
【0101】 皮膚処理剤 本発明の物品は1又はそれより多くの皮膚処理剤を含有してもよい。好適な皮
膚処理剤は、皮膚のしわを防ぐこと、遅らせること、止めること及び/又は後退
させることに有効なものを包含する。好適な皮膚処理剤の例には、乳酸及びグリ
コール酸のようなα−ヒドロキシ酸及びサリチル酸のようなβーヒドロキシ酸が
挙げられるが、これに限定されない。
【0102】 抗にきび活性物質 本発明の物品に有用な抗にきび活性物質の例としては、サリチル酸(o−ヒド
ロキシ安息香酸)、5−オクタノイルサリチル酸等のサリチル酸の誘導体、及び
レゾルシノールなどの角質溶解剤;レチン酸及びその誘導体(例えば、シス及び
トランス)等のレチノイド;イオウを含有するD型及びL型アミノ酸及びそれら
の誘導体及び塩、特にそれらのN−アセチル誘導体であって、好ましい例はN−
アセチル−L−システイン;リポ酸;過酸化ベンゾイル、オクトピロックス、テ
トラサイクリン、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエー
テル、3,4,4’−トリクロロバニライド、アゼライン酸及びその誘導体、フ
ェノキシエタノール、フェノキシプロパノール、フェノキシイソプロパノール、
酢酸エチル、クリンダマイシン及びメクロサイクリン等の抗生物質及び抗菌剤;
フラボノイド等のセボスタット;及び、硫酸シムノール及びその誘導体、デオキ
シコール酸塩、及びコール酸塩等の胆汁酸塩が挙げられるが、これらに限定され
ない。
【0103】 抗しわ剤及び抗皮膚萎縮活性物質 本発明の物品で有用な抗しわ剤及び抗皮膚萎縮剤の例としては、レチン酸とそ
の誘導体(例えばシス及びトランス);レチノール;レチニルエステル;ニコチ
ン酸アミド、サリチル酸とその誘導体;イオウを含有するD型及びL型アミノ酸
及びその誘導体及び塩、特にそのN−アセチル誘導体で、好ましい例としてはN
−アセチル−L−システイン;チオール、例えばエタンチオール;ヒドロキシ酸
、フィチン酸、リポ酸;リソフォスファチド酸、及び皮膚を剥くような薬剤(例
えばフェノールなど)が挙げられるが、これに限定されない。
【0104】 非ステロイド系抗炎症活性物質(NSAIDS) 本発明の物品に有用なNSAIDSの例としては、これに限定されないが、以
下のカテゴリー:プロピオン酸誘導体;酢酸誘導体;フェナミン酸誘導体;ビフ
ェニルカルボン酸誘導体;及びオキシカムが挙げられる。これらのNSAIDS
のすべては米国特許第4,985,459号(サンシャイン(Sunshine)ら、1
991年1月15日発行)に完全に記載されており、参考として引用しそのすべ
てを本明細書に組み入れる。有用なNSAIDSの例としては、アセチルサリチ
ル酸、イブプロフェン、ナプロキセン、ベノキサプロフェン、フルルビプロフェ
ン、フェノプロフェン、フェンブフェン、ケトプロフェン、インドプロフェン、
ピルプロフェン、カルプロフェン、オキサプロジン、プラノプロフェン、ミクロ
プロフェン、チオキサプロフェン、スプロフェン、アルミノプロフェン、チアプ
ロフェン酸、フルプロフェン及びバクロキシ酸が挙げられる。また、ヒドロコル
チゾン等を包含するステロイド系抗炎症薬も有用である。
【0105】 局所麻酔剤 本発明の物品に有用な麻酔薬の例としては、ベンゾカイン、リドカイン、ブピ
バカイン、クロルプロカイン、ジブカイン、エチドカイン、メピバカイン、テト
ラカイン、ジクロニン、ヘキシルカイン、プロカイン、コカイン、ケタミン、プ
ラモキシン、フェノール、及びこれらの薬学的に許容し得る塩が挙げられるが、
これらに限定されない。
【0106】 人工日焼け活性物質及び促進剤 本発明の物品に有用な人工日焼け活性物質及び促進剤の例としては、ジヒドロ
キシアセタオン、チロシン、エチルチロシナート等のチロシンエステル、及びホ
スホ−DOPAが挙げられるが、これに限定されない。
【0107】 抗菌活性物質及び抗真菌活性物質 本発明の物品で有用な抗細菌剤及び抗真菌剤の例としては、ベータラクタム剤
、キノロン剤、シプロフロキサシン、ノルフロキサシン、テトラサイクリン、エ
リスロマイシン、アミカシン、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジ
フェニルエーテル、3,4,4’−トリクロロカルバニリド、フェノキシエタノ
ール、フェノキシプロパノール、フェノキシイソプロパノール、ドキシサイクリ
ン、カプレオマイシン、クロルヘキシジン、クロルテトラサイクリン、オキシテ
トラサイクリン、クリンダマイシン、エタンブトール、イセチオン酸ヘキサミジ
ン、メトロニダゾール、ペンタミジン、ゲンタミシン、カナマイシン、リネオマ
イシン、メタサイクリン、メテナミン、ミノサイクリン、ネオマイシン、ネチル
ミシン、パロモマイシン、ストレプトマイシン、トブラマイシン、ミコナゾール
、塩酸テトラサイクリン、エリスロマイシン、亜鉛エリスロマイシン、エリスロ
マイシンエストレート、ステアリン酸エリスロマイシン、硫酸アミカシン、塩酸
ドキシサイクリン、硫酸カプレオマイシン、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸
クロルヘキシジン、塩酸クロルテトラサイクリン、塩酸オキシテトラサイクリン
、塩酸クリンダマイシン、塩酸エタンブトール、塩酸メトロニダゾール、塩酸ペ
ンタミジン、硫酸ゲンタミシン、硫酸カナマイシン、塩酸リネオマイシン、塩酸
メタサイクリン、ヒプル酸メテナミン、マンデル酸メテナミン、塩酸ミノサイク
リン、硫酸ネオマイシン、硫酸ネチルミシン、硫酸パロモマイシン、硫酸ストレ
プトマイシン、硫酸トブラマイシン、塩酸ミコナゾール、塩酸アマンファジン、
硫酸アマンファジン、オクトピロックス、パラクロロメタキシレノール、ナイス
タチン、トルナフテート、ジンクピリチオン及びクロトリマゾールが挙げられる
が、これに限定されない。
【0108】 抗ウイルス剤 本発明の物品は、更に1又はそれより多くの抗ウイルス剤を含んでもよい。好
適な抗ウイルス剤としては、金属塩(例えば、硝酸銀、硫酸銅、塩化鉄等)及び
有機酸(例えば、リンゴ酸、サリチル酸、コハク酸、安息香酸等)が挙げられる
が、これらに限定されない。特に追加の好適な抗ウイルス剤を含有する組成物に
は、それぞれ1999年10月19日に出願された、同時係属米国特許出願番号
09/421,084(ビアズ(Beerse)ら);09/421,131(ビーダ
ーマン(Biedermann)ら);09/420,646(モーガン(Morgan)ら);
及び09/421,179(ページ(Page)ら)に記載されるものが含まれる。
【0109】 酵素 本発明の物品は、任意に1又はそれより多くの酵素を含んでもよい。好ましく
は、このような酵素は皮膚科学的に許容され得る。好適な酵素としては、ケラチ
ナーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼ、サブチリシン等が挙げられるが、これらに
限定されない。
【0110】 日焼け止め活性種 本発明においては、日焼け止め活性物質も有用である。多種多様な日焼け止め
剤は、米国特許第5,087,445号(ハフィー(Haffey)ら、1992年2
月11日発行);米国特許第5,073,372号(ターナー(Turner)ら、1
991年12月17日発行);米国特許第5,073,371号(ターナー(Tu
rner)ら、1991年12月17日発行);及びセガリン(Segarin)ら著、化
粧品の科学と技術(Cosmetics Science and Technology)、VIII章、189
ページ以下参照に記載されており、これらのすべてを参考として引用しすべて本
明細書に組み入れる。本発明の組成物において有用な日焼け止め剤の非限定的な
例には、2−エチルヘキシル−p−メトキシケイ皮酸、2−エチルヘキシルN,
N−ジメチル−p−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸、2−フェニルベンジ
ミダゾール−5−スルホン酸、オクトクリレン、オキシベンゼン、サリチル酸ホ
モメンチル、サリチル酸オクチル、4,4’−メトキシ−t−ブチルジベンゾイ
ルメタン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、3−ベンジリデンカンファー
、3−(4−メチルベンジリデン)カンファー、二酸化チタン、酸化亜鉛、シリ
カ、酸化鉄、及びそれらの混合物から成る群から選択されるものがある。なおそ
の他の有用な日焼け止め剤は、米国特許第4,937,370号(サバテリ(Sa
batelli)、1990年6月26日発行)及び米国特許第4,999,186号
(サバテリ(Sabatelli)ら、1991年3月12日発行)に開示されているも
のであり、これら2つの参考文献は全て参考として本明細書に組み入れる。この
ような日焼け止め剤の特に好ましい例としては、2,4−ジヒドロキシベンゾフ
ェノンの4−N,N−(2−エチルヘキシル)メチルアミノ安息香酸エステル、
4−ヒドロキシジベンゾイルメタンとの4−N,N−(2−エチルヘキシル)メ
チルアミノ安息香酸エステル、2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシエトキシ
)ベンゾフェノンの4−N,N−(2−エチルヘキシル)メチルアミノ安息香酸
エステル、4−(2−ヒドロキシエトキシ)ジベンゾイルメタンの4−N,N−
(2−エチルヘキシル)メチルアミノ安息香酸エステル、及びそれらの混合物か
ら成る群から選択されるものが挙げられる。使用することのできる日焼け止め剤
の正確な量は、選んだ日焼け止め剤と達成する所望の日焼け防止指数(SPF)
に依存して変化する。SPFは、紅斑に対する日焼け止め剤の一般に用いられる
光防止指標である。本明細書では参考として引用している「連邦官報(Federal
Register)」(43巻、第166号、38206〜38269頁、1978年8
月25日)を参照のこと。
【0111】 ヒドロコロイド ヒドロコロイドもまた、本発明の物品に任意に含まれてもよい。ヒドロコロイ
ドは当技術分野において周知であり、本物品が少なくとも1回の完全なシャワー
又は入浴の間持続するように、本発明のクレンジング成分に含まれる界面活性剤
の有用期間を延長するのに有効である。好適なヒドロコロイドとしては、キサン
タンガム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロ
キシルプロピルセルロース、メチル及びエチルセルロース、天然ゴム、ガドラス
(gudras)グアーガム、ビーン(bean)ゴム、天然デンプン、脱イオン化デンプ
ン(例えば、デンプンオクチルコハク酸)等が挙げられるが、これらに限定され
ない。
【0112】 発熱性ゼオライト 水と混合すると発熱反応するゼオライト及びその他の化合物もまた、本発明の
物品に任意に含まれてもよい。
【0113】 油溶性ポリマーのゲル化剤 本発明の物品は、好ましくは油溶性であり、治療有益成分の疎水性物質(例え
ば油)とともにジェルを形成する1つ以上の高分子物質を含んでいる。このよう
なポリマーは、これらの物質の構造化に有利であり、安定度及び剪断抵抗を改善
して適応性のあるジェルをもたらす。 疎水性のジェルが存在する場合、上記物品は、基材シートの質量に対して、ポ
リマーのゲル化剤の乾燥重量を基に計算して、油溶性ポリマーのゲル化剤を好ま
しくは、約0.05%〜約100%、更に好ましくは約0.1%〜約20%、及
び最も好ましくは、約1%〜約10%を含む。 特に好適なものは、少なくとも部分的に架橋である、油溶性の、軟化点が<1
60℃である高分子物質である。好適な物質は、PE(ポリエチレン)、PVA
(ポリビニルアルコール)及び誘導体、PVP(ポリビニルピロリドン)及び誘
導体、PVP/アルケンコポリマー、PVP/VAコポリマー、PVM/MA(
メチルビニルエーテル/無水マレイン酸)コポリマー及びそれらのエステル及び
エーテル、特にポリ(アルキルビニルエーテル−co−無水マレイン酸)コポリ
マー、エチレン/VAコポリマー、スチレン/イソプレン、スチレン/エチレン
/ブチレン、スチレン/エチレン/プロピレン、スチレン/エチレン/ブチレン
/スチレン及びスチレン/ブタジエンコポリマーの化学基に由来する。好適な物
質は、例えばデュポン社(Dupont)(ELVAX(登録商標)タイプ)、BAS
F社(LUVISKOL(登録商標)タイプ)、シェル社(Shell)(KRAT
ON(登録商標)ポリマー)及びISP社(PVP、GANTREZ(登録商標
)及びGANEX(登録商標)タイプ)より入手可能である。
【0114】 ヒドロゲル形成高分子ゲル化剤 本発明の特定の実施態様では、物品は、ヒドロゲル形成高分子ゲル化剤及び水
より形成される水性ゲル、即ち「ヒドロゲル」を任意に含んでもよい。更に具体
的には、ヒドロゲルは、物品のクレンジング成分又は治療有益成分の範囲内に含
有される。水性ゲルが存在する場合、物品は、非水溶性基材の質量に対して、ヒ
ドロゲル形成高分子ゲル化剤を、乾燥質量換算で、好ましくは約0.1質量%〜
約100質量%、更に好ましくは約3質量%〜約50質量%、最も好ましくは約
5質量%〜約35質量%含む。 一般に、本発明のヒドロゲル形成高分子ゲル化剤材料は、水溶性又は加水分解
に際して水溶性になる重合可能な不飽和酸含有モノマーより調製される、少なく
とも部分的に架橋したポリマーである。これらの材料としては、少なくとも1つ
の炭素−炭素オレフィン性二重結合を含むオレフィンによる不飽和酸及び無水物
等の(これらに限定されないが)、少なくとも1つの親水性基を有するモノエチ
レン性不飽和化合物が挙げられる。これらのモノマーに関しては、水溶性とは、
モノマーが25℃の脱イオン水に、少なくとも0.2%程度、好ましくは少なく
とも1.0%程度、溶解することを意味する。
【0115】 重合に際し、上述したようなモノマー単位は、一般に、酸含有モノマーの重合
性ゲル化剤材料(乾燥ポリマー質量基準)の、約25モル%〜99.99モル%
、更に好ましくは約50モル%〜99.99モル%、最も好ましくは少なくとも
約75モル%構成する。 本発明におけるヒドロゲル形成高分子ゲル化剤は、好ましくは得られるポリマ
ーが約140℃未満のガラス転移温度(Tg)を示さないような充分な程度に部
分的に架橋しており、したがって、本明細書で用いられる「ヒドロゲル形成高分
子ゲル化剤」という用語は、このパラメータに適合するポリマーを意味する。好
ましくは、ヒドロゲル形成高分子ゲル化剤は、Tgが約180℃未満ではなく、
更に好ましくは、約300℃以上の温度において、Tgはポリマーの分解温度を
超えていない。Tgは、5mg以下のサンプルを用い、20.0℃/分の加熱速
度で実施される、示差走査熱量測定(DSC)によって測定することができる。
Tgは、DSC熱容量曲線上のガラス転移に対応する熱流変化の開始及び終了の
中点として算出される。Tgを決定するためにDSCを使用することは当該技術
分野において周知であり、B.キャッセル(B.Cassel)及びM.P.ディビト(
M.P.DiVito)著「正確な熱力学データ及び反応速度データを得るためのDSCの
利用(Use of DSC To Obtain Accurate Thermodynamic and Kinetic Data)」、
アメリカンラボラトリー、1994年1月、1419頁、及びB.ウンダーリヒ
(B.Wunderlich)著「熱力学的分析(Thermal Analysis)」アカデミックプレス
社(Academic Press,Inc.)、1990年に記載されている。
【0116】 ヒドロゲル形成高分子物質は、吸収性が高いことが特徴であり、吸収した状態
又は「ゲル」状態で水を保持することができる。本発明の好ましいヒドロゲル形
成高分子ゲル化剤は、ゲル化剤1g当たり少なくとも約40g、好ましくは少な
くとも約60g/g、更に好ましくは少なくとも約80g/gの水(脱イオン化
)を吸収することができる。本明細書において「吸収容量」というこれらの値は
、上述の吸収容量「ティーバッグ」試験の操作に従って定量することができる。 本発明のヒドロゲル形成高分子ゲル化剤は、一般に、少なくとも部分的に架橋
している。好適な架橋剤は当業者に周知であり、例えば、(1)少なくとも2つ
の重合可能な二重結合を有する化合物;(2)少なくとも1つの重合可能な二重
結合及び少なくとも1つの酸含有モノマー物質と反応する官能基を有する化合物
;(3)少なくとも2つの酸含有モノマー物質と反応する官能基を有する化合物
;及び(4)イオン性架橋を形成することができる多価金属化合物が挙げられる
【0117】 少なくとも2つの重合性二重結合を有する架橋剤としては、(i)ジビニルベ
ンゼン及びジビニルトルエン等のジ−又はポリビニル化合物;(ii)例えば、
エチレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン、又はポリオキシエ
チレングリコールのようなポリオールのジ又はトリアクリル酸エステルを含む、
ポリオールと不飽和モノ又はポリカルボン酸のジ又はポリエステル;(iii)
N,N−メチレンビスアクリルアミド等のビスアクリルアミド;(iv)ポリイ
ソシアネートを水酸基含有モノマーと反応させることによって得ることができる
カルバミルエステル;(v)ポリオールのジ−又はポリアリルエーテル;(vi
)フタル酸ジアリル、アジピン酸ジアリル等の、ポリカルボン酸のジ−又はポリ
アリルエステル;(vii)ポリエチレングリコールモノアリルエーテルのアク
リル酸エステルのような、ポリオールのモノアリルエステルと、不飽和モノ又は
ポリカルボン酸のエステル;(viii)ジ−又はトリアリルアミンが挙げられ
る。
【0118】 少なくとも1つの重合可能な二重結合及び少なくとも1つの酸含有モノマー物
質と反応する官能基を有する架橋剤としては、N−メチロールアクリルアミド、
グリシジルアクリレート等が挙げられる。少なくとも2つの酸含有モノマー物質
と反応する官能基を有する好適な架橋剤としては、グリオキサール;エチレング
リコール及びグリセロール等のポリオール;アルキレンジアミンのようなポリア
ミン(例えば、エチレンジアミン)、ポリアルキレンポリアミン、ポリエポキシ
ド、ジ−又はポリグリシジルエーテル等が挙げられる。イオン性架橋を形成する
ことができる好適な多価金属架橋剤としては、例えば、酸化カルシウム及び二酢
酸亜鉛等の、アルカリ土類金属(例えば、カルシウム、マグネシウム)及び亜鉛
の酸化物、水酸化物及び弱酸塩(例えば、炭酸塩、酢酸塩等)が挙げられる。
【0119】 前述のタイプの架橋剤の多くは、米国特許第4,076,663号(マスダ(
Masuda)ら、1978年2月28日発行)及び米国特許第4,861,539号
(アレン(Allen)ら、1989年8月29日発行)に詳細が記載されており、
その両方を参考として引用し本明細書に組み入れる。好ましい架橋剤としては、
ポリオールのモノアリルエステルとの不飽和モノ−又はポリカルボン酸のジ−又
はポリエステル、ビスアクリルアミド、及びジ−又はトリアリルアミンが挙げら
れる。特に好ましい架橋剤の具体例としては、N,N’−メチレンビスアクリル
アミド及びトリメチロールプロパントリアクリレートが挙げられる。 架橋剤は、一般には、得られるヒドロゲル形成高分子物質の約0.001モル
%〜5モル%を構成する。より一般的には、架橋剤は、本発明において用いられ
るヒドロゲル形成高分子物質の約0.01モル%〜3モル%を構成する。
【0120】 本発明のヒドロゲル形成高分子ゲル化剤は、部分的中和型で用いられてもよい
。本発明の目的のため、このような物質は、ポリマーを形成するのに用いられる
モノマーの少なくとも25モル%、好ましくは少なくとも50モル%が塩基で中
和されている酸基含有モノマーである場合には、部分的に中和されていると考え
られる。好適な中和塩基陽イオンとしては、アルカリ及びアルカリ土類金属の水
酸化物(例えば、KOH、NaOH)、アンモニウム、置換アンモニウム、及び
アミノアルコール(例えば、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオー
ル、ジエタノールアミン、及び2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール)等
のアミンが挙げられる。使用された総モノマーにおいて、中和された酸基含有モ
ノマーのこのパーセントは本明細書では「中和度」として称される。中和度は好
ましくは98%を超えない。 本発明への使用に好適なヒドロゲル形成性ポリマーゲル化剤は当業者には周知
であり、例えば、米国特許第4,076,663号(マスダ(Masuda)ら、19
78年2月28日発行);米国特許第4,062,817号(ウェスタマン(We
sterman)、1977年12月13日発行);米国特許第4,286,082号
(ツバキモト(Tsubakimoto)ら、1981年8月25日発行);米国特許第5
,061,259号(ゴールドマン(Goldman)ら、1991年10月29日発
行)、及び米国特許第4,654,039号(ブラント(Brandt)ら、1987
年3月31日発行)に記載されており、それらのそれぞれを参考として引用しそ
のすべてを本明細書に組み入れる。
【0121】 本発明への使用に好適なヒドロゲル形成性ポリマーゲル化剤は、更に米国特許
第4,731,067号(ル−カック(Le-Khac)、1988年3月15日発行
)、米国特許第4,743,244号(ル−カック(Le-Khac)、1988年5
月10日発行)、米国特許第4,813,945号(ル−カック(Le-Khac)、
1989年3月21日発行)、米国特許第4,880,868号(ル−カック(
Le-Khac)、1989年11月14日発行)、米国特許第4,892,533号
(ル−カック(Le-Khac)、1990年1月9日発行)、米国特許第5,026
,784号(ル−カック(Le-Khac)、1991年6月25日発行)、米国特許
第5,079,306号(ル−カック(Le-Khac)、1992年1月7日発行)
、米国特許第5,151,465号(ル−カック(Le-Khac)、1992年9月
29日発行)、米国特許第4,861,539号(アレン(Allen)、ファラー
(Farrer)、及びフレッシャー(Flesher)、1989年8月29日発行)、及
び米国特許第4,962,172号(アレン(Allen)、ファラー(Farrer)、
及びフレッシャー(Flesher)、1990年10月9日発行)に記載されており
、それらのそれぞれを参考として引用しそのすべてを本明細書に組み入れる。
【0122】 粒子形態の好適なヒドロゲル形成高分子ゲル化剤は、米国ヴァージニア州ポー
ツマスのヘキスト・セラニーズ社(Hoechst Celanese Corporation)(サンウェ
ット(Sanwet)(商標)超吸収ポリマー)、日本の日本触媒(アクアリック(Aq
ualic)(商標)、例えば、L−75、L−76)及び米国ミシガン州ミッドラ
ンド(Midland)のダウ・ケミカル社(Dow Chemical Company)(ドライ・テッ
ク(Dry Tech)(商標))より市販されている。 繊維形態のヒドロゲル形成高分子ゲル化剤は、米国マサチューセッツ州レオミ
ンスター(Leominster)のキャメロット・テクノロジー社(Camelot Technologi
es Inc.)(ファイバーソーブ)(商標)、例えば、SA7200H、SA72
00M、SA7000L、SA7000、及びSA7300)より市販されてい
る。
【0123】 また本発明の物品は、他の親水性ゲル化剤をも含んでもよい。これらとしては
、セルロースエーテル(例えば、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、ポリビニルピロリドン、ポリビニ
ルアルコール、グアーガム、ヒドロキシプロピルグアーガム及びキサンタンゴム
等の、種々の他の水溶性又はコロイド性水溶性ポリマーのみならず、Tgが14
0℃未満であるような比較的架橋度の低いこと以外は、上述したようなカルボン
酸含有ポリマーが挙げられる。これらの追加的親水性ゲル化剤の中で好ましいも
のは、酸含有ポリマー、特にカルボン酸含有ポリマーである。特に好ましいもの
は、多価アルコールのポリアルケニルポリエーテルと及び任意成分としてアクリ
レートエステル又は多官能ビニリデンモノマーとを架橋したアクリル酸の水溶性
ポリマーを含むものである。
【0124】 本発明で有用な好ましいコポリマーは、アクリル酸、メタクリル酸及びエタク
リル酸から成る群から選択される、オレフィン性不飽和のカルボキシルモノマー
を95〜99質量パーセント含有するモノマー混合物;約1〜約3.5質量パー
セントの下記式のアクリレートエステル:
【0125】
【化8】
【0126】 式中、Rは、10〜30の炭素原子を含有するアルキル基であり、且つR1は、
水素、メチル又はエチルである;及び親多価アルコールは少なくとも3個の炭素
原子及び少なくとも3個のヒドロキシル基を含有する、分子当り1より多いアル
ケニルエーテル基を含有する多価アルコールの重合可能な架橋ポリアルケニルポ
リエーテル0.1〜0.6質量パーセントのポリマーである。
【0127】 好ましくは、これらのポリマーは、約96〜約97.9質量%のアクリル酸、
及び約2.5〜約3.5質量%のアクリル酸エステルであって、アルキル基が炭
素原子数12〜22であるものを含み、R1はメチルであり、最も好ましくは、
アクリル酸エステルはステアリルメタクリレートである。好ましくは、架橋ポリ
アルケニルポリエーテルモノマーの量は約0.2〜0.4質量%である。好まし
い架橋ポリアルケニルポリエーテルモノマーは、アリルペンタエリスリトール、
トリメチロールプロパンジアリルエーテル又はアリルスクロースである。これら
のポリマーは、米国特許第4,509,949号(ホアン(Huang)ら、198
5年4月5日発行)に完全に記載されており、この特許を参考として引用し本明
細書に組み入れる。
【0128】 本発明において有用なその他の好ましいコポリマーは、少なくとも2つのモノ
マー成分を含むポリマーであり、一方はモノマーのオレフィン性不飽和カルボン
酸であり、他方は多価アルコールのポリアルケニル、ポリエーテルである。追加
的モノマー物質は、所望により、主たる割合でモノマー混合物中に存在していて
もよい。 これらのカルボン酸ポリマーの製造に有用な第一のモノマー成分は、少なくと
も1つの活性化炭素−炭素オレフィン性二重結合、及び少なくとも1つのカルボ
キシル基を含む、オレフィン性不飽和カルボン酸である。好ましいカルボン酸モ
ノマーは、以下の一般構造を有するアクリル酸である。
【0129】
【化9】
【0130】 式中、R2は、水素、ハロゲン、及びシアノゲン基(−C=N)、一価のアルキ
ル基、一価のアルカリール基及び一価のシクロ脂肪族基から成る群から選択され
る置換基である。この群の中で、アクリル、メタクリル、及びエタクリル酸が最
も好ましい。別の有用なカルボン酸モノマーは、無水マレイン酸又はマレイン酸
である。使用される酸の量は、約95.5〜約98.9質量%である。
【0131】 これらのカルボン酸ポリマー製造に有用な第二のモノマー成分は、オレフィン
性二重結合が末端メチレン基:CH2=C<に連結して存在するアルケニル基等
のアルケニルエーテル基を、1分子当たり1より多く有するポリアルケニルポリ
エーテルである。 ポリマー中に存在してもよい追加的モノマー物質としては、例えば、ブタジエ
ン、イソプレン、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン、アリルアクリレート
等の、少なくとも2つの末端CH2<基を含む多官能ビニリデンモノマーが挙げ
られる。これらのポリマーは、米国特許第2,798,053号(ブラウン(Br
own)ら、1957年7月2日発行)に完全に記載されており、それを参考とし
て引用しすべてを本明細書に組み入れる。
【0132】 本発明で有用なカルボン酸コポリマーの例としては、カルボマー(Carbomer)
934、カルボマー(Carbomer)941、カルボマー(Carbomer)950、カル
ボマー(Carbomer)951、カルボマー(Carbomer)954、カルボマー(Carb
omer)980、カルボマー(Carbomer)981、カルボマー(Carbomer)134
2、アクリレート/C10〜30、アルキルアクリレート架橋ポリマー(カルボ
ポール(Carbopol)934、カルボポール(Carbopol)941、カルボポール(
Carbopol)950、カルボポール(Carbopol)951、カルボポール(Carbopol
)954、カルボポール(Carbopol)980、カルボポール(Carbopol)981
、カルボポール(Carbopol)1342、及びペムレン(Pemulen)シリーズとし
て、各々B.F.グッドリッチ(B.F.Goodrich)より入手可能)が挙げられる。
【0133】 本発明で有用なその他のカルボン酸コポリマーには、登録商標ホスタセレン(
Hostaceren)PN73のもとでヘキスト・セラニーズ・コーポレーション(Hoec
hst Celanese Corporation)から販売されているアクリル酸/アクリルアミドコ
ポリマーのナトリウム塩が挙げられる。また、登録商標HYPANヒドロゲルの
もとでリポケミカル社(Lipo Chemicals Inc.)から販売されているヒドロゲル
ポリマーも挙げられる。これらのヒドロゲルは、カルボキシル、アミド、及びア
ミジン等の種々の他のペンダント基を有するC−C主鎖上の硝酸塩の結晶性プリ
ック(plicks)より成る。一例としては、リポ・ケミカル社(Lipo Chemicals I
nc.)より入手可能なポリマー粉体である、ハイパン(HYPAN)SA100Hが挙
げられる。 これらのポリマーの酸性基を中和するのに用いる中和剤としては、前述のもの
が挙げられる。
【0134】 陽イオン系界面活性剤 陽イオン系界面活性剤は、代表的には非発泡性界面活性剤として分類されるが
、本発明の物品の所望の利益に否定的な影響を与えないならば、本発明の物品に
使用してもよい。 ここで有用な陽イオン系界面活性剤の非限定的な例は、マカッチャン(McCutc
heon)著の「クレンジング剤と乳化剤(Detergents and Emulsifiers)」、北ア
メリカ版(1986年)、アルレッド・パブリッシング・コーポレーション(al
lured Publishing Corporation)より出版;及びマカッチャン(McCutcheon)著
の「機能性物質(Functional Materials)」北アメリカ版(1992);に開示
されており、これらは両者とも、全て参考として本明細書に組み入れる。 ここで有用な陽イオン界面活性剤の非限定的な例には、次式のような陽イオン
アルキルアンモニウム塩が挙げられる: R1234+- 式中R1は、約12個〜約18個の炭素原子を持つアルキル基、又は約12個〜
約18個の炭素原子を持つ芳香族基、アリール基又はアルカリル基から選択され
;R2、R3、及びR4は、水素、約1個〜約18個の炭素原子を持つアルキル基
、又は約12個〜約18個の炭素原子を持つ芳香族基、アリール基又はアルカリ
ル基から別々に選択する;Xは、陰イオンで、塩化塩、臭化塩、ヨウ化塩、酢酸
塩、リン酸塩、硝酸塩、硫酸塩、メチル硫酸、硫酸エチル、トシラート、乳酸塩
、クエン酸塩、グリコール、及びこれらの混合物から成る群から選択される。更
に、アルキル基はまた、エーテル結合又は水酸基又はアミノ基の置換基も含有す
ることができる(例えば、アルキル基がポリエチレングリコール及びポリプロピ
レングリコール部分を含有することができる)。
【0135】 より好ましくは、R1は、炭素原子数約12〜約18のアルキル基であり;R2 は、水素又は炭素原子数約1〜約18のアルキル基から選択され;R3及びR4
、水素又は炭素原子数約1〜約3のアルキル基から独立して選択され;且つ、X
は前の段落で述べたとおりである。 最も好ましくは、R1は、炭素原子数約12〜約18のアルキル基であり;R2 、R3、及びR4は、水素又は炭素原子数約1〜約3のアルキル基から選択され;
且つ、Xは前述のとおりである。 あるいは、その他の有用な陽イオン系界面活性剤は、アミノ−アミドを含み、
その際、上の構造R1が代わりにR5CO−(CH2n−となり、式中、R5は、
約12個〜約22個の炭素原子を持つアルキル基であり、nは、約2〜約6、更
に好ましくは約2〜約4、及び最も好ましくは約2〜約3の整数である。このよ
うな陽イオン乳化剤の非限定的な例には、ステアルアミドプロピルPG−ジモニ
ウムクロリドホスフェート、ステアルアミドプロピルエチルジモニウムエトサル
フェート、ステアルアミドプロピルジメチル(ミリスチルアセテート)塩化アン
モニウム、ステアルアミドプロピルジメチルセテアリルアンモニウムトシラート
、ステアルアミドプロピルジメチル塩化アンモニウム、ステアルアミドプロピル
ジメチル乳酸アンモニウム、及びそれらの混合物が包含される。
【0136】 四級アンモニウム塩の陽イオン界面活性剤の非限定的な例としては、セチル塩
化アンモニウム、セチル臭化アンモニウム、ラウリル塩化アンモニウム、ラウリ
ル臭化アンモニウム、ステアリル塩化アンモニウム、ステアリル臭化アンモニウ
ム、セチルジメチル塩化アンモニウム、セチルジメチル臭化アンモニウム、ラウ
リルジメチル塩化アンモニウム、ラウリルジメチル臭化アンモニウム、ステアリ
ルジメチル塩化アンモニウム、ステアリルジメチル臭化アンモニウム、セチルト
リメチル塩化アンモニウム、セチルトリメチル臭化アンモニウム、ラウリルトリ
メチル塩化アンモニウム、ラウリルトリメチル臭化アンモニウム、ステアリルト
リメチル塩化アンモニウム、ステアリルトリメチル臭化アンモニウム、ラウリル
ジメチル塩化アンモニウム、ステアリルジメチルセチルジタロージメチル塩化ア
ンモニウム、ジセチル塩化アンモニウム、ジセチル臭化アンモニウム、ジラウリ
ル塩化アンモニウム、ジラウリル臭化アンモニウム、ジステアリル塩化アンモニ
ウム、ジステアリル臭化アンモニウム、ジセチルメチル塩化アンモニウム、ジセ
チルメチル臭化アンモニウム、ジラウリルメチル塩化アンモニウム、ジラウリル
メチル臭化アンモニウム、ジステアリルメチル塩化アンモニウム、ジステアリル
ジメチル塩化アンモニウム、ジステアリルメチル臭化アンモニウム及びこれらの
混合物から成る群から選択されるものが挙げられる。更に四級アンモニウム塩と
しては、C12〜C22のアルキル炭素鎖がタロー脂肪酸又はココナッツ脂肪酸
に由来するものが挙げられる。「タロー」という用語は、一般にC16〜C18
の範囲でアルキル鎖の混合物を持つような、タロー脂肪酸(通常水素付加された
タロー脂肪酸)に由来するアルキル基のことをいう。「ココナッツ」という用語
は、一般にC12〜C14の範囲でアルキル鎖の混合物を持つような、ココナッ
ツ脂肪酸に由来するアルキル基のことをいう。タローやココナッツに由来するよ
うな四級アンモニウム塩の例としては、ジタロージメチル塩化アンモニウム、ジ
タロージメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジ(水素添加タロー)ジメチ
ル塩化アンモニウム、ジ(水素添加タロー)ジメチル酢酸アンモニウム、ジタロ
ージプロピルリン酸アンモニウム、ジタロージメチル硝酸アンモニウム、ジ(コ
コナッツアルキル)ジメチル塩化アンモニウム、ジ(ココナッツアルキル)ジメ
チル臭化アンモニウム、タロー塩化アンモニウム、ココナッツ塩化アンモニウム
、ステアルアミドプロピル塩化PG−ジモニウムホスフェート、ステアルアミド
プロピルエチルジモニウムエソサルフェート、ステアルアミドプロピルジメチル
(ミリスチルアセテート)塩化アンモニウム、ステアルアミドプロピルジメチル
セテアリルアンモニウムトシラート、ステアルアミドプロピルジメチル塩化アン
モニウム、ステアルアミドプロピルジメチル乳酸アンモニウム、及びこれらの混
合物が挙げられる。
【0137】 本明細書で有用な好ましい陽イオン界面活性剤には、ジラウリルジメチル塩化
アンモニウム、ジステアリルジメチル塩化アンモニウム、ジミリスチルジメチル
塩化アンモニウム、ジパルミチルジメチル塩化アンモニウム、ジステアリルジメ
チル塩化アンモニウム、及びこれらの混合物から成る群から選択されたものが包
含される。
【0138】 キレート剤 本発明の物品は、安全且つ有効量のキレート剤、又はキレート化剤をも含んで
もよい。本明細書で用いる「キレート剤」又は「キレート化剤」とは、金属イオ
ンが容易に化学反応に加わったり、化学反応を触媒したりしないように、錯体を
形成することによって系から金属イオンを除くことができる活性物質を意味する
。キレート化剤が包含されることは、角質層における過度の鱗屑又は組織変化の
一因となるような紫外線照射から、及び皮膚の損傷を起こし得るようなその他の
環境化学物質から保護するために特に有用である。 安全且つ有効量のキレート化剤を、主題発明の組成物に加えてもよく、好まし
くは組成物の約0.1質量%〜約10質量%、更に好ましくは約1質量%〜約5
質量%加えてもよい。本明細書で有用なキレート剤の代表例は、ビセット(Biss
ett)らの米国特許第5,487,884号(1996年1月30日発行);ブ
ッシュ(Bush)らの国際公開第91/16035号(1995年10月31日公
開;及びブッシュ(Bush)らの国際公開第91/16034号(1995年10
月31日公開)に開示されている。主題の発明の組成物に有用で好ましいキレー
ト剤はフリルジオキシム、及びそれらの誘導体である。
【0139】 フラボノイド 本発明の物品は、任意にフラボノイド化合物を含んでもよい。フラボノイドは
米国特許第5,686,082号及び第5,686,367号に広範に開示され
ており、これらは両者とも参考として本明細書に組み入れる。本発明で使用する
のに適しているフラボノイドは、非置換フラバノン、モノ−置換フラバノン及び
これらの混合物から成る群から選択されるフラバノン;非置換カルコン、モノ−
置換カルコン、ジ−置換カルコン、トリ−置換カルコン及びこれらの混合物から
成る群から選択されるカルコン;非置換フラボン、モノ−置換フラボン、ジ−置
換フラボン及びこれらの混合物から成る群から選択されるフラボン;1つ又はそ
れより多くのイソフラボン;非置換クマリン、モノ−置換クマリン、ジ−置換ク
マリン及びこれらの混合物から成る群から選択されるクマリン;非置換クロモン
、モノ−置換クロモン、ジ−置換クロモン及びこれらの混合物から成る群から選
択されるクロモン;1つ又はそれより多くのジクマロール;1つ又はそれより多
くのクロマノン;1つ又はそれより多くのクロマノール;これらの異性体(例え
ばシス/トランス異性体);及びこれらの混合物である。本明細書で使用する「
置換した」という用語は、フラボノイドの1つ又はそれより多くの水素原子が独
立して、ヒドロキシル、C1〜C8アルキル、C1〜C4アルコキシル、O−グ
リコシド等又はこれら置換基の混合で置換されているフラボノイドを意味する。
【0140】 好適なフラボノイドの例としては、非置換フラバノン、モノヒドロキシフラバ
ノン(例えば、2’−ヒドロキシフラバノン、6−ヒドロキシフラバノン、7−
ヒドロキシフラバノン等)、モノアルコキシフラバノン(例えば、5−メトキシ
フラバノン、6−メトキシフラバノン、7−メトキシフラバノン、4’−メトキ
シフラバノン等)、非置換カルコン(特に非置換トランスカルコン)、モノヒド
ロキシカルコン(例えば、2’−ヒドロキシカルコン、4’−ヒドロキシカルコ
ン等)、ジヒドロキシカルコン(例えば、2’,4−ジヒドロキシカルコン、2
’,4’−ジヒドロキシカルコン、2,2’−ジヒドロキシカルコン、2’,3
−ジヒドロキシカルコン、2’,5’−ジヒドロキシカルコン等)、及びトリヒ
ドロキシカルコン(例えば、2’,3’,4’−トリヒドロキシカルコン、4,
2’,4’−トリヒドロキシカルコン、2,2’,4’−トリヒドロキシカルコ
ン等)、非置換フラボン、7,2’−ジヒドロキシフラボン、3’,4’−ジヒ
ドロキシナフトフラボン、4’−ヒドロキシフラボン、5,6−ベンゾフラボン
、及び7,8−ベンゾフラボン、非置換イソフラボン、ダイゼイン(daidzein)
(7,4’−ジヒドロキシイソフラボン)、5,7−ジヒドロキシ−4’−メト
キシイソフラボン、大豆イソフラボン(大豆由来の抽出混合物)、非置換クマリ
ン、4−ヒドロキシクマリン、7−ヒドロキシクマリン、6−ヒドロキシ−4−
メチルクマリン、非置換クロモン、3−ホルミルクロモン、3−ホルミル−6−
イソプロピルクロモン、非置換ジクマロール、非置換クロマノン、非置換クロマ
ノール、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0141】 本発明に使用するのに好ましいものは、非置換フラバノン、メトキシフラバノ
ン、非置換カルコン、2’,4−ジヒドロキシカルコン及びこれらの混合物であ
る。最も好ましいものは、非置換フラバノン、非置換カルコン(特にトランス異
性体)及びこれらの混合物である。 これらは、合成物質であるか又は天然由来(例えば、植物)からの抽出物とし
て得ることができる。天然由来の物質を更に誘導化することもできる(例えば、
天然由来物から抽出後に製造されるグリコシド、エステル又はエーテル誘導体)
。本発明で有用なフラボノイド化合物は、多数の供給元、例えば、インドファイ
ン・ケミカル社(Indofine Chemical Company,Inc.)(米国ニュージャージー州
サマービル)、ステラロイズ社(Steraloids,Inc.)(米国ニューハンプシャー
州ウィルトン)及びアルドリッチ・ケミカル社(Aldrich Chemical Company))
,Inc.)(米国ウィスコンシン州ミルウォーキー)から市販されている。 上記フラボノイド化合物の混合物を使用してもよい。 本明細書に記載したフラボノイド化合物は、本発明中では、好ましくは約0.
01%〜約20%まで、更に好ましくは約0.1%〜約10%まで、そして最も
好ましくは約0.5%〜約5%までの濃度で存在している。
【0142】 ステロール 本発明の物品は、安全且つ有効量の1又はそれより多くのステロール化合物を
含んでもよい。有用なステロール化合物の例としては、シトステロール、スチグ
マステロール、カンペステロール、ブラシカステロール(brassicasterol)、ラ
ノステロール、7−デヒドロコレステロール、及びこれらの混合物が挙げられる
。これらは、合成由来のもの、又は天然供給源由来のもの、例えば、植物由来の
ものからの抽出ブレンド物(例えば、フィトステロール)であり得る。
【0143】 抗セルライト剤 本発明の物品は、安全且つ有効量の抗セルライト剤をも含んでもよい。好適な
剤としては、キサンチン化合物(例えば、カフェイン、テオフィリン、テオブロ
ミン、及びアミノフィリン)を挙げてもよいが、これらに限定されない。
【0144】 皮膚ライトニング剤 本発明の物品は皮膚ライトニング剤を含んでもよい。使用する際は、組成物は
、組成物の質量の、好ましくは約0.1質量%〜約10質量%、更に好ましくは
約0.2質量%〜約5質量%、更に好ましくは約0.5質量%〜約2質量%の皮
膚ライトニング剤を含む。好適な皮膚ライトニング剤としては、コウジ酸、アル
ブチン、アスコルビン酸及びこれらの誘導体、例えば、アスコルビルリン酸マグ
ネシウム又はアスコルビルリン酸ナトリウム又はアスコルビルリン酸のその他の
塩等の、当業者に公知のものが挙げられる。また、本発明に用いるのに好適な皮
膚ライトニング剤として、ヒルブランド(Hillebrand)による1995年7月7
日出願の同時係属出願第08/479,935号で、1995年6月12日出願
のPCT出願番号米国95/07432に相当するもの;及びカラ・L・クバル
ネス(Kalla L.Kvalnes)、ミッシェル・A・デロング(Mitchell A.DeLong)、
バートン・J・ブラッドベリー(Barton J.Bradbury)、カーティス・B・モト
レー(Curtis B.Motley)及ジョン・D・カーター(John D.Carter)による19
95年2月24日出願の同時係属出願第08/390,152号で、1995年
3月1日出願、1995年9月8日公開のPCT出願番号米国95/02809
に相当するものに記載されたものが挙げられる。
【0145】 結合剤 本発明の物品は、任意に結合剤を含んでもよい。結合剤又は結合物質は、本発
明の物品の種々の層を互いにシールし、物品の完全な状態を維持するために有用
である。結合剤は、噴霧状、ウェブ、独立層、結合繊維等の種々の形態であって
もよいが、これらに限定されない。好適な結合剤は、ラテックス、ポリアミド、
ポリエステル、ポリオレフィン、及びこれらの組み合わせを含んでもよい。
【0146】 追加の層 他の実施態様において、本発明の物品は、第一層及び第二基材層とは独立した
別のものではあるが、ある点でこれらの層に接していると当業者が認識し得る、
1つ又はそれより多い追加の層を含んでもよい。追加の層は、物品の、クレンジ
ングする表面及び治療的に処置する表面に機械的作用を加える手、又はその他の
手段に最も近い側全体のつかみやすさを高めるのに好適である。また、追加の層
は、物品の清浄される及び治療的に処置される領域に接する側のソフトな感覚を
高めるのにも好適である。いずれの例において、これらの追加の層もまた、本発
明の物品の必須の二層に加えて引き続く番号を付した層、例えば、第三の層、第
四の層などのように呼んでよい。 好適な追加の層は、第一基材層及び第二基材層に好適であるとして上記に開示
された物質を含み得る。いずれかの追加の層に好適なその他の物質は巨視的拡張
又はエンボス加工をしているものであってもよい。本明細書で用いられる「巨視
的拡張」とは、両面が形成構造の巨視的断面に対応する表面変形の三次元形成パ
ターンを呈するように、三次元形成構造の面に適合させたウェブ、リボン、及び
フィルムをいい、パターンを含む表面変形は、目視者の眼とウェブの平面との垂
直距離が約12インチの場合、正常の裸眼(即ち、視力20/20の正常の裸眼
)で個々に識別できる。
【0147】 本明細書で用いられる「エンボス加工」とは、材料の形成構造が主に雄突起よ
り構成されるパターンを呈することを意味する。一方、「型押し」とは、材料の
形成構造が主に雌毛管網状物より構成されるパターンを呈する場合をいう。 巨視的に拡張した好ましいフィルムは、構造的な弾性様フィルムである成形フ
ィルムを含む。これらのフィルムは1996年9月10日に、ロウ(Roe)らに
発行された米国特許第5,554,145号に記載されており、その全てを参考
として引用し本明細書に組み入れる。 少なくとも1ミリメートルの厚さの追加の層への使用に好適な物質には、米国
特許第5,518,801号(チャペル(Chappell)ら、1996年5月21日
発行)に開示されるそれらのウェブ物質が含まれ、それらを参考として引用し本
明細書に組み入れるが、これらに限定されない。
【0148】 製造方法 本発明のパーソナルケア物品は、クレンジング成分を第一基材層及び/又は第
二基材層に従来の方法で追加することにより製造し、その際その方法には散布、
浸漬コーティング、スプレー、スロットコーティング、及びロール付着(例えば
、プレスロール又はキスロール)が含まれるが、これらに限定されない。第一層
及び第二層は、次いで互いの最上層に付着させる。各層は、熱、圧力、接着剤、
超音波などの従来のシーリング方法により共にシールされるが、それらに限定さ
れない。熱シール装置は設計において変化するが、ワンダー・アンダー(イリノ
イ州、シカゴのペロン(Pellon)により製造され、H.レビンソン社(Levinson
& Co.)から入手可能)として知られるポリアミド繊維性ウェブのような融点の
低い、熱でシール可能な繊維性ウェブの間に挟む層にシールが影響を及ぼさない
ような装置を、物品の効果又は利便性を変えずに本実施例及びその他の実施例の
ための層の間で使用してもよい。 治療有益成分は、ピペット操作、ピペットヘッドを調整するためにx/yテー
ブルを使用するマルチピペット操作、ジェット能力のある熱溶融アプリケータヘ
ッドを使用する(例えば、ITWダイナテック・ダイナ(Dynatec Dyna)BFシ
リーズコーティングヘッド)ビードコーティング、スロットコーティング、スク
リーン印刷、グラビア印刷、スプレー及びロール付着を含む従来の方法を介して
、第一基材層及び/又は第二基材層に加えるが、これらの方法に限定されない。 完成物品上の治療有益成分の位置により、製造段階はシール前又はシール後に
行われる。次に、シールされたシートは、消費者が使用する単位に分割される。
任意の製造工程には、物品を平坦にするカレンダー加工、乾燥、しわ形成、縮小
、引伸し、エンボス加工、あるいは他の機械的変形を含み得る。
【0149】 皮膚又は毛髪のクレンジング方法及び皮膚又は毛髪に治療的に有益な薬剤を送 達する方法 本発明は更に皮膚及び/又は毛髪のクレンジング及びコンディショニングの方
法に関する。これらの方法には以下の手順を含む:A)クレンジングに好適な物
品であって、a)以下を含む基材シート:1)第一基材層;及び2)前記第一層
に接着される第二基材層;b)前記基材シートに隣接して配置されるクレンジン
グ成分;並びにc)前記基材シートに隣接して配置される治療有益成分;を含み
、その際、前記治療有益成分が、治療有益成分1グラム当たり基材シート約50
cm2未満を占める物品を水で濡らすこと;及びB)濡らした物品により皮膚又
は毛髪に触れること;を含んでいる。この方法において、皮膚又は毛髪は、最初
に物品表面に接触してクレンジングし、次いで治療有益成分を含有したもう1つ
の表面に接触することが好ましい。本発明のもう1つの方法には:A)クレンジ
ングに好適な物品であって、a)以下を含む基材シート:1)第一基材層;及び
2)前記第一基材層にシールされ、これにより少なくとも1つのリザーバシール
を前記基材シートの少なくとも1つの表面に形成し、その際リザーバシールは形
状、デザイン、ロゴ及びそれらの組合せから成る群から選択される形態である第
二基材層;b)前記基材シートに隣接して配置されるクレンジング成分;並びに
c)前記リザーバシール内に配置される治療有益成分;を含み、その際、前記治
療有益成分が、治療有益成分1グラム当たり基材シート約50cm2未満を占め
る物品を濡らすこと;及びB)濡らした物品により皮膚又は毛髪に触れることを
含んでいる。
【0150】 出願人が治療有益性そのものを本発明の物品とともに提供し得ることを把握し
ているように、本発明のもう1つの方法は:A)以下の手順において物品が:a
)第一基材層及び第二基材層を含む基材シートであって、その際、前記第二基材
層は前記第一層に接着しており;かつb)前記基材シートに隣接して配置される
治療有益成分;を含み、その際、前記治療有益成分が、治療有益成分1グラム当
たり基材シート約50cm2未満を占める物品を濡らす手順;及びB)濡らした
物品により皮膚又は毛髪に触れる手順を含んでいる。 本発明の物品は、水で活性化され、したがって使用前に水で濡らすことを意図
したものである。本明細書で使用されるとき、「水で活性化される」は、本発明
は、水で濡らした後使用されるように乾燥した形状で消費者に提示されることを
意味する。本発明の物品が発泡性界面活性剤を含む場合、本発明の物品は水と接
触させ更に攪拌することによって、発泡するか又は「活性化される」ことがわか
っている。したがって、この物品は、水に浸すことによって、又は流水にさらす
ことによって濡らす。本発明の物品が、クレンジング成分中に発泡性界面活性剤
を含んで成る場合、物品を皮膚又は毛髪に接触させる前又は接触中に物品を機械
的に攪拌及び/又は変形することによって、物品から泡を発生させてもよい。得
られた泡は、皮膚又は毛髪をクレンジングするのに有用である。クレンジング工
程及びそれに続く水によるすすぎ工程の間に、治療又は審美的有益物質が皮膚又
は毛髪に沈着する。治療又は審美的有益物質の沈着は、1つ又はそれより多くの
沈着助剤を含ませることのみならず、基材を皮膚又は毛髪に物理的に接触させる
ことによって増加する。
【0151】
【実施例】
以下の実施例は、本発明の範囲内の実施態様を更に記載しそして説明するもの
である。以下の実施例では、成分は全て活性レベルで記載する。これらの実施例
は単に説明の目的だけで示されており、本発明の精神及び範囲から逸脱すること
なく本発明の多数の改変が可能であり、本発明を限定するものではない。 成分は化学名、又はCTFA名により識別される。
【0152】 I.クレンジング成分 実施例1 以下の方法で、本発明の物品の代表的なクレンジング成分を調製する。
【0153】 以下の成分を含有する固形石鹸53.0gmsを削る。
【0154】
【表2】
【0155】 削った固形石鹸をグリセリン(99.7%)37.0gms、水9.5gms
、及び香料0.5gmsと混合する。混合物を連続的に攪拌しながら、200°
Fに加熱する。標準的な3ロールミルで混合物を冷却粉砕し、好適な密封容器に
クレンジング成分を保管する。
【0156】 実施例2 以下の方法で、本発明の物品の代表的なクレンジング成分を調製する。 以下の成分を含有する固形石鹸40.0gmsを削る。
【0157】
【表3】
【0158】 削った固形石鹸をグリセリン(99.7質量%)45.0gms、水4.5g
ms、及び香料0.5gmsと混合する。混合物を連続的に攪拌しながら、20
0°Fに加熱する。標準的な3ロールミルで混合物を冷却粉砕し、好適な密封容
器にクレンジング成分を保管する。
【0159】 実施例3 以下の方法で、本発明の物品の代表的な粉末クレンジング成分を調製する。 以下の成分を含有する固形石鹸40.0gmsを削る。
【0160】
【表4】
【0161】 好適な密封容器に固形石鹸の薄片を保管する。
【0162】 実施例4 以下の方法で、本発明の物品の代表的な粉末クレンジング成分を調製する。 以下の成分を含有する固形石鹸40.0gmsを削る。
【0163】
【表5】
【0164】 固形石鹸の薄片を重炭酸ナトリウムと90:10の重量比でブレンドする。標
準的3ロールミルで混合物を2回粉砕する。薄片を回収し、好適な密封容器に保
管する。
【0165】 実施例5 以下の方法で、本発明の物品の代表的なクレンジング成分を調製する。実施例
2のクレンジング成分を、固形石鹸薄片の質量に対して0.1%のプロテアーゼ
酵素とブレンドする。次に、得られた混合物を、クレンジング成分の質量に対し
て2%の乾燥ヒドロコロイドのカルボキシメチルセルロースナトリウムとブレン
ドし、粉砕する。酵素含有クレンジング成分を好適な密封容器に保管する。
【0166】 実施例6 以下の成分を含有する代表的な液体クレンジング成分を調製する。
【0167】
【表6】
【0168】 実施例7 以下の方法で、本発明の物品の代表的なクレンジング成分を調製する。3/4
カップのイソプロピルアルコール(99%)と共に実施例2の石鹸削り物3ポン
ドを石鹸が溶解するまで加熱する。石鹸が溶解したら残りのアルコールを加える
。できるだけ少量の水に溶解した10オンスの砂糖を加える。茶さじ(小匙)約
4杯の染料を8オンスのグリセリンにブレンドする。そのグリセリン(99.7
%)を加える。撹拌する。薄い液体からロープ様のリボンが撹拌用具から落ちる
まで濃度が変化し、材料の一部を冷たい面に落した時固まるようになるまで加熱
を継続する。好適な容器に混合物を注いで固める。混合物は加熱すると再融解可
能であるという利点を有しており、物品を調製するのに容易な処理が可能である
【0169】 実施例8 以下の成分を含有する代表的な非催涙液体クレンジング成分を調製する。
【0170】
【表7】
【0171】 この組成物の際立った特徴は、皮膚及び眼に対する非刺激性である。
【0172】 実施例9 以下の成分を含有する代表的な液体クレンジング成分を調製する。
【0173】
【表8】
【0174】 混合物は敏感な皮膚で使用しても穏かである。
【0175】 実施例10 以下の成分を混合することにより、代表的な液体クレンジング成分を調製する
【0176】
【表9】
【0177】 実施例11 以下の成分を混合することにより代表的なクレンジング成分を調製する。
【0178】
【表10】
【0179】 実施例12 以下の成分を含有する代表的クレンジング成分を調製する。
【0180】
【表11】
【0181】 摂氏50度に混合物を加熱し、混合物が最初の質量の38%を失い、ペースト
様の濃度を有するまで連続して撹拌する。そのペーストは有利なことに基材層と
ともに容易に処理され、更に乾燥する必要がない。
【0182】 実施例13 以下の成分を含有する代表的クレンジング成分を調製する。
【0183】
【表12】
【0184】 摂氏90度にて、高速剪断混合でSEFAコットネートの中にエチレンビニル
アセテートポリマーを融解する。界面活性剤粉末及びクエン酸を加えて、混合す
る。シリコーンポリマーのマイクロビーズを加え、混合し、冷却して固定する。
組成物は再融解可能であり、容易に基材層中に浸透するか又は基材層上を被覆す
る。
【0185】 実施例14 以下の成分を含有する代表的クレンジング成分を調製する。
【0186】
【表13】
【0187】 アルコールエトキシレートを融解する。カルボン酸中に均一になるまでブレン
ドする。次に、その混合物を冷却し、使用直前まで固化する。組成物は再融解可
能であり、容易に布地の中に含浸し、または上に被覆する。
【0188】 実施例15 以下の成分を含有する代表的クレンジング成分を調製する。
【0189】
【表14】
【0190】 混合物を70℃に加熱して、ペーストのような濃度が得られるまで連続的に撹
拌する。冷却し、使用直前まで固化する。
【0191】 実施例16 以下の成分を含有する代表的クレンジング成分を調製する。
【0192】
【表15】
【0193】 穏かに撹拌しながら、均質になるまで成分を共に加熱する。
【0194】 実施例17 以下の成分を含有する代表的クレンジング成分を調製する。
【0195】
【表16】
【0196】 60℃において、成分を次の、TEA、ラウリルホスフェート、グルコースア
ミドの順で、それぞれが水に溶解するまでゆっくり加える。45℃に冷却し、前
記のように攪拌しながら、スルタイン、ポリクアテルニウム−39、及び硫酸塩
を加える。香料、防腐剤を加え、室温に冷却する。
【0197】 実施例18 以下の成分を混合することにより代表的なクレンジング成分を調製する。
【0198】
【表17】
【0199】 II.治療有益成分 実施例19〜23 以下の成分を混合することにより代表的スキンコンディショニング成分を調製
する。
【0200】
【表18】
【0201】
【表19】
【0202】1 ハンプレックス(Hamplex)TNP、ハンプシャー・ケミカル社(Hampshire Ch
emical Co.)
【0203】 実施例28〜32 以下の成分を混合することにより代表的スキンコンディショニング成分を調製
する。
【0204】
【表20】
【0205】 実施例33 以下の成分を含有する代表的なスキンコンディショニング成分を調製する。
【0206】
【表21】
【0207】 実施例34〜36 以下の成分を含有する代表的なスキンコンディショニング成分を調製する。
【0208】
【表22】
【0209】 実施例37〜41 以下の方法で、本発明の物品の代表的なコンディショニング成分を調製する。
【0210】
【表23】
【0211】 70℃に疎水相を加熱し、活性のある疎水性スキンケア成分を加えて均質にな
るまで撹拌する。親水性相成分と活性のある親水性スキンケア成分を事前に混合
し、それらを溶解又は分散するのに必要であれば穏かに加熱する。これらを徐々
に疎水相に加え、撹拌を継続する。均質化する(剪断力の高いミキサー;超音波
ホモジナイザー;又はミクロフルイディクス・コープ(Microfluidics Corp.)
のミクロフルイダイザー(Microfluidizer)のような高圧ホモジナイザー)。直
ちに基材表面に適用し、氷中又は氷水中にて迅速に室温より低く冷却する。化学
的安定性のために必要であれば窒素存在下で制御された環境にて保存する。
【0212】 実施例42〜46 実施例37〜41で記載したように、本発明の物品の代表的なコンディショニ
ング成分を調製する。
【0213】
【表24】 パフォーマレン(Performalene)400としてニューフェーズ・テクノロジー
ズ(New Phase Technologies)から入手可能
【0214】 実施例47〜51 実施例37〜41で記載したように、本発明の物品の代表的なコンディショニ
ング成分を調製する。
【0215】
【表25】 インクロメクタント(Incromectant)AQとしてクローダ社(Croda)から入
手可能
【0216】 実施例48 グリセリンを微粒子に組み入れ、次いで融解した脂質にブレンドし、保存のた
めに冷却するか、又は布に適用する。
【0217】 実施例52〜57 実施例37〜41で記載したように、本発明の物品の代表的なコンディショニ
ング成分を調製する。
【0218】
【表26】
【0219】 実施例58〜61 実施例37〜41で記載したように、本発明の物品の代表的なコンディショニ
ング成分を調製する。
【0220】
【表27】
【0221】 実施例62〜67 実施例37〜41で記載したように、本発明の物品の代表的なコンディショニ
ング成分を調製する。
【0222】
【表28】
【0223】 実施例68〜74 実施例37〜41で記載したように、本発明の物品の代表的なコンディショニ
ング成分を調製する。
【0224】
【表29】
【0225】 実施例75〜77 実施例37〜41で記載したように、本発明の物品の代表的なコンディショニ
ング成分を調製する。
【0226】
【表30】
【0227】 実施例78〜81 実施例37〜41で記載したように、本発明の物品の代表的なコンディショニ
ング成分を調製する。
【0228】
【表31】
【0229】 マイクロエマルションが形成するまで全ての成分を一緒に撹拌する。その溶解
度パラメータが最も密接に一致する相にまずスキンケア成分を加える。ワックス
を加える場合、ワックスの融点ちょうどまでゆっくり加熱し、攪拌により分散し
て布に加えるか又は室温まで冷却して保存する。
【0230】 実施例82〜83 以下の方法で、本発明の物品の代表的なコンディショニング成分を調製する。
【0231】
【表32】
【0232】 その溶解度パラメータが最も密接に一致する相にまずスキンケア成分を加える
。次いで、マイクロエマルションが形成するまで成分を全て一緒に撹拌する。基
材の表面にコートする。
【0233】 実施例84〜89 以下の方法で、本発明の物品の代表的なコンディショニング成分を調製する。
【0234】
【表33】
【0235】
【表34】
【0236】
【表35】
【0237】 65℃加熱しながら、低速羽根のミキサーにて界面活性剤と脂肪族アルコール
をブレンドする。混合しながら、熱源から外し、65℃に冷却する。陽イオン系
ポリマーを加え、均質になるまで撹拌する。撹拌しながら、A部分の残りの成分
を徐々に加える。均質にしてエマルションとしてSEFAを分散する。約6.5
のpHに達するまで濃硫酸で滴定する。A部分の組成物をトレイに広げ、本質的
に水がなくなるまで65℃を超えない温度にて好適なオーブン(真空又は対流式
)の中で乾燥することにより乾燥した混合物を調製する。乾燥したA部分成分を
B部分からのポリマーゲル化剤とブレンドし、加熱して溶解又は分散する。得ら
れた組成物を物理的ゲル化剤とブレンドする。加熱して融解し、ゲル化剤を組成
物に溶解する。基材表面に適用するか、又は室温に冷却して保存する。
【0238】 実施例90〜95 実施例84〜89で記載したように、本発明の物品の代表的なコンディショニ
ング成分を調製する。
【0239】
【表36】
【0240】
【表37】
【0241】
【表38】
【0242】 III.中間体物品 実施例96 以下の方法で代表的な皮膚クレンジング物品を調製する。 実施例11のクレンジング成分4グラムを低融点の、熱でシール可能なポリア
ミド繊維を含む透過性で可融性のウェブの一方の面に塗布する。透過性のあるウ
ェブは、ペロンによって製造され、イリノイ州、シカゴのH.レビンソン社(H.
Levinson & Co.)から入手可能なワンダー・アンダーである。約13cmx18
cmの楕円型領域にクレンジング成分を塗布する。クレンジング成分を風乾する
。ウェブと同じサイズに切断した2オンス/平方ヤードのポリエステル詰綿の層
を可融性のウェブの上に置く。ポリエステル詰綿は坪量2オンス/平方ヤードで
あり、平均直径約23ミクロンの繊維及び40ミクロンの繊維のブレンドで構成
され、少なくともその一部はけん縮している。詰綿の厚さは、5gsiで測定し
て約0.23インチである。詰綿は、約1270cfm/ft2の空気透過性及
び臨界圧約2.7cmH2Oの泡透過性を有する。詰綿は、接着剤を利用せずに
熱で接着すると考えられる。不織布の層を可融性のウェブの下に置き、物品の第
二の面を形成する。不織布は、70%のレーヨンと30%のPET繊維のスパン
レースブレンドであり、スチレン−ブタジエン接着剤で接着され、直径約2mm
の孔を形成するように水流で孔が開けられ、約70gsmの坪量を有する。物品
の形状は約122mm×160mmの楕円型である。マサチューセッツ州、ハイ
アニスのセンコープ(Sencorp)から入手可能なセンチネル(Sentinel)808
型熱シール機のような圧プラテンのシール装置を利用して、熱シール金型によっ
て格子パターンで点接着を用いて層を一緒にシールする。点接着はそれぞれ直径
約4mmに達し、均一に間隔の空いた約51個のシール点がある。物品を仕上げ
、物品の使用準備が整う。
【0243】 実施例97 以下の方法で代表的な皮膚クレンジング物品を調製する。 実施例11のクレンジング成分をコーティングヘッドを介して4本の線に連続
的に押し出して、第一の基材の片面に適用する。この4本の線は、ウェブを横切
って、横方向に測定した場合、20mm、40mm、及び20mmの間隔を各々
あけており、ウェブの各側に1対の平行線を作る。完成物品当り4.4グラムの
クレンジング成分が得られるような比率でクレンジング成分を押出す。基材は、
70%のレーヨンと30%のPET繊維のスパンレースブレンドであり、スチレ
ン−ブタジエン接着剤で接着され、直径約2mmの孔を形成するように水流で孔
が開けられ、約70gsmの坪量を有する。エアレイドした、嵩高い、低密度の
詰綿である第二のウェブを、界面活性剤の層と接触して第一の基材の上に連続的
に送る。詰綿は、30%の15デニールのPET繊維、35%の3デニールの、
PETコアとPEシースの2成分繊維、及び35%の10デニールの、同一のコ
ア・シース組成の2成分繊維のブレンドを含み、1平方メートル当り約100グ
ラムの坪量(gsm)を有する。ウェブを横切って均一に間隔を空けた直径4m
mのシール点の格子を有するドット(点)パターンをシールする超音波シール機
にウェブを連続的に送りこむ。物品当り合計約51個のシール点を有する、約1
20mm×160mmの矩形で、角の丸い個々の物品にウェブを切断する。
【0244】 IV.本発明の物品 実施例98 以下の方法で代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品
皮膚コンディショニング物品を製造する。 実施例37〜41のいずれか1つの2グラムのスキンコンディショニング成分
を、実施例96の完成物品の片面に塗布する。組成物は、熱い液体(70〜80
℃)としてピペットを使用して、そのコーティングが約6mmの直径のドットの
形態となるように上記物品に塗布する。各ドットには、約0.1gの組成物を含
み、これらのドットは、いくつかのシールする位置に配置する。
【0245】 実施例99 以下の方法で代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品
を製造する。 実施例19、20、21、22、又は23の2グラムのスキンコンディショニ
ング成分を、実施例96の完成物品の片面に塗布する。組成物は、熱い液体(6
0〜70℃)としてピペットを使用して、そのコーティングが約6mmの直径の
ドットの形態となるように上記物品に塗布する。各ドットには、約0.1gの組
成物を含み、これらのドットは、いくつかのシールする位置に配置する。
【0246】 実施例100 以下の方法で代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品
を製造する。 実施例90の2グラムのスキンコンディショニング成分を、実施例96の完成
物品の片面に塗布する。組成物は、熱い液体(60〜70℃)としてピペットを
使用して、そのコーティングが約4mmの直径のドットの形態となるように上記
物品に塗布する。各ドットには、約0.1gの組成物を含み、これらのドットは
、いくつかのシールする位置に配置する。
【0247】 実施例101 以下の方法で代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品
を製造する。 実施例58〜77のいずれか1つの2グラムのスキンコンディショニング成分
を、実施例97の完成物品の片面に塗布する。組成物は、熱い液体(70〜80
℃)として押出ジェットヘッドを使用して、そのコーティングが約6mmの直径
のドットの形態となるように上記物品に塗布する。各ドットには、約0.1gの
組成物を含み、これらのドットは、いくつかのシールする位置に配置する。
【0248】 実施例102 以下の方法で代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品
を製造する。 実施例58〜77のいずれか1つの3グラムのスキンコンディショニング成分
の半分を、実施例97の完成物品の各面に塗布する。組成物は、熱い液体(70
〜80℃)として押出ジェットヘッドを使用して、そのコーティングが約4mm
の直径のドットの形態となるように塗布する。各ドットには、約0.1gの組成
物を含み、これらのドットは、いくつかのシールする位置に配置する。
【0249】 実施例103 以下の方法で代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品
を製造する。 実施例65の2グラムのスキンコンディショニング成分を、実施例97の完成
物品の片面に塗布する。組成物を熱い液体(60〜70℃)として、押出ジェッ
トヘッドを使用して、5mm幅及び100mmの長さで、2cm離して、2本の
すじにコーティングする。
【0250】 実施例104 以下の方法で代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品
を製造する。 実施例59の4グラムのスキンコンディショニング成分の半分を、実施例97
の完成物品の各面に塗布する。組成物を熱い液体(60〜70℃)として、押出
ジェットヘッドを使用して、5mm幅及び100mmの長さで、2cm離して、
2本のすじにコーティングする。
【0251】 実施例105 以下の方法で代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品
を製造する。 実施例11のクレンジング成分をコーティングヘッドを介して4本の線に連続
的に押し出して、第一の基材の片面に塗布する。この4本の線は、ウェブを横切
って、横方向に測定した場合、20mm、40mm、及び20mmの間隔を各々
あけており、ウェブの各側に1対の平行線を作る。完成物品当り4.4グラムの
クレンジング成分が得られるような速度でクレンジング成分を押出す。基材は、
70%のレーヨンと30%のPET繊維のスパンレースブレンドであり、スチレ
ン−ブタジエン接着剤で接着され、直径約2mmの孔を形成するように水流で孔
が開けられ、約70gsmの坪量を有する。実施例19、20、21、22、又
は23のスキンコンディショニング成分を、温かい液体(60℃)としてコーテ
ィングヘッドを使用して、第二のウェブの片面に塗布する。コーティングは断続
性であり、15mmの幅で70mmの長さのコーティングで2gのスキンコンデ
ィショナーを含有するパッチを作成するが、その際それぞれの物品は1つのスキ
ンコンディショナーパッチを含有するものとする。第二のウェブは、エアレイド
した、嵩高い、低密度の詰綿である。コーティングした第二のウェブを、コーテ
ィングされた面を界面活性剤の層と接触させて第一の基材の上に連続的に送る。
詰綿は、30%の15デニールPET繊維、35%の3デニールの、芯がPET
、PEシースの2成分繊維、及び35%の10デニールの、同一のコア・シース
組成の2成分繊維のブレンドを含み、1平方メートル当り約100グラムの坪量
を有する(gsm)。ウェブは連続的に超音波シーラーに送り込まれ、シーラー
はウェブを横切って均一に間隔を空けた直径4mmのシール点の格子を有するド
ットパターンをシールする。物品当り合計約51個のシール点を有する、約12
0mm×160mmの矩形の、角の丸い個々の物品にウェブを切断する。
【0252】 実施例106 以下の方法で代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品
を製造する。 実施例59のスキンコンディショニング成分4グラムを、実施例97の完成物
品の片面に塗布する。組成物は、熱い液体(60〜70℃)として、スクリーン
印刷し、10cm2の表面積を覆う、オレイ(Olay)(登録商標)の印刷ロゴを
作成する。
【0253】 実施例107 以下の方法で代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品
を製造する。 実施例19、20、21、22、又は23のスキンコンディショニング成分2
グラムを、実施例97の完成物品の片面に塗布する。組成物は、熱い液体(60
〜70℃)として押出ジェットヘッドを使用して、そのコーティングが約4mm
の直径のドットの形態となるように上記物品の片側に塗布する。各ドットには、
約0.1gの組成物を含み、これらのドットは、いくつかのシールする位置に配
置する。
【0254】 実施例108 以下の方法で代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品
を製造する。 実施例90の2グラムのスキンコンディショニング成分を、実施例97の完成
物品の片面に塗布する。組成物は、熱い液体(60〜70℃)としてピペットを
使用して、そのコーティングが約5mmの直径のドットの形態となるように上記
物品の片面に塗布する。各ドットには、約0.1gの組成物を含み、これらのド
ットは、いくつかのシールする位置に配置する。
【0255】 実施例109 以下の方法で代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品
を製造する。 実施例11のクレンジング成分をコーティングヘッドを介して4本の線に連続
的に押し出して、第一の基材の片面に塗布する。この4本の線は、ウェブを横切
って、横方向に測定した場合、20mm、40mm、及び20mmの間隔を各々
あけており、ウェブの各側に1対の平行線を作る。完成物品当り4.4グラムの
クレンジング成分が得られるような速度でクレンジング成分を押出す。基材は、
70%のレーヨンと30%のPET繊維のスパンレースブレンドであり、スチレ
ン−ブタジエン接着剤で接着され、直径約2mmの孔を形成するように水流で孔
が開けられ、約70gsmの坪量を有する。エアレイドした、嵩高い、低密度の
詰綿である第二のウェブを、界面活性剤の層と接触して第一の基材の上に連続的
に送る。詰綿は、30%の15デニールPET繊維、35%の3デニールの、P
ETコアとPEシースの2成分繊維、及び35%の10デニールの、同一のコア
・シース組成の2成分繊維のブレンドを含み、1平方メートル当り約100グラ
ムの坪量を有する(gsm)。ウェブは連続的に超音波シーラーに送り込まれ、
シーラーはウェブを横切って均一に間隔を空けた直径4mmのシール点の格子を
有するドットパターンをシールする。約120mm×480mmの矩形で、角の
丸い個々の物品にウェブを切断する。実施例58〜77のいずれか1つのスキン
コンディショニング成分2グラムを完成物品の片面に塗布する。組成物は、熱い
液体(70〜80℃)として、押出ジェットヘッドを使用して、そのコーティン
グが約4mmの直径のドットの形態となるように塗布する。各ドットは、約0.
1gの組成物を含有し、これらのドットはシールする位置のいくつかに配置され
布の中央領域にコーティングドットのパッチを形成する。
【0256】 実施例110 以下の方法で代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品
を製造する。 実施例11のクレンジング成分をコーティングヘッドを介して4本の線に連続
的に押し出して、第一の基材の片面に塗布する。この4本の線は、ウェブを横切
って、横方向に測定した場合、20mm、40mm、及び20mmの間隔を各々
あけており、ウェブの各側に1対の平行線を作る。完成物品当り4.4グラムの
クレンジング成分が得られるような速度でクレンジング成分を押出す。基材は、
70%のレーヨンと30%のPET繊維のスパンレースブレンドであり、スチレ
ン−ブタジエン接着剤で接着され、直径約2mmの孔を形成するように水流で孔
が開けられ、約70gsmの坪量を有する。エアレイドした、嵩高い、低密度の
詰綿である第二の基材ウェブを、界面活性剤層と接触して第一の基材の上に連続
的に送る。詰綿は、30%の15デニールPET繊維、35%の3デニールの、
PETコアとPEシースの2成分繊維、及び35%の10デニールの、同一のコ
ア・シース組成の2成分繊維のブレンドを含み、1平方メートル当り約100グ
ラムの坪量を有する(gsm)。第二の基材ウェブと同じである第3の基材ウェ
ブを、それを接触して置く第二の基材の上に連続的に送る。ウェブを連続的に超
音波シーラーに送りこみ、シーラーはウェブを横切って均一に間隔を空けた直径
4mmのシール点の格子を有するドットパターンをシールする。約120mm×
90mmの矩形の、角の丸い個々の物品にウェブを切断する。実施例69のスキ
ンコンディショニング成分2グラムを、完成物品の片面に塗布する。組成物は、
熱い液体(70〜80℃)として、押出ジェットヘッドを使用して、そのコーテ
ィングが約4mmの直径のドットの形態となるように塗布する。各ドットには、
約0.1gの組成物を含み、これらのドットは、いくつかのシールする位置に配
置する。
【0257】 実施例111 以下の方法で代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品
を製造する。 実施例12のクレンジング成分4グラムを低融点の、熱でシール可能なポリア
ミド繊維で構成された透過性の可融性のウェブの一方の面に塗布する。透過性の
あるウェブは、ペロンによって製造され、イリノイ州、シカゴのH.レビンソン
社(H.Levinson & Co.)から入手可能なワンダー・アンダーである。約13cm
×18cmの楕円型領域にクレンジング成分を塗布する。クレンジング成分を風
乾する。ウェブと同じサイズに切断した2オンス/平方ヤードのポリエステル詰
綿の層を可融性のウェブの上に置く。ポリエステル詰綿は坪量2オンス/平方ヤ
ードであり、平均直径約23ミクロンの繊維及び40ミクロンの繊維のブレンド
で構成され、少なくともその一部はけん縮している。詰綿の厚さは、5gsiで
測定して約0.23インチである。詰綿は、約1270cfm/ft2の空気透
過性及び臨界圧約2.7cmH2Oの泡透過性を有する。詰綿は、接着剤を利用
せずに熱で接着すると考えられる。不織布の層を可融性のウェブの下に置き、物
品の第二の面を形成する。不織布は、70%のレーヨンと30%のPET繊維の
スパンレースブレンドであり、スチレン−ブタジエン接着剤で接着され、直径約
2mmの孔を形成するように水流で孔が開けられ、約70gsmの坪量を有する
。物品の形状は約122mm×160mmの楕円形である。マサチューセッツ州
、ハイアニスのセンコープ(Sencorp)から入手可能なセンチネル(Sentinel)
808型熱シール機のような圧プラテンの熱シール装置を利用して、熱シール金
型によって格子パターンの点接着を用いて、層を一緒にシールする。点接着はそ
れぞれ直径約4mmの大きさで、均一に間隔の空いた約51個のシール点がある
。実施例69のスキンコンディショニング成分2グラムを、完成物品の片面に塗
布する。組成物は、熱い液体(70〜80℃)として押出ジェットヘッドを使用
して、そのコーティングが約5mmの直径のドットの形態となるように塗布する
。各ドットには、約0.1gの組成物を含み、これらのドットは、いくつかのシ
ールする位置に配置する。物品を仕上げ、使用準備が整う。
【0258】 実施例112〜114 実施例1、2、及び5のクレンジング成分を用いて、代表的な皮膚クレンジン
グ物品及び皮膚コンディショニング物品を以下の方法で調製する。 界面活性剤の非存在下で層をシールするために縁及び4分割区分の間に空間を
残している、約10インチ×12インチの矩形を形成する4分割区分を有する、
低温融解の熱でシール可能な繊維を含む透過性で可融性のウェブの一方の面に、
8グラムのクレンジング成分を塗布する。透過性のウェブは、一般に裁縫用具の
流通業者から入手可能な、繊維性で、低密度のポリエチレン(LDPE又はLL
DPE)素材である。ウェブと同じサイズに切断した4オンス/平方ヤードのポ
リエステル詰綿の層を可融性ウェブの上に置く。ポリエステル詰綿は、坪量4オ
ンス/平方ヤードであり、平均直径約30ミクロンのポリエステル繊維で構成さ
れ、接着剤で結合しており、例えば、米国オハイオ州シンシナティのスターンズ
・テキスタイルズ(Stearns Textiles)よりマウンテン・ミスト・エクストラ・
ヘビー・バッティング(Mountain Mist Extra Heavy Batting)#205として
入手可能である。55%のセルロースと45%のポリエステルの水流絡合したブ
レンドであり、約65gsmの坪量を有する繊維性不織布(ニュージャージー州
、サドルリバーのテクスワイプ社(The Texwipe Company)からテクニクロス(T
echnicloth)IIとして入手可能)の層を可融性の層の下に置く。マサチューセ
ッツ州、ハイアニスのセンコープ(Sencorp)から入手可能なセンチネル(Senti
nel)808型熱シール機のような圧プラテンの熱シール装置を利用して、熱シ
ール金型によって、詰綿が融解して第一層の中に流れ込み、従って適当なシール
を形成する、通常、華氏約300度及び30psiで6〜10秒間の機械圧力シ
ールで十分である、十分な温度と圧力とともに、層を一緒に矩形の窓ガラス型に
シールする。シールは縁の周りで連続しており、幅約2mmに達するそれぞれX
方向及びY方向に窓ガラス様の十字の部位を有する。冷却後、実施例58〜77
のいずれか1つのスキンコンディショニング成分3グラムを完成物品の片面に塗
布する。組成物は、熱い液体(70〜80℃)として、押出ジェットヘッドを使
用して、そのコーティングが約7mmの直径のドットの形態となるように塗布す
る。各ドットは約0.3gの組成物を含有する。物品を仕上げ、角を丸くして、
使用直前まで保存する。
【0259】 実施例115〜116 以下の方法で、実施例3及び4の界面活性剤粉末とともに代表的な皮膚クレン
ジング物品及び皮膚コンディショニング物品を調製する。 4グラムの乾燥した界面活性剤粉末を、融点の低い、熱でシール可能な繊維で
構成される透過性のある、可融性のウェブの一方の面に塗布する。透過性のある
ウェブは、ペロンによって製造され、イリノイ州、シカゴのH.レビンソン社(
H.Levinson & Co.)から入手可能なワンダー・アンダーである。約17cm×1
9cmの楕円形の領域の上に粉末を均一に撒く。ウェブと同じサイズに切断した
2オンス/平方ヤードのポリエステル詰綿の層を可融性のウェブの上に置く。ポ
リエステル詰綿は坪量2オンス/平方ヤードであり、平均直径約23ミクロンの
繊維及び40ミクロンの繊維のブレンドで構成され、少なくともその一部はけん
縮している。詰綿の厚さは、5gsiで測定して約0.23インチである。詰綿
は、約1270cfm/ft2の空気透過性及び臨界圧約2.7cmH2Oの泡透
過性を有する。詰綿は、接着剤を利用せずに熱で接着すると考えられる。直径約
10ミクロンのポリエステル繊維を含み、その中に、約0.8cm間隔で織られ
た、繊維の直径約150ミクロンを有する織り交ぜられたポリプロピレンのスク
リムを含有する、水流で孔を開けられた第二の不織布層を調製する。第二層は、
必要とされる物品の寸法よりも大きく切断し、層のX及びYの寸法が元のサイズ
の約70%に縮み、層が、5gsiで測定すると約0.12インチの巨視的厚さ
を有するまで、約150℃の温度にて約10分間、対流式オーブンに入れる。層
は縮む前、約64gsmの巨視的平均坪量及び平均直径約0.5mmをもつ孔を
有する。第二層は可融性ウェブの下に置き、マサチューセッツ州、ヒアニスのセ
ンコープ(Sencorp)から入手可能なセンチネル型808熱シール機のような圧
プラテンの熱シール機を利用して、点接着を用いて層をともに密封し、また周囲
2mm幅を熱シール金型を用いて密封する。点接着は直径約3mmに達し、均一
に間隔を空けた約51の個々の密封点がある。物品を仕上げ、実施例30のスキ
ンコンディショニング成分2.5グラムを完成物品の片側に塗布する。組成物を
熱い液体(約50℃)として物品表面にピペットを使用して塗布し、そのコーテ
ィングがドットの形態となり、それぞれが約0.1gの組成物を含有し、これら
のドットがシールする位置のいくつかに配置されるようにする。組成物を物品の
表面にて迅速に冷却し、使用直前まで、密封し、金属加工したフィルム包装で保
存する。
【0260】 実施例117〜122 以下の方法にて実施例6、8、9、16、17、及び18の液状クレンジング
成分により代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品を調
製する。 縁及びシールする位置を避けながら窓ガラスデザインに、2グラムの固体界面
活性剤が塗布されるまで、ブラシによってコートすることにより液状界面活性剤
組成物を第一の基材の一方の面に塗布する。基材は、70%のレーヨンと30%
のPET繊維のスパンレースブレンドであり、スチレン−ブタジエン接着剤で接
着され、直径約2mmの孔を形成するように水流で孔が開けられ、約70gsm
の坪量を有する。45℃で約6時間か、又は触って乾燥する状態を確認するまで
対流式オーブンの中で基材を風乾する。エアレイドした、嵩高い、低密度の詰綿
である第二の基材を、界面活性剤層と接触して第一の基材の上に置く。詰綿は、
30%の15デニールPET繊維、35%の3デニールの、PETコアとPEシ
ースの2成分繊維、及び35%の10デニールの、同一のコア・シース組成の2
成分繊維のブレンドを含み、1平方メートル当り約100グラムに坪量を有する
(gsm)。マサチューセッツ州、ハイアニスのセンコープ(Sencorp)から入
手可能なセンチネル(Sentinel)808型熱シール機のような圧プラテンのシー
ル装置を利用して、熱シール金型によって、詰綿が融解して第一層の中に流れ込
み、従って適当なシールを形成する、通常、華氏約300度及び30psiで6
〜10秒間の機械圧力シールで十分である、十分な温度と圧力とともに、層を一
緒に矩形の窓ガラス型にシールする。シールは縁の周りで連続しており、幅約2
mmに達するそれぞれX方向及びY方向に窓ガラス様の十字の部位を有する。冷
却後に物品を仕上げ、実施例31のスキンコンディショニング成分3グラムを熱
い液体(約50℃)としてピペットを使用して、そのコーティングがドットの形
態となり、それぞれが約0.1gの組成物を含有するように物品の片側に塗布す
る。組成物を物品の表面にて迅速に冷却し、使用直前まで、密封し、金属加工し
たフィルム包装で保存する。
【0261】 実施例123〜128 実施例7の液体クレンジング成分及び実施例24〜29のスキンコンディショ
ニング成分を用いて以下の方法で、代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コン
ディショニング物品を調製する。 エアレイドした、嵩高い、密度の低い詰綿である、動いている第一のウェブの
上に界面活性剤の4つのストリップを押出す。詰綿は、30%の15デニールP
ET繊維、35%の3デニールの、PETコアとPEシースの2成分繊維、及び
35%の10デニールの、同一のコア・シース組成の2成分繊維のブレンドを含
み、1平方メートル当り約100グラムの坪量を有し(gsm)、エアレイドさ
れ、且つ粘着剤なしで熱で接着されている。界面活性剤を融点まで加熱し、約6
5℃の容器に入れ、完成物品当たり約5グラムの組成物の最終添加割合を達成す
るために、ウェブ全体に均等間隔で、ウェブ上に連続的に4つの円筒状のストラ
ンドを計量する押出しヘッドまでポンプで送る。米国特許第4,629,643
号の成形フィルムである、微細な孔及び大型の孔が形成された第二のウェブを、
大型の孔のある雄側を詰綿及び界面活性剤のほうに向けて、第一のウェブ上に連
続的に送り出す。スキンコンディショニング成分は、さらされた詰綿表面に、完
成物品当たり3グラムの組成物の割合で5mmの幅及び10cmの長さの2本の
すじ状にコーティングする。コーティングは熱いうちに行い、物品表面で冷却さ
せ固化させる。成形フィルム側に対して適用される加熱した金属ロール及び圧力
ロールを用いて、ウェブを連続的にシールし、角の丸い120mm×160mm
の矩形に切断する。使用直前まで物品を包装する。
【0262】 実施例129〜131 実施例6の液体クレンジング成分及び実施例79、81、及び83のスキンコ
ンディショニング成分を用いて代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディ
ショニング物品を、以下の方法で調製する。 縁及びシールする位置を避けながら窓ガラスのデザインに、2グラムの固体界
面活性剤が塗布されるまで、液体界面活性剤組成物を第一の基材の片側にブラシ
で塗布する。基材は、30%の15デニールPET繊維、35%の3デニールの
、PETコアとPEシースの2成分繊維、及び35%の10デニールの、同一の
コア・シース組成の2成分繊維のブレンドを含み、エアレイドした、嵩高い、低
密度の詰綿であり、平方メートル当り約100グラムの坪量を有する(gsm)
。組成物を乾燥する。湿潤強度の高い、良好な嵩高さを示す、接着剤で接着した
セルロースのペーパータオルであって、坪量約53グラムである第二の基材を、
詰綿の界面活性剤成分にさらした面の上に載せる。有効なタオルは、プロクター
&ギャンブル社(The Procter & Gamble Company)から入手可能であり、バウン
ティ・リンス&リューズ(Bounty Rinse & Reuse)(登録商標)として販売され
ているが、それは、濡らした時、Z−方向の高さを保持し、5gsiにて厚さ約
0.047インチを示す。マサチューセッツ州、ハイアニスのセンコープ(Senc
orp)から入手可能なセンチネル(Sentinel)808型熱シール機のような圧プ
ラテンのシール装置を利用して、熱シール金型によって、適当なシールを形成す
るのに十分な温度と圧力とともに、層を一緒に矩形の窓ガラス型にシールする。
シールは縁の周りで連続しており、幅約2mmに達するそれぞれX方向及びY方
向に窓ガラス様の十字の部位を有する。物品を仕上げ、及び1.5グラムのスキ
ンコンディショニング成分を押出ジェットヘッドを使用して物品の嵩高い詰綿側
に適用し、コーティングドットを形成する。60℃でジェットヘッドに組成物を
送る。組成物のドットを、そのドットのサイズが実質的に拡大しないように、物
品表面上で迅速に乾燥する。物品を使用直前までは、密封し、金属加工したフィ
ルムで包装した状態で保存する。
【0263】 実施例132 以下の方法で代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品
を製造する。 実施例12のクレンジング成分をコーティングヘッドを介して4本の線に連続
的に押し出して、第一の基材の片面に塗布する。この4本の線は、ウェブを横切
って、横方向に測定した場合、20mm、40mm、及び20mmの間隔を各々
あけており、ウェブの各側に1対の平行線を作る。完成物品当り4.4グラムの
クレンジング成分が得られるような速度でクレンジング成分を押出す。基材は、
70%のレーヨンと30%のPET繊維のスパンレースブレンドであり、スチレ
ン−ブタジエン接着剤で接着され、直径約2mmの孔を形成するように水流で孔
が開けられ、約70gsmの坪量を有する。エアレイドした、嵩高い、低密度の
詰綿である第二の基材ウェブを、界面活性剤層と接触して第一の基材の上に連続
的に送る。詰綿は、30%の15デニールPET繊維、35%の3デニールの、
PETコアとPEシースの2成分繊維、及び35%の10デニールの、同一のコ
ア・シース組成の2成分繊維のブレンドを含み、1平方メートル当り約100グ
ラムの坪量を有する(gsm)。第二の基材ウェブと同じである第3の基材ウェ
ブを、それを接触して置く第二の基材の上に連続的に送る。ウェブを横切って均
一に間隔を空けた直径4mmのシール点の格子を有するドットパターンをシール
する超音波シール機にウェブを連続的に送りこむ。実施例78のスキンコンディ
ショニング液体は、60℃でウェブにコーティングされ、完成物品当たり約0.
5グラムの組成物を4mm×50mmの寸法の1本のすじ状に形成する。角の丸
い約120mm×90mmの個々の物品にウェブを切断し、物品は使用直前まで
包装されている。
【0264】 実施例133〜134 実施例79及び80のスキンコンディショニング成分を使用して、以下の方法
にて代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品を調製する
。 実施例2の水活性の低いクレンジング成分を1:1の比率にてアルミノ珪酸塩
(ペンシルベニア州、バレーフォージのPQコーポレーションからアドベラ(Ad
vera)401Nとして入手可能であり、水にさらした場合、発熱反応による熱を
生じる)とともに3回ロールミルする。10グラムのクレンジング成分を詰綿の
層の片面に塗布する。詰綿は、エアレイドした、嵩高い、密度の低い詰綿であり
、30%の15デニールPET繊維、35%のPETコアとPEシースの3デニ
ールの2成分繊維、及び35%の10デニールの同じコアシース組成の2成分繊
維のブレンドを含み、約100グラム/平方メータ(gsm)の坪量を有する。
界面活性剤は4つの4分画で繊維に適用され、共に約10インチ×12インチの
矩形を形成し、密封層に対して端及び4分画の間に界面活性剤の存在しない空間
を残す。水流で孔を開けられた、直径約10ミクロンのポリエステル繊維を含み
、その中に不織布の幅を横切って走る繊維直径約100ミクロン及び約1cm間
隔で織られた(接着された)幅に対して直交する繊維直径約250ミクロンを有
する織り交ぜられたスクリムを含有する第二の不織布層を調製する。かかるスク
リムはミネソタ州ミネアポリスのコンウエド・プラスティックス(Conwed plast
ics)から入手可能である。第二の不織布は、約70gsmの坪量を有し、不織
布の製造中のウェブ張力及びそれに続く張力の緩和によりやや縮んでいる。マサ
チューセッツ州、ヒアニスのセンコープ(Sencorp)から入手可能なセンチネル
型808熱シール機のような圧プラテンの熱シール機を利用して、点接着を用い
て層をともに密封し、また周囲2mm幅を熱シール金型を用いて密封する。点接
着はそれぞれ直径約3mmに達し、均一に間隔を空けた約51の個々の密封点が
ある。物品を仕上げ、スキンコンディショニング成分4グラムを物品の嵩高い詰
綿側に塗布するが、その際、60℃の組成物を、押出ジェットヘッドを使用して
、シールする位置のいくつかにドットの形態で塗布する。組成物を物品の表面に
て迅速に冷却し、使用直前まで、密封し、金属加工したフィルム包装で保存する
【0265】 実施例135〜142 実施例84〜88、93、94、及び95のスキンコンディショニング成分を
使用して、以下の方法で代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニ
ング物品を調製する。 実施例11の界面活性剤組成物4グラムを、嵩高い詰綿の全体にわたって手で
均一に広げる。詰綿は、エアレイドした、嵩高い、密度の低い詰綿であり、30
%の15デニールPET繊維、35%のPETコアとPEシースの3デニール2
成分繊維、及び35%の10デニールの同じコアシース組成の2成分繊維のブレ
ンドを含み、約100グラム/平方メータ(gsm)の坪量を有する。55%の
セルロースと45%のポリエステルの水流絡合した混合物であり、約65gsm
の坪量を有する繊維性不織布(ニュージャージー州、サドルリバーのテクスワイ
プ社(The Texwipe Company)からテクニクロス(Technicloth)IIとして入手
可能)の層を、詰綿の界面活性剤をコーティングした面の上に置く。六方晶格子
パターンで均等に間隔を持つ、反転した指抜き状の容器を有する加熱していない
プレートを用いた連結シールプレートを使用して層を一緒にシールする。指抜き
状の容器は底で約1.2cmの直径を有し、中心から中心まで約2cmの間隔を
持つ。加熱していないプレート上の窪みの間のランドエリアは、数mm内側にへ
こんで相互に連結する凹みを形成する。加熱されたプレートは、加熱されていな
いプレートのランドエリア上の凹みに正確に合致する外側のうねを有する。加熱
されたプレートはセルロース/ポリエステル基材に接触し、マサチューセッツ州
、ヒアニスのセンコープ(Sencorp)から入手可能なセンチネル型808熱シー
ル機のような圧力プラテンの熱シール機を用いて、熱シールを達成する。得られ
た完成前の物品は、詰綿側で立ち上がる顕著な凹み形状、及び物品のセルロース
/ポリエステル基材で立ち上がる更に短い窪み又は「ボタン」を有し、両側を握
り易くする。約120mmx160mmの矩形に物品を切断する。組成物が熱い
間に、1つの物品当たり3グラムのスキンコンディショニング成分をピペットで
凹み領域にのせ、冷却して固化させる。使用直前まで物品は包装されている。
【0266】 実施例143〜144 実施例91及び92のスキンコンディショニング成分を使用して、以下の方法
にて代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品を調製する
。 質量が約8グラム増加するまで120mmx160mmの第一の基材を組成物
の浴液に浸すことによって実施例16の液状クレンジング成分を第1の基材に塗
布する。基材は、30%の15デニールPET繊維、35%の3デニールの、P
ETコアとPEシースの2成分繊維、及び35%の10デニールの、同一のコア
・シース組成の2成分繊維のブレンドを含み、平方メートル当り約100グラム
の坪量を有する(gsm)詰綿である。基材を乾燥する。70%のレーヨンと3
0%のPET繊維のスパンレースブレンドであり、スチレン−ブタジエン接着剤
で接着され、直径約2mmの孔を形成するように水流で孔が開けられ、約70g
smの坪量を有する第二の基材の小片を第一の基材の上に置く。物品を横切って
均一に間隔を空けた直径4mmのシール点の格子を含むドットパターンをシール
する超音波シール機を用いて、基材を一緒にシールする。スキンコンディショニ
ング成分4グラムの半分ずつを物品の各面に、押出ジェットヘッドを使用して塗
布し、シールする位置のいくつかにドットの形態で付着させる。上記の押出ジェ
ットヘッドは60℃の熱溶融タンクから供給する。各ドットは約0.1gのコン
ディショナーを含有する。組成物を物品の表面にて迅速に乾燥し、使用直前まで
、密封し、金属加工したフィルム包装で保存する。
【0267】 実施例145〜149 実施例32〜36のスキンコンディショニング成分を使用して、以下の方法に
て代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品を調製する。 実施例11のクレンジング成分をコーティングヘッドを介して4本の線に連続
的に押し出して、第一の基材の片面に塗布する。この4本の線は、ウェブを横切
って、横方向に測定した場合、20mm、40mm、及び20mmの間隔を各々
あけており、ウェブの各側に1対の平行線を作る。完成物品当り4.4グラムの
クレンジング成分が得られるような速度でクレンジング成分を押出す。基材は、
70%のレーヨンと30%のPET繊維のスパンレースブレンドであり、スチレ
ン−ブタジエン接着剤で接着され、直径約2mmの孔を形成するように水流で孔
が開けられ、約70gsmの坪量を有する。エアレイドした、嵩高い、低密度の
詰綿である第二の基材ウェブを、界面活性剤層と接触して第一の基材の上に連続
的に送る。詰綿は、30%の15デニールPET繊維、35%の3デニールの、
PETコアとPEシースの2成分繊維、及び35%の10デニールの、同一のコ
ア・シース組成の2成分繊維のブレンドを含み、1平方メートル当り約100グ
ラムの坪量を有する(gsm)。第二の基材ウェブと同じである第3の基材ウェ
ブを、それを接触して置く第二の基材の上に連続的に送る。ウェブを横切って均
一に間隔を空けた直径4mmのシール点の格子を有するドットパターンをシール
する超音波シール機にウェブを連続的に送りこむ。スキンコンディショニング成
分は、熱いリザーバから詰め金を含んだスロットダイを通して押出し、完成物品
(片面当たり約140gsmの添加)当たりスキンコンディショニング成分3グ
ラムに相当する割合で、2本の太いすじが5mmの幅で2cm離れて基材ウェブ
の両面にコーティングされるようにスロットコーティングし、組成物が物品外側
表面で迅速に乾燥するように冷却ファンの前を横切らせる。約120mm×90
mmの矩形の、角の丸い個々の物品にウェブを切断する。
【0268】 実施例150〜170 実施例37〜57のスキンコンディショニング成分を使用して、以下の方法に
て代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品を調製する。 実施例11のクレンジング成分をコーティングヘッドを介して4本の線に連続
的に押し出して、第一の基材の片面に塗布する。この4本の線は、ウェブを横切
って、横方向に測定した場合、20mm、40mm、及び20mmの間隔を各々
あけており、ウェブの各側に1対の平行線を作る。完成物品当り4.4グラムの
クレンジング成分が得られるような速度でクレンジング成分を押出す。基材は、
70%のレーヨンと30%のPET繊維のスパンレースブレンドであり、スチレ
ン−ブタジエン接着剤で接着され、直径約2mmの孔を形成するように水流で孔
が開けられ、約70gsmの坪量を有する。エアレイドした、嵩高い、低密度の
詰綿である第二の基材ウェブを、界面活性剤を含有する層と接触して第一の基材
の上に連続的に送る。詰綿は、30%の15デニールPET繊維、35%の3デ
ニールの、PETコアとPEシースの2成分繊維、及び35%の10デニールの
、同一のコア・シース組成の2成分繊維のブレンドを含み、1平方メートル当り
約100グラムの坪量を有する(gsm)。第二の基材ウェブと同じである第3
の基材ウェブを、それを接触して置く第二の基材の上に連続的に送る。ウェブを
横切って均一に間隔を空けた直径4mmのシール点の格子を有するドットパター
ンをシールする超音波シール機にウェブを連続的に送りこむ。スキンコンディシ
ョニング成分は、熱いリザーバから押出ジェットヘッドを通して押出し、完成物
品当たりスキンコンディショニング成分3グラムに相当する割合(片面当たり約
140gsmの添加)で、基材ウェブの両面に各ドットが約0.2gのコンディ
ショナーを含有し、シールする位置に配置されるようにビードコーティングする
。次いで、物品の外側表面で組成物が迅速に冷却するように、物品を冷却ファン
の前を横切らせる。コーティング容器を連続的に混合してエマルションの安定性
を維持する。約120mm×90mmの矩形の、角の丸い個々の物品にウェブを
切断する。
【0269】 実施例171 以下の方法で代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品
を製造する。 以下の成分を含有する代表的なスキンコンディショニング成分を調製する。
【0270】
【表39】
【0271】 脂質成分を融解し、水(適用可能ならば)及び保湿剤を加え、界面活性剤を加
えて加熱を継続し、均質になるまで撹拌する。室温まで冷却して、スキンケア活
性物質及び沈着剤を加える。硫酸にてpHを約7.0に合わせる。一時的に取り
置く。 第一の基材及び第二の基材を約12インチ×9インチの矩形に切断する。第一
の基材は、70%のレーヨンと30%のPET繊維のスパンレースブレンドであ
り、スチレン−ブタジエン接着剤で接着され、直径約2mmの孔を形成するよう
に水流で孔が開けられ、約70gsmの坪量を有する。第二の基材は、30%の
15デニールPET繊維、35%の3デニールの、PETコアとPEシースの2
成分繊維、及び35%の10デニールの、同一のコア・シース組成の2成分繊維
のブレンドを含み、平方メートル当り約100グラムの坪量を有する(gsm)
詰綿である。基材は、マサチューセッツ州ハイアニスのセンコープ(Sencorp)
から入手可能なセンチネル(Sentinel)808型熱シール機のような圧プラテン
の熱シール装置を利用して、熱シール金型を用いて十分な温度・圧力で共に窓ガ
ラス型にシールされる。温度及び圧力により詰綿が融解して第1の層の中に流れ
込み、そしてそれ故に適当なシールを形成するが、その際通常は約300°F及
び30psiで6〜10秒間の機械圧力シールで十分である。シールは縁の周り
で連続しており、幅約2mmに達するそれぞれX方向及びY方向に窓ガラス様の
十字の部位を有する。冷却後、物品を約11インチX8.5インチに仕上げる。
実施例A又はBのいずれかの皮膚クレンジング成分及びコンディショニング成分
10グラムを乾燥してペーストにし、物品の表面にピペットを使用して、半分ず
つ各面に、それぞれが0.2gの組成物を含有するドットの形態になるように
塗布する。
【0272】 実施例172 以下の方法で代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品
を製造する。 以下の成分を含有する代表的なスキンコンディショニング成分を調製する。
【0273】
【表40】
【0274】 脂質成分を融解し、水(適用可能ならば)及び保湿剤を加え、界面活性剤を加
えて加熱を継続し、均質になるまで撹拌する。室温まで冷却して、スキンケア活
性物質及び沈着剤を加える。硫酸にてpHを約7.0に合わせる。一時的に取り
置く。 第一の基材及び第二の基材を約12インチ×9インチの矩形に切断する。第一
の基材は、70%のレーヨンと30%のPET繊維のスパンレースブレンドであ
り、スチレン−ブタジエン接着剤で接着され、直径約2mmの孔を形成するよう
に水流で孔が開けられ、約70gsmの坪量を有する。第二の基材は、30%の
15デニールPET繊維、35%の3デニールの、PETコアとPEシースの2
成分繊維、及び35%の10デニールの、同一のコア・シース組成の2成分繊維
のブレンドを含み、平方メートル当り約100グラムの坪量を有する(gsm)
詰綿である。基材は、マサチューセッツ州ハイアニスのセンコープ(Sencorp)
から入手可能なセンチネル(Sentinel)808型熱シール機のような圧プラテン
のシール装置を利用して、熱シール金型を用いて十分な温度・圧力で共に窓ガラ
ス型にシールされる。温度及び圧力により詰綿が融解して第1の層の中に流れ込
み、そしてそれ故に適当なシールを形成するが、その際通常は約300°F及び
30psiで6〜10秒間の機械圧力シールで十分である。シールは縁の周りで
連続しており、幅約2mmに達するそれぞれX方向及びY方向に窓ガラス様の十
字の部位を有する。冷却した後、物品を約11インチx8.5インチに仕上げ、
約70℃に維持した熱いリザーバ、ポンプ、オン−オフバルブ、マルチピペット
ヘッド、及びコーティングヘッド用のモータで動くX−Y座標制御システムを含
むプログラム可能な制御計量システムであるX−Yテーブルを使用して、実施例
C又はDのいずれかの皮膚クレンジング成分及びスキンコンディショニング成分
8グラムを物品に片面当たり4グラムずつドットコーティングする。ドットは、
約0.4gの組成物を含有し、直径は約8mmである。物品の表面で組成物を迅
速に冷却する。使用直前まで物品を包装する。
【0275】 実施例173〜175 以下の方法で代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品
を製造する。 最初に、以下の成分を含有する液体クレンジング成分を調製する。
【0276】
【表41】
【0277】 10グラムの組成物が11インチ×8.5インチの区分に加えられるまで基材
の一方の面にブラシで塗ることによってクレンジング成分を第一の基材の一方の
面に塗布する。基材は、30%の15デニールPET繊維、35%の3デニール
の、PETコアとPEシースの2成分繊維、及び35%の10デニールの、同一
のコア・シース組成の2成分繊維のブレンドを含み、約100gsmの坪量を有
する(gsm)嵩高い、低密度の詰綿である。第一の基材を乾燥する。2cm間
隔でウェブを均等に横切って間隔を空けた直径4mmのシール点の格子を含むド
ットパターンをシールする超音波シール機を用いて、第一の基材の処理されてい
ない面に第二の基材を積層する。第二の基材は、70%のレーヨンと30%のP
ET繊維のスパンレースブレンドであり、スチレン−ブタジエン接着剤で接着さ
れ、直径約2mmの孔を形成するように水流で孔が開けられ、約70gsmの坪
量を有する。実施例20のスキンコンディショニング成分は押出ジェットヘッド
を使用してリザーバより供給される熱い組成物(60〜70℃)を第二の基材の
外側表面に物品当たり約3グラムの組成物の割合でドットコーティングする。各
ドットは、約0.1gの組成物を含有し、直径は約5mmである。物品を冷却し
、使用直前まで包装する。物品は、グラム陰性及びグラム陽性の両者の微生物に
対して持続的な抗ウイルス活性、抗真菌活性及び抗細菌活性を与え、良く泡立ち
、相対的に皮膚に優しい。
【0278】 実施例176 以下の方法で代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品
を製造する。 実施例11の界面活性剤組成物4グラムを、嵩高い詰綿の全体にわたって手で
均一に広げる。詰綿は、130mm×175mmのサイズに切断された4オンス
/平方ヤードのポリエステル詰綿であり、平均直径約30ミクロンのポリエステ
ル繊維を含有し、粘着性結合されており、例えば、オハイオ州、シンシナティの
スターン・テクスチル(Stearns Textiles)からマウンテン・ミスト・エクスト
ラ・ヘビイ・バッティング#205(Mountain Mist Extra Heavy Batting)と
して入手することができる。55%のセルロースと45%のポリエステルの水流
絡合した混合物であり、65gsmの坪量を有する繊維性不織布(ニュージャー
ジー州、サドルリバーのテクスワイプ社(The Texwipe Company)からテクニク
ロス(Technicloth)IIとして入手可能)の層を、詰綿の界面活性剤をコート
した面の上に置く。六方晶格子パターンで均等に間隔を持つ、反転した指抜き状
の容器を有する加熱していないプレートを用いた連結シールプレートを使用して
層を一緒にシールする。指抜き状の容器は底で約1.2cmの直径を有し、中心
から中心まで約1.5cm離れた間隔を持つ。加熱していないプレート上の窪み
の間のランドエリアは、数mm内側にへこんで相互に連結する凹みを形成する。
加熱されたプレートは、加熱されていないプレートのうねに正確に合致する外側
の凹みを有する。加熱されたプレートはセルロース/ポリエステル基材に接触し
、マサチューセッツ州、ヒアニスのセンコープ(Sencorp)から入手可能なセン
チネル型808熱シール機のような圧力プラテンの熱シール機を用いて、熱シー
ルを達成する。得られた完成前の物品は、泡立ちを助け、また使用中、握り易く
、皮膚表面を滑らせ易くする位相配置的特徴を両面に有する。約120mm×1
60mmの矩形に物品を切断する。
【0279】 以下のように、物品と共に使用するためのスキンコンディショニング逆エマル
ションペーストを調製する:
【0280】
【表42】
【0281】 撹拌しながら、脂質可溶性成分を70℃に加熱する。激しく撹拌しながら、グ
リセリンを徐々に加える。組成物を均質化する。スキンコンディショニングの逆
性エマルションペースト3グラムを熱いまま、物品のセルロース/ポリエステル
の面のへこんだ領域のいくつかに、ドット当たり約0.2gの割合でピペットで
滴下する。組成物を半固形ペーストに急速に冷却する。使用直前まで物品は包装
されている。
【0282】 実施例177〜181 実施例20、34、39、80、及び85のスキンコンディショニング成分を
使用して、以下の方法にて代表的な皮膚コンディショニング物品を調製する。 コンディショニング成分をコーティングヘッドを介して4本のストリップに連
続的に押し出して、第一の基材の片面に塗布する。この4本のストリップはそれ
ぞれ幅5mmで、ウェブ全体を横方向に測定した場合、20mm、40mm、及
び20mmの間隔を各々あけており、ウェブの各側に1対の平行線を形成する。
完成物品当り3グラムの組成物を得る速度で組成物を押出す。基材は、70%の
レーヨンと30%のPET繊維のスパンレースブレンドであり、スチレン−ブタ
ジエン接着剤で接着され、直径約2mmの孔を形成するように水流で孔が開けら
れ、約70gsmの坪量を有する。エアレイドした、嵩高い、低密度の詰綿であ
る第二のウェブを、スキンコンディショニング成分を含有しない面で第一の基材
と接触して第一の基材の上に連続的に送る。詰綿は、30%の15デニールPE
T繊維、35%の3デニールの、PETコアとPEシースの2成分繊維、及び3
5%の10デニールの、同一のコア・シース組成の2成分繊維のブレンドを含み
、1平方メートル当り約100グラムの坪量を有する(gsm)。ウェブを横切
って均一に間隔を空けた直径4mmのシール点の格子を有するドットパターンを
シールする超音波シール機にウェブを連続的に送りこむ。物品当り合計約51個
のシール点を有する、約120mm×160mmの矩形の、角の丸い個々の物品
にウェブを切断する。
【0283】 実施例182〜186 実施例20、33、39、80、及び94のスキンコンディショニング成分を
使用して、以下の方法にて代表的な皮膚コンディショニング物品を調製する。 コンディショニング成分を、第一の基材の片側に、押出ジェットヘッドを通し
て押出すことにより塗布し、それぞれが約0.05gの組成物を含有し、直径が
約3mmであるドットを形成する。完成物品当り1.1グラムの組成物を得る速
度で組成物を押出す。基材は、70%のレーヨンと30%のPET繊維のスパン
レースブレンドであり、スチレン−ブタジエン接着剤で接着され、直径約2mm
の孔を形成するように水流で孔が開けられ、約70gsmの坪量を有する。エア
レイドされた、嵩高い、低密度の詰綿である第二のウェブを、スキンコンディシ
ョニング成分を含有しない面で第一の基材と接触して第一の基材の上に連続的に
送る。詰綿は、10%の15デニールPET繊維、50%の3デニールの、PE
TコアとPEシースの2成分繊維、及び40%の10デニールの、同一のコア・
シース組成の2成分繊維の混合物を含み、平方メートル当り約80グラム(gs
m)の坪量を有する。ウェブを横切って均一に間隔を空けた直径4mmのシール
点の格子を有するドットパターンをシールする超音波シール機にウェブを連続的
に送りこむ。物品当り合計約51個のシール点を有する、約120mm×90m
mの矩形に達する、角の丸い個々の物品にウェブを切断する。物品は、皮膚の小
さな領域、例えば、顔、肘、頸及び/又は足に塗布するのに好都合である。
【0284】 実施例187〜191 実施例20、33、39、80、及び94のスキンコンディショニング成分を
使用して、代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品を調
製する。 実施例11のクレンジング成分をコーティングヘッドを介して4本の線に連続
的に押し出して、第一の基材の片面に塗布するが、この4本の線は、ウェブを横
切って、横方向に測定した場合、20mm、40mm、及び20mmの間隔を各
々あけており、ウェブの各側に1対の平行線を作る。完成物品当り0.52グラ
ムのクレンジング組成物を得る速度でクレンジング組成物を押出す。基材は、7
0%のレーヨンと30%のPET繊維のスパンレースブレンドであり、スチレン
−ブタジエン接着剤で接着され、直径約2mmの孔を形成するように水流で孔が
開けられ、約70gsmの坪量を有する。エアレイドした、嵩高い、低密度の詰
綿である第二の基材ウェブを、界面活性剤層と接触して第一の基材の上に連続的
に送る。詰綿は、10%の15デニールPET繊維、50%の3デニールの、P
ETコアとPEシースの2成分繊維、及び40%の10デニールの、同一のコア
・シース組成の2成分繊維の混合物を含み、平方メートル当り約80グラム(g
sm)の坪量を有する。第二の基材ウェブと同じである第3の基材ウェブを、そ
れを接触して置く第二の基材の上に連続的に送る。ウェブを横切って均一に間隔
を空けた直径4mmのシール点の格子を有するドットパターンをシールする超音
波シール機にウェブを連続的に送りこむ。スキンコンディショニング成分は、熱
いリザーバから押出ジェットヘッドを通して押出し、基材ウェブの両面に完成物
品当たり1.25グラムのスキンコンディショニング成分に相当する割合でドッ
トコーティングする。組成物は、約0.07gの組成物を含有し、直径が約4m
mで、シールする位置のいくつかに配置される各ドット中に分布する。物品の外
側表面で組成物が迅速に冷却するように、物品を冷却ファンの前を横切らせる。
約120mm×90mmの矩形の、角の丸い個々の物品にウェブを切断する。
【0285】 実施例192 代表的な皮膚クレンジングキット及びスキンコンディショニングキットを以下
の方法で製造する。 皮膚クレンジング物品を調製する。実施例11のクレンジング成分をコーティ
ングヘッドを介して4本の線に連続的に押し出して、第一の基材の片面に塗布す
るが、この4本の線は、ウェブを横切って、横方向に測定した場合、20mm、
40mm、及び20mmの間隔を各々あけており、ウェブの各側に1対の平行線
を作る。完成物品当り4.4グラムのクレンジング成分が得られるような速度で
クレンジング成分を押出す。基材は、70%のレーヨンと30%のPET繊維の
スパンレースブレンドであり、スチレン−ブタジエン接着剤で接着され、直径約
2mmの孔を形成するように水流で孔が開けられ、約70gsmの坪量を有する
。エアレイドした、嵩高い、低密度の詰綿である第二のウェブを、界面活性剤の
層と接触して第一の基材の上に連続的に送る。詰綿は、30%の15デニールP
ET繊維、35%の3デニールの、PETコアとPEシースの2成分繊維、及び
35%の10デニールの、同一のコア・シース組成の2成分繊維のブレンドを含
み、1平方メートル当り約100グラムに坪量を有する(gsm)。ウェブを横
切って均一に間隔を空けた直径4mmのシール点の格子を有するドットパターン
をシールする超音波シール機にウェブを連続的に送りこむ。約120mm×48
0mmの矩形で、角の丸い個々の物品にウェブを切断する。
【0286】 皮膚コンディショニング物品を調製する。実施例39のコンディショニング成
分をコーティングヘッドを介して4本のストリップに連続的に押し出して、第一
の基材の片面に適用する。この4本の線はそれぞれ幅5mmで、ウェブ全体を横
方向に測定した場合、20mm、40mm、及び20mmの間隔を各々あけてお
り、ウェブの各側に1対の平行線を形成する。完成物品当り3グラムの組成物を
得る速度で組成物を押出す。基材は、70%のレーヨンと30%のPET繊維の
スパンレースブレンドであり、スチレン−ブタジエン接着剤で接着され、直径約
2mmの孔を形成するように水流で孔が開けられ、約70gsmの坪量を有する
。エアレイドされた、嵩高い、低密度の詰綿である第二のウェブを、スキンコン
ディショニング成分を含有しない面で第一の基材と接触して第一の基材の上に連
続的に送る。詰綿は、30%の15デニールPET繊維、35%の3デニールの
、PETコアとPEシースの2成分繊維、及び35%の10デニールの、同一の
コア・シース組成の2成分繊維のブレンドを含み、1平方メートル当り約100
グラムの坪量を有する(gsm)。ウェブを横切って均一に間隔を空けた直径4
mmのシール点の格子を有するドットパターンをシールする超音波シール機にウ
ェブを連続的に送りこむ。物品当り合計約51個のシール点を有する、約120
mm×160mmの矩形の、角の丸い個々の物品にウェブを切断する。 皮膚クレンジング物品と皮膚コンディショニング物品は単一の包装紙に一緒に
包装される。
【0287】 実施例193 代表的な皮膚クレンジングキット及びスキンコンディショニングキットを以下
の方法で製造する。 皮膚クレンジング物品を調製する。実施例11のクレンジング成分をコーティ
ングヘッドを介して4本の線に連続的に押し出して、第一の基材の片面に適用す
る。この4本の線は、ウェブを横切って、横方向に測定した場合、20mm、4
0mm、及び20mmの間隔を各々あけており、ウェブの各側に1対の平行線を
作る。完成物品当り4.4グラムのクレンジング成分が得られるような速度でク
レンジング成分を押出す。基材は、70%のレーヨンと30%のPET繊維のス
パンレースブレンドであり、スチレン−ブタジエン接着剤で接着され、直径約2
mmの孔を形成するように水流で孔が開けられ、約70gsmの坪量を有する。
エアレイドした、嵩高い、低密度の詰綿である第二のウェブを、界面活性剤の層
と接触して第一の基材の上に連続的に送る。詰綿は、30%の15デニールPE
T繊維、35%の3デニールの、PETコアとPEシースの伴った2成分繊維、
及び35%の10デニールの、同一のコア・シース組成の2成分繊維のブレンド
を含み、1平方メートル当り約100グラムの坪量(gsm)を有する。ウェブ
を横切って均一に間隔を空けた直径4mmのシール点の格子を有するドットパタ
ーンをシールする超音波シール機にウェブを連続的に送りこむ。約120mm×
480mmの矩形で、角の丸い個々の物品にウェブを切断する。
【0288】 皮膚コンディショニング物品を調製する。水流絡合された繊維の混合物であり
、片面に柔らかく細かいデニールの繊維を有し、第二の面に粗い繊維を有する基
材を調製する。それぞれ坪量約20gsmを有する、10デニールのポリエステ
ル(PET)繊維を含む2つのウェブを、片方の上に他のウェブを置いて、エア
レイイングすることによって基材を調製する。直径約100ミクロンを有し、約
0.8cmの間隔で織られたポリプロピレンスクリムのウェブを第3のウェブと
して繊維性ウェブの上に連続的に送る。3デニールのポリエステル繊維を含む第
4及び第5のウェブをそれぞれウェブの一番上に約20gsmにてエアレイする
。ウェブを水流絡合し、単一のウェブ単位に固定して、湿気がなくなり、スクリ
ムの緩みにより20%の縮みが生じるまで乾燥缶で乾燥する。低いTg(約5℃
)の水媒介のアクリル粘着性コポリマーを、約7gsmの湿潤添加率でキスロー
ルを使用して粗い繊維面に加え、乾燥する。組成物をスロットでコーティングす
ることにより、実施例26のスキンコンディショニング成分を、各面約25gs
mの割合でウェブ両面に5mm×90mmのすじ状に加える。熱した切断ロール
を用いて、約120mm×100mmに達する丸い角を持った矩形に基材ウェブ
を切断し、切断した時、スクリム繊維は物品の端から縮みがやや戻る。 皮膚クレンジング物品と皮膚コンディショニング物品は単一の包装紙に一緒に
包装される。
【0289】 実施例194 以下の方法で代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品
を製造する。 第一の面を調製する。2oz/yd2の坪量を有し、約23ミクロン及び40
ミクロンの平均直径の繊維の混合物を含み、少なくとも一部は、捲縮しているポ
リエステル詰綿である、第一の面の第一層を調製する。詰綿の厚さは、5gsi
で測定して約0.23インチである。詰綿は、約1270cfm/ft2の空気
透過性及び臨界圧約2.7cmH2Oの泡透過性を有する。詰綿は、接着剤を利
用せずに熱で接着すると考えられる。詰綿を10インチ四角に切断する。(例え
ば、米国特許第4,629,643号で開示されたような)100メッシュの形
成スクリーンを含むドラム上で高圧にて水流による孔を形成することによって調
製された、100メッシュの微細な孔のある成形フィルムの10インチ四角のシ
ートである、第一の面の第二層を調製する。雄の孔面を上に向けてシートを第一
層に載せる。実施例1の皮膚クレンジング成分25グラムを第1の面の中央に置
く。組成物を軽く平らにして、約1/2インチの厚さ及び数インチの直径の形状
にする。非透過性のポリエチレンフィルムの層を組成物を横切って置き、第一層
と同じ10インチ四角の寸法にする。実施例88のスキンコンディショニング成
分25グラムをクレンジング成分と同じ形状にして、界面活性剤と同じx−yの
位置でフィルムの一番上に置く。(米国特許第4,629,643号にも開示さ
れる)微細な孔及び大型の孔の開いたフィルムの層は、大型の孔の雄側を組成物
の方に向け及び微細な孔の雄側を上方に向けて配置する。層もまた10インチ四
角に切断する。繊維の水流絡合による混合物であり、ソフトで細かなデニールの
繊維を有する最後の層を調製する。それぞれ坪量約17gsmを有する、3デニ
ールのポリエステル(PET)繊維を含む2つの織物を、片方の上に他の織物を
置いて、エアレイすることによって層を調製する。1方向に約100ミクロンの
直径の繊維を有し、他方向に直径約40ミクロンの繊維が織り込まれ、約1.0
cmの間隔で織られた弾性スクリムの織物を第3の織物として繊維性織物の上に
連続的に送る。かかるウェブはミネソタ州ミネアポリスのコンウエド・プラスチ
ックス(Conwed plastics)から入手可能である。3デニールのポリエステル繊
維を含む第4及び第5のウェブをそれぞれウェブの上に約17gsmにてエアレ
イする。織物を水流絡合して単一の織物単位に固定して、湿気がなくなるまで乾
燥缶で乾燥する。水流絡合の間の織物張力及び乾燥工程及びそれに続く張力の緩
和により織物は、縮んでいる。層の小片を10インチ×10インチのサイズに切
断して、別の層の一番上に載せる。マサチューセッツ州、ヒアニスのセンコープ
(Sencorp)から入手可能なセンチネル型808熱シール機のような圧力プラテ
ンの熱シール機によって層をシールする。組成物を含有するように形作られた、
凹みを設けた(加熱していない)底のプレートを用い、円形のシール縁の周りで
底のプレートに合致する凹みを設けた(加熱した)上のプレートを用いて熱シー
ルを達成する。典型的なシール条件は、300℃において30psigの供給圧
力で約3.5秒のドウェル時間であるが、使用されるシール装置によって変化す
る。物品を仕上げ、物品は使用直前まで包装されている。
【0290】 実施例195〜198 実施例7、13、14、及び15の熱溶融したクレンジング成分とともに、以
下の方法で代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品を調
製する。 水流絡合繊維の混合物であり、片面に柔らかく細かいデニールの繊維を有し、
第二の面に粗い繊維を有する基材を調製する。それぞれ坪量約20gsmを有す
る、10デニールのポリエステル(PET)繊維を含む2つのウェブを、片方の
上に他のウェブを置いて、エアレイイングすることによって基材を調製する。直
径約100ミクロンを有し、約0.8cmの間隔で織られたポリプロピレンスク
リムのウェブを第3のウェブとして繊維性ウェブの上に連続的に送る。3デニー
ルのポリエステル繊維を含む第4及び第5のウェブをそれぞれウェブの一番上に
約20gsmにてエアレイする。ウェブを水流絡合させて単一のウェブ単位に固
定して、湿気がなくなり、スクリムの緩みにより20%の縮みが生じるまで乾燥
缶で乾燥する。中間のTg(約15℃)の水媒介のアクリルコポリマーを、約5
gsmの湿潤添加率でキスロールを使用して粗い繊維面に加え、乾燥する。約8
0gsmの比率でウェブの粗い面を均一に横切って組成物をスロットで被覆する
ことにより界面活性剤を連続的にウェブに加える。実施例19のスキンコンディ
ショニング成分を、ドットコーティングにより完成物品当たり約3gsmの比率
でウェブの柔らかい繊維面の全体に加える。上記ドットのそれぞれは約0.1g
の組成物を含有し、直径は約5mmであり、その組成物のドットは完成物品の中
央に位置するようにパッチ中にともに配置される。熱した切断ロールを用いて、
角を丸めた約120mm×480mmの大きさの矩形に基材ウェブを切断すると
、スクリム繊維は、物品の端から縮みがやや戻る。
【0291】 実施例199〜203 実施例6、8、10、11、及び17の皮膚クレンジング成分を使用して、以
下の方法で代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品を調
製する。 水流絡合された繊維の混合物であり、片面に柔らかく細かいデニールの繊維を
有し、第二の面に粗い繊維を有する基材を調製する。それぞれ坪量約20グラム
を有する、10デニールのポリエステル(PET)繊維を含む2つのウェブを、
片方の上に他のウェブを置いて、エアレイイングすることによって基材を調製す
る。1方向に約100ミクロンの直径の繊維を有し、他方向に直径約40ミクロ
ンの繊維を織り込まれ、約1.0cmの間隔で織られた弾性スクリムの織物を第
3の織物として繊維性織物の上に連続的に送る。かかるウェブはミネソタ州ミネ
アポリスのコンウエド・プラスチックス(Conwed plastics)から入手可能であ
る。3デニールのポリエステル繊維を含む第4及び第5のウェブをそれぞれウェ
ブの一番上に約20gsmにてエアレイする。ウェブを水流絡合させて単一のウ
ェブ単位に固定して、湿気がなくなるまで乾燥缶で乾燥する。中間のTg(約1
5℃)の水媒介のアクリルコポリマーを、約5gsmの湿潤添加率でキスロール
付与によって粗い繊維面に加え、乾燥する。物品は、10インチ×8インチの矩
形のウェブより切断し、約12グラムの液体界面活性剤組成物を刷毛塗りし、対
流式オーブン中で乾燥することにより調製する。実施例19のスキンコンディシ
ョニング成分を、ドットコーティングにより完成物品当たり約3gsmの比率で
ウェブの柔らかい線維面の全体に加える。各ドットは、約0.1gの組成物を含
有し、直径は約5mmである。使用直前まで物品を包装する。
【0292】 実施例204 以下の方法で代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品
を製造する。 第一の基材を調製する。第一の基材は、30%の15デニールPET繊維、3
5%の3デニールの、PETコアとPEシースの二成分繊維、及び35%の10
デニールの、同一のコア・シース組成の二成分繊維のブレンドを含み、エアレイ
ドした、嵩高い、低密度の詰綿で、平方メートル当り約100グラムの坪量(g
sm)を有する。電球のような形状であり、ボタンのような反復単位を取り囲ん
で刻まれたランド領域を残した賦形加熱型押しロールによって詰綿をエンボス加
工し、フック&ループ型の固定システムのループ部位の材料代表例を形成する。
このような物質は、ノースカロライナ州ベンソン(Benson)のPGI不織布(PG
I Nonwovens)より入手可能である。実施例11の皮膚クレンジング成分4.4
グラムを、第一の基材の10インチ×8.5インチの矩形の、背面(平らな側)
に、均一に塗布する。嵩高い、湿潤強度の高い、坪量約53gsmの接着剤結合
したセルロースのペーパータオルである第二の基材を約10インチx8.5イン
チのサイズに切断する。有用なタオルは、プロクター&ギャンブル社(The Proc
ter & Gamble Company)から入手可能であり、バウンティ・リンス&リューズ(
Bounty Rinse & Reuse)(登録商標)として販売されているが、それは、濡らし
た時、そのZ方向の高さを保持し、成形ベルト上で加湿成形されることにより5
gsiにて厚さは約0.047インチである。マサチューセッツ州、ヒアニスの
センコープ(Sencorp)から入手可能なセンチネル型808熱シール機のような
圧プラテンの熱シール機を用いて、物品の縁及び中央部の4点(直径5mm、互
いのドット間、及び最近接する縁から均一に間を空けて)にて基材を熱で接着す
る。物品を仕上げ、実施例19のスキンコンディショニング成分3グラムをピペ
ットを使用して、物品の各側の中央の4ヶ所のシール位置に熱いまま滴下し、そ
れを冷却する。使用直前まで物品は包装されている。
【0293】 実施例205 以下の方法で代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品
を製造する。 基材はエアレイイングの方法で調製される。20gsm連続ポリプロピレンフ
ィラメント繊維の、薄い第一ウェブを、連続形成スクリーンに送る。第二ウェブ
を構成するセルロース(クラフト繊維)を第一ウェブの上に100gsmの割合
でエアレイドする。実施例4の界面活性剤組成物を、約80gsmの割合でセル
ロース繊維と共に計量する。第一ウェブと同じ第3ウェブをエアレイドしたセル
ロースの上に送る。基材は、各端の熱接合、及び10インチ×8.5インチの複
合ウェブの矩形部分に、3mmのポイント、約51個のドット・シールにより調
製される。実施例93のスキンコンディショニング成分を溶融し、押出ジェット
ヘッドを使用してドットコーティングし、物品の両面に物品当たり組成物3グラ
ムの割合で、すなわち片面当たり組成物1.5グラムの割合で約0.1gの組成
物を含有するドットを形成し、続いて急速に冷却する。使用直前まで物品は包装
されている。
【0294】 実施例206 代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品を以下の方法
で製造する。 生分解性の物品を調製するためにポリプロピレンを生分解性のポリ乳酸ポリマ
ーに置き換えることを除いては実施例205の物品を調製する。
【0295】 実施例207 以下の方法で代表的なクレンジング物品及びコンディショニング物品を調製す
る。 嵩張った、湿潤強度の高い、坪量約53gsmの接着剤接着したセルロースペ
ーパータオルである層を各方向で折り畳んで約10インチ×9インチのサイズに
切断する。有用なタオルは、プロクター&ギャンブル社(The Procter & Gamble
Company)から入手可能であり、バウンティ・リンス&リューズ(Bounty Rinse
& Reuse)(登録商標)として販売されているが、それは、濡らした時、そのZ
方向の高さを保持し、成形ベルト上で加湿成形されることにより5gsiにて厚
さは約0.047インチである。6グラムの組成物を吸収するまで、実施例8の
界面活性剤組成物にセルロース層を浸し、組成物を乾燥する。実施例58〜77
のいずれか1つのスキンコンディショニング成分を溶融し、押出ジェットヘッド
を使用してドットコーティングし、物品の両面に物品当たり組成物3グラムの割
合で、すなわち片面当たり組成物1.5グラムの割合で約0.1gの組成物を含
有するドットを形成し、続いて急速に冷却する。使用直前まで物品は包装されて
いる。物品は有利なことに、持ち易いクレンジング器具を提供し、子供の全身、
毛髪、及び顔のクレンジング用に皮膚に優しく、涙が出ないクレンジングを提供
し、廃棄し易く、生分解性である。
【0296】 実施例208〜209 実施例78及び81のスキンコンディショニング成分を使用して、以下の方法
にて代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品を調製する
。 実施例2の水活性の低いクレンジング成分を1:1の比率にてアルミノ珪酸塩
(ペンシルベニア州、バレーフォージのPQコーポレーションからアドベラ(Ad
vera)401Nとして入手可能であり、水にさらした場合、発熱反応による熱を
生じる)とともに3回ロールミルする。10グラムのクレンジング成分を詰綿の
層の片面に塗布する。詰綿は、エアレイドした、嵩高い、密度の低い詰綿であり
、30%の15デニールPET繊維、35%のPETコアとPEシースの3デニ
ールの2成分繊維、及び35%の10デニールの同じコアシース組成の2成分繊
維のブレンドを含み、約100グラム/平方メータ(gsm)の坪量を有する。
界面活性剤は4つの4分画で繊維に適用され、共に約10インチ×12インチの
矩形を形成し、密封層に対して端及び4分画の間に界面活性剤の存在しない空間
を残す。水流で孔を開けられた、直径約10ミクロンのポリエステル繊維を含み
、その中に不織布の幅を横切って走る繊維直径約100ミクロン及び約1cm間
隔で織られた(接着された)幅に対して直交する繊維直径約250ミクロンを有
する、織り交ぜられたスクリムを含有する第二の不織布層を調製する。かかるス
クリムはミネソタ州ミネアポリスのコンウエド・プラスチックス(Conwed plast
ics)から入手可能である。第二の不織布は、約70gsmの坪量を有し、不織
布の製造中のウェブ張力及びそれに続く張力の緩和によりやや縮んでいる。マサ
チューセッツ州、ヒアニスのセンコープ(Sencorp)から入手可能なセンチネル
型808熱シール機のような圧プラテンの熱シール機を利用して、点接着を用い
て層をともに密封し、また周囲2mm幅を熱シール金型を用いて密封する。点接
着は約3mmに達し、均一に間隔を空けた約51の個々の密封点がある。物品を
仕上げ、スキンコンディショニング成分4グラムを物品の嵩高い詰綿側に適用す
るが、その際、60℃の組成物を押出ジェットヘッドを使用して、シールする位
置のいくつかにドットの形態で適用する。組成物を物品の表面にて迅速に冷却し
、使用直前まで、密封し、金属加工したフィルム包装で保存する。
【0297】 実施例210 代表的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品を、実施例6
の液体クレンジング成分及び実施例78〜82のいずれか1つのスキンコンディ
ショニング成分とともに以下の方法で調製する。 縁及びシールする位置を避けながら窓ガラスのデザインに、2グラムの固体界
面活性剤が塗布されるまで、液体界面活性剤組成物を第一の基材の片側にブラシ
でコーティングすることにより塗布する。基材は、30%の15デニールPET
繊維、35%の3デニールの、PETコアとPEシースの2成分繊維、及び35
%の10デニールの、同一のコア・シース組成の2成分繊維のブレンドを含み、
エアレイドした、嵩高い、低密度の詰綿で、平方メートル当り約100グラムの
坪量(gsm)を有する。組成物を乾燥する。湿潤強度の高い、良好な嵩高さを
示す、接着剤で接着したセルロースのペーパータオルであって、坪量約53グラ
ムである第二の基材を、詰綿の界面活性剤成分にさらした面の上に載せる。有用
なタオルは、プロクター&ギャンブル社(The Procter & Gamble Company)から
入手可能であり、バウンティ・リンス&リューズ(Bounty Rinse & Reuse)(登
録商標)として販売されているが、それは、濡らした時、Z−方向の高さを保持
し、5gsiにて厚さ約0.047インチを示す。マサチューセッツ州、ハイア
ニスのセンコープ(Sencorp)から入手可能なセンチネル(Sentinel)808型
熱シール機のような圧プラテンのシール装置を利用して、熱シール金型によって
、適当なシールを形成するのに十分な温度と圧力とともに、層を一緒に矩形の窓
ガラス型にシールする。シールは縁の周りで連続しており、幅約2mmに達する
それぞれX方向及びY方向に窓ガラス様の十字の部位を有する。物品を仕上げ、
及び1.5グラムのスキンコンディショニング成分を押出ジェットヘッドを使用
して、物品の嵩高い詰綿側に適用し、コーティングドットを形成する。60℃で
ジェットヘッドに組成物を送る。必要であれば、組成物のドットを、そのドット
のサイズが実質的に拡大しないように、物品表面上で迅速に乾燥する。必要でな
ければ、その組成物のドットを冷却する。物品を使用直前までは、密封し、金属
加工したフィルムで包装した状態で保存する。
【0298】 実施例211 実施例89のスキンコンディショニング成分を使用して、以下の方法にて代表
的な皮膚クレンジング物品及び皮膚コンディショニング物品を調製する。 実施例11の4グラムの界面活性剤組成物を、嵩高い詰綿の全体にわたって手
で均一に広げる。詰綿は、エアレイドされた、嵩高い、密度の低い詰綿であり、
30%の15デニールPET繊維、35%のPETコアとPEシースの3デニー
ルの2成分繊維、及び35%の10デニールの同じコアシース組成の2成分繊維
のブレンドを含み、約100グラム/平方メータ(gsm)の坪量を有する。5
5%のセルロースと45%のポリエステルの水流絡合した混合物であり、65g
smの坪量を有する繊維性不織布(ニュージャージー州、サドルリバーのテクス
ワイプ社(The Texwipe Company)からテクニクロス(Technicloth)IIとして
入手可能)の層を、詰綿の界面活性剤をコーティングした面の上に置く。六方晶
格子パターンで均等に間隔を持つ、反転した指抜き状の容器を有する加熱してい
ないプレートを用いた連結シールプレートを使用して層を一緒にシールする。指
抜き状の容器は底で約1.2cmの直径を有し、中心から中心まで約2cmの間
隔を持つ。加熱していないプレート上の窪みの間のランドエリアは、数mm内側
にへこんで相互に連結する凹みを形成する。加熱されたプレートは、加熱されて
いないプレートのランドエリア上の凹みに正確に合致する外側のうねを有する。
加熱されたプレートはセルロース/ポリエステル基材に接触し、マサチューセッ
ツ州、ヒアニスのセンコープ(Sencorp)から入手可能なセンチネル型808熱
シール機のような圧力プラテンの熱シール機を用いて、熱シールを達成する。得
られた完成前の物品は、詰綿側で立ち上がる顕著な凹み形状、及び物品のセルロ
ース/ポリエステル基材で立ち上がる更に短い窪み又は「ボタン」を有し、両側
を握り易くする。約120mm×160mmの矩形に物品を切断する。組成物が
熱い間に、1つの物品当たり3グラムのスキンコンディショニング成分をピペッ
トで凹み領域にのせ、冷却して固化させる。使用直前まで物品は包装されている
【0299】 実施例212 皮膚クレンジング物品及びコンディショニング物品を含む代表的なパーソナル
ケアキットを、少なくとも1つの基材層を含む乾燥物品と共に実施例176の物
品を包装することにより調製する。
【0300】 実施例213 皮膚クレンジング物品及びコンディショニング物品を含む代表的なパーソナル
ケアキットを、少なくとも1つの基材層を含み、そして抗セルライト組成物が前
記基材層に浸透している乾燥物品とともに実施例172の物品を包装することに
より調製する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 ベック,ペトラ ヘルガ イギリス国、サリー、ジーユー15、1アー ルエイチ、カンバーリー、ヘザーサイド、 ロングランズ、ウェイ 15 (72)発明者 ロレンツィ,マーク ポール イギリス国、サリー、ティダブリュ20、8 エイチジー、イーガム、サウス、アベニュ ー 18 (72)発明者 フィップス,ニコラ ジャクリン イギリス国、バークシャー、アールジー 42、3ディエス、ブラックネル、ウォーフ ィールド、オール、ステインズ、ライズ 33 Fターム(参考) 4C083 AA082 AA112 AA122 AB242 AB332 AB362 AB382 AB412 AC022 AC072 AC122 AC132 AC152 AC172 AC242 AC302 AC352 AC392 AC402 AC442 AC472 AC482 AC522 AC542 AC582 AC642 AC682 AC692 AC712 AC782 AC792 AC812 AD022 AD042 AD072 AD092 AD152 AD162 AD172 AD212 AD312 AD322 AD352 AD412 AD492 AD642 AD662 CC24 CC31 CC38 DD47 EE05 EE11

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレンジングに好適な物品であって、 a)以下を含む基材シート: 1)第一基材層;及び 2)前記第一層に接着される第二基材層; b)前記基材シートに隣接して配置されるクレンジング成分;並びに c)前記基材シートに隣接して配置される治療有益成分; を含み、その際、前記治療有益成分が、治療有益成分1グラム当たり基材シート
    50cm2未満を占めることを特徴とする物品。
  2. 【請求項2】 前記クレンジング成分が、前記第一基材層及び/又は第二基
    材層の間に配置されるか又は前記第一基材層及び/又は第二基材層中に浸透して
    いる請求項1に記載の物品。
  3. 【請求項3】 前記治療有益成分が、前記第一基材層及び/又は第二基材層
    の表面の少なくとも1つの位置に、形状、デザイン、ロゴ及びそれらの組合せか
    ら成る群から選択される形態で配置される請求項1に記載の物品。
  4. 【請求項4】 前記治療有益成分が、前記表面の複数の位置に配置される請
    求項3に記載の物品。
  5. 【請求項5】 前記形状が、点、直線、波線、星形、矩形、三角形、長円及
    びそれらの組合せから成る群から選択される請求項4に記載の物品。
  6. 【請求項6】 前記第一層及び第二層が互いにシールされ、これにより基材
    シートの少なくとも1つの表面に少なくとも1つのリザーバシールを形成し、 前記治療有益成分が該リザーバシール内に配置される請求項1に記載の物品。
  7. 【請求項7】 シーリングの際、前記リザーバシールが、前記基材シートの
    上面及び底面の両方に形成される請求項6に記載の物品。
  8. 【請求項8】 クレンジングに好適な物品であって、 a)以下を含む基材シート: 1)第一基材層;及び 2)前記第一基材層にシールされ、それにより少なくとも1つのリザー
    バシールを前記基材シートの少なくとも1つの表面に形成し、 その際、リザーバシールは、形状、デザイン、ロゴ及びそれらの組合せから成る
    群から選択される形態である第二基材層; b)前記基材シートに隣接して配置されるクレンジング成分;並びに c)前記リザーバシール内に配置される治療有益成分; を含み、その際、前記治療有益成分が、治療有益成分1グラム当たり基材シート
    50cm2未満を占めることを特徴とする物品。
  9. 【請求項9】 前記物品が、皮膚及び/又は毛髪への使用に好適なパーソナ
    ルケア物品である請求項1〜8のいずれか一項に記載の物品。
  10. 【請求項10】 治療有益性を付与するのに好適な物品であって、 a)以下を含む基材シート: 1)第一基材層;及び 2)前記第一層に接着される第二基材層; b)前記基材シートに隣接して配置される治療有益成分 を含み、その際、前記治療有益成分が、治療有益成分1グラム当たり基材シート
    50cm2未満を占めることを特徴とする物品。
  11. 【請求項11】 クレンジング及び/又はコンディショニングの方法であっ
    て、以下の出順: a)請求項1〜10のいずれか一項に記載の物品を水で濡らすこと;及び b)その湿らせた物品で皮膚又は毛髪に触れること; を含む方法。
  12. 【請求項12】 パーソナルケアキットであって、 a)以下を含む基材シート: 1)第一基材層;及び 2)前記第一層に接着される第二基材層; b)前記基材シートに隣接して配置されるクレンジング成分;並びに c)前記基材シートに隣接して配置される治療有益成分; を含む、クレンジングに好適な物品を含むキットであり、その際、前記治療有益
    成分が、治療有益成分1グラム当たり基材シート50cm2未満を占めることを
    特徴とするパーソナルケアキット。
  13. 【請求項13】 パーソナルケアキットであって、 a)以下を含む基材シート: 1)第一基材層;及び 2)前記第一層に接着される第二基材層; b)前記基材シートに隣接して配置される治療有益成分 を含む治療有益性を付与するのに好適な物品を含むキットであり、その際、前記
    治療有益成分が、治療有益成分1グラム当たり基材シート50cm2未満を占め
    ることを特徴とするパーソナルケアキット。
  14. 【請求項14】 前記基材シートが、少なくとも1つの追加の基材層を含む
    請求項1に記載の物品。
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