本開示を理解する上で、以下の用語が有用であり得る。
本明細書で使用するとき、「吸収性物品」とは、主な機能が、汚れ及び排泄物を吸収及び保持する消費者製品を指す。本細書で使用するとき、「おむつ」とは、一般的に、幼児、及び失禁症状のある人によって、胴体下部周囲に着用される吸収性物品を指す。本明細書では、用語「使い捨て」は、洗濯、又は他の方法で吸収性物品として修復若しくは再使用することを一般に意図しない吸収性物品を説明するために使用される(例えば、その物品を、1回の使用後に廃棄することを意図し、またリサイクルするか、堆肥化するか、そうでなければ環境に適応した方法で処分するように構成されても良い)。
本明細書で使用するとき、「配置されている」という用語は、ある要素(1つ又は複数)が、特定の場所若しくは位置に他の要素と共にマクロ単一構造体として、又は別の要素に結合している個別の要素として形成されている(結合され位置する)ことを意味する際に用いる。
本明細書で使用するとき、「結合されている」という用語は、ある要素を別の要素に直接取り付けることによって、その要素がその別の要素に直接取り付けられる構成、及びある要素を中間部材(1つ又は複数)に取り付けてから、その中間部材を別の要素に取り付けることによって、その要素がその別の要素に間接的に取り付けられる構成を包含する。
「長手方向」は、物品が平らに延ばされた非収縮状態のときに吸収性物品の腰部縁部から長手方向に対向する腰部縁部まで、又は、2つ折りにされた物品では、腰部縁部から股部の底(即ち、折り目)まで、実質的に垂直に走る方向を意味する。長手方向の45度以内の方向は「長手方向」であると考えられる。「横方向」とは、物品の長手方向に延びる側縁部から、横方向に対向する長手方向に延びる側縁部まで達する方向であり、長手方向に対して略直角な方向を指す。横方向の45度以内の方向は「横方向」であると見なされる。
用語「基材」は、本明細書においては、材料として、主に二次元(すなわち、XY平面)であり、その厚さ(Z方向)が、その長さ(X方向)及び幅(Y方向)と比べて比較的小さい(すなわち、1/10以下である)材料を説明するために用いられる。基材の非限定的な例としては、ウェブ、繊維性材料の層(単数及び複数)、不織布、フィルム、及び、高分子フィルム又は金属箔などの箔が挙げられる。これらの材料は、単独で使用されてもよく、又は一緒に積層化された2つ以上の層を含んでもよい。そのため、ウェブは基材である。
用語「不織布」は、本明細書において、スパンボンド、メルトブロー、カーディングなどの方法によって、連続的な(長い)フィラメント(繊維)及び/又は非連続的な(短い)フィラメント(繊維)から作製された材料を指す。不織布は、織った又は編んだフィラメントパターンを有さない。
用語「機械方向」(MD)は、本明細書において、プロセスを通過する材料の方向を指すために用いられる。加えて、材料の相対的配置及び動きは、プロセスの上流からプロセスの下流へと、プロセス全体で機械方向に流れるものとして記述され得る。
用語「横断方向」(CD)は、本明細書において、機械方向に対してほぼ垂直な方向を指すために使用される。
用語「パンツ」(「トレーニングパンツ」、「予め閉じたおむつ」、「おむつ型パンツ」、「パンツ型おむつ」、及び「プルオンおむつ」とも呼ばれる)は、本明細書において、幼児又は成人の着用者のために設計された、周縁部が連続した腰部開口部と周縁部が連続した脚部開口部とを有する使い捨て可能な吸収性物品を指す。パンツは、物品が着用者に適用される前に、連続的な、又は閉じた腰部開口部と、少なくとも1つの連続的な、閉じた脚部開口部とを有して構成され得る。パンツは、任意の再締結可能な及び/又は恒久的なクロージャ部材(例えば、シーム、熱接合、圧力溶接、接着剤、粘着接合、機械的締結具など)を使用して物品の部分を一緒に結合することが挙げられるがこれらに限定されない種々の技術で予備成形され得る。パンツは、腰部区域の物品の周囲に沿った任意の場所で予備成形され得る(例えば、締結又は縫い合わせられた側部、締結又は縫い合わせられた前側腰部、締結又は縫い合わせられた後方腰部など)。様々な形状のおむつ型パンツの例は、1995年3月8日に公開された日本公開特許公報第1995080023Aに開示されている。
「予め締結された」とは、本明細書において、着用者に適用される前に、梱包の際に前側腰部区域と後側腰部区域とが互いに締結又は連結された形態で製造され、かつ消費者に提供されるパンツ型おむつを指す。したがって、パンツ型おむつは、幼児又は成人の着用者向けに設計された、周縁部が連続した腰部開口部及び周縁部が連続した脚部開口部を有し得る。下記により詳細に述べられるように、おむつ型パンツは、再締結可能な及び/又は恒久的なクロージャ部材(例えば、シーム、熱接合、圧力溶接、接着剤、粘着接合、機械的締結具など)を使用して、おむつの一部を一緒に結合することを含むがそれに限定されない種々の技術によって、予備成形されることができる。加えて、パンツ型おむつは、腰部区域の周囲に沿った任意の場所で予備成形されることができる(例えば、締結又は連結された側部、締結又は連結された前側腰部、締結又は連結された後方腰部など)。
本開示は、吸収性物品の製造方法に関し、特に、予め締結された再締結可能なパンツ型おむつの製造方法に関する。以下でより詳細に述べられるように、予め締結されたパンツ型おむつは、第1の腰部区域と、長手方向に対向する第2の腰部区域と、を有するシャーシを含む。シャーシはまた、長手方向軸と横方向軸とを含むことができ、長手方向軸は、第1及び第2の腰部区域を通って延びる。各パンツ型おむつは、第1の腰部区域と再締結可能に連結される横方向に対向する第1のサイドパネルと、第2の腰部区域と恒久的に連結されかつ対応する第1のサイドパネルと恒久的に連結されて腰部開口部を形成する、横方向に対向する第2のサイドパネルとを更に含み得る。本開示による方法の態様は、個別のシャーシが、横方向軸が機械方向と平行になるように機械方向に進められる、再締結可能なパンツ型おむつの製造に関する。個別のシャーシはまた、機械方向に沿って互いに離間配置される。次に、第1のサイドパネルが第1の腰部区域と再締結可能に連結され、第2のサイドパネルは、個別のシャーシの第2の腰部区域と恒久的に連結される。以下でより詳細に述べられるように、本明細書に開示される方法は、個別の長さのサイドパネル材料及び/又は連結区域の材料とシャーシとを連結し、一部の製造プロセスで使用される取り外し可能シートの必要性を排除する。この構造は、断続的に離間配置されたシャーシ、及びこの断続的に離間配置されたシャーシの間の間隙にまたがる断続的に離間配置されたサイドパネルによって形成された物品のウェブを形成する。それにより、製造中に吸収性物品の連続ウェブに加えられた力は、前側サイドパネル及びシャーシの前側腰部区域、並びに後側サイドパネル及びシャーシの後側腰部区域の全体に広がる。次に、シャーシは、横方向中心線に対して平行に横方向に折り畳まれ、その後第1のサイドパネル及び第2のサイドパネルが一緒に接合される。この物品は、続いて、接合区域で又は接合区域の近くでナイフで切断され、個別の、予め締結された再締結可能なパンツ型おむつを形成する。
プロセス実施形態に関する以下の説明に対して更なる解釈を提供するのを助けるため、本明細書に開示される方法及び装置によって製造することができる様々な種類のパンツ型おむつの一般的な説明を以下に提供する。
図1及び図2Aは、本明細書に開示される方法に従って構成され得る再締結可能なパンツ型おむつ100の例を示す。具体的には、図1は、予め締結された形態の再締結可能なパンツ型おむつ100の斜視図を示し、図2Aは、おむつの着用者とは反対側の部分が見る者に向けられている、パンツ型おむつ100の平面図を示す。図1及び図2Aに示されるパンツ型おむつ100は、シャーシ102と、第1の前側耳パネル112a、112bと、第2の後側耳パネル114a、114bとを含む。
図2Aを続けて参照すると、シャーシ102は、第1の腰部区域116と、第2の腰部区域118と、第1の腰部区域と第2の腰部区域との間に配置された股部区域120と、を含む。第1の腰部区域116は、前側腰部区域として構成されてもよく、また第2の腰部区域118は、後側腰部区域として構成されてもよい。いくつかの実施形態において、前側腰部区域、後側腰部区域、及び股部区域のそれぞれの長さは、吸収性物品100の長さの1/3であり得る。おむつ100はまた、前側腰部区域116内で横方向に延在する前側腰部縁部120、及び長手方向に対向し、後側腰部区域118内で横方向に延在する後側腰部縁部122を含み得る。本考察に関する基準枠を提供するため、図2Aのおむつ100及びシャーシ102は、長手方向軸124及び横方向軸126を伴って示される。いくつかの実施形態において、長手方向軸124は、前側腰部縁部120を通り、かつ後側腰部縁部122を通って延在し得る。横方向軸126は、シャーシ102の第1の長手方向つまり右側縁部128を通り、かつ第2の長手方向つまり左側縁部130の中点を通って延在し得る。
図1及び図2Aに示されるように、パンツ型おむつ100は、内側の身体に面する表面132と、外側の衣類に面する表面134とを含み得る。シャーシ102は、バックシート136及びトップシート138を含み得る。吸収性コア142を含む吸収性組立体140は、トップシート138とバックシート136との間の部分に配置され得る。以下でより詳細に述べられるように、おむつ100はまた、着用者の脚部の周りのフィットを改善するために、脚部弾性部材及び/又はレッグカフなどの他の特徴を有していてもよい。
図2Aに示されるように、シャーシ102の周縁部は、第1の長手方向側縁部128、第2の長手方向側縁部130、第1の腰部区域116内に配置される第1の横方向に延在する端縁部144、及び第2の腰部区域118内に配置される第2の横方向に延在する端縁部146によって画定され得る。側縁部128及び130の双方は、前側腰部縁部120と後側腰部縁部122との間に長手方向に延在する。シャーシの横方向に延在する端縁部144及び146は、前側腰部区域116内で横方向に延在する前側腰部縁部120の一部と、長手方向に対向し、後側腰部区域118内で横方向に延在する後側腰部縁部122の一部と、を形成し得る。パンツ型おむつ100が着用者の胴体下部に着用されているとき、シャーシ102の前側腰部縁部120及び後側腰部縁部122は、着用者の腰の一部分を取り囲むことができる。同時に、シャーシ側縁部128及び130は、着用者の脚の少なくとも一部分を取り囲み得る。また、股部区域120は一般に着用者の脚の間に位置され、吸収性コア142は前側腰部区域116から股部区域120を通って後側腰部区域118まで延在する。
おむつ100の一部又は全体は、横方向に延伸性があるようにも作製され得ることも理解すべきである。この追加の延伸性は、着用者が動いている間、おむつ100が着用者の身体に適合するのを可能にするのを支援することができる。追加の延伸性はまた、異なる寸法の着用者のための追加の身体適用範囲を提供するために、即ち、おむつを個々の着用者に合わせて調整するために、例えば、延伸前に特定の大きさを有するシャーシ102を含むおむつ100のユーザーが、おむつ100及び/又はシャーシ102の前側腰部区域116、後側腰部区域118、及び両方の腰部区域を延ばすのを可能にするのを支援することができる。腰部区域又は区域類のこのような延伸は、股部区域が腰部区域又は区域類より相対的に少ない程度に延伸される限り、吸収性物品に略砂時計形状を与えることがあり、またそれが着用されたときに、ぴったり合った外観を物品に付与することがある。
先に述べた通り、パンツ型おむつ100はバックシート136を含むことができる。バックシート136はまた、シャーシ102の外側面134を画定し得る。バックシート136は、液体(例えば、経血、尿及び/又は液状の糞便)に対して不透過性であってもよく、かつ薄いプラスチックフィルムから製造されてもよいが、他の可撓性の液体不透過性材料もまた使用されてもよい。バックシート136は、吸収性コアに吸収されかつ封じ込められた排出物が、おむつ100に接触する物品、例えば、ベッドシーツ、パジャマ、及び下着等を濡らすのを防ぐことができる。バックシート136はまた、織布若しくは不織布材料、ポリエチレン若しくはポリプロピレンの熱可塑性フィルムなどの高分子フィルム、並びに/又はフィルム及び不織布材料を含む多層若しくは複合材料(例えば、内側フィルム層及び外側不織布層を有する)を含んでもよい。バックシートはまた、エラストマーフィルムを含んでもよい。バックシート例140は、約0.012mm(0.5mil)〜約0.051mm(2.0mil)の厚さを有するポリエチレンフィルムであってもよい。ポリエチレンフィルムの例としては、Clopay Corporation(Cincinnati)によってBR−120及びBR−121の製品名にて、及びTredegar Film Products(Terre Haute)によってXP−39385の製品名にて製造されるものがある。バックシート136はまた、より布様の外観を提供するために、エンボス加工及び/又はつや消し仕上げされてもよい。更に、バックシート136は、蒸気を吸収性コアから逃がし(即ち、バックシートは通気性である)、尚且つ排出物がバックシート136を通過するのを防止することができる。バックシート136の寸法は、吸収性コア142の寸法及び/又はおむつ100の特定の形状若しくは寸法によって決定され得る。
同様に上述のように、パンツ型おむつ100はトップシート138を含み得る。トップシート138は、シャーシ102の内側面132の全部又は一部を画定し得る。トップシート138は、柔軟であり、ソフトな感触を有し、着用者の皮膚に対する刺激がなくてもよい。トップシートは、一方向又は二方向に弾性的に伸張可能であってもよい。更にトップシート138は、液体透過性であってもよく、液体(経血、尿、及び/又は液状の糞便など)を、その厚みを通して容易に浸透させる。トップシート138は、織布及び不織布材料、有孔若しくはハイドロフォーミングされた熱可塑性フィルム、有孔不織布、多孔質発泡体、網状発泡体、網状熱可塑性フィルム、及び熱可塑性スクリムといった、広範な材料から製造され得る。織布及び不織布材料は、木質繊維又は綿繊維などの天然繊維、ポリエステル、ポリプロピレン、若しくはポリエチレン繊維などの合成繊維、又はこれらの組み合わせを含み得る。トップシート138が繊維を含む場合、繊維は、スパンボンド、カード、湿式、メルトブロー、水流交絡、又は当該技術分野において既知の別の方法で処理されてよい。
トップシート138は、嵩高不織布トップシート、有孔フィルムトップシート、及び有孔不織布トップシートから選択されてもよい。有孔フィルムトップシートは、身体滲出物に対して透過性であるが、実質的に非吸収性であり得、流体がトップシートを通過して戻って着用者の皮膚を再度濡らす傾向が少ない。例示的な有孔フィルムとしては、米国特許第5,628,097、同第5,916,661号、同第6,545,197号、及び同第6,107,539号に記載されているようなものを挙げることができる。
先に述べたように、パンツ型おむつ100はまた、シャーシ102に結合される吸収性組立体140を含んでもよい。図2Aに示されるように、吸収性組立体140は、前側腰部区域116内に横方向に延在する前側縁部148を有してもよく、また、長手方向に対向し、かつ後側腰部区域118内に横方向に延在する後側縁部150を有してもよい。吸収性組立体は、長手方向に延在する右側縁部152を有してもよく、また横方向に対向し、長手方向に延在する左側縁部154を有してもよく、吸収性組立体の側縁部152及び154は双方とも、前側縁部148と後側縁部150との間に長手方向に延在してもよい。吸収性組立体140は、1つ以上の吸収性コア142又は吸収性コア層を追加で含んでもよい。吸収性コア142は、トップシート138とバックシート136との間に少なくとも部分的に配置され得、また、おむつ100と適合性のある様々な寸法及び形状で形成され得る。本開示の吸収性コアとして使用するための代表的な吸収性構造は、米国特許第4,610,678号、同第4,673,402号、同第4,888,231号、及び同第4,834,735号に開示されている。
いくつかの吸収性コア実施形態は、低減された量のセルロース系エアフェルト材料を含有する流体貯蔵コアを含んでもよい。例えば、このようなコアは、約40%、30%、20%、10%、5%、又は更に1%未満のセルロース系エアフェルト材料を含んでもよい。こうしたコアは、少なくとも約60%、70%、80%、85%、90%、95%、又は更には約100%の量の吸収性ゲル材料を主に含んでもよく、コアの残りはマイクロファイバー接着剤を含む(妥当な場合)。そのようなコア、マイクロファイバー接着剤、及び吸収性ゲル材料は、米国特許第5,599,335号、同第5,562,646号、同第5,669,894号、及び同第6,790,798号、並びに米国特許公開第2004/0158212号及び同第2004/0097895号に記載されている。
先に述べた通り、おむつ100はまた、伸縮性のあるレッグカフ156を含んでもよい。脚部カフ156は、脚部バンド、側部フラップ、バリアカフ、弾性カフ、又はガスケッティングカフとも称され得る、また時として称されることがあることを理解すべきである。弾性脚部カフ156は、脚部区域における身体滲出物の漏れを低減するのに役立つ種々の方法で構成されてよい。脚部カフ156の例には、米国特許第3,860,003号、同第4,909,803号、同第4,695,278号、同第4,795,454号、同第4,704,115号、同第4,909,803号、及び米国特許公開第2009/0312730A1号に開示されるようなものが挙げられ得る。
上述のように、パンツ型おむつは、着用者に適用される前に、梱包の際に前側腰部区域と後側腰部区域とが互いに予め締結又は連結された形態で製造されて消費者に提供されるパンツであってもよい。例えば、パンツ型おむつ100は、第1の腰部区域116の内面132と第2の腰部区域118の内面132とが面対面接触した状態で、横方向中心線を中心に折り畳まれてもよい。したがって、パンツ型おむつは、幼児又は成人の着用者向けに設計された、周縁部が連続した腰部開口部と周縁部が連続した脚部開口部とを有し得る。下記により詳細に述べられるように、おむつ型パンツは、再締結可能な及び/又は恒久的なクロージャ部材(例えば、シーム、熱接合、圧力溶接、接着剤、粘着接合、機械的締結具など)を使用して、おむつの一部を一緒に結合することを含むがそれに限定されない種々の技術によって、予備成形されることができる。加えて、パンツ型おむつは、腰部区域の周囲に沿った任意の場所で予備成形されることができる(例えば、締結又は連結された側部、締結又は連結された前側腰部、締結又は連結された後方腰部など)。
先に述べた通り、パンツ型おむつは、腰部区域の一方又は両方においてシャーシと連結されたサイドパネルを有して構成されてもよい。例えば、図1及び図2Aに示されるパンツ型おむつ100は、第2のサイドパネル114a、114bとそれぞれ連結される第1のサイドパネル112a、112bを含む。第1のサイドパネル112a、112bは、第1の腰部区域116内でシャーシ102と再締結可能に連結され、シャーシの側縁部128、130から横方向外向きに延出する。第2のサイドパネル114a、114bは、第2の腰部区域118内でシャーシ102と恒久的に連結され、シャーシの側縁部128、130から横方向外向きに延出する。図2Aに示されるように、第2のサイドパネル114a、114bは、第2の腰部区域118に沿ってシャーシ102と恒久的に連結される連続ベルト114の、対向する末端区域によって画定される。第1のサイドパネル112aは第2のサイドパネル114aと連結され、第1のサイドパネル112bは第2のサイドパネル114bと連結される。第1のサイドパネル112a、112bはそれぞれ、シャーシ102の第1の腰部区域116と再締結可能に連結される近心区域174aを含む。また、第2の耳パネル114a、114bはそれぞれ、シャーシ102の第2の腰部区域118と恒久的に連結される連続ベルト114によって画定される近心区域174bを含む。図1及び図2Aを参照すると、第1のサイドパネル112aの遠心区域176a、及び第2のサイドパネル114aの遠心区域176bは、第1のサイドシーム178に沿って互いに連結され得る。また、第1のサイドパネル112bの遠心区域176a、及び第2のサイドパネル114bの遠心区域176bは、第2のサイドシーム180に沿って互いに連結される。
第2のサイドパネルは、図2Aに示されているものと異なる様式で構成されてもよいことを理解すべきである。例えば、図2Bは、図2Bに示される第2のサイドパネル114a、114bが、連続ベルト114の対向する末端区域によって画定されていないことを除いては、図2Aを参照して上述されたものと同じ構成要素を有するパンツ型おむつ100の平面図を示している。代わりに、図2Bに示される第2のサイドパネル114a、114bは、シャーシ102の第2の腰部区域118と連結された2つの個別で分離した材料片によって画定されている。具体的には、第2の耳パネル114a、114bはそれぞれ、シャーシ102の第2の腰部区域118と恒久的に連結される近心区域174bを含む。
サイドパネル112a、112b及び114a、114bは、実質的に矩形の形状であってもよく、又はサイドパネルは、開放及び再締結を容易にするために、一体的なタブを提供するような形状であってもよい。サイドパネルはまた、少なくとも横方向に延伸性であってもよい。サイドパネルはまた、少なくとも横方向に弾性的延伸性であってもよい。更に、サイドパネルは、長手方向及び横方向の双方に弾性的延伸性であってもよい。サイドパネルは、フィルム、不織布、又はフィルム及び不織布の組み合わせを含んでもよい。サイドパネルはまた、複数のストランド様フィラメント及び不織布を含んでもよい。ストランド様要素も、少なくとも横方向に弾性的延伸性であってもよい。
サイドパネルは、例えば、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第7,569,039号に記載されている弾性ベルトに関して開示されている材料のような、様々な種類の材料を含むことができることを理解すべきである。例えば、サイドパネルは、プラスチックフィルム、有孔プラスチックフィルム、天然材料(例えば、木材繊維若しくは木綿繊維)、合成繊維(例えば、ポリオレフィン類、ポリアミド類、ポリエステル、ポリエチレン、及び/又はポリプロピレンの繊維)、又は天然繊維及び/若しくは合成繊維の組み合わせの織布若しくは不織布ウェブ、あるいは、コーティングされた織布ウェブ若しくは不織布ウェブを含む。いくつかの実施形態では、サイドパネルは伸縮性不織布を含み得る。他の実施形態では、サイドパネルは、内部疎水性非伸縮性不織布材料及び外部疎水性の非伸縮性不織布材料を含んでもよい。更に、サイドパネルは、横方向に延びるストランド又はパネルなどの1つ以上の弾性要素を含む腰部弾性材及び側部弾性材を含んでもよい。サイドパネル弾性材は、外層と内層との間に入れられてもよい。
初期に予め締結されたパンツ型おむつの再締結能力は、介護者に利便性を提供し得る。場合によって、家から離れているときや、又は、衣類及び/又は靴を除去することが不便であるときには、従来のテープ式おむつのような吸収性物品を適用することがより便利なこともある。いつ交換が必要となるか、したがっていつ特定の様式の適用が必要とされるかを予測することは困難であるため、従来のテープ式おむつとしてか、又は使い捨て可能なパンツ型おむつ、プルオンおむつとしてかのいずれかで適用されるように適合可能である使い捨て可能なパンツ型おむつを有することは有益である。加えて、従来のテープ式おむつ又は使い捨て可能なパンツ型おむつのように適用され得る吸収性物品は、製品を引き下ろすことなく、製品の内側の点検も可能である。これらの再締結可能な構造はまた、使用済み製品の包装及び廃棄を可能にする二重機能性を提供し得る。
サイドパネルの近位区域は、様々な方法でシャーシと連結されてもよく、耳パネルの遠心区域は、様々な方法で互いに結合されてもよいことを理解すべきである。例えば、腰部区域の一方又は両方内に配置されたサイドパネルの近心区域及び/又は遠心区域は、例えば、接着剤、凝集、熱結合、超音波接合、機械的接合、及び、例えばフック・ループ式締結具などの機械的締結により、シャーシと及び/又は互いに、恒久的に接合、取り外し可能に連結、及び/又は再締結可能に、連結されてもよい。例えば、1つ以上の締結具要素が、サイドパネル上に設置されてもよく、第1又は第2の腰部区域内に設置された1つ以上の対応する締結要素と再締結可能に連結するように適合されてもよく、あるいは、締結具要素は、サイドパネルを含む吸収性物品の1つ以上の構成要素と再締結可能に連結するように適合されてもよい。おむつ型パンツはまた、それぞれが1つ以上の材料片を含み得る弾性的延伸性のサイドパネルのようなその他の特徴もまた含み得る。
1つの腰部区域内のサイドパネルは、シャーシの側縁部からサイドパネルの遠心縁部まで、対向する腰部区域内の長手方向に対向するサイドパネルと同一の横方向範囲を有してもよく、あるいは、第1の腰部区域内に配置されるサイドパネルは、シャーシの側縁部からサイドパネルの遠心縁部まで測定される際に、第2の腰部区域内に配置されるサイドパネルと異なる横方向範囲を有してもよいことも、理解すべきである。
先に述べたように、側縁部シーム178及び180の接合は、恒久的であってもよく、また採用される特定の材料に対して適切な種々の方法で形成され得る。したがって、接合の種類の例には、音波封止接合、熱封止接合、高圧接合、高周波接合、接着剤又は粘着剤接合、縫い接合、自溶接合、及びこれらの組み合わせなどの、個別の接合が挙げられ得る。本開示の一態様に従って、恒久的側縁部シーム178及び180は、パンツの適用及び着用中に側縁部シームに加わる力及び応力に耐える、熱/圧力又は超音波溶接の所定のパターンによって結合され得る。恒久的側縁部シーム178、180は、米国特許第5,779,831号、同第5,772,825号、同第5,607,537号、同第5,622,589号、同第5,662,638号、同第6,042,673号、及び同第6,726,792号に開示されるように形成され得る。
先に述べたように、第1のサイドパネル112a、112bは、シャーシ102の第1の腰部区域116と再締結可能に連結されてもよい。したがって、第1のサイドパネル112a、112bは、例えば図2Aに示されるように、締結構成要素162を含んで構成されてもよい。締結構成要素162は第1のサイドパネル112a、112bの一部を形成してもよく、又は、第1のサイドパネル112a、112bの近心縁部区域174aにおいて又はその近くで、第1のサイドパネル112a、112bに直接又は間接的に恒久的に接合、接着、又は別の方法で結合されてもよい。いくつかの実施形態において、締結構成要素162は、例えば、接着剤接合法、音波接合法、加圧接合法、熱接合法、又はこれらの組み合わせによるなどの様々な方法で、第1のサイドパネル112a、112bと恒久的に接合されてもよい。
締結構成要素162は、シャーシ102の第1の腰部区域116と再締結可能に連結するように適合される。したがって、締結構成要素162は、様々な種類の再締結可能に係合可能な締結具、及び様々な種類の再締結可能な締結構造体を含むことができる。例えば、締結構成要素162は、フック・ループ式締結具、フック・フック式締結具、マクロ締結具、ボタン、スナップ、タブ及びスロット締結具、テープ締結具、接着剤締結具、粘着性締結具、磁気締結具、雌雄ファスナーなどの形式の、機械的締結具166を含んでもよい。締結システム162及び/又は締結構成要素164のいくつかの例は、米国特許第3,848,594号、同第4,662,875号、同第4,846,815号、同第4,894,060号、同第4,946,527号、同第5,151,092号、同第5,221,274号、同第6,251,097号、同第6,669,618号、同第6,432,098号、並びに米国特許公開第2007/0078427号及び同第2007/0093769号において考察されている。
上述のように、締結構成要素162は、おむつ100の別の部分と、再締結可能に係合又は連結するように適合され得る。例えば、図2Aに示されるように、おむつ100は、第1の腰部区域116内に、ランディングゾーンと称されることもある連結区域168を含み得る。したがって、テープ型おむつ100が着用者上に配置されるとき、締結具162は、第1の腰部区域116内の連結区域168と再締結可能に連結され、閉じた腰部周囲及び一対の横方向に対向する脚部開口部を形成する。連結区域162は、テープ型おむつのシャーシ102と連結する分離した基材で構成されてもよいことを理解すべきである。いくつかの実施形態において、連結区域は、例えば、米国特許第5,735,840号及び同第5,928,212号に開示されるように、おむつ100のバックシート136の一部として一体化して形成されてもよく、又は、腰部区域のうちの一方又は双方内で第1及び第2の耳部の一部として形成されてもよい。
先に述べた通り、本開示による装置及び方法を用いて、予め締結された再締結可能なパンツ型おむつ100の様々な構成要素を組み立てることができる。例えば、図3は、パンツ型おむつ100を製造するように適合された加工装置300の概略図を示す。加工装置300の操作方法は、上で説明されかつ図1及び図2Aに示されているパンツ型おむつ100の種々の構成要素に関連して説明され得る。
以下により詳細に記載されるように、図3に示される加工装置300は、各シャーシ102の横方向軸が機械方向と平行になるように個別のシャーシ102を機械方向MDに沿って前進させ、シャーシ102は機械方向に沿って互いに離間される。更に、装置300は、前側サイドパネル112a、112bと連結区域168の前進する長さとを再締結可能に連結し、連結区域168は次に、前進するシャーシ102の第1の腰部区域116と恒久的に連結される。装置300はまた、後側サイドパネル114a、114bと前進するシャーシ102の後側腰部区域118とを恒久的に連結する。
図3及び図5Aに示されるように、シャーシ組立体302の連続長は、搬送装置308に向けて機械方向MDに進められ、ナイフロール306で個別のシャーシ102に切断される。シャーシ組立体の連続長は、トップシート材料138とバックシート材料136との間に挟まれた吸収性組立体140、バックシート材料136、脚部弾性部材、バリアレグカフ等を含み得る。シャーシ組立体の一部は、トップシート材料138及び吸収性組立体140の一部を示すため、一部切り取られている。
個別の吸収性シャーシ102がナイフロール306で切断された後、搬送装置308は回転して、個別のシャーシ102を図5B1に示される向きで機械方向MDに前進し、シャーシ102の長手方向軸124が、機械方向MDと略平行である。図5B1に示されるシャーシ102は、第1の横方向に延在する端縁部144が前縁部として、及び第2の横方向に延在する端縁部146が後縁部として示されているが、他の実施形態では、シャーシ102は他の向きに前進してもよいことを理解すべきである。例えば、第1の横方向に延在する端縁部144が後縁部となり、第2の横方向に延在する端縁部146が前縁部となるようにシャーシを配置してもよい。搬送装置308はまた、回転する一方、それと同時に前進するシャーシ102の向きを変更する。搬送装置308は、シャーシ102が機械方向MDに前進する速度を変更することも可能である。様々な形態の搬送装置、例えば、米国特許第7,587,966号に開示されている搬送装置などを、本明細書の方法とともに用いることができることを理解すべきである。図5B2は、機械方向に前進する際の搬送装置308上のシャーシ102の向きを示す。より詳細には、図5B2は、シャーシ102の横方向軸126が機械方向MDと略平行であるシャーシ102を示し、第1の長手方向側縁部128は後縁部であり、第2の長手方向側縁部130は前縁部である。
図3、図5C、図5D、図5E、図5F、図5G、図5J1、図5K、及び図5Lを参照して後述されるように、シャーシ102は搬送装置308から移動し、第1のサイドパネル112a、112b及び第2のサイドパネル114a、114bを形成する材料と組み合わされる。
図3及び図5Cを参照すると、シャーシ102は、搬送装置308から、搬送装置308と転写ロール319との間のニップ316へと移動し、そこでシャーシ102は、前進する後側サイドパネル材料310の連続長と組み合わされる。後側サイドパネル材料310は、着用者に面する表面312、及び反対側の衣類に面する表面314を画定する。後側サイドパネル材料310の着用者に面する表面312は、シャーシ102の衣類に面する表面134と、第2の腰部区域116に沿って組み合わされてもよい。図3に示されるように、後側サイドパネル材料310と個別のシャーシ102とを組み合わせる前に、着用者に面する表面312に接着剤320が間欠的に塗布されてもよい。
図3、図5D、及び図5Eに示されるように、前側サイドパネル材料322の連続長は、機械方向MDに搬送装置318まで前進し、そこでナイフロール324が、前側サイドパネル材料322の連続長を、個別の長さの前側サイドパネル材料322aに切断する。図3に示されるように、個別の長さの前側パネル材料322aは、搬送装置318によって機械方向に互いに離間される。個別の構成要素の間を離間させるための例示的な搬送装置318は、米国特許第7,587,966号に開示されている。
図3及び図5Dを引き続き参照すると、前側サイドパネル材料322もまた、着用者に面する表面326及び反対側の衣類に面する表面328を画定する。締結構成要素162は、前側サイドパネル材料322の着用者に面する表面326上で、機械方向MDに沿って断続的に離間配置されている。図5Dに示されるように、締結構成要素162は、締結構成要素162の対330で互いに近接近して配置され、この対330は他の対330と機械方向MDに沿って離間される。図3及び図5Eを参照すると、ナイフ324は、各対330の2つの締結構成要素162の間の位置で前側サイドパネル材料322を切断して、前側サイドパネル材料322aの個別の長さ又は断片を形成する。図5Eに示されるように、締結構成要素162は、前側サイドパネル材料322aの個別の長さ又は断片それぞれの対向端部に位置する。したがって、個別の長さの前側サイドパネル材料322aは、先端締結構成要素162’と終端締結構成要素162”とを有する。
図3、図5F、及び図5Gに示されるように、着用者に面する表面356及び反対側の衣類に面する表面358を画定する連続長の連結ゾーンの材料350は、アンビルロール352に向かって機械方向MDに前進する。アンビルロール352において、ナイフロール354は、連続長の連結ゾーンの材料350を、連結区域の材料168の、個別の長さ又は断片に切断する。図5Gに示されるように、個別の長さ又は断片の連結区域の材料168のそれぞれは、先端部360aと後端部360bとを有する。図3に示されるように、個別の長さの連結区域の材料168は、アンビルロール352によって機械方向に互いに離間される。個別の構成要素の間を離間させるための例示的な操作は、米国特許第5,702,551号に開示されている。例えば、米国特許第6,811,019号に開示されているような他の種類の操作及び装置を用いて、個別の長さの連結区域の材料168を切断する及び離間させることができることを理解すべきである。
図3に示されるように、アンビルロール318は、個別の長さの前側サイドパネル材料322aを、アンビルロール318とアンビルロール352との間のニップ362に向けて前進させる。同時に、アンビルロール352は、個別の長さの連結区域の材料168をニップ362に向けて前進させ、そこで個別の長さの前側サイドパネル材料322aのそれぞれを、2つの個別の長さの連結区域の材料168と連結する。より詳細には、先端締結構成要素162’は、前進する連結区域168の後端部360bと再締結可能に連結される。終端締結構成要素162”は、次に前進してくる連結区域168の先端部360aと再締結可能に連結される。したがって、図5Hに示されるように、個別の長さの前側サイドパネル材料322aのそれぞれの対向端部は、機械方向に移動する2つの連結区域168と再締結可能に連結される。連続長の連結区域168及び前側サイドパネル材料322aは、ニップ362からニップ316に向かって進められ、そこで連結区域168が、個別のシャーシ102の第1の腰部区域116と連結される。図3に示されるように、連結区域を個別のシャーシ102と組み合わせる前に、接着剤364が連結区域168の着用者に面する表面356に間欠的に塗布されてもよい。
連結区域168及び後側サイドパネル材料310が、ニップ316の位置でシャーシ102と連結されるとすぐに、図3及び図5J1に示されるように、機械方向MDに沿って互いに離間した複数の個別のシャーシ102は、後側サイドパネル材料310及び個別の長さの前側サイドパネル材料322aによって互いに連結される。次に、シャーシ102は、ニップ316から折り畳み機332へと進められる。例えば、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第6,913,664号に開示されているもののような、様々な折り畳み機の実施形態を用いることができる。折り畳み機332において、各シャーシ102は、横方向軸126に沿って横方向CDに折り畳まれ、第1の腰部区域116、特に内側の身体に面する表面132を、第2の腰部区域118の内側の身体に面する表面132と面対面で配向させる。シャーシの折り畳みはまた、各シャーシ102の間に延在する後側サイドパネル材料310の着用者に面する表面312を、各シャーシ102の間に延在する前側サイドパネル材料322aの着用者に面する表面326と、対面した関係で位置付ける。図3及び図5Kに示されるように、後側サイドパネル材料310及び個別の長さの前側サイドパネル材料322aと連結された個別のシャーシ102は、折り畳み機332から接合機334へと進められる。接合機334は、各シャーシ102の間に延在する後側サイドパネル材料310の一部を、各シャーシ102の間に延在する前側サイドパネル材料322aの一部と接合して、個別の接合区域336を形成する。後側サイドパネル材料310と前側サイドパネル材料322aとを接合するために、例えば、米国特許第7,383,865号及び同第6,546,987号に開示されているもののような様々な種類の接合機を使用することができることを理解すべきであり、当該特許は参照により本明細書に組み込まれる。
図3及び図5Lに示されるように、連続した後側サイドパネル材料310及び個別の長さの前側サイドパネル材料322aと連結された個別のシャーシ102は、接合機334からナイフロール338へと進められ、そこで個別の接合区域336が横方向に沿って切断され、吸収性物品100上に第1のサイドシーム178を、及び次に前進してくる吸収性物品上に第2のサイドシーム180を形成する。
図4は、図2Bに示されるようなパンツ型おむつ100を製造するように適合された加工装置300’の第2の実施形態の概略図を示す。以下でより詳細に述べられるように、加工装置300’の操作方法は、2つの個別で分離した第2の耳パネル114a、114bをシャーシ102の第2の腰部区域118と連結するという点で、図3と関連して上述された加工装置と異なる。図4に示される組立プロセスのその他の態様は、図3、図5A、図5B1、図5B2、図5D、図5E、図5G、図5H、図5K、及び図5Lを参照して上述したものと同様である。
図4及び図5Mを参照すると、着用者に面する表面312及び反対側の衣類に面する表面314を画定する連続長の後側サイドパネル材料310は、搬送装置340へと機械方向MDに前進する。搬送装置340において、ナイフロール342は、連続長の後側サイドパネル材料310を、個別の長さの後側サイドパネル材料310aに切断する。図5Nに示されるように、個別の長さの後側サイドパネル材料310aのそれぞれは、先端部344aと後端部344bとを有する。図3に示されるように、個別の長さの後側パネル材料310aは、搬送装置340によって機械方向に互いに離間される。個別の構成要素の間を離間させるための例示的な搬送装置340は、米国特許第7,587,966号に開示されている。図3に示されるように、後側サイドパネル材料310aと個別のシャーシ102とを組み合わせる前に、着用者に面する表面312に接着剤346が間欠的に塗布されてもよい。
接着剤の塗布後、ニップ316の位置で、後側サイドパネル材料310aの着用者に面する表面312は、シャーシ102の衣類に面する表面134と、第2の腰部区域116に沿って連結され得る。より詳細には、個別の長さの後側サイドパネル材料310aのそれぞれは、2つのシャーシ102と連結され、先端部346aは、ニップ316の位置で、搬送装置308から移動してくるシャーシ102の第2の腰部区域116と接合され、後端部346bは、ニップ316の位置で、次に搬送装置308から移動してくる別のシャーシ102の第2の腰部区域と接合される。したがって、図5J2に示されるように、個別の長さの後側サイドパネル材料310aのそれぞれの対向端部は、機械方向に移動する2つのシャーシ102と接合される。後側サイドパネル材料310aの先端部344a及び終端部344bは、図2Bを参照して前述された第2の耳パネル114a、114bの近心区域174bに対応する。図5J1、図5G、及び図5Hを参照して上述したように、ニップ316から、個別の長さの後側サイドパネル材料310a及び個別の長さの前側サイドパネル材料322aによって互いに連結された個別のシャーシは、ニップ316から、折り畳み機332、接合機334、及びナイフロール338へと進められる。
第1の腰部区域と再締結可能に連結されるサイドパネルを有する吸収性物品を組み立てることとの関連でプロセス及び装置を説明してきたが、上述のプロセス及び装置は、様々な他の構造を有する吸収性物品を組み立てるように構成され得ることを理解すべきである。例えば、前述のプロセス及び装置は、第2の腰部区域と再締結可能に連結されるサイドパネルを有する吸収性物品を組み立てるように構成され得る。別の例では、前述のプロセス及び装置は、第1腰部区域及び第2の腰部区域の両方と再締結可能に連結された4つのサイドパネルを有する吸収性物品を組み立てるように構成されることができ、その場合、対応するサイドパネルはサイドシームに沿って互いに接合される。
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきでない。むしろ、特に断らないかぎり、そのようなそれぞれの寸法は、記載された値及びその値周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
相互参照されるか又は関連するすべての特許又は特許出願を含む、本願に引用されるすべての文書を、特に除外又は限定することを明言しないかぎりにおいて、その全容にわたって本願に援用するものである。いずれの文献の引用も、こうした文献が本願で開示又は特許請求されるすべての発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他のすべての参照文献とのあらゆる組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文書において、ある用語の任意の意味又は定義の範囲が、援用文献中の同じ用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合には、本文書中で用語に与えられる意味又は定義が優先するものとする。
以上、本発明の特定の実施形態を例示、記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び改変を行い得る点は、当業者には明らかであろう。したがって、本発明の範囲に含まれるそのようなすべての変更及び改変を添付の特許請求の範囲において網羅するものとする。