JP7377969B2 - 腰部ガスケット要素を有する吸収性物品 - Google Patents

Description

本開示は、腰部ガスケット要素を有する使い捨て吸収性物品に関するものであり、より具体的には、接着剤フリーゾーンと接着剤ゾーンとを有する腰部ガスケット要素に関するものである。

例えばおむつ及び他の吸収性物品などの様々な種類の物品が、例えばウエストバンドなどの弾性部を含んだ構成要素を有している。いくつかの構成では、ウエストバンドは、弾性フィルムなどの単層の弾性材料として提供されてもよい。いくつかの構成では、ウエストバンドは、不織布などの１つ以上の基材に結合された弾性材料を含み得る弾性積層体として提供されてもよく、弾性材料は、弾性フィルム及び／又は弾性ストランドを含んでもよい。使い捨て吸収性物品の上縁部に伸縮性ウエストバンドを提供することは、フィット性及び閉じ込めを改善することになり得る。伸縮性ウエストバンドは、排泄物が腰部区域内の製品から抜け出すのを防ぐのに役立つシールを形成するために、皮膚と物品との間の圧力を増大させることによって、排出物を閉じ込めるのに役立ち得る。加えて、伸縮性ウエストバンドは、着用者が腰部において前屈するなど、各姿勢へと移行するときに、伸縮性ウエストバンドがなければ形成され得る間隙を物理的に閉鎖することができる。

ウエストバンドは、吸収性物品の前側縁部及び後側縁部の一方又は両方に位置することができ、また閉じた形態の「パンツ」物品では、それらは、物品の上縁部全体の周りにウエストバンドを提供するために連続的に形成され得る。いくつかの物品では、ウエストバンドは、物品の後部の間隙を閉鎖するために、背部にのみ提供され、また物品の縁部から下方に離間されてもよい。縁部から下方に離間されたウエストバンドを提供する物品は、典型的には、物品の縁部と隣接するウエストバンドを有する物品と比較して、製品の上縁部においてより大きなひだを呈する。これらのひだは、介護者には、腰部がこの領域の真下の間隙を閉鎖し得る場合であっても排泄物が漏出し得る間隙に見え得る。したがって、物品の縁部と隣接するウエストバンドを有する物品が好ましくなり得る。しかしながら、一部の介護者は、物品の縁部から下方に離間されているウエストバンドを、より良好な漏れバリアとして知覚する。

伸縮性ウエストバンドは、撚られた弾性体、フィルム、弾性不織布材料、弾性接着剤などの様々な弾性材料を含み得る。これらの材料は、高い摩擦係数を有することができ、かつ／又は粘着性であり得る。このような材料の弾性部分は、弾性材料との直接的な接触から着用者を保護するために、ポリプロピレン不織布などの、より低い摩擦係数を有する別の材料に積層され得る。それらの材料は、接着剤による結合、機械的結合、熱接着、又は他の好適な技術を含めて、様々な手段とともに積層され得る。いくつかの吸収性物品では、弾性材料で積層される材料は、トップシートなど、吸収性物品における別の理由で既に存在する材料であり、あるいは、他の吸収性物品では、弾性材料で積層される材料は、ウエストバンド領域内の弾性体のみを被覆するように特別に設計された材料であり得る。したがって、物品の内側表面（すなわち、身体に面する側）に外部から取り付けられたウエストバンドに関して言えば、弾性材料を被覆するように特別に設計された材料が使用され得る。したがって、材料で被覆されるとともに、物品の長手方向縁部に提供されたウエストバンドを提供することが有益となり得る。

物品の外部の内側表面に取り付けられるウエストバンドは、機械的取り付け、接着剤による取り付け、熱的取り付け、共形成など、様々な手段を使用して取り付けられ得る。ウエストバンドを外部表面に取り付けるための業界における最も典型的な方法は、接着剤結合である。接着装置の用途は、典型的には、同等の機械的用途よりも低コストであり、業界で周知であり、ほとんどのウエストバンド用途において、特にトップシート及び／又はバックシートなどの既存の材料によっておむつの内部表面上に位置付けられる（すなわち、挟持される）ウエストバンドに対して、良好に機能する。ウエストバンドを挟持することにより、ウエストバンドを取り付けるために適用される接着剤のいずれもが被覆され、ユーザーと直接接触しないことが確実となる。

しかしながら、外部から適用されるウエストバンドを用いると、吸収性物品の有効性を損なう問題が生じることがあり、また高速な吸収性物品製造の用途において完全には解決されていない。ほとんどの場合、接着剤の一部分は、物品のユーザー表面に露出し、製品の使用中及び取り外し中にユーザーに粘着し得るか、さもなければ、製品をユーザーに適用するために準備することが困難になり得る。接着剤は、様々な方法で露出し得る。例えば、ウエストバンドの取り付けにおける変形例では、横方向縁部（すなわち、左側縁部及び右側縁部）が折り畳まれるかあるいは巻き上げられ、それによってウエストバンドの裏面及び接着剤が露出することになり得る。更に、接着剤によって取り付けられたウエストバンドは、後続の製造中に装置の様々な構成要素に絡まることがあり、あるいは様々なプロセスに留まることがある。加えて、接着剤は、製造プロセスにおいて固化するのに時間を要することがある。ウエストバンド取り付けプロセスの下流に他のプロセスが存在する場合、接着剤が固化するのに十分な時間がないこともあり、したがって、ウエストバンドは、非常に弱い力でプロセス中に物品から容易に引き離され得る。加えて、接着剤が、トップシートなどの物品の層に何度も適用されること、また特に高速製造プロセスにおいてウエストバンドを取り付けることに関連する変動により、接着剤の縁部が一方の側又は他方の側で露出することにつながり得る。

外部から適用されるウエストバンドの接着剤結合によって生じる問題に対処するためのアプローチは、それらを機械的に取り付けることである。機械的取り付けプロセスは、ウエストバンドを物品に直ちに結合することができ、それにより、後続の加工中にウエストバンドが落下するリスクがより小さくなる。加えて、機械的取り付けは、粘着性ではなく、そのため、ウエストバンドの一部分が巻き上げられる場合であっても、ユーザーに付着することはない。それにもかかわらず、機械的取り付けは、とりわけ、吸収性コアとシャーシが既に組み合わされた後にウエストバンドがシャーシに取り付けられるときに、特に物品の中央吸収領域において、いくつかの他の問題を呈する。例えば、機械的取り付けは、吸収性物品の外側カバーを通じた身体排泄物の漏出をもたらし得る穴を形成することになり得る。プロセス又は装置製造における変動もまた、適切な結合を生成することを困難にし得る。加えて、機械的結合が、吸収性コア内に分配されるエアフェルト又は吸収性ゲル材料（absorbent gel material、ＡＧＭ）と接触する場合、吸収性物品の吸収性コア上における機械的結合は、非効果的となり得る。エアフェルトは、木材パルプに基づいたものであり、溶融することはなく、また物品中のポリマーの残りの部分に十分に結合することもなく、結合不良につながる。ＡＧＭは、機械的結合プロセスに供されたときに燃焼及び暗色化することがあり、また、ポリプロピレンなどの他のポリマーと良好に化学的に組み合わされない。その結果、結合不良、又は非結合が発生し得る。

したがって、縁部における接着剤による結合、すなわち露出した接着剤、及びプロセスにおける早期落下に関連する問題に対処する、外部から適用されるウエストバンドを得ることが有利となろう。吸収性コアの近くで機械的に結合することに関連する問題、すなわち、外部カバーの穴及び焼けた斑点に関連する問題に対処する、外部から適用されるウエストバンドを得ることもまた有利となろう。更に、間隙として知覚され得る大きなギャザーを防止するために物品の長手方向縁部に、あるいはその付近に取り付けられ、エラストマーの高摩擦性材料からユーザーを保護するために不織布材料に積層される、外部から適用されるウエストバンドを得ることが更に有利となろう。

一形態では、使い捨て吸収性物品は、前側腰部領域、後側腰部領域、及び前側腰部領域と後側腰部領域との間に配設された股部領域と、長手方向軸線及び横方向軸線と、前側腰部縁部、後側腰部縁部、長手方向に延在する第１の側縁部、及び長手方向に延在する第２の側縁部と、トップシート、バックシート、及びトップシートとバックシートとの間に配設された吸収性コアを備えるシャーシと、近位端縁部、遠位端縁部、第１の側縁部、第２の側縁部、及び弾性材料を備える腰部ガスケット要素と、近位端縁部、遠位端縁部、第１の側縁部、第２の側縁部、及び弾性材料を備える脚部ガスケット要素であって、脚部ガスケット要素の少なくとも一部分は、シャーシと機械的に結合されている、脚部ガスケット要素と、を備え、腰部ガスケット要素の少なくとも一部分は、シャーシに接着剤で取り付けられ、腰部ガスケット要素の少なくとも一部分は、脚部ガスケット要素がシャーシと機械的に結合されている領域内で、脚部ガスケット要素と機械的に結合されている。

別の形態では、使い捨て吸収性物品は、前側腰部領域、後側腰部領域、及び前側腰部領域と後側腰部領域との間に配設された股部領域と、長手方向軸線及び横方向軸線と、前側腰部縁部、後側腰部縁部、長手方向に延在する第１の側縁部、及び長手方向に延在する第２の側縁部と、トップシート、バックシート、及びトップシートとバックシートとの間に配設された吸収性コアを備えるシャーシと、近位端縁部、遠位端縁部、第１の側縁部、第２の側縁部、及び弾性材料を備える腰部ガスケット要素と、シャーシに接続され、かつ、近位端縁部、遠位端縁部、第１の側縁部、第２の側縁部、及び弾性材料を備える脚部ガスケット要素と、を備え、機械的結合部は、腰部ガスケット要素をシャーシ及び脚部ガスケット要素のうちの少なくとも１つと接続し、少なくとも１つの機械的結合部は固化材料の領域を含み、少なくとも１つの機械的結合部は、腰部ガスケット要素の外部表面から固化材料の領域の上面まで延在する深さＢｄを画定し、少なくとも１つの機械的結合部は、固化材料の領域が腰部ガスケット要素の繊維領域に移行するグロメット領域を備え、グロメット領域は幅Ｂｗを画定し、幅Ｂｗと深さＢｄとの比は１：１以下である。

更に別の形態では、使い捨て吸収性物品は、前側腰部領域、後側腰部領域、及び前側腰部領域と後側腰部領域との間に配設された股部領域と、長手方向軸線及び横方向軸線と、前側腰部縁部、後側腰部縁部、長手方向に延在する第１の側縁部、及び長手方向に延在する第２の側縁部と、トップシート、バックシート、及びトップシートとバックシートとの間に配設された吸収性コアを備えるシャーシと、シャーシに接合され、かつ、第１の不織布、弾性フィルム、及び複数の超音波結合部を備える腰部ガスケット要素と、を備え、吸収性物品は、少なくとも２００ｇ／ｍ^２／２４時間のウエストバンド通気性を有する。

吸収性物品のうちの着用者の反対側に向いた部分が観察者に向かって配向されている、本開示による１つ以上の腰部ガスケット要素を含み得るテープ式吸収性物品の形態をなす吸収性物品の部分切欠平面図である。 吸収性物品のうちの着用者に向いた部分が観察者に向かって配向されている、本開示による１つ以上の腰部ガスケット要素を含み得る図１Ａの吸収性物品の平面図である。 腰部ガスケット要素と別の基材との間の機械的結合部の詳細な断面図である。 機械的結合部が、脚部ガスケット要素上で他の機械的結合部と重なり合うように位置付けられている、腰部ガスケット要素の詳細図である。 側部パネル及び腰部ガスケット要素上のひだを示している、吸収性物品の平面図である。 吸収性物品のうちの着用者に向いた部分が観察者に向かって配向されている、吸収性物品の後側腰部領域の平面図である。 図２の線３－３に沿って取られた吸収性物品の断面図である。 吸収性物品のうちの着用者に向いた部分が観察者に向かって配向されている、吸収性物品の前側及び後側腰部領域内に位置付けられた腰部ガスケット要素を示す。 図４の線５－５に沿って取られた吸収性物品の断面図である。 別の実施形態による、吸収性物品のうちの着用者に向いた部分が観察者に向かって配向されている、吸収性物品の後側腰部領域の平面図である。 例示的な吸収性物品の横方向軸線に沿って取られた、トップシートに取り付けられた腰部ガスケット要素の断面図を概略的に示す。 腰部ガスケット要素を形成するために横断方向に切断され得る積層体の概略上面図である。 機械方向に離間して示される、それによって腰部ガスケット要素を形成する横断方向におけるナイフ切断の後の図８の積層体を示す。 切断位置での分離前の例示的な腰部ガスケット積層体を概略的に示す。 機械方向に取られた例示的な腰部ガスケット要素の断面図を示す。 弛緩収縮状態にある図１１の腰部ガスケット要素を示す。

本開示を理解する上で、以下の用語説明が有用であり得る。
本明細書において「吸収性物品」とは、主な機能が汚物及び排泄物を吸収かつ保持することである消費者製品を指すために用いられる。吸収性物品には、生理用ナプキン、タンポン、パンティライナー、陰唇間装置、創傷包帯、拭き取り用品、テープ式おむつ及びおむつパンツを含む使い捨ておむつ、再利用可能な外側カバーを有するおむつ用のインサート、成人失禁用おむつ、成人失禁用パッド、並びに成人失禁用パンツが含まれ得る。本明細書において「使い捨て」という用語は、洗濯されること又は他の方法で吸収性物品として再生又は再使用されることが一般に意図されていない吸収性物品を説明するために用いられる（例えば、これらは１回の使用後に廃棄されるように意図され、またリサイクル、堆肥化、ないしは別の方法で環境に適合する方法で処分するように構成されてもよい）。

「婦人衛生物品」という用語は、月経時の保護のために女性によって使用される使い捨て吸収性物品を指す。このような婦人衛生物品には、生理用ナプキン、タンポン、陰唇間製品、失禁用デバイス、及びパンティライナーが含まれ得る。パンティライナー及び生理用ナプキンの非限定的な例には、米国特許第４，３２４，２４６号、同第４，４６３，０４５号、同第４，３４２，３１４号、同第４，５５６，１４６号、同第４，５８９，８７６号、同第４，６８７，４７８号、同第４，９５０，２６４号、同第５，００９，６５３号、同第５，２６７，９９２号及び同第６，００４，８９３号に開示されるものが含まれ、それらはすべて参照により本明細書に組み込まれる。

「弾性」、「エラストマー」又は「エラストマー性」とは弾性特性を呈する材料を指し、これには、その弛緩した初期長さに力を加えると、その初期長さの１０％を超えて上回る伸長長さに伸張又は伸長することが可能であり、かつ適用した力が解放された後で、ほぼその初期長さに実質的に回復する任意の材料が含まれる。

本明細書で使用するとき、「接合した」という用語は、ある要素を他の要素に直接付着することによって、その要素が別の要素に直接固着される構成、及び、ある要素を中間部材（複数を含む）に付着して、その中間部材を他の要素に付着することによってその要素が別の要素に間接的に固着される構成を包含する。

本明細書において「基材」という用語は、主として二次元（すなわち、ＸＹ面内）であり、その長さ（Ｘ方向）及び幅（Ｙ方向）に比べてその厚さ（Ｚ方向）が比較的小さい（すなわち、１／１０以下）材料を説明するために用いられる。基材の非限定的な例としては、ウェブ、繊維性材料の１層ないし複数の層、不織布、並びに、高分子フィルム若しくは金属箔などのフィルム及び箔が挙げられる。これらの材料は、単独で使用される場合もあり、又は一体に積層された２つ以上の層を含む場合もある。したがって、ウェブは、基材である。

本明細書において「不織布」という用語は、スパンボンド、メルトブロー、カーディングなどのプロセスによって、連続的な（長い）フィラメント（繊維）及び／又は非連続的な（短い）フィラメント（繊維）から作製された材料を指す。いくつかの構成では、不織布は、限定するものではないが、ポリプロピレン繊維及び／若しくはポリエチレン繊維、及び／又はポリオレフィンを含むバイコンポーネント繊維、及び／又は綿若しくは他の有機材料を含む繊維のブレンドを有する不織布を含めて、ポリオレフィン系不織布を含んでもよい。好適な繊維の非限定的な例としては、スパンボンド、スパンレイド、メルトブローン、スパンメルト、溶媒紡糸、電界紡糸、カーディング、フィルムフィブリル化、メルトフィルムフィブリル化、エアレイド、ドライレイド、ウェットレイド短繊維、水流交絡、及び当該技術分野において既知のポリマー繊維の一部又は全体に形成された他の不織布ウェブ材料、並びにこれらの加工可能な組み合わせが挙げられる。不織布は、織られた又は編まれたフィラメントパターンを有さない。様々な坪量を有する不織布が本開示に従って使用され得ることを理解されたい。例えば、いくつかの不織布は、少なくとも約８ｇｓｍ、１２ｇｓｍ、１６ｇｓｍ、２０ｇｓｍ、２５ｇｓｍ、３０ｇｓｍ、４０ｇｓｍ、又は６５ｇｓｍの坪量を有してもよい。いくつかの不織布は、約８ｇｓｍ～約６５ｇｓｍの坪量を有してもよく、具体的には、上記の範囲及びその中に又はそれによって形成されるすべての範囲内ですべて１ｇｓｍの増分で列挙される。

様々な坪量を有するフィルムが、本開示に従って使用され得ることを理解されたい。例えば、いくつかのフィルムは、少なくとも約８ｇｓｍ、１２ｇｓｍ、１６ｇｓｍ、２０ｇｓｍ、２５ｇｓｍ、３０ｇｓｍ、４０ｇｓｍ、又は６０ｇｓｍの坪量を有してもよい。いくつかのフィルムは、約８ｇｓｍ～約６０ｇｓｍの坪量を有してもよく、具体的には、上記の範囲及びその中に又はそれによって形成されるすべての範囲内ですべて１ｇｓｍの増分で列挙される。

本明細書に記載される使い捨て吸収性物品（すなわち、おむつ、使い捨てパンツ、成人用失禁物品、生理用ナプキン、パンティライナーなど）の構成要素は、２００７年９月２０日に公開されたＨｉｒｄらの米国特許出願公開第２００７／０２１９５２１（Ａ１）号、２０１１年６月１６日に公開されたＨｉｒｄらの同第２０１１／０１３９６５８（Ａ１）号、２０１１年６月１６日に公開されたＨｉｒｄらの同第２０１１／０１３９６５７（Ａ１）号、２０１１年６月２３日に公開されたＨｉｒｄらの同第２０１１／０１５２８１２（Ａ１）号、２０１１年６月１６日に公開されたＨｉｒｄらの同第２０１１／０１３９６６２（Ａ１）号、及び２０１１年６月１６日に公開されたＨｉｒｄらの同第２０１１／０１３９６５９（Ａ１）号に記載されているバイオ源含有物から少なくとも部分的に構成され得る。これらの構成要素としては、トップシート不織布、バックシートフィルム、バックシート不織布、側部パネル不織布、バリアレッグカフ不織布、超吸収体、不織布獲得層、コアラップ不織布、接着剤、締着具フック、及び締着具ランディング領域不織布、並びにフィルムベースが挙げられるが、これらに限定されない。少なくとも１つの実施形態では、使い捨て吸収性物品構成要素は、ＡＳＴＭ Ｄ６８６６－１０の試験法Ｂを使用して約１０％～約１００％、別の実施形態では約２５％～約７５％、更に別の実施形態では、ＡＳＴＭ Ｄ６８６６－１０の試験法Ｂを使用して約５０％～約６０％のバイオベース含有量値を含む。ＡＳＴＭ Ｄ６８６６－１０の方法を適用して任意の使い捨て吸収性物品構成要素のバイオベース含有量を求めるために、使い捨て吸収性物品の構成要素の代表的なサンプルが試験のために取得されなければならない。少なくとも１つの実施形態では、使い捨て吸収性物品の構成要素を、既知の粉砕方法（例えば、Ｗｉｌｅｙ（登録商標）ミル）を用いて、約２０メッシュ未満の微粒子に粉砕し、ランダムに混合された粒子から好適な質量の代表的なサンプルを取り出すことができる。

本明細書において「機械方向」（machine direction、ＭＤ）という用語は、プロセスを流れる材料の方向を指すために使用される。加えて、材料の相対的配置及び動きは、あるプロセスを通過してそのプロセスの上流からそのプロセスの下流に向かう機械方向に流れているものとして述べることができる。

本明細書において「横断方向」（cross direction、ＣＤ）という用語は、機械方向に対して概ね垂直な方向を指すために使用される。

「テープ式おむつ」（「開放型おむつ」とも称される）という用語は、着用者に適用される前、包装時に互いに締着、予備締着、又は接続されていない初期前側腰部領域及び初期後側腰部領域を有する使い捨て吸収性物品を指す。テープ式おむつは、腰部領域をともに締着又は接合することなく、一方の腰部領域の内部が反対の腰部領域の内部と表面同士が接触した状態で、横方向中心線の辺りで折り畳まれてもよい。様々な好適な構成のテープ式おむつの例は、米国特許第５，１６７，８９７号、同第５，３６０，４２０号、同第５，５９９，３３５号、同第５，６４３，５８８号、同第５，６７４，２１６号、同第５，７０２，５５１号、同第５，９６８，０２５号、同第６，１０７，５３７号、同第６，１１８，０４１号、同第６，１５３，２０９号、同第６，４１０，１２９号、同第６，４２６，４４４号、同第６，５８６，６５２号、同第６，６２７，７８７号、同第６，６１７，０１６号、同第６，８２５，３９３号、及び同第６，８６１，５７１号、並びに米国特許公開第２０１３／００７２８８７（Ａ１）号、同第２０１３／０２１１３５６（Ａ１）号及び同第２０１３／０３０６２２６（Ａ１）号に開示されており、それらはすべて参照により本明細書に組み込まれる。

本明細書において「パンツ」（「トレーニングパンツ」、「予め閉じたおむつ」、「おむつパンツ」、「パンツ型おむつ」、及び「プルオンおむつ」とも称される）という用語は、乳児又は成人の着用者のために設計された、外辺部の連続した腰部開口部及び外辺部の連続した脚部開口部を有する使い捨て吸収性物品を指す。パンツは、物品が着用者に適用される前に、連続した又は閉じた腰部開口部及び少なくとも１つの連続した閉じた脚部開口部を有して構成されてもよい。パンツは、任意の再締着可能な及び／又は恒久的な閉鎖部材（例えば、シーム、熱結合、圧力溶接、接着剤、粘着結合、機械的締着具など）を使用して物品の一部を互いに接合することを含むが、これらに限定されない、様々な技術で予備成形又は予備締着され得る。パンツは、腰部領域において物品の外周部に沿った任意の場所で予備成形され得る（例えば、側部が締着又は継ぎ合わされている、前側腰部が締着又は継ぎ合わされている、後側腰部が締着又は継ぎ合わされている）。様々な構成のおむつパンツの例が、米国特許第４，９４０，４６４号、同第５，０９２，８６１号、同第５，２４６，４３３号、同第５，５６９，２３４号、同第５，８９７，５４５号、同第５，９５７，９０８号、同第６，１２０，４８７号、同第６，１２０，４８９号、同第７，５６９，０３９号、並びに、米国特許出願公開第２００３／０２３３０８２（Ａ１）号、同第２００５／０１０７７６４（Ａ１）号、同第２０１２／００６１０１６（Ａ１）号、同第２０１２／００６１０１５（Ａ１）号、同第２０１３／０２５５８６１（Ａ１）号、同第２０１３／０２５５８６２（Ａ１）号、同第２０１３／０２５５８６３（Ａ１）号、同第２０１３／０２５５８６４（Ａ１）号、及び同第２０１３／０２５５８６５（Ａ１）号に開示されており、これらはすべて参照により本明細書に組み込まれる。

具体的な説明を目的として、図１Ａ及び図１Ｂは、本開示による吸収性物品１００の一例を示している。特に、図１Ａは、吸収性物品のうちの着用者の反対側に向いた部分が観察者に向かって配向されている、テープ式おむつ１００Ｔとして構成されている吸収性物品１００の平面図の一例を示す。図１Ｂは、吸収性物品のうちの着用者に向いた部分が観察者に向かって配向されている、吸収性物品１００の平面図を示す。図１Ａ及び図１Ｂに示されるテープ式おむつ１００Ｔは、吸収性シャーシ１０２、第１の後側側部パネル１０４及び第２の後側側部パネル１０６、並びに第１の前側側部パネル１０８及び第２の前側側部パネル１１０を含む。

図１Ａ及び図１Ｂに示すように、吸収性物品１００及びシャーシ１０２は各々、第１の腰部領域１１６、第２の腰部領域１１８、及び第１の腰部領域と第２の腰部領域との中間に配設された股部領域１１９を含む。第１の腰部領域１１６は、前側腰部領域として構成されてもよく、第２の腰部領域１１８は、後側腰部領域として構成されてもよい。いくつかの実施形態では、前側腰部領域、後側腰部領域、及び股部領域の各々の長さは、吸収性物品１００の長さの１／３であり得る。吸収性物品はまた、前側腰部領域１１６で横方向に延在する前側腰部縁部１２０、及び後側腰部領域１１８で長手方向に対向し、かつ横方向に延在する後側腰部縁部１２２を含んでもよい。本考察に対する基準枠を提供するため、図１Ａ及び図１Ｂのおむつ１００Ｔは、長手方向軸線１２４及び横方向軸線１２６を伴って示される。長手方向軸線１２４は、前側腰部縁部１２０の中点を通って、かつ、後側腰部縁部１２２の中点を通って、延在し得る。また、横方向軸線１２６は、第１の長手方向又は右側縁部１２８の中点を通って、かつ、第２の長手方向又は左側縁部１３０を通って、延在し得る。

図１Ａ及び図１Ｂに示すように、吸収性物品１００は、内部表面１３２（すなわち、着用者に対向する）と、外側の外部表面１３４（すなわち、衣類に対向する）と、を含む。したがって、以下に記載される吸収性物品の様々な構成要素は各々、内部の着用者対向表面１３２と、外部の衣類対向表面１３４と、を含んでもよいことも理解されたい。シャーシ１０２は、バックシート１３６及びトップシート１３８を含んでもよい。シャーシ１０２はまた、トップシート１３８の一部とバックシート１３６との間に配設された吸収性コア１４２を含む吸収性組立体１４０を含み得る。下記により詳細に考察されるように、吸収性物品１００はまた、着用者の脚部及び腰部の周りのフィット感を向上させるため、着用者の脚部の周りのフィット感を向上させるために、脚部弾性体及び／若しくは脚部ガスケット要素、腰部ガスケット要素、及び／又は、フラップ、例えば、側部パネル及び／又は耳部など、他の機構を含んでもよい。

図１Ａ及び図１Ｂに示すように、シャーシ１０２の周辺部は、第１の長手方向側縁部１２８によって画定され得る。第２の長手方向側縁部１３０、第１の腰部領域１１６に配設された横方向に延在する第１の端縁部１４４、第２の腰部領域１１８に配設された横方向に延在する第２の端縁部１４６。側縁部１２８及び１３０はいずれも、第１の端縁部１４４と第２の端縁部１４６との間に長手方向に延在する。図１Ａに示すように、横方向に延在する端縁部１４４及び１４６は、前側腰部領域１１６内の横方向に延在する前側腰部縁部１２０の一部、及び後側腰部領域１１８内の長手方向に対向し、かつ横方向に延在する後側腰部縁部１２２の一部を形成し得る。第１の横方向端縁部１４４と第２の横方向端縁部１４６との間の距離は、シャーシ１０２のピッチ長さ（pitch length、ＰＬ）を画定し得る。吸収性物品１００が着用者の下部胴体に着用されるとき、前側腰部縁部１２０及び後側腰部縁部１２２は、着用者の腰部の一部分を取り囲んでもよい。同時に側縁部１２８及び１３０は、着用者の脚部の少なくとも一部を取り囲み得る。股部領域１１９は概ね、吸収性コア１４２が前側腰部領域１１６から股部領域１１９を通じて後側腰部領域１１８へと延在する状態で、着用者の脚の間に位置付けられてもよい。

吸収性物品１００の一部分又は全体が、横方向に延伸性を有するように製造され得ることもまた理解されるべきである。この付加的な延伸性は、着用者が動いている間、吸収性物品１００が着用者の身体に適合できるようにするために役立つ場合がある。この付加的な延伸性はまた、例えば、様々なサイズの着用者に対して更なる身体被覆率を提供するために、すなわち、個々の着用者に合わせておむつを仕立てるために、延伸前の特定のサイズを有するシャーシ１０２を含んだ吸収性物品１００のユーザーが、吸収性物品１００及び／又はシャーシ１０２の前側腰部領域１１６、後側腰部領域１１８、又は両方の腰部領域を延伸させるのに役立ち得る。腰部領域（１つ又は複数）のこのような延伸は、股部領域が、腰部領域（１つ又は複数）より相対的に小さい程度に延在する限り、吸収性物品に概ね砂時計形状を与えることができ、物品が着用されたとき、個々に適合された外観を物品に付与してもよい。

前述のように、吸収性物品１００は、バックシート１３６を含んでもよい。バックシート１３６はまた、シャーシ１０２の外側表面１３４を画定してもよい。バックシート１３６は、液体（例えば、経血、尿、及び／又は液状の糞便）に対して不透過性であってもよく、薄いプラスチックフィルムから部分的に製造されてもよいが、他の可撓性の液体不透過性材料も使用することができる。バックシート１３６は、吸収性コアに吸収及び収容された排泄物が、ベッドシーツ、パジャマ、及び下着などの吸収性物品１００と接触する物品を湿潤させるのを防止し得る。バックシート１３６はまた、織布材料若しくは不織布材料、ポリエチレン若しくはポリプロピレンの熱可塑性フィルムなどの高分子フィルム、並びに／又はフィルム及び不織布材料を含む（例えば、内側フィルム層及び外側不織布層を有する）多層材料若しくは複合材料を含んでもよい。バックシート１３６はまた、エラストマーフィルムを含んでもよい。例示のバックシート１３６は、厚さが約０．０１２ｍｍ（０．５ミル）～約０．０５１ｍｍ（２．０ミル）のポリエチレンフィルムであり得る。例示的なポリエチレンフィルムは、Ｃｌｏｐａｙ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ（Ｃｉｎｃｉｎｎａｔｉ，Ｏｈｉｏ）によってＢＲ－１２０及びＢＲ－１２１の製品名にて、またＴｒｅｄｅｇａｒ Ｆｉｌｍ Ｐｒｏｄｕｃｔｓ（Ｔｅｒｒｅ Ｈａｕｔｅ，Ｉｎｄ．）によってＸＰ－３９３８５の製品名にて製造されている。バックシート１３６はまた、より布様の外観を提供するために、エンボス加工及び／又はつや消し仕上げされてもよい。更に、バックシート１３６は、蒸気を吸収性コアから逃がすことを可能にしながらも（すなわち、バックシートは通気性である）、なお排出物がバックシート１３６を通過するのを防ぐことができる。バックシート１３６のサイズは、吸収性コア１４２のサイズ及び／又は吸収性物品１００の特定の構造又はサイズによって決定されてもよい。

また先に述べたように、吸収性物品１００は、トップシート１３８を備えてもよい。トップシート１３８はまた、シャーシ１０２の内側表面１３２のすべて又は一部を画定してもよい。トップシート１３８は、順応性で、柔らかな感触であり、着用者の皮膚に対して非刺激性であってよい。トップシートは、一方向又は二方向に弾性的に伸張可能であってもよい。更に、トップシート１３８は、液体透過性であって、その厚さを通して液体（例えば、経血、尿、及び／又は液状の糞便）を浸透させてもよい。トップシート１３８は、織布材料及び不織布材料、有孔又はハイドロフォーミング成形された熱可塑性フィルム、有孔不織布、多孔質発泡体、網状発泡体、網状熱可塑性フィルム；及び熱可塑性スクリムなどの、広範囲の材料から製造されてもよい。織布及び不織布材料は、木部繊維若しくは綿繊維などの天然繊維、ポリエステル、ポリプロピレン若しくはポリエチレン繊維などの合成繊維、又はこれらの組み合わせを含み得る。トップシート１３８が繊維を含む場合、繊維は、スパンボンド法、カーディング法、湿式法、メルトブローン法、水流交絡法、又は当該技術分野において既知の別の方法で処理されてもよい。

トップシート１３８は、嵩高不織布トップシート、有孔フィルムトップシート及び有孔不織布トップシートから選択されてもよい。有孔フィルムトップシートは、身体滲出物に対して透過性であってもよいが、実質的に非吸収性であり、流体がトップシートを通過して戻って着用者の皮膚を再度濡らす傾向が少ないものであってよい。例示的な有孔フィルムとしては、米国特許第５，６２８，０９７号、同第５，９１６，６６１号、同第６，５４５，１９７号及び同第６，１０７，５３９号に記載されているものを挙げることができ、それらはすべて参照により本明細書に組み込まれる。

前述のように、吸収性物品１００はまた、シャーシ１０２に接合される吸収性組立体１４０を含んでもよい。図１Ａ及び図１Ｂに示すように、吸収性組立体１４０は、横方向に延在する前側縁部１４８を前側腰部領域１１６内に有してもよく、長手方向に反対側にありかつ横方向に延在する後側縁部１５０を後側腰部領域１１８内に有してもよい。吸収性組立体１４０は、長手方向に延在する右側縁部１５２を有してもよく、横方向に対向しかつ長手方向に延在する左側縁部１５４を有してもよく、吸収性組立体の側縁部１５２及び１５４は両方とも、前側縁部１４８と後側縁部１５０との間に長手方向に延在してもよい。吸収性組立体１４０は、１つ以上の吸収性コア１４２又は吸収性コア層を追加で含んでもよい。吸収性コア１４２は、トップシート１３８とバックシート１３６との間に少なくとも部分的に配設されてもよく、おむつと適合性のある様々なサイズ及び形状で形成されてもよい。本開示の吸収性コアとして使用するための例示的な吸収性構造体は、米国特許第４，６１０，６７８号、同第４，６７３，４０２号、同第４，８８８，２３１号及び同第４，８３４，７３５号を含み、それらはすべて参照により本明細書に組み込まれる。

いくつかの吸収性コアの実施形態は、低減された量のセルロース系エアフェルト材料を含む流体貯蔵コアを備えてもよい。例えば、そのようなコアは、約４０％未満、３０％未満、２０％未満、１０％未満、５％未満、又は更には約１％未満のセルロース系エアフェルト材料を含んでもよい。こうしたコアは、主として、少なくとも約６０％、７０％、８０％、８５％、９０％、９５％、又は更には約１００％の量で、吸収性ゲル材料を含んでもよく、その場合コアの残部はマイクロファイバー接着剤を含む（適用可能な場合）。そのようなコア、マイクロファイバー接着剤、及び吸収性ゲル材料は、米国特許第５，５９９，３３５号、同第５，５６２，６４６号、同第５，６６９，８９４号及び同第６，７９０，７９８号、並びに米国特許公開第２００４／０１５８２１２（Ａ１）号及び同第２００４／００９７８９５（Ａ１）号に記載されており、それらはすべて参照により本明細書に組み込まれる。

前述のように、吸収性物品１００はまた、伸縮性脚部ガスケット要素１５６と、腰部ガスケット要素１５８とを含んでもよい。脚部ガスケット要素１５６は、脚部バンド、側部フラップ、バリヤカフ、弾性カフ、脚部ガスケットシステム、又はガスケットカフであり得、場合によっては、そのように称されることが理解されよう。伸縮性脚部ガスケット要素１５６は、脚部領域における身体排泄物の漏れを低減するのに役立つように様々な方法で構成されてもよい。例示的な脚部ガスケット要素１５６として、米国特許第３，８６０，００３号、同第４，９０９，８０３号、同第４，６９５，２７８号、同第４，７９５，４５４号、同第４，７０４，１１５号、及び米国特許公開第２００９／０３１２７３０（Ａ１）号に記載されているものを挙げることができ、それらはすべて参照により本明細書に組み込まれる。

図１Ｂに示すように、シャーシ１０２は、着用者に向かって内方に面し、かつ着用者に接触する、シャーシ１０２の内部表面１３２上に配設されている、長手方向に延在しかつ横方向に対向する脚部ガスケット要素１５６を含んでもよい。各脚部ガスケット要素１５６は、近位縁部１８２及び遠位縁部１８４を有してもよい。各脚部ガスケット要素１５６はまた、第１の側縁部１８６及び第２の側縁部１８８を有してもよい。脚部ガスケット要素はまた、吸収性組立体１４０と重なり合ってもよく、第２の側縁部１８８は、吸収性組立体のそれぞれの側縁部１５２及び１５４の横方向内向きに延在する。いくつかの構成では、脚部ガスケット要素１５６は、吸収性組立体と重なり合わなくてもよい。脚部ガスケット要素１５６は、様々な方法で、例えば、シャーシ１０２の各部分を横方向内向きに、すなわち、長手方向軸線１２４へ向かって折り畳み、シャーシ１０２のそれぞれの脚部ガスケット要素１５６と側縁部１２８及び１３０との双方を形成することなどによって形成され得ることを理解すべきである。別の例では、脚部ガスケット要素１５６は、シャーシの対応する側縁部の各々に又はそれに隣接して追加の層をシャーシに取り付けることによって形成されてもよい。脚部ガスケット要素１５６の各々は、前側腰部領域１１６内の脚部ガスケット要素取り付けゾーンにおいて、また後側腰部領域１１８内の脚部ガスケット要素取り付けゾーンにおいて、シャーシ及び／又は吸収性組立体の内部表面１３２に接合されてもよい。脚部ガスケット要素１５６は、吸収性物品１００と同一の長手方向範囲まで延在してもよく、又は代替的に、脚部ガスケット要素１５６は、吸収性物品１００よりも狭い長手方向範囲を有してもよい。

腰部ガスケット要素１５８は、改善された適合性及び閉じ込めを提供し得るものであり、また、着用者の腰部に動的に適合するように弾性的に拡張及び収縮し得る、吸収性物品１００の一部分又はゾーンであってもよい。腰部ガスケット要素１５８は、横方向に延在する近位端縁部１７４と、長手方向に対向しかつ横方向に延在する遠位端縁部１７６と、を備えてもよい。腰部ガスケット要素１５８はまた、第１の側縁部１７８及び第２の側縁部１８０を有してもよい。側縁部１７８及び１８０はいずれも、近位端縁部１７４と遠位端縁部１７６との間に長手方向に延在する。腰部ガスケット要素１５８は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第４，５１５，５９５号及び同第５，１５１，０９２号に記載されているものを含めて、多数の異なる構成で構築され得る。

腰部ガスケット要素１５８は、様々なおむつ構成要素に対して様々な位置に配置され得ることを理解されたい。例えば、腰部ガスケット要素１５８は、吸収性物品の腰部縁部１２０、１２２から、かつ／又は吸収性コア１４２の横方向縁部１４８、１５０（図１Ａ）に向かって長手方向内向きに位置付けられてもよい。いくつかの構成では、腰部ガスケット要素１５８は、腰部縁部１２０、１２２と隣接している横方向縁部とともに位置付けられてもよく、その例が図６に示されている。いくつかの構成では、腰部ガスケット要素１５８は、腰部ガスケット要素１５８の横方向に対向する端部領域が、脚部ガスケット要素１５６から横方向内向きに配置されるように位置付けられてもよい。いくつかの構成では、腰部ガスケット要素１５８は、腰部ガスケット要素１５８の横方向に対向する端部領域が、脚部ガスケット要素１５６と重なり合うように位置付けられてもよい。いくつかの構成では、腰部ガスケット要素１５８は、トップシート１３８の着用者対向表面１３２上に位置付けられてもよい。いくつかの構成では、腰部ガスケット要素１５８は、トップシート１３８の着用者対向表面１３２及び脚部ガスケット要素１５６上に位置付けられてもよい。いくつかの構成では、腰部ガスケット要素１５８は、トップシート１３８の着用者対向表面１３２上に位置付けられてもよく、腰部ガスケット要素１５８の横方向に対向する端部領域は、脚部ガスケット要素１５６とトップシート１３８との間に位置付けられてもよい。いくつかの構成では、腰部ガスケット要素１５８は、バックシート１３６の衣類対向サービス１３４上に位置付けられてもよい。吸収性物品１００はまた、例えば、後側腰部領域１１８に位置付けられた１つのウエストバンド１５８及び前側腰部領域１１６に位置付けられた１つのウエストバンド１５８を有する、図１Ｂに示すような２つ以上の腰部ガスケット要素１５８を含んでもよいが、他の実施形態が、単一の腰部ガスケット要素１５８を伴って構成されてもよい。

腰部ガスケット要素１５８の少なくとも一部分は、接着剤１７０によってシャーシ１０２に取り付けられてもよい。腰部ガスケット要素１５８は、シャーシ１０２に接着する腰部ガスケット要素１５８の表面上に接着剤１７０の少なくとも１つの接着剤ゾーン１７１を画定し得る。接着剤１７０の接着剤ゾーン１７１は、腰部ガスケット要素１５８に対して様々なサイズ及び形状を画定し得ることを理解されたい。例えば、図１Ｂに示すように、接着剤ゾーン１７１は、腰部ガスケット要素１５８の全幅Ｗ未満にわたって横断方向ＣＤに延在してもよい。いくつかの構成では、接着剤ゾーン１７１は、接着剤１７０が中央領域１９０にのみ提供され、腰部ガスケット要素１５８の他の領域がシャーシ１０２に接着剤によって結合されないように、腰部ガスケット要素１５８の中央領域１９０上にのみ位置付けられてもよい。別の実施形態では、接着剤ゾーン１７１は、接着剤が近位端縁部１７４及び遠位端縁部１７６と隣接するように、腰部ガスケット要素１５８の全長Ｌ（図１Ｂ）にわたって機械方向に延在してもよい。腰部ガスケット要素１５８の１つ以上の他の部分は、機械的結合部１７２を使用して吸収性物品１００の１つ以上の基材に機械的に取り付けられてもよい。例えば、腰部ガスケット要素１５８の各部分は、機械的結合部１７２を使用して脚部ガスケット要素１５６に取り付けられ得る。したがって、腰部ガスケット要素１５８は、少なくとも第１の接着剤フリーゾーン１７３及び第２の接着剤フリーゾーン１７５を画定することができ、機械的結合部１７２は、第１の接着剤フリーゾーン１７３及び第２の接着剤フリーゾーン１７５内に位置付けられてもよい。第１の接着剤フリーゾーン１７３及び第２の接着剤フリーゾーン１７５は、腰部ガスケット要素１５８に対して様々なサイズ及び形状を画定し得ることを理解されたい。例えば、図１Ｂに示すように、第１の接着剤フリーゾーン１７３は、第１の側縁部１７８から接着剤ゾーン１７１に向かって内向きに横方向に延在し、また近位端縁部１７４から遠位端縁部１７６へと長手方向に延在してもよい。第２の接着剤フリーゾーン１７５は、第２の側縁部１８０から接着剤ゾーン１７１に向かって内向きに横方向に延在し、また近位端縁部１７４から遠位端縁部１７６へと長手方向に延在してもよい。いくつかの構成では、第１の接着剤フリーゾーン１７３及び第２の接着剤フリーゾーン１７５は、第１の側縁部１７８及び第２の側縁部１８０から横方向内向きに位置付けられてもよく、次いで、接着剤ゾーンは、第１の接着剤フリーゾーン１７３及び第２の接着剤フリーゾーン１７５から第１の側縁部１７８及び第２の側縁部１８０まで又はそれらに隣接して、横方向外向きに延在してもよい。以下により詳細に記載されるように、腰部ガスケット要素１５８はまた、機械的結合部１７２を含まない１つ以上の接着剤フリーゾーンを画定し得る。例えば、接着剤フリーゾーンは、腰部ガスケット要素１５８の近位端縁部１７４から接着剤ゾーン１７１に向かって長手方向に延在してもよく、また全幅Ｗ未満にわたってＣＤに横方向に延在し、それによって腰部ガスケット要素１５８とシャーシ１０２との間にポケットを形成する。いくつかの構成では、腰部ガスケット要素１５８は、接着剤を使用せずに機械的結合部のみを用いて、シャーシ１０２に取り付けられてもよいことも理解されたい。

様々な方法を使用して機械的結合部１７２を生成し得ることを理解されたい。いくつかの構成では、腰部ガスケット要素１５８の構成要素は、米国特許第４，８５４，９８４号、同第６，２４８，１９５号、同第８，７７８，１２７号、同第９，００５，３９２号、同第９，９６２，２９７号及び同第１０，０５２，２３７号に開示された機械的結合デバイス及び機械的結合方法など、様々な方法で圧力を（かつ任意選択的に熱）印加して、他の基材に機械的結合（圧力結合）されてもよく、それらはすべて参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの構成では、腰部ガスケット要素１５８は、例えば、線形タイプ又はロータリータイプの構成などの、例えば、米国特許第３，１１３，２２５号、同第３，５６２，０４１号、同第３，７３３，２３８号、同第５，１１０，４０３号、同第６，０３６，７９６号、同第６，５０８，６４１号及び同第６，６４５，３３０号に記載されるような様々な方法で構成される超音波結合法を使用して、機械結合（圧力結合、及び振動エネルギーを熱エネルギーに変換させて結合）されてもよい。いくつかの構成では、機械的結合プロセスは、結合された基材から材料を溶融及び／又は収集して、比較的剛性の固化材料の領域を含む機械的結合部１７２を生成することができる。例えば、図１Ｃは、例えば、腰部ガスケット要素１５８と、例えばトップシート１３８又はバックシート１３６などのシャーシ１０２の基材あるいは脚部ガスケット要素１５６との間の機械的結合部１７２の詳細断面図を示す。機械的結合部１７２は、比較的剛性の固化材料の領域１７２ａを含む。また、機械的結合部１７２は、比較的剛性の固化材料の領域１７２ａが腰部ガスケット要素１５８の不織布材料の繊維領域に移行するグロメット領域１７２ｂを含んでもよい。

図１Ｃに示すようないくつかの機械的結合部１７２では、比較的剛性の固化材料の領域１７２ａとグロメット領域１７２ｂの両方が硬質であってもよく、かつ、比較的粗い触感をもたらす小さな突出部又は剛性部分を有してもよい。したがって、そのような比較的粗い感触を有する可能性を低減するのに役立つ様々な態様で、機械的結合部１７２を生成してもよい。例えば、図１Ｃに示すように、機械的結合部１７２のグロメット領域１７２ｂは、Ｂｗの幅（又は直径）を画定してもよく、かつ、腰部ガスケット要素１５８の外部表面から比較的剛性の固化材料の領域１７２ａの上面１７２ｃまで延在する深さＢｄを画定し得る。いくつかの構成では、幅Ｂｗと深さＢｄとの比は、比較的粗い触感を有する機械的結合部１７２の認知性を低減するのに役立つように、１：１以下であってもよい。

また、いくつかの構成では、機械的結合部１７２は、他の機械的結合部と重なり合うように位置付けられてもよいことを理解されたい。例えば、図１Ｄは、腰部ガスケット要素１５８を脚部ガスケット要素１５６と結合する機械的結合部１７２の詳細図を示す。図１Ｄに示すように、タックダウン結合部と称されることもある機械的結合部１７７を使用して、脚部ガスケット要素１５６の一部分をシャーシ１０２に結合してもよい。したがって、機械的結合部１７２をタックダウン結合部１７７と重なり合うように位置付けて、接合結合区域１７９を生成してもよい。接合結合区域１７９は、様々な異なる形状及びサイズで構成されてもよいことを理解されたい。いくつかの構成では、接合結合区域１７９は、シャーシ１０２の前側縁部１２０及び／又は後側縁部１２２まで延在してもよい。また、脚部ガスケット要素１５６は、弾性ストランドで構成されてもよいことも理解されたい。いくつかの構成では、脚部ガスケット要素１５６の弾性ストランドはまた、接合結合区域１７９と重なり合ってもよい。次いで、脚部ガスケット要素１５６の弾性ストランドの収縮により、接合結合区域１７９内で、望ましくないひだ又はしわを引き起こすことがある。したがって、いくつかの構成では、弾性ストランドは、参照により本明細書に組み込まれる米国特許公開第２０１３／０２５５８６５（Ａ１）号に開示されるものなど、接合結合区域１７９内にタックダウン結合部１７７を用いて弾性ストランドを捕捉することを回避するのに役立つように、タックダウン結合部１７７を適用する前に切断してもよい。

テープ式おむつは、着用者に適用される前、包装時に前側腰部領域及び後側腰部領域が互いに締着、予備締着、又は接続されていない構成で製造され、また消費者に提供され得る。例えば、テープ式おむつ１００Ｔは、腰部領域をともに締着又は接合せずに、第１の腰部領域１１６の内部表面１３２が第２の腰部領域１１８の内部表面１３２と表面同士が接触した状態で、横方向中心線の辺りで折り畳まれてもよい。後側側部パネル１０４及び１０６並びに／又は前側側部パネル１０８及び１１０並びに／又は脚部ガスケット要素１５６もまた、腰部領域１１６及び１１８の内部表面１３２に向かって横方向内向きに折り畳まれてもよい。

吸収性物品１００はまた、吸収性物品が着用者に位置付けられると、閉じた腰部周辺部及び脚部開口部を形成するように、前側腰部領域１１６及び後側腰部領域１１８をともに締着することを可能にする、様々な構成の締着要素を含んでもよい。例えば、図１Ａ及び図１Ｂに示すように、吸収性物品１００は、第１の後側側部パネル１０４及び第２の後側側部パネル１０６とそれぞれ接続された、タブとも称される、第１の締着部材１６２及び第２の締着部材１６４を含んでもよい。吸収性物品はまた、第１の前側側部パネル１０８及び第２の前側側部パネル１１０を含んでもよく、それらは、締着部材を含んでも含まなくてもよい。

図１Ａ及び図１Ｂを続けて参照すると、各側部パネル１０４、１０６並びに／又は締着部材１６２及び１６４は、前側腰部領域１１６若しくは後側腰部領域１１８のうちの１つにおいて、側縁部１２８及び１３０から横方向内向きに、シャーシ１０２の一部を形成してもよく、あるいはそのシャーシに直接若しくは間接的に、恒久的に結合、接着、ないしは別の方法で接合されてもよい。代替的に、締着部材１６２、１６４は、第１の後側パネル１０４及び第２の後側パネル１０６並びに／又は第１の前側側部パネル１０８及び第２の前側側部パネル１１０の一部を形成してもよく、又は、同パネルに対して同パネルの遠位縁部に若しくはそれに隣接して、直接若しくは間接的に、恒久的に結合、接着、ないしは別の方法で接合されてもよい。締着部材及び／又は側部パネルは、例えば、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第７，３７１，３０２号に開示されているものなど、様々な方法で組み立てられ得ることを理解されたい。締着部材１６２、１６４及び／又は側部パネル１０４、１０６、１０８、１１０はまた、例えば、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第５，７０２，５５１号に開示されているものなど、例えば、接着剤結合、音波結合、圧力結合、熱接着、又はこれらの組み合わせなどの様々な方法で、シャーシ１０２の側縁部１２８及び１３０において、又はそれらに隣接して、恒久的に結合又は接合されてもよい。

次に図１Ｂを参照すると、第１の締着部材１６２及び／又は第２の締着部材１６４は、様々な種類の取り外し可能に係合できる締着部具を含んでもよい。第１の締着部材１６２及び／又は第２の締着部材１６４はまた、様々な種類の再締着可能な締着構造を含んでもよい。例えば、第１の締着部材１６２及び第２の締着部材１６４は、フック・ループ式締着具、フック・フック式締着具、マクロ締着具、ボタン、スナップ、タブ及びスロット締着具、テープ締着具、接着剤締着具、粘着性締着具、磁気締着具、両性型締着具などの形式の、機械的締着具１６６を含んでもよい。締着システム及び／又は締着部材１６２、１６４のいくつかの例は、米国特許第３，８４８，５９４号、同第４，６６２，８７５号、同第４，８４６，８１５号、同第４，８９４，０６０号、同第４，９４６，５２７号、同第５，１５１，０９２号、同第５，２２１，２７４号、同第６，２５１，０９７号、同第６，６６９，６１８号、同第６，４３２，０９８号、並びに米国特許公開第２００７／００７８４２７（Ａ１）号及び同第２００７／００９３７６９（Ａ１）号で考察されており、それらはすべて参照により本明細書に組み込まれる。

前述のように、締着部材１６２及び１６４は、様々な材料から構築されていてもよく、積層構造として構築されていてもよい。締着部材１６２及び１６４はまた、おむつ１００の別の部分と、取り外し可能に及び／又は再締着可能に、係合又は接続するように適合されてもよい。例えば、図１Ａに示すように、おむつ１００は、第１の腰部領域１１６内に、ランディングゾーンと称されることもある接続ゾーン１６８を含み得る。したがって、テープ式おむつ１００が着用者に配置されると、締着部材１６２及び１６４は、着用者の腰部の周囲で引っ張られ、第１の腰部領域１１６にある接続ゾーン１６８と接続されて、閉じた腰部周辺部及び一対の横方向に対向する脚部開口部を形成してもよい。接続ゾーンは、テープ式おむつのシャーシ１０２と接続されている別個の基材から構築されてもよいことを理解されたい。いくつかの実施形態では、接続ゾーンは、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第５，７３５，８４０号及び同第５，９２８，２１２号に記載されているものなど、おむつ１００のバックシート１３６の一部として一体化して形成されてもよく、又は第１の前側パネル１０８及び第２の前側パネル１１０の一部として形成されてもよい。

図２は、吸収性物品のうちの着用者に向いた部分が観察者に向かって配向されている、別の例示的な吸収性物品２００の後側腰部領域の平面図である。図３は、線３－３に沿って取られた図２の断面図である。図２及び図３を参照すると、また図１Ａ及び図１Ｂの吸収性物品１００と同様に、吸収性物品２００は、後側腰部縁部２２２並びに側縁部２２８及び２３０を有するシャーシ２０２を含んでいる。シャーシ２０２は、バックシート２３６及びトップシート２３８、並びに高分子バックシートフィルム２３５及び吸収性組立体２４０などの中間層又は材料を含んでもよい。

吸収性物品２００はまた、第１の不織布２１６及び第２の不織布２１８と結合された弾性フィルム２２０の積層体を含むように概略的に示される腰部ガスケット要素２５８を含む。第１の不織布２１６は、超音波結合、接着剤結合などの任意の好適な技術によって、第２の不織布２１８に結合されてもよい。不織布２１６及び２１８の一方又は両方が、例えば、エラストマー不織布又は非弾性不織布であってもよい。第１の不織布２１６及び第２の不織布２１８は、同じサイズであってもよく、あるいは異なるサイズを有してもよく、また同じ幅及び／又は長さを画定しても、異なる幅及び／又は長さを画定してもよいことも理解されたい。更に、腰部ガスケット要素２５８が不織布の２つの層を有するように図３に示されているが、本開示は、そのように限定されないことを理解されたい。例えば、連続的な弾性基材は、弾性フィルム２２０及び不織布２１６で形成された二重積層体など、弾性フィルムが単一の不織布基材と結合されている二重積層体として構成されてもよい。更に、弾性フィルム２２０の代わりに、腰部ガスケット要素２５８は、弾性ストランド、又は他の好適な材料を含み得る。フィルム２２０と１つ以上の不織布との積層体は、押出結合された積層体であり得る。フィルム２２０と１つ以上の不織布との積層体は、熱接着された積層体であり得る。また、腰部ガスケット要素２５８は、例えば、すべて参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願特許第６，５７２，５９５号、同第６，８３０，８００号、同第７，０８７，２８７号、及び同第７，８０３，２４４号、並びに米国特許出願公開第２０１８／００４２７７８（Ａ１）号、同第２０１８／００４２７８７（Ａ１）号、同第２０１８／００４２７７９（Ａ１）号及び同第２０１８／００４２７８０（Ａ１）号に開示されている溶接デバイス及び方法などの、様々な方法で組み立てられ得ることも理解されたい。

腰部ガスケット要素、特にフィルム２２０を備える腰部ガスケット要素２５８を備える吸収性物品は、本明細書のＷＴＶＲ試験方法によれば、少なくとも２００ｇ／ｍ^２／２４時間、又は少なくとも３００ｇ／ｍ^２／２４時間、又は少なくとも５００ｇ／ｍ^２／２４時間、又は少なくとも６００ｇ／ｍ^２／２４時間、又は２００ｇ／ｍ^２／２４時間～約３５００ｇ／ｍ^２／２４時間のウエストバンド通気性を呈してもよく、該範囲について、１０ｇ／ｍ^２／２４時間ごとの増分で列挙される。非限定的な例では、ウエストバンドとシャーシとの複合材料の通気性は、１つの長手方向位置での通気性が、異なる長手方向位置での通気性値よりも小さくなるように変動してもよく、かつ／又は、異なる横方向位置での通気性値が変動してもよい。シャーシ１０２の腰部区域通気性は、本明細書のＷＴＶＲ試験方法によれば、少なくとも３０００ｇ／ｍ^２／２４時間、又は少なくとも３１００ｇ／ｍ^２／２４時間、又は少なくとも３２００ｇ／ｍ^２／２４時間、２９００ｇ／ｍ^２／２４時間～３５００ｇ／ｍ^２／２４時間からであってもよく、該範囲について、５０ｇ／ｍ^２／２４時間ごとの増分で列挙される。

シャーシ２０２への腰部ガスケット要素２５８の機械的接続を表すために機械的結合部２７２が図２に示され、図３に概略的に示されている。しかしながら、いくつかの構成では、機械的接続は、腰部ガスケット要素２５８と脚部ガスケット要素２５６との間のものであり、そのため、シャーシ２０２は、機械的結合部２７２に組み込まれない。更に、いくつかの構成では、腰部ガスケット要素２５８は、トップシート２３８には機械的に接続されているが、バックシート２３６には機械的に接続されなくてもよい。図３を参照すると、図示の例における機械的結合部２７２は、第１の不織布２１６からバックシート２３６及び脚部ガスケット要素２５６などのそれらの間の中間基材へと延在するように示されている。機械的結合部２７２の第１のグルーピングは、第１の接着剤フリーゾーン２７３（図２）内に位置付けられてもよく、機械的結合部２７２の第２のグルーピングは、第２の接着剤フリーゾーン２７５内に位置付けられてもよい（図２）。図２に示すように、第１の接着剤フリーゾーン２７３及び第２の接着剤フリーゾーン２７５は各々、横断方向ＣＤに幅Ｗ１を有してもよい。様々な構成によれば、幅Ｗ１は、最大７５ｍｍ、又は約５ｍｍ～約３０ｍｍの範囲にあってもよく、あるいは約１０ｍｍ～約２０ｍｍの範囲であってもよく、あるいは約１５ｍｍであってもよい。第１の接着剤フリーゾーン２７３及び第２の接着剤フリーゾーン２７５の各々は、腰部ガスケット要素２５８の近位端縁部２７４から遠位端縁部２７６まで機械方向ＭＤに延在してもよい。機械的結合部２７２は、（図３に示すように）腰部ガスケット要素２５８を結合するために、複数の吸収性物品構成要素を通じて延在してもよいが、機械的結合部２７２は、腰部ガスケット要素２５８及びトップシート２３８のみを通じて延在してもよく、又は腰部ガスケット要素２５８及び脚部ガスケット要素２５６のみを通じて延在してもよく、又は腰部ガスケット要素２５８、トップシート２３８及び脚部ガスケット要素２５６のみを通じて延在してもよい。

この例示的な腰部ガスケット要素２５８の中央部分は、接着剤２７０によってシャーシ２０２に取り付けられている。腰部ガスケット要素２５８は、シャーシ２０２に接着する腰部ガスケット要素２５８の表面上に接着剤２７０の少なくとも１つの接着剤ゾーン２７１を画定し得る。図２に示すように、接着剤ゾーン２７１は、横断方向ＣＤに幅Ｗ２、機械方向ＭＤに高さＨ１を有してもよい。様々な構成によれば、幅Ｗ２は、約８０ｍｍ～約２６０ｍｍの範囲であってもよく、又は約９０ｍｍ～約１３０ｍｍの範囲であってもよく、又は約１２０ｍｍであってもよい。機械方向ＭＤにおける腰部ガスケット要素２５８の高さは、Ｈ３として示されている。いくつかの構成では、接着剤ゾーン２７１は、Ｈ１が実質的にＨ３に等しくなるように、腰部ガスケット要素２５８の近位端縁部２７４から腰部ガスケット要素２５８の遠位縁部２７６まで機械方向ＭＤに延在してもよい。様々な構成によれば、Ｈ１は、約５ｍｍ～約３５ｍｍの範囲であってもよく、又は約２５ｍｍ～約６０ｍｍの範囲であってもよく、又は約４０ｍｍであってもよい。様々な構成によれば、Ｈ３は、約１０ｍｍ～約３５ｍｍの範囲であってもよく、又は約２５ｍｍ～約８０ｍｍの範囲であってもよく、又は約４０ｍｍであってもよい。更に、接着剤ゾーン２７１は、腰部ガスケット要素２５８の近位端縁部２７４及び／又は遠位縁部２７６から離間されていてもよく、腰部ガスケット要素２５８の近位端縁部２７４及び／又は遠位縁部２７６から、１ｍｍ、２ｍｍ、５ｍｍ、１０ｍｍ、又は１５ｍｍだけ離間されていることを含む。

図２に示すように、この例示的な腰部ガスケット要素２５８は、横断方向ＣＤにおける幅Ｗ２及び機械方向ＭＤにおける高さＨ２を有する第３の接着剤フリーゾーン２７５を画定している。第３の接着剤フリーゾーン２７７は、いかなる接着剤も機械的結合部を含まなくてもよく、したがってシャーシ１０２から切断されてもよい。したがって、ポケットが、腰部ガスケット要素２５８とシャーシ１０２との間に形成され得る。ポケットは、機械方向ＭＤにおいては、近位端縁部２７４のうちの第１の接着剤フリーゾーン２７３及び第２の接着剤フリーゾーン２７５と接着剤ゾーン２７１との間で横方向に延在する部分によって画定され得る。ポケットは、横断方向ＣＤにおいては、腰部ガスケット要素２５８のうちの第１の接着剤フリーゾーン２７３と第２の接着剤フリーゾーン２７５との間に延在する部分によって画定され得る。様々な構成によれば、Ｈ２は、約１０ｍｍ～約３５ｍｍの範囲であってもよく、又は約２５ｍｍ～約６０ｍｍの範囲であってもよく、又は約３０ｍｍであってもよい。

図２は、腰部ガスケット要素２５８の遠位縁部２７６が後側腰部縁部２２２と隣接するように腰部ガスケット要素２５８が位置付けられる、例示的な吸収性物品２００を示す。腰部ガスケット要素２５８と同様の腰部ガスケット要素が、任意選択的に、吸収性物品２００の前側腰部領域に提供され、同様に前側腰部縁部と隣接して位置付けられ得ることを理解されたい。しかしながら、図２に示される腰部ガスケット要素２５８は、後側腰部縁部２２２と隣接しているが、本開示はそのように限定されない。例えば、図４は、吸収性物品のうちの着用者に向いた部分が観察者に向かって配向されている、吸収性物品３００の後側腰部領域３１８及び前側腰部領域３１６の平面図である。前側腰部領域３１６は、第１の前側側部パネル３０８及び第２の前側側部パネル３１０を有するように示されており、後側腰部領域３１８は、後側側部パネル３０４及び３０６を有するように示されている。図４は、前側腰部領域３１６及び後側腰部領域３１８内に位置付けられた腰部ガスケット要素３５８を示す。上述の腰部ガスケット要素と同様に、腰部ガスケット要素３５８は、接着剤フリーゾーン３７３及び３７５に位置付けられた機械的結合部３７２を介して吸収性物品３００のシャーシ３０２に結合される。腰部ガスケット要素３５８の各々の中央部分は、接着剤３７０によってシャーシ３０２に取り付けられている。腰部ガスケット要素３５８は、シャーシ３０２に接着する腰部ガスケット要素３５８の表面上に接着剤３７０の接着剤ゾーン３７１を画定している。この例示的構成では、接着剤ゾーン３７１は、腰部ガスケット要素３５８の近位端縁部３７４及び遠位端縁部３７６と隣接するように機械方向ＭＤに延在する。

ここで後側腰部領域３１８を参照すると、腰部ガスケット要素３５８は、後側腰部縁部３２２からオフセット距離ＯＤだけ機械方向ＭＤにオフセットされるように、シャーシ３０２に対して位置付けられている。オフセット距離ＯＤは、０ｍｍであり、したがって、後側腰部領域３１８内に位置付けられた腰部ガスケット要素３５８の遠位端縁部３７６は後側腰部縁部３２２と隣接し、前側腰部領域３１６内に位置付けられた腰部ガスケット要素３５８は前側腰部縁部３４４と隣接している。代替的に、オフセット距離ＯＤは、約１ｍｍ～約１０ｍｍの範囲、又は約２ｍｍ～約５ｍｍの範囲、又は約５ｍｍ～約２０ｍｍの範囲、又は約２０ｍｍ～約５０ｍｍの範囲にあってもよく、あるいは約１０ｍｍであってもよい。腰部ガスケット要素３５８は、前側腰部領域３１６内に位置付けられ、また、前側腰部縁部３４４からオフセット距離ＯＤだけ機械方向ＭＤにオフセットされてもよい。オフセット距離ＯＤは、０ｍｍであってもよく、あるいは約１ｍｍ～約１０ｍｍの範囲、又は約２ｍｍ～約５ｍｍの範囲、又は約５ｍｍ～約２０ｍｍの範囲、又は約２０～約４０ｍｍの範囲にあってもよく、あるいは約１０ｍｍであってもよい。

吸収性物品は、横方向幅に沿って互いから分離され得るひだ及び関連する伸張特性を有する、腰部ガスケット要素１５８と側部パネル１０４、１０６とを含むように構成され得るが、吸収性物品１００は、柔軟性及び／又は快適さの低下を軽減するのに役立つように、ひだ構成要素で構成されてもよいことを理解されたい。例えば、いくつかの構成では、腰部ガスケット要素１５８及び側部パネル１０４、１０６は、フィルム及び／又はストランドなど、伸張状態で他の構成要素に接合される弾性材料を備えてもよい。弾性材料が弛緩すると、対応する腰部ガスケット要素１５８及び側部パネル１０４、１０６に、ひだが形成される。次いで、ひだにより、腰部ガスケット要素１５８及び側部パネル１０４、１０６の伸長が可能である限り、腰部ガスケット要素１５８及び側部パネル１０４、１０６は伸張可能であり得る。例えば、図１Ｅは、側部パネル１０４、１０６上のひだ１８１ａ及び腰部ガスケット要素１５８上のひだ１８１ｂを示す、吸収性物品の平面図を示しており、側部パネル１０４、１０６上のひだ１８１ａは、互いに、かつ腰部ガスケット要素１５８のひだ１８１ｂから分離され、吸収性物品を横切って横方向に延在するひだの非連続的な領域を形成する。図１Ｅに示すように、第１の側部パネル１０４のひだ１８１ａは、横方向幅Ｗｓｃ１にわたって延在してもよく、第２の側部パネル１０６のひだ１８１ａは、横方向幅Ｗｓｃ２にわたって延在してもよい。加えて、腰部ガスケット要素１５８のひだ１８１ｂは、横方向幅Ｗｗｃにわたって延在してもよい。幅Ｗｗｃ、Ｗｓｃ１、及びＷｓｃ２は、同じ距離を画定しても、又は、異なる距離を画定してもよいことを理解されたい。幅ＷｗｃとＷｓｃ１とＷｓｃ２との合計は、側部パネル１０４、１０６の外側長手方向縁部の間に延在する横方向幅Ｗｔｏｔの１００％以下である総幅Ｗｃを画定してもよいことも理解されたい。いくつかの構成では、幅Ｗｗｃ、Ｗｓｃ１、及びＷｓｃ２の合計（すなわち、Ｗｃ）は、Ｗｔｏｔの６０％超かつＷｔｏｔの１００％未満であってもよく、具体的には、上記の範囲及びその中に又はそれによって形成されるすべての範囲内ですべて１％の増分で列挙される。また、ひだ１８１ａ、１８１ｂのうちの少なくともいくつか又はすべては、吸収性物品を横切って横方向に延在する図１Ｅに示される線１８１ｃのような基準線と交差するように、長手方向に整列され得ることも理解されたい。腰部ガスケット要素１５８が、端縁部１４４、１４６シャーシ１０２に隣接している横方向縁部とともに位置付けられる構成では、端縁部１４４、１４６におけるシャーシ１０２の収縮は、腰部ガスケット要素１５８の収縮と一致し得ることも理解されたい。

図５は、線５－５に沿って取られた図４の断面図である。図５に示すように、例示的な腰部ガスケット要素３５８の中央部分は、接着剤３７０を用いてシャーシ３０２（図４）に取り付けられている。図示の例では、腰部ガスケット要素５５８は、不織布３１９と結合された弾性フィルム３２０の二重積層体を含むように概略的に示されている。吸収性物品３００は、締着部材３６２及び３６４（図４）の接続ゾーンを提供するランディングゾーン３６８を含むように示されている。締着部材３６２及び３６４は、着用者の腰部の周囲で引っ張られ、前側腰部領域３１６にあるランディングゾーン３６８と接続されて、閉じた腰部周辺部及び一対の横方向に対向する脚部開口部を形成してもよい。この例示的構成では、機械的結合部３７２は、腰部ガスケット要素３５８及びランディングゾーン３６８、並びに脚部ガスケット要素３５６、高分子バックシートフィルム３３５、及びバックシート３３６などの様々な中間層を通じて延在する。ランディングゾーン３６８を機械的結合部３７２に組み込むことによって、機械的結合部の強度を有益に改善することができ、また、ランディングゾーン３６８と腰部ガスケット要素３５８とが重なり合うことによって、腰部ガスケット要素３５８の偶発的な裏返りを防止又は低減するための剛性がもたらされ得る。

図５は、別の実施形態による、吸収性物品のうちの着用者に向いた部分が観察者に向かって配向されている、吸収性物品４００の後側腰部領域４１８の平面図である。吸収性物品４００は、第１の側縁部４２８及び第２の側縁部４３０を有するシャーシ４０２を含む。吸収性物品４００は、第１の側縁部４２８と第２の側縁部４３０との間で横方向に測定される横断方向ＣＤの幅Ｗ１を有する。図４に概略的に示される腰部ガスケット要素４５８は、第１の接着剤フリーゾーン４７３及び第２の接着剤フリーゾーン４７５内に位置付けられた機械的結合部４７２を介してシャーシ４０２に取り付けられている。この例示的な腰部ガスケット要素４５８の中央部分は、接着剤４７０によってシャーシ４０２に取り付けられている。腰部ガスケット要素４５８は、シャーシ４０２に接着する腰部ガスケット要素４５８の表面上に接着剤４７０の少なくとも１つの接着剤ゾーン４７１を画定し得る。腰部ガスケット要素４５８は、横方向に延在する近位端縁部４７４と、長手方向に対向しかつ横方向に延在する遠位端縁部４７６と、を備えてもよい。腰部ガスケット要素４５８はまた、第１の側縁部４７８及び第２の側縁部４８０を有してもよい。側縁部４７８及び４８０はいずれも、近位端縁部４７４と遠位端縁部４７６との間に長手方向に延在する。腰部ガスケット要素４５８は、側縁部４７８と側縁部４８０との間で横方向に測定される横断方向ＣＤの幅Ｗ２を有する。この実施形態では、第１の側縁部４７８は、シャーシ４０２の第１の側縁部４２８と隣接し、第２の側縁部４８０は、シャーシ４０２の第２の側縁部４３０と隣接している。したがって、この例示的な構成では、後側腰部領域４１８の幅は、Ｗ１が実質的にＷ２に等しくなるように、腰部ガスケット要素４５８の幅と同じである。

図６に示すように、吸収性物品４００は、第１の後側側部パネル４０４及び第２の後側側部パネル４０６とそれぞれ接続された、タブとも称される、第１の締着部材４６２及び第２の締着部材４６４を含んでもよい。第１の締着部材４６２及び／又は第２の締着部材４６４は、様々な種類の取り外し可能に係合可能な締着具を含んでもよい。第１の締着部材４６２及び／又は第２の締着部材４６４はまた、様々な種類の再締着可能な締着構造を含んでもよい。例えば、第１の締着部材４６２及び第２の締着部材４６４は、フック・ループ式締着具、フック・フック式締着具、マクロ締着具、ボタン、スナップ、タブ及びスロット締着具、テープ締着具、接着剤締着具、粘着性締着具、磁気締着具、両性型締着具などの形式の、機械的締着具４６６を含んでもよい。

第１の締着部材４６２及び第２の締着部材４６４は、第１の締着部材４６２及び第２の締着部材４６４の各々の長手方向中点を通って横断方向に延在するタブ軸線４２６を画定し得る。タブ軸線４２６は、吸収性物品４００の横方向軸線に平行であってもよい。腰部ガスケット要素４５８は、腰部ガスケット要素４５８の長手方向中点を通って横断方向に延在する腰部ガスケット要素軸線４２４を画定し得る。腰部ガスケット要素軸線４２４は、タブ軸線４２６と平行であってもよい。様々な構成によれば、腰部ガスケット要素軸線４２４は、軸線オフセット距離ＡＯＤによって、遠位端縁部４７６に向かう方向にタブ軸線４２６からオフセットされてもよい。図６では、タブ軸線４２６は、腰部ガスケット要素４５８のいかなる部分とも重なり合わないが、本開示はそのように限定されない。いくつかの構成では、例えば、タブ軸線４２６は、腰部ガスケット要素軸線４２４と第１の側縁部４７８との間に位置する領域において腰部ガスケット要素４５８の一部分と重なり合ってもよい。

締着部材４６２及び４６４が、着用者の腰部の周りで引っ張られ、前側腰部領域と接続されて閉じた腰部周辺部を形成するとき、締着部材４６２と４６４との間に直接的な張力線が形成される。腰部ガスケット要素軸線４２４をタブ軸線４２６から距離ＡＯＤだけオフセットさせることにより、有益にも、腰部ガスケット要素４５８は、この直接的な張力線と整列することを防止され得る。したがって、腰部ガスケット要素軸線４２４がタブ軸線４２６から離間されるように吸収性物品４００を構成することにより、腰部ガスケット要素４５８は、締着部材４６２及び４６４が曝される力のレベルよりも低い力レベルに曝されることになり得る。結果として、伸張可能な腰部ガスケット要素軸線４２４は、着用者が屈曲するときに間隙を閉じるために使用され得るエネルギーを保持することができるが、物品がフィットし得るユーザーの全体的なスパンには影響を与えない。

ここで図７を参照すると、トップシート５３８に取り付けられた腰部ガスケット要素５５８の簡略断面図が概略的に示されている。この例示的な腰部ガスケット要素５５８は、第１の不織布５１６と、弾性フィルム５２０と、超音波結合部５７５を通して形成される第２の不織布５１８と、の積層体であることが示されている。超音波結合部５７５が図７に示されているが、積層体を作製するための任意の好適な技術が利用され得る。結合部位は、第１の不織布５１６と弾性フィルム５２０との間に画定される複数の長手方向チャネル５８０を形成し得る。別の複数の長手方向チャネル５８２が、弾性フィルム５２０と第２の不織布５１８との間に画定され得る。例示的な結合パターンに関する更なる説明は、図８及び図９に示される結合部６７５に関連して以下に見出される。

更に図７を参照すると、腰部ガスケット要素５５８は、接着剤フリーゾーンＡＦＺ及び接着剤ゾーンＡＺとして示される、横断方向ＣＤにおける複数の異なるゾーンを画定し得る。接着剤ゾーンＡＺは、腰部ガスケット要素５５８のうちの接着剤５７０を介してトップシート５３８に接着される部分である。接着剤５７０は、腰部ガスケット要素５５８及び／又はトップシート５３８のいずれかに、ストライプ、又は隣接する接着剤のストライプの間に横方向に間隙若しくは間隔を形成する他の編成をなして適用され得る。複数の長手方向チャネル５８４が、トップシート５３８と第２の不織布５１８との間に画定され得る。マイクロチャネルと称されることもある複数の長手方向チャネル５８０、５８２、及び５８４は、伸縮性腰部ガスケット要素５５８が弛緩されたときに形成され得る。複数の長手方向チャネル５８０、５８２、及び５８４は、腰部ガスケット要素（図６の近位端縁部４７４など）の近位端縁部にある内側開口部、及び腰部ガスケット要素の遠位端縁部（図６の遠位端縁部４７６など）にある外側開口部を画定し得る。複数の長手方向チャネル５８０、５８２、及び５８４は有益にも、経血、尿、及び／又は流れやすい糞便を捕捉することができる。

図８は、腰部ガスケット要素を形成するために横断方向に切断され得る積層体６６０の概略上面図である。図９は、横断方向に切断され、それによって腰部ガスケット要素６５８Ａ及び６５８Ｂを形成した後の積層体６６０を示しており、これらの腰部ガスケット要素は、切断後に形成される端縁部６７４Ａ及び６７４Ｂを示すために、機械方向６５８に離間して示されている。複数の結合部位６７５を有する例示的な結合パターンが、図８及び図９に示されている。理解されるように、結合部位６７５は、フィルムなどの様々な層と、１つ以上の不織布とを結合して積層体を形成するために使用され得る。結合部位６７５の配列は、端縁部６７４Ａ、６７４Ｂ全体にわたる望ましくないリップ又はフランジの形成を低減するように構成され得る。図９に示すように、端縁部６７４Ａ、６７４Ｂは、小さい結合部フリー部分６７０を有するように示されているが、そのような結合部フリー部分６７０は、端縁部６７４Ａ、６７４Ｂの他の部分が結合部を有する状態で、端縁部６７４Ａ、６７４Ｂの全体にわたって間欠的に配設される。

図８及び図９に示される結合部位６７５の例示的な配列は、全体的に、結合部位６７５の波形パターンを示す。結合部位６７５が波形パターンで示されているが、例えば、機械方向ＭＤにおける連続する結合部位間の距離の少なくとも約半分の振幅を有する、ジグザグパターン又は他の好適な繰り返しパターンなど、他のパターンが同じ利益を提供するために使用され得る。

図８に示すように、結合部位６７５は、横断方向ＣＤに各々延在し、山部６８０と谷部６８２とを有する複数の波６７７を形成し得る。波６７７は、結合部位６７５のＭＤ間隔（寸法Ｃとして示される）よりわずかに小さい振幅（波振幅ＷＡとして示される）を有してもよい。いくつかの構成では、腰部ガスケット要素６５８Ａは、山部６８０のうちの１つが吸収性物品の着用者の背部上で概ね中心に位置するように、後側腰部領域内で吸収性物品に取り付けられ得る。腰部ガスケット要素６５８Ｂは、谷部６８２のうちの１つが吸収性物品の着用者の前部上で概ね中心に位置するように、前側腰部領域内で吸収性物品に取り付けられ得る。図示された実施形態によれば、各山部６８０は、同じ横方向軸線に沿って横断方向において横方向に離間された２つの隣接する結合部位６７５を含んでもよい。同様に、各谷部６８２は、同じ横方向軸線に沿って横断方向において横方向に離間された２つの結合部位６７５を含んでもよい。

各山部６８０と谷部６７２とを接続する結合部位６７５は、距離Ａだけ機械方向に離間されてもよい。距離Ａは、約０．１ｍｍ～約１ｍｍの範囲、又は約１ｍｍ～約３ｍｍの範囲、又は約２～約１０ｍｍの範囲内にある。いくつかの実施形態では、距離Ａは、約０．５ｍｍである。波内の横方向に隣接する結合部位６７５は、距離Ｂだけ横断方向ＣＤに分離され得る。距離Ｂは、約２ｍｍ～約６ｍｍの範囲内にあってもよい。距離Ｂは、約３ｍｍ～約５ｍｍ、又は約５ｍｍ～約１５ｍｍの範囲内にあってもよい。いくつかの実施形態では、距離Ｂは、約４．８ｍｍである。連続する波内の長手方向に隣接する結合部位６７５は、距離Ｃだけ機械方向ＭＤに分離され得る。距離Ｃは、約２ｍｍ～約１０ｍｍの範囲内にあってもよい。距離Ｃは、約７ｍｍ～約２０ｍｍの範囲内にあってもよい。いくつかの実施形態では、距離Ｃは、約４ｍｍである。

ここで図１０を参照すると、切断位置７６０での分離前の例示的な腰部ガスケット積層体７５９が概略的に示されている。分離後、腰部ガスケット要素７５８Ａ及び７５８Ｂが形成され、吸収性物品のシャーシに適用され得る。上記の様々な腰部ガスケット要素と同様に、腰部ガスケット積層体７５９は、横断方向ＣＤに複数の異なるゾーンを画定し得る。接着剤ゾーン７７１は、腰部ガスケット積層体７５９のうちの、接着剤７７０を介して吸収性物品のシャーシに接着される部分である。第１の接着剤フリーゾーン７７３及び第２の接着剤フリーゾーン７７５は、上述のように、腰部ガスケット積層体７５９のうちの、機械的結合部７７２を介して吸収性物品のシャーシに結合され得る部分である。しかしながら、この例示的構成では、腰部ガスケット積層体７５９はまた、第１の端部接着剤部分７２１及び第２の端部接着部分７２３も含む。接着剤７７０は、第１の端部接着剤部分７２１及び第２の端部接着剤部分７２３において、それらの部分を吸収性物品のシャーシに接着するために使用されてもよい。

第１の端部接着剤部分７２１は、第１の接着剤フリーゾーン７７３と接着剤ゾーン７７１との間の横断方向ＣＤに位置付けられてもよい。第２の端部接着剤部分７２３は、接着剤ゾーン７７１と第２の接着剤フリーゾーン７７５との間の横断方向ＣＤに位置付けられてもよい。図示のように、第１の端部接着剤部分７２１及び第２の端部接着剤部分７２３は、腰部ガスケット要素７５８Ａ及び７５８Ｂの長手方向長さ全体にわたって機械方向ＭＤに延在してもよい。第１の端部接着剤部分７２１及び第２の端部接着剤部分７２３における接着剤７７０の適用は、機械的結合部７７２が比較的小さく、開放パターンを有する場合に特に、機械的結合部７７２の総強度を有益にも改善することになり得る。

いくつかの構成では、第１の端部接着剤部分７２１及び第２の端部接着剤部分７２３の機械方向における幅は、その間に位置付けられる、ポケットと称されることもある接着剤フリーゾーン７７７の幅を増加させる。腰部ガスケット積層体７５９の生産中、接着剤７７０は、第１の端部接着剤部分７２１及び第２の端部接着剤部分７２３内の積層体に連続的に適用され得るが、接着剤ゾーン７７１に適用される接着剤７７０は、間欠的に適用されてもよい。２つの異なる接着剤送達組立体の使用により、横断方向ＣＤの小さな間隙Ｇが、接着剤ゾーン７７１と第１の端部接着剤部分７２１及び第２の端部接着剤部分７２３の各々との間に画定され得る。しかしながら、例示目的のために間隙Ｇが示されているが、この間隙は、使用される特定の接着剤適用の結果として存在してもよく、又は存在しなくてもよい。更に、部分７２１、７２３、及び７７１のいずれかにおける接着剤は、ウエストバンドガスケット積層体７５９に適用されてもよく、又はシャーシに適用されてもよい。

ここで図１１を参照すると、機械方向に取られた例示的な腰部ガスケット要素８５８の断面図が、完全伸張状態で示されている。図１２は、弛緩収縮状態にある図１１の腰部ガスケット要素８５８を示す。腰部ガスケット要素８５８は、本開示に従って、機械的結合部と接着剤とを組み合わせることによって吸収性物品に取り付けられ得る。腰部ガスケット要素８５８は、弾性フィルム８２０を含み得る。弾性フィルム８２０は、第１の縁部８１６Ａに隣接する第１の縁部領域８２０Ａと、第２の縁部８１６Ｂに隣接する第２の縁部領域８２０Ｂと、を含んでもよい。第１の縁部領域８２０Ａは、中央領域８２０Ｃによって横断方向ＣＤに第２の縁部領域８２０Ｂから分離されている。腰部ガスケット要素８５８の組み立て中、弾性フィルム８２０の第１の縁部領域８２０Ａ及び第２の縁部領域８２０Ｂの一部分は、横断方向ＣＤに未伸張のままであり得る。したがって、図１１に示すように、腰部ガスケット要素８５８は、弾性フィルム８２０の未伸張領域に対応し得る第１のフィルムデッドゾーンＦ_ＤＺ１及び第２のフィルムデッドゾーンＦ_ＤＺ２を含んでもよい。加えて、腰部ガスケット要素８５８はまた、弾性フィルム８２０が第１の基材８１６と第２の基材８１８との間に位置付けられていない領域に対応する第１の不織布デッドゾーンＮＷ_ＤＺ１及び第２の不織布デッドゾーンＮＷ_ＤＺ２を含んでもよい。第１の不織布デッドゾーンＮＷ_ＤＺ１は、腰部ガスケット要素８５８の第１の長手方向縁部８８０から第１のフィルムデッドゾーンＦ_ＤＺ１まで延在してもよく、第２の不織布デッドゾーンＮＷ_ＤＺ２は、腰部ガスケット要素８５８の第２の長手方向縁部８７２から第２のフィルムデッドゾーンＦ_ＤＺ２まで延在してもよい。したがって、腰部ガスケット要素８５８は、不織布デッドゾーンＮＷ_ＤＺ１、ＮＷ_ＤＺ２及びフィルムデッドゾーンＦ_ＤＺ１、Ｆ_ＤＺ２において、横断方向ＣＤにエラストマーでなくてもよい。

引き続き図１１を参照すると、腰部ガスケット要素８５８は、不織布デッドゾーンＮＷ_ＤＺ１、ＮＷ_ＤＺ２とフィルムデッドゾーンＦ_ＤＺ１、Ｆ_ＤＺ２との間に位置する伸張ゾーンＳ_Ｚを含んでもよい。腰部ガスケット要素８５８は、伸張ゾーンＳ_Ｚにおいて横断方向ＣＤにエラストマーであってもよい。図１１及び図１２に示すように、腰部ガスケット要素８５８は、横断方向ＣＤに完全に伸張されたときの幅Ｗ_ＦＳを画定してもよく（図１０）、また腰部ガスケット要素８５８は、横断方向ＣＤに完全に弛緩したときの幅Ｗ_ＦＲを画定してもよく（図１１）、Ｗ_ＦＲはＷ_ＦＳ未満である。同様に、伸張ゾーンＳ_Ｚは、横断方向ＣＤに完全に伸張されたときの幅Ｗ_ＳＺＳを画定してもよく（図１１）、また伸張ゾーンＳ_Ｚは、横断方向ＣＤに完全に弛緩されたときの幅Ｗ_ＳＺＲを画定してもよく（図１２）、Ｗ_ＳＺＲはＷ_ＳＺＳ未満である。いくつかの構成では、完全伸張状態での横断方向ＣＤの接着剤ゾーンにおける接着剤ゾーン２７１の幅は、幅Ｗｓｚｓ以下であってもよい。幅Ｗ_ＳＺＲ及び幅Ｗ_ＳＺＳは、互いに対して様々な相対サイズを規定し得ることを理解されたい。例えば、いくつかの構成では、Ｗｓｚｓ／Ｗｓｚｒの比は約１．３～約４であってもよく、具体的には、上記の範囲及びその中に又はそれによって形成されるすべての範囲内ですべて０．１の増分で列挙される。幅Ｗ_ＦＲ及び幅Ｗ_ＦＳは、互いに対して様々な相対サイズを規定し得ることを理解されたい。例えば、いくつかの構成では、Ｗ_ＦＳ／Ｗ_ＦＲの比は約１．２～約３．５であってもよく、具体的には、上記の範囲及びその中に又はそれによって形成されるすべての範囲内ですべて０．１の増分で列挙される。

図１１に示されるように、第１の不織布デッドゾーンＮＷ_ＤＺ１は、横断方向ＣＤに幅Ｗ_{ＮＷＤＺ１}を画定してもよく、第２の不織布デッドゾーンＮＷ_ＤＺ２は、横断方向ＣＤに幅Ｗ_{ＮＷＤＺ２}を画定してもよく、Ｗ_{ＮＷＤＺ１}はＷ_{ＮＷＤＺ２}と等しくても、異なっていてもよい。いくつかの構成では、幅Ｗ_{ＮＷＤＺ１}及び／又はＷ_{ＮＷＤＺ２}は約１ｍｍ～約５ｍｍであってもよく、具体的には、上記の範囲及びその中に又はそれによって形成されるすべての範囲内ですべて１ｍｍの増分で列挙される。いくつかの構成では、幅Ｗ_{ＮＷＤＺ１}及び／又は幅Ｗ_{ＮＷＤＺ２}は約０ｍｍ～約１５ｍｍであってもよく、具体的には、上記の範囲及びその中に又はそれによって形成されるすべての範囲内ですべて１ｍｍの増分で列挙される。第１のフィルムデッドゾーンＦ_ＤＺ１は、横断方向ＣＤに幅Ｗ_ＦＤＺ１を画定してもよく、第２のフィルムデッドゾーンＦ_ＤＺ２は横断方向ＣＤに幅Ｗ_ＦＤＺ２を画定してもよく、Ｗ_ＦＤＺ１は、Ｗ_ＦＤＺ２と等しくても異なっていてもよい。いくつかの構成では、幅Ｗ_ＦＤＺ１及び／又は幅Ｗ_ＦＤＺ２は約７ｍｍ～約１２ｍｍであってもよく、具体的には、上記の範囲及びその中に又はそれによって形成されるすべての範囲内ですべて１ｍｍの増分で列挙される。いくつかの構成では、Ｗ_ＦＤＺ１及び／又は幅Ｗ_ＦＤＺ２は約６ｍｍ～約１５ｍｍであってもよく、具体的には、上記の範囲及びその中に又はそれによって形成されるすべての範囲内ですべて１ｍｍの増分で列挙される。加えて、不織布デッドゾーンの幅Ｗ_{ＮＷＤＺ１}、Ｗ_{ＮＷＤＺ２}の幅は、フィルムデッドゾーンの幅Ｗ_ＦＤＺ１、Ｗ_ＦＤＺ２の幅と等しくても異なっていてもよい。いくつかの構成では、第１の不織布デッドゾーンＮＷ_ＤＺ１と第１のフィルムデッドゾーンＦ_ＤＺ１との組み合わせは、腰部ガスケット要素８５８の第１のデッドゾーンＤ_Ｚ１を画定してもよく、第２の不織布デッドゾーンＮＷ_ＤＺ２と第２のフィルムデッドゾーンＦ_ＤＺ２との組み合わせは、腰部ガスケット要素８５８の第２のデッドゾーンＤ_Ｚ２を画定し得る。したがって、第１のデッドゾーンＤ_Ｚ１は、横断方向ＣＤに、幅Ｗ_{ＮＷＤＺ１}と幅Ｗ_ＦＤＺ１との合計に等しい幅Ｗ_ＤＺ１を画定してもよく、かつ／又は、第２のデッドゾーンＤ_Ｚ２は、横断方向ＣＤに、幅Ｗ_{ＮＷＤＺ２}と幅Ｗ_ＦＤＺ２との合計に等しい幅Ｗ_ＤＺ２を画定し得る。また、本明細書で考察された機械的結合部１７２、２７２、３７２、４７２、７７２は、幅Ｗ_ＤＺ１及び／又は幅Ｗ_ＤＺ２よりも短いか、それに等しいか、又はそれよりも長い距離にわたって横断方向ＣＤに延在し得ることも理解されたい。いくつかの構成では、腰部ガスケット要素８５８は、第１の不織布デッドゾーンＮＷ_ＤＺ１及び／又は第２の不織布デッドゾーンＮＷ_ＤＺ２を含まなくてもよい。したがって、第１のフィルムデッドゾーンＦ_ＤＺ１は、腰部ガスケット要素８５８の第１のデッドゾーンＤ_Ｚ１を画定してもよく、第２のフィルムデッドゾーンＦ_ＤＺ２は、腰部ガスケット要素８５８の第２のデッドゾーンＤ_Ｚ２を画定し得る。したがって、幅Ｗ_ＤＺ１は、幅Ｗ_ＦＤＺ１に等しくてもよく、かつ／又は幅Ｗ_ＤＺ２は、幅Ｗ_ＦＤＺ２に等しくてもよい。

腰部ガスケット要素８５８は、第１のデッドゾーンＤ_Ｚ１の幅Ｗ_ＤＺ１が第２のゾーンＤ_Ｚ２の幅Ｗ_ＤＺ２と等しくても異なっていてもよいように構成されてもよいことを理解されたい。いくつかの構成では、第１のデッドゾーンＤ_Ｚ１幅の幅Ｗ_ＤＺ１及び第２のデッドゾーンＤ_Ｚ２の幅Ｗ_ＤＺ２は各々、腰部ガスケット要素８５８の接着剤フリーゾーンの幅と等しくても、それより短くても、又はそれより長くてもよい。

ＷＴＶＲ試験方法
水蒸気透過率（Water Vapor Transmission Rate、ＷＶＴＲ）を、湿潤カップアプローチを使用して測定し、完全延伸状態におけるテープ式おむつのウエストバンド領域の比率を決定する。特性評価される構造に応じて、ウエストバンド領域から切除された試料は、（ウエストバンド通気性を得るための）物品のすべての層、又は（腰部区域通気性を得るための）ウエストバンド材料を除くすべての層のいずれかを含み得る。水の表面の間に目標の上部空間を達成するように所定の高さまで円筒形のカップを水で満たし、延伸された試料は、カップの上側開口部を覆うように封止される。組み立てたカップをオーブンで特定時間にわたって加熱した後、（この同じ期間中に透過する蒸気に対応する）水分損失の量を重量測定的に求める。ＷＶＴＲ試験カップとして、高さ９５ｍｍ、ねじ付き開口部における内径が１７．８ｍｍの、直線的な壁部を有するガラス製円筒バイアルを使用する。試験前に、２３℃±２℃、及び５０％±２％の相対湿度で２時間、物品を予め調整する。

特性評価される構造が、ウエストバンド領域における物品の全体的な厚さである場合、試料は、ウエストバンド（「腰部ガスケット要素」とも称される）のすべての層及び物品のウエストバンド領域の厚さ方向における物品のすべての層を含む。試料に汚染又は歪みを与えないように、ハサミを使用して物品から試料を除去する。可能であれば、いなかるコア材料、カフ材料、又は耳部の材料も含まないことが好ましいウエストバンド自体の長手方向中点と横方向中点との交点を中心とする区域から、試料を取る。長さ約６０ｍｍ×幅６０ｍｍに試験用試料を切断する。６０ｍｍ×６０ｍｍの試料を回収することができない場合、試料の最小寸法が確実に１８ｍｍ以上となるようにする。このようにして、３つの別個の同様のサンプル物品から、合計３つの試料を調製する。また、以下のように導出されるＷＶＴＲをウエストバンド通気性として報告する。

特性評価される構造が、ウエストバンド材料を含まないウエストバンド領域である場合、概して前述したものと概ね同じ方法で、試料を調製する。しかしながら、この場合、必要に応じて、下にある層を歪ませないように、引き裂かないように、ないしは別の方法で損傷しないように、下にある層からウエストバンド材料を剥離する。凍結噴霧を利用する場合、試験前に、試料を前述の環境条件で２時間、平衡化しなければならない。評価される材料の各タイプについて、合計３つの試料が必要とされる。また、以下のように導出されるＷＶＴＲを腰部区域通気性として報告する。

試料の身体に面する表面が実験台などの固定水平表面に面する状態で、延伸可能な方向の試料の縁部のうちの１つをマスキングテープを使用して固定水平表面に固着する。次いで、試料を完全に延伸し、反対の縁部を同様に固定する。この反復では、「完全延伸（fully extended）」という用語は、エラストマー材料が、非延伸性材料が永久変形されることなく可能である限り、伸張されることを意味する。したがって、試料の非延伸性材料が教示されているが、本質的に歪んでいない。試料上に、試験カップのねじ付き上側開口部の直径（１７．８ｍｍ）に対応する直径を有する円のマークを付ける。試験カップに、カップの開口部の上側リップから２５．０±０．１ｍｍの高さまで正確に蒸留水を充填する。試料を、積層体の身体に面する表面を下向きにして、充填されたカップの開口部を覆うように設置する。マークした円がカップの開口部と整列するように試料を延伸させ、弾性バンドでバイアルの周縁に固定する。カップの周縁に沿って幅０．２５インチのテフロンテープを巻くことによって、試料を更に封止する。テフロンテープをカップの上縁部まで適用するが、バイアルの開口部のいずれの部分も覆っていない。弾性バンドの下に懸架している試料の残りの部分を封止するように、十分なテフロンテープを適用する。カップ組立体の質量を０．０００１グラム単位で計量し、開始質量（starting mass、ＳＭ）として記録する。残りの試料についても同様に繰り返す。カップ組立体を機械式対流式オーブン（例えば、Ｔｈｅｒｍｏ Ｓｃｉｅｎｔｉｆｉｃから入手可能なＬｉｎｄｂｅｒｇ Ｂｌｕｅ Ｍオーブン又は等価物）内に上向きにして置き、２４時間、３８±２℃に維持する。すべての処理ステップを通じて、各バイアルに収容される水とバイアルの上でテープ留めされた試料との間のいかなる接触も厳密に回避される。２４時間が経過した後、カップ組立体をオーブンから取り出し、室温になるまで平衡化する。各カップ組立体の質量を０．０００１グラム単位で測定し、最終質量（final mass、ＦＭ）として記録する。以下の等式を使用して、ＷＶＴＲを計算する：
ＷＶＴＲ（ｇ／ｍ^２／２４時間）＝（［ＳＭ（ｇ）－ＦＭ（ｇ）］／試料表面積（ｍ^２））／２４時間

各タイプの材料について、算術平均ＷＶＴＲを計算し、１ｇ／ｍ^２／２４時間単位で報告し、ウエストバンド材料自体が存在したか、存在しなかったかに注目する。ウエストバンドが存在する場合、ＷＶＴＲはウエストバンド通気性である。ウエストバンドが存在しない場合、ＷＶＴＲは、腰部区域通気性である。

本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、そのような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「４０ｍｍ」と開示された寸法は、「約４０ｍｍ」を意味することが意図される。

相互参照される又は関連する任意の特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本明細書に引用されるすべての文書は、除外又は限定することを明言しない限りにおいて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であるとは見なされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献（単数又は複数）と組み合わせたときに、そのようないかなる発明も教示、示唆又は開示するとは見なされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文書内の同じ用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合、本文書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。

本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な他の変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるすべてのそのような変更及び修正を添付の特許請求の範囲に網羅することが意図される。

Claims (13)

1. 使い捨て吸収性物品であって、
   前側腰部領域（１１６）、後側腰部領域（１１８）、及び前記前側腰部領域（１１６）と前記後側腰部領域（１１８）との間に配設された股部領域（１１９）と、
   長手方向軸線（１２４）及び横方向軸線（１２６）と、
   前側腰部縁部（１２０）、後側腰部縁部（１２２）、長手方向に延在する第１の側縁部（１２８）、及び長手方向に延在する第２の側縁部（１３０）と、
   トップシート（１３８）、バックシート（１３６）、及び前記トップシート（１３８）と前記バックシート（１３６）との間に配設された吸収性コア（１４２）を備えるシャーシ（１０２）と、
   近位端縁部（１７４）、遠位端縁部（１７６）、第１の側縁部、第２の側縁部（１３０）、及び弾性材料（２２０）を備える腰部ガスケット要素（１５８）と、
   近位端縁部（１８２）、遠位端縁部（１８４）、第１の側縁部（１８６）、第２の側縁部（１８８）、及び弾性材料を備える脚部ガスケット要素（１５６）であって、前記脚部ガスケット要素（１５６）の少なくとも一部分が、前記シャーシ（１０２）と機械的に結合されている、脚部ガスケット要素（１５６）と、
   を備え、
   前記腰部ガスケット要素（１５８）の少なくとも一部分は、前記シャーシ（１０２）に接着剤で取り付けられ、前記腰部ガスケット要素（１５８）の少なくとも一部分は、前記脚部ガスケット要素（１５６）が前記シャーシ（１０２）と機械的に結合されている領域内で、前記脚部ガスケット要素（１５６）と機械的に結合されている、使い捨て吸収性物品。
2. 前記脚部ガスケット要素（１５６）が前記シャーシ（１０２）と機械的に結合されている前記領域には、前記脚部ガスケット要素（１５６）の弾性材料が位置付けられていない、請求項１に記載の使い捨て吸収性物品。
3. 前記腰部ガスケット要素（１５８）、脚部ガスケット要素（１５６）、前記トップシート（１３８）、及び前記バックシート（１３６）を通って、機械的結合部が延在する、請求項１又は２に記載の使い捨て吸収性物品。
4. 前記腰部ガスケット要素（１５８）は、積層体である、請求項１～３のいずれか一項に記載の使い捨て吸収性物品。
5. 前記腰部ガスケット要素（１５８）は、第１の不織布及び弾性フィルムを備える、請求項１～４のいずれか一項に記載の使い捨て吸収性物品。
6. 前記腰部ガスケット要素（１５８）は、第１の不織布（２１６）、第２の不織布（２１８）、及び前記第１の不織布（２１６）と前記第２の不織布（２１８）との間のフィルム（２２０）を備え、前記第１の不織布（２１６）は、前記第２の不織布（２１８）に超音波結合されている、請求項４に記載の使い捨て吸収性物品。
7. 前記第１の不織布（２１６）及び前記第２の不織布（２１８）は、前記フィルム（２２０）を介して接続されている、請求項６に記載の使い捨て吸収性物品。
8. 前記積層体は、接着剤を含まない、請求項６に記載の使い捨て吸収性物品。
9. 前記腰部ガスケット要素（１５８）は、押出結合された積層体である、請求項１～５のいずれか一項に記載の使い捨て吸収性物品。
10. 前記腰部ガスケット要素（１５８）は、接着剤で結合された積層体である、請求項１～５のいずれか一項に記載の使い捨て吸収性物品。
11. 前記腰部ガスケット要素（１５８）は、熱接着された積層体である、請求項１～５のいずれか一項に記載の使い捨て吸収性物品。
12. 前記シャーシ（１０２）から横方向外向きに延在する、第１の弾性側部パネル（１０４）及び第２の弾性側部パネル（１０６）を更に備える、請求項１～１１のいずれか一項に記載の使い捨て吸収性物品。
13. 前記第１の弾性側部パネル（１０４）及び前記第２の弾性側部パネル（１０６）は、締着要素（１６２、１６４）を更に備える、請求項１２に記載の使い捨て吸収性物品。

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