JP2005509096A - 吸収性物品のための弾性ウェブ - Google Patents

Abstract

【課題】吸収性パーソナルケア物品の製造、特に多成分の伸張可能なウェブを組み立てるための方法及び装置とこのようなウェブで製造されるパーソナルケア物品とを提供する。
【解決手段】伸張可能な複合ウェブ及びウェブソーセージを組み立てるための方法及び装置、及びこのようなウェブから製造されたパーソナルケア物品。本発明は、介在ウェブ基体要素を弾力的に延伸可能な弾性要素間に個別の要素として互いに一緒にして固定することにより、弾力的に伸張可能なウェブを製作する段階を含む。弾性要素及びウェブ基体要素間の固定は、ウェブ基体の長さに沿う固定及び非固定の交互の区域により形成される。本発明は、非固定区域の弾性要素を非活性化する段階を含み、それによって、そのような非固定区域の対応する１つ又は複数のウェブを収縮させることなく非固定区域の弾性ストランドを収縮させ、それに応じて固定区域を比較的より弾力的に延伸可能な区域、及び非固定区域を比較的それほど弾力的に延伸可能でない区域として区別する。本発明は、比較的延伸不能な非固定区域に対して、比較的より弾力的に延伸可能な固定区域の隣接区域のほぼその間に延びる締結装置材料を付加する段階を更に含む。

Description

本発明は、例えば、吸収性パーソナルケア物品の製造に関し、詳細には、多成分の伸張可能なウェブを組み立てるための方法及び装置と、このようなウェブで製造されるパーソナルケア物品とに関する。より詳細には、本発明は、パーソナルケア物品を製造するための従来の工程に付随する方法の非効率的な条件を減少させる、ウェブ好ましくは伸張可能ウェブを組み立てるための方法及び装置と、それで製造したパーソナルケア物品に関する。本発明の実施形態は、本明細書では、プルオンパンツ又は大人用失禁用ブリーフのようなパーソナルケア物品に関して説明されているが、本発明は、乳児用おむつ、トレーニングパンツ、及び同様のパーソナルケア物品も含み、これらにも同様に適用可能である。

パーソナルケア吸収性物品を製作する従来の方法では、１つ又は複数のウェブが製造ライン上の一連の作業ステーションを進行する間に、各作業ステーションにより、例えばこのような吸収性物品の構成要素を裁断したり１つ又は複数のウェブ又は加工物要素に付加したりしてウェブ又は加工物要素が修正され、１つ又は複数の均質な連続ウェブ上に加工物が作られることは公知である。個々の加工物は、次に、１つ又は複数の均質な連続ウェブから切断され、個々の吸収性パーソナルケア物品又は物品素材を形成する。パーソナルケア物品を製造するためのこのような従来の方法では、締結装置タブ及び締結区域又は着地区域のような補助的な構成要素は、このような物品又は物品素材を１つ又は複数のウェブから分離した後に、このような製造ラインの作業ステーションか又は製造工程の次の段階でこのような物品又は物品素材に添付される。

材料の無駄を減少させ、製造工程の時間効率を高め、同様にこのような製造工程の時間的非効率性に必然的に付随する財務上の無駄を減少させるのに有効なパーソナルケア吸収性物品を生産する改良された方法が必要とされている。また、従来の製造工程に付随する材料の無駄及び時間的非効率性を軽減し、同様にこのような非効率性及び無駄に付随する財務上の負担を減少させるのに有効なパーソナルケア吸収性物品を生産する改良された方法が必要とされている。

米国特許第４，８６３，７７９号

すなわち、本発明の目的は、パーソナルケア吸収性物品を組み立てる元の基本構造としてより「製造し易い」伸張可能ウェブを実現し、製造業者が製造ライン上に従来の方法に比べて比較的少ない作業ステーションを用いてこのような物品を組み立てることができ、従って生産時間を減少させるパーソナルケア吸収性物品を生産する改良された方法を提供することである。
本発明の別の目的は、不定長の自立型ウェブを作成するために、交互する加工物及び介在する要素をウェブセグメントに付加することにより不定長のウェブを製作する段階を含む改良された製造方法を提供することであり、このようなウェブの不定長の長さに沿うこのような自立型ウェブの支持は、主に、ウェブを作り上げる交互する加工物及び介在する要素により形成される。

本発明の更に別の目的は、介在要素を係合させるのに有効な機械的締結装置を加工物に形成する段階を含む改良された製造方法を提供することである。
本発明の更に別の目的は、介在要素への加工物の剥離可能な取付部が、加工物と介在要素との間の唯一の取付部を含む改良された製造方法を提供することである。
本発明の更に別の目的は、パーソナルケア型物品の製造で無駄になる原材料の相対量を減少させる改良された製造方法を提供することである。

実施形態の第１のグループでは、本発明は、パーソナルケア吸収性物品の製造に用いるのに適するウェブを製作する方法を包含する。本方法は、ウェブ基体要素と延伸状態の弾力的に延伸可能な弾性要素とを一緒にして互いに固定することにより、弾力的に伸張可能なウェブを製作する段階を含む。弾性要素とウェブ基体要素との間の固定は、ウェブ基体の長さに沿う少なくとも１つのウェブ基体要素に対する弾性要素の固定及び非固定の交互の区域により形成される。本方法はまた、弾性体の作用に応答する非固定区域のウェブの弾力収縮を軽減させ、これに応じて固定区域を比較的より弾力的に延伸可能な区域として、また、非固定区域を比較的弾力的に延伸可能でない区域として区別するために、非固定区域の弾性要素を非活性化させる段階を含む。本方法は、更に、比較的より弾力的に延伸可能な固定区域のそれぞれ隣接する区域のほぼその間に延びる機械的締結装置材料のパッチを、比較的延伸不能な非固定区域に付加する段階を含む。

好ましい実施形態では、本発明は、パーソナルケア物品に用いるのに適する加工物を製作する段階を含み、本段階は、フック締結装置材料の各々のパッチを通してウェブの自由端を形成することにより、ウェブのこのような加工物の第１の端部を形成する段階と、フック締結装置パッチ材料がそれぞれの加工物の対向する端部に形成されるように、フック締結装置材料の第２のそれぞれのパッチを通してウェブから加工物を分離する段階とを含む。

このような好ましい実施形態では、本発明は、第１及び第２の加工物の各々から伸張可能なウェブを製作する段階を含むことができ、このようなウェブは、パーソナルケア物品を作る際に基体として用いるのに適切である。本方法は、介在要素とほぼ端と端を接した関係で加工物を配置する段階と、伸張可能ウェブのある長さを製作する際に加工物を介在要素に剥離可能に取り付けるために、加工物上のフック材料を介在要素上のフック受け入れ区域に剥離可能に取り付ける段階とを含む。
介在要素への加工物の剥離可能な取付部は、加工物と介在要素との間の主要構造的取付部、好ましくは唯一の取付部を含む。
本方法は、各加工物が２つの介在要素の間にあり、各介在要素が２つの加工物の間にあるように、加工物及び介在要素の交互配置を作成する段階を含むことができる。

いくつかの実施形態では、本方法は、介在要素にほぼ端と端を接した関係に加工物を配置する段階を含み、介在要素のそれぞれの要素は、それぞれの表面区域を形成する長さ及び幅を有し、このような各介在要素のフック受け入れ区域は、このような表面区域にほぼ対応する。このような方法は、伸張可能ウェブのある長さを製作する際に加工物及び介在要素を互いに剥離可能に取り付けるために、加工物上のフック材料を介在要素にフック受け入れ区域で剥離可能に取り付ける段階を含む。
本発明の方法は、一般的に、非固定区域の弾性要素を、好ましくはこのような弾性要素を切断することにより、又は任意選択的に介在層を通してこのような弾性要素に超音波エネルギを付加することにより非活性化する段階を含む。

実施形態の第２のグループでは、本発明は、複数の加工物を含むベースウェブを製作する段階と、機械的締結装置材料のパッチをこのようなベースウェブに付加する段階と、締結装置材料のそれぞれのパッチを通してベースウェブの自由端を形成することにより、このような加工物の第１の端部を形成する段階と、締結装置材料のパッチがそれぞれの加工物の対向する両端部部分に形成されるように、締結装置材料の第２のそれぞれのパッチを通して加工物をベースウェブから分離する段階とを含む方法を包含する。

好ましい実施形態では、本方法は、介在要素とほぼ端と端を接した関係で加工物を配置する段階と、複合ウェブのある長さを製作する際に加工物を介在要素に剥離可能に取り付けるために、加工物上の締結装置材料を介在要素上の締結装置受け入れ区域に剥離可能に取り付ける段階とを含む。
いくつかの実施形態では、締結装置材料は、機械的フック材料を含む。
好ましい実施形態では、介在要素は、締結装置受け入れ特性を示す材料を含み、介在要素のこの材料は、それぞれの締結装置材料と係合関係を形成することができる。

いくつかの実施形態では、本方法は、明確な物理的縁部を有する締結装置受け入れ区域を別個のウェブ要素として介在要素に添付する段階を含む。
他の実施形態では、締結装置受け入れ区域は、介在要素の主表面と一体的である。すなわち、締結装置受け入れ区域には、明確な物理的縁部がない。
好ましい実施形態では、ベースウェブは、ネックボンデッド積層体又はストレッチボンデッド積層体を含む。

実施形態の第３のグループでは、本発明は、パーソナルケア物品を作る際に基体として用いるのに適する材料の自立型ウェブを、それぞれの加工物及び介在要素から製作する方法を包含する。本方法は、第１及び第２の端部を有する介在要素と、第３及び第４の端部を有する第１の加工物と、第５及び第６の端部を有する第２の加工物とを、各第１及び第２の加工物と介在要素との第１、第２、及び第３の長さがほぼ共通の表面内に互いに整列し、第１及び第２の加工物の第２及び第３の長さが介在要素の第１及び第２の端部の対向する端部上で介在要素の第１の長さの延長として作用するように一緒にする段階を含む。本方法はまた、第１、第２、及び第３の長さを組み合わせて第４の長さを有する自立型ウェブセグメントを形成するように、剥離可能な締結装置を用いて、第１の加工物及び介在要素をそれぞれの第１及び第４の端部で互いに剥離可能に取り付ける段階と、剥離可能な締結装置を用いて、第２の加工物及び介在要素をそれぞれの第２及び第５の端部で互いに剥離可能に取り付ける段階とを含む。第１、第２、及び第３の長さの組み合わせによりこのように形成されたウェブセグメントの第４の長さは、各第１及び第２の加工物及び介在要素の個々の第１、第２、及び第３の長さのいずれよりも長い。各第１及び第２の加工物の第３及び第６の端部の一方又は両方には、付加的な剥離可能締結装置を用いて、このような付加的な交互加工物及び介在要素を剥離可能に取り付け、それによって自立型ウェブの長さを更に延ばすことができ、この場合、自立型ウェブをこのように組み立てるのに用いた剥離可能締結装置を剥離して、自立型ウェブの加工物及び介在要素の各々を互いに剥離することができる。

いくつかの実施形態では、第１及び第２の加工物の第２及び第３の長さは、静止状態で定められ、この場合、第１及び第２の加工物は、各第２及び第３の長さの少なくとも１００％だけ弾力的に伸張可能であり、本方法は、それぞれ第１及び第２の加工物を実質的に停止するまで延伸しながら、第１及び第２の加工物を介在要素に取り付ける段階を含む。
他の実施形態では、本方法は、それぞれ第１及び第２の加工物が、それぞれ第１及び第２の加工物の長さをそれぞれ第２及び第３の長さから少なくとも５０％延伸する延伸張力を受けながら、第１及び第２の加工物を介在要素に取り付ける段階を含む。
更に他の実施形態では、第１及び第２の加工物は、事実上弾性を示さない。このような実施形態では、本方法は、第１及び第２の加工物を延伸する段階を実質的に伴わず、第１及び第２の加工物を介在要素に取り付ける段階を含むだけである。

好ましい実施形態では、第１及び第２の加工物は、介在要素を形成する区域の実質的な部分に亘って取り付け能力を有する締結装置により介在要素に取り付けられる。
第１及び第２の加工物は、一方の各加工物及び／又は介在要素上の機械的ループと相互作用する他方の各加工物及び／又は介在要素上の機械的締結装置を形成する第１及び第２の取付部により、介在要素に取り付けられることが好ましい。

いくつかの実施形態では、本方法は、不定長の自立型ウェブを作成するために、ウェブセグメントに交互加工物及び介在要素を付加することにより不定長のウェブを製作する段階を含み、このようなウェブの不定長の長さに沿うこのような自立型ウェブの支持部は、ウェブを作り上げる交互加工物及び介在要素により形成される。
本方法のいくつかの実施形態では、介在要素と係合するのに有効な機械的締結装置を加工物に形成する段階を含む。

実施形態の第４のグループでは、本発明は、各加工物及び介在要素上の対向する端部を含む一連の少なくとも第１及び第２の加工物及び介在要素を有し、パーソナルケア物品を作る際に用いるのに適するシート材料の自立型ウェブを包含する。各加工物及び介在要素は、その各端部間に応力を受けていない長さを有し、各加工物及び介在要素の応力を受けていないこの長さは、応力を受けていない長さの組み合わせがウェブの長さを形成するように、ほぼ共通の表面内で互いに整列し、互いの延長として作用する。加工物及び介在要素の組み合わせにより、ウェブの自立縦方向強度がほぼ形成される。加工物及び介在要素は、剥離可能な締結装置を用いて互いに剥離可能に取り付けられ、この場合、加工物及び介在要素の各々を自立型ウェブから剥離させるために、このようにウェブを組み立てるのに用いた剥離可能締結装置を剥離することができる。
いくつかの実施形態では、加工物の各々は、それぞれの加工物の応力を受けていない長さから少なくとも１００％弾力的に伸張することができる。
好ましい実施形態は、加工物及び介在要素の剥離可能な締結を達成するのに面ファスナ構造を用いる段階を含む。

実施形態の第５のグループでは、本発明は、パーソナルケア吸収性物品を製作する方法を包含する。本方法は、工程ラインに沿って、第１の長さを有する第１のウェブを進める段階を含む。第１のウェブは、パーソナルケア物品を作る際に用いるのに適切であり、剥離可能な締結装置を用いて互いに剥離可能に取り付けられ、それによってこのような第１のウェブ及びこのようなウェブの自立縦方向強度を形成し、それによってこのような加工物及び介在要素が第１のウェブの構造及び構造的一体性をほぼ形成する、少なくとも加工物及び介在要素を含む。本方法はまた、工程ラインに沿って第１のウェブとほぼ平行な第２の長さを有し、第１及び第２のウェブ間の空間を形成し、このようなパーソナルケア物品を作る際に用いるのに適切な第２のウェブを同時に進める段階を含む。本方法は、更に、それぞれのウェブの長さに沿って間隔を空けて配置された第１及び第２のウェブに吸収性股部分要素を付加して取り付ける段階と、第１及び第２のウェブとそれぞれの股部分とを含む複合ウェブを形成するために、第１及び第２のウェブ間の空間を架橋する段階を含み、所定の各股部分要素は、第１のウェブに取り付けられた前部セグメント、及び第２のウェブに取り付けられた後部セグメントを有する。更に、本方法は、各股部分要素のそれぞれの前部及び後部セグメントを互いにほぼ対向する関係にする段階を含む、複合ウェブの第１及び第２のウェブを互いに向き合う関係にする段階を含む。本方法はまた、不定長を有する複合ウェブソーセージを形成するために、複合ウェブの長さに沿って間隔を置いた位置で第１及び第２のウェブを互いに接合するサイドシーム結合を形成する段階を含む。本方法は、更に、それぞれのパーソナルケア物品を形成するために、サイドシーム結合のそれぞれにおいて又はその近くで、不定長複合ウェブソーセージから複合ウェブソーセージの個々の長さを分離する段階を含む。

実施形態の第６のグループでは、本発明は、前部部分、後部部分、及び、前部部分と後部部分との間に延びる股部分を含むパーソナルケア物品を包含する。前部及び後部部分は、それぞれ、対向する第１及び第２の側部区域とそれぞれの側部区域の間の中央区域とを含み、後部部分及び前部部分は、サイドシームにより前部及び後部部分のそれぞれの側部区域で互いに取り付けられる。前部部分は、前部部分の側部区域に対応する第１及び第２の加工物と、前部中央区域に対応する介在要素とを含み、第１及び第２の加工物は、剥離可能な締結装置により介在要素に剥離可能に取り付けられる。剥離可能な締結装置は、使用者が使用する前は、第１及び第２の加工物を前部中央区域に取り付ける唯一の取付部を含む。

好ましい実施形態では、剥離可能な締結装置は、介在要素に形成されたフック受け入れ材料に受け入れられる機械的締結装置を含む。
いくつかの実施形態では、第１及び第２の加工物は、介在要素を形成する区域の実質的な部分に亘って取り付け能力を有する締結装置により介在要素に取り付けられる。
いくつかの実施形態では、第１及び第２の加工物は、一方の各加工物及び／又は介在要素上の機械的ループと相互作用する他方の各加工物及び／又は介在要素上の機械的締結装置を形成する第１及び第２の取付部により介在要素に取り付けられる。
本発明は、以下の説明に示されるか又は図面に図解される構成要素の構成又は配置の詳細にその用途を限定されない。本発明は、他の実施形態、又は他の種々の方法による実施又は実行も可能である。また、本明細書に用いる用語及び表現は、説明及び解説のためのものであり、限定的とみなすべきではないことは理解されるものとする。同じ参照番号は、同じ構成要素を示すのに用いられる。

図１Ａを参照すると、本発明は、パーソナルケア吸収性物品を作る際に用いるのに適切なウェブを製作するための装置及び方法を包含する。本発明の例示的に図示した製造工程の各セグメントは、文字「Ａ〜Ｆ」で示されている。図１Ｃの工程セグメント「Ａ、Ｃ、Ｄ、Ｅ」は、図１Ａに示す工程の各工程セグメント「Ａ、Ｃ、Ｄ、Ｅ」に対応する。
図１Ｃを参照すると、「Ａ」で示す方法のセグメントでは、ウェブ基体１２は、ウェブ巻き出し器７０により工程の中に供給される。ウェブ基体１２は、例えばウェブスリッタ７５によりスリットが形成されて分離され、２つの別個の異なるウェブ１２Ａ及び１２Ｂを形成する。ウェブ１２Ａ及び１２Ｂは、別個の異なる製造経路に沿って送られ、この経路では、ウェブ１２Ｂに接着剤アプリケータ７１を用いて接着剤を断続的に付加することにより、交互に縦方向に間隔を置いて配置された被覆ウェブセグメント及び被覆なしウェブセグメントを生成する。いくつかの実施形態では、２つのウェブ、例えば、１２Ａ及び１２Ｂは、製造ライン上に別個の異なる起源を有する。

ウェブ１２Ａ及び１２Ｂは、ウェブ１２Ａ及び１２Ｂのそれぞれの別個の製造経路が互いに接近して、ウェブ１２Ａ及び１２Ｂが再び共通の製造経路を辿ることができるようになると、対向する関係で一緒になる。ウェブ１２Ａ及び１２Ｂが互いに接近すると、弾性要素１８は、それが実質的に機械方向７８に整列するように、第１の圧力ロール７２及び第２の圧力ロール７３により形成されたニップ７４において、停止状態まで延伸されてウェブ１２Ａとウェブ１２Ｂとの間に供給される。第１及び第２の圧力ロール７２及び７３により生成されたニップに及ぼされる応力により、ウェブ１２Ａ及び１２Ｂは互いに押し付けられ、ウェブ１２Ｂに付加された接着剤により、内部に弾性要素１８を含むウェブ１２Ａ及び１２Ｂの接着接合が達成され、これによって交互に縦方向に延びる結合及び非結合ウェブセグメントを有する図１Ａのセグメント「Ａ」に示すような延伸及び伸張可能なウェブ１０が形成される。ウェブ１２Ａ及び１２Ｂ、及び介在弾性ストランドは、結合ウェブセグメントにおいて互いに結合し、非結合ウェブセグメントにおいては互いに結合しない。結合ウェブセグメントは、接着性被覆ウェブセグメントにほぼ対応し、非結合ウェブセグメントは、接着性被覆なしウェブセグメントにほぼ対応する。

ウェブ１２Ａ及び１２Ｂは、接着剤を用いて互いに添付された状態で示しているが、超音波結合及び熱結合を含む、弾性要素を間に挟んで２つ又はそれ以上のウェブを接合する他の方法は、当業者には明らかであろう。
ウェブ１０を製造する際に延伸した弾性要素１８を含むことにより、製造工程から離れて弾性要素が弛緩した状態まで縮小すると、ウェブは収縮することになり、この場合、弾性要素は、得られる製作されたウェブの機械方向７８に応力がなくなったことを反映している。幾分効率が悪くなるが、本発明の方法は、部分的に延伸されたか又は実質的に弛緩した状態まで収縮された伸張可能ウェブ１０内の弾性要素１８を有するウェブ１０が、工程の次のセグメントを通って進行する時に達成することもできる。従って、ウェブ製作方法全体、従って本発明の製造工程を通して、伸張可能ウェブ１０の弾性要素１８は、好ましくは停止するまで延伸して方法を正確に行うことができるようにし、この場合、例えば図１Ａのセグメント「Ｂ」での非固定区域の形成のようなそれぞれの隣接する方法の作業とのそれぞれの距離は、ウェブ部分からウェブ部分まで実質的に一定のままである。

本明細書で用いる場合、「停止するまで延伸する」とは、加工物又は要素を損傷することなく、また、弾力的に延伸可能な加工物又は要素を実質的に非可逆的に延伸することなく、延伸された加工物又は要素が一体性を維持できる限界まで加工物又は他の要素を延伸することを意味する。
明確にするために、図１Ａは、図１Ａに示す製造工程の一部のみで弾性要素１８を示すが、このような弾性ストランドは、一般的にウェブ１０の全幅に沿って間隔を置いて配置されて全長に沿って延び、従って、このような特性は、図１Ａに示す工程セグメント「Ａ〜Ｆ」の全てを通して存続することが理解されるべきである。
いくつかの実施形態では、接着剤被覆は、ウェブ１２Ａとウェブ１２Ｂとの間のウェブの事実上全体に亘って実質的に均質に分布する。このような実施形態では、弾性体の活性又は不活性は、接着剤がウェブの各区域に付加されたかどうかによって必ずしも決まるわけではなく、弾性体が上述の切断工程により不活性化されているかどうかに依存する。

工程のセグメント「Ｂ」は、弾性要素１８が、ウェブの被覆なしセグメント、すなわち、接着剤がないウェブセグメントで切断されることが好ましいことを示す。従って、伸張可能ウェブ１０上及び／又は内に配置された弾性要素１８は、例えば回転ダイカッタを用いたこのような切断により、例えば加熱又は超音波機能ロールを用いてこのような弾性体を溶融破断させることにより、又は、当業者に公知の弾性体を不活性化する任意の他の手段により非活性化することができる。一般的には、このような非活性化により、各弾性ストランドは、ウェブの被覆なしセグメントにおいて破断し、これにより、弾性ストランドは、ウェブの隣接する被覆セグメントの縁部まで収縮する。従って、このように切断することにより、収縮力を相殺するのに十分な固定手段、例えば接着剤により、それぞれの例えばウェブ１０に固定されていない各弾性要素に隣接する部分での弾性張力が非活性化される。すなわち、切断されると、弾性要素は、延伸されてウェブに接着されない限りは、収縮して隣の被覆／結合ウェブセグメントに隣接するほぼ応力のない状態になり、これによってそれぞれの非固定区域２２を形成する。弾性要素がこのように収縮する区域である非固定区域２２は、セグメント「Ｂ」の薄い散発的な線で示されているが、弾性要素により弾力延伸が付与されている限り、これ以降非活性である。逆に、固定区域２０は、非固定区域２２に対して弾性要素１８が弾力的な延伸特性を維持する区域を形成し、このような固定区域の弾力性の保持は、弾性要素１８の各位置をウェブ１２Ａ及び１２Ｂ（図１Ｃ）の各位置に例えば接着剤を用いて接着して一対にすることによる。このような固定区域２０の弾性体は、セグメント「８」の整列した均一な線で示す。固定区域２０は、一般に、ウェブ１２Ｂの被覆セグメントに対応する。これに対して、非固定区域２２は、ウェブ１２Ｂの被覆なしセグメントにほぼ対応する。

他の実施形態では、ウェブ１０は、基本的に弾性要素の形成されたストランドを含まず、ストレッチボンデッド積層体材料、ネックボンデッド積層体材料、及び／又は複合エラストマー材料のような弾力的延伸可能特性を有するウェブ材料を含む。更に他の機能的であるが、それほど好ましくない実施形態では、ウェブ１０は、弾性体をほとんど又は全く含まないとすることができ、このようなウェブは、仮にあったとしても最低限のエラストマー特性を示す。
上述の実施形態のいずれを参照しても、弾性ストランド、弾性要素、又は弾性特性を有する実施形態の部分集合のいくつかは、ウェブ１０のいかなる部分でも弾性特性を非活性化する段階が含まれない。このような実施形態では、ウェブ１０は、製造工程全体を通して停止するまで延伸され、次のウェブ要素を正確に位置決め及び／又は添付できるようにすることが好ましい。

図１Ａ及び図１Ｃに図示されている製造工程のセグメント「Ｃ」では、伸張可能ウェブ１０の非固定区域２２に補強パッチ２３が配置される。このような補強パッチは、第１及び第２のウェブ要素を互いに添付する公知の手段、好ましくは接着剤及び／又は超音波結合を用いて非固定区域に添付される。
補強パッチ２３は、種々の織及び不織布を含むことができる。例えば、補強パッチ２３は、ポリエチレン及びポリプロピレンを含むポリオレフィン、ポリエステル、及びポリアミド、及びこのようなポリマー繊維の混合物、コポリマー、及び配合物から成る群から選択したポリマー材料の不織ウェブとすることができる。また、補強パッチ２３は、天然及び／又は合成繊維で構成されたカーデッド及び／又はボンデッドウェブを含むこともできる。補強パッチ２３は、一般的に、ウェブの主表面からウェブの内部まで延びる繊維間に、繊維の位置及び向きにより不規則に間隔を置いて配置された多数の小さな例えば微孔開口部を備える繊維ウェブを含む。このような小さな開口部は、一般的にウェブの厚さ全体を通って延びる。
補強パッチ２３は、多孔性発泡体、網状発泡体、穿孔ポリマーフィルム、ポリマー繊維、及び天然繊維から成る群から選択された構造的構成要素を用いて製作することができ、このようなパッチは、本明細書に開示した材料のいずれか、及び当業技術で公知の他の材料に相当する様々な構成要素又は層を含むことができる。

図１Ａ及び図１Ｃに図示する製造工程のセグメント「Ｄ」では、締結装置材料２４は、例えば超音波結合装置により付加される超音波エネルギを用いて、伸張可能ウェブ１０の補強パッチ２３の少なくとも一部分に結合される。超音波エネルギの代わりに、例えば、熱エネルギ、接着剤、又は、接着剤と超音波エネルギ又は熱エネルギとの組み合わせを用いてそのような結合を実施することができる。
いくつかの実施形態には、事実上伸張可能ウェブ１０の実質的に幅全体「Ｗ１」に及ぶ締結装置材料が含まれ、この場合、ウェブの幅は、機械方向７８と垂直なウェブ１０の最も離れた部分の間の距離である。このような実施形態では、締結装置材料２４は、工程の次の１つ又は複数の段階で切断してトリムすることが好ましいが、必ずしも必要ではない。

再び、工程のセグメント「Ｃ」を参照すると、補強パッチ２３は、非固定区域２２に添付され、ウェブに構造的一体性を付与することが好ましい。しかし、いくつかの実施形態は、ウェブに補強パッチを付加する段階を含まない。このような実施形態では、締結装置材料は、超音波エネルギ、熱エネルギ、接着剤、又は締結装置材料をウェブに添付する当業者に公知の任意の方法のうちの１つ又はそれ以上を用いて、ウェブ１０に直接結合される。

締結装置材料２４は、例えば、締結装置受け入れ区域と組み合わせて、反復的に締結、剥離、調節、及び再締結することができる１つ又は複数の取り付け構造を形成する。締結装置材料の満足できる実施形態には、１つ又は複数の締結装置受け入れ区域に用いるそれぞれの材料と協働的係合関係を形成することができる任意の材料を含むことができる。例えば、以下に限定されるものではないが、このような満足できる締結装置材料は、接着剤、粘着剤、テープ、ボタン及び対応するボタン穴とスナップなどのような機械的締結装置、及び、当業者に公知の反復的に締結及び剥離することができる他の締結装置である。機械的面ファスナは、それに付随する汎用性及び費用有効性のために好ましいものである。

図１Ａ及び図１Ｃの製造工程のセグメント「Ｅ」では、任意選択的なダイカット２５Ａ、２５Ｂ、及び２５Ｃが、好ましくは、例えばダイ／カットアウト装置７７を用いて、締結装置材料２４全体、補強パッチ２３、及びその下のウェブ１０を通して行われ、好ましくは、締結装置材料２４を含むウェブの区域を成形することにより、例えば更に処理して締結装置９８及び９９にする時に、このような区域の役割が改善されて、図４の得られたパーソナルケア吸収性物品８０が着用者にとって扱い易くなる。
いくつかの実施形態は、その後のトリミングを必要としない締結装置材料、及び任意選択的な補強パッチを有する。このような実施形態では、セグメント「Ｅ」は工程から省略される。

図１Ａに図示する製造工程のセグメント「Ｆ」では、個々の弾力性ウェブ要素又はウェブ物品は、好ましくは、伸張可能ウェブ１０から切断され、これによってパーソナルケア吸収性物品を作る際に用いるのに適する個々の分離した不連続なウェブ３０となる。このような切断は、例えばナイフ及びアンビル切断を用いて、望ましい間隔を置いたウェブの位置で組み立てたウェブを機械交差方向に裁断することにより達成することができる。このような裁断は、各補強パッチ２３及び各補強パッチに結合された締結装置材料２４を通して、及び、ウェブ１２Ａ及び１２Ｂ、及び処理セグメント「Ｂ」で切断する時に完全には収縮しないこともある任意の弾性要素１８を通して機械交差方向に行われる。
図示したように締結装置材料２４において個々の分離した不連続な弾力性ウェブ３０を切断又は分離しないで、各裁断は、代わりにウェブ１０が処理されて吸収性物品に組み込まれる吸収性物品製造工程の次の段階のインライン生産ステーションで達成することができる。

代替方法では、それぞれの裁断は、代わりに、例えば穿孔や切り込みアレーなどのような脆弱部の線としてもたらされ、「ｎ」個の加工物毎に完全に切断することができる。このような工程により、それぞれの分離した個別の弾力性ウェブ３０のストリップがもたらされ、各ストリップは、「ｎ」個の弾力性ウェブ３０を含む。このストリップは、次に、パーソナルケア吸収性物品に加工するために、又はこのような巻き取ったストリップをパーソナルケア吸収性物品の製造業者に包装して出荷するために巻き取ることができる。

図１Ｂは、図１Ａ及び図１Ｃに図示する本発明の方法を用いて製作され、単一ウェブ加工物として切り取られた弾力性ウェブ３０を示している。弾力性ウェブ３０は、第１の端部１４及び第２の端部１６を含む。締結装置材料の第１のパッチ２６は、弾力性ウェブ３０の第１の端部１４に配置され、同様に、締結装置材料の第２のパッチ２８は、弾力性ウェブ３０の第２の端部１６に配置される。締結装置材料の第１及び第２のパッチ２６及び２８は、補強パッチ２３の各部分に配置されて結合され、これは、次にウェブ１２Ａ及び１２Ｂの一方に添付される。

代替実施形態では、弾力性ウェブ３０は、基本的には弾性要素を含まないが、ストレッチボンデッド積層体材料、ネックボンデッド積層体材料、及び／又は、本明細書においてその全内容が引用により組み込まれる米国特許第４，８６３，７７９号に説明したものなどの複合エラストマー材料のようなエラストマー特性を示すウェブ材料を含む。他のそれほど好ましくない実施形態では、ウェブ３０内及び／又はその上に活性弾性体をほとんど又は全く含まないために、実質的にエラストマー特性を示さないウェブとなる。

図２Ａ及び図２Ｂを参照すると、本発明は、弾力性ウェブ３０を添付するための取り付け表面として協働的に用いるのに適する介在要素４０を製作するための装置及び方法を含む。図１Ａ及び図１Ｃの工程では、例示的に図示した本発明の各製造工程の各セグメントは、図２Ａにアルファベット順に名付け、文字「ＡＡ−ＢＢ」を用いて示す。
図２Ａを参照すると、「ＡＡ」に図示される方法のセグメントでは、着地区域材料４８は、基体ウェブ１１上に面同士を合わせる関係に重ねて結合又は他の方法で添付し、受け入れウェブ１３を形成する。いくつかの実施形態では、着地区域材料の幅は、実質的にウェブ１１の幅「Ｗ２」に等しく、それぞれの幅は、各材料又は各ウェブの最も離れた部分間の機械交差方向の距離である。他の実施形態では、受け入れ区域材料の幅は、ウェブ１１の幅よりも狭い。着地区域材料４８は、それぞれのウェブ１１及び着地区域材料４８を連続ウェブの形にしたままでウェブ１１に添付することが好ましいが、いくつかの実施形態は、着地区域材料４８及びウェブ１１の一方又は両方が、このような材料又はウェブの他方にセグメント又は断片として付加されたものを含む。

本明細書で用いる場合、「添付する」とは、接着剤、熱、超音波結合、及び／又は、ウェブを一緒にして結合ユニットを形成する他の公知の手段を用いて、ウェブ及び／又はウェブ構成要素を接合することを意味する。「添付する」は、目標とするウェブ及び／又は構成要素の１つ又はそれ以上の表面に亘って断続的又は全体的に一緒にすること、このような一体化手段を点及び／又は部分的面積に付加すること、及び、得られる受け入れウェブ１３が単体の複合ウェブとして働くように着地区域材料４８をウェブ１１に接合する他の任意の手段を含むものとする。

図２Ａに図示した製造工程のセグメント「ＢＢ」では、個々の介在要素４０は、受け入れウェブ１３から切断されることにより、パーソナルケア吸収性物品を作る際に用いるのに適する個々の分離された個別の介在要素４０となることが好ましい。このような切断は、例えばナイフ及びアンビル切断を用いて目標とする間隔を置いたウェブ位置で機械交差方向に組み立てたウェブを裁断することにより達成することができる。このような裁断は、好ましくは、ウェブ１１及び着地区域材料４８の両方を通過するように機械交差方向に行われる。

図１Ａの方法では、図２Ａに示すように受け入れウェブ１３から個々の分離された不連続な介在要素を完全に切断又は分離する代わりに、それぞれの裁断は、吸収性物品製造工程の次の段階のインライン生産ステーションで達成することができ、ここで、受け入れウェブ１３は、加工されて吸収性物品に組み込まれる。
代替的に、受け入れウェブのそれぞれの裁断は、例えば穿孔や切り込みアレーなどのような脆弱部の線として行い、「ｎ」個の加工物毎に完全に切断することもできる。このような工程により、それぞれの分離した個別の介在要素４０のストリップとなり、各ストリップは、「ｎ」個の介在要素４０を含む。このストリップは、次に、パーソナルケア吸収性物品に加工するために巻き取ることができ、又は、巻き取ったストリップを包装してパーソナルケア吸収性物品の製造業者に出荷することもできる。

図２８は、本発明の方法を用いて製作された介在要素を示しており、このような介在要素は、第１の端部４２及び第２の端部４４を有し、少なくともウェブ１１及び着地区域材料４８を含む。
着地区域材料４８のパッチは、通常は、実質的にウェブ１１の長さ及び幅の全体を包含する。着地区域材料４８のパッチは、単一構成要素でほぼ矩形形状の着地区域材料片として示しているが、締結装置受け入れ区域を含む着地区域材料は、種々の形状及び大きさ、及び任意の目標とする数の分離した構成要素により形成することができる。

着地区域材料４８は、好ましくは、例えばループ特性又はフック材料特性を有する材料を含むことができる。代替的には、工程のセグメント「Ｄ」を説明した時に提案したもののような目標とする締結装置材料との協働する関係を形成し、反復的に締結又は剥離する特性をもたらすことができる任意の材料は、これらの材料の係合可能な相補物が締結装置材料として用いられる限り、着地区域材料４８として又はその代わりに用いるのに適切である。

いくつかの実施形態では、ウェブ１１は、工程の段階「Ｄ」で定めたそれぞれの締結装置材料との係合関係を形成することができる着地区域特性を本質的に示す材料を含む。このような実施形態では、ウェブ１１の主表面の少なくとも一部分及びその全体に至るまでが締結区域特性を既に含むために、この工程には、着地区域材料４８のパッチをウェブ１１に付加する段階を含む製造工程段階を含まない。
従って、着地区域は、実行されることが望ましい締結特性が（ｉ）異なる分離した例えば１つ又は複数のウェブ要素によりもたらされるか、又は（ｉｉ）前部部分ウェブ２６の表面に組み込まれているか否かにより、別個の物理的縁部を有することも有さないこともある。

図３は、例えば図１Ａ及び図１Ｂの本発明の弾力性ウェブ３０と、例えば図２Ａ及び図２Ｂの本発明の介在要素とを図示している。また、図３は、弾力性ウェブ３０及び要素４０がどのように係合して、第１の弾力性ウェブ加工物５０及び第２の弾力性ウェブ加工物６０を有する自立型複合ウェブ１５を形成するかを図示し、第１及び第２の弾力性ウェブ加工物５０及び６０の各々は、弾力性ウェブ３０と、このような第１及び第２の弾力性ウェブ加工物５０及び６０間の介在要素４０とを含む。介在要素４０は、第１の端部４２、第２の端部４４、及び第３の長さ４６を有する。同様に、第１の弾力性ウェブ加工物５０は、第３の端部５２、第４の端部５４、及び第１の長さ５６を有し、第２の弾力性ウェブ加工物６０は、第５の端部６２、第６の端部６４、及び第２の長さ６６を有する。

図３では、締結装置材料２４は、それぞれの弾力性ウェブ加工物、例えば５０及び６０の各々の各端部の少なくとも近くで主表面に添付され、それによって、このような弾力性ウェブ加工物の締結装置材料が、それぞれの介在要素、例えば４０の着地区域材料４８に重なり、従って協働する係合関係を作り出すことを可能にし、このような弾力性ウェブ加工物、例えば５０及び６０のそれぞれの長さ、例えば５６及び６６の一部分は、それぞれの介在要素の長さ、例えば４６の一部分に重なる。

本明細書に図示する締結装置材料２４は、例えば着地区域材料４８などと協働して反復的に着地区域材料に締結、剥離、調節、及び再締結することができる取り付け構造を形成する。締結装置材料２４の満足できる実施形態は、着地区域材料４８により形成された着地区域エリアとして又はその上に用いられる各材料と協働する係合関係を形成することができる任意の材料を含むことができる。例えば、このような満足できる締結装置材料は、以下に限定されるものではないが、接着剤、粘着剤、ボタン及び対応するボタン穴、及びスナップなどのような機械的締結装置、及び、当業者に公知の反復的に締結及び剥離することができる他の締結装置材料である。機械的面ファスナは、それに付随する耐久性及び消費者に受け入れられる点で好ましい。いくつかの実施形態では、要素４０の着地区域エリアには、締結装置材料として当業技術でよく用いられるフック材料などを用い、加工物５０及び６０の締結装置部には、着地区域材料として当業技術でよく用いられる協働するループ材料などを用いる。
着地エリアは、好ましくは、例えばループ特性又はフック材料特性を有する材料により占有されて達成することができる。代替的に、この工程の上述の説明で提案したもののような、目標とする締結装置材料との協働的な関係を形成して反復的に締結及び剥離特性をもたらすことができる任意の材料は、着地区域材料４８として又はその代わりに用いるのに適する。

不定長又は実質的に任意の目標とする長さの連続複合ウェブは、概略的に図３に図示するように、交互の弾力性ウェブ３０及び介在要素４０を一緒にすることにより構成することができる。図３に見られるように、それぞれの弾力性ウェブ３０上の締結装置要素２４は、隣接する介在要素４０の端部に重なる。圧力をかけて締結装置及び介在要素を押し付けることにより、締結装置は、介在要素に添付された状態になり、これにより、弾力性ウェブがそれぞれの介在要素に接合される。このような接合は、複合ウェブのこのように構成された長さの各端部の弾力性ウェブ及び介在要素のそれぞれの上に重なる／重複する部分で達成することができる。例えば、図３に図示した複合ウェブは、３つの構成要素、すなわち、第１及び第２の弾力性ウェブ５０及び６０、及び介在要素４０を含む。図３の複合ウェブは、追加の構成要素を付加することにより任意の目標とする長さに延ばすことができる。例えば、図示の介在要素４０により示される関係を反映した関係で端部６４に第２の介在要素（図示せず）を加えることにより、四成分複合ウェブを形成することもできる。同様に、第２の介在要素の末端に第３の弾力性ウェブ３０を加えることにより、五成分複合ウェブを形成することができる。

このような各構成要素は、それぞれの締結装置と受け入れ装置、例えばループ材料とを重複させた端部区域で互いに押し付けることによりウェブに接合される。例えば面ファスナシステムによりこのように形成された接合は、各ウェブ構成要素間のウェブに主要な構造及び強度をもたらすのに効果的である。本明細書で想定されるように、締結装置でのこのような接合により、それぞれのウェブ構成要素間のウェブに唯一の構造及び強度がもたらされる。従って、このようなウェブは、望むだけ多くの回数反復する弾力性ウェブ−介在要素−弾力性ウェブ−介在要素の反復により十分に表される。
このような複合ウェブは、オフライン工程で独立に形成し、将来使用するために例えばロール形態に巻き取ることもできる。代替的に、このような複合ウェブは、パーソナルケア、例えば吸収性物品を製作する製造ラインに入る１つの供給流れとしてオンラインで形成することもでき、このような製造工程の組立部分を図５に示す。

図５を参照すると、本発明は、パーソナルケア吸収性物品を組み立てる方法を包含する。例示的に図示した本発明の製造工程の各セグメントは、文字「ＡＡＡ〜ＥＥＥ」で示される。
「ＡＡＡ」に図示する方法のセグメントでは、図３の複合ウェブ１５を表す加工物１７の流れは、方向矢印７８で示される機械方向に製造経路に沿って進行する。図５に図示する実施形態では、加工物１７の流れは、自立型複合ウェブ１５及び後部ウェブ１９、及び、このようなウェブに直接的かつ間接的に用いられるか又は添付された任意の他のパーソナルケア物品構成要素を表す。
図５には、自立型ウェブ１５の弾力性ウェブ３０のみが弾性要素１８を含むように図示されているが、いくつかの実施形態は、同様に、後部ウェブ１９の少なくとも一部から実質的にその全体に至るまでの内部及び／又はその上の弾性要素を含む。

製造工程のセグメント「ＢＢＢ」では、股要素１０１は、介在要素４０の少なくとも内側縁部又はその近くで自立型ウェブ１５の介在要素４０に、及び、後部ウェブ１９の少なくとも内側縁部１１４又はその近くで後部ウェブ１９に取り付けられる。図示した実施形態では、股要素１０１は、介在要素４０及び後部ウェブ１９の表面に取り付けられるが、これらの表面は、見えない向きになっている。従って、股要素１０１は、各介在要素４０及びウェブ１９では破線の輪郭で示されている。図４は、股要素１０１を実線の輪郭で示す。股部分１０１のウェブ１５及び１９への取り付けは、ウェブソーセージ２１としてウェブ１５及び１９を互いに接合する一体化ブリッジとして達成される。
股要素１０１は、一般に、吸収性コア８６を支持する基体ウェブと脚弾性体８９とを含む（図４）が、このような構成要素は、製造工程の別の部分で股要素１０１に付加することもできる。股要素１０１は、接着剤で介在要素４０及び後部ウェブ１９に取り付けられることが好ましいが、例えば、超音波結合のような当業者に公知の他の取り付け手段も考えられる。

製造工程のセグメント「ＣＣＣ」では、ウェブソーセージ２１は、股要素１０１の中心に配置された股部分８３で折り畳まれ、自立型ウェブ１５及び後部ウェブ１９が、互いに向き合って重なる関係に配置されるようにされ、この場合、各ウェブ１５及び１９の各外側縁部１１２及び１１６は、実質的に互いに重なることが好ましいが、必ずしもそうでなくてもよい。このようなウェブソーセージ２１の折り畳みは、螺旋折り畳み器又は折り畳みバーを含むが、これに限定されない折り畳み機構を用いて行うこともできる。

本明細書で用いる場合、「ウェブソーセージ」には、その上にパーソナルケア吸収性加工物を作る基部又は他の基体として用いられる単一及び複数ウェブ、又は複数ウェブ要素及び構成要素が含まれる。複数ウェブを用いる場合には、第１のこのようなウェブに第２のこのような複数ウェブを重ねることができ、図５に図示するように、互いに間隔を置いて第１及び第２のウェブを並列配置で進めることもできる。

図５の製造工程のセグメント「ＤＤＤ」では、サイドシーム結合９４は、自立型複合ウェブ１５の弾力性ウェブ３０の部分をそれぞれの隣接する個々の加工物前駆体９６間の後部ウェブ１９に接着して形成される。結合９４は、例えば超音波結合装置により付加される超音波エネルギを用いて形成されることが好ましい。超音波エネルギの代わりに、サイドシーム結合９４には、例えば、熱エネルギ、接着剤、又は接着剤と超音波エネルギ又は熱エネルギとの組み合わせを用いることも考えられる。

製造工程のセグメント「ＥＥＥ」では、個々の加工物前駆体９６は、ウェブソーセージから切断され、個々の分離した異なる完成パーソナルケア物品製品とされることが好ましい。このような切断は、例えばナイフ及びアンビル切断を用いて、各サイドシームに沿って機械交差方向に裁断することにより達成することができる。このような裁断は、縁部１０２及び１０４間で行われ、各裁断で形成された２つの物品のそれぞれに結合サイドシームを形成するようにする。

本発明の弾力性ウェブを含むパーソナルケア物品を製造する代替方法では、図３のウェブ１５のセグメントは、ウェブ１５から切断することができ、ウェブ１５のセグメントは、介在要素４０、第４の端部５４を含むウェブ５０の一部分、及び第５の端部６２を含む弾力性ウェブ６０の一部分を有する。また、図４及び図５も参照すると、ウェブ１５のセグメントは、その後に、弾力性ウェブ５０及び６０が接着剤又は超音波結合（当業者に公知の他の固定手段も考えられる）を用いて各側部区域に結合されているパーソナルケア物品前駆体／ウェブソーセージの各縁部１０２及び１０４でのサイドシーム結合９４を用いて、ウェブ１５のセグメントの弾力性ウェブ５０及び６０の各部分の最も離れた区域を各側部区域９０及び９２に結合することにより、パーソナルケア物品前駆体／ウェブソーセージに組み込むことができる。すなわち、介在要素４０は、添付剤として例えば接着剤を用いて介在要素をパーソナルケア物品前駆体／ウェブソーセージの股要素１０１に添付することにより、本発明の各パーソナルケア物品前駆体／ウェブソーセージに接合される。

図４は、中央区域８８、第１の側部区域９０、及び第２の側部区域９２を有する前部部分８１と、後部部分８２と、股部分８３とを含む本発明のパーソナルケア吸収性物品８０を図示する。また、パーソナルケア吸収性物品８０は、身体側ライナ８５と外側カバー８４との間に装着された吸収性コア８６も含む。例えば、前部部分８１の中央区域８８の外面には、一般的に介在要素４０に含まれる着地区域９７が配置され、第１の横部分９８の第１の締結装置９８、及び第２の横部分の第２の締結装置９９と協働して協働的な係合関係をもたらす。このような係合関係により、使用者は、横部分９３及び９５の弾性要素１８と組み合わせて、着地区域９７に締結装置９８及び９９を締結、剥離、及び再締結することができ、これによってパーソナルケア吸収性物品のウエストサイズを調節することができる。使用中及び任意選択的に包装中には、それぞれの締結装置、例えば第２の締結装置９９は、着地区域９７に剥離可能に固定される。横部分９３及び９５は、一般的に、例えば加工物５０及び６０を通じて弾力性ウェブ３０から得られる。

脚弾性体８９は、吸収性コア８６の対向する側部に対して周縁の区域にほぼ沿ってパーソナルケア吸収性物品８０の輪郭を辿り、股部分８３を通って延び、前部部分８１及び後部部分８２、又はその近くで終結するように示されている。脚弾性体８９は、脚開口部８７に沿う股部分８３の側縁に材料を集めるように機能する。脚開口部８７は、前部部分８１が縁部１０２及び１０４のサイドシーム結合９４を通じて後部部分８２に固定される時に、パーソナルケア吸収性物品の開口として形成され、これによって例えば図４に図示するようなパーソナルケア吸収性物品が形成される。
脚弾性体８９に用いるための様々な種類の弾性材料が公知である。脚弾性体８９は、一般的に、停止するまで延伸した状態で、所定の脚開口部に約１０グラムから約４００グラムの全体的収縮張力をもたらす。更に好ましくは、脚弾性体は、約８０グラムから約２００グラムの張力をもたらす。

図４のパーソナルケア吸収性物品には、図３の自立型複合ウェブ１５の大部分が含まれる。図３及び図４を参照すると、パーソナルケア吸収性物品８０の前部部分８１の中央区域８８の着地区域９７には、図２Ａ及び図２Ｂに関して説明した工程を用いて製造した介在要素４０が含まれる。第１の横部分９３及び第２の横部分９５には、それぞれ、大部分の第１及び第２の弾力性ウェブ加工物、例えば５０及び６０が含まれる。

本発明のパーソナルケア物品を製作する際には、ウェブ１１（図２Ａ）及び／又はウェブ基体１２（図１Ａ）の構成要素として種々の材料を用いることができる。種々の織及び不織布は、身体側ライナ８５として、及び、ウェブ１１、基体ウェブ１２、及びウェブ１９のいずれか又は全てとしても用いることができる。例えば、身体側ライナ８５、及び／又は、ウェブ１１、基体ウェブ１２、及びウェブ１９のうちの１つ又はそれ以上は、ポリエチレン及びポリプロピレンを含むポリオレフィンと、ポリエステルと、ポリアミドと、このようなポリマー繊維の混合物、コポリマー、及び配合物とから成る群から選択したポリマー材料の例えばメルトブローン、スパンボンデッド、又は他の不織ウェブのうちの１つ又はそれ以上を含むことができる。また、身体側ライナ８５、及び／又は、ウェブ１１、基体ウェブ１２、又はウェブ１９のいずれか１つは、天然及び／又は合成繊維で構成されたカーデッド及び／又はボンデッドウェブを含むことができる。身体側ライナ、及び／又は、ウェブ１１、基体ウェブ１２、又はウェブ１９のいずれか１つは、実質的に疎水性材料から成り、この疎水性材料を界面活性剤又は他の方法で処理して目標とするレベルの濡れ性及び親水性を付与することができる。

身体側ライナ８５、及び／又は、ウェブ１１、基体ウェブ１２、又はウェブ１９のいずれか１つは、２．８〜３．２デニールの繊維で製作され、坪量が例えば約２２グラム／平方メートルで密度が例えば約０．０６グラム／立方センチメートルのウェブにされた不織スパンボンデッドポリプロピレン布を含むことができる。この布は、例えば約０．３重量パーセントの界面活性剤で表面処理されることが好ましい。身体側ライナ８５、及び／又は、ウェブ１１、基体ウェブ１２、又はウェブ１９のいずれか１つは、一般的に、繊維間に不規則に間隔を置いて配置され、ウェブの主表面からウェブの内部まで延びる繊維の位置及び向きに従って複数の小さな例えば微孔開口部を備えた繊維ウェブを含む。このような小さな開口部は、一般的にウェブの厚さ全体を通して延びる。

本明細書で扱う構造である身体側ライナ８５、及び／又は、ウェブ１１、基体ウェブ１２、又はウェブ１９のいずれか１つは、多孔性発泡体、網状発泡体、穿孔ポリマーフィルム及び積層体、ポリマー繊維、及び天然繊維から成る群から選択した材料を用いて製作することができる。身体側ライナ８５、及び／又は、ウェブ１１、基体ウェブ１２、又はウェブ１９のいずれか１つは、本明細書で開示された材料のいずれか、及び、当業技術で公知の他の材料に対応する様々な構成要素又は層を含むことができる。

一般に、パーソナルケア物品の股部分８３及び後部部分８２の外側カバー８４は、液体に対して実質的に不透過性の材料で作られることが好ましい。股部分８３及び後部部分８２のための一般的な外側カバー８４は、薄いプラスチックフィルム又は他の可撓性の液体不透過性材料で製造することができる。例えば、外側カバー８４は、例えば約０．０１２ミリメートルから約０．１３ミリメートルの厚さを有する、ポリエチレン及びポリプロピレンを含むポリオレフィンと、ポリエステルと、ポリアミドと、このようなポリマー材料の混合物、コポリマー、及び配合物とから成る群から選択したポリマー材料のフィルムから形成することができる。

股部分８３及び後部部分８２の外側カバー８４を更に布に近い感触とする必要がある実施形態では、外側カバーは、その表面にポリオレフィン繊維のスパンボンデッドウェブのような不織ウェブを結合したポリエチレンフィルムを含むことができる。例えば、厚さが約０．０１５ミリメートルのポリエチレンフィルムには、厚さが約１．５から約２．５デニール／フィラメントで、坪量が例えば約２４グラム／平方メートルのポリオレフィン繊維のスパンボンデッドウェブを熱的に又は他の方法で結合することができる。

更に、股部分８３及び後部部分８２の外側カバー８４は、全体的又は部分的に作られるか又は処理されて、例えば吸収性コア８６に隣接するか又は近くの選択した領域に目標とするレベルの液体不透過性を付与した織又は不織繊維ウェブで形成することができる。
更にまた、股部分８３及び後部部分８２の外側カバー８４は、任意選択的に、液体滲出物が外側カバーを通過するのを防ぎつつ、吸収性コア８６から外側カバー８４を通して水蒸気を逃がすことができる微孔性材料で構成することができる。

外側カバー８４及び身体側ライナ８５の一方又は両方は、ウェブの主表面からウェブの内部まで延びる複数の不規則に間隔を置いた小さな開口部を形成する繊維ウェブを含むことができる。上述のポリエチレン及びポリプロピレンを含むポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、及び、このようなポリマー材料の混合物、コポリマー、及び配合物のようなポリマー材料は、身体側ライナ８５及び外側カバー８４の一方又は両方に対して、フィルム形態又は不織繊維形態のいずれで用いることができる。身体側ライナ８５に関しては、フィルムは、穿孔フィルムであり、外側カバー８４に関しては、繊維ウェブは、例えば水性液体に対して不透過性である。
上述のポリマー材料の定義には、加工助剤、化学安定剤、例えば１つよりも多いポリマーを用いる場合の親和剤、及びフィルタなどのようなポリマー材料の当業者に公知の全ての普通で一般的な通常の添加剤が含まれる。

吸収性コア８６は、超吸収性材料として公知の高吸収性材料と組み合わせた、セルロースフラフのウェブ又はマット又は疎集合のような親水性繊維を適切に含む。吸収性コア８６は、好ましくは、超吸収性ヒドロゲル形成粒子と木質パルプフラフとの混合物を含む。木質パルプフラフの代わりに、合成ポリマーメルトブローン繊維、又はメルトブローン繊維と天然繊維との組み合わせを用いることもできる。超吸収性材料は、親水性繊維と実質的に均質に混合することができ、他の方法で吸収性コア８６内に組み合わせることもできる。
代替的に、吸収性コア８６は、繊維ウェブ及び超吸収性材料の積層体、又は超吸収性材料を局所区域に維持するための他の適切な手段を含むことができる。吸収性コア８６は、更に、「ＵＣＴＡＤ」として公知の非しぼ寄せ通気乾燥ペーパーウェブ材料を含むことができる。

吸収性コア８６は、いくつかの形状のいずれかを有することができる。例えば、吸収性コア８６は、以下に限定されるものではないが、矩形、Ｉ字形、又はＴ字形とすることができる。このような製品、例えばおむつ様物品やプルオンパンツなどでは、特に、パーソナルケア物品の股部分が後部部分又は前部部分よりも幅が狭い場合には、吸収性コア８６は、後部部分又は前部部分よりも股部分で幅が狭くなっていることが好ましい。

吸収性コア８６内の高吸収性材料は、天然、合成、及び修飾天然のポリマー及び材料から選択することができる。高吸収性材料は、シリカゲルのような無機材料とすることができ、架橋ポリマーのような有機化合物とすることもできる。高吸収性材料とは、付随する工程と共に、通常は水溶性の材料を実質的に水不溶性であるが膨潤性にすることにより吸収特性が得られ、しかし、膨潤した材料が水ベースの液体を吸収した後には実質的に不動となる、任意の構造又は組成を意味する。このような超吸収性材料は、例えば、物理的交絡、結晶ドメイン、共有結合、イオン錯体及び会合、水素結合のような親水性会合、及び、疎水性結合又はファンデルワールス力を作り出すことにより製作することができる。このような超吸収体の２つは、「ＤＲＹＴＥＣＨ（登録商標）２０３５Ｍ」及び「ＦＡＶＯＲ（登録商標）ＳＸＭ８８０」である。「ＤＲＹＴＥＣＨ（登録商標）」は、米国ミシガン州ミッドランド所在のダウ・ケミカル・カンパニーから入手可能であり、「ＦＡＶＯＲ（登録商標）」は、米国ノースカロライナ州グリーンズボロ所在のストックハウゼン・インコーポレーテッドから入手可能である。

本発明のパーソナルケア物品は、少なくとも２つの異なる方法で用いることができる。第１に、顧客に出荷する時の図４のパーソナルケア吸収性物品８０は、パンツ型構造として用いることができる。このような様式では、第１及び第２の締結装置９８及び９９は、それぞれ別個に前部部分８１の着地区域に取り付けられてそれを維持する。パンツ型構造は、協働的な係合関係により第１及び第２の締結装置９８及び９９をパーソナルケア吸収性物品８０の着地区域９７に取り付けたままで着用者の上に滑らせて着用される。

従って、着用者の脚は、ウエスト開口部９１を通り、更に脚開口部８７を通って挿入される。次に、脚開口部８７が着用者の鼠径部にぴったり位置決めされるまで、プルオンパンツは、頭部方向に引かれる。着用者は、着用者が快適になるように、着用者の胴回りに対するそれぞれのパーソナルケア物品のウエスト部分のより良い相対的位置を作り出すようにパンツ型構造のフィット性を調節し、従ってフィット性を改善することができる。

フィット性をきつくしたり緩くしたりするためのそれ以上の調節は、次に、第１及び第２の横部分９３及び９５のそれぞれ第１及び／又は第２の締結装置９８及び９９を掴んで着地区域９７から引っ張り、第１及び／又は第２の締結装置９８及び９９を着地区域９７から外すことによって使用者により達成することができる。各締結装置９８及び９９は、次に、着地区域９７の目標とする位置に移動させることにより、横部分９３及び９５に付随する弾性要素１８の相対張力を増大又は減少させ、着地区域９７に再締結させ、調節したパーソナルケア吸収性物品８０の大きさと着用者の大きさとの間に目標とする関係を達成する。締結装置９８及び９９の剥離及び再締結は、複数回（例えば、不定数回）行うことができ、パーソナルケア物品の予想される使用寿命に亘って適切にフィットさせることができる。第１及び第２の横部分９３及び９５の締結装置９８及び９９は、個々に又は互いに組み合わせて調節され、比較的きついか又は比較的緩いフィット性を作り出すことができる。
好ましくは、使用者の利便性のために、本発明のパーソナルケア物品は、第１及び第２の締結装置９８及び９９を着地区域９７に係合する関係で協働的に添付させて包装され、これによって、本発明のパーソナルケア物品は、従来のプルオンパンツと同様の方法で着用者に着せることができる。

図４のパーソナルケア吸収性物品８０の第２の方法は、このような物品をおむつ様物品として用いることである。おむつ様物品を着用予定の着用者に着せる前に、第１及び第２の締結装置９８及び９９をパーソナルケア吸収性物品８０の着地区域９７から分離し、前部部分８１を後部部分８２から引き離す。このような物品をおむつ様物品として用いる方法では、第１及び第２の締結装置９８及び９９の着地区域９７からの分離は、製造業者により包装前に行うことができ、使用者により使用前又は使用中にいつでも行うこともできる。締結装置９８及び９９を着地区域９７から分離すると、パーソナルケア物品は、身体側ライナ８５が上に向くように好ましくは水平な表面に置かれる。次に、着用者（例えば、乳児又は大人）の胴体の背尾部分をパーソナルケア物品の後部部分８２の上に横たえるか又は他の方法でその上に移動させる。次に、前部部分８１を着用者の脚間で前方に、かつ着用者の胴の上に持ってくる。第１及び第２の締結装置９８及び９９を着地区域９７に締結し、パーソナルケア物品を着用者に着け終える。当業者は、上述の事項をおむつ様物品を着用者に着ける公知の方法として認識するであろう。
おむつ様物品を着用させる代替方法は、当業者には明らかであろう。このような代替方法には、以下に限定されるものではないが、例えば、着用者が横になっている時以外の位置、例えば立っている時、及び／又は、着用者のスラックス／パンツを完全に脱がせずに着用者の胴下部及び鼠径部領域が露出するように下に降ろした時におむつ様物品を着用者に着用させる方法が含まれる。

ここで、当業者は、本発明の精神から逸脱することなく、示した実施形態に関して本明細書で開示した装置及び方法に特定の変更を行うことができることが分るであろう。また、本発明は、好ましい実施形態に関して説明したが、本発明は、多数の再構成、修正、及び変更が為されるようになっており、全てのこのような構成、修正、及び変更が特許請求の範囲に含まれることは理解されるものとする。
特許請求の範囲で手段に機能を加えた言語を用いる範囲において、本明細書に開示された実施形態に示すものと構造的に同等でない何物も特許請求の範囲又は本明細書には含まれないものとする。

本発明の弾力的に伸張可能なウェブ構成要素を製造する方法を示す典型的な上面図である。 本発明の弾力的に伸張可能なウェブ構成要素を示す上面図である。 本発明の弾力的に伸張可能なウェブ構成要素を加工する本発明の製造ラインを示す典型的な側面図である。 本発明の介在要素を製造する工程を示す典型的な上面図である。 本発明の介在要素を示す上面図である。 本発明の伸張可能なウェブを示す典型的な上面図である。 本発明の典型的なパーソナルケア物品を描いた図である。 本発明のパーソナルケア物品を製作する典型的な組立て方法を示す上面図である。

符号の説明

１４ 第１の端部
１６ 第２の端部
１８ 弾性要素
２３ 補強パッチ
２６ 第１のパッチ
２８ 第２のパッチ
３０ 弾力性ウェブ

Claims (40)

1. パーソナルケア吸収性物品を作る際に用いるのに適切なウェブを製作する方法であって、
   （ａ）（ｉ）ウェブ基体要素と（ｉｉ）延伸状態の弾力的に延伸可能な弾性要素とを一緒にして、ウェブ基体の長さに沿う該ウェブ基体要素の少なくとも１つに対する該弾性要素の固定及び非固定の交互の区域によって形成される該弾性要素と該ウェブ基体要素との間の固定を用いて互いに固定することにより、弾力的に伸張可能なウェブを製作する段階と、
   （ｂ）（ｉ）弾性体の作用に応答する前記非固定区域のウェブの弾力的収縮を弱め、これに応じて（ｉｉ）前記固定区域を比較的より弾力的に延伸可能な区域、及び前記非固定区域を比較的それほど弾力的に延伸可能でない区域として区別するために、該非固定区域の弾性要素を非活性化する段階と、
   （ｃ）前記比較的延伸不能な非固定区域に対して、前記比較的より弾力的に延伸可能な固定区域の各隣接区域のほぼその間に延びる機械的締結装置材料のパッチを付加する段階と、
   を含むことを特徴とする方法。
2. パーソナルケア物品に用いるのに適する加工物を製作する方法であって、
   フック締結装置材料のそれぞれのパッチを通してウェブの自由端を形成することにより加工物の第１の端部を形成する段階と、フック締結装置パッチ材料がそれぞれの加工物の対向する端部部分に形成されるように、該加工物を該フック締結装置材料の第２のそれぞれのパッチを通して該ウェブから分離する段階とを含む、請求項１に記載したように製作されたウェブから加工物を生成する段階、
   を含むことを特徴とする方法。
3. 第１及び第２の加工物の各々から、パーソナルケア物品を作る際に基体として用いるのに適切な伸張可能なウェブを製作する方法であって、
   請求項２で形成された加工物を介在要素とほぼ端と端を接した関係に配置する段階と、
   伸張可能なウェブのある長さを製作する際に該加工物を該介在要素に剥離可能に取り付けるために、該加工物上のフック材料を該介在要素上のフック受け入れ区域に剥離可能に取り付ける段階と、
   を含むことを特徴とする方法。
4. 前記加工物の前記介在要素への剥離可能な取付部は、該加工物と該介在要素との間の唯一の取付部を含むことを特徴とする請求項３に記載の方法。
5. 各加工物が２つの介在要素の間にあり、各介在要素が２つの加工物の間にあるように、該加工物及び該介在要素の交互する配置を作成する段階を含むことを特徴とする請求項３に記載の方法。
6. パーソナルケア物品を作る際に基体として用いるのに適する伸張可能なウェブを製作する方法であって、
   請求項２に記載の加工物を介在要素とほぼ端と端を接した関係に配置する段階、
   を含み、
   該介在要素の各々は、それぞれの表面区域を形成する長さ及び幅を有し、
   このような各介在要素のフック受け入れ区域は、そのような表面区域にほぼ対応し、
   伸張可能なウェブのある長さを製作する際に前記加工物及び前記介在要素を互いに剥離可能に取り付けるために、該加工物上のフック材料を該フック受け入れ区域で該介在要素に剥離可能に取り付ける段階、
   を更に含むことを特徴とする方法。
7. 前記非固定区域の弾性要素を、このような弾性要素を裁断することにより非活性化する段階を含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
8. 前記非固定区域の弾性要素を、このような弾性要素に介在層を通して超音波エネルギを付加することにより非活性化する段階を含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
9. パーソナルケア吸収性物品を作る際に用いるのに適するウェブを製作する方法であって、
   （ａ）複数の加工物を含むベースウェブを製作する段階と、
   （ｂ）機械的締結装置材料のパッチをこのようなベースウェブに付加する段階と、
   （ｃ）該締結装置材料のそれぞれのパッチを通して該ベースウェブの自由端を形成することによりこのような加工物の第１の端部を形成して、締結装置材料のパッチがそれぞれの加工物の対向する両方の端部部分で形成されるように、該加工物を該締結装置材料の第２のそれぞれのパッチを通して該ベースウェブから分離する段階と、
   を含むことを特徴とする方法。
10. 第１及び第２の加工物の各々からパーソナルケア物品を作る際の基体として用いるのに適するウェブを製作する方法であって、
    請求項９で形成された加工物を介在要素とほぼ端と端を接した関係に配置する段階と、
    複合ウェブのある長さを製作する際に該加工物を該介在要素に剥離可能に取り付けるために、該加工物上の締結装置材料を該介在要素上の締結装置受け入れ区域に剥離可能に取り付ける段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
11. 前記加工物の前記介在要素への剥離可能な取付部は、該加工物と該介在要素との間の唯一の取付部を含むことを特徴とする請求項１０に記載の方法。
12. 各加工物が２つの介在要素の間にあり、各介在要素が２つの加工物の間にあるように、該加工物及び該介在要素の交互する配置を作成する段階を含むことを特徴とする請求項１０に記載の方法。
13. パーソナルケア物品を作る際に基体として用いるのに適するウェブを製作する方法であって、
    請求項１０に記載の加工物を介在要素とほぼ端と端を接した関係に配置する段階、
    を含み、
    該介在要素の各々は、それぞれの表面区域を形成する長さ及び幅を有し、
    このような各介在要素の締結装置受け入れ区域は、そのような表面区域にほぼ対応し、
    複合ウェブのある長さを製作する際に前記加工物及び前記介在要素を互いに剥離可能に取り付けるために、該加工物上の機械的締結装置材料を該締結装置受け入れ区域で該介在要素に剥離可能に取り付ける段階、
    を更に含むことを特徴とする方法。
14. 前記締結装置材料は、機械的フック材料を含むことを特徴とする請求項９に記載の方法。
15. 前記介在要素は、締結装置受け入れ特性を示す材料を含み、
    該介在要素の該材料は、それぞれの締結装置材料と係合関係を形成することができる、
    ことを特徴とする請求項１０に記載の方法。
16. 明確な物理的縁部を有する前記締結装置受け入れ区域を、別個のウェブ要素として前記介在要素に添付する段階を含むことを特徴とする請求項１０に記載の方法。
17. 前記締結装置受け入れ区域は、前記介在要素の主表面と一体化しており、従って明確な物理的縁部がないことを特徴とする請求項１０に記載の方法。
18. 前記ベースウェブは、ネックボンデッド積層体又はストレッチボンデッド積層体を含むことを特徴とする請求項９に記載の方法。
19. パーソナルケア物品を作る際に用いるのに適する材料の自立型ウェブを、それぞれの加工物及び介在要素から製作する方法であって、
    （ａ）第１及び第２の端部を有する介在要素と、第３及び第４の端部を有する第１の加工物と、第５及び第６の端部を有する第２の加工物とを一緒にする段階、
    を含み、
    前記各第１及び第２の加工物及び前記介在要素の第１、第２、及び第３の長さは、ほぼ共通の表面内に互いに整列し、該第１及び第２の加工物の第２及び第３の長さは、該介在要素の第１及び第２の端部の対向する端部上で該介在要素の第１の長さの延長として作用し、
    （ｂ）前記第１、第２、及び第３の長さが、組み合わされて第４の長さを有する自立型ウェブセグメントを形成するように、（ｉ）剥離可能な締結装置を用いて、前記第１の加工物及び前記介在要素を前記各第１及び第４の端部で互いに剥離可能に取り付け、（ｉｉ）剥離可能な締結装置を用いて、前記第２の加工物及び前記介在要素を前記各第２及び第５の端部で互いに剥離可能に取り付ける段階、
    を更に含み、
    前記第１、第２、及び第３の長さの前記組合せによりこのように形成された前記ウェブセグメントの前記第４の長さは、前記各第１及び第２の加工物及び前記介在要素の前記第１、第２、及び第３の個々の長さのいずれよりも大きく、
    付加的なこのような交互する加工物及び介在要素は、付加的な剥離可能な締結装置を用いて、前記各第１及び第２の加工物の前記第３及び第６の端部の一方又は両方に剥離可能に取り付けられ、それによって前記自立型ウェブの長さを更に延ばすことができ、
    該自立型ウェブをこのように組み立てるのに用いた前記剥離可能な締結装置を剥離して、該自立型ウェブの前記加工物及び介在要素の各々を互いに剥離することができる、
    ことを特徴とする方法。
20. 前記第１及び第２の加工物の前記第２及び第３の長さは、静止状態で形成され、
    該第１及び第２の加工物は、前記各第２及び第３の長さの少なくとも１００パーセント弾力的に伸張可能であり、
    前記各第１及び第２の加工物を実質的に停止するまで延伸しながら、前記第１及び第２の加工物を前記介在要素に取り付ける段階、
    を含むことを特徴とする請求項１９に記載の方法。
21. 前記第１及び第２の加工物の前記第２及び第３の長さは、静止状態で形成され、
    該第１及び第２の加工物は、前記各第２及び第３の長さの少なくとも１００パーセント弾力的に伸張可能であり、
    前記各第１及び第２の加工物が、前記各第１及び第２の加工物の長さを前記各第２及び第３の長さから少なくとも５０パーセント延伸する延伸張力を受けながら、前記第１及び第２の加工物を前記介在要素に取り付ける段階、
    を含むことを特徴とする請求項１９に記載の方法。
22. 前記第１及び第２の加工物の前記第２及び第３の長さは、静止状態で形成され、
    該第１及び第２の加工物は、事実上弾性を示さず、
    該第１及び第２の加工物を前記介在要素に取り付ける段階、
    を含むことを特徴とする請求項１９に記載の方法。
23. 前記第１及び第２の加工物は、前記介在要素を形成する区域の実質的な部分に亘って取り付け能力を有する締結装置により該介在要素に取り付けられることを特徴とする請求項１９に記載の方法。
24. 前記第１及び第２の加工物は、一方の前記各加工物及び／又は前記介在要素上の機械的ループと相互作用する他方の前記各加工物及び／又は前記介在要素上の機械的フック締結装置を形成する第１及び第２の取付部により前記介在要素に取り付けられることを特徴とする請求項１９に記載の方法。
25. 不定長の自立型ウェブを作成するために、交互する加工物及び介在要素を前記ウェブセグメントに加えることにより不定長のウェブを製作する段階、
    を含み、
    このようなウェブの前記不定長に沿うこのような自立型ウェブの支持は、該ウェブを構成する前記交互する加工物及び介在要素により形成される、
    ことを特徴とする請求項１９に記載の方法。
26. 前記介在要素と係合するのに有効なフック型機械的締結装置を前記加工物に形成する段階を含むことを特徴とする請求項１９に記載の方法。
27. 前記加工物の前記介在要素への剥離可能に取付部は、該加工物と該介在要素との間の唯一の取付部を含むことを特徴とする請求項１９に記載の方法。
28. パーソナルケア物品を作る際に用いるのに適するシート材料の自立型ウェブであって、
    それぞれの加工物及び介在要素上の対向する端部を含む一連の少なくとも第１及び第２の加工物及び介在要素、
    を含み、
    前記各加工物及び介在要素は、それらの前記それぞれの端部間に応力を受けない長さを有し、
    前記各加工物及び介在要素の前記応力を受けない長さは、この応力を受けない長さが組み合わされて自立型ウェブの長さを形成するように、ほぼ共通の表面内で互いに整列して互いの延長として作用し、
    前記加工物及び介在要素は、組み合わされて自立型ウェブの自立縦方向強度を形成し、剥離可能な締結装置を用いて互いに剥離可能に取り付けられ、
    自立型ウェブをこのように組み立てる際に用いた前記剥離可能な締結装置を剥離して、前記加工物及び介在要素の各々を自立型ウェブから剥離することができる、
    ことを特徴とする自立型ウェブ。
29. 前記加工物の各々は、それぞれの加工物の前記応力を受けない長さから少なくとも１００パーセント弾力的に伸張することができることを特徴とする請求項２８に記載の自立型ウェブ。
30. 前記加工物及び介在要素の剥離可能な締結を達成するのに面ファスナ構造の使用を含むことを特徴とする請求項２８に記載の自立型ウェブ。
31. 前記加工物の前記介在要素への剥離可能な取付部は、該加工物と該介在要素との間の唯一の取付部を含むことを特徴とする請求項２８に記載の自立型ウェブ。
32. （ａ）第１の長さを有する第１のウェブを工程ラインに沿って進める段階、
    を含み、
    該第１のウェブは、パーソナルケア物品を作る際に用いるのに適し、剥離可能な締結装置を用いて互いに剥離可能に取り付けられた少なくとも加工物及び介在要素を含み、それによってこのような第１のウェブとこのようなウェブの自立縦方向強度とを形成し、これによって、このような加工物及び介在要素は、該第１のウェブの構造及び構造的一体性を全体的に形成し、
    （ｂ）前記工程ラインに沿って前記第１のウェブとほぼ平行にこのようなパーソナルケア物品を作る際に用いるのに適切な、第２の長さを有する第２のウェブを同時に進めて、該第１及び第２のウェブ間に空間を形成する段階と、
    （ｃ）吸収性股部分要素を前記第１及び第２のウェブにそれぞれのウェブの前記長さに沿って間隔を空けて付加して取り付け、該第１及び第２のウェブと、所定の各股部分要素が該第１のウェブに取り付けられた前部セグメント及び該第２のウェブに取り付けられた後部セグメントを有するそれぞれの前記股部分とを含む複合ウェブを形成するために、該第１及び第２のウェブ間の前記空間を架橋する段階と、
    （ｄ）前記各股部分要素の前記各前部及び後部セグメントを互いに向き合う関係にする段階を含む、前記複合ウェブの前記第１及び第２のウェブを互いに向き合う関係にする段階と、
    （ｅ）不定長を有する複合ウェブソーセージを形成するために、前記複合ウェブの前記長さに沿って間隔を空けた位置で前記第１及び第２のウェブを互いに接合するサイドシーム結合を形成する段階と、
    （ｆ）それぞれのパーソナルケア物品を形成するために、前記複合ウェブソーセージの別々の長さを、前記サイドシーム結合の各々において又はその近くで前記不定長複合ウェブソーセージから分離する段階と、
    を更に含むことを特徴とする、パーソナルケア吸収性物品を製作する方法。
33. 前記加工物は、その応力を受けていない長さから少なくとも１００パーセント弾力的に伸張することができることを特徴とする請求項３２に記載の方法。
34. 前記加工物及び介在要素の各々の機械的締結装置及び対応するフック受け入れ区域を用いることにより、前記加工物を前記介在要素に剥離可能に取り付ける段階を含むことを特徴とする請求項３２に記載の方法。
35. 前記加工物の前記介在要素への剥離可能な取付部は、該加工物と該介在要素との間の唯一の取付部を含むことを特徴とする請求項３２に記載の方法。
36. 前部部分、
    後部部分、及び
    該前部部分と該後部部分との間に延びる股部分、
    を含み、
    該前部及び後部部分は、それぞれ、対向する第１及び第２の側部区域と、それぞれの該側部区域の間の中央区域とを含み、
    前記後部部分及び前記前部部分は、該前部及び後部部分のそれぞれの側部区域でサイドシームにより互いに取り付けられ、
    該前部部分は、該前部部分の該側部区域に対応する第１及び第２の加工物と、前部中央区域に対応する介在要素とを含み、
    該第１及び第２の加工物は、剥離可能な締結装置により該介在要素に剥離可能に取り付けられ、
    該剥離可能な締結装置は、使用者が使用する以前は、前記第１及び第２の加工物を前記前部中央区域に取り付ける唯一の取付部を含む、
    ことを特徴とするパーソナルケア物品。
37. 前記第１及び第２の加工物は、その応力を受けない長さから少なくとも１００パーセント弾力的に伸張することができることを特徴とする請求項３６に記載のパーソナルケア物品。
38. 前記剥離可能な締結装置は、前記介在要素に形成されたフック受け入れ材料に受け入れられる機械的締結装置を含むことを特徴とする請求項３６に記載のパーソナルケア物品。
39. 前記第１及び第２の加工物は、前記介在要素を形成する区域の実質的な部分に亘って取り付け能力を有する締結装置により該介在要素に取り付けられることを特徴とする請求項３６に記載のパーソナルケア物品。
40. 前記第１及び第２の加工物は、一方の前記各加工物及び／又は前記介在要素上の機械的ループと相互作用する他方の前記各加工物及び／又は前記介在要素上の機械的締結装置を形成する第１及び第２の取付部により、前記介在要素に取り付けられることを特徴とする請求項３６に記載のパーソナルケア物品。

Images