JP2013534474A - 盲孔をホーニングするためのホーニング工具 - Google Patents
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Abstract
特に盲孔(5)をホーニングするために適したホーニング工具(1)は、砥石支持体(3)と、第1のホーニング砥石セグメント(16)と、第2のホーニング砥石セグメント(17)とを有している。第1のホーニング砥石セグメント(16)と第2のホーニング砥石セグメント(17)とは、砥石支持体(3)の溝(22)内に固定されている。さらに、砥石支持体(3)が一方の端部(10)を有しており、この端部(10)で砥石支持体(3)が孔(5)内に導入可能となる。第2のホーニング砥石セグメント(17)は、第1のホーニング砥石セグメント(16)よりも砥石支持体(3)の端部(10)の近くに固定されている。さらに、第2のホーニング砥石セグメント(17)は、第1のホーニング砥石セグメント(16)の耐摩耗性よりも高い耐摩耗性を有している。これによって、オーバトラベル(9)が制限されている場合でも、真っ直ぐに保たれた孔(5)がホーニング可能となる。
Description
本発明は、特に盲孔(止まり孔)をホーニングするために適したホーニング工具に関する。
背景技術
貫通孔をホーニングするためには、上側の孔端部および下側の孔端部に対してオーバトラベルが必要となる。この必要となるオーバトラベルは、通常、ホーニング砥石長さの1/3または1/2にほぼ相当している。具体的な使用例では、実際のオーバトラベルが孔形状によっても規定される。たとえば、孔が下側の端部よりも上側の端部で狭幅に形成されている場合には、上側に、より大きなオーバトラベルが必要となる。これに対して、孔が下側でより狭幅に形成されている場合には、下側に、より大きなオーバトラベルが必要となる。オーバトラベルの適正な選択によって、孔が常に真っ直ぐに保たれることが達成される。しかし、盲孔の場合には、下側のオーバトラベルが著しく制限されている。孔が上側よりも下側で狭幅に形成されている場合には、幾何学的な理由から、オーバトラベルを下側で拡大することができない。したがって、ホーニング工具が比較的頻繁に取り外されなければならない。その後、このホーニング工具において、ホーニング砥石が、たとえば表面研削によって後加工されてよいかまたは新たなホーニング砥石が使用されなければならない。
貫通孔をホーニングするためには、上側の孔端部および下側の孔端部に対してオーバトラベルが必要となる。この必要となるオーバトラベルは、通常、ホーニング砥石長さの1/3または1/2にほぼ相当している。具体的な使用例では、実際のオーバトラベルが孔形状によっても規定される。たとえば、孔が下側の端部よりも上側の端部で狭幅に形成されている場合には、上側に、より大きなオーバトラベルが必要となる。これに対して、孔が下側でより狭幅に形成されている場合には、下側に、より大きなオーバトラベルが必要となる。オーバトラベルの適正な選択によって、孔が常に真っ直ぐに保たれることが達成される。しかし、盲孔の場合には、下側のオーバトラベルが著しく制限されている。孔が上側よりも下側で狭幅に形成されている場合には、幾何学的な理由から、オーバトラベルを下側で拡大することができない。したがって、ホーニング工具が比較的頻繁に取り外されなければならない。その後、このホーニング工具において、ホーニング砥石が、たとえば表面研削によって後加工されてよいかまたは新たなホーニング砥石が使用されなければならない。
発明の開示
本発明に係るホーニング工具によれば、該ホーニング工具が、砥石支持体と、第1のホーニング砥石セグメントと、少なくとも1つの第2のホーニング砥石セグメントとを備えており、第1のホーニング砥石セグメントと第2のホーニング砥石セグメントとが、砥石支持体に固定可能であり、該砥石支持体が、一方の端部を有しており、該端部で砥石支持体が、孔内に導入可能であり、第2のホーニング砥石セグメントが、第1のホーニング砥石セグメントよりも砥石支持体の前記端部の近くに固定可能であり、第2のホーニング砥石セグメントが、第1のホーニング砥石セグメントの耐摩耗性よりも高い耐摩耗性を有している。
本発明に係るホーニング工具によれば、該ホーニング工具が、砥石支持体と、第1のホーニング砥石セグメントと、少なくとも1つの第2のホーニング砥石セグメントとを備えており、第1のホーニング砥石セグメントと第2のホーニング砥石セグメントとが、砥石支持体に固定可能であり、該砥石支持体が、一方の端部を有しており、該端部で砥石支持体が、孔内に導入可能であり、第2のホーニング砥石セグメントが、第1のホーニング砥石セグメントよりも砥石支持体の前記端部の近くに固定可能であり、第2のホーニング砥石セグメントが、第1のホーニング砥石セグメントの耐摩耗性よりも高い耐摩耗性を有している。
本発明に係るホーニング工具の有利な態様によれば、少なくとも1つの別のホーニング砥石セグメントが設けられており、該別のホーニング砥石セグメントが、第1のホーニング砥石セグメントよりも砥石支持体の前記端部の近くに固定可能であり、第2のホーニング砥石セグメントが、別のホーニング砥石セグメントよりも砥石支持体の前記端部の近くに固定可能であり、別のホーニング砥石セグメントが、第1のホーニング砥石セグメントの耐摩耗性よりは高くて、第2のホーニング砥石セグメントの耐摩耗性よりは低い耐摩耗性を有している。
本発明に係るホーニング工具の有利な態様によれば、ホーニング砥石セグメントが砥石支持体と共にまとめられて、1つのホーニング砥石が形成されており、該ホーニング砥石が、ホーニング工具ボディ内に緩く配置可能である。
本発明に係るホーニング工具の有利な態様によれば、ホーニング砥石セグメントが、砥石支持体に接着またはろう接によって結合可能であり、ホーニング砥石セグメントが、結合の解離によって再び取外し可能である。
本発明に係るホーニング工具の有利な態様によれば、砥石支持体に溝が形成されており、該溝内にホーニング砥石セグメントが、相前後して位置する配置状態で挿入可能である。
本発明に係るホーニング工具の有利な態様によれば、第2のホーニング砥石セグメントが、砥石支持体の前記端部に少なくともほぼ隣接している。
本発明に係るホーニング工具の有利な態様によれば、第2のホーニング砥石セグメントと砥石支持体の前記端部との間に、第2のホーニング砥石セグメントを支持する端側の段部が形成されている。
本発明に係るホーニング工具の有利な態様によれば、ホーニング砥石セグメントが、一方の側に配置されており、少なくとも1つの支持砥石が設けられており、該支持砥石が、前記側と反対に向けられた他方の側の範囲に配置されている。
本発明に係るホーニング工具の有利な態様によれば、第1のホーニング砥石セグメントが、長手方向軸線に関して、第2のホーニング砥石セグメントよりも長く形成されている。
本発明に係るホーニング工具の有利な態様によれば、ホーニング砥石セグメントのそれぞれ異なる耐摩耗性が、ホーニング砥石セグメントに用いられる砥粒の粒径および/または種類および/または結合剤および/または集中度に対するそれぞれ異なる設定によって生じている。
請求項1の特徴を備えた本発明に係るホーニング工具は、ホーニングによる加工が改善されていて、不利な幾何学形状の場合でも可能になるという利点を有している。特にオーバトラベルが少ない場合でも、孔が真っ直ぐに保たれることが可能となる。このことは、特に孔の下側のオーバトラベルに関連している。
従属請求項に記載した手段によって、請求項1に記載したホーニング工具の有利な改良態様が可能となる。
別のホーニング砥石セグメントが設けられており、この別のホーニング砥石セグメントが、第1のホーニング砥石セグメントよりも砥石支持体の端部の近くに固定可能であり、第2のホーニング砥石セグメントが、別のホーニング砥石セグメントよりも砥石支持体の端部の近くに固定可能であり、別のホーニング砥石セグメントが、第1のホーニング砥石セグメントの耐摩耗性よりは高くて、第2のホーニング砥石セグメントの耐摩耗性よりは低い耐摩耗性を有していると有利である。これによって、端部の近くに配置されたホーニング砥石セグメントが、端部から十分に離されて砥石支持体に配置されたホーニング砥石セグメントほど迅速に摩耗しないことを達成することができる。これによって、確かに、孔が端部の領域で幾分広幅になるものの、しかし、このことは、孔の他方の側でのオーバトラベルの増加によって再び補償することができる。
ホーニング砥石セグメントが砥石支持体と共にまとめられて、1つのホーニング砥石が形成されており、このホーニング砥石が、ホーニング工具ボディ内に緩く配置可能であると有利である。さらに、ホーニング砥石セグメントが、砥石支持体に接着またはろう接によって結合可能であり、ホーニング砥石セグメントが、結合の解離によって再び取外し可能であると有利である。この態様では、有利には、ホーニング砥石セグメントがまとめられて、ホーニング砥石が形成されており、これによって、全てのホーニング砥石が砥石支持体に接着またはろう接によって結合される。ホーニング砥石を新たなホーニング砥石に置き換えたい場合には、ホーニング砥石と砥石支持体との結合が解離される。場合により、ホーニング砥石の置き換え前に、たとえば表面研削による後加工が行われてもよい。
有利な態様では、砥石支持体に溝が形成されており、この溝内にホーニング砥石セグメントが、相前後して位置する配置状態で挿入可能である。特に個々のホーニング砥石セグメントを1つの共通のホーニング砥石にまとめる場合には、相前後して位置する配置状態が、接合によって設定されている。ホーニング砥石セグメントの相前後して位置する配置状態によって、孔の均一な加工が可能となる。
最も高い耐摩耗性を有する第2のホーニング砥石セグメントが、砥石支持体の端部に少なくともほぼ隣接していても有利である。これによって、ホーニング砥石もしくはホーニング砥石セグメントから形成された区分が、砥石支持体の端部の領域でそれほど強く摩耗せず、これによって、ここで、オーバトラベルが少ない場合でも、孔を真っ直ぐに保つ有利な加工が達成される。
第2のホーニング砥石セグメントと砥石支持体の端部との間に、第2のホーニング砥石セグメントを支持する端側の段部が形成されていても有利である。したがって、特にホーニング砥石セグメントを挿入した溝と組み合わせて、砥石支持体に対するホーニング砥石セグメントの特に良好な保持が達成される。
さらに、ホーニング砥石セグメントが、ホーニング砥石ボディの一方の側に配置されており、支持砥石が設けられており、この支持砥石が、ホーニング砥石ボディの一方の側と反対に向けられた他方の側に配置されていると有利である。さらに、第1のホーニング砥石セグメントが、ホーニング砥石ボディの長手方向軸線に関して、第2のホーニング砥石セグメントよりも長く形成されていると有利である。したがって、ホーニングによる孔の加工を大部分において第1のホーニング砥石セグメントによって行うことができるのに対して、第2のホーニング砥石セグメントと、場合により、別のホーニング砥石セグメントとは、ホーニング砥石支持体の端部におけるオーバトラベルの短縮をこの端領域での孔の加工の増加によって補償するために働く。
有利な態様では、ホーニング砥石セグメントのそれぞれ異なる耐摩耗性が、ホーニング砥石セグメントに用いられる砥粒の粒径および/または種類および/または結合剤および/または集中度に対するそれぞれ異なる設定によって生じている。したがって、ホーニング砥石セグメントにおける各ホーニング砥石コーティングに対して種々異なる仕様のホーニング砥石セグメントが、ホーニング砥石支持体に装着されることによって、端部の領域におけるホーニング砥石セグメントがそれほど迅速に摩耗しないことを達成することができる。
したがって、ホーニング工具のより高い寿命量、孔の改善された幾何学形状、より少ない機械停止時間ひいてはより大きな経済性を達成することができる。さらに、公差が極めて狭い遊び対偶に関する利点、たとえば互いに調整されてホーニングされるポンプピストンおよびポンプシリンダに関する利点が得られる。
発明の実施の形態
本発明の有利な実施の形態を、対応するエレメントに同一の符号を付した添付の図面につき以下に詳しく説明する。
本発明の有利な実施の形態を、対応するエレメントに同一の符号を付した添付の図面につき以下に詳しく説明する。
図1には、本発明の第1の実施の形態に係るホーニング工具1およびワークピース2が概略図で示してある。
ホーニング工具1は、砥石支持体3(図2参照)と、ホーニング工具ボディ3’と、円筒状の区分4とを有している。この円筒状の区分4でホーニング工具1は機械のチャックに締込み可能となる。ホーニング工具1は、具体的な説明のために、盲孔5として形成された孔5内に導入されている。盲孔5は下側の端部6に、拡張された区分7を有している。さらに、この拡張された区分7に開口した縮径された孔8が設けられている。
拡張された区分7は、ホーニング工具1によって孔5を加工するための制限されたオーバトラベル9を設定している。この制限されたオーバトラベル9は、ホーニング工具ボディ3’の下側の端部10を、拡張された区分7の下側の端部6に当接させることによって制限されている。
ホーニング工具1は長手方向軸線15を有している。孔5を加工するためには、ホーニング工具1が長手方向軸線15の方向に調節される。これによって、孔5がホーニングされる。孔5をホーニングするためには、第1のホーニング砥石セグメント16と、第2のホーニング砥石セグメント17と、本実施の形態では、さらに、別のホーニング砥石セグメント18とが設けられている。この別のホーニング砥石セグメント18は、第1のホーニング砥石セグメント16と第2のホーニング砥石セグメント17との間に配置されている。本実施の形態では、これらのホーニング砥石セグメント16,17,18が砥石支持体3と共にまとめられて、1つのホーニング砥石19が形成されている。ホーニング砥石セグメント16,17,18は砥石支持体3に固定されている。この固定は、たとえば接着またはろう接によって行うことができる。また、固定は再び解離可能であり、これによって、ホーニング砥石セグメント16,17,18がその寿命の終了時に交換される。
砥石支持体3もしくはホーニング工具ボディ3’の下側の端部10から見て、第2のホーニング砥石セグメント17と、別のホーニング砥石セグメント18と、第1のホーニング砥石セグメント16とは、砥石支持体3に相前後して取り付けられている。この砥石支持体3には、ホーニング砥石19の各セグメントとして、まず、第2のホーニング砥石セグメント17が取り付けられ、その後、別のホーニング砥石セグメント18が取り付けられて、最後に第1のホーニング砥石セグメント16が取り付けられている。これらのホーニング砥石セグメント16,17,18は、それぞれ異なる耐摩耗性を有している。この耐摩耗性は、下側の端部10から見て、ホーニング砥石セグメント16,17,18にわたって減少している。第2のホーニング砥石セグメント17が最も高い耐摩耗性を有している。第1のホーニング砥石セグメント16は最も低い耐摩耗性を有している。別のホーニング砥石セグメント18の耐摩耗性は、第1のホーニング砥石セグメント16の耐摩耗性と第2のホーニング砥石セグメント17の耐摩耗性との間に設定されている。
本実施の形態では、孔5の上側の端部20に、ホーニング工具1によって孔5を加工するための任意の大きさのオーバトラベルが存在している。したがって、このオーバトラベルの適宜な選択によって、ホーニング砥石19による上側の端部20までの孔5内での有利な加工を行うことができる。この加工は、主として、第1のホーニング砥石セグメント16によって行われる。
孔5の下側の端部6における状況は異なっている。孔5の加工したい部分は領域21で終わっているので、この領域21に関しては、制限されたオーバトラベル9しか提供されていない。ホーニング砥石セグメント17,18のより高い耐摩耗性によって、この制限は補償される。通常のホーニング加工に相応して使用される任意の大きさのオーバトラベルが提供されていると、その結果、高められた耐摩耗性に基づき、孔5が領域21で拡張してしまう。これに対して、孔5が、異なる耐摩耗性を備えた異なるセグメントを有していない1つのホーニング砥石19で加工されると、その結果、オーバトラベルの制限によって、孔5が領域21において孔5の残りの部分に対して相対的に狭まってしまう。ホーニング砥石セグメント16,17,18の耐摩耗性の適切な選択によって、この効果、つまり、ホーニング砥石セグメント17,18の高められた耐摩耗性とオーバトラベル9の制限との組合せが、少なくともほぼ補償されることが達成される。したがって、ホーニング工具1によって、均一に形成された孔5が製作可能となる。
ホーニング砥石19はホーニング工具ボディ3’の一方の側30に配置されている。この側30と反対に向けられた他方の側31の範囲には、少なくとも1つの支持砥石32が取り付けられている。この支持砥石32は、有利にはホーニング砥石19と正確に同じ長さに形成されている。さらに、支持砥石32は、有利には、ホーニング工具ボディ3’の、ホーニング砥石19と同じ長手方向区分にわたって延びている。ホーニングの間、支持砥石32は孔5内での支持を保証しており、これにより、ホーニング砥石19による孔5の加工によって、均一なホーニングが可能となる。したがって、意図的に区分されたホーニング砥石19の使用によって、ホーニングされた盲孔5の幾何学形状の改善が可能となる。
図2には、図1に示したホーニング工具1の一部が概略的な断面図で示してある。砥石支持体3は溝22を有している。この溝22内には、ホーニング砥石セグメント16,17,18が挿入されている。第2のホーニング砥石セグメント17は、溝22内で砥石支持体3の下側の端部10の最も近くに配置されている。本実施の形態では、第2のホーニング砥石セグメント17が砥石支持体3の端部10にほぼ隣接している。第2のホーニング砥石セグメント17と砥石支持体3の端部10との間には、第2のホーニング砥石セグメント17を支持する端側の段部23が形成されている。この段部23は、本実施の形態では、溝22を成す凹部22によって形成されている。さらに、砥石支持体3への溝22の形成によって、第1のホーニング砥石セグメント16を上方で支持する別の段部24が形成されている。したがって、本実施の形態では、ホーニング砥石セグメント16,17,18が、一方で段部23に支持されていて、他方で段部24に支持されている。
ホーニング砥石セグメント16,17,18を挿入した溝22によって、砥石支持体3へのホーニング砥石セグメント16,17,18のより良好な保持を保証することができる。本実施の形態では、ホーニング砥石セグメント16,17,18を溝22内に嵌め込むことができる。有利には、ホーニング砥石セグメント16,17,18が砥石支持体3に接着によって結合される。また、ろう接による結合も可能である。
図3には、図2に符号IIIで示した切断線に沿ったホーニング工具1の一部が断面図で示してある。砥石支持体3に溝22を形成することによって、長手方向軸線15に対して平行に延びる側方のリブ25,26が形成されている。この側方のリブ25,26によって、ホーニング砥石セグメント16,17,18と砥石支持体3との結合および砥石支持体3によるホーニング砥石セグメント16,17,18の保持が改善される。特に側方で個々のホーニング砥石セグメント16,17,18に作用する力は、形状接続的な結合、つまり、互いに対応する部分の形状に基づく係合によって受け止めることができる。
図4には、第2の実施の形態に係るホーニング工具1の一部が概略的な断面図で示してある。この実施の形態では、ホーニング砥石19が、第1のホーニング砥石セグメント16と、第2のホーニング砥石セグメント17と、砥石支持体3とから形成されている。第1のホーニング砥石セグメント16は第2のホーニング砥石セグメント17よりも著しく長く形成されている。しかし、図2につき説明した第1の実施の形態でも、第1のホーニング砥石セグメント16は各ホーニング砥石セグメント17,18よりも長く形成されている。また、第1のホーニング砥石セグメント16が、第2のホーニング砥石セグメント17の長さと、1つまたはそれ以上の別のホーニング砥石セグメント18の長さとの総和よりも長く形成されていても有利である。
図5には、本発明の可能な実施の形態に係るホーニング工具1の一部が概略的な断面図で示してある。この実施の形態では、ホーニング工具支持体3’の軸方向の孔41内に押し込まれている拡張ロッド40が示してある。この拡張ロッド40は、ホーニング砥石19を支持し、場合により、ホーニング砥石19をホーニング工具支持体3’から押し出すために働く。
ホーニング砥石セグメント16,17,18は砥石支持体3に接着されているかまたはろう接されている。砥石支持体3とホーニング砥石セグメント16,17,18とは、ホーニング工具ボディ3’の溝42内に挿入されるホーニング砥石19を形成している。このホーニング砥石19はホーニング工具ボディ3’内に緩く、つまり、遊動可能に止(とど)まっており、これによって、ホーニング砥石19を内方にまたは外方に運動させることができる。
図6には、図5に符号VIで示した切断線に沿ったホーニング工具1の概略的な断面図が示してある。ホーニング工具ボディ3’の側31の範囲には、2つの支持砥石32,32’が取り付けられている。両支持砥石32,32’はホーニング工具ボディ3’に固く結合されている。この結合は、たとえば接着またはろう接によって行うことができる。支持砥石32,32’はホーニング工具1を支持している。
本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではない。
1 ホーニング工具
2 ワークピース
3 砥石支持体
3’ ホーニング工具ボディ
4 円筒状の区分
5 孔
6 下側の端部
7 拡張された区分
8 縮径された孔
9 オーバトラベル
10 下側の端部
15 長手方向軸線
16 第1のホーニング砥石セグメント
17 第2のホーニング砥石セグメント
18 別のホーニング砥石セグメント
19 ホーニング砥石
20 上側の端部
21 領域
22 溝
23 段部
24 段部
25 リブ
26 リブ
30 一方の側
31 他方の側
32,32’ 支持砥石
40 拡張ロッド
41 孔
42 溝
2 ワークピース
3 砥石支持体
3’ ホーニング工具ボディ
4 円筒状の区分
5 孔
6 下側の端部
7 拡張された区分
8 縮径された孔
9 オーバトラベル
10 下側の端部
15 長手方向軸線
16 第1のホーニング砥石セグメント
17 第2のホーニング砥石セグメント
18 別のホーニング砥石セグメント
19 ホーニング砥石
20 上側の端部
21 領域
22 溝
23 段部
24 段部
25 リブ
26 リブ
30 一方の側
31 他方の側
32,32’ 支持砥石
40 拡張ロッド
41 孔
42 溝
Claims (10)
- 特に盲孔(5)をホーニングするために適したホーニング工具(1)において、該ホーニング工具(1)が、砥石支持体(3)と、第1のホーニング砥石セグメント(16)と、少なくとも1つの第2のホーニング砥石セグメント(17)とを備えており、第1のホーニング砥石セグメント(16)と第2のホーニング砥石セグメント(17)とが、砥石支持体(3)に固定可能であり、該砥石支持体(3)が、一方の端部(10)を有しており、該端部(10)で砥石支持体(3)が、孔(5)内に導入可能であり、第2のホーニング砥石セグメント(17)が、第1のホーニング砥石セグメント(16)よりも砥石支持体(3)の前記端部(10)の近くに固定可能であり、第2のホーニング砥石セグメント(17)が、第1のホーニング砥石セグメント(16)の耐摩耗性よりも高い耐摩耗性を有していることを特徴とする、ホーニング工具。
- 少なくとも1つの別のホーニング砥石セグメント(18)が設けられており、該別のホーニング砥石セグメント(18)が、第1のホーニング砥石セグメント(16)よりも砥石支持体(3)の前記端部(10)の近くに固定可能であり、第2のホーニング砥石セグメント(17)が、別のホーニング砥石セグメント(18)よりも砥石支持体(3)の前記端部(10)の近くに固定可能であり、別のホーニング砥石セグメント(18)が、第1のホーニング砥石セグメント(16)の耐摩耗性よりは高くて、第2のホーニング砥石セグメント(17)の耐摩耗性よりは低い耐摩耗性を有している、請求項1記載のホーニング工具。
- ホーニング砥石セグメント(16,17,18)が砥石支持体(3)と共にまとめられて、1つのホーニング砥石(19)が形成されており、該ホーニング砥石(19)が、ホーニング工具ボディ(3’)内に緩く配置可能である、請求項1または2記載のホーニング工具。
- ホーニング砥石セグメント(16,17,18)が、砥石支持体(3)に接着またはろう接によって結合可能であり、ホーニング砥石セグメント(16,17,18)が、結合の解離によって再び取外し可能である、請求項1から3までのいずれか1項記載のホーニング工具。
- 砥石支持体(3)に溝(22)が形成されており、該溝(22)内にホーニング砥石セグメント(16,17,18)が、相前後して位置する配置状態で挿入可能である、請求項1から4までのいずれか1項記載のホーニング工具。
- 第2のホーニング砥石セグメント(17)が、砥石支持体(3)の前記端部(10)に少なくともほぼ隣接している、請求項1から5までのいずれか1項記載のホーニング工具。
- 第2のホーニング砥石セグメント(17)と砥石支持体(3)の前記端部(10)との間に、第2のホーニング砥石セグメント(17)を支持する端側の段部(23)が形成されている、請求項6記載のホーニング工具。
- ホーニング砥石セグメント(16,17,18)が、一方の側(30)に配置されており、少なくとも1つの支持砥石(32)が設けられており、該支持砥石(32)が、前記側(30)と反対に向けられた他方の側(31)の範囲に配置されている、請求項7記載のホーニング工具。
- 第1のホーニング砥石セグメント(16)が、長手方向軸線(15)に関して、第2のホーニング砥石セグメント(17)よりも長く形成されている、請求項1から8までのいずれか1項記載のホーニング工具。
- ホーニング砥石セグメント(16,17,18)のそれぞれ異なる耐摩耗性が、ホーニング砥石セグメント(16,17,18)に用いられる砥粒の粒径および/または種類および/または結合剤および/または集中度に対するそれぞれ異なる設定によって生じている、請求項1から9までのいずれか1項記載のホーニング工具。
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